JPWO2014129664A1 - 重荷重タイヤ用ゴム組成物および空気入りタイヤ - Google Patents

重荷重タイヤ用ゴム組成物および空気入りタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JPWO2014129664A1
JPWO2014129664A1 JP2015501546A JP2015501546A JPWO2014129664A1 JP WO2014129664 A1 JPWO2014129664 A1 JP WO2014129664A1 JP 2015501546 A JP2015501546 A JP 2015501546A JP 2015501546 A JP2015501546 A JP 2015501546A JP WO2014129664 A1 JPWO2014129664 A1 JP WO2014129664A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
mass
rubber
heavy
rubber composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015501546A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5907309B2 (ja
Inventor
綾子 釜堀
綾子 釜堀
瑞哉 竹内
瑞哉 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Application granted granted Critical
Publication of JP5907309B2 publication Critical patent/JP5907309B2/ja
Publication of JPWO2014129664A1 publication Critical patent/JPWO2014129664A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/02Elements
    • C08K3/04Carbon
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C1/00Tyres characterised by the chemical composition or the physical arrangement or mixture of the composition
    • B60C1/0016Compositions of the tread
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/34Silicon-containing compounds
    • C08K3/36Silica
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/54Silicon-containing compounds
    • C08K5/548Silicon-containing compounds containing sulfur
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L7/00Compositions of natural rubber
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L83/00Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L83/04Polysiloxanes
    • C08L83/08Polysiloxanes containing silicon bound to organic groups containing atoms other than carbon, hydrogen and oxygen
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C2200/00Tyres specially adapted for particular applications
    • B60C2200/06Tyres specially adapted for particular applications for heavy duty vehicles
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes
    • C08G77/22Polysiloxanes containing silicon bound to organic groups containing atoms other than carbon, hydrogen and oxygen
    • C08G77/28Polysiloxanes containing silicon bound to organic groups containing atoms other than carbon, hydrogen and oxygen sulfur-containing groups

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

本発明は、タイヤにしたときに耐摩耗性、耐カット性および低発熱性に優れる重荷重タイヤ用ゴム組成物および空気入りタイヤを提供することを課題とする。本発明の重荷重タイヤ用ゴム組成物は、天然ゴムを60質量%以上含むジエン系ゴムと、シリカと、カーボンブラックと、シランカップリング剤とを含有し、上記シランカップリング剤が、特定の平均組成式で表されるポリシロキサンであり、上記シリカの含有量が、上記ジエン系ゴム100質量部に対して5〜50質量部であり、上記カーボンブラックの含有量が、上記ジエン系ゴム100質量部に対して5〜40質量部であり、上記シリカと上記カーボンブラック(R)の合計の含有量が、上記ジエン系ゴム100質量部に対して30〜70質量部であり、上記シランカップリング剤の含有量が、上記シリカの含有量に対して2〜20質量%である。

