JPWO2015140906A1 - 数値制御装置 - Google Patents

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Abstract

数値制御装置(1)は、対象となる指令ブロックでの第1移動経路とつぎの指令ブロックでの第2移動経路とが振動を伴う加工である場合に、前記第1移動経路と前記第2移動経路との間で振動が継続するようにブロック間振動継続経路を駆動軸ごとに生成するブロック間振動継続経路生成部(483)と、振動条件を用いて、ブロック間振動継続経路に重畳させる基準振動波形を駆動軸ごとに生成する振動波形生成部(484)と、基準振動波形を用いて、ブロック間振動継続経路における振動移動量を駆動軸ごとに算出する振動移動量生成部(485)と、ブロック間振動継続経路に振動移動量を加算した合成移動量を駆動軸ごとに生成する移動量合成部(486)と、を備える。

Description

本発明は、数値制御装置に関するものである。
従来では、旋削加工において、切削工具をワークに対して送り動作させる切削工具送り機構と、上記切削工具を低周波振動させて切削工具送り駆動モータを制御する制御機構と、を有する数値制御装置が提案されている(たとえば、特許文献1〜3参照)。この数値制御装置では制御機構は、各種設定を行う操作手段と、操作手段によって設定されたワークの回転数または切削工具1回転当たりの切削工具の送り量に応じて、切削工具を同期させて送り動作させる25Hz以上の低周波で動作可能なデータとして、送り軸のイナーシャまたはモータ特性等の機械特性に応じた少なくとも切削工具送り機構の前進量、後退量、前進速度、後退速度が予め表にされて格納されている振動切削情報格納手段と、振動切削情報格納手段に格納されている当該データに基づいて切削工具送り駆動モータを制御してなるモータ制御手段と、を有している。これによって、補間経路に沿って前進、後退動作を繰り返すことによって、低周波振動を生成している。
特許第5033929号公報 特許第5139591号公報 特許第5139592号公報
上記特許文献1〜3では、補間経路に沿って振動させているが、このとき指令ブロックで一度振動を収束させてからつぎの指令ブロックに移り変わるようにしている。しかし、加工の種類によっては、指令ブロックでの処理終了後に、振動を収束させずに次の指令ブロックに移るようにしたい場合もあるが、上記特許文献1〜3では、このような処理に対応していない。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、補間経路に沿って振動させる加工プログラムを実行する際に、ある指令ブロックから振動を収束させてからつぎの指令ブロックに移行する処理と、ある指令ブロックから振動を継続させながらつぎの指令ブロックに移行する処理と、の両方に対応することができる数値制御装置を得ることを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかる数値制御装置は、工具および加工対象の少なくともいずれか一方に設けられた駆動軸によって、前記工具と前記加工対象とを相対的に移動させながら前記加工対象の加工を行う数値制御装置であって、加工プログラムを解析し、前記工具を移動経路上で移動させる移動指令を前記加工プログラム中の指令ブロックごとに取得する解析処理手段と、対象となる指令ブロックでの第1移動経路とつぎの指令ブロックでの第2移動経路とが振動を伴う加工である場合に、前記第1移動経路と前記第2移動経路との間で前記振動が継続するようにブロック間振動継続経路を前記駆動軸ごとに生成するブロック間振動継続経路生成手段と、振動条件を用いて、前記ブロック間振動継続経路に重畳させる基準振動波形を前記駆動軸ごとに生成する振動波形生成手段と、前記基準振動波形を用いて、前記ブロック間振動継続経路における振動移動量を前記駆動軸ごとに算出する振動移動量生成手段と、前記ブロック間振動継続経路に前記振動移動量を加算した合成移動量を前記駆動軸ごとに生成する移動量合成手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、対象となる指令ブロックでの第1移動経路とつぎの指令ブロックでの第2移動経路との間で振動が収束するようにブロック間振動収束経路を駆動軸ごとに生成するブロック間振動収束経路生成手段と、第1移動経路と第2移動経路との間で振動が継続するようにブロック間振動継続経路を駆動軸ごとに生成するブロック間振動継続経路生成手段とを備えたので、補間経路に沿って振動させる加工プログラムを実行する際に、ある指令ブロックから振動を収束させてからつぎの指令ブロックに移行する処理と、ある指令ブロックから振動を継続させながらつぎの指令ブロックに移行する処理と、の両方に対応することができるという効果を有する。
図1は、実施の形態1による数値制御装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、指令ブロック間の振動を収束させる条件の一例を示す図である。 図3は、旋削加工を行う実施の形態1による数値制御装置の軸の構成を模式的に示す図である。 図4は、実施の形態1による加工方法を模式的に示す図である。 図5は、実施の形態1による加工プログラムの一例を示す図である。 図6は、実施の形態1による振動切削の加工の一例を示す図である。 図7は、実施の形態1によるブロック間振動が収束してからつぎの指令ブロックの移動を行う場合の振動を伴う移動経路の算出方法の手順の一例を示す図である。 図8は、実施の形態1によるブロック間振動が収束してからつぎの指令ブロックの移動を行う場合の振動を伴う移動経路の算出方法の手順の一例を示す図である。 図9は、実施の形態1によるブロック間振動を継続してつぎの指令ブロックの移動を行う場合の振動を伴う移動経路の算出方法の手順の一例を示す図である。 