JP2019006574A - 電磁ブレーキ解放装置及びエレベーター - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の電磁ブレーキ装置を同時に解放することができる電磁ブレーキ解放装置及びエレベーターを提供する。【解決手段】電磁ブレーキ解放装置50Aは、第1ブレーキ解放機構51Aと、第2ブレーキ解放機構51Bと、操作レバー56と、伝達機構52と、を備えている。第1ブレーキ解放機構は、第1電磁ブレーキ装置10Aにおける制動を解放する。第2ブレーキ解放機構は、第2電磁ブレーキ装置10Bにおける制動を解放する。操作レバー56は、第1ブレーキ解放機構51Aに取り付けられ、第1ブレーキ解放機構51Aに対して回転操作を行う。伝達機構52は、操作レバー56を回転操作した際に生じるトルクを第1ブレーキ解放機構51Aから第2ブレーキ解放機構51Bに伝達する。【選択図】図3

Description

本発明は、巻上機の制動を行う電磁ブレーキ装置を解放する電磁ブレーキ解放装置、及びこの電磁ブレーキ解放装置を備えたエレベーターに関するものである。
従来、エレベーターは、乗りかごと、釣合おもりと、乗りかごと釣合おもりを連結するロープと、このロープが巻回される巻上機とを備えている。巻上機は、駆動部と、駆動部に接続された回転軸と、回転軸に回転可能に支持され、ロープが巻回される綱車と、綱車に接続されるブレーキディスクと、を有している。さらに、巻上機には、ブレーキディスクの回転を制動することで綱車の制動を行う電磁ブレーキ装置が設けられている。
また、停電や地震などの非常時に乗りかごが非常停止した場合には、乗りかごが、通常運転時における停止位置とは、異なる停止位置に停止する場合がある。この場合、制動状体となっている電磁ブレーキ装置を強制的に解放させる必要がある。
このような電磁ブレーキ装置を強制的に解放させる技術としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。この特許文献1には、シャフトに締結されたボールネジ及びボールネジナットと、スラスト軸受と、を備えた電磁ブレーキ解放装置が規制されている。
国際公開第2013/186867号
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、1つの電磁ブレーキ解放装置では、1つの電磁ブレーキ装置しか解放させることができなかった。そのため、巻上機に複数の電磁ブレーキ装置が設置されていた場合、一度に複数の電磁ブレーキ装置を解放することができず、解放作業に時間がかかるという問題を有していた。
本目的は、上記の問題点を考慮し、複数の電磁ブレーキ装置を同時に解放することができる電磁ブレーキ解放装置及びエレベーターを提供することにある。
上記課題を解決し、目的を達成するため、電磁ブレーキ解放装置は、第1ブレーキ解放機構と、第2ブレーキ解放機構と、操作レバーと、伝達機構と、を備えている。第1ブレーキ解放機構は、エレベーターにおける巻上機の綱車の駆動を制動する第1電磁ブレーキ装置に着脱可能に取り付けられ、第1電磁ブレーキ装置における制動を解放する。第2ブレーキ解放機構は、綱車の駆動を制動する第2電磁ブレーキ装置に着脱可能に取り付けられ、第2電磁ブレーキ装置における制動を解放する。操作レバーは、第1ブレーキ解放機構に取り付けられ、第1ブレーキ解放機構に対して回転操作を行う。伝達機構は、操作レバーを回転操作した際に生じるトルクを第1ブレーキ解放機構から第2ブレーキ解放機構に伝達する。
また、エレベーターは、昇降路内を昇降する乗りかごと、乗りかごに連結されたロープと、ロープが巻き掛けられる綱車を有し、ロープを介して乗りかごを昇降させる巻上機と、を備えている。また、エレベーターは、綱車の駆動を制動する第1電磁ブレーキ装置と、綱車の駆動を制動する第2電磁ブレーキ装置と、第1電磁ブレーキ装置及び第2電磁ブレーキ装置における制動を解放する電磁ブレーキ解放装置と、を備えている。そして、電磁ブレーキ解放装置としては、上述した電磁ブレーキ解放装置が用いられる。
上記構成の電磁ブレーキ解放装置及びエレベーターによれば、複数の電磁ブレーキ装置を同時に解放することができる。
実施の形態例にかかるエレベーターを示す概略構成図である。 実施の形態例にかかるエレベーターの巻上機を示す側面図である。 実施の形態例にかかる巻上機の電磁ブレーキ装置に電磁ブレーキ解放装置を設置した状態を示す正面図である。 実施の形態例にかかる巻上機の電磁ブレーキ装置及び電磁ブレーキ解放装置を示す断面図である。 実施の形態例にかかる電磁ブレーキ解放装置の操作レバーを示すもので、図5Aは操作レバーを示す側面図、図5Bは操作レバーを示す正面図である。 実施の形態例にかかる電磁ブレーキ解放装置を操作した状態を示す巻上機の正面図である。 実施の形態例にかかる電磁ブレーキ解放装置を操作した状態を示す電磁ブレーキ装置及び電磁ブレーキ解放装置の断面図である。
以下、電磁ブレーキ解放装置及びエレベーターの実施の形態例について、図1〜図7を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
