JPWO2014104293A1 - ヒータ - Google Patents

ヒータ Download PDF

Info

Publication number
JPWO2014104293A1
JPWO2014104293A1 JP2014554592A JP2014554592A JPWO2014104293A1 JP WO2014104293 A1 JPWO2014104293 A1 JP WO2014104293A1 JP 2014554592 A JP2014554592 A JP 2014554592A JP 2014554592 A JP2014554592 A JP 2014554592A JP WO2014104293 A1 JPWO2014104293 A1 JP WO2014104293A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceramic structure
heater
heating resistor
groove
folded portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014554592A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5960845B2 (ja
Inventor
朝 島袋
朝 島袋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP5960845B2 publication Critical patent/JP5960845B2/ja
Publication of JPWO2014104293A1 publication Critical patent/JPWO2014104293A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B3/00Ohmic-resistance heating
    • H05B3/40Heating elements having the shape of rods or tubes
    • H05B3/42Heating elements having the shape of rods or tubes non-flexible
    • H05B3/48Heating elements having the shape of rods or tubes non-flexible heating conductor embedded in insulating material
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23QIGNITION; EXTINGUISHING-DEVICES
    • F23Q7/00Incandescent ignition; Igniters using electrically-produced heat, e.g. lighters for cigarettes; Electrically-heated glowing plugs
    • F23Q7/001Glowing plugs for internal-combustion engines
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B3/00Ohmic-resistance heating
    • H05B3/10Heating elements characterised by the composition or nature of the materials or by the arrangement of the conductor
    • H05B3/12Heating elements characterised by the composition or nature of the materials or by the arrangement of the conductor characterised by the composition or nature of the conductive material
    • H05B3/14Heating elements characterised by the composition or nature of the materials or by the arrangement of the conductor characterised by the composition or nature of the conductive material the material being non-metallic
    • H05B3/141Conductive ceramics, e.g. metal oxides, metal carbides, barium titanate, ferrites, zirconia, vitrous compounds
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B2203/00Aspects relating to Ohmic resistive heating covered by group H05B3/00
    • H05B2203/027Heaters specially adapted for glow plug igniters

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Resistance Heating (AREA)

Abstract

本発明のヒータは、セラミック構造体と、セラミック構造体に埋設された折返し部を有する発熱抵抗体とを具備し、セラミック構造体は、折返し部が面している表面に折返し部を囲む溝部を有する。

