JPWO2015133023A1 - エレベーター - Google Patents

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Abstract

本発明の目的は、複数の開放ボルトを均等な力で引き上げることにより安定したブレーキ開放を実現し、乗りかごを速やかに昇降させることができるエレベーターを提供することにある。乗りかごと釣り合い錘とに連結されたロープが巻き掛けられた巻上機シーブに制動力を付与する電磁ブレーキ装置108と、電磁ブレーキ装置108の制動力から前記シーブを開放するブレーキ開放装置101と、を備えたエレベーターにおいて、アマチュア6の2箇所に連結したワイヤー5A,5Bとアマチュア6とが環状を成すように構成し、ワイヤー5A,5Bの中間部に、アマチュア6との一方の連結部側に分配されるワイヤー部分5Aの長さと他方の連結部側に分配されるワイヤー部分5Bの長さとを可変にする分配機構11を設け、分配機構11を牽引用ワイヤー15で牽引するように構成した。

Description

本発明は、エレベーター巻上機の電動運転ができない状態において、巻上機のブレーキを開放して、乗りかご又はつり合いおもりのうち質量の重い方を下降させて乗りかごを乗り場に停止させるブレーキ開放装置を備えたエレベーター装置に関する。
エレベーター巻上機のブレーキ装置として、特開2005−180626号公報(特許文献1)に記載された電磁ブレーキ装置、及び特表002−533283号公報(特許文献2)に記載されたトラクションシーブエレベータ用保持ブレーキが知られている。
特許文献1の電磁ブレーキ装置では、電磁コイルを内蔵した鉄心とディスクとの間に配置されたアマチュアにブレーキパッドを連結し、ばね力を制動力としてアマチュアに付与する制動ばねを設け、電磁コイルが非励磁状態(非通電状態)にある制動時には制動ばねによるばね力でアマチュアをディスクに側に移動させてブレーキパッドをディスクに押し付け、電磁コイルが励磁状態(通電状態)にある開放時にはアマチュアを電磁コイルの電磁力により鉄心側に移動させてブレーキパッドをディスクから離間させるように構成されている(段落0013−0018参照)。
特許文献2のトラクションシーブエレベータ用保持ブレーキ(以下、電磁ブレーキ装置と言う)では、中央体とこの中央体をリング状に囲む周縁枠とからなるブレーキ本体と、ブレーキ本体の内側に装着された可動枠と、可動枠の外表面に取り付けられた制動パッドと、中央体に装着された環状電磁石と、中央体と可動枠との間に配設され制動パッドをトラクションシーブの制動面に押圧する機械的押圧要素と、を備えている(段落0013参照)。
また、特許文献3には、エレベーターの運転中に巻上機の運転ができなくなり、乗りかごが階間に停止した場合に、ブレーキを手動で開放して乗りかごを乗場まで昇降させるブレーキ開放装置が記載されている。
特許文献3のブレーキ開放装置では、巻上機のブレーキに係合するブレーキワイヤーの端部を乗場の敷居直下又は乗場インジケータ箱に配置し、ブレーキ開放装置のレバー操作により、ブレーキワイヤーの端部からインナワイヤーを牽引することにより、ブレーキを開放操作する(要約参照)。
特開2005−180626号公報 特表2002−533283号公報 特開2004−43123号公報
特許文献3では、ブレーキ開放装置を操作するレバー側の構成が開示されており、ブレーキワイヤーのブレーキとの接続側の構成については具体的な開示がない。
特許文献1の図1及び特許文献2の図1の電磁ブレーキ装置では、電磁石や電磁コイルのコア(鉄心)の中央に貫通孔を設けて、その周りにコイルや制動ばねなどの部品を配置している。このような電磁ブレーキ装置では、1本の開放ボルトをコアの貫通孔からアマチュアの中心に形成したねじ穴に螺挿し、開放ボルトを引き上げることにより、アマチュアをコアに引き付けてブレーキを開放する構成とするのが通常である。そして非常時に、離れた場所から開放ボルトに接続した1本のブレーキワイヤーを引っ張ることでブレーキを開放する。
