JPWO2015163414A1 - 打撃作業機 - Google Patents

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Abstract

軸部材または支持部材の寿命が低下することを抑制できる、打撃作業機を提供する。先端工具を打撃する打撃機構と、打撃機構を収容したモータケース(11)と、モータケース(11)に取り付けられ、かつ、軸線F1が打撃機構の動作方向に対して交差して配置された軸部材(55)と、モータケース(11)に設けられ、かつ、軸部材(55)を回転可能に支持した支持部材(53)と、軸部材(55)に連結され、かつ、軸部材(55)を支点としてモータケース(11)に対して回転可能なハンドルと、モータケース(11)に設けられ、かつ、軸部材(55)の回転力を減衰する減衰部材(62)と、を備えた打撃作業機であって、支持部材(53)に設けられ、かつ、軸部材(55)が配置された軸孔(54)と、軸孔(54)の内面よりも軸線F1に近い位置で軸部材(55)に接触し、かつ、軸部材(55)が径方向に移動することを規制する弾性部材(68)と、を備えている。

Description

本発明は、道路や建造物の破砕等に用いられる打撃作業機に関し、特に、打撃時の振動がハンドルに伝達されることを抑制する、打撃作業機に関する。
従来、打撃機構により先端工具を打撃する打撃作業機がある。この打撃作業機は、作業者がハンドルを握った状態で打撃機構が先端工具を打撃する構造であり、打撃時の振動がハンドルに伝達されることを抑制する緩衝機構が設けられている。この緩衝機構を備えた打撃作業機が、特許文献1に記載されている。
この特許文献1に記載された打撃作業機は、打撃機構を備えたハウジングと、ハウジングに設けられ、かつ、軸孔を有する支持部材と、軸孔内に回転可能に配置された軸部材と、軸部材の両端に取り付けられたハンドルホルダと、ハンドルホルダにおいて軸部材から偏心した位置に取り付けたハンドルと、を備えている。軸部材の軸線に沿った方向の両端に、心金が取り付けられている。心金は、軸部材と共に一体回転可能である。
ハウジングに設けた緩衝機構は、金属製の外枠と、外枠内に設けられた4個の減衰部材としてのゴムと、を有する。外枠は、心金を囲む筒状であり、4個のゴムは、心金内に円周方向に沿ってが配置されている。心金は、半径方向に延ばされた突出部を4つ有し、突出部はゴム同士の間に配置されている。
特許文献1に記載された打撃作業機は、打撃によってハウジングが振動すると、ハウジングと軸部材とが相対回転し、心金によってゴム部材が弾性変形させられる。したがって、ハウジングからハンドルに伝達される振動を吸収できる。
実用新案登録第2126608号公報
特許文献1に記載された打撃作業機においては、支持部材は軸部材を回転可能に支持するために、軸孔の内面と軸部材との間に隙間がある。このため、打撃時の振動で軸部材が軸孔内で半径方向に動き、軸部材または支持部材が変形する可能性があった。
本発明の目的は、軸部材または支持部材の寿命が低下することを抑制できる、打撃作業機を提供することにある。
一実施の形態は、先端工具を打撃する打撃機構と、前記打撃機構を収容したハウジングと、前記ハウジングに取り付けられ、かつ、軸線が前記打撃機構の動作方向に対して交差して配置された軸部材と、前記ハウジングに設けられ、かつ、前記軸部材を回転可能に支持した支持部材と、前記軸部材に連結され、かつ、前記軸部材を支点として前記ハウジングに対して回転可能なハンドルと、前記ハウジングに設けられ、かつ、前記軸部材の回転力を減衰する減衰部材と、を備えた打撃作業機であって、前記支持部材に設けられ、かつ、前記軸部材が配置された第1軸孔と、前記第1軸孔の内面よりも前記軸線に近い位置で前記軸部材に接触し、かつ、前記軸部材が径方向に移動することを規制する弾性部材と、を備えている。
本発明の打撃作業機によれば、軸部材が径方向に移動することを規制でき、軸部材または支持部材の寿命が低下することを抑制できる。
本発明の実施の形態における打撃作業機を示す正面断面図である。 本発明の実施の形態における打撃作業機の要部を示す断面図である。 図2の部分的な断面図である。 図1の打撃作業機の左側面図である。 図1の打撃作業機の右側面図である。 (A),(B)は、図1の打撃作業機に設ける緩衝機構の一例を示す側面断面図である。 (A),(B)は、図1の打撃作業機に設ける緩衝機構の他の例を示す側面断面図である。 図5及び図6の緩衝機構の特性を示す線図である。
