JPWO2014196412A1 - 両性イオン性ソフトコンタクトレンズ用眼科用組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明の目的は、プラノプロフェン及び/又はその塩を含む両性イオン性SCL用眼科用組成物において、澄明な外観性状を呈し、且つプラノプロフェン及び/又はその塩の両性イオン性SCLへの吸着を抑制する技術を提供することである。プラノプロフェン及び/又はその塩を含む両性イオン性SCL用眼科用組成物において、コンドロイチン硫酸エステル及び/又はその塩を配合し、且つpHを5.5以上に設定することにより、澄明な外観性状を実現でき、しかもプラノプロフェン及び/又はその塩の両性イオン性SCLへの吸着を効果的に抑制できる。

Description

本発明は、澄明な外観性状を呈し、プラノプロフェン及び/又はその塩の両性イオン性ソフトコンタクトレンズへの吸着を抑制できる両性イオン性ソフトコンタクトレンズ用眼科用組成物に関する。また、本発明は、プラノプロフェン及び/又はその塩の両性イオン性ソフトコンタクトレンズへの吸着を抑制する方法に関する。
プラノプロフェン及び/又はその塩は、炎症や痛みの原因となるプロスタグランジンの生合成を抑制する作用があり、眼科分野では、眼の充血や痒み等の症状の緩和や、眼瞼炎、結膜炎、上強膜炎を含む強膜炎、術後の炎症、前眼部ブドウ膜炎等の予防又は治療の目的で広く使用されている。また、プラノプロフェン及び/又はその塩を利用した眼科用組成物の製剤処方についても、種々報告されている。例えば、特許文献1には、プラノプロフェン及びコンドロイチン硫酸又はその塩を含有する眼科用剤は、プラノプロフェンによる刺激を緩和できることが報告されている。但し、コンタクトレンズ装用時に使用可能な眼科用組成物には、コンタクトレンズへの薬物の吸着を抑制できる製剤処方が必要とされるところ、特許文献1が開示する製剤技術は、コンタクトレンズに対する薬物の影響は一切考慮されておらず、コンタクトレンズ装用時に使用可能な眼科用組成物の製剤処方を開示するものではない。
一方、近年、使い捨てや長期間の連続装用可能なソフトコンタクトレンズ(以下、SCLと略記することもある)が開発され、SCL装用者が増加している。また、従来、SCLの素材は、非イオン性を示す素材や陰イオン性を示すものが多く使用されているが、近年では、涙液中のタンパク質、脂質、細胞断片等のレンズ表面への集積を抑制できるSCLの素材として、両性イオン性を示すものも実用化されている。そこで、両性イオン性SCL装用者の利便性を高めるために、両性イオン性SCLを装用した状態で使用可能な点眼剤(両性イオン性SCL用点眼剤)が求められている。両性イオン性SCL用点眼剤では、所望の薬効を発揮することに加えて、両性イオン性SCLへの悪影響を及ぼさないように処方することが必要とされる。両性イオン性SCL用点眼剤中の薬物がSCLに吸着すると、レンズの変形、使用感の低下等を来たし、更には眼粘膜に対して所望の薬理効果を奏し得なくなることもあるため、両性イオン性SCL用点眼剤では、両性イオン性SCLへの薬物の吸着抑制がとりわけ重要な課題となっている。
従来、SCL用点眼剤では、SCLへの薬物の吸着を抑制するために、SCLに吸着し難い薬物の選択、SCLへの薬物の吸着を抑制する成分の配合等がなされた製剤処方が採用されている。例えば、特許文献2には、2級又は3級アミノ基を有するアミン化合物からなる塩基性薬物のSCLへの吸着を抑制できる製剤処方として、当該塩基性薬物と共に、アミノ酸、その塩、酸性ムコ多糖、その塩、又はシクロデキストリンを含有し、且つpHを3.5〜4.8に設定したSCL用組成物が報告されている。
特開2005−239682号公報 国際公開第2007/77783号
しかしながら、特許文献2では、プラノプロフェン及び/又はその塩に着目し、その両性イオン性SCLへの吸着特性については全く検討がなされていない。2級又は3級アミノ基を有するアミン化合物には多種多様な薬物が包含されるところ、SCLへの薬物の吸着特性は、アミノ基以外の構造によっても変動する。更に、SCLは、イオン性の有無、イオン性の種類等によって、レンズ表面の特性が大きく異なるため、SCLへの薬物の吸着特性については、SCLの素材に応じた検討が求められる。実際、本発明者によって、両性イオン性SCLは、非イオン性SCLや陰イオン性SCLとは異なり、プラノプロフェン及び/又はその塩の吸着性が極めて高いという特有の課題があることが確認されている(後記する試験例1参照)。
