JP2011182619A - 積層鉄心の製造方法および製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ステータ内周端に均一かつ広い平滑面を形成する積層鉄心の製造方法および製造装置を提供する。
【解決手段】 スクラップ半抜工程において真円状のスクラップ半抜き31が施されているため、スクラップ45に幅の広い部分が存在せず、ステータ内周Cisには引張力の作用による面積の大きな破断が生じなくなる。すなわち、ステータ内周Cisには、その下部に製品性能を低下させない程度のごく小さな破断面46のみが生じる。すなわち、ステータ内周Cisには、その下部に製品性能を低下させない程度のごく小さな破断面46のみが生じ、平滑面47の面積が広くなる。
【選択図】 図8

Description

本発明は、回転電機の固定子や回転子に用いられる積層鉄心の製造方法および製造装置に係り、ステータ内周端に均一かつ広い平滑面を形成する技術等に関する。
回転電機用の積層鉄心は、スロットや小歯等の切削加工が煩雑かつ困難であることから、順送り金型装置によって電磁鋼板のフープ材(帯状薄鋼板)から製造されることが多い。例えば、固定子用の積層鉄心は、順送り金型内で間欠移送されるフープ材に対してパイロット穴やスロット、内周小歯、外形等の打抜き加工を順次行うことによって環状の鉄心薄板を連続的に得た後、これら鉄心薄板をダイ内で一定枚数ずつ積層一体化させることによって製造される。
鉄心薄板の打抜き加工面には加工欠陥(バリ、ダレ、破断等)が多少なりとも生じるが、ステッピングモータ用の積層鉄心においては、ステータの磁極とロータの磁極とがごく小さい空隙(エアギャップ)をもって対峙することから、磁極の先端面(内周面あるいは外周面)の加工欠陥が製品性能を低下させる要因となる。そこで、順送り金型の最終工程で鉄心薄板に後処理(シェービング加工)を施し、磁極先端の加工欠陥を除去して平滑な端面を得る方法が公知となっている(特許文献1,2参照)。なお、打抜き加工面の後処理としては、ブローチ加工やホーニング加工も採用されている。
特開平6−269149号公報 特開2000−50579号公報
しかしながら、ステッピングモータ用の積層鉄心では、前述したようにステータとロータとのエアギャップがごく小さいため、ステータ用の鉄心薄板とロータ用の鉄心薄板とをフープ材の同一部位から打ち抜く場合、後処理のための加工代(余肉)を確保することができないことが多かった。この場合、ステータ用の鉄心薄板とロータ用の鉄心薄板とを個別に(すなわち、異なるフープ材から)形成しなければならず、フープ材の歩留まりが低下して素材コストが上昇する他、順送り金型が2基必要となって設備コストも上昇する問題があった。
また、ステータ用の鉄心薄板とロータ用の鉄心薄板とをフープ材の同一部位から打ち抜き、かつ、ロータの磁極とステータの磁極とにそれぞれ小歯が設けられるものでは、ロータが打ち抜かれた時点で外周小歯に対応する凹部と凸部とがフープ材に形成される。そのため、図12(a),(b)に示すように、次工程でステータ内周打抜パンチ8によってステータ内周Cisを円形に打ち抜く際において、ステータ内周Cisの凸部32に対応する部位でスクラップ45の幅(径方向寸法)が広くなり、大きな引張力(図中に矢印で示す)が作用することで該部位に面積の大きく不連続な破断面46が生じる。そして、図12(c)に示すように、ロータ用鉄心薄板(図示せず)側の小歯の角度間隔とステータ用鉄心薄板71の小歯72の角度間隔とは異なっていることから、後工程でステータ用鉄心薄板71側の小歯72を形成した際に小歯72の内周側端面における平滑面47の面積が不均一かつ小さくなり、ステッピングモータの性能が低下する(回転特性等が悪化する)虞があった。
