JPWO2014080586A1 - 可変利得増幅器、およびこれを備えたチューナシステム - Google Patents

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貴文 那須
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Abstract

可変利得増幅器は、入力信号の位相を調整する位相補正回路(20)と、可変利得機能を有し、位相補正回路(20)によって位相調整された信号を増幅する増幅器(10)と、利得の変更のとき、利得を設定する利得設定信号(SC1)によって増幅器(10)の利得を変更し、かつ設定する利得に応じた位相調整信号(SC2)によって位相補正回路(20)による位相調整量を制御する制御回路(30)とを備えている。

Description

本発明は、通信システムまたは放送システムで用いる受信機に関し、低雑音特性、低歪特性が求められる可変利得増幅器に関するものである。
テレビチューナなどの無線受信システムに用いられる広帯域な低雑音増幅器は、広い可変利得レンジを有しており、受信信号の電界が弱いときには、利得を上げて感度を上げる一方、受信信号の電界が強いときには、利得を下げて飽和信号の歪特性を上げるように構成されている。また、このような利得の制御には、出力レベルが一定になるように自動利得制御(Auto Gain Control: 以下AGCと称する)が用いられる。
一般的には、可変増幅器の利得の制御は、増幅器の入力または出力に挿入したアテネータの減衰量、増幅器の並列数やバイアス電流などのパラメータを変更して行われる。可変増幅器において、可変利得レンジを大きくとるためには、これらのパラメータを大きく変化させる必要がある。しかしながら、これらのパラメータを大きく変化させて、可変増幅器の利得を変更したとき、増幅器の出力の位相が大きく回転し、その増幅器を用いた受信機全体の搬送波対雑音比(Carrier to Noise Ratio:C/N比)が劣化するという問題が発生する。
日本の地上デジタルテレビ放送サービス(ISDB−T:Integrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial)の信号を受信する無線受信システムでは、周波数470MHz−770MHzの帯域幅を使用し、伝送路符号化方式は直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency−Division Multiplexing)方式である。変調方式は64QAMであり、広い可変利得レンジ、およびシームレスなゲイン変更が必要である。また、良好なC/N比を得るには、そのゲイン変更時の位相シフトの抑制が求められる。例えば、上記ISDB−Tの信号を受信するチューナシステムには±3°以内の位相シフトに抑える必要がある。また、電波状態が常に変化するモバイル端末においても、シームレスなゲイン変更が求められている。
特許文献1では、位相の回転を抑制する技術が開示されている。具体的には、増幅器に起因して発生する位相シフトに対して、反対の代数符号を有する振幅―位相変調変換が生じるようにトランジスタの端子のバイアスを変更している。この技術では、トランジスタの端子のバイアスを変更することによって増幅器のバイアス電流を変化させ、増幅器に起因して発生する出力信号の位相シフトを抑制している。
特開昭60−157305号公報
しかしながら、位相調整のためにバイアス電流を変える技術(例えば、特許文献1)を用いて広い可変利得レンジを得るためには、バイアス電流を大きく変える必要がある。このバイアス電流の変化によってトランスコンダクタンスが変化するため、増幅器の利得誤差が発生し、増幅器の自動利得制御を実施するのが難しくなる。また、上記のトランスコンダクタンスの変化によって増幅器に歪みが発生し、この増幅器を用いた受信システムの妨害特性が劣化する可能性がある。さらに、バイアス電流を増やして位相調整する場合、増幅器自体の消費電力が増大してしまうという課題が発生する。
上記問題に鑑み、本発明は、広い可変利得レンジが必要な可変利得増幅器において、シームレスな利得の変更を行った場合においても、可変利得増幅器の出力信号の位相シフトを抑制することを目的とする。
本発明の第1の態様では、可変利得増幅器は、入力信号の位相を調整する位相補正回路と、可変利得機能を有し、前記位相補正回路によって位相調整された信号を増幅する増幅器と、利得の変更のとき、利得を設定する利得設定信号によって前記増幅器の利得を設定し、かつ当該設定する利得に応じた位相調整信号によって前記位相補正回路による位相調整量を制御する制御回路とを備えている。
この態様によると、増幅器の利得変更のとき、制御回路は、利得設定信号によって増幅器の利得を設定し、かつ設定する利得に応じた位相調整信号を位相補正回路に出力して、位相補正回路による位相調整を制御する。これにより、増幅器の利得を変更するとき、制御回路は、変更後の利得に応じて位相補正回路による入力信号の位相調整量の制御を行うため、利得が変化したときに生じる位相誤差(位相シフト)を位相補正回路で相殺するように制御することができる。したがって、シームレスな利得の変更を行った場合においても、可変利得増幅器の出力信号の位相シフトを小さく抑えることができる。また、位相補正回路は利得の微調整もできるため、より細かい利得設定も可能となる。
