JPWO2014155686A1 - クラッチ及びクラッチの形成用パンチ及びクラッチの製造方法 - Google Patents

クラッチ及びクラッチの形成用パンチ及びクラッチの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2014155686A1
JPWO2014155686A1 JP2015507879A JP2015507879A JPWO2014155686A1 JP WO2014155686 A1 JPWO2014155686 A1 JP WO2014155686A1 JP 2015507879 A JP2015507879 A JP 2015507879A JP 2015507879 A JP2015507879 A JP 2015507879A JP WO2014155686 A1 JPWO2014155686 A1 JP WO2014155686A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peripheral wall
friction plate
inner peripheral
clutch
caulking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015507879A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6118399B2 (ja
Inventor
真 百武
真 百武
健二 鴨下
健二 鴨下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nittan Corp
Original Assignee
Nittan Valve Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nittan Valve Co Ltd filed Critical Nittan Valve Co Ltd
Publication of JPWO2014155686A1 publication Critical patent/JPWO2014155686A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6118399B2 publication Critical patent/JP6118399B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D13/00Friction clutches
    • F16D13/58Details
    • F16D13/60Clutching elements
    • F16D13/64Clutch-plates; Clutch-lamellae
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D69/00Friction linings; Attachment thereof; Selection of coacting friction substances or surfaces
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D69/00Friction linings; Attachment thereof; Selection of coacting friction substances or surfaces
    • F16D69/04Attachment of linings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D69/00Friction linings; Attachment thereof; Selection of coacting friction substances or surfaces
    • F16D69/04Attachment of linings
    • F16D2069/0425Attachment methods or devices
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D69/00Friction linings; Attachment thereof; Selection of coacting friction substances or surfaces
    • F16D69/04Attachment of linings
    • F16D2069/0425Attachment methods or devices
    • F16D2069/0441Mechanical interlocking, e.g. roughened lining carrier, mating profiles on friction material and lining carrier
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D2250/00Manufacturing; Assembly
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D2250/00Manufacturing; Assembly
    • F16D2250/0092Tools or machines for producing linings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D2300/00Special features for couplings or clutches
    • F16D2300/12Mounting or assembling

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

【課題】 クラッチの制動低下を防止したクラッチと、クラッチの形成用パンチ及び製造方法の技術。【解決手段】底部と、底部に直交する内周壁と、底部に直交すると共に内周壁と同軸となるように内周壁の半径方向外側に配置された外周壁と、を有する円環形状の金属製支持部と、内周壁と外周壁の間に係合しつつ底部に支持される円環形状の摩擦板と、内周壁の周方向に沿ってほぼ等分となる位置に複数設けられ、摩擦板を底部に保持する第1カシメ部と、外周壁の周方向に沿ってほぼ等分となる位置に複数設けられ、摩擦板を底部に保持する第2カシメ部により、摩擦板を金属製支持部に固定するカシメ構造と、有するクラッチにおいて、複数の第2カシメ部が、金属製支持部の半径方向において前記複数の第1カシメ部と重ならない位置にそれぞれ形成された。【選択図】 図2