また、ステータ用鉄心薄板71の内周(ステータ内周Cis)と小歯72とを同時に形成した場合(1つのパンチ/ダイ組で打ち抜いた場合)、図13(a)に示すように小歯72の角部にチッピング81が生じたり、図13(b)に示すように応力の集中に起因するダレ82が生じて内周側端面における平滑面47の面積が更に減少する問題があった。
また、ステータ用の鉄心薄板とロータ用の鉄心薄板とをフープ材から同心に打ち抜くものでは、上述したスクラップがステータの内周面を打ち抜く工程で発生するが、ステッピングモータの積層鉄心ではこのスクラップに幅の非常に狭い部位が生じるため、ダイに抜き込まれたスクラップが浮き上がり(すなわち、スクラップ上がりが起こり)、パンチやダイの内部に入り込んで作動不良を招いたり、上面を通過するフープ材に傷を付けたりすることがあった。なお、従来装置では、図14に示すように、外周に溝抜き部9aが突設された小歯打抜パンチ9によってステータ用鉄心薄板71の小歯72を打ち抜くため、ワークWの溝抜き部9aに隣接する部位が内側に張り出し、図15に示すように小歯72の内周面の端部にバリ83が形成されることがあった。そして、ステッピングモータ用の積層鉄心では、前述したようにステータとロータとのエアギャップがごく小さいため、最終工程で鉄心薄板に後処理(シェービング加工)を施し、上述したバリを除去する必要があった。
本発明は、上記状況に鑑みなされたものであり、テータ内周端に均一かつ広い平滑面を形成する積層鉄心の製造方法および製造装置を提供することを目的とする。
第1の発明に係る積層鉄心製造方法は、順送り金型を用いて、外周に小歯を有するロータ用鉄心薄板と、内周に小歯を有するステータ用鉄心薄板とを帯状薄鋼板から同心に打ち抜き、当該ロータ用鉄心薄板と当該ステータ用鉄心薄板とをダイ内でそれぞれ順次積層一体化させてロータ用積層鉄心とステータ用積層鉄心とを製造する方法であって、前記帯状薄鋼板からロータ用鉄心薄板を打ち抜く工程と、ロータ用鉄心薄板が打ち抜かれた帯状薄鋼板に対し、ロータ用鉄心薄板の外径と略同径の半抜パンチを用いて当該ロータ用鉄心薄板と同心かつ真円形の半抜きを施す半抜工程と、前記半抜きが施された帯状薄鋼板からステータ用鉄心薄板の内周を前記半抜きと同心かつ環状に打ち抜く内周打抜工程と、前記内周が打ち抜かれた帯状薄鋼板に対し、前記ステータ用鉄心薄板の小歯を打ち抜く小歯打抜工程とを含むことを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明に係る積層鉄心製造方法において、前記半抜パンチは、その先端に面取りが施されたことを特徴とする。
また、第3の発明は、第1または第2の発明に係る積層鉄心製造方法において、前記内周打抜工程によって生じたスクラップは、スクラップエジェクタによってダイ内を落下させられることを特徴とする。
また、第4の発明は、第1または第2の発明に係る積層鉄心製造方法において、前記内周打抜工程によって生じたスクラップの外周に浮上防止突起が突設され、当該浮上防止突起がダイに形成された浮上防止溝に嵌合することを特徴とする。
第5の発明に係る積層鉄心製造装置は、順送り金型を用いて、外周に小歯を有するロータ用鉄心薄板と、内周に小歯を有するステータ用鉄心薄板とを帯状薄鋼板の同一部位から打ち抜き、当該ロータ用鉄心薄板と当該ステータ用鉄心薄板とをダイ内でそれぞれ順次積層一体化させてロータ用積層鉄心とステータ用積層鉄心とを製造する装置であって、前記帯状薄鋼板からロータ用鉄心薄板を打ち抜くロータ用鉄心薄板打抜手段と、ロータ用鉄心薄板の外径と略同径の半抜パンチを有し、ロータ用鉄心薄板が打ち抜かれた前記帯状薄鋼板に対し、当該半抜パンチを用いて当該ロータ用鉄心薄板と同心かつ真円形の半抜きを施す半抜手段と、内周打抜パンチを備え、前記半抜きが施された帯状薄鋼板に対し、当該内周打抜パンチによってステータ用鉄心薄板の内周を前記半抜きと同心かつ環状に打ち抜く内周打抜手段と、小歯打抜パンチを備え、前記内周が打ち抜かれた帯状薄鋼板に対し、当該小歯打抜パンチによって前記ステータ用鉄心薄板の小歯を打ち抜く小歯打抜手段とを含むことを特徴とする。
