JPWO2015166559A1 - 電源装置、光源点灯装置およびバッテリ充電装置 - Google Patents

電源装置、光源点灯装置およびバッテリ充電装置 Download PDF

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Abstract

平滑用コンデンサC1と、直列に配置したスイッチング素子SW1およびコイルL1を備えた電源装置において、電流検出抵抗R1が出力電流を検出し、平均部12が出力電流を平均化する。誤差増幅部13は、出力電流値と平均電流値との差分を増幅し、駆動信号生成部14は、誤差増幅部13の出力からスイッチング素子SW1を断続する駆動信号を生成してスイッチング素子SW1に出力し、スイッチング素子SW1が平滑用コンデンサC1からコイルL1に流れる電流を断続して、電源装置が出力する電流を自らが出力する電流の平均値に追従させる。当構成によって、大きな容量の平滑用コンデンサC1を使用しなくても、安定な出力電流を出力することができる。

Description

この発明は、電源の変動の影響を受けない安定した出力が可能な電源装置、および当電源装置を用いた光源点灯装置ならびにバッテリ充電装置に関するものである。
種々の電源が流布している現状においても、時間と共に電圧がランダムに変動する直流電源または正弦波状に変動する交流電源から、安定な電圧または電流を出力するためには、大きな容量の平滑用コンデンサとコイルが必要である。
ところで、コンデンサに貯える電力と電圧の関係は、式(1)で示され、電力を貯えれば電圧が上昇し、放出すれば電圧が下降する。
P=(C×V×V)/2 (1)
ここで、Pは貯蓄電力、Cは静電容量、Vは端子間電圧である。
つまり、有限の容量のコンデンサを使用し電力を一時的に貯えて放出する構成においては、端子間電圧の変動(リプル)が発生することは回避できない。従って、安定した大電力を出力するためには、必然的に大容量の平滑用コンデンサを使用せざるを得ない。大容量の電源においては、複数の平滑用コンデンサを並列に接続して、大きな容量を確保することが一般的である。
時間と共にランダムに変動する電源に対する考察はし難いので、ここでは、正弦波状に変動する商用交流電源に対応する力率改善回路について記載された特許文献1,2を参考例として示す。
特許文献1の電源装置は、交流電源を整流手段で直流電圧に変換してアクティブフィルタ(力率改善回路)に入力し、アクティブフィルタの出力電圧を平滑用コンデンサで平滑して負荷に印加するための出力直流電圧を得る構成である。この電源装置は、出力直流電圧を検出して、目標電圧との差分を交流電源1周期中の設定ポイントごとに算出し、その算出値によってスイッチング素子用PWM(Pulse Width Modulation)信号のDutyを変更し、出力直流電圧を補正する。この構成例では、スイッチング素子の動作によって平滑用コンデンサに貯える電力を操作するものの、電源が交流であるために、交流1周期中の電圧安定度は平滑用コンデンサの容量に依存しており、安定した出力を得るためには、大きな容量の平滑用コンデンサが必要である。
特許文献2の電源回路は、アクティブ平滑フィルタ(力率改善回路)の後段にDC/DCコンバータを備えた構成である。この電源回路は、交流電圧を投入したときの突入電流を防止するために、アクティブ平滑フィルタ始動後にDC/DCコンバータの始動信号によって突入電流防止抵抗を働かせる。この構成例では、アクティブ平滑フィルタの後段にDC/DCコンバータを設けることによって、出力電圧の安定性を増すことができる。しかし、当DC/DCコンバータの入力はアクティブ平滑フィルタの出力であり、電圧の安定性を平滑用コンデンサの容量に頼っているため、当平滑用コンデンサの電圧変動に対応すべくDC/DCコンバータには煩雑な制御が必要となる。また、前段のアクティブ平滑フィルタと後段のDC/DCコンバータはそれぞれ個別の制御部を有して、それぞれの出力が好適になるように独立して動作するため、各制御部の制御に必要な情報が多く、制御が煩雑である。
特開2004−260871号公報 特開平10−14225号公報
上記のように、従来は電圧の安定性を平滑用コンデンサの容量に頼っていたが、大きな容量の平滑用コンデンサを使用しても、当平滑用コンデンサの端子間電圧を厳密に一定にすることは困難であるという課題があった。
また、平滑用コンデンサの電圧変動を一定にすべくDC/DCコンバータ等を追加すると、回路構成が複雑化するという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、簡素な回路構成で、安定した出力を得ることを目的とする。
この発明に係る電源装置は、電源からの入力と負荷への出力との間に平滑用コンデンサを備えたものであって、平滑用コンデンサと出力との間に直列に配置したスイッチング素子およびコイルと、出力電流あるいは出力電圧を検出する検出部と、検出部が検出した検出値を平均化する平均部と、検出部が検出した検出値と平均部が平均化した平均値との差分を増幅する誤差増幅部と、誤差増幅部の出力からスイッチング素子を断続駆動する駆動信号を生成する駆動信号生成部とを備え、検出値を平均値に近づける動作を行うものである。
この発明に係る光源点灯装置は、電源からの入力と負荷となる光源との間に平滑用コンデンサを備え、当光源を点灯する電流を出力するものであって、平滑用コンデンサと光源との間に直列に配置したスイッチング素子およびコイルと、出力電流を検出する検出部と、検出部が検出した検出値を平均化する平均部と、検出部が検出した検出値と平均部が平均化した平均値との差分を増幅する誤差増幅部と、誤差増幅部の出力からスイッチング素子を断続駆動する駆動信号を生成する駆動信号生成部とを備え、検出値を平均値に近づける動作を行うものである。
この発明に係る光源点灯装置は、電源からの入力と負荷となる光源との間に平滑用コンデンサを備え、当光源を周期的なパルス状の電流によって点灯するものであって、平滑用コンデンサと光源との間に直列に配置したスイッチング素子およびコイルと、出力電流を検出する検出部と、検出部が検出した検出値を平滑化する平滑部と、検出部が検出した検出値を平滑部の平滑より長時間あるいは数多く平均化する平均部と、平滑部が平滑した平滑値と平均部が平均化した平均値との差分を増幅する誤差増幅部と、誤差増幅部の出力からスイッチング素子を断続駆動して、予め設定された波高値のパルス状の電流を出力し、当パルス状の電流の出力周期を操作する駆動信号生成部とを備え、平滑値を平均値に近づける動作を行うものである。
この発明に係るバッテリ充電装置は、電源からの入力と負荷となるバッテリとの間に平滑用コンデンサを備え、当バッテリを充電する電流を出力するものであって、平滑用コンデンサとバッテリとの間に直列に配置したスイッチング素子およびコイルと、出力電流を検出する検出部と、検出部が検出した検出値を平均化する平均部と、検出部が検出した検出値と平均部が平均化した平均値との差分を増幅する誤差増幅部と、誤差増幅部の出力からスイッチング素子を断続駆動する駆動信号を生成する駆動信号生成部とを備え、検出値を平均値に近づける動作を行うものである。
この発明によれば、平滑用コンデンサと出力との間にスイッチング素子とコイルを設け、スイッチング素子を操作することで出力電流あるいは出力電圧を安定化することができる。また、出力電流あるいは出力電圧を制御する目標値を、自ら出力する電流あるいは電圧の平均値にすることで、簡素な回路構成の電源装置が実現できる。さらに、平滑用コンデンサの端子電圧が変動することによる影響が小さいので、平滑用コンデンサの容量を小さくすることができる。
