JPWO2014115775A1 - 電動機のボビン構造及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

巻き線から発生した熱をステータコアへ効率よく伝達し、伝熱性能を向上することができる電動機のボビン構造を提供する。本発明の電動機のボビン構造では、ステータコア(32)と、ステータコア(32)の外側を覆うボビン(36)と、ステータコア(32)の外側にボビン(36)を介して巻回される巻き線(33)と、ステータコア(32)、ボビン(36)、巻き線(33)を一体的に封止すると共にボビン(36)よりも熱伝導性の高いモールド樹脂(34)と、を備えている。また、ボビン(36)は、巻き線(33)を支持する巻き線支持部(36a)と、巻き線支持部(36a)に形成されて巻き線(33)に覆われる肉抜き部(36b)と、を有する。そして、モールド樹脂(34)を、肉抜き部(36b)の少なくとも一部に充填し、ステータコア(32)と巻き線(33)とに接触させる構成とした。

Description

本発明は、ステータコアに装着され、外側に巻き線が巻回される電動機のボビン構造及びその製造方法に関するものである。
従来、ステータコアの外側に絶縁性を有するボビンを装着し、このボビンの外側に巻き線を巻回すると共に、ステータコアとボビンとの間に高熱伝導性の充填材を充填した電動機のボビン構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010-119191号公報
ところで、従来の電動機のボビン構造では、ステータコア側から外方に向かって充填材、ボビン、巻き線の順に並んでいる。つまり、充填材はボビンと巻き線との間に流れ込んでおらず、巻き線の周囲には熱抵抗の高い空気層が存在している。そのため、巻き線から発生する熱は、この空気層とボビンを介して充填材に伝達され、最終的にステータコアから電動機の外へと放熱されることになる。
すなわち、この従来の電動機のボビン構造では、熱抵抗の高い空気層と、比較的熱抵抗が高いボビンとが共に熱抵抗要因になっていた。そのため、巻き線からステータコアへの熱伝導を効率よく行うことが難しく、伝熱性の向上を図ることができなかった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、巻き線から発生した熱をステータコアへ効率よく伝達し、伝熱性能を向上することができる電動機のボビン構造及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の電動機のボビン構造では、ステータコアと、ボビンと、巻き線と、モールド樹脂とを備えている。
前記ボビンは、絶縁体からなり、前記ステータコアの外側に設けられると共に巻き線が巻回される巻き線支持部と、前記巻き線支持部に形成されると共に前記巻き線に覆われる肉抜き部と、を有する。
前記モールド樹脂は、前記ボビンよりも熱伝導性の高い樹脂であり、前記ステータコアと、前記ボビンと、前記巻き線を一体的に封止する。
さらに、前記モールド樹脂を、前記肉抜き部の少なくとも一部に充填し、前記ステータコアと前記巻き線に接触させる。
本発明の電動機のボビン構造にあっては、ボビンよりも熱伝導性の高いモールド樹脂により、ステータコアとボビンと巻き線を一体的に封止すると共に、肉抜き部の少なくとも一部に充填することでステータコアと巻き線との間に、巻き線支持部とモールド樹脂を介在させた領域と、モールド樹脂のみを介在させた領域と、を設けている。
これにより、巻き線の周囲はモールド樹脂によって覆われ、巻き線周囲に空気層が存在しない。このため、巻き線から発生した熱はモールド樹脂に伝達され、効率よく熱伝導を行うことができる。
また、ステータコアと巻き線との間において、モールド樹脂のみを介在させた領域では、巻き線から発生した熱は熱伝導性の高いモールド樹脂のみを介してステータコアに伝えられる。つまり、熱抵抗の比較的高いボビンや空気層を介在させないことで、熱伝導性を向上し、効率よく熱伝導を行うことができる。
この結果、巻き線から発生した熱をステータコアへ効率よく伝達し、伝熱性能を向上することができる。