第1および第5の発明によれば、半抜パンチによって真円形の半抜きが行われた後に、ステータ用鉄心薄板の内周が半抜きと同心かつ環状に打ち抜かれるため、ロータ用鉄心薄板の外周小歯に対応する凸部に起因する引張力が作用しなくなり、ステータ用鉄心薄板の内周には大きな破断が生じ難くなって広い平滑面を形成することができる。また、第2の発明によれば、スクラップの幅がごく小さい場合にも、半抜き時に凸部が脱落してダイやパンチに噛み込むことが起こり難くなる。また、第3の発明によれば、スクラップの幅がごく小さい場合にも、スクラップ上がりが効果的に抑制される。また、第4の発明によれば、スクラップの幅がごく小さい場合にも、スクラップ上がりが効果的に抑制される。
実施形態に係る前半のストリップレイアウト図である。 実施形態に係る後半のストリップレイアウト図である。 実施形態の第7工程における金型の縦断面図である。 実施形態に係るスクラップ半抜の形態を示す斜視図である。 実施形態に係るスクラップ半抜の形態を示す要部縦断面図である。 実施形態の第8工程における金型の縦断面図である。 実施形態に係るステータ内周打抜工程を示す要部縦断面図である。 実施形態に係るステータ内周打抜の形態を示す斜視図である。 実施形態の第9工程における金型の縦断面図である。 実施形態に係るステータ小歯打抜工程を示す要部縦断面図である。 ステータ内周打抜工程の一部変形例を示す斜視図である。 従来技術の問題点を示す斜視図である。 従来技術の問題点を示す斜視図である。 従来技術の問題点を示す斜視図である。 従来技術の問題点を示す斜視図である。
[実施形態]
以下、図面を参照して、本発明を適用した積層鉄心製造装置の一実施形態を詳細に説明する。なお、本実施形態の積層鉄心製造装置は、ステッピングモータ用のステータ用積層鉄心とロータ用積層鉄心とを連続的に製造するものである。
≪実施形態の構成≫
<加工の流れ>
フープ材Wは、順送り金型内で間欠送りされながら、第1工程〜第12工程のプレス加工が施され、これにより、ロータ用積層鉄心LCrおよびステータ用積層鉄心LCsが製造される。すなわち、フープ材Wには、図1に示すように、パイロット孔パンチ1によるパイロット孔Pの打抜工程(1)、ロータ計量孔パンチ2によるロータ計量孔Kr1の打抜工程(2)、ロータカシメパンチ3によるロータカシメ突起Kr2の半抜工程(3)、ロータ軸孔パンチ4によるロータ軸孔Hrの打抜工程(4)、ロータ外形パンチ5によるロータ外形Or(すなわち、ロータ用鉄心薄板61)の打抜工程(5)、ステータスロットパンチ6によるステータスロットSsの打抜工程(6)、ロータ用鉄心薄板61の外径と略同径のスクラップ半抜パンチ7によるスクラップ半抜工程(7)が行われる。
次いで、図2に示すように、ステータ内周打抜パンチ8によるステータ内周Cisの打抜工程(8)、小歯打抜パンチ9によるステータ用鉄心薄板71側の小歯72の打抜工程(9)、ステータ計量孔パンチ10によるステータ計量孔Ks1の打抜工程(10)、ステータカシメパンチ11によるステータカシメ突起Ks2の半抜工程(11)、ステータ外形パンチ12によるステータ外形Os(すなわち、ステータ用鉄心薄板71)の打抜工程(12)が順次施される。なお、ロータ計量孔Kr1やステータ計量孔Ks1の打抜きは所定回数(例えば、50回)ごとに1回のみ行われ、これにより、ロータ用鉄心薄板61とステータ用鉄心薄板71との積層枚数(すなわち、ロータ用積層鉄心LCrおよびステータ用積層鉄心LCsの厚み)が決定される。
