以下、本発明の実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る広告システムの全体構成の一例を示す。図1に示すように、本実施形態に係る広告システム1は、広告サーバ10(広告処理装置)と、データベース15と、ユーザ端末20と、店舗端末30とを含む。
広告サーバ10とユーザ端末20と店舗端末30とは通信ネットワーク2に接続される。広告サーバ10とユーザ端末20との間で相互にデータ通信が可能である。また、広告サーバ10と店舗端末30との間でも相互にデータ通信が可能である。
広告サーバ10は電子広告を提供するためのサーバである。広告サーバ10は制御部11、記憶部12、通信部13、及び光ディスクドライブ部14を含む。制御部11は例えば1又は複数のマイクロプロセッサを含み、記憶部12に記憶されたオペレーティングシステム又はプログラムに従って処理を実行する。記憶部12は主記憶部及び補助記憶部を含む。例えば、主記憶部はRAMであり、補助記憶部はハードディスク又はソリッドステートドライブ等である。
通信部13は通信ネットワーク2を介してデータ通信を行うためのものであり、光ディスクドライブ部14は、光ディスク(情報記憶媒体)に記録されたプログラムやデータを読み出す。プログラム及びデータは通信ネットワーク2を介して記憶部12に供給される。または、プログラムやデータは光ディスクを介して記憶部12に供給される。すなわち、光ディスクに記憶されたプログラムやデータが光ディスクドライブ部14によって読み出され、記憶部12に記憶される。
なお、広告サーバ10は、光ディスク以外の情報記憶媒体(例えばメモリカード)に記憶されたプログラム又はデータを読み出すための構成要素を含むようにしてもよい。そして、光ディスク以外の情報記憶媒体を介してプログラムやデータが記憶部12に供給されるようにしてもよい。
広告サーバ10はデータベース15にアクセスすることができる。データベース15は広告サーバ10に構築されていてもよいし、広告サーバ10とは別のサーバに構築されていてもよい。電子広告を提供するために必要な情報がデータベース15に記憶される。
ユーザ端末20はユーザによって使用される情報処理装置である。ユーザ端末20はユーザが持ち歩くことが可能な携帯型の情報処理装置であり、例えば携帯電話(スマートフォンを含む)、携帯情報端末(タブレット型コンピュータを含む)、又はラップトップ型パーソナルコンピュータ等である。なお以下では、ユーザ端末20が携帯電話(スマートフォン)である場合を想定して説明する。
ユーザ端末20は制御部21、記憶部22、通信部23、GPS受信部24、操作部25、表示部26、及び音声出力部27を含む。制御部21及び記憶部22は広告サーバ10の制御部11及び記憶部12と同様である。
通信部23は通信ネットワーク2を介してデータ通信を行うためのものである。例えば、通信部23は携帯電話通信網を利用したデータ通信機能を有し、各所に設置された携帯電話基地局を介してデータ通信を行うことが可能である。また例えば、通信部23は無線LAN規格に則ったデータ通信機能を有し、各所に設置された無線LAN基地局(アクセスポイント)を介してデータ通信を行うことが可能である。
GPS受信部24は複数のGPS衛星から送信される信号を受信する。ユーザ端末20のオペレーティングシステムは、GPS受信部24によって受信された信号に基づいて、ユーザ端末20の位置情報(緯度及び経度)を取得する。
なお、ユーザ端末20のオペレーティングシステムは、ユーザ端末20と通信している携帯電話基地局の位置情報に基づいてユーザ端末20の位置情報を取得するようにしてもよい。または、ユーザ端末20のオペレーティングシステムは、ユーザ端末20と通信している無線LAN基地局の位置情報に基づいてユーザ端末20の位置情報を取得するようにしてもよい。
ユーザ端末20のオペレーティングシステムはユーザ端末20の位置情報を所定時間ごとに取得する。また、ユーザ端末20で実行されるアプリケーションプログラムはその位置情報を利用することが可能である。
操作部25はユーザが操作を行うためのものである。例えば、ユーザ端末20が携帯電話又は携帯情報端末である場合、携帯電話又は携帯情報端末に備えられたボタン(キー)、スティック、又はタッチパネル等が操作部25に相当する。また、ユーザ端末20がパーソナルコンピュータである場合、パーソナルコンピュータに備えられたキー、スティック、タッチパッド、又はマウス等が操作部25に相当する。
以下では、表示部26上に重ねるようにして設けられたタッチパネルをユーザ端末20が備えており、ユーザがタッチパネルを用いて操作を行う場合を想定して説明する。すなわち、ユーザがタッチパネル上に指又はタッチペンを接触させることによって、表示部26に表示されたオブジェクトを選択(指定)する場合を想定して説明する。
表示部26は例えば液晶表示パネル又は有機EL表示パネル等であり、制御部21の指示に従って各種画面を表示する。音声出力部27は例えばスピーカ、イヤホン、又はヘッドホン等であり、制御部21の指示に従って各種音声を出力する。
なお、プログラム及びデータは通信ネットワーク2を介して記憶部22に供給される。情報記憶媒体に記憶されたプログラム又はデータを読み出すための構成要素(例えば、メモリカードスロット部又は光ディスクドライブ部等)をユーザ端末20が備えるようにしてもよい。そして、情報記憶媒体を介してプログラムやデータが記憶部22に供給されるようにしてもよい。
店舗端末30は広告主の店舗で使用される情報処理装置であり、例えばパーソナルコンピュータ等である。ユーザ端末20と同様、店舗端末30も制御部、記憶部、通信部、操作部、及び表示部等を含む。また店舗端末30は、ユーザ端末20の表示部26に表示されたコード画像を読み取る機能を有し、例えば電子クーポンの利用を受け付けるために用いられる。
本実施形態の場合、広告サーバ10では、ユーザ端末20又は店舗端末30からの処理要求を受け付けるためのデーモン(例えばHTTPデーモン)が起動される。一方、ユーザ端末20又は店舗端末30では、広告サーバ10にアクセスするためのアプリケーションプログラムが起動され、このアプリケーションプログラムによって処理要求(例えばHTTPリクエスト)が広告サーバ10に送信される。
そして、上記の処理要求に対する処理結果に関するデータ(例えばHTTPレスポンス)が広告サーバ10からユーザ端末20又は店舗端末30に送信される。例えば、ウェブページ記述言語で記述されたページデータがユーザ端末20又は店舗端末30に送信される。そして、このページデータに基づいて、処理結果に基づく画面(ウェブページ)がユーザ端末20又は店舗端末30で表示される。
上記の構成を有する広告システム1では電子広告をユーザに提供する。例えば電子クーポン又は電子チラシをユーザに提供する。すなわちクーポン又はチラシを電子的にユーザに提供する。さらに言い換えればクーポンデータやチラシデータをユーザに提供する。
以下では、電子クーポンをユーザに提供する場合を例として説明する。なお、「クーポン」とは、店舗(現実の店舗)で特典を受けるための券である。例えば、「クーポン」は、店舗で商品を購入したり、サービスを利用したりする際の代金の割引を受けるための割引券や、店舗で品物と引き替えたり、店舗で所定のサービスを受けたりすることが可能な引換券である。
例えば、ユーザ端末20の位置情報に基づいて、ユーザが店舗の近辺領域内に入ったか否かが判定され、ユーザが店舗の近辺領域内に入った場合に当該店舗で利用可能な電子クーポンがユーザに付与される。また例えば、電子クーポンは、ユーザが店舗で商品を購入した場合や、ユーザが店舗でサービスを利用した場合にユーザに付与されてもよい。なお、店舗からユーザに電子クーポンを直接付与する方法としては任意の方法を採用することができる。
特に、本実施形態に係る広告システム1では、ユーザが取得した電子クーポンを他のユーザに配布することが可能になっている。図2及び図3はこの機能の概要について説明するための図である。
本実施形態に係る広告システム1では、ユーザは自らの所有する電子クーポンを現実空間内の領域に仮想的に配置することができる。図2に示すように、電子クーポンCを所有しているユーザU1は領域A又は領域Aの付近に移動し、ユーザ端末20でアプリケーションプログラムを起動して所定の操作を行うことによって、その電子クーポンCを領域Aに関連付けることができる。
また、ユーザは他のユーザによって電子クーポンが仮想的に配置された領域まで移動することによって、その電子クーポンを取得することができる。図3に示すように、ユーザU2はユーザU1によって電子クーポンCが関連付けられた領域Aに移動し、ユーザ端末20でアプリケーションプログラムを起動して所定の操作を行うことによって、その電子クーポンCを取得することができる。
以下、ユーザが行うべき操作について説明する。図4〜図9は当該操作について説明するための図であり、図4〜図7及び図9はユーザ端末20の表示部26に表示される画面の一例を示す。これらの画面は、ユーザ端末20と広告サーバ10との間でデータ通信が行われることによって表示される。またここでは、ユーザから表示部26が横長に見えるようにしてユーザがユーザ端末20を持っている場合を想定して説明する。
広告サーバ10によって提供されるサービスを利用する場合、ユーザは広告サーバ10にアクセスするためのアプリケーションプログラムをユーザ端末20において起動する。アプリケーションプログラムが起動された場合、ユーザ認証が実行された後、メニュー画面が表示される。
図4はメニュー画面の一例を示す。図4に示すメニュー画面40には、三つのメニューボタン42A,42B,42Cと、ゲームポイント欄44と、ショッピングポイント欄46とが表示されている。なお、ゲームポイント欄44はユーザの現在のゲームポイントの量を示す。また、ショッピングポイント欄46は、ユーザが現在所有しているショッピングポイントの残高を示す。ショッピングポイントは現実又は仮想の店舗で利用することが可能である。すなわち、ユーザは商品を購入したり、サービスを受けたりする際に代金の全部又は一部にショッピングポイントを充当することができる。ゲームポイント及びショッピングポイントの詳細については後述する。
