JPWO2015019607A1 - 異方性導電体膜とその製造方法、デバイス、電子放出素子、フィールドエミッションランプ、及びフィールドエミッションディスプレイ - Google Patents

異方性導電体膜とその製造方法、デバイス、電子放出素子、フィールドエミッションランプ、及びフィールドエミッションディスプレイ Download PDF

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Abstract

複雑なプロセス制御を要することなく製造することができる異方性導電体膜を提供する。異方性導電体膜(1)は、複数の貫通孔(21H)を有する陽極酸化金属膜からなる細孔構造体(21)と、複数の貫通孔(21H)のうち一部の貫通孔の内部に選択的に形成された導電体(22)とを備える。異方性導電体膜(1)は、細孔構造体(21)の一方の面(21S)に、内部に導電体(22)が形成された貫通孔(21H)の開口部を覆い、導電体(22)の材料をメッキ可能な第1の導電体膜(31)と、内部に導電体(22)が形成されていない貫通孔(21H)の開口部を覆い、第1の導電体膜(31)に繋がって形成され、導電体(22)の材料をメッキ難な第2の導電体膜(32)とを備える。

Description

本発明は、異方性導電体膜とその製造方法、及び、この異方性導電体膜を用いたデバイス/電子放出素子/フィールドエミッションランプ/フィールドエミッションディスプレイに関するものである。
フィールドエミッション(Field Emission:FE、電界電子放出)デバイスは、低消費電力で高輝度が得られることが期待されている。FEデバイスは、フィールドエミッションランプ(Field Emission Lump:FEL、照明装置)あるいはフィールドエミッションディスプレイ(Field Emission Display:FED、表示装置)等として利用できる。
FEデバイスでは、カソード基板に備えられたエミッタ(電子源)から放出された電子線によりアノード基板に備えられた蛍光体層が励起されて、発光が得られる。従来、エミッタとしては、スピント型エミッタ及びカーボンナノチューブ(CNT)エミッタ等が用いられている。しかしながら、スピント型エミッタは、作製プロセスが複雑で大面積化が困難である。CNTエミッタは、結晶性が高いCNTを、長さを揃えて規則的に配列する構造設計が困難である。
Al等の被陽極酸化金属体の少なくとも一部を陽極酸化して、複数の針状の非貫通孔とバリア層とを有する陽極酸化金属膜を得ることができる。この陽極酸化金属膜のバリア層側を部分的に除去することにより、面方向に対して交差方向に延びた複数の針状の貫通孔を有する細孔構造体を得ることができる。この細孔構造体の一方の面に導電体膜を形成し、電解メッキにより複数の貫通孔の内部に針状の導電体を形成することができる。貫通孔の内部に形成された導電体の先端には、電界中で局所的に高電界を発生させることができる。
非特許文献1には、上記構造体のFEデバイスへの利用が提案されている。細孔構造体の一方の面に形成された導電体膜は電極層として、貫通孔の内部に形成された針状の導電体はエミッタとして、それぞれ用いることができる。
特許文献1には、上記構造体における複数の貫通孔の内部に形成された導電体の上にさらにスピント型エミッタを形成した構造が開示されている(Fig.1)。
本明細書では、電極層上に面方向に並んだ複数のエミッタの層を「エミッタ層」と称す。また、電極層とエミッタ層とを備えた素子を、「電子放出素子」と称す。
陽極酸化金属膜を用いることで、電子放出素子を簡易なプロセスで形成でき、その大面積化も容易である。エミッタとして機能する針状導電体の成長方向等を制御しやすいので、構造設計も容易である。
米国特許第6034468号明細書 特許5158809号公報(特開2010-205458号公報) 特許4271467号公報(特開2004-285405号公報) 特開平4-87213号公報
Electrochemistry Communications 11 (2009) 660-663.
一般に、電子放出素子においては、エミッタ間隙が狭くなりすぎると、各エミッタ先端にかかる電界が遮蔽され、電子放出性能が平面電極に近づくことが知られている。
例えば、特許文献2には、CNTエミッタ層に貫通孔を設けた構成が開示されている(図1)。特許文献2には、貫通孔の径(W)を80μmに固定したとき、CNTエミッタ層のパターン幅(S)を小さくして、相対的にスペースを大きくすることで、電子放出性能が向上することが示されている(図7)。
通常の条件で製造される陽極酸化金属膜では、貫通孔の径は例えば20〜200nm程度であり、互いに隣接する貫通孔の間隔は例えば20〜200nm程度である。そのため、非特許文献1及び特許文献1で提案されている陽極酸化金属膜を用いた電子放出素子では、素子全体を通じてエミッタ間隙が非常に狭く、高い電子放出性能を得ることが難しい。
用途が異なるが、特許文献3には、被陽極酸化金属体を陽極酸化し、得られた陽極酸化金属膜の複数の非貫通孔のうちの一部を選択的に貫通孔とし、その内部に選択的に導電体を形成した微小電極アレイが記載されている(請求項1、2、図2)。
この文献では、被陽極酸化金属体(Al)に対してSiCモールドをプレスすることにより、表面に複数の窪みを設けてから陽極酸化を実施している。この方法で製造される陽極酸化金属膜では、窪みを形成した部分の細孔長が窪みを形成しなかった部分の細孔長よりも長くなる。窪みを形成した部分とそうでない部分は、バリア層の厚みが異なるので、窪みを形成しなかった部分の非貫通孔を選択的に貫通孔とし、その内部に選択的に針状導電体を形成することができる。
しかしながら、この方法はプロセスが複雑である。また、窪みを形成した部分のバリア層は残しつつ、窪みを形成しなかった部分のバリア層は確実に除去する必要があり、バリア層除去の制御が難しい。また、被陽極酸化金属体(Al)の表面に微細な凹凸が有り、平坦性が低い場合には、SiCモールドをプレスしても窪みを設けることができない。一般に金属体製造時の加工工程においては、圧延筋のような数μm以上の凹凸が発生することが多い。従って、被陽極酸化金属体(Al)の平坦性の点から大面積化が難しい。
特許文献4には、半導体チップの用途において、複数の貫通孔を有する陽極酸化金属膜を得た後、その表面にレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクとして、一部の貫通孔を選択的に拡径し、拡径した貫通孔内に選択的に導電体を形成する異方性導電体膜の製造方法が記載されている(第3図(a)〜(e))。
陽極酸化金属膜は親水性を有するのに対し、レジストは親油性を有するため、陽極酸化金属膜の表面に直接レジストを塗布することは容易ではない。特許文献4に記載の方法を実施するには、少なくとも疎水化剤が必要である。疎水化剤を用いたとしても、内部に導電体を形成したくない貫通孔内の空間の上に、その開口部を封止するようにレジストを確実に塗布することは困難である。