図10は、実施の形態1によるブロック間振動を継続してつぎの指令ブロックの移動を行う場合の振動を伴う移動経路の算出方法の手順の一例を示す図である。 図11は、振動切削を行う加工プログラムの一例を示す図である。 図12は、図11の加工プログラムを指令ブロック間で振動を収束させて実行したときの様子を示す図である。 図13は、図11の加工プログラムを指令ブロック間で振動を継続させて実行したときの様子を示す図である。 図14は、実施の形態2による数値制御装置の構成の一例を示すブロック図である。 図15は、振動波形の一例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、本発明の実施の形態にかかる数値制御装置を詳細に説明する。なお、これらの実施の形態により本発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による数値制御装置の構成の一例を示すブロック図である。数値制御装置1は、駆動部10と、入力操作部20と、表示部30と、制御演算部40と、を有する。
駆動部10は、加工対象および工具のいずれか一方または両方を少なくとも2軸方向に駆動する機構である。ここでは、数値制御装置1上で規定された各軸方向に加工対象および/または工具を移動させるサーボモータ11と、サーボモータ11の位置・速度を検出する検出器12と、検出器12からの位置・速度に基づいて、加工対象および/または工具の位置や速度の制御を行う各軸方向のサーボ制御部13(X軸サーボ制御部13X、Z軸サーボ制御部13Z、・・・。なお、以下では、駆動軸の方向を区別する必要がない場合には、単にサーボ制御部13と表記する)と、を有する。また、加工対象に設けられた主軸を回転させる主軸モータ14と、主軸モータ14の位置・回転数を検出する検出器15と、検出器15からの位置・回転数に基づいて、加工対象に設けられた主軸の回転を制御する主軸制御部16と、を有する。
入力操作部20は、キーボード、ボタンまたはマウスなどの入力手段によって構成され、ユーザによる数値制御装置1に対するコマンドなどの入力、または加工プログラムもしくはパラメータなどの入力が行われる。表示部30は、液晶表示装置などの表示手段によって構成され、制御演算部40によって処理された情報が表示される。
制御演算部40は、入力制御部41と、データ設定部42と、記憶部43と、画面処理部44と、解析処理部45と、機械制御信号処理部46と、PLC(Programmable Logic Controller)回路部47と、補間処理部48と、加減速処理部49と、軸データ出力部50と、を有する。
入力制御部41は、入力操作部20から入力される情報を受け付ける。データ設定部42は、入力制御部41で受け付けられた情報を記憶部43に記憶する。たとえば入力された内容が加工プログラム432の編集の場合には、記憶部43に記憶されている加工プログラム432に編集された内容を反映させ、パラメータが入力された場合には記憶部43のパラメータ431の記憶領域に記憶する。
記憶部43は、制御演算部40の処理で使用されるパラメータ431、実行される加工プログラム432、表示部30に表示させる画面表示データ433などの情報を記憶する。また、記憶部43には、パラメータ431、加工プログラム432以外の一時的に使用されるデータを記憶する共有エリア434が設けられている。画面処理部44は、記憶部43の画面表示データを表示部30に表示させる制御を行う。
解析処理部45は、移動指令生成部451と、追加指令生成部452と、振動指令解析部453と、を有する。移動指令生成部451は、1以上のブロックを含む加工プログラムを読み込み、読み込んだ加工プログラムを1ブロック毎に解析し、1ブロックで移動する移動指令を生成する。追加指令生成部452は、読み込んだ1ブロック中に数値制御装置1で自動的に経路を生成する指示(以下、経路生成指示という)が含まれるかを解析し、経路生成指示が含まれている場合に、その経路生成指示にしたがって加工プログラムには規定されていない追加の指令ブロックを生成する。また、その追加の指令ブロックに関して追加指令を生成する。振動指令解析部453は、加工プログラムに振動指令が含まれているかを解析し、振動指令が含まれている場合に、振動指令に含まれる周波数と振幅などの振動情報を生成する。なお、この明細書においては、加工プログラムに含まれる振動指令の振幅は1ミクロン以上300ミクロン以下であることが望ましい。これは、振幅が1ミクロンより小さいと、切削効率が悪くなり、またサーボ系が応答できなくなるからであり、振幅が300ミクロンより大きいと、機械振動につながる虞があるからである。また、周波数は10Hz以上300Hz以下であることが望ましい。これは、周波数が10Hzより小さいと振動切削の効果が得られなくなるからであり、300Hzよりも大きいとサーボ系が応答できなくなるからである。
機械制御信号処理部46は、解析処理部45によって、数値制御軸(駆動軸)を動作させる指令以外の機械を動作させる指令としての補助指令を読み込んだ場合に、補助指令が指令されたことをPLC回路部47に通知する。PLC回路部47は、機械制御信号処理部46から補助指令が指令されたことの通知を受けると、その補助指令に対応する処理を実行する。
補間処理部48は、ブロック間移動切替部481と、ブロック間振動収束経路生成部482と、ブロック間振動継続経路生成部483と、振動波形生成部484と、振動移動量生成部485と、移動量合成部486と、を有する。
ブロック間移動切替部481は、解析処理部45からの移動指令と追加指令とから、対象となる指令ブロックと、その指令ブロックに引き続いて実行される指令ブロックと、が移動経路に沿って振動を加える指令であって、対象となる指令ブロックでの振動を収束させてからつぎの指令ブロックに移行するのか、または振動を継続させたままつぎの指令ブロックに移行するのか、を判定する。なお、指令ブロックとして、加工プログラムに規定されている指令ブロックのほかに、指令ブロック中に経路生成指示が含まれ、その経路生成指示に基づいて作成される加工プログラムには規定されていない追加の指令ブロックも含まれる。
