JP2002362862A - エレベーター用巻上機制動の手動解放装置 - Google Patents

エレベーター用巻上機制動の手動解放装置

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JP2002362862A
JP2002362862A JP2001167839A JP2001167839A JP2002362862A JP 2002362862 A JP2002362862 A JP 2002362862A JP 2001167839 A JP2001167839 A JP 2001167839A JP 2001167839 A JP2001167839 A JP 2001167839A JP 2002362862 A JP2002362862 A JP 2002362862A
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transmission rod
braking
manual release
rod
manual
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JP2001167839A
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English (en)
Inventor
Naoyuki Maruyama
直之 丸山
Koji Okada
浩二 岡田
Yasumasa Iida
康雅 飯田
Satoshi Fukagai
聖史 深貝
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 狭隘場所の巻上機に容易に対応でき保守作業
時等に簡易な操作により制動機を手動解放できるエレベ
ーター用巻上機制動の手動解放装置を得る。 【解決手段】 分解、組立が可能な第一伝動桿14、第
二伝動桿17及び操作桿20により構成した手動解放具
27を要時に巻上機に仮設し、異常発生時等における駆
動綱車の手動制動解除作業を行う。このため、巻上機が
昇降路内の狭隘なスペースに設置された場合であっても
容易に手動解放具17を仮設することができる。そし
て、手動解放具27の操作桿20の操作により第一伝動
桿14及び第二伝動桿17を互いに近付く方向に変位し
駆動綱車の制動を解除する。このため、作業用スペース
が狭隘でも手動解放具27を容易に操作でき、異常発生
時の乗客救出を迅速化でき、また保守作業費を低減す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、外周に駆動綱車
が形成され内周には制動面が設けられた回転体が装備さ
れ、回転体内に配置された制動手段によって制動面が要
時に押圧されるエレベーター用巻上機制動の手動解放装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】エレベーター用巻上機において、制動手
段が駆動綱車を構成した回転体の制動面に制動ばねによ
って押圧されて、エレベーターの停止時に駆動綱車が制
動される。そして、エレベーターの運転時に巻上機の固
定部に設けられた電磁石によって、制動ばねの押圧力に
抗して制動体を吸引して制動体が非制動位置に保持され
る。また、保守作業時、異常発生時の乗客の救出作業時
には手動解放装置によって駆動綱車の制動を解除して、
エレベーターのかごを手動昇降し適宜な位置に移動する
作業が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そして、例えば特開平
4−59585号公報に示された従来のエレベーター用
巻上機制動の手動解放装置では、巻上機の制動装置に常
設的にレバー及びリンク機構からなる手動解放装置が設
けられている。このため、エレベーターの構成が巻上機
が昇降路内に設置された形式である場合には、手動解放
装置の設置スペースが制約されて手動解放装置を設ける
こと自体、また保守作業時等における手動解放装置の操
作が容易ではなく、手動解放作業が阻害されるという問
題点があった。
【0004】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、狭隘な場所に設置された巻上機
に容易に対応できて、保守作業時等に簡易な操作によっ
て制動機を手動解放できるエレベーター用巻上機制動の
手動解放装置を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係るエレベー
ター用巻上機制動の手動解放装置においては、基体に立
設された軸に枢持されて外周に駆動綱車が形成され、内
周に制動面が設けられた回転体及び基体の固定部に装備
されて軸の両側にそれぞれ配置され制動ばねによって、
制動面に押圧される制動手段が装備された巻上機、一端
に一方の制動手段に係合される係合部が形成され他端に
は嵌合孔が設けられた第一伝動桿と、一端に他方の制動
手段に係合される係合部が形成され他端には嵌合孔が設
けられた第二伝動桿と、一端に枢動端が形成されて第一