上記のように、特許文献4はそもそも実現が難しい。
また、特許文献4に記載の方法では、貫通孔内に形成された導電体の先端が、疎水化剤、レジストあるいはレジストパターン除去に用いる溶剤により汚染または変質されて、エミッタとしての性能が低下する恐れもある。
また、レジストが貫通孔内に残存した場合、加熱プロセスにより熱拡散してエミッタ全体が汚染され、エミッタとしての性能が低下する恐れもある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、複数の貫通孔を有する陽極酸化金属膜からなる細孔構造体と、複数の貫通孔のうち一部の貫通孔の内部に選択的に形成された導電体とを備え、複雑なプロセス制御を要することなく、レジストを用いずに製造することができる異方性導電体膜とその製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明の異方性導電体膜は、
面方向に対して交差方向に延びた複数の貫通孔を有する陽極酸化金属膜からなる細孔構造体と、前記複数の貫通孔のうち一部の貫通孔の内部に選択的に形成された導電体とを備え、
さらに、
前記細孔構造体の一方の面に、内部に前記導電体が形成された前記貫通孔の開口部を覆い、前記導電体の材料をメッキ可能な第1の導電体膜と、内部に前記導電体が形成されていない前記貫通孔の開口部を覆い、前記第1の導電体膜に繋がって形成され、前記導電体の材料をメッキ難な第2の導電体膜とを備えたものである。
本発明の異方性導電体膜の製造方法は、
面方向に対して交差方向に延びた複数の貫通孔を有する陽極酸化金属膜からなる細孔構造体と、前記複数の貫通孔のうち一部の貫通孔の内部に選択的に形成された導電体とを備えた異方性導電体膜の製造方法であって、
前記細孔構造体を用意する工程(A)と、
前記細孔構造体の一方の面に、内部に前記導電体が形成される前記貫通孔の開口部を覆い、前記導電体の材料をメッキ可能な第1の導電体膜と、内部に前記導電体が形成されない前記貫通孔の開口部を覆い、前記第1の導電体膜に繋がって形成され、前記導電体の材料をメッキ難な第2の導電体膜とを形成する工程(B)と、
前記第1の導電体膜及び前記第2の導電体膜を電極層として、前記細孔構造体に対して電解メッキを実施する工程(C)とを順次有するものである。
本発明のデバイスは、上記の本発明の異方性導電体膜を備えたものである。
本発明の電子放出素子は、
上記の本発明の異方性導電体膜を備えてなり、
前記第1の導電体膜と前記第2の導電体膜とを含む電極層と、前記貫通孔内に形成された前記導電体からなる電子源とを備えたものである。
本発明のフィールドエミッションランプ(FEL)は、
上記の本発明の電子放出素子を含む第1の電極基板と、
前記第1の電極基板に対して真空空間を介して対向配置され、電極層と蛍光体層とを含む第2の電極基板とを備えたものである。
本発明のフィールドエミッションディスプレイ(FED)は、
上記の本発明の電子放出素子を含む第1の電極基板と、
前記第1の電極基板に対して真空空間を介して対向配置され、電極層と蛍光体層とを含む第2の電極基板とを備え、
前記蛍光体層から発光される光の変調により表示を行うものである。
本発明によれば、複数の貫通孔を有する陽極酸化金属膜からなる細孔構造体と、複数の貫通孔のうち一部の貫通孔の内部に選択的に形成された導電体とを備え、複雑なプロセス制御を要することなく、レジストを用いずに製造することができる異方性導電体膜とその製造方法を提供することができる。
本発明に係る一実施形態の異方性導電体膜の構成を示す模式断面図である。 図1Aの異方性導電体膜の模式平面図である。 図1Aの異方性導電体膜の製造方法を示す工程図である。 図1Aの異方性導電体膜の製造方法を示す工程図である。 図1Aの異方性導電体膜の製造方法を示す工程図である。 図1Aの異方性導電体膜の製造方法を示す工程図である。 図1Aの異方性導電体膜の製造方法を示す工程図である。 図1Aの異方性導電体膜の製造方法を示す工程図である。 図1Aの異方性導電体膜の設計変更例を示す模式断面図である。 本発明に係る一実施形態のFELの模式断面図である。 本発明に係る一実施形態のFEDの模式断面図である。 実施例1で得られた異方性導電体膜のSEM表面写真である。 実施例5で得られた異方性導電体膜のSEM表面写真である。 実施例6で得られた異方性導電体膜のSEM表面写真である。 実施例1で得られた異方性導電体膜を用いたFELの発光写真である。
「異方性導電体膜」
図面を参照して、本発明に係る一実施形態の異方性導電体膜の構成について、説明する。
図1Aは、本実施形態の異方性導電体膜の模式断面図である。
図1Bは、本実施形態の異方性導電体膜の模式平面図であり、貫通孔21H及び導電体22の平面パターンを示す図である。
本実施形態の異方性導電体膜1は、フィールドエミッション(FE)デバイス等に用いられる電子放出素子に好ましく利用できる。
詳細については後述するが、FEデバイスは、電極層とエミッタ(電子源)とを含む電子放出素子を備えた第1の電極基板と、この第1の電極基板に対して真空空間を介して対向配置され、電極層と蛍光体層とを含む第2の電極基板とを備えたデバイスである。
図1Aに示すように、本実施形態の異方性導電体膜1は、面方向に対して交差方向に延びた複数の針状の貫通孔21Hを有する陽極酸化金属膜からなる細孔構造体21を備える。異方性導電体膜1においては、複数の貫通孔21Hのうち一部の貫通孔21Hの内部に選択的に導電体22が形成されている。
図中、符号21Sは細孔構造体21の一方の面(図示下面)であり、符号21Dは面21Sにおける貫通孔21Hの開口部である。
細孔構造体21の面21Sには、第1の導電体膜31と第2の導電体膜32とからなる導電体膜30が形成されている。
細孔構造体21の面21Sには、内部に導電体22が形成された貫通孔21Hの開口部21Dを覆い、導電体22の材料をメッキ可能な第1の導電体膜31と、内部に導電体22が形成されていない貫通孔21Hの開口部21Dを覆い、第1の導電体膜31に繋がって形成され、導電体22の材料をメッキ難な第2の導電体膜32とが形成されている。
本実施形態において、第1の導電体膜31は、内部に導電体22が形成された貫通孔21Hの開口部21Dを覆い、内部に導電体22が形成されていない貫通孔21Hの開口部21Dを覆わないパターンで、複数の領域に分かれて形成されている。第2の導電体膜32は、内部に導電体22が形成されていない貫通孔21Hの開口部21Dを覆い、かつ、複数の領域に分かれて形成された第1の導電体膜31のパターン単位同士を繋ぐように形成されている。本実施形態において、第2の導電体膜32はパターンを有しないベタ膜である。