<スクラップ半抜工程>
図3に示すように、第7工程の金型は、上型ホルダ21にシートプレート22およびパンチプレート23を介して保持されたスクラップ半抜パンチ7と、下型ホルダ24に保持されたダイ25とを有している。スクラップ半抜パンチ7は、円柱形状を呈しており、下端に面取り7aが施されている。図3中、符号26で示す部材はストリッパ本体であり、フープ材Wをダイ25に押し付けるストリッパプレート27がその下面に固着されている。なお、符号28で示す部材はノックピンであり、符号29で示す部材はボルトである。
第7工程では、上型ホルダ21と伴にスクラップ半抜パンチ7が下降すると、図4に示すように、ロータ外形Orの打抜きが行われたフープ材Wに対して真円状のスクラップ半抜き31が施される。スクラップ半抜き31はロータ用鉄心薄板61側の小歯62に対応する凸部32の外側に施される。そして、スクラップ半抜パンチ7の下端に面取り7aが施されているため、図5に示すように、凸部32がスクラップ半抜き31から脱落することなく斜め内側に傾斜した状態で繋がるようになる。
<ステータ内周打抜工程>
図6に示すように、第8工程の金型は、上型ホルダ21にシートプレート22およびパンチプレート23を介して保持された円柱形状のステータ内周打抜パンチ8と、ステータ内周打抜パンチ8の下方に設置されたスクラップエジェクタ41と、下型ホルダ24に保持されたダイ42とを有している。
スクラップエジェクタ41は、ステータ内周打抜パンチ8よりも小径のエジェクタプレート41aと、エジェクタプレート41aの中央から上方に突設されたステム41bとからなっており、ステータ内周打抜パンチ8に形成されたガイド孔8aにステム41bが摺動自在に嵌合している。ステム41bの軸心にはガイドボルト43がねじ込まれており、このガイドボルト43の頭部がステータ内周打抜パンチ8に形成された内向フランジ8bに係止されている。ステータ内周打抜パンチ8のガイド孔8aには圧縮コイルスプリング44が収容されており、この圧縮コイルスプリング44のばね力によってスクラップエジェクタ41が常に下方に付勢されている。
パンチプレート23が下降すると、図7(a)に示すように、その下端がスクラップ半抜き31および凸部32に係止されることで、スクラップエジェクタ41が圧縮コイルスプリング44を押し縮めながら上昇してステータ内周打抜パンチ8の下面に当接した後、ステータ内周打抜パンチ8がフープ材Wに食い込んでステータ内周Cisの打ち抜きが開始される。パンチプレート23が更に下降すると、図7(b)に示すように、ステータ内周Cisの打ち抜きが完了してフープ材Wからスクラップ45が分離し、圧縮コイルスプリング44のばね力によって突出したスクラップエジェクタ41によってスクラップ45が下方に落下させられる。
本実施形態では、スクラップ半抜工程において真円状のスクラップ半抜き31が施された後、スクラップ半抜き31と同心かつ環状にステータ内周Cisが打ち抜かれるため、図8(a),(b)に示すように、スクラップ45に幅の広い部分が存在せず、ステータ内周Cisには、従来装置で問題となっていた引張力の作用による面積の大きな破断面46が生じなくなる。すなわち、ステータ内周Cisには、その下部に製品性能を低下させない程度のごく小さな破断面46のみが生じ、平滑面47の面積が広くなる。その結果、図8(c)に示すように、後述するステータ小歯打抜工程でステータ用鉄心薄板71側の小歯72を形成した際に小歯72の内周側端面における平滑面47の面積が均一かつ大きくなり、ステッピングモータの性能が有意に向上する(回転特性等が良好となる)。なお、本実施形態では、スクラップエジェクタ41によってスクラップ45を強制的に落下させるようにしたため、スクラップ45の幅がごく小さいにもかかわらず、スクラップ上がりが効果的に抑制される。