更に、特許文献2では、pHを4.8以下に設定することが必須となっているが、本発明者によって、プラノプロフェン及び/又はその塩を含むSCL用眼科用組成物をpH4.8以下程度に調整すると、白濁が生じ、実用化できる外観性状を呈することができないという問題点があることが確認されている(後記する試験例1参照)。
このような従来技術を背景として、プラノプロフェン及び/又はその塩を含む両性イオン性SCL用眼科用組成物を実用化するには、プラノプロフェン及び/又はその塩の両性イオン性SCLへの吸着特性を十分に考慮した上で、澄明な外観性状を呈する製剤処方を設定することが求められている。
そこで、本発明は、プラノプロフェン及び/又はその塩を含む両性イオン性SCL用眼科用組成物において、澄明な外観性状を呈し、且つプラノプロフェン及び/又はその塩の両性イオン性SCLへの吸着を抑制する技術を提供することを目的とする。
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、プラノプロフェン及び/又はその塩を含む両性イオン性SCL用眼科用組成物において、コンドロイチン硫酸エステル及び/又はその塩を配合し、且つpHを5.5以上に設定することにより、澄明な外観性状を実現でき、しかもプラノプロフェン及び/又はその塩の両性イオン性SCLへの吸着を効果的に抑制できることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて、更に検討を重ねることにより完成したものである。
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. プラノプロフェン及び/又はその薬学的に許容される塩と、コンドロイチン硫酸エステル及び/又はその薬学的に許容される塩とを含有し、且つpHが5.5以上であることを特徴とする、両性イオン性ソフトコンタクトレンズ用眼科用組成物。
項2. コンドロイチン硫酸エステル及び/又はその薬学的に許容される塩が、コンドロイチン硫酸エステルナトリウムである、項1に記載の両性イオン性ソフトコンタクトレンズ用眼科用組成物。
項3. コンドロイチン硫酸エステル及び/又はその薬学的に許容される塩が、0.05〜3w/v%含まれる、項1又は2に記載の両性イオン性ソフトコンタクトレンズ用眼科用組成物。
項4. pHが5.5〜9である、項1〜3のいずれかに記載の両性イオン性ソフトコンタクトレンズ用眼科用組成物。
項5. プラノプロフェン及び/又はその薬学的に許容される塩が、0.001〜0.5w/v%含まれる、項1〜4のいずれかに記載の両性イオン性ソフトコンタクトレンズ用眼科用組成物。
項6. 両性イオン性ソフトコンタクトレンズ用点眼剤である、項1〜5のいずれかに記載の両性イオン性ソフトコンタクトレンズ用眼科用組成物。
項7. プラノプロフェン及び/又はその薬学的に許容される塩を含む両性イオン性ソフトコンタクトレンズ用眼科用組成物において、コンドロイチン硫酸エステル及び/又はその薬学的に許容される塩を配合し、且つpHを5.5以上に調整することを特徴とする、両性イオン性ソフトコンタクトレンズへのプラノプロフェン及び/又はその薬学的に許容される塩の吸着を抑制する方法。
項8. プラノプロフェン及び/又はその薬学的に許容される塩と、コンドロイチン硫酸エステル及び/又はその薬学的に許容される塩とを含有し、且つpHが5.5以上である液剤の、両性イオン性ソフトコンタクトレンズ用眼科用組成物の製造のための使用。
項9. プラノプロフェン及び/又はその薬学的に許容される塩と、コンドロイチン硫酸エステル及び/又はその薬学的に許容される塩とを含有し、且つpHが5.5以上である液剤を、両性イオン性ソフトコンタクトレンズに接触させる工程を含む、両性イオン性ソフトコンタクトレンズへのプラノプロフェン及び/又はその薬学的に許容される塩の吸着を抑制する方法。