以下、本発明が適用された打撃作業機を、図1〜図5に基づいて詳細に説明する。打撃作業機10は、モータケース11と、モータケース11に固定されたシリンダケース12とを有する。モータケース11内に電動モータ13が設けられている。電動モータ13は、電気エネルギを出力軸14の運動エネルギに変換する動力源である。電動モータ13の出力軸14にピニオンギヤ15が設けられている。
また、モータケース11内に中間軸16が設けられており、中間軸16にギヤ17,18が設けられている。ギヤ17の歯数は、ピニオンギヤ15の歯数及びギヤ18の歯数よりも多い。ギヤ17はピニオンギヤ15と噛み合っている。また、モータケース11内にクランクシャフト19が設けられており、クランクシャフト19はギヤ20を有する。ギヤ20の歯数はギヤ18の歯数よりも多く、ギヤ20はギヤ18と噛み合っている。クランクシャフト19は、回転中心線から偏心した位置にピン21を有している。
モータケース11の外に2本のハンドル22,23が設けられており、ハンドル22,23は、それぞれハンドルホルダ56に取り付けられている。一方のハンドル23にレバー24が設けられている。レバー24は作業者により操作される。ハンドル23には電力ケーブル25が接続されており、電力ケーブル25は商用電源に接続される。レバー24が操作されると、電力ケーブル25を介して電動モータ13に電力が供給され、出力軸14が回転する。出力軸14の回転力は、ギヤ17、ギヤ18を介してギヤ20に伝達され、クランクシャフト19が回転する。
ギヤ17、ギヤ18、ギヤ20により減速機26が構成され、出力軸14からクランクシャフト19に回転力を伝達すると、クランクシャフト19の回転速度は、出力軸14の回転速度よりも低速となり、かつ、回転力が増幅される。
シリンダケース12は金属材料、例えば、アルミニウムにより一体成形されており、シリンダケース12は、ねじ部材52を用いてモータケース11に固定されている。シリンダケース12内に筒状のシリンダ27が設けられている。シリンダ27は金属製であり、シリンダケース12及びシリンダ27は同心状に配置されている。打撃作業機10の正面断面図である図1において、シリンダケース12及びシリンダ27の中心線A1は、電動モータ13の出力軸14が回転する中心線B1に対して直交している。シリンダ27内にピストン28が収容されており、ピストン28は中心線A1に沿った方向に動作可能である。ピストン28にコンロッド71が連結されており、コンロッド71はピン21に対して回転可能に連結されている。このため、クランクシャフト19が回転すると、ピストン28はシリンダ27内を中心線A1に沿った方向に往復動する。クランクシャフト19及びピン21は、ギヤ20の回転力をピストン28の往復動力に変換する運動変換機構である。
また、シリンダ27内に打撃子29が収容されており、打撃子29は中心線A1に沿った方向に移動可能である。シリンダ27内であって、ピストン28と打撃子29との間に空気室C1が形成されている。
さらに、シリンダ27を径方向に貫通する呼吸孔45が、複数設けられている。シリンダ27とシリンダケース12との間に空間E1が形成されており、呼吸孔45は空間E1と空気室C1とをつなぐ。呼吸孔45は、流体としての空気を空気室C1に出入りさせる通路である。空間E1は、シリンダケース12の外部に通じている。また、シリンダ27を径方向に貫通する空打ち防止孔46が複数設けられている。空打ち防止孔46は空間E1と空気室C1とをつなぐ。中心線A1に沿った方向で、呼吸孔45は空打ち防止孔46とモータケース11との間に配置されている。
さらに、シリンダケース12であって、中心線A1に沿った方向でモータケース11とは反対側の端部にホルダ30が固定されている。ホルダ30は中心線A1を中心とする筒形状であり、ホルダ30内に環状のダンパ36が配置されており、ダンパ36はゴム状弾性材により一体成形されている。ホルダ30の支持孔32内から、シリンダケース12内に亘ってスリーブ33が設けられている。スリーブ33は金属製であり、スリーブ33は、筒部34と、筒部34の外周面から、筒部34の半径方向で外側に向けて張り出したフランジ部35と、を有する。また、ダンパ36は、中心線A1に沿った方向で、フランジ部35とシリンダケース12との間に介在されている。スリーブ33は、中心線A1に沿った方向で、ダンパ36の弾性変形する範囲内において移動可能である。ホルダ30は、固定要素であるねじ部材31によりシリンダケース12に固定されている。