本発明の第2の態様では、チューナシステムは第1の態様記載の可変利得増幅器を備えている。
この態様によると、チューナシステムは第1の態様記載の可変利得増幅器を備えているため、位相誤差を小さく抑えることができ、良好な搬送波対雑音比を得ることができる。
本発明によると、広い可変利得レンジが必要な可変利得増幅器において、シームレスな利得の変更を行った場合においても、利得の切り替え前と切り替え後の位相誤差を小さく抑えることができ、また、より細かい利得設定も可能となる。これにより、この可変利得増幅器を用いたシステムにおいて良好な搬送波対雑音比を得ることができる。
第1の実施形態に係る可変利得増幅器の構成例を示す回路図である。 第1の実施形態に係る可変利得増幅器の他の構成例を示す回路図である。 第1の実施形態に係る可変利得増幅器の他の構成例を示す回路図である。 第1の実施形態に係る可変利得増幅器の他の構成例を示す回路図である。 可変容量の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る可変利得増幅器の他の構成例を示す回路図である。 可変抵抗の一例を示す図である。 ソース接地型の増幅器を有する一般的な可変利得増幅器の構成例を示す図である。 図8の可変利得増幅器の小信号等価回路を示す図である。 図6の可変利得増幅器の小信号等価回路を示す図である。 図6の可変利得増幅器において、増幅器の利得を変更する際の可変利得増幅器の位相シフト量を位相調整の有無で比較した図である。 第1の実施形態に係る可変利得増幅器の他の構成例を示す回路図である。 第1の実施形態に係る可変利得増幅器の他の構成例を示す回路図である。 第1の実施形態に係る可変利得増幅器の他の構成例を示す回路図である。 第1の実施形態に係る可変利得増幅器の他の構成例を示す回路図である。 第1の実施形態に係る可変利得増幅器の他の構成例を示す回路図である。 第2の実施形態に係る可変利得増幅器の構成例を示す回路図である。 第2の実施形態に係る可変利得増幅器の他の構成例を示す回路図である。 第2の実施形態に係る可変利得増幅器の他の構成例を示す回路図である。 図19の可変利得増幅器において、増幅器の利得を変更する際の可変利得増幅器の位相シフト量を、位相調整の有無で比較した図である。 各実施形態に係る可変利得増幅器をチューナシステムに適用した例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下の各実施形態において、同様の要素には、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
<第1実施形態>
図1は第1の実施形態に係る可変利得増幅器の構成例を示す回路図である。図1に示すように、可変利得増幅器は、利得が可変可能に構成された増幅器10と、位相補正回路20と、制御回路30とを備えている。
増幅器10は、可変利得増幅器の入力端子INから入力された入力信号を、位相補正回路20を介して受け、その信号を増幅して可変利得増幅器の出力端子OUTに出力する。
制御回路30は、増幅器10の利得を設定する利得設定信号SC1を増幅器10に出力して、増幅器10の利得を所望の値に設定する。また、制御回路30は、上記の増幅器10に設定する利得に応じて、後述する位相調整量を制御する位相調整信号SC2を位相補正回路20に出力する。
位相補正回路20は、制御回路30から受けた位相調整信号SC2に基づいて、入力端子INから受けた信号の位相を調整し、位相調整した信号を増幅器10に出力する。
なお、制御回路30は、増幅器10に設定する利得に応じた位相調整信号SC2を都度求めてもよいし、増幅器10に設定する利得と位相調整信号SC2との対応関係を示すテーブルをあらかじめ保持し、このテーブルから、増幅器10に設定する利得に応じた位相調整信号SC2を読み出すようにしてもよい。
(位相補正回路)
図2〜図4は、第1の実施形態に係る可変利得増幅器の他の構成例を示す回路図である。より具体的には、位相補正回路20の構成の一例を示す図である。
図2では、位相補正回路20は、増幅器10の入力部とグランドとの間に接続された可変容量21を備えている。位相補正回路20は、制御回路30からの位相調整信号SC2に基づいて可変容量21の容量値を変化させることによって、入力信号の位相を調整する。位相補正回路20によって位相が調整された信号は、増幅器10に入力され、増幅される。
図3では、位相補正回路20は、可変利得増幅器の入力端子INと増幅器10の入力端子との間に接続された可変容量22を備えている。位相補正回路20は、制御回路30からの位相調整信号SC2を受け、位相調整信号SC2に基づいて可変容量22の容量値を変化させることによって、入力信号の位相を調整する。
図4では、位相補正回路20は、可変利得増幅器の入力端子INと増幅器10の入力端子との間に接続された第1の可変容量としての可変容量23と、増幅器10の入力端子とグランドとの間に接続された第2の可変容量としての可変容量24とを備えている。位相補正回路20は、制御回路30からの位相調整信号SC2を受け、位相調整信号SC2に基づいて可変容量23,24のうちの少なくともいずれか一方の容量値を変化させることによって、増幅器10に入力される信号の位相を調整する。