Description

本発明は、円環形状を有する金属製支持部に固定された摩擦板のゆがみを低減したクラッチと、クラッチの形成用パンチと、クラッチの製造方法の技術である。
円環形状の金属製支持部に円環形状の摩擦板を固定して形成したクラッチには、下記特許文献1に示すものがある。前記特許文献1の摩擦板は、吸着した回転ドラムを接触して減速させるための部材であり、摩擦板は、金属製支持部の内周壁と外周壁の間に挿入されて金属製支持部の底部に支持される。摩擦板は、金属製支持部の内周壁から摩擦板に接触するように複数形成される内周壁のカシメ部と、外周壁から摩擦板に接触するように複数形成される外周壁のカシメ部によって金属製支持部に固定される。
特許4792051号
特許文献1に記載された金属製支持部の外周壁に3箇所設けられた複数のカシメ部は、内周壁に設けられた3箇所のカシメ部とそれぞれ一対になるように形成されている。外周壁のカシメ部は、それぞれ内周壁のカシメ部の半径方向外側に重なる位置に形成されている。
円環形状の摩擦板は、一対のカシメ部を形成した箇所において、金属製支持部の底面に密着する。しかし、摩擦板は、一対のカシメ部の形成位置から離れるほど金属製支持部の底面から浮き上がるため、周方向に波打った形状で金属製支持部の底部に固定されやすくなる。変形の大きな摩擦板は、回転ドラムとの接触面積が狭くなることにより、クラッチの制動性能を低下させる点で問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みて、摩擦板を平坦面に保つことでクラッチの制動低下を防止したクラッチと、クラッチの形成に使用するパンチと、クラッチの製造方法を提供するものである。
請求項1のクラッチは、円環形状の底部と、前記底部に直交する円筒形状を有する内周壁と、前記底部に直交すると共に前記内周壁と同軸となるように前記内周壁の半径方向外側に配置された円筒形状を有する外周壁と、を有する円環形状の金属製支持部と、前記内周壁と外周壁の間に係合しつつ前記底部に支持される円環形状の摩擦板と、前記内周壁の周方向に沿ってほぼ等分となる位置に複数設けられ、前記摩擦板を前記底部に保持する第1カシメ部と、前記外周壁の周方向に沿ってほぼ等分となる位置に複数設けられ、前記摩擦板を前記底部に保持する第2カシメ部により、前記摩擦板を金属製支持部に固定するカシメ構造と、を有するクラッチにおいて、複数の前記第2カシメ部が、金属製支持部の半径方向において前記複数の第1カシメ部と重ならない位置にそれぞれ形成されるようにした。
(作用)周方向に配列される複数の第2カシメ部が、金属製支持部の半径方向において、周方向に配列される複数の第1カシメ部の形成位置にそれぞれ重ならないようにずれて形成されているため、第1カシメ部が摩擦板上面の内周縁部を金属製支持部の底面に押し付けることにより、摩擦板の外周縁部が金属製支持部の底面から浮き上がりそうになると、第1カシメ部の形成位置から周方向にずれて設けられた第2カシメ部が、摩擦板の外周の浮き上がりを打ち消す。また、第2カシメ部が摩擦板上面の外周縁部を金属製支持部の底面に押し付けることにより、摩擦板の内周縁部が金属製支持部の底面から浮き上がりそうになると、第2カシメ部の形成位置から周方向にずれて設けられた第1カシメ部が、摩擦板の内周の浮き上がりを打ち消す。周方向にずれて配置された第1カシメ部及び第2カシメ部は、摩擦板の内周または外周のいずれか一方の浮き上がりを交互に打ち消すことにより、摩擦板の周方向の変形を小さくするため、摩擦板がより平坦を保ちつつ金属板に固定される。
請求項2は、請求項1に記載のクラッチであって、前記第1カシメ部が、前記内周壁の半径方向内側から前記摩擦板の上方に向かって上昇する第1傾斜面と、前記傾斜面の下方で前記摩擦板の上端面を保持する第1上端面保持部と、前記傾斜面の下方で前記摩擦板の内周壁を保持する第1側面保持部と、を備え、前記第2カシメ部が、前記内周壁の半径方向外側から前記摩擦板の上方に向かって上昇する第2傾斜面と、前記傾斜面の下方で前記摩擦板の上端面を保持する第2上端面保持部と、前記傾斜面の下方で前記摩擦板の外周壁を保持する第2側面保持部と、を備えるようにした。
(作用)傾斜面の下方に設けられた第1及び第2上端面保持部と、第1及び第2側面保持部が、摩擦板の内周面近傍と外周面近傍において、それぞれ摩擦板の上面と側面(内周壁と外周壁)の両方を保持するため、金属製支持部への摩擦板の保持力が強化される。
また、請求項3は、請求項1または2に記載のクラッチの形成用パンチであって、本体部と、前記本体部から直交方向に突出し、複数の前記第1カシメ部または複数の前記第2カシメ部のうちいずれか一方に対応する位置に円状にほぼ等間隔に配列された複数の爪部を有し、前記爪部の周方向長さが、爪部の基端部から先端部にかけて徐々に先細りとなるように前記爪部を形成した。
従来のパンチに形成された爪部は、パンチの本体部から直交方向に突出する直方体形状を備えていたため、カシメ加工時に爪部によって金属製支持部の内周壁または外周壁の先端に形成されるカシメ孔は、内周壁及び外周壁の先端面に対して直交する内面を備えた長方形形状に形成される。摩擦板を取り付けられた円環形状のクラッチは、切削バイトに接触させながら回転させることによって、金属製支持部の外周壁及び内周壁の先端面を切削加工される。切削された金属は、前記長方形形状のカシメ孔の開口部の内側に前記内周壁及び外周壁の面方向に沿ったバリを発生させる。
(作用)一方、請求項3のパンチは、爪部の周方向長さが先細りとなるよう形成されているため、爪部によって金属製支持部の内周壁または外周壁に形成されるカシメ孔は、先細りとなるよう傾斜する内面を備えた台形に近似した形状に形成される。金属製支持部の外周壁及び内周壁の先端を切削バイトで切削加工する場合、外周壁及び内周壁のカシメ孔を形成した部位は、先細りとなる台形の傾斜面を切削される。前記傾斜面を切削すると、切削された金属の取りしろが、従来の長方形形状のカシメ孔を形成した部位を切削する場合に比べて減少するため、カシメ孔の内側に形成されるバリは、目立たないほど小さくなるか、または、前記切削加工時に残らず取り去られて発生しない。
