JPWO2014199639A1 - コンデンサ - Google Patents

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Abstract

コンデンサ素子(10)とともに電解質(4)が収納された外装ケース(12)と、外装ケースを封口し外部端子が設置された封口板(14)と、コンデンサ素子の素子端面に形成された電極張出部と外部端子との間に設置された集電板(18−1、18−2)とを備えるコンデンサ(2)であって、封口板に設置され外装ケース内のガスを放出するガス放出機構(安全弁16)と、少なくとも封口板または集電板のいずれか一方に設置され、ガス放出機構に対して電解質を遮断する遮断機構(6)とを含む。これにより電解質が、遮断機構により遮断されるので、ガス放出機構の放出機能を低下させることがない。

Description

本開示の技術は電気二重層コンデンサや電解コンデンサなどのコンデンサに関する。
電気二重層コンデンサや電解コンデンサなどのコンデンサでは、コンデンサ素子に含浸された電解質がケース内に滞留している。斯かるコンデンサではガス放出機構が備えられる。このガス放出機構は、コンデンサの駆動時、外装ケース内に溜まるガスを排出する。このガス放出機構にはたとえば、ガス透過性を有する安全弁が用いられる。
この種のコンデンサに関し、封口板にY字形状の突起が形成され、安全弁の作動時に漏出する電解液が外部端子に接触するのを封口板にある突起により回避することが知られている(たとえば、特許文献1)。
樹脂ケースのキャップを下ケースに超音波によって融着させるのに際し、振動によって分極性電極から流出する電解液をキャップ側に設けた遮断壁で遮断し、融着部分の電解液による汚染を防止することが知られている(たとえば、特許文献2)。
実開昭55−129447号公報 特開2011−100998号公報
ところで、封口板に安全弁等のガス放出機構を備えるコンデンサでは通常、封口板側を上側にして実装される。斯かる実装形態では、外装ケース内に滞留した電解質が外装ケースの底部側に移動するので、封口板側の安全弁から遠ざけられ、電解質によるガス放出機構の機能が維持される。
しかし、斯かるコンデンサを実装した電子機器では、コンデンサに対して既述の理想的な配置形態を維持できるとは限らないし、実装環境によっては水平配置や傾斜配置も避けることができない。流動する電解質からガス放出機構が離れていても、振動を伴う設置環境では、外装ケースの側面に付着した電解質が跳ね上がり、ガス放出機能を低下させるおそれがある。
また、外装ケース内には、コンデンサの長寿命化を図るために所定量の電解液を封入することがある。その外装ケースに封入した電解液が、コンデンサの内部を流動する。
ガス放出機構に電解質が侵入すると、ガス透過経路が電解質で遮断される。弁機能部に電解質が付着すると、弁機能部にガス圧を直接作用させることができない。弁機能部が電解質で覆われてしまうと、ガス透過性が悪化するなど弁機能が低下し、急激な圧力上昇に対して開弁の遅れなど、防爆機能が損なわれる。
斯かる要求や課題について、特許文献1および特許文献2にはその開示や示唆はなく、それを解決する構成等についての開示や示唆はない。
そこで、本発明の目的は斯かる課題に鑑み、流動する電解質の付着によるガス放出機能の低下を防止することにある。
上記目的を達成するため、本開示のコンデンサの一側面によればコンデンサ素子とともに電解質が収納された外装ケースと、該外装ケースを封口し外部端子が設置された封口板と、前記コンデンサ素子の素子端面に形成された電極張出部と前記外部端子との間に設置された集電板とを備えるコンデンサであって、 前記封口板に設置され前記外装ケース内のガスを放出するガス放出機構と、少なくとも前記封口板または前記集電板のいずれか一方に設置され、前記ガス放出機構に対して前記電解質を遮断する遮断機構とを含む。
このコンデンサにおいて、好ましくは、前記遮断機構は、前記封口板に立設されて前記電解質を遮断する第1の遮断壁と、前記集電板に立設されて前記電解質を遮断する第2の遮断壁とを含み、前記第1の遮断壁に対して前記第2の遮断壁を異なる位置に備えてもよい。
このコンデンサにおいて、好ましくは、前記電極張出部は、前記素子端面の一方面部の異なる位置に陽極側の電極体と、陰極側の電極体とを張出させて形成され、前記陽極側の前記電極張出部に陽極側の前記集電板、前記陰極側の電極張出部に陰極側の前記集電板を備えてもよい。
このコンデンサにおいて、好ましくは、前記陽極側の前記集電板と前記陰極側の前記集電板との間に絶縁間隔を備え、該絶縁間隔内に前記電解質を遮断する第3の遮断壁を備えてもよい。