図2は、指令ブロック間の振動を収束させる条件の一例を示す図である。指令ブロック間の振動の収束を待つ条件は、振動切削モードではない慣用切削モードで減速チェックを行う条件に対応している。具体的には、(1)エラーディテクトモードが設定されている場合、(2)イグザクトストップチェック(G09)が指令された場合、(3)イグザクトストップチェックモード(G61)が選択されている場合、(4)次指令ブロックが切削送り指令でない場合、などを挙げることができる。
上記(1)〜(3)は、振動切削モードでは連続する指令ブロック間で振動を収束させる条件を、慣用切削モードでは連続する指令ブロック間で減速チェックが実行される場合の条件を示したものであり、(1)はPLC(ラダープログラム)で指定される場合であり、(2)は加工プログラムで指定される場合であり、(3)は加工プログラム中でモードを用いて指定される場合である。
ブロック間移動切替部481は、たとえば上記の指令ブロック間の振動(以下、ブロック間振動という)を収束させる条件を加工プログラムが満たす場合には、ブロック間振動を収束させるように、ブロック間振動収束経路生成部482に移動量を生成する処理を行う指示を与える。一方、ブロック間移動切替部481は、たとえば上記のブロック間振動を収束させる条件を加工プログラムが満たさない場合には、ブロック間振動を継続させるように、ブロック間振動継続経路生成部483に移動量を生成する処理を行う指示を与える。なお、ここでは、ブロック間振動を収束させる条件を示しているが、ブロック間振動を継続させる条件を設けてもよい。
ブロック間振動収束経路生成部482は、ブロック間移動切替部481からブロック間振動を収束させる移動量の生成処理が指示された場合に、解析処理部45から取得した振動条件から振幅を取得し、ブロック間振動を収束させる場合の単位時間(補間周期)での各軸方向の時間に対する移動経路(以下、ブロック間振動収束経路という)を生成する。ここでは、対象の指令ブロックに基づく時間に対する移動経路に振動条件の振幅を加算した振動前進位置と、時間に対する移動経路から振動条件の振幅を減算した振動後退位置と、を求める。このとき、対象の指令ブロックの終点、すなわちつぎの指令ブロックの始点で、振動前進位置と振動後退位置とが一致したときに、つぎの指令ブロックでの振動前進位置と振動後退位置とを求める。
ブロック間振動継続経路生成部483は、ブロック間移動切替部481からブロック間振動を継続させる移動経路の生成処理が指示された場合に、解析処理部45から取得した振動条件から振幅を取得し、ブロック間振動を継続させる場合に振幅が滑らかに変化するように、単位時間(補間周期)での各軸方向の時間に対する移動経路を生成する。具体的には、対象の指令ブロックに基づく時間に対する移動経路に振動条件の振幅を加算した振動前進位置と、時間に対する移動経路から振動条件の振幅を減算した振動後退位置と、を求める。このとき、対象の指令ブロックで振動前進位置が目標位置に到達した場合には、その点を始点とするつぎの指令ブロックの振動前進位置を求める。また、対象の指令ブロックの振動後退位置が目標位置に到達すると、その点を始点とするつぎの指令ブロックの振動後退位置を求める。このようにして、振動前進位置と振動後退位置とを含むブロック間振動移動経路を求める。
振動波形生成部484は、解析処理部45から取得した振動指令から、工具または加工対象を振動させるための基準となる振動波形(以下、基準振動波形という)を各軸について生成する。基準振動波形は、時間に対する各軸方向の位置を示すものである。基準振動波形として、任意のものを用いることができるが、ここでは振動波形は三角波であるとする。この三角波は、振幅が1.0であり、周期は振動条件で指定される値を有する。
振動移動量生成部485は、各時間における振動前進位置と振動後退位置との差を求め、これに振動波形を掛け合わせた振動移動量を各軸について算出する。
移動量合成部486は、ブロック間振動収束経路生成部482またはブロック間振動継続経路生成部483で生成された振動後退位置と、振動移動量生成部485で生成された振動移動量と、を加算して、単位時間(補間周期)での各軸の合成移動量を算出する。
加減速処理部49は、補間処理部48から出力された各駆動軸の合成移動量を、予め指定された加減速パターンに従って加減速を考慮した単位時間当たりの移動指令に変換する。軸データ出力部50は、加減速処理部49で処理された単位時間当たりの移動指令を、各駆動軸を制御するサーボ制御部13X,13Z,・・・に出力する。
工具または加工対象を振動させながら加工を行うためには、上記したように、加工を行う際に、加工対象と工具とを相対的に移動させればよい。図3は、旋削加工を行う実施の形態1による数値制御装置の軸の構成を模式的に示す図である。この図では、紙面内に直交するZ軸とX軸を設けている。図3(a)は、加工対象61を固定し、たとえば旋削加工を行う旋削加工用工具である工具62のみをZ軸とX軸方向に移動させる場合であり、図3(b)は、加工対象61をZ軸方向に移動させ、工具62をX軸方向に移動させる場合である。これらのいずれの場合でも、移動させる対象(加工対象61および/または工具62)にサーボモータ11を設けることで、以下に説明する処理を行うことが可能となる。
図4は、実施の形態1による加工方法を模式的に示す図である。ここでは、紙面内に直交するZ軸とX軸が設けられ、このZX面内の移動経路101に沿って工具62と加工対象とを相対的に移動させながら加工を行う場合が示されている。実施の形態1では、移動経路101に沿って工具62を加工対象に対して相対的に移動させる際に、移動経路101をなぞるように工具62を振動させるようにしている。すなわち、直線の区間では直線に沿って往復するように工具62を振動させ、曲線の区間では曲線に沿って往復するように工具62を振動させる。なお、工具62を振動させるという記載は、工具62の加工対象61に対する相対的な運動であり、実際には図3に示したように、工具62と加工対象61のいずれを動かしてもよい。以下の説明も同様である。