Description

本発明は、ヘアアイロン、水加熱用ヒータ、酸素センサ、空燃比センサ、グロープラグ、各種燃焼機器または半導体製造装置等に用いられるヒータに関するものである。
ヘアアイロン等に用いられるヒータとしては、例えば、特開2006−40882号公報(以下、特許文献1という)に記載されたセラミックヒータが挙げられる。特許文献1に記載されたセラミックヒータは、セラミック基体と、セラミック基体の内部に設けられた発熱部と、セラミック基材の内部に設けられて発熱部に接続されたリード部とを備えている。
特許文献1に記載のセラミックヒータ(以下、単にヒータともいう)においては、発熱部(発熱抵抗体)は、2つの並んだ直線部とこれらの直線部を繋ぐ折返し部とを有している。このような形状のヒータにおいては、セラミック基体(セラミック構造体)のうち2つの並んだ直線部の間であって折返し部の近傍に位置する部分が特に高温になる傾向にある。そのため、セラミック構造体の表面は、上述の部分に面する領域(以下、最高発熱部という)が最も高温になるとともに、最高発熱部を中心として、最高発熱部から離れるにつれて温度が下がっていくような温度分布になっていた。このように、セラミック構造体の表面に偏った温度分布が生じる場合には、ヒータを繰り返し使用することによって、セラミック構造体の表面にクラックが生じる可能性があった。その結果、ヒータの長期信頼性を向上させることが困難であった。
本発明の一態様のヒータは、セラミック構造体と、該セラミック構造体に埋設された折返し部を有する発熱抵抗体とを具備し、前記セラミック構造体は、前記折返し部が面している表面に前記折返し部を囲む溝部を有する。
本発明の別の態様のヒータは、セラミック構造体と、該セラミック構造体に埋設された折返し部を有する発熱抵抗体とを具備し、前記セラミック構造体は、前記折返し部が面している表面のうち前記折返し部に重なる領域に凹部を有する。
本発明の一実施形態のヒータを示す斜視図である。 (a)は図1に示したヒータの領域Aを拡大した部分拡大図であり、(b)はB−B’断面の断面図である。 本発明の変形例のヒータを示す部分拡大図である。 本発明の変形例のヒータを示す断面図である。 本発明の変形例のヒータを示す断面図である。 本発明の変形例のヒータを示す部分拡大図(a)とC−C’断面の断面図(b)である。 本発明の変形例のヒータを示す断面図である。 本発明の変形例のヒータを示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態のヒータ100について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態のヒータ100を示す斜視図である。図2(a)は、図1に示したヒータ100の領域Aを拡大した部分拡大図であり、図2(b)はB−B’断面の断面図である。図1に示すように、本発明の一実施形態のヒータ100は、セラミック構造体1と発熱抵抗体2と給電線3とリード端子7とを備えている。なお、図1においては、発熱抵抗体2と給電線3とを、セラミック構造体1を透視して破線で示している。ヒータ100は、例えば、ヘアアイロン、水加熱用ヒータ、酸素センサ、空燃比センサ、グロープラグまたは半導体製造装置等に用いられる。
セラミック構造体1は、発熱抵抗体2および給電線3を内部に保持するための部材である。セラミック構造体1の内部に発熱抵抗体2および給電線3が設けられることによって、発熱抵抗体2および給電線3の耐環境性を向上できる。セラミック構造体1は、棒状の部材である。セラミック構造体1は、アルミナ、窒化珪素、窒化アルミニウムまたは炭化珪素等のセラミック材料から成る。セラミック構造体1は、例えば角棒状であれば、この場合には例えば、外周の短辺の長さが25mmであり、長辺の長さが25mmであり、長手方向の長さが50mmである。
発熱抵抗体2は、通電することによって熱を発する部材である。発熱抵抗体2は、セラミック構造体1に埋設されている。発熱抵抗体2は、セラミック構造体1の外周の長辺と長手方向の辺とを含む面(以下、主面という)に面するように配置されている。図2に示すように、発熱抵抗体2は、2つの並んだ直線部22と、これらの直線部22を繋ぐ、外周および内周の形状が半円状の折返し部21とを有している。なお、図2においても、セラミック構造体1を透視して破線で発熱抵抗体2を示している。発熱抵抗体2は、折返し部21がセラミック構造体1の先端近くに設けられるとともに、折返し部21の端部から後端側に向かって直線部22が設けられている。発熱抵抗体2は、炭化タングステン等の導電性のセラミック材料から成る。発熱抵抗体2は、例えば、線幅が0.2〜1.5mmであり、厚みが0.3〜3mmである。折返し部21の曲率半径は、例えば、内周が0.15〜1mmであり、外周が0.5〜2mmである。発熱抵抗体2で発せられた熱は、セラミック構造体1の内部を伝導し、セラミック構造体1の表面から外部に発せられる。