実施例1のボビン構造が適用されたモータを示す縦断面図である。 実施例1のボビン構造が適用されたモールドステータを示す外観斜視図である。 実施例1のボビン構造が適用されたモールドステータのモールド樹脂の内部を示す斜視図である。 実施例1のボビン構造が適用されたモールドステータを示す要部断面図である。 実施例1のボビンを示す斜視図である。 実施例1のコアセグメントとボビンを示す分解斜視図である。 実施例1のモールドステータの製造手順を示すフローチャートである。 モールド樹脂を射出する際の射出方向を示す説明図である。 第1比較例のボビン構造における熱伝導経路を示す説明図である。 第2比較例のボビン構造における熱伝導経路を示す説明図である。 第3比較例のボビン構造における熱伝導経路を示す説明図である。 実施例1のボビン構造における熱伝導経路を示す説明図である。 実施例2のボビン構造におけるボビンを示す斜視図である。 実施例3のボビン構造におけるボビンを示す斜視図である。 実施例4のボビン構造におけるボビンを示す斜視図である。 実施例4のボビン構造が適用されたモールドステータを示す要部断面図である。 実施例5のボビン構造におけるボビンを示す斜視図である。
以下、本発明の電動機のボビン構造及びその製造方法を実施するための形態を、図面に示す実施例1〜実施例5に基づいて説明する。
(実施例1)
まず、実施例1の電動機のボビン構造における構成を「ボビン構造の適用例の構成」、「モールドステータの構成」、「ボビンの構成」、「ボビン構造の製造手順」に分けて説明する。
[ボビン構造の適用例の構成]
図1は、実施例1の電動機のボビン構造が適用されたモータを示す縦断面図である。以下、図1に基づいて、実施例1の電動機のボビン構造の適用例について説明する。
図1に示すモータ(電動機)1は、モータケース2の内側に固定した円筒状のモールドステータ3と、このモールドステータ3の内側にラジアルギャップを持たせて同心に配置したロータ4と、を備えている。
前記モールドステータ3は、後述するように巻き線33を備え、モータケース2の内周面に固定されている。なお、モータケース2の内部には、モールドステータ3の外周に沿って冷却水が流通するウォータジャケット部2aが形成されている。
前記ロータ4は、ロータ回転軸4aと、積層鋼板4bと、図示しない永久磁石と、を有している。
前記ロータ回転軸4aは、モータケース2の一方の側面である第1側面2bの内側に設けられた第1ロータ軸受5aに一端が回転自在に支持され、モータケース2の他方の側面である第2側面2cに形成された開口部5cから先端が突出している。なお、この開口部5cの内側には第2ロータ軸受5bが嵌着され、ロータ回転軸4aを回転自在に支持する。
前記積層鋼板4bは、ロータ回転軸4aの外周に固定されたエンドプレート4cの外周に固設され、この積層鋼板4bの外周面近傍に図示しない永久磁石が埋設されている。
[モールドステータの構成]
図2Aは、実施例1のボビン構造が適用されたモールドステータを示す外観斜視図であり、図2Bは、モールド樹脂の内部を示す斜視図である。また、図3は、実施例1のボビン構造が適用されたモールドステータを示す要部断面図である。以下、図2A〜図3に基づいて、実施例1のモールドステータの構成について説明する。
前記モールドステータ3は、図2A及び図2Bに示すように、ステータホルダ31と、ステータコア32と、巻き線33と、モールド樹脂34と、を備えている。
前記ステータホルダ31は、高い真円度を持つ金属円筒体であり、両端が開放している。
前記ステータコア32は、図3に示すコアセグメント32aをモールドステータ3の周方向に複数連結して円環状に形成し、ステータホルダ31の内側に固定することで構成されている。
各コアセグメント32aは、電磁鋼板をプレス成型して形成されたT字状のステータ鋼板を、モールドステータ3の軸線方向に多数積層して構成されている。このコアセグメント32aは、ステータホルダ31の内周面に沿う円弧状のバックヨーク部35aと、バックヨーク部35aからモールドステータ3の内側に突出したティース部35bと、ティース部35bの先端に形成された鍔部35cと、を有している。
前記巻き線33は、各コアセグメント32aのティース部35bに巻回される電磁線であり、図3に示すように、ティース部35bに対し複数層に渡って巻きつけられる。また、ティース部35bの外側にはボビン36(図3参照)が設けられ、巻き線33は、このボビン36を介してティース部35bに巻回されることとなる。
前記モールド樹脂34は、少なくともボビン36よりも熱伝導性の高い樹脂であり、ステータコア32と巻き線33とボビン36を一体的に封止する。このモールド樹脂34は、ステータコア32と巻き線33の間に射出され、巻き線33とボビン36の巻き線支持部36aの間に充填されると共に、巻き線支持部36aに形成された肉抜き部36bに充填される。この肉抜き部36bに充填されたモールド樹脂34は、肉抜き部36bから溢れ出し、ステータコア32と巻き線33の両方に接触する。
