JPWO2015162733A1 - 電源装置及び制御装置 - Google Patents

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JPWO2015162733A1
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聖民 江田
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康幸 佐藤
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幸久 中林
平次 金田
平次 金田
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Abstract

複数の電源モジュールの安定した直列運転を可能にする。電源装置は、直列に接続され、直流の電源電圧(Vin)が入力される複数のコンデンサ(13,14)と、電源部(50)と、制御部(17)と、を備えている。電源部(50)は、入力側がコンデンサ(13,14)を介して直列に接続され、出力側が並列に接続された複数の電源モジュール(60,80)を有している。電源モジュール(60,80)は、コンデンサ(13,14)にそれぞれ印加される直流の入力電圧(Vp1,Vp2)をそれぞれ入力して電力の変換を行い、この変換後の直流の出力電圧(Vo1,Vo2)をそれぞれ出力する。制御部(17)は、電源電圧(Vin)を分圧して生成した基準電圧(Vr)と、電源部(50)に入力される入力電圧(Vp1,Vp2)と、に基づいて、これらの入力電圧(Vp1,Vp2)の均衡を保つように、出力電圧(Vo1,Vo2)を自動調整するように構成されている。

Description

本発明は、複数の電源モジュールの入力側が直列に接続され、出力側が並列に接続された電源装置と、それを用いた制御装置に関するものである。
図1は、先行技術の電源装置を示す概略の構成図である。
電源モジュール6,7は、直流(以下「DC」という。)電圧を異なるDC電圧に変換するDC/DCコンバータにより構成されている。2つの出力端子8a,8bからは、電源モジュール6,7の出力電圧Vo1と出力電圧Vo2とが並列接続されたDCの出力電圧Voutが出力される。この出力端子8a,8bには、電機器機等の負荷9が接続される。
このような電源装置に関連する技術として、例えば、特許文献1には、インバータ装置が記載され、特許文献2には、中性点電圧制御装置及び3レベルインバータ装置が記載されている。
特開平9−74771号公報 特開2002−176784号公報
2つの電源モジュール6,7の入力側を直列に接続して動作させようとすると、2つの電源モジュール6,7間の出力電圧のばらつき又は効率のばらつきにより、各々の電源モジュール6,7の入力電流Iin1,Iin2に差が生じ、入力電圧Vp1,Vp2も不均衡(アンバランス)になる。各電源モジュール6,7は、入力電圧Vp1,Vp2が下がると、入力電流Iin1,Iin2が増えるという負性抵抗の特性を持つことから、一旦、2つの入力電圧Vp1,Vp2間に差が発生すると、その差が広がるような動作をしてしまい、最終的には、片側の電源モジュール6又は7に電源電圧Vinの全てが印加され、動作として問題が発生する。
上記課題を解決するため、本発明の観点によれば、DCの電源電圧が入力される直列接続された複数のコンデンサと、前記各コンデンサに印加される第1のDC電圧を入力して電力の変換を行い、この変換後の第2のDC電圧を出力する電源部と、前記電源電圧を分圧して生成した基準電圧と、前記電源部に入力される一方の前記第1のDC電圧と、に基づいて、前記第1のDC電圧の均衡(バランス)を保つように、前記電源部から出力される前記第2のDC電圧を自動調整するように構成された第1の制御部と、を備える電源装置が適用される。
又、本発明の別の観点によれば、交流(以下「AC」という。)電源からDC電源を得るコンバータ部と、前記DC電源に接続された請求項1〜12のいずれか1項記載の電源装置と、所定の制御方式に基づいて、前記DC電源を交流電源に変換して負荷に供給するインバータ部と、前記電源装置の出力電圧により駆動され、前記インバータ部を前記所定の制御方式で制御する第2の制御部と、を備える制御装置が適用される。
本発明の電源装置によれば、例えば、複数の電源モジュールにおける出力電圧のばらつき又は効率のばらつきにより、各々の電源モジュールの入力電流に差が生じて各第1のDC電圧がアンバランスになっても、第1の制御部により、第2のDC電圧が調整され、各第1のDC電圧の差が減少する。これにより、複数の電源モジュールの安定した直列運転が可能となる。
本発明の制御装置によれば、前記発明の電源装置を備えているので、第2の制御部の動作が安定し、モータ等の負荷に対して安定した電力を供給できる。
図1は先行技術の電源装置を示す概略の構成図である。 図2は本発明の実施例1における電源装置を示す基本的な構成図である。 図3は図2の電源装置の構成例を示す概略の回路図である。 図4は図3中の制御部の構成例を示す回路図である。 図5は本発明の実施例2における電源装置の構成例を示す概略の回路図である。 図6は本発明の実施例3における電源装置の構成例を示す概略の回路図である。 図7は本発明の実施例4における電源装置の構成例を示す概略の回路図である。 図8は本発明の実施例5における電源装置の構成例を示す概略の回路図である。 図9は本発明の実施例6における電源装置の構成例を示す概略の回路図である。 図10は本発明の実施例7における制御装置を示す概略の構成図である。
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1の構成)
図2は、本発明の実施例1における電源装置を示す基本的な構成図である。
この電源装置は、例えば、数百ボルト(V)のDCの電源電圧Vinを入力する正極側の入力端子9a及び負極側の入力端子9bを有している。入力端子9aと入力端子9bとの間には、電圧調整部10内の基準電圧生成手段としての複数(例えば、2つ)の抵抗値が等しい分圧抵抗11,12が直列に接続されると共に、その電圧調整部10内の容量手段としての複数(例えば、2つ)の平滑用のコンデンサ13,14が直列に接続されている。分圧抵抗11,12は、電源電圧Vinを分圧して基準電圧Vrを生成するものである。基準電圧Vrは、電源電圧Vinを1/n(但し、nは任意の数、例えば、1/2)に分圧した中間電圧である。コンデンサ13の両電極とコンデンサ14の両電極とには、電源部50が接続されている。
電源部50は、2つのコンデンサ13,14を介して、第1のDC電圧としての2つの入力電圧Vp1,Vp2を入力し、この入力電圧Vp1,Vp2に対して電力(例えば、電圧)の変換を行い、この変換後の第2のDC電圧としての2つの出力電圧Vo1,Vo2を出力し、この出力したDCの出力電圧Voutを、正極側の出力端子51a及び負極側の出力端子51bから出力するものである。2つの出力端子51a,51bには、電機器機等の負荷52が接続される。
電圧調整部10は、基準電圧Vrと、コンデンサ14に印加される入力電圧Vp2と、に基づいて、2つの入力電圧Vp1,Vp2のバランスを保つように、電源部50で変換された出力電圧Vo1,Vo2を自動調整するものである。
電源部50は、入力側にそれぞれ接続されたコンデンサ13,14を介して直列に接続され、出力側が並列に接続された複数(例えば、2つ)の電源モジュール手段としての電源モジュール60,80を有している。電源モジュール60は、コンデンサ13の両電極にそれぞれ接続されて入力電圧Vp1を入力する正極側の入力端子61a及び負極側の入力端子61bと、出力電圧Vo1を出力する正極側の出力端子68a及び負極側の出力端子68bと、出力側に設けられた補助端子68cと、を有している。
電源モジュール80は、コンデンサ14の両電極にそれぞれ接続されて入力電圧Vp2を入力する正極側の入力端子81a及び負極側の入力端子81bと、出力電圧Vo2を出力する正極側の出力端子88a及び負極側の出力端子88bと、出力側に設けられた補助端子88cと、を有している。電源モジュール60側の出力端子68aと電源モジュール80側の出力端子88aとは、出力端子51aに対して並列に接続されている。電源モジュール60側の出力端子68bと電源モジュール80側の出力端子88bとは、出力端子51bに対して並列に接続されている。
