JP2001142910A - データの取引方法および取引システム - Google Patents

データの取引方法および取引システム

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JP2001142910A
JP2001142910A JP32337199A JP32337199A JP2001142910A JP 2001142910 A JP2001142910 A JP 2001142910A JP 32337199 A JP32337199 A JP 32337199A JP 32337199 A JP32337199 A JP 32337199A JP 2001142910 A JP2001142910 A JP 2001142910A
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Kiyoto Inomata
清人 猪俣
Takeshi Abe
健 安部
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Tokyo Gas Co Ltd
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Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実験、観測その他の計測手段により得られた
データの取引方法を提供する。 【解決手段】 データ取引者のサーバ101、データ提
供者あるいはデータ受給者のコンピュータシステム(ワ
ークステーション102、パソコン103、メインフレ
ーム104等)がインターネット100を介して互いに
接続され、データ提供者が提供するデータに関連づけら
れた属性情報がサーバ101の属性情報ファイルに蓄積
され、データ受給者は属性情報ファイルを検索してデー
タの提供を受ける。検索結果にはデータの格付け情報が
表示され、データの提供はデータ提供者からデータ受給
者に直接転送される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、実験あるいは観測
等計測手段により得られたデータの取引方法に関し、特
に、データの信憑性、信頼性において格付けを必要とす
る実験または観測データの取引に関する。また、画像デ
ータあるいはデータライブラリ等そのデータ量が膨大な
実験または観測データの取引に関する。
【0002】
【従来の技術】自然科学を利用して研究開発を行う際に
は、実験あるいは観測を行ってデータを取得する活動は
必須である。このような実験あるいは観測活動では、実
験観測者の主観の下にトライアンドエラーが繰り返さ
れ、所定の実験観測データが取得されているのが通常で
ある。しかし、近年においては、開発スピードの向上要
求あるいは実験観測に係る経費の削減要求から、そのよ
うなトライアンドエラーを繰り返すほどの時間的余裕が
与えられない。また、技術革新の進展から多様な実験デ
ータの取得が望まれており、実験観測活動の効率化が要
求されている。このような実験研究に対する効率向上、
スピードアップの要求を満足する手法としてコンビナト
リアル合成手法が注目されている。
【0003】コンビナトリアル合成手法は、たとえばネ
イチャー誌389巻(1997年10月30日号)、p
944〜p948、あるいは米国特許公報577635
9号に開示されている。従来の実験手法では、目的物質
を逐一作成して目的とする実験データ(物性値)を得た
後に、さらに実験条件を修正して実験を繰り返すが、コ
ンビナトリアル合成手法では、目的物質に近い組成物を
多種類同時に作成し、多種の組成物についてまとめて物
性値計測を行い(実験データの取得)、その中から目的
物質を探し出す手法がとられる。このように多種類(た
とえば27000種類)の物質合成を一度に行うため、
顕著な物質合成時間の短縮を図ることができる。また、
組成変化の割合をきめ細かにすることができ、目的物質
を得る確率が向上し、目的物質をを探索するまでの時間
を大幅に短縮できる。
【0004】一方、データの取得(たとえば物性値計
測)に対しては、近年の計測技術、計測機器の発達か
ら、コンピュータシステムを用いた自動計測が導入され
ている。この実験遂行に際して、研究を効率化する目的
で研究室情報管理システム(LIMS)の活用が図られ
ている。たとえば、World Fusion CO.,Ltd. 社製の「La
bServer 」、CTCLS社製の「SQL*LIMS」、ABI PRIS
M TM社製の「BioLIMS TM」等のシステムが市販されてい
る。
【0005】LIMSは、本来実験プロセスの管理を自
動的に行うシステムであるが、計測機器がシステムに適
合する場合には、電子化された実験データの収集を自動
的に行い、進んだシステムにおいては実験データの管理
はもとより、実験目的との適合性を判断して合成品が実
験目的に適合するか否かの判断を行うこともできる。自
動計測技術と相まって、研究活動の効率化を大幅に推進
することが可能となる。また、前記したコンビナトリア
ル合成手法と組み合わせれば、膨大な数の組成物に対し
て物性値計測、実験データの管理を効率良く行うことが
でき、物質合成からデータの取得、分析まで一貫して効
率化を図ることが可能となる。
【0006】取得されたデータについては、実験者によ
り活用されることはもとよりであるが、一般的には論文
誌等を通じて外部に発表される。近年インターネットの
進展に伴い、インターネットを活用した実験データの公
表が行われている。たとえば、以下のURLにおけるホ
ームページには、各種のデータベースが無償で公開され
ている。すなわち、医療用X線画像のデータベースにつ
いて、「 http://www.shimane-med.ac.jp/jcmi97/paper
/111-249.htm」がある。薬理学関連のデータベースにつ
いて、「http://www.shimane-med.ac.jp/jcmi97/paper/
123-181.htm 」あるいは「http://pharma.medic.mie-u.
ac.jp/」がある。生物実験データベースについて、「 h
ttp://www2.justnet.ne.jp/  ̄msaitoh/dat abase2.ht
m」がある。動物実験データベースについて、「http://
anex2.anex.med.tokushima-u.ac.jp/Animal/detail.htm
l」あるいは「http://anex2.anex.med.tokushima-u.ac.
jp/Animal2/」がある。相図のデータベースについて、
「http://www.aist.go.jp/TNIRI/ ̄pdsul/about.html」
がある。JT60用のデータベースについて、「http://w
ww-jt60.naka.jaeri.go.jp/cntl/html/data.html」があ
る。データベースの構築について、「http://knight3.c
it.ics.saitama-u.ac.jp/  ̄far/Lectures/db/db1.htm
l」がある。STAデータベースについて、「http://ti
tan.tokyo.jst.go.jp/cgi-bin/sgn.html 」がある。原
生生物データベースについて、「http://taxa.soken.a
c.jp/WWW/ProtistInfo/95JSP/menu.html 」がある。品
質工学事例データベースについて、「http://www.aist.
go.jp/RIODB/RIO2/cgi-db002/wcp」がある。ポテンシャ
ル関数データベースについて、「http://www.aist.go.j
p/RIODB/apot/ 」がある。腐食疲労実験データベースに
ついて、「http://lib1.nippon-foundation.or.jp/1996
/0299/contents/025.htm」がある。化学薬品データベー
スについて、「http://www2.smus.city.sendai.jp/agre
e.html」がある。農業実験データベースについて、「ht
tp://www.jsai.or.jp/agcenter.html 」がある。超臨界
流体実験データベースについて、「http://www.aist.g
o.jp/RIODB/scf/indexj.html 」がある。気液データの
データベースについて、「 http://irnt.eng.niigata-
u.ac.jp/db/prop_home.html 」がある。超伝導体文献
データベースについて、「http://www.aist.go.jp/RIOD
B/sprcnd_etl/japanese-ver.html 」がある。コンクリ
ート補修材について、「http://www.hepco.co.jp/japan
ese/profile/develop/result9/doboku2.html」がある。
物性データについて、「http://www.dpc.or.jp/cgi-bin
/j-disp98.run?5997」がある。化学情報について、「ht
tp://home.highway.ne.jp/tokizane//」がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記したコンビナトリ
アル合成手法を用いれば、目的物質の探索を短期間で実
施することが可能となる。その一方で、実験者にとって
は価値の無いあるいは低い実験データも膨大に取得され
る。実験者は特定の目的に沿って特定のデータが得られ
ればその実験の目的を達することができるが、目的に外
れた実験データは実験者にとって直接的には利用価値が
無く、通常は遺棄、散逸されてしまう。
【0008】ところが、そのような目的外の実験データ
であっても、他者にとっては有用なデータである場合が
ある。たとえば、ある分野への進出を考えている企業あ
るいは研究機関の研究者が研究開発を始めるに際して、
研究方向等の妥当性を確かめたい場合がある。このよう
な場合に自己の採取しようとする実験データが提供され
ていれば、実験経費を最小限に抑えることができる。ま
た、自己の採取しようとする実験データを最小限に抑え
て提供されているデータを実験の補強に用いることがで
きる。さらに、採取したいデータが既に存在する場合に
は、自ら実験を行う必要が無く、極めて短期間に実験し
