JPWO2015098920A1 - 医療用液体収納用容器体およびそれを用いた薬剤充填済み医療用容器 - Google Patents

医療用液体収納用容器体およびそれを用いた薬剤充填済み医療用容器 Download PDF

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Abstract

医療用液体収納用容器体(1)は、容器本体(2)と、容器本体(2)の上面に、回動可能に取り付けられた吊下用部材(4)とを備える。容器本体(2)は、上面にピン状突起(23)を含む吊下用部材保持部を備える。吊下用部材は、ピン状突起が貫通する貫通孔(45)を有するベース部(40)と、ベース部(40)の一端側から側方に延びる折り曲げ可能なヒンジ部(43a,43b)と、ヒンジ部と連結した起立操作部(42)とを有し、かつ、起立操作部(42)の下面と容器本体(2)の上面との間に隙間(15)を備えている。

Description

本発明は、吊下用部材を備えた医療用液体収納用容器体およびそれを用いた薬剤充填済み医療用容器に関する。
吊り下げ用の吊り具が上面部に取り付けられた医療用容器が、いくつか提案されている。例えば、特許3594280号公報(特許文献1)に「吊具付容器の製造方法」が開示されている。
特許文献1の吊具付容器は、容器本体(1)と吊り具(2)を備える。容器本体は、底面(15)の外周側には、リブとして機能する折返し部(15C)が設けられている。吊り具(2)は、図4に示す様に、底面(15)の凹没部分にほぼ嵌合する形状になされている。具体的には、吊り具(2)は、外郭を略矩形の平面形状になされた帯状の枠部(21)と、枠部(21)の1組の対角を連結する帯状の連結部(22)と、連結部(22)の中央(枠部(21)の中心)に位置し且つ円盤状になされた固定部(23)とから構成される。吊り具(2)の連結部(22)の基端部分であって、容器本体(1)の底面(15)に対峙する枠部(21)の表面には、連結部(22)の側縁に沿って枠部(21)を対称に折り曲げるための各一対の溝(21e)が設けられる。斯かる溝(21e)を利用し、枠部(21)の隣接する2辺を1組として各組ごとに三角形状に折り曲げられることにより、吊り具(2)は、容器本体(1)の底面(15)から突出する吊り下げ手段として機能する。すなわち、図3及び図4に示す容器を吊り下げる場合は、容器本体(1)の底面(15)に取り付けられた吊り具(2)の枠部(21)を折り曲げることにより、底面(15)から突出する略三角形状の1組のベルトを形成する。従って、図6に示す様に、折り曲げた吊り具(2)をフック等に掛止することにより、容器本体(11)を転倒状態で吊り下げることができるものとなっている。
特許3594280号公報
特許文献1のものでは、図3及び図4に示す容器を吊り下げる場合は、容器本体(1)の底面(15)に取り付けられた吊り具(2)の枠部(21)を折り曲げることにより、底面(15)から突出する略三角形状の1組のベルトを形成することが必要である。しかし、容器本体の上面部に近接する吊り具(2)の枠部(21)を折り曲げることは困難であり、場合によっては、吊り具(2)の枠部と容器本体との間に平板状のものを挿入して、引き起こす必要がある。また、吊り具(2)が、容器本体(1)の底面(15)の凹没部分にほぼ嵌合する形状のため、折り曲げた吊り具(2)の一部が底面(15)の折返し部(15C)に引っ掛かり、吊下部材を基点として吊具付容器を回動させ難い恐れがある。
そこで、本発明では、熱可塑性樹脂製容器本体と、容器本体の上面部に、回動可能に取り付けられた吊下用部材とを備え、吊下用部材の一部を起立させることにより、輸液用スタンドに吊り下げ可能となる医療用液体収納用容器体であって、吊下用部材の起立操作が容易であり、かつ、スタンドに吊り下げられた容器体が、吊下部材を基点として、良好に回動可能である医療用液体収納用容器体およびそれを用いた薬剤充填済み医療用容器を提供するものである。
上記目的を達成するものは以下のものである。
下部に排出用開口部を有する容器本体と、前記容器本体の上面部に、前記容器本体に対して回動可能に取り付けられた吊下用部材とを備える医療用液体収納用容器体であって、
前記容器本体は、前記上面部に設けられ、上方に向かって突出し、かつ、上部に膨出部を有するピン状突起を備える吊下用部材保持部を有し、
前記吊下用部材は、前記ピン状突起が貫通する貫通孔を有する板状のベース部と、前記ベース部の一端側から側方に延びる折り曲げ可能なヒンジ部と、前記ヒンジ部の前記ベース部側と反対側の端部に連結した起立操作部とを備え、前記吊下用部材は、前記貫通孔を前記ピン状突起が貫通し、かつ、前記ベース部の前記貫通孔の周囲の上面が前記膨出部と当接することにより、前記容器本体の前記上面部に回動可能かつ離脱しないように取り付けられており、
前記吊下用部材は、前記ヒンジ部を屈曲させることにより、前記起立操作部を上方に向かって起立可能であり、かつ、起立した前記起立操作部内に前記容器本体を吊り下げるための吊下部が形成されるものとなっており、
さらに、前記吊下用部材の全体は、前記容器本体の前記上面部よりも上方に位置しており、かつ、前記ヒンジ部を屈曲させる前の状態において、前記起立操作部の少なくとも前記ベース部側と反対側の端部の下面と前記容器本体の前記上面部との間に隙間が形成されている医療用液体収納用容器体。
また、上記目的を達成するものは以下のものである。
上記の医療用液体収納用容器体と、前記排出用開口部を封止するとともに、薬剤排出用針の接続が可能な排出ポートと、前記医療用液体収納用容器体内に充填された薬剤とを備える薬剤充填済み医療用容器。
図1は、本発明の医療用液体収納用容器体を用いた薬剤充填済み医療用容器の一実施例の正面図である。 図2は、図1に示した薬剤充填済み容器体の平面図である。 図3は、図1に示した薬剤充填済み容器体の右側面図である。 図4は、図1のA−A線断面図である。 図5は、本発明の医療用液体収納用容器体の上部部分を説明するための説明図である。 図6は、図1に示した薬剤充填済み容器体に用いられている吊下用部材の正面図である。 図7は、図6に示した吊下用部材の右側面図である。 図8は、図6に示した吊下用部材の平面図である。 図9は、図6に示した吊下用部材の底面図である。 図10は、図8のB−B線断面図である。 図11は、図6に示した吊下用部材の平面側斜視図である。 図12は、図6に示した吊下用部材の底面側斜視図である。 図13は、本発明の医療用液体収納用容器体を用いた薬剤充填済み医療用容器の作用を説明するための説明図である。 図14は、本発明の医療用液体収納用容器体を用いた薬剤充填済み医療用容器の作用を説明するための説明図である。 図15は、本発明の医療用液体収納用容器体を用いた薬剤充填済み医療用容器の作用を説明するための説明図である。 図16は、本発明の医療用液体収納用容器体に用いられる別の態様の吊下用部材の平面図である。 図17は、図16に示した吊下用部材の底面図である。 図18は、本発明の医療用液体収納用容器体における容器本体への吊下用部材の取付方法を説明するための説明図である。 図19は、本発明の医療用液体収納用容器体における容器本体への吊下用部材の取付方法を説明するための説明図である。 図20は、本発明の医療用液体収納用容器体における容器本体への吊下用部材の取付方法を説明するための説明図である。 図21は、本発明の医療用液体収納用容器体における容器本体への吊下用部材の取付方法を説明するための説明図である。 図22は、本発明の医療用液体収納用容器体における容器本体への吊下用部材の取付方法を説明するための説明図である。 図23は、本発明の医療用液体収納用容器体における容器本体への吊下用部材の取付方法を説明するための説明図である。 図24は、本発明の医療用液体収納用容器体における容器本体への吊下用部材の取付方法を説明するための説明図である。