電圧調整部10は、分圧抵抗11,12と、コンデンサ13,14と、第1の制御部17と、を有している。制御部17は、基準電圧Vrと一方の入力電圧Vp2とに基づき、間接的にもう一方の入力電圧Vp1を求めて、電源モジュール80の入力電圧Vp2を検出し、その電源モジュール60,80間の入力電圧Vp1,Vp2のバランスを保つように、出力電圧Vo1,Vo2を自動調整するものである。制御部17は、例えば、入力電圧検出手段としての入力電圧検出部20、比較手段としての比較部30、及び帰還信号出力手段としての帰還信号出力部40を有し、これらが直列接続されている。
入力電圧検出部20は、基準電圧Vrと一方の入力電圧Vp2とに基づき、間接的にもう一方の入力電圧Vp1を求めて、電源モジュール80の入力電圧Vp2を検出して、この入力検出電圧を比較部30へ出力するものである。比較部30は、入力される入力検出電圧の高さを比較して、比較信号を帰還信号出力部40へ出力するものである。帰還信号出力部40は、入力される比較信号に基づき、2つの電源モジュール60,80毎に2つの出力電圧Vo1,Vo2の値を変更する帰還信号を、2つの電源モジュール60,80側の補助端子68c,88cへ出力するものである。
図3は、図2の電源装置の構成例を示す概略の回路図である。
電圧調整部10において、2つのコンデンサ13,14には、ブリーダ抵抗15,16がそれぞれ並列に接続されている。ブリーダ抵抗15,16は、電源モジュール60,80が停止した際に入力電圧Vp1、Vp2のバランスが崩れないように、常時、電流を流すための抵抗器である。コンデンサ14の両電極には、制御部17が接続されている。制御部17は、電源モジュール60側の入力電圧Vp1と、電源モジュール80側の入力電圧Vp2と、をバランスさせるための2系統の制御系により構成されている。
制御部17内の入力電圧検出部20は、1系統の電圧検出回路21,22と1系統の電圧検出回路23,24との2系統の電圧検出回路21〜24を有している。2つの電圧検出回路21,23は、基準電圧Vrを検出して2つの入力検出電圧S21,S23を出力する回路である。2つの電圧検出回路22,24は、コンデンサ14の両電極間における電圧差から入力電圧Vp2を検出して2つの入力検出電圧S22,S24を出力する回路である。各電圧検出回路21〜24は、分圧抵抗等により構成されている。この入力電圧検出部20の出力側には、比較部30が接続されている。
比較部30は、1系統の電圧検出回路21,22の出力側に接続された1系統の比較回路31と、1系統の電圧検出回路23,24の出力側に接続された1系統の比較回路32と、を有している。比較回路31は、入力検出電圧S21と入力検出電圧S22との高低を比較し、(入力検出電圧S21<入力検出電圧S22)の時に、比較信号S31を出力する回路である。比較回路32は、入力検出電圧S23と入力検出電圧S24との高低を比較し、(入力検出電圧S23>入力検出電圧S24)の時に、比較信号S32を出力する回路である。各比較回路31,32は、誤差増幅器等により構成されている。これらの比較回路31,32の出力側には、帰還信号出力部40が接続されている。帰還信号出力部40は、比較回路31の出力側に接続された1系統の伝送回路41と、比較回路32の出力側に接続された1系統の伝送回路45と、を有している。
伝送回路41は、比較回路31の出力側と電源モジュール80の出力側とを電気的に絶縁し、比較信号S31に対応した帰還信号S41を、電源モジュール80の補助端子88cへ出力して、出力電圧Vo2の値を変更する回路である。伝送回路41は、ホトカプラ42とバイアス電流設定用の2つの抵抗43,44とを有している。ホトカプラ42は、発光部としての発光ダイオード42aと、受光部としてのホトトランジスタ42bと、により構成されている。
抵抗43及びホトダイオード42aは、比較回路31の出力側に直列に接続されている。抵抗44及びホトトランジスタ42bは、電源モジュール80の補助端子88cと、出力端子68b,88bと、の間に直列に接続されている。比較回路31から比較信号S31が出力されると、抵抗43を介して、ホトダイオード42aが導通して発光する。この発光により、ホトトランジスタ42bがオン状態になって帰還信号S41が流れ、電源モジュール80側の出力電圧Vo2が上昇するような構成になっている。
伝送回路45は、比較回路32の出力側と電源モジュール60の出力側とを電気的に絶縁し、比較信号S32に対応した帰還信号S45を、電源モジュール60の補助端子68cへ出力して、出力電圧Vo1の値を変更する回路である。伝送回路45は、ホトカプラ46とバイアス電流設定用の2つの抵抗47,48とを有している。ホトカプラ46は、発光部としての発光ダイオード46aと、受光部としてのホトトランジスタ46bと、により構成されている。
抵抗47及びホトダイオード46aは、比較回路32の出力側に直列に接続されている。抵抗48及びホトトランジスタ46bは、電源モジュール60の補助端子68cと、出力端子68b,88bと、の間に直列に接続されている。比較回路32から比較信号S32が出力されると、抵抗47を介して、ホトダイオード46aが導通して発光する。この発光により、ホトトランジスタ46bがオン状態になって帰還信号S45が流れ、電源モジュール60側の出力電圧Vo1が上昇するような構成になっている。
2つの電源モジュール60,80のうちの電源モジュール60は、DCの入力電圧Vp1及び入力電流Iin1が入力される入力端子61a,61b側と、出力電圧Vo1を出力する出力端子68a,68b側と、を絶縁する高周波用の変圧器(以下「トランス」とう。)62を有し、出力電圧Vo1が一定電圧になるような定電圧制御機能を持った定電圧制御回路70を備えたスイッチング電源(例えば、DC/DCコンバータ)により構成されている。同様に、電源モジュール80は、DCの入力電圧Vp2及び入力電流Iin2が入力される入力端子81a,81b側と、出力電圧Vo2を出力する出力端子88a,88b側と、を絶縁する高周波用のトランス82を有し、出力電圧Vo2が一定電圧になるような定電圧制御機能を持った定電圧制御回路90を備えたスイッチング電源(例えば、DC/DCコンバータ)により構成されている。
各電源モジュール60,80は、少なくとも、絶縁型の構成であれば良く、種々の回路構成を採用できる。この電源モジュール60,80は、例えば、以下のように構成されている。
電源モジュール60は、トランス62と、MOSトランジスタ等のスイッチング素子63と、を有している。トランス62は、1次巻線62a及び2次巻線62bを有し、その1次巻線62aとスイッチング素子63とが、2つの入力端子61a,61b間に直列に接続されている。2次巻線62bには、整流回路を構成している2つのダイオード64,65と、平滑回路を構成しているチョークコイル66及びコンデンサ67と、が接続されている。チョークコイル66及びコンデンサ67の接続点は、出力端子68aに接続されている。
出力端子68aと出力端子68bとの間には、出力電圧検出回路としての複数(例えば、2つ)の分圧抵抗69a,69bが直列に接続されている。2つの分圧抵抗69a,69bの接続点からは、出力電圧Vo1に対応した出力検出電圧S69が出力される。2つの分圧抵抗69a,69bの接続点には、補助端子68cと定電圧制御回路70とが接続されている。
定電圧制御回路70は、2つの分圧抵抗69a,69bの接続点から出力される出力検出電圧S69に基づき、スイッチング素子63のオン/オフ動作を制御し、出力電圧Vo1の変動を抑制してこの出力電圧Vo1を一定にするための回路であり、誤差増幅器71、伝送回路72、駆動信号生成回路73、及び伝送回路74を有している。
誤差増幅器71は、基準電圧Vrefと出力検出電圧S69との誤差を求めてこの誤差が零になるような誤差信号S71を出力するものであり、この出力側に、伝送回路72を介して駆動信号生成回路73が接続されている。伝送回路72は、誤差増幅器71の出力側と駆動信号生成回路73の入力側との間を電気的に絶縁し、入力される誤差信号S71に対応した誤差信号S72を出力する回路であり、ホトカプラ等により構成されている。
駆動信号生成回路73は、誤差信号S72と内部で生成した三角波信号又は鋸波信号とを比較して、パルス幅変調(以下「PWM」という。)信号S73を出力する回路であり、この出力側に、伝送回路74を介してスイッチング素子63の制御電極が接続されている。伝送回路74は、駆動信号生成回路73の出力側とスイッチング素子63の制御電極との間を電気的に絶縁し、入力されるPWM信号S73に対応したPWM信号S74を出力する回路であり、ホトカプラ等により構成されている。スイッチング素子63は、この制御電極に入力されるPWM信号S74によりオン/オフ動作するようになっている。