た場合と同じデータを取得できる。加えて、自ら直接実
験をしてデータを採取するよりも、他者の採ったデータ
を用いた方が結局トータルのコストが少なくなる場合が
ある。
【0009】一方、不要あるいは価値の低い実験データ
を所持している者は、そのデータを必要としている者に
有償で提供することにより、自己の実験研究に費やした
費用の一部を回収することができる。さらに実験に熟達
した者にとっては、他者よりも低コストで実験を遂行で
きる可能性が高く、データを提供する役務をデータを欲
する者に提供して収益を上げることも可能である。
【0010】しかしながら、従来のシステムはこのよう
な要求に応えるものではない。すなわち、LIMSは、
研究室内においてのみ実験データを整理統合することが
できるものであり、外部にデータを提供するようなシス
テムではない。また、データの整理統合は各システムで
独自のフォーマットを用いて行われ、汎用的に流通でき
るように規格化されたフォーマットでデータが蓄積され
ているわけではない。このため、データ流通に適した情
報が提供されず、円滑なデータ流通を図ることができな
い。
【0011】また、データを欲する者の立場にあって
も、従来のデータ公表形態は十分でない。すなわち、従
来提供されているデータたとえば論文発表によるデー
タ、インターネットを介したホームページに公表されて
いるデータは、提供者(発表者)の主観に基づき、発表
者にとって価値のあるデータしか提供されていない。す
なわち、現在のデータ発表形態は、データを受け取る者
の立場に立って提供されているわけではなく、提供者側
の成果を公表するためにデータ開示が行われているのが
実状である。また、従来のデータ公表は、データを提供
して対価を得ようとする思想はなく、ほとんどが自己の
研究成果のプライオリティを主張するために行われてい
る。
【0012】さらに、データを欲する者にとっては、公
表されたデータの信憑性の判断を自ら行う必要がある。
通常はデータを採取した研究機関あるいは研究者の個人
的信用に基づき、データの信憑性、信頼性が判断され
る。いわゆる権威者による論文発表等であれば、かなり
の確度でデータを信用して良いという推定は働くが、実
績に乏しい研究者の発表したデータでは、その信憑性に
つき不安が伴う。このような場合、データの提供を受け
る者は、そのデータの信憑性、信頼性につき客観的な判
断基準が示されることを欲する。
【0013】また、通常データが論文等を介して公表さ
れる時には、必要最低限、つまり論文で議論される考察
に必要な程度の実験条件が示されるだけであり、データ
の信憑性、信頼性の判断に必要な、たとえば実験計測に
用いた実験装置(たとえば合成装置)や計測装置の情報
は詳細には開示されない。自ら実験をせずに、他者の取
得したデータを代わりに用いようとする者にとっては、
それら実験データに付随する実験条件等の情報はできる
だけ詳細に、かつ規格化された状態で提供されることが
望ましい。
【0014】また、通常実験データ等には物性値等の数
値、文字データのみならず、写真情報等の画像情報が多
く含まれる。画像情報は一般に大きなデータ容量となる
ため、これらデータの全てを逐一集積し、データの提供
を欲する者に提供するには、通信負荷が増し、また、こ
れらデータを蓄積するための記憶装置の記憶容量が膨大
になってしまう。特に、コンビナトリアル合成手法によ
り得られた一連のデータはライブラリ形式(多種類の条
件で合成された条件毎に連関するデータのデータセッ
ト)のデータ群を構成するため、そのデータ量は膨大に
なる。このライブラリ内に画像データが含まれる場合は
なおさらである。これらのデータ群を1つのコンピュー
タ装置に全て蓄積するのは現実的ではない。
【0015】本発明の目的は、実験あるいは観測データ
により得られたデータに適した取引方法を提供すること
にある。特に、データを受給する者の立場に立って、受
給者がデータを購入するか否かの判断をするに必要かつ
十分な情報を提示して取引を行うことができるデータの
取引方法を提供することにある。
【0016】また、本発明の目的は、データの信憑性、
信頼性に対する客観的な判断基準を提示した状態で取引
を行うことができるデータの取引方法を提供することに
ある。
【0017】また、本発明の目的は、データ量が膨大な
データの取引であっても、通信装置への負荷、コンピュ
ータシステムへの負荷を低減できる取引方法を提供する
ことにある。
【0018】また、本発明の目的は、前記した取引方法
を実現することができるコンピュータまたはコンピュー
タシステムを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明のデータ取引方法
は、コンピュータシステムまたはコンピュータネットワ
ークを用いたデータの取引方法であって、データは実
験、観測その他の計測手段により得られたデータであ
り、データに関連づけられた属性情報の入力フォームを
データの提供者に発行する段階と、入力フォームに従っ
て提供者が属性情報を入力し、提供者の属性情報記憶領
域に属性情報を記憶する段階と、属性情報記憶領域から
属性情報を読み出し、データの取引者の属性情報ファイ
ルに記憶する段階と、データの受給者の要求に応じて、
データを受給者の端末またはコンピュータに表示する段
階と、を有する。
【0020】前記属性情報の読み出しは、取引者の利用
者ファイルに記録された提供者毎の属性情報記憶領域
に、定期的または不定期にアクセスし、属性情報ファイ
ルに存在しない属性情報のみについて読み出しを行う。
あるいは、前記属性情報の読み出しは、取引者が読み出
しエージェントプログラムを発行し、読み出しエージェ
ントプログラムが、取引者の利用者ファイルに記録され
た提供者毎の属性情報記憶領域を巡回し、属性情報ファ
イルに存在しない属性情報のみについて読み出しを行
う。
【0021】このようなデータ取引方法によれば、デー
タ量の膨大な実験データを直接取り扱うのではなく、デ
ータ量の小さな属性情報を取り扱うため、通信負荷を低
減し、また、データの蓄積を行うデータ取引者のコンピ
ュータへの記憶容量に対する負荷も低減できる。つま
り、データの蓄積は、予め定められた属性情報記憶領域
にデータ提供者が属性情報を適宜書き込むみ、その後デ
ータ取引者が属性情報記憶領域からこれを読み出して属
性情報ファイルに蓄積することにより実現する。この段
階では、データ量が膨大な実験データは読み出し書き込
みが行われず、通信負荷の増大はない。また、属性情報
ファイルに蓄積されるのはデータ量の少ない属性情報で
あるため、データ取引者の設備(コンピュータ記憶装
置)への負荷も小さい。データ量が膨大な実験等データ
の実際の移動は、データ受給者によりデータ表示のリク
エストがあって初めて実験データの読み出し書き込みが
行われる。実験データはデータ提供者のコンピュータに
記憶されていればよく、データ取引者が管理する必要は
ない。一般に取引される対象データの登録数は多いほど
検索時のヒット率が高まり、できるだけ多くのデータを
蓄積する必要がある。本発明では、データの蓄積が前記
の通り通信、設備に対する負荷を低減して行えるので、
簡便にデータを集積でき、大規模なデータベースの構築
に適している。また、データの登録方法は、自己のコン
ピュータの記憶領域を属性情報記憶領域に定めておけ
ば、データ提供者が所定のフォーマットの入力フォーム
に記入して属性情報を定められた記憶領域に記憶するだ
けで、データ取引者が適宜その属性情報を回収して回
る。データの回収方法は、定められた記憶領域にデータ
を読みに行き、あるいはエージェントプログラムを定め
られた記憶領域に巡回させ、新しい属性情報であるかを
判断した上で新たな属性情報を回収(属性情報ファイル
に蓄積)する。すなわち、本発明のデータ取引方法の登
録部分はデータ提供者にとって利便性が高い。このた
め、より多くのデータ提供者の利用を促進して大規模な
データベースを構築し、結果としてデータ検索のヒット
率を向上して利用しやすいデータ取引方法を実現でき
る。また、本発明では、データの登録の際には、統一さ
れた入力フォームで属性情報が蓄積される。このためフ
ォーマットの揃った属性情報が集積でき、検索に適した
データベースが構成できる。データを利用するデータ受
給者にとっても、実験データに関する情報(実験条件、
実験装置等)について一定のレベルが確保されるので、
安心して利用できる利点がある。
【0022】また、本発明の取引方法は、コンピュータ
システムまたはコンピュータネットワークを用いたデー
タの取引方法であって、データは実験、観測その他の計
測手段により得られたデータであり、データの提供者に
対し、データに関連づけられた属性情報の入力フォーム
を表示する段階と、提供者が、入力フォームに従って属
性情報を入力する段階と、入力された属性情報をデータ
の取引者の属性情報ファイルに逐次記録する段階と、デ
ータの受給者の要求に応じて、データを受給者の端末ま
たはコンピュータに表示する段階と、を有する。この場
合のデータの蓄積は、データ提供者の直接的な入力によ
り属性情報ファイルに属性情報を逐次記録することによ
り行われる。この場合であっても、属性情報を通常取り
扱う点、入力フォームを用いる点のメリットは前記と同
様である。
【0023】また、本発明の取引方法は、コンピュータ
システムまたはコンピュータネットワークを用いたデー
タの取引方法であって、データは実験、観測その他の計
測手段により得られたデータであり、データに関連づけ
られたデータ毎の属性情報が、データの取引者の属性情
報ファイルに蓄積される段階と、データの受給者に対し
て、検索画面を表示する段階と、受給者の指定する検索
条件に従った検索を、属性情報ファイルに対して行う段
階と、検索条件に合致する検索結果を受給者の端末また
はコンピュータに表示する段階と、検索結果のうち、購
入を希望するデータの特定を受給者に促す段階と、受給
者によるデータの特定が行われ、データ購入の意思表示
があった場合には、データを受給者の端末またはコンピ
ュータに表示する段階と、を有する。このようなデータ
取引方法においては、データ受給者によるデータ検索は
属性情報ファイルに対して行われ、前記したとおり属性
情報ファイルに格納される属性情報はデータ量が小さい
ため、検索にかかるコンピュータ装置の動作負荷を軽減
できる。また、データ量の膨大な実験データは、受給者
からリクエストのあったものについてのみ通信回線を移