伝動桿及び第二伝動桿の両者の嵌合孔のいずれかに嵌合
する複数の嵌合ピンが互いに離れて配置されて他端によ
り操作端が形成され、枢動端の嵌合ピンに係合された上
記両者が互いに近づく方向に操作端が操作されて、上記
両者に連結された制動手段を制動ばねによる押圧力に抗
して制動面から離れる方向に変位する操作桿とが設けら
れる。
【0006】また、この発明に係るエレベーター用巻上
機制動の手動解放装置においては、一端に枢動端が形成
されて第一伝動桿及び第二伝動桿の両者の嵌合孔のいず
れかに嵌合する複数の嵌合ピンが互いに離れて配置され
て他端の回動端に掛合部が形成された第三伝動桿が設け
られ、また一端に枢動端が形成されて先端寄りに巻上機
の固定部に設けられた係合孔にねじ込まれる装着ボルト
が回動可能に嵌合され、装着ボルトの他端寄りに第三伝
動桿の掛合部に掛合する掛合ボルトがねじ込まれ、他端
により操作端が形成された操作桿が設けられる。
【0007】また、この発明に係るエレベーター用巻上
機制動の手動解放装置においては、嵌合ピンが嵌合され
た枢持端から突出して形成されて第二伝動桿の枢持端を
支持し、第一伝動桿及び第二伝動桿のそれぞれの枢持端
における回動変位を制約する突出部を備えた第一伝動桿
が設けられる。
【0008】また、この発明に係るエレベーター用巻上
機制動の手動解放装置においては、第一伝動桿及び第二
伝動桿それぞれの枢持端にねじ込まれた突出部材によっ
て構成された突出部が設けられる。
【0009】また、この発明に係るエレベーター用巻上
機制動の手動解放装置においては、巻上機が設置された
昇降路の乗場に巻上機と対向して仮設された解放ケーブ
ル引張装置と、巻上機を支持する機械台に設けられた解
放ケーブル取付台と、解放ケーブル引張装置及び解放ケ
ーブル取付台の間に配置されて芯線が操作桿の操作端に
連結された解放ケーブルと、機械台及び解放ケーブル取
付台との間に介装されて、鉛直面において操作桿の操作
端における解放ケーブルの連結部と解放ケーブル取付台
における解放ケーブルの締結部を一致させる間隔片とが
設けられる。
【0010】また、この発明に係るエレベーター用巻上
機制動の手動解放装置においては、可撓条体によって手
動解放具に接続された巻上機の電動機の短絡手段と、巻
上機の電動機線用ターミナルに接続されて要時に短絡手
段が連結される電動機線短絡ターミナルとが設けられ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1〜図6は、こ
の発明の実施の形態の一例を示す図で、図1はエレベー
ター巻上機の正面図、図2は図1の巻上機に要時に仮設
される手動解放装置の組立図、図3は図2の手動解放装
置の他の組立状態を示す図、図4は図2の手動解放装置
を一部分解して示す図、図5及び図6は図2の手動解放
装置による作業状況を示す図である。図において、1は
エレベーターの昇降路、2は昇降路1に設けられたエレ
ベーターの制御盤からなる昇降路機器である。
【0012】3は昇降路1の下部に設置された巻上機で
あり、基体4、基体4に立設された軸5、軸5に枢持さ
れて外周に駆動綱車(図示しない)が形成され、内周に
制動面6が設けられた回転体7、基体4に締結された取
付板からなる基体4の固定部8、一端が固定部8に枢持
された制動腕及び制動腕に設けられて制動面6に対向し
た制動片からなり軸5の両側にそれぞれ配置された制動
手段9が装備されている。
【0013】また、巻上機3には固定部8に設けられて
制動手段9の他端を制動面6方向に押圧する制動ばね1
0、固定部8に設けられて制動ばね10の押圧力に抗し
て制動手段9を吸引する電磁石11、制動手段9の制動
ばね10側の端部に立設された係合ピン12、固定部8
に設けられて制動手段9の枢持端寄りであって、軸5の
図1における上方位置に配置されたねじ孔からなる係合
孔13が設けられている。
【0014】14は第一伝動桿で、一端に一方の制動手
段9の係合ピン12に係合される貫通孔からなる係合部
15が形成され、他端には互いに離れて複数の嵌合孔1
6が設けられている。17は第二伝動桿で、一端に他方
の制動手段9の係合ピン12に係合される係合部18が
形成され他端には互いに離れて複数の嵌合孔19が設け
られている。
【0015】20は操作桿で、一端に枢動端21が形成
されて先端寄りに第一嵌合ピン22が嵌合され、第一嵌
合ピン22よりも他端側に第二嵌合ピン23が嵌合さ
れ、第二嵌合ピン23よりも他端側に第三嵌合ピン24
が嵌合されて、他端には操作端25が形成されている。
【0016】26は抜け止め具で、第一嵌合ピン22等
の側面に設けられた溝に縁部が嵌合する座がねと、この
座がねを操作桿20に締結する頭付きねじによって構成
され、第一嵌合ピン22、第二嵌合ピン23及び第三嵌
合ピン24のそれぞれに対応して設けられて第一嵌合ピ
ン22等を操作桿20に保持する。27は第一伝動桿1
4、第二伝動桿17及び操作桿20を主要構成部材とす
る手動解放具である。
【0017】なお、図2は操作桿20の第一嵌合ピン2
2に第一伝動桿14の嵌合孔16が嵌合され、第二嵌合