電源モジュール80は、電源モジュール60と同様に、トランス82と、MOSトランジスタ等のスイッチング素子83と、を有している。トランス82は、1次巻線82a及び2次巻線82bを有し、その1次巻線82aとスイッチング素子83とが、2つの入力端子81a,81b間に直列に接続されている。2次巻線82bには、整流回路を構成している2つのダイオード84,85と、平滑回路を構成しているチョークコイル86及びコンデンサ87と、が接続されている。チョークコイル86及びコンデンサ87の接続点は、出力端子88aに接続されている。
出力端子88aと出力端子88bとの間には、出力電圧検出回路としての複数(例えば、2つ)の分圧抵抗89a,89bが直列に接続されている。2つの分圧抵抗89a,89bの接続点からは、出力電圧Vo2に対応した出力検出電圧S89が出力される。2つの分圧抵抗89a,89bの接続点には、補助端子88cと定電圧制御回路90とが接続されている。
定電圧制御回路90は、2つの分圧抵抗89a,89bの接続点から出力される出力検出電圧S89に基づき、スイッチング素子83のオン/オフ動作を制御し、出力電圧Vo2の変動を抑制してこの出力電圧Vo2を一定にするための回路であり、誤差増幅器91、伝送回路92、駆動信号生成回路93、及び伝送回路74を有している。
誤差増幅器91は、基準電圧Vrefと出力検出電圧S89との誤差を求めてこの誤差が零となるような誤差信号S91を出力するものであり、この出力側に、伝送回路92を介して駆動信号生成回路93が接続されている。伝送回路92は、誤差増幅器91の出力側と駆動信号生成回路93の入力側との間を電気的に絶縁し、入力される誤差信号S91に対応した誤差信号S92を出力する回路であり、ホトカプラ等により構成されている。
駆動信号生成回路93は、誤差信号S92と内部で生成した三角波信号又は鋸波信号とを比較して、PWM信号S93を出力する回路であり、この出力側に、伝送回路94を介してスイッチング素子83の制御電極が接続されている。伝送回路94は、駆動信号生成回路93の出力側とスイッチング素子83の制御電極との間を電気的に絶縁し、PWM信号S93に対応したPWM信号S94を出力する回路であり、ホトカプラ等により構成されている。スイッチング素子83は、この制御電極に入力されるPWM信号S94によりオン/オフ動作するようになっている。
図4は、図3中の制御部17の構成例を示す回路図である。
制御部17において、電圧検出回路21は、直列に接続された複数(例えば、2つ)の分圧抵抗21a,21bを有し、この2つの分圧抵抗21a,21bの接続点から、入力検出電圧S21を比較回路31へ出力する構成になっている。同様に、電圧検出回路23は、直列に接続された2つの分圧抵抗23a,23bを有し、この2つの分圧抵抗23a,23bの接続点から、入力検出電圧S23を比較回路32へ出力する構成になっている。
電圧検出回路22は、直列に接続された2つの分圧抵抗22a,22bを有し、この2つの分圧抵抗22a,22bの接続点から、入力検出電圧S22を比較回路31へ出力する構成になっている。同様に、電圧検出回路24は、直列に接続された2つの分圧抵抗24a,24bを有し、この2つの分圧抵抗24a,24bの接続点から、入力検出電圧S24を比較回路32へ出力する構成になっている。
比較回路31は、誤差増幅器31aにより構成されている。誤差増幅器31aは、2つの入力検出電圧S21,S22間の誤差が零となるような比較信号S31を伝送回路41へ出力する回路である。同様に、比較回路32は、誤差増幅器32aにより構成されている。誤差増幅器32aは、2つの入力検出電圧S23,S24間の誤差が零となるような比較信号S32を伝送回路45へ出力する回路である。
(実施例1の動作)
(1) 電源モジュール60,80内の動作
入力端子9a,9b間にDCの電源電圧Vinが印加されると、コンデンサ13,14に電源電流が流れ、これらのコンデンサ13,14が充電されていく。コンデンサ13,14の充電が完了すると、ブリーダ抵抗15,16側に電源電流が流れる。そして、電源モジュール60の入力端子61a,61b間に、DCの入力電圧Vp1が印加されると共に、電源モジュール80の入力端子81a,81b間に、DCの入力電圧Vp2が印加される。すると、各電源モジュール60,80において、同一の電圧変換動作が行われる。
例えば、電源モジュール60において、入力端子61a,61b間にDCの入力電圧Vp1が印加されると、伝送回路74から出力されるPWM信号S74によってスイッチング素子63がオン/オフ動作する。これにより、入力端子61a→トランス62の1次巻線62a→スイッチング素子63→入力端子61b、の経路で流れるDCの入力電流Iin1がスイッチングされ、AC電流に変換される。トランス62の1次巻線62aにAC電流が流れると、2次巻線62bに誘導電流が流れる。誘導電流は、ダイオード64,65で整流された後、チョークコイル66及びコンデンサ67により平滑化されてDC電流に変換され、出力端子68a,68bから出力される。そのため、出力端子68a,68b間に、DCの出力電圧Vo1が現れ、負荷52へ印加される。
出力電圧Vo1は、分圧抵抗69a,69bにより分圧され、この分圧抵抗69a,69bの接続点から、出力電圧Vo1に対応した出力検出電圧S69が誤差増幅器71へ出力される。誤差増幅器71は、出力検出電圧S69と基準電圧Vrefとの誤差を求め、この誤差が零となるような誤差信号S71を出力する。誤差信号S71は、伝送回路72によって電気的に絶縁された誤差信号S72に変換され、駆動信号生成回路73へ入力される。駆動信号生成回路73では、入力された誤差信号S72に対してパルス幅変調を行い、PWM信号S73を生成する。PWM信号S73は、伝送回路74によって電気的に絶縁されたPWM信号S74に変換され、このPWM信号S74によってスイッチング素子63がオン/オフ動作する。
このように、入力電圧Vp1の変動に対しては、PWM信号S74のパルス幅を制御することで、出力電圧Vo1が一定に保たれる。
(2) 電圧調整部10の動作
入力端子9a,9b間にDCの電源電圧Vinが印加されると、例えば、2つの分圧抵抗11,12の接続点から基準電圧Vr(本実施例では1/2に分圧するため、=Vin/2)が出力されて、入力電圧検出部20内の電圧検出回路21,23へ与えられる。更に、コンデンサ14の両電極間における入力電圧Vp2が、入力電圧検出回路22,24へ与えられる。
各電圧検出回路21,23は、基準電圧Vrを検出し、この検出した入力検出電圧S21,S23を比較回路31,32へそれぞれ与える。更に、各電圧検出回路22,24は、コンデンサ14の両電極間の入力電圧Vp2を検出し、この検出した入力検出電圧S22,S24を比較回路31,32へ与える。
比較回路31では、入力検出電圧S21と入力検出電圧S22とを比較し、(S21<S22)の時に、比較信号S31を出力する。この比較信号S31により、伝送回路41内の抵抗43を介して、ホトダイオード42aが発光し、ホトトランジスタ42bがオン状態になる。これにより、電源モジュール80の補助端子88c→抵抗44→ホトトランジスタ42b→電源モジュール80の出力端子88b、の経路で帰還信号S41が流れ、電源モジュール80の出力電圧Vo2が上昇する。
電源モジュール80の出力電圧Vo2が上昇すると、入力端子81aへの入力電流Iin2が増える。電源モジュール60,80は、負性抵抗の特性を持つことから、入力電流Iin2が増えると、電源モジュール80の入力電圧Vp2が下がり、電源モジュール60の入力電圧Vp1と電源モジュール80の入力電圧Vp2とのバランスが図られる。
一方、比較回路32では、入力検出電圧S23と入力検出電圧S24とを比較し、(S23>S24)の時に、比較信号S32を出力する。この比較信号S32により、伝送回路45内の抵抗47を介して、ホトダイオード46aが発光し、ホトトランジスタ46bがオン状態になる。これにより、電源モジュール60の補助端子68c→抵抗48→ホトトランジスタ46b→電源モジュール60の出力端子68b、の経路で帰還信号S45が流れ、電源モジュール60の出力電圧Vo1が上昇する。
電源モジュール60の出力電圧Vo1が上昇すると、入力端子61aへの入力電流Iin1が増える。電源モジュール60,80は、負性抵抗の特性を持つことから、入力電流Iin1が増えると、電源モジュール60の入力電圧Vp1が下がり、電源モジュール60の入力電圧Vp1と電源モジュール80の入力電圧Vp2とのバランスが図られる。
