JPWO2014188476A1 - ヘルスケア情報処理システム - Google Patents

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Abstract

質の良いヘルスケア情報/医療データを効率的に蓄積するシステムを提供する。ヘルスケア情報を蓄積するシステムが、前記ヘルスケア情報をデータ提供者のコンピュータから受信する受信部と、前記ヘルスケア情報を評価する医学ないし医療に関する条件を記憶する記憶部と、前記受信したヘルスケア情報と前記条件から前記ヘルスケア情報の価値を評価する評価部と、及び、前記価値に基づいて、前記ヘルスケア情報を蓄積する料金を決定する課金部を有する。

Description

本発明は、ヘルスケア情報を処理するシステムに関係し、特に、ヘルスケア情報を蓄積するシステムに関係する。
本技術分野の背景技術として、特許文献1がある。この文献には、最終的な診断を行う診断医が利用する各検査項目の読影レポートについて、作成元の読影医の所見の内容および検査依頼との整合性を客観的に評価することで、レポートの品質を評価する記載がある。この文献では、診断医の依頼に対して、どれだけ明確に返答しているかの観点でレポートの品質を評価している。一方、特許文献2には、ストレージ課金に関する内容が記載されているが、データアクセス速度の観点で課金料金を算定している。
特開2006-059063号 特開2006-113824号
診療データは多種多様であり、限られた診療時間内で、詳細な情報を全て記録できないことが多い。例えば、電子カルテは診療データを記録するシステムであるが、検体検査や処方などのオーダ情報や診療報酬請求情報など、日常業務を遂行するに必要な範囲の記録にとどまり、臨床研究などのデータの2次利用を目的とした、データの充実(一定の条件を満たすデータの充実)は優先されない傾向にある。したがって、EHR(Electronic Health Record)などの診療データの電子保管が進展しても、複数医療プロバイダー間でのデータ共有は可能になるものの、そのデータを分析して、費用対効果の高い診断治療ガイドラインを探索するなどの使い方に関しては限界がある。
本発明の目的は、質の良いヘルスケア情報/医療データを効率的に蓄積するシステムを提供することである。
上記目的は、ヘルスケア情報を蓄積するシステムが、前記ヘルスケア情報をデータ提供者のコンピュータから受信する受信部と、前記ヘルスケア情報を評価する医学ないし医療に関する条件を記憶する記憶部と、前記受信したヘルスケア情報と前記条件に基づいて、前記ヘルスケア情報を蓄積する料金を決定する課金部を有することによって、達成される。
本システムにより、データ提供者のヘルスケア情報を蓄積する際に、医学ないし医療に関する条件に基づいて、データ提供者に対するヘルスケア情報を蓄積する料金を決定することが可能となる。この結果、蓄積されるヘルスケア情報が医学に関する条件に合っているか否かによって、ヘルスケア情報を保管する料金を変えることが可能となり、医学に関する条件に合った質の良いヘルスケア情報(2次利用可能なデータ)の入力を促し、効率的に質の良い医療データを効率的に蓄積可能となる。
実施例1、実施例2に関わるシステム構成図である。 実施例1を説明するフローチャートである。 対象エピソードテーブルの例である。 患者テーブルの例である。 エピソードテーブルの例である。 診療行為テーブルの例である。 検査結果テーブルの例である。 処方テーブルの例である。 関連テーブルの例である。 診断治療知識に関するデータ構造の例である。 検査-適応疾患テーブルの例である。 薬剤-適応疾テーブルの例である。 実施例1を説明するフローチャートである。 実施例1を説明するフローチャートである。 医療機関テーブルの例である。 所見ファイルに関するデータ構造の例である。 質評価用所見テーブルの例である。 実施例1を説明するフローチャートである。 課金情報テーブルの例である。 データ購入量テーブルの例である。 データ購入量と割引率の基準値の関係を説明する図である。 実施例1、実施例2で使用する所見入力画面に関するフローチャートである。 所見入力情報に関するデータ構造の例である。 所見入力画面の例である。 課金情報明細書の例である。 実施例2を説明するフローチャートである。 実施例2を説明するフローチャートである。 実施例2を説明するフローチャートである。 検索テンプレートのデータ構造の例である。 類似症例テーブルの例である。 質評価用類似症例テーブルの例である。 実施例2を説明するフローチャートである。 実施例1、実施例2に関わるハードシステム構成図である。
以下、本発明の実施例を、図面を用いて説明する。
(実施例1)
図1は、本実施例のシステム全体の構成を示す。ヘルスケア情報サービス事業者101は、データ提供者102が提供する患者の病状や健診データ等の診療データを保管するサービスを、データ提供者に対して提供する。一方、データ消費者103は、ヘルスケア情報サービス事業者が保管した診療データから必要な診療データを購入し、研究開発等に役立てる。この際、ヘルスケア情報サービス事業者は、データ消費者が要求する条件(診療データの項目、品質、量、等)を満たす診療データを選択し、データ消費者へ提供する。そして、ヘルスケア情報サービス事業者101は、データ消費者に提供するデータの条件によって販売するデータの価格を変化させ、また、データ提供者が提供するデータの項目、品質、量、等によって保管に係る費用を変化させる。
ヘルスケア情報サービス事業者101は、コンテンツ管理システム104、会員管理システム109、課金システム110を有する。コンテンツ管理システム104は、データ提供者から預かるデータを管理するデータ管理部105、データ提供者のデータの価値をデータの量、品質、項目等で、評価するデータ価値評価部106、データ消費者103へデータ販売を管理するデータ販売部107、データ管理部105が管理するヘルスケアデータを保管するストレージ108からなる。会員管理システム109は、本ヘルスケア情報サービス事業者101のサービスの提供を受ける、データ提供者102およびデータ消費者103を管理する。また、課金システム110は、データ提供者102のデータ保管料やデータ消費者103のデータ購入料の課金情報を管理する。
データ提供者102は、病院や診療者や健診施設等であり、ここで発生する各種診療データ(患者毎の病名、症状、診療行為、処方)、健診データ(定期健康診断における診療行為、等)に関して、これらのデータ保管をヘルスケア情報サービス事業者に依頼する。データ保管料は、ヘルスケア情報サービス事業者からデータ提供者に請求され、データ提供者はデータ保管料をヘルスケア情報サービス提供者に、銀行振り替え等を利用し支払う。
データ消費者103は、医療研究機関や保険者や製薬会社であり、患者の治療方法の研究や、健康増進のための健康状態の管理や予防や、薬の治験対象者の選定等のために、ヘルスケア情報サービス事業者に、データ提供者が預けたデータから必要なデータの提供を依頼し、データを入手する。データ消費者は、必要な情報の提供を受けると、その代金(データ購入料)をヘルスケア情報サービス事業者に支払う。この支払いが、ヘルスケア情報サービス事業者の収益となり、また、データ提供者が支払うヘルスケア情報サービス事業者へ支払うデータ保管料の割引に利用される。これにより、データ提供者は低料金で診療データを保管できるようになり、診療データをヘルスケア情報サービス事業者に診療データを更に保管する動機付けになり、結果として、データ保管が更に進むことになる。一方、データ保管が進み大量のデータが保管されるようになれば、データ消費者は必要なデータを入手可能となり、所望のデータ入手が容易になる。
ここで、図1を実現するハードシステム構成について図33を用いて説明する。
ヘルスケア情報サービス事業者101は、データセンタやサーバ等のコンピュータ3301でプログラム(会員管理システム109用のプログラム、課金システム110用のプログラム、データ管理部105のプログラムやデータ価値評価部用106のプログラムや、及び、データ販売部107のプログラム等を含むコンテンツ管理システム104用のプログラム、等)を実行することで実現される。コンピュータ3301は、プログラムを実行しデータを処理する演算装置であるCPU3302、前述のプログラムやデータ等を記憶するメモリ/記憶装置3305(図1のストレージ108はここに配置される)、データ提供者やデータ消費者と、通信回線やインターネット等の通信ネットワーク3307を介してデータを送受信する通信インタフェース3306、管理端末3304との入出力インタフェース3303、等から構成される。管理端末(管理装置)は、入出力装置を有し、オペレータによる、コンピュータへのプログラムやデータの入力、または、診療データのストレージでの記憶状況や課金状況等を表示することに使用される。
データ提供者102は、データ提供者が使用するコンピュータ3310を用いて、医者や健康指導者等がコンピュータの入出力機器3313から入出力インタフェース3312を経由して入力した診療データを、ヘルスケア情報サービス事業者に、診療データを所定のフォーマットで、通信回線等を介して送信する。ここで、コンピュータは、CPU3308、メモリ/記憶装置3309、通信ネットワーク3307との通信インタフェース3311、入出力機器3313、入出力機器の入出力インタフェース3312等で構成され、メモリ/記憶装置上のプログラムを実行することで、入出力機器から入力される診療データをコンピュータに取り込み、ヘルスケア情報サービス事業者へ診療データが送信する。また、データ提供者のコンピュータは、ヘルスケア情報提供業者のコンピュータから発行されるデータ保管料の請求する請求書を受信すると、自動的に銀行に支払い指示を出し、銀行からヘルスケア情報サービス事業者に支払いをするようにしてもよい。
データ消費者103は、ヘルスケア消費者が使用するコンピュータ3315を用いて、希望する診療データを指定した要求を含む要求メッセージ/信号/パケット等をヘルスケア情報サービス事業者が有するコンピュータへ送信する。そして、データ消費者103のコンピュータは、指定した診療データをヘルスケア情報サービス事業者のコンピュータから受信し記憶する。データ消費者はこの記憶した診療データを分析することで、データ消費者が本来の研究や健康増進業務を進めることが可能となる。ここで、コンピュータ3315は、CPU3314、メモリ/記憶装置3315、通信ネットワーク3307との通信インタフェース3317、入出力機器3319、入出力機器との入出力インタフェース3319等で構成され、メモリ/記憶装置上のプログラムを実行することで、必要な診療データをヘルスケア情報サービス事業者へ依頼し、また、依頼したデータを受信する。データ消費者のコンピュータは、依頼した診療データを受診すると、自動的に銀行に支払い指示を出し、銀行からヘルスケア情報サービス事業者に支払いをするようにしてもよい。
以下、上記を実現するシステムが扱うデータ構成について説明する。