Description

本発明は、重荷重タイヤ用ゴム組成物および空気入りタイヤに関する。
トラックやバスなどの重荷重車輌のタイヤ(重荷重タイヤ)には、耐摩耗性、耐カット性、低発熱性などの特性が求められる。このようななか、一般に、重荷重タイヤ用ゴム組成物として、天然ゴムを主成分としたゴム成分にカーボンブラックやシリカを配合したゴム組成物が使用されている。
例えば、特許文献1には、天然ゴムを50重量%以上含むジエン系ゴムと、シリカと、特定のカーボンブラックと、シランカップリング剤とを含有する、重荷重用空気入りタイヤに好適なタイヤトレッド用ゴム組成物が開示されている(請求項、段落[0031])。そして、実施例では上記シランカップリング剤としてSi69(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、エボニックデグサ社製)が使用されている。特許文献1によると、このような構成のゴム組成物を用いることでタイヤの耐摩耗性および低発熱性を両立させることができる旨が記載されている。
特開2011−57967号公報
一方、近年、重荷重車輌の安全性や燃費などの向上のために、重荷重タイヤについて、耐摩耗性、耐カット性、低発熱性などの特性のさらなる向上が望まれている。
本発明者が特許文献1を参考に、天然ゴムを50重量%以上含むジエン系ゴムと、シリカと、カーボンブラックと、シランカップリング剤とを含有するゴム組成物について検討したところ、得られるタイヤは耐摩耗性には優れるが、耐カット性および低発熱性は、今後重荷重タイヤにより高いレベルの性能が求められた場合に必ずしもその要求を満たすものではないことが明らかになった。
そこで、本発明は、上記実情を鑑みて、タイヤにしたときに耐摩耗性、耐カット性および低発熱性に優れる重荷重タイヤ用ゴム組成物および空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題について鋭意検討した結果、シランカップリング剤として特定のポリシロキサンを使用することで、タイヤにしたときに耐摩耗性、耐カット性および低発熱性に優れる重荷重タイヤ用ゴム組成物が得られることを見出し、本発明に至った。
(1) 天然ゴムを60質量%以上含むジエン系ゴム(P)と、シリカ(Q)と、カーボンブラック(R)と、シランカップリング剤(S)とを含有し、
上記シランカップリング剤(S)が、下記式(1)の平均組成式で表されるポリシロキサンであり、
上記シリカ(Q)の含有量が、上記ジエン系ゴム(P)100質量部に対して5〜50質量部であり、
上記カーボンブラック(R)の含有量が、上記ジエン系ゴム(P)100質量部に対して5〜40質量部であり、
上記シリカ(Q)と上記カーボンブラック(R)の合計の含有量が、上記ジエン系ゴム(P)100質量部に対して30〜70質量部であり、
上記シランカップリング剤(S)の含有量が、上記シリカ(Q)の含有量に対して2〜20質量%である、重荷重タイヤ用ゴム組成物。
(A)a(B)b(C)c(D)d(E)eSiO(4-2a-b-c-d-e)/2 (1)
(式(1)中、Aはスルフィド基を含有する2価の有機基を表す。Bは炭素数5〜10の1価の炭化水素基を表す。Cは加水分解性基を表す。Dはメルカプト基を含有する有機基を表す。Eは炭素数1〜4の1価の炭化水素基を表す。a〜eは、0≦a<1、0≦b<1、0<c<3、0<d<1、0≦e<2、0<2a+b+c+d+e<4の関係式を満たす(ただし、aとbのいずれか一方は0ではない)。)
(2) 上記カーボンブラック(R)の窒素吸着比表面積が、60〜150m2/gである上記(1)に記載の重荷重タイヤ用ゴム組成物。
(3) 上記式(1)中、aが0よりも大きい、上記(1)または(2)に記載の重荷重タイヤ用ゴム組成物。
(4) 上記式(1)中、bが0よりも大きい、上記(1)〜(3)のいずれかに記載の重荷重タイヤ用ゴム組成物。
(5) タイヤトレッドに用いられる、上記(1)〜(4)のいずれかに記載の重荷重タイヤ用ゴム組成物。
(6) ビードフィラーに用いられる、上記(1)〜(4)のいずれかに記載の重荷重タイヤ用ゴム組成物。
(7) 上記(1)〜(4)のいずれかに記載の重荷重タイヤ用ゴム組成物を用いて製造した空気入りタイヤ。
(8) 上記(1)〜(4)のいずれかに記載の重荷重タイヤ用ゴム組成物をタイヤトレッドに用いて製造した空気入りタイヤ。
(9) 上記(1)〜(4)のいずれかに記載の重荷重タイヤ用ゴム組成物をビードフィラーに用いて製造した空気入りタイヤ。
以下に示すように、本発明によれば、タイヤにしたときに耐摩耗性、耐カット性および低発熱性に優れる重荷重タイヤ用ゴム組成物を提供することができる。
本発明の空気入りタイヤの実施態様の一例を表すタイヤの部分断面概略図である。
以下に、本発明の重荷重タイヤ用ゴム組成物、および、本発明の重荷重タイヤ用ゴム組成物を用いた空気入りタイヤについて説明する。
[重荷重タイヤ用ゴム組成物]
本発明の重荷重タイヤ用ゴム組成物(以下、本発明の組成物ともいう)は、天然ゴムを60質量%以上含むジエン系ゴム(P)と、シリカ(Q)と、カーボンブラック(R)と、シランカップリング剤(S)とを含有し、上記シランカップリング剤(S)が、後述する式(1)の平均組成式で表されるポリシロキサンであり、上記シリカ(Q)の含有量が、上記ジエン系ゴム(P)100質量部に対して5〜50質量部であり、上記カーボンブラック(R)の含有量が、上記ジエン系ゴム(P)100質量部に対して5〜40質量部であり、上記シリカ(Q)と上記カーボンブラック(R)の合計の含有量が、上記ジエン系ゴム(P)100質量部に対して30〜70質量部であり、上記シランカップリング剤(S)の含有量が、上記シリカ(Q)の含有量に対して2〜20質量%である。
本発明の組成物はこのような構成をとるため、タイヤにしたときに優れた耐摩耗性、耐カット性および低発熱性を示すものと考えられる。
その理由は明らかではないが、およそ以下のとおりと推測される。
後述するとおり、式(1)の平均組成式で表されるポリシロキサン(以下、特定ポリシロキサンともいう)は、加水分解性基とメルカプト基とを有する。
本発明の組成物は、天然ゴムを主成分とするジエン系ゴムと上記特定ポリシロキサンとを含有するため、特定ポリシロキサンのメルカプト基が天然ゴムと相互作用し、また、特定ポリシロキサンの加水分解性基とポリシロキサン構造がシリカと相互作用して、ゴム成分中でシリカが微粒子の状態で均一に分散する。結果として、ヒステリシスロスが減少し、優れた低発熱性を示すものと考えられる。また、ゴム成分中でシリカが微粒子の状態で均一に分散するため靭性が向上し、結果として、優れた耐カット性を示すものと考えられる。
このことは、後述する比較例1が示すように、シランカップリング剤として従来のシランカップリング剤を使用した場合には、低発熱性および耐カット性が不十分となることからも推測される。
また、本発明の組成物は、シリカとカーボンブラックの合計の含有量が上記ジエン系ゴムに対して特定の量であるため、優れた耐摩耗性を示し、カーボンブラックおよびシリカの量を特定量にすることにより優れた耐摩耗性と低発熱性の両立を示すものと考えられる。また、本発明の組成物は、特定のポリシロキサンを含有するために従来のシランカップリング剤よりも低い温度で混合が可能なため、天然ゴムの熱による分子切断を抑制でき、結果として優れた耐摩耗性および耐カット性を示すものと考えられる。
以下、本発明の組成物に含有される各成分について詳述する。
〔ジエン系ゴム(P)〕
本発明の組成物に含有されるジエン系ゴム(P)は、天然ゴムを60質量%以上含むジエン系ゴムである。ジエン系ゴム中の天然ゴムの含有量は、得られるタイヤの耐カット性がより優れる理由から、70〜100質量%であることが好ましく、80〜100質量%であることがより好ましい。