まず、電子クーポンを現実空間内の領域に仮想的に配置するための一連の操作について説明する。すなわち、電子クーポンを現実空間内の領域に関連付けるための一連の操作について説明する。なお以下では、「電子クーポンを現実空間内の領域に仮想的に配置する」ことや、「電子クーポンを現実空間内の領域に関連付ける」ことを、「電子クーポンを現実空間内の領域に登録する」と表現する。
メニューボタン42Aは、電子クーポンを現実空間内の領域に登録するためのボタンである。メニューボタン42Aが選択された場合、クーポン一覧画面が表示される。
図5はクーポン一覧画面の一例を示す。このクーポン一覧画面50は、ユーザが現在所有している電子クーポンの一覧を示す画面である。図5に示すクーポン一覧画面50には、複数のクーポンボタン52と戻るボタン54とが表示されている。戻るボタン54はメニュー画面40に戻るためのボタンである。
個々のクーポンボタン52は、ユーザが所有している個々の電子クーポンに対応する。図5は、ユーザが四つの電子クーポンC1,C2,C3,C4を所有していることを示している。
クーポン一覧画面50において、ユーザは現実空間内の領域に登録したい電子クーポン(以下、「登録対象の電子クーポン」と記載する。)を選択する。すなわち、ユーザはいずれかのクーポンボタン52を選択することによって、登録対象の電子クーポンを選択する。登録対象の電子クーポンが選択された場合、クーポン画面が表示される。
図6はクーポン画面の一例を示す。クーポン画面60は登録対象の電子クーポンの詳細を示す画面である。図6に示すクーポン画面60にはクーポン62が表示されている。すなわち、電子クーポンを利用可能な店舗や、電子クーポンによって受けることが可能な特典の内容が表示されている。また、クーポン画面60にはコード画像64が表示されている。コード画像64は電子クーポンに関する識別情報をコード化してなる画像である。
クーポン画面60には登録ボタン66及び戻るボタン68が表示されている。戻るボタン68はクーポン一覧画面50に戻るためのボタンである。クーポン画面60に表示されている電子クーポンを登録対象の電子クーポンとして決定する場合、ユーザは登録ボタン66を選択する。登録ボタン66が選択された場合、区画指定画面が表示される。
図7は区画指定画面の一例を示す。区画指定画面70は、電子クーポンを登録する対象の領域(以下、「登録対象の領域」と記載する。)を指定するための画面である。図7に示す区画指定画面70には戻るボタン78が表示されている。戻るボタン78はクーポン画面60に戻るためのボタンである。
また、図7に示す区画指定画面70には、ユーザの直近の複数個の位置74A,74B,74C,74D,74Eの周辺の地図72が表示されている。例えば、ユーザの直近の複数の位置74A,74B,74C,74D,74Eがすべて表示されるようにして地図72が表示される。なお、図7では省略されているが、実際には地名、道路名、及び施設名等の情報が地図72上に表示される。
さらに、区画指定画面70では、登録対象の領域の候補である候補領域76が地図72上に表示されている。
図8は候補領域76について説明するための図である。図8に示すように、広告システム1では、あらかじめ現実空間(地図)が複数の矩形状の区画80に区切られている。そして、ユーザが移動した区画80が候補領域76として設定される。例えば、ユーザの直近の複数個の位置74A,74B,74C,74D,74Eを順番に結ぶ線75が含まれる複数の区画80が候補領域76として設定される。
区画指定画面70において、ユーザは、候補領域76として設定された複数の区画80のうちのいずれかを登録対象の領域として指定する。ユーザが複数の区画80のうちのいずれかを登録対象の領域として指定すると、登録対象の電子クーポンと当該区画80とが関連付けられ、登録対象の電子クーポンが当該区画80に登録される。
なお、一つの区画80に複数の異なる電子クーポンを登録することは可能であるが、一つの区画80に複数の同一の電子クーポンを登録することはできない。このため、ユーザが移動した区画80であっても、登録対象の電子クーポンと同一の電子クーポンが既に登録されている区画80は候補領域76として設定されない。そして、このような区画80は候補領域76として区画指定画面70に表示されない。
図9はこの場合の区画指定画面70の一例を示す。図9は、ユーザの位置74Bを含む区画80及びユーザの位置74Eを含む区画80に登録対象の電子クーポンと同一の電子クーポンが既に登録されている場合を示している。このため、図9に示す区画指定画面70では、ユーザの位置74Bを含む区画80とユーザの位置74Eを含む区画80とが候補領域76として表示されていない。
なお、電子クーポンの登録には有効期限が設定される。例えば、ユーザが電子クーポンを区画80に登録してから所定時間(例えば3時間)が経過すると、他のユーザが同一の電子クーポンを登録できるようになる。上記所定時間が経過した後も、他のユーザが電子クーポンの登録を行うまでの間は、元のユーザが行った電子クーポンの登録が有効であり続ける。他のユーザが電子クーポンの登録を行うと、元のユーザが行った電子クーポンの登録は無効になる。
次に、現実空間内の領域に登録された電子クーポンを取得するための一連の操作について説明する。図4に示すメニューボタン42Bは、現実空間内の領域に登録された電子クーポンを取得するためのボタンである。メニューボタン42Bが選択された場合、クーポン一覧画面が表示される。
図10はこの場合のクーポン一覧画面の一例を示す。このクーポン一覧画面90は、ユーザが現在位置している区画80に登録されている電子クーポンの一覧を示す画面である。図10に示すクーポン一覧画面90には複数のクーポンボタン92と戻るボタン94とが表示されている。戻るボタン94はメニュー画面40に戻るためのボタンである。
個々のクーポンボタン92は、ユーザが現在位置している区画80に登録されている個々の電子クーポンに対応する。図10は、ユーザが現在位置している区画80に二つの電子クーポンC1,C5が登録されている場合を示している。
クーポン一覧画面90において、ユーザは取得したい電子クーポン(以下、「取得対象の電子クーポン」と記載する。)を選択する。すなわち、ユーザはいずれかのクーポンボタン92を選択することによって、取得対象の電子クーポンを選択する。取得対象の電子クーポンが選択された場合、クーポン画面が表示される。
図11はクーポン画面の一例を示す。クーポン画面100は取得対象の電子クーポンの詳細を示す画面である。図11に示すクーポン画面100にはクーポン102が表示されている。また、コード画像104が表示されている。クーポン102及びコード画像104は図6に示すクーポン62及びコード画像64と同様である。
クーポン画面100には取得ボタン106及び戻るボタン108が表示されている。戻るボタン108はクーポン一覧画面90に戻るためのボタンである。ユーザが取得ボタン106を選択した場合、取得対象の電子クーポンがユーザに付与される。
なお、例えば、ユーザU1が登録した電子クーポンがユーザU2によって取得された場合、ユーザU1のゲームポイントが増加される。このように、ユーザが登録した電子クーポンが他のユーザによって取得されるごとに、ユーザのゲームポイントが増加される。また、広告システム1ではユーザのゲームポイントのランキングが発表される。
次に、ユーザが店舗で電子クーポンを利用するための一連の操作について説明する。図4に示すメニューボタン42Cは電子クーポンを利用するためのボタンである。メニューボタン42Cが選択された場合、クーポン一覧画面50(図5)が表示される。
クーポン一覧画面50において、ユーザはクーポンボタン52を選択することによって、店舗で利用する電子クーポンを選択する。いずれかの電子クーポンが選択された場合、その電子クーポンの詳細を示すクーポン画面が表示される。このクーポン画面は図6に示すクーポン画面60と同様である。ただし、この場合、登録ボタン66は表示されない。
クーポン画面においてユーザがコード画像64をタップすると、コード画像64が拡大表示される。ユーザは拡大表示されたコード画像64を店員に提示することによって、電子クーポンを利用することができる。コード画像64が店舗端末30によって読み取られると、電子クーポンが利用されたことが広告サーバ10に通知される。
なお、例えば、ユーザU1によって登録された電子クーポンをユーザU2が取得して店舗で利用した場合、ユーザU1のショッピングポイントが増加される。このように、ユーザのショッピングポイントは、ユーザが登録した電子クーポンが他のユーザによって利用されるごとに増加される。
上記に説明した広告システム1では、電子クーポンを登録できる場所がユーザの過去位置に基づいて制限されるため、ユーザは電子クーポンを登録する場所又はその付近まで実際に行く必要がある。その結果として、無差別かつ大量に電子広告が登録されてしまうことが抑制される。
また広告システム1では、電子クーポンを登録できる場所がユーザの過去位置に基づいて設定されるため、ユーザは電子クーポンを登録する場所に実際に行く必要があり、実際の場所を見ることなくその場所に電子クーポンを登録することができにくくなっている。その結果、電子クーポンを提供する場所に適さない場所に電子クーポンを登録してしまうことが抑制される。
さらに広告システム1では、ユーザが移動した区画80が電子クーポンを登録できる場所として設定される。ユーザが移動した区画80は人の通行した区画80であるため、上記のようにして候補領域76を設定すれば、電子クーポンを登録することが可能な領域として、人が通行可能な区画80がユーザに提示されるようになる。その結果、電子クーポンを提供する場所に適さない場所に電子クーポンを登録してしまうことが抑制される。