<ステータ小歯打抜工程>
図9に示すように、第9工程の金型は、上型ホルダ21にシートプレート22およびパンチプレート23を介して保持された小歯打抜パンチ9と、小歯打抜パンチ9の下面に固着されたガイドプレート51と、下型ホルダ24に保持されたダイ52とを有している。
小歯打抜パンチ9は、その外周に複数の保持スロット55が軸方向に沿って形成された円柱形状のパンチホルダ56と、各保持スロット55に嵌め込まれた溝抜パンチ57と、パンチホルダ56の上部に外嵌して溝抜パンチ57の脱落を防止する係止リング58とを有している。また、ガイドプレート51は、パンチホルダ56と略同径で先端側にテーパが形成された円板状のガイド部51aと、ガイド部51aの中央から上方に突設されたステム51bとからなっており、パンチホルダ56に形成された保持孔56aにステム51bが嵌合している。パンチホルダ56およびガイドプレート51(ガイド部51a)の外径はステータ内周Cisの径と同一または小さく設定されている。
パンチプレート23が下降すると、図10(a)に示すように、ガイドプレート51がフープ材Wのステータ内周Cisに嵌入する。この際、ガイド部51aの先端側にテーパが形成されているため、フープ材Wとガイドプレート51との間に若干のずれがあっても、フープ材Wの位置が矯正されて円滑な嵌入が行われる。パンチプレート23が更に下降すると、図10(b)に示すように、小歯打抜パンチ9のパンチホルダ56がフープ材Wのステータ内周Cisに嵌入し、溝抜パンチ57がフープ材Wに食い込んでステータ用鉄心薄板71側の小歯72の打ち抜きが行われる。
本実施形態の場合、パンチホルダ56の外径がステータ内周Cisの径と略同一に設定されているため、溝抜パンチ57がフープ材Wに食い込んだ際にパンチホルダ56の外周によってバリの発生が抑制されて余肉が内側に突出しなくなり、ステータ用鉄心薄板71の内周(ステータ内周Cis)にバリが発生することが防止される。これにより、ステータ用積層鉄心LCsに後加工を施すことなく高精度のエアギャップが得られ、製造工数や製造コストを増大させることなく、ステッピングモータ等の性能を向上させることができる。また、本実施形態では、円柱形状のパンチホルダ56に保持スロット55を形成し、この保持スロット55に溝抜パンチ57を嵌め込むようにしたため、小歯打抜パンチ9の製造が容易となって装置コストを低減させることができる。また、パンチホルダ56の外径をステータ内周Cisよりも小さくした場合、小歯72の先端が内周側に張り出することで(余肉がパンチホルダ56の外周面まで膨出することで)、ステータ内周Cisの仕上がり径を小さくすることができる。これにより、ロータ用積層鉄心LCrとステータ用積層鉄心LCsとのエアギャップが小さくなり、ステッピングモータの性能を向上させることができる。
<ステータ内周打抜工程の一部変形例>
次に、ステータ内周打抜工程の一部変形例を説明する。