ジエン系ゴム(P)は、天然ゴムを60質量%以上含んでいれば、天然ゴム以外のジエン系ゴムを含んでいてもよい。
天然ゴム以外のジエン系ゴムとしては特に制限されないが、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム(NBR)、ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴム(Br−IIR、Cl−IIR)、クロロプレンゴム(CR)などが挙げられる。なかでも、得られるタイヤの耐摩耗性がより優れる理由から、ブタジエンゴム(BR)であることが好ましい。
〔シリカ(Q)〕
本発明の組成物に含有されるシリカ(Q)は特に制限されず、タイヤ等の用途でゴム組成物に配合されている従来公知の任意のシリカを用いることができる。
上記シリカ(Q)としては、例えば、湿式シリカ、乾式シリカ、ヒュームドシリカ、珪藻土などが挙げられる。上記シリカ(Q)は、1種のシリカを単独で用いても、2種以上のシリカを併用してもよい。
シリカ(Q)の含有量は、上記ジエン系ゴム(P)100質量部に対して5〜50質量部であり、低発熱性および耐摩耗性のバランスがより優れる理由から、10〜50質量部であることが好ましい。
〔カーボンブラック(R)〕
本発明の組成物に含有されるカーボンブラック(R)は、特に限定されず、例えば、SAF−HS、SAF、ISAF−HS、ISAF、ISAF−LS、IISAF−HS、HAF−HS、HAF、HAF−LS、FEF等の各種グレードのものを使用することができる。
上記カーボンブラックの窒素吸着比表面積(N2SA)は、得られるタイヤの耐摩耗性がより優れる理由から、60〜150m2/gであることが好ましく、60m2/g超150m2/g以下であることがより好ましく、90〜150m2/gであることがさらに好ましい。
ここで、窒素吸着比表面積(N2SA)は、カーボンブラック表面への窒素吸着量をJIS K6217−2:2001「第2部:比表面積の求め方−窒素吸着法−単点法」にしたがって測定した値である。
カーボンブラック(R)の含有量は、上記ジエン系ゴム(P)100質量部に対して5〜40質量部であり、低発熱性および耐摩耗性のバランスがより優れる理由から、5〜20質量部であることが好ましい。
上記シリカ(Q)と上記カーボンブラック(R)の合計の含有量は、上記ジエン系ゴム(P)100質量部に対して30〜70質量部であり、低発熱性および耐摩耗性のバランスがより優れる理由から、40〜60質量部であることが好ましい。
上記シリカ(Q)と上記カーボンブラック(R)の合計の含有量が上記ジエン系ゴム(P)100質量部に対して30質量部を下回ると耐カット性および耐摩耗性が不十分となる。
〔シランカップリング剤(S)〕
本発明の組成物に含有されるシランカップリング剤(S)は、下記式(1)の平均組成式で表されるポリシロキサン(特定ポリシロキサン)である。
(A)a(B)b(C)c(D)d(E)eSiO(4-2a-b-c-d-e)/2 (1)
上記式(1)中、Aはスルフィド基を含有する2価の有機基(以下、スルフィド基含有有機基ともいう)を表す。なかでも、下記式(2)で表される基であることが好ましい。
−(CH2n−Sx−(CH2n (2)
上記式(2)中、nは1〜10の整数を表し、なかでも、2〜4の整数であることが好ましい。
上記式(2)中、xは1〜6の整数を表し、なかでも、2〜4の整数であることが好ましい。
上記式(2)中、*は、結合位置を示す。
上記式(2)で表される基の具体例としては、例えば、−CH2−S2−CH2−C24−S2−C24−C36−S2−C36−C48−S2−C48−CH2−S4−CH2−C24−S4−C24−C36−S4−C36−C48−S4−C48などが挙げられる。
上記式(1)中、Bは炭素数5〜10の1価の炭化水素基を表し、その具体例としては、例えば、ヘキシル基、オクチル基、デシル基などが挙げられる。
上記式(1)中、Cは加水分解性基を表し、その具体例としては、例えば、アルコキシ基、フェノキシ基、カルボキシル基、アルケニルオキシ基などが挙げられる。なかでも、下記式(3)で表される基であることが好ましい。
−OR2 (3)
上記式(3)中、R2は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数6〜10のアラルキル基(アリールアルキル基)または炭素数2〜10のアルケニル基を表し、なかでも、炭素数1〜5のアルキル基であることが好ましい。上記炭素数1〜20のアルキル基の具体例としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、オクタデシル基などが挙げられる。上記炭素数6〜10のアリール基の具体例としては、例えば、フェニル基、トリル基などが挙げられる。上記炭素数6〜10のアラルキル基の具体例としては、例えば、ベンジル基、フェニルエチル基などが挙げられる。上記炭素数2〜10のアルケニル基の具体例としては、例えば、ビニル基、プロぺニル基、ペンテニル基などが挙げられる。
上記式(3)中、*は、結合位置を示す。
上記式(1)中、Dはメルカプト基を含有する有機基を表す。なかでも、下記式(4)で表される基であることが好ましい。
−(CH2m−SH (4)
上記式(4)中、mは1〜10の整数を表し、なかでも、1〜5の整数であることが好ましい。
上記式(4)中、*は、結合位置を示す。
上記式(4)で表される基の具体例としては、−CH2SH、−C24SH、−C36SH、−C48SH、−C510SH、−C612SH、−C714SH、−C816SH、−C918SH、−C1020SHが挙げられる。
上記式(1)中、Eは炭素数1〜4の1価の炭化水素基を表す。
上記式(1)中、a〜eは、0≦a<1、0≦b<1、0<c<3、0<d<1、0≦e<2、0<2a+b+c+d+e<4の関係式を満たす(ただし、aとbのいずれか一方は0ではない)。
上記特定ポリシロキサンは、得られるタイヤの耐カット性および低発熱性がより優れる理由から、aが0よりも大きい(0<a)ことが好ましい。すなわち、スルフィド基含有有機基を有することが好ましい。なかでも、低発熱性により優れるという理由から、0<a≦0.50であることが好ましい。
上記式(1)中、bは、得られるタイヤの低発熱性がより優れる理由から、bが0よりも大きい(0<b)ことが好ましく、0.10≦b≦0.89であることが好ましい。
上記式(1)中、cは、得られるタイヤの低発熱性およびシリカの分散性がより優れる理由から、1.2≦c≦2.0であることが好ましい。
上記式(1)中、dは、得られるタイヤの低発熱性がより優れる理由から、0.1≦d≦0.8であることが好ましい。
上記特定ポリシロキサンは、シリカの分散性がより良好であるという理由から、上記式(1)中、Aが上記式(2)で表される基であり、上記式(1)中のCが上記式(3)で表される基であり、上記式(1)中のDが上記式(4)で表される基であるポリシロキサンであることが好ましい。
上記特定ポリシロキサンの重量平均分子量は、得られるタイヤの低発熱性がより優れる理由から、500〜2000であるのが好ましく、600〜1800であるのがより好ましい。本願における特定ポリシロキサンの分子量は、トルエンを溶媒とするゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)によりポリスチレン換算で求めたものである。