図1に戻って、給電線3は、リード端子7と共に、発熱抵抗体2をセラミック構造体1の外部の電源(図示せず)に電気的に接続するための一対の配線部材である。給電線3は、大部分がセラミック構造体1に埋設されていて、一端が発熱抵抗体2に電気的に接続されている。すなわち、それぞれの給電線3の一端は発熱抵抗体2の別々の端部に接続されている。一方、それぞれの給電線3の他端は、外部の電源に接続するために、セラミック構造体1の後端側の表面に引き出されて、別々のリード端子7が接続されている。給電線3は、セラミック構造体1の内部を引き回す配線として線状に形成されている。給電線3は、例えば炭化タングステン等の導電性のセラミック材料から成り、発熱抵抗体2よりも低抵抗の配線として形成されている。給電線3の線幅は、例えば0.2〜2mmであり、厚みは、例えば0.3〜4μmである。
リード端子7は、給電線3を外部の電源に電気的に接続するための棒状の導電部材である。リード端子7は、セラミック構造体1の発熱抵抗体2が設けられている側とは逆側の表面に引き出されたそれぞれの給電線3に接合されている。リード端子7は、例えば、ニッケルから成る。リード端子7と給電線3との接合には、例えばろう材が用いられる。ろう材としては、例えば銀ろう等が用いられる。リード端子7の寸法は、例えば、幅が0.2〜2mm、厚さが0.2〜2mm、長さが10mm以上である。
図2(a)に戻って、本実施形態のヒータ100においては、発熱抵抗体2が、2つの並んだ直線部22とこれら直線部22を繋ぐ折返し部21とを有している。このような形状のヒータ100においては、セラミック構造体1のうち2つの並んだ直線部22の間であって折返し部21の近傍に位置する部分が特に高温になる。そのため、セラミック構造体1の表面は、上述の部分に面する領域(最高発熱部10)が特に高温になる。なお、図2(a)においては、最高発熱部10を二点鎖線で示している。
そこで、本実施形態のヒータ100においては、セラミック構造体1は、最高発熱部10よりも先端側の領域の表面に、発熱抵抗体2の折返し部21を囲む溝部4を有している。溝部4は、本実施形態では折返し部21を囲むように四角形状の枠状に設けられている。このため、溝部4が設けられている部分の表面(溝部4の底面)を周囲の表面よりも発熱抵抗体2に近付けることができる。これにより、溝部4が設けられている部分の表面の温度が上昇しやすくなる。このように温度が上昇しやすくなる溝部4を最高発熱部10の近傍に設けることによって、最高発熱部10とその近傍との間の温度差を小さくすることができる。これにより、ヒータ100の表面の温度分布の偏りを低減できる。その結果、ヒータ100の長期信頼性を向上させることができる。
このような溝部4の寸法は、折返し部21の外周の曲率半径が1mmの場合には、例えば、幅が0.15mm、深さが0.1mmであり、外周の一辺が2mmの正方形状に形成される。
さらに、本実施形態のヒータ100においては、溝部4に囲まれる領域が、最高発熱部10よりもセラミック構造体1の先端側に位置している。言い換えると、溝部4のうちセラミック構造体1の最も後端側に位置する部分が最高発熱部10よりも先端側に位置している。これにより、加熱対象物が設けられるセラミック構造体1の先端側において、温度分布の偏りをさらに低減できる。なお、最高発熱部10の位置は、例えば放射温度計を用いてセラミック構造体1の表面の温度を測定することによって確認できる。
また、図2(b)に示すように、セラミック構造体1の表面に垂直な断面で見たときに、溝部4の形状が曲線状であることが好ましい。これにより、セラミック構造体1が高温になったときに生じる熱応力が溝部4に集中することを抑制できる。
さらに、溝部4は、内周側の傾斜が外周側の傾斜に比べて緩やかになっていることが好ましい。これにより、ヒータ100の周囲にガスを流したときに、溝部4の外周側から入り込んだガスの流れを内周側で穏やかにすることによって、ガスを溝部4に留まりやすくすることができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。例えば、図3に示すように、溝部4が円環状に設けられていてもよい。これによれば、セラミック構造体1が高温になったときに生じる熱応力が、溝部4に集中することを抑制できる。
また、図4に断面図で示すように、セラミック構造体1の表面に、溝部4の外周に沿って連続した凸部5が形成されていてもよい。凸部5によって溝部4を囲うことによって、ヒータ100の周囲にガスを流したときに、ガスを溝部4にさらに留まりやすくすることができる。例えば、溝部4に囲まれた領域から見た溝部4の深さが0.1mmである場合には、凸部5の高さは、溝部4に囲まれた領域から見て0.01mm以上に形成される。
また、図5に示すように、セラミック構造体1の表面に垂直な断面で見たときに、凸部5の形状が曲線状であってもよい。これによれば、ヒータ100の周囲にガスを流したときに、ガスが凸部5の内側に流れ込みやすくなる。その結果、凸部5の内側でガスを効率よく燃焼させることができる。凸部5の形状としては、例えば、円弧状または半楕円形状等を用いることができる。
また、図6(a)および(b)に示すように、セラミック構造体1の表面のうち折返し部21に重なる領域に、折返し部21を囲む溝部4に代えて凹部6が設けられていてもよい。このように、セラミック構造体1のうち折返し部21の面している表面であって折返し部21に重なる領域に凹部6を有していることによって、凹部6が設けられている部分の表面(凹部6の底面)をその周囲の表面よりも発熱抵抗体2に近付けることができる。これにより、凹部6が設けられている部分の表面の温度が上昇しやすくなる。このように温度が上昇しやすくなる凹部6を最高発熱部10の近傍に設けることによって、最高発熱部10とその近傍との間の温度差を小さくすることができる。これにより、ヒータ100の表面の温度分布の偏りを低減できる。その結果、ヒータ100の長期信頼性を向上させることができる。凹部6の寸法は、折返し部21の外周の曲率半径が1mmの場合には、例えば、深さが0.1mmであり、外周の一辺が2mmの正方形状に形成される。