[ボビンの構成]
図4は、実施例1のボビンを示す斜視図である。図5は、実施例1のコアセグメントとボビンを示す分解斜視図である。以下、図4及び図5に基づき、実施例1のボビンの構成を説明する。
前記ボビン36は、樹脂等の絶縁体によって形成され、図4に示すように、巻き線支持部36aと、肉抜き部36bと、第1フランジ部36cと、第2フランジ部36dと、を有している。また、このボビン36は、二つに分割可能な構造となっており、図5に示すように、ステータコア32のティース部35bを、モールドステータ3の軸線方向に沿って挟み込むことで装着される。
前記巻き線支持部36aは、ティース部35bの外側を覆うと共に、このティース部35bに巻回される巻き線33を支持する。ここでは、ティース部35bがモールドステータ3の内側に向かって延びる四角柱形状を呈しており、巻き線支持部36aは、このティース部35bの四箇所の角部35b´の外側に設けられる。すなわち、この実施例1における巻き線支持部36aは、それぞれティース部35bの角部35b´を覆う4箇所に設けられている。
前記肉抜き部36bは、巻き線支持部36aに形成された切欠部分であり、ティース部35bに巻回される巻き線33によって覆われる。ここでは、4箇所の巻き線支持部36aの間に設けられた空隙部分がこの肉抜き部36bに相当し、ティース部35bのコイルエンド対向面35d及び周方向側面35eのそれぞれに対応して形成されている。なお「コイルエンド対向面」とは、ステータコア32に巻回される巻き線33のコイルエンドに対向する面であり、モールドステータ3の軸線方向の端面である。また、「周方向側面」とは、モールドステータ3の周方向の端面である。
前記第1,第2フランジ部36c,36dは、それぞれ巻き線支持部36aの端部に設けられ、第1フランジ部36cはステータコア32のバックヨーク部35aと巻き線33の間に介在し、第2フランジ部36dはステータコア32の鍔部35cと巻き線33の間に介在する。
この実施例1では、バックヨーク部35a側の第1フランジ部36cが、ティース部35bの全周にわたって形成されている。一方、鍔部35c側の第2フランジ部36dには、この第2フランジ部36dを切り欠き、肉抜き部36bに連通する連通部36eが形成されている。つまり、この第2フランジ部36dでは、肉抜き部36bに対応した部分が切り欠かれ、巻き線支持部36aから連続する部分のみが形成されている。
[モールドステータの製造手順]
図6は、実施例1のモールドステータの製造手順を示すフローチャートである。以下、図6に基づき、実施例1のモールドステータの製造手順について説明する。
ステップS1では、予め多数の電磁鋼板を積層して形成されたコアセグメント32aのティース部35bに、ボビン36を装着する。
ステップS2では、ステップS1でのボビン36の装着に続き、巻き線33をティース部35bに係合できる形に巻回した後、この巻き線33をティース部35bに取り付ける。このとき、巻き線33は、ボビン36の外側に取り付けられ、巻き線支持部36aによって支持されると共に、肉抜き部36bを覆う。
ステップS3では、ステップS2での巻き線33の取り付けに続き、巻き線33を取り付けた複数のコアセグメント32aを円環状に並べ、ステータコア32を組み立てる。
ステップS4では、ステップS3でのステータコア32の組み立てに続き、ステータホルダ31を加熱して膨張させ、膨張したステータホルダ31の内側に組み立てたステータコア32を嵌め込んでから冷却する。つまり、いわゆる焼きばめによってステータコア32をステータホルダ31に固定する。
ステップS5では、ステップS4でのステータコア32の固定に続き、ステータホルダ31及びステータコア32に、モールド型(図示せず)を取り付ける。このモールド型は、例えばモールドステータ3の軸線方向に2分割された樹脂成型型であり、ステータホルダ31及びステータコア32を挟み込んで型締めすることで取り付けられる。
ステップS6では、ステップS5でのモールド型の取り付けに続き、型内にモールド樹脂34を射出(充填)する。このとき、図7に示すように、ステータコア32のティース部35bと巻き線33との間にモールド樹脂34を射出する。すなわち、巻き線33の内側に向けてモールド樹脂34を射出する。