この発明の実施の形態1に係る電源装置の構成例を示す回路図である。 実施の形態1に係る電源装置の駆動信号生成部の構成例を示す回路図である。 実施の形態1において直流電源の電源電圧と電源装置の出力電流検出値と出力電流平均値とを模式的に示すグラフである。 実施の形態1に係る電源装置の誤差増幅部の出力とスイッチング素子の駆動信号の波形を示すグラフである。 この発明の実施の形態2に係る電源装置の構成例を示す回路図である。 実施の形態2において直流電源の電源電圧と電源装置の出力電圧検出値と出力電圧平均値とを模式的に示すグラフである。 この発明の実施の形態3に係る電源装置の構成例を示す回路図である。 実施の形態3に係る電源装置の変形例を示す回路図である。 実施の形態3に係る電源装置の変形例を示す回路図である。 この発明の実施の形態4に係る電源装置の構成例を示す回路図である。 この発明の実施の形態5に係る電源装置の理解を助けるための参考例として、従来のAC/DCコンバータの構成例を示す。 図11の従来のAC/DCコンバータの各部の波形を示すグラフである。 この発明の実施の形態5に係る電源装置の構成例を示す回路図である。 実施の形態5に係る電源装置の入力電圧と、整流後の入力電圧と、平滑用コンデンサの端子間電圧と、出力電流検出値と出力電圧検出値とを模式的に示すグラフである。 実施の形態5に係る電源装置の誤差増幅部の出力とスイッチング素子の駆動信号の波形を示すグラフである。 実施の形態5に係る電源装置の出力電流検出値と出力電流平均値と、リプル低減フィルタ部のフィードバック制御が無い場合の出力電流検出値とを拡大したグラフである。 この発明の実施の形態6に係る電源装置の理解を助けるための参考例として、従来の力率改善回路の構成例を示す。 図17のPFC・コンバータ部の入力電圧および入力電流と、出力電圧および出力電流とを模式的に示すグラフである。 この発明の実施の形態6に係る電源装置の構成例を示す回路図である。 実施の形態6に係る電源装置の誤差増幅部の出力とスイッチング素子の駆動信号の波形を示すグラフである。 実施の形態6に係る電源装置の変形例を示す回路図である。 実施の形態6に係る電源装置の変形例を示す回路図である。 実施の形態6に係る電源装置の変形例を示す回路図である。 この発明の実施の形態7に係る電源装置の構成例を示す回路図である。 実施の形態7に係る電源装置の平滑用コンデンサの端子間電圧と、出力電流検出値とを模式的に示すグラフである。 実施の形態7に係る電源装置の誤差増幅部の出力とスイッチング素子の駆動信号の波形を示すグラフである。 この発明の実施の形態8に係る電源装置を用いたLED点灯装置の構成例を示す回路図である。 この発明の実施の形態9に係る電源装置を用いたLED点灯装置の構成例を示す回路図である。 実施の形態9に係る電源装置を用いたLED点灯装置の変形例を示す回路図である。 図29のLED点灯装置に入力する矩形波電源の電源電圧と、パルス状出力電流検出値と、パルス状出力電流平均値と、ピーク電流値とを模式的に示すグラフである。 図29のLED点灯装置に入力する矩形波電源の電源電圧と、パルス状出力電流検出値と、パルス状出力電流平均値と、ピーク電流値とを模式的に示すグラフである。 この発明の実施の形態10に係る電源装置を用いたバッテリ充電装置の構成例を示す回路図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1に示すように、実施の形態1に係る電源装置10の入力側に直流電源1aが接続され、出力側に負荷2が接続される。この電源装置10は、直流電源1aと負荷2との間に平滑用コンデンサC1を備え、電源電力を平滑用コンデンサC1に一時的に貯えることによって、直流電源1aに重畳する変動が負荷2に伝達することを軽減する。
しかし、平滑用コンデンサC1を大容量化したとしても、その端子間電圧を厳密に一定にすることは困難である。そこで、本発明では、平滑用コンデンサC1の後段にリプル低減フィルタ部11を設け、駆動信号生成部14が生成する駆動信号によりスイッチング素子SW1を断続操作する。電源電圧が高いときは、スイッチング素子SW1とコイルL1によって直流電源1aから流出する電力を抑制しながら、余剰な電力を平滑用コンデンサC1に貯えて、当平滑用コンデンサC1の端子電圧を上昇させる。電源電圧が低いときは、平滑用コンデンサC1に貯えた電力を放出して、当平滑用コンデンサC1の端子電圧を下降させながらも電源電力を補う。このような操作により、出力電流あるいは出力電圧を一定にする。
実施の形態1では、スイッチング素子SW1をPWM(Pulse Width Modulation)制御して、安定した電流を出力する電源装置10を構成する。
平滑用コンデンサC1と負荷2との間には、スイッチング素子SW1およびコイルL1が直列に配置され、コイルL1に流れる電流をスイッチング素子SW1によって断続する。スイッチング素子SW1がオンしているときにコイルL1に貯えたエネルギを、スイッチング素子SW1がオフしたときに還流用ダイオードD1を介して放出する。なお、図1の例では、スイッチング素子SW1にFET(Field Effect Transistor)を用いているが、トランジスタ等の他のスイッチング素子を用いても構わない。また、還流用ダイオードD1の代わりにスイッチング素子を用いても構わない。
電流検出抵抗R1は、リプル低減フィルタ部11から負荷2へ出力される出力電流の瞬時値を検出する。平均部12は、抵抗R2およびコンデンサC2から構成され(RCフィルタ)、電流検出抵抗R1が検出した多く(長時間)の出力電流検出値をもとに安定した略直流に変換、つまり平均化する。抵抗R2とコンデンサC2による時定数は、直流電源1aが変動する周期に対して充分に長くなるよう設定される。
誤差増幅部13は、例えばオペアンプから構成され、一方の入力端子に電流検出抵抗R1が検出した出力電流検出値が入力され、もう一方の入力端子に平均部12が平均化した出力電流平均値が入力され、これらの値の差分を増幅して出力端子から出力する。この構成においては、平均部12の平均値は、出力電流のフィードバック制御の目標値として使用される。
駆動信号生成部14は、誤差増幅部13の出力が入力され、スイッチング素子SW1を断続駆動する駆動信号を生成する。
図2に、駆動信号生成部14の構成例を示す。図2の例では、誤差増幅部13が出力電流検出値Ioutと出力電流平均値Iaveの差分を増幅して比較器15へ出力し、比較器15が誤差増幅部13の出力と三角波発生器16の三角波とを比較してPWM波形の駆動信号を生成する。駆動信号生成部14は、駆動信号によりスイッチング素子SW1を断続駆動させ、出力電流検出値Ioutを出力電流平均値Iaveに近づける操作を行う。
図3は、直流電源1aの電源電圧V1aと出力電流検出値Ioutと出力電流平均値Iaveとを模式的に示すグラフであり、横軸は時間、縦軸は電圧または電流である。図4は、誤差増幅部13の出力(破線)とスイッチング素子SW1の駆動信号(実線)の波形を示すグラフであり、横軸は時間、縦軸は電圧である。リプル低減フィルタ部11は、直流電源1a側に設けた平滑用コンデンサC1に電力を一時的に貯え、スイッチング素子SW1をオン・オフすることで電源電圧V1aの変動による影響を抑制して出力電流を安定させる。安定な出力の目標としては、出力電流検出値Ioutを平均化した出力電流平均値Iaveを使用する。また、スイッチング素子SW1の断続動作は、直流電源1aの変動周期の1/2以下の周期で行う。
以上より、実施の形態1によれば、電源装置10は、平滑用コンデンサC1と負荷2との間に直列に配置したスイッチング素子SW1およびコイルL1と、出力電流を検出する電流検出抵抗R1と、電流検出抵抗R1が検出した出力電流検出値を平均化する平均部12と、電流検出抵抗R1が検出した出力電流検出値と平均部12が平均化した出力電流平均値との差分を増幅する誤差増幅部13と、誤差増幅部13の出力からスイッチング素子SW1を断続駆動する駆動信号を生成して出力電流検出値を出力電流平均値に近づける操作を行う駆動信号生成部14とを備える構成にした。
このように、自ら出力する電流の平均値を目標にしてフィードバック制御を行うことにより目標設定用の回路を不要にできるので、簡素な回路構成で安定した電流を出力できる電源装置を実現できる。また、平滑用コンデンサの端子間電圧が変動することによる影響が少ないので、平滑用コンデンサの容量を削減、即ち、並列に使用する平滑用コンデンサの数量を削減することができ、小形の電源装置を実現できる。さらに、平滑用コンデンサの容量を削減できるため、電源投入時の突入電流を低減することができ、好ましい特性の電源装置を実現できる。
実施の形態2.
