JPWO2014126099A1 - ウイルス不活化剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】健康・衛生面で抗菌防カビ性、ウイルス不活化性が要求される分野で広範囲に利用することができる、安全性の高い、低環境負荷のウイルス不活化剤を提供する。【解決手段】ポリ−γ−グルタミン酸とカチオン性殺菌剤から形成されるPGAイオンコンプレックスを含有するウイルス不活化剤。【選択図】 なし

Description

本発明は、プラスチック、フィルム、繊維、木材、紙、コンクリート、金属、セラミック、ガラスなどを含む各種材料に適用できるウイルス不活化剤に関する。
ウイルス感染症は、肝炎、エイズ、狂犬病、脳炎、感冒症状といった重篤な症状を伝染する疾患であり、人類にとって永遠の脅威となっている。近年、インフルエンザウイルスが世界的に猛威を振るい、時には、抗原性が変化した新型インフルエンザの発現によって、パンデミック(汎発流行)を起こし、生命や健康のみならず、経済活動、社会機能にまで影響を及ぼし、人類にとって新たな脅威となりつつある。ウイルス感染症の有効な治療薬の開発が早急に望まれる一方、ウイルスの伝染を抑制する目的として、繊維、化粧品、トイレタリー製品といった、衣食住に関わる生活用品に対し、ウイルスの不活化の付与が要望されている。とりわけ、高齢化によって増えつつある介護、医療現場では、院内感染が懸念されており、抗菌、防カビのみならず、ウイルスを不活化するマスク、タオル、ガーゼ、衣料等の衛生用品が要求され、安全で有効なウイルス不活化剤の開発が強く要望される。
従来、エタノール、次亜塩素酸ソーダ、二酸化塩素、グルタルアルデヒド等は、ウイルスを不活化することを目的に使用されている。しかし、これら一般的な消毒剤は、揮発性が高いため、ウイルスの不活化の持続性が低く、一次的な効果しか得られない。また、粘膜や皮膚への刺激性が高いため、安全上の問題から使用用途が限られる。
上記以外のウイルス不活化剤としては、主に、金属系、非金属系に大別される。金属系としては、銀、胴、亜鉛等の金属イオンが抗菌剤として古くから知られており、特に、銀イオンは、安全性が高く、ウイルスに対しても不活化能を有する。例えば、特許文献1には、無機多孔質物質を含む繊維製品に、銀イオンを担持した生地が開示されている。
非金属系のウイルス不活化剤としては、第4級アンモニウム塩、天然物由来組成物が挙げられる。第4級アンモニウム塩としては、例えば、特許文献2のように、オクタデシルジメチル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライドを含む抗ウイルス剤組成物が開示されている。天然物由来組成物としては、特許文献3~4のように、カテキン、ポリフェノール等の天然物由来の組成物を担持した繊維製品が挙げられる。
上記特許文献1では、銀イオンを繊維製品に分散するためには、ゼオライト、シリカゲル等の多孔質が必要であり、利用形態が限られ、成形加工性に制限を受ける。一方、上記特許文献2では、オクタデシルジメチル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライドは、ガラス、繊維等への接着性が良く、ウイルス不活化効果の持続性が高い。しかし、このケイ素化合物は、酸素や水酸基を持たない樹脂等の表面には接着性が低いという欠点を有する。また、上記特許文献3~4では、有効な組成物を植物から抽出して精製する必要があるため、多量の廃棄物が生じ、環境負荷が大きいという問題がある。
かかる現状を鑑みると、ウイルス不活化剤としては、人体への安全性が高く、材料への接着性の高い、低環境負荷の素材が望まれる。