本発明の両性イオン性SCL用眼科用組成物によれば、プラノプロフェン及び/又はその塩の両性イオン性SCLへの吸着を抑制できるので、両性イオン性SCLに悪影響を及ぼすことなく、プラノプロフェン及び/又はその塩の薬効を効果的に発揮させることができる。また、本発明の両性イオン性SCL用眼科用組成物において、コンドロイチン硫酸エステル及び/又はその塩は、プラノプロフェン及び/又はその塩の両性イオン性SCLへの吸着を抑制させるだけでなく、眼粘膜に潤いを与えて両性イオン性SCL装用時の不快感を緩和することもできる。
また、本発明の両性イオン性SCL用眼科用組成物によれば、プラノプロフェン及び/又はその塩を含んでいながら、pH4.8以下程度に設定することによって生じる白濁を抑制できており、澄明な外観性状を呈する両性イオン性SCL用眼科用組成物を提供できる。なお、本明細書において、「澄明」とは、プラノプロフェン及び/又はその塩によって白濁を生じていない状態を指しており、無色澄明に限らず、他の含有成分によって呈色された有色澄明であることも包含する概念である。
1.両性イオン性SCL用眼科用組成物
本発明の両性イオン性SCL用眼科用組成物は、プラノプロフェン及び/又はその薬学的に許容される塩と、コンドロイチン硫酸エステル及び/又はその薬学的に許容される塩とを含有し、且つpHが5.5以上であることを特徴とする。以下、本発明の両性イオン性SCL用眼科用組成物について詳述する。なお、本明細書において、「両性イオン性SCL用眼科用組成物」とは、眼科分野で用いられ、両性イオン性SCLと接触する態様で使用される組成物を示す。また、本明細書において、各成分の濃度の単位「w/v%」は、質量対容量百分率を示し、g/100mLと同義である。
本発明の両性イオン性SCL用眼科用組成物は、プラノプロフェン及び/又はその塩を含有する。プラノプロフェンとは、α−メチル−5H−[1]ベンゾピラノ[2,3−b]ピリジン−7−酢酸とも称され、眼科分野では消炎作用を有することが知られている公知の化合物である。
プラノプロフェンの塩としては、薬学的に許容されることを限度として特に制限されないが、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、アルミニウム塩等の金属塩;トリエチルアミン塩、ジエチルアミン塩、モルホリン塩、ピペラジン塩等の有機塩基塩等が挙げられる。これらのプラノプロフェンの塩は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の両性イオン性SCL用眼科用組成物において、プラノプロフェン及びその塩の中から、1種を選択して単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。プラノプロフェン及びその塩の中でも、好ましくはプラノプロフェンが挙げられる。
本発明の両性イオン性SCL用眼科用組成物において、プラノプロフェン及び/又はその塩の濃度については、該両性イオン性SCL用眼科用組成物の用途等に応じて適宜設定されるが、例えば、0.001〜0.5w/v%、好ましくは0.01〜0.2w/v%、更に好ましくは0.01〜0.1w/v%が挙げられる。
本発明の両性イオン性SCL用眼科用組成物は、更に、コンドロイチン硫酸エステル及び/又はその塩を含有する。
コンドロイチン硫酸エステルとは、D−グルクロン酸とN−アセチル−D−ガラクトサミンの2糖が反復する糖鎖に硫酸が結合した構造を有する酸性ムコ多糖類として公知の化合物である。
コンドロイチン硫酸エステルの塩としては、薬学的に許容されることを限度として特に制限されないが、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩が挙げられる。これらの塩の中でも、好ましくはナトリウム塩が挙げられる。これらのコンドロイチン硫酸エステルの塩は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明で使用されるコンドロイチン硫酸エステル及び/又はその塩は、その由来については特に制限されず、哺乳動物や魚の軟骨(例えば、サケやサメの軟骨等)等の生物由来、微生物由来、合成品等のいずれであってもよい。これらの中でも、魚類の軟骨由来のものが特に好ましい。