1.実施の形態例
1−1.エレベーターの構成
まず、実施の形態例(以下、「本例」という。)にかかるエレベーターの構成について、図1を参照して説明する。
図1は、本例のエレベーターの構成例を示す概略構成図である。
図1に示すように、本例のエレベーター1は、建築構造物内に形成された昇降路110に設けられている。エレベーター1は、昇降路110内を昇降動作し、人や荷物を載せる乗りかご120と、ロープ130と、釣合おもり140と、巻上機100とを備えている。昇降路110の頂部には、機械室160が設けられている。
巻上機100は、機械室160に配置され、ロープ130を巻き掛けることにより乗りかご120を昇降させる。また、巻上機100の近傍には、ロープ130が装架される反らせ車150が設けられている。
ロープ130の軸方向の一端には、乗りかご120が取り付けられており、ロープ130の軸方向の他端には、釣合おもり140が取り付けられている。そのため、乗りかご120は、ロープ130を介して釣合おもり140と連結される。そして、巻上機100が駆動することで、乗りかご120が昇降路110内を昇降動作する。
1−2.巻上機の構成
次に、図2及び図3を参照して巻上機100の構成について説明する。
図2は、巻上機100を示す側面図、図3は、巻上機100を示す正面図である。
図2及び図3に示すように、巻上機100は、マシンベース2と、駆動モータ3と、綱車4と、ブレーキディスク5と、軸受け台6と、固定部材7と、4つの電磁ブレーキ装置10A、10B、10C、10Dとを有している。マシンベース2には、駆動モータ3、軸受け台6及び固定部材7が設置されている。
駆動モータ3には、回転軸8が接続されている。この回転軸8には、綱車4とブレーキディスク5が取り付けられている。綱車4には、ロープ130が巻き掛けられる。綱車4と駆動モータ3との間には、軸受け台6が設けられている。そして、回転軸8における駆動モータ3側の端部は、軸受け台6によって回転可能に支持される。
綱車4における軸受け台6と反対側には、ブレーキディスク5が設けられている。ブレーキディスク5は、綱車4に固定されて、綱車4と共に回転軸8に取り付けられている。そして、駆動モータ3が駆動すると、回転軸8が回転し、回転軸8の回転に連動して、綱車4とブレーキディスク5が回転する。また、回転軸8における駆動モータ3側の端部とは反対側の端部には、固定部材7が配置されている。
固定部材7は、回転軸8を回転可能に支持する軸受け部7aと、4つの支持部9A、9B、9C、9Dとを有している。4つの支持部9A、9B、9C、9Dは、固定部材7の外周部に設けられている。第1支持部9A及び第2支持部9Bは、固定部材7の一端部に設けられており、第3支持部9C及び第4支持部9Dは、固定部材7の他端部に設けられている。また、4つの支持部9A、9B、9C、9Dは、それぞれ同一の構成を有しているため、ここでは第1支持部9Aについてのみ説明する。
第1支持部9Aは、一対のアーム片11、11を有している。一対のアーム片11、11は、所定の間隔を空けて対向している。そして、一対のアーム片11、11には、第1電磁ブレーキ装置10Aが取り付けられている。また、第2支持部9Bには、第2電磁ブレーキ装置10Bが取り付けられており、第3支持部9Cには、第3電磁ブレーキ装置10Cが取り付けられている。そして、第4支持部9Dには、第4電磁ブレーキ装置10Dが取り付けられている。4つの電磁ブレーキ装置10A、10B、10C、10Dは、それぞれ同一の構成を有しているため、ここでは第1電磁ブレーキ装置10A(以下、単に「電磁ブレーキ装置10」という)についてのみ説明する。
次に、図4を参照して電磁ブレーキ装置10及びアーム片11の詳細な構成について説明する。
図4は、電磁ブレーキ装置10を示す断面図である。
図4に示すように、アーム片11における軸受け部7a側と反対側の端部には、ガイド板12とガイドピン13が設けられている。ガイド板12は、回転軸8(図2参照)の軸方向に沿ってアーム片11と対向している。ガイドピン13は、ガイド板12とアーム片11を連結するようにしてガイド板12及びアーム片11に固定されている。また、アーム片11におけるガイドピン13の近傍には、フロート貫通孔11aが形成されている。さらに、一対のアーム片11、11における互いに対向する側の端部(以下、「対向側先端部」という)11bには、規制ピン15が固定されている。
[電磁ブレーキ装置]
次に、電磁ブレーキ装置10について説明する。
電磁ブレーキ装置10は、ボディ21と、電磁駆動部22と、第1ブレーキシュー23と、第2ブレーキシュー24と、を有している。
[支持枠]
ボディ21は、枠体26と、支持板27とを有している。枠体26は、ブレーキディスク5の周縁部の一部を覆う形状に形成されている。枠体26におけるブレーキディスク5の一面5aと対向する内壁面26aには、第1ブレーキシュー23が取り付けられている。第1ブレーキシュー23は、ブレーキ軸23aと、ブレーキパッド23bとを有している。ブレーキ軸23aは、内壁面26aに固定されている。そして、ブレーキパッド23bは、ブレーキディスク5の一面5aと対向する。また、枠体26には、支持板27が連続して形成されている。