図5は、実施の形態1による加工プログラムの一例を示す図である。加工プログラムは、行(ブロック)ごとに読み込まれ、実行されていく。この加工プログラム中の行401の「M3 S1000;」は主軸の回転指令であり、行403の「G01 X10.0 Z20.0 F0.01;」は直線補間の指令であり、行404の「G02 X14.0 Z23.5 R4.0;」は時計回りの円弧補間の指令であり、一般的な数値制御装置で使用される指令である。
一方、行402の「G200;」と行405の「G201;」は、この実施の形態1の振動切削を指令するものであり、新たに設けられる指令である。ここでは、指令「G200」は振動切削の開始を意味するものであり、指令「G201」は振動切削の終了を意味するものである。また、振動条件である周波数と振幅の指令値については任意の数値を設定することができるが、曲線経路上で精度良く振動させるため、また、切削により発生する切屑を振動により細かく分断するために、微小な振動(振幅が数百マイクロメートル以下かつ周波数が数百Hz以下)を一般的に指令する。
つぎに、実施の形態1の数値制御装置1による加工方法について、具体例を挙げながら説明する。
まず、解析処理部45の移動指令生成部451で、加工プログラムの指令ブロックから始点と終点を含む移動指令が生成され、補間処理部48に出力される。また、指令ブロック中に経路生成指示が含まれる場合には、追加指令生成部452で、その経路生成指示にしたがって経路を生成する追加指令が生成され、補間処理部48に出力される。この追加指令は、加工プログラム中にもともと含まれる指令ブロックではないが、加工を行う際に追加で生成される指令ブロックに基づいて生成されるものである。また、振動指令解析部453によって、加工プログラムに含まれるまたはパラメータで設定される周波数と振幅を含む振動条件が補間処理部48に出力される。
ついで、補間処理部48のブロック間移動切替部481は、対象となる指令(移動指令または追加指令)について、加工プログラム中でブロック間振動の収束または継続が規定されているかを判定する。ブロック間振動の収束が規定されている場合には、ブロック間振動収束経路生成部482に、ブロック間振動収束経路の生成を指示し、ブロック間振動の継続が規定されている場合には、ブロック間振動継続経路生成部483に、ブロック間振動継続経路の生成を指示する。この判定は、たとえば図2に示されるような条件に基づいて行われる。
以下では、切削振動の場合の(A)ブロック間振動収束経路の生成、および(B)ブロック間振動継続経路の生成について順に説明する。図6は、実施の形態1による振動切削の加工の一例を示す図であり、(a)は移動経路に対して振動を生じさせる加工プログラムの一例を示す図であり、(b)は(a)の加工プログラムから得られるZX面内での移動経路の一例を示す図である。ここでは、X=0,Z=0からX=10.0,Z=5.0まで経路に沿って振動させながら切削し、そこからさらにX=15.0,Z=15.0まで経路に沿って振動させながら切削する場合が例示されている。
(A)ブロック間振動収束経路の生成
図7と図8は、実施の形態1によるブロック間振動が収束してからつぎの指令ブロックの移動を行う場合の振動を伴う移動経路の算出方法の手順の一例を示す図であり、図7は、X軸に沿った移動経路の算出方法の手順の一例を示す図であり、図8は、Z軸に沿った移動経路の算出方法の手順の一例を示す図である。
ブロック間振動収束経路生成部482は、ブロック間振動収束経路の生成の指示を受けると、対象となる指令とそのつぎの指令とから、各軸方向での時間に対する移動経路を生成する。また、加工の種類が切削振動の場合には、解析処理部45の振動指令解析部453から取得した振動条件を用いて、振動前進位置と振動後退位置の2種類の経路を作成する。
具体的には、振動前進位置の移動指令開始タイミングは、前の指令での経路の振動後退位置の移動完了後の位置となる。また、振動前進位置では、目標位置に到達して移動指令が完了した後、つぎの指令が切削振動の指令であっても振動後退位置の移動が完了する(目標位置に到達する)まで停止する。
振動後退位置は、振動前進位置の移動開始後、所定時間(Tw)だけ待ってから移動開始する。また、振動後退位置の移動完了後、つぎの経路の動作に移る。
このような規則に従って作成されたX軸方向とZ軸方向の振動前進位置R1X,R1Zと振動後退位置R2X,R2Zとが、それぞれ図7(a)と図8(a)に示されている。これらの図に示されるように、対象となる指令による振動後退位置R2X,R2Zの移動と、つぎの指令による振動前進位置R1X,R1Zの移動とはオーバラップしない。
つぎに、振動波形生成部484は、移動経路に重畳させる基準振動波形を、振動指令解析部453からの振動条件を用いて生成する。具体的には、振動条件中の周波数を有し、谷から山までの高さが1の振動波形を生成する。このとき、振動波形は予め定められた波形(たとえば三角波)が用いられる。このような規則によって生成されたX軸方向とZ軸方向の基準振動波形が、それぞれ図7(b)と図8(b)に示されている。この基準振動波形は、時間の関数となっている。
その後、振動移動量生成部485は、各時間における振動前進位置と振動後退位置との差を求める。X軸方向とZ軸方向の振動前進位置と振動後退位置との差が、それぞれ図7(c)と図8(c)に示されている。さらに、振動移動量生成部485は、振動前進位置と振動後退位置との差に、振動波形生成部484で生成した基準振動波形を乗算し、振動移動量を算出する。すなわち、X軸方向では、図7(b)のグラフと図7(c)のグラフとを乗算し、Z軸方向では、図8(b)のグラフと図8(c)のグラフとを乗算して、振動移動量を算出する。このようにして算出されたX軸方向とZ軸方向の振動移動量が、それぞれ図7(d)と図8(d)に示されている。
