JP7110011B2 - 封止用シートおよび電子素子装置の製造方法 - Google Patents

封止用シートおよび電子素子装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、封止用シートおよび電子素子装置の製造方法に関し、詳しくは、電子素子装置の製造方法、および、それに使用される封止用シートに関する。
従来、電子デバイス封止用樹脂シートを用いて、基板に実装された電子デバイスを封止して、封止体を作製して、電子デバイスパッケージを製造する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2014-189791号公報
しかるに、電子デバイスパッケージを、個々の電子デバイスに応じたパッケージとするためには、封止体を基板とともにダイシングして、それらを個片化する。
しかし、ダイシング後の封止体および基板の界面には、ダイシング時の衝撃に起因して、欠損部が形成される場合がある。その場合に、欠損部を有する電子デバイスが長期間使用されると、封止体および基板の界面に、欠損部を起点とする剥離を生じ、そのため、電子デバイスパッケージの信頼性が低下するという不具合がある。
本発明は、信頼性に優れる電子素子装置を製造することのできる、封止用シートおよび電子素子装置の製造方法を提供する。
本発明(1)は、基板の厚み方向一方面に対向するように実装される電子素子を、前記基板において前記電子素子と対向しない前記厚み一方面と接触するように、封止する封止層を形成し、前記電子素子の周囲の前記封止層および前記基板をダイシングするように使用される封止用シートであり、前記基板の25℃のヤング率が、1×1010Pa以上であり、前記封止層の25℃のヤング率が、1×10Pa以下であり、前記基板において前記厚み方向に対する直交方向端面に連続する厚み方向一方面と、前記封止層において前記厚み方向に対する直交方向端面に連続する厚み方向他方面とが対向しており、前記基板および前記封止層をダイシングした後の前記基板には、前記厚み方向一方面および前記直交方向端面にわたって凹部が形成され、前記基板の前記直交方向端面をその直交方向外側から観察したときに、前記凹部の直交方向における最大長さaが、1μm以下であり、前記凹部の前記厚み方向における最大長さbが、1μm以下である、封止用シートを含む。
この封止用シートは、基板の厚み方向一方面に対向するように実装される電子素子を、基板において電子素子と対向しない厚み一方面と接触するように、封止する封止層を形成し、電子素子の周囲の封止層および基板をダイシングするように使用される。そのため、封止層および基板を、電子素子に応じて、個片化でき、それらを備える電子素子装置を得ることができる。
しかるに、電子素子の周囲の封止層および基板をダイシングするときに、封止層および基板の界面には、ダイシングに基づく衝撃に起因して、凹部(後述)を形成し易い。
さらに、基板は、25℃のヤング率が1×1010Pa以上と高く、つまり、硬く、また、封止層は、25℃のヤング率が1×10Pa以下と低く、つまり、軟らかい。そのため、電子素子の周囲の封止層および基板をダイシングするときには、硬い基板は、軟らかい封止層に比べて、ダイシングに基づく衝撃の影響をより大きく受ける。そのため、基板には、破損部(凹部)を生じ易い。
さらに、基板の直交方向端面および厚み方向一方面の稜線部には、応力が集中し易い。そのため、基板の厚み方向一方面および直交方向端面にわたって凹部が形成され易い。従って、凹部を有する基板、電子素子および封止層を備える電子素子装置を長期間使用するときには、基板および封止層の界面に、凹部を起点とする剥離を容易に生じる。すると、電子素子装置の信頼性が低下する。
しかしながら、本発明(1)の封止用シートは、電子素子を封止して封止層を形成し、電子素子の周囲の封止層および基板をダイシングしても、凹部の直交方向における最大長さaが、1μm以下と短く、凹部の厚み方向における最大長さbが、1μm以下と短いものである。つまり、電子素子装置における凹部を小さくした構成である。
そのため、基板および封止層をダイシングした後の、基板、電子素子および封止層を備える電子素子装置を長期間使用しても、上記したように、凹部が小さいことから、かかる凹部を起点とする剥離の発生を抑制することができる。その結果、電子素子装置の信頼性の低下を抑制することができる。
本発明(2)は、前記封止層は、前記基板の前記厚み方向一方面に接触する第1封止層を備え、周波数1Hz、昇温速度10℃/分の条件で動的粘弾性を測定することにより得られる前記第1封止層の25℃の引張貯蔵弾性率E’1が、1.0×10Pa以上である、(1)に記載の封止用シートを含む。
この封止用シートでは、基板の厚み方向一方面に接触する第1封止層の25℃の引張貯蔵弾性率E’1が、1.0×10Pa以上と高い。そのため、第1封止層が、基板をダイシングするときにおける衝撃を確実に受け止めることができる。その結果、大きな凹部が生じることを確実に抑制することができる。
本発明(3)は、前記封止層は、前記基板の前記厚み方向一方面に接触する第1封止層と、前記第1封止層の前記厚み方向一方面に配置される第2封止層とを備え、周波数1Hz、昇温速度10℃/分の条件で動的粘弾性を測定することにより得られる前記第2封止層の25℃の引張貯蔵弾性率E’2の、前記条件で動的粘弾性を測定することにより得られる前記第1封止層の25℃の引張貯蔵弾性率E’1に対する比(E’2/E’1)が、0.1以上、500以下である、(1)または2に記載の封止用シートを含む。
この封止用シートでは、第2封止層の25℃の引張貯蔵弾性率E’2の第1封止層の25℃の引張貯蔵弾性率E’1に対する比(E’2/E’1)が、0.1以上、500以下であるので、電子素子への中空封止性を向上することができる。
本発明(4)は、前記封止用シートは、前記基板と前記電子素子との間に間隔が隔てられ、前記間隔が中空となるように、前記電子素子を封止するように使用される中空型封止用シートであり、前記中空型封止用シートは、前記第1封止層となる第1封止前駆体層を備え、周波数1Hz、昇温速度10℃/分の条件で動的粘弾性を測定することにより得られる前記第1封止前駆体層の90℃の剪断貯蔵弾性率G’1が、5.0×10Pa以上である、(2)または(3)に記載の封止用シートを含む。
この封止用シートは、中空型電子素子封止用シートであり、第1封止前駆体層の90℃の剪断貯蔵弾性率G’1が、5.0×10Pa以上と高いので、90℃またはそれに近似する温度で電子素子を封止するときに、電子素子において中空に面する電極が、封止層と接触することを防止して、電極の作用を確実に奏することができる。
また、とりわけ、第1封止前駆体層の90℃の剪断貯蔵弾性率G’1が、5.0×10Pa以上と高いので、電子素子を封止するときに、上記温度における第1封止前駆体層の過度の流動を抑制して、第1封止前駆体層が上記した間隔に進入することを抑制することができる。そのため、信頼性に優れる中空型電子素子装置を得ることができる。
本発明(5)は、前記封止用シートは、前記第1封止層となる第1封止前駆体層を備え、前記第1封止前駆体層は、熱硬化性成分を含有し、前記第1封止前駆体層は、熱硬化して前記第1封止層となった後に、その後、ダイシングされる、(2)~(4)のいずれか一項に記載の封止用シートを含む。
この封止用シートは、第1封止前駆体層が熱硬化性成分を含有するので、熱硬化して第1封止層となった後に、熱硬化した第1封止層が電子素子を封止した状態で、電子素子の周囲の封止層をダイシングされるときには、熱硬化した第1封止層が、確実に電子素子の封止状態を維持している。そのため、第1封止層を確実にダイシングして、信頼性に優れる電子素子装置を得ることができる。
本発明(6)は、(1)~(5)のいずれか一項に記載の封止用シートを使用して前記電子素子を封止して、前記封止層を形成する第1工程、および、前記電子素子の周囲の前記封止層および前記基板をダイシングする第2工程を備える、電子素子装置の製造方法を含む。
しかるに、第2工程において、電子素子の周囲の封止層および基板をダイシングするときに、封止層および基板の界面には、ダイシングに基づく衝撃に起因して、凹部を形成し易い。
さらに、基板は、25℃のヤング率が1×1010Pa以上と高く、つまり、硬く、また、封止層は、25℃のヤング率が1×10Pa以下と低く、つまり、軟らかい。そのため、第2工程において、ダイシングに基づく衝撃が、硬い基板に対して、軟らかい封止層によく伝達され、そのため、基板に凹部を生じ易い。