動するので、通信負荷を軽減し、それを取り扱う取引者
のコンピュータ装置の負荷も軽減できる。
【0024】そして、検索結果の表示には、属性情報の
一部の表示に加えて、データに関する格付け情報を含ん
でいることを特徴とする。つまり本発明のデータ取引方
法では、検索結果(ヒットしたデータの一覧)を表示す
る際に、データ提供者により提供(入力)された属性情
報ばかりでなく、これに加えて実験データの格付け情報
をも同時に提示する。このため、データの受給者は、格
付け情報を参照してそのデータを購入するか否かの判断
を行うことができる。格付け情報はデータ取引者により
用意される。格付け情報には、データ提供者の熟練度、
使用機器、所属する研究機関の信用度、権威度等が考慮
される。
【0025】なお、データの購入意思の決定前に、検索
結果にかかる属性情報の詳細または格付け情報の詳細
を、受給者の選択により表示する段階を設けてもよい。
【0026】また、検索により検索条件に合致する属性
情報が発見できない場合には、受給者に対し募集するデ
ータに関連する募集属性データの入力を促す段階と、入
力された募集属性データを募集データファイルに記憶す
る段階とを有する。この場合、募集データファイルに記
憶された募集属性データを表示するとともに、募集に応
じようとするデータの提供者に対し登録を促す段階と、
提供者に対し、登録しようとするデータの属性情報の入
力を促す段階と、入力された属性情報を属性情報ファイ
ルに記録する段階と、を有する。このようなデータ取引
方法によれば、ヒットしないデータについて募集を行う
ことができ、データ提供者は、この募集に対して適宜応
募することが可能となる。これにより、よりバラエティ
に富んだ取引方法を提供できる。
【0027】なお、以上説明した取引方法において、属
性情報には、データのデータ記憶領域情報が含まれ、受
給者へのデータの表示は、データ記憶領域情報を参照
し、データの記憶領域からデータを読み出し、または転
送して行う。つまり、実験データと属性情報とは、属性
情報に含まれるデータ記憶領域情報によって関連づけら
れる。
【0028】また、以上説明した取引方法において、デ
ータの提供は、利用者ファイルに登録されたデータの提
供者にのみ許可する。この場合、利用者ファイルに登録
されていないデータの提供希望者には、データの格付け
に必要な情報項目を含む登録フォームを希望者に対して
表示し、登録フォームに従った登録データの送信を受
け、取引者の信認リストに記載された者と合致する場合
はこれを登録し、合致しない場合は審査を経た後に登録
する。データ提供者には、その提供されるデータの格付
けに必要な程度の情報を要求し、また、提供データの信
頼性を確保するためにも身元を明らかにするための登録
を要求する。これにより取引の安全を担保することがで
きる。
【0029】また、前記取引方法において、データの受
給は、利用者ファイルに登録されたデータの提供者また
は受給者にのみ許可してもよい。
【0030】また、前記取引方法において、受給者また
は提供者に対し、データの取引の各段階または何れかの
段階において料金を課しても良い。データ受給者にとっ
ては、データを検索する段階、データを表示する段階
で、各段階に応じた付加的情報が得られる。これらの情
報に対し、妥当な料金を課し、前記料金はデータの提供
者に還元されるとともに、本取引システムの運用に充て
ることができる。また、データ提供者においても、デー
タ販売の機会を享受できるメリットがある。このような
メリット(利益)に対し、妥当な対価を要求できること
としたものである。
【0031】あるいは、データを受給者に表示するとと
もに、受給者に料金を課し、料金には、格付け情報に応
じた係数が乗じてもよい。データの販売に対する対価
(料金)には、データの希少性、ニーズの高さが反映さ
れることはもとよりであるが、本発明では、特に格付け
情報をデータの販売価格に反映させる点に特徴がある。
すなわち、格付けレベルの高いデータに対しては安心し
てデータの購入が行える。つまり購入に際してのリスク
が少ないと言える。このため、格付けレベルの高いデー
タには相対的に高い価格が付与されることとなる。
【0032】なお、本発明のデータ取引方法の他の観点
は、以下の通りである。すなわち、コンピュータシステ
ムまたはコンピュータネットワークを用いたデータの取
引方法であって、データは実験、観測その他の計測手段
により得られたデータであり、データの提供者から提供
されたデータに関連づけられた属性情報を記憶する段階
と、記憶された属性情報を検索して、属性情報の一部お
よびデータの格付け情報を、データの受給者に表示する
とともに、受給者に対してデータを購入するか否かの選
択を促す段階と、受給者がデータの購入を選択した場合
には、属性情報に含まれるデータ記憶領域情報を参照し
て、データの記憶領域にアクセスし、データを受給者の
端末またはコンピュータに表示する段階と、を有する。
【0033】また、本発明のデータ取引システムは、デ
ータに関連づけられた属性情報を記憶する属性情報ファ
イルが格納された属性情報ファイル記憶装置と、データ
が格納されたデータ記憶装置と、データを表示するデー
タ表示装置とを有し、属性情報ファイル記憶装置、デー
タ記憶装置およびデータ表示装置がコンピュータシステ
ムまたはコンピュータネットワークで接続されたデータ
の取引システムであって、データは実験、観測その他の
計測手段により得られたデータであり、属性情報を入力
し属性情報ファイルに属性情報を格納する手段と、属性
情報ファイルを検索して、検索条件に合致する属性情報
をデータ表示装置に表示する手段と、表示された属性情
報の1つを特定する手段と、特定された属性情報に含ま
れるデータ記憶装置内のデータ記憶領域情報を参照し
て、データをデータ表示装置に表示する手段とを有す
る。前記データの取引システムにおいて、検索条件に合
致する属性情報をデータ表示装置に表示するとともに、
データの格付け情報を表示することを特徴とする。この
ようなデータ取引システムを用いれば、前記した取引方
法を実現できる。
【0034】なお、本明細書で用いる用語の説明をす
る。特に明示した場合を除き、原則として本明細書にお
いては、用語は以下の定義に従う。
【0035】インターネットとは、複数のコンピュータ
システムで構成されたコンピュータネットワークあるい
は単独で使用されるコンピュータシステム間を通信回線
を介して接続された世界的規模のコンピュータネットワ
ークを言うが、本明細書では、TCP/IP等の特定の
プロトコルを用いて通信が行われているか否かは問われ
ず、コンピュータあるいはコンピュータネットワーク間
の通信を適当なプロトコルを適用して行えるグローバル
なネットワーク環境を言うものとする。
【0036】データとは、一般的には何らかの意味を有
する数字、文字等の情報全般を言うが、本明細書では実
験あるいは観測その他の計測手段で得られたデータを言
うものとする。すなわち、データの中でも特に実験者あ
るいは観測者により取得され、その取得者によりデータ
に含まれる誤差、偏差等が異なり、これによりそのデー
タに対する信頼性、信憑性に差が生じ得るようなデータ
をいう。
【0037】データ提供者とは、前記のようなデータを
提供する者をいい、大学、国公立の研究機関に属する研
究者のほか、企業等の研究所、研究開発機関の研究者、
開発技術者も含む。もちろん個人的に取得した実験等の
データを個人的に提供する者も含まれる。また、それら
の者からデータを譲り受けた者、たとえば企業、研究機
関も提供者に含まれる。
【0038】データ受給者とは、実験等のデータの提供
を受ける者をいい、具体的には実験活動を効率化して研
究開発を促進したいと考えている企業を想定している。
しかし、このような企業に限られることはなく、個人的
な興味に基づくデータの提供を希望する個人であっても
もちろんよい。
【0039】データ取引者とは、本発明の取引方法を提
供する者であり、具体的には、データの取引市場を開設
する商社的な役割を行う者である。ただし、データの取
引は有償で行うことを想定するが、無償で取引される場
合も含まれる。
【0040】取引とは、相手側の要求に応じて実際にデ
ータを譲渡する場合のほか、データを表示するような、
相手方が認識できる状態でデータを提示する場合も含ま
れる。
【0041】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の取引システムの
一例を示した概念図である。本実施の形態の取引システ
ムは、インターネット100に接続されたサーバ10
1、ワークステーション102、パソコン103、メイ
ンフレーム104等を有する。サーバ101、ワークス
テーション102、パソコン103、メインフレーム1
04は、インターネットに接続して情報のやりとりを行
うことができる情報処理機器であり、その他の情報処理
機器、たとえば携帯情報端末、携帯電話、インターネッ
トテレビ等、あらゆる情報端末を含む。本実施の形態で
は、データ取引者の利用するコンピュータシステムとし
てサーバ101を、データ提供者の利用するコンピュー
タシステムとしてワークステーション102を、データ
受給者の利用するコンピュータシステムとしてパソコン
103例示するが、その他の情報処理機器であっても良
いことは勿論である。
【0042】サーバ101には、ターミナルアダプタT
Aが接続され、ターミナルアダプタTAを介して情報の
入出力が行われる。サーバ101以外のワークステーシ
ョン102、パソコン103、メインフレーム104等
にも同様にターミナルアダプタTAが接続されるが、図
では省略している。ターミナルアダプタTAに代えてモ
デム等のデータ変復調装置を用いることもできる。
【0043】メインフレーム104には端末104a、
104b、104cが接続され、さらに多数の端末が接
続されてもよい。また、図示はしていないが、インター
ネットゲートを介して他のネットワークに接続されてい
ても良い。他のネットワークとしては、商用的なネット
ワーク、企業内のイントラネット、大学等研究機関のネ
ットワーク等を例示できるが、これら代表的なネットワ
ークに限られず、インターネットに接続可能なあらゆる
ネットワークが含まれる。
【0044】なお、本実施の形態ではインターネット1
00を介してデータが取り引きされる例を説明するが、
インターネット100に代えて、メインフレーム、ある