請求項4は、請求項3に記載のクラッチの形成用パンチであって、前記爪部は、前記本体部から直交方向に延びる垂直面と、摩擦板の周方向端部に対向し、かつ前記垂直面に対して傾斜しつつ前記垂直面の先端部に連続する傾斜面とを有するようにした。
(作用)カシメ加工時における金属製支持部の内周壁または外周壁の先端は、パンチの爪部に押圧されることによって変形する。変形した内周壁または外周壁の金属の一部は、傾斜面により、傾斜面に沿って摩擦板の天面方向に変形するようにガイドされ、摩擦板の天面に全て押し出される。
請求項5は、クラッチの製造方法であって、円環形状の底部と、前記底部に直交する円筒形状を有する内周壁と、前記内周壁の半径方向外側で前記底部に直交すると共に前記内周壁と同心円となる円筒形状を有する外周壁と、を有する円環状の金属製支持部の前記底部に、円環形状を有する摩擦板を支持させ、前記内周壁の外周に沿ってほぼ等分となる位置に半径方向外側に突出して前記摩擦板の上面に接触する第1カシメ部を複数設け、前記外周壁の内周方向に沿ってほぼ等分となる位置に半径方向内側に突出して摩擦板の上面に接触する第2カシメ部を複数設けることによって前記摩擦板を金属製支持部に固定する、クラッチの製造方法において、複数の前記第2カシメ部を金属製支持部の半径方向において前記複数の第1カシメ部に重ならない位置にそれぞれ形成するようにした。
(作用)周方向に配列される複数の第2カシメ部が、金属製支持部の半径方向において、周方向に配列される複数の第1カシメ部の形成位置にそれぞれ重ならないようにずれて形成されているため、第1カシメ部が摩擦板上面の内周縁部を金属製支持部の底面に押し付けることにより、摩擦板の外周縁部が金属製支持部の底面から浮き上がりそうになると、第1カシメ部の形成位置から周方向にずれて設けられた第2カシメ部が、摩擦板の外周の浮き上がりを打ち消す。また、第2カシメ部が摩擦板上面の外周縁部を金属製支持部の底面に押し付けることにより、摩擦板の内周縁部が金属製支持部の底面から浮き上がりそうになると、第2カシメ部の形成位置から周方向にずれて設けられた第1カシメ部が、摩擦板の内周の浮き上がりを打ち消す。周方向にずれて配置された第1カシメ部及び第2カシメ部は、摩擦板の内周または外周のいずれか一方の浮き上がりを交互に打ち消すことにより、摩擦板の周方向の変形を小さくするため、摩擦板がより平坦を保ちつつ金属板に固定される。
請求項6は、請求項5に記載のクラッチの製造方法であって、複数の前記第1カシメ部が、第1本体部と、前記第1本体部から直交方向に突出し、複数の前記第1カシメ部に対応する位置に円状にほぼ等間隔に配列された複数の第1爪部を有し、前記第1爪部の周方向長さが、第1爪部の基端部から先端部にかけて徐々に先細りとなるように形成されると共に、前記第1爪部が、前記本体部から直交方向に延びる第1垂直面と、前記摩擦板の内周端部に対向し、かつ前記垂直面に対して傾斜しつつ前記第1垂直面の先端部に連続する第1傾斜面と、を備えた第1パンチによって、前記金属製支持部の内周壁に形成され、複数の前記第2カシメ部が、第2本体部と、前記第2本体部から直交方向に突出し、複数の前記第2カシメ部に対応する位置に円状にほぼ等間隔に配列された複数の第2爪部を有し、前記第2爪部の周方向長さが、第2爪部の基端部から先端部にかけて徐々に先細りとなるように形成されると共に、前記第2爪部が、前記本体部から直交方向に延びる第2垂直面と、前記摩擦板の外周端部に対向し、かつ前記第2垂直面に対して傾斜しつつ前記第2垂直面の先端部に連続する第2傾斜面と、を備えた第2パンチによって、前記金属製支持部の外周壁に形成されるようにした。
(作用)カシメ加工時における金属製支持部の内周壁及び外周壁の先端は、それぞれ第1パンチの第1爪部と第2パンチの第2爪部に押圧されることによって変形する。変形した内周壁及び外周壁の金属の一部は、それぞれ第1爪部及び第2爪部の傾斜面により、摩擦板の内周及び外周の双方から摩擦板の天面方向に変形するようにガイドされ、摩擦板の天面に全て押し出される。
また、第1パンチと第2パンチは、いずれも爪部の周方向長さが先細りとなるよう形成されているため、第1カシメ部及び第2カシメ部を形成する際に金属製支持部の内周壁及び外周壁に形成されるカシメ孔は、それぞれ先細りとなるよう傾斜する内面を備えた台形に近似した形状に形成される。金属製支持部の外周壁及び内周壁の先端を切削バイトで切削加工する場合、外周壁及び内周壁のカシメ孔を形成した部位は、先細りとなる台形の傾斜面を切削される。前記傾斜面を切削すると、切削された金属の取りしろが、従来の長方形形状のカシメ孔を形成した部位を切削する場合に比べて減少するため、カシメ孔の内側に形成されるバリは、目立たないほど小さくなるか、または、前記切削加工時に残らず取り去られて発生しない。
請求項7は、請求項6に記載のクラッチの製造方法であって、前記第1パンチ及び前記第2パンチを前記金属製支持部の内周壁及び外周壁に接触させることによって前記第1カシメ部及び第2カシメ部を前記金属製支持部に形成し、付勢手段によって前記摩擦板を前記金属製支持部の底部に付勢しつつ、前記金属製支持部の内周壁及び外周壁から、前記第1パンチ及び前記第2パンチを離脱させるようにした。
第1及び第2カシメ部の形成時に、第1パンチと第2パンチは、変形して金属製支持部の内周壁及び外周壁に食い込むことにより、内周壁及び外周壁から外れにくくなる。
(作用)金属製支持部の内周壁及び外周壁に食い込んだ第1パンチと第2パンチは、付勢手段により、内周壁及び外周壁に食い込む力よりも大きな付勢力を内周壁及び外周壁から引き離す方向に受けるため、第1パンチと第2パンチは、変形によって食い込んだ金属製支持部の内周壁及び外周壁から外れやすくなる。