また、本発明で使用されるコンドロイチン硫酸エステル及び/又はその塩の平均分子量については、特に制限されないが、例えば1000〜50000、好ましくは5000〜50000、更に好ましくは5000〜20000が挙げられる。ここで、平均分子量は、第十六改正日本薬局方 一般試験法 粘度測定法 第1法 毛細管粘度計法によって測定される極限粘度から得られる粘度平均分子量である。
本発明の両性イオン性SCL用眼科用組成物においてコンドロイチン硫酸エステル及びその塩の中から、1種を選択して単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。コンドロイチン硫酸エステル及びその塩の中でも、好ましくはコンドロイチン硫酸エステルの塩、更に好ましくはコンドロイチン硫酸エステルナトリウムが挙げられる。
本発明の両性イオン性SCL用眼科用組成物において、コンドロイチン硫酸エステル及び/又はその塩の濃度については、特に制限されないが、例えば、0.05〜3w/v%が挙げられる。プラノプロフェン及び/又はその塩の両性イオン性SCLへの吸着抑制効果をより一層向上させるという観点から、本発明の両性イオン性SCL用眼科用組成物におけるコンドロイチン硫酸エステル及び/又はその塩の濃度として、好ましくは0.05〜1w/v%、更に好ましくは0.05〜0.5w/v%が挙げられる。
本発明の両性イオン性SCL用眼科用組成物のpHは、5.5以上に設定される。本発明の両性イオン性SCL用眼科用組成物では、前記プラノプロフェン及び/又はその塩と共にコンドロイチン硫酸エステル及び/又はその塩を共存させ、且つこのようなpH範囲に設定することによって、プラノプロフェン及び/又はその塩の両性イオン性SCLへの吸着を抑制しつつ、白濁を抑制して澄明な外観性状を呈することが可能になる。
本発明の両性イオン性SCL用眼科用組成物のpHとして、プラノプロフェン及び/又はその塩の両性イオン性SCLへの吸着をより一層効果的に抑制させつつ、澄明な外観性状を備えさせるという観点から、好ましくは5.5〜9、より好ましくは6〜8、更に好ましくは6.5〜8が挙げられる。
本発明の両性イオン性SCL用眼科用組成物のpHを前記範囲に調整するには、眼科用組成物において一般的に使用されているpH調整剤や緩衝剤を使用すればよい。pH調整剤としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ;酢酸、クエン酸、塩酸、リン酸、酒石酸等の酸が挙げられる。これらのpH調整剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。また、緩衝剤としては、例えば、リン酸緩衝剤、ホウ酸緩衝剤、クエン酸緩衝剤、酒石酸緩衝剤、酢酸緩衝剤、アミノ酸、トロメタモール等が挙げられる。これらの緩衝剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の両性イオン性SCL用眼科用組成物には、前記成分の他に、必要に応じて、プラノプロフェン及び/又はその塩以外の薬理成分を含有することができる。このような薬理成分としては、例えば、グリチルリチン酸二カリウム、アラントイン、イプシロンアミノカプロン酸、ブロムフェナク、ケトロラクトロメタミン、ネパフェナク、ベルベリン塩化物、硫酸ベルベリン、アズレンスルホン酸ナトリウム、硫酸亜鉛、乳酸亜鉛、リゾチーム塩酸塩等の消炎剤;クロルフェニラミンマレイン酸塩、ジフェンヒドラミン塩酸塩等の抗ヒスタミン剤;クロモグリク酸ナトリウム、ケトチフェンフマル酸塩、アシタザノラスト、アンレキサノクス、ペミロラストカリウム、トラニラスト、イブジラスト等の抗アレルギー剤;ノルフロキサシン、オフロキサシン、ロメフロキサシン、レボフロキサシン、ゲンタマイシン、ガチフロキサシン等の抗菌剤;アスコルビン酸、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、シアノコバラミン、ピリドキシン塩酸塩、トコフェロール酢酸エステル、レチノール酢酸エステル、レチノールパルミチン酸エステル、パンテノール、パントテン酸カルシウム、パントテン酸ナトリウム等のビタミン類;アスパラギン酸、タウリン等のアミノ酸類、ネオスチグミンメチル硫酸塩等の抗コリンエステラーゼ剤;ナファゾリン、テトラヒドロゾリン、エピネフリン、エフェドリン、フェニレフリン、dl−メチルエフェドリン等の血管収縮剤;ヒアルロン酸ナトリウム等の角結膜上皮障害治療薬;スルファジアジン、スルフイソキサゾール、スルフイソミジン、スルファジメトキシン、スルファメトキシピリダジン、スルファメトキサゾール、スルファエチドール、スルファメトミジン、スルファフェナゾール、スルファグアニジン、フタリルスルファチアゾール、スクシニルスルファチアゾール等のサルファ剤等が挙げられる。