(実施例1の効果)
本実施例1の電源装置によれば、次の(a)のような効果がある。
(a) 2つの電源モジュール60,80の出力電圧Vo1,Vo2のばらつき又は効率のばらつきにより、各々の電源モジュール60,80の入力電流Iin1,Iin2に差が生じて入力電圧Vp1,Vp2がアンバランスになっても、電圧調整部10により、その入力電圧Vp1,Vp2の差が減少するように制御される。これにより、2つの電源モジュール60,80の安定した直列運転が可能となる。
(実施例2の構成)
図5は、本発明の実施例2における電源装置の構成例を示す概略の構成図であり、実施例1を示す図3中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例2の電源装置では、実施例1の電源装置に対して、過電圧保護機能が追加されている。即ち、本実施例2の電源装置では、実施例1の電圧調整部10及び電源部50に代えて、これらとは構成の異なる電圧調整部10A及び電源部50Aが設けられている。
電圧調整部10Aでは、実施例1の電圧調整部10内の第1の制御部17に代えて、これとは構成の異なる第1の制御部17Aが設けられている。制御部17Aでは、実施例1の制御部17に対して、2つの過電圧保護部35,36が追加されている。
過電圧保護部35は、DCの基準電源35a、比較回路35b、バイアス電流設定用の抵抗35c、2つのホトカプラ用のホトダイオード35d,35e、及び演算回路37を有している。基準電源35aの負極側は、コンデンサ14の負極側に接続されている。基準電源35aの正極側は、比較回路35bの入力側に接続されている。電圧検出回路21の出力側と電圧検出回路22の出力側とは、演算回路37の入力側に接続されている。演算回路37は、電圧検出回路22から出力される入力検出電圧S22に対して、電圧検出回路21から出力される入力検出電圧S21(即ち、電源電圧Vinを分圧して得た基準電圧Vr)を減算し、この減算結果に応じた入力検出電圧S37を出力する回路である。演算回路37の出力側は、比較回路35bの入力側に接続されている。
比較回路35bの出力側には、抵抗35c及び2つのホトダイオード35d,35eが直列に接続されている。比較回路35bは、基準電源35aから供給される基準電圧と、演算回路37から出力される入力検出電圧S37と、を比較して入力電圧Vp1が過電圧状態になっているか否かを検出し、この検出結果に応じた比較信号を、抵抗35cを介してホトダイオード35d,35eへ与える回路である。
同様に、過電圧保護部36は、DCの基準電源36a、比較回路36b、バイアス電流設定用の抵抗36c、及び2つのホトカプラ用のホトダイオード36d,36eを有している。基準電源36aの負極側は、コンデンサ14の負極側に接続されている。基準電源36aの正極側と電圧検出回路24の出力側とは、比較回路36bの入力側に接続されている。比較回路36bの出力側には、抵抗36c、及び2つのホトダイオード36d,36eが直列に接続されている。
比較回路36bは、基準電源36aから供給される基準電圧と、電圧検出回路24から出力される入力検出電圧S24と、を比較して入力電圧Vp2が過電圧状態になっているか否かを検出し、この検出結果に応じた比較信号を、抵抗36cを介してホトダイオード36d,36eへ与える回路である。
電源部50Aでは、実施例1の電源部50内の電源モジュール60,80に代えて、これらとは構成の異なる電源モジュール60A,80Aが設けられている。電源モジュール60A,80Aでは、実施例1の電源モジュール60,80に対して、入力側にオン/オフ端子61c,81cがそれぞれ追加され、更に、実施例1の定電圧制御回路70,90に代えて、これらとは構成の異なる定電圧制御回路70A,90Aが設けられている。定電圧制御回路70A,90Aでは、実施例1の定電圧制御回路70,90内の駆動信号生成回路73,93に代えて、これらとは構成の異なる駆動信号生成回路73A,93Aが設けられている。
電源モジュール60Aのオン/オフ端子61cと、コンデンサ13の負極側と、の間には、追加されたホトダイオード35d,36dにそれぞれ対向するホトトランジスタ35dd,36ddが並列に接続されている。同様に、電源モジュール80Aのオン/オフ端子81cと、コンデンサ14の負極側と、の間には、追加されたホトダイオード35e,36eにそれぞれ対向するホトトランジスタ35ee,36eeが並列に接続されている。
駆動信号生成回路73Aは、例えば、オン/オフ端子61cが接地電位である低レベル(以下「Lレベル」という。)の時に、PWM信号S73の出力を停止して電源モジュール60Aの動作を停止する機能を有している。同様に、駆動信号生成回路93Aは、例えば、オン/オフ端子81cが接地電位であるLレベルの時に、PWM信号S93の出力を停止して電源モジュール80Aの動作を停止する機能を有している。
本実施例2における電源装置のその他の構成は、実施例1と同様である。
(実施例2の動作)
本実施例2の電源装置では、実施例1の電源装置に対して、過電圧保護機能が追加されているので、この追加された過電圧保護機能の動作のみを説明する。
例えば、電源モジュール60A側の入力電圧Vp1が所定の電圧以上の過電圧になると、電源電圧Vinを分圧して得た基準電圧Vrが電圧検出回路21で検出され、この入力検出電圧S21が演算回路37に入力される。更に、入力電圧Vp2が電圧検出回路22で検出され、この入力検出電圧S22が演算回路37に入力される。演算回路37に入力された入力電圧Vp2から、演算回路37に入力された入力検出電圧S21である基準電圧Vrを減算して、この減算結果である入力検出電圧S37が比較回路35bに入力される。比較回路35bでは、基準電源35aから供給される基準電圧と、演算回路37から出力される入力検出電圧S37と、を比較して入力電圧Vp1の過電圧状態を検出し、この検出結果に応じた比較信号を出力してホトダイオード35d,35eを発光させる。
すると、電源モジュール60A,80A側のホトトランジスタ35dd,35eeがオン状態になり、オン/オフ端子61c,81cがLレベルになる。オン/オフ端子61c,81cがLレベルになると、駆動信号生成回路73A,93AからのPWM信号S73,S93の出力が停止され、電源モジュール60A,80Aの動作が停止する。これにより、電源モジュール60A,80Aが過電圧状態から保護される。
これに対して、電源モジュール80A側の入力電圧Vp2が所定の電圧以上の過電圧になると、この入力電圧Vp2が電圧検出回路24で検出され、この入力検出電圧S24が比較回路36bに入力される。比較回路36bでは、基準電源36aから供給される基準電圧と、入力検出電圧S24と、を比較して入力電圧Vp2の過電圧状態を検出し、この検出結果に応じた比較信号を出力してホトダイオード36d,36eを発光させる。
すると、電源モジュール60A,80A側のホトトランジスタ36dd,36eeがオン状態になり、オン/オフ端子61c,81cがLレベルになる。オン/オフ端子61c,81cがLレベルになると、駆動信号生成回路73A,93AからのPWM信号S73,S93の出力が停止され、電源モジュール60A,80Aの動作が停止する。これにより、電源モジュール60A,80Aが過電圧状態から保護される。
(実施例2の効果)
本実施例2の電源装置によれば、実施例1の効果(a)と同様の効果がある。更に、過電圧保護機能を有する過電圧保護部35,36を設けたので、入力電圧Vp1,Vp2が過電圧状態になった場合には、電源モジュール60A,80Aの動作が停止する。これにより、電源モジュール60A,80Aを過電圧状態から保護でき、電源装置の信頼性が向上する。
(実施例3の構成)
図6は、本発明の実施例3における電源装置の構成例を示す概略の構成図であり、実施例1を示す図3中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例3の電源装置では、実施例1の電源装置内の電圧調整部10に対して、これとは構成の異なる電圧調整部10Bが設けられている。電圧調整部10Bには、実施例1の第1の制御部17に代えて、これとは構成の異なる第1の制御部17Bが設けられている。制御部17Bでは、実施例1の帰還信号出力部40に代えて、これとは構成の異なる帰還信号出力部40Bが設けられている。帰還信号出力部40Bは、実施例1と同様の2つの伝送回路41,45を有する他に、新たにDC電源49が追加されている。