そして、移動量合成部486は、各軸について、ブロック間振動収束経路生成部482で生成された振動後退位置と、振動移動量生成部485で生成した振動移動量と、を重畳(加算)することで、時間に対する移動経路を生成する。このようにして生成されたX軸方向とZ軸方向の移動経路R3X,R3Zが、それぞれ図7(e)と図8(e)に示されている。
図7(e)と図8(e)に示されるように、対象の指令に対応する移動経路R3X,R3Zが目標位置に到達しても、移動経路R3X,R3Zの振動後退位置が目標位置に到達するまでの間は、移動経路R3X,R3Zが目標位置を超えることがない。その後、振幅を徐々に減少させながら移動経路R3X,R3Zの振動後退位置が目標位置に到達する。そして、移動経路R3X,R3Zの振動後退位置が目標位置に到達し、振動が収束すると、つぎの振動を伴う指令が実行されることになる。以上で、ブロック間振動収束経路の生成処理が終了する。
(B)ブロック間振動継続経路の生成
図9と図10は、実施の形態1によるブロック間振動を継続してつぎの指令ブロックの移動を行う場合の振動を伴う移動経路の算出方法の手順の一例を示す図であり、図9は、X軸に沿った移動経路の算出方法の手順の一例を示す図であり、図10は、Z軸に沿った移動経路の算出方法の手順の一例を示す図である。
ブロック間振動継続経路生成部483は、ブロック間振動継続経路の生成の指示を受けると、対象となる指令とそのつぎの指令とから、各軸方向での時間に対する移動経路を生成する。また、加工の種類が切削振動の場合には、解析処理部45の振動指令解析部453から取得した振動条件を用いて、振動前進位置と振動後退位置の2種類の経路を作成する。
具体的には、振動前進位置の移動指令開始タイミングは、前の指令での経路の振動前進位置の移動完了後の位置となる。ここでは、振動後退位置の完了を待たず、振動前進位置の移動完了後につぎの移動指令開始とすることができる。また、振動前進位置では、目標位置に到達して移動指令が完了した後、つぎの指令が振動切削移動指令でない場合には、振動後退位置の移動が完了する(目標位置に到達する)まで停止する。
振動後退位置は、振動前進位置の移動開始後、所定時間(Tw)だけ待ってから移動開始する。なお、所定時間Twは、加工プログラムまたはパラメータにて設定される。
このような規則に従って作成されたX軸方向とZ軸方向の振動前進位置R1X,R1Zと振動後退位置R2X,R2Zとが、それぞれ図9(a)と図10(a)に示されている。これらの図に示されるように、対象となる指令による振動前進位置R1X,R1Zが、時刻t1で目標位置(X=10.0,Z=5.0)に到達すると、その点からつぎの指令による振動前進位置R1X,R1Zが作成される。ここでは、時刻t1で振動前進位置R1X,R1Zの速度が変わっている。しかし、この時点では、振動後退位置R2X,R2Zは対象となる指令によるものとなっている。
時刻t1から所定時間Twが経過し、時刻t2で振動後退位置R2X,R2Zが目標位置に到達するまでは、振動後退位置R2X,R2Zは対象となる指令によるものとなる。その後、時刻t2で振動後退位置R2X,R2Zが目標位置に到達すると、その点からつぎの指令による振動後退位置R2X,R2Zが作成される。ここでは、時刻t2で振動後退位置R2X,R2Zの速度が変わっている。
このようなブロック間振動継続経路では、時刻t1〜t2で示されるように、対象となる指令による振動後退位置の移動と、つぎの指令による振動前進位置の移動とは、オーバラップすることになる。
つぎに、振動波形生成部484は、移動経路に重畳させる基準振動波形を、振動指令解析部からの振動条件を用いて生成する。この処理は、(A)ブロック間振動収束経路の生成で説明したものと同様である。生成されたX軸方向とZ軸方向の基準振動波形が、それぞれ図9(b)と図10(b)に示されている。
その後、振動移動量生成部485は、各時間における振動前進位置と振動後退位置との差を求める。X軸方向とZ軸方向の振動前進位置と振動後退位置との差が、それぞれ図9(c)と図10(c)に示されている。さらに、振動移動量生成部485は、振動前進位置と振動後退位置との差に、振動波形生成部484で生成した基準振動波形を乗算し、振動移動量を算出する。このようにして算出されたX軸方向とZ軸方向の振動移動量が、それぞれ図9(d)と図10(d)に示されている。
そして、移動量合成部486は、各軸について、ブロック間振動収束経路生成部482で生成された振動後退位置と、振動移動量生成部485で生成した振動移動量と、を重畳(加算)することで、振動を重畳した移動経路が生成される。このようにして生成されたX軸方向とZ軸方向の移動経路R3X,R3Zが、それぞれ図9(e)と図10(e)に示されている。
図9(e)と図10(e)に示されるように、移動経路の山の部分を連ねた振動前進位置R1X,R1Zが目標位置に到達すると、移動経路の振動後退位置R2X,R2Zが目標位置に到達しない状態でも、つぎの指令の移動が開始される。その後、移動経路の振動後退位置R2X,R2Zが目標位置に到達するまでの間は、つぎの移動経路の振動前進位置R1X,R1Zと対象となる指令の振動後退位置との間で振動が行われる。そして、移動経路の振動後退位置R2X,R2Zが目標位置に到達すると、振動後退位置でもつぎの指令が実行されることになる。すなわち、目標位置に到達しても振動は収束せず、そのままつぎの指令に従って振動が開始される。時刻t0〜t1では、振動前進位置と振動後退位置との差は一定であるが、時刻t1〜t2では、振動前進位置と振動後退位置との差が徐々に減少していく。そして、時刻t2以降で、振動前進位置と振動後退位置との差は一定となる。このように、対象となる指令での移動経路上での振幅が、つぎの指令での移動経路上での振幅へと滑らかに変化する。以上で、ブロック間振動継続経路の生成処理が終了する。