このコンデンサにおいて、好ましくは、前記ガス放出機構の対向位置に絶縁間隔を備えてもよい。
このコンデンサにおいて、好ましくは、前記電解質を吸収し、前記ガス放出機構に対する前記電解質を遮断する電解質吸収材を備えてもよい。
このコンデンサにおいて、好ましくは、前記電解質吸収材は、陽極側の前記集電板と陰極側の前記集電板の間に形成された絶縁間隔内に配置されてもよい。
このコンデンサにおいて、好ましくは、前記電解質吸収材は、陽極側の前記集電板の縁部および前記第2の遮断壁と、陰極側の前記集電板の縁部および前記第2の遮断壁との間に挟み込まれて固定されてもよい。
このコンデンサにおいて、好ましくは、前記電解質吸収材は、前記素子端面および/または集電板の端面と、前記封口板との間に挟み込まれて固定されてもよい。
本開示のコンデンサによれば、次のいずれかの効果が得られる。
(1) コンデンサがたとえば、振動を受け、跳ね上がった電解質が、遮断機構により遮断されるので、ガス放出機構の放出機能を低下させることがない。
(2) コンデンサが水平配置ないし傾斜配置であっても、配置形態に関係なく振動を伴っても、流動や跳ね上がるなどの移動する電解質をガス放出機構から遮断でき、電解質の付着によるガス放出機構の機能低下を防止できる。
(3) ガス放出機構の機能低下を防止できるので、コンデンサの信頼性が高められ、該信頼性を維持することができる。
そして、本発明の他の目的、特徴および利点は、添付図面および各実施の形態を参照することにより、一層明確になるであろう。
第1の実施の形態に係る電気二重層コンデンサの集電板およびコンデンサ素子の一例を示す斜視図である。 第1の実施の形態に係る電気二重層コンデンサの封口板の一例を示す図である。 封口板および集電板の遮断壁の配置を示す図である。 電気二重層コンデンサの封口部および集電部を示す部分断面図である。 コンデンサの傾斜配置における電解液の滞留および電解液の遮断機能を示す図である。 第2の実施の形態に係る電気二重層コンデンサを示す図である。 電解液吸収材の変形例を示す図である。 第3の実施の形態に係る電気二重層コンデンサを示す部分断面図である。 絶縁間隔に対する電解液吸収材の設置例を示す図である。 絶縁間隔に対する電解液吸収材の設置状態の他の例を示す図である。 電解液吸収材の設置状態の他の例を示す図である。
本発明のコンデンサは、一例として電気二重層コンデンサ(以下単に「コンデンサ」と称する)2に含まれる電解液4の流動によるガス放出機能の低下を防止するため電解液4の遮断機構6を備えている。電解液4は流動性を有する電解質の一例である。第1の実施の形態では、遮断機構6の一例について述べ、第2の実施の形態では遮断機構6に加え、第1または第2の電解液吸収材8−1、8−2を含んで形成した場合を述べている。電解液吸収材8−1、8−2は、電解質吸収材の一例である。第3の実施の形態では、電解液吸収材8−1、8−2の設置状態例について述べている。
以下、第1、第2および第3の実施の形態に関し、図に示した実施例を参照して説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1は、コンデンサ2の集電板およびコンデンサ素子の一例を示している。図2は、封口板の一例を示している。図3は、封口板および集電板の遮断機構6を示している。図4は、コンデンサ2の封口部および集電部を示している。図5は、コンデンサ2の配置形態および電解質の遮断機能を示している。
<コンデンサ2および遮断機構6>
コンデンサ2には、コンデンサ素子10、外装ケース12、封口板14および集電板18−1、18−2が含まれる。このコンデンサ素子10には電解液4が含浸されている。外装ケース12は電解液4、コンデンサ素子10および集電板18−1、18−2を収納し、封口板14で封口されている。電解液4は電解質の一例であり、流動性を備える。封口板14には安全弁16が備えられ、この安全弁16はガス抜き弁の一例であり、ガス放出機構の一例でもある。封口板14には第1の遮断壁6−11、6−12、6−13、6−14が備えられ、集電板18−1、18−2には第2の遮断壁6−21、6−22が備えられている。さらに、この実施の形態では、封口板14に第3の遮断壁6−30が備えられている。遮断壁6−11、6−12、6−13、6−14、6−21、6−22、6−30は安全弁16に対して電解液4を遮断する遮断機構6の一例である。
<コンデンサ素子10>
図1のAは、コンデンサ素子10の一部を示している。このコンデンサ素子10は、陽極側および陰極側の電極箔のそれぞれとセパレータ48とを重ね合わせて巻回した巻回素子である。この巻回素子は固定テープ50によって固定されている。電極箔にはベース材にたとえば、アルミニウム箔が用いられ、このアルミニウム箔の両面に活性炭等の活物質および結着剤等を含む分極性電極が形成されている。このコンデンサ素子10には、セパレータ48の縁部によって素子端面52が形成されている。