図3は対象エピソードテーブル301を示す。本テーブルは、個々のエントリの通し番号である通番304、データ価値評価等の処理対象とするエピソードを特定する対象エピソード番号302、当該エピソードを表す状態名303から構成される。ここで、状態名ごとに対象エピソード番号は一意に決まる。また状態名は、病名、身体所見名称、抗がん剤投与等の治療計画名称からなる。また、定期健康診断も状態名となり得る。本テーブルは、データ価値評価等の処理対象となるエピソードを管理するマスターテーブルであり、データ管理部105によりヘルスケア情報サービス事業者が管理端末3304から作成するものである。ヘルスケア情報サービス事業者は、この対象エピソードテーブルを作成して、収集するデータの対象を指定する。データ提供者が提供するデータは、この対象ごとに整理され管理されることになる。例えば、データ消費者のニーズが高いエピソードにのみ、データ価値評価等の処理対象を制限するために活用するが、全エピソードを登録しても問題はない。
図4は、患者テーブル401を示す。本テーブルは、患者の基本情報を管理するマスターテーブルであり、患者を識別する患者ID402,患者の氏名404、患者の生年月日405、患者の性別406、患者が診療を受けている医療機関を識別する識別子である医療機関ID403から構成される。これらのデータは、データ提供者102がヘルスケア情報サービス事業者101に提供するものであり、データ管理部105がこれらデータをストレージ108に格納する。
図5は、エピソードテーブル501を示す。本テーブルは、個々のエントリの通し番号であるエピソード番号502、患者を識別する患者ID503、エピソードを表す状態名509、当該状態名に対応するレコードを図3の対象エピソードテーブルから参照するための対象エピソード番号506、エピソードの開始日507と、治癒や死亡など当該エピソードの帰結である転帰508、当該エピソードに関係するデータの総量であるデータ量504、当該エピソードに関連したデータに対して診断治療知識にもとづき計算したデータの整合度505から構成される。対象エピソード番号506であるが、図3の対象エピソードテーブルに、該当する状態名がない場合には空値となる。また、データ量は、図9の関連テーブル、図6の診療行為テーブル、図7の検査結果テーブル、図8の処方テーブルから、当該エピソードに関連するレコード全ての合計バイト数とする。
図6は、診療行為テーブル601を示す。本テーブルは、個々のエントリの通し番号であるオーダ番号602、患者を識別する患者ID604、当該患者に実施された診療行為に関する行為名603、当該診療行為に関する開始日605と終了日606から構成される。行為名603には、検査、処置、手術などの医療行為に関する名称が記載される。
図7は、検査結果テーブル701を示す。本テーブルは、図6の診療行為テーブルにエントリされた検体検査に関する結果を管理するテーブルであり、診療行為テーブルにおける、どの検体検査の結果であるかを特定するためのオーダ番号702、患者を識別する患者ID706、検査名称である検査名703、この検査名の検査結果数値である値704と、その単位705から構成される。一つの検体検査に関して複数の検査が実際されるので、同じオーダ番号に関して複数のレコードが存在することがある。図6は2つの場合を示している。
図8は、処方テーブル801を示す。本テーブルは、個々のエントリの通し番号である処方番号802、患者を識別する患者ID804、処方された薬剤に関する薬剤名803、当該薬剤の処方量805および処方日806から構成される。
図6、図7、図8は、ある患者に対して行われた医療行為に関する記録であるが、これららのテーブルだけでは、各医療行為が、どのエピソードに関係するか判断できない。図9の関連テーブル901では、この関係を特定するために用いる。本テーブル901は、個々のエントリの通し番号である関連番号905、患者を識別する患者ID906、図5のエピソードテーブルから対象となるエピソードを参照するためのエピソード番号902、図6の診療行為テーブルと図8の処方テーブルのうち、どちらの医療行為に関係するか指定するためのテーブル名903、当該テーブル名で指定されたテーブル内のレコードを参照するための参照番号904から構成される。この参照番号904は、診療行為の場合は図6の診療行為テーブル601のオーダ番号602を参照し、処方の場合は図8の処方テーブル801の処方番号802を参照することになる。
また、図4、図5のデータ量と整合度以外のデータの部分(エピソード番号、患者ID、状態名、対象エピソード番号、開始日、転帰)、図6、図7、図8、及び、図9のデータは、データ提供者がヘルスケア情報サービス事業者に提供する情報であり、データ管理部が、データ提供者のコンピュータからネットワークを介して受信したとき、受信したデータにもとづき、ストレージの各テーブルに格納する。
図10は、診断治療知識の例を示す。図10に示す例では、診断治療知識はファイルの構造を有しており、患者の症状を表す状態(「強い胸痛」、等)、前記状態のとき通常行われる検査と検査結果から判断される病名(セクション1001)、前記状態のとき通常患者に投与される「アスピリン」、「モルヒネ」、等の投薬(投薬名)(セクション1002)、前記状態のとき通常行われる医療処置である「心臓カテーテル」等の診療行為(診療行為名)(セクション1003)、更に、病名を検査結果から判断するための条件(CK>197、トロポニン>0.25)(セクション1004)等の複数の項目から構成される。これら診断医療知識は、医療分野で広く認知された定説となっている知識である。ヘルスケア情報サービス事業者は、種々の症状に対するこのような知識を、事前に、例えば管理端末3304からストレージ108に格納しておく。この診断医療知識は、データ提供者が提供する診療データの質を評価する際に使用される。診療データの質は、この知識と、どの程度一致するかで質/価値が評価されることになる。
図11は、検査-適応疾患テーブル1101を示す。本テーブルは、各検査の適応疾患を管理するマスターテーブルであり、診断治療知識の一つである。本テーブルは、検査名1102、当該検査に適応する病名から構成される。ここで、ある検査がある病名に対して適応であるとは、当該病名(1103)が疑われる場合に、当該検査の実施に妥当性があることを意味する。検査-適応疾患テーブルは、図10と同様に、データ管理部105によりヘルスケア情報サービス事業者が、事前に、ストレージに格納しておく。この診断医療知識は、データ提供者が提供する診療データの質を評価する際に使用される。診療データの質は、この知識と、どの程度一致するかで質が評価されることになる。
図12は、薬剤-適応疾患テーブル1201を示す。本テーブルは、各薬剤の適応疾患を管理するマスターテーブルであり、診断治療知識の一つである。本テーブルは、薬剤名1202、当該薬剤に適応する病名1203から構成させる。ここで、ある検査がある病名に対して適応であるとは、当該病名が疑われる場合に、当該薬剤の処方に妥当性があることを意味する。検査-適応薬剤テーブルは、図10と同様に、データ管理部105によりヘルスケア情報サービス事業者が、事前に、ストレージに格納しておく。この診断医療知識は、データ提供者が提供する診療データの質を評価する際に使用される。診療データの質は、この知識と、どの程度一致するかで質が評価されることになる。
図2は、ヘルスケア情報サービス事業者のコンピュータのCPUで実行されるデータ価値評価部106(プログラム)の処理フローを示す。データ価値評価部106は、データ管理部105がストレージ108に格納したヘルスケア(診療)データのデータ価値を評価する処理を実行する。データ価値評価部106は、データ提供者102が提供したデータの記載内容に基づきデータの価値を評価する価値評価部203と、評価されたデータ価値に基づきデータ保管に対するビット単価を計算するビット単価計算部204と、ビット単価を基に課金する際の課金額を更新する課金情報更新部205とから構成される。
記載内容に基づく価値評価部203は、エピソード、診療行為、検査結果、等のデータが、所望の対象や項目や内容や品質で収集されているかを評価するためのチェック(例えば、事前に準備された指標や事前に定義された項目との整合性をチェック)を行うステップ206と、エピソードごとの所見(検査項目、検査結果、診断結果、処方、等)が入力されているか否かをチェックするステップ207とから構成される。なお、所見は、フリーテキストデータ定型入力で行われるものとする。ビット単価計算部204は、この評価したデータ価値に基づき、当該データ提供者のデータ保管に対するビット単価を計算し、課金情報更新処理205では、単価計算部204で計算したビット単価情報を、図1の課金システム109に通知する。
このように、データ価値評価部は、データ提供者が提供したデータを評価し、評価結果に基づきデータを保管するためのビット単価を計算し、保管費用を決定する。データを評価してビット単価を定めるので、例えば、評価結果が良いデータに対する保管料金を、評価結果が良くないデータに対する保管料金を安くすることで、データ提供者はデータ保管料を安く押さえる目的で質の良いデータを提供しよとし、ヘルスケア情報サービス事業者は効果的に質の良いデータを収集することができる。
図13は、記載内容に基づく価値評価部203の整合性チェック206の処理フローを示す。記載内容に基づく価値評価部203のステップ1301では、図3で示す対象エピソードテーブル301より全レコードを取得し、処理対象のエピソードのリストとしてメモリ3305上に管理する。ステップ1302では、このリストから対象エピソード(対象エピソード番号)を一つ選択する。ステップ1303では、もし対象となるエピソードが存在するなら、ステップ1304に進む。もし対象エピソードが存在しないなら、ステップ1319に進み処理を終了する。
ステップ1304では、図4の患者テーブル401から1レコードを取り出し患者(患者ID)を選択する。ステップ1305では、もし患者が存在すればステップ1306に進む。存在しないなら、ステップ1302に戻る。
ステップ1306では、ステップ1304で選択したレコードの項目402の患者ID、および、ステップ1302で選択したレコードの項目302の対象エピソード番号にもとづき、図5のエピソードテーブル501から、当該患者に対する当該エピソードを検索し、その一つを選択する。具体的には、エピソードテーブル501の項目503の患者IDと項目506の対象エピソード番号に適合するレコード/エピソードを選択する。
ステップ1307では、もしレコード/エピソードが存在するならステップ1308に進む。存在しないなら、ステップ1302に戻る。エピソードが存在する場合、このエピソード(対象エピソードに一致する患者)に関するデータが、整合性を評価される対象である。
ステップ1308では、ステップ1306で選択したエピソード/レコードについて、項目502のエピソード番号に基づき、図9の関連テーブル901を検索する。具体的には、関連テーブル901における項目902のエピソード番号と一致するレコードを選択する。ステップ1309では、もし上記レコードが存在するならステップ1310に進む。存在しないならステップ1304に戻る。