とりわけ、基板は、25℃のヤング率が1×1010Pa以上と高く、つまり、硬く、また、封止層は、25℃のヤング率が1×10Pa以下と低く、つまり、軟らかい。そのため、電子素子の周囲の封止層および基板をダイシングするときには、硬い基板は、軟らかい封止層に比べて、ダイシングに基づく衝撃の影響を大きく受ける。そのため、基板には、破損(凹部)を生じ易い。
とりわけ、基板の直交方向端面および厚み方向一方面の稜線部には、応力が集中し易い。そのため、基板の厚み方向一方面および直交方向端面にわたって凹部が形成され易い。従って、凹部を有する基板、電子素子および封止層を備える電子素子装置を長期間使用するときには、基板および封止層の界面に、凹部を起点とする剥離を容易に生じる。すると、電子素子装置の信頼性が低下する。
しかしながら、本発明(6)の電子素子装置の製造方法では、第2工程において、電子素子の周囲の封止層および基板をダイシングしても、凹部の直交方向における最大長さaが、1μm以下と短く、凹部の厚み方向における最大長さbが、1μm以下と短いものである。
そのため、電子素子装置を長期間使用しても、上記したように、凹部が小さいことから、かかる凹部を起点とする剥離の発生を抑制することができる。その結果、信頼性の低下が抑制された電子素子装置を製造することができる。
本発明の封止用シートおよび電子素子装置の製造方法によれば、信頼性の低下が抑制された電子素子装置を製造することができる。
図1A~図1Dは、本発明の封止用シートの一実施形態である中空型電子素子封止用シートを用いて、中空型電子素子装置を製造する方法を説明する工程図であって、次に説明する図2のX-X線および図2BのY-Y線に沿う断面図であって、図1Aが、中空型電子素子封止用シートおよび電子素子を準備する準備工程、図1Bが、中空型電子素子封止用シートで電子素子を封止する第1工程、図1Cが、基板および封止層をダイシングする第2工程、図1Dが、中空型電子素子装置を得る工程を示す。 図2Aおよび図2Bは、封止層を省略して、基板および電子素子を厚み方向一方側から見た平面図であり、図2Aが、図1Bに示す第1工程の平面図、図2Bが、図1Cに示す第2工程の平面図を示す。 図3A~図3Dは、凹部の拡大図であり、図3Aが、平面図(封止層を省略した図)、図3Bが、斜視図(封止層を省略した図)、図3Cが、縦方向からみた側面図、図3Dが、横方向からみた側面図を示す。 図4Aおよび図4Bは、図1Dの拡大図で示す凹部の変形例の断面図であり、図4Aが、凹面が湾曲面である態様、図4Bが、凹面が2つの平面からなる態様を示す。 図5Aおよび図5Bは、図3Aに示す凹部の変形例の平面図であり、図5Aが、凹部が平面視略扇形状である態様、図5Bが、凹部が平面視略矩形状である態様を示す。
本発明の封止用シートおよび電子素子装置の製造方法の一実施形態である、中空型電子素子封止用シートおよび中空型電子素子装置の製造方法を、図1A~図3Cを参照して説明する。
なお、図2A~図2Bにおいて、後述する電子素子32の形状および配置を明確に示すため、後述する中空型電子素子封止用シート1および封止層20を省略している。図3A~図3Bにおいて、後述する凹部25の形状および配置を明確に示すため、封止層20を省略するとともに、基板30の厚み方向一方面31をハッチングにて描画している。
(中空型電子素子封止用シート)
図1Aに示す中空型電子素子封止用シート1は、基板30の厚み方向一方面31に対向するように実装される電子素子32を、基板30において電子素子32と対向しない厚み方向一方面31と接触するように、図1Bに示すように、封止する封止層20を形成し、図1Cに示すように、電子素子32の周囲の封止層20および基板30をダイシングするように使用される電子素子封止用シートである。具体的には、中空型電子素子封止用シート1は、基板30と電子素子32との間に間隔の一例としての隙間45が隔てられ、その隙間45が中空となるように、電子素子32を封止するように使用される。
この中空型電子素子封止用シート1は、電子素子装置の一例である中空型電子素子装置(中空型電子素子パッケージ)40の製造に使用される。図1Dに示すように、中空型電子素子装置40は、後で説明するが、基板30と、電子素子32および封止層20を備える。
また、図1Aに示すように、中空型電子素子封止用シート1は、電子素子32を封止した後の封止層20(図1B参照)ではなく、つまり、電子素子32を封止する前であり、封止層20を形成するための前駆体シートである。
図1Aに示すように、中空型電子素子封止用シート1は、厚み方向に直交する方向(面方向)に延びる略板形状(フィルム形状)を有する。中空型電子素子封止用シート1は、互いに平行する平面である厚み方向一方面および厚み方向他方面を有する。
中空型電子素子封止用シート1は、例えば、第1封止前駆体層2と、第2封止前駆体層3とを厚み方向一方側に向かって順に備える。具体的には、中空型電子素子封止用シート1は、第1封止前駆体層2と、第1封止前駆体層2の厚み方向一方面に配置される第2封止前駆体層3とを備える。中空型電子素子封止用シート1は、好ましくは、第1封止前駆体層2と、第2封止前駆体層3とのみからなる。
第1封止前駆体層2は、中空型電子素子封止用シート1の厚み方向他方面を形成する。第1封止前駆体層2は、面方向に延びる略板形状を有する。第1封止前駆体層2は、厚み方向他方面である第1面51と、厚み方向一方面である第2面52とを有する。第1面51および第2面52は、互いに平行する平面である。
また、第1封止前駆体層2は、後述するが、中空型電子素子封止用シート1が電子素子32(図1B参照)を封止するときに、電子素子32に接触する接触層である。さらに、第1封止前駆体層2は、中空型電子素子封止用シート1が電子素子32(図1B参照)を封止するときに、電子素子32の厚み方向一方面15と周側面17とに接触するとともに、基板30において電子素子32と対向しない厚み方向一方面31に接触する接触層である。第1封止前駆体層2は、電子素子32を封止するときに、その略板形状が、電子素子32の厚み方向一方面15および周側面17に追従する追従層である。具体的には、第1封止前駆体層2の第1面51が、上記した各面に接触する。
第1封止前駆体層2の材料は、後述する第1封止前駆体層2の90℃の剪断貯蔵弾性率G’1、後述する第1封止層11の25℃の引張貯蔵弾性率E’1、および/または、封止層20(硬化後の封止層20)のヤング率が後述する範囲になるような材料であれば、特に限定されない。第1封止前駆体層2の材料としては、例えば、熱硬化性成分を含有する第1封止組成物が挙げられる。
熱硬化性成分は、電子素子32を封止するときの加熱により一旦軟化し、さらには、溶融して流動し、さらなる加熱によって、硬化する成分である。
また、熱硬化性成分は、第1封止前駆体層2においてBステージであって、Cステージではない(つまり、完全硬化前の状態である)。なお、Bステージは、熱硬化性成分が、液状であるAステージと、完全硬化したCステージとの間の状態であって、硬化がわずかに進行し、圧縮弾性率がCステージの圧縮弾性率よりも小さい状態である。
熱硬化性成分は、例えば、主剤、硬化剤および硬化促進剤を含む。
主剤としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ビニルエステル樹脂、シアノエステル樹脂、マレイミド樹脂、シリコーン樹脂などが挙げられる。主剤としては、耐熱性などの観点から、好ましくは、エポキシ樹脂が挙げられる。主剤がエポキシ樹脂であれば、熱硬化性成分は、後述する硬化剤(エポキシ系硬化剤)および硬化促進剤(エポキシ系硬化促進剤)とともに、エポキシ系熱硬化性成分を構成する。
エポキシ樹脂としては、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂、変性ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂などの2官能エポキシ樹脂、例えば、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、トリスヒドロキシフェニルメタン型エポキシ樹脂、テトラフェニロールエタン型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂などの3官能以上の多官能エポキシ樹脂などが挙げられる。これらエポキシ樹脂は、単独で使用または2種以上を併用することができる。