この素子端面52には陽極側および陰極側の電極箔の縁部を引き出して陽極側および陰極側の電極張出部46−1、46−2が形成されている。各電極張出部46−1、46−2は、分極性電極を形成していないアルミニウム面を露出させたベース部材で構成されており、各電極箔の縁部によって形成されている。この実施の形態では、120度の角度を持つ扇型状に各電極張出部46−1、46−2が形成され、たとえば、40度の角度の円弧部分で切り込みを入れ、それぞれを素子中心側に折り曲げて平坦化されている。素子端面52には、陽極側の電極張出部46−1と陰極側の電極張出部46−2との対向面側に絶縁間隔が形成されている。この絶縁間隔は、コンデンサ素子10の素子端面52の中心部に形成された円形の中心部を含む。
<集電板18−1、18−2>
図1のBは、陽極側の集電板18−1を示している。集電板18−1は陽極側の外部端子24−1に接続される。陰極側の集電板18−2は集電板18−1と同様であり、陰極側の外部端子24−2に対して接続される。
この集電板18−1は本体部32を備えている。この本体部32はたとえば、開き角度θ=120度に設定された扇形形状である。この本体部32には交差方向に直線状の縁部34、36が備えられ、各縁部34、36を結ぶ径大な円弧部38と、径小な円弧部40とを備えている。円弧部38がコンデンサ素子10の周縁側に配置され、円弧部40がコンデンサ素子10の中心近傍に配置される。
本体部32の一面には、三角形状の凸部70がその頂点の一つが集電板18−1の円弧部40に向かって形成されている。凸部70の円弧部38側の一辺は、外部端子24−1の端子接続面部22と接続する集電板接続面部71となる。
集電板18−1の各縁部34、36側には、電解液4を遮断する第2の遮断壁6−21、6−22が設置されている。各遮断壁6−21、6−22はたとえば、長方形状の平板で形成されている。第2の遮断壁6−21、6−22は、集電板18−1と外部端子24−1とを接続した際に、本体部32と封口板14の裏面(コンデンサ素子10の対向面)との間に生じる隙間の高さと同等もしくはその高さより低く設定されている。
なお、図示されていないが、陰極側の集電板18−2も陽極側の集電板18−1と同様の形状となる。
<封口板14>
図2は、封口板の裏面(コンデンサ素子の対向面)を示している。この封口板14は本発明の封口板の一例である。この封口板14はたとえば、硬質の絶縁性合成樹脂で成形される。この封口板14には陽極側の外部端子24−1、陰極側の外部端子24−2、ガス放出機構としての安全弁16、電解液4(図5のB)を遮断する複数の第1の遮断壁6−11、6−12、6−13、6−14および第3の遮断壁6−30が形成されている。第1の遮断壁6−11、6−12、6−13、6−14は、集電板18−1、18−2と外部端子24−1、24−2と接続した際に、本体部32と封口板14の裏面(コンデンサ素子10の対向面)との間に生じる隙間の高さと同等もしくはその高さより低く設定されている。第3の遮断壁6−30は、集電板18−1、18−2の間に形成された絶縁間隔に対向する部分に形成されており、第1の遮断壁6−11、6−12、6−13、6−14と同じ高さに設定されている。つまり、第3の遮断壁6−30の対向面には、集電板18−1、18−2が存在しない。
外部端子24−1、24−2のそれぞれは、導電性のよい金属材料で形成され、インサート成形により封口板14に取り付けられている。各外部端子24−1、24−2には端子接続面部22が形成されている。外部端子24−1の端子接続面部22には陽極側の集電板18−1が接続され、外部端子24−2の端子接続面部22には陰極側の集電板18−2が接続される。
安全弁16は、封口板14に備える弁孔部26に設置されている。この安全弁16にはたとえば、ガス透過性を持つ膜部が備えられ、この膜部が弁孔部26内に設置される。
第3の遮断壁6−30は封口板14の中心Oの近傍に設置されている。この第3の遮断壁6−30は一例として封口板14の裏面に対して垂直方向に立設された三角柱体である。この第3の遮断壁6−30には集電板18−1または集電板18−2の縁部と平行な面部28と、この面部28と交差方向の面部30とを備える。
各第1の遮断壁6−11、6−12、6−13、6−14は一例として直方体である。各遮断壁6−11、6−12、6−13、6−14は集電板18−1または集電板18−2の縁部と平行に配置されている。