ここで例示する化合物は、薬学的に許容されることを限度として、塩の形態であってもよく、また他の塩の形態であってもよい。これらの薬理成分は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
これらの薬理成分の濃度については、薬理成分の種類や両性イオン性SCL用眼科用組成物の用途等に応じて適宜設定される。
また、本発明の両性イオン性SCL用眼科用組成物には、前記成分の他に、必要に応じて、等張化剤、溶解補助剤、粘稠剤、キレート剤、清涼化剤、防腐剤、安定化剤、界面活性剤等の添加剤を含有してもよい。
等張化剤としては、ソルビトール、グルコース、マンニトール等の糖類;グリセリン、プロピレングリコール等の多価アルコール類;塩化ナトリウム等の塩類;ホウ酸等が挙げられる。これらの等張化剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
溶解補助剤としては、例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、チロキサポール、プルロニック等の非イオン性界面活性剤;グリセリン、マクロゴール等の多価アルコール等が挙げられる。これらの溶解補助剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
粘稠剤としては、例えば、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、ヒアルロン酸ナトリウム等の水溶性高分子;ヒプロメロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム等のセルロース類等が挙げられる。これらの粘稠剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
キレート剤としては、例えば、エデト酸塩、クエン酸又はその塩等が挙げられる。これらのキレート剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
清涼化剤としては、例えば、l−メントール、ボルネオール、カンフル、ユーカリ油等が挙げられる。これらの清涼化剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
防腐剤としては、例えば、ソルビン酸又はその塩、安息香酸又はその塩、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、クロロブタノール、クロルヘキシジングルコン酸塩、ホウ酸、デヒドロ酢酸又はその塩、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ベンジルアルコール、塩化亜鉛、パラクロルメタキシレノール、クロルクレゾール、フェネチルアルコール、塩化ポリドロニウム、チメロサール、ジブチルヒドロキシトルエン等が挙げられる。これらの防腐剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
安定化剤としては、例えば、ポリビニルピロリドン、亜硫酸塩、モノエタノールアミン、グリセリン、プロピレングリコール、シクロデキストリン、デキストラン、アスコルビン酸、エデト酸塩、タウリン、トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン等が挙げられる。これらの安定化剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
