JPWO2014192574A1 - 送信回路 - Google Patents

送信回路 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2014192574A1
JPWO2014192574A1 JP2015519793A JP2015519793A JPWO2014192574A1 JP WO2014192574 A1 JPWO2014192574 A1 JP WO2014192574A1 JP 2015519793 A JP2015519793 A JP 2015519793A JP 2015519793 A JP2015519793 A JP 2015519793A JP WO2014192574 A1 JPWO2014192574 A1 JP WO2014192574A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
clock
circuit
delta
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015519793A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6090441B2 (ja
Inventor
喜明 土居
喜明 土居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Publication of JPWO2014192574A1 publication Critical patent/JPWO2014192574A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6090441B2 publication Critical patent/JP6090441B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/18Phase-modulated carrier systems, i.e. using phase-shift keying
    • H04L27/20Modulator circuits; Transmitter circuits
    • H04L27/2032Modulator circuits; Transmitter circuits for discrete phase modulation, e.g. in which the phase of the carrier is modulated in a nominally instantaneous manner
    • H04L27/2092Modulator circuits; Transmitter circuits for discrete phase modulation, e.g. in which the phase of the carrier is modulated in a nominally instantaneous manner with digital generation of the modulated carrier (does not include the modulation of a digitally generated carrier)
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/32Carrier systems characterised by combinations of two or more of the types covered by groups H04L27/02, H04L27/10, H04L27/18 or H04L27/26
    • H04L27/34Amplitude- and phase-modulated carrier systems, e.g. quadrature-amplitude modulated carrier systems
    • H04L27/36Modulator circuits; Transmitter circuits
    • H04L27/361Modulation using a single or unspecified number of carriers, e.g. with separate stages of phase and amplitude modulation
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/20Power amplifiers, e.g. Class B amplifiers, Class C amplifiers
    • H03F3/21Power amplifiers, e.g. Class B amplifiers, Class C amplifiers with semiconductor devices only
    • H03F3/217Class D power amplifiers; Switching amplifiers
    • H03F3/2175Class D power amplifiers; Switching amplifiers using analogue-digital or digital-analogue conversion
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F2200/00Indexing scheme relating to amplifiers
    • H03F2200/331Sigma delta modulation being used in an amplifying circuit

Abstract

本発明の送信回路は、直交変調器からの位相変調信号をパルス信号に変換し、このパルス信号をデルタシグマ変調器のサンプリングクロックとする比較器と、ベースバンドクロックで動作する回路とデルタシグマ変調器との間に設けられた非同期クロック乗せ換え部及び内挿補間回路と、を有する。非同期クロック乗せ換え部は、ベースバンドクロックに同期した振幅成分信号を、サンプリングクロックをN分周したN分周クロックに同期した振幅成分信号に変換する。内挿補間回路は、N分周クロックにおける1サンプルの変化量とサンプリングクロックにおける1サンプルの変化量とが同一となるように、非同期クロック乗せ換え部の出力信号を内挿補間する。