各集電板18−1、18−2は破線で示すように、たとえば、開き角度θ=120度の扇形円弧板である。各集電板18−1、18−2は、封口板14の中心O、安全弁16および第3の遮断壁6−30を挟んで対称に配置される。
<集電板18−1、18−2とコンデンサ素子10の接続>
コンデンサ素子10の素子端面52に形成された電極張出部46−1、46−2と集電板18−1、18−2を接続する。陽極側の集電板18−1を電極張出部46−1に、陰極側の集電板18−2を電極張出部46−2に、それぞれ凸部70が形成されていない面を電極張出部46−1、46−2に載置する。このとき、集電板18−1、18−2は、円弧部40を素子中心部に合わせて載置し、集電板18−1と集電板18−2は接触しない状態で配置される。そして、本体部32の凸部70が形成されていない部分に集電板18−1、18−2側からレーザ照射をして、集電板18−1、18−2と電極張出部46−1、46−2を溶接する。このレーザ照射は、シールドガスにアルゴンガス、ヘリウムガス等の不活性ガスを用いてコンデンサ素子10をシールドし、コンデンサ素子10に対するレーザ熱やスパッタの影響を回避する。
<集電板18−1、18−2と外部端子24−1、24−2の接続>
コンデンサ素子10と接続した集電板18−1、18−2と封口板14に形成された外部端子24−1、24−2とを接続させる。外部端子24−1、24−2の端子接続面部22が集電板18−1、18−2の本体部32に形成した凸部70の集電板接続面部71と繋がるように載置する。そして、端子接続面部22と集電板接続面部71の接地部周辺に集電板18−1、18−2の円弧部38側からレーザを照射して、端子接続面部22と集電板接続面部71を接続させる。このとき、集電板接続面部71と円弧部38の間には本体部32が配置されているため、レーザ照射により生じたスパッタ等がコンデンサ素子10の素子端面52に落ちることを防ぎ、ショートを回避する。
図3は、外部端子24−1、24−2に接続された集電板18−1、18−2を備える封口板14を示している。
封口板14の外部端子24−1、24−2に集電板18−1、18−2が接続されると、これら封口板14と集電板18−1、18−2は外部端子24−1、24−2の突出長に応じた空間部54(図4)が形成されている。この空間部54や、集電板18−1と集電板18−2の絶縁間隔によって形成される空間は、電解液4が跳ね上がったときの電解液4の移動経路となり得る空間である。該空間には、破線で示すように、封口板14側の第1の遮断壁6−11、6−12、6−13、6−14と第3の遮断壁6−30、集電板18−1、18−2側の既述の第2の遮断壁6−21、6−22が配置される。
図4は、コンデンサの封口部を示している。このコンデンサ2は本発明のコンデンサの一例である。
このコンデンサ2にはたとえば、アルミニウム板で成形された外装ケース12が備えられる。外装ケース12は、たとえば、アルミニウムなどの金属板を有底筒状に成形されたものであり、内部に収納するコンデンサ素子10の形状に合わせ、円形、楕円形、長円形、あるいは矩形に成形される。コンデンサ素子10は、陽極側及び陰極側の電極箔がセパレータ48を介して積層または巻回された構造となっており、円形、楕円形、長円形、あるいは矩形に形成される。第1の実施の形態では、この外装ケース12は円筒形である。
この外装ケース12にはコンデンサ素子10が収納され、開口部側には封口板14が設置される。この封口板14は外装ケース12に形成された段部60に設置されて位置決めされ、封口板14の上面側に設置された弾性部62にはカーリング処理された外装ケース12の開口縁部64が固定されている。これにより、外装ケース12が密封状態に封止されている。
図5は、コンデンサ2を傾斜して配置し、そのコンデンサ2内の電解液4の状態を示している。
コンデンサ2を角度θの傾斜配置とすれば、図5のAに示すように、重力方向と直交方向に外装ケース12に封入した電解液4やコンデンサ素子10に含浸した電解液4が移動する。この場合、封口板14が下方にあるので、図5のBに示すように、封口板14側に移動した電解液4に封口板14の一部が接触している。
この場合、電解液4と安全弁16との間には複数の遮断壁6−11、6−12、6−13、6−14、6−21、6−22、6−30が介在している。これにより、安全弁16が電解液4から遮断されている。
このような構成であれば、コンデンサ2に振動が加わり、電解液4が揺動し、跳ね上がったとしても、複数の遮断壁6−11、6−12、6−13、6−14、6−30、6−21、6−22で電解液4が遮断される。このため、安全弁16に電解液4が触れることがなく、弁孔部26に電解液4が侵入することもない。第2の遮断壁6−21、6−22が安全弁16を囲うように配置されることによって、安全弁16に電解液4が付着しにくい構造となる。