シリンダ27内からホルダ30内に亘り、中間子37が収容されている。中間子37は、金属製であり、中間子37は、円柱状の小径部38と、小径部38に連続された大径部39と、を有する。大径部39の外径は、小径部38の外径よりも大きく、小径部38は、筒部34内及びシリンダ27内に配置されている。中間子37は、スリーブ33に対して中心線A1に沿った方向に移動可能であり、中間子37がシリンダケース12内に向けて移動し、大径部39がフランジ部35に接触すると、中間子37が停止する。
中間子37がピストン28から離れる向きで中心線A1に沿った方向に移動し、大径部39が、ホルダ30の段部49に接触すると、中間子37が停止する。さらに、ホルダ30は互いに同心状に配置された支持孔32及び保持孔42を有し、支持孔32の内径は保持孔42の内径よりも大きい。このため、支持孔32と保持孔42との間に段部49が形成されている。
先端工具43は金属材料を棒状に成形したものであり、先端工具43は、支持孔32及び保持孔42に配置されている。先端工具43における長さ方向の中途部位に係止部44が設けられている。先端工具43は、ホルダ30に保持された状態で、中心線A1に沿った方向に移動可能であり、先端工具43であって支持孔32に配置された箇所は、中間子37に接触する。さらに、ホルダ30に抜け止め50が取り付けられている。
次に、作業者が打撃作業機10を使用する例を説明する。まず、図1のように、先端工具43の端部を対象物W1に押し付けると、中間子37が先端工具43に押され、大径部39がフランジ部35に接触して中間子37が停止する。そして、作業者がレバー24を操作すると、電動モータ13の出力軸14が回転し、ピストン28がシリンダ27内を中心線A1に沿った方向に往復動作する。つまり、出力軸14の回転力は、ピストン28の往復動力に変換される。
ピストン28が上昇すると空気室C1内の圧力が、空間E1の圧力よりも低下し、空間E1の空気は、呼吸孔45を通り空気室C1に空気が吸入されるとともに、打撃子29が上昇する。ピストン28が上昇するとは、中心線A1に沿った方向でクランクシャフト19に近づく向きで移動することである。打撃子29が上昇するとは、中心線A1に沿った方向で中間子37から離れる向きで移動することである。
打撃子29が上昇すると、呼吸孔45は打撃子29により閉じられ、空気室C1に空気は吸い込まれなくなる。また、ピストン28が上死点に到達し、かつ、ピストン28が上死点から下降すると、空気室C1内の圧力が上昇し、空気室C1の圧力に応じて打撃子29に打撃力が加わる。このため、打撃子29は中間子37に近づく向きで下降し、打撃子29が中間子37を打撃する。中間子37に加えられた打撃力は、先端工具43を介して対象物W1に伝達され、対象物W1を破砕する作業、斫る作業等を実行できる。中間子37及び先端工具43に加えられる打撃力は、中心線A1に沿った方向である。
呼吸孔45は、打撃子29が中間子37を打撃する直前に開かれる。空気室C1の空気は、呼吸孔45が開かれた時点から、ピストン28が下死点に到達するまでの間、呼吸孔45を通り空間E1へ排出される。中間子37から先端工具43に打撃力が伝達され、かつ、ピストン28が下死点に到達すると、ピストン28は下死点から上死点に向けて移動する。以後、電動モータ13の出力軸14が回転している間、ピストン28の上昇及び下降、打撃子29の上昇及び下降を繰り返して、空気室C1の圧力が変化する。したがって、打撃子29の打撃力は、中間子37を介して間欠的に先端工具43に伝達される。
先端工具43の端部が対象物W1に押し付けられていない場合、中間子37が自重で下降し、大径部39が段部49に接触して中間子37が停止する。また、打撃子29も自重で下降し、打撃子29は中間子37に接触して停止する。つまり、呼吸孔45及び空打ち防止孔46が共に開かれた状態となる。