支持板27は、略平板状に形成されている。支持板27は、ブレーキディスク5における一面5aとは反対側の他面5bと対向する。また、支持板27の一部は、ブレーキディスク5を挟んで、枠体26の内壁面26aと対向する。支持板27は、2つのガイドピン軸受け部27aが設けられている。ガイド軸受け部27aは、支持板27における外縁部に形成されている。また、支持板27の外縁部は、支持部9におけるアーム片11とガイド板12の間に挿入される。そして、ガイド軸受け部27aには、ガイドピン13が摺動可能に挿入される。これにより、ボディ21は、2つのガイドピン13を介してアーム片11に移動可能に支持される。
また、支持板27のガイド軸受け部27aの近傍には、フローティングボルト41が固定されている。フローティングボルト41は、一端部が支持板27に固定されており、他端部がアーム片11のフロート貫通孔11aを貫通している。また、フローティングボルト41の他端部とアーム片11との間には、フローティングバネ42が介在されている。フローティングバネ42により、ボディ21は、第1ブレーキシュー23をブレーキディスク5の一面5aに当接させる方向に付勢される。
さらに、支持板27における枠体26の内壁面26aと対向する箇所には、貫通孔27bが形成されている。貫通孔27bには、第2ブレーキシュー24のブレーキ軸24aが貫通している。
そして、支持板27におけるブレーキディスク5の他面5bと対向する一面と反対側の他面には、電磁駆動部22が配置されている。
[電磁駆動部]
電磁駆動部22は、電磁コア31と、電磁コア31と対向する可動部材32と、電磁コイル37と、複数の付勢ばね38と、を有している。可動部材32は、略円形をなす平板状に形成されている。可動部材32には、2つの挿通孔32a、32aが形成されている。また、可動部材32には、第2ブレーキシュー24が取り付けられている。
第2ブレーキシュー24は、ブレーキ軸24aと、ブレーキパッド24bとを有している。ブレーキ軸24aは、可動部材32の半径方向の略中央に取り付けられており、可動部材32の軸方向の一端から他端にかけて貫通している。また、ブレーキ軸24aにおける軸方向の一端部は、支持板27の貫通孔27bを貫通している。そして、ブレーキ軸24aの軸方向の一端部には、ブレーキパッド24bが設けられている。
ブレーキパッド24bは、ブレーキディスク5の他面5bと対向する。また、ブレーキパッド24bは、ブレーキディスク5を間に挟んで、第1ブレーキシュー23のブレーキパッド23bと対向して配置される。そして、巻上機100に停止時には、第1ブレーキシュー23のブレーキパッド23bと第2ブレーキシュー24のブレーキパッド24bにより、ブレーキディスク5が挟持され、巻上機100におけるブレーキディスク5及び綱車4が制動される。
ブレーキ軸24aの軸方向の他端部、すなわち可動部材32における電磁コア31と対向する対向面32bから突出する端部は、電磁コア31に向けて突出している。また、ブレーキ軸24aの他端部は、電磁コア31に設けた軸支持孔31cに挿入される。
電磁コア31は、略円柱状に形成されている。電磁コア31の軸方向の一端面は、可動部材32の対向面32bと対向する磁極面31aとなる。電磁コア31の軸方向の他端面31bには、後述する電磁ブレーキ解放装置50Aのブレーキ解放機構51Aが当接する。また、電磁コア31には、電磁コイル37と付勢ばね38が配置されている。
電磁コイル37は、所定の巻数で巻回されている。電磁コイル37には、不図示の制御部により制御されて電圧が印加される。電磁コイル37に電圧が印加されることにより、電磁コア31と電磁コイル37で電磁石が構成される。そして、電磁コア31の磁極面31aが、可動部材32を吸着する吸着面となる。
付勢ばね38は、電磁コア31に設けた凹部に取り付けられている。付勢ばね31の一端部は、可動部材32の対向面32bに当接する。そして、付勢ばね38は、所定の付勢力により可動部材32を電磁コア31から離間させる方向に付勢する。
また、電磁コア31には、軸支持孔31cが形成されている。軸支持孔31cは、電磁コア31における磁極面31aの半径方向の略中央に形成されている。軸支持孔31cは、電磁コア31の軸方向の一端から他端にかけて貫通している。この軸支持孔31cには、第2ブレーキシュー24のブレーキ軸24aが摺動可能に挿入される。これにより、可動部材32は、第2ブレーキシュー24を介して電磁コア31に接近及び離間可能に支持される。
また、電磁コア31には、連結部材35が設けられている。連結部材35は、電磁コア31の磁極面31aから可動部材32に向けて突出している。連結部材35は、可動部材32に設けた挿通孔32aを貫通し、ボディ21の支持板27に固定される。これにより、電磁コア31は、連結部材35を介してボディ21と共に移動する。