図11(a)に示すように、本変形例では、ステータ内周打抜パンチ8の外周に複数の突起形成部8cが突設されており、これにより、スクラップ45の外周に浮上防止突起45aが形成される。一方、図11(b)に示すように、ダイ42には浮上防止溝42aが形成されており、これら浮上防止溝42aにスクラップ45の浮上防止突起45aが嵌合することにより、スクラップエジェクタを備えた実施形態と同様に、スクラップ上がりが防止される。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上記実施形態はステッピングモータ用のステータ用積層鉄心とロータ用積層鉄心とを製造する順送り金型に本発明を適用したが、一般のモータ用の積層鉄心を製造する順送り金型にも当然に適用可能である。また、ストリップレイアウトの構成や金型の具体的構造等についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更可能である。
7 スクラップ半抜パンチ
8 ステータ内周打抜パンチ
8c 突起形成部
9 小歯打抜パンチ
41 スクラップエジェクタ
42a 浮上防止溝
45 スクラップ
45a 浮上防止突起
46 破断
57 溝抜パンチ
58 係止リング
61 ロータ用鉄心薄板
61a 小歯
71 ステータ用鉄心薄板
71a 小歯
W フープ材

Claims (5)

  1. 順送り金型を用いて、外周に小歯を有するロータ用鉄心薄板と、内周に小歯を有するステータ用鉄心薄板とを帯状薄鋼板から同心に打ち抜き、当該ロータ用鉄心薄板と当該ステータ用鉄心薄板とをダイ内でそれぞれ順次積層一体化させてロータ用積層鉄心とステータ用積層鉄心とを製造する方法であって、
    前記帯状薄鋼板からロータ用鉄心薄板を打ち抜く工程と、
    ロータ用鉄心薄板が打ち抜かれた帯状薄鋼板に対し、ロータ用鉄心薄板の外径と略同径の半抜パンチを用いて当該ロータ用鉄心薄板と同心かつ真円形の半抜きを施す半抜工程と、
    前記半抜きが施された帯状薄鋼板からステータ用鉄心薄板の内周を前記半抜きと同心かつ環状に打ち抜く内周打抜工程と、
    前記内周が打ち抜かれた帯状薄鋼板に対し、前記ステータ用鉄心薄板の小歯を打ち抜く小歯打抜工程と
    を含むことを特徴とする積層鉄心製造方法。
  2. 前記半抜パンチは、その先端に面取りが施されたことを特徴とする、請求項1に記載された積層鉄心製造方法。
  3. 前記内周打抜工程によって生じたスクラップは、スクラップエジェクタによってダイ内を落下させられることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載された積層鉄心製造方法。
  4. 前記内周打抜工程によって生じたスクラップの外周に浮上防止突起が形成され、当該浮上防止突起がダイに形成された浮上防止溝に嵌合することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載された積層鉄心製造方法。
  5. 順送り金型を用いて、外周に小歯を有するロータ用鉄心薄板と、内周に小歯を有するステータ用鉄心薄板とを帯状薄鋼板の同一部位から打ち抜き、当該ロータ用鉄心薄板と当該ステータ用鉄心薄板とをダイ内でそれぞれ順次積層一体化させてロータ用積層鉄心とステータ用積層鉄心とを製造する装置であって、
    前記帯状薄鋼板からロータ用鉄心薄板を打ち抜くロータ用鉄心薄板打抜手段と、
    ロータ用鉄心薄板の外径と略同径の半抜パンチを有し、ロータ用鉄心薄板が打ち抜かれた帯状薄鋼板に対し、当該半抜パンチを用いて当該ロータ用鉄心薄板と同心かつ真円形の半抜きを施す半抜手段と、
    内周打抜パンチを備え、前記半抜きが施された帯状薄鋼板に対し、当該内周打抜パンチによってステータ用鉄心薄板の内周を前記半抜きと同心かつ環状に打ち抜く内周打抜手段と、
    小歯打抜パンチを備え、前記内周が打ち抜かれた帯状薄鋼板に対し、当該小歯打抜パンチによって前記ステータ用鉄心薄板の小歯を打ち抜く小歯打抜手段と
    を含むことを特徴とする積層鉄心製造装置。
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