なお、この実施例1では、ボビン36の第1フランジ部36c、第2フランジ部36dのうち、ステータコア32の鍔部35c側の第2フランジ部36dに、この第2フランジ部36dを貫通し、肉抜き部36bに連通する連通部36eが形成されている。そのため、ここでは、この連通部36eに向けてモールド樹脂34を射出する。これにより、連通部36eに流れ込んだモールド樹脂34は、まず、肉抜き部36bに充填される。その後、この肉抜き部36bから溢れ出し、巻き線支持部36aとティース部35bの間や、巻き線支持部36aと巻き線33の間に流れ込んでこれらの間に充填された後、巻き線33の外側や巻き線33の隙間に充填されることとなる。
ステップS7では、ステップS6でのモールド樹脂34の射出に続き、冷却してモールド樹脂34を硬化させた後、モールド型を取り外し、モールドステータ3の組み立てを完了する。
次に、作用を説明する。
まず、「比較例のボビン構造とその課題」を説明し、続いて、実施例1の電動機のボビン構造における作用を、「熱伝導作用」、「組立時における特徴的作用」に分けて説明する。
[比較例のボビン構造とその課題]
図8Aは第1比較例のボビン構造における熱伝導経路を示す説明図であり、図8Bは第2比較例のボビン構造における熱伝導経路を示す説明図であり、図8Cは第3比較例のボビン構造における熱伝導経路を示す説明図である。以下、図8A〜図8Cに基づき、比較例のボビン構造とその課題を説明する。
図8Aに示す第1比較例のボビン構造では、ステータコア60の外側にボビン61を設け、その外側に巻き線62を巻回する。そして、巻き線62を巻回後、ワニス63を滴下し、巻き線62をワニス63によってコーティングする。
すなわち、ステータコア60と巻き線62の間にボビン61が介在し、さらに、巻き線62の外側がワニス63によって覆われる。
また、ボビン61の周囲にはワニス63が入り込まないため、このボビン61の周囲空間となるステータコア60とボビン61の間、及び、ボビン61と巻き線62の間には、熱抵抗の高い空気層(空隙)64が存在する。
そして、この第1比較例のボビン構造では、巻き線62から発生した熱は、図8Aにおいて矢印で示すように、巻き線62→空気層64→ボビン61→空気層64→ステータコア60と順に伝達され、ステータコア60より放熱される。つまり、巻き線62とステータコア60の間に熱抵抗の高い空気層64やボビン61が介在する。このため、巻き線62の熱はステータコア60に伝達されにくく、熱伝導効率が悪いという問題があった。
これに対し、図8Bに示す第2比較例のボビン構造では、ボビン61と巻き線62の間に、このボビン61よりも熱伝導性の高いモールド樹脂65を充填している。また、図8Cに示す第3比較例のボビン構造では、ボビン61とステータコア60の間に、このボビン61よりも熱伝導性の高いモールド樹脂65を充填している。
これらの第2比較例及び第3比較例の場合では、モールド樹脂65によって空気層が埋められ、図8B,図8Cに示す矢印のように、このモールド樹脂65を介して伝熱する。これにより、図8Aに示す第1比較例よりも熱伝導性能の向上を図ることができる。しかしながら、ボビン61の周囲には、依然として空気層64が残っている上、熱伝導はモールド樹脂65よりも熱伝導性の低いボビン61を必ず通して行われる。そのため、この空気層64やボビン61が熱抵抗要因となって、熱伝導効率の向上を図ることが困難になっている。
[熱伝導作用]
図9は、実施例1のボビン構造における熱伝導経路を示す説明図である。以下、図9に基づき、実施例1のボビン構造における熱伝導作用について説明する。
実施例1のボビン構造では、ステータコア32のティース部35bに設けたボビン36が、巻き線支持部36aと肉抜き部36bを備えている。そして、巻き線33は、ボビン36を介してティース部35bの外側に巻回される。このとき、巻き線33は巻き線支持部36aによって支持されると共に、肉抜き部36bを覆う。さらに、ステータコア32と巻き線33の間に、ボビン36よりも熱伝導性の高いモールド樹脂34が充填されている。
ここで、巻き線33とボビン36の間に射出(充填)されたモールド樹脂34のうち、ボビン36の肉抜き部36b内に充填されたモールド樹脂34は、ステータコア32と巻き線33の両方に密着する。また、巻き線支持部36aの外側に沿って流れたモールド樹脂34は、ボビン36とステータコア32の間に入り込めず、このボビン36とステータコア32の間には空気層64が生じる。つまり、ステータコア32と巻き線33との間には、巻き線支持部36aとモールド樹脂34を介在させた領域Xと、肉抜き部36bに充填されて巻き線33とステータコア32の両方に接触するモールド樹脂34のみを介在させた領域Yと、が設けられる。