界面活性剤としては、例えば、チロキサポール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、オクトキシノール等の非イオン性界面活性剤;アルキルジアミノエチルグリシン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等の両性界面活性剤;アルキル硫酸塩、N−アシルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩等の陰イオン界面活性剤;アルキルピリジニウム塩、アルキルアミン塩等の陽イオン界面活性剤等が挙げられる。これらの界面活性剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
これらの添加剤の濃度については、添加剤の種類や両性イオン性SCL用眼科用組成物の用途等に応じて適宜設定される。
本発明の両性イオン性SCL用眼科用組成物の製剤形態については、水を基剤として含むものであればよく、例えば水溶液状、乳液状等のいずれであってもよいが、好ましくは水溶液状が挙げられる。
本発明の両性イオン性SCL用眼科用組成物は、その用途に応じて、自体公知の調製法に従って製造すればよく、例えば、第十六改正日本薬局方 製剤総則に記載された方法を用いて製造することができる。
本発明の両性イオン性SCL用眼科用組成物は、両性イオン性SCL装用中でも点眼可能な点眼剤(両性イオン性SCL用点眼剤);両性イオン性SCL装用中でも洗眼可能な洗眼剤(両性イオン性SCL用洗眼剤);両性イオン性SCL用装着液、両性イオン性SCL用マルチパーパスソリューション、両性イオン性SCL用洗浄液、両性イオン性SCL用保存液等のコンタクトレンズケア用品等として使用される。これらの中でも、好ましくは両性イオン性SCL用点眼剤、両性イオン性SCL用洗眼剤、更に好ましくは両性イオン性SCL用点眼剤が挙げられる。
本発明の適用対象となる両性イオン性SCLとは、イオン性モノマーとして、カチオン性基を含むモノマーと、アニオン性基を含むモノマーを含むポリマーを構成素材とするSCLである。両性イオン性SCLとしては、具体的には、第四級アンモニウム塩等のカチオン性基と、カルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基等のアニオン性基を含むポリマーを構成素材とするSCLが挙げられ、その素材や製法については、例えば、特開平10−197831号公報等に記載されている。
また、本発明の適用対象となる両性イオン性SCLは、高含水率又は低含水率のいずれであってもよいが、好ましくは、高含水率、即ち米国食品医薬品局(FDA)においてグループIV(イオン性モノマー1モル%以上、含水率50%以上)に分類されるものが挙げられる。
2.両性イオン性SCLへのプラノプロフェン及び/又はその塩の吸着抑制方法(1)
また、本発明は、プラノプロフェン及び/又はその薬学的に許容される塩を含む両性イオン性SCL用眼科用組成物において、コンドロイチン硫酸エステル及び/又はその塩を配合し、且つpHを5.5以上に調整することを特徴とする、両性イオン性SCLへのプラノプロフェン及び/又はその塩の吸着抑制方法を提供する。当該吸着抑制方法は、両性イオン性SCL用眼科用組成物に、両性イオン性SCLへのプラノプロフェン及び/又はその塩の吸着抑制作用を付与する上で有用である。
本発明の吸着抑制方法において、使用されるプラノプロフェン及び/又はその薬学的に許容される塩の種類や濃度、コンドロイチン硫酸エステル及び/又はその塩の種類や濃度、両性イオン性SCL用眼科用組成物のpH、両性イオン性SCL用眼科用組成物に配合される薬理成分や添加剤の種類、両性イオン性SCL用眼科用組成物の製剤形態や用途、適用対象となる両性イオン性SCLの種類等については、前記「1.両性イオン性SCL用眼科用組成物」の欄に記載の通りである。
3.両性イオン性SCLへのプラノプロフェン及び/又はその塩の吸着抑制方法(2)
また、本発明は、プラノプロフェン及び/又はその薬学的に許容される塩と、コンドロイチン硫酸エステル及び/又はその薬学的に許容される塩とを含有し、且つpHが5.5以上である液剤を、両性イオン性SCLに接触させる工程を含む、両性イオン性SCLへのプラノプロフェン及び/又はその塩の吸着を抑制する方法を提供する。