本発明の医療用液体収納用容器体および薬剤充填済み医療用容器を図面に示す実施例を用いて説明する。
本発明の薬剤充填済み医療用容器10は、図1ないし図4に示すように、医療用液体収納用容器体1と、医療用液体収納用容器体1の排出用開口部22を封止するとともに、薬剤排出用針の接続が可能な排出ポート3と、医療用液体収納用容器体1内に充填された薬剤5とを備える。
本発明の医療用液体収納用容器体1は、図1ないし図15に示すように、下部に排出用開口部22を有する容器本体2と、容器本体2の上面部26に、回動可能に取り付けられた吊下用部材4とを備える。
容器本体2は、上面部26に設けられ、上方に向かって突出し、かつ、上部に膨出部24を有するピン状突起23を備える吊下用部材保持部を有する。吊下用部材4は、ピン状突起23が貫通する貫通孔を有する板状のベース部40と、ベース部40の一端側から側方に延びる折り曲げ可能なヒンジ部43(43a,43b)と、ヒンジ部43(43a,43b)のベース部40側と反対側の端部に連結した起立操作部42とを備える。吊下用部材4は、貫通孔45をピン状突起23が貫通し、かつ、ベース部40の貫通孔45の周囲の上面が膨出部24と当接することにより、容器本体2の上面部26に回動可能かつ離脱しないように取り付けられている。そして、吊下用部材4は、ヒンジ部43(43a,43b)を屈曲させることにより、起立操作部42を上方に向かって起立可能であり、かつ、起立した起立操作部42内に容器本体を吊り下げるための吊下部14が形成されるものとなっている。さらに、吊下用部材4の全体は、容器本体2の上面部26よりも上方に位置しており、かつ、ヒンジ部43(43a,43b)を屈曲させる前の状態において、起立操作部42の少なくともベース部40側と反対側の端部の下面41bと容器本体2の上面部26との間に隙間が形成されている。
本発明の医療用液体収納用容器体1は、図1ないし図4に示すように、熱可塑性樹脂製容器本体2と、容器本体2の上面部26に、回動可能に取り付けられた吊下用部材4とからなる。
そして、本発明の医療用液体収納用容器体1では、図5に示すように、吊下用部材4が最も下方に位置した状態(言い換えれば、吊下用部材4が最も容器本体2の上面部26に近接する状態)においても、ヒンジ部43(43a,43b)を屈曲させる前の状態において、吊下用部材4の起立操作部42の下面と容器本体2の上面部26との間に隙間15を有するものとなっている。これにより、起立操作部42の端部に指先を引掛けやすくなり、起立操作部42の起立操作が容易になる。なお、この隙間15は、ヒンジ部43(43a,43b)を屈曲させる前の状態において、吊下用部材4の起立操作部42の少なくともベース部40側と反対側の端部の下面と容器本体2の上面部26との間に形成されていればよい。また、この隙間15は、ヒンジ部43(43a,43b)を屈曲させる前の状態において、起立操作部42の下面全体と容器本体2の上面部26との間に形成されていることが好ましい。
また、この実施例の医療用液体収納用容器体1では、図1および図5に示すように、吊下用部材4の起立操作部42の下面と容器本体2の上面部26との間の隙間15は、ヒンジ部43(43a,43b)を屈曲させる前の状態において、起立操作部42の端部に向かって、具体的には、起立操作部42のベース部40側と反対側の端部に向かって広がるものとなっている。よって、起立操作部42の起立操作時に上方に押される端部は、特に広い隙間を有しており、起立操作がさらに容易なものとなっている。
なお、この実施例では、容器本体2の上面部26が、ピン状突起26の下端部に向かって凸状に湾曲しており、これにより、起立操作部41の下面が貫通孔45の中心軸と垂直でありながら、起立操作部42の下面と容器本体2の上面部26との間の隙間15が、起立操作部42のベース部40側と反対側の端部に向かって広がるものとなっている。
さらに、この実施例の医療用液体収納用容器体1では、図5の状態において、吊下用部材4をピン状突起23の上部(上端)方向に押し上げることにより、吊下用部材4の起立操作部42の下面と容器本体2の上面部26との間の隙間15は、さらに広がるものとなっている。具体的には、図5の状態において、吊下用部材4をピン状突起23の上端方向に押し上げることにより、図1の状態となるまで、すなわち、吊下用部材4が膨出部24の下面に当接するまで、容器本体2の上面部26より離間する方向に移動する。これにより、吊下用部材4の起立操作部42の下面と容器本体2の上面部26との間の隙間15は、さらに広がるため、起立操作がさらに容易となり、かつ、吊下用部材4の回動が容易かつ確実なものとなっている。
さらに、この実施例の医療用液体収納用容器体1では、吊下用部材4は、ヒンジ部43を屈曲させる前の状態において、ピン状突起23を軸芯として一周回動(一回転)させたとき、回動中に隙間15が常に形成されるものとなっている。これにより、起立操作部42をピン状突起23の周囲でどのような方向に向けても、起立操作部42の端部に指先を引掛けやすくなり、起立操作部42の起立操作が容易になる。
容器本体2は、図1ないし図4に示すように、扁平状の外形を有し、内部に薬剤収納室を有する筒状本体部21と、排出用開口部22と、閉塞した上面部26を有している。筒状本体部21は、下端に向かって縮径し、下端が排出用開口部22となっている。そして、筒状本体部21は、扁平状に形成されており、ある程度の面積を有する第1の平板シート部21aと、この第1の平板シート部21aと向かい合い、ほぼ同じ大きさを有する第2の平板シート部21bと、第1の平板シート部21aの一方の側部と第2の平板シート部21bの一方の側部を繋ぐ湾曲した第1の側部21cと、第1の平板シート部21aの他方の側部と第2の平板シート部21bの他方の側部を繋ぐ湾曲した第2の側部21dとを備えている。そして、第1の平板シート部21a、第2の平板シート部21b、第1の側部21cおよび第2の側部21dは、可撓性を有している。そして、容器本体2は、内部に充填された薬液の排出とともに、第1の側部21cおよび第2の側部21dが折れ曲がるように変形し、第1の平板シート部21aと第2の平板シート部21bは、接触し、内部容量が減少するものとなっている。
