JPWO2015001900A1 - 弾性波デバイス - Google Patents

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Abstract

弾性波デバイス10は、端面反射型の弾性波デバイスであり、圧電基板12と支持基板14とが接合された略直方体の複合基板15のうちの圧電基板12上に一対のIDT電極16,18が互いに入り込むように配置されたものである。圧電基板12の側面のうち弾性波伝搬方向と直交する第1側面12aのチッピングサイズは、弾性波の波長λの1/10以下である。圧電基板12の側面のうち弾性波伝搬方向と平行な第2側面12bのチッピングサイズは、第1側面12aのチッピングサイズより大きく、例えば波長λの1/2以上50倍以下である。

Description

本発明は、弾性波デバイスに関する。
従来、弾性波デバイスとしては、基板端面での弾性波の反射を利用する端面反射型の弾性波デバイスが提案されている。端面反射型の弾性波デバイスでは、圧電基板上に形成されたIDT(Interdigital Transducer)電極によって励振された弾性波が基板の端面まで伝播し、その端面で反射する。こうした端面反射型の弾性波デバイスは、例えば以下のように製造される。すなわち、まず円盤状の圧電ウェハーとその圧電ウェハーよりも熱膨張係数の小さな支持ウェハーとを接合して円盤状の複合ウェハーを作製する。次に、その複合ウェハーの圧電ウェハー上に所定サイズの矩形領域を多数区画し、それぞれの矩形領域にIDT電極を形成する。その後、複合ウェハーをダイシングソーなどの切断装置によって矩形領域ごとに切断する。こうすることにより、圧電基板と支持基板とが接合された略直方体の複合基板と、圧電基板上に形成されたIDT電極とを備えた弾性波デバイスが得られる。なお、複合基板を用いるのは、温度が変化したときの圧電基板の大きさの変化を小さくして弾性波デバイスの温度変化に対する周波数特性の変化を抑制するためである。
ところが、複合ウェハーを切断する際、圧電ウェハーの切断面にチッピング(欠け)が発生することがあり、それがスプリアス(共振によるピークの前後に生じる小さくて不要なピーク)の増加の原因となっていた。こうしたスプリアスを抑制するために、特許文献1,2では、以下のような製法を採用している。すなわち、特許文献1では、(1)IDT電極を形成する前に矩形領域の周りにダイシングソーにより切断溝を設け、(2)次に圧電ウェハーの表面を研磨して切断溝の開口付近のチッピングを除去し、(3)次にIDT電極を形成し、(4)その後切断溝より幅の狭いダイシングソーを用いて弾性波デバイスを切り出す、という手順を採用している。一方、特許文献2では、(1)複合ウェハーのうちの圧電ウェハーに設けた多数の矩形領域のそれぞれにIDT電極を形成し、(2)次に支持ウェハー側からレーザ活断法により圧電ウェハーに達しない程度の深さまで矩形領域ごとに切り込みを入れ、(3)その後支持ウェハーを分断するような応力を加えることで弾性波デバイスを切り出す、という手順を採用している。
特開2002−261559号公報 特開2002−9583号公報
しかしながら、上述の特許文献1,2には、弾性波が反射する端面すなわち弾性波伝搬方向と直交する端面のチッピングを除去することによりスプリアスを抑制する点は記載されているものの、弾性波伝搬方向と平行な端面については考慮されていない。本発明者らは、弾性波伝搬方向と平行な端面がチッピングのない滑らかな面になっている場合、この端面で不要な弾性波が反射し、スプリアスが増加する一因になっていることを突き止めた。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、端面反射型の弾性波デバイスにおいてスプリアスをより確実に抑制することを主目的とする。
本発明の弾性波デバイスは、
