JPWO2014103478A1 - 徐冷装置、徐冷方法、ガラス板の製造装置、及びガラス板の製造方法 - Google Patents

徐冷装置、徐冷方法、ガラス板の製造装置、及びガラス板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【解決手段】ガラスを徐冷する徐冷室を形成する炉体と、該炉体の外壁との間に空間を形成する壁部材と、前記空間の温度を検出する温度センサと、前記空間の温度を調節する温度調節器と、前記温度センサの検出値に基づいて、前記温度調節器を制御し、前記空間の温度を制御するコントローラとを備える、徐冷装置。

Description

本発明は、徐冷装置、徐冷方法、ガラス板の製造装置、及びガラス板の製造方法に関する。
ガラス板の製造装置は、溶融ガラスを帯板状のガラスリボンに成形する成形装置と、成形装置で成形されたガラスリボンを徐冷する徐冷装置とを備える(例えば、特許文献1参照)。徐冷装置は、ガラスリボンを徐冷する徐冷室を有する。
日本国特開2011−121834号公報
徐冷室には、ガラスリボンを搬送する回転ロール、ヒータなどが配設され、徐冷室を形成する炉体には、回転ロールやヒータなどを挿通させる開口部が設けられる。この開口部を介して、外部から徐冷室に低温のガスが入り、徐冷室から外部に高温のガスが出る。
従来、徐冷室の温度変動が激しく、ガラス板の品質が悪くなることあった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、徐冷室の温度変動を低減できる、徐冷装置の提供を主な目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様によれば、
ガラスを徐冷する徐冷室を形成する炉体と、
該炉体の外壁との間に空間を形成する壁部材と、
前記空間の温度を検出する温度センサと、
前記空間の温度を調節する温度調節器と、
前記温度センサの検出値に基づいて、前記温度調節器を制御し、前記空間の温度を制御するコントローラとを備える、徐冷装置が提供される。
本発明の一態様によれば、徐冷室の温度変動を低減できる、徐冷装置が提供される。
本発明の一実施形態によるガラス板の製造装置を示す断面図である。 本発明の一実施形態による徐冷装置を示す上面図である。 図2のIII−III線に沿った断面図である。 図2のIV−IV線に沿った断面図である。 図2のV−V線に沿った断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明するが、各図面において、同一の又は対応する構成については同一の又は対応する符号を付して説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態によるガラス板の製造装置を示す断面図である。図1に示すガラス板の製造装置100は、フロート法でガラス板を製造する。ガラス板の製造装置100は、溶解装置200と、成形装置300と、徐冷装置400とを備える。
溶解装置200は、ガラス原料10を溶解し溶融ガラス12とする。溶解装置200は、溶融ガラス12を収容する溶解槽210と、溶解槽210内に収容される溶融ガラス12の上方に火炎を形成するバーナ220とを備える。溶解槽210内に投入されたガラス原料10は、バーナ220が形成する火炎からの輻射熱によって溶融ガラス12に徐々に溶け込む。
成形装置300は、溶解装置200から供給される溶融ガラス12を帯板状のガラスリボン14に成形する。成形装置300は、溶融スズ16を収容するスズ浴槽310を備え、溶融スズ16上に連続的に供給される溶融ガラス12を、溶融スズ16上で流動させて帯板状に成形する。溶融スズ16の酸化防止のため、溶融スズ16の上方空間は、還元性ガス(例えば窒素ガスと水素ガスの混合ガス)で満たされる。また、溶融スズ16の上方空間は、外気の混入防止のため、大気圧よりも高い気圧に保たれる。溶融スズ16の上方空間にはヒータ320が配設され、溶融ガラス12は、所定方向に流動しながら徐々に冷却され、徐々に固くなる。このようにして成形されたガラスリボン14は、成形装置300から引き出される。
徐冷装置400は、成形装置300で成形されたガラスリボン14を所定方向に連続的に搬送しながら徐冷する。徐冷装置400は、ガラスリボン14を徐冷する徐冷室402を形成する炉体410(図2参照)を含む。徐冷室402の入口から出口に向かうほど、徐冷室402の温度が低くなる。徐冷室402の温度は、図示されないヒータ等で調整される。徐冷装置400から引き出されたガラスリボン14は、切断機で所定のサイズに切断され、製品であるガラス板が得られる。