図3に示すように、上述した構成を有する巻上機100には、2つの電磁ブレーキ解放装置50A、50Bが着脱可能に取り付けられる。
1−3.電磁ブレーキ解放装置
次に、図3及び図4を参照して、電磁ブレーキ解放装置50A、50Bについて説明する。
図3に示すように、電磁ブレーキ解放装置50A、50Bは、電磁ブレーキ装置10A、10B、10C、10Dの第1ブレーキシュー23のブレーキパッド23bと第2ブレーキシュー24のブレーキパッド24bをブレーキディスク5から強制的に離間(解放)させる。また、第1電磁ブレーキ解放装置50Aは、第1電磁ブレーキ装置10A及び第2電磁ブレーキ装置10Bを同時に解放させ、第2電磁ブレーキ解放装置50Bは、第3電磁ブレーキ装置及び第4電磁ブレーキ装置10Dを同時に解放させる。
なお、2つの電磁ブレーキ解放装置50A、50Bは、それぞれ同一の構成を有しているため、ここでは第1電磁ブレーキ解放装置50Aについてのみ説明する。
第1電磁ブレーキ解放装置50Aは、第1ブレーキ解放機構51Aと、第2ブレーキ解放機構51Bと、伝達機構52と、操作レバー56とを備えている。第1ブレーキ解放機構51Aは、第1電磁ブレーキ装置10Aに取り付けられ、第2ブレーキ解放機構51Bは、第2電磁ブレーキ装置10Bに取り付けられる。第1ブレーキ解放機構51Aには、操作レバー56が着脱可能に取り付けられる。
なお、第2電磁ブレーキ解放装置50Bの第1ブレーキ解放機構51Cは、第3電磁ブレーキ装置10Cに取り付けられ、第2ブレーキ解放機構51Dは、第4電磁ブレーキ装置10Dに取り付けられる。
[ブレーキ解放機構]
次に、図4を参照してブレーキ解放機構51A、51Bについて説明する。なお、第1ブレーキ解放機構51A及び第2ブレーキ解放機構51Bは、それぞれ同一の構成を有しているため、ここでは第1ブレーキ解放機構51Aについてのみ説明する。
図4に示すように、第1ブレーキ解放機構51Aは、フレーム61と、ボールねじナット62と、ねじ軸63と、スラスト軸受け64とを備えている。なお、ボールねじナット62とねじ軸63で、ボールねじ機構が構成される。
フレーム61は、略円柱状に形成されている。フレーム61には、固定凹部61aと、フランジ部61bと、貫通孔61cが形成されている。また、フレーム61の軸方向の一端部には、スラスト軸受け64が設けられている。フレーム61は、スラスト軸受け64を介して電磁コア31の他端面31bに当接する。スラスト軸受け64は、フレーム61及びボールねじナット62を、ねじ軸63を中心に回転可能に支持する。
固定凹部61aは、フレーム61の軸方向の他端部に形成されている。固定凹部61aは、フレーム61の軸方向の他端面から軸方向に沿って所定の長さで凹んだ凹部である。固定凹部61aには、ボールねじナット62が固定されている。
ボールねじナット62には、雌ねじが形成されたねじ孔62aが設けられている。ねじ孔62aの雌ねじには、不図示のボールが配置される。ねじ孔62aは、ボールねじナット62の軸方向の一端部から他端部にかけて貫通している。
フランジ部61bは、フレーム61の外周面から半径方向の外側に向けて突出している。フランジ部61bには、接続孔61dが設けられている。この接続孔61dには、後述する操作レバー56の接続部材58に設けた接続突起59が挿入される。また、フランジ部61bにおける軸方向の一端面には、後述する伝達機構52の第1スプロケット53Aが固定ボルト71を介して締結固定される。
貫通孔61cは、フレーム61の軸方向の一端部から固定凹部61aにかけて貫通している。なお、貫通孔61cは、固定凹部61a及びボールねじナット62のねじ孔62aに連通する。
ねじ軸63は、棒状に形成されている。ねじ軸63は、ボールねじナット62のねじ孔62a及びフレーム61の貫通孔61cに挿入される。そして、ねじ軸63は、フレーム61に設けたスラスト軸受け64から軸方向の一端部に向けて突出している。
ねじ軸63の外周面には、雄ねじからなるねじ溝63aが形成されている。ねじ溝63aは、ボールねじナット62のねじ孔62aに設けた雌ねじとボールを介して係合する。また、ねじ軸63の軸方向の一端部には、接続ボルト63bが設けられている。接続ボルト63bは、ブレーキ軸24aの軸方向の他端部に螺合される。これにより、ブレーキ軸24aとねじ軸63が接続される。
そして、フレーム61及びボールねじナット62を、ねじ軸63を中心に回転させると、ねじ孔62a及びねじ軸63のねじ溝63aにより、回転運動が直線運動に変換され、ねじ軸63が軸方向に沿って移動する。
[伝達機構]
次に、伝達機構52について説明する。
図3に示すように、第1回転体の一例を示す第1スプロケット53Aと、第2回転体の一例を示す第2スプロケット53Bと、移動体の一例を示すチェーン54とを有している。図4に示すように、第1スプロケット53Aは、第1ブレーキ解放機構51Aのフレーム61に固定ボルト71を介して固定される。
また、第1スプロケット53Aには、伝達側接続孔53aが設けられている。伝達側接続孔53aには、操作レバー56の接続部材58に設けた接続突起59が挿入される。そして、第1スプロケット53Aは、第1ブレーキ解放機構51Aのフレーム61及びボールねじナット62と共に回転する。