好ましくは、2官能エポキシ樹脂の単独使用が挙げられ、具体的には、ビスフェノールF型エポキシ樹脂の単独使用が挙げられる。
エポキシ樹脂のエポキシ当量は、例えば、10g/eq.以上、好ましくは、100g/eq.以上であり、また、例えば、300g/eq.以下、好ましくは、250g/eq.以下である。
主剤(好ましくは、エポキシ樹脂)の軟化点は、例えば、50℃以上、好ましくは、70℃以上であり、また、例えば、110℃以下、好ましくは、90℃以下である。
主剤(好ましくは、エポキシ樹脂)の割合は、第1封止組成物において、例えば、1質量%以上、好ましくは、2質量%以上であり、また、例えば、30質量%以下、好ましくは、10質量%以下である。また、主剤(好ましくは、エポキシ樹脂)の割合は、熱硬化性成分において、例えば、50質量%以上、好ましくは、60質量%以上であり、また、例えば、90質量%以下、好ましくは、10質量%以下である。
硬化剤は、加熱によって、上記した主剤を硬化させる成分(好ましくは、エポキシ樹脂硬化剤)である。硬化剤としては、例えば、フェノールノボラック樹脂などのフェノール樹脂が挙げられる。
硬化剤の割合は、主剤がエポキシ樹脂であり、硬化剤がフェノール樹脂であれば、エポキシ樹脂中のエポキシ基1当量に対して、フェノール樹脂中の水酸基の合計が、例えば、0.7当量以上、好ましくは、0.9当量以上、例えば、1.5当量以下、好ましくは、1.2当量以下となるように、調整される。具体的には、硬化剤の配合部数は、主剤100質量部に対して、例えば、30質量部以上、好ましくは、50質量部以上であり、また、例えば、75質量部以下、好ましくは、60質量部以下である。
硬化促進剤は、加熱によって、主剤の硬化を促進する触媒(熱硬化触媒)(好ましくは、エポキシ樹脂硬化促進剤)であって、例えば、有機リン系化合物、例えば、2-フェニル-4,5-ジヒドロキシメチルイミダゾール(2PHZ-PW)などのイミダゾール化合物などが挙げられる。好ましくは、イミダゾール化合物が挙げられる。硬化促進剤の配合部数は、主剤100質量部に対して、例えば、0.05質量部以上であり、また、例えば、5質量部以下である。
また、第1封止組成物は、さらに、無機フィラー、熱可塑性樹脂、顔料、シランカップリング剤などの添加剤を含有することもできる。
無機フィラーは、第1封止層11(後述)の強度を向上させて、第1封止層11に優れた靱性を付与する無機粒子である。無機フィラーの材料としては、例えば、石英ガラス、タルク、シリカ、アルミナ、窒化アルミニウム、窒化珪素、窒化ホウ素などの無機化合物が挙げられる。これらは、単独使用または2種以上併用することができる。好ましくは、シリカが挙げられる。
無機フィラーの形状は、特に限定されず、例えば、略球形状、略板形状、略針形状、不定形状などが挙げられる。好ましくは、略球形状が挙げられる。
無機フィラーの最大長さの平均値(略球形状であれば、平均粒子径)Mは、例えば、50μm以下、好ましくは、20μm以下、より好ましくは、10μm以下であり、また、例えば、0.1μm以上、好ましくは、0.5μm以上である。なお、平均粒子径Mは、例えば、レーザー散乱法における粒度分布測定法によって求められた粒度分布に基づいて、D50値(累積50%メジアン径)として求められる。
また、無機フィラーは、第1フィラーと、第1フィラーの最大長さの平均値M1より小さい最大長さの平均値M2を有する第2フィラーとを含むことができる。
第1フィラーの最大長さの平均値(略球形状であれば、平均粒子径)M1は、例えば、1μm以上、好ましくは、3μm以上であり、また、例えば、50μm以下、好ましくは、30μm以下である。
第2フィラーの最大長さの平均値(略球形状であれば、平均粒子径)M2は、例えば、1μm未満、好ましくは、0.8μm以下であり、また、例えば、0.01μm以上、好ましくは、0.1μm以上である。
第1フィラーの最大長さの平均値の、第2フィラーの最大長さの平均値に対する比(M1/M2)は、例えば、2以上、好ましくは、5以上であり、また、例えば、50以下、好ましくは、20以下である。
第1フィラーおよび第2フィラーの材料は、ともに同一あるいは相異っていてもよい。
さらに、無機フィラーは、その表面が、部分的あるは全体的に、シランカップリング剤などで表面処理されていてもよい。
無機フィラーの割合は、第1封止組成物中、例えば、50質量%以上、好ましくは、55質量%以上であり、また、例えば、95質量%以下、好ましくは、90質量%以下である。
熱可塑性樹脂は、電子素子32を封止するときの第1封止前駆体層2における柔軟性を向上させる成分である。
熱可塑性樹脂としては、例えば、天然ゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-アクリル酸共重合体、エチレン-アクリル酸エステル共重合体、ポリブタジエン樹脂、ポリカーボネート樹脂、熱可塑性ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂(6-ナイロンや6,6-ナイロンなど)、フェノキシ樹脂、アクリル樹脂、飽和ポリエステル樹脂(PETなど)、ポリアミドイミド樹脂、フッ素樹脂、スチレン-イソブチレン-スチレンブロック共重合体などが挙げられる。これら熱可塑性樹脂は、単独使用または2種以上併用することができる。
熱可塑性樹脂として、好ましくは、主剤(好ましくは、エポキシ樹脂)との分散性を向上させる観点から、アクリル樹脂が挙げられる。
アクリル樹脂としては、例えば、直鎖または分岐のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、その他のモノマー(共重合性モノマー)とを含むモノマー成分を重合してなる、カルボキシル基含有(メタ)アクリル酸エステルコポリマー(好ましくは、カルボキシル基含有アクリル酸エステルコポリマー)などが挙げられる。
アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、t-ブチル、イソブチル、ペンチル、ヘキシルなどの炭素数1~6のアルキル基などが挙げられる。
その他のモノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、カルボキシエチルアクリレート、カルボキシペンチルアクリレート、イタコン酸、マレイン酸、フマール酸、クロトン酸などのカルボキシル基含有モノマーなどが挙げられる。
熱可塑性樹脂の重量平均分子量は、例えば、10万以上、好ましくは、30万以上、好ましくは、70万以上であり、また、例えば、100万以下、好ましくは、90万以下である。なお、重量平均分子量は、ゲル浸透クロマトフラフィー(GPC)により、標準ポリスチレン換算値に基づいて測定される。
熱可塑性樹脂の割合(固形分割合)は、第1封止組成物の熱硬化を阻害しないように調整されており、具体的には、第1封止組成物に対して、例えば、1質量%以上、好ましくは、2質量%以上であり、また、例えば、10質量%以下、好ましくは、5質量%以下である。なお、熱可塑性樹脂は、適宜の溶媒で希釈されて調製されていてもよい。
顔料としては、例えば、カーボンブラックなどの黒色顔料が挙げられる。顔料の平均粒子径は、例えば、0.001μm以上、例えば、1μm以下である。顔料の割合は、第1封止組成物に対して、例えば、0.1質量%以上、また、例えば、2質量%以下である。
シランカップリング剤としては、例えば、エポキシ基を含有するシランカップリング剤が挙げられる。エポキシ基を含有するシランカップリング剤としては、例えば、3-グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルメチルジエトキシシランなどの3-グリシドキシジアルキルジアルコキシシラン、例えば、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリエトキシシランなどの3-グリシドキシアルキルトリアルコキシシランが挙げられる。好ましくは、3-グリシドキシアルキルトリアルコキシシランが挙げられる。シランカップリング剤の配合割合は、無機フィラー100質量部に対して、例えば、0.1質量部以上、好ましくは、1質量部以上であり、また、例えば、10質量部以下、好ましくは、5質量部以下である。