次に、図2〜図4を参照して、徐冷装置400について詳説する。図2は、本発明の一実施形態による徐冷装置を示す上面図である。図3は、図2のIII−III線に沿った断面図である。図3において、成形装置300の一部を図示する。図4は、図2のIV−IV線に沿った断面図である。図5は、図2のV−V線に沿った断面図である。以下、メインロール414によるガラスリボン14の搬送方向を前方として説明する。
徐冷装置400の炉体410は、図2および図3に示すように、リフトアウト部420と、本体部430とで構成される。つまり、炉体410は、リフトアウト部420と、本体部430とに分割されている。
リフトアウト部420は、成形装置300と本体部430との間に配設される。リフトアウト部420には、図3に示すように複数のリフトアウトロール412が配設される。各リフトアウトロール412は、各リフトアウトロール412の中心線を中心に回転させられ、成形装置300で成形されたガラスリボン14を溶融スズ16から斜めに引き上げ、本体部430に送る回転ロールである。
リフトアウト部420は、本体部430との間に僅かな隙間を形成している。また、リフトアウト部420は、成形装置300の内部に大気が混入するのを防止するため、成形装置300と接触している。リフトアウト部420の内部には、成形装置300から還元性ガスが流入する。還元性ガス(詳細には水素ガス)の燃焼による温度変動を押さえるため、リフトアウト部420の内部には不活性ガス(例えば窒素ガス)が供給される。
リフトアウト部420は、図4に示すように、天井部421、床部422、左側壁部423、および右側壁部424で構成される。左側壁部423および右側壁部424には、リフトアウトロール412を挿通させる開口部が形成されている。リフトアウト部420の外部に、リフトアウトロール412を回転させる駆動装置413が設けられる。
本体部430は、図3に示すように建屋の床112の上に設置される。本体部430には、複数のメインロール414が配設される。各メインロール414は、各メインロール414の中心線を中心に回転させられ、ガラスリボン14を水平に搬送する回転ロールである。
本体部430の内部には、リフトアウト部420から還元性ガスが流入する。また、本体部430の出口は大気に開放されており、本体部430の内部には空気が流入する。さらに、本体部430の内部には、ガラスリボン14におけるメインロール414との接触面(下面)に防傷膜を形成するため、亜硫酸ガス(SOガス)が供給される。
本体部430は、図5に示すように、天井部431、床部432、左側壁部433、および右側壁部434で構成される。左側壁部433および右側壁部434には、メインロール414を挿通させる開口部が形成されている。本体部430の外部に、メインロール414を回転させる駆動装置415が設けられる。
ところで、徐冷室402にはリフトアウトロール412やメインロール414、ヒータなどが設けられるため、徐冷室402を形成する炉体410には開口部が設けられる。この開口部を介して、外部から徐冷室402に低温のガスが入り、徐冷室402から外部に高温のガスが出る。徐冷室402のガスの出入りは、主に、徐冷室402を形成する炉体410の内外の温度差などによって生じる。
そこで、炉体410の外の温度変化(温度変化の影響)を抑え、徐冷室402のガスの出入りを安定化させるため、徐冷装置400は、複数の壁部材441〜443(図1および図2参照)と、複数の温度センサ451〜459と、複数の温度調節器461〜469と、コントローラ470とを備える。
各壁部材441〜443は、ポリカーボネートなどの耐熱性樹脂、セラミックス、耐熱合金などで形成される。各壁部材441〜443の外側から内側を視認できるように、各壁部材441〜443の少なくとも一部は透明であってよい。
図2に示すように、左側の壁部材441は、リフトアウト部420の左側壁部423や本体部430の左側壁部433との間に複数(例えば4つ)の左サイド空間481〜484を形成する。左側の壁部材441は、例えば、天井部441aと、左側壁部441bと、前壁部441dと、後壁部441eと、仕切り部441fとを含む。
天井部441aは、各左サイド空間481〜484の天井面を形成し、各左サイド空間481〜484に上方から冷気が流れ込むのを抑制する。天井部441aは、図2や図3に示すように複数のブロックに分割されてよい。
左側壁部441bは、図4や図5に示すようにリフトアウト部420の左側壁部423や本体部430の左側壁部433と間隔をおいて設けられる。