支持基板と圧電基板とが接合された略直方体の複合基板のうちの前記圧電基板上に一対のIDT電極が互いに入り込むように配置された端面反射型の弾性波デバイスであって、
前記圧電基板の側面のうち弾性波伝搬方向と直交する第1側面のチッピングサイズは、弾性波の波長λの1/10以下であり、
前記圧電基板の側面のうち弾性波伝搬方向と平行な第2側面のチッピングサイズは、前記第1側面のチッピングサイズより大きく、弾性波の波長λの1/2以上50倍以下である、
ものである。
この弾性波デバイスでは、所望の波長の弾性波が反射する第1側面のチッピングサイズが弾性波の波長λの1/10以下であるため、第1側面における反射量が十分高くなる。また、第1側面の位置のずれによる弾性波の位相変化が生じにくいため、位相変化に伴うスプリアスの発生を抑制することができる。一方、第2側面のチッピングサイズが第1側面のチッピングサイズより大きく、弾性波の波長λの1/2以上50倍以下であるため、不要な波長の弾性波が第2側面で反射しにくく、この点でもスプリアスの発生を抑制することができる。第2側面のチッピングサイズが波長λの1/2未満の場合には、不要な波長の弾性波が第2側面で反射しやすくなり、スプリアスが発生しやすくなるため好ましくない。第2側面のチッピングサイズが波長λの50倍を超える場合には、共振器のQ値が劣化するため好ましくない。
本発明の弾性波デバイスにおいて、前記第2側面のチッピングサイズは、弾性波の波長λの12.5倍以上50倍以下であることが好ましい。こうすれば、スプリアスの発生をより抑制することができる。
本発明の弾性波デバイスにおいて、前記支持基板は、前記圧電基板よりも熱膨張係数の小さいものが好ましい。こうすれば、温度が変化したときの圧電基板の大きさの変化を小さくして弾性波デバイスの温度変化に対する周波数特性の変化を抑制することができる。
弾性波デバイス10の斜視図。 弾性波デバイス10の平面図。 図2のA−A断面図。 弾性波デバイス10の製造フローを示す斜視図。 ダイシングの説明図。
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1及び図2は本実施形態の弾性波デバイス10の斜視図及び平面図、図3は図2のA−A断面図である。
弾性波デバイス10は、端面反射型の弾性波デバイスであり、圧電基板12と支持基板14とが接合された略直方体の複合基板15のうちの圧電基板12上に一対のIDT電極16,18が互いに入り込むように配置されたものである。
圧電基板12は、弾性表面波(SAW)を伝搬可能な基板である。この圧電基板12の材質としては、タンタル酸リチウム(LT)、ニオブ酸リチウム(LN)、ニオブ酸リチウム−タンタル酸リチウム固溶体単結晶、水晶、ホウ酸リチウム、酸化亜鉛、窒化アルミニウム、ランガサイト(LGS)、ランガテイト(LGT)などが挙げられる。このうち、LT又はLNが好ましい。LTやLNは、SAWの伝搬速度が速く、電気機械結合係数が大きいため、高周波数且つ広帯域周波数用の弾性波デバイスとして適しているからである。圧電基板12の厚さは、特に限定するものではないが、例えば、0.2〜50μmとしてもよい。この圧電基板12は、弾性波伝搬方向(SAW伝搬方向)と直交する第1側面12aと、SAW伝搬方向と平行な第2側面12bとを有している。励振されるSAWの波長をλ、互いに向かい合う第1側面12a同士の距離をL(図3参照)とすると、Lはλ/2の整数倍に設計されている。
支持基板14は、圧電基板12よりも熱膨張係数が小さいものであり、圧電基板12の裏面に直接接合により接合されているか有機接着層を介して接合されている。支持基板14を圧電基板12よりも熱膨張係数が小さいものとすることで、温度が変化したときの圧電基板12の大きさの変化を抑制し、複合基板15を弾性波デバイス10に用いた場合における周波数特性の温度変化を抑制することができる。支持基板14の材質としては、シリコン、サファイヤ、窒化アルミニウム、アルミナ、ホウ珪酸ガラス、石英ガラスなどが挙げられるが、シリコン又はサファイヤが好ましい。また、支持基板14の厚さは、特に限定するものではないが、例えば、200〜1200μmとしてもよい。