図11は、振動切削を行う加工プログラムの一例を示す図である。この加工プログラムは、X=0.0,Z=0.0からX軸に沿って振動を伴う切削加工を行い、X=10.0,Z=10.0から90度向きを変えてZ軸に沿って振動を伴う切削加工を行うものである。
図12は、図11の加工プログラムを指令ブロック間で振動を収束させて実行したときの様子を示す図である。図12(a)は、X軸方向とZ軸方向の時間に対する移動経路R3X,R3Zを示す図であり、図12(b)は、図12(a)の条件で加工を行った場合のZX面内での移動経路の軌跡を示す図である。なお、図12(a)の移動経路R3X,R3Zは、上記したような手順によって求められる。
このような条件の加工では、まず、図11のシーケンス番号「N03」で示される指令にしたがって、X軸に沿った振動が加えられる。つまり、X軸方向に振動を加えながら加工が行われ、Z軸方向は振動しない状態である。そして、時刻t11でX軸方向の移動経路R3Xの振動前進位置R1Xが目標位置(X=10.0)に到達すると振幅が徐々に減少し、時刻t12で振動後退位置R2Xが目標位置に到達し、振動が収束する。そして、時刻t12で図11のシーケンス番号「N04」で示される指令から作成される移動経路R3Zにしたがって、Z軸に沿った振動が加えられる。
このような加工では、X=10.0,Z=0.0で一度振動が収束するため、図12(b)に示されるように、X=10.0,Z=0.0でコーナを正確に出すことができる。
図13は、図11の加工プログラムを指令ブロック間で振動を継続させて実行したときの様子を示す図である。図13(a)は、X軸方向とZ軸方向の時間に対する移動経路R3X,R3Zを示す図であり、図13(b)は、図13(a)の条件で加工を行った場合のZX面内での移動経路の軌跡を示す図である。なお、図13(a)の移動経路R3X,R3Zは、上記したような手順によって求められる。
このような条件の加工では、まず、図11のシーケンス番号「N03」で示される指令にしたがって、X軸に沿った振動が加えられる。つまり、X軸方向に振動を加えながら加工が行われ、Z軸方向は振動しない状態である。そして、時刻t11でX軸方向の移動経路R3Xの振動前進位置R1Xが目標位置(X=10.0)に到達すると、図11のシーケンス番号「N04」で示される指令から作成される移動経路R3Zにしたがって、Z軸方向にも振動を加えた加工が行われる。そして、時刻t12でX軸方向の移動経路R3Xの振動後退位置R2Xが目標位置に到達すると、その後はZ軸方向での加工のみとなる。
つまり、X軸方向の移動経路R3Xで、振動前進位置R1Xが目標位置に到達すると、Z軸方向の加工も始まるので、図13(b)に示されるように、X=10.0,Z=0.0付近でコーナを滑らかにすることができる。図13(c)は、図13(b)のコーナ部Rでの工具の軌跡を拡大して示す図である。目標位置に到達するまでつぎの指令を待つのではなく、振動前進位置R1Xが目標位置に到達すると、つぎの指令が実行されることになるので、コーナ部Rでの工具の移動経路は、X軸方向とZ軸方向との合成となり、結果的に滑らかな加工が行われることになる。
なお、上記した説明では、実施の形態の内容を分かり易く説明するために、加工プログラムの1ブロック単位で波形を計算しているが、実際には補間処理部48で単位時間(補間周期)ごとに計算が行われることになる。
実施の形態1では、ブロック間振動収束経路生成部482で振動前進位置と振動後退位置とを含むブロック間振動収束経路を生成し、ブロック間振動継続経路生成部483で振動前進位置と振動後退位置とを含むブロック間振動継続経路を生成し、振動移動量生成部485で振動前進位置と振動後退位置との差に基準振動波形を掛け合わせて振動移動量を生成し、移動量合成部486で振動移動量と振動後退位置とを重畳させて移動経路を生成した。これによって、ブロック間振動を収束させる場合と継続させる場合とで、異なる振動経路を生成することができるという効果を有する。
また、ブロック間振動収束経路生成部482とブロック間振動継続経路生成部483のいずれかで振動前進位置と振動後退位置を生成させるかを切り替えるブロック間移動切替部481を設けたので、加工プログラムでの加工内容またはラダープログラムでの指示内容にしたがって生成する経路の切り替えを行うことができるという効果を有する。
さらに、補間処理部48では、加工プログラムで規定された指令ブロックに対応する指令のみではなく、指令ブロックに経路生成指示が含まれる場合に、その経路生成指示に従って作成された追加ブロックに対応する指令に対しても、ブロック間振動収束経路生成部482でブロック間振動収束経路を生成し、またはブロック間振動継続経路生成部483でブロック間振動継続経路を生成し、これに基づいて移動経路を生成するようにした。これによって、加工プログラムで規定されていないが、実際の加工に出現する指令ブロックについても、ブロック間振動の収束または継続を選択することができるという効果を有する。
さらにまた、対象となる指令による振動前進位置が目標位置に到達すると、つぎの指令による速さの振動前進位置に変わり、対象となる指令による振動後退位置が目標位置に到達すると、つぎの指令による速さの振動後退位置に変わるようにした。これによって、対象となる指令による振動前進位置が目標位置に到達してから振動後退位置が目標位置に到達するまでの間は、振動前進位置と振動後退位置との時間は一定だが、各時間での振動前進位置と振動後退位置との差が徐々に変わるため、移動経路の振幅が緩やかに変化することになる。その結果、対象となる指令による移動経路上での振幅からつぎの指令の移動経路上での振幅へと滑らかに変化しながら、指令ブロック間の処理を滑らかにつなぐことができるという効果を有する。
実施の形態2.