前壁部441dは徐冷装置400の前方の装置に付けられ、後壁部441eは成形装置300に付けられる。尚、前壁部441dは、徐冷装置の前方の装置の一部として設けられてもよい。また、後壁部441eは成形装置300の一部として設けられてもよい。
仕切り部441fは、前壁部441dと後壁部441eとの間の空間を複数の左サイド空間481〜484に仕切る。仕切り部441fと、リフトアウト部420や本体部430との間には僅かな隙間が形成されてよく、この隙間を介して、複数の左サイド空間481〜484が連通してよい。
リフトアウト部420や本体部430と、天井部441aとの間には、図4や図5に示すように、熱気を逃がす出口444が設けられる。熱気は、徐冷室402から左サイド空間481〜484へ漏出すると、軽いので上昇する。熱気が上昇する位置に出口444が設けられるため、熱気が逃げやすく、各左サイド空間481〜484の温度を作業者が入れる程度の温度に保つことが容易である。
各左サイド空間481〜484の温度は、対応する温度センサ451〜454で検出され、対応する温度調節器461〜464で調節される。各温度調節器461〜464は同じ構成であるので、1つの温度調節器462について説明し、残りの温度調節器について説明を省略する。
温度調節器462は、左サイド空間482に供給するガスの温度を調節する。例えば、温度調節器462は、図2に示すように、空気の温度を調節する空調機462a、および空調機462aで温度調節された空気を左サイド空間482に送るダクト462bを含む。ダクト462bは、途中で分岐してよく、複数の出口から左サイド空間482に空気を供給してよい。左サイド空間482に空気が供給されるので、左サイド空間482で作業者が作業できる。左サイド空間482に供給された空気は、左側の壁部材441と炉体410との間に形成される出口444(図2、図4、図5参照)などから排出される。
尚、本実施形態の温度調節器462は、左サイド空間482に供給するガスとして、空気を用いるが、左サイド空間482に供給するガスの種類は特に限定されない。例えば、温度調節器461は、リフトアウト部420などの側方に設けられる左サイド空間481に不活性ガス(例えば窒素ガス)を供給してもよい。リフトアウト部420内の還元性ガスの燃焼による温度変動を抑制することができる。
また、温度調節器462は、図2に示すように、左サイド空間482に供給するガスを浄化するフィルター462eを含んでよい。フィルター462eは、例えばダクト462bの途中に設けられる。徐冷室402における微粒子の数が減り、リフトアウトロール412やメインロール414と、ガラスリボン14との間に微粒子が噛み込むことが少なく、ガラスリボン14が傷付きにくい。
尚、本実施形態のフィルター462eは、ダクト462bの途中に設けられるが、空調機462aに附設されてもよく、その設置位置は特に限定されない。
また、温度調節器462は、図5に示すように、左サイド空間482に設けられる発熱体(例えばヒータ)462c、および左サイド空間482に設けられる冷却体(例えば水冷菅)462dを含んでよい。発熱体462cや冷却体462dは、左サイド空間482に設けられるので、温度制御の応答性がよい。
尚、本実施形態の温度調節器462は、空調機462a、発熱体462c、および冷却体を含むが、これらの少なくとも1つを含んでいればよく、全てを含んでいなくてもよい。組合せの種類や組合せの数は多種多様であってよい。また、温度調節器462は、ダクト462bに巻き付けられるバンドヒータなどを含んでもよい。
複数の温度調節器461〜464は、コントローラ470で独立に制御される。コントローラ470は、CPUやメモリなどで構成され、メモリなどに記憶されたプログラムをCPUで実行することにより、各種機能を実現する。
コントローラ470は、各温度センサ451〜454の検出値に基づいて、対応する温度調節器461〜464を制御し、対応する左サイド空間481〜484の温度を制御する。各左サイド空間481〜484と徐冷室402との温度差が一定の範囲に保持され、徐冷室402のガスの出入りが安定化する。よって、徐冷室402の温度変動が緩やかになり、良質なガラス板が安定して得られる。また、本実施形態では、リフトアウト部420と本体部430との間に形成される僅かな隙間の側方に左サイド空間481があるので、この隙間からのガスの出入りが安定化する。
例えば、コントローラ470は、各温度センサ451〜454の検出値が設定範囲(例えばそれぞれの基準温度±5℃)になるように、各温度調節器461〜464を制御してよい。各左サイド空間481〜484の基準温度は、定期的に変更されてもよい。