Description

本発明は、無線通信システムにおける送信装置に利用される送信回路に関する。
無線通信システムにおける送信装置は、直交ベースバンド信号から得られる信号を増幅して送信する送信回路を備えている。この送信回路は、小型化及び低消費電力化を図る目的から、高効率化が求められている。
そこで、近年では、例えばD級増幅器やE級増幅器に代表される、高い電力効率を有するスイッチング増幅器を電力増幅器として採用するため、デルタシグマ変調器を用いた送信回路が注目されている。尚、本明細書では、「デルタシグマ変調器」という表記は、デルタシグマ変調器及びシグマデルタ変調器の双方を意味するものとする。
一般的に、直交ベースバンド信号I(t)、Q(t)を、直交変調器を用いて、発振器からの搬送波周波数fcで直交変調すると、直交変調した変調信号e(t)は、以下の式1で表すことができる。
Figure 2014192574
ここで、ベースバンド信号の振幅(振幅成分)を以下の式2で表せるA(t)とし、ベースバンド信号の位相(角度成分)を以下の式3で表せるθ(t)とすると、上記式1の変調信号e(t)は、以下の式4に置き換えることができる。
Figure 2014192574
Figure 2014192574
Figure 2014192574
上記式4は、以下の式5で表される、振幅が1の位相変調信号P(t)と、上記式2の振幅成分信号A(t)と、の乗算結果に相当する。
Figure 2014192574
ここで、直交ベースバンド信号I(t)、Q(t)を以下の式6及び式7で変換すると、振幅が1で角度成分情報のみを有する角度成分信号I’(t)、Q’(t)が得られる。
Figure 2014192574
Figure 2014192574
上記式5の位相変調信号P(t)は、角度成分信号I’(t)、Q’(t)を直交変調器によって搬送波周波数fcで直交変調した信号に等しい。
従って、変調信号e(t)は、次のようにして得ることができる。まず、直交ベースバンド信号I(t)、Q(t)を、上記式2で表せる振幅成分信号A(t)と、上記式6及び式7で表せる角度成分信号I’(t)、Q’(t)と、に分離する。続いて、角度成分信号I’(t)、Q’(t)を直交変調器によって搬送波周波数fcで直交変調して位相変調信号P(t)を得る。その後、位相変調信号P(t)に対して振幅成分信号A(t)を乗算することによって変調信号e(t)を得る。
以上の構成を利用して、以下に説明する通り、振幅成分信号A(t)をデルタシグマ変調することによって、スイッチング増幅器を用いた高効率な送信回路が実現可能となる。
図1に、特許文献1に記載の関連技術の送信回路の構成を示す。
図1に示す通り、特許文献1に記載の送信回路は、位相変調器1aと、乗算器2aと、デルタシグマ変調器3aと、バンドパスフィルタ(BPF:Band Pass Filter)4aと、前処理回路6と、スイッチング増幅器7と、発振器8、9と、を有している。尚、スイッチング増幅器7は、図1では「PA(Power Amplifier)」と表記している。
尚、特許文献2には、図2に示す通り、図1に示した送信回路からスイッチング増幅器7を取り除いたものに相当する送信回路が記載されている。図2において、周波数変調器1b、振幅変調器2b、デルタシグマ変調器3b、バンドパスフィルタ4b、及びデータ発生器5は、それぞれ、図1に示した位相変調器1a、乗算器2a、デルタシグマ変調器3a、バンドパスフィルタ4a、及び前処理回路6と等価である。
そのため、以下では、図1に示した特許文献1に記載の送信回路の説明のみを行うこととする。
前処理回路6は、直交ベースバンド信号I(t)、Q(t)を、振幅成分信号A(t)と、角度成分信号I’(t)、Q’(t)と、に分離して出力する。
位相変調器1aは、直交変調器に相当し、角度成分信号I’(t)、Q’(t)から位相変調信号P(t)を生成する。
デルタシグマ変調器3aは、振幅成分信号A(t)を、デルタシグマ変調して振幅パルス変調信号A’(t)に変換する。
乗算器2aは、振幅パルス変調信号A’(t)によって、位相変調信号P(t)を振幅変調する。これにより、乗算器2aの出力信号は、一定振幅の位相変調信号P(t)が振幅パルス変調信号A’(t)の“1”又は“0”の情報に従ってオンオフ変調された信号となる。よって、乗算器2aの出力信号の振幅はゼロ又は一定値となる。
スイッチング増幅器7は、乗算器2aの出力信号を増幅する。乗算器2aの出力信号の振幅は、上述の通り、ゼロ又は一定値である。従って、乗算器2aの出力信号をスイッチング増幅器7で増幅しても、電力増幅器の非線形性に伴う歪が発生せず、且つ、スイッチング増幅器7が本来備えている高い電力効率で信号を増幅して送信することが可能である。
ここで、振幅パルス変調信号A’(t)は、上述の通り、デルタシグマ変調器3aによって振幅成分信号A(t)をデルタシグマ変調した信号である。そのため、振幅パルス変調信号A’(t)は、以下の式8に示す通り、デルタシグマ変調器3aの入力信号である振幅成分信号A(t)に対して、1ビット化パルス変調に伴う量子化ノイズN(t)が付加された信号となる。
Figure 2014192574
振幅パルス変調信号A’(t)を用いて、位相変調信号P(t)を乗算器2aで振幅変調すると、乗算器2aの出力信号にも量子化ノイズが発生する。
量子化で発生する量子化ノイズをQ(t)とし、Q(t)のZ変換をQ(z)とする。例えば、デルタシグマ変調器3aに1次デルタシグマ変調器を採用した場合には、1次デルタシグマ変調器の伝達特性におけるノイズシェーピング特性により、1次デルタシグマ変調器の出力に残留するノイズN(z)は、以下の式9で表せる。
Figure 2014192574
尚、上記式9において、Z-1は、デルタシグマ変調器3aのクロックレートにおける1サンプル遅延を意味する。
従って、上記式8のZ変換は以下の式10の通りである。
Figure 2014192574
上記式9は、言い換えれば、周波数軸上で一様に分布する量子化ノイズQ(z)のうちの低周波側(送信信号帯域)のノイズを、高周波側(送信信号帯域外)に移動分布させる、デルタシグマ変調器3aのノイズシェーピング特性を表す式である。
そのため、上記式9で表せるデルタシグマ変調器3aのノイズシェーピング特性を最適にすることにより、量子化ノイズは、スイッチング増幅器7の後段のバンドパスフィルタ4aで減衰させ、抑圧することが可能となる。
ここで、デルタシグマ変調器3aのノイズシェーピング特性は、デルタシグマ変調の次数とオーバーサンプリング比(OSR:Over Sampling Ratio)とによって決定される。しかし、このノイズシェーピング特性が最適でない場合、バンドパスフィルタ4aの阻止域よりも低い周波数(送信信号帯域内)に残留したノイズによって、送信装置に要求される無線特性を満足できなくなるという課題がある。
特許文献1に関連する非特許文献1には、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11b OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号に対して、所望の信号対ノイズ比の特性を得るためのデルタシグマ変調器の条件が記載されている。具体的には、非特許文献1の例では、シミュレーションレベルでも、元のベースバンド信号におけるサンプリング周波数20MHzに対して、OSRが32倍(すなわち640MHz)や64倍(すなわち1.28GHz)のクロック周波数で動作するデルタシグマ変調器が要求される。
一般的に、ベースバンド信号を処理するFPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)は、容易にロジック回路やフィルタ回路を構築できるという利点を有している。しかし、FPGAやASICの動作クロック周波数(コアだけでなく入出力を含む)は、近年の微細化プロセスにおいてさえも、最高で200MHzから400MHz台である。そのため、上記所望のOSRは、FPGAやASICでは実現できない。よって、上記所望のOSRは、非特許文献2にあるような、数GHzのクロックで動作するディジタルRF回路で実現する必要がある。
また、数GHzのクロックで動作するディジタルRF回路において、上記所望のOSRを満足するアップサンプリング処理及び高次のフィルタリング処理を実現できたとしても、以下の課題が残る。
図1に示した関連技術において、位相変調器1aの出力信号である搬送波周波数fcの位相変調信号P(t)はアナログ連続信号である。また、発振器9からの搬送波(周波数fc)と、発振器8からのデルタシグマ変調用サンプリングクロック(周波数fs)と、は非同期である。仮に両信号の元の基準発振源が共通であったとしても、各々の信号の相違(正弦波信号か矩形クロック信号)によるデューティ差分があったり、伝達経路が異なったりする場合には、両信号間の時間関係が一定になるよう管理できない。このことから、両信号は非同期となる。
上述の通り、乗算器2aでは、デルタシグマ変調器3aの出力信号である振幅パルス変調信号A’(t)で位相変調信号P(t)をオンオフ変調する。このオンオフ変調動作において、位相変調信号P(t)における搬送波(周波数fc)とデルタシグマ変調用サンプリングクロック(周波数fs)とが非同期である場合、その影響を軽減するには、fsよりもfcが十分大きくなるよう配慮する必要がある。
特許文献1に関連する非特許文献1においても、fsよりもfcが十分大きい(fs << fc)という条件が記載されている。しかし、実際には、上述の通り、fsには約600MHzから約2GHzの周波数が必要である。これに対して、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)及びE−UTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)における無線周波数fcは700MHzから3.5GHzである。従って、fcは、fsとほぼ同じか、又は、fsと非常に近い値の非同期クロックとなる。この場合、信号遷移のタイミングずれによって、位相変調信号P(t)を振幅パルス変調信号A’(t)でオンオフ変調した信号が、所望のパルス波形にならないという問題が発生する。
尚、位相変調信号P(t)における搬送波(周波数fc)とデルタシグマ変調用サンプリングクロック(周波数fs)との同期化手法として、位相変調器1aをアナログ回路ではなく、同期化されたクロック系のディジタル回路で実現する方法が考えられる。この場合、I’(t)、Q’(t)を搬送波周波数fcの4倍のサンプリングレートまでアップサンプリングし、I’(t)に1、0、−1、0、・・・を、Q’(t)に0、1、0、−1、・・・を繰り返し乗算することで、ディジタル直交変調が実現可能である。しかし、上述の通り、fcは700MHzから3.5GHzである。そのため、位相変調器1aをfcの4倍のレート、すなわち2.8GHzから14GHzで動作させる必要があり、難易度が高く課題が多い。