図5は可変容量21の一例を示す図である。図5に示すように、可変容量21は、並列に接続されたn個の容量素子80−1〜80−n(nは2以上の整数)と、各容量素子80−1〜80−nとそれぞれ直列に接続され、ゲートに位相調整信号SC2を受ける第2のスイッチとしてのトランジスタスイッチ81−1〜81−nとを備えている。位相調整信号SC2は、バス幅がnであり、各トランジスタスイッチ81−1〜81−nに対して、対応する位相調整信号SC2(SC2<1>〜SC2<n>)が入力される。そして、このトランジスタスイッチ81−1〜81−nを位相調整信号SC2に基づいてオンオフ制御することにより、可変容量21の容量値を調整する。より具体的には、トランジスタスイッチ81−1〜81−nにおいて、オンさせるトランジスタスイッチ数を増やすことにより容量値が大きくなる一方、オンさせるトランジスタスイッチ数を減らすことにより容量値が小さくなる。可変容量21をこのような構成とすることにより、トランジスタスイッチ81−1〜81−nのオンオフ制御によって、離散的な位相調整値が設定できる。なお、可変容量22,23,24も同様の構成で実現することができる。また、可変容量21〜24は図5の構成に限られるものではなく、位相調整信号SC2に基づいてその容量値が可変できるものであれば他の構成であってもよい。
(増幅器の利得変更に係る位相の調整)
図6はソース接地型の増幅器10を有する可変利得増幅器の構成例を示す図である。図6において、増幅器10は、位相補正回路20によって位相調整された信号をゲートに受けるソース接地のトランジスタ11と、電源とトランジスタ11のドレインとの間に接続された可変抵抗としての可変負荷抵抗12とを備えており、トランジスタ11と可変負荷抵抗12との間のノードが出力端子OUTに接続されている。そして、増幅器10は、制御回路30からの利得設定信号SC1を受け、利得設定信号SC1に基づいて可変負荷抵抗12の抵抗値を調整する。換言すると、制御回路30は、利得設定信号SC1によって増幅器10の可変負荷抵抗12の抵抗値を変更することによって、増幅器10の利得を変更する。なお、可変負荷抵抗12は、例えば図7に示すように、並列に接続されたm個の抵抗素子82−1〜82−m(mは2以上の整数)と、各抵抗素子82−1〜82−mとそれぞれ直列に接続され、ゲートに利得設定信号SC1を受ける第1のスイッチとしてのトランジスタスイッチ83−1〜83−mとによって実現することができる。ここで、利得設定信号SC1はバス幅がmであり、各トランジスタスイッチ83−1〜83−mに対して、対応する利得設定信号SC1(SC1<1>〜SC1<m>)が入力される。そして、このトランジスタスイッチ83−1〜83−mを利得設定信号SC1に基づいてオンオフ制御することにより、可変負荷抵抗12の抵抗値を調整する。より具体的には、トランジスタスイッチ83−1〜83−mにおいて、オンさせるトランジスタスイッチ数を増やすことにより抵抗値が小さくなる一方、オンさせるトランジスタスイッチ数を減らすことにより抵抗値が大きくなる。可変負荷抵抗12をこのような構成とすることにより、トランジスタスイッチ83−1〜83−mのオンオフ制御によって、増幅器10の利得を離散的に設定することができる。
まず、図6に示すような増幅器において、可変負荷抵抗を調整することによる位相の変動(位相シフト)について説明する。
図8は可変負荷抵抗を有する、ソース接地増幅器の一例を示す図である。ソース接地増幅器60は、ソースがグランドに接続され、ドレインが出力端子OUTに接続されており、入力端子INからの入力信号をゲートに受けるトランジスタ61と、電源とトランジスタ61のドレインとの間に接続された可変負荷抵抗62(抵抗値はR)と、出力端子OUTとグランドとの間に接続された容量63(容量値はC)とを備えている。
図9は、図8に示したソース接地増幅器60の小信号等価回路を示す図である。図9の小信号等価回路において、ソース接地増幅器60の利得は式(1)、位相は式(2)でそれぞれ求めることができる。
Figure 2014080586
Figure 2014080586
ここで、Rsは信号源インピーダンス、Cgsはトランジスタ61のゲート−ソース間容量、Cgdはトランジスタ61のゲート−ドレイン間容量、gmはトランジスタ61のトランスコンダクタンスである。式(2)より、可変負荷抵抗62の抵抗値Rの変化によってソース接地増幅器60の出力の位相が変動し、抵抗値Rの変化量が大きいと位相の変動も大きくなることがわかる。
次に、図6に示す可変利得増幅器の増幅器10の利得を変えたときの位相調整の動作について、図10に示す小信号等価回路を用いて説明する。図10は位相補正回路20が対接地の可変容量を有する容量回路で実現された場合(例えば、図2や図4)における小信号等価回路を示しており、図6の可変利得増幅器の利得は式(3)、位相は式(4)でそれぞれ求めることができる。なお、図6には図示していないが、出力端子OUTとグランドとの間に容量負荷(容量値はC)が接続されているものとする。
Figure 2014080586
Figure 2014080586
ここで、Cvarは位相補正回路20の対接地の可変容量の容量値を示している。