次に、先端工具43の端部が対象物W1に押し付けられていない状態で、レバー24が操作された場合の例を説明する。この場合は、空打ち防止孔46が開かれているため、ピストン28が中心線A1に沿った方向に往復動作しても、空気室C1の圧力は、空打ち防止孔46が閉じられている場合の圧力よりも低い。したがって、打撃子29に加わる打撃力は、先端工具43が対象物W1に押し付けられている場合に生じる打撃力よりも低い。なお、先端工具43の端部が対象物W1に押し付けられていない状態で、係止部44が抜け止め50に掛かるため、先端工具43はホルダ30から抜け落ちない。
次に、ハンドル22,23を支持する支持機構51と、打撃時の振動がハンドル22,23に伝達されることを抑制する緩衝機構73と、を説明する。モータケース11内に円筒状の支持部材53が設けられている。支持部材53は軸孔54を有し、図2において、軸孔54の軸線F1は、打撃機構の動作方向である中心線A1と交差する。本実施形態では、軸線F1と中心線A1とのなす角度が90度である。また、打撃作業機10の側面図である図4、図5において、軸線F1は中心線A1から外れた位置にある。支持部材53は、モータケース11に対して軸線F1に沿った方向に固定され、かつ、軸線F1を中心とする円周方向にも固定されている。
軸孔54内に軸部材55が回転可能に配置されている。軸部材55は金属製であり、かつ、軸線F1を中心として回転可能である。軸部材55の外周面と、軸孔54の内周面との間に隙間があるため、軸部材55の軸線と軸孔54の軸線F1とは一致しないが、本明細書では便宜上、同一の軸線F1として説明する。軸部材55は、モータケース11の内部から外部に亘って配置されており、2個のハンドルホルダ56は、軸部材55のうち、モータケース11の外部に配置されている箇所に取り付けられている。2個のハンドルホルダ56は、軸部材55と共に回転可能である。2個のハンドルホルダ56が軸部材55と共に回転すると、ハンドル22,23の中心の移動軌跡は、中心線A1を通る。
2本のハンドル22,23は、軸部材55の軸線F1から同じ距離に偏心して配置され、かつ、軸線F1を中心とする円周上で同じ位置に配置されている。2個のハンドルホルダ56は、打撃作業機10の正面視で左右対称の形状及び構造であるため、便宜上、一方のハンドルホルダ56の構造について説明する。ハンドルホルダ56には2個の接触部57,58が設けられている。モータケース11に2個のストッパ59,60が設けられており、図5でハンドルホルダ56が軸部材55を中心として時計回りに回転すると、接触部58がストッパ60に接触してハンドルホルダ56が停止する。
一方、ハンドルホルダ56が軸部材55を中心として反時計回りに回転すると、接触部57がストッパ59に接触して停止する。つまり、ハンドルホルダ56は、モータケース11に対して所定の回転角度内で回転が可能である。上記の支持部材53、軸部材55が、支持機構51である。このように、ハンドル22,23は、軸部材55を支点として所定角度の範囲内で回転、つまり、揺動可能である。
緩衝機構73は、軸線F1に沿った方向で、ハンドルホルダ56と軸部材55との間に設けられている。緩衝機構73は、軸線F1に沿った方向で異なる2箇所にそれぞれ配置されている。まず、図2において右側に配置された緩衝機構73を、図3及び図6を参照して説明する。緩衝機構73は、金属製の外枠61と、外枠61内に配置された複数の減衰部材62と、軸部材55に取り付けた心金63とを有する。図6のように、打撃作業機10の側面視で、金属製の外枠61は非円形である。本実施形態では、外枠61は略正方形に屈曲されている。減衰部材62は、軸部材55の回転方向に4個配置されている。4個の減衰部材62は、外枠61の4つの隅部61aの内側に別々に配置されている。4個の減衰部材62は、合成ゴムまたはエラストマーにより一体成形されている。4個の減衰部材62及び外枠61は、軸部材55の回転方向の力を受ける要素である。
軸線F1を中心として、外枠61の内接円の直径φ1は、軸孔54の直径φ2よりも大きい。また、心金63は金属製であり、径方向で外側に向けて延ばされた突出部72が4個設けられている。突出部72は、軸部材55の回転方向に等間隔で配置されており。突出部72は、減衰部材62同士の間に配置されている。減衰部材62が変形していない状態で、4個の突出部72の外接円の直径φ3は、4個の減衰部材62の内接円の直径φ4よりも大きく、かつ、直径φ1よりも小さい。つまり、突出部72の先端は、外枠61の内面に接触しない。4個の突出部72は、軸部材55の回転方向で一方に向けて傾斜している。4個の突出部72の傾斜の向きは、先端工具43を対象物W1に押し付けた場合に、軸部材55が外枠61に対して回転する向きとは逆である。突出部72は、軸線F1に対して垂直な平面内で、外側に向けて膨らんだ第1湾曲面63aと、内側に向けて膨らんだ第2湾曲面63bとを備えている。第1湾曲面63aは、軸線F1と交差する平面視でインボリュート曲線である。