請求項1のクラッチによれば、第1カシメ部及び第2カシメ部の設置側と金属製支持部に固定された摩擦板がより平坦に保たれるため、クラッチの制動性能が低下せずに保持される。
請求項2のクラッチによれば、摩擦板が、上面、外周側面、内周側面を第1カシメ部及び第2カシメ部にそれぞれ保持されて、金属製支持部に確実に固定される。
請求項3のクラッチに使用されるパンチによれば、カシメ部が形成された金属製支持部の内周壁または外周壁の上端面を切削しても、カシメ孔に形成されるバリが目立たないほど小さくなるか、または取り去られて発生しないため、バリ取りの作業が不要になる。
請求項4のクラッチに使用されるパンチによれば、爪によって変形する金属製支持部の内周面または外周面の金属の一部は、爪の傾斜面によって変形する方向を摩擦板の天面方向に制御されて、前記天面に無駄なく盛り上げられるため、バリが発生しない。また形成されるカシメ部による金属製支持部への保持力が強化されるため、摩擦板が金属製支持部に確実に固定される。
請求項5のクラッチの製造方法によれば、金属製支持部に固定された摩擦板がより平坦に保たれるため、制動性能の低下の無いクラッチを製造できる。
請求項6のクラッチの製造方法によれば、第1パンチと第2パンチによって変形する金属製支持部の内周面及び外周面の金属の一部が、それぞれ第1爪部及び第2爪部の傾斜面によって変形する方向を摩擦板の天面方向に制御されて、摩擦板の内周及び外周から天面に無駄なく盛り上げられるため、バリが発生せずかつ摩擦板が金属製支持部に確実に固定される。また、第1カシメ部及び第2カシメ部の形成時に形成されるカシメ孔のバリが目立たないほど小さくなるか、または取り去られて発生しないため、バリ取りの作業が不要になる。
請求項7のクラッチの製造方法金属製支持部の内周壁及び外周壁に食い込んだ第1パンチ及び第2パンチをクラッチの製造ラインを止めて外す作業が減少するため、クラッチの製造効率が向上する。
クラッチの実施例を示す斜視図である。 実施例のクラッチの平面図である。 クラッチの金属製支持部のカシメ孔を放射方向に切断した図2のI−I断面図である。 (a)図3の第1カシメ部12を示す拡大断面図。(b)図3の第2カシメ部13を示す拡大断面図。 (a)金属製支持部の内周壁のカシメ孔を周方向に沿って切断した図2のII−II断面図である。(b)金属製支持部の外周壁のカシメ孔を周方向に沿って切断した図2のIII−III断面図である。 (a)第1パンチの実施例を示す斜視図である。(b)図5(a)の第1パンチのIV−IV断面図である。(c)図5(a)の第1パンチを符号V1方向から見た矢視図である。 (a)第2パンチの実施例を示す斜視図である。(b)図6(a)の第2パンチのV−V断面図である。(c)図6(a)の第2パンチを符号V2方向から見た矢視図である。 カシメ固定機に取り付けたクラッチ、第1パンチ、第2パンチを放射方向に切断した断面図である。 カシメ加工前のクラッチと各パンチの位置関係を示す、図7の部分拡大断面図である。 カシメ加工時のクラッチと各パンチの位置関係を示す、図7の部分拡大断面図である。 カシメ加工後のクラッチと各パンチの位置関係を示す、図7の部分拡大断面図である。 (a)金属製支持部の内周壁及び外周壁の上面を切削する工程の説明図である。(b)本実施例の金属製支持部における台形のカシメ孔近傍を切削する際の説明図である。(c)従来の金属製支持部の長方形のカシメ孔近傍を切削する際の説明図である。 (a)本実施例の金属製支持部における台形のカシメ孔近傍に形成されるバリの説明図である。(b)従来の金属製支持部における長方形のカシメ孔近傍に形成されるバリの説明図である。
次に、クラッチの実施例を図1から図6によって説明する。尚、図1から図6の説明においては、摩擦材の表面側をクラッチの上方(符号Up)、摩擦材の裏面側をクラッチの下方(符号Lo)として説明する。
図1〜図3に示すクラッチ1は、円環形状を有する金属製支持部2と、円環形状を有する摩擦板3によって形成される。金属製支持部2は、図3に示す通り、本体部4と、本体部4に一体化された内周壁5及び外周壁6によって形成される。内周壁5は、本体部4の内周面4aから上方に突出し、外周壁は、本体部4の外周面4bから上方に突出する。金属製支持部2の内周壁5と外周壁6との間には、下方に凹む底部7が形成される。クラッチ1は、一例として、金属製支持部2の内部に通電用のコイル(図示せず)を設け、金属製支持部2に発生した磁場によって吸着した回転ドラム(図示せず)を摩擦板3に接触させる電磁クラッチとして形成される。
図3の摩擦板3は、本体部8と、本体部8の上面に設けられた複数の摩擦部9によって形成される。摩擦板3の下面3cは、金属製支持部2の底部7に支持され、摩擦板3の内周面3a及び外周面3bは、金属製支持部2の内周壁5及び外周壁6にそれぞれ係合することで、放射方向に位置決めされる。
図3の摩擦板3は、第1パンチ10によって内周壁5に形成される複数の第1カシメ部12と第2パンチ11によって外周壁6に形成される複数の第2カシメ部13によって金属製支持部2に固定される。
図5に示す第1パンチ10は、円板形状の第1本体部14、円筒形状のリブ15及びリブに一体形成された複数の第1爪部16によって形成される。リブ15は、第1本体部14の外周面14aに沿って、第1本体部14の上面14bに直交するように突出する。複数の第1爪部16は、リブ15の上端部から第1本体部14の上面14bに直交するように突出し、かつリブ15の周方向に沿ってほぼ等分となる位置にそれぞれ形成される。
図5(a)(c)に示される第1爪部16は、それぞれ図5(a)の第1パンチ10の放射方向(第1パンチの放射方向外側から第1パンチの中心を見た方向。矢視V1を参照)に見て台形となるように形成される。台形の第1爪部16は、基端部16dの周方向長さL2より先端部16cの周方向長さL1の方が短く、基端部16dから先端部16cに向けて先細りとなるよう形成されている。