帰還信号出力部40Bにおいて、伝送回路41内の抵抗44の一端と、伝送回路45内の抵抗48の一端とは、DC電源49の正極側に接続されている。DC電源49の負極側は、電源モジュール60の出力端子68bと、電源モジュール80の出力端子88bと、に接続されている。
伝送回路41内の抵抗44の他端は、ホトトランジスタ42bのコレクタ及びエミッタを介して、電源モジュール80の補助端子88cに接続されている。電源モジュール80の出力端子88b→DC電源49→伝送回路41内の抵抗44及びホトトランジスタ42b→電源モジュール80の補助端子88c、の経路で帰還信号S41Bが流れる。
伝送回路45内の抵抗48の他端は、ホトトランジスタ46bのコレクタ及びエミッタを介して、電源モジュール60の補助端子68cに接続されている。電源モジュール60の出力端子68b→DC電源49→伝送回路45内の抵抗48及びホトトランジスタ46b→電源モジュール60の補助端子68c、の経路で帰還信号S45Bが流れる。
本実施例3における電源装置のその他の構成は、実施例1と同様である。
(実施例3の動作)
(1) 電源モジュール60,80内の動作
各電源モジュール60,80内の動作は、実施例1と同様である。
(2) 電圧調整部10Bの動作
各電圧検出回路21,23は、基準電圧Vrを検出し、この検出した入力検出電圧S21,S23を比較回路31,32へそれぞれ与える。更に、各電圧検出回路22,24は、コンデンサ14の両電極間の入力電圧Vp2を検出し、この検出した入力検出電圧S22,S24を比較回路31,32へ与える。
比較回路31では、入力検出電圧S21と入力検出電圧S22とを比較し、(S21>S22)の時に、比較信号S31を出力する。この比較信号S31により、伝送回路41内の抵抗43を介して、ホトダイオード42aが発光し、ホトトランジスタ42bがオン状態になる。これにより、電源モジュール80の出力端子88b→DC電源49→伝送回路41内の抵抗44及びホトトランジスタ42b→電源モジュール80の補助端子88c、の経路で帰還信号S41Bが流れ、電源モジュール80の出力電圧Vo2が下がる。
電源モジュール80の出力電圧Vo2が下がると、入力端子81aへの入力電流Iin2が減少する。電源モジュール60,80は、負性抵抗の特性を持つことから、入力電流Iin2が減少すると、電源モジュール80の入力電圧Vp2が上昇し、電源モジュール60の入力電圧Vp1と電源モジュール80の入力電圧Vp2とがバランスする。
比較回路32では、入力検出電圧S23と入力検出電圧S24とを比較し、(S23<S24)の時に、比較信号S32を出力する。この比較信号S32により、伝送回路45内の抵抗47を介して、ホトダイオード46aが発光し、ホトトランジスタ46bがオン状態になる。これにより、電源モジュール60の出力端子68b→DC電源49→伝送回路45内の抵抗48及びホトトランジスタ46b→電源モジュール60の補助端子68c、の経路で帰還信号S45Bが流れ、電源モジュール60の出力電圧Vo1が下がる。
電源モジュール60の出力電圧Vo1が下がると、入力端子61aへの入力電流Iin1が減少する。電源モジュール60,80は、負性抵抗の特性を持つことから、入力電流Iin1が減少すると、電源モジュール60の入力電圧Vp1が上昇し、この電源モジュール60の入力電圧Vp1と電源モジュール80の入力電圧Vp2とがバランスする。
(実施例3の効果)
本実施例3の電源装置によれば、実施例1の効果(a)と略同様の効果がある。
(実施例4の構成)
図7は、本発明の実施例4における電源装置の構成例を示す概略の回路図であり、実施例1を示す図3中の要素と共通する要素には共通の符号が付されている。
本実施例4の電源装置は、実施例1の電源部50及び電圧調整部10に代えて、これらとは構成の異なる電源部50C及び電圧調整部10Cを有している。
電圧調整部10Cは、実施例1の第1の制御部17に代えて、これとは構成の異なる第1の制御部17Cを有している。制御部17Cは、実施例1の2系統からなる入力電圧検出部20、比較部30、及び帰還信号出力部40に代えて、これらとは構成の異なる1系統からなる入力電圧検出部20C、比較部30C、及び帰還信号出力部40Cを有している。入力電圧検出部20Cは、実施例1の入力電圧検出部20中の1系統の電圧検出回路21,22のみを有している。比較部30Cは、実施例1の比較部30中の1系統の比較回路31のみを有している。更に、帰還信号出力部40Cは、実施例1の帰還信号出力部40中の1系統の伝送回路41のみを有している。
電源部50Cは、実施例1と同様の2つの電源モジュール60,80を有すると共に、電源モジュール60の出力側に追加された出力電圧可変用(例えば、昇圧用)の第1の抵抗53を有している。抵抗53は、電源モジュール60の補助端子68cと、負極側の出力端子68bと、の間に接続されている。この抵抗53により、電源モジュール60の出力電圧Vo1と電源モジュール80の出力電圧Vo2との関係が、(Vo1>Vo2)に固定されている。
本実施例4における電源装置のその他の構成は、実施例1と同様である。
(実施例4の動作)
(1) 電源モジュール60,80内の動作
各電源モジュール60,80内の動作は、実施例1と同様である。
(2) 電圧調整部10Cの動作
電圧検出回路21は、基準電圧Vrを検出し、この検出した入力検出電圧S21を比較回路31へ与える。更に、電圧検出回路22は、コンデンサ14の両電極間の入力電圧Vp2を検出し、この検出した入力検出電圧S22を比較回路31へ与える。
比較回路31では、入力検出電圧S21と入力検出電圧S22とを比較し、(S21<S22)の時に、比較信号S31を出力する。この比較信号S31により、抵抗43を介して、ホトダイオード42aが発光し、ホトトランジスタ42bがオン状態になる。これにより、電源モジュール80の補助端子88c→抵抗44→ホトトランジスタ42b→電源モジュール80の出力端子88b、の経路で帰還信号S41が流れ、電源モジュール80の出力電圧Vo2が上昇する。
電源モジュール80の出力電圧Vo2が上昇すると、入力端子81aへの入力電流Iin2が増える。電源モジュール60,80は、負性抵抗の特性を持つことから、入力電流Iin2が増えると、電源モジュール80の入力電圧Vp2が下がり、電源モジュール60の入力電圧Vp1と電源モジュール80の入力電圧Vp2とのバランスが図られる。
(実施例4の効果)
本実施例4の電源装置によれば、実施例1の効果(a)と同様の効果がある。更に、2つの入力電圧Vp1,Vp2をバランスさせるための条件として、出力電圧Vo1と出力電圧Vo2との関係が(Vo1>Vo2)に固定されている。そのため、制御部17Cを1系統で実現でき、回路構成が簡単になる。
(実施例5の構成)
図8は、本発明の実施例5における電源装置の構成例を示す概略の回路図であり、実施例4を示す図7中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例5の電源装置は、実施例4の電源部50C及び電圧調整部10Cに代えて、これらとは構成の異なる電源部50D及び電圧調整部10Dを有している。
電圧調整部10Dは、実施例4の第1の制御部17Cに代えて、これとは構成の異なる第1の制御部17Dを有している。制御部17Dは、実施例4と同様の1系統からなる入力電圧検出部20C及び比較部30Cと、実施例4の帰還信号出力部40Cとは構成の異なる帰還信号出力部40Dと、を有している。帰還信号出力部40Dは、実施例4と同様の伝送回路41と、新たに追加されたDC電源49と、を有している。DC電源49の負極側は、電源モジュール60,80の負極側の出力端子68b,88bに接続されている。DC電源49の正極側は、伝送回路41内の抵抗44の一端に接続されている。抵抗44の他端は、ホトトランジスタ42bのコレクタ及びエミッタを介して、電源モジュール80の補助端子88cに接続されている。ホトトランジスタ42bから出力される帰還信号S41Dは、補助端子88cに入力される。
電源部50Dは、実施例4と同様の2つの電源モジュール60,80を有すると共に、実施例4の第1の抵抗53に代えて、出力電圧可変用(例えば、降圧用)の第2の抵抗54が設けられている。抵抗54は、電源モジュール60の正極側の出力端子68aと補助端子68cと、の間に接続されている。この抵抗54により、電源モジュール60の出力電圧Vo1と電源モジュール80の出力電圧Vo2との関係が、(Vo1<Vo2)に固定されている。