近年、天然物由来の高分子材料として、バイオベースポリマーが注目を集めている。バイオベースポリマーは、人体への安全性が高く、天然物をそのまま素材として利用できるため、廃棄物が生じず、環境負荷が少ない。さらには、生分解性が高い利点を有し、石油化学材料に依存しない資源として種々の用途が期待されている。バイオポリマーとしては、ポリ−γ−グルタミン酸(以下、PGAと記載することもある)の開発が進められている。ポリ−γ−グルタミン酸は、グルタミン酸のα−アミノ基とγ−カルボキシル基がアミド結合で結ばれたポリアミノ酸である。PGAは納豆の糸引きの主成分として知られるようになったが、その魅力的な機能性として、生分解性、接着性を兼ね備えている。
特許文献6においては、ポリ−γ−グルタミン酸と第四級アンモニウムイオン化合物から形成されるイオンコンプレックス(以下、PGAICと記載することもある)が記載されている。当該イオンコンプレックスは、水に不溶性のポリマーであり、新たな用途が期待される。本文献では、当該イオンコンプレックスから成形されたフィルムは、静菌性をも有する材料としての有用性が記載されている。しかし、ウイルスに対する不活化効果は不明であった。
特開2008−188791号公報 特開2011−98976号公報 特開2009−17323号公報 特開2006−21095号公報 特開2012−25698号公報 特開2010−222496号公報
上述のように、ウイルス不活化剤としては、人体への安全性が高く、材料への接着性の高い、低環境負荷を有し、さらには、材料への塗布が可能であり、フィルム、プラスチック、繊維、液体、ゲル等への種々の形態にも加工可能な素材が望まれる。
本発明の目的は、ウイルスに対して優れた不活化効果を示し、健康・衛生面で抗ウイルス性が要求される分野で広範囲に利用することができるウイルス不活化剤を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ね、ポリ−γ−グルタミン酸のイオンコンプレックスがウイルス不活化剤として優れた特性を有することを見出し、本発明に至った。すなわち、ポリ−γ−グルタミン酸とカチオン性殺菌剤、特に第四級アンモニウム塩もしくはビグアニド系殺菌剤から形成されたイオンコンプレックスがウイルス不活作用を示すことを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、安全性の高い、低環境負荷のポリ−γ−グルタミン酸のイオンコンプレックスを含有するウイルス不活化剤を提供する。
代表的な発明は以下の通りである。
(項1)
ポリ−γ−グルタミン酸とカチオン性殺菌剤から形成されるPGAイオンコンプレックスを含有するウイルス不活化剤。
(項2)
カチオン性殺菌剤が第四級アンモニウム塩である、項1に記載のウイルス不活化剤。
(項3)
カチオン性殺菌剤がビグアニド系殺菌剤である、項1に記載のウイルス不活化剤。
(項4)
カチオン性殺菌剤が塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウム、塩酸クロルヘキシジン及びグルコン酸クロルヘキシジンからなる群より選択される1種以上である、項1に記載のウイルス不活化剤。
(項5)
ポリ−γ−グルタミン酸を構成するグルタミン酸のうち、L−グルタミン酸の占める割合が90%以上である、項1〜4のいずれかに記載のウイルス不活化剤。
(項6)
ポリ−γ−グルタミン酸を構成するグルタミン酸がL−グルタミン酸からなる、項5に記載のウイルス不活化剤。
(項7)
項1〜6のいずれかに記載のウイルス不活化剤を配合した高分子樹脂組成物。
(項8)
項1〜6のいずれかに記載のウイルス不活化剤を含む塗料。
(項9)
項1〜6のいずれかに記載のウイルス不活化剤を含む噴霧剤。
