JPWO2015118734A1 - 立体物 - Google Patents

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Abstract

シート体30が、赤外線を透過する第1シート40と、第2シート60とを備える。第1シート40の裏面と、60の表面とは対向するように配置されている。第2シート60の表面または裏面には、赤外線吸収材により情報コードが付されている。第1シート40の裏面と第2シート60の表面とは、赤外線透過性の高い接着剤により貼り合わされている。第1シート40の表面には、可視光線が照射されたときに目視可能な赤外線透過材により図柄が付される。

Description

本発明は、情報コードを付したシート体の構造、またはコード部を含む立体物の構造に関する。また本発明は、情報コードを読み取るシステムに関する。
バーコードやQRコード(登録商標)などの情報コードが、様々な用途で使用されている。特許文献1は、情報コードのセキュリティを高めるために、赤外線が照射されるときに透明状態で撮像される第1のインクを印刷した領域に、赤外線が照射されたときに暗色として撮像される第2のインクで情報コードを印刷した情報コード形成媒体を開示する。この情報コード形成媒体における情報コードは、可視光線が照射されている環境下において、背景に埋没して目視できないようになる。
また従来、2次元コードをビデオカメラで撮像して認識し、2次元コードに対応する3次元画像を表示装置に表示させる画像処理技術が提案されている。特許文献2は、基準セルと、コードデータ部分と、コードデータ部分を取り囲むように配置される複数のコーナーセルとで構成される2次元コードを備えた矩形状カードを開示している。
特開2013−58078号公報 WO2006/041149A1
近年、ゲームセンターや玩具店、スーパーマーケットなどで、トレーディングカードゲーム(Collectable Card Game)機の普及が著しい。トレーディングカードゲームでは、ユーザがカードを収集し、対戦相手との間でカードを互いに出し合ってゲームを進行させる。それぞれのカードにはオリジナルモンスターやアニメーションのキャラクターなどの様々な絵柄や文字が描かれている。カードには、たとえばキャラクタの能力や属性などを表現する特性値が設定されており、ユーザが出したカードに応じてゲームの進行や勝敗が決定される。このようなカードには、当該カードを特定するための情報コードが付されており、コード読取装置によって情報コードが読み取られることで、ゲームシステムは、当該カードを特定して、ゲームを進行する。
通常、情報コードは、コード読取装置が解釈できればよいため、人間が目視して理解できるようには構成されていない。そのため情報コードは、通常の可視光線の環境下において、カード上でユーザが目視できるように付される必要はない。このような事情から本発明者は、通常の可視光線が照射されている環境下において不可視となる情報コードを付したシート体の構造を想到するに至った。
また本発明者は、通常の可視光線が照射されている環境下において不可視となる情報コードの技術を、3次元形状をもつフィギュアなどの立体物に応用することにも想到した。シート体や立体物などの物体に映像を映し出すことで、プロジェクションマッピングを好適に実現することが可能となる。
本発明は、通常の可視光線下において、情報コードを不可視とするシート体の構造および立体物の構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のシート体は、赤外線を透過する第1層と、第2層と、を備え、第1層の裏面と、第2層の表面とが対向するように配置されており、第2層の表面または裏面には、赤外線吸収材または赤外線反射材により情報コードが付されていることを特徴とする。
本発明の別の態様もまた、シート体である。このシート体は、赤外線を透過し且つ可視光線を透過しない材料により形成されるシート体であって、シート体の表面には、可視光線が照射されたときに目視可能な赤外線透過材により図柄が付されており、シート体の裏面には、赤外線吸収材または赤外線反射材により情報コードが付されていることを特徴とする。
本発明のさらに別の態様は、赤外線を透過する材料により形成される立体物である。この立体物の表面は、可視光線を透過しないで覆われており、当該立体物の内部に、赤外線吸収材または赤外線反射材で形成されたコード部が埋め込まれていることを特徴とする。
本発明によると、通常の可視光線下において、情報コードを不可視とするシート体の構造および立体物の構造を提供することができる。
本発明の実施例にかかる画像投影システムの構成を示す図である。 シート体の断面構造の一例を示す図である。 (a)は、第1シートに付された図柄の一例を示す図であり、(b)は、第2シートに付された情報コードの一例を示す図である。 シート体の断面構造の別の例を示す図である。 シート体の断面構造の別の例を示す図である。 処理装置の機能ブロックを示す図である。 赤外線センサの検出結果の一例を示す図である。 美術館においてシート体を壁と同化させた例を示す図である。 ゲームシステムにおいて使用する立体駒の例を示す図である。 ゲームシステムにおいて使用する立体駒の別の例を示す図である。 ゲームシステムにおいて使用する立体駒の別の例を示す図である。 ゲームシステムにおいて使用する立体駒の別の例を示す図である。 形状を変化させる可動部を有する立体物の例を示す図である。 処理装置の機能ブロックの変形例を示す図である。
実施例では、コード情報を付加したシート体の構造について説明する。本実施例におけるシート体は、少なくとも2つの層(第1層と第2層)を含み、第1層の裏面と第2層の表面とが対向するように配置されている。シート体は、テーブルに載置される際には、第1層表面が上面側、第2層裏面が下面側となるように載置される。またシート体は、壁に取り付けられる際には、第1層表面が露出面側、第2層裏面が壁面側となるように取り付けられる。
第1層と第2層は、それぞれ別個のシートによって構成されて、シート体は、2枚のシートが貼り合わされた平板の形状を有してもよく、また2枚のシートの間に空間などの別の中間層が挟まれて、立体的な形状を有してもよい。また第1層と第2層は、1枚のシートに所定の材料を塗布した2層構造をとってもよい。
シート体の第2層の表面または裏面には赤外線吸収材により印刷された情報コードが付与される。第1層は、可視光線を透過せず(たとえば反射し)、且つ赤外線を透過する材料によって形成される。シート体がテーブルに載置された際には、可視光線が第1層により反射されるため、第2層に印刷された情報コードをユーザが目視しないですむ。一方、第1層は赤外線を透過するため、赤外線センサを有する情報コード読取装置は、下層である第2層に付された情報コードを検出できる。このように本実施例におけるシート体は、通常の可視光線下において、情報コードを不可視とする構造を有して構成される。
情報コード読取装置が情報コードを検出すると、処理装置が、情報コードに対応付けられた処理を行う。たとえばカードゲームシステムにおいてシート体がカードとして利用される場合には、処理装置が投影装置の照射光パターンを制御して、投影装置から、当該シート体に対して、シート体に対応付けられた画像を投影させてもよい。情報コードは、1次元または2次元のコードとして構成される。投影する画像は静止画像であってよいが、ゲーム演出のための動画像とすることで、より優れた視覚効果を実現できる。
図1は、本発明の実施例にかかる画像投影システム1の構成を示す。画像投影システム1には、カード配置エリア2が形成され、ユーザは、情報コードを付されたカード10をカード配置エリア2内に配置する。カード配置エリア2は、たとえばテーブル上に印刷された枠線で囲まれた領域であって、ユーザが、カード10を配置できる領域を視認できるように形成されてよい。またカード配置エリア2は、カードゲーム専用マット上の領域であってもよい。ユーザは、複数枚のカード10をカード配置エリア2に配置することができ、また対戦ゲームの場合には、複数のユーザのそれぞれが、カード10をカード配置エリア2に配置してもよい。