上記特定ポリシロキサンの酢酸/ヨウ化カリウム/ヨウ素酸カリウム添加−チオ硫酸ナトリウム溶液滴定法によるメルカプト当量は、加硫反応性に優れるという観点から、550〜1900g/molであるのが好ましく、600〜180g/molであるのがより好ましい。
上記特定ポリシロキサンは、得られるタイヤの低発熱性がより優れる理由から、シロキサン単位(−Si−O−)を2〜50個有するものであることが好ましい。
なお、上記特定ポリシロキサンの骨格には、ケイ素原子以外の金属(例えば、Sn、Ti、Al)は存在しない。
上記特定ポリシロキサンを製造する方法は特に限定されないが、第1の好適な態様としては、下記式(6)で表される有機ケイ素化合物と、下記式(7)で表される有機ケイ素化合物とを加水分解縮合する方法が挙げられる。また、第2の好適な態様としては、下記式(5)で表される有機ケイ素化合物と、下記式(6)で表される有機ケイ素化合物と、下記式(7)で表される有機ケイ素化合物とを加水分解縮合する方法が挙げられる。また、第3の好適な態様としては、下記式(5)で表される有機ケイ素化合物と、下記式(6)で表される有機ケイ素化合物と、下記式(7)で表される有機ケイ素化合物と、下記式(8)で表される有機ケイ素化合物とを加水分解縮合する方法が挙げられる。
なかでも、得られるタイヤの耐カット性および低発熱性がより優れる理由から、上記第2の好適な態様であることが好ましい。
上記式(5)中、R51は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基または炭素数2〜10のアルケニル基を表し、なかでも、炭素数1〜5のアルキル基であることが好ましい。上記炭素数1〜20のアルキル基の具体例としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、オクタデシル基などが挙げられる。上記炭素数6〜10のアリール基の具体例としては、例えば、フェニル基、トリル基、ナフチル基などが挙げられる。炭素数2〜10のアルケニル基の具体例としては、例えば、ビニル基、プロペニル基、ペンテニル基などが挙げられる。
上記式(5)中、R52は炭素数1〜10のアルキル基または炭素数6〜10のアリール基を表す。上記炭素数1〜10のアルキル基の具体例としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基などが挙げられる。上記炭素数6〜10のアリール基の具体例は上記R51と同じである。
上記式(5)中、nの定義および好適な態様は、上記nと同じである。
上記式(5)中、xの定義および好適な態様は、上記xと同じである。
上記式(5)中、yは1〜3の整数を表す。
上記式(5)で表される有機ケイ素化合物の具体例としては、例えば、ビス(トリメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(トリメトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィドなどが挙げられる。
上記式(6)中、R61の定義、具体例および好適な態様は、上記R51と同じである。
上記式(6)中、R62の定義、具体例および好適な態様は、上記R52と同じである。
上記式(6)中、zの定義は、上記yと同じである。
上記式(6)中、pは5〜10の整数を表す。
上記式(6)で表される有機ケイ素化合物の具体例としては、例えば、ペンチルトリメトキシシラン、ペンチルメチルジメトキシシラン、ペンチルトリエトキシシラン、ペンチルメチルジエトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、ヘキシルメチルジメトキシシラン、ヘキシルトリエトキシシラン、ヘキシルメチルジエトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン、オクチルメチルジメトキシシラン、オクチルトリエトキシシラン、オクチルメチルジエトキシシラン、デシルトリメトキシシラン、デシルメチルジメトキシシラン、デシルトリエトキシシラン、デシルメチルジエトキシシランなどが挙げられる。
上記式(7)中、R71の定義、具体例および好適な態様は、上記R51と同じである。
上記式(7)中、R72の定義、具体例および好適な態様は、上記R52と同じである。
上記式(7)中、mの定義および好適な態様は、上記mと同じである。
上記式(7)中、wの定義は、上記yと同じである。
上記式(7)で表される有機ケイ素化合物の具体例としては、例えば、α−メルカプトメチルトリメトキシシラン、α−メルカプトメチルメチルジメトキシシラン、α−メルカプトメチルトリエトキシシラン、α−メルカプトメチルメチルジエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジエトキシシランなどが挙げられる。
上記式(8)中、R81の定義、具体例および好適な態様は、上記R51と同じである。
上記式(8)中、R82の定義、具体例および好適な態様は、上記R52と同じである。
上記式(8)中、vの定義は、上記yと同じである。
上記式(8)中、qは1〜4の整数を表す。
上記式(8)で表される有機ケイ素化合物の具体例としては、例えば、メチルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルエチルジエトキシシラン、プロピルトリメトキシシラン、プロピルメチルジメトキシシラン、プロピルメチルジエトキシシランなどが挙げられる。
上記特定ポリシロキサンを製造する際には必要に応じて溶媒を用いてもよい。溶媒としては特に限定されないが、具体的にはペンタン、ヘキサン、ヘプタン、デカンなどの脂肪族炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどのエーテル系溶媒、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドンなどのアミド系溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶媒、メタノール、エタノール、プロパノールなどのアルコール系溶媒などが挙げられる。
上記特定ポリシロキサンを製造する際には必要に応じて触媒を用いてもよい。触媒としては、例えば、塩酸、酢酸などの酸性触媒、アンモニウムフルオリドなどのルイス酸触媒、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カルシウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドなどのアルカリ金属塩、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジンなどのアミン化合物などが挙げられる。
上記触媒は、金属としてSn、TiまたはAlを含有する有機金属化合物でないことが好ましい。このような有機金属化合物を使用した場合、ポリシロキサン骨格に金属が導入されて、上記特定ポリシロキサン(骨格には、ケイ素原子以外の金属(例えば、Sn、Ti、Al)は存在しない)が得られないことがある。
上記特定ポリシロキサンを製造する際に使用される有機ケイ素化合物として、メルカプト基を有するシランカップリング剤[例えば、式(7)で表される有機ケイ素化合物]及びスルフィド基又はメルカプト基を有するシランカップリング剤以外のシランカップリング剤[例えば、式(6)や式(8)で表される有機ケイ素化合物]を併用する際、メルカプト基を有するシランカップリング剤とスルフィド基又はメルカプト基を有するシランカップリング剤以外のシランカップリング剤との混合比(モル比)(メルカプト基を有するシランカップリング剤/スルフィド基又はメルカプト基を有するシランカップリング剤以外のシランカップリング剤)は、ウェット性能、低転がり抵抗性、加工性により優れるという観点から、1.1/8.9〜6.7/3.3であるのが好ましく、1.4/8.6〜5.0/5.0であるのがより好ましい。