図5は、実施の形態2に係る電源装置20の構成例を示す回路図であり、図1と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。図6は、直流電源1aの電源電圧V1aと、電源装置20の出力電圧検出値Voutと出力電圧平均値Vaveとを模式的に示すグラフであり、横軸は時間、縦軸は電圧である。
実施の形態2では、安定した電圧を出力する電源装置20を構成する。リプル低減フィルタ部21において、電圧検出抵抗R20,R21は、リプル低減フィルタ部21から負荷2へ出力される出力電圧の瞬時値を検出する。平均部12は、電圧検出抵抗R20,R21が検出した出力電圧検出値を平均化する。誤差増幅部13は、電圧検出抵抗R20,R21が検出した出力電圧検出値と平均部12が平均化した出力電圧平均値との差分を増幅する。駆動信号生成部14は、誤差増幅部13の出力からスイッチング素子SW1の駆動信号を生成し、スイッチング素子SW1を断続駆動させることによって出力電圧検出値を出力電圧平均値に近づける操作を行う。
実施の形態2の電源装置20も、上記実施の形態1と同様に、自ら出力する電圧の平均値を目標にしてフィードバック制御を行うことにより目標設定用の回路を不要にできるので、簡素な回路構成で安定した電圧を出力できる電源装置を実現できる。また、平滑用コンデンサの端子間電圧が変動することによる影響がないので、平滑用コンデンサの容量を削減、即ち、並列に使用する平滑用コンデンサの数量を削減することができ、小形の電源装置を実現できる。さらに、平滑用コンデンサの容量を削減できるため、電源投入時の突入電流を低減することができ、好ましい特性の電源装置を実現できる。
実施の形態3.
図7〜図9のそれぞれは、実施の形態3に係る電源装置30のリプル低減フィルタ部31の構成例を示す回路図である。図7〜図9において、図5と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。
実際の(現実的な)オペアンプの反転入力と非反転入力との間にはいくらかのオフセットがあるため、誤差増幅部13に入力される出力電圧検出値と出力電圧平均値とが全く同値でも、差分が存在するときと同様な動作を行うことがある。例えば、出力電圧検出値と出力電圧平均値が一致している場合であっても、誤差増幅部13のオペアンプのオフセットによって、両入力値に差分があるように見えれば、誤差増幅部13の出力が当見かけ上の差分方向に偏り、結果的に出力電圧も同じように偏る。これにより、当出力電圧の検出値と平均値も連動するため、両者が互いに接近することなく、安定した出力が維持できないことが考えられる。
そこで、実施の形態3では、誤差増幅部13のオフセットによる不安定さが発生しないように、誤差増幅部13の出力電圧を所定の値に維持する誤差増幅出力安定部32を設け、誤差増幅部13に入力される出力電圧検出値あるいは出力電圧平均値を補正する。
当誤差増幅出力安定部32を備えることで、入力する電源あるいは接続する負荷の状態が安定しているときは、誤差増幅部13の出力電圧を予め設定した値に維持することができる。誤差増幅部13の出力電圧を予め設定した値に維持することで、スイッチング素子SW1の駆動信号を予め設定されたDuty(PWM制御の場合)あるいは周期(PFM制御の場合)に設定することができ、スイッチング素子SW1を予め設定した形態で断続駆動させることができる。なお、PFM制御に関しては、下記実施の形態9を参照。
つまり、入力する電源あるいは接続する負荷の状態に変動がないときには、スイッチング素子SW1が行う断続動作を、予め設定したDutyあるいは周期に漸近させることで、定常動作時の電源装置の挙動を安定化する。
図7の誤差増幅出力安定部32は、オペアンプ33と、基準電源34と、抵抗R30〜R32と、コンデンサC30とから構成され、誤差増幅部13の出力電圧の平均値を基準電源34の基準電圧に維持する。オペアンプ33は、誤差増幅部13の出力電圧と基準電源34の基準電圧との差分を出力し、この出力を抵抗R30およびコンデンサC30によって平均化して、抵抗R31を介して誤差増幅部13の反転入力端子へフィードバックし、電圧検出抵抗R20,R21で検出された出力電圧検出値を補正する。なお、平均部12の抵抗R2とコンデンサC2による時定数は、直流電源1aが変動する周期に対して充分に長い値にし、誤差増幅出力安定部32の抵抗R30とコンデンサC30による時定数は、平均部12の時定数よりさらに長い値にする。
つまり、入力する電源あるいは接続する負荷の状態に変動がないときには、平均部12の時定数よりさらに長い時間をかけて、スイッチング素子SW1が行う断続動作を、予め設定したDutyあるいは周期に漸近させる。
図8の誤差増幅出力安定部32は、オペアンプ33と、基準電源34と、抵抗R33とから構成され、誤差増幅部13の出力電圧の平均値を基準電源34の基準電圧に維持する。オペアンプ33は、誤差増幅部13の出力電圧と基準電源34の基準電圧との差分を出力し、この出力を抵抗R33およびコンデンサC2によって平均化して誤差増幅部13の非反転入力端子へフィードバックし、平均部12で平均化された出力電圧平均値を補正する。
図9の誤差増幅出力安定部32は、図7に示した誤差増幅出力安定部32の変形例であり、誤差増幅部13の反転入力端子にコンデンサC31を設けた構成である。コンデンサC31を挿入することで直流成分を除去した出力電圧検出値の変動分が入力される誤差増幅部13の反転入力端子へ、誤差増幅出力安定部32から抵抗R31を介してフィードバックして、電圧検出抵抗R20,R21で検出された出力電圧検出値を補正する。これにより、差増幅部13の出力を所定の値に維持する。
なお、図7〜図9の構成において、誤差増幅部13の出力電圧は、スイッチング素子SW1の駆動信号のDutyに対応している。そのため、基準電源34の基準電圧を、例えば、平滑用コンデンサC1に貯まっている電圧の20〜80%に相当する任意の電圧値に設定すれば、おのずと駆動信号の中心的なDutyを設定できる。
以上より、実施の形態3によれば、電源装置30は、誤差増幅部13の出力の平均値を基準電圧に維持する誤差増幅出力安定部32を備える構成にした。このため、入力する電源あるいは接続する負荷の状態に変動がないときには、スイッチング素子SW1を予め設定したDutyあるいは周期で動作させることができ、不本意な挙動が発生することなく安定した好適な動作を行う電源装置を実現できる。
なお、実施の形態3では、安定した電圧を出力する電源装置30に対して誤差増幅出力安定部32を適用した例を説明したが、上記実施の形態1のような安定した電流を出力する電源装置10に対して誤差増幅出力安定部32を適用してもよい。
実施の形態4.