制御回路30が利得設定信号SC1によって可変負荷抵抗12の抵抗値を小さくして増幅器10の利得を下げた場合、式(4)右辺の第1項は小さくなり、結果として位相が小さくなる。そこで、制御回路30は、この利得設定信号SC1によって増幅器10の利得を下げたとき、位相調整信号SC2によって位相補正回路20の対接地の可変容量の容量値Cvarを大きくする。これにより、式(4)右辺の第2項が大きくなり、可変負荷抵抗12の抵抗値を小さくしたときの位相シフトと逆方向に位相をシフトさせることができる。これにより、図6に示す可変利得増幅器は、可変負荷抵抗12の抵抗値を小さくした場合においても、可変利得増幅器の位相シフトを抑えることができる。また、利得設定信号SC1によって利得を下げたときに位相調整信号SC2によって位相補正回路20の調整をしているため、可変利得増幅器は、シームレスな増幅器の利得の変更においても、出力信号の位相シフトを抑制することができる。また、このとき消費電力の増大、および利得誤差の発生や歪み劣化の発生の問題は生じない。
なお、制御回路30が利得設定信号SC1によって増幅器10の利得を上げたときは、位相調整信号SC2によって位相補正回路20の対接地の可変容量の容量値Cvarを小さくすることにより、可変利得増幅器の位相シフトを抑えることができる。
ここで、「利得を下げたとき」、または「利得を上げたとき」の「とき」とは、例えば、同時が好ましい。また、例えば、増幅器10の利得を切り替えた後、±3°の位相シフトが発生するまでの期間内であることが好ましい。換言すると、上記の例の場合、利得設定信号SC1によって利得を下げた後、±3°の位相シフトが発生するまでの期間内に位相調整信号SC2によって位相補正回路20の調整をするのが好ましい。ただし、この「とき」の期間は、上記に限られるものではなく、位相シフトが抑制できる範囲で設定すればよい。
なお、位相補正回路20の対接地に設けられた可変容量の容量値Cvarが変更された場合、式(3)で算出される可変利得増幅器の利得も変化するが、容量値Cvarの変化による利得への影響は小さい。したがって、容量値Cvarの変更による可変利得増幅器の利得への影響は小さい。
図11は、図6に示す可変利得増幅器において、増幅器10の利得を変更する際に、可変負荷抵抗12のみを制御して利得を変更したときの位相シフト量(without cal)と、可変負荷抵抗12および位相補正回路20の両方を制御して利得を変更したときの位相シフト量(with cal)とを比較した結果を示している。図11において、横軸(図ではAGCMODEと表記)はオートゲインコントローラのモード(利得制御の設定モード)を示しており、縦軸(図ではΔPhaseと表記)は位相シフト量を示している。例えば、AGCMODE5の時の位相シフト量は、AGCMODE4からAGCMODE5へ切り替えた時の位相シフト量を表している。図11に示すように、可変負荷抵抗12のみを制御して利得を変更したときの位相シフト量(without cal)は、オートゲインコントローラのモードが大きくなるにしたがって(特に、AGCMODE8〜10において)、大きくなっている。一方で、可変負荷抵抗12と位相補正回路20との両方を制御して利得を変更したときの位相シフト量(with cal)は、可変負荷抵抗12のみを制御した場合と比較して、利得が大きくなっても出力信号の位相シフト量を小さく抑えることができており、位相シフトは±3°以内になっている。また、位相補正回路は利得の微調整ができるため、より細かい利得設定も可能である。
(その他の構成例)
図12,13は、第1の実施形態に係る可変利得増幅器の他の構成例を示す回路図である。より具体的には、図12,13は、増幅器10の他の構成例を示す図である。
図12は、図6における増幅器10のトランジスタ11に代えて、可変トランスコンダクタンス機能を有するソース接地のトランジスタ13を備えており、可変負荷抵抗12に代えて負荷14を備えている。制御回路30は、利得設定信号SC1によって、トランジスタ13のトランスコンダクタンスを切り替えることにより、利得の変更を行う。そして、制御回路30は、利得設定信号SC1によって増幅器10の利得を変更するとき、位相調整信号SC2によって位相補正回路20による位相の調整を行う。これにより、図12に示す可変利得増幅器は、シームレスな増幅器10の利得の変更においても、増幅器10の利得の変更による位相シフト量を小さく抑えることができる。また、位相補正回路は利得の微調整ができるため、より細かい利得設定も可能となる。
なお、トランジスタ13のトランスコンダクタンスの切り替えは、例えば、トランジスタ13の並列数の切り替えや、トランジスタ13に流れる電流量の制御によって行うことができるし、例えばトランジスタ13のソースとグランドとの間に接続した可変ソース抵抗(図示しない)の抵抗値を制御することによって行うこともできる。
図13は、増幅器10として、ソースデジェネレーション型の増幅器を用いた例を示している。図12と比較すると、増幅器10は、可変トランスコンダクタンス機能を有するトランジスタ13に代えて、トランジスタ15を備えている。また、増幅器10はトランジスタ15のソースとグランドとの間に、可変ソース抵抗16を備えている。