ピン23に第二伝動桿17の嵌合孔19が嵌合された手
動解放具27の第一組立を示す。また、図3は操作桿2
0の第二嵌合ピン23に第二伝動桿17の嵌合孔19が
嵌合され、第三嵌合ピン24に第一伝動桿14の嵌合孔
16が嵌合された手動解放具27の第二組立を示す。
【0018】上記のように構成されたエレベーター用巻
上機制動の手動解放装置に対応したエレベーター用巻上
機において、エレベーターの停止時に制動手段9が駆動
綱車を構成した回転体7の制動面6に制動ばね10によ
って押圧されて駆動綱車が制動される。そして、エレベ
ーターの運転時に巻上機3の固定部8に設けられた電磁
石11によって、制動ばね10の押圧力に抗して制動体
9を吸引して制動体9が非制動位置に保持される。
【0019】そして、エレベーターの保守作業時、異常
発生時における乗客の救出作業時には手動解放具27に
よって、次に述べるようにして駆動綱車の制動が解除さ
れてエレベーターのかご(図示しない)が適宜に移動さ
れる。すなわち、図5に示すように設置された巻上機3
に対して図2に示す第一組立された手動解放具27の第
一伝動桿14の係合部15が対応した制動手段9の係合
ピン12に係合され、また手動解放具27の第二伝動桿
17の係合部18が対応した制動手段9の係合ピン12
に係合される。
【0020】この状態で、手動解放具27の操作桿20
の操作端25が図5に示す矢印A方向へ回動されると、
第二伝動桿17が巻上機3の中心側へ引き寄せられて、
対応した制動手段9が制動面6から離れる。このときに
手動解放具27におけるレバー比は図5に示す(L13
/L11)となる。なお、L11は第一嵌合ピン22と
第二嵌合ピン23との距離、またL13は第一嵌合ピン
22と操作桿20の操作端25との距離である。
【0021】そして、操作桿20の操作端25をさらに
矢印A方向へ強く回動すると、第二伝動桿17に対応し
た制動手段9が電磁石11に接し、第二嵌合ピン23を
支点として第一伝動桿14が引き寄せられて、対応した
制動手段9が制動ばね10の押圧力に抗して制動面6か
ら離れる。これによって、制動手段9による制動面6の
制動が解除されて、このときに手動解放具27における
レバー比は図5に示す(L12/L11)となる。な
お、L12は第二嵌合ピン23と操作桿20の操作端2
5との距離である。
【0022】なお、図5において操作桿20の操作端2
5の操作方向である矢印A方向に設置された昇降路機器
(図示しない)が障害物となって、操作桿20が操作で
きない場合には、手動解放具27が第一組立から組み換
えられて、図3に示す第二組立された手動解放具27の
第一伝動桿14の係合部15及び第二伝動桿17の係合
部18が、それぞれ対応した制動手段9の係合ピン12
に係合される。
【0023】このような手動解放具27の仮設によっ
て、操作桿20の操作端25の操作方向が、図5に示す
矢印A方向から反矢印A方向、すなわち図3に示す矢印
B方向となる。これにより、巻上機3の設置状況に適宜
に対応して手動解放具27が組立てられて巻上機3に仮
設される。このため、巻上機3が狭隘な昇降路1内に設
置された場合であっても容易に手動解放具27を仮設す
ることができる。そして、作業用スペースが狭隘である
ときでも手動解放具27を容易に操作できて駆動綱車の
制動を簡易な操作によって手動解除することができる。
【0024】また、図6に示すように設置された巻上機
3に対して図2に示す第一組立された手動解放具27の
第一伝動桿14の係合部15及び第二伝動桿17の係合
部18が、それぞれ対応した制動手段9の係合ピン12
に係合される。このような状況において、容易に手動解
放具27を仮設することができ、操作桿20の操作端2
5が図6に示す矢印A方向に操作される。このように、
作業用スペースが狭隘であるときでも手動解放具27を
容易に操作でき、駆動綱車の制動を簡易な操作によって
手動解除することができる。
【0025】また、第一伝動桿14に互いに離れて複数
の嵌合孔16が設けられ、第二伝動桿17にも互いに離
れて複数の嵌合孔19が設けられる。このため、巻上機
3における両側の制動手段9に設けられた係合ピン12
の相互間隔が異なる他の機種の巻上機に対して、複数の
嵌合孔19を選択して操作桿20の第一嵌合ピン22等
を嵌合することによって容易に仮設することができる。
これによって、異なる機種の巻上機3について煩雑な手
数を要せずに駆動綱車の制動を手動解除することができ
る。
【0026】以上説明したように手動解放具27が、分
解、組立が可能であって第一組立、第二組立、複数の嵌
合孔19を選択して第一嵌合ピン22等に嵌合すること
などができるように構成される。そして、手動解放具2
7を要時に巻上機3に仮設して、異常発生時等における
駆動綱車の制動解除作業が行われる。このため、巻上機
3が昇降路1内の狭隘なスペースに設置された場合であ
っても容易に手動解放具27を仮設することができる。
【0027】そして、手動解放具27の操作桿20にお
ける操作端25が操作されて第一伝動桿14及び第二伝
動桿17が互いに近付く方向に変位する。これによっ