コード読取装置200はカード配置エリア2の上方に設けられ、カード配置エリア2に配置されたカード10を検出するためのセンサを有し、より具体的にはカード10に付された情報コードを検出するためのセンサを有する。コード読取装置200は、カード10がカード配置エリア2内のいずれの位置に配置された場合であっても、カード10を検出するように構成されていることが好ましい。実施例においてコード読取装置200は、赤外線光源および赤外線センサを有する赤外線カメラである。
なおカード配置エリア2が枠線で囲まれた領域であることを説明したが、カード配置エリア2は、ユーザがカード10を配置できる領域を画定するものであり、したがって本実施例では、コード読取装置200によりカード10を検出可能な領域をカード配置エリア2と呼んでもよい。なお画像投影システム1において、処理装置100、コード読取装置200およびカード10を含むシステムを、情報コード読取システムと呼んでもよい。
投影装置300は、カード10に対して画像を投影する装置である。投影装置300は、カード配置エリア2の全体に画像を投影可能に構成されていることが好ましい。投影装置300は、カード配置エリア2に対して画像光を投射するプロジェクタであってよい。投影装置300はカード配置エリア2の上方に設けられ、上方から画像光をカード10に投影する。なお本実施例において、可視光線である画像光を投射される対象は、カード10などの平板状媒体に限らず、3次元形状を有する立体媒体であってよい。投射対象が立体媒体である場合、投影装置300は、立体媒体そのものに対して画像光を投射してもよいが、反射部材(鏡)に画像光を投射して、その反射光が立体媒体に投影されるようにしてもよい。
処理装置100は、コード読取装置200の検出結果を用いてカード10が配置されている位置座標を取得し、取得した位置座標にしたがって投影装置300の画像投影を制御する。処理装置100はコンピュータであって、コード読取装置200から情報コードの検出結果を受け取り、その検出結果を投影装置300の投影制御に反映する機能を有している。図1では、コード読取装置200がカード配置エリア2内でカード10に付された情報コードを検出し、処理装置100が、位置座標を特定したカード10の周辺に、投影装置300から演出画像3を投影させている様子が示されている。なおカード10をカード配置エリア2に載置した状態で、カード10の第2層に形成された情報コードは、ユーザが目視できないようにされている。
処理装置100は、コード読取装置200の検出結果をもとにカード10を特定すると、そのカード10に対応付けられている演出画像3をカード10に対して投影するように投影装置300を制御する。カード10の表面には、可視光線下において視認可能なインクで絵柄や文字(これらを合わせて「図柄」とよぶ)が印刷されており、ユーザは、通常の環境下(可視光線下)において、カード10の表面に印刷された図柄を目視できる。なお、カード10の表面には図柄が印刷されていなくてもよく、その場合には、投影装置300が、カード10の表面および周辺に演出画像を投影させてよい。
画像投影システム1において、カード10は、識別コードを付したシート体の一例である。識別コードは、赤外線の吸収率が高い(反射率が低い)赤外線吸収材により、積層構造をとるカード10の下層に印刷されており、赤外線カメラであるコード読取装置200により検出される。
以下、本実施例におけるシート体の構造について説明する。本実施例のシート体は、基本構造として、赤外線を透過する第1層と、第2層とを備える。第1層の裏面と第2層の表面とは、対向するように配置されており、第2層は、赤外線透過層である場合と、赤外線反射層である場合とがある。この第2層の表面または裏面には、赤外線吸収材により情報コードが付されており、既述したように情報コードは、ユーザに対して不可視とされ、一方でコード読取装置200によっては検出される。
図2(a)はシート体の断面構造の一例を示す。シート体30は、第1シート40と第2シート60とを備えて構成される。ここで第1シート40は、シート体30における第1層を構成し、第2シート60は、シート体30における第2層を構成する。第1シート40の表面には、赤外線非吸収材(赤外線透過材)により図柄が付された印刷層50が設けられる。また第2シート60の裏面には、赤外線吸収材により情報コードが付された印刷層70が設けられる。第1シート40の裏面と、第2シート60の表面とは、対向するように配置されている。第1シート40の裏面と第2シート60の表面との間には、空気層など、赤外線を透過する中間層が設けられてよい。第1シート40は、赤外線を透過し、且つ可視光線を透過しない(たとえば反射する)材料で形成される。第1シート40は、白を基調とする赤外線透過/可視光線カット用のフィルムであってよい。また第2シート60は、赤外線を透過する材料で形成され、たとえばOHPシートなどの透明シートであってよい。
印刷層50および印刷層70は、それぞれインクジェットプリンタなどによってインクを印刷されることで形成されてよい。本発明者は、実験により、市販の染料のカラーインクが高い赤外線透過性を示し、また市販の顔料の黒インクが低い赤外線透過性(高い赤外線吸収性)を示すことを知見として得た。そのため印刷層50は、染料のカラーインクによって図柄を印刷された層であり、印刷層70は、顔料の黒インクによって情報コードを印刷された層であってよい。
本実施例において、印刷層50における図柄を形成するための赤外線非吸収材は、赤外線領域の透過特性が高い材料であり、赤外線が照射されると赤外線を透過する。そのため赤外線非吸収材で印刷された図柄は、赤外線カメラにより透明な領域として撮像される。なお図柄を印刷するための赤外線非吸収材は、可視光線に対して高い反射特性を有し、可視光線が照射されたときには可視光線を反射して、可視光カメラにより図柄が撮像され、またユーザにより図柄が目視される。
一方、印刷層70における情報コードを形成するための赤外線吸収材は、赤外線領域の吸収特性が高い材料であり、赤外線が照射されると赤外線を吸収する。そのため赤外線吸収材で印刷された情報コードは、赤外線カメラにより黒色などの暗色として認識されて撮像される。なお赤外線吸収材は、可視光線が照射されたときにも、可視光線を吸収して、可視光カメラにより暗色として撮像される。なお赤外線吸収材は、赤外領域の光波を全て吸収する必要はなく、コード読取装置200のセンサが反射された赤外線を誤検出しない程度の反射率の材料であればよい。
図3(a)は、第1シート40の表面に付された図柄の一例を示す。この図柄42は印刷層50を構成し、可視光線を反射し、且つ赤外線を透過する赤外線非吸収材により印刷されている。これによりユーザは、通常の可視光線下においては、第1シート40の表面に付された図柄42を目視で確認できる。
図3(b)は、第2シート60の裏面に付された情報コードの一例を示す。この情報コード20は印刷層70を構成し、赤外線を吸収する赤外線吸収材により印刷されている。情報コード20は、たとえば特許文献2に開示された2次元コードとして構成され、所定の形状を有する基準セル21、2次元配置することでコードデータを構成する複数の方形セル23、および複数の方形セル23を取り囲むように配置される複数のコーナーセル22を備える。情報コード20において、基準セル21およびコーナーセル22の位置関係は固定されており、複数の方形セル23の配列によって、コードデータが識別される。第2シート60の裏面において、基準セル21、コーナーセル22および方形セル23から構成される情報コード20は、情報コード20が印刷されていない箇所と比較して、高い赤外線吸収特性を示し、コード読取装置200によって読み取られると、情報コード20の印刷箇所が黒色で、情報コード20の印刷されていない箇所が透明状態で撮像される。