しかし、要求・仕様に対応したブレーキ形状を実現するためには、コア中心にコイルやばねなどの部品を配置した方が有利な場合がある。この場合はコアの中心に開放ボルトを挿入する貫通孔を設けることは適切ではない。そこで、コアの空いているスペースに、中心に対して対称になるように貫通孔を複数設け、これらの貫通孔を通してアマチュアに取り付けた複数の開放ボルトでアマチュアをコアに引き付ける構造とする場合がある。しかし、この場合には、離れた場所からでも、複数の開放ボルトを均等な力で引き上げて、安定したブレーキ開放を実現する必要がある。
本発明の目的は、複数の開放ボルトを均等な力で引き上げることにより安定したブレーキ開放を実現し、乗りかごを速やかに昇降させることができるエレベーターを提供することにある。
本発明のエレベーターは、乗りかごと釣り合い錘とに連結されたロープを巻上機のシーブに巻き掛け、前記シーブを巻上機の電動機で回転駆動して前記乗りかごを昇降路内で昇降させるエレベーターであって、制動時に電磁石のアマチュアに設けられたブレーキパッドを回転部に構成した制動面に押し付けて前記シーブの回転動作に対して制動力を付与する電磁ブレーキ装置と、前記アマチュアの複数箇所に連結したワイヤーを操作することにより前記アマチュアを前記制動面から引き離して前記電磁ブレーキ装置による制動力から前記シーブを開放するブレーキ開放装置と、を備えたエレベーターにおいて、前記アマチュアの複数箇所に連結した前記ワイヤーと前記アマチュアとが環状を成すように構成し、前記ワイヤーをプーリに巻き掛け、前記プーリを牽引用ワイヤーで牽引するように構成したものである。
或いは、乗りかごと釣り合い錘とに連結されたロープを巻上機のシーブに巻き掛け、前記シーブを巻上機の電動機で回転駆動して前記乗りかごを昇降路内で昇降させるエレベーターであって、制動時に電磁石のアマチュアに設けられたブレーキパッドを回転部に構成した制動面に押し付けて前記シーブの回転動作に対して制動力を付与する電磁ブレーキ装置と、前記アマチュアの2箇所に連結したワイヤーを操作することにより前記アマチュアを前記制動面から引き離して前記電磁ブレーキ装置による制動力から前記シーブを開放するブレーキ開放装置と、を備えたエレベーターにおいて、前記アマチュアの2箇所に連結した前記ワイヤーと前記アマチュアとが環状を成すように構成し、前記ワイヤーの中間部に、前記アマチュアとの2箇所の連結部のうち一方の連結部側に分配されるワイヤー部分の長さと他方の連結部側に分配されるワイヤー部分の長さとを可変にする分配機構を設け、前記分配機構を牽引用ワイヤーで牽引するように構成したものである。
本発明によれば、アマチュアに連結した複数のワイヤーを均等な力で引くことができ、安定したブレーキ開放を実現し、乗りかごを速やかに昇降させることができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明に係るエレベーターに用いられる電磁ブレーキ装置108の一実施例を説明する図であり、ブレーキ開放装置101の一部と電磁ブレーキ装置108との構成を示す構成概略図(上面図)である。 図1Aに示すブレーキ開放装置101の一部と電磁ブレーキ装置108との構成を、水平方向から見た構成概略図(正面図)である。 本発明に係るエレベーターに用いられる電磁ブレーキ装置108及びブレーキ開放装置101の一実施例を説明する図であり、ブレーキ開放装置101と電磁ブレーキ装置108との全体構成を示す構成概略図(上面図)である。 図2Aに示すブレーキ開放装置101と電磁ブレーキ装置108との全体構成を、水平方向から見た構成概略図(正面図)である。 本発明に係るエレベーターに用いられる巻上機の一実施例を説明する図であり、巻上機を側方から見たところを一部断面で示した側面図である。 本発明に係るエレベーターの一実施例の説明図であり、ブレーキ開放装置101が搭載された巻上機102を含むエレベーター100の全体構成を示す構成概略図である。
本発明に係るブレーキ開放装置は、離れた場所から1つのブレーキを手動開放する際に、アマチュアに固定した複数の開放ボルトで、偏りなくアマチュアをコアに引き寄せるため、開放ボルトに接続した複数のワイヤーを均等な力で引くものである。複数のワイヤーの張力を同じにするために、ワイヤーをアマチュアに環状につなげ、回転可能なプーリに巻きかけて、そのプーリ軸部を引っ張ることで、プーリ側でワイヤーにかかる張力を調整しながらブレーキを開放することを特徴とする。