また広告システム1では、電子クーポンが位置ではなく、領域(区画80)に登録される。このようなシステムでは、同一の電子クーポンが近い場所に複数登録されないようにする必要がある。この点、電子クーポンが領域に登録されている場合には、電子クーポンを領域に登録する際に、単に、その領域に同一の電子クーポンが登録されているか否かを確認するだけでよい。一方、電子クーポンが位置に登録されている場合には、電子クーポンを位置に登録する際に、その付近に登録されている同一の電子クーポンを探索する必要がある。このように、電子クーポンを領域に登録することによって、電子クーポンを位置に登録する場合に比べて処理を簡略化することが可能になる。
さらに広告システム1では、ユーザが登録した電子クーポンが他のユーザによって取得された場合、当該ユーザにゲームポイントが付与される。また、ユーザのゲームポイントのランキングが発表される。その結果、ゲームポイントの多さを競い合うという楽しみがユーザに与えられる。
また広告システム1では、ユーザが登録した電子クーポンが他のユーザによって取得されて利用された場合、当該ユーザにショッピングポイントが付与される。
広告システム1では、より多くのゲームポイント及びショッピングポイントを獲得するべく、ユーザはより多くの場所に電子クーポンを登録したり、より多くの他のユーザに取得してもらえるような場所に電子クーポンを登録したりするようになる。その結果、電子広告が積極的かつ効率的に行われるようになる。
なお、電子クーポンは繰り返し利用できるようにしてもよいし、電子クーポンは利用された場合に消費されるようにしてもよい。また、ユーザは自らが利用してない電子クーポンのみを登録できるようにしてもよい。また、ユーザが電子クーポンを登録した場合、その電子クーポンは利用できないようにしてもよい。また、電子クーポンの利用回数を制限するようにしてもよい。電子クーポンの登録回数も制限するようにしてもよい。
次に、広告システム1で実現される機能ブロックについて説明する。図12は、広告システム1で実現される機能ブロックを示す機能ブロック図である。図12に示すように、広告システム1は、記憶部110、第1位置情報取得部112、位置/領域設定部113、関連付け情報登録部114、第2位置情報取得部115、及び電子広告提供部116を含む。
まず記憶部110について説明する。例えば、記憶部110はデータベース15によって実現される。記憶部110は電子広告を提供するために必要な情報を記憶する。記憶部110は関連付け情報記憶部111を含む。関連付け情報記憶部111は、電子広告と現実空間内の領域との関連付けを示す関連付け情報を記憶する。
図13〜図19は記憶部110に記憶される情報の一例を示す。図13はユーザテーブルの一例を示す。ユーザテーブルは、広告サーバ10によって提供されるサービスを利用するユーザの一覧を示す。例えば、ユーザテーブルは「ユーザID」、「パスワード」、「ユーザ名」、「メールアドレス」、「ゲームポイント」、及び「ショッピングポイント」フィールドを含む。
「ユーザID」フィールドはユーザを一意に識別するための識別情報を示す。「パスワード」フィールドはユーザによって指定されたパスワードを示す。「ユーザ名」及び「メールアドレス」フィールドはユーザの名前及びメールアドレスを示す。「ゲームポイント」フィールドはユーザのゲームポイントを示す。「ショッピングポイント」フィールドはユーザが所有しているショッピングポイントの残高を示す。
図14はユーザ位置テーブルの一例を示す。ユーザ位置テーブルには、ユーザごとに直近のN(N:2以上の整数)個の位置情報が記憶される。例えば、ユーザ位置テーブルは「ユーザID」、「位置情報」、及び「取得日時」フィールドを含む。
「ユーザID」フィールドはユーザのユーザIDを示す。「位置情報」フィールドには、ユーザ端末20から受信した位置情報が記憶される。「取得日時」フィールドは、位置情報が取得された日時を示す。
広告システム1では、ユーザ端末20で起動されているアプリケーションプログラムによって、ユーザ端末20の位置情報が定期的に広告サーバ10に送信される。例えば、位置情報が取得されるごとに最新の位置情報が広告サーバ10に送信される。また例えば、所定時間ごとに最新の位置情報が広告サーバ10に送信される。また例えば、ユーザ端末20と通信接続している携帯電話基地局が切り替わった場合に、最新の位置情報が広告サーバ10に送信される。そして、ユーザ端末20から受信した位置情報が「位置情報」フィールドに記憶される。
なお、所定時間ごとに最新の位置情報を広告サーバ10に送信する場合、アプリケーションプログラムがアクティブである場合(すなわち、アプリケーションプログラムの画面が表示部26に表示されている場合)と、アプリケーションプログラムがアクティブでない場合とで送信間隔を変えるようにしてもよい。例えば、アプリケーションプログラムがアクティブである場合には、第1時間(例えば5分)ごとに最新の位置情報を広告サーバ10に送信し、アプリケーションプログラムがアクティブでない場合には、第1時間よりも長い第2時間(例えば15分)ごとに最新の位置情報を広告サーバ10に送信するようにしてもよい。
図15は広告主テーブルの一例を示す。広告主テーブルは、広告サーバ10によって提供されるサービスを利用する広告主の一覧を示す。例えば、広告主テーブルは「広告主ID」、「広告主名」、及び「所在地情報」フィールドを含む。
「広告主ID」フィールドは広告主を一意に識別するための識別情報を示す。「広告主名」フィールドは広告主の名称を示す。「所在地情報」フィールドには、広告主が営業する店舗の所在地を示す情報が記憶される。
図16は電子クーポンテーブルの一例を示す。電子クーポンテーブルは、広告サーバ10によって提供されている電子クーポンの一覧を示す。例えば、電子クーポンテーブルは「クーポンID」、「広告主ID」、「カテゴリー」、及び「クーポン情報」フィールドを含む。
「クーポンID」フィールドは電子クーポンを一意に識別するための識別情報を示す。「広告主ID」フィールドは電子クーポンの提供者(広告主)の広告主IDを示す。「カテゴリー」フィールドは電子クーポンが属するカテゴリーを示す。「クーポン情報」フィールドには電子クーポンの内容を示す情報が記憶される。
図17は所有状況テーブルの一例を示す。所有状況テーブルは各ユーザが所有している電子クーポンの一覧を示す。例えば、所有状況テーブルは「ユーザID」、「クーポンID」、「登録ユーザID」、及び「利用履歴情報」フィールドを含む。
「ユーザID」フィールドはユーザのユーザIDを示す。「クーポンID」フィールドは電子クーポンのクーポンIDを示す。電子クーポンが他のユーザによって登録された電子クーポンを取得した場合、電子クーポンを登録したユーザのユーザIDが「登録ユーザID」フィールドに記憶される。「利用履歴情報」フィールドには、ユーザによる電子クーポンの利用履歴を示す情報が記憶される。
図18は区画テーブルの一例を示す。区画テーブルは現実空間内に設定された複数の区画80の一覧を示す。例えば、区画テーブルは「区画ID」及び「区画情報」フィールドを含む。
「区画ID」フィールドは区画80を一意に識別する識別情報を示す。「区画情報」フィールドには、区画80を特定するための情報が登録される。区画80は一定の大きさの矩形領域であるため、区画80の代表点(例えば中心点又は左上頂点等)の位置(例えば緯度及び経度)を示す情報が「区画情報」フィールドに記憶される。
図19は登録状況テーブルの一例を示す。登録状況テーブルは現実空間内の領域に登録された電子クーポンの一覧を示す。例えば、登録状況テーブルは「登録クーポンID」、「クーポンID」、「区画ID」、「登録ユーザID」、「登録日時」、「有効期限」、及び「無効」フィールドを含む。
「登録クーポンID」フィールドは、登録された電子クーポンを一意に識別する識別情報を示す。「クーポンID」フィールドは、登録された電子クーポンのクーポンIDを示す。「区画ID」フィールドは電子クーポンが登録された区画80の区画IDを示す。「登録ユーザID」フィールドは電子クーポンを登録したユーザのユーザIDを示す。
「登録日時」フィールドは電子クーポンが登録された日時を示す。「有効期限」フィールドは、登録された電子クーポンの有効期限を示す。例えば、登録日時から所定時間(例えば3時間)が経過してなる日時が「有効期限」フィールドに登録される。
「無効」フィールドは、登録された電子クーポンが無効であるか否かを示す。例えば値「0」又は「1」が「無効」フィールドに登録される。値「0」は電子クーポンが有効であることを示し、値「1」は電子クーポンが無効であることを示す。「無効」フィールドの初期値は「0」に設定され、登録された電子クーポンの有効期限が経過した場合に「無効」フィールドの値は「0」から「1」に更新される。
なお、以上に説明した登録状況テーブルの各レコードは、電子クーポンと区画80(現実空間内の領域)との関連付けを示しているため、先述の「関連付け情報」に相当する。
次に、ユーザが電子広告(例えば電子クーポン)を現実空間内の領域(例えば区画80)に関連付けることができるようにするための機能ブロックについて説明する。第1位置情報取得部112、位置/領域設定部113、及び関連付け情報登録部114が当該機能ブロックに相当する。
第1位置情報取得部112について説明する。第1位置情報取得部112は、電子広告を現実空間内の領域に関連付けることを要求するユーザ(第1ユーザ)のユーザ端末20において実現される。
第1位置情報取得部112はユーザ(第1ユーザ)の位置に関する位置情報を取得する。例えば、第1位置情報取得部112は、GPS受信部24によって受信された信号に基づいて、ユーザ端末20の位置情報(緯度及び経度)を取得する。または、第1位置情報取得部112は、ユーザ端末20と通信している携帯電話基地局に基づいてユーザ端末20の位置情報を取得するようにしてもよい。あるいは、第1位置情報取得部112は、ユーザ端末20と通信している無線LAN基地局に基づいてユーザ端末20の位置情報を取得するようにしてもよい。