また、特許文献3では、位相変調信号における搬送波とデルタシグマ変調用サンプリングクロックとを同期化する手法として、特許文献3の図11にあるような手法が提案されている。具体的には、この手法では、直交変調器(IQモジュレータ)によって搬送波で直交変調した位相変調信号を、パルス位相信号生成器によってパルス位相信号に変換し、当該パルス位相信号をデルタシグマ変調器のクロックとして用いている。しかし、この手法では、デルタシグマ変調用サンプリングクロックは、搬送波とは同期できているものの、デルタシグマ変調器に入力されるベースバンド信号の振幅成分信号のデータ自体とは同期できていない。そのため、デルタシグマ変調器は、非同期クロック間でデータ転送を行うことになる。従って、デルタシグマ変調器において、入力信号である振幅成分信号の遷移時間中の無効データをサンプリングしてしまうという問題が発生する。
尚、特許文献3の図3、図14、図36の例では、振幅成分信号も、ディジタルベースバンド信号ではなく、搬送波による直交変調器(IQモジュレータ)で直交変調された後の信号から生成しているので、上記問題は生じない。しかし、デルタシグマ変調器の入力信号がアナログ信号であるため、デルタシグマ変調過程において、デルタシグマ変調器の出力信号と入力信号との差分を演算する際に、搬送波周波数fcで動作する1ビットD/Aコンバータが必要となり、実現は困難である。
特開2011−135200号公報 特許第3878029号公報 国際公開第2011/078120号
E. Umali, Y. Toyama and Y. Yamao, "Power Spectral Analysis of the Envelope Pulse-Width Modulation (EPWM) Transmitter for High Efficiency Amplification of OFDM Signals", Proc. IEEE VTC Spring, May 2008. A. Frappe, B. Stefanelli, A. Flament, A. Kaiser and A. Cathelin, "A digital ΔΣ RF signal generator for mobile communication transmitters in 90nm CMOS", in IEEE RF IC Symp., June 2008.
以上の通り、関連技術においては、数GHzのクロックで動作するディジタルRF回路を使用すれば、量子化ノイズを低減できる可能性はある。
しかし、量子化ノイズを低減できたとしても、デルタシグマ変調用サンプリングクロックを、搬送波と同期させるだけでなく、デルタシグマ変調器に入力される振幅成分信号のデータ自体とも同期させることはできないという課題がある。
そこで、本発明は、上述した課題を解決し、量子化ノイズを低減することができると共に、デルタシグマ変調用サンプリングクロックを、搬送波と同期させるだけでなく、デルタシグマ変調器に入力される振幅成分信号のデータ自体とも同期させることができる送信回路を提供することを目的とする。
本発明の送信回路は、
ベースバンド信号の振幅成分信号をデルタシグマ変調して振幅パルス変調信号を出力するデルタシグマ変調器と、前記ベースバンド信号の角度成分信号を搬送波で直交変調して位相変調信号を出力する直交変調器と、前記振幅パルス変調信号と前記位相変調信号とを乗算し、当該乗算結果を電力増幅器に出力する第1の乗算器と、を有する送信回路であって、
前記位相変調信号をパルス信号に変換する比較器と、
ベースバンドクロックで動作する回路と前記デルタシグマ変調器との間に設けられた非同期クロック乗せ換え部及び内挿補間回路と、を更に有し、
前記デルタシグマ変調器は、前記比較器が前記位相変調信号を変換したパルス信号をサンプリングクロックとして使用して動作し、
前記非同期クロック乗せ換え部は、前記ベースバンドクロックに同期した振幅成分信号を、前記サンプリングクロックをN(Nは2以上の自然数)分周したN分周クロックに同期した振幅成分信号に変換して前記内挿補間回路に出力し、
前記内挿補間回路は、前記N分周クロックにおける1サンプルの変化量と前記サンプリングクロックにおける1サンプルの変化量とが同一となるように、前記非同期クロック乗せ換え部の出力信号を内挿補間して前記デルタシグマ変調器に出力する。
本発明の送信回路によれば、量子化ノイズを低減し、かつ、デルタシグマ変調用サンプリングクロックを、搬送波と同期させるだけでなく、デルタシグマ変調器に入力される振幅成分信号のデータ自体とも同期させることができるという効果が得られる。
特許文献1に記載の関連技術の送信回路の構成を示すブロック図である。 特許文献2に記載の関連技術の送信回路の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態の送信回路の一構成例を示すブロック図である。 図3に示したサンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路12の一構成例を示すブロック図である。 図4に示した非同期クロック乗せ換え部100の一構成例を示すブロック図である。 図5に示した非同期クロック乗せ換え部100における非同期クロック間のクロック乗せ換え処理を示すタイミングチャート図である。 図3に示した送信回路における各部の信号の信号波形を示す図である。 図4に示したサンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路12から、内挿補間回路107を取り除いたサンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路20の構成を示すブロック図である。 図8に示したサンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路20を使用した送信回路における、LTE 5MHz OFDMA信号に対する乗算器17の出力信号のスペクトル波形を示す図である。 図8に示したサンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路20を使用した送信回路における、LTE 20MHz OFDMA信号に対する乗算器17の出力信号のスペクトル波形を示す図である。 図4に示したサンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路12から、内挿補間回路107及びデルタシグマ変調器113を取り除いたサンプル&ホールド回路21の構成を示すブロック図である。 図4に示したサンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路12からデルタシグマ変調器113を取り除いた内挿補間回路22の構成を示すブロック図である。 図11に示したサンプル&ホールド回路21でレート変換された振幅成分信号A”(t)と位相変調信号P(t)とを乗算器17で乗算した信号を、直交座標平面で表した信号波形を示す図である。 図12に示した内挿補間回路22でレート変換された振幅成分信号A”(t)と位相変調信号P(t)とを乗算器17で乗算した信号を、直交座標平面で表した信号波形を示す図である。 図13−aに示した信号及び図13−bに示した信号のスペクトル波形を示す図である。 図4に示したサンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路12を使用した送信回路における、20MHzのLTE OFDMA信号に対する乗算器17の出力信号のスペクトル波形を示す図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
(1)本実施形態の構成の説明
図3に、本発明の一実施形態の送信回路の一構成例を示す。
図3に示す通り、本実施形態の送信回路は、ディジタルベースバンド信号生成部10と、分離処理部11と、サンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路12と、ディジタルアナログ変換部13a、13bと、直交変調器14と、発振器15と、比較器16と、乗算器17と、スイッチング増幅器18と、バンドパスフィルタ(BPF)19と、を有している。サンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路12は、非同期クロック乗せ換え部100と、内挿補間回路107と、デルタシグマ変調器113と、を有している。尚、スイッチング増幅器18は、図3では「PA」と表記している。また、図3では、乗算器17が、第1の乗算器に相当し、また、ディジタルベースバンド信号生成部10及び分離処理部11が、ベースバンドクロック(周波数fb)で動作する回路に相当する。
ディジタルベースバンド信号生成部10は、直交ベースバンド信号I(t)、Q(t)を生成して出力する。
分離処理部11は、ディジタルベースバンド信号生成部10から出力された直交ベースバンド信号I(t)、Q(t)を、上記式2で表せる振幅成分信号A(t)と、上記式6及び式7で表せる角度成分信号I’(t)、Q’(t)と、に分離して出力する。振幅成分信号A(t)はサンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路12に入力され、角度成分信号I’(t)、Q’(t)をディジタルアナログ変換部13a、13bに入力される。
サンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路12は、分離処理部11から出力された振幅成分信号A(t)をデルタシグマ変調して振幅パルス変調信号A’(t)に変換し、変換した振幅パルス変調信号A’(t)を出力する。サンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路12の内部回路構成及び動作については後述する。
ディジタルアナログ変換部13a、13bは共に、不図示のD/Aコンバータとローパスフィルタ(LPF:Low Pass Filter)とで構成される。ディジタルアナログ変換部13a、13bは、分離処理部11から出力された角度成分信号I’(t)、Q’(t)を、それぞれアナログ信号に変換して出力する。
直交変調器14は、ディジタルアナログ変換部13a、13bから出力されたアナログの角度成分信号を、発振器15から出力された搬送波(周波数fc)で直交変調して位相変調信号P(t)に変換し、変換した位相変調信号P(t)を出力する。
比較器16は、直交変調器14から出力された位相変調信号P(t)の電圧を、所定の閾値と比較することで“0”又は“1”と判定し、その判定結果を基に、位相変調信号P(t)をデューティ50%のパルス信号に変換して出力する。
サンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路12には、比較器16から、位相変調信号P(t)を変換したパルス信号が入力され、このパルス信号をデルタシグマ変調用サンプリングクロック(周波数fs)として使用する。ここでは、デルタシグマ変調用サンプリングクロックが搬送波そのものではないので搬送波と区別する目的と、関連技術の図1との関係を示す目的とのために、デルタシグマ変調用サンプリングクロックの周波数をfsと表記している。しかし、実際には、デルタシグマ変調用サンプリングクロックは、搬送波と同一周波数fcの位相変調信号P(t)に同期したクロックである。