増幅器10は、制御回路30からの利得設定信号SC1を受け、利得設定信号SC1に基づいて可変ソース抵抗16の抵抗値を変更することにより、利得を変更する。また、制御回路30は、利得設定信号SC1によって増幅器10の利得を変更するとき、位相調整信号SC2によって位相補正回路20による位相の調整を行う。これにより、図13に示す可変利得増幅器は、シームレスな増幅器10の利得の変更においても、増幅器10の利得の変更による出力信号の位相シフト量を小さく抑えることができる。また、位相補正回路は利得の微調整ができるため、より細かい利得設定も可能となる。
図14に示す可変利得増幅器は、図1における可変利得増幅器に加えて、入力端子INと位相補正回路20との間に減衰量の可変機能を有する可変減衰器40(図14ではATTと表記)を備えている。制御回路30は、減衰量を調整する減衰量調整信号としての制御信号SC3によって可変減衰器40を制御する。
図14の可変利得増幅器において、制御回路30は、利得設定信号SC1によって増幅器10の利得を変更するとき、制御信号SC3によって可変減衰器40による減衰量の調整を行い、かつ位相調整信号SC2によって位相補正回路20による位相の調整を行う。これにより、図14に示す可変利得増幅器は、上述の実施形態と同様に、シームレスな増幅器10の利得の変更においても、増幅器10の利得の変更による出力信号の位相シフト量を小さく抑えることができる。また、位相補正回路は利得の微調整ができるため、より細かい利得設定も可能となる。
なお、図14では、可変減衰器40は、入力端子INと位相補正回路20との間に接続されるものとしたが、位相補正回路20の出力部と増幅器10の入力部との間に接続されてもよい。この場合においても、制御回路30は、利得設定信号SC1によって増幅器10の利得を変更するとき、制御信号SC3によって可変減衰器40による減衰量の調整を行い、かつ位相調整信号SC2によって位相補正回路20による位相の調整を行う。
図15に示す可変利得増幅器は、図1における可変利得増幅器に加えて、増幅器10の入出力端子間(入出力部間)に可変フィードバック回路50を備えている。制御回路30は、制御信号SC4によって可変フィードバック回路50を制御する。
図15の可変利得増幅器において、制御回路30は、利得設定信号SC1によって増幅器10の利得を変更するとき、制御信号SC4によって可変フィードバック回路50の制御を行い、かつ位相調整信号SC2によって位相補正回路20による位相の調整を行う。これにより、図15に示す可変利得増幅器は、上述の実施形態と同様に、シームレスな増幅器10の利得の変更においても、増幅器10の利得の変更による出力信号の位相シフト量を小さく抑えることができる。また、位相補正回路は利得の微調整ができるため、より細かい利得設定も可能となる。
図16に示す可変利得増幅器は、図1における可変利得増幅器に加えて、増幅器10の出力信号を受けて、その出力信号のレベルを検出する検波回路51を備えている。検波回路51は、検出した出力信号のレベルを示す検波信号SD1を制御回路30に出力する。制御回路30は、検波信号SD1に基づいて、利得設定信号SC1による増幅器10の利得の設定、および位相調整信号SC2による位相補正回路20の制御を行う。これにより、制御回路30は、増幅器10の出力信号レベルに応じた利得の変更および位相の調整が可能になる。
<第2の実施形態>
図17は第2の実施形態に係る可変利得増幅器の構成例を示す回路図である。図17に示す可変利得増幅器は、図1と比較して、入力端子INと出力端子OUTとの間に接続された第2の増幅器としての増幅器52をさらに備えている。すなわち、増幅器52と、位相補正回路20および増幅器10とが入力端子INと出力端子OUTとの間に並列に接続されている。制御回路30は、制御信号SC5によって増幅器52の動作をオンオフ制御する。なお、本実施形態では、増幅器52は利得の変更ができないものとし、可変利得増幅器は、動作させる回路を増幅器52から増幅器10に切り替えること、および利得設定信号SC1による増幅器10の利得の変更によって、可変利得増幅器の利得の変更を行うものとする。動作させる回路の切り替えは、例えば制御信号SC5と利得設定信号SC1とによって行うことができる。なお、増幅器52は利得の変更ができないものとしたがこれに限定されず、利得が可変可能に構成された増幅器を用いてもかまわない。
図18に示す可変利得増幅器は、図17に示す可変利得増幅器に加えて、入力端子INと位相補正回路20との間に可変減衰器40(図18ではATTと表記)を備えている。したがって、増幅器52と、可変減衰器40、位相補正回路20および増幅器10とが入力端子INと出力端子OUTとの間に並列に接続されている。
図18の可変利得増幅器において、動作させる回路を増幅器52から増幅器10に切り替えて利得を変更するとき、制御回路30は、制御信号SC3によって可変減衰器40の制御を行い、かつ位相調整信号SC2によって位相補正回路20による位相の調整を行う。これにより、図18に示す可変利得増幅器は、図17に示す可変利得増幅器と同様に、シームレスな利得の変更においても、増幅器10の利得の変更による出力信号の位相シフト量を小さく抑えることができる。動作させる回路の切り替えは、例えば制御信号SC5と利得設定信号SC1とによって行うことができる。なお、増幅器52は利得の変更ができないものとしたがこれに限定されず、利得が可変可能に構成された増幅器を用いてもかまわない。