以上のステップ1301から1309までのステップを纏めると、データ提供者が依頼し保管されているデータから、状態名303毎に患者がいるか否か検索し、患者がいれば、その組合せ(状態名303と患者(患者ID))が選択されることになる。また、対象エピソードが複数あり、また、患者が複数いる場合は、ステップ1310から1318を実行毎に、その組合せで順次選択されることになる。
ステップ1310では、当該レコードのテーブル名903が診療行為であればステップ1311に進む。診療行為でなければ、ステップ1315に進む。
図9のテーブル名903が「診療行為」の場合、ステップ1308で選択したレコードについて、参照番号904にもとづき、図6の診療行為テーブル601のオーダ番号602を検索する(ステップ1311)。具体的には、参照番号904とオーダ番号602が一致するレコードを探索し、「人工透析」、「心臓カテーテル」、「検体検査」等の、行為名603を取得する。次に、ステップ1312では、ステップ1311で検索したレコードについて、行為名603が、「検体検査」の場合は、ステップ1313に進み、「検体検査」でないならばステップ1317に進む。「検体検査」の場合(ステップ1313)では、図7の検査結果テーブル701に対して、ステップ1308で選択したレコードの参照番号にもとづき検索を行う。具体的には、左記参照番号と検査結果テーブル701の項目702のオーダ番号と一致するものを探索する。一致したレコードについては、検査の名称である検査名703、検査の結果(数値)である値704、検査の結果の値の単位705を取得する。
ステップ1314では、図10に示される診断治療知識を検索する。ステップ1314の検索では、ステップ1302で選択した対象エピソード番号302に基づき、図10の病名セクション1001におけるエピソード番号と一致するファイルを探索する。このファイルに含まれる診断治療知識は、前述のステップで選択した対象エピソード番号と患者IDで指定される、データ提供者からの診療データの質を評価するのに使用される。
図9のテーブル名903が「診療行為」でない場合、ステップ1315では、ステップ1308で選択したレコードのテーブル名903が「処方」であればステップ1316に進む。ステップ1316では、図8の処方テーブル801に対して、ステップ1308で選択したレコードの参照番号にもとづき検索を行う。具体的には、左記参照番号と処方テーブル801の処方番号802とが一致するものを探索する。一致したレコードについては、の薬剤名803(「Bブロッカー」等)を取得する。ステップ1315で、テーブル名903が「処方」でないなら、即ち、選択したレコードが「診療行為」でも「処方」でもない場合は、本レコードに対する処理を終了し、ステップ1308へ戻る。
ステップ1317では、ステップ1314で選択した診断治療知識ファイル、図11の検査-適応疾患テーブル1101、図12の薬剤-適応疾患テーブル1201に基づき、ステップ1311、ステップ1313、ステップ1316で取得した、診療行為名、検査結果、処方薬剤の整合性チェックを行う。即ち、ある状態名に対して行った、診療、検査結果、処方薬剤、等が、事前に準備された医学知識(図10、図11、図12)(事前に準備された医学に関する条件「医学条件」)との一致度合い(整合度)のチェックを行う。
また、ステップ1317では、ステップ1306の対象エピソード番号に関係する、図5のエピソードテーブル501、図6の診療行為テーブル601、図7の検査結果テーブル701、図8の処方テーブル801、図9の関連テーブル901の全レコードのバイト数を求める。すなわち、図5のエピソードテーブルについては、当該対象エピソード番号に関し、対象エピソード番号505をサーチしてヒットしたレコードのバイト数、図9の関連テーブルについては、ヒットしたエピソードテーブルのレコードに含まれたエピソード番号502により、エピソード番号902をサーチしてヒットしたレコードのバイト数、図6の診療行為テーブルについては、ヒットした関連テーブルのレコードのうち、テーブル名903が「診療行為」のものに対して、その参照番号904によりオーダ番号602をサーチしてヒットしたレコードのバイト数、図7の検査結果テーブルについては、ヒットした診療行為テーブルのレコードのうち行為名603が「検体検査」のものに対して、そのオーダ番号602により、オーダ番号702をサーチしてヒットしたレコードのバイト数、図8の処方テーブルについては、ヒットした関連テーブルのレコードのうち、テーブル名903が「処方」のものに対して、その参照番号904により処方番号802をサーチしてヒットしたレコードのバイト数を求め、その合計バイト数を求める。
ステップ1318の結果記録では、上記求めた整合度、データ量(バイト数)は、図5の整合度505、データ量504に格納される。
以下、上記の整合チェック処理(ステップ1317)について具体例で説明する。図3の対象エピソードテーブル301の対象エピソード番号0002の「心筋梗塞」を取り上げる。図5のエピソードテーブル501のエピソード番号0002のレコードは、状態名が「心筋梗塞」である。このエピソード(心筋梗塞(エピソード番号0002))について図9の関連テーブル901において、テーブル名が「診療行為」については2つのレコードが、テーブル名が「処方」については1つのレコードが登録されている。診療行為の参照番号は、0002と0003である。図6の診療行為テーブル601において、診療行為の参照番号0002と0003とに対応するのは、オーダ番号0002と0003のレコードであり、そのレコードの行為名はそれぞれ、「心臓カテーテル」および「検体検査」である。この検体検査の結果は、図7の検査結果テーブル701において、オーダ番号0003のものであり、検査名が「CK」と「トロポニン」の2つがある。その値と単位は、「CK」に対して1500U/Lであり、「トロポニン」に対してである。一方、エピソード番号0002に関する関連テーブル901の処方については、参照番号は0002である。処方の参照番号0002に対応する図8の処方テーブル801の処方番号0002のレコードは、薬剤名がアスピリンとなっている。整理すると、エピソード番号0002の心筋梗塞に対する診療行為として、心臓カテーテルと検体検査が行われていたこと、そして、その検体検査はCKとトロポニンの2つが行われており、そのCKの結果は1500U/Lであり、トロポニンの結果は0.3Ng/mlであったこと、また、心筋梗塞に対する処方としてアスピリンが投与されたことが、データ提供者からヘルスケア情報サービス事業者に提供され、ストレージに格納されていたことが分かる。以上の検索結果に基づき、まず図11の検査-適応疾患テーブル1101、図12の薬剤-適応疾患テーブル1201、図10の診断治療知識ファイルに基づき整合性チェックを行う。
まず、検査-適応疾患テーブル1101において、項目1102の検査名の心臓カテーテルの適用疾患として、項目1103の病名1に心筋梗塞が記載されており、エピソード番号0002の心臓カテーテルと整合している。次に、薬剤-適応疾患テーブル1201において、項目1202薬剤名のアスピリンの適応疾患として、項目1203に心筋梗塞が記載されており、エピソード番号0002のアスピリンと整合している。
次に、図10の診断知識ファイルに基づき整合性をチェックする。まずセクション1001において、対象エピソード番号0002が記載されており、整合する。セクション1002の投薬において、アスピリンが記載されており整合するが、モルヒネは処方されていない。セクション1003の診療行為では、心臓カテーテルが記載されており整合する。また、セクション1004の検査結果判定では、CK>197とトロポニン>0.25となっており、エピソード番号0002は、この条件を満たしており整合している。
以上、エピソード番号0002では、モルヒネが処方されていない以外は、図10の診断治療知識ファイルと整合している。ここで整合度は、検査-適応疾患テーブル1101に整合している場合に0.3、薬剤-適応疾患テーブル1201に整合している場合に0.3、図10の診断治療知識ファイルに完全に整合しているときには0.4点、部分的に整合している場合には0.3とする。エピソード番号0002の場合には、診断治療知識ファイルに対する整合度が0.3となり、全体として、整合度は0.9となる。なお、整合度の値は、過去のデータの分析結果等に基づき、手変更可能である。
最後にステップ1318では、ステップ1317で求めた整合度とデータ量を、図5のエピソードテーブル501の項目505の整合度および項目504のデータ量に記録する。
図14は、ヘルスケア情報サービス事業者のコンピュータで実行される、記載内容に基づく価値評価部203のエピソードごとの所見入力チェック207の処理フローを示す。最初に、図14の処理フローで使用するデータについて説明する。
図15は、医療機関テーブル1501を示す。本テーブルは、会員管理システム109により、ヘルスケア情報サービス事業者が作成するものであり、データ提供者である医療機関を管理するためのマスターテーブルであり、医療機関を識別する医療機関ID1502と医療機関名1503から構成される。
図16は、診断データの経過記録ファイルであり、データ提供者102がヘルスケア情報サービス事業者に、診療等の経過の記録を依頼する際のデータ項目、データフォーマット例を示す。データの項目としては、患者を識別するための患者ID(Identifier、識別子)<Patient ID>1608、個々の病院や個々の診療所や個々の診断施設を識別する識別である医療機関ID<Provider ID>1607、年月日を識別するための日付<Date>1609、患者自身のコメントである<Subjective>1602、医者の所見である<Objective>1610、医者の解釈である<Assessment>1611、病気名である<Problem>1601、等を有する。前述の所見には、<Physical findings>1603(身体所見)、<Vital Signed>1605等で表記される、検査の種類、検査結果、治療行為、投薬、等が含まれ、所見の項目や内容に応じて自由に追加できる。データフォーマット構造は、例えば、図に示すようなXMLの構成である。
図17は、質評価用所見テーブル1701を示す。本テーブルは、データ提供者である医療機関ごと、所見にもとづくデータの質評価を行うための、評価指標を管理するテーブルである。評価対象である医療機関を識別する医療機関ID1702、評価対象となった対象エピソードを識別する対象エピソード番号1705、当該対象エピソードに関する経過記録に含まれる所見項目数である所見数1703、当該医療機関および対象エピソードに関する経過記録に対して、左記所見項目がどれくらい記載されているかの割合を示す記載割合1704、所見数および記載割合をエントリした登録日1706から構成される。このテーブルのデータは、ヘルスケア情報サービス事業者のデータ価値評価部106のエピソードごとの所見入力チェック207により生成される。