更に、サンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路12には、分離処理部11からベースバンドクロック(周波数fb)も入力される。そのため、サンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路12は、ベースバンドクロック(周波数fb)に同期した入力データである振幅成分信号A(t)を、デルタシグマ変調用サンプリングクロック(周波数fs)に同期したデータに変換する。
乗算器17は、サンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路12から出力された振幅パルス変調信号A’(t)と直交変調器14から出力された位相変調信号P(t)とを乗算する。これにより、位相変調信号P(t)は、振幅情報を有する振幅パルス変調信号A’(t)でオンオフ変調されることになる。乗算器17の出力信号は、例えばD級増幅器やE級増幅器に代表されるスイッチング増幅器18に入力される。
スイッチング増幅器18は、乗算器17の出力信号を増幅して出力する。スイッチング増幅器18の出力信号には、デルタシグマ変調器113のノイズシェーピング特性によって送信信号帯域外に移動分布させた量子化ノイズが存在する。
バンドパスフィルタ19は、スイッチング増幅器18の出力信号に存在する量子化ノイズを減衰させる。これにより、所望の無線特性を達成することができる。
次に、サンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路12の構成及び動作について、数式及び図面を用いて詳細に説明する。
図4に、サンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路12の一構成例を示す。
図4に示す通り、サンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路12は、上述した、非同期クロック乗せ換え部100と、内挿補間回路107と、デルタシグマ変調器113と、を有する他、分周器115を有している。
まず、非同期クロック乗せ換え部100について説明する。
非同期クロック乗せ換え部100は、非同期クロック間のクロック乗せ換え処理を行う。クロック乗せ換えとは、あるクロック(入力クロック)に同期したデータ(入力データ)を、入力クロックとは異なる周波数のクロック(出力クロック)に同期したデータ(出力データ)に変換することである。異なるクロック間でデータを受け渡すための技術として、要求信号(REQ)と確認信号(ACK)というハンドシェイク信号のやりとりによって、有効データの取り込みタイミングをフリップフロップに通知しながらデータ転送を行う手法がある(例えば、特許文献4:特許第4394620号公報)。
非同期クロック乗せ換え部100が必要である理由は、上述の特許文献3で説明した通り、デルタシグマ変調器において、入力信号である振幅成分信号の遷移時間中の無効データをサンプリングしてしまうという問題を解決するためである。
非同期クロック乗せ換え部100の一構成例として、図5に示す回路構成を提案する。尚、図5の回路は、回路簡略化の目的から、転送するデータ自体を特許文献4の要求信号として扱う構成としている。
図5に示す通り、非同期クロック乗せ換え部100として提案する回路は、第1の論理ブロック(FF1:フリップフロップ1)と、第2の論理ブロック(FF2:フリップフロップ2、FF3:フリップフロップ3)と、第3の論理ブロック(FF4:フリップフロップ4、FF5:フリップフロップ5)と、第4の論理ブロック(INV:インバータ回路、AND:アンド回路、OR:オア回路)と、を有している。
第1の論理ブロック(FF1:フリップフロップ1)は、入力クロックaに同期したデータ入力側の要求信号REQ aを出力する。
第2の論理ブロック(FF2:フリップフロップ2、FF3:フリップフロップ3)は、入力クロックaに同期した要求信号REQ aを、出力クロックbに同期したデータに乗せ換えてデータ出力信号として出力すると同時に、当該データ出力信号を出力クロックbに同期したデータ出力側の確認信号ACK bとして出力する。
第3の論理ブロック(FF4:フリップフロップ4、FF5:フリップフロップ5)は、出力クロックbに同期した確認信号ACK bを、入力クロックaに同期したデータ入力側の確認信号ACK aに乗せ換えて出力する。
第4の論理ブロック(INV:インバータ回路、AND:アンド回路、OR:オア回路)は、入力クロックaに同期した上述の要求信号REQ aと、入力クロックaに同期したデータに乗せ換えて返された上述の確認信号ACK aと、のハンドシェイク処理を行うことによって、データ出力側への転送が完了するまでデータ入力信号の変化を次の要求信号REQ aの変化に反映することを待ち合わせる。
図6に、図5に示した回路における非同期クロック間のクロック乗せ換え処理のタイミングチャート図を示す。
図6に示す通り、図5に示した回路においては、異なる周波数の非同期クロックである入力クロックaと出力クロックb間で、入力クロックaに同期したデータ入力信号が、出力クロックbに同期したデータ出力信号に変換されていることがわかる。尚、ハンドシェイク信号を用いた手法自体は公知技術であるため、詳細な説明は省略する。
非同期クロック乗せ換え部100において、入力クロックは、図4に示したベースバンドクロック(周波数fb)である。また、出力クロックは、図4に示したデルタシグマ変調用サンプリングクロック(周波数fs)を、分周器115でN(Nは2以上の自然数)分周した、周波数fs/NのN分周クロックである。
以上に示した非同期クロック乗せ換え部100の動作によって、ベースバンドクロック(周波数fb)に同期した入力データである振幅成分信号A(t)は、デルタシグマ変調用サンプリングクロック(周波数fs)をN分周したN分周クロック(周波数fs/N)に同期したデータに変換された後、後段の内挿補間回路107に出力される。
次に、内挿補間回路107について説明する。
ここでは、内挿補間回路107を小規模の回路で実現するため、以下のように内挿補間処理を行う方法を提案する。まず、内挿補間の条件は、内挿後の出力クロック周波数foが、入力クロック周波数fiのN倍となるという条件とする。そして、この条件で、入力クロック周波数fi(周期Ti)に対する入力信号x(t)と、内挿後の出力クロック周波数fo(周期To)に対する出力信号y(t)間で、それぞれ1サンプルの変化量が同一となるよう内挿補間する。
内挿後の出力クロック周波数fo(周期To)におけるサンプリング処理を基準にすると、上記条件は以下の式11で表すことができる。
Figure 2014192574
上記式11をZ変換すると、以下の式12の通りである。
Figure 2014192574
したがって、提案する内挿補間処理の伝達関数は以下の式13の通りである。
Figure 2014192574
ここで、式13の右辺分子のZ-Nは、内挿後の出力クロック周波数fo(周期To)でのサンプリング処理においてはNクロック分の遅延である。しかし、入力クロック周波数fiでサンプリング処理においては、1サンプル遅延、すなわち入力クロック周波数fiの1クロック遅延であることには変わりない。そのため、実際の内挿補間回路107は、図4に示す通り、小規模で且つ容易な構成で実現できる。
具体的には、図4に示した内挿補間回路107は、加算器101及び1サンプル遅延素子102から構成される第1の回路ブロックと、加算器103及び1サンプル遅延素子104から構成される第2の回路ブロックと、乗算係数保持部106と、乗算器105と、を有している。尚、図4では、加算器101、103が、それぞれ、第1、第2の加算器に相当し、また、1サンプル遅延素子102,104が、それぞれ、第1、第2の1サンプル遅延素子に相当し、また、乗算器105が、第2の乗算器に相当する。
第1の回路ブロックは、以下の式14の伝達関数を実現する回路ブロックであり、デルタシグマ変調用サンプリングクロック(周波数fs)をN分周したN分周クロック(周波数fs/N)で動作する。
Figure 2014192574
具体的には、第1の回路ブロックにおいて、1サンプル遅延素子102は、非同期クロック乗せ換え部100の出力信号を1サンプル分遅延させて出力する。また、加算器101は、非同期クロック乗せ換え部100の出力信号から1サンプル遅延素子102の出力信号を減算し、当該減算結果を出力する。
第2の回路ブロックは、以下の式15の伝達関数を実現する回路ブロックであり、デルタシグマ変調用サンプリングクロック(周波数fs)で動作する。
Figure 2014192574
具体的には、第2の回路ブロックにおいて、1サンプル遅延素子104は、加算器103の出力信号を1サンプル分遅延させて出力する。また、加算器103は、第1の回路ブロック内の加算器101の出力信号と1サンプル遅延素子104の出力信号とを加算し、当該加算結果を出力する。
乗算係数保持部106は、乗算係数(=1/N)を保持する。
乗算器105は、第2の回路ブロック内の加算器103の出力信号を乗算係数(=1/N)と乗算し、当該乗算結果をデルタシグマ変調器113に出力する。尚、乗算器105は、デルタシグマ変調用サンプリングクロック(周波数fs)で動作する。
第1の回路ブロックは、上述の通り、N分周クロック(周波数fs/N)で動作させる。そのため、周波数fs/Nのクロックに対する1サンプル遅延素子102はフリップフロップで実現できる。
また、第2の回路ブロックは、上述の通り、デルタシグマ変調用サンプリングクロック(周波数fs)で動作させる。そのため、周波数fsのクロックに対する1サンプル遅延素子104はフリップフロップで実現できる。
最後に、デルタシグマ変調器113について説明する。
図4の例では、デルタシグマ変調器113として、1次デルタシグマ変調器の構成を示しており、デルタシグマ変調用サンプリングクロックの周波数はfsである。
図4に示したデルタシグマ変調器113は、加算器110及び1サンプル遅延素子111から構成される第3の回路ブロックと、加算器108及び1サンプル遅延素子109から構成される第4の回路ブロックと、比較器112と、を有している。
第3の回路ブロックは、上述した内挿補間回路107内の第2の回路ブロックと同一の構成であり、上記式15と同一の伝達関数を実現する。
比較器112は、第3の回路ブロック内の加算器110の出力信号の電圧を、所定の閾値と比較することで“0”又は“1”と判定し、その判定結果を基に、加算器110の出力信号を1ビットに量子化してパルス信号に変換する。
ここで、比較器112における量子化の過程で発生する量子化ノイズのZ変換をQ(z)とし、デルタシグマ変調器113の入力信号及び出力信号のZ変換をそれぞれVin(z)及びVout(z)とする。すると、デルタシグマ変調器113の入出力の関係は以下の式16で表される。
Figure 2014192574
上記式16を変形することで以下の式17を得る。
Figure 2014192574