図14は、実施の形態2による数値制御装置の構成の一例を示すブロック図である。この数値制御装置1は、実施の形態1と補間処理部48の構成が異なる。
補間処理部48は、入力操作部20によって振動波形が選択されると、選択された振動波形を振動波形生成部484に渡す振動波形種類選択部487をさらに備える。なお、実施の形態1と同一の構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
図15は、振動波形の一例を示す図である。振動波形として、三角波(図15(a))、矩形波(図15(b)、(c))、正弦波(図15(d))、台形波(図15(e)、(f))、のこぎり波(図15(g)、(h))などを例示することができる。
図15(a)に示される三角波は、振動時の指令速度を最も小さくできる振動波形である。そのため、指令速度を大きくすることができない場合に有効である。図15(b)に示される矩形波は、指令振幅に対して最も大きなフィードバック振幅を得ることができる振動波形である。そのため、指令振幅に対して、フィードバック振幅の減衰が大きい場合に有効である。なお、移動経路を形成した後の時間に対する振動位置において、図15(b)では、矩形波の立ち上がった点A1が振動前進位置R1に接し、矩形波の立ち下がった点A3が振動後退位置R2に接しているが、これに限定されるものではない。たとえば図15(c)のように、矩形波の点A1〜A2を振動前進位置R1と重なるように配置し、点A3〜A4を振動後退位置R2と重なるように配置してもよい。
図15(c)に示される正弦波は、理想的な振動形状をそのまま指令することができる振動波形である。そのため、指令に対してフィードバックが十分に追従する場合には、理想的な振動形状を作り出すことができる。
図15(e)に示される台形波は、矩形波に近いが指令速度を緩やかに調整することができる振動波形である。この台形波の場合にも、矩形波の場合と同様に、図15(e)では、台形波の立ち上がった点A1が振動前進位置R1に接し、台形波の立ち下がった点A3が振動後退位置R2に接しているが、これに限定されるものではない。たとえば図15(f)のように、台形波の点A1〜A2を振動前進位置R1と重なるように配置し、点A3〜A4を振動後退位置R2と重なるように配置してもよい。図15(g)、(h)に示されるのこぎり波は、前進/後退の速度を大きく変えたい場合に使用することができる。
なお、移動経路の生成について、振動波形種類選択部487による振動波形の種類の選択以外は、実施の形態1と同様であるのでその説明を省略する。
実施の形態2では、振動波形種類選択部487で、ユーザによって指定された波形の種類を選択し、振動波形生成部484で選択された波形に基づいて振動波形を生成するようにした。これによって、加工プログラムで要求される制御の種類に適した振動波形に変更することができるという効果を有する。
なお、上記した説明では、加工プログラム上の移動経路について説明したが、加工プログラム上の移動経路は、一般的にその命令によって加工された後の加工対象の輪郭の軌跡を示すものである。そのような加工対象の輪郭を得るために、工具で切削するのであるが、加工対象に対して工具を移動させる際の工具の基準位置(たとえば工具の中心位置)の軌跡は、上記移動経路とは異なる。それは、工具の基準位置と刃先の位置とが一致していないためである。そこで、上記の加工プログラム上の移動経路が工具の基準位置となるように補正を行って補正経路を生成し、この補正経路に対して振動を加えるようにしてもよい。
なお、上記した実施の形態1,2は、ドリル加工に対しても適用することができる。
以上のように、本発明にかかる数値制御装置は、加工プログラムを用いた工作機械の数値制御に適している。
1 数値制御装置、10 駆動部、11 サーボモータ、12 検出器、13,13X,13Z サーボ制御部、14 主軸モータ、15 検出器、16 主軸制御部、20 入力操作部、30 表示部、40 制御演算部、41 入力制御部、42 データ設定部、43 記憶部、44 画面処理部、45 解析処理部、46 機械制御信号処理部、47 PLC回路部、48 補間処理部、49 加減速処理部、50 軸データ出力部、61 加工対象、62 工具、101 移動経路、431 パラメータ、432 加工プログラム、433 画面表示データ、434 共有エリア、451 移動指令生成部、452 追加指令生成部、453 振動指令解析部、481 ブロック間移動切替部、482 ブロック間振動収束経路生成部、483 ブロック間振動継続経路生成部、484 振動波形生成部、485 振動移動量生成部、486 移動量合成部、487 振動波形種類選択部。
上記目的を達成するため、この発明にかかる数値制御装置は、工具および加工対象の少なくともいずれか一方に設けられた駆動軸によって、前記工具と前記加工対象とを相対的に移動させながら前記加工対象の加工を行う数値制御装置であって、加工プログラムを解析し、前記工具を移動経路上で移動させる移動指令を前記加工プログラム中の指令ブロックごとに取得する解析処理手段と、対象となる指令ブロックでの第1移動経路とつぎの指令ブロックでの第2移動経路とが振動を伴う加工である場合に、前記第1移動経路と前記第2移動経路との間で前記振動が継続するようにブロック間振動継続経路を前記駆動軸ごとに生成するブロック間振動継続経路生成手段と、振動条件を用いて、前記ブロック間振動継続経路に重畳させる基準振動波形を前記駆動軸ごとに生成する振動波形生成手段と、前記基準振動波形を用いて、前記ブロック間振動継続経路における振動移動量を前記駆動軸ごとに算出する振動移動量生成手段と、前記ブロック間振動継続経路に前記振動移動量を加算した合成移動量を前記駆動軸ごとに生成する移動量合成手段と、を備え、前記ブロック間振動継続経路生成手段は、時間に対する前記移動経路に前記振動条件の振幅を加算した振動前進位置と、時間に対する前記移動経路から前記振動条件の振幅を減算した振動後退位置と、を含む前記ブロック間振動継続経路を生成し、前記振動移動量生成手段は、前記振動前進位置と前記振動後退位置との差に、振幅が1の前記基準振動波形を掛け合わせて前記振動移動量を算出し、前記移動量合成手段は、前記振動後退位置に前記振動移動量を加算することを特徴とする。