図10は、実施の形態4に係る電源装置40のリプル低減フィルタ部41の構成例を示す回路図であり、上記実施の形態3で説明した図8に対して動作補助部42を付加した構成である。動作補助部42以外の構成については、図8と同一の符号を付し説明を省略する。
例えば、電源装置40の始動時であってまだ出力電圧が発生していない時は、出力電圧検出値と出力電圧平均値がともに“0”で、誤差増幅部13の出力が確定されない、あるいは、確定されない可能性がある。したがって、駆動信号生成部14からスイッチング素子SW1の駆動信号が発せられない、あるいは、駆動信号が発せられない可能性がある。このとき、動作補助部42のダイオードD40を介して基準電源34の電圧(補助信号)を平均部12に供給してコンデンサC2を充電し、見かけ上の出力電圧平均値を高めることによって、まずはスイッチング素子SW1を補助的に動作させる。
動作補助部42の補助動作によって、上記始動時には速やかにリプル低減フィルタ部41から電圧を出力させることができる。その後、出力電圧平均値が基準電源34の基準電圧からダイオードD40の電圧降下を差し引いた電圧を超えたとき、即ち、充分な電圧が出力された後は、動作補助部42は当補助動作を停止し、誤差増幅出力安定部32の動作に交代する。
なお、動作補助部42は、図10に示したダイオードD40を用いた構成に限らず、例えば切り換えスイッチ等を用いて構成してもよい。たとえば、始動時のように、スイッチング素子SW1が動作しないとき、あるいは、動作しない可能性があるときには、切り換えスイッチにより、基準電源34の電圧を平均部12に導いて、予め設定された補助的なスイッチング動作を行う。充分な電圧が出力された後は平均部12から基準電源34を切り離す。これにより、電源装置40の動作中は、出力電圧が極低レベルに低下しても動作補助部42が動作せず、常に安定した出力を維持できる。
以上より、実施の形態4によれば、スイッチング素子SW1が動作しないとき、あるいは、動作しない可能性があるときに誤差増幅部13に補助信号を与える動作補助部42を有し、誤差増幅部13は、動作補助部42から補助信号が入力されたときに、電圧検出抵抗R20,R21が検出した出力電圧検出値を抵抗R2およびコンデンサC2によって平均化した平均値に当補助信号を抵抗R33によって合成した値と、電圧検出抵抗R20,R21が検出した出力電圧検出値との差分を増幅する構成にした。このため、スイッチング素子SW1が動作しないとき、あるいは、動作しない可能性があるときにも、駆動信号生成部14からスイッチング素子SW1へ補助的に駆動信号を発することができ、安定して始動する電源装置を実現できる。
なお、実施の形態4では、安定した電圧を出力する電源装置40に対して動作補助部42を適用した例を説明したが、上記実施の形態1のような安定した電流を出力する電源装置10に対して動作補助部42を適用してもよい。
実施の形態5.
上記実施の形態1〜4では、電源電圧がランダムに変動する直流電源を接続する電源装置10〜40を構成したが、本実施の形態5以降では、電源電圧が正弦波状に変動する交流電源を接続する電源装置(AC/DCコンバータ)を構成する。
本発明の実施の形態5に係る電源装置を説明する前に、まず、図11を参照して従来のAC/DCコンバータ1000の構成例を説明する。従来のコンデンサインプット型のAC/DCコンバータ1000は、交流電源1bの交流を、整流用ダイオードD50〜D53から構成された整流部51で全波整流し、平滑用コンデンサC1で平滑して直流に変換し、負荷2へ出力する。
図12(a)は、交流電源1bの電源電圧V1bを模式的に示すグラフである。図12(b)は、AC/DCコンバータ1000の全波整流後の入力電圧Vinと、入力電流Iinと、出力電圧Voutと出力電流Ioutとを模式的に示すグラフである。図12(c)は、出力電流Ioutが大きく平滑用コンデンサC1の容量が小さいとき、図12(d)は、出力電流Ioutが小さく平滑用コンデンサC1の容量が大きいときの波形の変化を示すグラフである。各グラフとも横軸は時間、縦軸は電圧または電流である。
単純な整流部51を使用して交流電源1bから直流電源を構成した場合、図12(b)に示すように入力電流Iinが歪んで高調波が重畳し、力率が低い。図12(c)に示すように、小さな容量の平滑用コンデンサC1では、出力電流の変動(リプル)が増大する。図12(d)に示すように、大きな容量の平滑用コンデンサC1を使用すれば、出力電流のリプルは軽減するが、入力電流Iinがさらに歪んで重畳する高調波が増大し、力率がさらに低下する。このように、出力電流のリプルは、平滑用コンデンサC1の容量に依存する。
図13は、実施の形態5に係る電源装置50の構成例を示す回路図である。実施の形態5では、図1に示したようなリプル低減フィルタ部11に対して整流部51を追加し、入力側に交流電源1bを接続して50Hzあるいは60Hzの正弦波状の交流から直流を生成して負荷2へ出力するAC/DCコンバータを構成する。
なお、図13の構成例では、図1で説明したような、電流検出抵抗R1で検出した出力電流検出値をフィードバックして安定した電流を出力するリプル低減フィルタ部11を使用したが、この構成に限定されるものではない。例えば、リプル低減フィルタ部11の代わりに、図5のリプル低減フィルタ部21、図7〜図9のリプル低減フィルタ部31、または図10のリプル低減フィルタ部41を使用して、電圧検出抵抗R20,R21で検出した出力電圧検出値をフィードバックして安定した電圧を出力する構成にしてもよい。
図14は、電源装置50の全波整流後の入力電圧Vinと、入力電流Iinと、平滑用コンデンサC1の端子間電圧VC1と、出力電流検出値Ioutと出力電圧検出値Voutとを模式的に示すグラフであり、横軸は時間、縦軸は電圧または電流である。なお、図14において、図12(b)の入力電流Iinと出力電流Ioutと出力電圧Voutとを破線で示している。
図15は、誤差増幅部13の出力(破線)とスイッチング素子SW1の駆動信号(実線)の波形を示すグラフであり、横軸は時間、縦軸は電圧である。図16は、出力電流検出値Ioutと出力電流平均値Iaveとを拡大したグラフであり、横軸は時間、縦軸は電流である。また、図16に、リプル低減フィルタ部11のフィードバック制御が無い場合の出力電流検出値Iout1を点線で示す。
図15および図16に示すように、リプル低減フィルタ部11は、フィードバック制御の目標となる出力電流平均値Iaveに対して平滑用コンデンサC1からの流出電流が少ないときは、PWM制御のDutyを拡大し、出力電流平均値Iaveに対して流出電流が多きときは、PWM制御のDutyを縮小する。このように、出力電流検出値Ioutを自ら出力する電流の平均値Iaveに漸近すべくスイッチング素子SW1を操作することで、平滑用コンデンサC1の端子間電圧にかかわらず出力電流を略一定に維持でき、変動(リプル)が少ない安定した電流を出力できる。ただし、図14に示すように、入力電流Iinの断続は図12と変わらず、入力電流Iinは歪み、重畳する高調波が大きく、力率は低い。