複合基板15は、圧電基板12と支持基板14とを接合したものである。接合は、直接接合を採用してもよいし、有機接着層を介して接合する間接接合を採用してもよい。こうした複合基板15は、略直方体であり、そのサイズは特に限定するものではないが、例えば縦横を1mm×2mmとか2mm×2.5mmなどとしてもよい。
IDT電極16は、SAW伝搬方向と平行なベース部16aと、ベース部16aからSAW伝搬方向と直交する方向に延びる幅広電極指16bと、ベース部16aからSAW伝搬方向と直交する方向に延びSAW伝搬方向の端部に配置された幅狭電極指16cとを備えている。また、IDT電極18も、これと同様に、ベース部18aと幅広電極指18bと幅狭電極指18cとを備えている。両IDT電極16,18は、互いに接触しないように離間して配置されている。具体的には、IDT電極16の2つの幅広電極指16bのうちの一方は、IDT電極18の隣合う2つの幅広電極指18bの間に入り込むように配置され、もう一方は、幅広電極指18bと幅狭電極指18cとの間に入り込むように配置されている。ここで、励振される弾性表面波の波長をλとすると、図3に示すように、幅広電極指16b,18bの幅はλ/4、隣接する電極指の隙間の幅もλ/4、幅狭電極指16c、18cの幅はλ/8となっている。
こうした弾性波デバイス10では、IDT電極16,18によって励振された波長λのSAWは圧電基板12の第1側面12aまで伝搬し、第1側面12aで反射する。本実施形態では、第1側面12aのチッピングサイズは、SAWの波長λの1/10以下であるため、第1側面12aにおける反射量が十分高くなる。また、第1側面12aの面精度が高いことから、第1側面12aの位置のずれによるSAWの位相変化が生じにくいため、位相変化に伴うスプリアスの発生を抑制することができる。一方、第2側面12bのチッピングサイズが第1側面12aのチッピングサイズより大きく、具体的には波長λの1/2以上50倍以下となっている。そのため、不要な波長のSAWが第2側面12bで反射しにくく、この点でもスプリアスの発生を抑制することができる。
次に、弾性波デバイス10を製造する方法について、図4を用いて以下に説明する。図4は、弾性波デバイス10の製造フローを示す斜視図である。
まず、オリエンテーションフラット(OF)を有する円盤状の圧電ウェハー22と、同形状の支持ウェハー24とを用意する(図4(a)参照)。次に、両ウェハー22,24の接合面を洗浄し、該接合面に付着している汚れを除去する。次に、両ウェハー22,24の接合面にアルゴン等の不活性ガスのイオンビームを照射することで、残留した不純物(酸化膜や吸着物等)を除去すると共に接合面を活性化させる。その後、真空中、常温で両ウェハー22,24のOFが一致するように位置合わせをした上で両ウェハー22,24を貼り合わせる(図4(b)参照)。次に、圧電ウェハー22の表面を所定の厚さになるまで研磨し、複合ウェハー25を完成させる(図4(c)参照)。 次に、複合ウェハー25のうち圧電ウェハー22の表面に弾性波デバイス用の電極を形成する。圧電ウェハー22の表面は、多数の弾性波デバイスが形成されるように区画されており、各弾性波デバイスに対応する位置に上述したIDT電極16,18をフォトリソグラフィ技術を利用して形成する。最後に、区画に沿って複合ウェハー25をダイシングすることにより、多数の弾性波デバイス10を得る(図4(d)参照)。