本発明は、ウイルス不活化剤として優れた特性を有しており、且つポリ−γ−グルタミン酸とカチオン性殺菌剤から形成されたイオンコンプレックスが水不溶性を示すことから、残留性が高く、低濃度での使用であっても長時間、抗ウイルス効果、ウイルス不活化効果を示す。また本発明は、プラスチック、フィルム、繊維、木材、紙、コンクリート、金属、セラミック、ガラスなどを含む各種材料への塗布が可能であり、それ自体をフィルム、プラスチック、繊維、液体、ゲル等への種々の形態にも加工可能適用できる点でも優れている。加えて、ポリ−γ−グルタミン酸自体が生分解性である上に、カウンターカチオンである第四級アンモニウム塩もしくはビグアニド系殺菌剤も界面活性剤、殺菌剤等として利用されているので、安全性も高い。従って、本発明により、ウイルスに対して優れた不活化効果を示し、健康・衛生面で抗ウイルス性が要求される分野で広範囲に利用することができるウイルス不活化剤を提供することができる。
本発明はポリ−γ−グルタミン酸とカチオンから形成されたイオンコンプレックス(以下、PGAイオンコンプレックスとも言う。)を含有するウイルス不活化剤を提供する。
ポリ−γ−グルタミン酸(以下、単にPGAとも言う。)とは、グルタミン酸のα−アミノ基とγ−カルボキシル基とがアミド結合したポリアミノ酸である。PGAの種類は、特に制限されない。例えば、L−グルタミン酸のみからなるもの、D−グルタミン酸のみからなるもの、両方を含むものがあるが、何れも用いることができる。但し、一方の割合がより多い方が立体規則性に優れ、強度なども高くなり、また、よく乾燥すれば融点(約150℃)をも示す様になる。この融点は、イオンコンプレックスとすることで、より明確となる。さらに、L−グルタミン酸からなるものの方が生分解性に優れるので、L−グルタミン酸の含有割合が90%以上であるPGAを用いることが好ましい。
使用するPGAの分子サイズも特に制限されないが、平均分子質量で10kD以上のものが好適である。一般的に、分子サイズが大きいほど強度などの性能が高くなる。一方、分子サイズが過剰に大きなPGAは製造コストが大きく、また、製造が技術的に難しい場合もあるので、通常は1,000kD以下とする。
PGAは、市販されているものがあればそれを用いてもよいし、別途製造してもよい。但し、通常の条件でグルタミン酸を重合するとポリ−α−グルタミン酸が得られるので、微生物を使って生合成させることが好ましい。PGAを生産する微生物としては、Bacillus subtilis(納豆菌)、Bacillus subtilis(戦国醤菌)、Bacillus megaterium、Bacillus anthracis、Bacillus halodurans、Natrialba aegyptiaca、Hydraなどがある。分子サイズの大きいPGAを製造できる微生物としては、枯草菌であるBacillus subtilisや超好塩古細菌であるNatrialba aegyptiacaがある。この中でも、L−グルタミン酸のみからなるPGAを生産する微生物であるNatrialba aegytiacaによって生産されたPGAを用いるのが好ましい。
本発明のイオンコンプレックスに含まれるカチオン性殺菌剤は、特に制限されないが、第四級アンモニウム塩およびビグアニド系殺菌剤が好ましい。第四級アンモニウム塩としては、例えば、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルピリジニウム等が挙げられる。ビグアニド系殺菌剤としては、塩酸クロルヘキシジン、酢酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、塩酸アレキシジン、酢酸アレキシジン、グルコン酸アレキシジン等が挙げられる。この中でも、好ましくは塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウム、塩酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジンが挙げられる。これらのカチオン性殺菌剤は1種のみでイオンコンプレックスを形成してもよいし、2種以上を含むPGAイオンコンプレックスにしてもよい。