いはワークステーション等をサーバとしてクライアント
/サーバシステムを構築してもよい。その他コンピュー
タシステムを用いて情報の授受が行えるシステムを用い
てデータの取引を行う場合にも本発明を適用できる。す
なわち、単一のコンピュータシステム(クライアント/
サーバシステム)を中心に端末(クライアントシステ
ム)を構成し、この端末(クライアントシステム)をデ
ータ供給者、データ受給者が利用し、サーバをデータ取
引者が運営することができる。
【0045】図2は、データ取引者により利用されるサ
ーバ101のシステム構成の一例を示すブロック図であ
る。本実施の形態のサーバ101は、制御手段110、
インターネット100に接続された入力制御手段111
および出力制御手段112を有する。制御手段110
は、入力制御手段111を介して伝送されたバイナリデ
ータを各種ファイルに転送制御し、各種ファイルからの
バイナリデータの読み出しおよび出力制御手段112を
介したインターネット100への情報の送出を行う。制
御手段110は、その他サーバ101内での各種ファイ
ル間のデータの読み出しもしくは書き込み、および検索
等の演算処理を行う。入力制御手段111および出力制
御手段112は、たとえば前記ターミナルアダプタTA
等である。
【0046】サーバ101には、プログラムファイル1
13、属性情報ファイル114、リクエストファイル1
15、利用者ファイル116、信認者リストファイル1
17および履歴管理ファイル118が格納される。これ
らのファイルは、単一の記憶装置内に領域を設けて記録
されても良く、また、物理的には別個の記憶装置を複数
用いて記憶されても良い。また、各ファイルは制御手段
110に直接制御される必要はなく、サーバ101の外
部に設けられ、他のコンピュータシステムを介して制御
されても良い。前記各ファイルはサーバ101の制御手
段110により制御可能な状態に置かれることが要求さ
れるが、論理的に制御可能であれば良く、物理的な記憶
装置との一体性、サーバ101との一体性は要求されな
い。
【0047】プログラムファイル113には、本実施の
形態の取引方法を制御するプログラムが格納される。す
なわち、各種画面の表示用プログラム、登録者のIDお
よびパスワードをチェックするプログラム、データ蓄積
用のプログラム、検索プログラム、取引、登録の履歴を
管理するプログラム等である。本プログラムの詳細な動
作は後に説明する。
【0048】属性情報ファイル114には、取引対象で
あるデータに関連づけられた属性情報が記録される。実
験観測データと属性情報とは一対一に対応付けられ、後
に説明する検索動作はこの属性情報に対して行われる。
属性情報には、実験観測データに関する実験観測目的、
実験観測条件、実験観測に用いた測定機器の情報、物質
合成データの場合には合成条件、合成装置、その他、実
験観測に付随する情報が含まれる。特に、実験観測を行
った者(実験観測者)、その者の属する研究開発機関
等、データの信憑性、信頼性に関する情報が含まれる。
さらに、属性情報には、実験観測データの格納領域に関
する情報が含まれる。
【0049】本実施の形態では、属性情報とデータとは
別々に取り扱われる。データ取引者が把握する情報は、
直接的には属性情報であって実験観測データそのもので
はない。一般に実験観測データには画像情報等データ量
の大きいデータが含まれ、また、コンビナトリアル合成
手法を用いて取得されたデータはデータ量が膨大とな
る。データ取引者は、このような膨大なデータを直接取
り扱わず、データに関連付けられた属性情報を取り扱
う。これによりデータの転送負荷(通信負荷)を低減
し、また、検索の対象となるファイル(属性情報ファイ
ル)の容量を低減して、システムにかかる設備負荷を低
減できる。検索結果から、データを表示しようとする時
には、後に説明するように属性情報内のデータ記憶領域
情報が参照される。実験観測データは通常データの取得
者であるデータ提供者のコンピュータシステム内に記憶
され、データ記憶領域情報には、このデータ提供者のコ
ンピュータ内の記憶領域が指定されることとなる。
【0050】リクエストファイル115には、後に説明
するリクエスト情報が格納される。リクエスト情報は、
後に説明するデータ提供希望者により参照されることと
なる。
【0051】利用者ファイル116には、提供利用者お
よび購入利用者のリストがファイルされる。本実施の形
態の取引方法は、後に説明するように、データの信憑
性、信頼性に対する有効な判断基準を、データ購入の判
断時に提供するものである。このため、提供されるデー
タの格付けに必要な情報はデータ取引者において把握し
ている必要がある。このため、本システムを利用する者
には登録を義務付け、これを利用者ファイル116に登
録した。利用者には、提供利用者と購入利用者の2種類
がある。データ提供には、データを提供するに必要な一
定以上のレベルが要求されるため、実験観測に対する熟
練度、使用機器の種類、当該分野での権威度等を明らか
にすることが要求される。提供利用者には、前記事項の
他にその身元(代表者名、所属機関等)も明示すること
が要求されるため、データ提供のみならずデータ購入も
無条件で許可される。このように本実施の形態では、一
定レベル以上の提供利用者にのみシステムの利用を許可
しているため、提供されるデータの品質(信憑性、信頼
性)を一定以上に維持することができる。購入利用者に
ついては、データ提供はできないが、データの購入につ
いては許可する。データ購入者について要求される明示
事項は、たとえば身元情報(代表者名、所属機関等)等
である。購入利用者へのアクセス制限は、主に提供され
たデータの不正使用を防止するためであることから、デ
ータに対するコピー防止技術、電子透かし技術等を適用
してその不正使用を抑制できる場合には購入利用者に対
するアクセス制限は必要でない。
【0052】信認者リストファイル117には、データ
提供者(提供利用者)を登録する際の審査資料となる信
認者リストが格納されている。信認者リストは、一般的
にはある分野の権威者がリストされる。権威者か否かの
判断は、たとえば権威ある論文誌への掲載回数、学会賞
の受賞経験、その他十分な実験観測経験が存在するとの
推認が働く原因があるか否かで判断する。信認者リスト
は取引者が作成し、この信認者リストに存在する者が提
供者として登録を希望してきた場合には、自動的にデー
タ提供者として登録する。このように、権威あるデータ
提供者には、その登録の利便性を向上して、多くの権威
あるデータ提供者を招き入れることができる。これによ
り、本システムで提供されるデータの質を向上すること
ができる。
【0053】履歴管理ファイル118には、データの取
引状況、利用者の登録情報、あるいは、データの蓄積状
況等の情報が記録される。この記録は、後に必要がある
ときに参照され、本実施の形態のシステム、取引方法に
は直接必要とはされない。
【0054】なお、サーバ101には、キーボード、マ
ウス等の入力デバイス、あるいは、CRT、液晶表示パ
ネル等の出力デバイスが含まれるが、説明を省略する。
【0055】図3は、データ提供者により利用されるワ
ークステーション102のシステム構成の一例を示すブ
ロック図である。本実施の形態のワークステーション1
02は、図2に示すサーバ101と同様の制御手段11
0、インターネット100に接続された入力制御手段1
11および出力制御手段112を有する。また、ワーク
ステーション102には、実験データの記憶領域121
と属性情報記憶領域122が含まれる。これらの記憶領
域は、単一の記憶装置内に領域を設けて記録されても良
く、また、物理的には別個の記憶装置を複数用いて記憶
されても良い。また、各記憶領域は、ワークステーショ
ン102の制御手段110に直接制御される必要はな
く、ワークステーション102の外部に設けられ、他の
コンピュータシステムを介して制御されても良い。これ
らの点はサーバ101における各種ファイルと同様であ
る。
【0056】実験データ記憶領域121には、提供者に
より取得された実験あるいは観測データが記録され、属
性情報記憶領域122には、実験観測データに関連付け
られた属性情報が記録される。この属性情報は、提供者
により書き込まれたものであり、未だ提供者の属性情報
ファイル114には書き込まれていないものが含まれ
る。提供者は自己の管理する実験データ記憶領域121
および属性情報記憶領域122に属性情報に関連するデ
ータと属性情報とを記録することでデータの提供を実現
できる。すなわち、取引者は、この属性情報記憶領域1
22に所定の方法で適宜アクセスし、取引者の管理する
属性情報ファイル114に未だ記録されていない属性情
報のみを探索し、これをサーバ101に読み込んで属性
情報ファイル114に蓄積する。このようにデータの蓄
積は、提供者にとって極めて利便性の高いものであり、
多くのデータの提供を促し、より豊富なデータベースの
構築を促進することができる。なお、データの集積につ
いては、後述する。
【0057】なお、ワークステーション102には、キ
ーボード、マウス等の入力デバイス、あるいは、CR
T、液晶表示パネル等の出力デバイスが含まれるが、説
明を省略する。
【0058】図4は、データ受給者により利用されるパ
ソコン103のシステム構成の一例を示すブロック図で
ある。本実施の形態のパソコン103は、図2に示すサ
ーバ101と同様の制御手段110、インターネット1
00に接続された入力制御手段111および出力制御手
段112を有する。また、パソコン103には、キーボ
ード、マウス等の入力デバイス131、および、CR
T、液晶表示パネル等の出力デバイス132を有する。
【0059】データ受給者は、入力デバイス131を操
作して本システムにアクセスし、後述する検索等を行っ
て、実験データを出力デバイス132に表示することに
よりその提供を受ける。受給者の操作については後述す
る。
【0060】図5は、本発明のデータ取引方法の初期段
階におけるステップの一例を示すフローチャートであ
る。本実施の形態の取引方法は、まず、メイン画面Mを
表示することから始まる(ステップ140)。メイン画
面Mの一例を図6に示す。メイン画面Mは、データ提供
者のワークステーション102またはデータ受給者のパ
ソコン103の表示装置に表示される。メイン画面Mへ
のアクセスは、たとえば標準的なブラウザを用いてホー
ムページアドレス(URL)を指定し、データ取引者の