第1位置情報取得部112はユーザ端末20の位置情報を繰り返し取得する。例えば、第1位置情報取得部112はユーザ端末20の位置情報を所定時間ごとに取得する。
先述したように、本実施形態では、ユーザ端末20の位置情報(すなわち、第1位置情報取得部112によって取得された位置情報)が定期的に広告サーバ10に送信され、直近のN(N:2以上の整数)個の位置情報がユーザ位置テーブルに記憶される。
例えば、位置情報が取得されるごとに最新の位置情報が広告サーバ10に送信される。または、所定時間ごとに最新の位置情報が広告サーバ10に送信される。あるいは、ユーザ端末20と通信接続している携帯電話基地局が切り替わった場合に、最新の位置情報が広告サーバ10に送信される。
なお、第1位置情報取得部112によって取得された位置情報の履歴をユーザ端末20の記憶部22に記憶しておき、電子広告を現実空間内の領域に関連付けることを要求する操作が行われた場合に、ユーザ端末20は、その時点で記憶部22に記憶されている位置情報の履歴を広告サーバ10に送信するようにしてもよい。なお、位置情報の履歴をユーザ端末20から広告サーバ10に送信する場合、プライバシーの観点からユーザの承諾を求めるようにしてもよい。
例えば図4〜図9に示した例であれば、クーポン画面60において登録ボタン66を選択する操作が「電子広告を現実空間内の領域に関連付けることを要求する操作」に相当する。このため、登録ボタン66が選択された場合に、ユーザ端末20は、その時点で記憶部22に記憶されている位置情報の履歴を広告サーバ10に送信するようにしてもよい。
位置/領域設定部113について説明する。位置/領域設定部113は広告サーバ10の制御部11によって実現される。すなわち、制御部11がプログラムを実行することによって、制御部11が位置/領域設定部113として機能するようになる。
電子広告を現実空間内の領域に関連付ける旨の要求をユーザから受け付けた場合に、位置/領域設定部113は、当該ユーザの位置に関する位置情報を取得する第1位置情報取得部112によって当該要求を受け付けた時点よりも前に取得されていた位置情報、又は、当該位置情報を含む領域情報に基づいて、電子広告を関連付ける位置又は領域を設定する。
例えば、位置/領域設定部113は、上記要求を受け付けた時点よりも前に第1位置情報取得部112によって取得されていた直近の所定複数個の位置情報、又は、当該所定複数個の位置情報のうちの少なくとも一つを含む領域情報に基づいて、電子広告を関連付ける位置又は領域を設定する。
または、位置/領域設定部113は、上記要求を受け付けた時点よりも前に第1位置情報取得部112によって取得されていた直近の所定期間における複数の位置情報、又は、当該複数の位置情報のうちの少なくとも一つを含む領域情報に基づいて、電子広告を関連付ける位置又は領域を設定するようにしてもよい。なお、「直近の所定期間」とは、例えば現時点から所定時間前までの期間である。あるいは、「直近の所定期間」とは、例えば最新の位置情報が取得された時点から、M(M:1以上の整数)個前の位置情報が取得された時点までの期間であってもよい。
本実施形態の場合、上記要求を受け付けた時点よりも前に第1位置情報取得部112によって取得されていた直近の所定複数個の位置情報がユーザ位置テーブルに記憶されている。このため、位置/領域設定部113は、上記要求を行ったユーザのユーザIDに関連付けられた複数の位置情報をユーザ位置テーブルから取得し、それら複数の位置情報を用いる。
例えば図4〜図9に示した例では、クーポン画面60の登録ボタン66が選択された場合に、位置/領域設定部113は、その時点でユーザ位置テーブルに既に記憶されているユーザの複数の位置情報(すなわち、その時点よりも前に第1位置情報取得部112によって取得されていた複数の位置情報)に基づいて、ユーザが移動した区画80を特定する。
具体的には、位置/領域設定部113は、上記各位置情報を含む区画80をユーザが移動した区画80として特定する。また例えば、位置/領域設定部113は、上記複数の位置情報を結ぶ線(図7における線75)を含む区画80を、ユーザが移動した区画80として特定する。
例えば、GPS受信部24の受信結果に基づいて算出される緯度及び経度を示す情報が上記位置情報として用いられる場合、位置/領域設定部113は、当該緯度及び経度を含む区画80を、ユーザが移動した区画80として特定する。また例えば、位置/領域設定部113は、複数の緯度及び経度を結ぶ線(図7における線75)を含む区画80を、ユーザが移動した区画80として特定する。
また例えば、ユーザ端末20と通信している携帯電話基地局に基づいて取得される情報が上記位置情報として用いられる場合、位置/領域設定部113は、携帯電話基地局の通信領域に含まれる区画80を、ユーザが移動した区画80として特定するようにしてもよい。あるいは、ユーザ端末20と通信している無線LAN基地局に基づいて取得される情報が上記位置情報として用いられる場合、位置/領域設定部113は、無線LAN基地局の通信領域に含まれる区画80を、ユーザが移動した区画80として特定するようにしてもよい。
なお先述したように、第1位置情報取得部112によって取得された位置情報の履歴をユーザ端末20の記憶部22に記憶しておき、クーポン画面60の登録ボタン66が選択された場合に、その時点で記憶部22に記憶されている位置情報の履歴がユーザ端末20から広告サーバ10に送信されるようにしてもよい。この場合、位置/領域設定部113は、ユーザ端末20から送信された上記位置情報の履歴に基づいて、ユーザが移動した区画80を特定することになる。
位置/領域設定部113は、ユーザが移動した区画80を上記のようにして特定し、ユーザが移動した区画80を、電子クーポンを登録する区画80(登録対象の領域)として設定する。
具体的には、位置/領域設定部113は、ユーザが移動した複数の区画80を上記のようにして特定する。また、位置/領域設定部113は区画指定画面70をユーザ端末20に表示させることによって、ユーザが移動した複数の区画80を候補領域76としてユーザに提示する。
そして、位置/領域設定部113は、候補領域76として提示された複数の区画80のうちの少なくとも一つの指定をユーザから受け付ける。また、位置/領域設定部113は、ユーザによって指定された区画80を登録対象の領域として設定する。
なお、位置/領域設定部113は、ユーザの指定を受け付けることなく、ユーザが移動した複数の区画80のうちの少なくとも一つを登録対象の領域として自動的に設定するようにしてもよい。例えば、位置/領域設定部113は、ユーザが移動した複数の区画80のうちの少なくとも一つを登録対象の領域としてランダムに設定するようにしてもよい。
次に、関連付け情報登録部114について説明する。関連付け情報登録部114は広告サーバ10の制御部11によって実現される。すなわち、制御部11がプログラムを実行することによって、制御部11が関連付け情報登録部114として機能するようになる。
関連付け情報登録部114は、登録対象の電子広告と、位置/領域設定部113によって設定された位置又は領域と、の関連付けを示す関連付け情報を関連付け情報記憶部111に登録する。
例えば図4〜図9に示した例であれば、関連付け情報登録部114は、登録対象の電子クーポン(すなわち、クーポン一覧画面50で選択された電子クーポン)と、登録対象の領域(すなわち、区画指定画面70で指定された区画80)と、の関連付けを示すレコードを登録状況テーブルに追加する。
次に、現実空間内の領域に関連付けられた電子広告をユーザが取得できるようにするための機能ブロックについて説明する。第2位置情報取得部115及び電子広告提供部116が当該機能ブロックに相当する。
第2位置情報取得部115について説明する。第2位置情報取得部115は、電子広告の提供を要求するユーザ(第2ユーザ)のユーザ端末20において実現される。
第2位置情報取得部115はユーザ(第2ユーザ)の位置に関する位置情報を取得する。例えば、第2位置情報取得部115は、GPS受信部24によって受信された信号に基づいて、ユーザ端末20の位置情報(緯度及び経度)を取得する。または、第2位置情報取得部115は、ユーザ端末20と通信している携帯電話基地局に基づいてユーザ端末20の位置情報を取得するようにしてもよい。あるいは、第2位置情報取得部115は、ユーザ端末20と通信している無線LAN基地局に基づいてユーザ端末20の位置情報を取得するようにしてもよい。
第2位置情報取得部115はユーザ端末20の位置情報を繰り返し取得する。例えば、第2位置情報取得部112はユーザ端末20の位置情報を所定時間ごとに取得する。
先述のように、本実施形態では、ユーザ端末20の位置情報(すなわち、第2位置情報取得部112によって取得された位置情報)が定期的に広告サーバ10に送信される。そして、直近のN(N:2以上の整数)個の位置情報がユーザ位置テーブルに記憶されている。
例えば、位置情報が取得されるごとに最新の位置情報が広告サーバ10に送信される。または、所定時間ごとに最新の位置情報が広告サーバ10に送信される。あるいは、ユーザ端末20と通信接続している携帯電話基地局が切り替わった場合に、最新の位置情報が広告サーバ10に送信される。
なお、ユーザ端末20の位置情報を定期的に広告サーバ10に送信するのではなく、電子広告の提供を要求する操作が行われた場合に、ユーザ端末20の最新の位置情報を広告サーバ10に送信するようにしてもよい。
例えば図10及び図11に示した例であれば、クーポン画面100において取得ボタン106を選択する操作が「電子広告の提供を要求する操作」に相当する。このため、取得ボタン106が選択された場合に、ユーザ端末20の最新の位置情報を広告サーバ10に送信するようにしてもよい。この場合、取得ボタン106が選択された時点で既に取得されている直近の位置情報を最新の位置情報として広告サーバ10に送信するようにしてもよいし、ユーザ端末20の位置情報を新たに取得し、当該新たに取得された位置情報を最新の位置情報として広告サーバ10に送信するようにしてもよい。