<第1の実施の形態の効果>
(1) 封口板14に遮断壁6−11、6−12、6−13、6−14が設けられ、集電板18−1、18−2に遮断壁6−21、6−22が設けられ、これらは離れた状態で配置されている。封口板14と集電板18−1、18−2との間の空間部54はガスの通流を妨げることなく、複数の遮断壁6−11、6−12、6−13、6−14、遮断壁6−30および遮断壁6−21、6−22により安全弁16側への電解液4が遮断される。これにより、封口板14に付着した電解液4が安全弁16に移動するのを遮断できる。コンデンサ2を横置きや勾配を設けて配置し、コンデンサ2に振動が加わって電解液4に跳ね上がりが生じても、安全弁16への電解液4の到達を阻止することができる。
(2) 遮断壁6−11、6−12、6−13、6−14の下端面と集電板18−1、18−2の本体部32、および遮断壁6−21、6−22の上端面と封口板14の裏面との間で隙間が生じた場合があっても、遮断壁6−11、6−12、6−13、6−14と遮断壁6−21、6−22を平行に並べて配置することで、該隙間からの電解液4の浸入を防ぐことができる。つまり、たとえ、第2遮断壁6−21、6−22の上端面と封口板14の裏面との間に隙間が生じ、該隙間から電解液4が浸入しても、該隙間に対向するように、遮断壁6−11、6−12、6−13、6−14が集電板18−1、18−2の本体部32に向かって形成されている。そのため、遮断壁6−21、6−22と封口板14の間に隙間が生じて電解液4が隙間を通り抜けても、該隙間に対向する遮断壁6−11、6−12、6−13、6−14によって、電解液4の安全弁16側への移動を抑制できる。
(3) 遮断壁6−30は、集電板18−1と集電板18−2の間の絶縁間隔によって形成される空間を含む安全弁16への電解液4の移動経路を塞ぐように配置されている。このことにより、封口板14が下方になるようにコンデンサ2を傾斜して配置し、安全弁16を上方に配置した場合に、安全弁16と反対側に溜まった電解液4が、振動により安全弁16側に跳ね上がっても、安全弁16側への付着を回避できる。つまり、集電板18−1と集電板18−2の間の絶縁間隔によって形成される空間に電解液4が入り込むことを遮断壁6−30によって回避できる。
(4) 安全弁16に電解液4が付着することがないので、安全弁16の弁機能が損なわれることがない。ガス排出機能や防爆機能が維持され、コンデンサ2の信頼性が保持される。
(5) 図3に示すように、集電板18−1、18−2は扇型状に形成されており、安全弁16を覆うことなく配置されている。つまり、ガス放出機構の一例である安全弁16の対向位置に絶縁間隔を備えており、安全弁16の下方位置に集電板18−1、18−2が存在しない。これにより、コンデンサ素子10の素子端面52と安全弁16との間に集電板18−1、18−2の介在がなく、集電板18−1、18−2を媒介とした電解液4の移動や滞留を防止できる。電解液4による安全弁16の機能低下を防止できる。つまり、電解液4が集電板18−1、18−2を伝って安全弁16まで導かれることを防止する。
〔第2の実施の形態〕
図6は、台形状の電解液吸収材を備えるコンデンサを示している。このコンデンサ2では、集電板18−1、18−2の配置位置を避け、素子端面52と封口板14との間に電解液吸収材8−1が設置されている。電解液吸収材8−1は集電板18−1、集電板18−2の縁部34、36や第2の遮断壁6−21、6−22および第3の遮断壁6−30に挟み込まれ、固定されている。この電解液吸収材8−1は柔軟性のある海綿体または多孔体で形成すればよい。この電解液吸収材8−1には外装ケース12内に滞留する余剰の電解液4が吸収され、保持される。
第2の実施の形態においては、電解液吸収材8−1の形状を台形状としたが、これに限らず、所望の電解液4の吸収量や、集電板18−1と集電板18−2の間の空間の大きさによって、大きさや形状を適宜変更すればよい。
また、電解液吸収材8−1を固定する手段として、集電板18−1、18−2や第3の遮断壁6−30を利用したが、これに限らない。たとえば、封口板14と集電板18−1、18−2の間の空間部54に挟んで固定してもよいし、接着剤を用いて固定してもよい。
<変形例>
図7は、他の電解液吸収材8−1の変形例を示している。このコンデンサ2では、電解液吸収材8−2が封口板14の縁周上に周回して配置されている。