コントローラ470は、ガラスリボン14の搬送方向に沿って並ぶ複数の左サイド空間481〜484の温度を独立に制御してよい。複数の左サイド空間481〜484から徐冷室402に流入するガスの温度に差をつけることができる。よって、徐冷室402を縦断する気流の流れを安定化することができ、ガラスリボン14における搬送方向の温度分布を安定化することができる。
図2に示すように、右側の壁部材442は、リフトアウト部420の右側壁部424や本体部430の右側壁部434との間に複数(例えば4つ)の右サイド空間485〜488を形成する。各右サイド空間485〜488には、リフトアウトロール412の駆動装置413、メインロール414の駆動装置415の少なくとも一方が設けられる。
尚、リフトアウトロール412の駆動装置413、メインロール414の駆動装置415は、左サイド空間481〜484に配設されてもよい。
右側の壁部材442は、左側の壁部材441と同様に構成されるので、説明を省略する。
各右サイド空間485〜488の温度は、対応する温度センサ455〜458で検出され、対応する温度調節器465〜468で調節される。温度調節器465〜468は、左サイド空間481〜484の温度を調節する温度調節器461〜464と同じ構成であるので、説明を省略する。
右サイド空間485〜488の温度の制御方法は、左サイド空間481〜484の温度の制御方法と同様であるので、説明を省略する。
コントローラ470は、炉体410を挟んで左右両側に設けられる複数の空間(例えば左サイド空間481と右サイド空間485)の温度を独立に制御してよい。左サイド空間481や右サイド空間485から徐冷室402に流入するガスの温度に差をつけることができる。よって、徐冷室402を横断する気流の流れを安定化することができ、ガラスリボン14における幅方向(左右方向)の温度分布を安定化することができる。
図3や図4に示すように、下側の壁部材443は、リフトアウト部420の床部422や本体部430の床部432との間に下部空間489を形成する。
下側の壁部材443は、例えば上方に開放された箱形状であって、底部443aと、左側壁部443b、右側壁部443c、前壁部443d、後壁部443eとを含む。底部443aは、リフトアウト部420の床部422や本体部430の床部432と間隔をおいて平行に設けられる。左側壁部443b、右側壁部443c、および前壁部443dは、建屋の床112から吊り下げられる。後壁部443eは、リフトアウト部420の床部422から吊り下げられる。
下部空間489の温度は、温度センサ459で検出され、温度調節器469(図1、図2、および図4に温度調節器469のダクトのみ図示する)で調節される。この温度調節器469は、左サイド空間482の温度を調節する温度調節器462と同じ構成であるので、説明を省略する。
尚、温度調節器469は、リフトアウト部420などの下方に設けられる下部空間489に不活性ガス(例えば窒素ガス)を供給してもよい。リフトアウト部420内の還元性ガスの燃焼による温度変動を抑制することができる。
コントローラ470は、温度センサ459の検出値に基づいて、温度調節器469を制御し、下部空間489の温度を制御する。下部空間489と徐冷室402との温度差が一定の範囲に保持され、徐冷室402のガスの出入りが安定化する。よって、徐冷室402の温度変動が緩やかになり、良質なガラス板が安定して得られる。また、本実施形態では、リフトアウト部420と本体部430との間に形成される僅かな隙間の下方に下部空間489があるので、この隙間からのガスの出入りが安定化する。
ところで、下部空間489は、図4に示すように、建屋の床112とリフトアウト部420との間の隙間などを介して、左サイド空間481および右サイド空間485と連通しており、下部空間489に供給されたガスは、左サイド空間481または右サイド空間485を通って、徐冷装置400の外部に排出される。
そこで、コントローラ470は、左サイド空間481の温度の検出値と、下部空間489の温度の検出値との両方に基づいて、左サイド空間481の温度を調節する温度調節器461を制御してもよい。同様に、コントローラ470は、右サイド空間485の温度の検出値と、下部空間489の温度の検出値との両方に基づいて、右サイド空間485の温度を調節する温度調節器465を制御してもよい。ガスの移動に伴って熱の移動があるからである。