なお、スイッチング素子SW1の断続動作は、交流電源1bの変動周期の1/2以下の周期、即ち、50Hzあるいは60Hzの交流電源1bを全波整流した波形(100Hzあるいは120Hz)の1周期より短く設定する。
以上より、実施の形態5によれば、電源装置50は、交流電源1bと平滑用コンデンサC1との間に整流部51を備える構成にした。これにより、交流電源1bを接続した場合にも上記実施の形態1と同様の効果が得られる電源装置を実現できる。
なお、図13に示した整流部51はひとつの例であって、他の構成でも構わない。
また、実施の形態5によれば、駆動信号生成部14は、交流電源1bの変動周期の1/2以下の周期でスイッチング素子SW1を断続駆動することで、良好な安定化動作を行うことができ、安定した出力の電源装置を実現できる。
実施の形態6.
本発明の実施の形態6に係る電源装置を説明する前に、まず、図17を参照して従来の力率改善回路(PFC;Power Factor Correction)の構成例を説明する。従来のAC/DCコンバータ1001は、整流部51の後段に、スイッチング素子SW60と、コイルL60と、整流用ダイオードD60と、平滑用コンデンサC1と、制御部62とから構成されるPFC・コンバータ部61を備えている。このPFC・コンバータ部61は、コイルL60に流れる電流をスイッチング素子SW60によって断続するものであり、制御部62がスイッチング素子SW60をオンさせているときにコイルL60に貯えたエネルギを、制御部62がスイッチング素子SW60をオフさせたときに放出することで、電源電圧より高い電圧を出力する。
図18は、PFC・コンバータ部61の入力電圧Vinおよび入力電流Iinと、出力電圧(平滑用コンデンサC1の端子間電圧)VC1および出力電流IC1とを模式的に示すグラフであり、横軸は時間、縦軸は電圧または電流である。なお、図18において、図12(b)の入力電流Iinと出力電流Ioutと出力電圧Voutとを破線で示している。
制御部62は、入力電流Iinが入力電圧Vinに対応するように(正弦波状になるように)、スイッチング素子SW60のDutyを制御する。出力電圧VC1は入力電圧Vinより高く、出力電流IC1は入力電流Iinより小さくなり安定はするが、正弦波状のリプルは残る。出力電圧VC1(または出力電流IC1)のリプルは、平滑用コンデンサC1の容量に依存し、当平滑用コンデンサC1の容量が大きいほど少ない。
図19は、実施の形態6に係る電源装置60(AC/DCコンバータ)の構成例を示す回路図である。図20は、誤差増幅部13の出力(破線)とスイッチング素子SW1の駆動信号(実線)の波形を示すグラフであり、横軸は時間、縦軸は電圧である。
図19の電源装置60は、上記実施の形態5の電源装置50(図13)に対してPFC・コンバータ部61を追加した構成である。図18に示したように、PFC・コンバータ部61が昇圧した変換後の出力電圧Voutにはリプルが残っているが、図20のようにリプル低減フィルタ部11が自らが出力する電圧の平均値を目標値としてフィードバック制御を行うので、残ったリプルが軽減され出力電圧が安定化する。
図21は、実施の形態6に係る電源装置60の変形例を示す回路図である。図21の電源装置60は、図19に示した構成に電流FB(フィードバック)用I/F(インタフェース)63を備えた定電流出力用のAC/DCコンバータである。電流FB用I/F63は、電流検出抵抗R1が検出する出力電流検出値を取得して、制御部62へ出力する。制御部62は、出力電流検出値が一定の電流値になるようにスイッチング素子SW60をオン・オフする。
図22は、実施の形態6に係る電源装置60の変形例を示す回路図である。図22の電源装置60は、図19に示した構成に電圧検出抵抗R20,R21と電圧FB用I/F64とを備えた定電圧出力用のAC/DCコンバータである。電圧FB用I/F64は、電圧検出抵抗R20,R21が検出する出力電圧検出値を取得して、制御部62へ出力する。制御部62は、出力電圧検出値が一定の電圧値になるようにスイッチング素子SW60をオン・オフする。一方、リプル低減フィルタ部21では、電流検出抵抗R1が検出する出力電流検出値に基づく電流フィードバック制御が行われる。
図23は、実施の形態6に係る電源装置60の変形例を示す回路図である。図23の電源装置60は、図5に示したリプル低減フィルタ部21に対して、整流部51とPFC・コンバータ部61と電圧FB用I/F64とを追加した交流電源用の、定電圧出力用のAC/DCコンバータである。PFC・コンバータ部61とリプル低減フィルタ部21では、電圧検出抵抗R20,R21が検出する出力電圧値に基づく電圧フィードバック制御が行われる。
図19または図21〜図23で示したような電源装置60では、PFC・コンバータ部61のPFCとしての機能により、電源電流が断続することなく正弦波状に通電されるため、電源電流の歪みは少なく、電源に重畳する高調波が小さく、力率を高くすることができる。
なお、PFC・コンバータ部61に昇圧コンバータを使用する構成は、ひとつの例であって、他の構成でも構わず、たとえば、降圧用のコンバータを使用しても構わない。
以上より、実施の形態6によれば、電源装置60は、交流電源1bと平滑用コンデンサC1との間に、昇圧用あるいは降圧用のコンバータ部を備える構成にしたので、昇圧用あるいは降圧用のコンバータ部とリプル低減フィルタ部とがそれぞれ独立して動作可能である。これにより、簡素な構成で出力状態をフィードバックしながら、定電圧あるいは定電流を出力する電源装置を実現できる。さらに、当昇圧用あるいは降圧用のコンバータ部が、力率改善部(PFC)として機能することにより、力率の高い電源装置を実現できる。
また、実施の形態6によれば、図21のように、制御部62は、電流検出抵抗R1が検出した出力電流検出値を使用してPFC・コンバータ部61の制御を行う構成にした。あるいは、図23のように、制御部62は、電圧検出抵抗R20,R21が検出した出力電圧検出値を使用してPFC・コンバータ部61の制御を行う構成にした。このため、回路を構成する部品をリプル低減フィルタ部とPFC・コンバータ部とで共用でき、簡素な構成の電源装置を実現できる。また、制御部は、基本的に出力状態をフィードバックする動作を行い、出力電流あるいは出力電圧を安定化するリプル低減フィルタ部の操作に関与する必要がないため、簡素な構成の制御方法、さらには簡素な構成の電源装置を実現できる。
実施の形態7.