て、作業用スペースが狭隘であるときでも手動解放具2
7を容易に操作できて駆動綱車の手動による制動解除作
業を能率よく実施できる。したがって、異常発生時の乗
客救出を迅速化でき、また保守作業費を低減することが
できる。
【0028】また、手動解放具27がエレベーターの保
守会社等に保管されて、巻上機3ごとに常備されないの
で手動解放具27を装備する費用を節減することができ
る。さらに、巻上機3に手動解放具27を常備するため
のスペースが不要となり省スペース化でき昇降路1の構
築費を低減することができる。
【0029】実施の形態2.図7〜図9は、この発明の
実施の形態の他の一例を示す図で、図7は前述の図1の
巻上機に要時に仮設される手動解放装置の要部組立図、
図8は図7の手動解放装置の要部を形成する操作桿の正
面図、図9は図7及び図8の手動解放装置による作業状
況を示す図である。図において、前述の図1〜図6と同
符号は相当部分を示す。
【0030】28は第三伝動桿で、一端に枢動端21が
形成されて先端寄りに第一嵌合ピン22が嵌合され、第
一嵌合ピン22よりも他端側に第二嵌合ピン23が嵌合
され、他端に回動端が形成されてこの端部に凹所からな
る掛合部29が形成されている。なお、第一嵌合ピン2
2等は止め輪によって第三伝動桿28等に着脱自在に装
着されている。
【0031】30は操作桿で、一端に枢動端31が形成
されて先端寄りに前述の巻上機3の固定部8に設けられ
た係合孔13にねじ込まれる装着ボルト32が回動可能
に嵌合され、装着ボルト32の他端寄りに第三伝動桿2
8の掛合部29に掛合する掛合ボルト33がねじ込ま
れ、他端により操作端34が形成されている。35は第
一伝動桿14、第二伝動桿17、第三伝動桿28及び操
作桿30を主要構成部材とする手動解放具である。
【0032】上記のように構成されたエレベーター用巻
上機制動の手動解放装置においても、エレベーターの保
守作業時等に手動解放具35の第一伝動桿14の係合部
15、第二伝動桿17の係合部18が対応した制動手段
9の係合ピン12に係合される。また、装着ボルト32
が固定部8の係合孔13にねじ込まれて操作桿30が巻
上機3に装着されて、掛合ボルト33が第三伝動桿28
の掛合部29に掛合し手動解放具35が巻上機3に仮設
される。
【0033】この状態で、手動解放具35の操作桿30
の操作端34が図9に示す矢印C方向へ回動されると、
前述の図1〜図7の実施の形態と同様な動作によって両
側の制動手段9が制動面6から離れて制動面6の制動が
解除される。このときに手動解放具35におけるレバー
比は図9に示す(L13/L11)×(L22/L2
1)又は(L12/L11)×(L22/L21)とな
る。なお、L21は装着ボルト32と掛合ボルト33と
の距離、L22は装着ボルト32と操作桿30の操作端
34との距離である。
【0034】以上説明したように、手動解放具35が分
解、組立が可能であって要時に巻上機3に仮設して、異
常発生時等における駆動綱車の制動解除作業が行われ
る。このため、巻上機3が昇降路1内の狭隘なスペース
に設置された場合であっても容易に手動解放具35を仮
設することができる。したがって、詳細な説明を省略す
るが図7〜図8の実施の形態においても図1〜図6の実
施の形態と同様な作用が得られる。
【0035】また、図7〜図8の実施の形態において、
手動解放具35に第三伝動桿28に掛合する操作桿30
が設けられる。このため、第三伝動桿28と操作桿30
により制動解除におけるレバー比を大きくすることがで
き、これに対応して操作桿30等の長さを短くすること
ができる。このため、手動解放具35を容易に取り扱う
ことができ、また狭隘な場所における制動解除作業時の
操作を容易化することができる。
【0036】実施の形態3.図10も、この発明の実施
の形態の他の一例を示す図で、前述の図7相当図であ
る。なお、図10の他は前述の図7〜図9と同様にエレ
ベーター用巻上機制動の手動解放装置が構成される。図
において、図7〜図9と同符号は相当部分を示し、36
は第一伝動桿で、第一嵌合ピン22に嵌合する枢持端か
ら突出した突出部37が構成されている。
【0037】上記のように構成されたエレベーター用巻
上機制動の手動解放装置においても、第一伝動桿36、
第二伝動桿17、第三伝動桿28及び操作桿30を主要
構成部材とする手動解放具35が構成されて、手動解放
具35を使用して図7〜図9の実施の形態と同様に異常
発生時等における駆動綱車の制動解除作業が行われる。
したがって、詳細な説明を省略するが図10の実施の形
態においても図7〜図9の実施の形態と同様な作用が得
られる。
【0038】また、図10の実施の形態において第三伝
動桿28を作業員が持ち上げた状態で、すなわち図10
に示す状態で第一伝動桿36の突出部37によって第二
伝動桿17が支持され、第二伝動桿17が下垂する回動
が阻止される。これにより、第一伝動桿36及び第二伝
動桿17のそれぞれの枢持端における回動変位が制約さ
れる。このため、第三伝動桿28を把持した状態で第三
伝動桿28、第一伝動桿36及び第二伝動桿17が逆T
字状に保持されるので容易に取り扱うことができる。し