カードゲームシステムにおいて、情報コードはシート体30を識別するためのものであればよく、他の種類の2次元コードや、1次元コードであってよい。1次元コードの情報コードの代表例はバーコードであり、また2次元コードの情報コードの代表例はQRコード(登録商標)であるが、情報コードは、シート体30を一意に識別できるものであれば何でもよく、たとえばキャラクタのイラストであって、処理装置100においてパターンマッチングによりシート体30を特定できるものであってもよい。
図2(a)を参照して、シート体30は、たとえばテーブルなどのカード配置エリア2において、第1シート40の表面がユーザの視線方向およびコード読取装置200(赤外線カメラ)の視線方向に対向するように(すなわち上向きとなるように)配置される。ここで第1シート40は、可視光線を透過しない材料により形成されているため、可視光線下において、ユーザは、第1シート40の下層に位置する第2シート60に付された情報コード20を視認することはない。したがって可視光線下においてユーザは、シート体30に情報コード20が付されていることを意識することなく、第1シート40の表面に印刷された図柄42を目視する。このようにシート体30において、情報コード20は不可視となるように設けられている。
一方で、コード読取装置200は、赤外光線をカード配置エリア2に照射し、シート体30からの反射光を赤外線センサで観測する。シート体30に対して照射された赤外線は、赤外線透過層である印刷層50および第1シート40を透過し、さらに第2シート60を透過して、情報コード20を形成する赤外線吸収材により吸収される。なお、図2(a)に示すシート体30において、第2シート60は、赤外線を透過する材料により形成されており、赤外線吸収材に吸収されない赤外線は、シート体30を載置するテーブル面から反射されて、赤外線センサにより観測される。したがって赤外線センサは、情報コード20を、黒色の領域として検出する。このように赤外線カメラであるコード読取装置200は、シート体30の上方に配置されて、第1シート40の表面に向けて赤外線を照射することで、図3(b)に示す情報コード20を適切に読み取ることができる。
図2(b)は、第1シート40の裏面と第2シート60の表面とを、接着剤により貼り合わせた構造を示す。このシート体30は、第1シート40と第2シート60とを貼り合わせたことで剛性を高めている。接着層80は、赤外線を透過する接着剤により形成され、第1シート40の表面から入射する赤外線が、印刷層70に到達するようにする。第1シート40、接着層80、第2シート60の積層体は、印刷用シートとして販売され、たとえばユーザやカードメーカが、インクジェットプリンタを用いて、積層体の表面に赤外線非吸収材で図柄42を印刷し、積層体の裏面に赤外線吸収材で情報コード20を印刷できるようにしてもよい。
図2(c)は、第2シート60の裏面と第3シート90の表面とを、接着剤により貼り合わせた構造を示す。第2シート60の裏面と第3シート90の表面とは、互いに対向する位置関係にある。このシート体は、3つのシートを積層することで、さらに剛性を高めている。接着層82は、赤外線を透過する接着剤により形成され、第1シート40の表面から入射する赤外線が、第3シート90の表面に到達するようにする。なお第3シート90は、赤外線の反射特性が高い材料(たとえば不透明白色材料)により形成され、したがって赤外線センサは、情報コード20を黒色の領域として検出し、情報コード20を印刷されていない領域を白色の領域として検出する。なお第3シート90の少なくとも表面が高い赤外線反射特性を示せばよく、第3シート90の全体が赤外線反射材料によって形成される必要はない。
図2(b)に示すシート体が、赤外線の反射率の高いテーブル上に配置される際には、赤外線カメラが、情報コード20を印刷された領域と、印刷されていない領域とを好適に区別できるが、テーブルの赤外線反射特性が低い場合(たとえば暗色のテーブル)、赤外線カメラによる情報コード20の検出精度が若干落ちることも予想される。そこで、たとえば表面を白色とする第3シート90を、第2シート60の裏面に貼り合わせることで、第2シート60を透過した赤外線の反射率を高めて、赤外線カメラが、情報コード20を好適に検出できるようにしてもよい。
なお図2(b)および図2(c)に示すシート体30において、第1シート40と第2シート60とが接着層80により一体化されて剛性が高められているが、第1シート40の裏面と第2シート60の表面は、接着されずに、たとえば間に空気層など、赤外線を透過する中間層が設けられて、互いに対向するように離間して配置されていてもよい。この場合であっても、第1シート40と第2シート60とは、それぞれの外周にて互いに連結支持されて、剛性を高める工夫がなされることが好ましい。
図4(a)はシート体の断面構造の別の例を示す。シート体30は、第1シート40と第2シート60とを備えて構成される。ここで第1シート40は、シート体30における第1層を構成し、第2シート60は、シート体30における第2層を構成する。第1シート40の表面には、赤外線非吸収材により図柄42が付された印刷層50が設けられる。また第2シート60の表面には、赤外線吸収材により情報コード20が付された印刷層70が設けられる。第1シート40の裏面と、第2シート60の表面とは、対向するように配置されている。図2(a)に関しても説明したように、第1シート40の裏面と第2シート60の表面との間には、赤外線を透過する中間層が設けられてよい。
図4(a)に示すシート体30において、第1シート40は、赤外線を透過し、且つ可視光線を透過しない(たとえば反射する)材料で形成される。第1シート40は、白を基調とする赤外線透過/可視光線カット用のフィルムであってよい。また第2シート60は、赤外線の反射特性が高い材料(たとえば不透明白色材料)により形成される。なお第2シート60の少なくとも表面が高い赤外線反射特性を示せばよく、第2シート60の全体が赤外線反射材料によって形成される必要はない。
図2(a)に示すシート体30との相違点として、図4(a)に示すシート体30は、第2シート60の表面に印刷層70が形成され、印刷層70と第1シート40の裏面とが対向している。また図2(a)に示すシート体30においては第2シート60が、赤外線を透過する材料により形成されていたが、図4(a)に示すシート体30においては、第2シート60が、赤外線を反射する材料により形成されている。図4(a)における第2シート60は、たとえば図2(c)における第3シート90と同じ特性を有してよい。なお図4(a)に示すシート体30においても、第1シート40は、赤外線を透過し、且つ可視光線を透過しない(たとえば反射する)材料で形成されており、この点に変わりはない。
図4(a)に示すシート体30は、テーブルなどのカード配置エリア2において、第1シート40の表面がユーザの視線方向およびコード読取装置200(赤外線カメラ)の視線方向に対向するように(すなわち上向きとなるように)配置される。ここで第1シート40は、可視光線を透過しない(たとえば反射する)材料により形成されているため、可視光線下において、ユーザは、第1シート40の下層に位置する第2シート60に付された情報コード20を視認することはない。したがって可視光線下においてユーザは、シート体30に情報コード20が付されていることを意識することなく、第1シート40の表面に印刷された図柄42を目視する。このようにシート体30において、情報コード20は不可視となるように設けられている。
一方で、コード読取装置200は、赤外光線をカード配置エリア2に照射し、シート体30からの反射光を赤外線センサで観測する。シート体30に対して照射された赤外線は、赤外線透過層である印刷層50および第1シート40を透過し、第2シート60の表面に印刷された情報コード20を形成する赤外線吸収材により吸収される。なお図4(a)に示す第2シート60の表面において、赤外線吸収材が印刷されていない領域は、赤外線を反射し、反射光が赤外線センサにより観測される。したがって赤外線センサは、情報コード20を、黒色の領域として検出する。このように赤外線カメラであるコード読取装置200は、シート体30の上方に配置されて、第1シート40の表面に向けて赤外線を照射することで、図3(b)に示す情報コード20を適切に読み取ることができる。