上記式17は、1次のデルタシグマ変調器におけるノイズシェーピング特性を表す式である。すなわち、上記式17は、周波数軸上で一様に分布する量子化ノイズQ(z)のうちの低周波側(例えば送信信号帯域)のノイズを、(1−Z−1)なる特性を有するフィルタによって、高周波側(例えば送信信号帯域外)に移動分布させることが可能であることを示している。
第4の回路ブロックにおいて、1サンプル遅延素子109は、比較器112の出力信号を1サンプル分遅延させて出力する。また、加算器108は、内挿補間回路107の出力信号から1サンプル遅延素子109の出力信号を減算し、当該減算結果を第3の回路ブロック内の加算器110に出力する。
(2)本実施形態の動作の説明
サンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路12は、上述した構成を備える。
そのため、まず、ベースバンドクロック(周波数fb)に同期した入力データである振幅成分信号A(t)は、非同期クロック乗せ換え部100において、デルタシグマ変調用サンプリングクロック(周波数fs)をN分周したN分周クロック(周波数fs/N)に同期したデータに乗せ換えられる。
次に、N分周クロック(周波数fs/N)に乗せ換えられた振幅成分信号は、内挿補間回路107において、デルタシグマ変調用サンプリングクロック(周波数fs)をN分周したN分周クロック(周波数fs/N)における1サンプルの変化量と、デルタシグマ変調用サンプリングクロック(周波数fs)における1サンプルの変化量と、が同一となるようにN倍内挿補間される。
その後、内挿補間された振幅成分信号は、デルタシグマ変調用サンプリングクロック(周波数fs)で動作するデルタシグマ変調器113において、振幅パルス変調信号A’(t)に変換されて出力される。
ここでは、オーバーサンプリング比を大きくする目的と、内挿補間回路107をFPGAやASICで小規模に実現する目的とのために、ディジタルベースバンド信号生成部10において、周波数fbを可能な限り高くしておくレート配分とする。
例えば、ディジタルベースバンド信号生成部10の入力信号が、3GPP(3rd Generation Partnership Project)のE−UTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)におけるLTE(Long Term Evolution) OFDMA信号であるとする。LTE OFDMA信号のChannel Bandwidthが5MHzの場合は、元のサンプリングレートは7.68MHzであり、また、Channel Bandwidthが20MHzの場合は、元のサンプリングレートは30.72MHzである。例えば、後者の20MHzの場合、ディジタルベースバンド信号生成部10は、元のサンプリングレート30.72MHzに対して、その4倍ないし8倍までfbをアップサンプリングしておき、内挿補間回路107における内挿比の配分を小さくする。これにより、本発明で提案する小規模な内挿補間回路107でも十分な内挿効果を得ることが可能となる。当該内挿効果については、後述の(3)本実施形態の効果の説明の項で述べる。
デルタシグマ変調用サンプリングクロック(周波数fs)は、上述の通り、直交変調器14の出力信号である位相変調信号P(t)を比較器16によってパルス信号に変換したクロックであり、また、搬送波と同一周波数fcの位相変調信号P(t)に同期したクロックである。
また、振幅成分信号A(t)は、非同期クロック乗せ換え部100によって、ベースバンドクロック(周波数fb)に同期したデータから、デルタシグマ変調用サンプリングクロック(周波数fs)をN分周したN分周クロック(周波数fs/N)に同期したデータに乗せ換えられる。
そのため、本実施形態においては、小規模な送信回路のままで、デルタシグマ変調用サンプリングクロック(周波数fs)を、搬送波(周波数fc)と同期させることができると共に、デルタシグマ変調器113に入力される振幅成分信号のデータ自体とも同期させることができる。
図7に、図3に示した送信回路における各部の信号の信号波形図を示す。
具体的には、図7は、以下の各信号を示している。
・分離処理部11において分離された後の角度成分信号I’(t)及びQ’(t)
・振幅成分信号A(t)がサンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路12内の非同期クロック乗せ換え部100及び内挿補間回路107によって内挿補間処理された後のデルタシグマ変調器113の入力信号
・角度成分信号I’(t)、Q’(t)がディジタルアナログ変換部13a、13b及び直交変調器14によって発振器15からの搬送波周波数fcで直交変調された位相変調信号P(t)のI相成分及びQ相成分
・位相変調信号P(t)を比較器16によってパルス信号に変換したクロック(位相変調信号同期クロック)
・位相変調信号P(t)に同期したクロック(周波数fs)をサンプリングクロックとして動作するサンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路12によって変換された、振幅パルス変調信号A’(t)
以上の通り、本実施形態においては、デルタシグマ変調用サンプリングクロック(周波数fs)は、搬送波(周波数fc)と同期しているため、乗算器17において、振幅パルス変調信号A’(t)と位相変調信号P(t)間の同期関係を維持した状態で、位相変調信号P(t)をオンオフ変調することが可能となる。
(3)本実施形態の効果の説明
以上の通り、本実施形態の送信回路は、位相変調信号P(t)は、比較器16によって搬送波と同一周波数fcのパルス信号に変換され、このパルス信号がデルタシグマ変調用サンプリングクロック(周波数fs)として使用される。また、振幅成分信号A(t)は、非同期クロック乗せ換え部100によって、ベースバンドクロック(周波数fb)に同期したデータから、デルタシグマ変調用サンプリングクロック(周波数fs)をN分周したN分周クロック(周波数fs/N)に同期したデータに乗せ換えられる。
そのため、小規模回路のままで、デルタシグマ変調用サンプリングクロック(周波数fs)を、搬送波(周波数fc)と同期させることができると共に、デルタシグマ変調器113に入力される振幅成分信号のデータ自体とも同期させることができる。
これにより、乗算器17において、デルタシグマ変調器113から出力される振幅パルス変調信号A’(t)と位相変調信号P(t)間の同期関係を維持した状態で、位相変調信号P(t)をオンオフ変調することが可能となる。また、デルタシグマ変調器113において、入力信号である振幅成分信号の遷移時間中の無効データをサンプリングしてしまうことを回避することが可能となる。
また、本実施形態の送信回路は、内挿補間回路107の効果により、小規模回路のままで、量子化ノイズの低減も実現可能である。この点につき、以下に説明する。
本発明に係る内挿補間回路107の効果を示すため、図4に示したサンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路12から内挿補間回路107のみを取り除いた、図8に示すサンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路20を想定する。尚、図8は、図4に示した内挿補間回路107が無い以外は図4と同一なので図面の説明は省略する。
以下、図4に示したサンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路12の動作と、図8に示したサンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路20の動作と、を比較する。
図8に示す通り、サンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路20は、内挿補間処理を行っていない。そのため、まず、ベースバンドクロック(周波数fb)に同期した振幅成分信号A(t)は、非同期クロック乗せ換え部100において、デルタシグマ変調用サンプリングクロック(周波数fs)をN分周したN分周クロック(周波数fs/N)に同期したデータに乗せ換えられる。その後、N分周クロック(周波数fs/N)に乗せ換えられた振幅成分信号は、位相変調信号P(t)に同期したデルタシグマ変調用サンプリングクロック(周波数fs)で動作するデルタシグマ変調器113において、振幅パルス変調信号A’(t)に変換されて出力される。
この場合、デルタシグマ変調器113は、周波数fsのサンプリングクロックで動作するため、周波数fs/Nのクロックでサンプル&ホールドされた入力信号を、周波数fsのサンプリングクロックで読み込むことになる。そのため、振幅パルス変調信号A’(t)は、周波数fsのサンプリングに対して、時間軸上でN個ずつ同一データが連続する信号となる。従って、後段の乗算器17で振幅パルス変調信号A’(t)と位相変調信号P(t)とが乗算される際に、周波数fsのサンプリングにおいて、位相変調信号P(t)が連続的に変化(位相回転)するのに対して、振幅パルス変調信号A’(t)はNサンプル毎にステップ的に変化する。
図9に、本発明に係る内挿補間回路107が無い、すなわち図8に示したサンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路20を使用した送信回路における、乗算器17の出力信号のスペクトル波形(変調キャリア対ノイズ比=C/N比)の一例を示す。
図9の例では、ディジタルベースバンド信号生成部10の入力信号を、3GPPのE−UTRAにおけるChannel Bandwidthが5MHzのLTE OFDMA信号(E−UTRA テストモデル3.1)としている。また、ディジタルベースバンド信号生成部10は、LTE 5MHz OFDMA信号の元のサンプリングレート7.68MHzの32倍の245.76MHzまで、fbをアップサンプリングしている。また、デルタシグマ変調用サンプリングクロックの周波数fsはfbの4倍(N=4)としている。そのため、図9の例では、元のサンプリングレートに対するオーバーサンプリング比は128となる(実際の信号帯域は4.5MHzであるので、実質のオーバーサンプリング比は218相当である)。
図8に示したサンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路20は、内挿補間処理を行っていない。そのため、振幅成分信号A(t)は、元のサンプリングレートの32倍でオーバーサンプリングされる。更に、デルタシグマ変調器113は、その4倍のサンプリングクロックで、Nサンプル分、すなわち図9の例では4サンプル分ホールドされた振幅成分信号を読み込む。そのため、実際の振幅変化に対しては、オーバーサンプリング比は確保できていない。
しかし、図9に示す通り、LTE 5MHz OFDMA信号のような狭帯域信号の場合には、振幅の最も速い4.5MHzの変化に対して、デルタシグマ変調器113の入力信号における上述のサンプル&ホールドの影響は小さい。従って、デルタシグマ変調器113におけるオーバーサンプリング比に対する理論値相当のノイズ特性が得られている。