本発明の吸着抑制方法において、使用されるプラノプロフェン及び/又はその薬学的に許容される塩の種類や濃度、コンドロイチン硫酸エステル及び/又はその塩の種類や濃度、両性イオン性SCL用眼科用組成物のpH、両性イオン性SCL用眼科用組成物に配合される薬理成分や添加剤の種類、両性イオン性SCL用眼科用組成物の製剤形態や用途、適用対象となる両性イオン性SCLの種類等については、前記「1.両性イオン性SCL用眼科用組成物」の欄に記載の通りである。また、本発明の吸着抑制方法において、前記液剤を両性イオン性SCLに接触させる方法は、当該液剤の用途に応じて適宜設定すればよい。例えば、前記液剤が点眼剤の場合であれば、両性イオン性SCLを装着した眼に対して、前記液剤を点眼すればよい。
以下に、実施例を挙げて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
試験例1
表1に示す各成分を常法により混合することによって、試験液を調製した。得られた各試験液の外観を観察すると共に、濁度(660nmにおける吸光度)を測定することにより、白濁の有無を評価した。
また、各試験液3mLをバイアル瓶に入れて、その中にSCL1枚を浸漬し、25℃で2時間以上振盪した。また、各試験液3mLをバイアル瓶に入れてSCLを浸漬しない状態で、25℃で2時間以上振盪した。振盪後に各試験液中のプラノプロフェン含量を液体クロマトグラフィーにて測定し、下記式に従って、SCLへのプラノプロフェンの吸着量を算出した。なお、試験液にSCLを浸漬した条件で振盪すると、2時間以内にSCLへのプラノプロフェンの吸着が平衡状態に達するため、振盪時間を2時間以上に設定すれば、SCLへのプラノプロフェンの吸着量の測定値に影響はないことが確認できている。
なお、本試験では、下記3種のSCLを使用し、各SCLに対するプラノプロフェンの吸着量を求めた。
レンズ1:両性イオン性、グループIV、販売名「シード1dayPure UP(うるおいプラス)」(登録商標)株式会社シード社製)、レンズ素材:メタクリル酸2-ヒドロキシエチル(HEMA)、第4級アンモニウム基含有メタクリレート系化合物、カルボキシル基含有メタクリレート系化合物、メタクリル酸メチル(MMA)、エチレングリコールジメタクリレート(EGDMA)
レンズ2:陰イオン性、グループIV、販売名「ワンデーアキュビュー(登録商標)」(ジョンソンエンドジョンソンメディカル社製)、USAN名:etafilcon A
レンズ3:シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ、グループI、販売名「エア オプティクス2ウィーク(登録商標)」(チバビジョン社製)、USAN名:lotrafilcon B
得られた結果を表1に示す。この結果から、pH4.5以下の試験液(比較例6−9)では、いずれもプラノプロフェンが白濁したのに対して、pH5.5以上の試験液(実施例1−5及び比較例1−5)では無色で澄明で、良好な外観性状を呈していた。また、無色で澄明な外観性状を呈していても、コンドロイチン硫酸エステルナトリウムを含まない場合(比較例1−5)には、プラノプロフェンの両性イオン性SCLへの吸着が強く認められた。一方、コンドロイチン硫酸エステルナトリウムを含む場合(実施例1−5)には、プラノプロフェンの両性イオン性SCLへの吸着が抑制できていた。なお、コンドロイチン硫酸エステルナトリウムの有無に拘わらず、陰イオン性SCL及びシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズに対しては、プラノプロフェンが殆ど吸着されていなかった。
以上の結果から、プラノプロフェンには、pH4.5以下で白濁することに加え、SCLの中でも、両性イオン性SCLに対して特に吸着し易いという特有の問題点があるが、プラノプロフェンと共にコンドロイチン硫酸エステルナトリウムを共存させ、且つpHを5.5以上に設定することによって、澄明な外観性状を呈することができ、しかも両性イオン性SCLへの吸着を効果的に抑制できることが明らかとなった。
試験例2
表2に示す各成分を常法により混合することによって試験液を調製した。得られた各試験液の外観を観察すると共に、濁度660nmにおける吸光度)を測定することにより、白濁の有無を評価した。また、得られた各試験液について、前記試験例1と同様の方法で、両性イオン性SCL(試験例1で使用したレンズ1)へのプラノプロフェンの吸着量を測定した。