ところで、図1に示すように徐冷装置400などを収容する建屋の天井114には、建屋内と建屋外との間で空気を送る空気ダクト120が設けられてよい。空気ダクト120内には、空気ファン122やダンパー124などが設けられてよい。空気ファン122は、回転軸を中心に回転され、建屋内に外気を導入する、または建屋内の空気を建屋外に排出する。ダンパー124は、空気ダクト120の開度を調節し、風量を調節する。
徐冷装置400と空気ダクト120との間には、空気ダクト120を通る空気の流れを調整する調整部材130が設けられてよい。調整部材130は、例えば板状であってよく、水平に配設されてよい。建屋内外の間に形成される空気の流れが徐冷装置400に直接当たるのを制限することができる。
徐冷装置400を用いて製造されるガラスとしては、例えば酸化物基準の質量百分率表示で、
SiO:50%〜75%、
Al:0.1%〜24%、
:0%〜12%、
MgO:0%〜10%、
CaO:0%〜14.5%、
SrO:0%〜24%、
BaO:0%〜13.5%、
NaO:0%〜20%、
O:0%〜20%、
ZrO:0%〜5%、
MgO+CaO+SrO+BaO:5%〜29.5%、
NaO+KO:0%〜20%
を含有するガラスが例示できる。
徐冷装置400を用いて製造されるガラスは、高品質が求められる、例えばフラットパネルディスプレイ基板用ガラスの場合は、酸化物基準の質量百分率表示で、
SiO:50%〜73%
Al:10.5%〜24%
:0%〜12%
MgO:0%〜8%
CaO:0%〜14.5%
SrO:0%〜24%
BaO:0%〜13.5%
MgO+CaO+SrO+BaO:8%〜29.5%
ZrO:0%〜5%
を含有する無アルカリガラスであることが好ましい。
徐冷装置400を用いて製造される無アルカリガラスは、フラットパネルディスプレイ基板用ガラスで、歪点が高く溶解性を考慮する場合は、酸化物基準の質量百分率表示で、
SiO:58%〜66%
Al:15%〜22%
:5%〜12%
MgO:0%〜8%
CaO:0%〜9%
SrO:3%〜12.5%
BaO:0%〜2%
MgO+CaO+SrO+BaO:9%〜18%
を含有する無アルカリガラスであることが好ましい。
徐冷装置400を用いて製造される無アルカリガラスは、フラットパネルディスプレイ基板用ガラスで、高歪点を考慮する場合は、酸化物基準の質量百分率表示で、
SiO:54%〜73%
Al:10.5%〜22.5%
:0%〜5.5%
MgO:0%〜8%
CaO:0%〜9%
SrO:0%〜16%
BaO:0%〜2.5%
MgO+CaO+SrO+BaO:8%〜26%
を含有する無アルカリガラスであることが好ましい。
以上、徐冷装置、徐冷方法、ガラス板の製造装置、およびガラス板の製造方法の実施形態等を説明したが、本発明は上記実施形態等に限定されず、特許請求の範囲に記載された要旨の範囲内で、種々の変形及び改良が可能である。
例えば、上記実施形態のガラス板の製造装置100は、フロート法でガラスを製造するが、フュージョン法でガラスを製造してもよく、製造方法は特に限定されない。フュージョン法の場合、成形装置は、樋状部材から左右両側に溢れ出た溶融ガラスを、樋状部材の下端で合流させて帯板状のガラスリボンに成形する。また、フュージョン法の場合、徐冷装置は、成形されたガラスリボンを徐冷するとき、ガラスリボンを下方に搬送してよい。
また、上記実施形態の徐冷装置400は、帯板状のガラスリボンを連続的に徐冷する装置であるが、板状のガラスを不連続的に(所定枚数ずつ)徐冷する装置(つまり、バッチ式の徐冷装置)でもよい。バッチ式の徐冷装置は、例えばボックス炉を有する。また、徐冷装置は、ガラスリボンを切断することにより得られる板状のガラスを徐冷室の入口から出口にむけて搬送しながら徐冷するものでもよい。この場合、切断により得られる板状のガラスは順番に間隔をおいて徐冷室402に搬入されてよい。
また、上記実施形態の左側の壁部材や右側の壁部材は、徐冷装置400の後端から前端まで全体にわたって設けられるが、一部だけに設けられてもよい。例えば、複数の左サイド空間481〜484のうち、1つの左サイド空間481だけが設けられ、残りの左サイド空間482〜484が設けられなくてもよい。
また、上記実施形態の壁部材は、炉体410の左側、炉体410の右側、または炉体410の下側に設けられるが、炉体410の上下左右を囲むように環状に形成されてもよい。
また、上記実施形態の熱気の出口は、壁部材の天井部と、炉体との間に設けられるが、壁部材の天井部に設けられてもよい。
また、上記実施形態のリフトアウトロール412やメインロール414は、ガラスリボン14の幅方向全体を支えるが、ガラスリボン14の幅方向両端部のみを支えてもよい。フュージョン法では、ガラスリボン14の幅方向端部を一対のニップロールで挟んで、下方に送る。