本実施形態において、第1の導電体膜31と第2の導電体膜32とを互いに繋がるように形成しているのは、これらを一体として電極層とするためである。これにより、互いに離間形成された第1の導電体膜31の複数のパターン単位を第2の導電体膜32を介して導通することができる。
図1A及び図1Bに示す例において、平面視で、第1の導電体膜31のパターン単位31Pは、内部に導電体22が形成された貫通孔21Hを2個×2個含む略矩形状パターンである。平面視で、互いに隣接する第1の導電体膜31のパターン単位31Pの間には、内部に導電体22が形成されていない貫通孔21Hが2個×2個ある。上述のように、内部に導電体22が形成されていない貫通孔21Hの直下には、第2の導電体膜32が形成されている。
なお、パターン設計は一例に過ぎず、複数の貫通孔21Hのうちいずれの内部に導電体22を形成するかは、自在に設計可能である。本実施形態では、第1の導電体膜31のパターンを変更することで、内部に導電体22を形成する貫通孔21Hを自在に選択できる。
貫通孔21Hの内部に形成された導電体22は、電解メッキ可能な材料からなる。
導電体22は、Ag、Au、Cd、Co、Cu、Fe、Mo、Ni、Sn、W及びZnからなる群より選択された少なくとも1種の金属元素を含む金属または金属化合物を含むことが好ましい。
上記の中で、製造容易で導電性が高い点からは、Ni及び/又はAgを含む金属または金属化合物が特に好ましい。
上記の中で、融点が高い点からは、Mo及び/又はWを含む金属または金属化合物が特に好ましい。
金属は、単体の金属でもよいし、合金でもよい。
金属化合物としては、金属酸化物等が挙げられる。
第1の導電体膜31は、導電体22の材料をメッキ可能な材料からなる。
第1の導電体膜31は、Au、Ag、Cu、Fe、Ni、Sn、及びZnからなる群より選択された少なくとも1種の金属元素を含む金属または金属化合物を含むことが好ましい。
上記の中で、標準電極電位が高い点から、Au及び/又Agを含む金属または金属化合物が特に好ましい。
金属は、単体の金属でもよいし、合金でもよい。
金属化合物としては、金属酸化物等が挙げられる。
第2の導電体膜32は、導電体22の材料をメッキ難な材料(難メッキ材料)からなる。難メッキ材料としては、表面に絶縁性が高い酸化皮膜が発生しやすい金属または金属化合物が挙げられる。
第2の導電体膜32は、Al、Mg、Si、Ti、Mo、及びWからなる群より選択された少なくとも1種の金属元素を含む金属または金属化合物、またはステンレスを含むことが好ましい。
上記の中で、製造容易で安価な点から、Alを含む金属または金属化合物が特に好ましい。
金属は、単体の金属でもよいし、合金でもよい。
金属化合物としては、金属酸化物等が挙げられる。
ステンレスとしては、Fe−Ni−Cr合金等が挙げられる。
本実施形態の異方性導電体膜1は、FEデバイス等に用いられる電子放出素子として利用できる。この場合、第1の導電体膜31と第2の導電体膜32とからなる導電体膜30は電極層として、貫通孔21Hの内部に形成された導電体22はエミッタ(電子源)として、それぞれ利用できる。
電子放出素子における導電体22と貫通孔21Hの好ましいサイズ設計は、以下の通りである。
電子放出性能が高くなることから、導電体22の長さは1μm以上であることが好ましく、5μm以上であることが特に好ましい。
電子放出性能が高くなることから、導電体22の直径は500nm以下であることが好ましく、100nm以下であることがより好ましく、50nm以下であることが特に好ましい。
形成容易性を考慮すれば、導電体22の直径は20nm以上であることが好ましい。
電子放出性能が高くなることから、導電体22の長さ/直径は100以上であることが好ましい。
本実施形態において、導電体22は貫通孔21Hの内部に形成されている。
導電体22の好ましいサイズを考慮すれば、貫通孔21Hの長さは1μm以上であることが好ましく、5μm以上であることが特に好ましい。
貫通孔21Hの直径は500nm以下であることが好ましく、100nm以下であることがより好ましく、50nm以下であることが特に好ましい。
貫通孔21Hの長さ/直径は100以上であることが好ましい。
図面上は、内部に導電体22が形成された貫通孔21Hにおける導電体22の充填率がいずれも100%である場合について図示してあるが、導電体22の充填率は100%でなくてもよい。
ただし、電子放出性能が高くなることから、内部に導電体22が形成された貫通孔21Hにおける導電体22の充填率は高いほど好ましく、70〜100%が好ましい。
本明細書において、貫通孔21Hの内部における導電体22の充填率は、導電体22の長さ/貫通孔21Hの長さ×100(%)により定義するものとする。
個々の貫通孔21Hの内部における導電体22の充填率は、70〜100%が好ましい。
内部に導電体22が形成された貫通孔21Hにおける導電体22の充填率にばらつきがあってもよいが、この場合、電子放出性能の面内ばらつきが生じることになる。電子放出性能の面内均一性を考慮すれば、充填率のばらつきは小さい方が好ましい。
貫通孔21Hの長さは、好ましい導電体22の長さと、貫通孔21Hの内部における導電体22の充填率とを考慮して、決定される。
本実施形態では、第1の導電体膜31の1個のパターン単位31Pの直上に形成された複数の貫通孔21Hの内部に形成された導電体22が、1つの導電体群22Gを構成している。平面視で、複数の導電体群22Gは、内部に導電体22が形成されていない複数の貫通孔21Hを介して、互いに離間されている。
本実施形態では、複数の導電体群22Gの間が互いに離間されており、その間隔の制御も容易である。
本実施形態の異方性導電体膜1をFEデバイス等のデバイスに使用する場合、エミッタ間隙を広範囲で制御することができる。例えば、エミッタ間隙(本実施形態では、互いに隣接する導電体群22Gの間隙)を100nm程度から数十μm程度の範囲で制御することができる。その結果、エミッタ間隙が狭くなりすぎて、各エミッタ先端にかかる電界が遮蔽され、電子放出性能が低下することを抑制でき、高い電子放出性能を発現できる。
「設計変更例」
図3は、異方性導電体膜の設計変更例を示す模式断面図である。上記実施形態の異方性導電体膜1と同じ構成要素には同じ参照符号を付してある。
図3に示す異方性導電体膜2においては、第2の導電体膜32は、内部に導電体22が形成されていない貫通孔21Hの開口部21Dを覆い、内部に導電体22が形成された貫通孔21Hの開口部21Dを覆わないパターンで、複数の領域に分かれて形成されている。第1の導電体膜31は、内部に導電体22が形成された貫通孔21Hの開口部21Dを覆い、かつ、複数の領域に分かれて形成された第2の導電体膜32のパターン単位同士を繋ぐように形成されている。この例において、第1の導電体膜31はパターンを有しないベタ膜である。