図4(b)は、第1シート40の裏面と第2シート60の表面とを、接着剤により貼り合わせた構造を示す。このシート体30は、第1シート40と第2シート60とを貼り合わせたことで剛性を高めている。接着層84は、赤外線を透過する接着剤により形成され、第1シート40の表面から入射する赤外線が、第2シート60の表面に到達して反射されるようにする。第2シート60の表面が、赤外線の反射特性が高い材料により形成されることで、赤外線センサは、情報コード20を黒色の領域として検出し、情報コード20を印刷されていない領域を白色(または明色)の領域として検出する。
なお図4(b)に示すシート体30において、第1シート40と第2シート60とが接着層84により一体化されて剛性が高められているが、第1シート40の裏面と第2シート60の表面との間には赤外線を透過する中間層が設けられて、互いに対向するように離間して配置されていてもよい。この場合であっても、第1シート40と第2シート60とは、それぞれの外周にて互いに連結支持されて、剛性を高める工夫がなされることが好ましい。
図5(a)はシート体の断面構造の別の例を示す。シート体30は、塗布層44と第2シート60とを備えて構成される。ここで塗布層44は、シート体30における第1層を構成し、第2シート60は、シート体30における第2層を構成する。塗布層44は、第2シート60の表面に、赤外線を透過し且つ可視光線を反射(カット)する材料を塗布することで形成される。塗布層44の表面には、赤外線非吸収材により図柄42が付された印刷層50が設けられる。第2シート60は赤外線を透過する材料で形成され、図2(a)に示す第2シート60と同じものであってよい。第2シート60の裏面には、赤外線吸収材により情報コードが付された印刷層70が設けられる。
塗布層44は、第2シート60の表面にインクを塗布することで形成されるため、塗布層44の裏面と、第2シート60の表面とが、対向する関係にある。なお第2シート60の裏面には、図2(c)に示す第3シート90が貼り合わされてもよい。図5(a)に示すシート体30の塗布層44は、図2(a)に示すシート体30の第1シート40と同様の光学特性を有しており、図5(a)に示すシート体30は、2枚のシートを貼り合わせないため、製造コストが安価となる利点がある。
図5(b)はシート体の断面構造の別の例を示す。シート体30は、塗布層44と第2シート60とを備えて構成される。ここで塗布層44は、シート体30における第1層を構成し、第2シート60は、シート体30における第2層を構成する。第2シート60は、赤外線の反射特性が高い材料(たとえば不透明白色材料)により形成される。なお第2シート60の少なくとも表面が高い赤外線反射特性を示せばよく、第2シート60の全体が赤外線反射材料によって形成される必要はない。
第2シート60の表面に赤外線吸収材により情報コード20を含む印刷層70を形成した状態で、第2シート60の表面に、赤外線を透過し且つ可視光線を透過しない(たとえば反射する)する材料を塗布することで、第1層である塗布層44が形成される。この塗布層44の表面に、赤外線非吸収材により図柄が付された印刷層50が設けられる。第2シート60は、図4(a)に示す第2シート60と同じものであってよい。
塗布層44は、第2シート60の表面にインクを塗布することで形成されるため、塗布層44の裏面と、第2シート60の表面とが、対向する関係にある。図5(b)に示すシート体30の塗布層44は、図4(a)に示すシート体30の第1シート40と同様の光学特性を有しており、図5(b)に示すシート体30は、2枚のシートを貼り合わせないため、製造コストが安価となる利点がある。
図5(a)および図5(b)に示すシート体30において、剛性を高めるために、第2シート60は、ある程度の厚みを有していることが好ましい。
なおシート体30の剛性は、特にカードゲームシステムにおいてカード10として利用されるような場合、すなわちシート体30が単独で使用される場合に要求される。シート体30の利用態様については後述するが、たとえばシート体30が、筐体などに固定されるような場合には、シート体30の剛性を高めなくてもよいこともある。
以下、シート体30をカード10として利用したときの画像投影システム1における処理例について説明する。
図6は、処理装置100の機能ブロックを示す。処理装置100は、検出部110、処理部120、情報コード記憶部140、演出記憶部142および演出制御部150を備える。検出部110は、カード10に付されている情報コードを検出する機能をもつ。処理部120は、カード特定部122、カード位置取得部124および縁位置取得部126を有して構成され、検出された情報コードをもとに、その情報コードを有するカード10に関する情報や、カード10の状態などを取得する。演出制御部150は、処理部120から提供される情報をもとに、カード10への演出を制御し、具体的には投影装置300からカード10に対する演出画像を照射させる。
本実施例における処理装置100の処理機能は、CPU、メモリ、メモリにロードされたプログラムなどによって実現され、ここではそれらの連携によって実現される構成を描いている。したがってこれらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者に理解されるところである。
情報コード記憶部140は、情報コードと、情報コードを有するカード10の識別情報(以下、カードIDとよぶ)とを対応付けて記憶する。演出記憶部142は、カードIDに、演出内容を対応付けて記憶する。ここで演出内容は、カード10に投影する静止画像であってよく、またカード10に投影する動画像であってもよい。なお演出制御部150の機能がゲームプログラムによって実現される場合、演出記憶部142は、ゲームの進行に応じた演出内容を表現するプログラムを記憶していてもよく、このとき演出記憶部142は、ゲームプログラムを記録した記録媒体(たとえばROM媒体)として構成されてもよい。
図1に示すように、赤外線カメラであるコード読取装置200と、プロジェクタである投影装置300とが、カード配置エリア2の上方に配置される。コード読取装置200において、光源が赤外線をカード配置エリア2に照射し、赤外線センサが情報コード20を含むカード10からの反射光を検出する。処理装置100において、検出部110は、赤外線センサの検出結果を取得し、情報コード20を検出する。情報コード20は赤外線吸収材で印刷されているため、赤外線センサは、情報コード20を黒色領域として好適に検出できる。
図7は、赤外線センサの検出結果の一例を示す。このようにコード読取装置200は、赤外線反射画像を取得して、検出部110に渡す。なおコード読取装置200は、周期的に赤外線反射画像を撮影し、たとえば1/60秒に1枚の赤外線反射画像を検出部110に提供してもよい。以下、検出部110が、図7に示す情報コード20を検出するアルゴリズムを説明する。
まず検出部110は、撮影画像において、一直線に延びる基準セル21を検出し、検出した基準セル21の両端の垂直方向に、三角形のコーナーセル22の存在を確認する。ここで各端の垂直方向においてそれぞれ2つのコーナーセル22の存在が確認されると、検出部110は、4つのコーナーセル22に取り囲まれた領域内から、複数の方形セル23の配列を抽出する。以上のアルゴリズムにより、カード10の情報コード20が検出される。検出部110は、情報コード20の検出結果を処理部120に通知する。ここで検出結果は、情報コード20において抽出した方形セル23の配列と、カード配置エリア2における情報コード20の位置座標とを少なくとも含む。なお図6においては、検出部110が処理部120と異なる機能ブロックとして示されているが、検出部110の機能は、処理部120に組み込まれてもよい。また検出部110の機能は、処理部120ではなく、コード読取装置200に組み込まれてもよい。