また、第1爪部16は、図5(b)に示される通り、リブ15の内周面15aに連続する垂直面16aと、垂直面16aの先端部16cに連続する傾斜面16bによって鋭角形状に形成される。垂直面16aは、第1本体部14の上面14bに直交する。傾斜面16bは、第1本体部14の外周面14aから垂直面16aの先端部16cに向かって第1本体部14の半径方向内向き(符号IN方向)に傾斜する。
図6に示す第2パンチ11は、円板形状の第2本体部17、円筒形状のリブ18及びリブに一体形成された複数の第2爪部19によって形成される。リブ18は、第2本体部17の内周面17aに沿って、第2本体部17の上面17bに直交するように突出する。複数の第2爪部19は、リブ18の上端部から第2本体部17の上面17bに直交するように突出し、かつリブ18の周方向に沿ってほぼ等分となる位置にそれぞれ形成される。
図6(a)(c)に示される第2爪部19は、それぞれ図6(a)の第2パンチ11の放射方向(第2パンチの放射方向外側から第2パンチの中心を見た方向。矢視V2を参照)に見て台形となるように形成される。台形の第2爪部19は、基端部19dの周方向長さL4より先端部19cの周方向長さL3の方が短く、基端部19dから先端部19cに向けて先細りとなるよう形成されている。
また、第2爪部19は、図6(b)に示される通り、リブ18の外周面18aに連続する垂直面19aと、垂直面19aの先端部19cに連続する傾斜面19bによって鋭角形状に形成される。垂直面19aは、第2本体部17の上面17bに直交する。傾斜面19bは、第2本体部17の内周面17aから垂直面19aの先端部19cに向かって第1本体部14の半径方向外向き(符号OU方向)に傾斜する。
尚、本実施例における複数の第1パンチ10の第1爪部16は、図5(a)及び図6(a)に示すように一例としてリブ15に9箇所設けられ、第2パンチ11の第2爪部19は、リブ18に12箇所設けられているが、リブ15及びリブ18への第1爪部16及び第2爪部19の設置数は、9箇所と12箇所に限られない。
図3に示す金属製支持部2の複数の第1カシメ部12は、第1パンチ10の複数の第1爪部16を金属製支持部2の内周壁5の上端面5aに対向させ、かつ上端面5aの外周縁部5bの近傍に押し付けることで形成され、複数の第2カシメ部13は、第2パンチ11の複数の第2爪部19を金属製支持部2の外周壁6の上端面6aに対向させ、かつ上端面6aの内周縁部6bの近傍に押し付けることで形成される。
図3A(a)に示す、第1カシメ部12は、内周壁5の半径方向内側(符号IN方向)から摩擦板3の上方に向かって上昇する第1傾斜面12aと、摩擦板3の上面3dを内周面3aの近傍で保持する第1上端面保持部12bと、摩擦板3の内周面3aを保持する第1側面保持部12cによって形成される。第1傾斜面12aは、内周壁5の半径方向内側に凹んで位置に形成された垂直面12dの下端部12eに連続して形成される、下端部12eは、内周面3aの側方に位置する。また、第2カシメ部13は、外周壁6の半径方向外側(符号OU方向)から摩擦板3の上方に向かって上昇する第2傾斜面13aと、摩擦板3の本体部8の上面3dを外周面3bの近傍で保持する第2上端面保持部13bと、摩擦板3の外周面3bを保持する第2側面保持部13cによって形成される。第2傾斜面13aは、外周壁6の半径方向外側に凹んで位置に形成された垂直面13dの下端部13eに連続して形成される、下端部13eは、外周面3bの側方に位置する。
第1上端面保持部12bは、第1カシメ部12において、摩擦板3の内周面3aの上端部3eから第1傾斜面12aに伸びる法線O2から内周壁5の半径方向外側領域に形成されて摩擦板3の本体部8の上面3dを保持する。また、第1側面保持部12cは、第1カシメ部12において、法線O2から内周壁5の半径方向内側領域に形成されて、摩擦板3の内周面3aを保持する。一方、第2上端面保持部13bは、第2カシメ部13において、摩擦板3の外周面3bの上端部3fから第2傾斜面13aに伸びる法線O3から外周壁6の半径方向内側領域に形成されて摩擦板3の上面3dを保持する。また、第2側面保持部13cは、第2カシメ部13において、法線O3から内周壁5の半径方向外側領域に形成されて、摩擦板3の外周面3bを保持する。第1及び第2カシメ部(12,13)は、摩擦板3の本体部8の上面3d、摩擦板3の内周面3a及び外周面3bから保持する事で、摩擦板を金属製支持部2の底部7に強固に保持する。第1カシメ部12と第2カシメ部13は、協働してカシメ構造37を形成する。
ここで、図7〜図10により、金属製支持部2に第1カシメ部12及び第2カシメ部13を形成することによって摩擦板3を金属製支持部2に固定するカシメ固定機20について説明する。
図7に示すように金属製支持部2は、摩擦板3を底部7に支持させた状態でカシメ固定機20の置台26に固定され、第1パンチ10と第2パンチ11は、置台26に対して進退可能に形成されたカシメ固定機20の加圧機27に固定される。第1パンチ10は、第2パンチ11の内側に配置され、第1パンチ10、第2パンチ11及び置台26上の金属製支持部2は、全て同軸(共通の中心軸線O1)となるように配置される。第1爪部16と第2爪部19の先端部(16c,19c)は、図8に示されるように互いに面一になるように配置され、第1爪部16と第2爪部19との間には、圧縮ばね28に接続され、かつ軸線O1に沿って進退可能な押圧部材29が複数設けられている。押圧部材29の先端部29aは、第1爪部16と第2爪部19の先端部(16c,19c)より置台26に向かって突出する。圧縮ばね28と押圧部材29は、第1パンチ10及び第2パンチ11を金属製支持部2から離間させる付勢手段38を形成する。
図7〜図9に示すように第1爪部16と第2爪部19は、置き台上の金属製支持部2の内周壁5と、外周壁6にそれぞれ対向し、押圧部材29は、摩擦板3に対向して配置される。また、加圧機27は、軸線O1上を置台26に向けて進退動作する。