この設計変更例においても、第1の導電体膜31と第2の導電体膜32とを互いに繋がるように形成しているのは、これらを一体として電極層とするためである。これにより、互いに離間形成された第2の導電体膜32の複数のパターン単位を第1の導電体膜31を介して導通することができる。
図3に示す設計変更例においても、複数の貫通孔21Hのうちいずれの内部に導電体22を形成するかは、自在に設計可能ある。この設計変更例では、第2の導電体膜32のパターンを変更することで、内部に導電体22を形成する貫通孔21Hを自在に選択できる。
この設計変更例においても、複数の導電体群22Gの間が互いに離間され、その間隔の制御も容易である。
したがって異方性導電体膜2をFEデバイス等のデバイスに使用する場合、エミッタ間隙(互いに隣接する導電体群22Gの間隙)を広範囲で制御することができる。その結果、エミッタ間隙が狭くなりすぎて、各エミッタ先端にかかる電界が遮蔽され、電子放出性能が低下することを抑制でき、高い電子放出性能を発現できる。
「異方性導電体膜の製造方法」
図面を参照して、異方性導電体膜の製造方法の例について説明する。
図2A〜図2Fは工程図である。図2A及び図2Bは模式斜視図であり、図2C〜図2Fは模式断面図である。
(工程(A))
はじめに、複数の貫通孔21Hを有する細孔構造体21を用意する。
<工程(AX)>
はじめに図2Aに示すように、被陽極酸化金属体Mを用意する。
被陽極酸化金属体Mの主成分としては特に制限なく、Al、Ti、Ta、Hf、Zr、Si、W、Nb、及びZn等が挙げられる。被陽極酸化金属体はこれらを1種又は複数種含むことができる。
被陽極酸化金属体の主成分としては、Al等が特に好ましい。
本明細書において、「被陽極酸化金属体の主成分」は99質量%以上の成分と定義する。
被陽極酸化金属体Mの形状は制限されず、板状等が挙げられる。また、支持体の上に被陽極酸化金属体Mが層状に成膜されたものなど、支持体付きの形態で用いることも差し支えない。
図2Bに示すように、被陽極酸化金属体Mの少なくとも一部を陽極酸化すると、金属酸化物膜からなる細孔構造体21Xが生成される。例えば、被陽極酸化金属体MがAlを主成分とする場合、Alを主成分とする細孔構造体21Xが生成される。
板状等の被陽極酸化金属体Mを用いる場合、通常、被陽極酸化金属体Mの一部を残して、被陽極酸化金属体Mの一部を陽極酸化する。図中、符号10が被陽極酸化金属体Mの残部である。この場合、通常、被陽極酸化金属体Mの残部10に対して、生成される細孔構造体21は薄いが、図面では、視認しやすくするため、細孔構造体21Xを大きく図示してある。
陽極酸化は例えば、被陽極酸化金属体Mを陽極とし、カーボンあるいはアルミニウム等を陰極(対向電極)とし、これらを陽極酸化用電解液に浸漬させ、陽極と陰極との間に電圧を印加することで実施できる。
電解液としては制限されず、硫酸、リン酸、クロム酸、シュウ酸、スルファミン酸、ベンゼンスルホン酸、及びアミドスルホン酸等の酸を、1種又は2種以上含む酸性電解液が好ましく用いられる。
被陽極酸化金属体Mを陽極酸化すると、図2Bに示すように、表面(図示上面)からこの面に対して略垂直方向に酸化反応が進行し、金属酸化物膜が生成される。
陽極酸化により生成される金属酸化物膜は、略正六角柱状の複数の柱状体21Cが互いに隙間なく隣接して配列した構造を有するものとなる。各柱状体21Cの略中心部には、表面から深さ方向に延びた針状の非貫通孔21Aが開孔される。非貫通孔21Aの底面と金属酸化物膜の底面との間には、バリア層21Bが生成される。
図示するように、非貫通孔21Aは被陽極酸化金属体Mの表面に対して概ね垂直方向に開孔されるが、多少斜め方向に開孔される場合もある。
<工程(AY)>
工程(AX)後に被陽極酸化金属体Mの残部10がある場合にはこの残部10とバリア層21Bとを除去し、工程(AX)後に被陽極酸化金属体Mの残部10がない場合にはバリア層21Bを除去して、非貫通孔21Aを貫通孔21Hとする。
被陽極酸化金属体Mの残部10は例えば、陽極酸化の方法において逆方向に電圧を印加する逆電解剥離によって除去できる。
被陽極酸化金属体Mの残部10及びバリア層21Bは、リン酸等の酸性液に浸漬することでも除去できる。
被陽極酸化金属体Mの残部10及びバリア層21Bは、切削等により物理的に除去することができる。
以上のようにして、図2Cに示す、複数の貫通孔21Hを有する細孔構造体21が得られる。
(工程(B)、(C))
次に、細孔構造体21の一方の面(図示下面)21Sに、第1の導電体膜31と第2の導電体膜32とからなる導電体膜30を形成する。
この工程においては、細孔構造体21の面21Sに、内部に導電体22を形成する貫通孔21Hの開口部21Dを覆い、導電体22の材料をメッキ可能な第1の導電体膜31と、内部に導電体22を形成しない貫通孔21Hの開口部21Dを覆い、第1の導電体膜31に繋がって形成され、導電体22の材料をメッキ難な第2の導電体膜32とを形成することができる。
細孔構造体21において、導電体膜30を形成する面は、非貫通孔21Aの開口部があった側でもよいし、バリア層21Bがあった側でもよい。
図2D及び図2Eに示すように、第1の導電体膜31を形成してから、第2の導電体膜32を形成することができる。この場合、第1の導電体膜31は、内部に導電体22が形成される貫通孔21Hの開口部21Dを覆い、内部に導電体22が形成されない貫通孔21Hの開口部21Dを覆わないパターンで、複数の領域に分かれて形成することができる。例えば、金属メッシュ等のマスクを用いた金属蒸着等により、第1の導電体膜31をパターン形成することができる。第2の導電体膜32は、内部に導電体22が形成されない貫通孔21Hの開口部21Dを覆い、かつ、複数の領域に分かれて形成された第1の導電体膜31のパターン単位同士を繋ぐように形成することができる。図示する例では、第2の導電体膜32は、パターンを有しないベタ膜である。
上記プロセスとは逆に、第2の導電体膜32を形成してから、第1の導電体膜31を形成してもよい。この場合、図3に示したように、第2の導電体膜32は、内部に導電体22が形成されない貫通孔21Hの開口部21Dを覆い、内部に導電体22を形成する貫通孔21Hの開口部21Dを覆わないパターンで、複数の領域に分かれて形成することができる。第1の導電体膜31は、内部に導電体22が形成される貫通孔21Hの開口部21Dを覆い、かつ、複数の領域に分かれて形成された第2の導電体膜32のパターン単位同士を繋ぐように形成することができる。
(工程(C))
次に図2Fに示すように、第1の導電体膜31及び第2の導電体膜32からなる導電体膜30を電極層として、細孔構造体21に対して電解メッキを実施する。これにより、直下に第1の導電体膜31が形成された貫通孔21Hの内部に選択的に導電体22を形成することができる。
以上のようにして、異方性導電体膜1または2が製造される。