電子広告提供部116について説明する。電子広告提供部116は広告サーバ10の制御部11によって実現される。すなわち、制御部11がプログラムを実行することによって、制御部11が電子広告提供部116として機能するようになる。
電子広告の提供の要求をユーザ(第2ユーザ)から受け付けた場合に、電子広告提供部116は、第2位置情報取得部115によって取得された当該ユーザの位置情報と、関連付け情報記憶部111に登録された位置又は領域と、に基づいて、関連付け情報記憶部111に登録された電子広告の中から当該ユーザに提供する電子広告を抽出し、当該電子広告を当該ユーザに提供する。
例えば図10及び図11に示した例であれば、電子広告提供部116は、第2位置情報取得部115によって取得された位置情報が示す位置を含む区画80に登録された電子クーポンをユーザに提供する。
なお、電子広告提供部116は、第2位置情報取得部115によって取得された位置情報が示す位置を含む区画80だけでなく、当該区画80の周辺に位置する区画80に登録されている電子クーポンもユーザに提供するようにしてもよい。例えば、電子広告提供部116は、上記区画80を囲んでいる八つの区画80に登録されている電子クーポンもユーザに提供するようにしてもよい。
または、電子広告提供部116は、第2位置情報取得部115によって取得された位置情報が示す位置からの距離が基準距離以下である区画80に登録されている電子クーポンをユーザに提供するようにしてもよい。
次に、広告システム1で実行される処理について説明する。図20及び図21はメニュー画面40のメニューボタン42Aが選択された場合に実行される処理の一例を示す。広告サーバ10の制御部11が図20及び図21に示す処理をプログラムに従って実行することによって、制御部11が位置/領域設定部113及び関連付け情報登録部114として機能するようになる。
メニュー画面40のメニューボタン42Aが選択された場合、ユーザ端末20の制御部21はクーポン一覧画面50のデータを広告サーバ10に要求する(S101)。この場合、ユーザのユーザIDが広告サーバ10に送信される。
上記要求が広告サーバ10で受信された場合、広告サーバ10の制御部11は、ユーザが所有している電子クーポンの一覧を取得する(S102)。制御部11は所有状況テーブルにアクセスし、ユーザ端末20から受信したユーザIDが「ユーザID」フィールドに記憶されているレコードを取得することによって、ユーザが所有している電子クーポンの一覧を取得する。そして、取得された一覧に基づいて、制御部11はクーポン一覧画面50のデータを生成し、当該データをユーザ端末20に送信する(S103)。また、当該データに基づいて、ユーザ端末20の制御部21はクーポン一覧画面50を表示部26に表示する(S104)。
クーポン一覧画面50が表示部26に表示されている間、制御部21はいずれかのクーポンボタン52が選択されたか否かを監視する。いずれかのクーポンボタン52が選択された場合、制御部21はクーポン画面60のデータを広告サーバ10に要求する(S105)。この場合、ユーザのユーザIDと、ユーザによって選択されたクーポンボタン52に対応する電子クーポン(すなわち、登録対象の電子クーポン)のクーポンIDとが広告サーバ10に送信される。
上記要求が広告サーバ10で受信された場合、広告サーバ10の制御部11はクーポン情報を取得する(S106)。すなわち、制御部11は電子クーポンテーブルにアクセスし、ユーザ端末20から受信したクーポンIDが「クーポンID」フィールドに記憶されているレコードを取得する。そして、取得されたレコードの各フィールドに記憶された情報に基づいて、制御部11はクーポン画面60のデータを生成する。なお、この際、制御部11はユーザID、クーポンID、及び登録ユーザIDの組合せをコード化してなるコード画像64を生成する。
制御部11はクーポン画面60のデータをユーザ端末20に送信する(S107)。また、当該データに基づいて、ユーザ端末20の制御部21はクーポン画面60を表示部26に表示する(S108)。
クーポン画面60が表示部26に表示されている間、制御部21は登録ボタン66が選択されたか否かを監視する。登録ボタン66が選択された場合、図21に示すように、制御部21は区画指定画面70のデータを広告サーバ10に要求する(S109)。この場合、ユーザのユーザIDと、登録対象の電子クーポンのクーポンIDとが広告サーバ10に送信される。
上記要求が広告サーバ10で受信された場合、広告サーバ10の制御部11は候補領域76を設定する(S110)。まず、制御部11はユーザ位置テーブルにアクセスし、ユーザの複数の位置情報を読み出す。また、読み出した複数の位置情報と区画テーブルとに基づいて、制御部11はユーザが移動した区画80を特定する。例えば図9に示すように、制御部11は、ユーザの位置74A〜74Eを順番に結ぶ線75が含まれる複数の区画80を候補領域76として設定する。
なお、制御部11は登録状況テーブルにアクセスし、ユーザが移動した区画80のうちに、登録対象の電子クーポンと同一の電子クーポンが登録されている区画80が存在しているか否かを判定する。そして、そのような区画80が存在していたら、制御部11はその区画80を候補領域76として設定しない。
その後、制御部11は区画指定画面70のデータを生成し、当該データをユーザ端末20に送信する(S111)。また、当該データに基づいて、ユーザ端末20の制御部21は区画指定画面70を表示部26に表示する(S112)。区画指定画面70が表示されることによって、ステップS110で候補領域76として設定された区画80がユーザに提示される。
区画指定画面70が表示部26に表示されている間、制御部21は、候補領域76として設定された複数の区画80のうちのいずれかが指定されたか否かを監視する。いずれかの区画80が指定された場合、制御部21はユーザによって指定された区画80を広告サーバ10に通知する(S113)。この場合、ユーザのユーザIDと、登録対象の電子クーポンのクーポンIDと、ユーザによって指定された区画80の区画IDとが広告サーバ10に送信される。
上記要求が広告サーバ10で受信された場合、広告サーバ10の制御部11(位置/領域設定部113及び関連付け情報登録部114)は、ユーザによって指定された区画80を登録対象の区画80として、登録対象の電子クーポンと登録対象の区画80との関連付けを登録する(S114)。
具体的には、制御部11は登録状況テーブルに新たなレコードを追加する。そして、制御部11は登録クーポンIDを新たに生成し、当該登録クーポンIDを上記新たなレコードの「登録クーポンID」フィールドに登録する。
また制御部11は、ユーザ端末20から受信したクーポンIDを上記新たなレコードの「クーポンID」フィールドに登録する。さらに制御部11は、ユーザ端末20から受信した区画IDを上記新たなレコードの「区画ID」フィールドに登録する。また制御部11は、ユーザ端末20から受信したユーザIDを上記新たなレコードの「登録ユーザID」フィールドに登録する。
さらに制御部11は現在日時を上記新たなレコードの「登録日時」フィールドに登録し、現在日時から所定時間が経過してなる日時を上記新たなレコードの「有効期限」フィールドに登録する。また制御部11は値「0」を上記新たなレコードの「無効」フィールドに登録する。
ステップS114の処理が完了した場合、制御部11は、関連付けが正常に完了したことを示す完了画面のデータをユーザ端末20に送信する(S115)。そして、ユーザ端末20の表示部26には完了画面が表示される(S116)。以上で、メニュー画面40のメニューボタン42Aが選択された場合に実行される処理は完了する。
図22はメニュー画面40のメニューボタン42Bが選択された場合に実行される処理の一例を示す。広告サーバ10の制御部11が図22に示す処理をプログラムに従って実行することによって、制御部11が電子広告提供部116として機能するようになる。
メニュー画面40のメニューボタン42Bが選択された場合、ユーザ端末20の制御部21はクーポン一覧画面90のデータを広告サーバ10に要求する(S201)。この場合、ユーザのユーザIDが広告サーバ10に送信される。
上記要求が広告サーバ10で受信された場合、広告サーバ10の制御部11は、ユーザが位置している区画80に登録されている電子クーポンの一覧を取得する(S202)。すなわち、制御部11はユーザが取得可能な電子クーポンの一覧を取得する。
まず、制御部11はユーザ位置テーブルにアクセスし、ユーザの最新の位置情報を読み出す。また、制御部11は区画テーブルにアクセスし、当該位置情報が示す位置を含む区画80の区画IDを取得する。さらに、制御部11は登録状況テーブルにアクセスし、当該区画IDが「区画ID」フィールドに記憶されており、かつ、値「0」が「無効」フィールドに登録されているレコードを取得することによって、ユーザが位置している区画80に登録されている電子クーポンの一覧を取得する。
そして、制御部11は、ステップS202の取得結果に基づいて、クーポン一覧画面90のデータを生成し、当該データをユーザ端末20に送信する(S203)。そして、当該データに基づいて、ユーザ端末20の制御部21はクーポン一覧画面90を表示部26に表示する(S204)。
クーポン一覧画面90が表示部26に表示されている間、制御部21はいずれかのクーポンボタン92が選択されたか否かを監視する。いずれかのクーポンボタン92が選択された場合、制御部21はクーポン画面100のデータを広告サーバ10に要求する(S205)。この場合、ユーザ端末20を使用しているユーザIDと、ユーザによって選択されたクーポンボタン92に対応する電子クーポン(すなわち、取得対象の電子クーポン)のクーポンIDとが広告サーバ10に送信される。