図8に示す加圧機27が金属製支持部2に向かって下降すると、第1爪部16及び第2爪部19は、共に同時に金属製支持部2の内周壁5及び外周壁6に接触する。図8に示す金属製支持部の第1爪部16の先端部16cは、金属製支持部2の内周壁5の上端面5aに接触して、図9に示すように内周壁5の外周縁部5bの一部を変形させる。同時に、図8に示す第2爪部19の先端部19cは、金属製支持部2の外周壁6の上端面6aに接触して、図9に示すように外周壁6の内周縁部6bの一部を変形させる。第1爪部16によって変形した金属は、図3に示す傾斜面16bにより、図3に示す摩擦板3の内周面3a及び外周面3bの両側から摩擦板3の本体部8に向かって変形するようにガイドされる。第1爪部16によって変形した金属は、全て摩擦板3(本体部8)の内周面3aの上端部に盛り上げられることによって、第1カシメ部12を形成し、第2爪部19によって変形した金属は、図3に示す傾斜面19bによって全て摩擦板3(本体部8)の外周面3bの上端部に盛り上げられることで第2カシメ部13を形成する。摩擦板3は、複数の第1カシメ部12と第2カシメ部13によって上面3dの内周近傍と外周近傍を金属製支持部2の底部7に押し付けられる。
一方、押圧部材29は、図9に示すように第1カシメ部12と第2カシメ部13を金属製支持部2に形成する際に、摩擦板3の摩擦部9に接触して上昇し、縮んだ圧縮ばね28が、押圧部材29を摩擦板3に付勢する。
図10に示すように加圧機27は、第1カシメ部12と第2カシメ部13の形成が終了した後、上昇させる。その際、第1爪部16と第2爪部19は、第1カシメ部12と第2カシメ部13の形成時に変形して金属製支持部2の内周壁5と外周壁6に食い込むことにより、金属製支持部2から外れにくくなることがある。しかし、本実施例においては、加圧機27が上昇する際に押圧部材29が、内周壁及び外周壁に食い込む力よりも大きく、かつ摩擦板3と金属製支持部2を第1爪部16と第2爪部19から引き離す方向の付勢力を摩擦板3に付与することによって、内周壁5と外周壁6に食い込んだ第1爪部16と第2爪部19を金属製支持部2から離間させる。その結果、第1爪部16と第2爪部19は、金属製支持部2から外れやすくなる。
加圧機27が上昇すると、金属製支持部2の内周壁5と外周壁6には、図2〜図4に示すように、第1爪部16と第2爪部19が挿入された部位にそれぞれ第1カシメ孔30と第2カシメ孔31が形成される。第1カシメ孔30と第2カシメ孔31の周方向断面は、図2及び図4に示す通り、第1爪部16と第2爪部19の形状に基づき、先細りとなるほぼ台形となる。
次に図11と図12により、クラッチ1の上端面の切削加工について説明する。摩擦板3を金属製支持部2に固定して形成されたクラッチ1は、上端面、即ち、内周壁5の上端面5aと外周壁6の上端面6aを切削加工される。クラッチ1は、図11(a)に示すように、中心軸線O1が水平になるように立てて配置される。内周壁5の上端面5aと外周壁6の上端面6aは、切削バイト33の歯部34を上端面(5a,6a)に接触させ、かつクラッチ1を上端面(5a,6a)方向から見て中心軸線O1周りに反時計回りD2方向に回転させることによって切削される。
図11(b)は、上端面(5a,6a)を切削加工している際の本実施例のクラッチ1を放射方向外側から符号V3方向に見た図である。図11(c)は、パンチの爪部の周方向形状が長方形を有する従来のパンチ(図示せず)により、長方形のカシメ孔42が形成されたクラッチ41を図11(b)と同様に放射方向外側から見た場合の仮想図である。また、図12(a)と(b)は、上端面(5a,6a)を切削した際に本実施例のクラッチ1と従来のクラッチ41のカシメ孔にそれぞれ形成されるバリの大きさを説明するための図である。
図11(a)(b)のクラッチ1は、切削バイト33の歯部34により、内周壁5の上端面5a及び外周壁6の上端面6aから取りしろS1を削り取られる。一方、図11(c)のクラッチ41は、切削バイト33の歯部34により、上端面42dから取りしろS2を削り取られる。S1とS2の切削深さは同一である。
ここで、図11(b)と図11(c)により、クラッチ1とクラッチ41の取りしろS1とS2の量を比較すると、図11(b)のクラッチ1においては、第2カシメ孔31の側面31bが、基端面31cから開口部31aに向かって末広がりの傾斜面となっているため、切削バイト33の歯部34から第2カシメ孔31の開口部31aまでの取りしろは、符号S1の部分のみとなる。
一方、図11(c)のクラッチ41においては、カシメ孔42の側面42bが、基端面42cに直交するため、切削バイト33の歯部34からカシメ孔42開口部42aまでの取りしろS2は、符号S1の部分に符号S3の部分を加えた量となる。従って、従来のパンチ(図示せず)により長方形のカシメ孔42が形成されたクラッチ41においては、切削バイト33の歯部34からカシメ孔42開口部42aまでの取りしろが、符号S3分だけ多くなる。
その結果、図12(a)に示す通り、本実施例においてクラッチ1の上端面6aを切削した結果として第2カシメ孔31の開口部31dに形成されるバリ35は、取りしろが図11(c)の符号S3の分だけ少なくなる。図12(a)(b)に示す通り、クラッチ1の上端面6aを切削した後の第2カシメ孔31の開口部31dには、従来のクラッチ41のカシメ孔42の開口部42eに形成されるバリ43に比べて目立たないほど小さなバリが形成されるか、または切削バイト33によって上端面6aから取りしろS1を残らず取り去られることによってバリが発生しないため、バリ取り作業が不要となる。
1 クラッチ
2 金属製支持部
3 摩擦板
5 金属製支持部の内周壁
6 金属製支持部の外周壁
10 (第1)パンチ
11 (第2)パンチ
12 複数の(第1)カシメ部
12a 第1傾斜面
12b 第1上端保持部
12c 第1側面保持部
13 複数の(第2)カシメ部
13a 第2傾斜面
13b 第2上端保持部
13c 第2側面保持部
16 (第1)爪部
19 (第2)爪部
37 カシメ構造
38 付勢手段
O1 第1回転中心軸線