第1封止前駆体層2は、周波数1Hz、昇温速度10℃/分の条件で動的粘弾性を測定することにより得られる90℃の剪断貯蔵弾性率G’1が、例えば、1.0×10Pa以上、好ましくは、1.0×10Pa以上、より好ましくは、5.0×10Pa以上であり、また、例えば、1.0×10Pa以下、好ましくは、1.0×10Pa以下、より好ましくは、5.0×10Pa以下ある。第1封止前駆体層2の剪断貯蔵弾性率G’1は、周波数1Hzおよび昇温速度10℃/分の条件で第1封止前駆体層2を剪断モードで動的粘弾性測定して求められる。
第1封止前駆体層2の剪断貯蔵弾性率G’1を特定する温度90℃は、後で説明するが、電子素子32を封止するときにおける中空型電子素子封止用シート1(例えば、Bステージの中空型電子素子封止用シート1)の加熱の温度範囲において、最低溶融粘度を取得できる温度である。最低溶融粘度に対応する温度(90℃)における剪断貯蔵弾性率G’1は、測定のばらつきを抑制できる。第2封止前駆体層3の剪断貯蔵弾性率G’2を特定する温度90℃も、第1封止前駆体層2における上記したそれと同様である。
第1封止前駆体層2の90℃の剪断貯蔵弾性率G’1が上記した下限以上であれば、電子素子32を封止するときに、第1封止前駆体層2の過度の流動を抑制して、第1封止前駆体層2が上記した隙間45に進入することを抑制することができる。つまり、第1封止層11の中空封止性を向上させることができる。そのため、信頼性に優れる中空型電子素子装置40を得ることができる。
第1封止前駆体層2の厚みT1は、例えば、1μm以上、好ましくは、5μm以上、より好ましくは、10μm以上であり、また、例えば、200μm以下、好ましくは、100μm以下、より好ましくは、50μm以下である。
第2封止前駆体層3は、中空型電子素子封止用シート1の厚み方向他方面を形成する。第2封止前駆体層3は、面方向に延びる略板形状を有する。第2封止前駆体層3は、厚み方向他方面である第3面53と、厚み方向一方面である第4面54とを有する。第3面53および第4面54は、互いに平行する平面である。
第2封止前駆体層3は、第1封止前駆体層2の第2面52全面に配置されている。第2封止前駆体層3の第3面53は、第1封止前駆体層2の第2面52と接触している。
第2封止前駆体層3は、後述するが、中空型電子素子封止用シート1が電子素子32を封止するときに、厚み方向他方側に露出する露出層である。第2封止前駆体層3は、好ましくは、電子素子32に接触しない非接触層である。一方、第2封止前駆体層3は、電子素子32を封止するときに、その第3面53が、電子素子32の厚み方向一方面15および周側面17に追従する第1封止前駆体層2を支持しつつ柔軟に拘束(過度の流動を抑制)する。具体的には、第2封止前駆体層3では、電子素子32を封止するときに、第3面53は、第1封止前駆体層2の変形に対応して変形する一方、第4面54は、例えば、その平坦(平面)形状を維持して、第3面53との厚み方向における間隔を確保する。
第2封止前駆体層3の材料は、後述する第2封止前駆体層3の90℃の剪断貯蔵弾性率G’、後述する第2封止層12の25℃の引張貯蔵弾性率E’2、および/または、封止層20(硬化後の封止層20)のヤング率が後述する範囲になるような材料であれば、特に限定されない。第2封止前駆体層3の材料としては、例えば、第2封止組成物が挙げられる。
第2封止組成物は、例えば、第1封止組成物に含有される成分が挙げられる。各成分の配合割合は、上記範囲と同様である。
ただし、第2封止組成物に含有される無機フィラーとしては、好ましくは、第1フィラーおよび第2フィラーの併用が挙げられる。この場合には、例えば、第1フィラーおよび第2フィラーの材料は、ともに同一であり、好ましくは、ともにシリカである。また、好ましくは、表面処理されていない第1フィラーと、表面処理されている第2フィラーとの併用が挙げられる。
無機フィラーが上記した第1フィラーと第2フィラーとを含む場合には、第1フィラーの割合は、第封止組成物中、例えば、40質量%以上、好ましくは、50質量%超過であり、また、例えば、80質量%以下、好ましくは、70質量%以下である。第2フィラーの配合部数は、第1フィラー100質量部に対して、例えば、20質量部以上、好ましくは、40質量部以上であり、また、例えば、50質量部以下、好ましくは、40質量部以下である。
第2封止組成物に含有される熱可塑性樹脂の重量平均分子量は、好ましくは、第1封止組成物に含有される熱可塑性樹脂の重量平均分子量に比べて、小さく、具体的には、70万以下、また、50万以上である。
周波数1Hz、昇温速度10℃/分の条件で動的粘弾性を剪断モードで測定することにより得られる第2封止前駆体層3の90℃の剪断貯蔵弾性率G’2は、例えば、1.5×10Pa以上、好ましくは、3.0×10Pa以上であり、また、例えば、1.0×10Pa以下、好ましくは、1.0×10Pa以下、好ましくは、7.0×10Pa以下である。
第2封止前駆体層3の90℃の剪断貯蔵弾性率G’2が上記した下限以上であれば、電子素子32を封止するときに、第2封止前駆体層3の過度の流動が抑制されることにより、第1封止前駆体層2を確実に支持することができる。第2封止前駆体層3の90℃の剪断貯蔵弾性率G’2が上記した上限以下であれば、第2封止前駆体層3の第3面53が、第1封止前駆体層2の変形に柔軟に追従することができる。
第2封止前駆体層3の剪断貯蔵弾性率G’2は、第1封止前駆体層2の剪断貯蔵弾性率G’1の測定方法と同様の方法で求められる。
第2封止前駆体層3の剪断貯蔵弾性率G’2の第1封止前駆体層2の剪断貯蔵弾性率G’1、に対する比(G’2/G’1)は、特に限定されず、例えば、0.1以上、好ましくは、0.5以上、より好ましくは、1超過、さらに好ましくは、1.1以上であり、また、例えば、10以下、好ましくは、5以下、より好ましくは、1.5以下である。
第2封止前駆体層3の厚みT2は、例えば、10μm以上、好ましくは、25μm以上であり、また、例えば、1000μm以下、好ましくは、500μm以下、より好ましくは、250μm以下である。
第2封止前駆体層3の厚みT2の、第1封止前駆体層2の厚みT1に対する比(T2/T1)は、例えば、1.4以上、好ましくは、2.5以上であり、また、例えば、20以下、好ましくは、10以下である。
中空型電子素子封止用シート1の厚みT0は、第1封止前駆体層2および第2封止前駆体層3の厚みの合計であり、例えば、100μm以上であり、また、例えば、2000μm以下である。
第1封止前駆体層2の厚みT1の、中空型電子素子封止用シート1の厚みT0に対する比(T1/T0)は、例えば、0.05以上、好ましくは、0.1以上であり、また、例えば、0.5未満以下、好ましくは、0.25以下である。
中空型電子素子封止用シート1の直交方向(面方向)における形状は、特に限定されず、そのサイズは、複数の電子素子32を埋設(封止)するとともに、複数の電子素子32から露出する基板30の厚み方向一方面31に接触できるように、設定されている。具体的には、中空型電子素子封止用シート1の面方向における最大長さは、例えば、1mm以上であり、また、例えば、100mm以下である。
中空型電子素子封止用シート1を製造するには、例えば、まず、第1封止前駆体層2および第2第2封止前駆体層3を形成し、それらを貼り合わせる。
第1封止前駆体層2を形成するには、まず、第1封止組成物を調製する。具体的には、上記した成分を配合して、それらを混合して、第1封止組成物を調製する。好ましくは、上記した各成分(および必要により溶媒)を配合および混合して、ワニスを調製する。その後、ワニスを、図示しない第1剥離シートに塗布し、乾燥させて、第1封止前駆体層2を得る。なお、ワニスを調製せず、混練押出によって、第1封止組成物から第1封止前駆体層2を形成することもできる。
第2封止前駆体層3を形成するには、第2封止組成物を調製する。具体的には、上記した成分を配合して、それらを混合して、第2封止組成物を調製する。好ましくは、上記した各成分(および必要により溶媒)を配合および混合して、ワニスを調製する。その後、ワニスを、図示しない第2剥離シートに塗布し、乾燥させて、第2封止前駆体層3を得る。なお、ワニスを調製せず、混練押出によって、第2封止組成物から第2封止前駆体層3を形成することもできる。