図14のステップ1401では、図3で示す対象エピソードテーブル301から全レコードを取得し、処理対象のエピソードのリストとしてメモリ上に管理するステップ1402では、このリストから対象エピソードを一つ選択する。ステップ1403では、もし対象となるエピソードが存在するなら、ステップ1404に進む。もし対象エピソードが存在しないなら、ステップ1410に進み処理を終了する。
ステップ1404では、図15の医療機関テーブル1501から1レコードを取り出し医療機関を選択する。ステップ1405では、もし医療機関が存在すればステップ1406に進む。存在しないなら、ステップ1402に戻る。
ステップ1406では、ステップ1402で選択した対象エピソードおよびステップ1404で選択した医療機関IDに関する全ての経過記録ファイルを、図1のヘルスケアデータが格納されているストレージ108から検索する。具体的には図16の構造を持つ経過記録ファイルに関し、タグ1601のProblemタグおよびタグ1607のProvider IDタグを調べ、当該医療機関IDと当該対象エピソードが記載された全ファイルを、図1のストレージ108から検索することになる。
ステップ1407では、ステップ1406で収集した経過記録ファイルに対して、タグ1603のObjective(所見)に現れるタグを調べ、その数をカウントする。なおステップ1407では、タグObjectiveを対象としているが、調べる対象となるタグをObjectiveに制限するわけではない。図16の場合、タグ1603のPhysical Findingsの中にタグ1604のKillipが存在する。これは、急性心筋梗塞に伴う左心不全の重症度分類(Killip分類)を表す。そのClassIIは、心不全(肺野の50%以下にラ音聴取、等)を示す。また、タグ1605のVital Signedの中に、タグ1606のSBPタグが存在する。これは、収縮期血圧を表す。以上から、図16の場合、所見タグが2つあることになる。このような探索を、ステップ1406で収集した全経過記録ファイルについて行う。
ステップ1408では、ステップ1407で収集した所見タグについて、ステップ1406で収集した全経過記録ファイルを対象に、実際に記載がなされている記載割合を求める。図16の場合は、KillipタグにはClass IIが記載されており、SBP タグには900mmHgが記載されている。もしステップ1407で収集した所見タグがKillipタグとSBP タグだけだとすると、このファイルの場合、両方とも記載があるので記載割合は100%になる。片方の場合は、50%となる。
ステップ1409では、ステップ1402で選択した対象エピソード、ステップ1404で選択した医療機関の医療機関ID、および、当該医療機関に関するステップ1407でカウントした所見タグの数と、ステップ1408で求めた記載割合を、図17の質評価用所見テーブルの項目1702の医療機関ID、項目1703の所見数、項目1704の記載割合に登録する。また、登録の日付である登録日1706を登録する。結果記録が終了すると、ステップ1404へ戻り、再度病院選択を行う。
全ての対象エピソードと全ての病院とに関して、記載割合の計算および記録が終了するまで、ステップ1402からステップ1410を実行する。
以上、図14を用いて説明したように、病院毎に、かつ、対象エピソード毎に、データ提供者が提供するデータの記載割合を記録することができる。この結果、この記載割合に応じた診療データの質の評価が可能となる。
図18は、ヘルスケア情報サービス事業者のコンピュータで実行される、図2のビット単価計算部204の処理フローを示す。まず、この処理フローで用いるテーブル(図19、図20)について説明する。
図19は、課金情報テーブル1901を示す。本テーブルは、データ提供者102である医療機関ごとに、データ保管料金の基準となるビット単価1904、および、ビット単価を計算するために必要となる評価情報を管理するテーブルである。医療機関を識別する医療機関ID1902、ビット単価を計算するに際して、割引のないビット単価1904である基準額に対し、何割割り引いたかの数値である割引率1903、当該医療機関のデータ保管量1905、このデータ保管量に対してデータの価値にもとづき割り引いたデータ量を表すデータ総量1906、診断医療知識にもとづき整合性をチェックし算出した整合度の当該医療機関の平均値である平均整合度1907、当該医療機関の所見項目数である所見数1908、当該医療機関における経過記録に対して、左記所見項目がどれくらい記載されているかの割合を示す平均記載割合1909から構成される。このテーブルのデータは、ヘルスケア情報サービス事業者のデータ価値評価部106が生成する。
図20は、データ購入量テーブル2001を示す。本テーブルは、各データ消費者103が購入したデータ量を、データ提供者ごとに管理するテーブルであり、データ消費者を識別するデータ消費者ID2002、データ提供者を識別するデータ提供者ID2003、当該データ提供者から購入したデータ量を表す購入量2004から構成される。本テーブルのデータは、ヘルスケア情報サービス事業者のデータ販売部107がデータの販売実績にもとづき生成する。
ビット単価計算部204は、図18のステップ1801では、図15の医療機関テーブル1501から1レコードを取り出し医療機関を選択する。ステップ1802では、もし医療機関が存在すればステップ1803に進む。存在しないなら、ステップ1815で、終了する。
ステップ1803では、図3で示す対象エピソードテーブル301から全レコードを取得し、処理対象のエピソードのリストとしてメモリ上に管理する。ステップ1804では、このリストから対象エピソードを一つ選択する。ステップ1805では、もし対象となるエピソードが存在するなら、ステップ1806に進む。もし対象エピソードが存在しないなら、ステップ1812に進む。
ステップ1806では、上記医療機関について、ステップ1804で選択した対象エピソードにもとづき、図5のデータ量504と整合度505が記入されたエピソードテーブル501と、図17の所見数1703と記録割合1704が記入された質評価用所見テーブル1701を検索する。
まず、図5のエピソードテーブル501については、図4の患者テーブル401の医療機関ID403を検索して、当該医療機関を受診している患者リストを作成する。そして、エピソードテーブル501から、前述の患者リストに含まれる患者IDを含むレコードを、患者ID503に着目して抽出した後に、抽出したレコードの項目506の対象エピソード番号によりさらに絞り込む。ここで絞り込んだ全レコードに対して、項目504のデータ量を取り出し、その合計を計算する。纏めるとステップ1806では、選択した医療機関に対して、対象エピソードを対象に、該当する全患者分のデータ量の合計値を計算する。
更に、ステップ1806では、図17の質評価用所見テーブル1701について、対象エピソード番号1705で探索され選択されたレコードの所見数1703を取り出す。最後に、図5の項目504のデータ量の合計値と、図17の所見数との和を計算して、当該医療機関のデータ保管量を求める。即ち、図18のステップ1806において、選択した医療機関に関して、対象エピソードに対して、ストレージに格納されているデータ保管量(データ量の合計値と所見数との和)を計算する。
ステップ1807では、ステップ1806にてエピソードテーブル501から選択した全レコードに対する、項目505の整合度の平均値(平均整合度)を計算する。
ステップ1808では、ステップ1806にてエピソードテーブル501から選択した全レコードに対する、項目504のデータ量の合計値を計算する。なお、この値は、図5のエピソードテーブル、図6の診療行為テーブル、図7の検査結果テーブル、図8の処方テーブル、図9の関連テーブルに関係するデータに対するデータ保管量であり、ステップ1806のデータ保管量は、これに所見数が加わったものである。ステップ1809では、ステップ1807で求めた整合度の平均値とステップ1808で求めたデータ量の合計値の積により、重み付きデータ総量を求める。すなわち、実際のデータ保管量を、平均整合度により重み付けを行うことで、整合度の高いデータ量がどれだけあるか算出していることになる。
ステップ1810では、ステップ1806にて質評価用所見テーブル1701から選択した全レコードに対する、所見数1703と記載割合1704との積により、重み付き所見数を求める。
ステップ1811では、ステップ1807で求めた重み付きデータ総量と、ステップ1810で重み付き所見数の和をとる(この和の値をBとする)。
ステップ1812では、ステップ1811にて、対象エピソードごとに求めた重み付きデータ総量と重み付き所見数の和に対して、対象エピソードに関する線形和を計算する。ここでは、その結果をCとおく。
ステップ1813では、割引が無いビット単価である基準単価に対して、どれだけ割り引くかの割合を決める割引率と、基準単価と割引率の積によりビット単価を計算する。
割引率は、Cを用いて次のように求める。ステップ1806で求めた対象エピソード毎のそれぞれのデータ量の合計値を用いて、当該対象とした医療機関のデータ保管量を求め、この医療機関のデータ保管量に占めるCの割合(この値をDとする)を求める。この割合Dは、当該医療機関が保管するデータに占める重要データの割合を示すことになる。ここで所定の下限値をEとしたとき、D-Eを求める。D-E>0なら、D-Eを割引率とする。また、D-E≦0なら割引はなしとする。たとえば、E=50とすれば、Dが80%であれば、30%の割引を受けることができることになる。ここで、下限値Eは、割引率の幅を制御するために設ける数値である。例えば、E=50の場合、割引率は1〜50%であり、E=40の場合、割引率は1〜60%となり、Eの値を引き下げるほど、割引率の幅は大きくなる。
ステップ1814では、図19の課金情報テーブル1901に対し、ステップ1813で求めた当該医療機関に対する割引率とビット単価を、それぞれ項目1903の割引率、項目1904のビット単価に記録する。また、ステップ1806で求めたデータ保管量について、ステップ1803で検索した全対象エピソードに関する和をとり、項目1905のデータ保管量に記録する。また、図5エピソードテーブル501の整合度505について、ステップ1803で検索した全対象エピソードに関する平均をとり、項目1907の平均整合度に記録する。同様に、図5エピソードテーブル501のデータ量504について、ステップ1803で検索した全対象エピソードに関する和をとり、項目1906のデータ総量に記録する。また、図17の評価用所見テーブル1701の所見数1703について、ステップ1803で検索した全エピソードに関する和をとり、項目1908の所見数に記録する。また、図17の評価用所見テーブル1701の記載割合1704については、ステップ1803で検索した全エピソードに関する平均をとり、項目1909の平均記載割合に記録する。