サーバ101にアクセスすることにより行う。この場
合、メイン画面MはHTML形式で記述される。なお、
本実施の形態では、インターネット環境で用いられる標
準的なブラウザおよびそのブラウザで表示することがで
きる形式(THML等)で記述されたホームページを例
にして説明する。但し、これに限られず、任意のプロト
コルあるいは形式に従ったページデータをそれに適合し
た表示ソフトウェアを用いて表示しても良い。これらメ
イン画面Mの表示に関する点は、以下で説明する各画面
でも同様である。
【0061】本実施の形態のメイン画面Mは、図6に示
すように、ウィンドウ141内にメッセージとボタンお
よび入力枠を含む。メッセージは、文字情報からなり、
メイン画面Mへのウェルカムメッセージの他に登録利用
者であるか新規登録希望者であるかを選択する旨が表示
される。
【0062】新規登録を希望する場合は、ボタン142
をクリックして新規登録画面に進む(ステップ15
0)。なお、ボタンの選択は、入力デバイスであるマウ
ス等により制御されるポインタ(通常矢印等のシンボル
で表示される)を前記ボタン上に移動させた状態でマウ
スボタン等を押し下げて選択動作を行う。以下の説明に
おけるボタンの選択も同様である。
【0063】一方、既登録者の場合は、ID(識別番
号)およびパスワードを入力枠143,144内にキー
ボード等の入力デバイスを用いてタイプし、OKボタン
145をクリックすることにより利用を開始する。入力
されたIDおよびパスワードは、サーバ101に伝送さ
れ、サーバ101のプログラムにより既登録者であるか
否かの認証が行われる(ステップ151)。この認証に
は、サーバ101の管理する利用者ファイル116が参
照される。IDから既登録者であるか否かを識別する他
に、その登録者が提供利用者であるか、購入利用者(受
給者)であるかを識別する。この識別結果は、後の処理
で利用され、購入利用者にはデータ提供の処理が制限さ
れる。またパスワードからそのIDで現された利用者が
正規の利用者であるか否かを識別する。IDおよびパス
ワードが利用者ファイル116内のリストと一致した場
合には認証が得られ、データ利用画面Uに処理が進む
(ステップ152)。認証が得られない場合にはエラー
処理を行う(ステップ153)。エラー処理では、たと
えばIDもしくはパスワードが正しく無い旨のメッセー
ジを表示する。その後自動的にメイン画面Mに戻っても
良い。
【0064】図7は、新規登録の手順を示すフローチャ
ートである。新規登録画面(ステップ150)では、利
用者がデータ提供を希望するか、データ購入を希望する
かを選択する旨のメッセージを表示し、利用者はデータ
提供かデータ受給かを選択する。
【0065】利用者がデータ提供を選択した場合には、
データ提供用の新規登録画面に進む(ステップ16
0)。新規登録画面Rsでは、機関名、実験代表者名等
のデータ提供者に関する登録項目の入力を促す。図8
に、データ提供用の新規登録画面Rsの一例を示す。図
示するように、利用者の端末(コンピュータ表示装置)
に入力を促すメッセージと、入力枠を表示する。入力枠
には、たとえばデータ提供者の機関名161、実験代表
者名162、連絡先163等のデータ提供者に関する身
元を明らかにする項目と、合成装置164、基準物質の
合成経験に関する事項165および実績に関する事項等
データの格付けに必要な項目と、その他特記事項168
が含まれる。実績に関する事項は、たとえば論文数16
6、投稿雑誌名167を例示できる。データの格付けに
必要な合成装置164等のデータは、本実施の形態では
後に説明する格付け情報を作成する際の重要な参照事項
になる。本実施の形態では、このような格付けに必要な
事項を登録の際に要求してデータの信頼性を明らかにす
る点に特徴があり、これによりデータ取引の安全性と適
正価格の維持が可能になる。なお、前記入力項目は一例
であり、その他の身元に関する項目、データ格付けに必
要な項目を追加して要求しても良く、また、これらの項
目の全てを要求する必要はない。たとえば特定の研究分
野で権威ある研究者と認められている者が登録を希望す
る場合には、身元データのみで登録許可を与えることも
可能である。
【0066】必要事項が入力されれば、利用者による確
認が行われる。確認は「よろしいですか?」のメッセー
ジの後の「はい」のボタン169をクリックすることに
より行われる。登録をキャンセルする場合は「いいえ」
のボタン170をクリックする。「いいえ」のボタン1
70がクリックされれば、入力枠がクリアされ、再度入
力が可能になるようにしても良い。また、利用を希望し
ない時、あるいは登録をキャンセルする時にはボタン1
71をクリックしてデータ提供用の新規登録画面Rsか
ら抜けることができる。この後、自動的にメイン画面M
に戻るようにしても良い。
【0067】「はい」のボタン169が選択されたと
き、前記利用希望者が既登録者であるか否かを判断する
(ステップ180)。既登録か否かは、登録画面で入力
された身元データに一致する登録内容が利用者ファイル
に登録されているか否かを検索して判断できる。既登録
の場合には、既登録である旨を表示するエラー処理を行
う(ステップ181)。
【0068】既登録で無い場合は、登録希望者が信認リ
ストに存在する人物と一致するか否かを判断する(ステ
ップ182)。この判断は、サーバ101が管理する信
認者リストファイル117を参照して行う。登録希望者
が信認リストに存在する人物と一致する場合には自動的
に利用者ファイル116に入力事項を登録する。同時に
IDおよびパスワードを発行し(ステップ183)、属
性情報の入力画面を利用者の表示装置に表示し、あるい
は属性情報入力フォームの発行を行う(ステップ18
4)。このように、本実施の形態では、信認者リストを
予め作成し、いわゆる権威者の登録が容易に行えるよう
にして、質の高いデータが供給されやすい環境を整えて
いる。このため、高品質のデータを多数蓄積してデータ
ベースの価値を高める工夫がなされる。
【0069】信認者リストに一致しない登録希望者は、
別途審査を行う(ステップ185)。審査は入力された
登録項目について、データ提供者にふさわしいか否かの
観点で行われる(ステップ186)。審査の結果、デー
タ提供者として登録すべきと判断した場合には、ステッ
プ183に進んで、利用者ファイル116に入力事項を
登録し、IDおよびパスワードを発行する(ステップ1
83)。その後、属性情報入力フォームの発行を行う
(ステップ184)。登録するにふさわしくないと判断
した場合には、利用を拒絶する旨の通知を行う(ステッ
プ187)。
【0070】一方、利用者がデータ購入を選択した場合
には、データ購入用の新規登録画面Rbに進む(ステッ
プ188)。図9に、データ購入用の新規登録画面Rb
の一例を示す。データ購入用の新規登録画面Rbは、デ
ータ提供用の新規登録画面Rsにおいてデータ格付けに
必要な項目が無い点を除いて同様である。データ購入に
おいては受給者の身元が明らかになれば十分であり、そ
れに必要な項目以外は等に要求されない。既登録である
か否かの判断はデータ提供の場合と同様に行われる(ス
テップ189)が、新規登録の場合には審査を経ずに利
用者ファイル116に登録され、IDおよびパスワード
が発行される(ステップ190)。
【0071】図10に、属性情報入力フォームの一例を
示す。属性情報には、試料の合成条件(成膜条件)に関
する事項、物性に関する事項およびその他の事項が含ま
れる。
【0072】試料の合成条件(成膜条件)に関する事項
には、合成物の元素種、量(組成)合成条件、物性値測
定後の再処理の有無等が含まれる。合成条件には、合成
方法、合成容器、合成温度、合成雰囲気、処理時間、後
処理条件(処理法、温度、雰囲気、処理時間等)が含ま
れる。また、再処理には処理方法、温度、雰囲気、時間
等の条件が含まれる。
【0073】物性に関する事項には、物性測定法、測定
機器、測定条件(温度、雰囲気、時間等)が含まれ、測
定結果が格納されたデータ記憶領域情報が含まれる。デ
ータ記憶領域情報には、単一条件のデータ、コンビナト
リアル手法等により得られたライブラリデータの場合に
分けられ、ライブラリデータの場合には分割可能なデー
タと一括登録されたデータに関する記憶領域情報が要求
される。
【0074】その他の事項には、合成した機関名、合成
装置、合成目的等が含まれ、さらに、当該データが開示
できないものである場合にはデータ保護情報が記入でき
るようになっている。
【0075】このように、本実施の形態では、比較的詳
細に属性情報の入力を要求するため、データ受給者(購
入者)がデータを購入する際に属性情報を詳細に提示で
き、購入するか否かの判断が容易になる。これにより本
システムの利便性を高めて、データ取引を促進できる。
【0076】また、本実施の形態では、この段階で提供
者に要求するのは属性情報のみであり、データ自体は未
だ提供が要求されない。ここで、属性情報にはデータの
記憶領域情報が含まれるのが本発明の特徴である。属性
情報にデータ記憶領域情報を含めることによりデータと
属性情報とを一対一に対応することができ、データは必
要なときに読み出す一方、属性情報を用いてデータベー
スを構築し、データの取引を促進できる。
【0077】なお、提供者のコンピュータシステムの表
示装置に属性情報入力フォームを表示してこれに直接入
力し、サーバ101に送信しても良い。コンピュータの
属性情報は属性情報ファイル114に記憶され、蓄積さ
れる。この場合のフォームも前記フォームと同様であ
る。なお、ここでは、HTML形式で作成された表示形
態のフォームを例示しているが、必要項目が満たされる
限りデータの形式は問われない。たとえば各項目をタブ
等の特殊文字でセパレートして一連のデータをシーケン
シャルなデータセットとなるようにしても良い。この場
合のフォーマットは取引者と提供者との規約による。
【0078】図11は、データ蓄積の概念の一例を示す
説明図である。前記の通り、本実施の形態では、属性情
報の入力は、属性情報入力フォームを提供者のコンピュ
ータシステムの出力装置に表示し、これに直接タイプし
て入力し、この入力された属性情報をサーバ101に伝
送してサーバ101の属性情報ファイル114に蓄積す
ることができる。この蓄積方法に加えて、図11に示す
ように、サーバ101から属性情報読み出しリクエスト
を発行し(経路202)、このリクエストに答えて属性