Claims (7)

  1. 円環形状の底部と、前記底部に直交する円筒形状を有する内周壁と、前記底部に直交すると共に前記内周壁と同軸となるように前記内周壁の半径方向外側に配置された円筒形状を有する外周壁と、を有する円環形状の金属製支持部と、
    前記内周壁と外周壁の間に係合しつつ前記底部に支持される円環形状の摩擦板と、
    前記内周壁の周方向に沿ってほぼ等分となる位置に複数設けられ、前記摩擦板を前記底部に保持する第1カシメ部と、前記外周壁の周方向に沿ってほぼ等分となる位置に複数設けられ、前記摩擦板を前記底部に保持する第2カシメ部により、前記摩擦板を金属製支持部に固定するカシメ構造と、
    を有するクラッチにおいて、
    複数の前記第2カシメ部が、金属製支持部の半径方向において前記複数の第1カシメ部と重ならない位置にそれぞれ形成されたことを特徴とする、クラッチ。
  2. 前記第1カシメ部が、前記内周壁の半径方向内側から前記摩擦板の上方に向かって上昇する第1傾斜面と、前記傾斜面の下方で前記摩擦板の上端面を保持する第1上端面保持部と、前記傾斜面の下方で前記摩擦板の内周壁を保持する第1側面保持部と、を備え、
    前記第2カシメ部が、前記内周壁の半径方向外側から前記摩擦板の上方に向かって上昇する第2傾斜面と、前記傾斜面の下方で前記摩擦板の上端面を保持する第2上端面保持部と、前記傾斜面の下方で前記摩擦板の外周壁を保持する第2側面保持部と、を備えたことを特徴とする、請求項1に記載のクラッチ。
  3. 本体部と、前記本体部から直交方向に突出し、複数の前記第1カシメ部または複数の前記第2カシメ部のうちいずれか一方に対応する位置に円状にほぼ等間隔に配列された複数の爪部を有し、
    前記爪部の周方向長さが、爪部の基端部から先端部にかけて徐々に先細りとなるように形成されたことを特徴とする、請求項1または2に記載のクラッチの形成用パンチ。
  4. 前記爪部は、前記本体部から直交方向に延びる垂直面と、
    摩擦板の周方向端部に対向し、かつ前記垂直面に対して傾斜しつつ前記垂直面の先端部に連続する傾斜面とを有することを特徴とする、請求項3に記載のクラッチの形成用パンチ。
  5. 円環形状の底部と、前記底部に直交する円筒形状を有する内周壁と、前記内周壁の半径方向外側で前記底部に直交すると共に前記内周壁と同心円となる円筒形状を有する外周壁と、を有する円環状の金属製支持部の前記底部に、円環形状を有する摩擦板を支持させ、前記内周壁の外周に沿ってほぼ等分となる位置に半径方向外側に突出して前記摩擦板の上面に接触する第1カシメ部を複数設け、前記外周壁の内周方向に沿ってほぼ等分となる位置に半径方向内側に突出して摩擦板の上面に接触する第2カシメ部を複数設けることによって前記摩擦板を金属製支持部に固定する、クラッチの製造方法において、
    複数の前記第2カシメ部を金属製支持部の半径方向において前記複数の第1カシメ部に重ならない位置にそれぞれ形成することを特徴とする、クラッチの製造方法。
  6. 複数の前記第1カシメ部が、
    第1本体部と、前記第1本体部から直交方向に突出し、複数の前記第1カシメ部に対応する位置に円状にほぼ等間隔に配列された複数の第1爪部を有し、前記第1爪部の周方向長さが、第1爪部の基端部から先端部にかけて徐々に先細りとなるように形成されると共に、前記第1爪部が、前記本体部から直交方向に延びる第1垂直面と、前記摩擦板の内周端部に対向し、かつ前記垂直面に対して傾斜しつつ前記第1垂直面の先端部に連続する第1傾斜面と、を備えた第1パンチによって、前記金属製支持部の内周壁に形成され、
    複数の前記第2カシメ部が、
    第2本体部と、前記第2本体部から直交方向に突出し、複数の前記第2カシメ部に対応する位置に円状にほぼ等間隔に配列された複数の第2爪部を有し、前記第2爪部の周方向長さが、第2爪部の基端部から先端部にかけて徐々に先細りとなるように形成されると共に、前記第2爪部が、前記本体部から直交方向に延びる第2垂直面と、前記摩擦板の外周端部に対向し、かつ前記第2垂直面に対して傾斜しつつ前記第2垂直面の先端部に連続する第2傾斜面と、を備えた第2パンチによって、前記金属製支持部の外周壁に形成されることを特徴とする、請求項5に記載のクラッチの製造方法。
  7. 前記第1パンチ及び前記第2パンチを前記金属製支持部の内周壁及び外周壁に接触させることによって前記第1カシメ部及び第2カシメ部を前記金属製支持部に形成し、
    付勢手段によって前記摩擦板を前記金属製支持部の底部に付勢しつつ、前記金属製支持部の内周壁及び外周壁から、前記第1パンチ及び前記第2パンチを離脱させることを特徴とする、請求項6に記載のクラッチの製造方法。
JP2015507879A 2013-03-29 2013-03-29 クラッチ及びクラッチの形成用パンチ及びクラッチの製造方法 Active JP6118399B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2013/059572 WO2014155686A1 (ja) 2013-03-29 2013-03-29 クラッチ及びクラッチの形成用パンチ及びクラッチの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2014155686A1 true JPWO2014155686A1 (ja) 2017-02-16
JP6118399B2 JP6118399B2 (ja) 2017-04-19