さらに、図6に示すヒータ100は、凹部6が重なっている領域が、最高発熱部10よりもセラミック構造体1の先端側に位置している。言い換えると、凹部6のうちセラミック構造体1の最も後端側に位置する部分が最高発熱部10よりも先端側に位置している。これにより、加熱対象物が設けられるセラミック構造体1の先端側において、温度分布の偏りをさらに低減できる。
また、図7に示すように、セラミック構造体1の表面に垂直な断面で見たときに、凹部6の形状が曲線状であってもよい。これによれば、セラミック構造体1が高温になったときに生じる熱応力が、凹部6に集中することを抑制できる。
また、図8に示すように、凹部6が設けられたセラミック構造体1の表面とは反対側の表面においても、発熱抵抗体2の折返し部21が面している領域に重なるように凹部61が設けられていてもよい。これによれば、ヒータ100の両面を加熱対象物の加熱に使用する場合においても、セラミック構造体1の表面の温度分布をさらに平坦化することができる。
また、セラミック構造体1の形状は、上述した角棒状に限られず、丸棒状であってもよく、さらに先端部が半球状になっていても構わない。
また、発熱抵抗体2の折返し部21は、必ずしも各図に図示したように半円状に折り返しているものに限られず、鋭角に、あるいは矩形状等の多角形状に折り返しているものであっても構わない。
また、セラミック構造体1の表面に面している発熱抵抗体2の折返し部21は、必ずしも各図に図示したように折返し部21および直線部22が表面に対して平行に面している必要はなく、表面に対して傾いた状態で面していても差し支えない。
次に、本実施形態のヒータ100の製造方法の一例について説明する。まず、導電性セラミック粉末および樹脂バインダー等を含み、焼成後に発熱抵抗体2および給電線3となる導電性ペーストを作製するとともに、絶縁性セラミック粉末および樹脂バインダー等を含み、焼成後にセラミック構造体1としての絶縁基体となるセラミックペーストを作製する。
次に、発熱抵抗体2用の導電性ペーストを用いて射出成形法等によって、発熱抵抗体2となる所定形状の導電性ペーストの成形体を形成する。そして、発熱抵抗体2となる成形体を金型内に保持した状態で、給電線3用の導電性ペーストを金型内に充填して、給電線3となる所定形状の導電性ペーストの成形体を一体的に形成する。これにより、発熱抵抗体2とこの発熱抵抗体2に接続された給電線3との成形体が、金型内に保持された状態となる。
次に、金型内に発熱抵抗体2および給電線3の成形体を保持した状態で、金型の一部をセラミック構造体1の成形用のものに取り替えた後に、金型内にセラミック構造体1用のセラミックペーストを充填する。
このとき、セラミック構造体1の表面のうち発熱抵抗体1の折返し部21が面する領域に溝部4または凹部6ができる金型を使用することで、発熱抵抗体2および給電線3がセラミックペーストの成形体で覆われ、セラミック構造体1の表面のうち発熱抵抗体2の折返し部21が面している部分に折返し部21を囲む溝部4または折返し部21に重なる凹部6を有するヒータ100の成形体が得られる。そして、金型脱型時の押し出しピンの押し出し圧力を高くする方法や、成形体の主面を切削する方法を用いることによって、セラミック構造体1の表面に所望の形状・大きさの溝部4または凹部6を有するヒータ100の成形体が得られる。
次に、得られた成形体を1700℃程度で焼成することにより、ヒータ100を作製することができる。なお、焼成は水素ガス等の非酸化性ガス雰囲気中で行なうことが好ましい。
本発明の実施例のヒータ100を以下のようにして作製した。まず、炭化タングステン粉末を50質量%、窒化珪素粉末を35質量%および樹脂バインダーを15質量%含む導電性ペーストを、金型内に射出成形して発熱抵抗体2を作製した。次に、この発熱抵抗体2を金型内に保持した状態で、給電線3となる上記の導電性ペーストを金型内に充填することにより、発熱抵抗体2に接続させて給電線3を形成した。
次に、発熱抵抗体2および給電線3を金型内に保持した状態で、窒化珪素粉末を85質量%、焼結助剤として三酸化二イッテルビウムを10質量%および炭化タングステンを5質量%含むセラミックペーストを、金型内に射出成形した。これにより、セラミック構造体1の中にセラミック構造体1の先端部近くに折返し部21を有する発熱抵抗体2および給電線3が埋設された構成のヒータ100を形成した。
ここで、試料1としてセラミック構造体1の主面(5mm×30mm)の先端側であって折返し部21に重なる領域に、1辺の長さが2.3mmで深さ50μmの凹部6を設けたサンプルを作製した。また、種々の形状の金型を用意して、試料1とは異なる主面を有するヒータ100(試料2〜4)を作製した。各試料の寸法は厚みが5mm、幅が10mm、長さが30mmで、試料1とは主面の形状だけが異なっているものとした。