そして、このような実施例1のボビン構造では、巻き線33から発生した熱を放熱する際の熱伝導経路として、領域Xを通過する図9に矢印αで示す第1の熱伝導経路と、領域Yを通過する図9に矢印βで示す第2の熱伝達経路の、二つの熱伝導経路がある。
矢印αで示す第1の熱伝導経路では、巻き線33から発生した熱は、まず、この巻き線33の周囲に充填されたモールド樹脂34に伝達される。そして、ボビン36の巻き線支持部36aに伝達され、空気層64を介してステータコア32へと伝わっていく。つまり、この第1の熱伝導経路(矢印α)では、上記第2の比較例と同じ現象によって熱伝導が行われる。
一方、矢印βで示す第2の熱伝導経路では、巻き線33から発生した熱は、まず、この巻き線33の周囲に充填されたモールド樹脂34に伝達される。ここで、第2の熱伝導経路(矢印β)は、肉抜き部36bに充填されて巻き線33とステータコア32の両方に接触するモールド樹脂34を介在させた領域Yを通過する。そのため、この第2の熱伝導経路(矢印β)では、モールド樹脂34に伝わった熱は、このモールド樹脂34からステータコア32へと直接伝達され、ステータコア32から放熱される。つまり、この第2の熱伝導経路(矢印β)では、熱抵抗要因になってしまう空気層64やボビン36を介することなく、高熱伝導樹脂であるモールド樹脂34のみを介して放熱することができる。このため、第2の熱伝導経路(矢印β)では、熱伝導性が向上し、効率よく熱伝導を行うことができる。
なお、第1の熱伝達経路(矢印α)では、巻き線支持部36aが熱抵抗要因になってしまうが、この巻き線支持部36aによって巻き線33とステータコア32との間の絶縁性を確実に確保することができる。すなわち、モールド樹脂34を射出する際に、樹脂流入の衝撃によって巻き線33の位置ずれが生じやすいが、この巻き線支持部36aによって巻き線33の位置ずれを防止して、絶縁性を確保することができる。
また、肉抜き部36bにおける絶縁性は、この肉抜き部36bに流れ込んだモールド樹脂34によって確保することができる。
そして、実施例1のボビン構造では、ステータコア32のティース部35bが四角柱形状を呈し、巻き線支持部36aは、このティース部35bの四箇所の角部35b´の外側に設けられている。そのため、肉抜き部36bが、ティース部35bのコイルエンド対向面35d及び周方向側面35eのそれぞれに対応して形成されることとなる。
これにより、肉抜き部36bがティース部35bに対向する面積を、巻き線支持部36aがティース部35bに対向する面積よりも比較的大きく確保することができ、熱伝導性の高い第2の熱伝達経路(矢印β)による熱伝導を主体にした放熱を行うことができる。
そのため、さらに効率よく熱伝導を行うことができ、放熱性能を高めることができる。
さらに、実施例1のボビン構造では、鍔部35c側の他方のフランジ部36dに、このフランジ部36dを貫通し、肉抜き部36bに連通する連通部36eが形成されている。
そのため、モールド樹脂34を射出する際に、この連通部36eを介して肉抜き部36bへとモールド樹脂34が流れ込む。これにより、肉抜き部36bへ安定的にモールド樹脂34を充填することができ、空気を巻き込むことなくモールド樹脂34の射出を行うことができる。
[組立時における特徴的作用]
実施例1の電動機のボビン構造において、ステータコア32の外側にボビン36を介して巻き線33を巻回した後、ステップS6でのモールド樹脂34の射出の際、図7に示すように、巻き線33の内側に向けてモールド樹脂34を射出する。つまり、ステータコア32のティース部35bと巻き線33との間にモールド樹脂34を射出する。
これにより、肉抜き部36bのようにティース部35bと巻き線33の間が連通している部分であっても、モールド樹脂34を確実に流し込むことができる。そのため、モールド樹脂34によって巻き線33がティース部35bに接触することを防止でき、ティース部35bと巻き線33との間の絶縁性を確保することができる。
次に、効果を説明する。
実施例1の電動機のボビン構造及びその製造方法にあっては、下記に挙げる効果を得ることができる。
(1) 巻き線33が巻回されるステータコア32と、
前記ステータコア32の外側を覆うと共に前記巻き線33を支持する巻き線支持部36aと、前記巻き線支持部36aに形成されると共に前記巻き線33に覆われる肉抜き部36bと、を有する絶縁体からなるボビン36と、