上記特定ポリシロキサンを製造する際に使用される有機ケイ素化合物として、メルカプト基を有するシランカップリング剤[例えば、式(7)で表される有機ケイ素化合物]及びスルフィド基を有するシランカップリング剤[例えば、式(5)で表される有機ケイ素化合物]を併用する際、メルカプト基を有するシランカップリング剤とスルフィド基を有するシランカップリング剤との混合比(モル比)(メルカプト基を有するシランカップリング剤/スルフィド基を有するシランカップリング剤)は、ウェット性能、低転がり抵抗性、加工性により優れるという観点から、2.0/8.0〜8.9/1.1であるのが好ましく、2.5/7.5〜8.0/2.0であるのがより好ましい。
上記特定ポリシロキサンを製造する際に使用される有機ケイ素化合物として、メルカプト基を有するシランカップリング剤[例えば、式(7)で表される有機ケイ素化合物]、スルフィド基を有するシランカップリング剤[例えば、式(5)および/またはで表される有機ケイ素化合物]、及びスルフィド基又はメルカプト基を有するシランカップリング剤以外のシランカップリング剤[例えば、式(6)や式(8)で表される有機ケイ素化合物]を併用する際、メルカプト基を有するシランカップリング剤の量は、前3者の合計量(モル)中の10.0〜73.0%であるのが好ましい。スルフィド基を有するシランカップリング剤の量は、前3者の合計量中の5.0〜67.0%であるのが好ましい。スルフィド基又はメルカプト基を有するシランカップリング剤以外のシランカップリング剤の量は、前3者の合計量中の16.0〜85.0%であるのが好ましい。
上記シランカップリング剤(S)の含有量は、上記シリカ(Q)の含有量に対して2〜20質量%であり、得られるタイヤの低発熱性がより優れる理由から、4〜18質量%であることが好ましく、5〜14質量%であることがより好ましく、8〜12質量%であることがさらに好ましい。
〔任意成分〕
本発明の組成物には、必要に応じて、その効果や目的を損なわない範囲でさらに添加剤を含有することができる。
上記添加剤としては、例えば、本発明の組成物に含有されるシランカップリング剤(S)以外のシランカップリング剤、酸化亜鉛(亜鉛華)、ステアリン酸、老化防止剤、加工助剤、アロマオイル、プロセスオイル、液状ポリマー、テルペン樹脂、熱硬化性樹脂、加硫剤、加硫促進剤などのタイヤ用ゴム組成物に一般的に使用される各種添加剤が挙げられる。
〔硬さ〕
本発明の組成物は、低発熱性および耐摩耗性のバランスがより優れる理由から、加硫後にJISK6253に準拠して20℃で測定したタイプAデュロメータ硬さ(以下、単に「デュロメータ硬さ」ともいう。)が60以上であることが好ましい。
デュロメータ硬さの上限値は、特に制限されないが、90以下であることが好ましく、85以下であることがより好ましい。
〔重荷重タイヤ用ゴム組成物の製造方法〕
本発明の組成物の製造方法は特に限定されず、その具体例としては、例えば、上述した各成分を、公知の方法、装置(例えば、バンバリーミキサー、ニーダー、ロールなど)を用いて、混練する方法などが挙げられる。
また、本発明の組成物は、従来公知の加硫または架橋条件で加硫または架橋することができる。
〔用途〕
本発明の組成物は重荷重タイヤの製造に用いられる。なかでも、耐摩耗性、耐カット性および低発熱性が優れる理由から、重荷重タイヤのタイヤトレッドに好適に用いられる。また、本発明の組成物は、耐疲労性にも優れるため、重荷重タイヤのビードフィラーにも好適に用いられる。
[空気入りタイヤ]
本発明の空気入りタイヤは、上述した本発明の組成物をタイヤ(好ましくはタイヤトレッドおよび/またはビードフィラー)に使用した空気入りタイヤである。
図1に、本発明の空気入りタイヤの実施態様の一例を表すタイヤの部分断面概略図を示すが、本発明の空気入りタイヤは図1に示す態様に限定されるものではない。
図1において、空気入りタイヤは左右一対のビード部1およびサイドウォール部2と、両サイドウォール部2に連なるタイヤトレッド部3からなり、左右一対のビード部1間にスチールコードが埋設されたカーカス層4が装架され、カーカス層4の端部がビードコア5およびビードフィラー6の廻りにタイヤ内側から外側に折り返されて巻き上げられている。タイヤトレッド部3においては、カーカス層4の外側に、ベルト層7がタイヤ1周に亘って配置されている。ベルト層7の両端部には、ベルトクッション8が配置されている。空気入りタイヤの内面には、タイヤ内部に充填された空気がタイヤ外部に漏れるのを防止するために、インナーライナー9が設けられ、インナーライナー9を接着するためのタイゴム10が、カーカス層4とインナーライナー9との間に積層されている。
本発明の空気入りタイヤは、例えば従来公知の方法に従って製造することができる。また、タイヤに充填する気体としては、通常のまたは酸素分圧を調整した空気の他、窒素、アルゴン、ヘリウムなどの不活性ガスを用いることができる。
以下、実施例により、本発明についてさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(合成例1:特定ポリシロキサン1)
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備えた2Lセパラブルフラスコにビス(トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド(信越化学工業製 KBE−846)107.8g(0.2mol)、γ―メルカプトプロピルトリエトキシシラン(信越化学工業製 KBE−803)190.8g(0.8mol)、オクチルトリエトキシシラン(信越化学工業製 KBE−3083)442.4g(1.6mol)、エタノール190.0gを納めた後、室温にて0.5N塩酸37.8g(2.1mol)とエタノール75.6gの混合溶液を滴下した。その後、80℃にて2時間攪拌した。その後、濾過、5%KOH/EtOH溶液17.0gを滴下し80℃で2時間攪拌した。その後、減圧濃縮、濾過することで褐色透明液体のポリシロキサン480.1gを得た。GPCにより測定した結果、平均分子量は840であり、平均重合度は4.0(設定重合度4.0)であった。また、酢酸/ヨウ化カリウム/ヨウ素酸カリウム添加−チオ硫酸ナトリウム溶液滴定法によりメルカプト当量を測定した結果、730g/molであり、設定通りのメルカプト基含有量であることが確認された。以上より、下記平均組成式で示される。
(−C36−S4−C36−)0.071(−C8170.571(−OC251.50(−C36SH)0.286SiO0.75
得られたポリシロキサンを特定ポリシロキサン1とする。
(合成例2:特定ポリシロキサン2)
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備えた2Lセパラブルフラスコにγ―メルカプトプロピルトリエトキシシラン(信越化学工業製 KBE−803)190.8g(0.8mol)、オクチルトリエトキシシラン(信越化学工業製 KBE−3083)442.4g(1.6mol)、エタノール162.0gを納めた後、室温にて0.5N塩酸32.4g(1.8mol)とエタノール75.6gの混合溶液を滴下した。その後、80℃にて2時間攪拌した。その後、濾過、5%KOH/EtOH溶液14.6gを滴下し80℃で2時間攪拌した。その後、減圧濃縮、濾過することで無色透明液体のポリシロキサン412.3を得た。GPCにより測定した結果、平均分子量は850であり、平均重合度は4.0(設定重合度4.0)であった。また、酢酸/ヨウ化カリウム/ヨウ素酸カリウム添加−チオ硫酸ナトリウム溶液滴定法によりメルカプト当量を測定した結果、650g/molであり、設定通りのメルカプト基含有量であることが確認された。以上より、下記平均組成式で示される。