本発明に係るPGAイオンコンプレックスとしては、PGAを構成するグルタミン酸とカチオン性殺菌剤とを等モルあるいは任意のモル比で含むものを用いることができるが、過剰な親水性などPGAの有する材料としての欠点を克服するために、カチオン性殺菌剤により十分に改質されているものが好適である。より具体的には、PGAイオンコンプレックスにおけるカチオン性殺菌剤の割合が、PGAを構成するグルタミン酸に対して0.5モル倍以上であることが好ましく、0.6モル倍以上であることがより好ましく、0.7モル倍以上であることがさらに好ましい。特に、PGAを構成するグルタミン酸とカチオン性殺菌剤とを等モルまたは略等モル含むものが好適である。ここで、略等モルとは、両者のモル数がほぼ等しいことを意味するが、具体的にはPGAを構成するグルタミン酸に対するカチオン性殺菌剤が0.8モル倍以上、1.2モル倍以下、特に0.9モル倍以上、1.1モル倍以下であることをいうものとする。
本発明のPGAイオンコンプレックスは、溶媒中、PGAと第四級アンモニウム塩もしくはビグアニド系殺菌剤等のカチオン性殺菌剤を混合することにより製造できる。
ここで使用する溶媒としては、水が好適である。原料であるPGAを良好に溶解できるからであり、また、目的化合物であるPGAイオンコンプレックスは水に対して不溶性であることから、反応後における目的物の単離精製に好都合なためである。但し、カチオン性殺菌剤の水溶性などによっては、反応液に対するそれらの溶解性を高めるために、メタノールやエタノールなどのアルコール;THFなどのエーテル;ジメチルホルムアミドやジメチルアセトアミドなどのアミドなどの水溶性有機溶媒を反応液に添加してもよい。しかし、反応終了後におけるPGAコンプレックスの分離を考慮すれば、溶媒としては水のみを用いることが好ましい。
原料であるPGAとしては、その塩を用いてもよい。当該塩としては、ナトリウム塩やカリウム塩などのアルカリ金属塩;カルシウム塩やマグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩などを挙げることができる。また、塩を用いる場合であっても全てのカルボキシ基が塩となっている必要はなく、その一部のみが塩となっていてもよい。但し、アルカリ土類金属塩などの多価金属塩は、水に対する溶解性が低い場合があり得るので、好適にはPGAのフリー体またはPGAの一価金属塩を用いる。
第四級アンモニウム塩もしくはビグアニド系殺菌剤は、通常、ハロゲン化物塩として存在する。よって、本発明においては、反応液へ第四級アンモニウム塩もしくはビグアニド系殺菌剤を直接添加、或いは当該塩を水溶媒に溶解した上で添加すればよい。第四級アンモニウム塩もしくはビグアニド系殺菌剤は、PGAを十分に改質するため、PGAに対して十分量用いることが好ましい。
本発明のPGAイオンコンプレックスは水不溶性であることから、水溶媒から容易に分
離できるため、反応液における各成分の濃度は特に制限されない。例えば、反応液におけ
るPGAの濃度を0.5w/v%以上、10w/v%以下程度、カチオン性殺菌剤の濃度を1.0w/v%以上、10w/v%以下程度とすることができる。
反応液は、コンプレックスの形成を促進するために適度に加熱することが好ましい。加熱温度は、例えば40℃以上、80℃以下程度とすることができる。反応時間は適宜調整すればよいが、通常、1時間以上、20時間以下程度とすることができる。
本発明のPGAイオンコンプレックスは水不溶性であることから、濾過や遠心分離などにより水溶媒から容易に分離することができる。また、分離したPGAイオンコンプレックスは、水で洗浄することにより、過剰に用いたPGAまたはカチオン性殺菌剤、その他の塩を除去することも可能である。また、水溶媒は、アセトンなどで洗浄することにより簡便に除去できる。
本発明のPGAイオンコンプレックスは、生分解性を示す上に、保湿性を有しながらも
水溶性や過剰な吸水性を示さない。また、明確な融点を有し、且つ融点と熱分解開始点が十分に離れていることから加熱成形が可能である。
本発明のPGAイオンコンプレックスは、健康・衛生面で抗ウイルス性が要求される分野で広範囲に利用することができるウイルス不活化剤として利用できる。