得られた結果を表2に示す。この結果、比較例3、実施例3及び6−9の試験液は、いずれもpH7.7に設定されているため、プラノプロフェンが白濁せず、澄明な外観性状を呈していた。また、プラノプロフェン及びコンドロイチン硫酸エステルナトリウムを含む試験液(実施例3及び6−9)では、両性イオン性SCLへのプラノプロフェンの吸着を抑制できていたが、コンドロイチン硫酸エステルナトリウムの濃度が0.05〜1w/v%の場合(実施例3及び6−8)、とりわけ0.05〜0.5w/v%の場合(実施例3及び6−7)において、両性イオン性SCLへのプラノプロフェンの吸着抑制効果が顕著になっていた。
試験例3
表3に示す各成分を常法により混合することによって試験液を調製した。得られた各試験液の外観を観察すると共に、濁度660nmにおける吸光度)を測定することにより、白濁の有無を評価した。また、得られた各試験液について、前記試験例1と同様の方法で、両性イオン性SCL(試験例1で使用したレンズ1)及び陰イオン性SCL(試験例1で使用したレンズ2)へのプラノプロフェンの吸着量を測定した。
得られた結果を表3に示す。表3から明らかなように、コンドロイチン硫酸エステルナトリウムに代えて、他のグリコサミノグリカンやアミノ酸類(ヒアルロン酸ナトリウム、及びL−アスパラギン酸カリウム)を使用しても、両性イオン性SCLへのプラノプロフェンの吸着量を十分に低減させることはできなかった。即ち、本試験結果から、両性イオン性SCLへのプラノプロフェン及び/又はその塩の吸着抑制は、含有成分としてコンドロイチン硫酸エステル及び/又はその塩を選択し、且つpH5.5以上に設定することによって認められる特有の効果であることが明らかとなった。

Claims (9)

  1. プラノプロフェン及び/又はその薬学的に許容される塩と、コンドロイチン硫酸エステル及び/又はその薬学的に許容される塩とを含有し、且つpHが5.5以上であることを特徴とする、両性イオン性ソフトコンタクトレンズ用眼科用組成物。
  2. コンドロイチン硫酸エステル及び/又はその薬学的に許容される塩が、コンドロイチン硫酸エステルナトリウムである、請求項1に記載の両性イオン性ソフトコンタクトレンズ用眼科用組成物。
  3. コンドロイチン硫酸エステル及び/又はその薬学的に許容される塩が、0.05〜3w/v%含まれる、請求項1又は2に記載の両性イオン性ソフトコンタクトレンズ用眼科用組成物。
  4. pHが5.5〜9である、請求項1〜3のいずれかに記載の両性イオン性ソフトコンタクトレンズ用眼科用組成物。
  5. プラノプロフェン及び/又はその薬学的に許容される塩が、0.001〜0.5w/v%含まれる、請求項1〜4のいずれかに記載の両性イオン性ソフトコンタクトレンズ用眼科用組成物。
  6. 両性イオン性ソフトコンタクトレンズ用点眼剤である、請求項1〜5のいずれかに記載の両性イオン性ソフトコンタクトレンズ用眼科用組成物。
  7. プラノプロフェン及び/又はその薬学的に許容される塩を含む両性イオン性ソフトコンタクトレンズ用眼科用組成物において、コンドロイチン硫酸エステル及び/又はその薬学的に許容される塩を配合し、且つpHを5.5以上に調整することを特徴とする、両性イオン性ソフトコンタクトレンズへのプラノプロフェン及び/又はその薬学的に許容される塩の吸着を抑制する方法。
  8. プラノプロフェン及び/又はその薬学的に許容される塩と、コンドロイチン硫酸エステル及び/又はその薬学的に許容される塩とを含有し、且つpHが5.5以上である液剤の、両性イオン性ソフトコンタクトレンズ用眼科用組成物の製造のための使用。
  9. プラノプロフェン及び/又はその薬学的に許容される塩と、コンドロイチン硫酸エステル及び/又はその薬学的に許容される塩とを含有し、且つpHが5.5以上である液剤を、両性イオン性ソフトコンタクトレンズに接触させる工程を含む、両性イオン性ソフトコンタクトレンズへのプラノプロフェン及び/又はその薬学的に許容される塩の吸着を抑制する方法。
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