情報をサーバ101に伝送し(経路203)、この伝送
された属性情報を属性情報ファイル114に蓄積する方
法がある。
【0079】提供者のコンピュータシステム(ワークス
テーション102)には、実験データ201が格納され
ているが、これとは別にワークステーション102に属
性情報200を記憶する。サーバ101は適当な時期
(たとえば一週間に一回等)に読み出しリクエストを発
行する(経路202)。読み出しリクエストは、取引者
の登録情報を参照してワークステーション102のアド
レスを検出し、ワークステーション102に対して発行
する。読み出しリクエストを受けたワークステーション
102は、リクエストに含まれる属性情報ファイル11
4の登録リストから属性情報200が新規なものである
か否かを判断し、新規なものであればこれをサーバ10
1に伝送し(経路203)、属性情報200を属性情報
ファイル114に登録する。なお、リクエストの発行お
よび属性情報の伝送はインターネット100を介して行
われることは勿論である。また、読み出しリクエストの
発行時期は定期不定期の何れでも良い。
【0080】また、読み出しリクエストに代えて、サー
バ101は属性情報読み出し用のエージェントプログラ
ムを発行できる。このエージェントプログラムは、イン
ターネット100上の複数の提供者のコンピュータシス
テムに巡回し、新規な属性情報を探索してある程度の属
性情報を蓄積しサーバ101に帰還する。帰還したエー
ジェントプログラムに蓄積された属性情報はサーバ10
1の属性情報ファイル114に蓄積される。
【0081】このようにして本実施の形態では、属性情
報の入力方式を提供者の利便性を考慮して各種備えるこ
とができる。これにより提供者の利便性を向上できる。
【0082】次に、蓄積された属性情報と、それに関連
づけられたデータの利用について説明する。図12は、
図5で説明したデータ利用画面(ステップ152)以降
の各種データ利用処理の一例を示したフローチャートで
ある。
【0083】データ利用画面においては、利用者(提供
者、受給者)に対して、データ登録、データ購入(受
給)、募集データ一覧参照あるいはデータリクエストの
何れの処理を希望するかを選択するように促すメッセー
ジを表示するとともに、各処理に対応したボタンを表示
する。各処理に対応したボタンをクリックすることによ
り前記何れかの処理を選択する。
【0084】データ登録処理が選択された場合には、利
用者が提供利用者に登録された者であるか否かを判断す
る(ステップ201)。この判断には、利用者ファイル
116が参照される。購入利用者(受給者)の場合に
は、データ登録は許可されないので、エラー処理が行わ
れ(ステップ202)、データ提供者に登録された者で
ある場合には、データ登録画面(属性情報入力フォー
ム)が表示される(ステップ203)。この場合の属性
情報入力は、図13に示すように、提供者の表示装置に
表示されたフォームに直接属性情報をタイプ入力して入
力された属性情報をサーバ101に伝送し(ステップ2
04)、サーバ101の属性情報ファイル114に蓄積
される(ステップ205)方式がとられる。
【0085】データ購入処理が選択された場合は、デー
タ購入画面に進み(ステップ206)、募集データ一覧
参照が選択された場合は、募集データ一覧表示画面に進
む(ステップ260)。データリクエスト処理が選択さ
れた場合は、データリクエスト画面に進む(ステップ2
50)。
【0086】図14は、データ購入処理の一例を示した
フローチャートである。また、図15は、データ検索の
概念の一例を示す説明図である。データ購入画面(ステ
ップ206)では、検索に必要な検索項目データの入力
を促す画面を表示する。図16に検索画面の一例を示
す。本実施の形態では、基本的検索項目として元素種を
想定した例を示すため、周期律表220を表示し、選択
する元素を周期律表の該当元素上にポインタを会わせて
クリックすることにより選択実行が行えるようにしてい
る。元素記号を入力枠221にタイプして指定しても良
い。また、検索項目として物質形態、物性値、データグ
レード、データ形態(ライブラリか単一か)等を指定で
きるようにしている。物質形態、物性値、データグレー
ドは各々入力枠222,223,224にタイプ入力し
て指定する。データ形態はライブラリあるいは単一であ
るかを各々ボタン225をクリックして選択する。入力
が完了すると、検索開始を「よろしいですか?」のメッ
セージのあとに示されたボタン226をクリックして指
定する。検索項目データは、図15に示すように、デー
タ受給者のパソコン103からサーバ101に転送され
(経路227)、検索が実行される(ステップ20
7)。検索は、サーバ101の属性情報ファイル114
に対して行われる。検索の結果、検索条件に合致したデ
ータ(属性情報)が存在するか否かが判断され(ステッ
プ208)、ヒットしている場合はそのデータリストが
表示され(ステップ209)、ヒットしたデータ(属性
情報)が無い場合は、その条件に合致するデータのリク
エストをするか否かを利用者に問い合わせる(ステップ
210)。リクエストが選択された場合はリクエスト画
面に進み(ステップ250)、リクエストしない場合は
データ利用画面に戻る(ステップ152)。
【0087】検索結果の表示(ヒットデータリストの表
示)は、サーバ101から受給者の表示装置に表示され
る(経路228)。なお、この検索段階では、データ提
供者のコンピュータシステムには何ら作用しない。すな
わち、提供者の有するデータ自体は、この段階では転送
等されない。このようにデータ量の少ない属性情報のみ
を用いて検索を行うため、サーバ101に対する負荷が
小さく、また、サーバ101とパソコン103との間の
通信情報量も極めて少ない。このため通信負荷を低減で
き、また、検索動作等を高速化して使いやすい取引シス
テムを構築できる。
【0088】図17に、ヒットデータの表示例を示す。
ここでは、ヒットデータを表形式で表示する例を示す。
各行毎に1つのデータ(属性情報)を示し、属性情報の
主要なものを表示してリストを見やすくしている。検索
内容の確認はボタン230をクリックすることにより確
認できる。また、実験条件等の詳細な内容はボタン23
1をクリックすることにより確認する。ボタン231が
選択された場合、より多くの実験条件が表示され(ステ
ップ212)、また、格付けデータの詳細が表示される
(ステップ213)。これにより詳細な属性情報を参照
してデータ購入の意思決定を行える。なお、このヒット
データの表示段階で、利用者(受給者)に対して料金を
課金してもよい。検索作業というサービスを受けている
他に、データに対する格付け情報の提示を受けているの
で、このような情報提供サービスに対価を要求するもの
である。
【0089】ところで、本実施の形態では、ヒットデー
タリストに、属性情報には含まれていないデータの格付
け情報がグレードとしてカラム232に表示されてい
る。グレードは、データ取引者により決定され、データ
購入の参考に資するためにリストに表示される。詳細は
前記の通り別途表示される(ステップ213)。このよ
うに、検索結果にグレード(データ格付け情報)が付加
されているため、データ購入者(受給者)はその格付け
情報を参照して購入の意思決定ができる。なお、格付け
情報の決定には以下のような事項が参酌できる。すなわ
ち、合成に関して、合成手法、合成条件および合成装置
(これらが一般的かあるいは特異的、新規な合成法であ
るか)、再現性(複数回の実験を行ったか否か)、手法
(特異か汎用的であるか)等を参酌できる。また、物性
に関して、測定手法および測定条件(これらが一般的か
あるいは特異的、新規的であるか)、測定装置(一般的
か否か)、再現性(複数回の実験を行ったか否か)等を
参酌できる。また、物質に関して、既存品か新物質か等
を参酌できる。また、合成あるいは測定機関に関して、
権威者か否かまたはその共同研究者であるか否かを参酌
できる。また、その機関または実験者(提供者)の投稿
論文数は多いか少ないかを参酌できる。また、その機関
の規模は大きいか否かを参酌できる。その他、分野の人
気度合い、販売(流通)の実績等を参酌できる。
【0090】なお、格付け情報(グレード)に代えて、
あるいは格付け情報に加えて、データ提供の価格を表示
しても良い。このような表示がされている場合には、受
給者はその価格を参照してデータを購入するか否かの判
断をし易くなる。このような価格には格付け情報が参照
される。たとえば格付け(グレード)を現す数字(数字
が大きいほどグレードは高い)に所定の係数を乗じて価
格を決定することができる。通常、グレードの高いデー
タには高い信頼性、信憑性が認められ、データ購入者に
対してその期待を裏切る確率が低い。すなわちデータ購
入者にとって、そのデータを購入するリスクが小さい。
このような場合には多少価格が高くともデータの購入を
希望するであろし、本価格の形成は、そのような購入者
の心理を反映したものでもある。
【0091】データ受給者(購入者)がこれらの格付け
情報、属性情報を参照し、表示されている場合には価格
をも参酌してデータ購入を決定しようとする場合、利用
者は、購入を希望するデータの行上にポインタを会わ
せ、クリックする。これによりその行に対応するデータ
が利用者(購入者、受給者)の表示装置にデータが表示
される(ステップ214)。但し、この段階では、属性
情報の詳細が表示されるに止まり、データの詳細部分は
表示されない。この段階の表示画面の一例を図18に示
す。ここでは、購入対象のデータとして、炭素繊維成長
に対する触媒能に関して炭素成長後のSEM写真を想定
している。この段階では写真の画像データは表示され
ず、最終的なデータ購入の意思確認がなされる(ステッ
プ215)。購入が選択された場合、最終的なデータが
受給者のコンピュータシステムの表示装置に表示される
(ステップ216)。データ購入の表示画面の一例を図
19に示す。
【0092】ここで、データ表示の概念を図20を用い
て説明する。データの表示は、前記受給者によるデータ
購入の決定を受けて、サーバ101からデータを保有す
るワークステーション102(データ提供者のコンピュ
ータシステム)にデータ表示リクエストが発行される
(経路240)。このデータ表示リクエストを受けたワ
ークステーション102が、自己の管理するデータ20
1をデータの購入者であるパソコン103に転送する
(経路241)。転送されたデータ201はパソコン1