上記要求が広告サーバ10で受信された場合、広告サーバ10の制御部11はクーポン情報を取得する(S206)。すなわち、制御部11は電子クーポンテーブルにアクセスし、ユーザ端末20から受信されたクーポンIDが「クーポンID」フィールドに登録されているレコードを取得する。そして、制御部11は、取得されたレコードの各フィールドに登録された情報に基づいて、クーポン画面100のデータを生成する。なお、この際、制御部11はユーザID、クーポンID、及び登録ユーザIDの組合せをコード化してなるコード画像104を生成する。
制御部11はクーポン画面100のデータをユーザ端末20に送信する(S207)。また、当該データに基づいて、ユーザ端末20の制御部21はクーポン画面100を表示部26に表示する(S208)。
クーポン画面100が表示部26に表示されている間、制御部21は取得ボタン106が選択されたか否かを監視する。取得ボタン106が選択された場合、制御部21は電子クーポンの提供を広告サーバ10に要求する(S209)。この場合、ユーザのユーザIDと、取得対象の電子クーポンの登録クーポンIDとが広告サーバ10に送信される。
上記要求が広告サーバ10で受信された場合、広告サーバ10の制御部11(電子広告提供部116)は電子クーポンをユーザに付与する(S210)。
まず、制御部11は登録状況テーブルにアクセスし、ユーザ端末20から受信した登録クーポンIDに関連付けられているクーポンID及び登録ユーザIDを取得する。すなわち、制御部11は登録クーポンIDが「登録クーポンID」フィールドに記憶されているレコードを読み出し、当該レコードの「クーポンID」及び「登録ユーザID」フィールドに記憶されたクーポンID及び登録ユーザIDを取得する。
また、制御部11は所有状況テーブルに新たなレコードを追加する。そして、制御部11はユーザ端末20から受信したユーザIDを上記新たなレコードの「ユーザID」フィールドに登録する。また、制御部11は登録状況テーブルから取得したクーポンID及び登録ユーザIDを上記新たなレコードの「クーポンID」及び「登録ユーザID」フィールドに登録する。
その後、制御部11は、ステップS210においてユーザに付与した電子クーポンを登録したユーザのゲームポイントを増加する(S211)。すなわち、制御部11は、ユーザテーブルのレコードのうちの、ステップS210において登録状況テーブルから取得した登録ユーザIDが「ユーザID」フィールドに記憶されたレコードにアクセスし、当該レコードの「ゲームポイント」フィールドの値に所定値を加算する。
ステップS211が実行された後、制御部11はクーポン一覧画面50のデータを生成し、当該データをユーザ端末20に送信する(S212)。そして、ユーザ端末20では、クーポン一覧画面50が当該データに基づいて表示部26に表示される(S213)。以上で、メニュー画面40のメニューボタン42Bが選択された場合に実行される処理は完了する。
図23は、店舗において電子クーポンが利用された場合に実行される処理の一例を示す。すなわち、ユーザ端末20の表示部26に表示されたコード画像64が店舗端末30によって読み取られた場合に実行される処理の一例を示す。
図23に示すように、店舗において電子クーポンが利用された場合、店舗端末30は電子クーポンが利用されたことを広告サーバ10に通知する(S301)。この場合、店舗端末30はコード画像64からユーザID、クーポンID、及び登録ユーザIDを読み取り、それらのユーザID、クーポンID、及び登録ユーザIDを広告サーバ10に送信する。
上記通知が広告サーバ10で受信された場合、広告サーバ10の制御部11は電子クーポンの利用履歴情報を更新する(S302)。具体的には、制御部11は、所有状況テーブルのレコードのうちの、ユーザ端末20から受信したユーザID及びクーポンIDが「ユーザID」及び「クーポンID」フィールドに記憶されたレコードにアクセスし、当該レコードの「利用履歴情報」フィールドを更新する。
さらに、制御部11は、利用された電子クーポンを登録したユーザのショッピングポイントを増加する(S303)。具体的には、制御部11は、ユーザテーブルのレコードのうちの、ユーザ端末20から受信した登録ユーザIDが「ユーザID」フィールドに記憶されたレコードにアクセスし、当該レコードの「ショッピングポイント」フィールドの値に所定値を加算する。
ステップS303が実行された後、制御部11は処理が完了したことを店舗端末30に通知する(S304)。以上で、店舗において電子クーポンが利用された場合に実行される処理は完了する。
以上に説明した実施形態に係る広告システム1によれば、電子クーポンを登録できる場所がユーザの過去位置に基づいて設定される。このため、電子クーポンを登録するために、ユーザは電子クーポンを登録する場所に実際に行く必要がある。その結果、無差別かつ大量に電子広告が登録されてしまうことを抑制することができる。また、電子クーポンを提供する場所に適さない場所に電子クーポンを登録してしまうことも抑制することができる。
また広告システム1によれば、ユーザが移動した区画80が電子クーポンを登録できる場所として設定される。ユーザが移動した区画80は人の通行量のある区画80であるため、広告システム1によれば電子クーポンを登録することが可能な領域として、人の通行量のある区画80をユーザに提示できるようになる。その結果、電子クーポンを提供する場所に適さない場所に電子クーポンを登録してしまうことも抑制することができる。
さらに広告システム1では、ユーザによって電子クーポンの登録が要求された場合(すなわち、クーポン画面60の登録ボタン66が選択された場合)、事前に取得された位置情報(ユーザ位置テーブルに記憶された位置情報)に基づいて、処理(図21のステップS110)が実行される。このため、ユーザによって電子クーポンの登録が要求された際にユーザ端末20の位置情報を改めて取得する必要がなく、その分、レスポンスを早めることができる。
また広告システム1では、ユーザが登録した電子クーポンが他のユーザによって取得された場合、当該ユーザにゲームポイントが付与される。さらに、ユーザが登録した電子クーポンが他のユーザによって取得されて利用された場合、当該ユーザにショッピングポイントが付与される。広告システム1によれば、ゲームポイントの多さを競い合うという楽しみをユーザに与えることが可能になる。また、電子広告が積極的かつ効率的に行われるように促すことが可能になる。
なお、以上に説明した実施形態では、電子クーポンが位置ではなく、領域(区画80)に関連付けられるようになっている。本実施形態によれば、同一の電子クーポンが近い場所に複数登録されないようにするための処理を簡略化することが可能になる。
なお、本発明は以上に説明した実施形態に限定されるものではない。
[1]例えば、以上に説明した実施形態では、複数の区画80が予め設定されていたが、複数の区画80は予め設定されていなくてもよい。
例えば、位置/領域設定部113は、第1位置情報取得部112によって取得された位置情報を含む領域を、ユーザが移動した領域として特定するようにしてもよい。具体的には、位置/領域設定部113は、第1位置情報取得部112によって取得された位置情報を中心として設定される領域(例えば矩形領域又は円形領域等)を、ユーザが移動した領域として特定するようにしてもよい。そして、位置/領域設定部113は、当該領域を候補領域76として設定するようにしてもよい。
例えば、GPS受信部24の受信結果に基づいて算出される緯度及び経度を示す情報が上記位置情報として用いられる場合、位置/領域設定部113は、当該緯度及び経度を含む領域を、ユーザが移動した領域として特定するようにしてもよい。
または、ユーザ端末20と通信している携帯電話基地局に基づいて取得される情報が上記位置情報として用いられる場合、位置/領域設定部113は、携帯電話基地局の通信領域自体、又は、携帯電話基地局の通信領域を含む領域を、ユーザが移動した領域として特定するようにしてもよい。あるいは、ユーザ端末20と通信している無線LAN基地局に基づいて取得される情報が上記位置情報として用いられる場合、位置/領域設定部113は、無線LAN基地局の通信領域自体、又は、無線LAN基地局の通信領域を含む領域を、ユーザが移動した領域として特定するようにしてもよい。
[2]例えば、広告システム1(広告サーバ10)は下記に説明するような推定部を含むようにしてもよい。
電子広告を現実空間内の領域に関連付ける旨の要求をユーザ(第1ユーザ)から受け付けた場合に、推定部は、当該要求を受け付けた時点よりも前に第1位置情報取得部112によって取得されていた位置情報、又は、当該位置情報を含む領域情報に基づいて、当該ユーザの現在位置、又は、当該ユーザが現在位置している領域を推定する。
ここで、図9に示す例において、位置74Aが最新の位置であり、位置74Bが一つ前の位置であると仮定する。この場合、まず、推定部は、ユーザが位置74Bから位置74Aに移動した場合の移動速度を算出する。すなわち、推定部は位置74Aと位置74Bとの間の距離を算出する。また、推定部は位置74Aの取得日時と位置74Bの取得日時との間の時間を算出する。そして、推定部はこれらの距離及び時間に基づいて移動速度を算出する。
さらに、推定部は位置74Aの取得日時からの経過時間を算出する。そして、推定部は、ユーザが位置74Bから位置74Aへと伸ばした直線の延長線方向に上記の移動速度で上記の経過時間移動したと仮定して、ユーザの現在位置を推定する。言い換えれば、推定部は、ユーザが位置74Bから位置74Aへと伸ばした直線の延長線方向に上記の移動速度で上記の経過時間移動したと仮定して、ユーザが現在位置している区画80を推定する。
この変形例の場合、位置/領域設定部113は、推定部によって推定された、ユーザの現在位置、又は、ユーザが現在位置している区画80に基づいて、電子広告を関連付ける位置又は領域を設定する。
例えば、位置/領域設定部113は、ユーザが現在位置していると推定部によって推定された区画80を候補領域76として設定する。またこの場合、位置/領域設定部113は、上記区画80の周辺の区画(例えば上記区画80の四方又は八方の隣接する区画80)も候補領域76として設定するようにしてもよい。