上記実施の形態6では整流部51とPFC・コンバータ部61を用いてAC/DCコンバータを構成したが、直流電源用のDC/DCコンバータを構成することもできる。
図24は、実施の形態7に係る電源装置70の構成例を示す回路図であり、図1〜図23と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。図24の電源装置70は、上記実施の形態1の電源装置10(図1)に対してコンバータ部71を追加した構成である。コンバータ部71は、上記実施の形態6のPFC・コンバータ部61と同様に、スイッチング素子SW60と、コイルL60と、整流用ダイオードD60と、平滑用コンデンサC1と、制御部62とを備えている。
図25は、平滑用コンデンサC1の端子間電圧VC1と、出力電流検出値Ioutとを模式的に示すグラフであり、横軸は時間、縦軸は電圧または電流である。図26は、誤差増幅部13の出力(破線)とスイッチング素子SW1の駆動信号(実線)の波形を示すグラフであり、横軸は時間、縦軸は電圧である。
図25に示すように、平滑用コンデンサC1の端子間電圧VC1には、コンバータ部71が発生する変動(リプル)が重畳しているが、リプル低減フィルタ部11の電流フィードバック制御により出力電流Ioutのリプルが軽減され、出力電流が安定化する。
なお、リプル低減フィルタ部11の代わりに、図5のリプル低減フィルタ部21、図7〜図9のリプル低減フィルタ部31、または図10のリプル低減フィルタ部41を使用して、電圧検出抵抗R20,R21で検出した出力電圧検出値Vout(図25に示す)をフィードバックして定電圧制御する構成にしてもよい。
実施の形態7の電源装置70も、上記実施の形態6と同様に、直流電源1aと平滑用コンデンサC1との間に、昇圧用あるいは降圧用のコンバータ部を備える構成にしたので、昇圧用あるいは降圧用のコンバータ部とリプル低減フィルタ部とがそれぞれ独立して動作可能であり、簡素な構成で定電圧あるいは定電流を出力する電源装置を実現できる。
また、実施の形態7によれば、駆動信号生成部14は、スイッチング素子SW1の断続動作を、コンバータ部71のスイッチング周期より短い周期で行うことにより、リプル低減フィルタ部11は良好な安定化動作を行うことができ、安定した出力の電源装置を実現できる。
実施の形態8.
図27は、実施の形態8に係る電源装置をLED(Light Emitting Diode)点灯装置80として使用した構成例を示す回路図である。図27において、図1〜図26と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。
図27では、図19に示した電源装置70の出力側に負荷2としてLEDユニット2aを接続し、当電源装置70をLEDユニット2aを点灯する定電流出力のLED点灯装置80として使用している。なお、LEDには、定電圧特性があり、定電流の出力が適している。
また、複数個のLEDを直列に接続してLEDユニット2aを構成し、一部のLEDを短絡用スイッチ2bで短絡して消灯できるようにする。点灯しているLEDユニット2aの一部を短絡用スイッチ2bで短絡して消灯しても、出力電流は直前までの平均電流となるため、平滑用コンデンサC1から過大な突入電流が流れることはない。従って、短絡用スイッチ2bを操作して点灯と消灯を繰り返してもLEDユニット2aにストレスが加わることはなく、寿命を損なうことはない。
なお、図27では光源としてLEDを例示したが、レーザダイオード等の他の半導体光源であっても構わない。
以上より、実施の形態8によれば、上記実施の形態1〜7で説明した電源装置を、LED等の光源を点灯するための光源点灯装置として使用することにより、簡素な構成で、光源を点灯するのに好適な光源点灯装置を実現できる。
実施の形態9.
図28は、実施の形態9に係る電源装置をLED点灯装置90として使用した構成例を示す回路図であり、スイッチング素子SW1の制御を上記PWM制御からPFM(Pulse Frequency Modulation)制御に代替して構成している。図28において、図1〜図27と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。
図28では、位相制御によって調光を行う交流電源1cを、LED点灯装置90の電源として使用し、出力側にLEDユニット2aが接続されている。この交流電源1cは、従来、ハロゲン電球を含む白熱電球用の調光電源として用いられる。本実施の形態9では、位相制御によって寸断された波形の交流電源1cから一様な周期のパルス状電流を生成して、LEDユニット2aを点灯する。
電流検出抵抗R1は、パルス状の出力電流を検出する。
平滑部92は、抵抗R90およびコンデンサC90から構成され(RCフィルタ)、その時定数はパルス状出力電流の繰り返し周期に対して充分に長い時定数に設定される。この平滑部92は、当平滑用の時定数によって、電流検出抵抗R1が検出したパルス状の出力電流検出値を繰り返し周期より長い時間をかけて平滑して相応の直流値に変換する。
平均部12は、抵抗R2およびコンデンサC2から構成され(RCフィルタ)、その時定数は交流電源1cの交番周期に対して充分に長い時定数に設定される。この平均部12は、当平均用の時定数によって、電流検出抵抗R1が検出したパルス状の出力電流検出値を電源の交番周期より長い時間をかけて平均化して相応の直流値に変換する。
つまり、平滑部92はパルス状の出力電流を相応の直流電流に相当する値に変換するものであり、平均部12は交番する交流電源によって発生するリプルを均して相応の直流に相当する値に変換するものである。したがって、平滑部92の時定数は平均部12の時定数より短い。
なお、誤差増幅部13は、平均部12が平均化したパルス状の出力電流の平均値と、平滑部92が平滑化したパルス状の出力電流の平滑値との差分を増幅する。
駆動信号生成部93は、FF(Flip−Flop)94と、VOC(Voltage−Controlled Oscillator)95と、比較器96とから構成され、スイッチング素子SW1をPFM制御するための駆動信号を生成する。VCO95は、パルス状の出力電流が繰り返される周期信号を出力し、誤差増幅部13の出力に応じて繰り返し周期を変化させる。FF94は、セット入力端子SにVCO95の周期信号が入力されると、出力端子Qにハイレベル信号Hを出力して、ドライバ98を介して、スイッチング素子SW1をオンする。
比較器96は、電流検出抵抗R1が検出した検出電流値がピーク電流値設定用の基準電源97の基準電圧を超えると、リセット信号を出力する。FF94は、リセット入力端子Rに比較器96のリセット信号が入力されると、出力端子Qにローレベル信号Lを出力して、ドライバ98を介して、スイッチング素子SW1をオフする。