斯かる構成とすれば、コンデンサ2の配置方向を問わず、周回する電解液吸収材8−2には外装ケース12内に滞留する余剰の電解液4が吸収されて保持されるので、安全弁16に対する電解液4の付着を防止できる。また、振動によって電解液4が跳ね上がった場合においても、電解液吸収材8−2が縁周に配置されているため、跳ね上がる程度を小さくできる。
<第2の実施の形態の効果>
(1) 外装ケース12内に溜まる電解液4を電解液吸収材8−1または電解液吸収材8−2で吸収するので、跳ね上がる電解液4の量を極力少なくできる。
(2) コンデンサ2を傾斜配置(たとえば、図5のA)に配置した場合、電解液4が溜まる下方部位に電解液吸収材8−1を配置すれば、電解液吸収材8−1に電解液4を保持でき、電解液4の跳ね上がりを防止できる。これにより、安全弁16への電解液4を遮断できる。
(3) 外装ケース12の内壁に周回して電解液吸収材8−2を配置すれば、電解液吸収材8−2に電解液4を吸収させて保持できる。このため、コンデンサ2を水平配置や傾斜配置または安全弁16が下方になるなどの配置によっても、安全弁16に対して電解液4を遮断できる。
〔第3の実施の形態〕
図8は、電解液吸収材8−1を備えたコンデンサ2を示している。この電解液吸収材8−1は、集電板18−1、18−2の間の絶縁間隔56内に配置され、少なくとも素子端面52と封口板14との対向部分に挟み込まれて固定されている。つまり、電解液吸収材8−1は、一面が外装ケース12の内部側に向けた封口板14の一部に接触し、他面側がコンデンサ素子10の素子端面52に接触している。
コンデンサ2には、たとえば図9のAに示すように封口板14に形成された第1の遮断壁6−12、6−13が集電板18−1、18−2の対向面側の一部に接触しており、その内側に集電板18−1、18−2の第2の遮断壁6−21、6−22が配置される。陽極側の集電板18−1と陰極側の集電板18−2の間の絶縁間隔56には、たとえば図9のBに示すように、電解液吸収材8−1が挿入される。
電解液吸収材8−1の長さL1は、絶縁間隔56内での素子端面52と封口板14との対向間隔L2よりも長大に形成されている。コンデンサ2への設置前の電解液吸収材8−1の長さL1は、たとえば対向間隔L2に対して2倍の長さで形成されている。
電解液吸収材8−1は、たとえば上下方向から所定の圧縮力Fによる加圧によって圧縮されて絶縁間隔56内に挿入される。そして電解液吸収材8−1は、絶縁間隔56内に挿入されると、圧縮力Fに対する復元力により圧縮状態で設置され、素子端面52と封口板14に対して圧着することで、電解液4に対する遮断機能を発揮する。
電解液吸収材8−1は、たとえば図10に示すように、圧縮に対する復元に伴い、一部が封口板14と第2の遮断壁6−21、6−22との隙間58に進入して突起部分59が形成される場合がある。この場合、電解液吸収材8−1は、素子端面52および集電板18−1、18−2の端面である第2の遮断壁6−21、6−22と封口板14との間に挟み込まれて固定される。
突起部分59は、たとえば絶縁間隔56の横幅に対する電解液吸収材8−1の横方向の形成長さや、絶縁間隔56の容積と電解液吸収材8−1の容量との割合に応じて隙間58内に電解液吸収材8−1の一部が進入して形成される場合がある。そして突起部分59は、電解液吸収材8−1の硬度(粘度)や復元特性によって隙間58内に進入する長さが異なる。突起部分59が形成された場合、電解液吸収材8−1は、たとえば側面部分が集電板18−1、18−2の縁部34(36)や第2の遮断壁6−21、6−22に沿って支持されるとともに、突起部分59が隙間58に係合状態となる。これにより電解液吸収材8−1は、絶縁間隔56内に強固に固定される。
これによりコンデンサ2は、絶縁間隔56および隙間58に電解液吸収材8−1が設置されることで、安全弁16に対する電解液4の流入を遮断できる。
<変形例>
(1) 電解液吸収材8−1は、封口板14と集電板18−1の遮断壁6−21、集電板18−2の遮断壁6−22との隙間58にのみ圧縮状態で挿入してもよい。すなわちコンデンサ2は、たとえば図11に示すように、集電板18−1の遮断壁6−21および集電板18−2の遮断壁6−22と封口板14との間に挿入される電解液吸収材8−1を備えてもよい。この電解液吸収材8−1は、遮断壁6−21、6−22の端面に沿って設置される。また電解液吸収材8−1は、隙間58の高さよりも長大に形成されており、圧縮して隙間58に挿入されればよい。そして電解液吸収材8−1は、集電板18−1、18−2の端面である遮断壁6−21、6−22と封口板14の間に挟み込まれて固定される。