情報コード記憶部140は、カードゲームにおいて用意されている全ての情報コード20と、カード10の識別情報(カードID)とを対応付けて記憶する。情報コード20が図3(b)に示す2次元コードである場合、情報コード記憶部140は、情報コード20の複数の方形セル23の配列と、カードIDとを対応付けて記憶してもよい。
処理部120は、検出部110における検出結果を利用して、様々な処理を行う。まずカード特定部122は、検出部110で検出された方形セル23の配列を、情報コード記憶部140に記憶された方形セル23の配列と比較して、一致する配列のカードIDを特定する。情報コード記憶部140が情報コード20を画像情報として保持している場合、カード特定部122は、検出された情報コード20の画像を、情報コード記憶部140に保持された画像情報とパターンマッチング処理することで、検出された情報コード画像に一致する画像情報を特定して、対応付けられたカードIDを特定する。パターンマッチング処理においては、検出された方形セル23の配列画像と、情報コード記憶部140に保持された方形セル23の配列画像とが比較されてもよい。なお情報コード記憶部140が方形セル23のビットパターンを保持している場合、カード特定部122は、検出された方形セル23のビットパターンを、情報コード記憶部140に保持された方形セル23のビットパターンと比較して、検出された方形セル23の配列のビットパターンに一致するビットパターンを特定して、対応付けられたカードIDを特定する。カード特定部122は、特定したカードIDをカード位置取得部124および縁位置取得部126に渡す。
カード位置取得部124は、検出部110で検出された情報コード20の位置座標から、カード配置エリア2におけるカード10の位置座標を取得する。カード10が矩形形状を有する場合、取得する位置座標は、カード配置エリア2におけるカード10の4つの頂点座標であってよい。なおカード位置取得部124は、カード配置エリア2におけるカード10の姿勢、すなわちカード配置エリア2の2次元座標系における傾きを示す角度情報も取得する。この角度情報は、カード10の下辺から上辺に向かう傾きとして表現され、したがって、カード10の天地によって、角度情報には正または負が設定される。
なお、カード10を利用した画像投影システム1においては、カード配置エリア2における実世界座標系と、コード読取装置200におけるカメラ座標系と、投影装置300におけるプロジェクタ座標系とがそれぞれ独立して存在する。処理部120は、これらの座標系を自動調整する座標調整機能を備えており、これによりコード読取装置200で検出された情報コード20の位置座標が、処理部120においてカード配置エリア2における位置座標に変換されて取り扱われ、またカード配置エリア2における位置座標が、処理部120において投影装置300におけるプロジェクタ座標系の位置座標に変換されて投影装置300に提供される。以下では、処理部120が、この座標調整機能を有していることを前提とし、説明の便宜上、様々な位置座標を、カード配置エリア2における2次元座標系の位置座標と同一視して説明する。
カード位置取得部124は、カード10の基準セル21およびコーナーセル22の位置関係を予め保持している。したがって検出部110が情報コード20を検出すると、カード位置取得部124は、情報コード20の基準セル21およびコーナーセル22の位置座標から、カード10の2次元座標系における4つの頂点座標および角度情報を取得できる。
以上は情報コード20が図3(b)に示す2次元コードである場合を示したが、たとえば情報コード20は、カード10の第2層に印刷された絵柄であってもよい。この場合、検出部110が、情報コード20を検出すると、カード位置取得部124は、絵柄の輪郭を特定することで、カード10の2次元座標系における4つの頂点座標および角度情報を取得できる。
カード位置取得部124は、カード10の4つの頂点座標および角度情報を、カードIDとともに演出制御部150に渡す。なおカード10の位置座標として、カード位置取得部124は、カード10の重心座標を導出し、重心座標および角度情報を、カードIDとともに演出制御部150に渡してもよい。
縁位置取得部126は、カード10の縁位置座標を取得する。カード10が矩形形状を有する場合、縁位置取得部126は、カード位置取得部124により取得された4つの頂点座標から、カード10の外縁の位置座標を取得できる。この場合は、隣り合う2つの頂点座標を結んだラインを特定することで、カード10の外縁の位置座標を取得する。
なおカード10は、矩形状でなくてもよく、たとえば円形状であってもよい。この場合、カード位置取得部124は、円形のカード10の半径を予め保持している。したがってカード位置取得部124は、カード10の中心位置座標を取得し、カード10の中心位置座標および半径を縁位置取得部126に渡すことで、縁位置取得部126が、カード10の外縁の位置座標を取得できるようになる。なおカード10の半径は、縁位置取得部126により保持されていてもよい。
このように縁位置取得部126は、カード配置エリア2に配置されたカード10の外縁を特定する機能をもつ。カード10の外縁は、投影装置300が画像光を投射する際の基準となるため、縁位置取得部126は、カード10の外縁位置座標を、カードIDとともに演出制御部150に渡す。なお縁位置取得部126の機能は、カード位置取得部124に組み込まれてもよく、この場合には、カード位置取得部124が、カードIDとともに、カード10の外縁位置座標を演出制御部150に渡すことになる。またカード位置取得部124の機能は、演出制御部150に組み込まれてもよい。
カード配置エリア2に配置されたカード10は、ゲーム進行において、ユーザにより動かされることがある。そこで処理部120は、一度検出したカード10を追跡処理する機能を有し、カード位置取得部124が、撮像された画像ごとに、カード10の位置座標および角度情報を取得し、また縁位置取得部126が、撮像された画像ごとに、カード10の縁位置座標を取得する。
演出制御部150は、たとえばゲームエンジンであって、処理部120から提供されるカードIDに応じて、そのカード10に対する演出制御を実行する。演出記憶部142は、カードIDと、演出パターンとを対応付けて記憶しており、演出パターンは、静止画像または動画像であってよい。既述したように演出パターンは、ゲームプログラムなどによって構成されてもよく、いずれにしても演出記憶部142は、カードIDに対応付けられている演出パターンを記憶するものとして構成される。
演出制御部150は、演出記憶部142に記憶された演出パターンにしたがって、投影装置300の画像投影を制御する。具体的に演出制御部150は、処理部120から提供されるカードIDに対応付けられている演出画像を演出記憶部142から読み出し、または演出記憶部142から読み出された演出パターンにしたがって演出画像を生成して、カード10が配置されている位置情報をもとに、カード10に対して、投影装置300に演出画像を投影させる。より具体的には、演出制御部150は、カード10の縁位置座標をもとに、投影装置300に、カード10に対応付けられている演出画像3(図1参照)を投影させる。これにより、ユーザは、カード10に投影される演出画像を目視でき、ゲームの演出を楽しめるようになる。
以上、図2〜図5に示したシート体30を、カードゲームにおけるカード10として使用する例について説明した。シート体30において、ユーザが通常環境下において目視できるように、第1シート40の表面にゲームキャラクタなどの図柄42を印刷することを示したが、第1シート40の表面には、たとえば可視光カメラにより撮像可能な情報コードが印刷されてもよい。ゲームシステムは、可視光カメラと赤外線カメラを備え、可視光カメラで検出される識別コードと、赤外線カメラで検出される識別コードとを用いて、ゲームを進行するようにしてもよい。このとき、両識別コードは同じであってもよく、また異なっていてもよい。
以下、本実施例のシート体30の利用態様について説明する。