モータケース11に、筒形状の保持器64が設けられている。保持器64は、モータケース11に固定されており、軸線F1に沿った方向に移動せず、かつ、軸線F1を中心として回転することもない。保持器64は、軸線F1に沿った方向でハンドルホルダ56と支持部材53との間にそれぞれ配置されている。保持器64内に外枠61が配置されている。外枠61は、保持器64により固定されており、軸線F1に沿った方向に移動せず、かつ、軸線F1を中心として回転することもない。
保持器64は円筒形状のスリーブ65を有し、スリーブ65の中心線は、軸孔54の軸線F1と共通である。スリーブ65の軸孔66内に軸部材55の一部が配置されている。軸孔66の直径φ5は、軸孔54の直径φ2よりも大きい。支持部材53の軸線F1に沿った方向の端部に、凹部67が設けられている。凹部67は軸線F1を中心として環状に形成されており、凹部67の直径φ5は軸孔54の直径φ2よりも大きく、かつ、軸孔66の直径φ5と同じである。
そして、軸孔66及び凹部67に亘り、弾性部材68が配置されている。弾性部材68は合成ゴム、エラストマーにより円筒形状に一体成形されている。弾性部材68は、支持部材53及び軸部材55よりも剛性が低い。また、軸線F1を中心とする径方向で、弾性部材68の剛性は、減衰部材62の剛性と同じか、もしくは高い。弾性部材68は、軸線F1に沿った方向で、軸孔54と心金63との間に配置されている。弾性部材68の軸孔69の直径φ6は軸孔54の直径φ2よりも小さい。弾性部材68は、軸孔66及び凹部67に挿入されている。弾性部材68は、軸部材55が径方向に移動することを規制する要素である。弾性部材68の軸孔69内に軸部材55の一部が配置されている。
さらに、図2において左側に配置された緩衝機構73について説明する。ハンドル23が取り付けられたハンドルホルダ56と、支持部材53との間にも保持器64Aが設けられている。つまり、軸線F1に沿った方向に間隔をおいて2個の保持器64,64Aが配置されている。2個の保持器64,64Aは左右対称の形状及び構造である。保持器64A内に、緩衝機構73が設けられている。2つの緩衝機構73は、左右対称の形状及び構造である。なお、支持部材53であって図2で左側の端部に凹部67は設けられておらず、保持器64Aにより弾性部材68が支持されている。このように、弾性部材68は、軸線F1に沿った方向に複数配置、具体的には2箇所に配置されている。
次に、2つの緩衝機構73の動作及び作用を説明する。作業者がハンドル22,23を掴み、かつ、先端工具43が対象物W1に押し付けられていない場合は、モータケース11およびシリンダケース12が自重で吊り下がり、図5のように接触部58がストッパ60に接触している。また、図6(A)のように、心金63の各突出部72の先端は、外枠61の4辺の略中央に対応する位置にそれぞれ停止している。
そして、作業者がハンドル22,23を掴んだ状態のままで、先端工具43を対象物にW1押し付けると、2個のハンドルホルダ56が軸部材55を中心として、図5で反時計回りに回転する。ここで、軸部材55と共に心金63が反時計回りに回転するため、突出部72が減衰部材62に押し付けられる力が増加する。
そして、作業者がレバー24を操作して打撃作業を行うと、打撃力及び反力に応じた振動がモータケース11に伝達されて、モータケース11は中心線A1に沿った方向に振動する。つまり、モータケース11は、図1で上下方向に振動する。モータケース11が中心線A1に沿った方向に振動すると、モータケース11とハンドルホルダ56とが、軸部材55を支点として相対回転する。そして、減衰部材62が弾性変形することでモータケース11の振動を吸収し、その振動がハンドル22,23に伝達されることを抑制する。