本実施例5における電源装置のその他の構成は、実施例4と同様である。
(実施例5の動作)
(1) 電源モジュール60,80内の動作
各電源モジュール60,80内の動作は、実施例4と同様である。
(2) 電圧調整部10Dの動作
本実施例5の電源装置では、電源モジュール60の出力電圧Vo1と、電源モジュール80の出力電圧Vo2と、の関係が(Vo1<Vo2)に固定されている。
電圧検出回路21は、基準電圧Vrを検出し、この検出した入力検出電圧S21を比較回路31へ与える。更に、電圧検出回路22は、コンデンサ14の両電極間の入力電圧Vp2を検出し、この検出した入力検出電圧S22を比較回路31へ与える。
比較回路31では、入力検出電圧S21と入力検出電圧S22とを比較し、(S21>S22)の時に、比較信号S31を出力する。この比較信号S31により、抵抗43を介して、ホトダイオード42aが発光し、ホトトランジスタ42bがオン状態になる。これにより、電源モジュール80の負極側の出力端子88b→DC電源49→抵抗44→ホトトランジスタ42b→電源モジュール80の補助端子88c、の経路で帰還信号S41Dが流れ、電源モジュール80の出力電圧Vo2が下がる。
電源モジュール80の出力電圧Vo2が下がると、入力端子81aへの入力電流Iin2が減少する。電源モジュール60,80は、負性抵抗の特性を持つことから、入力電流Iin2が減少すると、電源モジュール80の入力電圧Vp2が上昇し、電源モジュール60の入力電圧Vp1と電源モジュール80の入力電圧Vp2とがバランスする。
(実施例5の効果)
本実施例5の電源装置によれば、実施例1の効果(a)と同様の効果がある。更に、2つの入力電圧Vp1,Vp2をバランスさせるための条件として、出力電圧Vo1と出力電圧Vo2との関係が(Vo1<Vo2)に固定されている。そのため、実施例4と同様に、制御部17Dを1系統で実現でき、回路構成が簡単になる。
(実施例6の構成)
図9は、本発明の実施例6における電源装置の構成例を示す概略の回路図であり、実施例1を示す図3中の要素及び実施例4を示す図7中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例6の電源装置は、実施例4の電圧調整部10Cとは構成の異なる電圧調整部10Eと、実施例1と同様の電源部50と、を備えている。
電圧調整部10Eは、実施例4の第1の制御部17Cとは構成の異なる第1の制御部17Eを有している。制御部17Eは、実施例4と同様の1系統の入力電圧検出部20C及び比較部30Cと、実施例4の帰還信号出力部40Cとは構成の異なる1系統の帰還信号出力部40Eと、を有している。
帰還信号出力部40Eは、実施例4と同様の伝送回路41と、新たに追加されたパルス変換回路101及びフィルタ102と、を有している。パルス変換回路101は、比較回路31の出力側に接続され、このパルス変換回路101の出力側に、伝送回路41を介して、フィルタ102が接続されている。パルス変換回路101は、比較回路31から出力される比較信号S31をパルスに変換して変換パルスS101を伝送回路41へ出力する回路であり、例えば、PWM回路により構成されている。このPWM回路は、比較信号S31と内部で生成した三角波信号又は鋸波信号とを比較して、変換パルスS101としてのPWMパルスを出力する回路である。
伝送回路41は、パルス変換回路101の出力側と電源モジュール60,80の出力側とを電気的に絶縁し、変換パルスS101に対応した伝送パルスS41aをフィルタ102へ出力する回路であり、ホトカプラ42及び抵抗43,44により構成されている。フィルタ102は、伝送パルスS41aを平滑して帰還信号S102を生成し、この帰還信号S102を出力して電源モジュール80の出力電圧Vo2の値を変更する回路であり、バッファアンプを用いたローパスフィルタ等により構成されている。フィルタ102の正極の出力側は、電源モジュール80の補助端子88cに接続され、そのフィルタ102の負極の出力側が、電源モジュール60,80の負極側の出力端子68b,88bに接続されている。
パルス変換回路101から変換パルスS101が出力されると、抵抗43を介して、ホトダイオード42aが導通して発光する。この発光により、ホトトランジスタ42bがオン状態になり、抵抗44を介して伝送パルスS41aが流れる。フィルタ102は、伝送パルスS41aを平滑して帰還信号S102を出力し、電源モジュール80の出力電圧Vo2を変更するような構成になっている。
(実施例6の動作)
(1) 電源モジュール60,80内の動作
各電源モジュール60,80内の動作は、実施例1及び実施例4と同様である。
(2) 電圧調整部10Eの動作
(2.1) 電源モジュール60の出力電圧Vo1及び入力電流Iin1と、電源モジュール80の出力電圧Vo2及び入力電流Iin2と、の関係がVo1>Vo2もしくはIin1>Iin2の場合の動作
電圧検出回路21は、基準電圧Vrを検出し、この検出した入力検出電圧S21を比較回路31へ与える。更に、電圧検出回路22は、コンデンサ14の両電極間の入力電圧Vp2を検出し、この検出した入力検出電圧S22を比較回路31へ与える。
比較回路31では、入力検出電圧S21と入力検出電圧S22とを比較し、(S21=S22)の時には、この比較結果の比較信号S31が零となる。すると、パルス変換回路101から出力される変換パルスS101のデューティ(Duty)が、例えば50%となる。この変換パルスS101が、伝送回路41を介して、フィルタ102で平滑されると、このフィルタ102から、電源モジュール80内の基準電圧Vrefと等しい電圧の帰還信号S102が出力される。そのため、電源モジュール80の出力電圧Vo2は、変化しない。
これに対し、比較回路31による比較結果が、(入力検出電圧S21<入力検出電圧S22)の時には、この比較回路31から出力された比較信号S31が、パルス変換回路101へ送られる。パルス変換回路101は、入力された比較信号S31に対し、パルス幅変調を行って変換パルスS101を生成する。変換パルスS101は、例えば、次式(1)のようになり、伝送回路41へ送られる。
変換パルスS101=
デューティ50%−(入力検出電圧S22−入力検出電圧S21)・・・(1)
この変換パルスS101により、伝送回路41内の抵抗43を介して、ホトダイオード42aが発光し、ホトトランジスタ42bがオン状態になる。すると、抵抗44及びホトトランジスタ42bの経路に伝送パルスS41aが流れ、この伝送パルスS41aがフィルタ102によって平滑され、帰還信号S102となって電源モジュール80の補助端子88cへ送られる。変換パルスS101は、式(1)から明らかなように、デューティ50%以下となり、その結果、フィルタ102から出力される帰還信号S102の電圧が、電源モジュール80内の基準電圧Vrefより下がるため、定電圧制御回路90のフィードバック制御により、電源モジュール80の出力電圧Vo2が上昇する。
電源モジュール80の出力電圧Vo2が上昇すると、入力端子81aへの入力電流Iin2が増える。電源モジュール60,80は、負性抵抗の特性を持つことから、入力電流Iin2が増えると、電源モジュール80の入力電圧Vp2が下がり、電源モジュール60の入力電圧Vp1と電源モジュール80の入力電圧Vp2とのバランスが図られる。
(2.2) 電源モジュール60の出力電圧Vo1及び入力電流Iin1と、電源モジュール80の出力電圧Vo2及び入力電流Iin2と、の関係がVo1<Vo2もしくはIin1<Iin2の場合の動作
比較回路31において、入力検出電圧S21と入力検出電圧S22とを比較し、(S21=S22)の時には、この比較結果の比較信号S31が零となる。すると、前記の動作と同様に、パルス変換回路101から出力される変換パルスS101のデューティが、例えば50%となる。この変換パルスS101が、伝送回路41を介して、フィルタ102で平滑されると、このフィルタ102から、電源モジュール80内の基準電圧Vrefと等しい電圧の帰還信号S102が出力される。そのため、電源モジュール80の出力電圧Vo2は、変化しない。
これに対し、比較回路31による比較結果が、(入力検出電圧S21>入力検出電圧S22)の時には、この比較回路31から出力された比較信号S31が、パルス変換回路101へ送られる。パルス変換回路101は、入力された比較信号S31に対し、パルス幅変調を行って変換パルスS101を生成する。変換パルスS101は、例えば、前記式(1)のようになり、伝送回路41へ送られる。