以下、本発明に係るエレベーター100の一実施例を、図4に基づいて説明する。図4は、本発明に係るエレベーターの一実施例の説明図であり、ブレーキ開放装置101が搭載された巻上機102を含むエレベーターの全体構成を示す構成概略図である。
本実施例のエレベーター100は、建築構造物内に形成された昇降路106内を昇降する乗りかご103と、乗りかご103に対してロープ104を介して連結された釣り合い錘105と、ロープ104を巻き掛けることにより乗りかご103を昇降させる巻上機102と、を備える。
乗りかご103は、図示しない制御装置によって巻上機102を制御することにより、ガイドレール107に案内されて昇降路106内を昇降し、各階床の乗場F1,…,Fn,…,Ft間を移動する。なお、F1は最下階の乗り場、Ftは最上階の乗り場、Fnは最下階と最上階と間の任意の乗り場を表している。
巻上機102は昇降路106の頂部に配置されており、ロープ104は巻上機102に構成されたシーブ102Aに巻き掛けられている。巻上機102には、シーブ102Aと同心のロータを構成するドラム102Bと、制動時にドラム102Bの外周面に摺接する電磁ブレーキ装置108とが設けられている。
電磁ブレーキ装置108には、エレベーターの運転中に巻上機102の運転ができなくなり、乗りかご103が階間に停止した場合に、ブレーキを手動で開放して乗りかごを乗り場まで昇降させるブレーキ開放装置101(図4には主要部101Aを示す)が設けられている。ブレーキ開放装置101の主要部101Aは、本実施例ではガイドレール107に固定されており、アウターチューブ10内に挿通されたワイヤー5により電磁ブレーキ装置108と連結されている。また、ブレーキ開放装置101に連結されたワイヤー15の端部は最上階Ftに引き出されている。
次に、電磁ブレーキ装置108が搭載されたエレベーター用巻上機の一実施例について、図3に基づいて説明する。図3は、本発明に係るエレベーターに用いられる巻上機の一実施例を説明する図であり、巻上機を側方から見たところを一部断面で示した側面図である。
巻上機102は、エレベーター100の駆動装置を構成し、動力源となる電動機102Cと、ロープ104が装架され電動機102Cによって回転駆動されるシーブ102Aと、シーブ102Aの回転動作に対して制動力を付与する電磁ブレーキ装置108と、電磁ブレーキ装置108のブレーキ開放装置101を備えて構成される。
電動機102Cは、外転型の電動機であり、軸102Dと、軸102Dの軸心を中心として回転するドラム102Bと、ドラム102Bの内周面に取り付けられて固定された磁石102Fと、軸102Dの外周に配置されたコイル102Eとを備えている。
軸102Dは基台102hに立設された支持部102Gに固定されて支持されている。
軸102Dと軸102Dの外周に配置されたコイル102E、さらには支持部102Gを含んで、電動機102Cのステータが構成されている。
ドラム102Bと磁石102Fとは電動機102Cのロータを構成し、軸102Dに対して回転可能に構成されている。ドラム102Bの一端面にはドラム102Bと同心にシーブ102Aが固定され、シーブ102Aはドラム(ロータ)102Bと一体で回転する。
ドラム102Bの外周面は電磁ブレーキ装置108のブレーキパッド16(図1A参照)が摺接する制動面(摺動面)102B1を構成している。なお、電磁ブレーキ装置108は支持部102Gに取り付けられて固定されている。
次に、本発明に係るエレベーターに用いられる電磁ブレーキ装置及びブレーキ開放装置の一実施例について、図1A及び図1Bに基づいて説明する。図1Aは、本発明に係るエレベーターに用いられる電磁ブレーキ装置108の一実施例を説明する図であり、ブレーキ開放装置101の一部と電磁ブレーキ装置108との構成を示す構成概略図(上面図)である。図1Bは、図1Aに示すブレーキ開放装置101の一部と電磁ブレーキ装置108との構成を、水平方向から見た構成概略図(正面図)である。