本発明のPGAイオンコンプレックスに含有する、第四級アンモニウムもしくはビグアニド部位は、エンベロープ型ウイルスの脂質2重膜を破壊し、不活化することができる。
エンベロープ型ウイルスの例としては、A型インフルエンザ、B型インフルエンザ、新型インフルエンザ、パラインフルエンザウイルス、ヘルペスウイルス、おたふくかぜウイルス、ニューカッスル病ウイルス、麻疹ウイルス、RSウイルス、狂犬病ウイルス、コロナウイルス、ブニヤウイルス、ヒトTリンパ好性ウイルス、HIVウイルス等のエンベロープを保有するウイルスを挙げることができる。その中でも、A型インフルエンザ、B型インフルエンザ、新型インフルエンザを不活性化するのに好適である。
本発明のPGAイオンコンプレックスをウイルス不活化剤として利用する形態としては、高分子樹脂組成物への配合、塗料、噴霧剤等が挙げられる。PGAイオンコンプレックスは生分解性を有するポリマーであることから、安全性の高い、低環境負荷のウイルス不活化剤として利用できる。さらに、PGAイオンコンプレックスは接着性を有し、水に不溶性のため、特に、塗料、噴霧剤への使用において、持続性を有するウイルス不活化剤として利用できる。
本発明のウイルス不活化剤を高分子樹脂に配合した抗ウイルス性高分子樹脂組成物として使用する場合、高分子樹脂の種類には特に制約はなく、樹脂組成物の用途等に応じて自由に選ぶことができる。使用し得る樹脂の具体例としては、例えば、塩化ビニル系ポリマー、ウレタン系ポリマー、アクリル系ポリマー、オレフィン系ポリマー、エチレン系ポリマー、プロピレン系ポリマー、アミド系ポリマー、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニリデン系ポリマー、スチレン系ポリマー、エステル系ポリマー、ナイロン系ポリマー、セルロース誘導体、カーボネート系ポリマー、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、ビニルアルコール系ポリマー、ビニルエステル系ポリマー、合成ゴム、天然ゴムなどが挙げられる。樹脂組成物には、必要に応じて、可塑剤、充填剤、着色剤(染料、顔料など)、紫外線吸収剤等を適宜配合してもよい。配合割合としては、ウイルス不活化の効果を発現でき且つ高分子樹脂としての機能を損なわない範囲が好ましく、具体的には0.1%〜5.0%が好ましく、0.1%〜2.0%がより好ましい。
上記の樹脂組成物は、その用途等に応じて種々の形態に加工することができる。例えば、本発明の樹脂組成物は、押出成形、射出成形、溶液流延法、紡糸法等それ自体既知の樹脂加工法によって、フィルム状、シート状、板状、繊維状、立体状に成形することができる。例えば、内装材、床材、繊維製品、紙製品、家電製品等に利用することができる。
本発明のウイルス不活化剤を用いて、工業製品あるいは基材にウイルス不活化処理を施す際には、刷け塗り、スプレイ法、ディッピング法、浸漬法、コーティング法、プリント法等の方法で処理を行ってもよく、特に限定されない。
また、本発明のウイルス不活化剤は、塗料用溶剤に溶解あるいは分散させ、適宜、顔料、架橋剤、その他の塗料用添加物を配合することにより、抗ウイルス塗料の形態にすることもできる。この場合、塗布しうる基材として、セラミックス、金属、金属酸化物、プラスチック、ゴム類、鉱石類、木材等を挙げることができる。具体的には、セラミックスの例として、ガラス、陶磁器、セメント、耐火煉瓦、琺瑯等を挙げることができる。金属の例としては、鉄、アルミニウム、亜鉛、マグネシウム、金、銀、クロム、ゲルマニウム、モリブデン、ニッケル、鉛、白金、ケイ素、チタン、トリウム、タングステンのような単体金属や、炭素鋼、ニッケル鋼、クロム鋼、クロムモリブデン鋼、ステンレス鋼、アルミニウム合金、黄銅、青銅等の合金を挙げることができる。