具体的には、試料2では、主面に、1辺の長さが2.3mm、深さが50μmで、内側の内壁面が外側の内壁面よりも緩やかに傾斜している溝部4を設けた。試料3では、主面に、1辺の長さが2.3mm、深さが50μmの溝部4を設け、さらに溝部4を囲むように高さが20μmの凸部5を設けた。試料4では、主面に、1辺の長さが2.3mm、深さが50μmの溝部4を設け、溝部4を囲むように表面の形状が曲面であり先端部の高さが20μmの凸部5を設けた。また、比較例として、主面が平坦である比較例1を準備した。
次に、得られた試料1〜4および比較例1を円筒状の炭素製の型に入れた後、窒素ガスから成る非酸化性ガス雰囲気中で、1650℃〜1780℃の温度および30MPa〜50MPaの圧力でホットプレスを行なって焼結した。
そして、本発明の実施例である試料1〜4のヒータ100について、比較例1のヒータとの比較を行なうことによって、耐久性が向上しているかどうかを確認した。
具体的には、ガス暖房機に試料をセットし、暖房機が着火する温度を調べた。その結果に基づき、着火した温度にて30秒間通電した後にセラミック構造体の先端の温度が1200℃になるまで昇温し、その後、60秒間通電を停止するサイクルを繰り返すことによって、耐久試験を実施した。
その結果、試料1〜4のヒータ100ではサイクル数が230000以上でも正常に動作したが、比較例1のヒータでは、サイクル数が約60000でセラミック構造体1の主面のうち最高発熱部10の近傍にクラックが発生した。
また、他の評価試験として、放射温度計を用いてセラミック構造体1の先端から最高発熱部10までの領域の温度分布を測定した。具体的には、セラミック構造体1の先端の温度が1200℃になるまで昇温した後に電圧を印加したまま5分間放置したときのセラミック構造体1の表面の温度分布を測定した。
その結果、比較例1のヒータでは、セラミック構造体の最高発熱部の温度が1240℃であり、セラミック構造体の先端の温度が1200℃であった。これに対して、試料1のヒータ100では、最高発熱部10の温度が1250℃であり、先端の温度が1230℃、凹部6の温度が1240℃であった。また、試料2のヒータ100では、最高発熱部10の温度が1250℃であり、先端の温度が1230℃、溝部4の温度が1240℃であった。また、試料3のヒータ100では、最高発熱部10の温度が1250℃であり、先端の温度が1230℃、溝部4の温度が1240℃であった。また、試料4のヒータ100では、最高発熱部10の温度が1250℃であり、先端の温度が1230℃、溝部4の温度が1240℃であった。
この結果から分かるように、比較例1のヒータではセラミック構造体の主面における温度差が40℃と大きかったのに対して、試料1〜4のヒータ100ではその差が20℃と小さかった。これにより、本発明のヒータ100の構成を採用することによって、セラミック構造体1の主面における温度分布の偏りを低減できることが確認できた。また、その結果、ヒータ100を繰り返し使用したときに、セラミック構造体1の主面にクラックが発生する可能性を低減できることが分かった。
また、さらに他の評価試験として、ガスの導入口が設けられた試験用の筺体の内部に試料2〜4および比較例1をセットした。そして、筺体の内部にガスを流入し続けるとともに、試料2〜4のヒータ100および比較例1のヒータに電流を流してからガスが着火するまでの時間と、電流を流すことをやめてから消火するまでの時間を調べた。ガスとしては、ディーゼル燃料を気化させたものを使用した。その結果、試料2および試料3のヒータ100では着火までの時間が40秒以内であった。これに対し、比較例1のヒータでは着火までの時間が60秒かかった。この結果から、試料2および試料3のヒータ100は比較例1のヒータに比べて、着火するまでの時間が20秒短くなり、着火性が良くなっていることが分かる。
これは、試料2のヒータが内側の内壁面が外側の内壁面よりも緩やかに傾斜している溝部4を有していることによって、溝部4の外周側から入り込んだガスの流れを内壁面の近傍で穏やかにすることにより、ガスが溝部4に留まりやすくなることで、着火性が向上したものと考えられる。さらに、試料3に関しては、溝部4を囲う凸部5を有することによって、ガスを溝部4にさらに留まりやすくすることができたことによって、着火性が向上したものと考えられる。
さらに、比較例1のヒータと試料4のヒータ100とに関して、発熱終了後の消火にかかる時間を比較したところ、試料4のヒータに関しては電流を流すことをやめてから消火するまでの時間が70秒程度であったのに対して、比較例1のヒータでは消火するまでの時間が100秒程度であった。これは、凸部5の形状を曲線状にすることで、ヒータ100の周囲にガスを流したときに、ガスが凸部5の内側に流れ込みやすくなった結果、凸部5の内側でガスを効率よく燃焼させることができたためと考えられる。
1:セラミック構造体
10:最高発熱部
2:発熱抵抗体
21:折返し部
22:直線部
3:給電線
4:溝部
5:凸部
6:凹部
7:リード端子
100:ヒータ
本発明の一態様のヒータは、セラミック構造体と、該セラミック構造体に埋設された折返し部を有する発熱抵抗体とを具備し、前記セラミック構造体は、前記折返し部が面している表面に前記折返し部を囲む溝部を有し、前記セラミック構造体の表面に垂直な断面で見たときに、前記溝部の形状が曲線状である。