次に、図10に、本発明に係る内挿補間回路107が無い、すなわち図8に示したサンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路20を使用した送信回路における、乗算器17の出力信号のスペクトル波形(変調キャリア対ノイズ比=C/N比)の他の例を示す。
図10の例では、ディジタルベースバンド信号生成部10の入力信号を、3GPPのE−UTRAにおけるChannel Bandwidthが20MHzのLTE OFDMA信号(E−UTRA テストモデル3.1)としている。また、ディジタルベースバンド信号生成部10は、LTE 20MHz OFDMA信号の元のサンプリングレート30.72MHzの8倍の245.76MHzまで、fbをアップサンプリングしている。また、デルタシグマ変調用サンプリングクロックの周波数fsは、図9と同一の条件の、fbの4倍(N=4)としている。そのため、図10の例では、元のサンプリングレートに対するオーバーサンプリング比は32となる(実際の信号帯域は18MHzであるので実質のオーバーサンプリング比は54相当である)。
尚、図9及び図10の例においては、単位帯域当たりの電力を同一としているため、信号の総電力は図9の例の方が6dB小さい。そのため、スペクトル波形における変調キャリアを0dBとしたキャリア対ノイズ比(C/N比)は、図9の例の方が6dB劣化するという条件になっている。
図10の例では、振幅成分信号A(t)は、元のサンプリングレートの8倍でオーバーサンプリングされる。更に、デルタシグマ変調器113は、その4倍のサンプリングクロックで、4サンプル分ホールドされた振幅成分信号を読み込む。そのため、実際の振幅変化に対しては、オーバーサンプリング比は確保できていない。LTE 20MHz OFDMA信号のような広帯域信号の場合には、振幅の最も速い18MHzの変化に対して、デルタシグマ変調器113の入力信号における上述のサンプル&ホールドの影響は大きい。
そのため、図10に示す通り、デルタシグマ変調器113におけるオーバーサンプリング比に対する理論ノイズ特性に比べて、変調キャリア近傍のノイズが劣化している。特にキャリア近傍のノイズは、バンドパスフィルタ19の阻止域よりも低周波で抑圧できないため、所望の無線特性を満足できなくなるという問題がある。
次に、デルタシグマ変調器113の入力段でのサンプル&ホールドの影響より、広帯域信号におけるキャリア近傍にノイズが発生することについて説明する。
ここでは、図11に示す通り、図4に示したサンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路12から、本発明に係る内挿補間回路107とデルタシグマ変調器113とを取り除いた、フリップフロップ回路114によるサンプル&ホールド回路21を想定する。更に、図12に示す通り、図4に示したサンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路12からデルタシグマ変調器113を取り除いた内挿補間回路22を想定する。
以下、図3に示したサンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路12を図11に示したサンプル&ホールド回路21に置き換えた送信回路の動作と、図3に示したサンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路12を図12に示した内挿補間回路22に置き換えた送信回路の動作と、を比較する。ここでは、ディジタルベースバンド信号生成部10の入力信号は図10で説明した際と同一のLTE 20MHz OFDMA信号とし、fb、fs、Nの関係も図10で説明した際の条件と同一とする。
図11及び図12の回路の相違点は、本発明に係る内挿補間回路107の有無にある。尚、図11及び図12の回路は共に、既に説明済みの回路から一部の機能を取り除いた回路であるため、図面の説明は省略する。
図3に示したサンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路12を図11に示したサンプル&ホールド回路21に置き換えた送信回路と、図3に示したサンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路12を図12に示した内挿補間回路22に置き換えた送信回路は共に、デルタシグマ変調器113が無い。そのため、振幅成分信号A(t)が図11及び図12の回路でそれぞれサンプリングレートが変換された振幅成分信号A”(t)は、乗算器17で位相変調信号P(t)と乗算される。この乗算結果である信号e”(t)は、上記式4のA(t)をA”(t)に置き換えた、以下の式18で表される。
Figure 2014192574
尚、上記式18におけるP(t)は上記式5と同一である。
まず、図3に示したサンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路12を図11に示したサンプル&ホールド回路21に置き換えた送信回路では、本発明に係る内挿補間回路107が無い。そのため、振幅成分信号A”(t)が乗算器17で位相変調信号P(t)と乗算される際に、周波数fsのサンプリング(Δt=1/fs)において、位相変調信号P(t)が連続的に変化(位相回転)するのに対して、振幅成分信号A”(t)はNサンプル、すなわち、この例では4サンプル毎にステップ的に変化する。
これに対して、図3に示したサンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路12を図12に示した内挿補間回路22に置き換えた送信回路では、本発明に係る内挿補間回路107が有る。そのため、振幅成分信号A”(t)は内挿補間回路107によって、近似的ではあるが内挿補間処理された信号となる。そのため、振幅成分信号A”(t)が乗算器17で位相変調信号P(t)と乗算される際に、周波数fsのサンプリング(Δt=1/fs)において、振幅成分信号A”(t)は連続的に変化する。
本発明に係る内挿補間回路107の有無に応じた以上の差分を、デルタシグマ変調器が無い状態で表したものを図13−a及び図13−bに示す。図13−a及び図13−bは、サンプリングレートが変換された上記振幅成分信号A”(t)と位相変調信号P(t)とを乗算器17で乗算した信号の信号波形(一部)を直交座標平面で表したものである。図13−aは、本発明に係る内挿補間回路107が無い、図11に示したサンプル&ホールド回路21の場合の例である。また、図13−bは、本発明に係る内挿補間回路107が有る、図12に示した内挿補間回路22の場合の例である。
図13−aに示す通り、本発明に係る内挿補間回路107が無い場合の信号波形においては、位相はサンプル毎に連続的に回転しているが、振幅は4サンプル毎にステップ的に変化している。このことから、図13−aに示した信号波形は、本来あるべき軌跡から大きく外れていることがわかる。
これに対して、図13−bに示す通り、本発明に係る内挿補間回路107が有る場合の信号波形においては、サンプル毎の連続的な位相回転に対し、振幅もほぼサンプル毎に連続的に変化している。
図14に、図13−a及び図13−bに示した信号のスペクトル波形を示す。
図14に示す通り、本発明に係る内挿補間回路107が無い、サンプル&ホールド回路21の場合には、上述の本来あるべき軌跡からの乖離によって歪が発生しており、当該歪のキャリア近傍の成分が、図10におけるキャリア近傍のノイズに相当していることがわかる。
この歪は、非線形歪ではなく、振幅の変化速度に依存する歪である。この歪の影響は、例えば狭帯域の場合には、サンプルに対する振幅の変化が緩やかであるため、あるべき軌跡からの乖離影響が相対的に小さくなり、発生する歪は小さいものとなる。
一方、本発明に係る内挿補間回路107が有る場合には、上述の通り、近似的ではあるが小規模回路で内挿補間処理が実現されている。そのため、完全に歪を無くせてはいないが、デルタシグマ変調で発生する量子化ノイズよりも十分低いレベルまで、歪を低減することができている。
上述の通り、関連技術においては、理想的な内挿補間処理を実現するには、数GHzのクロックで動作するディジタルRF回路によって高次のフィルタ回路を構築することが必要であった。しかし、ディジタルRF回路による構築は実現性の難易度が非常に高いことから、本発明で提案した、小規模回路で実現できる内挿補間回路107の効果は大きい。
最後に、図15に、本発明に係る内挿補間回路107を実装したサンプリングレート変換型デルタシグマ変調回路12を使用した、図3に示した送信回路における、乗算器17の出力信号のスペクトル波形(変調キャリア対ノイズ比=C/N比)の一例を示す。
図15の例では、ディジタルベースバンド信号生成部10の入力信号を、3GPPのE−UTRAにおけるChannel Bandwidthが20MHzのLTE OFDMA信号(E−UTRA テストモデル3.1)としている。尚、図15の条件は、内挿補間回路107が有るという条件以外は、図10で説明した際と同一条件である。
図15に示す通り、本実施形態の送信回路の場合は、図10に示した上述のキャリア近傍の歪が改善され、デルタシグマ変調における理論値相当のノイズ特性が得られていることがわかる。そのため、デルタシグマ変調器113のノイズシェーピング特性で高周波側に移動分布させた量子化ノイズは、スイッチング増幅器18の後段のバンドパスフィルタ19によって抑圧することができる。よって、所望の無線特性を満足することが可能となる。
以上の通り、本実施形態の送信回路によれば、小規模回路のままで、量子化ノイズを低減することができ、また、デルタシグマ変調用サンプリングクロックを、搬送波と同期させることができると共に、デルタシグマ変調器に入力される振幅成分信号のデータ自体とも同期させることができる。
(4)他の実施形態
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
例えば、図4においては、デルタシグマ変調器113を、1次デルタシグマ変調器を用いて実現した例を示しているが、高次のデルタシグマ変調器を用いて実現することも考えられる。本発明の効果は、デルタシグマ変調器113の次数には関係なく得られるものである。尚、高次のデルタシグマ変調器を用いた場合も周辺構成に変化は無い。
また、乗算係数保持部106の乗算係数1/Nと、分周器115のN分周クロックと、におけるNを変更する回路を設けることも考えられる。これにより、任意のfbとfsに対応することが可能となる。
更に、内挿補間回路107に関しては、上述の通り、関連技術においては、理想的な内挿補間処理を実現するには、数GHzのクロックで動作するディジタルRF回路によって高次のフィルタ回路を構築することが必要であった。しかし、その実現性の難易度が非常に高いことから、図4においては、小規模回路で実現できる内挿補間回路107の例を示している。しかし、回路規模が大きくなることを許容すれば、高次のフィルタ回路で内挿補間処理を実現する構成も、本発明の構成に含まれることは言うまでもない。
本出願は、2013年5月31日に出願された日本出願特願2013−115437を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (4)