Family

ID=51622741

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015507879A Active JP6118399B2 (ja) 2013-03-29 2013-03-29 クラッチ及びクラッチの形成用パンチ及びクラッチの製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20160047425A1 (ja)
EP (1) EP2980435A4 (ja)
JP (1) JP6118399B2 (ja)
KR (1) KR20150135247A (ja)
CN (1) CN105074253A (ja)
WO (1) WO2014155686A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6755511B2 (ja) * 2016-06-09 2020-09-16 株式会社オートネットワーク技術研究所 基板ユニット
JP2019108908A (ja) * 2017-12-15 2019-07-04 株式会社ジェイテクト 転がり軸受の取付構造
JP7328270B2 (ja) * 2021-03-11 2023-08-16 プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社 端子部品および蓄電デバイス

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55133069U (ja) * 1979-03-15 1980-09-20
JPS55163337A (en) * 1979-06-04 1980-12-19 Goodyear Aerospace Corp Wearrproof pad * fitting method and device of the same to core member
JPH05340436A (ja) * 1992-02-01 1993-12-21 Raybestos Ind Produkte Gmbh ブレーキライニング
JP2002048156A (ja) * 2000-08-02 2002-02-15 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 電磁クラッチ及び同電磁クラッチを備えた圧縮機
JP2009185642A (ja) * 2008-02-04 2009-08-20 Nittan Valve Co Ltd 自動車用エンジンにおける位相可変装置の電磁ブレーキ冷却構造
JP2012088290A (ja) * 2010-10-22 2012-05-10 Toyota Motor Corp 回転位置検出用ロータ固定構造

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1991709A (en) * 1928-03-10 1935-02-19 Brown Lipe Gear Co Clutch
US2019198A (en) * 1933-01-21 1935-10-29 W C Lipe Inc Vibration-dampening motion-transmitting element or clutch
JPH0642556A (ja) * 1992-07-22 1994-02-15 Nippondenso Co Ltd 電磁クラッチ
US5920981A (en) * 1997-03-25 1999-07-13 Dana Corporation Method of manufacturing a rotor for an electromagnetic clutch assembly
CN202547341U (zh) * 2012-03-22 2012-11-21 王立华 一种用于真空冷冻干燥机的搁板

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55133069U (ja) * 1979-03-15 1980-09-20
JPS55163337A (en) * 1979-06-04 1980-12-19 Goodyear Aerospace Corp Wearrproof pad * fitting method and device of the same to core member
JPH05340436A (ja) * 1992-02-01 1993-12-21 Raybestos Ind Produkte Gmbh ブレーキライニング
JP2002048156A (ja) * 2000-08-02 2002-02-15 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 電磁クラッチ及び同電磁クラッチを備えた圧縮機
JP2009185642A (ja) * 2008-02-04 2009-08-20 Nittan Valve Co Ltd 自動車用エンジンにおける位相可変装置の電磁ブレーキ冷却構造
JP2012088290A (ja) * 2010-10-22 2012-05-10 Toyota Motor Corp 回転位置検出用ロータ固定構造

Also Published As

Publication number Publication date
EP2980435A1 (en) 2016-02-03
CN105074253A (zh) 2015-11-18
KR20150135247A (ko) 2015-12-02
JP6118399B2 (ja) 2017-04-19
WO2014155686A1 (ja) 2014-10-02
EP2980435A4 (en) 2017-03-15
US20160047425A1 (en) 2016-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10844895B2 (en) Clamping sleeve and a method for producing a clamping sleeve
JP6118399B2 (ja) クラッチ及びクラッチの形成用パンチ及びクラッチの製造方法
JP4508925B2 (ja) 回転電機のヨークおよびヨークの製造方法
US7698924B2 (en) Member having a chamfered through hole and manufacturing method of the same
EP2666561B1 (en) Method for producing tooth profile component, and device for producing tooth profile component
JP2004167547A (ja) 薄板の剪断加工方法
US9647518B2 (en) Method for manufacturing laminated iron core
JP2009261081A (ja) 電動機回転子製造方法、及び、電動機回転子
JP5190318B2 (ja) 永久磁石型積層鉄心及びその製造方法
JP2015023714A (ja) ステータ製造装置及びステータ製造方法
US20150372572A1 (en) Method for manufacturing laminated iron core
US20120223609A1 (en) Stator core of rotating electrical machine and manufacturing method thereof
JP5397396B2 (ja) 回転電機の回転子鉄心の製造方法
JP6273793B2 (ja) 軸受装置及び軸受装置の製造方法
JP5779913B2 (ja) スプライン成形体の成形方法、及び、内径スプライン歯成形装置
JP2006025533A (ja) 積層鉄心のかしめ構造
JP3615712B2 (ja) クラッチ用ピストンおよびそのクラッチ用ピストンの製造方法
JP3942256B2 (ja) 軸受外輪及びその製造方法、並びにクラッチレリーズ軸受
JP2015020179A (ja) ダイス及びその製造方法
JP5361196B2 (ja) 金属板材へのコイルスプリング固定方法
JP3834054B1 (ja) かしめ固定方式の支持ピン及びこれを取り付けたフラットディスプレイパネル用バックプレート
JP2011182619A (ja) 積層鉄心の製造方法および製造装置
JP2007028760A (ja) クローポール型モータの固定子鉄心の製造方法
JP3746612B2 (ja) 一方向クラッチの保持器の製造方法
JP6170413B2 (ja) 板状ワークの打抜き加工方法及びパンチ金型

Legal Events

Date Code Title Description
A529 Written submission of copy of amendment under article 34 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A5211

Effective date: 20150731

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160929

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170315

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170324

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6118399

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250