電子放出性能は、導電体22の延びる方向が電圧印加方向に近い程、効果的に発現する。陽極酸化法によれば、電圧印加方向に対して平行又はそれに近い方向に延びる複数の貫通孔21Hが規則正しくアレイ配列した細孔構造体21を、簡易なプロセスで形成できる。陽極酸化法によれば、貫通孔21Hのサイズ(長さと直径)及び数密度の制御がしやすく、大面積化も容易である。陽極酸化法は、低コストな方法である。
本実施形態の方法によれば、複雑なプロセス制御を要することなく、複数の貫通孔21Hのうち一部の貫通孔21Hの内部に選択的に導電体22を形成することができ、エミッタとして機能する導電体22の平面パターンも容易に制御できる。
異方性導電体膜1、2はレジストを用いずに製造することができるので、貫通孔21Hの内部に形成された導電体22の先端が、疎水化剤、レジストあるいはレジストパターン除去に用いる溶剤により汚染または変質されて、エミッタとしての性能が低下する恐れがない。
以上説明したように、本実施形態によれば、複数の貫通孔21Hを有する陽極酸化金属膜からなる細孔構造体21と、複数の貫通孔21Hのうち一部の貫通孔21Hの内部に選択的に形成された導電体22とを備え、複雑なプロセス制御を要することなく、レジストを用いずに製造することができる異方性導電体膜1、2とその製造方法を提供することができる。
「FEデバイス」
図面を参照して、本発明に係る一実施形態のフィールドエミッションランプ(Field Emission Lump:FEL、照明装置)の構造について説明する。
図4Aは模式断面図である。
FEL3は、
基板本体110とカソード層(導電体膜30)とを有するカソード基板(第1の電極基板)100と、
基板本体210とアノード層220とを有するアノード基板(第2の電極基板)200とを備えている。
カソード層(導電体膜30)とアノード層220との間には電圧が印加されるようになっている。
本実施形態において、カソード基板100は、基板本体110の内面に、図1A及び図1Bに示した異方性導電体膜1を備えたものである。
基板本体110としては、金属板もしくはITO(インジウム錫酸化物)等の透光性導電体膜付きガラス基板等が用いられる。
カソード基板100は、上記実施形態の異方性導電体膜1に対して、基板本体110をはんだ付けする、もしくは導電性両面テープを用いて接着することで、得られる。
カソード基板100において、異方性導電体膜1における第1の導電体膜31と第2の導電体膜32とからなる導電体膜30がカソード層であり、細孔構造体21の一部の貫通孔21Hの内部に選択的に形成された導電体22がエミッタ(電子源)である。
図4Aでは、異方性導電体膜1の構造を簡略化して図示してあるが、図1A及び図1Bに示したのと同様の構造である。
なお、第1の導電体膜31の1個のパターン単位31Pの直上に形成され、内部に導電体22が形成された貫通孔21Hの数は、図1A及び図1Bより多く図示してある。
アノード層220は、基板本体210の内面のほぼ全面に形成された、ITO(インジウム錫酸化物)等の透光性導電体膜である。
基板本体210としては、ガラス基板等が用いられる。
アノード層220の内面には、蛍光体層230が形成されている。
蛍光体層230の材料としては公知材料を用いることができる。
蛍光体層230の材料としては特に限定されないが、ZnS:Ag,Cl 、ZnS:Ag,Al、ZnGa、ZnO:Zn、ZnS:Cu,Al 、YSiO:Ce、 YSiO:Tb、Y(Al,Ga)12:Tb、及びY:Eu、YS:Eu等が挙げられる。
蛍光体層230の発光色は任意である。
白色光源の場合、蛍光体層230の材料として、青色材料、緑色材料、及び赤色材料等の発光色の異なる複数種の公知の材料を任意に組み合わせて、白色光を得ることができる。
カソード基板100とアノード基板200との間にはスペーサ300が設けられ、カソード基板100とアノード基板200との間の空間は高真空になっている。
カソード基板100の導電体22(エミッタ)から放射される電子線により蛍光体層230が励起され、発光した光が出射される。
本実施形態のFEL3では、複数の導電体22を含むエミッタ層にエミッタ間隙が設けられており、エミッタ間隙を広範囲で制御することができる。その結果、エミッタ間隙が狭くなりすぎて、各エミッタ先端にかかる電界が遮蔽され、電子放出性能が低下することを抑制でき、高い電子放出性能を発現できる。
本実施形態ではFELを例として説明したが、図4Bに示すように、蛍光体層230として、赤(R)の蛍光体層230R、緑(G)の蛍光体層230G、及び青(B)の蛍光体層230Bをパターン形成し、ドットごとに光変調を行う構成とすれば、フィールドエミッションディスプレイ(Field Emission Display:FED、表示装置)に適用することができる。
図4B中、符号4はFEDである。
図4B中、カソード層(導電体膜30)とアノード層220の図示を省略してある。
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をさらに説明するが、本発明はこれらに限定されない。
(実施例1)
図2A〜図2Fに記載の方法に従って、図1A及び図1Bに示したような異方性導電体膜を製造した。
厚み3mmの100×100mmアルミニウム板に対して、以下の条件で陽極酸化処理を行い、複数の針状の非貫通孔とバリア層とを有するアルミナ膜を形成した。
・対向電極(陰極):アルミニウム
・電解液:0.3M硫酸
・浴温:15〜19℃
・電圧:直流電圧25V
・時間:8時間
得られたアルミナ膜について、走査型電子顕微鏡(SEM、日立製作所社製「S−4800」)を用いて表面及び断面を観察した。表面SEM像(80,000倍)において、細孔100個の細孔面積から平均細孔径を求めた。また、同表面SEM像中の細孔個数から細孔密度を求めた。断面SEM像 (10,000倍)において、細孔100個の細孔長から平均細孔長を求めた。
得られたアルミナ膜は、複数の針状の非貫通孔がほぼ規則正しく開孔しており、平均細孔径0.02μm、平均細孔長50μm、平均細孔密度300個/μmであった。
次に、アルミナ膜を陰極に、Pt-Ti電極を陽極に接続した状態で、直流5Vを印加して、アルミナ膜をAl基板から剥離させた。
次に、アルミナ膜をリン酸に浸漬することで、アルミナ膜底部のバリア層を溶解し、アルミナ膜の複数の非貫通孔をすべて貫通孔とした。
以上のようにして、複数の貫通孔を有する、厚み50μmの細孔構造体を得た。
次に、上記細孔構造体の一方の面(バリア層があった側の面)に対して、目開8μm、線径8μmの金属メッシュをマスクとして、真空蒸着装置(真空デバイス社製「VE−2030」)を用いて、60nm厚の金膜(Au膜、第1の導電体膜)を形成した。蒸着条件は以下の通りとした。
・蒸着源:99.9%金線(ニラコ社製)
・真空度:1×10−4Pa以下
・基板温度:25℃
・蒸着速度:5nm/min.