また、排出用開口部22には、フランジ部25が設けられている。上面部26は、容器本体2の閉塞した天井部を形成している。上面部26の中央部は、略平坦部となっており、この平坦部に吊下用部材保持部が形成されている。この実施例の容器体1では、吊下用部材保持部は、上面部26より上方に突出するピン状突起23と、その上端(先端)に形成された膨出部24を備えている。この膨出部24は、ベース部40の貫通孔保有部44(貫通孔45の周囲)の上面と係合可能である。これにより、吊下用部材4が、容器本体2の上面部26に回動可能かつ離脱しないように取り付けられる。また、膨出部24は、ピン状突起23の上端部を軟化または溶融することにより形成されている。また、膨出部24は、略半球状のものとなっており、下面に環状平坦部を有している。特に、この実施例では、上端部を溶融して膨出部24を形成する前のピン状突起23は、図18に示すように、上端(先端)に向かって縮径するものとなっている。なお、吊下用部材保持部の形態は、上記のものに限定されない。例えば、ピン状突起の上端に別部材であるキャップを固定し、膨出部を形成したものであってもよい。また、ピン状突起の上端付近に、ベース部40の貫通孔45よりも縮径した縮径部を設け、この縮径部より上端側を膨出部としてもよい。
容器本体2としては、ある程度の保形性を有するものに、内部の液体の排出により、向かい合いかつ広い側面を有する部分が徐々に近接し、つぶれていくもの(容器本体の厚さ方向につぶれるもの)が好適である。よって、容器本体2は、ある程度の硬度と可撓性を有し(かつ実質的に柔軟性を持たず)かつ薄肉のものにより形成され、側壁が内側に可撓可能なものとなっている。容器本体2は、熱可塑性樹脂製容器本体であることが好ましい。容器本体2の形成材料である熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレンコポリマー、ポリプロピレンとポリエチレンもしくはポリブテンの混合物)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート)、ポリアミド、ポリ塩化ビニリデン、 ポリフッ化ビニリデンなど等が挙げられる。この中でも、耐熱性に優れたポリプロピレン系樹脂が最も好ましい。
また、容器本体2は、例えば、有底パリソンを使用する二軸延伸ブロー法によって作製することが好ましい。さらに、有底パリソンの突起により、上記ピン状突起を形成することが好ましい。容器本体2の内容積としては、50〜800mlが好ましく、ピン状突起23の直径は2〜5mm程度が好ましい。また、容器本体2の厚さは、15〜50mmが好ましく、容器本体の幅は、60〜150mm、容器本体の長さは110〜250mmであることが好ましい。
吊下用部材4は、図1ないし図4、図13ないし図15に示すように、容器本体2の上面部26に、回動可能に取り付けられている。
この実施例の吊下用部材4は、ピン状突起23が貫通する貫通孔を有する板状のベース部40と、ベース部40の一端側から側方に延びる折り曲げ可能なヒンジ部43(43a,43b)と、ヒンジ部43(43a,43b)のベース部40側と反対側の端部に連結した起立操作部42とを備える。そして、ベース部40は、ベース部本体41と、貫通孔45を有する貫通孔保有部44を備える。2つのヒンジ部43a,43bは、貫通孔保有部44を挟むようにベース部本体41の一端側から側方に延びる折り曲げ可能なものとなっている。
起立操作部42は、2つのヒンジ部43a,43bのベース部40側と反対側の端部同士を連結するU字状となっている。そして、2つのヒンジ部43a,43bが屈曲する部分を結ぶ仮想線Xは、貫通孔45の中心軸付近を通過するものとなっている。このようにすることにより、2つの屈曲部43cと貫通孔45の中心軸(言い換えれば、ピン状突起の中心軸)がほぼ直線上となるため、医療用液体収納用容器体1の吊り下げ状態がより安定したものとなる。
そして、吊下用部材4は、ヒンジ部43を屈曲させることにより、起立操作部42を上方に向かって起立可能である。さらに、吊下用部材4の全体は、容器本体2の上面部26よりも上方に位置している。そして。ヒンジ部43(43a,43b)を屈曲させる前の状態において、起立操作部42の少なくともベース部40側と反対側の端部(言い換えれば、起立操作部42の湾曲部)の下面41bと容器本体2の上面部26との間に隙間を有するものとなっている。
ベース部40は、図8、図9、図11および図12に示すように、吊下用部材4の一端側を形成し、起立操作部42は、ベース部40と向かい合い、吊下用部材の他端側を形成している。そして、ベース部40と起立操作部42は、2つのヒンジ部43a,43bにより連結された形態となっている。
この実施例のものでは、ベース部40は、略矩形状の平板状のものとなっている。そして、この実施例の吊下用部材4では、図6ないし図11に示すように、貫通孔保有部44は、ベース部本体41の一端側から側方に延び、中央部にピン状突出部23の外径より若干大きい内径を有する貫通孔45を備えている。
また、貫通孔保有部44は、ベース部本体41の上面より若干突出した肉厚部となっている。そして、貫通孔保有部44の端部は、吊下用部材4の一端(言い換えれば、ベース部本体41のヒンジ部43側と反対側の端部)の中央部付近まで延びている。このため、肉厚の貫通孔保有部44は、貫通孔45を含むベース部40の中央部を補強している。また、貫通孔保有部44は、上記の端部に向かって、幅が徐々に狭くなっている。そして、貫通孔保有部44の端部には、凹部67が設けられており、この凹部67の中心には、ゲート跡を有している。
また、この実施例の吊下用部材4は、図6、図7、図9および図12に示すように、ベース部40の下面41bに下方(容器本体2の上面部26方向)に延びる下面突出部46a,46bを有している。そして、下面突出部46a,46bは、少なくとも、ヒンジ部43近傍から、ベース部40の一端(ヒンジ部43)側と反対側の端部まで、ベース部40の外縁に沿って形成されている。
具体的には、下面突出部46a,46bはそれぞれ、ベース部本体41の下面かつ2つの角部の各ヒンジ部43a、43b近傍から、ベース部本体41の一端(ヒンジ部43)側と反対側の端部まで、ベース部本体41の外縁に沿って延びるものとなっている。また、下面突出部46a,46bは、貫通孔保有部44(貫通孔45の周囲)の下面よりも下方に突出している。この下面突出部46a,46bを有することにより、起立操作部42の下面と容器本体2の上面部26との間に隙間15が形成された状態で、ベース部40の下面41bと容器本体2の上面部26との間への板状体(例えば、スリットを有する側壁を備えた容器トレイのスリット周囲の側壁)の進入を防止することができる。