また、モータケース11が中心線A1に沿った方向に振動すると、軸部材55が支持部材53の軸孔54内で径方向に移動する可能性がある。本実施形態では、弾性部材68の軸孔69の直径φ6が、支持部材53の軸孔54の直径φ2よりも小さい。このため、軸部材55が径方向に移動することを抑制できる。したがって、軸部材55または支持部材53が摩耗、変形することを回避でき、軸部材55及び支持部材53の寿命を向上できる。さらには、弾性部材68は、軸部材55の径方向の荷重を受けるダンパとして機能し、軸部材55の外面と支持部材53とが衝突することを抑制でき、打撃時のフィーリングが低下することを防止できる。
また、心金63の突出部72と外枠61とが接触することを回避でき、打撃時のフィーリングが低下することを防止できる。また、減衰部材62に加わる径方向の荷重を低減でき、減衰部材62の寿命が低下することを抑制できる。さらに、軸線F1に沿った方向で異なる2箇所に弾性部材68を設けてあるから、軸部材55の軸線が軸孔54の軸線F1に対して傾くことを抑制できる。
なお、作業者がハンドル22,23を掴んだ状態で、先端工具43を対象物W1から離すと、モータケース11及びシリンダケース12が自重で吊り下がる。このため、2個のハンドルホルダ56が軸部材55を中心として、図5で時計回りに回転し、接触部58がストッパ60に接触して2個のハンドルホルダ56が停止する。また、図6で軸部材55と共に心金63が時計回りに回転し、突出部72が減衰部材62に押し付けられる力が低下する。
次に、緩衝機構73の他の例を、図7(A),(B)により説明する。図7に示す心金63は断面形状が四角形、具体的には正方形である。心金63の角部70同士の外接円の直径φ7は、外枠61の内接円の直径φ1よりも小さい。また、4つの角部70は、減衰部材62同士の間に配置されている。図7に示す緩衝機構73におけるその他の構成は、図6に示す緩衝機構73と同じである。図7に示す緩衝機構73を備えた打撃作業機10は、先端工具43が対象物W1に押し付けられていない場合、角部70が減衰部材62に押し付けられる力は弱い。
これに対して、先端工具43が対象物W1に押し付けられると、軸部材55及び心金63が図7(A)で反時計回りに回転し、図7(B)のように心金63が減衰部材62に押し付けられる力が強められ、減衰部材62が弾性変形する。打撃時にモータケース11が振動すると、ハンドルホルダ56が軸部材55を中心として揺動し、減衰部材62の弾性力で振動が吸収される。
ここで、本実施形態における緩衝機構の緩衝特性を、図8の線図により説明する。横軸に回転角度が示され、縦軸にトルクが示されている。回転角度は、先端工具43が対象物W1に押し付けられていない状態における心金63の位置を0度とした心金63の回転角度である。トルクは、軸線F1を中心として、減衰部材62に加わる回転方向の力である。図6の緩衝機構73の緩衝特性が実線で示され、図7の緩衝機構73の緩衝特性が破線で示されている。2つの緩衝特性は共に非線形で表される。図6の緩衝機構73の特性は、回転角度が低角度の範囲において、第1湾曲面63aと減衰部材62との接触面積が徐序に変化するため、回転角度の変化に対するトルクの変化量は、図7の緩衝機構73の特性に比べて小さい。
一方、図6の緩衝機構73の特性は、第1湾曲面63aがインボリュート曲線であるため、回転角度が高角度の範囲において、減衰部材62に対する押し付け力が急激に変化し、回転角度の変化に対するトルクの変化量は、図7の緩衝機構73の特性に比べて大きい。
本実施の形態で説明した構成と、本発明の構成との関係を説明すると、モータケース11、シリンダケース12、ホルダ30が、本発明のハウジングに相当し、ピストン28、打撃子29、中間子37が、本発明の打撃機構に相当する。また、軸孔54が、本発明の第1軸孔に相当し、軸孔69が、本発明の第2軸孔に相当し、直径φ6が、本発明における第2軸孔の内径に相当し、直径φ2が、本発明における第1軸孔の内径に相当する。中心線A1に沿った方向が、本発明における打撃機構の動作方向である。第1湾曲面63aが、本発明の減衰部材に接触する箇所に相当する。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、打撃力を発生させるための動力源であるモータは、電動モータ、油圧モータ、空気圧モータ、エンジン等を含む。つまり、モータの回転力が、ピストンの往復運動力に変換されて、打撃力が発生する。さらに、打撃作業機は、先端工具に中心線に沿った方向に打撃力が加えられる構造の他、先端工具に打撃力及び回転力を加えることの可能な構造を含む。