(−C8170.667(−OC251.50(−C36SH)0.333SiO0.75
得られたポリシロキサンを特定ポリシロキサン2とする。
(合成例3:比較ポリシロキサン1)
3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン(0.1mol)を水および濃塩酸水溶液で加水分解し、その後、エトキシメチルポリシロキサン(100g)を添加し、縮合することでポリシロキサンを得た。得られたポリシロキサンを比較ポリシロキサン1とする。
上記比較ポリシロキサン1は、3−メルカプトプロピルトリメトキシシランのメトキシ基とエトキシメチルポリシロキサンのエトキシ基とが縮合した構造を有する。すなわち、上記比較ポリシロキサン1が有する1価の炭化水素基はメチル基のみである。また、上記比較ポリシロキサン1はスルフィド基を含有する2価の有機基を有さない。
(合成例4:比較ポリシロキサン2)
ビス(3−(トリエトキシシリル)プロピル)テトラスルフィド(0.1mol)を水および濃塩酸水溶液で加水分解し、その後、エトキシメチルポリシロキサン(100g)を添加し、縮合することでポリシロキサンを得た。得られたポリシロキサンを比較ポリシロキサン2とする。
上記比較ポリシロキサン2は、ビス(3−(トリエトキシシリル)プロピル)テトラスルフィドのエトキシ基とエトキシメチルポリシロキサンのエトキシ基とが縮合した構造を有する。すなわち、上記比較ポリシロキサン2が有する1価の炭化水素基はメチル基のみである。また、上記比較ポリシロキサン2はメルカプト基を含有する有機基を有さない。
下記第1表に示す成分を、下記第1表に示す割合(質量部)で配合した。
具体的には、まず、下記第1表に示す成分のうち硫黄および促進剤を除く成分を、1.7リットルの密閉式バンバリーミキサーを用いて5分間混合し、140±5℃に達したときに放出し、室温まで冷却してマスターバッチを得た。さらに、上記バンバリーミキサーを用いて、得られたマスターバッチに硫黄および促進剤を混合し、ゴム組成物を得た。
第1表中、シランカップリング剤についてカッコの中の数字は、シリカの含有量に対するシランカップリング剤の含有量(質量%)を表す。
<評価用加硫ゴムシートの作製>
調製したタイヤ用ゴム組成物(未加硫)を、金型(15cm×15cm×0.2cm)中、160℃で20分間プレス加硫して、加硫ゴムシートを作製した。
<硬さ>
上述のとおり作製した加硫ゴムシートについて、JIS K6253に準拠し、20℃で、タイプAデュロメータ硬さを測定した。結果を第1表に示す。
<耐摩耗性>
上述のとおり作製した加硫ゴムシートについて、JIS K6264−1、2:2005に準拠し、ランボーン磨耗試験機(岩本製作所製)を用いて、温度20℃、スリップ率50%の条件で摩耗減量を測定した。
結果を第1表に示す。結果は比較例1の摩耗量を100として、次式により指数化したものを表した。指数が大きいほど摩耗量が小さく、タイヤにしたときに耐摩耗性に優れる。
耐摩耗性=(比較例1の摩耗量/他の比較例または実施例の摩耗量)×100
<耐カット性>
上述のとおり作製した加硫ゴムシートに、先端の角度が90°、長さ40mmおよび径4mmの針を高さ150mmから荷重29.4Nで落下させ、針の刺さった深さを測定した。結果を第1表に示す。結果は比較例1の深さを100として、次式により指数化したものを表した。指数が大きいほど、タイヤにしたときに耐カット性に優れる。
耐カット性=(比較例1の針の刺さった深さ/他の比較例または実施例の針の刺さった深さ)×100
<低発熱性>
上述のとおり作製した加硫ゴムシートについて、JIS K6394:2007に準拠し、粘弾性スペクトロメーター(岩本製作所社製)を用いて、伸張変形歪率10%±2%、振動数20Hz、温度60℃の条件で、tanδ(60℃)を測定した。
結果を第1表に示す。結果は比較例1のtanδ(60℃)を100とする指数で表した。指数が小さいほどtanδ(60℃)が小さく、タイヤにしたときに低発熱性に優れる。
<耐疲労性>
上述のとおり作製した加硫ゴムシートについて、JIS K6270:2001に準拠し、JIS3号ダンベル型試験片を打ち抜き、60%の歪みを繰り返し与え、破断回数を測定した。
結果を第1表に示す。結果は比較例1の結果を100とする指数で表した。指数が大きいほどタイヤにしたときに耐疲労性に優れる。実用上、105以上であることが好ましい。
上記第1表に示されている各成分の詳細は以下のとおりである。
・NR:天然ゴム(STR20)
・BR:Nipol BR1220(日本ゼオン社製)
・シリカ:ULTRASIL VN3GR(N2SA=170m2/g、エボニック社製)
・CB1:ショウブラックN234(ISAF、N2SA:123m2/g、キャボットジャパン社製)
・CB2:ショウブラックN339(HAF、N2SA:88m2/g、キャボットジャパン社製)
・CB3:ショウブラックN330T(HAF、N2SA:68m2/g、キャボットジャパン社製)
・シランカップリング剤1:上述のとおり合成された特定ポリシロキサン1
・シランカップリング剤2:上述のとおり合成された特定ポリシロキサン2
・シランカップリング剤X1:Si69(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、エボニックデグサ社製)
・シランカップリング剤X2:上述のとおり合成された比較ポリシロキサン1
・シランカップリング剤X3:上述のとおり合成された比較ポリシロキサン2
・ステアリン酸:ビーズステアリン酸YR(日油社製)
・硫黄:金華印油入微粉硫黄(鶴見化学工業社製)
・促進剤:SANTOCURE CBS(FLEXSYS製)
シランカップリング剤として特定ポリシロキサンを使用する本願実施例はいずれも優れた耐摩耗性、耐カット性および低発熱性を示した。加えて、優れた耐疲労性を示した。なかでも、カーボンブラック(R)の窒素吸着比表面積が90〜150m2/gである実施例1および2は、より優れた耐摩耗性を示した。そのなかでも、特定ポリシロキサンがスルフィド基含有有機基を有する(上記式(1)中、aが0よりも大きい)特定ポリシロキサンである実施例1はより優れた耐カット性および低発熱性を示した。
一方、シランカップリング剤として従来のシランカップリング剤(特定ポリシロキサン以外のシランカップリング剤)を使用した比較例1は耐カット性および低発熱性が不十分であった。また、ジエン系ゴム中の天然ゴムの含有量が60質量%を下回る比較例2は耐カット性が不十分であった。また、ジエン系ゴム100質量部に対するシリカとカーボンの合計の含有量が30質量部を下回る比較例4は耐摩耗性および耐カット性が不十分であった。また、シランカップリング剤として、「スルフィド基を含有する2価の有機基」および「炭素数5〜10の1価の炭化水素基」のいずれも有さない比較ポリシロキサン1を使用した比較例5、ならびに、「メルカプト基を含有する有機基」を有さない比較ポリシロキサン2を使用した比較例6は、耐カット性が不十分であった。
1 ビード部
2 サイドウォール部
3 タイヤトレッド部
4 カーカス層
5 ビードコア
6 ビードフィラー
7 ベルト層
8 ベルトクッション
9 インナーライナー
10 タイゴム