  1. ベースバンド信号の振幅成分信号をデルタシグマ変調して振幅パルス変調信号を出力するデルタシグマ変調器と、前記ベースバンド信号の角度成分信号を搬送波で直交変調して位相変調信号を出力する直交変調器と、前記振幅パルス変調信号と前記位相変調信号とを乗算し、当該乗算結果を電力増幅器に出力する第1の乗算器と、を有する送信回路であって、
    前記位相変調信号をパルス信号に変換する比較器と、
    ベースバンドクロックで動作する回路と前記デルタシグマ変調器との間に設けられた非同期クロック乗せ換え部及び内挿補間回路と、を更に有し、
    前記デルタシグマ変調器は、前記比較器が前記位相変調信号を変換したパルス信号をサンプリングクロックとして使用して動作し、
    前記非同期クロック乗せ換え部は、前記ベースバンドクロックに同期した振幅成分信号を、前記サンプリングクロックをN(Nは2以上の自然数)分周したN分周クロックに同期した振幅成分信号に変換して前記内挿補間回路に出力し、
    前記内挿補間回路は、前記N分周クロックにおける1サンプルの変化量と前記サンプリングクロックにおける1サンプルの変化量とが同一となるように、前記非同期クロック乗せ換え部の出力信号を内挿補間して前記デルタシグマ変調器に出力する、送信回路。
  2. 前記非同期クロック乗せ換え部は、
    前記ベースバンドクロックに同期した振幅成分信号を入力側要求信号として出力する第1の論理ブロックと、
    前記ベースバンドクロックに同期した前記入力側要求信号を、前記N分周クロックに同期した振幅成分信号に変換して前記内挿補間回路に出力すると同時に、当該振幅成分信号を前記N分周クロックに同期した出力側確認信号として出力する第2の論理ブロックと、
    前記N分周クロックに同期した前記出力側確認信号を、前記ベースバンドクロックに同期した入力側確認信号に変換して出力する第3の論理ブロックと、
    前記入力側要求信号と前記入力側確認信号とのハンドシェイク処理を行う第4の論理ブロックと、を含む、請求項1に記載の送信回路。
  3. 前記内挿補間回路は、
    前記N分周クロックで動作し、第1の加算器及び第1の1サンプル遅延素子から構成される第1の回路ブロックと、
    前記サンプリングクロックで動作し、第2の加算器及び第2の1サンプル遅延素子から構成される第2の回路ブロックと、
    前記サンプリングクロックで動作する第2の乗算器と、を含み、
    前記第1の1サンプル遅延素子は、前記非同期クロック乗せ換え部の出力信号を1サンプル分遅延させて出力し、
    前記第1の加算器は、前記非同期クロック乗せ換え部の出力信号から前記第1の1サンプル遅延素子の出力信号を減算し、当該減算結果を出力し、
    前記第2の1サンプル遅延素子は、前記第2の加算器の出力信号を1サンプル分遅延させて出力し、
    前記第2の加算器は、前記第1の加算器の出力信号と前記第2の1サンプル遅延素子の出力信号とを加算し、当該加算結果を出力し、
    前記第2の乗算器は、前記Nを用いた乗算係数1/Nを前記第2の加算器の出力信号に乗算し、当該乗算結果を前記デルタシグマ変調器に出力する、請求項1又は2に記載の送信回路。
  4. 前記N分周クロック及び前記乗算係数1/Nにおける前記Nを変更する手段を更に有する、請求項3に記載の送信回路。
JP2015519793A 2013-05-31 2014-05-19 送信回路 Active JP6090441B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013115437 2013-05-31
JP2013115437 2013-05-31
PCT/JP2014/063200 WO2014192574A1 (ja) 2013-05-31 2014-05-19 送信回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2014192574A1 true JPWO2014192574A1 (ja) 2017-02-23
JP6090441B2 JP6090441B2 (ja) 2017-03-08