以上説明したように、ステップ1801および1802で選択した医療機関に対し、ステップ1803からステップ1814を実行することで、図19のある特定医療機関に対する項目1903から1909を記録する。これらステップを繰り返すことで、全ての医療機関それぞれに対して項目1903から1909を記録する。
以上では、保管するデータの整合度、質(所見の記載の割合い)に基づくビット単価の計算(データ提供者に対するデータ保管料の割引)を説明したが、以下では、データ購入者が購入したデータ量の多いデータ提供者のデータ保管料を割り引く場合を説明する。ここで、図18のステップ1813で説明した、所定の下限値Eは、データ消費者103のデータ購入量に応じて調整しても良い。
図20は、データ購入量テーブル2001であり、データ消費者ID2002で管理されるデータ消費者ごとに、どのデータ提供者(データ提供者ID2003で管理される)からどれだけデータを購入したかを管理している。ここで、項目2003のデータ提供者IDごとに、項目2004の購入量の集計値を計算する。
図21は、集計値にもとづき、下限値Eを変化させる場合を示す。図21では、購入量が1TB(点2102)までは下限値Eが50だが、購入量が2TB(点2101)と購入量が増えるにつれて、下限値Eを40、30と引き下げる。下限値Eの値を引き下げるほど、割引率の幅は大きくなるので、下限値Eを設定すれば購入量が多いデータ提供者102ほど、多くの割引率を得ることができる課金モデルを構築できる。下限値Eの値は、ヘルスケア情報サービス事業者が、管理端末3303から事前に入力し、メモリ/記憶装置3305に記憶しておく。
一方、データ提供者の入出力インターフェースにもとづく、図16の経過記録ファイルを構成するデータの入力であるが、データ消費者103が欲しい所見情報を提示するという運用が考えられる。この運用により、データ提供者は、データ消費者がどのような所見を入力して欲しいか知る事ができ、この所見データの入力を増やすことで、データ保管料の更なる割引を享受することが可能になる。この処理フローを図22により説明する。まず、データ消費者による、入力してほしい所見項目の指定について図23を用いて説明し、データ提供者が所見等を入力する入力画面について図24を用いて説明する。図23は、データ消費者が、入力して欲しい所見項目を規定するXMLファイルであり、データ消費者が作成するテンプレートである。データ管理部105は、データ消費者のコンピュータからネットワークを介して受信した当該XMLファイルを、ストレージに保管する。本ファイルは、Subjectタグ2307、Objectiveタグ2302、Physical Findingsタグ2303、Killipタグ2304、Vital Signedタグ2305、SBPタグ2306、Assessmentsタグ2308、Problemタグ2301から構成されている。この図では、ProblemタグによるProblemセクションに、「心筋梗塞(対象エピソード番号0002)」が記載されている。また、Physical FindingsタグによるPhysical Findingsセクションに、KillipタグによるKillipセクションが指定されていることから、「心筋梗塞(対象エピソード番号0002)」の場合に、Killipの入力を促す。同様に、Vital SignedタグによるVital Signedセクションには、SBPタグによるSBPセクションが指定されていることから、「心筋梗塞(対象エピソード番号0002)」の場合に、SBPの入力を促すこと意味している。
図24は、データ提供者が所見等を入力するデータ入力画面2041の例を示す。データ入力画面は、患者ID、患者氏名、プロブレム2403、Subjective2403、Objective2404、Assessment2407等から構成される。データ提供者である医師等はこの画面に従って、所見等の入力を行う。
次に、図22に基づき、データ提供者がデータを入力するときのフローについて説明する。医師は、図24の所見入力画面に従い、患者ID,患者氏名等の入力を開始する。ステップ2201において、図24のプロブレム入力領域2402にエピソードとして病名を入力する。この入力は、データ提供者のコンピュータから、ネットワーク経由でヘルスケア情報サービス事業者101のコンピュータに送信される。ステップ2202では、サービス事業者101のコンピュータは、ステップ2201で入力されたエピソード(病名)に関する、図23で説明したデータ提供者が入力項目を指定したテンプレートが、ストレージ108に記憶されていないかを、テンプレートのProblemタグ2301のエピソード情報にもとづき、検索される。なお、このテンプレートは、事前にデータ消費者が図23のフォームで指定してストレージに登録されているものとする。検索して、エピソードに関係するテンプレートが見つかると、このテンプレートを選択する。ステップ2203では、ステップ2202の結果として、指定したエピソードに対応するテンプレートがある場合は、テンプレート表示ステップ2204へ進む。無い場合は、ステップ2201へ戻る。なお、戻った後は、本エピソードに関してはテンプレートが無いものとして、医師が自分の判断で所見等の入力を継続する。なお、検索結果は、データ提供者のコンピュータへ、テンプレートの内容と共に、通知される。
ステップ2204では、データ提供者のコンピュータは結果を受信すると、選択されたテンプレートにもとづき、所見入力画面2401を変更する。たとえば、図23のテンプレートの場合、タグ2303のPhysical Findingsの中に、タグ2304のKillipが存在する。また、タグ2305のVital Signedの中に、タグ2306のSBPタグが存在する。この情報にしたがい、図24の所見入力画面2401のObjective2404の領域では、タグ2304のKillipに対応する領域2405、タグ2306のSBPタグに対応する領域2406が出現する。一方、Subjectiveタグ2307、Assessmentタグ2308の内部は詳細なタグはないので、所見入力画面2401のSubjective領域2403とAssessment領域2407には、詳細な情報は表示されない。
ステップ2205において、ステップ2204で表示された所見入力画面2401にもとづきデータ入力が行われる。データ入力が終了すると、データ提供者のコンピュータは、ヘルスケア情報サービス事業者のコンピュータへ、テンプレートに指定された項目が入力されたデータをネットワークを介して送信する。
上記により、データ消費者が入出力端末を介して指定した所見等のデータが、ヘルスケア情報サービス事業者のコンピュータのストレージに格納される。
また、図18のステップ1814では、図25に示すような課金情報明細書2501を、各データ提供者に発行する運用が考えらえる。これにより、各データ提供者は、割引率の根拠を把握することが可能になる。具体的には、課金システム110は、図19の課金情報テーブル1901から、医療機関ごとの割引率1903、ビット単価1904、データ保管量1905、データ総量1906、平均整合度1907、所見数1908、平均記載割合1909を検索する。これらの情報をそれぞれ、図25の割引率2503、ビット単価2504、データ保管量2505、データ総量2506、平均整合度2507、所見数2508、平均記載割合2509に表示する。
また、図20の購入量テーブル2001から医療機関ごとに、購入量2004を検索する。この情報を、図25の購入量2510に表示する。
なお、図25の課金明細書の発行は、ヘルスケア情報サービス事業者のコンピュータが、上述のようにデータを収集して、ネットワークを介して、データ提供者に、電子データとして送信することで提供しても良いし、入出力機器を介して印刷し、紙の明細書として報告しても良い。
(実施例2)
図26は、図1のデータ価値評価部106の処理フローの一部を変形したものを示す。本実施例(実施例2)では、実施例1の記載内容に基づく価値評価に加えて、類似症例にもとづく価値評価部2601を設ける。類似症例にもとづく価値評価部2601は、類似症例のデータ量評価2602、データ量に基づく価値評価2603からなる。ここでは、データ消費者が集めたい類似症例数を提供するデータ提供者ほど、データ保管料の割引が受けられる課金モデルを説明する。
以下、上記を実現するシステムが扱うデータ構成について説明する。
図29は、データ消費者が欲しい類似症例を検索するための検索条件に関わるXMLファイルであり、データ消費者が作成する検索テンプレートである。データ管理部105は、データ消費者のコンピュータからネットワークを介して受信した当該XMLファイルを、ストレージに保管する。本ファイルは、IDタグ2908、Episodeタグ2901、Predictor variablesタグ2906、Physical Findingsタグ2902、Vital Signedタグ2903、Lab Resultsタグ2904、Target variablesタグ2907、Sample Sizeタグ2905から構成されている。この図29では、EpisodeタグによるEpisodeセクションに、「心筋梗塞(対象エピソード番号0002)」が記載されている。また、Physical FindingsタグによるPhysical Findingsセクションに、Killipが指定されていることから、「心筋梗塞(対象エピソード番号0002)」の場合、検索条件としてKillipが入力されている類似症例が欲しいことを示している。同様に、Vital SignedタグによるVital Signedセクションには、SBPが指定されており、Lab ResultsタグのLab ResultsセクションにはCKが指定されていることから、「心筋梗塞(対象エピソード番号0002)」の場合、検索条件としてSBPとCKが入力されている類似症例が欲しいことを示している。最後に、Sample SizeタグによるSample Sizセクションでは2000が指定されており、「心筋梗塞(対象エピソード番号0002)」の場合、上記の検索条件にマッチした類似症例として2000以上の症例が欲しいことを示している。
図30は、類似症例テーブル3001を示す。本テーブルは、対象エピソードごとの類似症例に関する情報を管理するものであり、対象とするエピソードを特定する対象エピソード番号3002、類似症例検索のための検索条件に関するテンプレートを特定する検索テンプレート番号3003、当該テンプレートに基づく検索によりヒットした類似症例数3004、当該類似症例に関しユーザ消費者が設定する目標サンプル数3005、および当該レコードの登録日3006から構成される。類似症例数を除く本テーブルのデータは、データ消費者が作成し、データ管理部が、データ消費者のコンピュータからネットワークを介して受信した当該データを、ストレージに保管する。