次に、細孔構造体の金蒸着を実施した面に対して、ほぼ全面に、真空蒸着装置(真空デバイス社製「VE−2030」)を用いて、150nm厚のアルミニウム膜を形成した(Al膜、第2の導電体膜)。蒸着条件は以下の通りとした。
・蒸着源:99.99%アルミニウム線(ニラコ社製)
・真空度:1×10−4Pa以下
・基板温度:25℃
・蒸着速度:10nm/min.
次に、金膜とアルミニウム膜とからなる導電体膜を電極層として、細孔構造体に対してNiを電解メッキ析出させた。メッキ条件は以下の通りとした。
・電解浴:1.2M硫酸ニッケル・6水和物、0.2M塩化ニッケル、及び0.7M硼酸の混合液
・浴温:32〜37℃
・pH:4.0〜5.0
・電圧:−0.9V vs.Ag/AgCl
・処理時間:120分
電解メッキ後の細孔構造体のSEM表面観察及びSEM断面観察を実施した。
得られたSEM表面写真を図5に示す。
図5において、左上図は倍率3000倍のSEM表面写真である。金蒸着に用いた金属メッシュの開口部のパターンに対応して、8μm×8μmの複数の略矩形状パターン単位がスペース8μmを空けてマトリクス状に形成されたパターンが見られた。
図5において、右図は倍率20000倍のSEM写真である。この写真は上記略矩形状パターン単位の部分を拡大したものである。この部分は、貫通孔の直下に金膜(第1の導電体膜)が形成された部分である。貫通孔の内部にNiが形成されている様子が見られた(封孔あり)。SEM断面観察を実施したところ、貫通孔内におけるNiの充填率は70〜100%であった。なお、右上図のSEM表面写真は表面を撮影したものであるので、Niの充填率が100%未満の貫通孔については空孔のように見えるが、実際には内部にNiが形成されている。
図5において、下図は倍率20000倍のSEM表面写真である。この写真は上記複数の略矩形状パターン単位を除いた格子状パターンの部分を拡大したものである。この部分は、貫通孔の直下にアルミニウム膜(第2の導電体膜)が形成された部分である。貫通孔はすべて空孔のままであり、貫通孔内にNi形成は見られなかった(封孔なし)。
図1Aおよび図1Bに示したように、細孔構造体の複数の貫通孔のうち一部の貫通孔の内部に選択的にNiが形成されていることが確認された。
(実施例2)
第2の導電体膜として、アルミニウム膜の代わりにチタン膜を形成した以外は実施例1と同様にして、異方性導電体膜を得た。
電解メッキ後の細孔構造体のSEM表面観察を実施した。
実施例1と同様、金蒸着に用いた金属メッシュの開口部に対応して、複数の略矩形状パターン単位がマトリクス状に形成されたパターンが見られた。
実施例1と同様、上記略矩形状パターン単位の部分は、貫通孔の直下に金膜(第1の導電体膜)が形成された部分であり、貫通孔内にNiが形成されている様子が見られた(封孔あり)。上記複数の略矩形状パターン単位を除いた格子状パターンの部分は、貫通孔の直下にチタン膜(第2の導電体膜)が形成された部分であり、貫通孔は空孔のままであり、貫通孔内にNi形成は見られなかった(封孔なし)。
実施例1と同様、細孔構造体の複数の貫通孔のうち一部の貫通孔の内部に選択的にNiが形成されていることが確認された。
(実施例3)
金膜とアルミニウム膜とからなる導電体膜を電極層として、細孔構造体に対してNiの代わりにAgを電解メッキした以外は実施例1と同様にして、異方性導電体膜を得た。Agメッキ条件は以下の通りとした。
・電解浴:0.4Mメタンスルホン酸銀、0.5Mメタンスルホン酸、及び1.5M水酸化カリウムの混合液
・浴温:22〜27℃
・pH:7.5〜8.5
・電流密度:0.5mA/cm
・処理時間:120分
電解メッキ後の細孔構造体のSEM表面観察を実施した。
実施例1と同様、金蒸着に用いた金属メッシュの開口部に対応して、複数の略矩形状パターン単位がマトリクス状に形成されたパターンが見られた。
実施例1と同様、上記略矩形状パターン単位の部分は、貫通孔の直下に金膜(第1の導電体膜)が形成された部分であり、貫通孔内にAgが形成されている様子が見られた(封孔あり)。上記複数の略矩形状パターン単位を除いた格子状パターンの部分は、貫通孔の直下にアルミニウム膜(第2の導電体膜)が形成された部分であり、貫通孔は空孔のままであり、貫通孔内にNi形成は見られなかった(封孔なし)。
実施例1と同様、細孔構造体の複数の貫通孔のうち一部の貫通孔の内部に選択的にAgが形成されていることが確認された。
(実施例4)
金膜とアルミニウム膜とからなる導電体膜を電極層として、細孔構造体に対してNiの代わりにMo−Ni合金(Mo:Ni(質量比)=20:80)を電解メッキした以外は実施例1と同様にして、異方性導電体膜を得た。Mo−Ni合金のメッキ条件は以下の通りとした。
・電解浴:0.1Mモリブデン酸ナトリウム、0.3Mグルコン酸ナトリウム、0.2M硫酸ニッケル、1.0M塩化アンモニウム
・浴温:22〜27℃
・pH:8.0〜11.0
・電流密度:5.0mA/cm
・処理時間:120分
電解メッキ後の細孔構造体のSEM表面観察を実施した。
実施例1と同様、金蒸着に用いた金属メッシュの開口部に対応して、複数の略矩形状パターン単位がマトリクス状に形成されたパターンが見られた。
実施例1と同様、上記略矩形状パターン単位の部分は、貫通孔の直下に金膜(第1の導電体膜)が形成された部分であり、貫通孔内にMo−Ni合金が形成されている様子が見られた(封孔あり)。上記複数の略矩形状パターン単位を除いた格子状パターンの部分は、貫通孔の直下にアルミニウム膜(第2の導電体膜)が形成された部分であり、貫通孔は空孔のままであり、貫通孔内にMo−Ni合金形成は見られなかった(封孔なし)。
実施例1と同様、細孔構造体の複数の貫通孔のうち一部の貫通孔の内部に選択的にMo−Ni合金が形成されていることが確認された。
(実施例5)