なお、第1封止前駆体層2および第2第2封止前駆体層3のうち、一方を、他方に対して直接形成することもできる。
中空型電子素子封止用シート1において、第1封止前駆体層2および/または第2封止前駆体層3は、熱硬化性成分を含有する場合には、例えば、Bステージである。
(中空型電子素子装置の製造方法)
次に、中空型電子素子封止用シート1を用いて、中空型電子素子装置40を製造する方法を説明する。
この方法は、中空型電子素子封止用シート1および電子素子32(図2A参照)を準備する準備工程(図1A参照)、中空型電子素子封止用シート1を使用して電子素子32を封止して、封止層20を形成する第1工程(図1Bおよび図2A参照)、および、電子素子32の周囲の封止層20および基板30をダイシングする第2工程(図1Cおよび図2B参照)を備える。
(準備工程)
図1Aに示すように、準備工程では、中空型電子素子封止用シート1は、中空型電子素子封止用シート1の製造方法に従って、準備する。
図1Aおよび図2Aに示すように、準備工程では、別途、電子素子32を準備する。
電子素子32は、面方向において互いに間隔を隔てて複数配置されている。複数の電子素子32のそれぞれは、面方向に延びる略平板形状を有する。具体的には、電子素子32は、厚み方向一方面15、厚み方向他方面16、および、直交方向端面である周側面17を連続して備える。厚み方向一方面15および厚み方向他方面16は、互いに平行する平面である。周側面17は、厚み方向一方面15および厚み方向他方面16の周端縁を厚み方向に連結する。
また、電子素子32としては、特に限定されず、種々の電子素子が挙げられる。電子素子32の厚み方向他方面16には、複数の端子34が設けられている。
電子素子32は、基板30の厚み方向一方面31に対向するように複数実装されている。複数の電子素子32は、例えば、基板30に対してバンプ14を介してフリップチップ実装されている。複数の電子素子32は、互いに間隔を隔てて、基板30の厚み方向一方側に配置されている。複数の電子素子32のそれぞれは、基板30の厚み方向一方面31に対して、バンプ14の高さに対応する間隔(隙間45)を隔てて、位置している。
隙間45は、例えば、10μm以上であり、また、例えば、1000μm以下である。
電子素子32の厚みは、例えば、50μm以上であり、また、例えば、500μm以下である。電子素子32の面方向における最大長さは、例えば、1000μm以上であり、また、例えば、3000μm以下である。
電子素子32を準備するには、電子素子32と、電子素子32を実装する基板30とを備える電子素子実装基板36を準備する。
基板30は、面方向に延びる略平板形状を有する。基板30は、平面視において、複数の電子素子32を囲むサイズを有する。基板30は、厚み方向一方面31および厚み方向他方面37を備える。
厚み方向一方面31は、厚み方向一方側に露出する平面である。厚み方向一方面31には、バンプ14に接続する端子(図示せず)が形成されている。
厚み方向他方面37は、厚み方向一方面31に平行する平面である。
基板30は、常温(25℃)で硬質であって、具体的には、25℃のヤング率が、1×1010Pa以上、好ましくは、1×1011Pa以上であり、また、例えば、1×1014Pa以下である。基板30のヤング率が上記した下限以上であれば、寸法安定性に優れる。
具体的には、基板30の材料としては、例えば、セラミック、金属などが挙げられ、好ましくは、絶縁性、寸法安定性の観点から、セラミックが挙げられる。
(第1工程)
図1Aの矢印および図1Bに示すように、第1工程では、次いで、中空型電子素子封止用シート1を使用して電子素子32を封止する。
具体的には、第1工程において、第1封止前駆体層2が、電子素子32に面するように、中空型電子素子封止用シート1を電子素子実装基板36に対して配置する。
図1Bに示すように、詳しくは、第1封止前駆体層2を複数の電子素子32の厚み方向一方面15に接触させる。一方、第2封止前駆体層3は、厚み方向一方側に面(露出)している。続いて、中空型電子素子封止用シート1を厚み方向他方側に向けて、例えば、プレス(図示せず)などを用いて加圧する。必要により、同時に、中空型電子素子封止用シート1を加熱する。このとき、中空型電子素子封止用シート1は、電子素子32の外形に対応して塑性変形する。
これにより、中空型電子素子封止用シート1が軟化して、複数の電子素子32を埋設する。換言すれば、複数の電子素子32が中空型電子素子封止用シート1に埋め込まれる。
詳しくは、第1封止前駆体層2は、電子素子32の厚み方向一方面15および周側面17と、厚み方向に投影したときに、基板30において電子素子32と重ならない厚み方向一方面31とを被覆する。
なお、第1封止前駆体層2は、電子素子32の厚み方向他方面16の周端縁と、その厚み方向他方側に位置する基板30の厚み方向一方面31とを架設する。これにより、第1封止前駆体層2は、電子素子32と基板30との隙間45を閉塞する。
また、厚み方向に投影したときに、電子素子32と重複しない基板30の厚み方向一方面31は、中空型電子素子封止用シート1(第1封止前駆体層2)と接触している。
一方、基板30および電子素子32の間の隙間45には、電子素子32の厚み方向他方面16の周端縁から内部へのごく微小の進入のみが、許容される。
これによって、電子素子32と基板30との間の中空が実質的に確保されながら、電子素子32が封止される。
他方、第2封止前駆体層3は、その第3面53が、第1封止前駆体層2の変形に対応して変形する一方、第2封止前駆体層3の第4面54は、平坦形状を維持する。
続いて、中空型電子素子封止用シート1は、第1封止組成物および第2封止組成物が熱硬化性成分を含有する場合には、例えば、依然として、Bステージであることから、その後、中空型電子素子封止用シート1を加熱により熱硬化(Cステージ化、完全硬化)させて、封止層20を形成する。封止層20は、中空型電子素子封止用シート1から調製される。
封止層20は、厚み方向一方面21および厚み方向他方面22を有する。
厚み方向一方面21は、第2封止前駆体層3の第4面54(図1A参照)から形成される。
厚み方向他方面22は、第1封止前駆体層2の第1面51(図1A参照)から形成される。
また、封止層20は、中空型電子素子封止用シート1が第1封止前駆体層2および第2封止前駆体層3を備えることから、それら2層に対応する第1封止層11および第2封止層12を備える。封止層20は、第1封止層11および第2封止層12を、厚み方向一方側に向かって順に備える。好ましくは、封止層20は、第1封止層11および第2封止層12のみからなる。
第1封止層11は、封止層20の厚み方向他方面22を形成する。第1封止層11は、平板形状ではなく、電子素子32に対応して、厚み方向他方側に向かって開く断面略コ字形状(断面略ハット形状)部分を有する。なお、第1封止層11の厚みは、直交方向にわたって、同一である。第1封止層11の材料は、例えば、第1封止前駆体層2の硬化物である。
第2封止層12は、封止層20の厚み方向一方面21を形成する。詳しくは、第2封止層12の厚み方向他方面は、第1封止層11の形状に追従する形状を有する一方、第2封止層12の厚み方向一方面は、平面である。第2封止層12の材料は、例えば、第2封止前駆体層3の硬化物である。
熱硬化後の封止層20では、第1封止層11および第2封止層12は、以下の25℃における引張貯蔵弾性率E’を有する。
周波数1Hz、昇温速度10℃/分の条件で動的粘弾性を引張モードで測定することにより得られる第1封止層11の25℃の引張貯蔵弾性率E’1は、例えば、1.0×10Pa以上、好ましくは、5.0×10Pa以上、より好ましくは、1×10Pa以上、さらに好ましくは、1.5×10Pa以上であり、また、例えば、1.0×10Pa以下、好ましくは、5.0×10Pa以上である。
第1封止層11の25℃の引張貯蔵弾性率E’1が上記した下限以上であれば、そのため、第1封止層11が、第2工程におけるダイシングするときにおける衝撃を確実に受け止めることができる。そのため、大きな凹部25が生じることを確実に抑制することができる。
周波数1Hz、昇温速度10℃/分の条件で動的粘弾性を引張モードで測定することにより得られる第2封止層12の25℃の引張貯蔵弾性率E’2は、例えば、1.0×10Pa以上、好ましくは、5.0×10Pa以上、より好ましくは、1×10Pa以上、さらに好ましくは、5.0×10Pa以上であり、また、例えば、5.0×10Pa以下、好ましくは、1.0×10Pa以下である。