これにより電解液吸収材8−1は、遮断壁6−21、6−22と封口板14との間の隙間58を遮断することで、外装ケース12内の余剰な電解液4が隙間58を通じて安全弁16側に流入するのを阻止する。また電解液吸収材8−1は、遮断壁6−21、6−22と封口板14との間で圧縮により強固に固定されるので、コンデンサ素子2に対する衝撃や継続的な振動に対して固定状態が維持され、電解液4の遮断機能を維持することができる。
(2) またコンデンサ2では、挿入された電解液吸収材8−1が少なくとも封口板14と集電板18−1の遮断壁6−21、集電板18−2の遮断壁6−22との隙間58内で圧縮状態となるように固定されればよい。この電解液吸収材8−1は、たとえば断面形状が四角形のものに限られず、一部に遮断壁6−21、6−22と封口板14との間に配置される部分を形成し、その部分の厚さを隙間58の高さよりも長大に形成してもよい。このとき電解液吸収材8−1は、たとえば絶縁間隔56に配置される部分の厚さを素子端面52と封口板14との間隔と同等または小さく形成すればよい。
このような電解液吸収材8−1によれば、遮断壁6−21、6−22と封口板14との隙間58を遮断するほか、絶縁間隔56の電解液4を吸収して安全弁16側に流入させるのを防止できる。
(3) また、図7に示す電解液吸収材8−2についても同様に、封口板14とコンデンサ素子10の素子端面52との間隔に対して長大な厚さをもった電解液吸収材8−2を圧縮状態で挿入してもよい。
<第3の実施の形態の効果>
(1) 電解液吸収材8−1、8−2が素子端面52と封口板14に対して圧着されて強固に固定されるので、コンデンサ素子2に対する衝撃や継続的な振動に対して固定状態が維持され、電解液4の吸収による遮断機能を維持することができる。
(2) また電解液吸収材8−1は圧縮挿入され、第2の遮断壁6−21、6−22と封口板14との隙間58を塞ぐことで、電解液吸収材8−1に電解液4を保持でき、電解液4の跳ね上がりなどを防止し、安全弁16に対する電解液4の流入を遮断できる。
〔他の実施の形態〕
上記実施の形態では、封口板14の第1の遮断壁6−11、6−12、6−13、6−14と集電板18−1、18−2との間、集電板18−1、18−2の第2の遮断壁6−21、6−22と封口板14との間に間隔を設けてもよく、またはこれらを密着配置としてもよい。
上記実施の形態では、封口板14の第3の遮断壁6−30の高さを他の第1の遮断壁6−11、6−12、6−13、6−14と同じ高さとしているが、これに限らない。外部端子24−1、24−2と集電板18−1、18−2が接続した際に、第3の遮断壁6−30は集電板18−1、18−2と対向しない位置に配置される場合、コンデンサ素子10の素子端面52まで延長してもよい。このようにすることによって、よりコンデンサ素子10の中心を通る電解液4の経路を塞ぐことができる。
上記実施の形態では、集電板18−1、18−2の形状を扇型状としたが、これに限らない。半円型にしてもよいし、集電板18−1と集電板18−2の形状を異なる形状としてもよい。
また、集電板18−1、18−2と外部端子24−1、24−2との接続には集電板18−1、18−2に形成した凸部70の面を利用したが、これに限らない。たとえば、本体部32の円弧部38側の一部を切り欠いて集電板接続面部を形成してもよく、また、本体部32を中央部が高くなるように折曲した形状としてもよい。
また、上記実施の形態では、第2の遮断壁6−21、6−22の内側に第1の遮断壁6−11、6−12、6−13、6−14を配置したが、これに限らない。第1の遮断壁6−11、6−12、6−13、6−14と第2の遮断壁6−21、6−22が異なる位置に配置されている。つまり、これら第1の遮断壁6−11、6−12、6−13、6−14と第2の遮断壁6−21、6−22は重ならなければよく、第1の遮断壁6−11、6−12、6−13、6−14の内側に第2の遮断壁6−21、6−22を配置してもよい。
また、上記実施の形態では、陽極側の電極張出部46−1および陰極側の電極張出部46−2はコンデンサ素子10の一方の素子端面52に形成しているが、これに限らず、陽極側の電極張出部および陰極側の電極張出部を異なる素子端面に形成してもよい。
また、上記実施の形態では、ガス放出機構として、安全弁16を用いたがこれに限らない。たとえば、封口板に貫通孔を形成し、貫通孔を塞ぐようにガス透過膜を配置してもよいし、内圧上昇時に密封状態が開放される弁構造であってもよい。
なお、上記実施の形態では、電解質の一例として流動性を備える電解液4を例示したが、この電解質にはコンデンサ2の駆動時、振動を受けるなどにより、流動性が高まるなどの電解液を含むものである。
また、上記実施の形態では、遮断機構6の一例として第1、第2および第3の遮断壁を備えたコンデンサを例示しているが、少なくとも第1または第2の遮断壁のいずれかを備えればよい。また、遮断機構6は、封口板または集電板のいずれか一方または双方に設置すればよい。