金属酸化物の例としては、アルミナ、シリカ、マグネシア、トリア、ジルコニア、三二酸化鉄、四三酸化鉄、酸化チタン、酸化カルシウム、酸化亜鉛、酸化鉛等を挙げることができる。プラスチックの例としては、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリビニルアルコール等の汎用プラスチック、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリフッ化ビニリデン、ポリエーテルサルフォン、ポリアミドイミド等のエンジニアプラスチック、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン等の熱硬化性樹脂等を挙げることができる。鉱石類としては、大理石、花崗岩等を挙げることができる。ウイルス不活化剤は塗料用溶剤に0.1%以上含まれていることが好ましく、0.5%以上含まれていることが好ましい。0.1%より少ないとウイルス不活化の効果が十分に発揮されない恐れがある。一方、塗料としての用途で使用するため、20%以下であることが好ましい。
さらに、本発明のウイルス不活化剤は、抗ウイルス用噴霧剤として使用することができる。具体的には、住居、病院、公共施設等における浴室、流し、衛生機器類等に直接噴霧塗布することにより、ウイルスを不活性化することができる。この場合、噴霧剤に使用される分散液としては、安全性の観点から、水、エタノール、メタノール、イソプロパノール等のアルコール類、及び、n−ヘキサン等の炭化水素類の溶媒が好ましく、ケトン類、エステル類、脂肪酸類、シリコーン油等の各種の溶媒も使用することができる。これらの溶媒は、1種だけ単独で用いてもよく、2種以上混合して用いてもよい。ウイルス不活化剤は噴霧剤中に0.1%以上含まれていることが好ましく、0.5%以上含まれていることが好ましい。0.1%より少ないとウイルス不活化の効果が十分に発揮されない恐れがある。上限は特に限定されないが、溶媒等に溶解する場合は、ウイルス不活化剤は20%以下であることが好ましい。
あるいは、プラスチック射出成型機の金型内面に噴霧塗布することにより、成型されたプラスチックの表面に間接的に抗ウイルス性を転写させ、長期間、壁面やプラスチック表面のウイルスを不活性化することができる。
本発明のウイルス不活化剤の一態様として、PGAイオンコンプレックスは明確な融点を有し、且つ融点と熱分解開始点が十分に離れていることから加熱成形が可能である性質を利用し、バイオプラスチック材料として、フィルム状成形体等に加工して使用することもできる。
本発明のウイルス不活化剤の別の態様として、PGAイオンコンプレックスを湿式紡糸法、乾湿式紡糸法、乾式紡糸法、ゲル紡糸法などの溶液紡糸法、溶融紡糸法、荷電紡糸法等によって紡糸し、織編物または不織布等の繊維構造体として使用することができる。一例として、メタノールやエタノールなどのアルコール溶媒もしくはジエチルエーテルやTHFなどのエーテル溶媒に溶解し、荷電紡糸法(荷電中で帯電した高分子溶液をノズル先端より吐出しながら、その溶液の電荷反発力により微細の繊維状物を得る方法)によりナノファイバーを作製して、不織布状の繊維構造体とすることができる。
以下の実施例により、本発明を更に詳細に説明するが、本発明は、これらに何ら限定されるものではない。
(実施例1)PGAIC100(PGA/CPC)の製造
超好塩古細菌ナトリアルバ・エジプチアキア(N.aegyptiaca)由来の平均分子量1000kDのポリ−γ−L−グルタミン酸ナトリウム塩(40g)を精製水に溶解し、2w/v%の溶液とした。当該溶液へ60℃に保温した塩化セチルピリジニウム(CPC)の0.2M水溶液(1551g)を加えた。原料であるポリ−γ−L−グルタミン酸ナトリウム塩(含量90%以上)の水溶液から、CPC添加直後に水不溶性材料が形成されることを確認した後、さらに60℃で4時間保温した。得られた水不溶性材料を濾別回収した後、1000mLの精製水で計3回洗浄した。さらにアセトンで洗浄することにより脱水した後、真空乾燥し、粉末としてイオンコンプレックス(93g)を回収した。得られたイオンコンプレックスのH−NMRの結果から、L−PGAとCPCが100:100のモル比で結合していることが確認された。