第2封止層12の25℃の引張貯蔵弾性率E’2が上記した下限以上であれば、基板30の衝撃を受け止める第1封止層11をさらに有効に支持することができる。そのため、大きな凹部25が生じることを確実に抑制することができる。
第2封止層12の25℃の引張貯蔵弾性率E’2の、第1封止層12の25℃の引張貯蔵弾性率E’1に対する比(E’2/E’1)は、例えば、0.01以上、好ましくは、0.1以上、より好ましくは、1以上、さらに好ましくは、2.5以上であり、また、例えば、1000以下、好ましくは、500以下、より好ましくは、400以下、さらに好ましくは、100以下、とりわけ好ましくは、50以下、最も好ましくは、10以下、最も好ましくは、5以下である。
引張貯蔵弾性率E’の比(E’2/E’1)が上記した下限以上、上記した上限以下であれば、信頼性を担保しつつ、基板30の欠けの発生を抑制することができる。
また、封止層20の25℃のヤング率は、1×10Pa以下、好ましくは、1×10Pa以下、より好ましくは、1×10Pa以下であり、また、1×10Pa以上である。なお、封止層20のヤング率は、第1封止層11および第2封止層12の積層体として測定して得られるヤング率である。
封止層20のヤング率が上記した上限以下であれば、電子素子32を柔軟に封止して、中空型電子素子装置40の信頼性に優れる。
(第2工程)
図1Cおよび図2Bに示すように、第2工程では、その後、電子素子32の周囲の封止層20および基板30をダイシングする。
例えば、複数の電子素子32を個片化するように、その周囲の封止層20および基板30を、ダイシングソー(図示せず)で、切断加工する。
ダイシングソーのサイズおよび種類、さらには、ダイシング条件などは、適宜設定される。具体的には、実施例で詳述する。
ダイシングソー(あるいはダイシングブレード)(図示せず)を回転させながら、複数の電子素子32の周囲における封止層20および基板30において、直交方向(図2Aにおける縦方向(第1直交方向)および横方向(厚み方向および第1直交方向に直交する第2直交方向))に沿って走行させる。
なお、封止層20および基板30のダイシングは、基板30をダイシングテープ35で支持しながら、実施することができる。具体的には、ダイシングテープ35を、基板30の厚み方向他方面37に感圧接着(貼着)する。ダイシングテープ35としては、例えば、感圧接着テープなどが挙げられる。
これによって、1つの電子素子32と、それを実装する基板30と、電子素子32を封止するとともに、その周囲における基板30の厚み方向一方面31に接触する封止層20とを備える中空型電子素子装置(パッケージ)40が、複数製造される。
この中空型電子素子装置40は、平面視略矩形板形状を有する。
中空型電子素子装置40に対応して、基板30および封止層20には、それぞれ、ダイシングに基づく切断面として基板側面38および封止側面23が新たに形成される。
基板側面38は、厚み方向一方面31および厚み方向他方面37の周端縁を厚み方向に連結する基板30の周側面である。
封止側面23は、厚み方向一方面21および厚み方向他方面22の周端縁を厚み方向に連結する封止層20の周側面である。なお、封止側面23は、第1封止層11および第2封止層12に共通して有される。封止側面23は、厚み方向に投影したときに、基板側面38と重複している。
なお、中空型電子素子装置40において、基板30の基板側面38に連続する厚み方向一方面31と、封止層20の封止側面23に連続する厚み方向他方面22とは、厚み方向に対向している。
そして、この基板側面38には、次に詳述する凹部25が形成されている。
図1Cの破線矢印および図1Dに示すように、その後、必要により、中空型電子素子装置40を、ダイシングテープ35から剥離する。
そして、図1Aに示す中空型電子素子封止用シート1は、図1B、図1Cおよび図2Aに示すように、基板30の厚み方向一方面31に対向するように実装される電子素子32を、基板30において電子素子と対向しない厚み一方面31と接触するように、封止する封止層20を形成し、図1Cの1点破線および図2Bに示すように、電子素子20の周囲の封止層20および基板30をダイシングするように使用される。そのため、封止層20および基板30を、電子素子32に応じて、個片化でき、図1Dに示すように、それらを備える中空型電子素子装置40を得ることができる。この中空型電子素子装置40は、凹部25を有する基板30と、電子素子32と、封止層20とを備える。
しかるに、電子素子32の周囲の封止層20および基板30をダイシングするときに、封止層20および基板30の界面には、ダイシングに基づく衝撃に起因して、図1Dの拡大図および図3A~図3Dに示すように、凹部25が形成される。
さらに、基板30は、25℃のヤング率が1×1010Pa以上と高く、つまり、硬く、また、封止層20は、25℃のヤング率が1×10Pa以下と低く、つまり、軟らかい。そのため、電子素子32の周囲の封止層20および基板30をダイシングするときには、硬い基板30は、軟らかい封止層20に比べて、ダイシングに基づく衝撃の影響をより大きく受ける。そのため、基板30には、破損部(欠損部)として、凹部25が容易に形成される。
さらに、基板30の基板側面38および厚み方向一方面31の稜線部26(図1C参照)には、応力が集中し易い。とりわけ、1つの中空型電子素子装置40において隣り合う2つの基板側面38(例えば、縦方向に沿う縦面39と、横方向に沿う横面41と)の角部42(図2B参照)には、ダイシングソーの縦方向および横方向の合計2回の走行によって、2回の応力がかかる。そのため、角部42では、ダイシングソーが縦方向に1回のみ走行して形成される縦面39の縦方向中央部、および、ダイシングソーが横方向に1回のみ走行して形成される横面41の横方向中央部に比べて、応力の集中が顕著となる。
凹部25は、第2工程におけるダイシングに起因して、基板30の稜線部26が欠損した欠損部であって、外部に向かって開放される穴部である。
凹部25の形状は、特に限定されず、例えば、側面視、断面視、および、平面視において、略三角形状を有する。また、凹部25は、例えば、略三角錐形状を有する。そのため、例えば、凹部25の底面(凹面)43は、厚み方向と、直交方向(第1直交方向および第2直交方向)とのいずれにも傾斜する斜面である。
凹部25は、基板30の厚み方向一方面31および基板側面38にわたって形成される。とりわけ、凹部25は、角部42に容易に形成される。従って、凹部25を有する基板30、電子素子32および封止層20を備える中空型電子素子装置40を長期間使用するとき、とくに、高温では、基板30および封止層20の界面に、凹部25を起点とする剥離を容易に生じる。具体的には、封止層20の基板30から剥離する。すると、中空型電子素子装置40の信頼性が大きく低下する。
そして、この中空型電子素子封止用シート1は、電子素子32を封止して封止層20を形成し、電子素子32の周囲の封止層20および基板30をダイシングしても、側面視において、凹部25の直交方向における最大長さaが、1μm以下であり、凹部25の厚み方向における最大長さbが、1μm以下である。
図3Cに示すように、凹部25の直交方向における最大長さaは、基板30の縦面39を縦方向から見た(具体的には、光学顕微鏡で観察して測定した)長さa1と、基板30の横面41を横方向から見た(具体的には、光学顕微鏡で観察して測定した)長さa2のうち、いずれか長い方の長さである。
凹部25の直交方向における最大長さaは、好ましくは、0.9μm以下、より好ましくは、0.7μm以下、さらに好ましくは、0.5μm以下である。なお、凹部25の直交方向における最大長さaは、例えば、0μm以上であり、また、0.01μm以上が許容される。
凹部25の厚み方向における最大長さbは、凹部25の厚み方向他端縁と、封止層20の厚み方向他方面22との厚み方向における最大距離である。
凹部25の厚み方向における最大長さbは、好ましくは、0.9μm以下、より好ましくは、0.7μm以下、さらに好ましくは、0.5μm以下、とりわけ好ましくは、0.3μm以下、最も好ましくは、0.2μm以下である。なお、凹部25の厚み方向における最大長さbは、例えば、0μm以上であり、また、0.01μm以上が許容される。