なお、ブレーキ開放装置101の一部は電磁ブレーキ装置108上に一体に構成され、主要部101Aは電磁ブレーキ装置108と別体に構成されている。ブレーキ開放装置101は電磁ブレーキ装置108を開放操作するための装置であり、電磁ブレーキ装置108の一部と見なしてもよい。
図1A及び図1Bに示す電磁ブレーキ装置108は、コア1とコイル2とで構成される電磁石20と、電磁石20の端面(磁極面)に対向して配置されるアマチュア6と、アマチュア6の電磁石20と対向する側とは反対側に取り付けられたブレーキパッド16と、アマチュア6を電磁石20側とは反対側(制動方向)に付勢する制動ばね17と、を備えて構成されている。
ブレーキパッド16はドラム102Bの外周面で構成される制動面102B1と対向するように配置されている。コイル2に通電されていない制動時には、アマチュア6は制動ばね17の付勢力により側に付勢され、ブレーキパッド16が制動面102B1に当接してドラム102Bを制動する。これにより、シーブ102Aは固定され、乗りかご103も昇降路106内で高さ位置が固定される。
非制動時にはコイル2に通電され、電磁石20がアマチュア6を吸引し、ブレーキパッド16が制動面102B1から離れる。これに伴って、ドラム102Bはブレーキパッド16による制動から開放され、軸102Dの軸心を中心として回転が可能になる。これにより、シーブ102Aの回転が可能になり、乗りかご103は昇降路106内で昇降することが可能になる。
次に、電磁ブレーキ装置108上に構成されるブレーキ開放装置101の一部について説明する。
ブレーキ開放装置101の一部は、アマチュア6を引き上げる開放ボルト3A,3Bと、開放ボルト3A,3Bをアマチュア6に固定するナット7A,7Bと、開放ボルト3A,3Bとそれぞれ係合して開放ボルト3A,3Bを引き上げるレバー8A,8Bと、ワイヤー5A,5Bがそれぞれ挿通されたアウターチューブ10A,10Bの端部を係止して電磁石20に対して固定する係止部18とで構成されている。なお、ワイヤー5Aと5Bとは1本のワイヤーで構成されている。
本実施例では、電磁石20において、コア1の中央部にコイル2を配置しており、アマチュア6を引き上げる開放ボルト3A,3B用の貫通孔4A,4Bをコア1の中央部に設けることができない。そこで、開放ボルト3A,3B用の貫通孔4をコイル2が配置された領域を挟んでコア1の両端部に設けている。
レバー8A,8Bは、電磁石20のアマチュア6に対向する端面とは反対側の端面(裏面)側に設けられている。レバー8A,8Bの長手方向(開放ボルト3Aと3Bとを結ぶ方向)において、コア1の中央部側に位置する端部8A1,8B1には、それぞれワイヤー5A,5Bが連結されている。また、コア1の端部側に位置する端部8A2,8B2は支点9A,9Bによって電磁石20に連結されている。上述した構成により、レバー8A,8Bは、その長手方向において開放ボルト3A,3Bの外側に設けられた支点9A,9Bをそれぞれ中心軸として、矢印8CA,8CBに示す方向に回動可能に構成されている。すなわち、レバー8A,8Bは、図1Bに示す状態から、コア1の中央部側に位置する端部8A1,8B1が、コア1の端部側に位置する端部8A2,8B2よりも高くなる方向(電磁石20から離れる方向)に回動することができる。
離れた所(例えば昇降路106の外)から手動でブレーキ(電磁ブレーキ装置108)を開放するには、ワイヤー5A,5Bとアウターチューブ10A,10Bとを利用して開放ボルト3A,3Bを引き上げる必要がある。開放ボルト3A,3Bはアマチュア6に設けられたねじ穴に挿入(螺挿)されており、レバー8A,8Bと接触しない状態に調整されて固定ナット7A,7Bで固定されている。また、開放ボルト3A,3Bはレバー8A,8Bと支点9A,9Bとによってワイヤー5と連結された状態となっている。ワイヤー5A,5Bを引き上げると、レバー8A,8Bが支点9A,9Bを中心に矢印8CA,8CBのように回動して、開放ボルト3A,3Bに係合する部分が上方向に動く。レバー8A,8Bの動作によって、開放ボルト3A,3Bも上方向に引き上げられる。これによってコア1にアマチュア6が引き付けられ、アマチュア6に取り付けられたブレーキパッド16は制動面102B1から離れる。