Claims (7)

  1. セラミック構造体と、該セラミック構造体に埋設された折返し部を有する発熱抵抗体とを具備し、前記セラミック構造体は、前記折返し部が面している表面に前記折返し部を囲む溝部を有するヒータ。
  2. 前記溝部は、円環状である請求項1に記載のヒータ。
  3. 前記セラミック構造体の表面に垂直な断面で見たときに、前記溝部の形状が曲線状である請求項1または請求項2に記載のヒータ。
  4. 前記溝部の壁面は、内周側の傾斜が外周側の傾斜に比べて緩やかである請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のヒータ。
  5. 前記溝部の外周に沿って連続した凸部が形成されている請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のヒータ。
  6. 前記セラミック構造体の表面に垂直な断面で見たときに、前記凸部の形状が曲線状である請求項5に記載のヒータ。
  7. セラミック構造体と、該セラミック構造体に埋設された折返し部を有する発熱抵抗体とを具備し、前記セラミック構造体は、前記折返し部が面している表面のうち前記折返し部に重なる領域に凹部を有するヒータ。
JP2014554592A 2012-12-27 2013-12-27 ヒータ Active JP5960845B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012284051 2012-12-27
JP2012284051 2012-12-27
PCT/JP2013/085105 WO2014104293A1 (ja) 2012-12-27 2013-12-27 ヒータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5960845B2 JP5960845B2 (ja) 2016-08-02
JPWO2014104293A1 true JPWO2014104293A1 (ja) 2017-01-19