図31は、質評価用類似症例テーブル3101を示す。本テーブルは、医療機関ごとの類似症例に関する情報を管理するものであり、医療機関を特定する医療機関ID3102、対象となるエピソードを特定する対象エピソード番号3103、類似症例検索のための検索条件に関するテンプレートを特定する検索テンプレート番号3104、目標サンプル数に占める、検索テンプレート番号による検索テンプレートにより検索した類似症例数の割合を示す割合3105、および、当該レコードの登録日3106から構成される。本テーブルのデータは、ヘルスケア情報サービス事業者のデータ価値評価部106が、図32に示す処理の過程で作成する。
図27は、図26の類似症例にもとづく価値評価部2601の処理フローを示す。
ステップ2701では、図3で示す対象エピソードテーブル301より、処理対象のエピソードのリストを取得する。ステップ2702では、このリストから対象エピソードを一つ選択する。ステップ2703では、もし対象となるエピソードが存在するなら、ステップ2704に進む。もし対象エピソードが存在しないなら、ステップ2710に進み処理を終了する。
ステップ2704では、対象エピソードを含む検索テンプレートファイルをすべて検索する。ステップ2705では、この検索テンプレートファイルの一つを選択する。ステップ2706では、もし検索テンプレートファイルが存在するなら、ステップ2707に進む。もし無いなら、ステップ2702に戻る。
ステップ2707では、ステップ2705の検索テンプレートにより、類似症例を検索する。検索テンプレートのファイル構造は、図29で説明した通りである。ステップ2707の検索では、Episodeタグ2901の記載内容に着目して行われる。図29の例で説明すると、Episodeタグ2901、Physical Findingsタグ2902、Vital Signedタグ2903、Lab Resultsタグ2904にはそれぞれ、心筋梗塞(対象エピソード番号:0002)、Killip、SBP、CKが記載されている。本実施例では、所見のKillip、SBPと検体検査CKが対象とする。なお、処方など他の診療行為が検索対象となることがある。
最初に、検体検査CKを対象とする場合を説明する。ステップ2702で選択した対象エピソード番号にもとづき、図5のエピソードテーブル501から、項目506の対象エピソード番号を検索し、ヒットしたレコードから項目502のエピソード番号を取得する。次に、このエピソード番号にもとづき、図9の関連テーブル901の項目902を検索する。ここで、Lab Resultsは検体検査の結果であるから、項目903のテーブル名が診療行為のレコードを抽出し、項目904の参照番号を取り出す。次に、図601の診療行為テーブル601に対し、左記参照番号にもとつき、項目602のオーダ番号を検索し、項目603の行為名が検体検査のレコードを抽出、その項目602のオーダ番号を取り出す。このオーダ番号にもとづき、図7の検査結果テーブル701を検査し、項目703の検査名がCKのレコードを検索する。検査名がCKのレコードが存在するなら、ステップ2702でヒットしたレコードは、当該検索テンプレートの類似症例候補となる。
次に、所見のKillip、SBPを対象とする場合を説明する。まず、図16のタグ1601のProblemが対象エピソード番号0002の所見ファイルすべてを検索する。当該所見ファイルにおいて、タグ1603のPhysical Findingsの内部にKillipタグがあり、かつ、タグ1605のVital Signedの内部にSBPタグがあるものが、当該検索テンプレートの類似症例候補となる。
ステップ2708では、ステップ2702で選択した対象エピソードに対し、ステップ2705で抽出した類似症例候補の数をカウントする。
ステップ2709では、ステップ2702で選択した対象エピソードの対象エピソード番号、ステップ2705で選択した検査テンプレートの検査テンプレート番号、ステップ2707でカウントとした類似症例数、当該検査テンプレートのタグSample Size2905に記載の目標サンプル数について、図30の類似症例テーブル3001の、項目3002の対象エピソード番号、項目3003の検索テンプレート番号、項目3003の類似症例数、項目3004の目標サンプル数に、それぞれ記載する。結果記録が終了すると、ステップ2705へ戻り、次の検索テンプレートを検索する。
以上説明したように、図27のフローを実行することで、対象エピソード毎、検索テンプレート毎の類似症例候補を検索することができる。
図28は、データ量に基づく価値評価部2603の処理フローを示す。
ステップ2801では、図3で示す対象エピソードテーブル301より、処理対象のエピソードのリストを取得する。ステップ2802では、このリストから対象エピソードを一つ選択する。ステップ2803では、もし対象となるエピソードが存在するなら、ステップ2804に進む。もし対象エピソードが存在しないなら、ステップ2814に進み処理を終了する。
ステップ2804では、図15の医療機関テーブル1501から、医療機関すべてを検索する。
ステップ2805では、この医療機関の一つを選択する。ステップ2506では、もしレコードが存在するなら、ステップ2807に進む。もしないなら、ステップ2802に戻る。
ステップ2807では、ステップ2802で選択した対象エピソードを含む検索テンプレートファイルをすべて検索する。ステップ2808では、この検索テンプレートファイルの一つを選択する。ステップ2809では、もし検索テンプレートファイルが存在するなら、ステップ2810に進む。もしないなら、ステップ2805に戻る。
ステップ2810では、ステップ2808で選択した検索テンプレートにもとづき、ステップ2805に選択した医療機関に関して、類似症例検索を行う。まず、ステップ2804で選択した医療機関を受診する患者を図4の患者テーブル401から選択する。具体的には、患者テーブル401における項目403の医療機関IDに着目し、当該医療機関を受診する患者のリストを作る。
ここでは、前述の図29の検索テンプレートにもとづき説明する。
また、ステップ2810では、ステップ2802で選択した対象エピソード番号および上記患者リストの患者IDにもとづき、図5のエピソードテーブル501から、項目506の対象エピソード番号および項目503の患者IDを検索し、ヒットしたレコードから項目502のエピソード番号を取得する。
次に、ステップ2810では、このエピソード番号にもとづき、図9の関連テーブル901の項目902を検索する。ここで、Lab Resultsは検体検査の結果であるから、項目903のテーブル名が診療行為のレコードを抽出し、項目904の参照番号を取り出す。次に、図6の診療行為テーブル601に対し、取り出した参照番号にもとつき、項目602のオーダ番号を検索し、項目603の行為名が検体検査のレコードを抽出、その項目602のオーダ番号を取り出す。このオーダ番号にもとづき、図7の検査結果テーブル701を検査し、項目703の検査名がCKのレコードを検索する。検査名がCKのレコードが存在するなら、ステップ2802でヒットしたレコードは、当該検索テンプレートの類似症例候補となる。
次にまた、ステップ2810では、所見ファイルについて、図16(診療データの経過記録ファイル)のタグ1601のProblemが対象エピソード番号0002およびタグ1608のPatient IDが上記患者IDのものを検索する。当該所見ファイルにおいて、タグ1603のPhysical Findingsの内部にKillipタグがあり、かつ、タグ1605のVital Signedの内部にSBPタグがあり、両タグともに記載があることから、当該検索テンプレートの類似症例候補となる。最後に、上記類似症例候補の個数をカウントして、類似症例数を求める。 ステップ2811では、図30の類似症例テーブルの項目3005から、ステップ2802で選択した対象エピソードに関する目標サンプル数を取り出す。
ステップ2812では、ステップ2811で検索した目標サンプル数に対する、ステップ2810で求めた類似症例数の割合を計算する。ここで、この割合が1以上の場合は、1とする。この目標サンプル数に対する類似症例数の割合は、1に近いほどデータ消費者の要望に沿うことになる。
ステップ2813では、ステップ2805で選択した医療機関の医療機関ID、ステップ2802で選択した対象エピソードの対象エピソード番号、ステップ2808で選択した検索テンプレートの検索テンプレート番号、ステップ2812で計算した類似症例数と目標サンプル数の比を、図31も質評価用類似症例テーブル3101の、項目3102の医療機関ID、項目3103の対象エピソード番号、項目3104の検索テンプレート番号、項目3105の割合に、それぞれ記録する。また、登録日3106を記録する。ステップ2813が終わると、ステップ2808へ戻り、次の検索テンプレートに対して同様な手続を繰り返す。
以上、図28で説明したように、対象エピソード、医療機関、かつ、検索テンプレート毎に、質評価用類似症例テーブル3101が記録される。
次に、図26のビット単価計算部2604について、図32によって説明する。この図32は、ステップ3201、ステップ3202とステップ3203以外は、図18のフローと同じであり、これらステップのみ説明する。ステップ3201は、図18のステップ1806に加えて、ステップ3202への分岐フローを持つ。ステップ3202では、ステップ1804で選択した対象エピソードに対して、図31の質評価用類似症例テーブル3101の項目3105の割合を取り出す。ステップ3203では、重み付けデータ総数と、重み付け所見数との和に対して、ステップ3202で取り出した割合との積をとり、この値を図18のステップ1811の値「B」とする。この後のステップは、図18の処理と同じである。データの価値評価の観点では、データ消費者の求める目標サンプル数に近いほど、重み付けデータ総数+重み付け所見数の役割が大きくなる。つまり、図32のステップ3202およびステップ3203により、目標サンプル数の割合が、ヘルスケア情報のデータ保管料金に反映されることになる。
以上説明したように、2次利用を可能とする充実したデータを蓄積した病院などの医療機関に対して、当該医療機関がデータ保管にかかる費用を、そのデータの質に応じて割り引くことを可能とするシステムを提供する。そのため、医療機関は、保管費用を抑えるというインセンティブが働き、その結果、質の高い、2次利用に適する医療データの収集が進められる。このシステムの核は、記載内容の質と充実度に基づくデータの評価であり、その評価結果に基づいて保管費用の割引率を算定する。記載内容の質と充実度に基づく評価は、病名などのエピソードに対して、処方・検体検査などの診療行為および検査結果について、その関係性を規定する診断治療知識にもとづき整合性をチェックすることで行い、整合度の高いデータが多いほど、データの質が良いと判断する。加えて、所見入力におけるフリーテキストデータの定型入力箇所の記載割合を評価し、この記載割合が大きいほど、データの質が高いと評価する。ここで、データ消費者のデータ購入量が大きいほど、割引率を高める処理を追加しても良い。さらに、所見入力の質と充実度を高めるために、データ消費者がその入力項目を指定し、医療機関のデータ入力画面に表示する運用を付け加えても良い。また、上記の質と充実の評価結果、割引率、データ購入量を医療機関に提示する運用を付け加えても良い。