なお例えば、この変形例と先述の変形例1とを組み合わせるようにしてもよい。すなわち、位置/領域設定部113は、推定部によって推定されたユーザの現在位置を含む領域を、電子広告を関連付ける領域として設定するようにしてもよい。例えば、位置/領域設定部113は、推定部によって推定されたユーザの現在位置を中心とする領域(例えば矩形領域又は円形領域)を、電子広告を関連付ける領域として設定するようにしてもよい。また例えば、位置/領域設定部113は、推定部によって推定されたユーザの現在位置を、電子広告を関連付ける位置として設定するようにしてもよい。
[3]位置/領域設定部113は、ユーザの過去位置を、電子広告を関連付ける位置として設定するようにしてもよい。
例えば図4〜図9に示した例の場合であれば、位置/領域設定部113はユーザの複数の位置74A〜74Eをユーザに提示する。すなわち、位置/領域設定部113は区画指定画面70をユーザ端末20に表示させることによって、ユーザの複数の位置74A〜74Eをユーザに提示する。ただし、この場合、候補領域76を区画指定画面70に表示する必要はない。
そして、位置/領域設定部113は、ユーザの複数の位置74A〜74Eのうちの少なくとも一つの指定をユーザから受け付ける。また、位置/領域設定部113は、複数の位置74A〜74Eのうちからユーザによって指定された位置を、電子クーポンを登録する位置として設定する。
またこの場合、電子広告提供部116は、第2位置情報取得部115によって取得された情報が示す位置からの距離が基準距離以下である領域内の位置に登録されている電子クーポンをユーザに提供するようにすればよい。
なお、位置/領域設定部113は、ユーザの指定を受け付けることなく、ユーザの複数の位置74A〜74Eのうちの少なくとも一つを、電子クーポンを登録する位置として設定するようにしてもよい。例えば、位置/領域設定部113は、ユーザの複数の位置74A〜74Eのうちの少なくとも一つを、電子クーポンを登録する領域としてランダムに設定するようにしてもよい。
[4]先述のように、位置/領域設定部113は、登録対象の電子広告と所定の関係を有する電子広告が既に登録されている区画80を候補領域76として設定しないようになっている。このような場合、位置/領域設定部113は、候補領域76として設定されない上記区画80の代替領域を、第1位置情報取得部112によって取得された情報に基づいて設定し、当該代替領域を候補領域76として設定するようにしてもよい。
図24は、代替領域が候補領域に加えられた場合の区画指定画面70の一例を示す。図24に示す例では、図9に示した例と同様に二つの区画80が候補領域76として設定されていない。すなわち、ユーザの位置74Bを含む区画80とユーザの位置74Eを含む区画80とが候補領域76として設定されていない。しかしながら、ユーザが移動した区画80以外の区画80のうちから二つの区画80が代替領域120として設定され、それら二つの区画80が候補領域76として設定されている。
すなわち、ユーザの位置74Bを含む区画80に隣接する区画80(上隣の区画80)と、ユーザの位置74Bを含む区画80に隣接する区画80(下隣の区画80)とが代替領域120として設定され、その結果として、候補領域76として設定されている。
[4−1]なお、位置/領域設定部113は特定の道路を含む区画80のうちから代替領域120を選択するようにしてもよい。すなわち、位置/領域設定部113は、候補領域76(又はユーザの位置)からの距離が基準距離未満である区画80であって、かつ、特定の道路を含む区画80を代替領域120として選択するようにしてもよい。
ここで、「特定の道路」とは主要な道路であり、例えば人の通行量が多い道路である。また、「候補領域76からの距離」とは、候補領域76の中心からの距離であってもよいし、候補領域76の境界からの距離であってもよい。
この場合、特定の道路を含むか否かを示す情報が区画80ごとに記憶される。例えば、「特定道路」フィールドが区画テーブルに追加され、区画80が特定の道路を含むか否かを示す情報が「特定道路」フィールドに記憶される。また、この区画テーブルに基づいて、位置/領域設定部113は区画80が特定の道路を含むか否かを判定する。そして、この判定結果に基づいて、位置/領域設定部113は代替領域120を設定する。なお、位置/領域設定部113は道路地図情報を参照することによって、区画80が特定の道路を含むか否かを判定するようにしてもよい。
以上のようにすれば、人の通行量が多い区画80が代替領域120として候補領域76に設定されるようになる。すなわち、人の通行量が多い区画80を登録対象の領域としてユーザが指定できるようになる。
[4−2]また例えば、位置/領域設定部113は特定の施設を含む区画80のうちから代替領域120を選択するようにしてもよい。すなわち、位置/領域設定部113は、候補領域76(又はユーザの位置)からの距離が基準距離未満である区画80であって、かつ、特定の施設を含む区画80を代替領域120として選択するようにしてもよい。
ここで、「特定の施設」とは人が集まりやすい施設であり、例えばコンビニエンスストア等である。
この場合、特定の施設を含むか否かを示す情報が区画80ごとに記憶される。例えば、「特定施設」フィールドが区画テーブルに追加され、区画80が特定の施設を含むか否かを示す情報が「特定施設」フィールドに記憶される。また、この区画テーブルに基づいて、位置/領域設定部113は区画80が特定の施設を含むか否かを判定する。そして、この判定結果に基づいて、位置/領域設定部113は代替領域120を設定する。なお、位置/領域設定部113は道路地図情報を参照することによって、区画80が特定の施設を含むか否かを判定するようにしてもよい。
以上のようにすれば、人が集まりやすい区画80が代替領域120として候補領域76に設定されるようになる。すなわち、人が集まりやすい区画80を登録対象の領域としてユーザが指定できるようになる。
[4−3]また例えば、位置/領域設定部113は人の通行量に基づいて代替領域120を設定するようにしてもよい。
この場合、人の通行量を示す情報が区画80ごとに記憶される。例えば、「通行量」フィールドが区画テーブルに追加され、区画80の通行量に関する情報が「通行量」フィールドに記憶される。そして、位置/領域設定部113は区画テーブルに基づいて代替領域120を選択する。
位置/領域設定部113は、候補領域76(又はユーザの位置)からの距離が基準距離未満である区画80のうちから、代替領域120を、各区画80の通行量に基づいて選択する。例えば、位置/領域設定部113は通行量の多い区画80から順番に代替領域120として選択する。また例えば、位置/領域設定部113は、通行量が基準量以上である区画80を代替領域120として選択するようにしてもよい。
以上のようにすれば、人の通行量が多い区画80が代替領域120として候補領域76に設定されるようになる。すなわち、人の通行量が多い区画80を登録対象の領域としてユーザが指定できるようになる。
[5]例えば、位置/領域設定部113は、電子クーポンを登録する位置又は領域を、電子クーポンの発行主(広告主)の店舗の所在地からの距離が基準距離以内である領域内に制限するようにしてもよい。
例えば図8に示す例であれば、位置/領域設定部113は、ユーザが移動した複数の区画80のうちの、上記店舗の所在地からの距離が基準距離以内である区画80のみを候補領域76として設定するようにしてもよい。
[6]例えば、制御部11は、電子広告を現実空間内の領域に関連付ける旨の要求を受け付けた時点よりも前の第1時点におけるユーザの位置と、第1時点よりも前の第2時点におけるユーザの位置と、の間の距離が上限閾値よりも大きいか否かを判定するようにしてもよい。そして、上記距離が上限閾値よりも大きい場合、制御部11は当該ユーザからの電子クーポンの登録要求を受け付けないようにしてもよい。すなわち、制御部11は関連付け情報の登録を抑止するようにしてもよい。
なお、上記距離が上限閾値よりも大きいか否かの判定はユーザ端末20で実行されるようにしてもよい。そして、その判定結果が広告サーバ10に送信されるようにしてもよい。
あるいは、上記距離が上限閾値よりも大きいとユーザ端末20で判定された場合には、広告サーバ10への要求を送信しないようにしてもよい。具体的には、図21のステップS109,S113を実行しないようにしてもよい。このようにすることによって、結果的に、関連付け情報の登録が抑止されるようにしてもよい。
以上のようにすれば、例えば自動車等の乗物で移動しているユーザが電子クーポンを登録することを抑制することが可能になる。自動車等の乗物で移動しながら電子クーポンを登録することができてしまうと、無差別かつ大量に電子クーポンが登録されてしまうおそれがある。この点、以上のようにすれば、このような不都合の発生を抑制することが可能になる。
[7]例えば、制御部11は、電子広告を現実空間内の領域に関連付ける旨の要求を受け付けた時点よりも前の第1時点におけるユーザの位置と、第1時点よりも前の第2時点におけるユーザの位置と、に基づいて、ユーザの移動速度が閾値よりも速いか否かを判定するようにしてもよい。そして、上記移動速度が上限閾値よりも速い場合、制御部11は当該ユーザからの電子クーポンの登録要求を受け付けないようにしてもよい。すなわち、制御部11は関連付け情報の登録を抑止するようにしてもよい。
なお、上記移動速度が閾値よりも速いか否かの判定はユーザ端末20で実行されるようにしてもよい。そして、その判定結果が広告サーバ10に送信されるようにしてもよい。
あるいは、上記移動速度が閾値よりも速いとユーザ端末20で判定された場合には、広告サーバ10への要求を送信しないようにしてもよい。具体的には、図21のステップS109,S113を実行しないようにしてもよい。このようにすることによって、結果的に、関連付け情報の登録が抑止されるようにしてもよい。
以上のようにしても、例えば自動車等の乗物で移動しているユーザが電子クーポンを登録することを抑制することが可能になる。自動車等の乗物で移動しながら電子クーポンを登録することができてしまうと、無差別かつ大量に電子クーポンが登録されてしまうおそれがある。この点、以上のようにしても、このような不都合の発生を抑制することが可能になる。