Family

ID=51021362

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014554592A Active JP5960845B2 (ja) 2012-12-27 2013-12-27 ヒータ

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP2941090B1 (ja)
JP (1) JP5960845B2 (ja)
WO (1) WO2014104293A1 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54150727U (ja) * 1978-04-14 1979-10-19
JPH0129427Y2 (ja) * 1985-12-27 1989-09-07
JPH03183942A (ja) * 1989-12-14 1991-08-09 Ngk Spark Plug Co Ltd センサのヒータ構造
JP2009231161A (ja) * 2008-03-25 2009-10-08 Ngk Spark Plug Co Ltd セラミックヒータ及びグロープラグ

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2022282C3 (de) * 1970-05-06 1980-05-29 Villamosipari Kutato Intezet, Budapest Verfahren zur Herstellung eines elektrischen Heizelementes
DE69424478T2 (de) * 1993-07-20 2001-01-18 Tdk Corp Keramisches Heizelement
JP4555151B2 (ja) 2004-06-25 2010-09-29 日本特殊陶業株式会社 セラミックヒータ、およびそのセラミックヒータを備えたグロープラグ
EP1612486B1 (en) * 2004-06-29 2015-05-20 Ngk Spark Plug Co., Ltd Glow plug
FR2898960B1 (fr) * 2006-03-21 2008-05-30 Renault Sas Bougie de prechauffage pour moteur a combustion

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54150727U (ja) * 1978-04-14 1979-10-19
JPH0129427Y2 (ja) * 1985-12-27 1989-09-07
JPH03183942A (ja) * 1989-12-14 1991-08-09 Ngk Spark Plug Co Ltd センサのヒータ構造
JP2009231161A (ja) * 2008-03-25 2009-10-08 Ngk Spark Plug Co Ltd セラミックヒータ及びグロープラグ

Also Published As

Publication number Publication date
EP2941090A1 (en) 2015-11-04
EP2941090B1 (en) 2018-02-21
JP5960845B2 (ja) 2016-08-02
EP2941090A4 (en) 2016-08-17
WO2014104293A1 (ja) 2014-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9702559B2 (en) Heater and glow plug provided with same
JP6023389B1 (ja) ヒータおよびこれを備えたグロープラグ
US20130284714A1 (en) Heater and glow plug provided with same
JP5827247B2 (ja) ヒータおよびこれを備えたグロープラグ
JP6291542B2 (ja) セラミックヒータおよびグロープラグ
JP5960845B2 (ja) ヒータ
JP5969621B2 (ja) ヒータおよびこれを備えたグロープラグ
US20140053795A1 (en) Heater and glow plug provided with same
JP6592103B2 (ja) ヒータおよびこれを備えたグロープラグ
JP6342653B2 (ja) ヒータおよびこれを備えたグロープラグ
JP6105464B2 (ja) ヒータおよびこれを備えたグロープラグ
KR20130016353A (ko) 히터 및 이것을 구비한 글로 플러그
JP6370754B2 (ja) セラミックヒータおよびグロープラグ
JP5864301B2 (ja) ヒータおよびこれを備えたグロープラグ
JP6603321B2 (ja) ヒータおよびこれを備えたグロープラグ
JP6144609B2 (ja) セラミックヒータおよびグロープラグ
JPWO2013031728A1 (ja) ヒータおよびこれを備えたグロープラグ
JP6849559B2 (ja) ヒータ
JP2016035819A (ja) ヒータおよびこれを備えた点火装置
JPWO2017199711A1 (ja) ヒータおよびこれを備えたグロープラグ
JP2018081794A (ja) セラミックヒータおよびグロープラグ

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160524

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160623

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5960845

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150