言い換えれば、上記説明したシステムは、臨床研究等のデータ2次利用のための、データの質と充実度の改善努力が、ストレージ利用料の割引という形で還元される機能を提供するので、データ提供者の努力が金銭的に正当化されることを可能とする。また、本システムの機能により、データ提供者が提供するデータの質と充実度の改善が期待されるので、結果として、データ消費者は、データの2次利用に必要となるデータセットを容易に取得することが可能になる。更に、本システムの機能により、ヘルスケアサービス事業者は、蓄積するデータの質と充実度が改善することが期待できるので、多くのデータ消費者を引き付けることが可能になる。
101 ヘルスケア情報サービス事業者
102 データ提供者
103 データ消費者
104 コンテンツ管理システム
105 データ管理部
106 データ価値評価部
107 データ販売部
108 ストレージ
109 会員管理システム
110 課金システム
203 記載内容に基づく価値評価部
204 ビット単価計算部
205 課金情報処理部
2601 類似症例に基づく価値評価部
2602 類似症例のデータ評価部
2603 データ量に基づく価値評価部
データ消費者103は、データ消費者が使用するコンピュータ331を用いて、希望する診療データを指定した要求を含む要求メッセージ/信号/パケット等をヘルスケア情報サービス事業者が有するコンピュータへ送信する。そして、データ消費者103のコンピュータは、指定した診療データをヘルスケア情報サービス事業者のコンピュータから受信し記憶する。データ消費者はこの記憶した診療データを分析することで、データ消費者が本来の研究や健康増進業務を進めることが可能となる。ここで、コンピュータ331は、CPU3314、メモリ/記憶装置3315、通信ネットワーク3307との通信インタフェース3317、入出力機器3319、入出力機器との入出力インタフェース3319等で構成され、メモリ/記憶装置上のプログラムを実行することで、必要な診療データをヘルスケア情報サービス事業者へ依頼し、また、依頼したデータを受信する。データ消費者のコンピュータは、依頼した診療データを受診すると、自動的に銀行に支払い指示を出し、銀行からヘルスケア情報サービス事業者に支払いをするようにしてもよい。
図12は、薬剤-適応疾患テーブル1201を示す。本テーブルは、各薬剤の適応疾患を管理するマスターテーブルであり、診断治療知識の一つである。本テーブルは、薬剤名1202、当該薬剤に適応する病名1203から構成さる。ここで、ある薬剤がある病名に対して適応であるとは、当該病名が疑われる場合に、当該薬剤の処方に妥当性があることを意味する。検査-適応薬剤テーブルは、図10と同様に、データ管理部105によりヘルスケア情報サービス事業者が、事前に、ストレージに格納しておく。この診断医療知識は、データ提供者が提供する診療データの質を評価する際に使用される。診療データの質は、この知識と、どの程度一致するかで質が評価されることになる。
記載内容に基づく価値評価部203は、エピソード、診療行為、検査結果、等のデータが、所望の対象や項目や内容や品質で収集されているかを評価するためのチェック(例えば、事前に準備された指標や事前に定義された項目との整合性をチェック)を行うステップ206と、エピソードごとの所見(検査項目、検査結果、診断結果、処方、等)が入力されているか否かをチェックするステップ207とから構成される。なお、所見は、フリーテキストデータ定型入力で行われるものとする。ビット単価計算部204は、この評価したデータ価値に基づき、当該データ提供者のデータ保管に対するビット単価を計算し、課金情報更新処理205では、単価計算部204で計算したビット単価情報を、図1の課金システム110に通知する。
このように、データ価値評価部は、データ提供者が提供したデータを評価し、評価結果に基づきデータを保管するためのビット単価を計算し、保管費用を決定する。データを評価してビット単価を定めるので、例えば、評価結果が良いデータに対する保管料金を、評価結果が良くないデータに対する保管料金を安くすることで、データ提供者はデータ保管料を安く押さえる目的で質の良いデータを提供しよとし、ヘルスケア情報サービス事業者は効果的に質の良いデータを収集することができる。
以下、上記の整合チェック処理(ステップ1317)について具体例で説明する。図3の対象エピソードテーブル301の対象エピソード番号0002の「心筋梗塞」を取り上げる。図5のエピソードテーブル501のエピソード番号0002のレコードは、状態名が「心筋梗塞」である。このエピソード(心筋梗塞(エピソード番号0002))について図9の関連テーブル901において、テーブル名が「診療行為」については2つのレコードが、テーブル名が「処方」については1つのレコードが登録されている。診療行為の参照番号は、0002と0003である。図6の診療行為テーブル601において、診療行為の参照番号0002と0003とに対応するのは、オーダ番号0002と0003のレコードであり、そのレコードの行為名はそれぞれ、「心臓カテーテル」および「検体検査」である。この検体検査の結果は、図7の検査結果テーブル701において、オーダ番号0003のものであり、検査名が「CK」と「トロポニン」の2つがある。その値と単位は、「CK」に対して1500U/Lであり、「トロポニン」に対して0.3Ng/mlである。一方、エピソード番号0002に関する関連テーブル901の処方については、参照番号は0002である。処方の参照番号0002に対応する図8の処方テーブル801の処方番号0002のレコードは、薬剤名がアスピリンとなっている。整理すると、エピソード番号0002の心筋梗塞に対する診療行為として、心臓カテーテルと検体検査が行われていたこと、そして、その検体検査はCKとトロポニンの2つが行われており、そのCKの結果は1500U/Lであり、トロポニンの結果は0.3Ng/mlであったこと、また、心筋梗塞に対する処方としてアスピリンが投与されたことが、データ提供者からヘルスケア情報サービス事業者に提供され、ストレージに格納されていたことが分かる。以上の検索結果に基づき、まず図11の検査-適応疾患テーブル1101、図12の薬剤-適応疾患テーブル1201、図10の診断治療知識ファイルに基づき整合性チェックを行う。
次に、図10の診断治療知識ファイルに基づき整合性をチェックする。まずセクション1001において、対象エピソード番号0002が記載されており、整合する。セクション1002の投薬において、アスピリンが記載されており整合するが、モルヒネは処方されていない。セクション1003の診療行為では、心臓カテーテルが記載されており整合する。また、セクション1004の検査結果判定では、CK>197とトロポニン>0.25となっており、エピソード番号0002は、この条件を満たしており整合している。
ステップ1407では、ステップ1406で収集した経過記録ファイルに対して、タグ1610のObjective(所見)に現れるタグを調べ、その数をカウントする。なおステップ1407では、タグObjectiveを対象としているが、調べる対象となるタグをObjectiveに制限するわけではない。図16の場合、タグ1603のPhysical Findingsの中にタグ1604のKillipが存在する。これは、急性心筋梗塞に伴う左心不全の重症度分類(Killip分類)を表す。そのClassIIは、心不全(肺野の50%以下にラ音聴取、等)を示す。また、タグ1605のVital Signedの中に、タグ1606のSBPタグが存在する。これは、収縮期血圧を表す。以上から、図16の場合、所見タグが2つあることになる。このような探索を、ステップ1406で収集した全経過記録ファイルについて行う。
一方、データ提供者の入出力インターフェースにもとづく、図16の経過記録ファイルを構成するデータの入力であるが、データ消費者103が欲しい所見情報を提示するという運用が考えられる。この運用により、データ提供者は、データ消費者がどのような所見を入力して欲しいか知る事ができ、この所見データの入力を増やすことで、データ保管料の更なる割引を享受することが可能になる。この処理フローを図22により説明する。まず、データ消費者による、入力してほしい所見項目の指定について図23を用いて説明し、データ提供者が所見等を入力する入力画面について図24を用いて説明する。図23は、データ消費者が、入力して欲しい所見項目を規定するXMLファイルであり、データ消費者が作成するテンプレートである。データ管理部105は、データ消費者のコンピュータからネットワークを介して受信した当該XMLファイルを、ストレージに保管する。本ファイルは、Subjectiveタグ2307、Objectiveタグ2302、Physical Findingsタグ2303、Killipタグ2304、Vital Signedタグ2305、SBPタグ2306、Assessmentsタグ2308、Problemタグ2301から構成されている。この図では、ProblemタグによるProblemセクションに、「心筋梗塞(対象エピソード番号0002)」が記載されている。また、Physical FindingsタグによるPhysical Findingsセクションに、KillipタグによるKillipセクションが指定されていることから、「心筋梗塞(対象エピソード番号0002)」の場合に、Killipの入力を促す。同様に、Vital SignedタグによるVital Signedセクションには、SBPタグによるSBPセクションが指定されていることから、「心筋梗塞(対象エピソード番号0002)」の場合に、SBPの入力を促すこと意味している。
次に、図22に基づき、データ提供者がデータを入力するときのフローについて説明する。医師は、図24の所見入力画面に従い、患者ID,患者氏名等の入力を開始する。ステップ2201において、図24のプロブレム入力領域2402にエピソードとして病名を入力する。この入力は、データ提供者のコンピュータから、ネットワーク経由でヘルスケア情報サービス事業者101のコンピュータに送信される。ステップ2202では、サービス事業者101のコンピュータは、ステップ2201で入力されたエピソード(病名)に関する、図23で説明したデータ消費者が入力項目を指定したテンプレートが、ストレージ108に記憶されていないかを、テンプレートのProblemタグ2301のエピソード情報にもとづき、検索される。なお、このテンプレートは、事前にデータ消費者が図23のフォームで指定してストレージに登録されているものとする。検索して、エピソードに関係するテンプレートが見つかると、このテンプレートを選択する。ステップ2203では、ステップ2202の結果として、指定したエピソードに対応するテンプレートがある場合は、テンプレート表示ステップ2204へ進む。無い場合は、ステップ2201へ戻る。なお、戻った後は、本エピソードに関してはテンプレートが無いものとして、医師が自分の判断で所見等の入力を継続する。なお、検索結果は、データ提供者のコンピュータへ、テンプレートの内容と共に、通知される。