図5はダイシングの説明図であり、(a)は複合ウェハー25の平面図、(b)は(a)の点線で囲んだ箇所の拡大図である。複合ウェハー25をダイシングするにあたり、弾性波デバイス10の第1側面12aになるカットラインCLaの切断面は、チッピングサイズが波長λの1/10以下となるようにブレードを選択して切断する。また、弾性波デバイス10の第2側面12bになるカットラインCLbの切断面は、チッピングサイズが波長λの1/2以上50倍以下になるように回転数や送り速度を調整したり粗さや厚みの異なるブレードを選択したりして切断する。なお、チッピングサイズとは、切断面の凹凸の最大値をいう。
以上説明した本実施形態の弾性波デバイス10によれば、所望の波長λのSAWが反射する第1側面12aのチッピングサイズがSAWの波長λの1/10以下であるため、第1側面12aにおける反射量が十分高くなる。また、第1側面12aの位置のずれによるSAWの位相変化が生じにくいため、位相変化に伴うスプリアスの発生を抑制することができる。一方、第2側面12bのチッピングサイズが第1側面12aのチッピングサイズより大きい(具体的には波長λの1/2以上50倍以下)ため、不要な波長のSAWが第2側面12bで反射しにくく、この点でもスプリアスの発生を抑制することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、カットラインCLaとカットラインCLbとをブレードを用いて切断したが、レーザ活断法を用いて切断してもよい。その場合、各カットラインCLa,CLbのチッピングサイズに合うようにレーザ照射条件を設定してもよい。あるいは、両カットラインCLa,CLbを滑らかな切断面となるようなレーザ照射条件により切断したあと、カットラインCLbの切断面をやすりなどで荒らしてチッピングサイズを大きくしてもよい。
上述した実施形態では、圧電ウェハー22と支持ウェハー24とをイオンビームを用いる直接接合により貼り合わせたが、イオンビームを用いる方法以外に、プラズマや中性原子ビームを用いる方法を採用してもよい。
上述した実施形態では、圧電ウェハー22と支持ウェハー24とを直接接合により貼り合わせたが、有機接着層を介して接合してもよい。その場合、まず、支持基板14の表面及び圧電基板12の裏面の一方又は両方に有機接着剤を均一に塗布し、両者を重ね合わせた状態で有機接着剤を固化させることにより接合すればよい。
[実施例1]
圧電ウェハーとして、SAWの伝搬方向をXとし、切り出し角が回転Yカット板である円盤状の42°YカットX伝搬LT基板(厚さ250μm)を用意した。また、支持ウェハーとして、円盤状のSi(111)基板(厚さ230μm)を用意した。両ウェハーを2×10-6(Pa)の真空チャンバーに投入し、アルゴンビームを表面に60秒照射した。照射後、両ウェハーの照射面同士をコンタクトさせ、2000kgで加圧し、直接接合により両ウェハーを接合した。接合体を真空チャンバーから取り出し、LT面を30μmまで研削した。その後、ダイヤモンドスラリー(粒径1μm)を滴下しながら錫定盤で25μmまで研磨した。更に、コロイダルシリカ(粒径20nm)を滴下しながら、ウレタンパッドで20μmまで研磨して、弾性波デバイス用の複合ウェハーとした。続いて、フォトリソプロセスで、複合ウェハーのLT表面上の多数の矩形領域(2mm×1mm)にIDT電極を形成し、その矩形領域のサイズにダイシングして多数の弾性波デバイスを得た。SAWの波長λの設計値は、4μmとした。ダイシングはブレードを用いて行った。SAW伝搬方向と直交する方向(図5のカットラインCLa)に沿って切断するブレードは、厚さ0.05mm、#2000を用い、回転数29000rpm、送り速度20mm/sで切断した。SAW伝搬方向と平行な方向(図5のカットラインCLb)に沿って切断するブレードは、厚さ0.1mm、#500のブレードを用い、回転数29000rpm、送り速度50mm/sで切断した。得られた弾性波デバイスのSAW伝搬方向と直交する第1側面のチッピングサイズは0.4μm(λの0.1倍)、SAW伝搬方向と平行な第2側面のチッピングサイズは50μm(λの12.5倍)であった。実施例1に関するデータを表1にまとめた。