シート体30は、たとえばイベントポスターとして利用できる。第1層の表面には、イベント用の写真やイラスト、文字などを赤外線非吸収材(赤外線透過材)によって印刷し、第2層の表面または裏面に、そのイベント情報にアクセスするためのURLなどを記述した情報コード20を赤外線吸収材によって印刷する。このポスターが第1層表面が外を向くように壁に貼られると、ユーザは、写真やイラスト、文字などを視認することができ、また赤外線カメラを搭載したモバイル端末(たとえばスマートフォンなど)でポスターを撮影することで、第2層に付された情報コード20を読み取り、イベント情報ページにアクセスできるようになる。
図8は、美術館においてシート体30を壁と同化させた例を示す。シート体30の第1層表面に、美術館の壁の色と同色の赤外線非吸収材を塗布(印刷)し、シート体30を壁に溶け込ませる。これによりシート体30が、ユーザによって目視できない、又は目視しにくくすることができる。ユーザは、たとえば赤外線カメラを搭載したヘッドマウントディスプレイや、モバイル端末で、絵画160周辺を撮像すると、赤外線センサが、シート体30に付された情報コード20を検出する。情報コード20に、絵画情報ページにアクセスするためのURLを記録したり、また絵画の情報を記録しておくことで、ユーザは、容易に絵画の情報を取得できるようになる。
図9〜図12に、シート体30と、シート体30に連結する部材とを備えた物体(3次元媒体、立体物)の例を示す。
図9(a)〜図9(c)は、ゲームシステムにおいて使用する立体駒の例を示す。
図9(a)は、立体駒162を、透明のボックスに入れた例を示す。透明ボックスの上面にシート体30が配置され、これによりユーザは、透明壁を通じて立体駒162を目視でき、またコード読取装置200が、シート体30に付された情報コード20を読み取ることができる。
図9(b)は、立体駒162の土台に、シート体30を利用した例を示す。このとき立体駒162は、赤外線透過可能な材料により形成され、また赤外線透過可能な染料(赤外線非吸収材)により塗装されている。これによりユーザは、立体駒162を目視でき、またコード読取装置200が、シート体30に付された情報コード20を読み取ることができる。
図9(c)は、立体駒162の底面に、シート体30を配置した例を示す。図9(b)と同様に、立体駒162は、赤外線透過可能な材料により形成され、また赤外線透過可能な染料(赤外線非吸収材)により塗装されている。これによりユーザは、立体駒162を目視でき、またコード読取装置200が、シート体30に付された情報コード20を読み取ることができる。
図9(b)、図9(c)に示す立体物である立体駒162は、ともに赤外線を透過可能な材料により形成され、且つ、表面が、赤外線を透過可能で且つ可視光線を透過しない(たとえば反射する)材料で覆われている点で共通している。表面は、かかる材料を塗布されるのであってもよい。
立体駒162は、その内部に、赤外線吸収材で形成されたコード部を埋め込まれてもよい。ここでコード部は、情報コード20を形成するコード要素であり、具体的には図3(b)に示す基準セル21、コーナーセル22、方形セル23である。コード部を埋め込む一つの態様は、図9(c)に示したように情報コード20を付したシート体30を立体駒162の底面に配置する例であるが、別の態様では、立体駒162の底面以外の位置に情報コード20を配置する。たとえば立体駒162を樹脂成形する際に、下側部分と上側部分とに分けた2つの部品を作成し、下側部品の上面または上側部品の下面に情報コード20を印刷した後、上側部品の下面と下側部品の上面とを貼り合わせて、立体駒162を作成する。こうすることで、立体駒162の内部に、赤外線吸収材で形成されたコード部を埋め込むことができる。
特に立体駒162が、図1に示すエリア2においてユーザにより動かされる場合に、情報コード20がユーザの手により隠されると、赤外線カメラによる情報コード20の検出精度が悪くなることも考えられる。そのため立体駒162の内部において、情報コード20を構成するコード部は、手により隠されない位置、たとえば立体駒162の上方部分に埋め込まれることが好ましい。図9(c)では立体物の例としてチェス駒を示しているが、チェス駒であれば、駒の頭部部分にコード部が埋め込まれて、赤外線カメラによる検出精度が高められることが好ましい。
図10(a)〜図10(b)は、シート体30を基台として、シート体30からスクリーン166を起立させて設けた立体駒164の例を示す。なおシート体30は、筐体に収容されていてもよい。
図10(a)は、投影装置300から照射される画像光が、スクリーン166に直接投影される立体駒164を示す。スクリーン166は、赤外線を透過し、可視光線を散乱させるスクリーンであってよい。
図10(b)は、投影装置300から照射される画像光が、シート体30の表面で反射し、スクリーン166に投影される立体駒164を示す。この立体駒164において、シート体30の第1層は、赤外線を透過し、可視光線を反射させるコールドミラーが採用される。なおコールドミラーの表面には、印刷層50は形成されておらず、入射された画像光をスクリーン166に対して全反射することが好ましい。
図11(a)は、シート体30を基台として、シート体30から物体172を起立させて設けた立体駒164の例を示す。図10(a)〜図10(b)に示す立体駒164では、画像光がスクリーン166に投影されるが、図11(a)に示す立体駒164では、画像光が物体172に投影される点で相違する。
物体172は、赤外線を透過する材料により形成され、表面は、赤外線を透過し且つ可視光線を透過しない(たとえば反射する)材料で覆われている。物体174の表面には白色塗料が塗布されて、投影される画像光を好適に反射することが好ましい。物体172は、画像光が投影される表面を立体的な形状としている。処理装置100は、物体172の立体的な形状を予め把握しており、したがってシート体30に付された情報コード20により立体駒164を特定すると、物体172の立体的形状に合わせるように、投影装置300から画像光を投影させる。
図11(b)は、物体172の表面の一例を示す。物体172の表面は、白色であり、図柄は付されていない。この例で物体172は、キャラクタの形を模したフィギュアである。
図11(c)は、物体172の表面に画像光を投影した状態を示す。物体172に対してキャラクタの画像光を投影することで、物体172は、キャラクタとしてユーザに認識されるようになる。なお処理装置100が、たとえばゲームシーンなどに応じて、投影するキャラクタを設定することができ、したがってユーザは、1つの立体駒164を、様々なキャラクタの駒として利用することもできる。なお物体172の立体形状の凹凸が大きい場合には、投影される画像光に影ができやすくなるため、凹凸は小さいことが好ましい。なおプロジェクションマッピングを行う際に、よりリアルに見せるために、処理装置100は、投影するキャラクタに影をもたせるようにしてもよい。
なお、処理装置100が物体172の立体的な形状を把握していることを利用して、処理装置100は、たとえばデプスカメラによって物体172の立体形状を認識し、その立体形状によって物体172を特定してもよい。なお、この場合は、エリア2に配置される全ての物体172の立体形状が異なっており、したがって認識される立体形状により物体172が識別される必要がある。このとき物体172にシート体30を付加しなくても、物体172を特定できることになるが、その場合であっても、認識精度を高めるために、物体172にシート体30が付加されていることが好ましい。
なお処理装置100が、たとえばトレーディングカードであるシート体30に付された図柄42を認識し、その図柄によって立体駒164を特定してもよい。この場合であってもシート体30に情報コード20が付されていることで、認識精度が高められる。
図12は、シート体30を基台として、シート体30上にコーン形状のスクリーン170を設けた立体駒168の例を示す。なおシート体30は、筐体に収容されていてもよい。この立体駒168において、シート体30の第1層は、赤外線を透過し、可視光線を反射させるコールドミラーが採用される。なおコールドミラーの表面には、印刷層50は形成されていない。スクリーン170は、投影装置300からの直接光を透過し、コールドミラーからの反射光を投影する光学特性を有する。なおスクリーン170は、コーン形状に限らず、キューブ形状、球形状、円柱形状であってもよい。