なお、図3に示すように、第2スプロケット53Bは、第2ブレーキ解放機構51Bの不図示のフレームに固定される。
チェーン54は、その両端部がチェーンボルト55により着脱可能に連結される。そして、チェーン54は、両端部がチェーンボルト55によって連結されることで、無端状に形成される。また、チェーン54は、チェーンボルト55により、周方向の長さが変更可能に構成されている。
チェーン54は、第1スプロケット53Aと第2スプロケット53Bに巻き掛けられる。そして、チェーン54は、第1スプロケット53Aと第2スプロケット53Bの間を循環移動する。そのため、第1スプロケット53Aが回転すると、そのトルクは、チェーン54を介して第2スプロケット53Bに伝達され、第2スプロケット53Bも回転する。
[操作レバー]
次に、図4〜図5Bを参照して操作レバー56について説明する。
図5A及び図5Bは、操作レバー56を示す図である。
図5A及び図5Bに示すように、操作レバー56は、把持部57と、接続部材58とを有している。接続部材58は、略円形の平板状に形成されている。接続部材58には、略円形の開口部58aが形成されている。図4に示すように、開口部58aの開口径は、第1ブレーキ解放機構51Aのフレーム61の直径と略等しく設定されている。そして、開口部58aには、フレーム61が挿入される。
さらに、図5A及び図5に示すように、接続部材58の一面には、2つの接続突起59が設けられている。図4に示すように、接続突起59は、フレーム61の接続孔61d及び第1スプロケット53Aの伝達側接続孔53aに挿入される。これにより、操作レバー56が、フレーム61及び第1スプロケット53Aに接続される。
なお、本例の電磁ブレーキ解放装置50Aでは、接続突起59を接続孔61dに挿入することで、操作レバー56とフレーム61との接続する例を説明したが、これに限定されるものではない。操作レバー56とフレーム61との接続方法としては、例えば、開口部58aの開口形状を六角形状に形成すると共に、フレーム61を六角柱状に形成し、開口部58aとフレーム61を係合させることで、操作レバー56をフレーム61に接続してもよい。または、固定ねじを用いて、操作レバー56をフレーム61に接続してもよく、その他各種の接続方法を適用できるものである。
また、接続部材58の外周部の一部には、把持部57が設けられている。把持部57は、作業者が把持可能な形成されている。把持部57は、作業者により操作されることで、接続部材58及びフレーム61にトルクを伝達させる。
なお、本例での電磁ブレーキ解放装置50Aでは、第1ブレーキ解放機構51Aに操作レバー56を取り付けた例を説明したが、これに限定されるものではなく、操作レバー56を第2ブレーキ解放機構51Bに取り付けてもよい。
2.動作例
2−1.電磁ブレーキ装置の動作例
次に上述した構成を有する電磁ブレーキ装置10の動作例について、図4及び図7を参照して説明する。
図7は、電磁ブレーキ装置が解放された状態を示す図である。
まず、電磁ブレーキ装置10の制動動作について説明する。
図4に示すように、巻上機100(図2参照)の停止時には、電磁コイル37には電圧が印加されておらず、電磁コイル37及び電磁コア31の磁性は、消去されている。また、可動部材32は、付勢ばね38により電磁コア31から離間する方向に付勢されている。そのため、可動部材32の対向面32bと電磁コア31の磁極面31aとの間には、隙間が形成されている。
そして、可動部材32に取り付けられた第2ブレーキシュー24のブレーキパッド24bがブレーキディスク5の他面5bに押し付けられる。第2ブレーキシュー24のブレーキパッド24bがブレーキディスク5の他面5bに押し付けられることで、可動部材32における電磁コア31から離間する方向、すなわち軸方向の一側への移動が停止する。
そのため、電磁コア31は、付勢ばね38の反力により可動部材32から離間する方向に付勢されて、ブレーキディスク5の他面5bから離間する方向に移動する。そして、連結部材35を介して電磁コア31に連結されているボディ21も電磁コア31と共に、回転軸8の軸方向の他側へ移動する。これにより、ボディ21に設けた第1ブレーキシュー23のブレーキパッド23bがブレーキディスク5の一面5aに押し付けられる。その結果、ブレーキディスク5が第1ブレーキシュー23と第2ブレーキシュー24に挟持され、ブレーキディスク5及び綱車4が制動される。
巻上機100の運転時には、電磁コイル37に所定の電圧が印加され、電磁コア31が励磁される。これにより、電磁コア31には、付勢ばね38の付勢力を超える電磁吸引力が付与される。そのため、可動部材32は、付勢ばね38の付勢力に抗して電磁コア31の磁極面31aに吸引される。そして、可動部材32が電磁コア31に接近する方向へ移動することで、第2ブレーキシュー24のブレーキパッド24bがブレーキディスク5の他面5bから離間する。