Family

ID=51988609

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015519793A Active JP6090441B2 (ja) 2013-05-31 2014-05-19 送信回路

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9584349B2 (ja)
EP (1) EP3007398A4 (ja)
JP (1) JP6090441B2 (ja)
WO (1) WO2014192574A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI587663B (zh) * 2016-01-25 2017-06-11 國立交通大學 二位元相位偏移解調變器
DE102016106790B4 (de) * 2016-04-13 2022-02-24 Ferdinand-Braun-Institut gGmbH, Leibniz- Institut für Höchstfrequenztechnik Modulator für einen digitalen Verstärker
US10566994B2 (en) * 2016-12-19 2020-02-18 Cable Television Laboratories, Inc. System and methods for virtualizing delta sigma digitization
US10763963B2 (en) 2016-12-19 2020-09-01 Cable Television Laboratories, Inc System and methods for efficient digitization in hybrid fiber-coaxial networks
US10805058B2 (en) 2016-12-19 2020-10-13 Cable Television Laboratories, Inc. Systems and methods for mapping and demapping digitized signals for optical transmission

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004072735A (ja) * 2002-06-13 2004-03-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 送信回路装置、及び無線通信装置
WO2011078120A1 (ja) * 2009-12-21 2011-06-30 日本電気株式会社 Rf信号生成回路及び無線送信機
JP2011135200A (ja) * 2009-12-22 2011-07-07 Fujitsu Ltd 送信回路
WO2013035523A1 (ja) * 2011-09-09 2013-03-14 日本電気株式会社 Rf信号生成回路、及び送信機

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6590940B1 (en) 1999-05-17 2003-07-08 Ericsson Inc. Power modulation systems and methods that separately amplify low and high frequency portions of an amplitude waveform
JP3878029B2 (ja) 2001-02-22 2007-02-07 松下電器産業株式会社 送信回路装置
EP1235403B1 (en) * 2001-02-22 2012-12-05 Panasonic Corporation Combined frequency and amplitude modulation
JP3844352B2 (ja) 2003-08-07 2006-11-08 松下電器産業株式会社 送信装置
US7026868B2 (en) * 2003-11-20 2006-04-11 Northrop Grumman Corporation Variable supply amplifier system
JP4518968B2 (ja) 2004-01-26 2010-08-04 パナソニック株式会社 送信回路
JP2006333450A (ja) 2005-04-28 2006-12-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 極座標変調回路、極座標変調方法、集積回路および無線送信装置
JP4394620B2 (ja) 2005-09-12 2010-01-06 Necアクセステクニカ株式会社 非同期ブロック間のハンドシェイク信号同期化回路およびそれの動作方法
US8411788B2 (en) * 2005-11-18 2013-04-02 Qualcomm, Incorporated Digital transmitters for wireless communication
JP4047890B2 (ja) 2006-01-11 2008-02-13 株式会社ルネサステクノロジ D/aコンバータ
US8130865B2 (en) * 2008-10-31 2012-03-06 Infineon Technologies Ag Digital modulation jitter compensation for polar transmitter

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004072735A (ja) * 2002-06-13 2004-03-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 送信回路装置、及び無線通信装置
WO2011078120A1 (ja) * 2009-12-21 2011-06-30 日本電気株式会社 Rf信号生成回路及び無線送信機
JP2011135200A (ja) * 2009-12-22 2011-07-07 Fujitsu Ltd 送信回路
WO2013035523A1 (ja) * 2011-09-09 2013-03-14 日本電気株式会社 Rf信号生成回路、及び送信機

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6016049938; Hironori IZUMI, Michiaki KOJIMA, Yohtaro UMEDA, Osamu TAKYU: 'Comparison between Quadrature- and Polar-modulation Switching-mode Tranmitter with Pulse-density Mod' Advanced Communication Technology (ICACT),2013 15th International Conference on , 201301, pp.1140-114&# *

Also Published As

Publication number Publication date
JP6090441B2 (ja) 2017-03-08
US20160127162A1 (en) 2016-05-05
WO2014192574A1 (ja) 2014-12-04
US9584349B2 (en) 2017-02-28
EP3007398A1 (en) 2016-04-13
EP3007398A4 (en) 2017-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6090441B2 (ja) 送信回路
JP5899240B2 (ja) 直交変調システムを使用する無線音声装置
JP5006403B2 (ja) 無線周波数増幅器のスイッチ変調
JP6983331B2 (ja) 無線周波数(rf)送信機及びrf送信の方法
EP2509218B1 (en) System and method for generating a pulse-width modulated signal
KR101922108B1 (ko) 병렬 구조의 디지털 무선 송신기 및 이를 포함하는 무선 통신 시스템
Ye et al. An FPGA based all-digital transmitter with radio frequency output for software defined radio
JP6096904B2 (ja) デジタルアナログ変換器
US9077391B2 (en) Transmitter front-end device for generating output signals on basis of polyphase modulation
US20110007836A1 (en) Sample rate conversion in delta-sigma modulators
US8970406B2 (en) Interleaved multipath digital power amplification
JP5347892B2 (ja) 送信器
JP5920109B2 (ja) 歪補償装置、歪補償方法、歪補償プログラム、送信機、及び1bitオーディオ装置
JP6229738B2 (ja) 送信装置及びその制御方法
Van Zeijl et al. On the attenuation of DAC aliases through multiphase clocking
Thiel et al. Digital asynchronous signal interpolation and clock domain crossing
EP2733846B1 (en) Envelope modulator and method of operating an envelope modulator
CN105281775A (zh) 数模转换电路及方法
JP5382058B2 (ja) 高周波増幅装置
JP5271251B2 (ja) Δς変換器を用いて複数の帯域のrf信号を同時に送信する送信機及びプログラム
JPH0951271A (ja) 信号発生装置およびこれを用いた送信装置
Ye et al. Interactive presentation: An FPGA based all-digital transmitter with radio frequency output for software defined radio
JP2013255218A (ja) 信号変換装置及び送信機

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170123

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6090441

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150