なお、下面突出部46a,46bは、連続するものであってもよい。また、下面突出部46a,46bはそれぞれ、ベース部40の下面41bの外縁に沿って間欠的に形成された複数のリブからなるものあってもよい。また、ベース部本体41の下面全体を突出部としてもよい。さらに、下面突出部46a,46bは、ベース部40の一端(ヒンジ部43)側と反対側の端部において、ベース部40の中央付近まで延びていることが好ましい。具体的には、ベース部本体41の2つの角部よりも内側まで延びていることが好ましい。これにより、吊下用部材4のスタンドへの吊下時に、ベース部本体41の貫通孔保有部44の両側に位置する部分が上方に向かって撓むことが防止され、医療用液体収納用容器体1に鉛直方向下向きの荷重がかかった際に、吊下用部材4が破損し難くなる。
また、この実施例の吊下用部材4では、貫通孔保有部44(貫通孔45の周囲)の上面は、貫通孔45の上端縁に沿って一周、ほぼ平坦面となっている。このため、スタンドに吊り下げた状態の医療用液体収納用容器体1に鉛直方向下向きの荷重がかかった際に、貫通孔45の上端縁に沿った一周に渡ってほぼ均一に力を受けるため、応力が集中せず、吊下用部材4が破損し難くなる。また、ベース部本体41の上面41aは、ほぼ平坦面となっている。そして、貫通孔保有部44の上面は、ベース部本体41の上面41aより上方に突出している。このため、貫通孔保有部44の下面をベース部本体41の下面より下方に突出させることなく、貫通孔保有部44をベース部本体41より肉厚とすることができ、吊下用部材4が破損し難くなる。
起立操作部42は、図8、図9、図11、図12および図13に示すように、U字状に形成されており、ベース部側の端部である2つの足部(基端部)は、各ヒンジ部43a,43bのベース部側と反対側の端部(先端)と連結している。この起立操作部42は、ベース部側と反対側の端部であるU字状の頭部(先端部)側をベース部方向に押し上げることにより、各ヒンジ部43a,43bが屈曲し、起立する。そして、起立した起立操作部42は、図13および図14に示すように、内部に広い開口部14を有し、輸液容器ハンガーのフックに吊下可能な吊下部として機能する。
また、この実施例の吊下用部材4では、図6,図8および図11に示すように、起立操作部42は、ベース部40側と反対側の端部、すなわち、貫通孔保有部44と向かい合う周縁部の上面に設けられた起立操作部突出部49を備えている。このような起立操作部突出部49を設けることにより、吊下用部材4のスタンドへの吊下時に、起立操作部42のベース部41側と反対側の端部が輸液容器ハンガーのフックに巻き付くように変形することが防止され、医療用液体収納用容器体1に鉛直方向下向きの荷重がかかった際に、吊下用部材4が破損し難くなる。また、起立操作部42のベース部40側と反対側の端部(先端部)の把持が容易なものとなる。
また、起立操作部42は、図8、図9、図11、図12および図13に示すように、上面側に設けられたU字状凹部51が設けられており、下面側は、連続しないU字状の凹部63が設けられている。下面側の凹部63は、3つの凹部により構成されており、それらを繋ぐとU字状となる。
吊下用部材4は、図8、図9、図11ないし図15に示すように、2つのヒンジ部(言い換えれば、屈曲可能部、折曲可能部)43a,43bを備えている。ヒンジ部43a,43bは、ベース部40の一端側の両側部より側方に所定幅にて延びるものとなっている。そして、各ヒンジ部43a,43bは、図6、図10および図12に示すように、ベース部40および起立操作部42に比べて薄肉部となっている。さらに、この実施例では、図6に示すように、各ヒンジ部43a,43bは、その中央部が、最も肉薄となっているため、ヒンジ部は、その中央部において図13および図14に示すように屈曲する。
また、この実施例の吊下用部材4では、図9、図10、図12に示すように、貫通孔保有部44の下面側に設けられた複数(具体的には、3つ)の円弧状凹部48を備えている。また、この円弧状凹部48は、連続した環状凹部であってもよい。円弧状凹部48は、貫通孔45より若干離間し、かつ実質的に貫通孔45と同心的となるように形成されている。このような円弧状凹部48を設けることにより、吊下用部材の側部への衝撃付与時、起立操作部42の起立操作時におけるピン状突起23の破損を防止する。具体的には、円弧状凹部48と貫通孔45間の部分が、緩衝部として機能するため、吊下用部材に付与された力がピン状突起23に伝達されることを抑制する。
また、この実施例の吊下用部材4では、図9、図10、図12に示すように、貫通孔45の下部は、上面側に向かって拡径するテーパー部47となっている。このようなテーパー部47を設けることにより、容器本体2のピン状突起23への吊下用部材4の貫通孔45の挿入が容易なものとなる。また、この実施例の吊下用部材4では、図9、図10、図12に示すように、ベース部本体41の下面41bの基端中央部より下方に突出する突起68が設けられている。突起68は、ベース部40の下面突出部46a,46bの内側端部間に位置している。このような突起を設けることにより、起立操作部42の起立操作時における吊下用部材4のベース部40がより安定したものとなる。
そして、吊下用部材4は、図8ないし図13に示すように、貫通孔保有部44と起立操作部42間に設けられた開口部(吊下部)14を備えている。この実施例の吊下用部材4では、貫通孔保有部44のベース部本体41側と反対側の端部(先端)と起立操作部42のベース部40側と反対側の端部(先端部)の内面間は、十分に離間しており、かなり広い開口部14となっている。さらに、この実施例の吊下用部材4は、開口部14と連続し、貫通孔保有部44と各ヒンジ部43a,43b間に位置する2つのスリット部14a,14bを有している。貫通孔保有部44と各ヒンジ部43a,43b間にスリット部14a,14bが設けられていることにより、言い換えれば、貫通孔保有部44と各ヒンジ部43a,43bが、スリット部14a,14bにより分断されていることにより、ヒンジ部における屈曲が容易かつ確実なものとなっている。そして、ヒンジ部43a、43b間に、貫通孔保有部を有するため、医療用液体収納用容器体1の吊り下げ状態が安定したものとなる。