また、可動部材32が電磁コア31に接近する方向に所定の長さ移動すると、可動部材32の対向面32bが規制ピン15に当接する。これにより、可動部材32における電磁コア31に接近する方向への移動が停止する。このとき、第2ブレーキシュー24のブレーキパッド24bと、ブレーキディスク5の他面5bとの間には、隙間が形成される。
なお、可動部材32の対向面32bと電磁コア31の磁極面31aとの間には、まだ隙間が形成されている。また、可動部材32には、電磁コア31及び電磁コイル37の電磁吸引力が作用しつづける。しかしながら、可動部材32は、規制ピン15により移動が規制されている。そのため、電磁コア31及び電磁コイル37に生じた電磁吸引力は、反力として電磁コア31に作用し、電磁コア31が可動部材32に接近する方向、すなわち軸方向の一側へ移動する。また、連結部材35を介して電磁コア31に連結されているボディ21も電磁コア31と共に軸方向の一側へ移動する。
これにより、図7に示すように、電磁コア31の磁極面31aと可動部材32の対向面32bが接触する。また、ボディ21に設けた第1ブレーキシュー23のブレーキパッド23bがブレーキディスク5の一面5aから離間する。このとき、第1ブレーキシュー23のブレーキパッド23bと、ブレーキディスク5の一面5aとの間には、隙間が形成されている。第1ブレーキシュー23のブレーキパッド23b及び第2ブレーキシュー24のブレーキパッド24bがブレーキディスク5から離間することで、電磁ブレーキ装置10によるブレーキディスク5及び綱車4の制動が解除される。これにより、電磁ブレーキ装置10の動作が完了する。
なお、図7に示す状態から、図4に示す制動状態に戻る動作は、電磁コイル37への通電が停止し、電磁コア31及び電磁コイル37の磁性が消去される。そして、上述した動作と反対の動作を行うことで達成されるため、その説明は省略する。
2−2.電磁ブレーキ解放装置の動作例
次に、電磁ブレーキ解放装置50A、50Bを操作し、電磁ブレーキ装置10A、10Bを強制的に解放させる動作例について図4、図6、図7を参照して説明する。
図6は、電磁ブレーキ解放装置50A、50Bを操作した状態を示す図である。
まず、図3及び図4に示すように、第1電磁ブレーキ装置10Aにおける第2ブレーキシューのブレーキ軸24aに第1ブレーキ解放機構51Aのねじ軸63を接続する。なお、ねじ軸63は、フレーム61及びねじ孔62aを貫通し、ボールねじナット62と係合している。また、フレーム61には、予め伝達機構52の第1スプロケット53Aが固定されている。これにより、第1電磁ブレーキ装置10Aに第1ブレーキ解放機構51Aが取り付けられる。このとき、フレーム61に固定されたスラスト軸受け64は、電磁コア31の他端面31bと対向する。
また、第2電磁ブレーキ装置10Bに第2ブレーキ解放機構51Bを取り付ける。なお、取り付ける工程は、第1ブレーキ解放機構51Aと同様であるため、その説明は省略する。
次に、第1スプロケット53A及び第2スプロケット53Bにチェーン54を巻き掛ける。このとき、チェーンボルト55の連結が解除されており、チェーン54の両端部は、連結されていない。そのため、チェーン54を容易に第1スプロケット53A及び第2スプロケット53Bに巻き掛けることができる。そして、チェーンボルト55によって、チェーン54の両端部を連結する。これにより、チェーン54は、無端状に形成される。
また、チェーンボルト55によってチェーン54の周方向の長さを調整し、チェーン54の弛みを解消する。これにより、第1スプロケット53Aのトルクを効率良く、第2スプロケット53Bに伝達させることができる。
次に、第1ブレーキ解放機構51Aに操作レバー56を取り付ける。すなわち、図4に示すように、接続部材58の開口部58aにフレーム61の軸方向の他端部を挿入すると共に、フレーム61の接続孔61d及び第1スプロケット53Aの伝達側接続孔53aに接続部材58の接続突起59を挿入する。これにより、第1ブレーキ解放機構51Aに操作レバー56が取り付けられる。
次に、図6に示すように、作業者は、操作レバー56の把持部57を回転させる。これにより、操作レバー56に接続された第1ブレーキ解放機構51Aのフレーム61及びボールねじナット62がねじ軸63を中心に回転する。フレーム61が回転することで、フレーム61に固定された第1スプロケット53Aも回転する。そして、第1スプロケット53Aのトルクが、チェーン54を介して第2スプロケット53Bに伝達されて、第2スプロケット53Bも回転する。
第2スプロケット53Bが回転することで、第2スプロケット53Bが固定された第2ブレーキ解放機構51Bのフレーム及びボールねじナットも回転する。すなわち、操作レバー56によって第1ブレーキ解放機構51Aに対して回転操作した際に生じたトルクが、伝達機構52によって第2ブレーキ解放機構51Bに伝達される。このように、本例の電磁ブレーキ解放装置50Aによれば、一回の操作で、同時に、2つのブレーキ解放機構51A、51Bを作動させることができる。