FF94の出力端子Qからドライバ98を介して出力される駆動信号に従ってスイッチング素子SW1がオン・オフすることで、基準電源97で設定されたピーク電流値に等しい波高値のパルス状の電流が、VCO95が発生する周期信号によって繰り返し出力される。
つまり、リプル低減フィルタ部91は、交流電源1cから導通期間が長い大きな電力が入力されたときは、パルス状の電流の周期を短縮し、単位時間あたりの発生パルスを多くして、大きな電力を出力して、LEDユニット2aを明るく点灯する。また、導通期間が短い小さな電力が入力されたときは、パルス状の電流の周期を伸長し、単位時間あたりの発生パルスを少なくして、小さな電力を出力して、LEDユニット2aを暗く減光して点灯する。当動作のために、波高値が一様なパルス状の電流の平滑値を、当パルス状の電流の周期を短縮あるいは伸長することで、パルス状の出力電流の平均値に追従させる。
上記構成によって、例えば、位相制御式の調光用電源(交流電源1c)から出力される寸断された波形の交流電力を平滑用コンデンサC1に貯えて、波高値を一定にして、当交流の電力が供給されないタイミングも含めて1周期にわたって略等間隔(一様な周期)のパルス状の電流によってLEDユニット2aを点灯することができ、電源から入力される電力に対応して明るさを調光しながらも、発光色を変えることなくLEDユニット2aを点灯することができる。
ちなみに、リプル低減フィルタ部91に入力される交流電源は、一般的に50Hzあるいは60Hzであり、当交流を整流部51で全波整流すれば100Hzあるいは120Hzで変動する電源となる。よって、平均部12の時定数は、100Hzあるいは120Hzに相当する周期に対して充分に長い値にする。
一方、パルス状出力電流の繰り返し周期は、例えば1kHz程度に相当する周期である。よって、平滑部92の時定数は、1kHz程度に相当する周期に対して充分に長い値にする。
さらに、上記のように平均部12の時定数を平滑部92の時定数より長くすることを考慮して、両者を設定する。
参考までに、平滑部92と平均部12と上記誤差増幅出力安定部32の時定数の例を比較すれば、平滑部92の時定数は10ms程度、平均部12の時定数は100ms程度、誤差増幅出力安定部32の時定数は1000ms程度である。
図29は、実施の形態9の変形例であり、直流を断続(チョッピング)してそのオン幅によって調光を行う矩形波電源1dを電源としたLED点灯装置90を示している。この矩形波電源1dは、従来、直流電源を備えた車載用照明機器の調光用電源として用いられる。本実施の形態9では、矩形波電源1dから一様な周期のパルス状の電流を生成して、LEDユニット2aを点灯する。
図29のLED点灯装置90においては、矩形波電源1dと平滑用コンデンサC1との間に逆流阻止用ダイオードD90が設けられている。平滑用コンデンサC1は、矩形波電源1dから断続的に入力される電力を貯え、リプル低減フィルタ部91がパルス状電流にして出力することで、矩形波電源1dから電力が供給されないタイミングも含めて1周期にわたって略等間隔(一様な周期)のパルス状の電流によってLEDユニット2aを点灯することができる、電源から供給される電力に対応して明るさを調光しながらも、発光色を変えることなくLEDユニット2aを点灯することができる。
図30および図31は、図29に示すLED点灯装置90に入力する矩形波電源1dの電源電圧V1dと、電流検出抵抗R1が検出する出力電流検出値Voutと、平均部12が平均化するパルス状の出力電流平均値Vaveと、基準電源97により設定されたピーク電流値Vpeakとを模式的に示すグラフであり、横軸は時間、縦軸は電圧または電流である。図30に示す矩形波電源1dの電源電圧V1dのオン幅に比べて、図31の矩形波電源1dは電源電圧V1dのオン幅が狭く入力電力が小さいので、図30のパルス状出力電流の繰り返し周期99aに比べて、図31の繰り返し周期99bが長くなり、パルス状電流平均値Vaveが低くなり、LEDユニット2aの発光量が低下する。
上記構成によって、入力された電力が大きいときはパルス状の出力電流の発生間隔を狭く(繰り返し周期を早く)することでLEDユニット2aを明るく点灯させ、入力された電力が小さいときは当発生間隔を広く(繰り返し周期を遅く)することでLEDユニット2aを減光して暗く点灯させることができる。
なお、LEDは、一般的に通電電流の大小によって発光色が変化するため、直流を通電し、通電電流を増減して明るさを変える調光方式では、発光色が変化するので、光源としての品質が劣化することとなるが、図28および図29に示したLED点灯装置90の構成においては、LEDユニット2aに供給するパルス状の電流の波高値は一定なので、通電電流(平均値)を変えても発光色を一様に保つことができ、光源としての品質を損ねることがない。
ちなみに、一般的な照明用LEDの点灯電流は、100〜1500mA程度であり、個々のLEDにはそれぞれに適した定格電流があり、それぞれの発光色は当定格電流により規定されている。したがって、好適な発光色を保つために、ピーク電流値設定用の基準電源97は、当定格電流に基づいて設定される。
以上より、実施の形態9によれば、LED点灯装置90は、スイッチング素子SW1の断続駆動によって、予め設定された波高値のパルス状の電流を出力する構成であって、電流検出抵抗R1が検出したパルス状の出力電流検出値をパルス状出力電流の繰り返し周期に対して充分に長い時定数で平滑化する平滑部92と、電流検出抵抗R1が検出したパルス状の出力電流検出値を電源の変動周期に対して充分に長い時定数で平均化する平均部12とを備え、誤差増幅部13は、平滑部92が平滑化したパルス状の出力電流平滑値と平均部12が平均化したパルス状の出力電流検出値との差分を増幅し、駆動信号生成部93は、スイッチング素子SW1を断続駆動する駆動信号の周期を変えるPFM操作を行う。以上の構成により、パルス状の出力電流の平滑値をパルス状の出力電流の平均値に近づける動作を行う。
このため、位相制御による調光用の交流電源1cまたはDuty(チョッピング)制御による調光用の矩形波電源1dに対応可能なLED点灯装置を実現でき、ハロゲン電球を含む白熱電球用の調光電源を流用できる扱いやすいLED点灯装置を実現できる。
また、波高値が一定の電流パルスによってLEDを点灯することで、減光しても発光色が変化しないので、光源として良好な品質のLED点灯装置を実現できる。
さらに、パルス状の出力電流の繰り返し周期を電源の変動周期より短くすることができ、電源の変動周期に起因したちらつきを感じさせないLED点灯装置を実現できる。
実施の形態10.