また、図2および図15に示すように、容器本体2の上面部26は、平面視において、短軸Zと長軸Yとを有し、吊下用部材4は、貫通孔45の中心(膨出部24の中心)から起立操作部42のベース部40側と反対側の端部までの距離Lが、短軸Zの長さの1/2よりも長く、長軸Yの長さの1/2より短いものとなっている。このため、図15に示すように、吊下用部材4は、図2に示す状態より、回動することにより、起立操作部42が、容器本体2の上面部26よりも側方に突出可能なものとなっている。このような状態となることにより、起立操作時の起立操作部42の把持が容易となる。また、図2に示すように、吊下用部材4は、ヒンジ部43の屈曲軸X(図8参照)が短軸と平行な状態では、平面視において吊下用部材4の全体が容器本体2の外縁の内側に位置するものとなっている。このような状態となることにより、保管や輸送時に吊下用部材4が容器本体2よりも側方に突出して邪魔となることがない。
なお、吊下用部材4は、図15に示すように、容器本体2の平面視における短軸Zの中点付近にピン状突起23(膨出部24)の中心が位置する状態において、起立操作部42が、容器本体2の上面部26よりも側方に突出可能なものとなっている。また、この実施例における容器本体2では、図15に示すように、上面部26は、第1の平板シート部21aの上縁よりピン状突起23に向かって傾斜する第1の傾斜部26aと、第2の平板シート部21bの上縁よりピン状突起23に向かって傾斜する第2の傾斜部26bとを備えており、上面部26(容器本体2の上部)は、ピン状突起23に向かって(言い換えれば、容器本体2の上端に向かって)、幅(容器本体の厚み)が徐々に狭くなるものとなっている。このため、図15に示すような吊下用部材4の起立操作部42が、第1の平板シート部21aもしくは第2の平板シート部21bの上方に位置する状態において、起立操作部42の下面と上面部26間(傾斜部26a,26b間)に十分な隙間が形成されるものとなっている。
さらに、この実施例における容器本体2では、図15に示すように、上面部26は、第1の側部21cの上縁よりピン状突起23に向かって大きく湾曲する湾曲肩部26cと、第2の側部21dの上縁よりピン状突起23に向かって大きく湾曲する第2の湾曲肩部26dとを備えており、上面部26(容器本体2の上部)は、ピン状突起23に向かって(言い換えれば、容器本体2の上端に向かって)、幅が徐々に、かつなだらかに狭くなるものとなっている。このため、図2および図5に示すような吊下用部材4の起立操作部42が、第1の湾曲肩部26cもしくは第2の湾曲肩部26dの上方に位置する状態において、起立操作部42の下面と上面部26間(湾曲肩部26c,26d間)に十分な隙間が形成されるものとなっている。
また、本発明において、容器本体2の上面部26とは、容器本体2の外面に対する接線Tのピン状突起の突出方向に垂直な平面Pとなす角度αが45度以下である部分を指すものと考えてもよい。この場合、容器本体2の上面部26は、図15に示すように、破線に囲まれた部分となり、容器本体2の上面部26の短軸および長軸はそれぞれ、Z1およびY1となる。
本発明の医療用液体収納用容器体に用いられる吊下用部材は、上述したタイプのものに限定されるものではなく、例えば、図16および図17に示すようなタイプの吊下用部材4aであってもよい。
図16は、本発明の医療用液体収納用容器体に用いられる別の態様の吊下用部材の平面図である。図17は、図16に示した吊下用部材の底面図である。
この吊下用部材4aと上述した吊下用部材4の基本構成は、ベース部、ヒンジ部および起立操作部を有する点において同じである。
この実施例の吊下用部材4aは、ピン状突起23が貫通する貫通孔45を有する板状のベース部40と、ベース部40の一端側から側方に延びる折り曲げ可能なヒンジ部43と、ヒンジ部43のベース部40側と反対側と連結した起立操作部42aとを備える。吊下用部材4aは、ヒンジ部43を屈曲させることにより、起立操作部42aを上方に向かって起立可能であり、かつ、起立した起立操作部42a内に容器本体を吊り下げるための吊下部14が形成されるものとなっている。そして、この吊下用部材4aを用いる医療用容器体においても、吊下用部材4aの全体は、容器本体2の上面部26よりも上方に位置しており、かつ、起立操作部41の下面と容器本体2の上面部26との間に隙間15を有する。
吊下用部材4aは、図16および図17に示すように、貫通孔保有部44を有するベース部40と、ベース部40の一端側側部の全体より延びるヒンジ部43と、ヒンジ部43の一端側側部と連結した起立操作部42aを備えている。
ベース部40は、図16および図17に示すように、吊下用部材4aの一端側を形成し、起立操作部42aは、ベース部40と向かい合い、吊下用部材の他端側を形成している。そして、ヒンジ部43は、ベース部40と起立操作部42a間に位置するものとなっている。また、ベース部40と起立操作部42aは、ヒンジ部43により連結したものとなっている。
ベース部40は、略矩形状の平板状のものとなっている。この吊下用部材4aでは、図16および図17に示すように、ベース部40は、ピン状突起23が貫通する貫通孔45を有する貫通孔保有部44を備えている。貫通孔保有部44は、ベース部40の中央部に設けられている。そして、貫通孔保有部44は、中央部に貫通孔45を備えている。貫通孔45は、ピン状突出部23の外径より若干大きい内径を有している。また、貫通孔保有部44の上面は、平坦面となっている。そして、この実施例の吊下用部材4aは、図17に示すように、上述した吊下用部材4と同様に、ベース部40の下面41bに下方(容器本体2の上面部26方向)に延びる下面突出部46a,46bを有している。
起立操作部42aは、図16および図17に示すように、吊下部14を形成可能な円弧状のもの、言い換えれば、欠損部65を有する環状に形成されている。なお、起立操作部42aとしては、欠損部を持たない環状のもの、上述した実施例の吊下用部材4の起立操作部42のようなU字状のものであってもよい。
起立操作部42aのベース部40側の端部である足部42b(基端部)は、ヒンジ部43のベース部40側と反対側の端部(先端)と連結している。この起立操作部42aは、ベース部40側と反対側の端部(先端部)側をベース部40方向に押し上げることにより、ヒンジ部43が屈曲し、起立する。そして、起立した起立操作部42aは、内部に広い開口部(吊下部)14を有し、輸液容器ハンガーのフックに吊下可能な吊下部として機能する。また、この実施例の吊下用部材4aにおいても、図16および図17に示すように、起立操作部42aは、ベース部40側と反対側の端部、すなわち、貫通孔保有部44と向かい合う周縁部の上面に設けられた起立操作部突出部49を備えている。
また、起立操作部42aは、図16および図17に示すように、上面側に設けられた円弧状凹部51が設けられており、下面側にも円弧状凹部63が設けられている。
吊下用部材4aは、図16および図17に示すように、一つの長いヒンジ部(言い換えれば、屈曲可能部、折曲可能部)43を備えている。ヒンジ部43は、ベース部40の一端側側部(先端部)のほぼ全面より側方に延びるものとなっている。なお、ヒンジ部43は、起立操作部42aの足部42bと連結する部分に設けられ、ベース部40の一端側側部(先端部)の一部より側方に延びるものであってもよい。