ここで、左右の開放ボルト3A,3Bに対して均等に力を加えないと、左右の開放ボルト3A,3Bでアマチュア6をコア1に引き付ける量に偏りが生じてしまう。このため、アマチュア6をコア1に引き付けきれず、電磁ブレーキ装置108のブレーキ開放ができない場合が起こり得る。そこで本実施例では、開放ボルト3A,3Bに対して均等に力を加えるため、図2A及び図2Bに示すプーリ11を用いる。
次に、ブレーキ開放装置101について、図2A及び図2Bに基づいて詳細に説明する。図2Aは、本発明に係るエレベーターに用いられる電磁ブレーキ装置108及びブレーキ開放装置101の一実施例を説明する図であり、ブレーキ開放装置101と電磁ブレーキ装置108との全体構成を示す構成概略図(上面図)である。図2Bは、図2Aに示すブレーキ開放装置101と電磁ブレーキ装置108との全体構成を、水平方向から見た構成概略図(正面図)である。
図2A及び図2Bでは、例えば、電磁ブレーキ装置108、ブレーキ開放装置101及び巻上機102が昇降路106の内部に設けられた場合の実施例を示す。ブレーキ開放装置101の主要部101Aは、ワイヤー5A,5B及びアウターチューブ10A,10Bと、プーリ11と、ブラケット12A,12Bと、ワイヤー15と、ロッド14と、取付部材19と、で構成される。なお、上述したように、ワイヤー5Aと5Bとは1本のワイヤーで構成されており、プーリ11に巻き掛けられた1本のワイヤーの両端部がそれぞれレバー8A,8Bに連結されている。
電磁ブレーキ装置108の係止部18に一端部が係止されたアウターチューブ10は、昇降路106内のブラケット12A,12Bに係止されて固定される。ブラケット12A,12Bは、取付部材19に固定されることにより、取付部材19を介して昇降路内の機器或いは構造物(例えばガイドレール107)に固定されている。ワイヤー5A,5Bは、1本のワイヤーで構成されており、一端部がそれぞれレバー8A,8Bに連結され、アウターチューブ10を通り、プーリ11に巻き掛けられている。ワイヤー5A,5Bを構成する1本のワイヤーは、レバー8A,8B、開放ボルト3A,3B、アマチュア6を介して環状に連結されている。プーリ11はロッド14に回転可能な状態で取付けられ、ワイヤー5A,5Bの張力を均等にすることができる。ロッド14は、一端部に回転中心(回動中心)14Aを有して図2Bに示す平面内で回転(回動)可能な状態で取付部材19に取り付けられており、他端部14Bにワイヤー15が連結されている。図4に示すように、ワイヤー15の端部は昇降路106の外(本実施例では最上階Ft)に引き出されている。昇降路106の外からワイヤー15を引くことにより、プーリ11を引き付けてレバー8A,8Bを引き上げ、ブレーキを開放する。ワイヤー15はプーリ11の軸部を牽引する牽引用ワイヤーを構成している。
上記構成によれば、本実施例のブレーキ開放装置は、アマチュア6の2箇所に連結したワイヤー5A,5Bとアマチュア6とが環状を成すように構成され、ワイヤー5A,5Bの中間部に、アマチュア6との一方の連結部側に分配されるワイヤー部分5Aの長さと他方の連結部側に分配されるワイヤー部分5Bの長さとを可変にする分配機構11が設けられ、分配機構11を牽引用ワイヤー15で牽引するように構成されている。
以上の構造により、ワイヤー15を引くと、ロッド14が図2Bに示す平面内で左方向に倒れて、プーリ11を左方向に変位させる。これにより、プーリ11を介して、ワイヤー5A,5Bの張力を均等にしながら引き付けることができる。結果的に、電磁ブレーキ装置108側においては、レバー8A,8Bを介して、開放ボルト3A,3Bを均等な力で引き上げることができ、アマチュア6をコア1に偏りなく引き付けることができる。これにより、安定した手動ブレーキ開放を実施できる。
電磁ブレーキ装置108、ブレーキ開放装置101及び巻上機102が昇降路106の外部に設けられた場合は、取付部材19をガイドレール以外の建屋の構造物に固定すればよい。