図7に示すように、フレーム61及びボールねじナット62が回転すると、スラスト軸受け64が電磁コア31の他端面31bに当接する。そのため、フレーム61における電磁コア31に向かう移動が規制される。ボールねじナット62が回転することで、ねじ孔62aとねじ軸63のねじ溝63aの係合により、回転運動が直線運動に変換され、ねじ軸63が軸方向の他側に引っ張られる。
ねじ軸63が軸方向の他側に引っ張られることで、ねじ軸63に接続された第2ブレーキシュー24も軸方向の他側に引っ張られる。そして、第2ブレーキシュー24のブレーキパッド24bがブレーキディスク5の他面5bから離間する。また、第2ブレーキシュー24が固定された可動部材32も、付勢ばね38の付勢力に抗して電磁コア31の磁極面31aに接近する。
また、可動部材32が電磁コア31に接近する方向に所定の長さ移動すると、可動部材32の対向面32bが規制ピン15に当接する。これにより、可動部材32における電磁コア31に接近する方向への移動が停止する。
さらに、操作レバー56を操作し、フレーム61及びボールねじナット62を回転させると、ねじ軸63及びブレーキ軸24aは、さらに軸方向の他側に引っ張られる。なお、フレーム61と電磁コア31の間には、スラスト軸受け64が介在されているため、フレーム61及びボールねじナット62をスムーズに回転させることができる。
上述したように、可動部材32における電磁コア31に接近する方向への移動が規制されているため、ブレーキ軸24aを引っ張る際の反力が、フレーム61及びスラスト軸受け64を介して電磁コア31に作用する。そのため、電磁コア31が可動部材32に接近する方向へ移動する。そして、連結部材35を介して電磁コア31に連結されているボディ21も電磁コア31と共に軸方向の一側へ移動する。
これにより、図7に示すように、電磁コア31の磁極面31aと可動部材32の対向面32bが接触する。また、ボディ21に設けた第1ブレーキシュー23のブレーキパッド23bがブレーキディスク5の一面5aから離間する。第1電磁ブレーキ装置10Aによるブレーキディスク5及び綱車4の制動が解除され、第1電磁ブレーキ装置10Aが解放される。
なお、第2電磁ブレーキ装置10Bに取り付けられた第2ブレーキ解放機構51Bのフレーム及びボールねじナットも、第1ブレーキ解放機構51Aと同様に回転するため、第2電磁ブレーキ装置10Bも第1電磁ブレーキ装置10Aと同様に解放する。このように、本例の電磁ブレーキ解放装置50Aによれば、一回の操作で、同時に、2つの電磁ブレーキ装置10A、10Bを解放させることができる。
また、第2電磁ブレーキ解放装置50Bの動作も、上述した第1電磁ブレーキ解放装置50Aと同様であるため、その説明は省略する。これにより、電磁ブレーキ解放装置50A、50Bを用いた電磁ブレーキ装置10A、10B、10C、10Dの解放動作が完了する。
なお、操作レバー56による回転操作を緩めると、電磁コア31と可動部材32が離間し、ブレーキディスク5が第1ブレーキシュー23と第2ブレーキシュー24に挟持され、ブレーキディスク5及び綱車4が制動される。
なお、本発明は上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。上述した実施の形態例では、巻上機100を昇降路110の頂部に設けた機械室160に配置した例を説明したが、これに限定されるものではない。エレベーターとしては、例えば、昇降路内に機械室を有しない、いわゆる機械室レスエレベーターに適用してもよい。
また、上述した電磁ブレーキ解放装置50Aは、伝達機構52を用いて2つのブレーキ解放機構51A、51Bを同時に操作する例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、伝達機構52のチェーン54を、第3電磁ブレーキ装置10Cに取り付けたブレーキ解放機構51Cと、第4電磁ブレーキ装置10Dに取り付けたブレーキ解放機構51Dのスプロケットにも巻き付ける。これにより、一回の操作で同時に4つのブレーキ解放機構51A、51B、51C、51Dを作動させることができる。
このように、伝達機構52によって操作レバー56のトルクを伝達させるブレーキ解放機構の数は、2つに限定されるものではなく、3つ以上のブレーキ解放機構に伝達させてもよい。
操作レバー56のトルクを伝達させる伝達機構として、チェーン54とスプロケット53A、53Bに限定されるものではない。伝達機構としては、例えば、移動体としてベルトと、回転体としてプーリーからなる伝達機構や、歯車等その他各種の伝達機構を適用できるものである。
なお、チェーンとスプロケットからなる伝達機構によれば、ベルトとプーリーからなる伝達機構よりも、移動体であるチェーンがベルトよりも延びることを抑制することができる。さらに、ベルトとプーリーから伝達機構では、回転体と移動体の間で滑りが発生するおそれがあるが、チェーンとスプロケットからなる伝達機構によれば、回転体と移動体の間の滑りを抑制することができ、確実にトルクを伝達させることができる。
また、チェーンとスプロケットからなる伝達機構によれば、歯車を用いた伝達機構よりも、トルクを伝達させる距離を長くすることができると共に、部品点数の削減を図ることができる。