たがって、手動解放具35を巻上機3に仮設する作業の
手数を省くことができ作業能率を向上することができ
る。
【0039】実施の形態4.図11及び図12も、この
発明の実施の形態の他の一例を示す図で、図11は前述
の図10相当図、図12は図11における第三伝動桿等
の搬送状態を示す図である。なお、図10の他は前述の
図7〜図9と同様にエレベーター用巻上機制動の手動解
放装置が構成される。図において、図7〜図9と同符号
は相当部分を示し、38は第一伝動桿14及び第二伝動
桿17の第一嵌合ピン22等に嵌合する枢持端の端面に
ねじ込まれたボルトからなる突出部材である。
【0040】上記のように構成されたエレベーター用巻
上機制動の手動解放装置においても、第一伝動桿14、
第二伝動桿17、第三伝動桿28及び操作桿30を主要
構成部材とする手動解放具35が構成され、また第三伝
動桿28を作業員が持ち上げた状態で、すなわち図11
に示す状態で第一伝動桿14の突出部材38によって第
二伝動桿17が支持されて第二伝動桿17が下垂する回
動が阻止される。
【0041】そして、手動解放具35を使用して図7〜
図9の実施の形態と同様に異常発生時等における駆動綱
車の制動解除作業が行われる。したがって、詳細な説明
を省略するが図11及び図12の実施の形態においても
図7〜図9の実施の形態及び図10の実施の形態におけ
る作用と同様な作用が得られる。
【0042】また、図11及び図12の実施の形態にお
いて、手動解放具35の格納時、搬送時に、第三伝動桿
28に第二伝動桿17が重合し、第三伝動桿28に対し
て第一伝動桿14が一直線状態に配置される。そして、
突出部材38が第二伝動桿17等の枢持端の端面から取
り外されて、第三伝動桿28にねじ込まれて突出部材3
8の先端によって第一伝動桿14又は第二伝動桿17が
押圧されて図12に示す形態に保持される。このため、
手動解放具35が図12に示す直線状態にまとまった形
態となるので、搬送時等において容易に取り扱うことが
でき、作業能率を向上することができる。
【0043】実施の形態5.図13〜図15も、この発
明の実施の形態の他の一例を示す図で、図13は手動解
放装置による作業状況を示す図であり前述の図6相当
図、図14は図13の要部拡大図、図15は図14の要
部側面図である。図において、前述の図1〜図6と同符
号は相当部分を示し、39は昇降路1に設けられた乗
場、40は昇降路1に設けられて巻上機3を支持した機
械台、41は機械台40に設けられた解放ケーブル取付
台、42は乗場39に仮設された解放ケーブル引張装置
である。
【0044】43は解放ケーブルで、可撓性の筒状体に
可撓性の芯線が摺動可能に挿通されて操作桿20の操作
端25と解放ケーブル引張装置42の間に配置され、可
撓性の筒状体は両端が解放ケーブル取付台41と解放ケ
ーブル引張装置42に固定され、芯線は両端が操作桿2
0の操作端25と解放ケーブル引張装置42の作動部に
連結される。44は機械台40と解放ケーブル取付台4
1との間に介装された間隔片で、鉛直面において操作桿
20の操作端25における解放ケーブル43の連結部
と、解放ケーブル取付台41における解放ケーブル43
の締結部を一致させる。
【0045】上記のように構成されたエレベーター用巻
上機制動の手動解放装置においても、第一伝動桿14、
第二伝動桿17及び操作桿20を主要構成部材とする手
動解放具27が構成されて、解放ケーブル引張装置4
2、解放ケーブル43等の機能を介して手動解放具27
を操作して図1〜図6の実施の形態と同様に異常発生時
等における駆動綱車の制動解除作業が行われる。したが
って、詳細な説明を省略するが図13〜図15の実施の
形態においても図1〜図6の実施の形態と同様な作用が
得られる。
【0046】また、図13〜図15の実施の形態におい
て、間隔片44が機械台40と解放ケーブル取付台41
との間に介装されて、鉛直面において操作桿20の操作
端25における解放ケーブル43の連結部に対して、解
放ケーブル取付台41における解放ケーブル43の締結
部が一致した位置に配置される。
【0047】これにより巻上機3の機種等の相違によっ
て、操作桿20の操作端25における解放ケーブル43
の連結部と、解放ケーブル取付台41における解放ケー
ブル43の締結部の鉛直面における差異に容易に対応す
ることができる。したがって、駆動綱車の手動による制
動解除作業を能率よく実施できて、異常発生時の乗客救
出を迅速化でき、また保守作業が容易にでき費用を低減
することができる。
【0048】実施の形態6.図16及び図17も、この
発明の実施の形態の他の一例を示す図で、図16は前述
の図13の要部拡大図相当図、図17は図16における
手動解放具を示す図である。なお、図16及び図17の
他は前述の図13〜図15と同様にエレベーター用巻上
機制動の手動解放装置が構成されている。
【0049】図において、前述の図1〜図6、図13〜
図15と同符号は相当部分を示し、45は巻上機3の電
動機の短絡手段で、非導電性のワイヤ等の可撓条体46
によって手動解放具27の操作桿20に接続されてい