蒸着法により金膜(第1の導電体膜)を形成する際に用いるマスクとして、目開16μm、線径16μmの金属メッシュを用いた以外は実施例1と同様にして、異方性導電体膜を得た。
電解メッキ後の細孔構造体のSEM表面観察を実施した。
得られたSEM表面写真を図6に示す。
実施例1と同様、金蒸着に用いた金属メッシュの開口部に対応して、16μm×16μmの複数の略矩形状パターン単位がスペース16μmを空けてマトリクス状に形成されたパターンが見られた。
実施例1と同様、上記略矩形状パターン単位の部分は、貫通孔の直下に金膜(第1の導電体膜)が形成された部分であり、貫通孔内にNiが形成されている様子が見られた(封孔あり)。上記複数の略矩形状パターン単位を除いた格子状パターンの部分は、貫通孔の直下にアルミニウム膜(第2の導電体膜)が形成された部分であり、貫通孔は空孔のままであり、貫通孔内にNi形成は見られなかった(封孔なし)。
実施例1と同様、細孔構造体の複数の貫通孔のうち一部の貫通孔の内部に選択的にNiが形成されていることが確認された。
(実施例6)
金膜とアルミニウム膜の形成順序を逆とした以外は実施例2と同様にして、図3に示したような異方性導電体膜を製造した。
実施例1と同様にして、複数の貫通孔を有する細孔構造体を得た。
得られた細孔構造体の一方の面(バリア層があった側の面)に対して、目開8μm、線径8μmの金属メッシュをマスクとして、真空蒸着装置により60nm厚のアルミニウム膜(Al膜、第2の導電体膜)を形成した。蒸着条件は以下の通りとした。
・蒸着源:99.99%アルミニウム線(ニラコ社製)
・真空度:1×10−4Pa以下
・基板温度:25℃
・蒸着速度:10nm/min.
次に、細孔構造体のアルミニウム蒸着を実施した面に対して、ほぼ全面に、真空蒸着装置(真空デバイス社製「VE−2030」)を用いて、150nm厚の金膜を形成した(Au膜、第1の導電体膜)。蒸着条件は以下の通りとした。
・蒸着源:99.99%金線(ニラコ社製)
・真空度:1×10−4Pa以下
・基板温度:25℃
・蒸着速度:5nm/min.
次に、アルミニウム膜と金膜とからなる導電体膜を電極層として、実施例1と同条件で、細孔構造体に対してNiを電解メッキ析出させた。
電解メッキ後の細孔構造体のSEM表面観察を実施した。
得られたSEM表面写真を図7に示す。
実施例2の反転パターンが見られた。略矩形状パターン単位の部分(8μm×8μm)は、貫通孔の直下にアルミニウム膜(第2の導電体膜)が形成された部分であり、貫通孔は空孔のままであり、貫通孔内にNi形成は見られなかった(封孔なし)。略矩形状パターン単位を除いた格子状パターンの部分は、貫通孔の直下に金膜(第1の導電体膜)が形成された部分であり、貫通孔内にNiが形成されている様子が見られた(封孔あり)。
図3に示したように、細孔構造体の複数の貫通孔のうち一部の貫通孔の内部に選択的にNiが形成されていることが確認された。
(比較例1)
細孔構造体の一方の面(バリア層があった側の面)に対して、第1の導電体膜としてマスクを用いずに略全面に蒸着法により金膜(ベタ膜)を形成し、第2の導電体膜を形成しなかった以外は実施例1と同様にして、異方性導電体膜を製造した。
電解メッキ後の細孔構造体のSEM観察を実施したところ、細孔構造体のすべての貫通孔の内部にNiが形成されている様子が確認された。
(比較例2)
細孔構造体に対してNiの代わりにAgを電解メッキした以外は比較例1と同様にして、異方性導電体膜を得た。
(真空中でのI−V特性と電界集中係数βの測定)
実施例1〜6及び比較例1〜2で得られた各異方性導電体膜について、真空中でのI−V特性と電界集中係数βを測定した。
ITO膜付きガラス基板に対して、得られた異方性導電体膜をインジウムを用いてはんだ付けで接着させて、カソード基板とした。
アノード基板として、ITO膜付きガラス基板を用意した。
上記カソード基板とアノード基板との間に、スペーサとしてアルミナ板を配置した。
異方性導電体膜とアノード基板との離間距離は0.5mmとした。
得られたサンプルを、真空チャンバー内に設置して、1×10−4Paの真空度以下とした。カソード電極とアノード電極との間に、直流電源(松定プレシジョン社製「HJPM−5N1.2−SP」)を用いて電圧を印加した。
真空に放出される電流密度は、下記のファウラノルドハイム(Fowler−Nordheim)の式で表される。
I=sAF/φexp(−B3/2/F)、
F=βE=βV/d
ただし、上記式中、Iは電界放射電流、sは電界放射面積、Aは定数、Fは導電体先端の電界強度、φは仕事関数、Bは定数、βは電界集中係数、Eは平板の電界強度、Vは印加電圧、dはカソード基板とアノード基板との距離である。
電界集中係数β(無次元)は先端部分の形状あるいは素子の幾何学的形状に応じて、平板の電界強度と比較して、どれだけ増大したかを示す係数である。
各異方性導電体膜について、真空中でのI−V特性を上記ファウラノルドハイム(Fowler−Nordheim)の式で解析し、電界集中係数βを測定した。
各例の主な製造条件と評価結果を表1に示す。
実施例1〜6では、比較例1〜2よりも高特性が得られた。
(FELの製造)
実施例1で得られた異方性導電体膜を用いて、FELを製造した。
ITO膜付きガラス基板に対して、得られた異方性導電体膜をインジウムを用いてはんだ付けで接着させて、カソード基板とした。
アノード基板として、ZnO:Zn蛍光体層が塗布されたITO膜付きガラス基板を用意した。
上記カソード基板とアノード基板との間に、スペーサとしてアルミナ板を配置した。
異方性導電体膜とアノード基板との離間距離は0.5mmとした。
得られたデバイスを、真空チャンバー内に設置して、1×10−4Paの真空度以下とした。カソード電極とアノード電極との間に、直流電源(松定プレシジョン社製「HJPM−5N1.2−SP」)を用いて電圧を印加した。