本実施例では、ワイヤー5Aと5Bとを1本のワイヤーで構成し、その両端部をアマチュア6の2箇所に連結しているが、このようなワイヤー5A,5Bをアマチュア6に対して複数組設けてもよい。
本実施例によれば、開放ボルトのためにコアに形成する貫通孔と、アマチュアに設ける開放ボルト用のねじ穴との配置に制限がなくなることから、主要なブレーキ部品(例えばコイルやばね)の配置に自由度が生まれ、要求・仕様に対応したブレーキ形状を実現することができる。
なお、本発明は上記した各実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…コア、2…コイル、3A,3B…開放ボルト、4A,4B…貫通孔
5A,5B…ワイヤー、6…アマチュア、7A,7B…固定ナット、8A,8B…レバー、9A,9B…支点、10A,10B…アウターチューブ、11…プーリ、12A,12B…ブラケット、13…レール、14…ロッド、15…ワイヤー、16…ブレーキパッド、17…制動ばね、18…アウターチューブの係止部、19…ブラケット及びロッドの取付部材、20…電磁石、100…エレベーター、101…ブレーキ開放装置、101A…ブレーキ開放装置の主要部、102…巻上機、102A…シーブ、102B…ドラム、102B1…制動面(摺動面)、102C…電動機、102D…軸、102E…コイル、102F…磁石、102G…支持部、102h…基台、103…乗りかご、104…ロープ、105…釣り合い錘、106…昇降路、107…ガイドレール、108…電磁ブレーキ装置。

Claims (5)

  1. 乗りかごと釣り合い錘とに連結されたロープを巻上機のシーブに巻き掛け、前記シーブを巻上機の電動機で回転駆動して前記乗りかごを昇降路内で昇降させるエレベーターであって、制動時に電磁石のアマチュアに設けられたブレーキパッドを回転部に構成した制動面に押し付けて前記シーブの回転動作に対して制動力を付与する電磁ブレーキ装置と、前記アマチュアの複数箇所に連結したワイヤーを操作することにより前記アマチュアを前記制動面から引き離して前記電磁ブレーキ装置による制動力から前記シーブを開放するブレーキ開放装置と、を備えたエレベーターにおいて、
    前記アマチュアの複数箇所に連結した前記ワイヤーと前記アマチュアとが環状を成すように構成し、前記ワイヤーをプーリに巻き掛け、前記プーリを牽引用ワイヤーで牽引するように構成したことを特徴とするエレベーター。
  2. 請求項1に記載のエレベーターにおいて、
    前記ワイヤーは1本のワイヤーで構成され、その両端部が前記アマチュアの2箇所に連結されたことを特徴とするエレベーター。
  3. 請求項2に記載のエレベーターにおいて、
    一端部が前記アマチュアに回動可能に連結された2つのレバーを備え、前記牽引用ワイヤーの両端部がそれぞれ前記2つのレバーの他端部に連結されたことを特徴とするエレベーター。
  4. 乗りかごと釣り合い錘とに連結されたロープを巻上機のシーブに巻き掛け、前記シーブを巻上機の電動機で回転駆動して前記乗りかごを昇降路内で昇降させるエレベーターであって、制動時に電磁石のアマチュアに設けられたブレーキパッドを回転部に構成した制動面に押し付けて前記シーブの回転動作に対して制動力を付与する電磁ブレーキ装置と、前記アマチュアの2箇所に連結したワイヤーを操作することにより前記アマチュアを前記制動面から引き離して前記電磁ブレーキ装置による制動力から前記シーブを開放するブレーキ開放装置と、を備えたエレベーターにおいて、
    前記アマチュアの2箇所に連結した前記ワイヤーと前記アマチュアとが環状を成すように構成し、前記ワイヤーの中間部に、前記アマチュアとの2箇所の連結部のうち一方の連結部側に分配されるワイヤー部分の長さと他方の連結部側に分配されるワイヤー部分の長さとを可変にする分配機構を設け、前記分配機構を牽引用ワイヤーで牽引するように構成したことを特徴とするエレベーター。
  5. 請求項4に記載のエレベーターにおいて、
    前記分配機構がプーリで構成されたことを特徴とするエレベーター。
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