Claims (9)

  1. 天然ゴムを60質量%以上含むジエン系ゴム(P)と、シリカ(Q)と、カーボンブラック(R)と、シランカップリング剤(S)とを含有し、
    前記シランカップリング剤(S)が、下記式(1)の平均組成式で表されるポリシロキサンであり、
    前記シリカ(Q)の含有量が、前記ジエン系ゴム(P)100質量部に対して5〜50質量部であり、
    前記カーボンブラック(R)の含有量が、前記ジエン系ゴム(P)100質量部に対して5〜40質量部であり、
    前記シリカ(Q)と前記カーボンブラック(R)の合計の含有量が、前記ジエン系ゴム(P)100質量部に対して30〜70質量部であり、
    前記シランカップリング剤(S)の含有量が、前記シリカ(Q)の含有量に対して2〜20質量%である、重荷重タイヤ用ゴム組成物。
    (A)a(B)b(C)c(D)d(E)eSiO(4-2a-b-c-d-e)/2 (1)
    (式(1)中、Aはスルフィド基を含有する2価の有機基を表す。Bは炭素数5〜10の1価の炭化水素基を表す。Cは加水分解性基を表す。Dはメルカプト基を含有する有機基を表す。Eは炭素数1〜4の1価の炭化水素基を表す。a〜eは、0≦a<1、0≦b<1、0<c<3、0<d<1、0≦e<2、0<2a+b+c+d+e<4の関係式を満たす(ただし、aとbのいずれか一方は0ではない)。)
  2. 前記カーボンブラック(R)の窒素吸着比表面積が、60〜150m2/gである請求項1に記載の重荷重タイヤ用ゴム組成物。
  3. 前記式(1)中、aが0よりも大きい、請求項1または2に記載の重荷重タイヤ用ゴム組成物。
  4. 前記式(1)中、bが0よりも大きい、請求項1〜3のいずれか1項に記載の重荷重タイヤ用ゴム組成物。
  5. タイヤトレッドに用いられる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の重荷重タイヤ用ゴム組成物。
  6. ビードフィラーに用いられる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の重荷重タイヤ用ゴム組成物。
  7. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の重荷重タイヤ用ゴム組成物を用いて製造した空気入りタイヤ。
  8. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の重荷重タイヤ用ゴム組成物をタイヤトレッドに用いて製造した空気入りタイヤ。
  9. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の重荷重タイヤ用ゴム組成物をビードフィラーに用いて製造した空気入りタイヤ。
JP2015501546A 2013-02-25 2014-02-25 重荷重タイヤ用ゴム組成物および空気入りタイヤ Active JP5907309B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013035029 2013-02-25
JP2013035029 2013-02-25
PCT/JP2014/054588 WO2014129664A1 (ja) 2013-02-25 2014-02-25 重荷重タイヤ用ゴム組成物および空気入りタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5907309B2 JP5907309B2 (ja) 2016-04-26
JPWO2014129664A1 true JPWO2014129664A1 (ja) 2017-02-02