(可変利得増幅器の利得変更に係る位相の調整)
第2の実施形態に係る位相調整の動作について、図19および図20を用いて説明する。
図19は、図18の可変利得増幅器において、位相補正回路20および可変減衰器40の構成例を詳細に示した図である。図19に示すように、可変減衰器40は可変抵抗アテネータ27を有している。位相補正回路20は、可変減衰器40の出力端子と増幅器10の入力端子との間に接続された第1の可変容量としての可変容量25と、増幅器10の入力端子とグランドとの間に接続された第2の可変容量としての可変容量26とを備えている。それ以外の構成については図17の可変利得増幅器と同様であり、ここではその詳細な説明を省略する。なお、可変容量25および可変容量26は、位相補正回路20としての動作と、可変減衰器40の可変容量アテネータとしての動作とをかねることができる。
図20は、図19において、動作させる回路を増幅器52から増幅器10に切り替えることによって利得を変更する場合における回路の切り替え前後の可変利得増幅器の位相シフト量を示している。図20は入力周波数が600MHzのときの例を示している。図20において、“AGCMODE”はオートゲインコントローラのモード(利得制御の設定モード)を示しており、“with cal”は動作させる回路を切り替えるときに位相補正回路20による位相の調整を行ったときの位相シフト量を示しており、“without cal”は動作させる回路を切り替えるときに位相補正回路20による位相の調整を行なわなかった場合の位相シフト量を示している。
まず、図20の期間Aは、動作させる回路が増幅器52であり、増幅器10は動作していない。具体的には、期間Aでは増幅器52の可変負荷抵抗のスイッチを制御して利得を切り替えている。この期間Aにおいて、可変負荷抵抗のみを制御して利得を変更したときの位相シフト量(without cal)は、図20の様にAGCMODEが大きくなるにしたがって(とくにAGCMODE6〜7)、大きくなっている。一方、増幅器52の可変負荷抵抗と位相補正回路20との両方を制御して利得を変更したときの位相シフト量(with cal)は、図11での説明と同様に、位相シフトは±3°以内になっている。
次に、AGCMODE8において、制御回路30は、動作させる回路を増幅器52から増幅器10に切り替える。したがって、図20の期間Bは、動作させる回路が増幅器10であり、増幅器52は動作していない。この期間Bでは、位相補正回路20による位相の調整を行わなかった場合(without cal)、増幅器52から増幅器10への切り替え時(AGCMODE7から8への切り替え時)において、可変利得増幅器の位相シフト量が大きくなっている。一方で、位相補正回路20による位相の調整を行った場合(with cal)、この切り替え時における可変利得増幅器の位相シフト量の増大を抑制することができる。具体的には、位相シフトを±3°以内に小さく抑えることができる。
以上のように、並列に接続された増幅器を切り替えることによって可変利得増幅器の利得を変更する場合においても、切り替え後の増幅器10に入力される信号に対して位相補正回路20による位相の調整を行うことにより、利得の変更による出力信号の位相シフト量を小さく抑えることができる。また、動作させる回路を増幅器52から増幅器10に切り替えたときに位相調整信号SC2によって位相補正回路20の調整をしているため、シームレスな増幅器の利得の変更においても、出力信号の位相シフトを小さく抑えることができる。また、このとき消費電力の増大、および利得誤差の発生や歪み劣化の発生の問題は生じない。また、位相補正回路は利得の微調整ができるため、より細かい利得設定も可能となる。
なお、増幅器10,52の周波数帯域は、特に40MHz以上であり、かつ1GHz以下である場合において、出力信号の位相シフトを有効に小さく抑えることができる。ただし、上記の周波数帯域は40MHz以上であり、かつ1GHz以下に限定されない。
また、第2の実施形態では、2個の増幅器10,52が並列に接続される例について説明したが、増幅器が3個以上並列に接続された場合においても、同様の構成により可変利得増幅器の利得の変更による出力信号の位相シフト量を小さく抑えることができる。より具体的には、並列に接続する各増幅器の前段に位相補正回路を設けて、動作させる回路を切り替えるときに、制御回路から増幅器の前段に設けた位相補正回路に位相調整信号を送信して位相を調整すればよい。
また、第2の実施形態では、増幅器52の動作の制御は制御信号SC5によって行うものとしたが、利得設定信号SC1を用いて、増幅器10と増幅器52の両方を制御するようにしてもよい。
また、第1および第2の実施形態において、制御回路30から出力される信号はまとめることが可能であり、制御回路30が1つの信号を用いて各回路を制御するようにしてもかまわない。
<適用例>
図21は上記の各実施形態に係る可変利得増幅器をチューナシステムに適用した例を示す図である。