ユーザは、これらの立体駒を利用して、画像投影システム1においてカードゲームを楽しむことができる。立体駒において情報コード20が不可視とされることで、ユーザは、情報コード20の存在を意識することなく、画像投影システム1において情報コード20が自動的に処理される仕組みの実現が可能となる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。実施例では、シート体30の第1層に図柄42を、第2層に情報コード20を付した例を示したが、たとえば第2層に図柄42および情報コード20を一緒に付してもよい。この場合、第1層側から目視しても無模様の第1層表面が確認され、第1層側から赤外線カメラで撮像すると、情報コード20が検出される一方で、第2層側から目視すると、図柄42および情報コード20とが確認されるようになる。たとえば情報コード20が、図柄42の一部を構成するように形成されることで、ユーザは、情報コード20を意識することなく、画像投影システム1において情報コード20が自動的に処理される仕組みが実現される。
変形例においては、シート体30は、赤外線を透過し且つ可視光線を透過しない(たとえば反射する)材料により形成される第1層のみを有し、表面に図柄42が、裏面に情報コード20が付された構造をとってもよい。この変形例におけるシート体30において、第1層(たとえば第1シート40)の裏面に、図柄42および情報コード20を付すと、表面側から目視しても無模様の第1層表面が確認され、表面側から赤外線カメラで撮像すると、情報コード20が検出される一方で、第2層側から目視すると、図柄42および情報コード20とが確認されるようになる。上記したように、情報コード20が、図柄42の一部を構成するように形成されることで、ユーザは、情報コード20を意識することなく、画像投影システム1において情報コード20が自動的に処理される仕組みが実現される。
また、図2(a)や図5(b)に示したシート体30は、表面側からも裏面側からもコード読取装置200により情報コード20を読み取られることができる。このとき表面側から読み取られた情報コード20と、裏面側から読み取られた情報コード20とは、それぞれ左右反転した形状となる。そこで処理装置100は、コード読取装置200により読み取られた情報コード20の形状に応じて、シート体30が表面を上面としているか、または裏面を上面としているかを判断することも可能である。
図13(a)は、形状を変化させる可動部を有する立体物である物体174の一例を示す。この物体174は可動フィギュアであって、関節を動かすことで、物体174の形状(この場合は、フィギュアの姿勢)を変化させることができる。物体174は、赤外線を透過する材料により形成され、表面は、可視光線を透過しない(たとえば反射する)材料で覆われている。物体174の表面には白色塗料が塗布されて、投影される画像光を好適に反射することが好ましい。なお可動フィギュアである物体174は、ユーザが手動で動かしてもよいが、関節部分を電動としてゲームプログラムなどの指示によって動かされてもよい。
図13(b)は、フィギュア内部に、赤外線吸収材で形成されたコード部が埋め込まれている様子を示す。コード部176a〜176pは、可動部の動きにより物体174の形状が変化すると、物体174の内部における相対位置が変化するように、物体174に埋め込まれている。各コード部176は球体や立方体など、赤外線カメラにより撮影されやすい3次元形状を有していることが好ましい。
以下、物体174に対して画像光を投影する画像投影システム1の処理例について説明する。
図14は、処理装置100の機能ブロックの変形例を示す。処理装置100は、検出部210、処理部220、コードパターン記憶部240、演出記憶部242および演出制御部250を備える。検出部210は、物体174の内部の複数のコード部176を検出する機能をもつ。処理部220は、パターン特定部222およびフィギュア位置取得部224を有して構成され、検出された複数のコード部の配置(コードパターン)をもとに、そのコードパターンにマッチするタイプ情報や、物体174の位置を取得する。演出制御部250は、処理部220から提供されるタイプ情報をもとに、物体174への演出を制御し、具体的には投影装置300から物体174に対する演出画像を照射させる。
本変形例における処理装置100の処理機能は、CPU、メモリ、メモリにロードされたプログラムなどによって実現され、ここではそれらの連携によって実現される構成を描いている。したがってこれらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者に理解されるところである。
この変形例において、コードパターン記憶部240は、複数のコード部176により形成されるコードパターンと、そのタイプ情報とを対応付けて記憶する。コードパターンはフィギュアである物体174の姿勢を特定するものであり、全てのコード部176a〜176pの相対配置を定めたものであってもよいが、一部のコード部176の相対配置によって構成されてもよい。一部のコード部176によるコードパターンは、たとえばフィギュアの上半身に含まれる複数のコード部176の配置によって構成されてもよく、またフィギュアの右半身に含まれる複数のコード部176の配置によって構成されてもよい。
演出記憶部242は、コードパターンのタイプ情報に、演出内容を対応付けて記憶する。ここで演出内容は、フィギュアである物体174に投影する静止画像または動画像であり、たとえばキャラクタの顔や衣装などを含む画像であってよい。たとえばタイプ情報は、キャラクタの決めポーズに対応付けられ、キャラクタが決めポーズをとると、その決めポーズに対応付けられた画像がフィギュアに投影されるようになる。
この変形例において、フィギュアである物体174は、図1に示すカード配置エリア2に配置される。コード読取装置200において、光源が赤外線をカード配置エリア2に照射し、赤外線センサが、内部に複数のコード部176を有する物体174からの反射光を検出する。処理装置100において、検出部210は、赤外線センサの検出結果を取得し、複数のコード部176を検出する。コード部176は赤外線吸収材で形成されているため、赤外線センサは、コード部176を黒色領域として好適に検出できる。コード読取装置200は、周期的に赤外線反射画像を撮影し、たとえば1/60秒に1枚の赤外線反射画像を検出部210に提供してもよい。なお検出部210の機能は、処理部220に組み込まれてもよく、また検出部210の機能は、処理部220ではなく、コード読取装置200に組み込まれてもよい。
処理部220は、検出部210における検出結果を利用して、様々な処理を行う。まずパターン特定部222は、検出部210で検出された複数のコード部176の配置を、コードパターン記憶部240に記憶されたコードパターンと比較して、一致するコードパターンのタイプ情報を特定する。なお物体174は立体物であるため、パターン特定部222は、赤外線カメラにより撮影された画像にアフィン変換処理を施して、フィギュアを正面視したときの画像に変換して、コードパターン記憶部240に記憶されたコードパターンと比較することが好ましい。パターン特定部222は、特定したタイプ情報を演出制御部250に渡す。
フィギュア位置取得部224は、検出部210で検出された複数のコード部176の位置座標から、カード配置エリア2における物体174の位置座標および姿勢を取得し、演出制御部250に渡す。
演出制御部250は、たとえばゲームエンジンであって、処理部220から提供されるタイプ情報および位置、姿勢情報に応じて、その物体174に対する演出制御を実行する。演出記憶部242は、タイプ情報と、演出パターンとを対応付けて記憶しており、演出パターンは、既述したように静止画像または動画像であってよい。