そして、ヒンジ部43は、ベース部40および起立操作部42aに比べて薄肉部となっている。この実施例では、ヒンジ部43は、その中央部が、最も肉薄となっているため、ヒンジ部は、その中央部において容易に屈曲する。
また、この実施例の吊下用部材4aは、図17に示すように、下面側に設けられた環状の凹部48aを備えている。また、この環状凹部48aにより、短い筒状部48bが形成されている。環状状凹部48aは、貫通孔45より若干離間し、かつ実質的に貫通孔45と同心的となるように形成されている。なお、環状凹部48aの代わりに、上述した吊下用部材4が備える複数の円弧状凹部を設けてもよい。また、図16に示すように、この実施例の吊下用部材4aにおいても、貫通孔45の中心から起立操作部42aのベース部40側と反対側の端部までの距離Lは、容器本体2の平面視における短軸Z(図2参照)の長さの1/2よりも長く、長軸Y(図2参照)の長さの1/2より短いものとなっている。
上述したすべての吊下用部材において、吊下用部材は、熱可塑性樹脂により成形することが好ましい。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレンコポリマー、ポリプロピレンとポリエチレンもしくはポリブテンの混合物)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート)、ポリアミド、ポリアセタールなど等が挙げられる。なお、吊下用部材は、容器本体と熱溶着し難い材料(例えば、相溶性が低い樹脂の組み合わせを選択する)からなることが好ましい。具体的には、容器本体の材料をポリプロピレン系樹脂とし、吊下用部材の材料をポリエチレン系樹脂、特に高密度ポリエチレン系樹脂とすることが好ましい。これにより、上述したように、ピン状突起23の上端部を溶融して膨出部24を形成する際や、医療用液体収納用容器体1を加熱滅菌する際に、膨出部24と吊下用部材4の貫通孔保有部44(貫通孔45の周囲)の下面とが溶着し、吊下用部材4が容器本体2に対して回動不能、もしくは回動させるために溶着を破断する力が必要となることを防止できる。
本発明の薬剤充填済み医療用容器10は、図1ないし図4に示すように、医療用液体収納用容器体1と、医療用液体収納用容器体1の排出用開口部22を封止するとともに、薬剤排出用針の接続が可能な排出ポート3と、医療用液体収納用容器体1内に充填された薬剤5とを備える。
排出ポート3は、医療用液体収納用容器体1の排出用開口部22を封止している。排出ポート3としては、公知のものが使用できる。図示する排出ポート3は、開口端を有する筒状部材32と、筒状部材32の開口端を閉塞し、かつ、薬剤排出用針管の接続が可能な封止部31を有している。そして、筒状部材32は、後端部に設けられたフランジ33を備えており、この筒状部材32のフランジと容器本体2の排出用開口部22に設けられたフランジ部25とが液密状態に固着されている。薬剤5としては、どのようなものでもよいが、輸液用の薬液、例えば生理食塩水等が好ましい。
そして、薬剤充填済み医療用容器10は、スリットを有する側壁を備えた容器トレイ(図示せず)に収納されて運搬されるものであり、吊下用部材4が最も上方に位置した状態、すなわち膨出部24の下面に当接する位置において、吊下用部材4の下面突出部46a,46bの下面と容器本体2の上面部26との間に形成される隙間の幅は、容器トレイの側壁の厚みより小さいものとなっていることが好ましい。このようにすることにより、吊下用部材4のベース部40の下面と容器本体2の上面部26との間に、スリットの内縁部における容器トレイの側壁が進入することを防止できる。
また、本発明の薬剤充填済み医療用容器は、加熱滅菌されたものであることが好ましい。加熱滅菌処理は、高圧蒸気滅菌法、水浴滅菌法、スプレー滅菌法(シャワー菌滅法)などのいずれの方法で行ってもよく、そのうちでも高圧蒸気滅菌法が好ましい。
次に、本発明の医療用液体収納用容器体1における容器本体2への吊下用部材4の取付方法を図18ないし図24を用いて説明する。
最初に、図18に示すように、所定長延びるピン状突起23を備える容器本体2を熱可塑性樹脂により作成する。なお、この例では、ピン状突起23は、先端(上端)に向かって縮径するものとなっている。
そして、図19ないし図22に示すような治具7および赤外線カシメ装置8を準備する。
治具7は、2つの可動治具部材7a,7bからなる。各可動治具部材7a、7bは、回動軸74により回動可能に軸支されている。そして、可動治具部材7a,7bは、回動軸74を中心として、両者が近接する方向に回動することにより、それぞれが有する支持部71の切れ込み72が向かい合い、ピン状突起23の周囲を囲むように位置することが可能となっている。可動治具部材7a,7bは、本体部75と、先端側に設けられた支持部71と、基端側に設けられた回動軸74と、支持部71付近より付近かつ基端側に設けられた切欠部76とを備えている。そして、支持部71は、吊下用部材4のベース部の下面と容器本体2の上面部26との間に進入可能な肉薄の平板に形成されている。また、支持部71は、可動治具部材7a,7bが回動することにより向かい合う端面に形成された切れ込み72を備えている。そして、支持部71は切れ込み72と反対側となる側部に形成され、下方に膨出する膨出部73とを備えている。
さらに、この例の治具7では、切欠部76は、支持部71の基端側端面を形成する傾斜部71aを備えている。この傾斜部71aは、切欠部76の支持部71を形成する内縁が、可動治具部材7a,7bの側縁方向に向かって(言い換えれば、切れ込み72から膨出部73方向に向かって)、若干、可動治具部材7a,7bの先端方向に向かうように傾斜している。このため、切欠部76の先端部は、可動治具部材7a,7bの側縁に向かって幅が広がるものとなっている。言い換えれば、切欠部76の先端部である傾斜部71aは、可動治具部材7a,7bの内縁に向かって基端側に傾斜するものとなっている。さらに、言い換えれば、傾斜部71aは、内縁より外縁に向かって、回転軸24の中心からの距離が、徐々に長くなるものとなっている。
上記のような切欠部76と傾斜部71aを設けることにより、図21に示すように、可動治具部材7a,7bの支持部71は、吊下用部材4の下面に設けられている下面突出部46a,46bに当接することなく、ピン状突起23の周囲を囲むように位置することが可能である。さらに、図21に示すように、ピン状突起23の周囲を囲むように位置した状態の支持部71と吊下用部材4の下面突出部46a,46b間のクリアランスも少なく、吊下用部材4の回動を規制している。また、治具7は、後述する赤外線カシメ装置によるピン状突起23の溶融作業時に溶融しない材料にて形成されている。治具7の形成材料としては、金属、耐熱性樹脂などが好適である。なお、支持部71は、切れ込み72によってピン状突起23を挟持するものであってもよい。