る。47は巻上機3の電動機線用ターミナル、48は巻
上機3の基体4に設けられた電動機線短絡ターミナルで
ある。
【0050】上記のように構成されたエレベーター用巻
上機制動の手動解放装置においても、第一伝動桿14、
第二伝動桿17及び操作桿20を主要構成部材とする手
動解放具27が構成されて、解放ケーブル引張装置4
2、解放ケーブル43等の機能を介して手動解放具27
を操作して図13〜図15の実施の形態と同様に異常発
生時等における駆動綱車の制動解除作業が行われる。し
たがって、詳細な説明を省略するが図16及び図17の
実施の形態においても図13〜図15の実施の形態と同
様な作用が得られる。
【0051】また、図16及び図17の実施の形態にお
いて、異常発生時等における駆動綱車の制動解除作業に
先立って短絡手段45が電動機線短絡ターミナル48に
接続される。これによって、巻上機3の電動機が短絡さ
れているので駆動綱車の制動解除作業時におけるエレベ
ーターのかごの昇降速度の異常増速を防ぐことができ
る。
【0052】そして、制動解除作業の終了により手動解
放具27を撤去することによって、可撓条体46を介し
て接続された短絡手段45が電動機線短絡ターミナル4
8から確実に取り外される。したがって、駆動綱車の制
動解除作業の前後及び作業中において、不注意によって
生じるかごの異常速度昇降等の不具合を未然に防止する
ことができる。
【0053】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、基体に
立設された軸に枢持されて外周に駆動綱車が形成され、
内周には制動面が設けられた回転体及び基体の固定部に
装備されて軸の両側にそれぞれ配置され制動ばねによっ
て、制動面に押圧される制動手段が装備された巻上機、
一端に一方の制動手段に係合される係合部が形成され他
端には嵌合孔が設けられた第一伝動桿と、一端に他方の
制動手段に係合される係合部が形成され他端には嵌合孔
が設けられた第二伝動桿と、一端に枢動端が形成されて
第一伝動桿及び第二伝動桿の両者の嵌合孔のいずれかに
嵌合する複数の嵌合ピンが互いに離れて配置されて他端
により操作端が形成され、枢動端の嵌合ピンに係合され
た上記両者が互いに近づく方向に操作端が操作されて、
上記両者に連結された制動手段を制動ばねによる押圧力
に抗して制動面から離れる方向に変位する操作桿とを設
けたものである。
【0054】これによって、分解、組立が可能な第一伝
動桿、第二伝動桿及び操作桿により構成された手動解放
具を要時に巻上機に仮設して、異常発生時等における駆
動綱車の制動解除作業が行われる。このため、巻上機が
昇降路内の狭隘なスペースに設置された場合であっても
容易に手動解放具を仮設することができる。そして、手
動解放具の操作桿の操作によって第一伝動桿及び第二伝
動桿が互いに近付く方向に変位して駆動綱車の制動が手
動解除される。このため、作業用スペースが狭隘である
ときでも手動解放具を容易に操作できて駆動綱車の手動
による制動解除作業を能率よく実施できる。したがっ
て、異常発生時の乗客救出を迅速化でき、また保守作業
費を低減する効果がある。また、手動解放具が巻上機ご
とに常備されずエレベーターの保守会社等に保管される
ので、手動解放具の装備費用を節減する効果がある。さ
らに、巻上機に手動解放具を常備するためのスペースが
不要となり省スペース化でき昇降路の構築費を低減する
効果がある。
【0055】また、この発明は以上説明したように、一
端に枢動端が形成されて第一伝動桿及び第二伝動桿の両
者の嵌合孔のいずれかに嵌合する複数の嵌合ピンが互い
に離れて配置されて他端の回動端に掛合部が形成された
第三伝動桿を設け、また一端に枢動端が形成されて先端
寄りに巻上機の固定部に設けられた係合孔にねじ込まれ
る装着ボルトが回動可能に嵌合され、装着ボルトの他端
寄りに第三伝動桿の掛合部に掛合する掛合ボルトがねじ
込まれ、他端により操作端が形成された操作桿を設けた
ものである。
【0056】これによって、手動解放具が第一伝動桿、
第二伝動桿、第三伝動桿及び第三伝動桿に掛合する操作
桿によって構成される。このため、第三伝動桿と操作桿
により駆動綱車の制動解除作業時におけるレバー比を大
きくすることができ、これに対応して操作桿等の長さを
短くすることができる。このため、手動解放具を容易に
取り扱うことができ、また狭隘な場所における制動解除
作業時の操作を容易化する効果がある。
【0057】また、この発明は以上説明したように、嵌
合ピンが嵌合された枢持端から突出して形成されて第二
伝動桿の枢持端を支持し、第一伝動桿及び第二伝動桿の
それぞれの枢持端における回動変位を制約する突出部を
備えた第一伝動桿を設けたものである。
【0058】これによって、作業員が操作桿又は第三伝
動桿を把持した状態で第三伝動桿等を脚部として、第一
伝動桿及び第二伝動桿が突出部によって逆T字状態に保
持されるので駆動綱車の制動解除作業時に手動解放具を
容易に取り扱うことができる。したがって、手動解放具
を巻上機に仮設する作業の手数を省くことができ作業能
率を向上する効果がある。