演出制御部250は、演出記憶部242に記憶された演出パターンにしたがって、投影装置300の画像投影を制御する。具体的に演出制御部250は、処理部220から提供されるタイプ情報に対応付けられている演出画像を演出記憶部242から読み出し、または演出記憶部242から読み出された演出パターンにしたがって演出画像を生成して、物体174が配置されている位置、姿勢情報をもとに、物体174に対して、投影装置300に演出画像を投影させる。これにより、ユーザは、物体174に投影される演出画像を目視でき、ゲームの演出を楽しめるようになる。
実施例および変形例に関して、演出制御部150、250は、演出画像の投影を制御することを説明したが、それ以外の演出を制御してもよい。たとえば演出制御部150、250は、演出画像を投影する対象から、あたかも音がでるような演出を行ってもよい。この場合、画像投影システム1は指向性スピーカを備え、処理装置100は、対象物に対して演出画像を投影するとともに、指向性スピーカを制御して、対象物に対して音声出力し、これにより対象物があたかも音を出しているような演出を行ってもよい。
また演出制御部150、250は、ユーザの属性等の情報を参照して、演出記憶部142、242から読み出す演出パターンを決定してもよい。たとえばユーザが日本国籍を有していれば、日本語を含む演出パターンを選択し、米国国籍を有していれば、英語を含む演出パターンを選択してもよい。
また実施例では、情報コード20が、赤外線を吸収する赤外線吸収材により付されていることを説明した。ここで情報コード20を赤外線吸収材で形成することとしたのは、図7に例示したように、赤外線反射画像において、情報コード20が黒色に、それ以外の領域が黒色以外で検出されるようにするためである。つまり赤外線反射画像において、情報コード20と、それ以外の領域とがコントラストを有していればよく、これにより検出部110が、情報コード20を検出できるようになる。
そのため変形例では、情報コード20が、赤外線を反射する赤外線反射材により付されて、少なくとも情報コード20の周囲の領域が、赤外線を吸収する材料で形成され、情報コード20と、それ以外の領域とがコントラストを有するようにされてもよい。たとえば図2(a)、図2(b)に示すシート体30で、印刷層70(情報コード20)を赤外線反射材で形成していれば、赤外線反射特性が低いテーブル上に配置した場合に、テーブルは黒く、一方で情報コード20は白く検出されるため、このコントラストにより検出部110は、情報コード20を検出できる。なお情報コード20を再帰性反射材で形成することで、検出される情報コード20の輪郭をシャープにして、検出精度を高められるようになる。同様に図2(c)に示すシート体で、情報コード20を赤外線反射材で付し、第3シート90を赤外線吸収材で形成してもよい。なお赤外線反射材は、赤外領域の光波を全て反射する必要はなく、コード読取装置200のセンサが反射された赤外線を検出できる程度の反射率の材料であればよい。当然のことながら情報コード20の赤外線反射材は、第3シート90の赤外線吸収材よりも高い赤外線反射特性が高く、反射率の差が大きいほど、情報コード20の検出精度を高められる。
同様に、図4(a)、図4(b)、図5(b)に示すシート体30で、印刷層70(情報コード20)を赤外線反射材で形成し、第2シート60を赤外線吸収材で形成してもよい。また実施例の立体駒162に関し、その内部に、赤外線吸収材で形成されたコード部が埋め込まれてもよいことを説明したが、赤外線反射材で形成されたコード部が埋め込まれてもよい。立体駒162を樹脂成形する際に、下側部分と上側部分とに分けた2つの部品を作成し、上側部品の下面に赤外線反射材で情報コード20を印刷し、下側部品の上面に赤外線吸収材を塗布した後、上側部品の下面と下側部品の上面とを貼り合わせて、立体駒162を作成する。こうすることで、立体駒162の内部に、赤外線反射材で形成されたコード部を埋め込むことができる。
1・・・画像投影システム、2・・・カード配置エリア、3・・・演出画像、4・・・テーブル、10・・・カード、20・・・情報コード、30・・・シート体、40・・・第1シート、42・・・図柄、44・・・塗布層、50・・・印刷層、60・・・第2シート、70・・・印刷層、80,82,84・・・接着層、90・・・第3シート、100・・・処理装置、200・・・コード読取装置、300・・・投影装置。
本発明は、情報コードを使用する技術分野に利用できる。

Claims (15)

  1. 赤外線を透過する第1層と、
    第2層と、を備えるシート体であって、第1層の裏面と、第2層の表面とが対向するように配置されており、
    第2層の表面または裏面には、赤外線吸収材または赤外線反射材により情報コードが付されていることを特徴とするシート体。
  2. 第1層の裏面と第2層の表面とが貼り合わされていることを特徴とする請求項1に記載のシート体。
  3. 第1層の表面には、可視光線が照射されたときに目視可能な赤外線透過材により図柄が付されていることを特徴とする請求項1または2に記載のシート体。
  4. 第2層は、赤外線を透過するシートであって、情報コードは、第2層の裏面に付されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のシート体。
  5. 情報コードが赤外線吸収材により付されている場合に、第2層の裏面に対向して、赤外線を反射する第3層が配置されていることを特徴とする請求項4に記載のシート体。
  6. 情報コードが赤外線反射材により付されている場合に、第2層の裏面に対向して、赤外線を吸収する第3層が配置されていることを特徴とする請求項4に記載のシート体。
  7. 第2層は、赤外線を反射するシートであって、赤外線吸収材による情報コードは、第2層の表面に付されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のシート体。
  8. 第2層は、赤外線を吸収するシートであって、赤外線反射材による情報コードは、第2層の表面に付されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のシート体。
  9. 第1層は、赤外線を透過し且つ可視光線を透過しない材料をシート上に塗布した塗布層として形成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のシート体。
  10. 第1層と第2層の間に、赤外線を透過する層が設けられていることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のシート体。
  11. 赤外線を透過し且つ可視光線を透過しない材料により形成されるシート体であって、
    シート体の表面には、可視光線が照射されたときに目視可能な赤外線透過材により図柄が付されており、
    シート体の裏面には、赤外線吸収材または赤外線反射材により情報コードが付されている、
    ことを特徴とするシート体。
  12. 赤外線を透過する材料により形成される立体物であって、
    当該立体物の表面は、可視光線を透過しない材料で覆われており、
    当該立体物の内部に、赤外線吸収材または赤外線反射材で形成されたコード部が埋め込まれていることを特徴とする立体物。
  13. 前記コード部は、当該立体物の内部において、情報コードを形成することを特徴とする請求項12に記載の立体物。
  14. 当該立体物は、形状を変化させる可動部を有して形成され、
    前記コード部は、可動部の動きにより当該立体物の形状が変化すると、当該立体物の内部における相対位置が変化するように埋め込まれていることを特徴とする請求項12または13に記載の立体物。
  15. 請求項1から11のいずれかに記載のシート体と、
    赤外線反射画像を撮影するコード読取装置と、
    を備えた情報コード読取システム。
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