赤外線カシメ装置8は、溶融対象物であるピン状突起23の先端部が挿入可能な先端開口部81と、赤外線ランプ82と、この赤外線ランプ82から照射される赤外線を開口部方向に反射させるための反射部84と、カシメ装置内において、上下に移動可能なパンチ部83とを備えている。
そして、図19に示すように、容器本体2の上面部26に吊下用部材4を配置し、吊下用部材4の貫通孔45を容器本体2のピン状突起23が貫通する状態とする。そして、吊下用部材4のベース部40の貫通孔保有部44(貫通孔45の周囲)の下面と容器本体2の上面部26との間となる位置の側方に、治具7(可動治具部材7a、7b)を配置する。
そして、図20および図21に示すように、配置された可動治具部材7a、7bをそれらの回動軸74を中心として回動させる。これにより、吊下用部材4のベース部40の貫通孔保有部44(貫通孔45の周囲)の下面と容器本体2の上面部26との間に、可動治具部材7a、7bの支持部71が進入し、支持部71の切り込み72により、容器本体2のピン状突起23の周囲を囲むように位置する。
そして、ヒンジ部43を屈曲させる前の状態において、起立操作部42の下面は、ベース部40の貫通孔保有部44(貫通孔45の周囲)の下面よりも下方に突出していない。このため、冶具7(可動治具部材7a、7b)を貫通孔保有部44(貫通孔45の周囲)の下面と容器本体2の上面部26との間に配置する際に、起立操作部42が邪魔となることがない。また、貫通孔保有部44(貫通孔45の周囲)の下面を含むベース部40の下面41bと起立操作部42の下面とがほぼ同一の平坦面となっている。このため、冶具7で貫通孔保有部44(貫通孔45の周囲)の下面を確実に支えることができる。
続いて、図23に示すように、カシメ装置8を移動させて、開口部81内にピン状突起23の先端部を収納する。そして、赤外線ランプ82を作動させて、容器本体2のピン状突起23の先端部を加熱し軟化もしくは溶融させる。そして、パンチ83を軟化したピン状突起23に押し当てることにより、ピン状突起23の先端部(上端部)をパンチ83の先端部の内面形状に対応した形状に変形させることにより、貫通孔45を通過不能な膨出部24を形成する。これにより、吊下用部材4は、容器本体2に離脱不能に取り付けられる。ここで、吊下用部材4は、容器本体2と熱溶着し難い材料からなるため、膨出部24と吊下用部材4の貫通孔保有部44(貫通孔45の周囲)の下面とが溶着し、吊下用部材4が容器本体2に対して回動不能、もしくは回動させるために溶着を破断する力が必要となることを防止できる。
そして、上述した方法では、治具7を用いることにより、治具7の平板部7の厚さ分、吊下用部材4のベース部40の貫通孔保有部44(貫通孔45の周囲)の下面と容器本体2の上面部26との間に空隙が確保される状態かつ回動可能な状態にて、吊下用部材4を容器本体2に取り付けることができるものとなっている。
本発明の医療用液体収納用容器体は、以下のものである。
(1) 下部に排出用開口部を有する容器本体と、前記容器本体の上面部に、前記容器本体に対して回動可能に取り付けられた吊下用部材とを備える医療用液体収納用容器体であって、
前記容器本体は、前記上面部に設けられ、上方に向かって突出し、かつ、上部に膨出部を有するピン状突起を備える吊下用部材保持部を有し、
前記吊下用部材は、前記ピン状突起が貫通する貫通孔を有する板状のベース部と、前記ベース部の一端側から側方に延びる折り曲げ可能なヒンジ部と、前記ヒンジ部の前記ベース部側と反対側の端部に連結した起立操作部とを備え、前記吊下用部材は、前記貫通孔を前記ピン状突起が貫通し、かつ、前記ベース部の前記貫通孔の周囲の上面が前記膨出部と当接することにより、前記容器本体の前記上面部に回動可能かつ離脱しないように取り付けられており、
前記吊下用部材は、前記ヒンジ部を屈曲させることにより、前記起立操作部を上方に向かって起立可能であり、かつ、起立した前記起立操作部内に前記容器本体を吊り下げるための吊下部が形成されるものとなっており、
さらに、前記吊下用部材の全体は、前記容器本体の前記上面部よりも上方に位置しており、かつ、前記ヒンジ部を屈曲させる前の状態において、前記起立操作部の少なくとも前記ベース部側と反対側の端部の下面と前記容器本体の前記上面部との間に隙間が形成されている医療用液体収納用容器体。
特に、この医療用液体収納用容器体では、前記ヒンジ部を屈曲させる前の状態において、起立操作部の少なくともベース部側と反対側の端部の下面と容器本体の上面部との間に隙間を有しているため、起立操作部の起立操作が容易であり、かつ、吊下用部材の全体が容器本体の上面部よりも上方に位置しているため、容器体をスタンドに吊り下げられたとき、吊下部材を基点として、容器本体が良好に回動する。
また、上記の医療用液体収納用容器体の実施態様は、以下のものであってもよい。
(2) 前記ベース部は、ベース部本体と、前記貫通孔を有する貫通孔保有部とを備え、前記吊下用部材は、前記貫通孔保有部を挟むように前記ベース部本体の一端側から側方に延びる折り曲げ可能な2つの前記ヒンジ部を備え、前記起立操作部は、2つの前記ヒンジ部の前記ベース部側と反対側の端部同士を連結するU字状となっており、かつ、2つの前記ヒンジ部が屈曲する部分を結ぶ仮想線は、前記貫通孔の中心軸付近を通過するものとなっている上記(1)に記載の医療用液体収納用容器体。
(3) 前記隙間は、前記起立操作部の前記ベース部側と反対側の端部に向かって広がるものとなっている上記(1)または(2)に記載の医療用液体収納用容器体。
(4) 前記医療用液体収納用容器体は、前記吊下用部材を前記ピン状突起の上部方向に押し上げることにより、前記隙間が広がるとともに、前記吊下用部材の前記貫通孔の周縁部付近の下面と前記容器本体の前記上面部との間に空隙が形成されるものである上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の医療用液体収納用容器体。
(5) 前記吊下用部材は、前記ヒンジ部を屈曲させる前の状態において、前記ピン状突起を軸芯として一周回動させたとき、回動中に前記隙間が常に形成されるものとなっている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の医療用液体収納用容器体。
(6) 起立する前の前記起立操作部は、前記容器本体の前記上面部よりも側方に突出可能である上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の医療用液体収納用容器体。
(7) 前記容器本体の前記上面部は、平面視において、短軸と長軸とを有し、前記吊下用部材は、前記貫通孔の中心から前記起立操作部の前記ベース部側と反対側の端部までの距離が、前記短軸の長さの1/2よりも長く、前記長軸の長さの1/2より短いものとなっている上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の医療用液体収納用容器体。