具体的には、振動前進位置の移動指令開始タイミングは、前の指令での経路の振動前進位置の移動完了後の位置となる。ここでは、振動後退位置の移動の完了を待たず、振動前進位置の移動完了後につぎの移動指令開始とすることができる。また、振動前進位置では、目標位置に到達して移動指令が完了した後、つぎの指令が振動切削移動指令でない場合には、振動後退位置の移動が完了する(目標位置に到達する)まで停止する。
そして、移動量合成部486は、各軸について、ブロック間振動継続経路生成部483で生成された振動後退位置と、振動移動量生成部485で生成した振動移動量と、を重畳(加算)することで、振動を重畳した移動経路が生成される。このようにして生成されたX軸方向とZ軸方向の移動経路R3X,R3Zが、それぞれ図9(e)と図10(e)に示されている。
つまり、X軸方向の移動経路R3Xで、振動前進位置R1Xが目標位置に到達すると、Z軸方向の加工も始まるので、図13(b)に示されるように、X=10.0,Z=0.0付近でコーナを滑らかにすることができる。図13(c)は、図13(b)のコーナ部Rでの工具の軌跡を拡大して示す図である。振動後退位置R 2X 目標位置に到達するまでつぎの指令を待つのではなく、振動前進位置R1Xが目標位置に到達すると、つぎの指令が実行されることになるので、コーナ部Rでの工具の移動経路は、X軸方向とZ軸方向との合成となり、結果的に滑らかな加工が行われることになる。

Claims (5)

  1. 工具および加工対象の少なくともいずれか一方に設けられた駆動軸によって、前記工具と前記加工対象とを相対的に移動させながら前記加工対象の加工を行う数値制御装置であって、
    加工プログラムを解析し、前記工具を移動経路上で移動させる移動指令を前記加工プログラム中の指令ブロックごとに取得する解析処理手段と、
    対象となる指令ブロックでの第1移動経路とつぎの指令ブロックでの第2移動経路とが振動を伴う加工である場合に、前記第1移動経路と前記第2移動経路との間で前記振動が継続するようにブロック間振動継続経路を前記駆動軸ごとに生成するブロック間振動継続経路生成手段と、
    振動条件を用いて、前記ブロック間振動継続経路に重畳させる基準振動波形を前記駆動軸ごとに生成する振動波形生成手段と、
    前記基準振動波形を用いて、前記ブロック間振動継続経路における振動移動量を前記駆動軸ごとに算出する振動移動量生成手段と、
    前記ブロック間振動継続経路に前記振動移動量を加算した合成移動量を前記駆動軸ごとに生成する移動量合成手段と、
    を備えることを特徴とする数値制御装置。
  2. 前記ブロック間振動継続経路生成手段は、前記第1移動経路と前記第2移動経路との間で前記振動条件を連続的に変化させて前記ブロック間振動継続経路を生成することを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
  3. 前記第1移動経路と前記第2移動経路との間で前記振動が収束するようにブロック間振動収束経路を前記駆動軸ごとに生成するブロック間振動収束経路生成手段と、
    前記ブロック間振動収束経路または前記ブロック間振動継続経路のいずれを生成するかを切り替えるブロック間移動切替手段と、
    をさらに備え、
    前記振動波形生成手段は、前記振動条件を用いて、前記ブロック間振動収束経路または前記ブロック間振動継続経路に重畳させる基準振動波形を前記駆動軸ごとに生成し、
    前記振動移動量生成手段は、前記基準振動波形を用いて、前記ブロック間振動収束経路または前記ブロック間振動継続経路における振動移動量を前記駆動軸ごとに算出し、
    前記移動量合成手段は、前記ブロック間振動収束経路または前記ブロック間振動継続経路に前記振動移動量を加算した合成移動量を前記駆動軸ごとに生成することを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
  4. 前記ブロック間振動収束経路生成手段は、時間に対する前記移動経路に前記振動条件の振幅を加算した振動前進位置と、時間に対する前記移動経路から前記振動条件の振幅を減算した振動後退位置と、を含む前記ブロック間振動収束経路を生成し、
    前記ブロック間振動継続経路生成手段は、時間に対する前記移動経路に前記振動条件の振幅を加算した振動前進位置と、時間に対する前記移動経路から前記振動条件の振幅を減算した振動後退位置と、を含む前記ブロック間振動収束経路を生成し、
    前記振動移動量生成手段は、前記振動前進位置と前記振動後退位置との差に、振幅が1の前記基準振動波形を掛け合わせて前記振動移動量を算出し、
    前記移動量合成手段は、前記振動後退位置に前記振動移動量を加算することを特徴とする請求項3に記載の数値制御装置。
  5. 選択された波形の種類を前記基準振動波形に設定する振動波形種類選択手段をさらに備え、
    前記振動波形生成手段は、選択された前記波形の種類を用いて前記基準振動波形を生成することを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
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