前記ステータコア32と、前記ボビン36と、前記巻き線33を一体的に封止すると共に、前記ボビン36よりも熱伝導性の高いモールド樹脂34と、を備え、
前記モールド樹脂34を、前記肉抜き部36bの少なくとも一部に充填し、前記ステータコア32と前記巻き線33とに接触させる構成とした。
このため、巻き線33から発生した熱をステータコア32へ効率よく伝達し、伝熱性能を向上することができる。
(2) 前記ステータコア32は、角柱状のティース部35bを有し、
前記巻き線支持部36aを、前記ティース部35bの角部35b´の外側に設ける構成とした。
このため、肉抜き部36bがティース部35bに対向する面積を、巻き線支持部36aがティース部35bに対向する面積よりも比較的大きく確保し、熱伝導性の高い第2の熱伝導経路(矢印β)を主体とした放熱を行うことができて、放熱性能の更なる向上を図ることができる。
(3) 前記ボビン36は、前記巻き線支持部36aの少なくとも一方の端部に形成されるフランジ部36dと、
前記フランジ部36dを貫通し、前記肉抜き部36bに連通する連通部36eを有する構成とした。
このため、連通部36eを介して肉抜き部36bへとモールド樹脂34が速やかに流れ込み、肉抜き部36bに安定的にモールド樹脂34を充填することができる。
(4) 巻き線33が巻回されるステータコア32と、
前記ステータコア32の外側を覆うと共に前記巻き線33を支持する巻き線支持部36aと、前記巻き線支持部36aに形成されると共に前記巻き線33に覆われる肉抜き部36bと、を有する絶縁体からなるボビン36と、
前記ステータコア32と、前記ボビン36と、前記巻き線33を一体的に封止すると共に、前記ボビン36よりも熱伝導性の高いモールド樹脂34と、を備えた電動機(モータ)1のボビン構造の製造方法において、
前記ステータコア32の外側に前記ボビン36を介して前記巻き線33を巻回した後、前記巻き線33の内側に向けて前記モールド樹脂34を射出し、前記肉抜き部36bの少なくとも一部に前記モールド樹脂34を充填すると共に、前記肉抜き部36bに充填されたモールド樹脂34を前記ステータコア32と前記巻き線33とに接触させる構成とした。
このため、モールド樹脂34により巻き線33がティース部35bに接触することを防止し、巻き線33とティース部35bの間の絶縁性を確保することができる。
(実施例2)
実施例2のボビン構造は、巻き線支持部を、ステータコアの軸線方向に沿って設ける例である。
図10は、実施例2のボビンを示す斜視図である。以下、図10に基づき、実施例2のボビン構造を説明する。
実施例2のボビン70は、図10に示すように、巻き線支持部71と、肉抜き部72と、第1フランジ部73aと、第2フランジ部73bと、を備えている。
前記巻き線支持部71は、四角柱形状のティース部35bの周方向側面35e(図3参照)の外側に設けられる。すなわち、この実施例2における巻き線支持部71は、ステータコア32の軸線方向に沿って設けられる。
前記肉抜き部72は、ティース部35bのコイルエンド対向面35d(図3参照)に対応して形成されている。すなわち、この肉抜き部72は、ティース部35bの周面を全周にわたって覆う巻き線支持部のうち、コイルエンド対向面35dに対向する部分を切り欠くことで形成される。
前記一対のフランジ部73a,73bは、それぞれティース部35bの全周にわたって形成され、バックヨーク部35aと鍔部35c(図5参照)に沿って延在される。
つまり、このような実施例2では、ボビン70の巻き線支持部71がステータコア32(図5参照)の軸線方向に沿って設けられ、肉抜き部72がティース部35bのコイルエンド対向面35dに対応する位置に形成されている。
このため、比較的熱抵抗が高くて熱伝導性の低い、ステータコア32と巻き線(不図示)との間に生じる「巻き線支持部71とモールド樹脂を介在させた領域」は、モールドステータ3(図2参照)の軸線方向に沿うこととなる。一方、比較的熱抵抗が低くて熱伝導性の高い、ステータコア32と巻き線(不図示)との間に生じる「モールド樹脂のみを介在させた領域」は、巻き線(不図示)のコイルエンドに対向して設けられることとなる。
これにより、比較的軸線方向寸法の短い短軸のモールドステータ3において、放熱のしにくいコイルエンドからの放熱性能の向上を図ることができる。
また、ステータコア32の周方向側面35eと巻き線(不図示)との接触を確実に防止することができる。
すなわち、実施例2の電動機のボビン構造にあっては、下記に挙げる効果を得ることができる。
(5) 前記巻き線支持部71を、前記ステータコア32の軸線方向に沿って設ける構成とした。