本発明の打撃作業機は、コンクリートまたは石材に、穴あけを行う先端工具に打撃力を加える構造を含む。本発明の打撃作業機は、先端工具に打撃力を加えて地面を突き固める構造を含む。さらに本発明の打撃作業機は、先端工具を打撃して、対象物に穴、溝を形成したり、対象物に角部を形成したりする構造を含む。
さらに、モータの出力軸の回転力を、ピストンの往復動力に変換する運動変換機構は、クランクシャフトを用いる構造の他、カム機構を用いる構造を含む。さらに、本発明の打撃作業機は、モータの出力軸の中心線と、ピストンの動作方向の中心線とが交差して配置されている構造の他、モータの出力軸の中心線と、ピストンの動作方向の中心線とが、平行に配置されている構造を含む。さらに、本発明の打撃作業機は、電動モータに電力を供給する電池パックをハウジングに着脱できる構造を含む。
さらに、本発明における打撃機構は、モータの回転力をピストンの往復動力に変換し、かつ、流体室の圧力で打撃子を打撃する第1の手段の他、ばねの弾性力で打撃子を打撃する第2の手段、圧縮空気の圧力で打撃子を打撃する第3の手段を含む。第2の手段は、打撃子をモータの動力でばねの弾性力に抗して動作させた後、打撃子に伝達するモータの動力を低下させ、ばねの弾性力で打撃子を打撃する機構である。第3の手段は、打撃子を打撃する圧力を生じる空気室と、空気室につながる圧縮空気の通路と、通路を開閉するバルブと、を有し、バルブを開閉することで、打撃子を打撃する機構である。本発明において、弾性部材は、軸部材の回転力を受ける機能は備えていない。
10…打撃作業機、11…モータケース、22,23…ハンドル、28…ピストン、29…打撃子、37…中間子、43…先端工具、53…支持部材、54,69…軸孔、55…軸部材、62…減衰部材、63a…第1湾曲面、67…凹部、68…弾性部材、72…突出部、A1…中心線、F1…軸線。

Claims (8)

  1. 先端工具を打撃する打撃機構と、前記打撃機構を収容したハウジングと、前記ハウジングに取り付けられ、かつ、軸線が前記打撃機構の動作方向に対して交差して配置された軸部材と、前記ハウジングに設けられ、かつ、前記軸部材を回転可能に支持した支持部材と、前記軸部材に連結され、かつ、前記軸部材を支点として前記ハウジングに対して回転可能なハンドルと、前記ハウジングに設けられ、かつ、前記軸部材の回転力を減衰する減衰部材と、を備えた打撃作業機であって、前記支持部材に設けられ、かつ、前記軸部材が配置された第1軸孔と、前記第1軸孔の内面よりも前記軸線に近い位置で前記軸部材に接触し、かつ、前記軸部材が径方向に移動することを規制する弾性部材と、を備えている、打撃作業機。
  2. 前記弾性部材は、前記軸部材が配置される第2軸孔を有する筒形状であり、前記第2軸孔の内面が前記軸部材に接触する、請求項1に記載の打撃作業機。
  3. 前記第2軸孔の内径は、前記第1軸孔の内径より小さい、請求項2に記載の打撃作業機。
  4. 前記第1軸孔と同心状に配置され、かつ、前記第1軸孔の内径よりも大きい内径を有する環状の凹部が、前記支持部材に設けられ、前記弾性部材は、前記凹部に配置されている、請求項2または3に記載の打撃作業機。
  5. 前記弾性部材は、前記軸線に沿った方向で間隔をおいて複数配置されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の打撃作業機。
  6. 前記弾性部材は、前記軸線に沿った方向で、前記第1軸孔と前記減衰部材との間に配置されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の打撃作業機。
  7. 前記減衰部材は、前記軸部材の回転方向に複数設けられている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の打撃作業機。
  8. 前記軸部材は、前記軸線と交差する平面視で径方向の外側に突出し、かつ、前記減衰部材に接触する突出部を備え、前記突出部は、前記軸線と交差する平面視で前記減衰部材に接触する箇所の形状がインボリュート曲線である、請求項7に記載の打撃作業機。
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