目視にて、青緑色の発光が確認された。光学顕微鏡による発光写真を図8に示す。
得られたデバイスの発光輝度を輝度計(トプコン社製「BM−9」)を用いて測定したところ、8000cd/mであった。
Figure 2015019607
本発明の異方性導電体膜とその製造方法は、FEL及びFED等のFEデバイス等に用いられる電子放出素子に好ましく適用することができる。
この出願は、2013年08月05日に出願された日本出願特願2013―162364号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1、2 異方性導電体膜
21 細孔構造体
21A 非貫通孔
21B バリア層
21H 貫通孔
21D 開口部
21S 面
22 導電体(エミッタ、電子源)
22G 導電体群
30 導電体膜(カソード層)
31 第1の導電体膜
31P パターン単位
32 第2の導電体膜
3 FEL
4 FED
100 カソード基板
200 アノード基板
220 アノード層
230、230R、230G、230B 蛍光体層
M 被陽極酸化金属体

Claims (10)

  1. 面方向に対して交差方向に延びた複数の貫通孔を有する陽極酸化金属膜からなる細孔構造体と、前記複数の貫通孔のうち一部の貫通孔の内部に選択的に形成された導電体とを備え、
    さらに、
    前記細孔構造体の一方の面に、内部に前記導電体が形成された前記貫通孔の開口部を覆い、前記導電体の材料をメッキ可能な第1の導電体膜と、内部に前記導電体が形成されていない前記貫通孔の開口部を覆い、前記第1の導電体膜に繋がって形成され、前記導電体の材料をメッキ難な第2の導電体膜とを備えた、異方性導電体膜。
  2. 前記第1の導電体膜は、内部に前記導電体が形成された前記貫通孔の開口部を覆い、内部に前記導電体が形成されていない前記貫通孔の開口部を覆わないパターンで、複数の領域に分かれて形成されており、
    前記第2の導電体膜は、内部に前記導電体が形成されていない前記貫通孔の開口部を覆い、かつ、前記複数の領域に分かれて形成された前記第1の導電体膜のパターン単位同士を繋ぐように形成された、請求項1に記載の異方性導電体膜。
  3. 前記第2の導電体膜は、内部に前記導電体が形成されていない前記貫通孔の開口部を覆い、内部に前記導電体が形成された前記貫通孔の開口部を覆わないパターンで、複数の領域に分かれて形成されており、
    前記第1の導電体膜は、内部に前記導電体が形成された前記貫通孔の開口部を覆い、かつ、前記複数の領域に分かれて形成された前記第2の導電体膜のパターン単位同士を繋ぐように形成された、請求項1に記載の異方性導電体膜。
  4. 前記貫通孔の内部に形成された前記導電体は、Ag、Au、Cd、Co、Cu、Fe、Mo、Ni、Sn、W及びZnからなる群より選択された少なくとも1種の金属元素を含む金属または金属化合物を含み、
    前記第1の導電体膜は、Au、Ag、Cu、Fe、Ni、Sn、及びZnからなる群より選択された少なくとも1種の金属元素を含む金属または金属化合物を含み、
    前記第2の導電体膜は、Al、Mg、Si、Ti、Mo、及びWからなる群より選択された少なくとも1種の金属元素を含む金属または金属化合物、またはステンレスを含む、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の異方性導電体膜。
  5. 面方向に対して交差方向に延びた複数の貫通孔を有する陽極酸化金属膜からなる細孔構造体と、前記複数の貫通孔のうち一部の貫通孔の内部に選択的に形成された導電体とを備えた異方性導電体膜の製造方法であって、
    前記細孔構造体を用意する工程(A)と、
    前記細孔構造体の一方の面に、内部に前記導電体が形成される前記貫通孔の開口部を覆い、前記導電体の材料をメッキ可能な第1の導電体膜と、内部に前記導電体が形成されない前記貫通孔の開口部を覆い、前記第1の導電体膜に繋がって形成され、前記導電体の材料をメッキ難な第2の導電体膜とを形成する工程(B)と、
    前記第1の導電体膜及び前記第2の導電体膜を電極層として、前記細孔構造体に対して電解メッキを実施する工程(C)とを順次有する、異方性導電体膜の製造方法。
  6. 工程(A)は、
    被陽極酸化金属体の少なくとも一部を陽極酸化して、複数の非貫通孔とバリア層とを有する陽極酸化金属膜を得る工程(AX)と、
    工程(AX)後に前記被陽極酸化金属体の残部がある場合には当該残部と前記バリア層とを除去し、工程(AX)後に前記被陽極酸化金属体の残部がない場合には前記バリア層を除去して、前記非貫通孔を前記貫通孔とする工程(AY)とを含む、請求項5に記載の異方性導電体膜の製造方法。
  7. 請求項1〜4のいずれかに記載の異方性導電体膜を備えた、デバイス。
  8. 請求項1〜4のいずれかに記載の異方性導電体膜を備えてなり、
    前記第1の導電体膜と前記第2の導電体膜とを含む電極層と、前記貫通孔内に形成された前記導電体からなる電子源とを備えた、電子放出素子。
  9. 請求項8に記載の電子放出素子を含む第1の電極基板と、
    前記第1の電極基板に対して真空空間を介して対向配置され、電極層と蛍光体層とを含む第2の電極基板とを備えた、フィールドエミッションランプ。
  10. 請求項8に記載の電子放出素子を含む第1の電極基板と、
    前記第1の電極基板に対して真空空間を介して対向配置され、電極層と蛍光体層とを含む第2の電極基板とを備え、
    前記蛍光体層から発光される光の変調により表示を行う、フィールドエミッションディスプレイ。
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