03の表示装置132に表示される。このように、本実
施の形態のデータ取引においては、購入の意思表示があ
ったものについてのみデータが転送される。これにより
データ量の大きいデータ201であっても必要なときに
限り転送されるため、通信回線の負荷を最小限に抑える
ことができる。また、サーバ101にとっては、データ
量が膨大なデータ201を読み込んだり書き出したりす
ることがないので、サーバ101に対する負荷を生じな
い。これにより取引システム全体のサードウエア資源を
有効に活用して効率的な取引を図ることができる。
【0093】なお、ステップ216において、サーバ1
01は、データ表示リクエストを発行するとともに、デ
ータ購入者に対して課金処理を行い、履歴管理ファイル
118にこれを記録する。課金は格付け情報を参照し
て、格付けの高いデータほど料金をお高く設定しても良
い。また、人気分野のデータを高く設定しても良い。
【0094】ステップ215において購入を希望しない
場合にはメイン画面Mに戻ることができる(ステップ1
40)。
【0095】次に、図21を用いてデータリクエストの
手順を説明する。前記図14のステップ208におい
て、希望するデータが検索により検出されず、データの
リクエストを選択した場合、リクエスト画面に進む。
(ステップ250)。データのリクエストは受給者であ
るパソコン103からサーバ101に発行され(経路2
51)、サーバ101においては、リクエストデータを
リクエストファイル115に記録する。サーバ101で
は、リクエストデータ一覧画面を設けて、データ提供者
にリクエストデータを提供する(経路252)。このリ
クエストに提供者が応じる場合は、前記したと同様の方
法で提供者がデータ登録(属性情報入力)を行う(経路
253)。前記リクエスト条件に合致するデータの登録
(属性情報の入力)があった場合は、取引者は受給者の
コンピュータ(パソコン103)に登録が会った旨の通
知をする(経路254)。この通知はたとえば電子メー
ルを用いても良い。
【0096】図22は、リクエストデータの入力手順を
示すフローチャートである。また、図23には、データ
リクエスト画面の一例を示す。データリクエスト画面に
は、図23に示すように検索画面と同様な入力枠が有
り、検索画面と同様に希望するデータの条件を入力する
(ステップ255)。入力されたリクエストデータ(条
件)はサーバ101に送信され、サーバ101のリクエ
ストファイル115に登録される(ステップ256)。
【0097】図24は、リクエストデータ(募集デー
タ)一覧を閲覧してこのリクエストに応じる手順を示し
たフローチャートである。図12のデータ利用画面にお
いて、募集データ一覧表示処理を選択した場合、募集デ
ータ一覧表示画面に進む(ステップ260)。図25に
募集データ一覧表示画面の一例を示す。募集データが表
形式でリストアップされている(領域261)。ここ
で、一覧表示させるには、検索画面と同様に元素に関連
して一覧表示させている。すなわち、元素周期表の特定
の元素をクリックすると、その元素に関連したリクエス
トデータが表示される。リクエストデータには要求され
る条件が表示される。データ提供の可能な者は、この条
件を確認し、これを満たす場合には、ボタン262をク
リックしてデータの登録(属性情報の入力)を行える。
登録(データの提供)するか否かを判断し(ステップ2
63)、提供できるリクエストデータを選択した上で前
記ボタン262をクリックする。提供不可能または提供
を希望しない場合にはデータ利用画面Uまたはメイン画
面Mに戻ることができる(ステップ152)。データ提
供処理が選択されれば、提供希望者が提供利用者として
利用者ファイル116に登録されているか否かを確認し
(ステップ264)、登録されていなければエラー処理
を行う(ステップ265)一方、登録された提供利用者
の場合には属性情報入力フォームを提供者の表示装置に
表示する(ステップ266)。前記した属性情報の直接
入力と同様に属性情報を入力し、これをサーバ101に
送信する(ステップ267)。入力された属性情報は、
サーバ101により属性情報ファイル114に記録され
(ステップ268)、リクエスト者にデータ(属性情
報)が登録された旨のメールを送信する(ステップ26
9)。その後リクエストデータを消去する(ステップ2
70)。なお、リクエストデータは、直ちに消去するの
ではなく、所定の期間消去対象データとして保持しても
良い。つまり、提供者からデータが提供されたが、リク
エスト者がそのデータの購入を希望しない場合もあり、
この場合は、再度リクエストファイルに記録するのが簡
便になるためである。
【0098】以上、実施の形態に基づき本発明を説明し
たが、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能であること
は言うまでもない。
【0099】たとえば、実施の形態においては、インタ
ーネットを環境で本発明を用いる場合を説明したが、孤
立したコンピュータシステム環境でも本発明が適用でき
ることは言うまでもない。この場合、サーバ101はメ
インフレーム等のサーバマシンに対応し、提供者、受給
者が用いるのはサーバマシンに接続された端末が対応す
る。さらに小規模のコンピュータシステム、たとえばワ
ークステーション、パソコン等を用いても良いことは言
うまでもない。
【0100】また、実施の形態では、主に物性データを
用いてデータの取引を説明したが、実験による物性デー
タに限られず、医療情報(臨床試験)、遺伝子組み替え
情報、水質情報、気象情報、地震情報、紫外線情報、光
化学スモッグ情報、CO2 排出量情報等、観測データの
取引に対しても適用できる。特に、本発明は、実験観測
データ等、データの信憑性、信頼性に格差が存在する場
合のデータ取引に適用して有効である。
【0101】また、実施の形態では、データを表示した
場合にのみ課金する例を説明したが、その他の段階にお
いてもその都度、あるいは任意の段階において課金を行
っても良い。たとえばデータ検索を終了し、ヒットした
データに関する属性情報、格付け情報等をリスト形式で
表示(ステップ209)する場合にも課金を行って良
い。また、データを正式に表示する前段階でのデータ詳
細表示画面の表示(ステップ214)、詳細な実験情報
等の表示(ステップ212)、詳細な格付け情報の表示
(ステップ213)の各段階においても課金できる。こ
れら各画面の表示は、その内容に応じて情報提供のサー
ビスを受けており、このサービスに対する対価を請求す
るためである。
【0102】また、データ受給者のみならず、データ提
供者に対しても課金を行っても良い。課金は属性情報が
属性情報ファイル114に記録された段階で、履歴管理
ファイル118に課金情報を記録して行える。このよう
な課金は、データ提供者のデータ販売に対する販売機会
の提供に対して支払われるものである。よって、権威者
等がデータ提供を行ってデータベースの価値を高める場
合には、これら権威者のデータ登録に対して課金を免除
する等の運用は、当然に可能である。
【0103】
【発明の効果】本発明によれば、以下のような効果があ
る。すなわち、実験、観測その他の計測手段により得ら
れたデータに適した取引方法を提供できる。特に、デー
タを受給する者の立場に立って、受給者がデータを購入
するか否かの判断をするに必要かつ十分な情報を提示し
て取引を行うことができるデータの取引方法が提供でき
る。また、データの信憑性、信頼性に対する客観的な判
断基準を提示した状態でデータの取引を行うことができ
る。また、データ量が膨大なデータの取引であっても、
通信装置への負荷、コンピュータシステムへの負荷を低
減することができる。また、前記した取引方法が実現で
きるコンピュータまたはコンピュータシステムを提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の取引システムの一例を示した概念図で
ある。
【図2】データ取引者により利用されるサーバシステム
構成の一例を示すブロック図である。
【図3】データ提供者により利用されるワークステーシ
ョンシステム構成の一例を示すブロック図である。
【図4】データ受給者により利用されるパソコンシステ
ム構成の一例を示すブロック図である。
【図5】データ取引方法の初期段階におけるステップの
一例を示すフローチャートである。
【図6】メイン画面の一例を示す表示画面図である。
【図7】新規登録の手順を示すフローチャートである。
【図8】データ提供用の新規登録画面の一例を示す表示
画面図である。
【図9】データ購入用の新規登録画面の一例を示す表示
画面図である。
【図10】属性情報入力フォームの一例を示す表示図で
ある。
【図11】データ蓄積の概念の一例を示す説明図であ
る。
【図12】データ利用画面以降の各種データ利用処理の
一例を示したフローチャートである。
【図13】データ登録処理の一例を示したフローチャー
トである。
【図14】データ購入処理の一例を示したフローチャー
トである。
【図15】データ検索の概念の一例を示す説明図であ
る。
【図16】検索画面の一例を示す表示画面図である。
【図17】ヒットデータの表示例を示す表示画面図であ
る。
【図18】購入前の詳細表示の一例を示す表示画面図で
ある。
【図19】購入データの表示例を示す表示画面図であ
る。
【図20】データ表示の概念を説明する概念図である。
【図21】データリクエストの一例を示す概念図であ
る。
【図22】リクエストデータの入力手順を示すフローチ
ャートである。
【図23】データリクエスト画面の一例を示す表示画面
図である。
【図24】リクエストに応じる手順を示したフローチャ
ートである。
【図25】募集データ一覧表示画面の一例を示す表示画
面図である。
【符号の説明】
100 インターネット 101 サーバ 102 ワークステーション 103 パソコン 104 メインフレーム 104a〜104c 端末 110 制御手段 111 入力制御手段 112 出力制御手段 113 プログラムファイル 114 属性情報ファイル 115 リクエストファイル 116 利用者ファイル 117 信認者リストファイル 118 履歴管理ファイル 121 実験データ記憶領域 122 属性情報記憶領域 131 入力デバイス 132 出力デバイス(表示装置) 141 ウィンドウ 142 ボタン 143 入力枠 145 OKボタン 169〜171 ボタン 200 属性情報 201 データ(実験データ) 220 周期律表 221、222 入力枠 232 カラム 262 ボタン M メイン画面 Rb 新規登録画面 Rs 新規登録画面 TA ターミナルアダプタ U データ利用画面