このため、比較的軸方向寸法の短いモールドステータであっても、放熱性能を向上させると共に、ステータコア32の軸線方向の絶縁性を確保することができる。
(実施例3)
実施例3のボビン構造は、巻き線支持部を、巻き線のコイルエンド部に対応する位置に設ける例である。
図11は、実施例3のボビンを示す斜視図である。以下、図11に基づき、実施例3のボビン構造を説明する。
実施例3のボビン74は、図11に示すように、巻き線支持部75と、肉抜き部76と、一対のフランジ部77a,77bと、を備えている。また、このボビン74は、分割線78を介して二つに分割可能な構造となっており、ステータコア32のティース部35b(図3参照)を、モールドステータ3(図2参照)の周方向に沿って挟み込むことで、ステータコア32に装着される。
前記巻き線支持部75は、四角柱形状のティース部35bのコイルエンド対向面35d(図3参照)の外側に設けられる。すなわち、この実施例2における巻き線支持部71は、巻き線33(図3参照)のコイルエンドに対応する位置に設けられる。
前記肉抜き部76は、ティース部35bの周方向側面35e(図3参照)に対応して形成されている。すなわち、この肉抜き部76は、ティース部35bの周面を全周にわたって覆う巻き線支持部のうち、周方向側面35eに対向する部分を切り欠くことで形成される。
前記一対のフランジ部77a,77bは、それぞれティース部35bの全周にわたって形成され、バックヨーク部35aと鍔部35c(図5参照)に沿って延在される。
つまり、このような実施例3では、ボビン74の巻き線支持部75が巻き線33(図3参照)のコイルエンドに対応する位置に設けられ、肉抜き部76がティース部35bの周方向側面35eに対向する位置に形成されている。
このため、比較的熱抵抗が高くて熱伝導性の低い、ステータコア32と巻き線33との間に生じる「巻き線支持部75とモールド樹脂を介在させた領域」は、巻き線33のコイルエンドに対向して設けられることとなる。一方、比較的熱抵抗が低くて熱伝導性の高い、ステータコア32と巻き線(不図示)との間に生じる「モールド樹脂のみを介在させた領域」は、モールドステータ3(図2参照)の軸線方向に沿うこととなる。これにより、比較的軸線方向寸法の長い長軸のモールドステータ3において、放熱のしにくい周方向側面35eからの放熱性能の向上を図ることができる。
また、肉抜き部76を、図11に示すように周方向側面35eの長手方向中央部に対向する位置に形成することで、ステータコア32の周方向側面35eと巻き線(不図示)との高い絶縁性も確保することができる。
すなわち、実施例3の電動機のボビン構造にあっては、下記に挙げる効果を得ることができる。
(6) 前記巻き線支持部71を、前記巻き線33のコイルエンドに対応する位置に設ける構成とした。
このため、比較的軸方向寸法の長いモールドステータであっても、放熱性能を向上させることができる。
(実施例4)
実施例4のボビン構造は、巻き線の外側を区画するパーティション部を有する例である。
図12は、実施例4のボビンを示す斜視図である。図13は、実施例4のボビン構造を適用したモールドステータを示す要部断面図である。以下、図12及び図13に基づき、実施例4のボビン構造を説明する。
実施例4のボビン80は、図12に示すように、巻き線支持部81と、肉抜き部82と、一対のフランジ部83a,83bと、パーティション部84と、を備えている。
ここで、前記巻き線支持部81、肉抜き部82、一対のフランジ部83a,83bについては、実施例1と同一の構成であるため、説明を省略する。
前記パーティション部84は、ステータコア32のバックヨーク部35aと巻き線33の間に介在する一方のフランジ部83aの周方向端部83a´から、ステータコア32の内側に向かって延在された平板である。このパーティション部84によって、ステータコア32のティース部35bに巻回された巻き線33の外側が区画される。
つまり、このような実施例4では、パーティション部84により、図13に示すように、隣接する巻き線33同士が仕切られる。
これにより、モールド樹脂34の射出時の衝撃によって巻き線33の位置ずれが生じた場合であっても、隣接する巻き線33同士の接触を防止し、絶縁性を確保することができる。
すなわち、この実施例4の電動機のボビン構造にあっては、下記に挙げる効果を得ることができる。
(7) 前記ボビン80は、前記巻き線33の外側を区画するパーティション部84を有する構成とした。