上記実施の形態では、集電板18−1、18−2と封口板14との間に、長大な電解液吸収材8−1を圧縮させて挿入させる場合を示したがこれに限られない。コンデンサ2の製造処理において、たとえば素子端面52に電解液吸収材8―1を配置した後に電解液吸収材8−1を圧縮しながら封口板14と集電板18−1、18−2を接続させてもよい。
以上のとおり、本開示の発明の最も好ましい実施の形態などを説明した。本開示の発明が上記記載や説明に限定を受けるものではない。特許請求の範囲に記載され発明の要旨、または該発明を実施するための形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であるし、斯かる変形や変更が本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本開示の発明は、コンデンサ素子を封入する外装ケースを封口する封口板に安全弁などのガス放出機構を備え、外装ケースに滞留する電解質をガス放出機構から遮断でき、電解質によるガス放出機構の弁機能の低下を防止できるので、電気二重層コンデンサなどのコンデンサに広く利用できる。
2 電気二重層コンデンサ
4 電解液
6 遮断機構
6−11、6−12、6−13、6−14 第1の遮断壁
6−21、6−22 第2の遮断壁
6−30 第3の遮断壁
8−1 電解液吸収材
8−2 電解液吸収材
10 コンデンサ素子
12 外装ケース
14 封口板
16 安全弁
18−1、18−2 集電板
22 端子接続面部
24−1、24−2 外部端子
26 弁孔部
28 面部
30 面部
32 本体部
34 縁部
36 縁部
38 円弧部
40 円弧部
46−1、46−2 電極張出部
48 セパレータ
50 固定テープ
52 素子端面
54 空間部
56 絶縁間隔
58 隙間
59 突起部分
60 段部
62 弾性部
64 開口縁部
70 凸部
71 集電板接続面部

Claims (9)

  1. コンデンサ素子とともに電解質が収納された外装ケースと、該外装ケースを封口し外部端子が設置された封口板と、前記コンデンサ素子の素子端面に形成された電極張出部と前記外部端子との間に設置された集電板とを備えるコンデンサであって、
    前記封口板に設置され前記外装ケース内のガスを放出するガス放出機構と、
    少なくとも前記封口板または前記集電板のいずれか一方に設置され、前記ガス放出機構に対して前記電解質を遮断する遮断機構と
    を備えることを特徴とするコンデンサ。
  2. 前記遮断機構は、
    前記封口板に立設されて前記電解質を遮断する第1の遮断壁と、
    前記集電板に立設されて前記電解質を遮断する第2の遮断壁とを含み、
    前記第1の遮断壁に対して前記第2の遮断壁を異なる位置に備えることを特徴とする請求項1に記載のコンデンサ。
  3. 前記電極張出部は、前記素子端面の一方面部の異なる位置に陽極側の電極体と、陰極側の電極体とを張出させて形成され、
    前記陽極側の前記電極張出部に陽極側の前記集電板、前記陰極側の電極張出部に陰極側の前記集電板を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンデンサ。
  4. 前記陽極側の前記集電板と前記陰極側の前記集電板との間に絶縁間隔を備え、該絶縁間隔内に前記電解質を遮断する第3の遮断壁を備えることを特徴とする請求項3に記載のコンデンサ。
  5. 前記ガス放出機構の対向位置に絶縁間隔を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のコンデンサ。
  6. 前記電解質を吸収し、前記ガス放出機構に対する前記電解質を遮断する電解質吸収材を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のコンデンサ。
  7. 前記電解質吸収材は、陽極側の前記集電板と陰極側の前記集電板の間に形成された絶縁間隔内に配置されていることを特徴とする請求項6に記載のコンデンサ。
  8. 前記電解質吸収材は、陽極側の前記集電板の縁部および前記第2の遮断壁と、陰極側の前記集電板の縁部および前記第2の遮断壁との間に挟み込まれて固定されることを特徴とする請求項7に記載のコンデンサ。
  9. 前記電解質吸収材は、前記素子端面および/または集電板の端面と、前記封口板との間に挟み込まれて固定されることを特徴とする請求項6ないし請求項8のいずれか1項に記載のコンデンサ。

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