図21に示すように、アンテナ90はRF信号を受信し、受信した信号を上述の各実施形態に係る可変利得増幅器を有するRF信号処理回路91に出力する。RF信号処理回路91は、アンテナ90から受けたRF信号の信号強度を調整する。ミキサ92は、PLL(Phase Locked Loop)93から受けた局部発振信号と、RF信号処理回路91によって信号強度が調整されたRF信号とを受け、このRF信号をベースバンド信号に変換して、出力する。ローパスフィルタ(以下LPFと称する)は、ミキサ92から出力されたベースバンド信号の不要な高周波成分を取り除く。アナログデジタル変換器(以下ADCと称する)95は、LPF94の出力信号を受け、デジタル信号に変換して、DSP(Digital Signal Processor)96に出力する。DSP96は、ADC95から受けたデジタル信号に基づいて、復調処理などを行う。
例えば、RF信号処理回路91が図14の可変利得増幅器を有する場合、アンテナ90からRF信号処理回路91に入力された信号を可変減衰器40が受け、増幅器10から出力された信号がRF信号処理回路91からミキサ92に出力される。なお、上記のRF信号処理回路91が図14の可変利得増幅器を有する例において、アンテナ90と可変減衰器40との間や増幅器10とミキサ92との間に別の回路を有していてもよい。また、RF信号処理回路91は、図14以外の可変利得増幅器を有していてもよい。
なお、各実施形態に係る可変利得増幅器において、制御回路30に代えて、DSP96が増幅器10の利得の変更および位相補正回路20の制御を行うようにしてもかまわない。また、DSP96では、ADC95から受けたデジタル信号に基づいてRF信号の入力信号レベルを検出することが可能であり、DSP96または各実施形態に係る可変利得増幅器の制御回路30がDSP96によって検出された入力信号レベルに基づいて、増幅器10の利得を制御するようにしてもよい。
また、上記の各実施形態は組み合わせて使用することが可能である。例えば、図16の検波回路51を図14や図17に示す可変利得増幅器に適用してもよい。
本発明では、広い可変利得レンジが必要な可変利得増幅器において、シームレスな利得の変更を行った場合においても、利得の切り替え前と切り替え後の位相誤差を小さく抑えることができ、良好な搬送波対雑音比を得ることができる。したがって、例えば無線通信の受信システム、TVチューナ、携帯電話の端末等として有用である。
10 増幅器
11 トランジスタ
12 可変負荷抵抗(可変抵抗)
13 トランジスタ
15 トランジスタ
16 可変ソース抵抗(可変抵抗)
20 位相補正回路
21,22 可変容量
23 可変容量(第1の可変容量)
24 可変容量(第2の可変容量)
25 可変容量(第1の可変容量)
26 可変容量(第2の可変容量)
27 可変抵抗アテネータ
30 制御回路
40 可変減衰器
50 可変フィードバック回路
51 検波回路
52 増幅器(第2の増幅器)
81−1〜81−n トランジスタスイッチ(第2のスイッチ)
83−1〜83−m トランジスタスイッチ(第1のスイッチ)
90 アンテナ
91 RF信号処理回路
92 ミキサ
95 ADC(アナログデジタル変換器)
SC1 利得設定信号
SC2 位相調整信号
SC3 制御信号(減衰量調整信号)
SC5 制御信号(利得設定信号)

Claims (18)

  1. 入力信号の位相を調整する位相補正回路と、
    可変利得機能を有し、前記位相補正回路によって位相調整された信号を増幅する増幅器と、
    利得の変更のとき、利得を設定する利得設定信号によって前記増幅器の利得を設定し、かつ当該設定する利得に応じた位相調整信号によって前記位相補正回路による位相調整量を制御する制御回路とを備えている
    ことを特徴とする可変利得増幅器。
  2. 請求項1記載の可変利得増幅器において、
    前記位相補正回路は、前記増幅器の入力部と、グランドとの間に接続された可変容量を有しており、
    前記制御回路は、前記位相調整信号によって前記可変容量の容量値を変えることによって、前記位相補正回路による位相調整量を制御する
    ことを特徴とする可変利得増幅器。
  3. 請求項1記載の可変利得増幅器において、
    前記位相補正回路は、一端に前記入力信号を受け、他端が前記増幅器の入力部に接続された可変容量を有しており、
    前記制御回路は、前記位相調整信号によって前記可変容量の容量値を変えることによって、前記位相補正回路による位相調整量を制御する
    ことを特徴とする可変利得増幅器。
  4. 請求項1記載の可変利得増幅器において、
    前記位相補正回路は、
    一端に前記入力信号を受け、他端が前記増幅器の入力部に接続された第1の可変容量と、
    前記増幅器の入力部と、グランドとの間に接続された第2の可変容量とを有しており、
    前記制御回路は、前記位相調整信号によって前記第1および第2の可変容量のうちの少なくともいずれか一方の容量値を変えて、前記位相補正回路による位相調整を制御する
    ことを特徴とする可変利得増幅器。
  5. 請求項1記載の可変利得増幅器において、
    前記増幅器は、前記位相調整された信号を受けるトランジスタと、当該トランジスタの出力に設けられた可変負荷抵抗を有しており、
    前記制御回路は、前記利得設定信号によって前記可変負荷抵抗の抵抗値を変えることによって、前記増幅器の利得を変更する