このため、隣接する巻き線33同士の接触を防止し、絶縁性を確保することができる。
(実施例5)
実施例5のボビン構造は、ステータコアのバックヨーク部側のフランジ部に連通部を設けた例である。
図14は、実施例5のボビンを示す斜視図である。以下、図14に基づき、実施例5のボビン構造を説明する。
実施例5のボビン85は、図14に示すように、巻き線支持部86と、肉抜き部87と、一対のフランジ部88a,88bと、連通部89と、を備えている。
ここで、前記巻き線支持部86、肉抜き部87、一対のフランジ部88a,88bについては、実施例2と同一の構成であるため、説明を省略する。
前記連通部89は、ステータコア32のバックヨーク部35a(図5参照)に沿って延在された一方のフランジ部88aの一部を切り欠いて形成され、この一方のフランジ部88aを貫通し、肉抜き部87に連通する。
そして、この連通部89により、モールド樹脂(ここでは不図示)を射出した際に、連通部89を介して肉抜き部87内へ速やかに樹脂充填を行うことができる。
以上、本発明の電動機のボビン構造及びその製造方法を実施例1〜実施例5に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、ステータコア32の鍔部35cに沿う他方のフランジ部36dのみに連通部36eを形成し、一方、実施例5では、ステータコア32のバックヨーク部35aに沿う一方のフランジ部88aのみに連通部89を形成した例を示した。しかしながら、これに限らず、一対のフランジ部のいずれにも、肉抜き部に連通する連通部を形成してもよい。
関連出願の相互参照
本出願は、2013年1月25日に日本国特許庁に出願された特願2013-12215に基づいて優先権を主張し、その全ての開示は完全に本明細書で参照により組み込まれる。

Claims (7)

  1. ステータコアと、
    前記ステータコアの外側を覆うと共に巻き線が巻回される巻き線支持部と、前記巻き線支持部に形成されて前記巻き線に覆われる肉抜き部と、を有する絶縁体からなるボビンと、
    前記ステータコアと、前記ボビンと、前記巻き線を一体的に封止すると共に、前記ボビンよりも熱伝導性の高いモールド樹脂と、を備え、
    前記モールド樹脂を、前記肉抜き部の少なくとも一部に充填し、前記ステータコアと前記巻き線とに接触させる
    ことを特徴とする電動機のボビン構造。
  2. 請求項1に記載された電動機のボビン構造において、
    前記ステータコアは、角柱状のティース部を有し、
    前記巻き線支持部を、前記ティース部の角部の外側に設ける
    ことを特徴とする電動機のボビン構造。
  3. 請求項1に記載された電動機のボビン構造において、
    前記巻き線支持部を、前記ステータコアの軸線方向に沿って設ける
    ことを特徴とする電動機のボビン構造。
  4. 請求項1に記載された電動機のボビン構造において、
    前記巻き線支持部を、前記巻き線のコイルエンドに対応する位置に設ける
    ことを特徴とする電動機のボビン構造。
  5. 請求項1から請求項4の何れか一項に記載された電動機のボビン構造において、
    前記ボビンは、前記巻き線の外側を区画するパーティション部を有する
    ことを特徴とする電動機のボビン構造。
  6. 請求項1から請求項5の何れか一項に記載された電動機のボビン構造において、
    前記ボビンは、前記巻き線支持部の少なくとも一方の端部に形成されるフランジ部と、
    前記フランジ部を貫通し、前記肉抜き部に連通する連通部を有する
    ことを特徴とする電動機のボビン構造。
  7. ステータコアと、
    前記ステータコアの外側を覆うと共に巻き線が巻回される巻き線支持部と、前記巻き線支持部に形成されて前記巻き線に覆われる肉抜き部と、を有する絶縁体からなるボビンと、
    前記ステータコアと、前記ボビンと、前記巻き線を一体的に封止すると共に、前記ボビンよりも熱伝導性の高いモールド樹脂と、を備えた電動機のボビン構造の製造方法において、
    前記ステータコアの外側に前記ボビンを介して前記巻き線を巻回した後、前記巻き線の内側に向けて前記モールド樹脂を射出し、前記肉抜き部の少なくとも一部に前記モールド樹脂を充填すると共に、前記肉抜き部に充填されたモールド樹脂を前記ステータコアと前記巻き線とに接触させる
    ことを特徴とするボビン構造の製造方法。
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