Family

ID=51391440

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015501546A Active JP5907309B2 (ja) 2013-02-25 2014-02-25 重荷重タイヤ用ゴム組成物および空気入りタイヤ

Country Status (6)

Country Link
US (1) US9580569B2 (ja)
EP (1) EP2960285A4 (ja)
JP (1) JP5907309B2 (ja)
KR (1) KR101686612B1 (ja)
CN (1) CN105026481B (ja)
WO (1) WO2014129664A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6362977B2 (ja) * 2014-09-19 2018-07-25 東洋ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP6384338B2 (ja) * 2015-01-26 2018-09-05 信越化学工業株式会社 オルガノポリシロキサン、ゴム用配合剤、ゴム組成物及びタイヤ
JP7009869B2 (ja) * 2017-09-21 2022-01-26 横浜ゴム株式会社 重荷重タイヤ用ゴム組成物およびその製造方法

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4036519B2 (ja) * 1997-01-29 2008-01-23 横浜ゴム株式会社 加工性を改良したタイヤトレッド用ゴム組成物
DE19825796A1 (de) * 1998-06-10 1999-12-16 Degussa Neue oligomere Organosilanpolysulfane, deren Verwendung in Kautschukmischungen und zur Herstellung von Formkörpern
DE19905820A1 (de) * 1998-10-27 2000-05-04 Degussa Schwefelfunktionelle Polyorganosilane
KR100343995B1 (ko) * 1999-12-31 2002-07-20 현대자동차주식회사 배기가스 재순환 공급장치의 이물질 제거장치
JP2001192454A (ja) * 2000-01-14 2001-07-17 Shin Etsu Chem Co Ltd オルガノポリシロキサン、ゴム用配合剤及びそれを用いたゴム組成物並びにタイヤ
KR20030010732A (ko) * 2000-06-16 2003-02-05 소시에떼 드 테크놀로지 미쉐린 다작용성 폴리오가노실록산을 커플링제로서 포함하는타이어용 고무 조성물
US6608145B1 (en) 2000-10-13 2003-08-19 Bridgestone Corporation Silica-reinforced rubber compounded with an organosilane tetrasulfide silica coupling agent at high mixing temperature
EP1258373B1 (en) * 2001-05-15 2007-07-18 Sumitomo Rubber Industries Limited Rubber composition for tire tread and pneumatic tire using the same
DE10132941A1 (de) * 2001-07-06 2003-01-23 Degussa Oligomere Organosilane, Verfahren zu deren Herstellung und deren Verwendung
JP2003155380A (ja) * 2001-11-22 2003-05-27 Wacker Asahikasei Silicone Co Ltd ゴム組成物
WO2004056918A1 (fr) * 2002-12-19 2004-07-08 Societe De Technologie Michelin Composition de caoutchouc pour pneumatique comportant un oligomere polyorganosiloxane a titre d’agent de couplage
ES2626229T3 (es) 2005-03-24 2017-07-24 Bridgestone Corporation Compuesto de caucho reforzado con sílice con baja emisión de compuestos orgánicos volátiles (COV)
FR2886308B1 (fr) * 2005-05-26 2007-07-20 Rhodia Chimie Sa Utilisation d'un compose organosilicique fonctionnalise porteur d'au moins une fonction azo activee, comme agent de couplage(charge blanche-elastomere)dans les compositions de caoutchouc comprenant une charge inorganique
JP5659594B2 (ja) 2009-08-12 2015-01-28 横浜ゴム株式会社 タイヤトレッド用ゴム組成物
JP5598448B2 (ja) * 2010-10-07 2014-10-01 信越化学工業株式会社 耐擦傷性シリコーンコーティング組成物並びに被覆物品及びその製造方法
JP5339008B2 (ja) 2011-08-26 2013-11-13 横浜ゴム株式会社 タイヤトレッド用ゴム組成物
US9499009B2 (en) * 2012-06-27 2016-11-22 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Rubber composition for tire treads and pneumatic tire using same
JP5929847B2 (ja) 2012-06-27 2016-06-08 信越化学工業株式会社 オルガノポリシロキサン及びその製造方法
EP2891679B9 (en) 2012-08-30 2018-09-12 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Rubber composition for tire treads

Also Published As

Publication number Publication date
CN105026481A (zh) 2015-11-04
WO2014129664A1 (ja) 2014-08-28
CN105026481B (zh) 2017-08-22
US20160002433A1 (en) 2016-01-07
EP2960285A1 (en) 2015-12-30
EP2960285A4 (en) 2016-08-31
KR20150108411A (ko) 2015-09-25
JP5907309B2 (ja) 2016-04-26
KR101686612B1 (ko) 2016-12-14
US9580569B2 (en) 2017-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5574063B2 (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物および空気入りタイヤ
JP5846332B2 (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物及びこれを用いる空気入りタイヤ
JP6390255B2 (ja) ゴム組成物および空気入りタイヤ
JP6291901B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物および空気入りタイヤ
JP5846331B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物及びこれを用いる空気入りタイヤ
US9920189B2 (en) Rubber composition for tire tread, and pneumatic tire using same
JP6476554B2 (ja) タイヤサイドウォール用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
JP6753139B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物の製造方法
JP5907309B2 (ja) 重荷重タイヤ用ゴム組成物および空気入りタイヤ
JP2014185338A (ja) タイヤリムクッション用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
JP6972839B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP6988317B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160223

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160307

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5907309

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250