本出願は、2012年12月28日に日本国特許庁に出願された特願2012−287195号に基づく優先権を主張するものであり、特願2012−287195号の全内容を本出願に援用する。
12 溶融ガラス
14 ガラスリボン
16 溶融スズ
100 ガラス板の製造装置
112 建屋の床
114 建屋の天井
120 空気ダクト
122 空気ファン
124 ダンパー
130 調整部材
200 溶解装置
300 成形装置
400 徐冷装置
410 炉体
412 リフトアウトロール(回転ロール)
413 駆動装置
414 メインロール(回転ロール)
415 駆動装置
420 リフトアウト部
423、424 リフトアウト部の側壁部
430 本体部
433、434 本体部の側壁部
441〜443 壁部材
441a 天井部
441b 側壁部
441f 仕切り部
444 出口
451〜459 温度センサ
461〜469 温度調節器
462a 空調機
462b ダクト
462c 発熱体
462d 冷却体
462e フィルター
470 コントローラ
481〜484 左サイド空間
485〜488 右サイド空間
489 下部空間

Claims (14)

  1. ガラスを徐冷する徐冷室を形成する炉体と、
    該炉体の外壁との間に空間を形成する壁部材と、
    前記空間の温度を検出する温度センサと、
    前記空間の温度を調節する温度調節器と、
    前記温度センサの検出値に基づいて、前記温度調節器を制御し、前記空間の温度を制御するコントローラとを備える、徐冷装置。
  2. 前記コントローラは、前記炉体を挟んで両側に設けられる複数の前記空間の温度を独立に制御する、請求項1に記載の徐冷装置。
  3. 前記コントローラは、前記ガラスの搬送方向に沿って並ぶ複数の前記空間の温度を独立に制御する、請求項1または2に記載の徐冷装置。
  4. 前記徐冷室内において前記ガラスを搬送する回転ロールを備え、
    前記炉体の側壁部には、前記回転ロールを挿通させる開口部が設けられ、
    前記壁部材は、前記炉体のうち、少なくとも、前記開口部が設けられる側壁部との間に前記空間を形成する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の徐冷装置。
  5. 前記壁部材は、前記空間の天井面を形成する天井部を含む、請求項4に記載の徐冷装置。
  6. 前記壁部材の天井部と、前記炉体との間に、前記徐冷室から前記空間へ漏出した熱気を逃がす出口が設けられる、請求項5に記載の徐冷装置。
  7. 前記温度調節器は、前記空間に供給するガスの温度を調節する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の徐冷装置。
  8. 前記温度調節器は、前記空間に供給するガスを浄化するフィルターを含む、請求項7に記載の徐冷装置。
  9. 前記温度調節器は、前記空間に設けられる発熱体、および前記空間に設けられる冷却体の少なくとも一方を含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の徐冷装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の徐冷装置を用いる、徐冷方法。
  11. 前記徐冷装置を収容する建屋の天井には、該建屋内と該建屋外との間で空気を送る空気ダクトが設けられ、
    前記徐冷装置と前記空気ダクトとの間には、前記空気ダクトを通る空気の流れを調整する調整部材が設けられる、請求項10に記載の徐冷方法。
  12. 溶融ガラスを帯板状のガラスリボンに成形する成形装置と、
    該成形装置で成形されたガラスリボンを徐冷する徐冷装置としての、請求項1〜9のいずれか1項に記載の徐冷装置とを備える、ガラス板の製造装置。
  13. 溶融ガラスを帯板状のガラスリボンに成形する成形工程と、
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の徐冷装置を用いて、前記成形工程で成形されたガラスリボンを徐冷する徐冷工程とを有する、ガラス板の製造方法。
  14. 前記徐冷装置を収容する建屋の天井には、該建屋内と該建屋外との間で空気を送る空気ダクトが設けられ、
    前記徐冷装置と前記空気ダクトとの間には、前記空気ダクトを通る空気の流れを調整する調整部材が設けられる、請求項13に記載のガラス板の製造方法。
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