凹部25の直交方向における最大長さaの、凹部25の厚み方向における最大長さbに対する比(a/b)は、例えば、0.2以上、好ましくは、0.5以上であり、また、例えば、5以下、好ましくは、2以下である。比が上記した下限以上、上限以下であれば、凹部25のサイズを可及的に小さくでき、そのため、凹部25を起点とする剥離の発生を有効に抑制することができる。
そして、この中空型電子素子封止用シート1を使用して製造した中空型電子素子装置40では、凹部25の直交方向における最大長さaが、1μm以下と短く、また、凹部の厚み方向における最大長さbが、1μm以下と短い構成である。
そのため、基板30および封止層20をダイシングした後の、基板30、電子素子32および封止層20を備える中空型電子素子装置40を長期間使用しても、上記したように、凹部25が十分に小さいことから、かかる凹部25を起点とする剥離の発生を抑制することができる。その結果、中空型電子素子装置40の信頼性の低下を抑制することができる。
この中空型電子素子封止用シート1では、基板30の厚み方向一方面31に接触する第1封止層11の25℃の引張貯蔵弾性率E’1が、1.0×10Pa以上と高い場合には、第1封止層11が、基板30をダイシングするときにおける衝撃を確実に受け止めることができる。そのため、大きな凹部25が生じることを確実に抑制することができる。
封止層20は、基板30の厚み方向一方面に接触する第1封止層11と、第1封止層11の第2面52に配置される第2封止層12とを備え、第2封止層12の25℃の引張貯蔵弾性率E’2の、第1封止層11の25℃の引張貯蔵弾性率E’1に対する比(E’2/E’1)が、0.1以上、500以下であれば、電子素子32への中空封止性を向上させることができる。
この中空型電子素子封止用シート1では、第1封止前駆体層2の90℃の剪断貯蔵弾性率G’1が、5.0×10Pa以上と高ければ、第1工程において電子素子32を封止するときに、中空型電子素子装置40において、電子素子32が中空型電子素子として作用することができる。
また、とりわけ、第1封止前駆体層2の90℃の剪断貯蔵弾性率G’1が、5.0×10Pa以上と高ければ、上記温度における第1封止前駆体層2の過度の流動を抑制して、第1封止前駆体層2が上記した隙間45に進入することを抑制することができる。そのため、信頼性に優れる中空型電子素子装置40を得ることができる。
この中空型電子素子封止用シート1は、第1封止前駆体層2は、熱硬化性成分を含有すれば、熱硬化して第1封止層11となった後に、熱硬化した第1封止層11が電子素子32を封止した状態で、電子素子32の周囲の封止層20をダイシングされるときには、熱硬化した第1封止層11が、確実に電子素子32の封止状態を維持している。そのため、第2工程における封止層20(第1封止層11)を確実にダイシングして、信頼性に優れる電子素子装置40を得ることができる。
中空型電子素子装置40の製造方法では、第2工程において、電子素子32の周囲の封止層20および基板30をダイシングするときに、封止層20および基板30の界面には、ダイシングに基づく衝撃に起因して、凹部25を形成し易い。
さらに、基板30は、25℃のヤング率が1×1010Pa以上と高く、つまり、硬く、また、封止層は、25℃のヤング率が1×10Pa以下と低く、つまり、軟らかい。そのため、第2工程において、ダイシングに基づく衝撃が、硬い基板30に対して、軟らかい封止層によく伝達され、そのため、基板30に凹部25を生じ易い。
とりわけ、基板30は、25℃のヤング率が1×1010Pa以上と高く、つまり、硬く、また、封止層は、25℃のヤング率が1×10Pa以下と低く、つまり、軟らかい。そのため、電子素子32の周囲の封止層20および基板30をダイシングするときには、硬い基板30は、軟らかい封止層に比べて、ダイシングに基づく衝撃の影響を大きく受ける。そのため、基板30には、破損(凹部25)を生じ易い。
とりわけ、基板30の直交方向端面および厚み方向一方面の稜線部には、応力が集中し易い。そのため、凹部25は、基板30の厚み方向一方面31および直交方向端面にわたって形成され易い。従って、凹部25を有する基板30、電子素子32および封止層20を備える中空型電子素子装置40を長期間使用するときには、基板30および封止層の界面に、凹部25を起点とする剥離を容易に生じる。すると、中空型電子素子装置40の信頼性が低下する。
しかしながら、この中空型電子素子装置40の製造方法では、第2工程において、電子素子32の周囲の封止層20および基板30をダイシングしても、凹部25の直交方向における最大長さaが、1μm以下と短く、凹部25の厚み方向における最大長さbが、1μm以下と短いものである。
そのため、中空型電子素子装置40を長期間使用しても、上記したように、凹部25が小さいことから、かかる凹部25を起点とする剥離の発生を抑制することができる。その結果、信頼性の低下が抑制された中空型電子素子装置40を製造することができる。
なお、直交方向における最大長さaが1μm以下であり、厚み方向における最大長さbが1μm以下である上記した凹部25を備える中空型電子素子装置40を良品の製品として選別する選別工程(第3工程)を中空型電子素子装置40の製造方法にさらに備えることができる。
変形例
以下の各変形例において、上記した一実施形態と同様の部材および工程については、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、各変形例は、特記する以外、一実施形態と同様の作用効果を奏することができる。さらに、一実施形態およびその変形例を適宜組み合わせることができる。
一実施形態において、本発明の封止用シートを、電子素子の一例として中空型電子素子を封止する中空型電子素子封止用シート1として例示しているが、例えば、これに限定されず、図示しないが、例えば、基板30の厚み方向一方面31に隙間45なく接触する半導体素子を封止するように使用される半導体素子封止用シートであってもよい。この場合には、ダイシング後に、半導体素子装置を得ることができる。
凹部25の断面視形状は、上記に限定されず、例えば、図4Aに示すように、凹面43が湾曲面である断面視略扇形状を有したり、また、図4Bに示すように、凹面43が、互いに交差する2つの平面からなる略矩形状を有することもできる。
また、凹部25の平面視形状は、上記に限定されず、例えば、図5Aに示すように、平面視略扇形状を有したり、また、図5Bに示すように、図5Bに示すように、平面視略矩形状を有することもできる。
図1Aに示すように、中空型電子素子封止用シート1は、第1封止前駆体層2および第2封止前駆体層3を備えるが、例えば、図示せず、第2封止前駆体層3を備えず、第1封止前駆体層2のみを備えることもできる。この場合には、封止層20は、第1封止層11のみからなる。
電子素子実装基板36は、複数の電子素子32を備えるが、単数の電子素子32を備えることもできる。この場合には、第2工程において、単数の電子素子32の周囲の封止層20および基板30をダイシングして、中空型電子素子装置40における封止層20および基板30のサイズ(縦横方向長さ)を調整する。
一実施形態では、中空型電子素子封止用シート1(第1封止組成物および第2封止組成物)は、熱硬化性成分を含有する。しかし、中空型電子素子封止用シート1は、熱硬化性成分を含有しない、熱可塑性封止組成物から形成されてもよい。
以下に実施例および比較例を示し、本発明をさらに具体的に説明する。なお、本発明は、何ら実施例および比較例に限定されない。また、以下の記載において用いられる配合割合(含有割合)、物性値、パラメータなどの具体的数値は、上記の「発明を実施するための形態」において記載されている、それらに対応する配合割合(含有割合)、物性値、パラメータなど該当記載の上限(「以下」、「未満」として定義されている数値)または下限(「以上」、「超過」として定義されている数値)に代替することができる。
実施例1
(中空型電子素子封止用シートの製造)
表1に記載の配合処方に従い、第1封止組成物および第2封止組成物のそれぞれを調製して、第1封止前駆体層2および第2封止前駆体層3のそれぞれを形成し、それらを貼り合わせた。第1封止前駆体層2および第2封止前駆体層3は、いずれもBステージであった。これにより、図1Aに示すように、第1封止前駆体層2および第2封止前駆体層3を備える中空型電子素子封止用シート1を製造した。中空型電子素子封止用シート1における第1封止前駆体層2および第2封止前駆体層3の厚み、物性などを表1に記載する。