【0059】また、この発明は以上説明したように、第
一伝動桿及び第二伝動桿それぞれの枢持端にねじ込まれ
た突出部材により構成された突出部を設けたものであ
る。
【0060】これによって、作業員が操作桿又は第三伝
動桿を把持した状態で第三伝動桿等を脚部として、第一
伝動桿及び第二伝動桿が突出部材により逆T字状態に保
持されるので駆動綱車の制動解除作業時に手動解放具を
容易に取り扱うことができる。したがって、手動解放具
を巻上機に仮設する作業の手数を省くことができ作業能
率を向上する効果がある。また、手動解放具の格納時、
搬送時に、操作桿又は第三伝動桿に第二伝動桿が重合
し、第三伝動桿等に対して第一伝動桿が一直線状態に配
置される。そして、突出部材が第二伝動桿等の枢持端の
端面から取り外されて、第三伝動桿等にねじ込まれて突
出部材の先端によって第一伝動桿又は第二伝動桿が押圧
されて手動解放具が直線状態にまとまった形態とするこ
とができる。このため、搬送時等において手動解放具を
容易に取り扱うことができ、作業能率を向上する効果が
ある。
【0061】また、この発明は以上説明したように、巻
上機が設置された昇降路の乗場に巻上機と対向して仮設
された解放ケーブル引張装置と、巻上機を支持する機械
台に設けられた解放ケーブル取付台と、解放ケーブル引
張装置及び解放ケーブル取付台の間に配置されて芯線が
操作桿の操作端に連結された解放ケーブルと、機械台及
び解放ケーブル取付台との間に介装されて、鉛直面にお
いて操作桿の操作端における解放ケーブルの連結部と解
放ケーブル取付台における解放ケーブルの締結部を一致
させる間隔片とを設けたものである。
【0062】これによって、間隔片が機械台と解放ケー
ブル取付台との間に介装されて、鉛直面において操作桿
の操作端における解放ケーブルの連結部に対して、解放
ケーブル取付台における解放ケーブルの締結部が一致し
た位置に配置される。このため巻上機の機種等の相違に
よって、操作桿の操作端における解放ケーブルの連結部
と、解放ケーブル取付台における解放ケーブルの締結部
の鉛直面における差異に容易に対応することができる。
したがって、駆動綱車の手動による制動解除作業を能率
よく実施できて、異常発生時の乗客救出を迅速化でき、
また保守作業が容易にでき費用を低減する効果がある。
【0063】また、この発明は以上説明したように、可
撓条体によって手動解放具に接続された巻上機の電動機
の短絡手段と、巻上機の電動機線用ターミナルに接続さ
れて要時に短絡手段が連結される電動機線短絡ターミナ
ルとを設けたものである。
【0064】これによって、異常発生時等における駆動
綱車の制動解除作業に先立って短絡手段が電動機線短絡
ターミナルに接続されるので、巻上機の電動機が短絡さ
れて駆動綱車の制動解除作業時におけるエレベーターの
かごの昇降速度の異常増速を防ぐことができる。そし
て、制動解除作業の終了により手動解放具の撤去を介し
て、可撓条体により接続された短絡手段が電動機線短絡
ターミナルから確実に取り外される。したがって、駆動
綱車の制動解除作業の前後及び作業中において不注意に
よって、かごが異常速度で昇降すること等の不具合の発
生を未然に防止する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す図で、エレベ
ーター巻上機の正面図。
【図2】 図1の巻上機に要時に仮設される手動解放装
置の組立図。
【図3】 図2の手動解放装置の他の組立状態を示す
図。
【図4】 図2の手動解放装置を一部分解して示す図。
【図5】 図2の手動解放装置による作業状況を示す
図。
【図6】 図2の手動解放装置による作業状況を示す
図。
【図7】 この発明の実施の形態2を示す図で、前述の
図1の巻上機に要時に仮設される手動解放装置の要部組
立図。
【図8】 図7の手動解放装置の要部を形成する操作桿
の正面図。
【図9】 図7及び図8の手動解放装置による作業状況
を示す図。
【図10】 この発明の実施の形態3を示す図で、前述
の図7相当図。
【図11】 この発明の実施の形態4を示す図で、前述
の図10相当図。
【図12】 図11における第三伝動桿等の搬送状態を
示す図。
【図13】 この発明の実施の形態5を示す図で、手動
解放装置による作業状況を示す図であり前述の図6相当
図。
【図14】 図13の要部拡大図。
【図15】 図14の要部側面図。
【図16】 この発明の実施の形態6を示す図で、前述
の図13の要部拡大図相当図。
【図17】 図16における手動解放具を示す図。
【符号の説明】
1 昇降路、 3 巻上機、 4 基体、 5 軸、
6 制動面、 7 回転体、 8 固定部、 9 制動
手段、 10 制動ばね、 13 係合孔、14 第一
伝動桿、 15 係合部、 16 嵌合孔、 17 第
二伝動桿、18 係合部、 19 嵌合孔、 20 操
作桿、 21 枢動端、 22 第一嵌合ピン(嵌合ピ
ン)、 23 第二嵌合ピン(嵌合ピン)、 25 操
作端、 27 手動解放具、 28 第三伝動桿、 2
9 掛合部、 30 操作桿、 31 枢動端、 32
装着ボルト、 33 掛合ボルト、 34 操作端、