この変換パルスS101により、伝送回路41内の抵抗43を介して、ホトダイオード42aが発光し、ホトトランジスタ42bがオン状態になる。すると、抵抗44及びホトトランジスタ42bの経路に伝送パルスS41aが流れ、この伝送パルスS41aがフィルタ102によって平滑され、帰還信号S102となって電源モジュール80の補助端子88cへ送られる。変換パルスS101は、式(1)から明らかなように、デューティ50%以上となり、その結果、フィルタ102から出力される帰還信号S102の電圧が、電源モジュール80内の基準電圧Vrefより上がるため、定電圧制御回路90のフィードバック制御により、電源モジュール80の出力電圧Vo2が下がる。
電源モジュール80の出力電圧Vo2が下がると、入力端子81aへの入力電流Iin2が減少する。電源モジュール60,80は、負性抵抗の特性を持つことから、入力電流Iin2が減少すると、電源モジュール80の入力電圧Vp2が上昇し、電源モジュール60の入力電圧Vp1と電源モジュール80の入力電圧Vp2とのバランスが図られる。
(実施例6の効果)
本実施例6の電源装置によれば、実施例1の効果(a)と略同様の効果があり、更に、次の(b)、(c)のような効果がある。
(b) 制御部17Eは、出力電圧Vo2の上昇又は下降の両方に対応できる構成になっているので、2つの入力電圧Vp1,Vp2をバランスさせるため出力電圧Vo1を可変させる必要がなくなる。そのため、制御部17Eを1系統で実現でき、回路構成が簡単になる。
(c) 2つの入力電圧Vp1,Vp2をバランスさせるための制御において、1次側回路から2次側回路への信号伝達を微小な電流で行うと、外部のノイズに対して弱い構成となる。そこで、本実施例6では、パルス変換回路101を設けて、伝達する信号をパルスに変換している。これにより、外部のノイズに対して強い構成となり、より安定した2つの電源モジュール60,80の直列運転が可能となる。
(実施例1、3〜6の電源装置を搭載した制御装置)
図10は、本発明の実施例7における制御装置を示す概略の構成図である。
この制御装置は、3相AC電源110のR,S,T相に接続されたコンバータ部120を備えている。コンバータ部120は、3相AC電力をDC電力に変換する回路であり、例えば、6つの整流用ダイオード121〜126からなるブリッジ回路により構成されている。コンバータ部120の出力側には、平滑用のコンデンサ127が接続されている。コンデンサ127の出力側には、電源装置130が接続されている。電源装置130の出力側には、第2の制御部140と、この制御部140の出力側に接続されたドライブ回路150と、が接続されている。更に、コンデンサ127の出力側には、インバータ部160が接続され、このインバータ部160の出力側に、U,V,W相からなるモータ等の3相の負荷170が接続されている。
電源装置130は、コンデンサ127により平滑されたDCの電源電圧Vinを入力して、DCの出力電圧Voutを生成し、この出力電圧Voutを制御電源として制御部140及びドライブ回路150へ供給する回路であり、例えば、実施例1、3〜6のいずれか1つの電源装置により構成されている。
制御部140は、出力電圧Voutにより駆動され、インバータ部160を所定の制御方式で制御するものであり、位置・速度制御部141及び電流制御部142を有し、中央処理装置(CPU)や、特定用途向け集積回路(ASIC)等により構成されている。位置・速度制御部141は、モータ等の負荷170を駆動するための制御指令CSが上位装置等から供給されると、その制御指令CSに基づいて、位置及び速度のフィードバック制御演算を行う機能を有している。電流制御部142は、位置・速度制御部141の出力信号に基づき、電流のフィードバック制御演算を行って制御信号としてのPWM信号S142を生成するものであり、この出力側に、ドライブ回路150が接続されている。
ドライブ回路150は、出力電圧Voutにより駆動され、電流制御部142から供給されるPWM信号S142に基づき、インバータ部160内の複数のスイッチング素子を個別にオン/オフするための複数のスイッチ信号S151〜S156を出力する回路である。インバータ部160は、所定の制御方式に基づいてDCの電源電圧Vinを、U,V,W相からなる3相のAC電圧に変換し、負荷170へ供給するものである。インバータ部160は、例えば、6つのスイッチング素子161〜166からなるブリッジ回路により構成されている。各スイッチング素子161〜166は、ドライブ回路150から供給されるスイッチ信号S151〜S156によりそれぞれオン/オフ動作するものであり、例えば、MOSトランジスタ161a及びダイオード161bが逆並列接続されて、それぞれ構成されている。
このように構成される制御装置は、以下のように動作する。
3相AC電源110からR,S,T相の3相電圧が供給されると、この3相電圧が、コンバータ部120によってDC電圧に変換される。変換されたDC電圧は、コンデンサ127により平滑され、この平滑されたDCの電源電圧Vinが、電源装置130及びインバータ部160へ供給される。電源装置130は、入力された電源電圧Vinから所定のDC出力電圧Voutを生成し、制御部140及びドライブ回路150へ供給する。
制御部140及びドライブ回路150は、供給された出力電圧Voutにより駆動する。制御部140は、位置・速度制御部141及び電流制御部142により、上位装置等からの制御指令CSに基づいて、位置/速度/電流のフィードバック制御演算を行い、PWM信号S142を生成し、ドライブ回路150へ出力する。
ドライブ回路150は、入力されたPWM信号S142に基づき、複数のスイッチ信号S151〜S156を生成し、インバータ部160内の複数のスイッチング素子161〜166へ供給する。これにより、インバータ部160内のスイッチング素子161〜166がオン/オフ動作し、入力されたDCの電源電圧Vinが3相のAC電圧に変換され、負荷170へ供給される。
(実施例2の電源装置を搭載した制御装置)
電源装置130として、実施例2を示す図5の電源装置を使用する場合、この電源装置には過電圧保護部35,36が設けられているので、図10の制御装置は、以下のように動作する。
図5の電源装置において、過電圧保護部35,36によって過電圧状態が検出されると、電源モジュール60A,80Aの動作が停止し、電源部50Aの出力電圧Voutが0Vになる。すると、制御部140及びドライブ回路150は、動作を停止するので、ドライブ回路150からのスイッチ信号S151〜S156の出力が停止され、インバータ部160の動作も停止する。これにより、制御装置の安全性を確保できる。
なお、図10の制御装置を以下の(i)又は(ii)のような構成に変更しても良い。
(i) 図5の電源装置において、過電圧保護部35,36によって過電圧状態が検出されると、この電源装置からアラーム信号を出力する。図10の制御部140では、そのアラーム信号を受信すると、インバータ部160の動作、又は制御装置全体の動作を停止する。これにより、制御装置の安全性を向上できる。
(ii) 制御部140側において、電源装置130の出力電圧Voutを監視する。図5の電源装置において、過電圧保護部35,36によって過電圧状態が検出されると、電源モジュール60A,80Aの動作が停止し、電源部50Aの出力電圧Voutが0Vになる。これを制御部140側で検出し、インバータ部160の動作、又は制御装置全体の動作を停止する。これにより、制御装置の安全性を向上できる。
(実施例7の効果)
本実施例7の制御装置によれば、実施例1〜6のいずれか1つの電源装置130から出力される安定した出力電圧Voutが、制御部140及びドライブ回路150へ供給される。そのため、制御部140及びドライブ回路150の動作が安定し、モータ等の負荷170に対して安定した電圧を供給できる。
(実施例1〜7の変形例)
本発明は、上記実施例1〜7に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(A)〜(D)のようなものがある。
(A) 実施例2を示す図5中の過電圧保護部35,36は、他の実施例3〜6の電源装置に設けても良く、これにより、実施例2と同様の効果が得られる。
(B) 実施例1〜3では、コンデンサ13,14、ブリーダ抵抗15,16及び電源モジュール60,60A,80,80Aが2組の場合について説明したが、コンデンサ13,14、ブリーダ抵抗15,16及び電源モジュール60,60A,80,80Aは、3組以上設けても良い。電源モジュール60,60A,80,80Aを3つ以上設ける場合には、これに対応して制御部17,17A,17Bを3系統以上の回路で構成すれば良い。実施例1〜6の電源モジュール60,60A,80,80Aは、少なくとも、絶縁型の構成であれば良く、図示以外の他の回路構成に変更が可能である。