図32は、実施の形態10に係る電源装置をバッテリ充電装置100として使用した構成例を示す回路図である。図32において、図1〜図31と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。
図32では、整流部51と絶縁式のPFC・コンバータ部101とリプル低減フィルタ部11とから構成される電源装置にバッテリ2cを接続して、当電源装置をバッテリ充電装置100として使用している。バッテリ2cは、定電圧特性があり、定電流を出力する電源装置が適している。
例えば、電気自動車の動力源となるバッテリ2cは、充電中においても大きな電流の変動(リプル)により発熱することがあるため、50Hzあるいは60Hzの商用の交流電源1bに起因する正弦波状の脈流を低減する必要がある。しかるに、スペースとコストに制限がある車載機器においては大きな部品(大きな平滑コンデンサあるいは大きな平滑コイル等)は使用し難いので、リプル低減フィルタ部11を備えることにより平滑用コンデンサC1の容量あるいは並列に接続する数量を削減できるバッテリ充電装置100は、車載用として好適である。
なお、図32では、1次側と2次側を絶縁するためにトランス102を用いてPFC・コンバータ部101を構成している。整流部51により電源電圧を直流に変換し、スイッチング素子SW60とコイルL60とコンデンサC100とにより直流電圧を交流に変換してトランス102へ入力し、トランス102の出力を整流用ダイオードD100〜D103と平滑用コンデンサC1とにより直流に変換する構成である。なお、図32のPFC・コンバータ部101はひとつの例であり、他の構成であってもよい。
以上より、実施の形態10によれば、上記実施の形態1〜7で説明した電源装置を、バッテリを充電するためのバッテリ充電装置として使用することにより、平滑用コンデンサの容量あるいは並列に接続する数量を削減でき、簡素な構成で、バッテリを充電するのに好適なバッテリ充電装置を実現できる。
なお、上記実施の形態1〜10において、スイッチング素子SW1を制御および操作する平均部12、誤差増幅部13、駆動信号生成部14,93等をアナログ回路により構成したが、CPU(Central Processing Unit)等を用いたディジタルの演算処理により構成しても構わない。
上記以外にも、本発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、各実施の形態の任意の構成要素の変形、または各実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
この発明に係る電源装置は、電源の変動の影響を抑制して出力を安定化するようにしたので、LED等の光源を点灯する光源点灯装置、およびバッテリを充電するバッテリ充電装置などに用いるのに適している。
1a 直流電源、1b,1c 交流電源、1d 矩形波電源、2 負荷、2a LEDユニット、2b 短絡用スイッチ、2c バッテリ、10,20,30,40,50,60,70 電源装置、11,21,31,41,91 リプル低減フィルタ部、12 平均部、13 誤差増幅部、14,93 駆動信号生成部、15 比較器、16 三角波発生器、32 誤差増幅出力安定部、33 オペアンプ、34,97 基準電源、42 動作補助部、51 整流部、61,101 PFC・コンバータ部、62 制御部、63 電流FB用I/F、64 電圧FB用I/F、71 コンバータ部、80,90 LED点灯装置(光源点灯装置)、92 平滑部、94 FF、95 VCO、96 比較器、100 バッテリ充電装置、102 トランス、1000,1001 AC/DCコンバータ、C1 平滑用コンデンサ、C2,C30,C31,C9,C100 コンデンサ、D1 還流用ダイオード、D40 ダイオード、D50〜D53,D60,D100〜D103 整流用ダイオード、D90 逆流阻止用ダイオード、L1,L60,L100 コイル、R1 電流検出抵抗、R2,R30〜R33,R90 抵抗、R20,R21 電圧検出抵抗、SW1,SW60 スイッチング素子。

Claims (12)

  1. 電源からの入力と負荷への出力との間に平滑用コンデンサを備えた電源装置であって、
    前記平滑用コンデンサと前記出力との間に直列に配置したスイッチング素子およびコイルと、
    出力電流あるいは出力電圧を検出する検出部と、
    前記検出部が検出した検出値を平均化する平均部と、
    前記検出部が検出した検出値と前記平均部が平均化した平均値との差分を増幅する誤差増幅部と、
    前記誤差増幅部の出力から前記スイッチング素子を断続駆動する駆動信号を生成する駆動信号生成部とを備え、
    前記検出値を前記平均値に近づける動作を行うことを特徴とする電源装置。
  2. 前記電源あるいは前記負荷の状態に変動がないときに、前記誤差増幅部が出力する出力値の平均値を予め設定された電圧に維持することによって、前記スイッチング素子に予め設定した動作を行わせる誤差増幅出力安定部を備えることを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  3. 前記スイッチング素子が動作しないとき、あるいは、動作しない可能性があるときに、前記スイッチング素子に予め設定された動作を行わせる補助動作部を備えることを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  4. 前記電源と前記平滑用コンデンサとの間には整流部を備えることを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  5. 前記電源と前記平滑用コンデンサとの間には昇圧用あるいは降圧用のコンバータ部を備えることを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  6. 前記電源は交流電源であって、前記昇圧用あるいは前記降圧用のコンバータ部は、力率を改善する力率改善部であることを特徴とする請求項5記載の電源装置。
  7. 前記昇圧用あるいは前記降圧用のコンバータ部は、前記検出部が検出した検出値を使用して昇圧変換あるいは降圧変換を制御する制御部を有することを特徴とする請求項5記載の電源装置。
  8. 前記駆動信号生成部は、前記電源の変動周期の1/2以下の周期で、前記スイッチング素子を断続駆動することを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  9. 電源からの入力と負荷となる光源との間に平滑用コンデンサを備え、当光源を点灯する電流を出力する光源点灯装置であって、
    前記平滑用コンデンサと前記光源との間に直列に配置したスイッチング素子およびコイルと、
    出力電流を検出する検出部と、
    前記検出部が検出した検出値を平均化する平均部と、
    前記検出部が検出した検出値と前記平均部が平均化した平均値との差分を増幅する誤差増幅部と、
    前記誤差増幅部の出力から前記スイッチング素子を断続駆動する駆動信号を生成する駆動信号生成部とを備え、
    前記検出値を前記平均値に近づける動作を行うことを特徴とする光源点灯装置。
  10. 電源からの入力と負荷となる光源との間に平滑用コンデンサを備え、当光源を周期的なパルス状の電流によって点灯する光源点灯装置であって、
    前記平滑用コンデンサと前記光源との間に直列に配置したスイッチング素子およびコイルと、
    出力電流を検出する検出部と、
    前記検出部が検出した検出値を平滑化する平滑部と、
    前記検出部が検出した検出値を前記平滑部の平滑より長時間あるいは数多く平均化する平均部と、
    前記平滑部が平滑した平滑値と前記平均部が平均化した平均値との差分を増幅する誤差増幅部と、
    前記誤差増幅部の出力から前記スイッチング素子を断続駆動して、予め設定された波高値のパルス状の電流を出力し、当パルス状の電流の出力周期を操作する駆動信号生成部とを備え、
    前記平滑値を前記平均値に近づける動作を行うことを特徴とする光源点灯装置。
  11. 電源からの入力と負荷となるバッテリとの間に平滑用コンデンサを備え、当バッテリを充電する電流を出力するバッテリ充電装置であって、
    前記平滑用コンデンサと前記バッテリとの間に直列に配置したスイッチング素子およびコイルと、
    出力電流を検出する検出部と、
    前記検出部が検出した検出値を平均化する平均部と、
    前記検出部が検出した検出値と前記平均部が平均化した平均値との差分を増幅する誤差増幅部と、
    前記誤差増幅部の出力から前記スイッチング素子を断続駆動する駆動信号を生成する駆動信号生成部とを備え、
    前記検出値を前記平均値に近づける動作を行うことを特徴とするバッテリ充電装置。
  12. 車両に搭載されることを特徴とする請求項11記載のバッテリ充電装置。
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