図29は、データ消費者が欲しい類似症例を検索するための検索条件に関わるXMLファイルであり、データ消費者が作成する検索テンプレートである。データ管理部105は、データ消費者のコンピュータからネットワークを介して受信した当該XMLファイルを、ストレージに保管する。本ファイルは、IDタグ2908、Episodeタグ2901、Predictor variablesタグ2906、Physical Findingsタグ2902、Vital Signedタグ2903、Lab Resultsタグ2904、Target variablesタグ2907、Sample Sizeタグ2905から構成されている。この図29では、EpisodeタグによるEpisodeセクションに、「心筋梗塞(対象エピソード番号0002)」が記載されている。また、Physical FindingsタグによるPhysical Findingsセクションに、Killipが指定されていることから、「心筋梗塞(対象エピソード番号0002)」の場合、検索条件としてKillipが入力されている類似症例が欲しいことを示している。同様に、Vital SignedタグによるVital Signedセクションには、SBPが指定されており、Lab ResultsタグのLab ResultsセクションにはCKが指定されていることから、「心筋梗塞(対象エピソード番号0002)」の場合、検索条件としてSBPとCKが入力されている類似症例が欲しいことを示している。最後に、Sample SizeタグによるSample Sizeセクションでは2000が指定されており、「心筋梗塞(対象エピソード番号0002)」の場合、上記の検索条件にマッチした類似症例として2000以上の症例が欲しいことを示している。
図30は、類似症例テーブル3001を示す。本テーブルは、対象エピソードごとの類似症例に関する情報を管理するものであり、対象とするエピソードを特定する対象エピソード番号3002、類似症例検索のための検索条件に関するテンプレートを特定する検索テンプレート番号3003、当該テンプレートに基づく検索によりヒットした類似症例数3004、当該類似症例に関しデータ消費者が設定する目標サンプル数3005、および当該レコードの登録日3006から構成される。類似症例数を除く本テーブルのデータは、データ消費者が作成し、データ管理部が、データ消費者のコンピュータからネットワークを介して受信した当該データを、ストレージに保管する。
最初に、検体検査CKを対象とする場合を説明する。ステップ2702で選択した対象エピソード番号にもとづき、図5のエピソードテーブル501から、項目506の対象エピソード番号を検索し、ヒットしたレコードから項目502のエピソード番号を取得する。次に、このエピソード番号にもとづき、図9の関連テーブル901の項目902を検索する。ここで、Lab Resultsは検体検査の結果であるから、項目903のテーブル名が診療行為のレコードを抽出し、項目904の参照番号を取り出す。次に、図6の診療行為テーブル601に対し、左記参照番号にもとつき、項目602のオーダ番号を検索し、項目603の行為名が検体検査のレコードを抽出、その項目602のオーダ番号を取り出す。このオーダ番号にもとづき、図7の検査結果テーブル701を検査し、項目703の検査名がCKのレコードを検索する。検査名がCKのレコードが存在するなら、ステップ270でヒットしたレコードは、当該検索テンプレートの類似症例候補となる。
ステップ2709では、ステップ2702で選択した対象エピソードの対象エピソード番号、ステップ2705で選択した検テンプレートの検テンプレート番号、ステップ270でカウントとした類似症例数、当該検テンプレートのタグSample Size2905に記載の目標サンプル数について、図30の類似症例テーブル3001の、項目3002の対象エピソード番号、項目3003の検索テンプレート番号、項目300の類似症例数、項目300の目標サンプル数に、それぞれ記載する。結果記録が終了すると、ステップ2705へ戻り、次の検索テンプレートを検索する。
ステップ2805では、この医療機関の一つを選択する。ステップ206では、もしレコードが存在するなら、ステップ2807に進む。もしないなら、ステップ2802に戻る。
次に、図26のビット単価計算部2604について、図32によって説明する。この図32は、ステップ3201、ステップ3202とステップ3203以外は、図18のフローと同じであり、これらステップのみ説明する。ステップ3201は、図18のステップ1806に加えて、ステップ3202への分岐フローを持つ。ステップ320では、ステップ1804で選択した対象エピソードに対して、図31の質評価用類似症例テーブル3101の項目3105の割合を取り出す。ステップ320では、重み付けデータ総数と、重み付け所見数との和に対して、ステップ320で取り出した割合との積をとり、この値を図18のステップ1811の値「B」とする。この後のステップは、図18の処理と同じである。データの価値評価の観点では、データ消費者の求める目標サンプル数に近いほど、重み付けデータ総数+重み付け所見数の役割が大きくなる。つまり、図32のステップ3202およびステップ3203により、目標サンプル数の割合が、ヘルスケア情報のデータ保管料金に反映されることになる。

Claims (15)

  1. ヘルスケア情報を蓄積するヘルスケア情報処理システムであって、
    前記ヘルスケア情報をデータ提供者のコンピュータから受信する受信部と、
    前記ヘルスケア情報を評価する医学ないし医療に関する条件を記憶する記憶部と、
    前記受信したヘルスケア情報と前記条件から前記ヘルスケア情報の価値を評価する評価部と、及び、
    前記価値に基づいて、前記ヘルスケア情報を蓄積する料金を決定する課金部を有することを特徴とするヘルスケア情報処理システム。
  2. 請求項1記載のヘルスケア情報処理システムであって、
    前記条件は、複数の項目を含み、
    前記評価部は、前記ヘルスケア情報に含まれる複数の項目と前記条件の複数の項目との整合度から前記価値を評価することを特徴とするヘルスケア情報処理システム。
  3. 請求項2記載のヘルスケア情報処理システムであって、
    前記評価部は、前記ヘルスケア情報に含まれるフリーテキストデータ定型入力箇所の記入割合に基づいて前記価値を評価することを特徴とするヘルスケア情報処理システム。
  4. 請求項3記載のヘルスケア情報処理システムであって、
    前記課金部は、前記整合度と前記記入割合に基づいて、蓄積された前記ヘルスケア情報のデータ量に重みをつけ、保管データ量に占める前記重み付けデータ量の割合から前記料金を決定することを特徴とするヘルスケア情報処理システム。
  5. 請求項4記載のヘルスケア情報処理システムであって、
    前記課金部は、前記記入割合が前記記憶部に記憶された所定の数値以上のときに、前記記入割合から前記料金を決定することを特徴とするヘルスケア情報処理システム。
  6. 請求項1記載のヘルスケア情報処理システムであって、
    前記課金部は、データ消費者からの、前記システムに蓄積された前記ヘルスケア情報のデータ購入量に基づいて、前記料金を決定することを特徴とするヘルスケア情報処理システム。
  7. 請求項1記載のヘルスケア情報処理システムであって、
    前記受信部は、前記ヘルスケア情報を使用するデータ消費者のコンピュータから、前記ヘルスケア情報に含まれるフリーテキストデータ定型入力箇所の入力内容を指定する定型入力情報を受信し、
    更に、前記ヘルスケア情報処理システムは、前記定型入力情報を、前記データ提供者のコンピュータのデータ入力画面に表示するために、送信する送信部を有することを特徴とするヘルスケア情報処理システム。
  8. 請求項6記載のヘルスケア情報処理システムであって、
    前記データ提供者に対して、当該ヘルスケア情報処理システムに保管している前記ヘルスケア情報のデータ量、前記データ購入量、及び、前記料金を通知することを特徴とするヘルスケア情報処理システム。
  9. 請求項3記載のヘルスケア情報処理システムであって、
    前記評価部は、データ消費者が指定するデータ項目に適合した前記ヘルスケア情報の保管データ量と、前記データ項目に関する目標サンプル数にもとづき、前記目標サンプル数に対する保管データ量の割合を求め、当該割合から前記ヘルスケア情報の価値を評価することを特徴とするヘルスケア情報処理システム。
  10. 請求項9記載のヘルスケア情報処理システムであって、
    前記課金部は、前記整合度と前記記入割合に基づいて、蓄積された前記ヘルスケア情報のデータ量に重みをつけ、保管データ量に占める前記重み付けデータ量の割合からと、前記目標サンプル数に対する保管データ量の割合とから、前記料金を決定することを特徴とするヘルスケア情報処理システム。
  11. 請求項9記載のヘルスケア情報処理システムであって、
    前記課金部は、データ消費者からの、前記ヘルスケア情報処理システムに蓄積された前記ヘルスケア情報のデータ購入量に基づいて、前記料金を決定することを特徴とするヘルスケア情報処理システム。
  12. 請求項9記載のヘルスケア情報処理システムであって、
    前記受信部は、前記ヘルスケア情報を使用するデータ消費者のコンピュータから、前記ヘルスケア情報に含まれるフリーテキストデータ定型入力箇所の入力内容を指定する定型入力情報を受信し、
    更に、前記ヘルスケア情報処理システムは、前記定型入力情報を、前記データ提供者のコンピュータのデータ入力画面に表示するために、送信する送信部を有することを特徴とするヘルスケア情報処理システム。
  13. 請求項9記載のヘルスケア情報処理システムであって、
    前記データ提供者に対して、当該ヘルスケア情報処理システムに保管している前記ヘルスケア情報のデータ量、前記データ購入量、及び、前記料金を通知することを特徴とするヘルスケア情報処理システム。
  14. ヘルスケア情報を蓄積するヘルスケア情報処理システムであって、
    前記ヘルスケア情報をデータ提供者のコンピュータから受信する受信部と、
    前記ヘルスケア情報を評価する医学ないし医療に関する条件を記憶する記憶部と、及び、
    前記受信したヘルスケア情報と前記条件に基づいて、前記ヘルスケア情報を蓄積する料金を決定する課金部を有することを特徴とするヘルスケア情報処理システム。
  15. ヘルスケア情報を蓄積するヘルスケア情報処理システムにおける課金計算方法であって、前記ヘルスケア情報処理システムが、
    前記ヘルスケア情報をデータ提供者のコンピュータから通信ネットワークを介して受信するステップと、
    前記ヘルスケア情報を評価する医学ないし医療に関する条件を記憶部に記録するステップと、
    前記受信したヘルスケア情報と前記記録された条件に基づいて、前記ヘルスケア情報を蓄積する料金を決定するステップを有することを特徴とするヘルスケア情報処理システムの課金計算方法。
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