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータシステムまたはコンピュー
    タネットワークを用いたデータの取引方法であって、 前記データは実験、観測その他の計測手段により得られ
    たデータであり、 前記データに関連づけられた属性情報の入力フォームを
    前記データの提供者に発行する段階と、 前記入力フォームに従って前記提供者が前記属性情報を
    入力し、前記提供者の属性情報記憶領域に前記属性情報
    を記憶する段階と、 前記属性情報記憶領域から前記属性情報を読み出し、前
    記データの取引者の属性情報ファイルに記憶する段階
    と、 前記データの受給者の要求に応じて、前記データを前記
    受給者の端末またはコンピュータに表示する段階と、 を有することを特徴とするデータの取引方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のデータの取引方法であっ
    て、 前記属性情報の読み出しは、前記取引者の利用者ファイ
    ルに記録された前記提供者毎の前記属性情報記憶領域
    に、定期的または不定期にアクセスし、前記属性情報フ
    ァイルに存在しない属性情報のみについて読み出しを行
    うことを特徴とするデータの取引方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のデータの取引方法であっ
    て、 前記属性情報の読み出しは、前記取引者が読み出しエー
    ジェントプログラムを発行し、前記読み出しエージェン
    トプログラムが、前記取引者の利用者ファイルに記録さ
    れた前記提供者毎の前記属性情報記憶領域を巡回し、前
    記属性情報ファイルに存在しない属性情報のみについて
    読み出しを行うことを特徴とするデータの取引方法。
  4. 【請求項4】 コンピュータシステムまたはコンピュー
    タネットワークを用いたデータの取引方法であって、 前記データは実験、観測その他の計測手段により得られ
    たデータであり、 前記データの提供者に対し、前記データに関連づけられ
    た属性情報の入力フォームを表示する段階と、 前記提供者が、前記入力フォームに従って前記属性情報
    を入力する段階と、 入力された前記属性情報を前記データの取引者の属性情
    報ファイルに逐次記録する段階と、 前記データの受給者の要求に応じて、前記データを前記
    受給者の端末またはコンピュータに表示する段階と、 を有することを特徴とするデータの取引方法。
  5. 【請求項5】 コンピュータシステムまたはコンピュー
    タネットワークを用いたデータの取引方法であって、 前記データは実験、観測その他の計測手段により得られ
    たデータであり、 前記データに関連づけられた前記データ毎の属性情報
    が、前記データの取引者の属性情報ファイルに蓄積され
    る段階と、 前記データの受給者に対して、検索画面を表示する段階
    と、 前記受給者の指定する検索条件に従った検索を、前記属
    性情報ファイルに対して行う段階と、 前記検索条件に合致する検索結果を前記受給者の端末ま
    たはコンピュータに表示する段階と、 前記検索結果のうち、購入を希望するデータの特定を前
    記受給者に促す段階と、 前記受給者による前記データ
    の特定が行われ、データ購入の意思表示があった場合に
    は、前記データを前記受給者の端末またはコンピュータ
    に表示する段階と、 を有することを特徴とするデータの取引方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のデータの取引方法であっ
    て、 前記検索結果の表示には、前記属性情報の一部または全
    部の表示に加えて、前記データに関する格付け情報を含
    んでいることを特徴とするデータの取引方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のデータの取引方法であ
    って、 前記データの購入意思の決定前に、前記検索結果にかか
    る属性情報の詳細または格付け情報の詳細を、前記受給
    者の選択により表示する段階を有することを特徴とする
    データの取引方法。
  8. 【請求項8】 請求項5〜7の何れか一項に記載のデー
    タの取引方法であって、 前記検索により、前記検索条件に合致する属性情報が発
    見できない場合には、前記受給者に対し募集するデータ
    に関連する募集属性データの入力を促す段階と、入力さ
    れた前記募集属性データを募集データファイルに記憶す
    る段階とを有することを特徴とするデータの取引方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のデータの取引方法であっ
    て、 前記募集データファイルに記憶された前記募集属性デー
    タを表示するとともに、前記募集に応じようとする前記
    データの提供者に対し、登録しようとするデータの属性
    情報の入力を促す段階と、 入力された前記属性情報を前記属性情報ファイルに記録
    する段階と、 を有することを特徴とするデータの取引方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9の何れか一項に記載のデ
    ータの取引方法であって、 前記属性情報には、前記データのデータ記憶領域情報が
    含まれ、 前記受給者への前記データの表示は、前記データ記憶領
    域情報を参照し、前記データの記憶領域から前記データ
    を読み出し、または転送して行うことを特徴とするデー
    タの取引方法。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10の何れか一項に記載の
    データの取引方法であって、 前記データの提供は、利用者ファイルに登録された前記
    データの提供者にのみ許可することを特徴とするデータ
    の取引方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のデータの取引方法で
    あって、 前記利用者ファイルに登録されていない前記データの提
    供希望者には、前記データの格付けに必要な情報項目を
    含む登録フォームを前記希望者に対して表示し、前記登
    録フォームに従った登録データの送信を受け、前記取引
    者の信認リストに記載された者と合致する場合はこれを
    登録し、合致しない場合は審査を経た後に登録すること
    を特徴とするデータの取引方法。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12の何れか一項に記載の
    データの取引方法であって、 前記データの受給は、利用者ファイルに登録された前記
    データの提供者または受給者にのみ許可することを特徴
    とするデータの取引方法。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13の何れか一項に記載の
    データの取引方法であって、 前記受給者または提供者に対し、前記データの取引の各
    段階または何れかの段階において料金を課す第1の構
    成、 前記データを前記受給者に表示するとともに、前記受給
    者に料金を課し、前記料金には、前記格付け情報に応じ
    た係数が乗じられる第2の構成、 の何れかの構成を有することを特徴とするデータの取引
    方法。
  15. 【請求項15】 コンピュータシステムまたはコンピュ
    ータネットワークを用いたデータの取引方法であって、 前記データは実験、観測その他の計測手段により得られ
    たデータであり、 前記データの提供者から提供された前記データに関連づ
    けられた属性情報を記憶する段階と、 記憶された前記属性情報を検索して、前記属性情報の一
    部および前記データの格付け情報を、前記データの受給
    者に表示するとともに、前記受給者に対して前記データ
    を購入するか否かの選択を促す段階と、 前記受給者が前記データの購入を選択した場合には、前
    記属性情報に含まれるデータ記憶領域情報を参照して、
    前記データの記憶領域にアクセスし、前記データを前記
    受給者の端末またはコンピュータに表示する段階と、 を有することを特徴とするデータの取引方法。
  16. 【請求項16】 データに関連づけられた属性情報を記
    憶する属性情報ファイルが格納された属性情報ファイル
    記憶装置と、前記データが格納されたデータ記憶装置
    と、前記データを表示するデータ表示装置とを有し、前
    記属性情報ファイル記憶装置、データ記憶装置およびデ
    ータ表示装置がコンピュータシステムまたはコンピュー
    タネットワークで接続されたデータの取引システムであ
    って、 前記データは実験、観測その他の計測手段により得られ
    たデータであり、 前記属性情報を入力し、前記属性情報ファイルに前記属
    性情報を格納する手段と、 前記属性情報ファイルを検索して、検索条件に合致する
    前記属性情報を前記データ表示装置に表示する手段と、 表示された前記属性情報の1つを特定する手段と、 特定された前記属性情報に含まれる前記データ記憶装置
    内のデータ記憶領域情報を参照して、前記属性情報に関
    連づけられた前記データを前記データ表示装置に表示す
    る手段とを有することを特徴とするデータの取引システ
    ム。
  17. 【請求項17】 請求項16記載のデータの取引システ
    ムであって、 前記検索条件に合致する前記属性情報をデータ表示装置
    に表示するとともに、前記データの格付け情報を表示す
    ることを特徴とするデータの取引システム。
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