(実施例2)PGAIC(L−PGA/CPC)コーティングフィルムの製造
実施例1で得られたイオンコンプレックス(20g)を99.5%エタノールに溶解し、20wt%の溶液とした。得られたエタノール溶液をアプリケータにて厚さ188μmのPETフィルム上に塗布し、溶剤乾燥させることで、塗膜の厚さ18μmのPGAICコーティングフィルムを作製した。
(実施例3)PGAIC(L−PGA/CPC)コーティングフィルムのウイルス不活化試験
抗菌試験法のJIS Z2801に準拠し、実施例2で作製したPGAIC(L−PGA/CPC)コーティングフィルムを50 mm角に切り取り、保温シャーレに入れ、ウイルス液0.2 mLを滴下し、25℃にて接触させた。24時間後にリン酸緩衝生理食塩水10 mLを加え、シャーレ内の液を回収した。ウイルスは、A型インフルエンザ、B型インフルエンザを用いた。Reed-Muench法(Reed, L.J., & Muench, H. (1938) Am. J. Hygiene, 27, 493-497)により、ウイルス感染価を算出した。尚、対照として、未処理のPETフィルムを用い、同様の操作を行った。PGAICコーティングフィルムの抗ウイルス効果は、24時間作用後の未処理PETフィルムに対する減少値:log10(未処理PETフィルムの感染価/PGAICコーティングフィルムの感染価)によって求めた。
表1にその結果を示す。その結果、A型インフルエンザウイルスに対するPAGICコーティングフィルムのウイルス感染価は1.7×10TCID50/mLとなり、抗ウイルス効果は5.4となった。またB型インフルエンザウイルスに対するPAGICコーティングフィルムのウイルス感染価は検出限界値である1.3×10TCID50/mL以下となり、抗ウイルス効果は3.2以上となった。抗ウイルス効果は2.0以上を「効果あり」と判定される。以上の結果より、PGAIC(L−PGA/CPC)コーティングフィルムがA型インフルエンザウイルスおよびB型インフルエンザウイルスに対し、不活化作用を有することが認められた。
Figure 2014126099
本発明のウイルス不活化剤は、樹脂組成物、塗料、噴霧剤等の形態で、健康・衛生面で抗菌防カビ性、ウイルス不活性が要求される分野で広範囲に利用することができる。

Claims (9)

  1. ポリ−γ−グルタミン酸とカチオン性殺菌剤から形成されるPGAイオンコンプレックスを含有するウイルス不活化剤。
  2. カチオン性殺菌剤が第四級アンモニウム塩である、請求項1に記載のウイルス不活化剤。
  3. カチオン性殺菌剤がビグアニド系殺菌剤である、請求項1に記載のウイルス不活化剤。
  4. カチオン性殺菌剤が塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウム、塩酸クロルヘキシジン及びグルコン酸クロルヘキシジンからなる群より選択される1種以上である、請求項1に記載のウイルス不活化剤。
  5. ポリ−γ−グルタミン酸を構成するグルタミン酸のうち、L−グルタミン酸の占める割合が90%以上である、請求項1〜4のいずれかに記載のウイルス不活化剤。
  6. ポリ−γ−グルタミン酸を構成するグルタミン酸がL−グルタミン酸からなる、請求項5に記載のウイルス不活化剤。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のウイルス不活化剤を配合した高分子樹脂組成物。
  8. 請求項1〜6のいずれかに記載のウイルス不活化剤を含む塗料。
  9. 請求項1〜6のいずれかに記載のウイルス不活化剤を含む噴霧剤。
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