36 第一伝動桿、 37 突出部、 38 突出部
材、 39 乗場、40 機械台、 41 解放ケーブ
ル取付台、 42 解放ケーブル引張装置、43 解放
ケーブル、 44 間隔片、 45 短絡手段、 46
可撓条体、 47 電動機線用ターミナル、 48
電動機線短絡ターミナル。
フロントページの続き (72)発明者 飯田 康雅 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三 菱電機エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 深貝 聖史 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三 菱電機エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3F304 BA06 BA13 3F306 BA09 3J058 AA03 AA07 AA13 AA17 AA24 AA30 AA38 CC07 CC66 CC72

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体に立設された軸に枢持されて外周に
    駆動綱車が形成され内周には制動面が設けられた回転体
    及び上記基体の固定部に装備されて、上記軸の両側にそ
    れぞれ配置され制動ばねによって上記制動面に押圧され
    る制動手段が装備された巻上機、一端に一方の上記制動
    手段に係合される係合部が形成され他端には嵌合孔が設
    けられた第一伝動桿と、一端に他方の上記制動手段に係
    合される係合部が形成され他端には嵌合孔が設けられた
    第二伝動桿と、一端に枢動端が形成されて上記第一伝動
    桿及び第二伝動桿の両者の嵌合孔のいずれかに嵌合する
    複数の嵌合ピンが互いに離れて配置されて他端により操
    作端が形成され、上記嵌合ピンに係合された上記両者が
    互いに近づく方向に上記操作端が操作され、上記両者に
    連結された上記制動手段を上記制動ばねによる押圧力に
    抗して上記制動面から離れる方向に変位する操作桿とを
    備えたエレベーター用巻上機制動の手動解放装置。
  2. 【請求項2】 一端に枢動端が形成されて第一伝動桿及
    び第二伝動桿の両者の嵌合孔のいずれかに嵌合する複数
    の嵌合ピンが互いに離れて配置されて他端の回動端に掛
    合部が形成された第三伝動桿を備え、操作桿を、一端に
    枢動端が形成されて先端寄りに巻上機の固定部に設けら
    れた係合孔にねじ込まれる装着ボルトが回動可能に嵌合
    され、上記装着ボルトの他端寄りに上記第三伝動桿の掛
    合部に掛合する掛合ボルトがねじ込まれ、他端により操
    作端が形成されたものとしたことを特徴とする請求項1
    記載のエレベーター用巻上機制動の手動解放装置。
  3. 【請求項3】 第一伝動桿を、嵌合ピンが嵌合された枢
    持端から突出して形成されて第二伝動桿の枢持端を支持
    し、上記第一伝動桿及び第二伝動桿のそれぞれの枢持端
    における回動変位を制約する突出部を備えたものとした
    ことを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれか一つ
    に記載のエレベーター用巻上機制動の手動解放装置。
  4. 【請求項4】 突出部を、第一伝動桿及び第二伝動桿そ
    れぞれの枢持端にねじ込まれた突出部材によって構成さ
    れたものとしたことを特徴とする請求項3記載のエレベ
    ーター用巻上機制動の手動解放装置。
  5. 【請求項5】 巻上機が設置された昇降路の乗場に上記
    巻上機と対向して仮設された解放ケーブル引張装置と、
    上記巻上機を支持する機械台に設けられた解放ケーブル
    取付台と、上記解放ケーブル引張装置及び解放ケーブル
    取付台の間に配置されて芯線が操作桿の操作端に連結さ
    れた解放ケーブルと、上記機械台及び解放ケーブル取付
    台との間に介装されて、鉛直面において上記操作桿の操
    作端における上記解放ケーブルの連結部と上記解放ケー
    ブル取付台における上記解放ケーブルの締結部を一致さ
    せる間隔片とを備えたことを特徴とする請求項1〜請求
    項4のいずれか一つに記載のエレベーター用巻上機制動
    の手動解放装置。
  6. 【請求項6】 可撓条体によって手動解放具に接続され
    た巻上機の電動機の短絡手段と、上記巻上機の電動機線
    用ターミナルに接続されて要時に上記短絡手段が連結さ
    れる電動機線短絡ターミナルとを備えたことを特徴とす
    る請求項1〜請求項5のいずれか一つに記載のエレベー
    ター用巻上機制動の手動解放装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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