(8) 前記吊下用部材は、前記ヒンジ部の屈曲軸が前記短軸と平行な状態では、平面視において前記吊下用部材の全体が前記容器本体の外縁の内側に位置するものである上記(7)に記載の医療用液体収納用容器体。
(9) 前記隙間は、前記ヒンジ部を屈曲させる前の状態において、前記起立操作部の下面全体と前記容器本体の前記上面部との間に形成されている上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の医療用液体収納用容器体。
(10) 前記起立操作部の下面は、前記ヒンジ部を屈曲させる前の状態において、前記ベース部の前記貫通孔の周縁部の下面よりも下方に突出していない上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の医療用液体収納用容器体。
(11) 前記吊下用部材の前記ベース部の下面には、少なくとも、前記ヒンジ部近傍から、前記ベース部の前記一端側と反対側の端部まで、前記ベース部の外縁に沿って突出部が形成されている上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の医療用液体収納用容器体。
(12) 前記膨出部は、前記ピン状突起の上部を軟化または溶融することにより形成されており、前記容器本体と前記吊下用部材とは、互いに熱溶着し難い材料からなる上記(1)ないし(11)のいずれかに記載の医療用液体収納用容器体。
また、本発明の薬剤充填済み医療用容器は、以下のものである。
(13) 上記(1)ないし(12)のいずれかに記載の医療用液体収納用容器体と、前記排出用開口部を封止するとともに、薬剤排出用針の接続が可能な排出ポートと、前記医療用液体収納用容器体内に充填された薬剤とを備える薬剤充填済み医療用容器。

Claims (13)

  1. 下部に排出用開口部を有する容器本体と、前記容器本体の上面部に、前記容器本体に対して回動可能に取り付けられた吊下用部材とを備える医療用液体収納用容器体であって、
    前記容器本体は、前記上面部に設けられ、上方に向かって突出し、かつ、上部に膨出部を有するピン状突起を備える吊下用部材保持部を有し、
    前記吊下用部材は、前記ピン状突起が貫通する貫通孔を有する板状のベース部と、前記ベース部の一端側から側方に延びる折り曲げ可能なヒンジ部と、前記ヒンジ部の前記ベース部側と反対側の端部に連結した起立操作部とを備え、前記吊下用部材は、前記貫通孔を前記ピン状突起が貫通し、かつ、前記ベース部の前記貫通孔の周囲の上面が前記膨出部と当接することにより、前記容器本体の前記上面部に回動可能かつ離脱しないように取り付けられており、
    前記吊下用部材は、前記ヒンジ部を屈曲させることにより、前記起立操作部を上方に向かって起立可能であり、かつ、起立した前記起立操作部内に前記容器本体を吊り下げるための吊下部が形成されるものとなっており、
    さらに、前記吊下用部材の全体は、前記容器本体の前記上面部よりも上方に位置しており、かつ、前記ヒンジ部を屈曲させる前の状態において、前記起立操作部の少なくとも前記ベース部側と反対側の端部の下面と前記容器本体の前記上面部との間に隙間が形成されていることを特徴とする医療用液体収納用容器体。
  2. 前記ベース部は、ベース部本体と、前記貫通孔を有する貫通孔保有部とを備え、前記吊下用部材は、前記貫通孔保有部を挟むように前記ベース部本体の一端側から側方に延びる折り曲げ可能な2つの前記ヒンジ部を備え、前記起立操作部は、2つの前記ヒンジ部の前記ベース部側と反対側の端部同士を連結するU字状となっており、かつ、2つの前記ヒンジ部が屈曲する部分を結ぶ仮想線は、前記貫通孔の中心軸付近を通過するものとなっている請求項1に記載の医療用液体収納用容器体。
  3. 前記隙間は、前記起立操作部の前記ベース部側と反対側の端部に向かって広がるものとなっている請求項1または2に記載の医療用液体収納用容器体。
  4. 前記医療用液体収納用容器体は、前記吊下用部材を前記ピン状突起の上部方向に押し上げることにより、前記隙間が広がるとともに、前記吊下用部材の前記貫通孔の周縁部付近の下面と前記容器本体の前記上面部との間に空隙が形成されるものである請求項1ないし3のいずれかに記載の医療用液体収納用容器体。
  5. 前記吊下用部材は、前記ヒンジ部を屈曲させる前の状態において、前記ピン状突起を軸芯として一周回動させたとき、回動中に前記隙間が常に形成されるものとなっている請求項1ないし4のいずれかに記載の医療用液体収納用容器体。
  6. 起立する前の前記起立操作部は、前記容器本体の前記上面部よりも側方に突出可能である請求項1ないし5のいずれかに記載の医療用液体収納用容器体。
  7. 前記容器本体の前記上面部は、平面視において、短軸と長軸とを有し、前記吊下用部材は、前記貫通孔の中心から前記起立操作部の前記ベース部側と反対側の端部までの距離が、前記短軸の長さの1/2よりも長く、前記長軸の長さの1/2より短いものとなっている請求項1ないし6のいずれかに記載の医療用液体収納用容器体。
  8. 前記吊下用部材は、前記ヒンジ部の屈曲軸が前記短軸と平行な状態では、平面視において前記吊下用部材の全体が前記容器本体の外縁の内側に位置するものである請求項7に記載の医療用液体収納用容器体。
  9. 前記隙間は、前記ヒンジ部を屈曲させる前の状態において、前記起立操作部の下面全体と前記容器本体の前記上面部との間に形成されている請求項1ないし8のいずれかに記載の医療用液体収納用容器体。
  10. 前記起立操作部の下面は、前記ヒンジ部を屈曲させる前の状態において、前記ベース部の前記貫通孔の周縁部の下面よりも下方に突出していない請求項1ないし9のいずれかに記載の医療用液体収納用容器体。
  11. 前記吊下用部材の前記ベース部の下面には、少なくとも、前記ヒンジ部近傍から、前記ベース部の前記一端側と反対側の端部まで、前記ベース部の外縁に沿って突出部が形成されている請求項1ないし10のいずれかに記載の医療用液体収納用容器体。
  12. 前記膨出部は、前記ピン状突起の上部を軟化または溶融することにより形成されており、前記容器本体と前記吊下用部材とは、互いに熱溶着し難い材料からなる請求項1ないし11のいずれかに記載の医療用液体収納用容器体。
  13. 請求項1ないし12のいずれかに記載の医療用液体収納用容器体と、前記排出用開口部を封止するとともに、薬剤排出用針の接続が可能な排出ポートと、前記医療用液体収納用容器体内に充填された薬剤とを備えることを特徴とする薬剤充填済み医療用容器。
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