なお、本明細書において、「平行」及び「直交」等の単語を使用したが、これらは厳密な「平行」及び「直交」のみを意味するものではなく、「平行」及び「直交」を含み、さらにその機能を発揮し得る範囲にある、「略平行」や「略直交」の状態であってもよい。
1…エレベーター、 2…マシンベース、 3…駆動モータ、 4…綱車、 5…ブレーキディスク、 5a…一面、 5b…他面、 7…固定部材、 8…回転軸、 9A、9B、9C、9D…支持部、 10A、10B、10C、10D…電磁ブレーキ装置、 11…アーム片、 21…ボディ、 22…電磁駆動部、 23…第1ブレーキシュー、 23a…ブレーキ軸、 23b…ブレーキパッド、 24…第2ブレーキシュー、 24a…ブレーキ軸、 24b…ブレーキパッド、 31…電磁コア、 31a…磁極面、 31b…他端面、 31c…軸支持孔、 32…可動部材、 32b…対向面、 35…連結部材、 37…電磁コイル、 38…綱車、 50A、50B…電磁ブレーキ解放装置 51A、51C…第1ブレーキ解放機構、 51B、51D…第2ブレーキ解放機構、 52…伝達機構、 53A…第1スプロケット(第1回転体)、 53B…第2スプロケット(第2回転体)、 54…チェーン(移動体)、 55…チェーンボルト、 56…操作レバー、 57…把持部、 58…接続部材、 61…フレーム、 61a…固定凹部、 61b…フランジ部、 62…ボールねじナット、 62a…ねじ孔、 63…ねじ軸、 63a…ねじ溝、 63b…接続ボルト、 64…スラスト軸受け、 100…巻上機、 120…乗りかご、 110…昇降路、 130…ロープ、 140…釣合おもり、 150…反らせ車、 160…機械室

Claims (6)

  1. エレベーターにおける巻上機の綱車の駆動を制動する第1電磁ブレーキ装置に着脱可能に取り付けられ、前記第1電磁ブレーキ装置における制動を解放する第1ブレーキ解放機構と、
    前記綱車の駆動を制動する第2電磁ブレーキ装置に着脱可能に取り付けられ、前記第2電磁ブレーキ装置における制動を解放する第2ブレーキ解放機構と、
    前記第1ブレーキ解放機構に取り付けられ、前記第1ブレーキ解放機構に対して回転操作を行う操作レバーと、
    前記操作レバーを回転操作した際に生じるトルクを前記第1ブレーキ解放機構から前記第2ブレーキ解放機構に伝達する伝達機構と、
    を備えた電磁ブレーキ解放装置。
  2. 前記第1ブレーキ解放機構と前記第2ブレーキ解放機構は、
    前記電磁ブレーキ装置のブレーキシューに接続されるねじ軸と、
    前記ねじ軸と係合するねじ孔を有するボールねじナットと、
    前記ボールねじナットが固定されたフレームと、
    前記フレームを前記電磁ブレーキ装置の電磁コアに対して前記ねじ軸を中心に回転可能に支持するスラスト軸受けと、を備え、
    前記伝達機構は、
    前記第1ブレーキ解放機構の前記フレームに取り付けられる第1回転体と、
    前記第2ブレーキ解放機構の前記フレームに取り付けられる第2回転体と、
    前記第1回転体と前記第2回転体に巻き付けられ、前記第1回転体と前記第2回転体の間で循環移動する移動体と、
    を備えた請求項1に記載の電磁ブレーキ解放装置。
  3. 前記第1回転体及び前記第2回転体は、スプロケットからなり、
    前記移動体は、前記スプロケットに巻き付けられるチェーンからなる
    請求項2に記載の電磁ブレーキ解放装置。
  4. 前記チェーンの両端部は、チェーンボルトにより着脱可能に連結されて、無端状に形成される
    請求項3に記載の電磁ブレーキ解放装置。
  5. 前記チェーンは、前記チェーンボルトにより周方向の長さが変更可能に構成される
    請求項4に記載の電磁ブレーキ解放装置。
  6. 昇降路内を昇降する乗りかごと、
    前記乗りかごに連結されたロープと、
    前記ロープが巻き掛けられる綱車を有し、前記ロープを介して前記乗りかごを昇降させる巻上機と、
    前記綱車の駆動を制動する第1電磁ブレーキ装置と、
    前記綱車の駆動を制動する第2電磁ブレーキ装置と、
    前記第1電磁ブレーキ装置及び前記第2電磁ブレーキ装置における制動を解放する電磁ブレーキ解放装置と、を備え、
    前記電磁ブレーキ解放装置は、
    前記第1電磁ブレーキ装置に着脱可能に取り付けられ、前記第1電磁ブレーキ装置における制動を解放する第1ブレーキ解放機構と、
    前記第2電磁ブレーキ装置に着脱可能に取り付けられ、前記第2電磁ブレーキ装置における制動を解放する第2ブレーキ解放機構と、
    前記第1ブレーキ解放機構に取り付けられ、前記第1ブレーキ解放機構に対して回転操作を行う操作レバーと、
    前記操作レバーを回転操作した際に生じるトルクを前記第1ブレーキ解放機構から前記第2ブレーキ解放機構に伝達する伝達機構と、
    を備えたエレベーター。
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