(C) コンデンサ13,14に対して並列に接続されたブリーダ抵抗15,16は、省略しても良い。ブリーダ抵抗15,16を省略すれば、消費電力を低減できる。
(D) 実施例7を示す図10の制御装置は、図示以外の構成に変更しても良い。
10,10A〜10E 電圧調整部
11,12 分圧抵抗
13,14 コンデンサ
15,16 ブリーダ抵抗
17,17A〜17E 第1の制御部
20,20C 入力電圧検出部
21,22,23,24 電圧検出回路
30,30C 比較部
31,32 比較回路
35,36 過電圧保護部
40,40B〜40E 帰還信号出力部
41,45 伝送回路
50、50A,50C,50D 電源部
53,54 抵抗
60,60A,80,80A, 電源モジュール
62,82 トランス
70,70A,90,90A 定電圧制御回路
101 パルス変換回路
102 フィルタ
110 AC電源
120 コンバータ部
130 電源装置
140 第2の制御部
150 ドライブ回路
160 インバータ部
Iin1,Iin2 入力電流
Vp1,Vp2 入力電圧
Vo1,Vo2,Vout 出力電圧

Claims (13)

  1. 直流の電源電圧が入力される直列接続された複数のコンデンサと、
    前記各コンデンサに印加される第1の直流電圧を入力して電力の変換を行い、この変換後の第2の直流電圧を出力する電源部と、
    前記電源電圧を分圧して生成した基準電圧と、前記電源部に入力される一方の前記第1の直流電圧と、に基づいて、前記第1の直流電圧の均衡を保つように、前記電源部から出力される前記第2の直流電圧2を自動調整するように構成された第1の制御部と、
    を備えることを特徴とする電源装置。
  2. 前記電源部は、
    入力側にそれぞれ接続された前記コンデンサを介して直列に接続され、出力側が並列に接続された複数の電源モジュールを有し、
    前記第1の制御部は、
    前記基準電圧と、前記一方の第1の直流電圧と、に基づいて、前記第1の直流電圧の均衡を保つように、前記第2の直流電圧を自動調整することを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  3. 前記複数の電源モジュールは、
    前記第1の直流電圧が入力される入力側と、前記第2の直流電圧を出力する出力側と、を絶縁する変圧器をそれぞれ有し、
    前記第2の直流電圧が一定電圧になるような定電圧制御機能を持ったスイッチング電源により構成されていることを特徴とする請求項2記載の電源装置。
  4. 前記第1の制御部は、
    前記基準電圧に基づき、前記複数の第1の直流電圧を前記複数の電源モジュール毎に検出して入力検出電圧を求め、前記基準電圧と前記入力検出電圧とを比較して前記入力検出電圧が前記基準電圧を超えた時に前記電源部の動作を停止させる過電圧保護部を有することを特徴とする請求項2記載の電源装置。
  5. 前記第1の制御部は、
    前記基準電圧と前記一方の第1の直流電圧とに基づき、前記第1の直流電圧を前記複数の電源モジュール毎に検出して入力検出電圧を出力する入力電圧検出部と、
    前記入力検出電圧の高さを比較して比較信号を出力する比較部と、
    前記比較信号に基づき、前記複数の電源モジュール毎に前記第2の直流電圧の値を変更する帰還信号を出力する帰還信号出力部と、
    を有することを特徴とする請求項3記載の電源装置。
  6. 前記帰還信号出力部は、
    前記複数の電源モジュール毎の入力電圧のうちの高い入力電圧に対応する前記第2の直流電圧を上げること、及び、前記複数の電源モジュール毎の前記入力電圧のうちの低い入力電圧に対応する前記第2の直流電圧を下げること、の少なくともいずれか一方を行うことを特徴とする請求項5記載の電源装置。
  7. 前記帰還信号出力部は、
    前記比較信号に対し、パルス幅変調を行って変換パルスを出力するパルス変換回路と、
    前記変換パルスSに対応した伝送パルスを出力する伝送回路と、
    前記伝送パルスを平滑して前記帰還信号を生成し、前記帰還信号を出力するフィルタと、
    を有することを特徴とする請求項6記載の電源装置。
  8. 前記基準電圧は、前記電源電圧Vinを1/n(但し、nは任意の数)に分圧した中間電圧であり、
    前記電源モジュールが2つであって、前記電源モジュール毎の前記入力検出電圧をそれぞれ第1の入力検出電圧、第2の入力検出電圧とし、前記電源モジュール毎の前記第2の直流電圧をそれぞれ第1の出力電圧、第2の出力電圧とする場合、
    前記第1の出力電圧と前記第2の出力電圧との関係が(前記第1の出力電圧>前記第2の出力電圧)に固定され、
    前記比較部は、(前記第1の入力検出電圧<前記第2の入力検出電圧)の時に1系統の第1の前記比較信号を出力し、
    前記帰還信号出力部は、前記第1の比較信号に基づき、前記第2の出力電圧を上げるように1系統の前記帰還信号を出力することを特徴とする請求項5記載の電源装置。
  9. 前記第1の出力電圧側に設けられた出力電圧可変用の第1の抵抗を有し、
    前記第1の抵抗により、前記第1の出力電圧と前記第2の出力電圧との関係が(前記第1の出力電圧>前記第2の出力電圧)に固定されていることを特徴とする請求項8記載の電源装置。
  10. 前記基準電圧は、前記電源電圧Vinを1/n(但し、nは任意の数)に分圧した中間電圧であり、
    前記電源モジュールが2つであって、前記電源モジュール毎の前記入力検出電圧をそれぞれ第1の入力検出電圧、第2の入力検出電圧とし、前記電源モジュール毎の前記第2の直流電圧をそれぞれ第1の出力電圧、第2の出力電圧とする場合、
    前記第1の出力電圧と前記第2の出力電圧との関係が(前記第1の出力電圧<前記第2の出力電圧)に固定され、
    前記比較部は、(前記第1の入力検出電圧>前記第2の入力検出電圧)の時に1系統の第2の前記比較信号を出力し、
    前記帰還信号出力部は、前記第2の比較信号に基づき、前記第2の出力電圧を下げるように1系統の前記帰還信号を出力することを特徴とする請求項5記載の電源装置。
  11. 前記第1の出力電圧側に設けられた出力電圧可変用の第2の抵抗を有し、
    前記第2の抵抗により、前記第1の出力電圧と前記第2の出力電圧との関係が(前記第1の出力電圧<前記第2の出力電圧)に固定されていることを特徴とする請求項10記載の電源装置。
  12. 直流の電源電圧が入力される入力側にそれぞれ接続された容量手段を介して直列に接続され、出力側が並列に接続され、前記容量手段に印加される第1の直流電圧を入力して電力の変換を行い、この変換後の第2の直流電圧を出力する複数の電源モジュール手段と、
    前記容量手段と、
    前記電源電圧を分圧して生成した基準電圧に基づき、前記第1の直流電圧を前記複数の電源モジュール手段毎に検出して入力検出電圧を出力する入力電圧検出手段と、
    前記入力検出電圧の高さを比較して比較信号を出力する比較手段と、
    前記比較信号に基づいて、前記複数の電源モジュール手段毎に前記第2の直流電圧の値を変更する帰還信号を出力する帰還信号出力手段と、を備え、
    前記複数の電源モジュール手段は、
    前記第2の直流電圧が一定電圧になるような定電圧制御機能を持ったスイッチング電源により構成され、
    前記帰還信号出力手段は、
    前記複数の電源モジュール手段毎の前記入力検出電圧のうちの高い入力検出電圧に対応する前記第2の直流電圧を上げること、及び、前記複数の電源モジュール手段毎の前記入力検出電圧のうちの低い入力検出電圧に対応する前記第2の直流電圧を下げること、の少なくともいずれか一方を行うことを特徴とする電源装置。
  13. 交流電源から直流電源を得るコンバータ部と、
    前記直流電源に接続された請求項1〜12のいずれか1項記載の電源装置と、
    所定の制御方式に基づいて、前記直流電源を交流電源に変換して負荷に供給するインバータ部と、
    前記電源装置の出力電圧により駆動され、前記インバータ部を前記所定の制御方式で制御する第2の制御部と、
    を備えることを特徴とする制御装置。
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