    ことを特徴とする可変利得増幅器。
  6. 請求項1記載の可変利得増幅器において、
    前記増幅器は、前記位相調整された信号を受け、トランスコンダクタンスを可変可能に構成されたトランジスタを有しており、
    前記制御回路は、前記利得設定信号によって前記トランジスタのトランスコンダクタンスを変えることによって、前記増幅器の利得を変更する
    ことを特徴とする可変利得増幅器。
  7. 請求項1記載の可変利得増幅器において、
    前記増幅器は、前記位相調整された信号を受けるトランジスタと、当該トランジスタのソースに設けられた可変抵抗を有しており、
    前記制御回路は、前記利得設定信号によって前記可変抵抗の抵抗値を変えることによって、前記増幅器の利得を変更する
    ことを特徴とする可変利得増幅器。
  8. 請求項1記載の可変利得増幅器において、
    減衰量の可変機能を有し、前記入力信号を減衰する可変減衰器を備えており、
    前記位相補正回路は、前記可変減衰器の入力又は出力信号の位相を調整するものであり、
    前記制御回路は、利得の変更のとき、前記増幅器の利得の設定、および前記位相補正回路による位相調整量の制御に加えて、減衰量を調整する減衰量調整信号によって前記可変減衰器の減衰量を制御する
    ことを特徴とする可変利得増幅器。
  9. 請求項1記載の可変利得増幅器において、
    前記増幅器の出力部と前記増幅器の入力部との間に接続されたフィードバック回路を備えており、
    前記制御回路は、前記利得の変更のとき、前記増幅器の利得の設定、および前記位相補正回路による位相調整量の制御に加えて、前記フィードバック回路の制御を行う
    ことを特徴とする可変利得増幅器。
  10. 請求項1記載の可変利得増幅器において、
    前記位相補正回路の入力部と、前記増幅器の出力部との間に、1つの、または並列に接続されたk個(kは2以上の整数)の第2の増幅器又は可変増幅器を備えており、
    前記制御回路は、利得の変更のとき、前記増幅器と前記第2の増幅器の中のいずれかを動作させるかを制御可能に構成されている
    ことを特徴とする可変利得増幅器。
  11. 請求項8記載の可変利得増幅器において、
    前記可変減衰器の入力部と、前記増幅器の出力部との間に、1つの、または並列に接続されたk個(kは2以上の整数)の第2の増幅器又は可変増幅器を備えており、
    前記制御回路は、前記利得の変更のとき、前記増幅器と前記第2の増幅器の中のいずれかを動作させるかを制御可能に構成されている
    ことを特徴とする可変利得増幅器。
  12. 請求項8記載の可変利得増幅器において、
    前記可変減衰器は、可変抵抗アテネータおよび可変容量アテネータのうちの少なくともいずれか一方を備えている
    ことを特徴とする可変利得増幅器。
  13. 請求項1記載の可変利得増幅器において、
    前記増幅器は、離散的に利得が設定できるように構成されており、かつ当該離散的な利得をオンオフ制御により切り替える第1のスイッチを備えており、
    前記位相補正回路は、離散的な位相調整値が設定できるように構成されており、かつ当該離散的な位相調整値をオンオフ制御により切り替える第2のスイッチを備えており、
    前記制御回路は、前記利得の変更のとき、前記利得設定信号によって前記第1のスイッチをオンオフ制御して前記増幅器の利得を変更し、かつ前記位相調整信号によって前記第2のスイッチをオンオフ制御して、前記位相補正回路による位相調整を制御する
    ことを特徴とする可変利得増幅器。
  14. 請求項1記載の可変利得増幅器において、
    前記増幅器の入力信号はデジタルテレビ放送サービスの信号であり、OFDM変調方式で多値化され、周波数帯域は、40MHz以上であり、かつ1GHz以下である
    ことを特徴とする可変利得増幅器。
  15. 請求項1記載の可変利得増幅器において、
    MOSトランジスタによって構成されている
    ことを特徴とする可変利得増幅器。
  16. 請求項1記載の可変利得増幅器において、
    前記可変利得増幅器の出力信号レベルを検出する検波回路を備えており、
    前記制御回路は、前記検波回路によって検出された出力信号レベルに応じて、前記増幅器の利得を設定する
    ことを特徴とする可変利得増幅器。
  17. 請求項1記載の可変利得増幅器を備えている
    ことを特徴とするチューナシステム。
  18. 請求項17記載のチューナシステムにおいて、
    RF信号を受けるアンテナと、
    請求項1記載の可変利得増幅器を有しており、前記アンテナから受けたRF信号の信号強度を調整するRF信号処理回路と、
    前記RF信号処理回路から出力されたRF出力信号を受け、当該RF出力信号をベースバンド信号に変換するミキサと、
    前記ミキサから出力されたベースバンド信号を受け、デジタル変換するアナログデジタル変換器とを備えており、
    前記制御回路は、前記アナログデジタル変換器のデジタル変換後の信号に基づいて、前記可変利得増幅器の利得を変更する
    ことを特徴とするチューナシステム。




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