[8]制御部11は、電子広告を現実空間内の領域に関連付ける旨の要求を受け付けた時点よりも前の第1時点におけるユーザの位置と、第1時点よりも前の第2時点におけるユーザの位置と、の間の距離が下限閾値未満であるか否かを判定するようにしてもよい。そして、上記距離が下限閾値未満である場合に、位置/領域設定部113は、第1時点におけるユーザの位置と第2時点におけるユーザの位置との少なくとも一方に基づいて、電子クーポンを登録する位置又は領域を設定するようにしてもよい。
なお、上記距離が下限閾値未満であるか否かの判定はユーザ端末20で実行されるようにしてもよい。そして、その判定結果が広告サーバ10に送信されるようにしてもよい。
あるいは、上記距離が下限閾値未満であるとユーザ端末20で判定された場合に限って、第1時点におけるユーザの位置と第2時点におけるユーザの位置とを広告サーバ10に送信するようにしてもよい。一方、上記距離が下限閾値未満でないとユーザ端末20で判定された場合、第1時点におけるユーザの位置と第2時点におけるユーザの位置とを広告サーバ10に送信しないようにしてもよい。
第1時点におけるユーザの位置と第2時点におけるユーザの位置との間の距離が短い場合とは、第1時点から第2時点にわたってユーザがほぼ同じ場所(例えば交差点又は店舗等)に留まった場合である。このような場所は他のユーザも留まることが期待できる。このため、以上のようにすれば、電子クーポンを登録できる場所として、他のユーザが留まりやすい場所をユーザに提示できるようになる。
[9]例えば、電子クーポンを取得する場合のクーポン一覧画面90には、ユーザの位置を含む区画80に登録されている電子クーポンだけでなく、当該区画80の付近の区画80に登録されている電子クーポンも表示するようにしてもよい。
この場合、電子クーポンの表示順位を、電子クーポンが登録されている区画80とユーザの位置との間の距離に基づいて設定するようにしてもよい。例えば、ユーザの位置との距離が短い区画80に登録された電子クーポンほど表示順位が高くなるようにして、表示順位を設定するようにしてもよい。すなわち、ユーザの位置との距離が短い区画80に登録された電子クーポンの表示順位を、ユーザの位置との距離が長い区画80に登録された電子クーポンの表示順位よりも高く設定するようにしてもよい。
または、電子クーポンの表示順位を電子クーポンの評価値に基づいて設定するようにしてもよい。この場合、電子クーポンの評価値は、電子クーポンが登録されている区画80とユーザの位置との間の距離と、電子クーポンの人気度と、に基づいて算出される。例えば、上記距離が短いほど評価値が高くなるようにして、評価値が算出される。また、人気度が高いほど評価値が高くなるようにして、評価値が算出される。なお、電子クーポンの人気度は、電子クーポンが実際に利用された回数や、電子クーポンを取得したユーザの人数の少なくとも一つに基づいて設定される。
また、電子クーポンを取得する場合のクーポン一覧画面90には、ユーザが指定したカテゴリーに属する電子クーポンのみを表示するようにしてもよい。
[10]例えば、区画80の大きさは一定でなくてもよい。例えば、地域における人の密度に基づいて地域に含まれる区画80の大きさを変えるようにしてもよい。具体的には、都心部等のように人の密度が高い地域では区画80の大きさを比較的小さく設定し、地方等のように人の密度が低い地域では区画80の大きさを比較的大きく設定するようにしてもよい。
例えば、人の密度が高い場合には、複数のユーザが一つの区画80に対して同一の電子クーポンを登録しようとする確率が高くなる。この点、人の密度が高い地域では区画80の大きさを比較的小さく設定すれば、複数のユーザが一つの区画80に対して同一の電子クーポンを登録しようとする確率を低減することが可能になる。
以上のようにして区画80の大きさを変える場合には、ユーザ端末20から広告サーバ10へ位置情報を送信する間隔を区画80の大きさに応じて制御するようにしてもよい。具体的には、区画80の大きさが大きいほど位置情報の送信間隔を大きく設定し、区画80の大きさが小さいほど位置情報の送信間隔を小さく設定するようにしてもよい。
位置情報の送信間隔を区画80の大きさに応じて制御する場合には、位置情報の送信間隔と区画80の大きさとの対応関係を示す対応関係情報が必要となる。上述のように、この対応関係情報は、区画80の大きさが大きいほど位置情報の送信間隔が大きく設定され、区画80の大きさが小さいほど位置情報の送信間隔が小さく設定されるように設定される。
例えば、上記の対応関係情報は記憶部12又はデータベース15に記憶され、広告サーバ10の制御部11は、上記の対応関係情報とユーザ端末20の位置情報とに基づいて、ユーザ端末20における上記送信間隔を決定する。この場合、広告サーバ10の制御部11は、決定された送信間隔をユーザ端末20に通知する。ユーザ端末20では、通知された送信間隔で、広告サーバ10への位置情報の送信が実行される。
または、ユーザ端末20の制御部21が、上記の対応関係情報とユーザ端末20の位置情報とに基づいて、ユーザ端末20における上記送信間隔を決定するようにしてもよい。なお、この場合、対応関係情報は記憶部22に記憶されるようにしてもよいし、記憶部12又はデータベース15に記憶される対応関係情報が通信ネットワーク2を介してユーザ端末20に供給されるようにしてもよい。
区画80の大きさが大きい場合には、ユーザが現在位置している区画80が変化する頻度が低くなる。ユーザが現在位置している区画80が変化する頻度が低い場合には、ユーザ端末20の位置情報を広告サーバ10に高い頻度で送信する必要性が低くくなる。この点、以上のようにすれば、不要な位置情報の送信を抑制することが可能になる。
[11]例えば、候補領域76や区画80は矩形以外の形状の領域であってもよい。ただし、これらの領域を矩形領域としておいた方が処理を簡易にすることができる。
[12]例えば、ユーザ端末20がユーザ端末20の動きを検出するためのセンサ(例えば加速度センサ又はジャイロセンサ)を備える場合、ユーザ端末20を振る操作を、電子クーポンを登録又は取得するための操作として採用するようにしてもよい。例えば、区画指定画面70ではユーザがいずれかの区画80を指定した状態でユーザ端末20を振った場合に、電子クーポンと区画80との関連付けが実行されるようにしてもよい。同様に、クーポン画面100では、ユーザ端末20を振った場合に電子クーポンがユーザに提供されるようにしてもよい。このようにすれば、ユーザが街中でユーザ端末20を振るようになり、他人の注目を集めることが期待できる。その結果、広告サーバ10によって提供されるサービスへの関心が高まることが期待できる。
[13]例えば、店舗端末30では、広告主が提供している電子クーポンの登録状況を確認するための画面を表示するようにしてもよい。この画面は、店舗端末30から広告サーバ10にアクセスすることによって表示されるようにすればよい。
[14]例えば、広告システム1は複数の広告サーバ10を含むようにしてもよい。この場合、複数の広告サーバ10は処理(機能)を分担するようにしてもよい。例えば、一方の広告サーバ10は電子クーポンの登録に関する処理を実行し、他方の広告サーバ10は電子クーポンの提供に関する処理を実行するようにしてもよい。すなわち、第1位置情報取得部112、位置/領域設定部113、及び関連付け情報登録部114は一方の広告サーバ10によって実現され、第2位置情報取得部115及び電子広告提供部116は他方の広告サーバ10で実現されるようにしてもよい。
[15]例えば、第1位置情報取得部112を広告サーバ10で実現するようにしてもよい。
すなわち、ユーザ端末20はユーザ端末20の位置自体を示す情報を広告サーバ10に送信するのではなく、ユーザ端末20の位置を取得するための基礎となる情報を広告サーバ10に送信するようにしてもよい。
例えば、ユーザ端末20は、GPS受信部24によって受信された信号を示す情報を広告サーバ10に送信するようにしてもよい。または、ユーザ端末20は、ユーザ端末20と通信している携帯電話基地局の位置情報を広告サーバ10に送信するようにしてもよい。あるいは、ユーザ端末20は、ユーザ端末20と通信している無線LAN基地局の位置情報を広告サーバ10に送信するようにしてもよい。
そして、広告サーバ10の制御部11(第1位置情報取得部112)は、ユーザ端末20から送信された上記情報に基づいて、ユーザ端末20の位置情報を取得するようにしてもよい。
なお、第1位置情報取得部112と同様に、第2位置情報取得部115を広告サーバ10で実現するようにしてもよい。
[16]例えば、記憶部110、位置/領域設定部113、関連付け情報登録部114、及び電子広告提供部116の全部又は一部をユーザ端末20で実現するようにしてもよい。
例えば、記憶部110以外の機能ブロックをユーザ端末20で実現するようにしてもよい。すなわち、記憶部110以外の機能ブロックを含むユーザ端末20(広告処理装置)を実現するようにしてもよい。または、第1位置情報取得部112、位置/領域設定部113、及び関連付け情報登録部114を含むユーザ端末20(広告処理装置)を実現するようにしてもよい。あるいは、第2位置情報取得部115及び電子広告提供部116を含むユーザ端末20(広告処理装置)を実現するようにしてもよい。
なお、変形例1における推定部もユーザ端末20で実現するようにしてもよい。
[17]以上では、電子クーポンを提供する場合について主に説明したが、本発明は電子クーポン以外の電子広告を提供する場合にも適用することが可能である。例えば、電子チラシを提供する場合にも本発明は適用することが可能である。また、電子広告として画像データ(電子クーポン又は電子チラシ以外の画像データ)を提供する場合にも本発明は適用することが可能である。さらに、電子広告として音声データ又は動画データを提供する場合にも本発明は適用することが可能である。