別途、図1Aに示すように、基板30と、複数の電子素子32とを備える電子素子実装基板36を準備した。
電子素子32のサイズは、縦方向長さ3mm、横方向長さ3mm、厚み200μmであった。基板30は、セラミックからなり、25℃におけるヤング率が300GPa(3×1011Pa)であった。基板30のサイズは、縦方向長さ10cm、横方向長さ10cm、厚み200μmであった。なお、基板30の厚み方向一方面31と、電子素子32の厚み方向他方面16とは、厚み50μmのバンプ14を介して、隙間45が設けられている。
(第1工程)
図1Bに示すように、次いで、中空型電子素子封止用シート1を用いて、電子素子実装基板36の電子素子32を封止した。具体的には、中空型電子素子封止用シート1を複数の電子素子32の厚み方向一方面15に配置し、続いて、65℃、0.1MPa、1分で、プレスして、複数の電子素子32をまとめて封止し、続いて、150℃、1時間加熱して、中空型電子素子封止用シート1を熱硬化(完全硬化)させて、封止層20を形成した。
(第2工程)
図1Cに示すように、第2工程では、その後、電子素子32の周囲の封止層20および基板30をダイシングした。
具体的には、まず、基板30の厚み方向他方面37に、ダイシングテープ35(5172K、日東電工社製)を貼着し、その後、ダイシング後の中空型電子素子装置40のサイズが、縦方向長さ2.5mm、横方向長さ1.5mmとなるように、封止層20および基板30をダイシングした。
ダイシングの装置および条件は、以下の通りである。
ダイシング装置(ダイサー):DFD6361(DISCO社製)
ダイシング条件
ダイシングブレード:B1A801
ダイシングブレードの回転数:45000rpm
ダイシングブレードの周端面の速度:10mm/秒
走行速度:10mm/秒
これにより、図1Cに示すように、中空型電子素子装置40を複数製造した。続いて、図1Cの破線矢印および図1Dに示すように、中空型電子素子装置40をダイシングテープ35から引き上げた。
実施例2~比較例4
実施例1と同様に処理して、中空型電子素子封止用シート1を製造した。
(評価)
下記の項目を評価した。その結果を表1および表2に示す。
<凹部の有無およびサイズ>
凹部25が、基板30の厚み方向一方面31および基板側面38にわたってあるか否か、さらには、凹部25があれば、そのサイズを、横方向外側から、光学顕微鏡(VHX-2000、キーエンス社製)で観察して測定した。
<反り>
ダイシング前であって、熱硬化後の中空型電子素子装置40の反り量を、測定し、以下の基準で、反りを評価した。具体的には、評価方法は、特開2014-216526号公報の実施例の記載に準拠する。
〇:反りが3mm以下、あるいは、反りがない
×:反りが3mm超過
<中空封止性>
第2工程後の基板30および電子素子32間の隙間45に進入する封止層20の進入長さを測定して、以下の基準で、中空封止性を評価した。
〇:進入長さZが0μm以上、50μm以下
×:進入長さZが50μm超過
<信頼性>
中空型電子素子装置40を、85℃、60%RHの高温高湿器に、168時間投入した。その後、さらに、中空型電子素子装置40を、JEDEC規格に記載されるリフロープロファイル(3℃/分で180秒以内に昇温し、217℃以上で150秒保持(217℃以上のうち260±5℃で40秒保持し、6℃/分で25℃まで冷却)するプロファイル)を実施した。
その後、封止層20および基板30の界面を観察して、以下の基準で、中空型電子素子装置40の信頼性を評価した。
〇:封止層20が基板30から凹部25を起点とする剥離が確認できなかった。
×:封止層20が基板30から凹部25を起点とする剥離が確認できた。
<引張貯蔵弾性率E’および剪断貯蔵弾性率G’>
第1封止前駆体層2の90℃の剪断貯蔵弾性率G’1、および、第2封止前駆体層3の90℃の剪断貯蔵弾性率G’2を、それぞれ、測定した。
第1封止層11の25℃の引張貯蔵弾性率E’1、および、第2封止層12の25℃の引張貯蔵弾性率E’2を、それぞれ、測定した。
剪断貯蔵弾性率G’および引張貯蔵弾性率E’のいずれも、下記の測定装置および測定条件で、動的粘弾性を測定した。
測定装置:固体粘弾性測定装置(形式:RSA-G2、ティー・エイ・インスツルメンツ社製)
モード:引張、または、剪断
走査温度:0~150℃
周波数:1Hz
歪み:0.05%
昇温速度:10℃/分
Figure 0007110011000001

Figure 0007110011000002
1 中空型電子素子封止用シート
2 第1封止前駆体層
11 第1封止層
12 第2封止層
20 封止層
22 厚み方向他方面(封止層)
23 封止側面
25 凹部
30 基板
31 厚み方向一方面(基板)
32 電子素子
37 厚み方向他方面(基板)
38 基板側面
40 中空型電子素子装置
45 隙間(間隔)
G’1 第1封止前駆体層の90℃の剪断貯蔵弾性率
E’1 第1封止層の25℃の引張貯蔵弾性率
E’2 第2封止層の25℃の引張貯蔵弾性率

Claims (5)

  1. 基板の厚み方向一方面に対向するように実装される電子素子を、前記基板において前記電子素子と対向しない前記厚み一方面と接触するように、封止する封止層を形成し、前記電子素子の周囲の前記封止層および前記基板をダイシングするように使用される封止用シートであり、
    前記基板の25℃のヤング率が、1×1010Pa以上であり、
    前記封止層は、前記基板の前記厚み方向一方面に接触する第1封止層を備え、
    周波数1Hz、昇温速度10℃/分の条件で動的粘弾性を測定することにより得られる前記第1封止層の25℃の引張貯蔵弾性率E’1が、1.0×10 Pa以上であり、
    前記基板において前記厚み方向に対する直交方向端面に連続する厚み方向一方面と、前記封止層において前記厚み方向に対する直交方向端面に連続する厚み方向他方面とが対向しており、
    前記基板および前記封止層をダイシングした後の前記基板には、前記厚み方向一方面および前記直交方向端面にわたって凹部が形成され、
    前記基板の前記直交方向端面をその直交方向外側から観察したときに、前記凹部の直交方向における最大長さaが、1μm以下であり、前記凹部の前記厚み方向における最大長さbが、1μm以下であることを特徴とする、封止用シート。
  2. 前記封止層は、前記基板の前記厚み方向一方面に接触する第1封止層と、前記第1封止層の前記厚み方向一方面に配置される第2封止層とを備え、
    周波数1Hz、昇温速度10℃/分の条件で動的粘弾性を測定することにより得られる前記第2封止層の25℃の引張貯蔵弾性率E’2の、前記条件で動的粘弾性を測定することにより得られる前記第1封止層の25℃の引張貯蔵弾性率E’1に対する比(E’2/E’1)が、0.1以上、500以下であることを特徴とする、請求項1に記載の封止用シート。
  3. 前記封止用シートは、前記基板と前記電子素子との間に間隔が隔てられ、前記間隔が中空となるように、前記電子素子を封止するように使用される中空型電子素子封止用シートであり、
    前記中空型電子素子封止用シートは、前記第1封止層となる第1封止前駆体層を備え、
    周波数1Hz、昇温速度10℃/分の条件で動的粘弾性を測定することにより得られる前記第1封止前駆体層の90℃の剪断貯蔵弾性率G’1が、5.0×10Pa以上であることを特徴とする、請求項またはに記載の封止用シート。
  4. 前記封止用シートは、前記第1封止層となる第1封止前駆体層を備え、
    前記第1封止前駆体層は、熱硬化性成分を含有し、
    前記第1封止前駆体層は、熱硬化して前記第1封止層となった後に、その後、ダイシングされることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の封止用シート。
  5. 請求項1~4のいずれか一項に記載の封止用シートを使用して前記電子素子を封止して、前記封止層を形成する第1工程、および、
    前記電子素子の周囲の前記封止層および前記基板をダイシングする第2工程
    を備えることを特徴とする、電子素子装置の製造方法。
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