[実施例2]
実施例1と同様にして、IDT電極が形成された複合ウェハーを作製した。この複合ウェハーを、表1の実施例2に示す加工条件でダイシングを行った。得られた弾性波デバイスの第1側面のチッピングサイズは0.4μm(λの0.1倍)、第2側面のチッピングサイズは2μm(λの0.5倍)であった。
[実施例3]
実施例1と同様にして、IDT電極が形成された複合ウェハーを作製した。この複合ウェハーを、表1の実施例3に示す加工条件でダイシングを行った。得られた弾性波デバイスの第1側面のチッピングサイズは0.4μm(λの0.1倍)、第2側面のチッピングサイズは200μm(λの50倍)であった。
[比較例1]
実施例1と同様にして、IDT電極が形成された複合ウェハーを作製した。この複合ウェハーを、表1の比較例1に示す加工条件でダイシングを行った。得られた弾性波デバイスの第1及び第2側面のチッピングサイズは、いずれも10μm以下、具体的には0.4μm(λの0.1倍)であった。
[比較例2]
実施例1と同様にして、IDT電極が形成された複合ウェハーを作製した。この複合ウェハーを、表1の比較例2に示す加工条件でダイシングを行った。得られた弾性波デバイスの第1側面のチッピングサイズは0.4μm(λの0.1倍)、第2側面のチッピングサイズは240μm(λの60倍)であった。
[比較例3]
実施例1と同様にして、IDT電極が形成された複合ウェハーを作製した。この複合ウェハーを、表1の比較例3に示す加工条件でダイシングを行った。得られた弾性波デバイスの第1側面のチッピングサイズは2.0μm(λの0.5倍)、第2側面のチッピングサイズは50μm(λの12.5倍)であった。
Figure 2015001900
[評価]
実施例1〜3及び比較例1〜3について、1ポート共振器の特性を評価した。そうしたところ、スプリアスピークの強度は、表1に示すように、実施例1〜3では2〜2.7dBであったのに対して、比較例1〜3では5〜7dBであった。この結果から、第1側面のチッピングサイズを弾性波の波長λの1/10以下、第2側面のチッピングサイズを弾性波の波長λの1/2以上50倍以下(特に12.5倍以上50倍以下)とすることがスプリアスの発生を抑制するうえで好ましいことがわかった。
本出願は、2013年7月2日に出願された日本国特許出願第2013−138588号を優先権主張の基礎としており、引用によりその内容の全てが本明細書に含まれる。
なお、上述した実施例は本発明を何ら限定するものでないことは言うまでもない。
本発明は、SAWフィルタなどの弾性波デバイスに利用可能である。
10 弾性波デバイス、12 圧電基板、12a 第1側面、12b 第2側面、14 支持基板、15 複合基板、16,18 IDT電極、16a,18a ベース部、16b,18b 幅広電極指、16c,18c 幅狭電極指、22 圧電ウェハー、24 支持ウェハー、25 複合ウェハー。

Claims (3)

  1. 支持基板と圧電基板とが接合された略直方体の複合基板のうちの前記圧電基板上に一対のIDT電極が互いに入り込むように配置された端面反射型の弾性波デバイスであって、
    前記圧電基板の側面のうち弾性波伝搬方向と直交する第1側面のチッピングサイズは、弾性波の波長λの1/10以下であり、
    前記圧電基板の側面のうち弾性波伝搬方向と平行な第2側面のチッピングサイズは、前記第1側面のチッピングサイズより大きく、弾性波の波長λの1/2以上50倍以下である、
    弾性波デバイス。
  2. 前記第2側面のチッピングサイズは、弾性波の波長λの12.5倍以上50倍以下である、
    請求項1に記載の弾性波デバイス。
  3. 前記支持基板は、前記圧電基板よりも熱膨張係数が小さい、
    請求項1又は2に記載の弾性波デバイス。
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