JPWO2014068803A1 - ネットワーク端末、通信方法、及び、プログラム - Google Patents

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Abstract

ネットワーク端末(1)の通信相手装置(201)と通信経路を通じて通信する通信部(12)と、通信経路を維持するための通信パケットを、所定の間隔ごとの送信タイミングに通信相手装置(201)に送信させるように、通信部(12)を制御する制御部(11)とを備え、制御部(11)は、さらに、ネットワーク端末(1)の状態が変化した場合に、送信タイミングとは異なる時刻であっても、ネットワーク端末(1)の状態を示す状態情報を含む通信パケットである情報パケットを、通信経路を通じて通信相手装置(201)に送信させるように通信部(12)を制御する。

Description

本開示は、ネットワーク端末、通信方法、及び、プログラムに関する。
特許文献1は、LANとインターネットが接続されたネットワーク環境において、インターネット側のサーバからLAN側の端末に任意のタイミングで接続できる通信システムを開示する。この通信システムを構成する機器は、定期的にサーバに対して通信パケットを送信する。これにより、サーバは、NAT(Network Address Translation)機器またはNAPT(Network Address Port Translation)機器を超えて、端末との通信をすることができる。
特開2004−120547号公報
本開示は、より少ない通信量で端末状態に応じたデータを取得するのに有効なネットワーク端末を提供する。
本開示におけるネットワーク端末は、前記ネットワーク端末の通信相手装置と通信経路を通じて通信する通信部と、前記通信経路を維持するための通信パケットを、所定の間隔ごとの送信タイミングに前記通信相手装置に送信させるように、前記通信部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、さらに、前記ネットワーク端末の状態が変化した場合に、前記送信タイミングとは異なる時刻であっても、前記ネットワーク端末の状態を示す状態情報を含む前記通信パケットである情報パケットを、前記通信経路を通じて前記通信相手装置に送信させるように前記通信部を制御する。
本開示におけるネットワーク端末は、より少ない通信量で端末状態に応じたデータを取得するのに有効である。
図1は、実施の形態1におけるネットワーク端末を含むネットワーク構成図である。 図2は、実施の形態1におけるネットワーク端末の構成を示すブロック図である。 図3は、実施の形態1における通信パケットの構成を示す概念図である。 図4は、実施の形態1におけるネットワーク端末の定期的な通信パケット送信処理のフローチャートである。 図5は、実施の形態1におけるネットワーク端末の端末状態変化時のパケット送信処理のフローチャートである。 図6は、実施の形態1におけるサーバの端末状態更新処理のフローチャートである。 図7は、実施の形態1におけるネットワーク端末とサーバとの通信のシーケンス図である。 図8は、実施の形態2におけるネットワーク端末を含むネットワーク構成図である。 図9は、実施の形態2におけるネットワーク端末の構成を示すブロック図である。 図10は、実施の形態2におけるネットワーク端末の端末状態変化時のパケット送信処理のフローチャートである。 図11は、実施の形態2におけるネットワーク端末の送信保留解除時のパケット送信処理のフローチャートである。 図12は、実施の形態2におけるネットワーク端末とサーバとの通信のシーケンス図である。 図13は、実施の形態2における端末状態情報の構成を示す概念図である。 図14は、実施の形態2における通信パケットのパケットフォーマットを示す図である。 図15は、実施の形態3におけるネットワーク端末の構成を示すブロック図である。 図16は、実施の形態3におけるネットワーク端末の端末状態変化時のパケット送信処理のフローチャートである。 図17は、実施の形態3におけるネットワーク端末の送信禁止解除時のパケット送信処理のフローチャートである。 図18は、実施の形態3におけるネットワーク端末とサーバとの通信のシーケンス図である。 図19は、実施の形態1〜3におけるネットワーク端末の別の構成を示すブロック図である。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、出願人は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
まず、本開示により解決される課題について詳細に説明する。
インターネットに接続された機器間で通信を行う場合、世界中で一意に割当てられたグローバルIPアドレスが用いられる。一方で、インターネットに直接接続されないLAN(Local Area Network)においては、LAN内でのみ一意なプライベートIPアドレスが使用される傾向にある。しかし、プライベートIPアドレスを有するLAN内の端末と、グローバルIPアドレスを有するインターネット上の機器とは、アドレス体系が異なるので、直接に通信することはできない。そこで、LANとインターネットとを中継するルータが、NAT(Network Address Translation)機能またはNAPT(Network Address Port Translation)機能を用いて、グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスとの相互変換を行うことで、LAN内の端末とインターネット上の機器との通信が可能となる。
以下、NAPT機能の動作について説明する。NAPT機能を有するルータは、LAN内の端末からインターネット上の機器宛の通信パケットを受け取ったら、LAN内の端末に相当する(プライベートIPアドレス、ポート番号)と、インターネット上の機器に対応する(グローバルIPアドレス、ポート番号)とをペアにした変換テーブル(以下、「NATテーブル」と称す)を作成する。また、当該ルータは、インターネット上の機器から通信パケットを受け取ったら、通信パケット内の送信先の(グローバルIPアドレス、ポート番号)を参照し、内容が一致するNATテーブルのエントリが存在するか否かを判定する。ここで、当該エントリが存在すれば、ルータは、(グローバルIPアドレス、ポート番号)とペアになっているプライベートIPアドレスを有するLAN内の端末に、この通信パケットを転送する。一方、当該エントリが存在しなければ、ルータはこの通信パケットを破棄する。
一般的に、NATテーブルは、NAPT機能を有するルータのメモリに保持される。メモリの容量には限りがあるため、使用されないNATテーブルは時間経過とともに消去される。従って、インターネット上の機器がLAN内の端末から通信パケットを受け取った後、しばらく応答を返さないでいると、NATテーブルにおけるこの通信パケットに対応するエントリが消去される。その結果、インターネット上の機器は、LAN内の端末に接続することができなくなる場合がある。
特許文献1は、LANとインターネットが接続されたネットワーク環境において、インターネット側のサーバからLAN側の端末に任意のタイミングで接続できる通信システムを開示する。この通信システムを構成する機器は、定期的にサーバに対して通信パケットを送信する。これにより、サーバは、端末に対し、NAT機器またはNAPT機器を超えた通信をすることができる。この通信を利用して、サーバから端末にデータを送ったり、別のLAN内の端末がサーバ経由で当該端末を操作したりすることができる。
本開示は、より少ない通信量で端末状態に応じたデータを取得するのに有効なネットワーク端末を提供する。
本開示におけるネットワーク端末は、前記ネットワーク端末の通信相手装置と通信経路を通じて通信する通信部と、前記通信経路を維持するための通信パケットを、所定の間隔ごとの送信タイミングに前記通信相手装置に送信させるように、前記通信部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、さらに、前記ネットワーク端末の状態が変化した場合に、前記送信タイミングとは異なる時刻であっても、前記ネットワーク端末の状態を示す状態情報を含む前記通信パケットである情報パケットを、前記通信経路を通じて前記通信相手装置に送信させるように前記通信部を制御する。
これによれば、ネットワーク端末は、通信経路を維持する機能を有する通信パケットを定期的に送信(定期送信)するとともに、ネットワーク端末の状態が変化した場合には、通信経路を維持しかつネットワーク端末の状態を通知する機能を有する情報パケットを送信する。通信経路は、通信パケット又は情報パケットが通過すると、その後、所定時間維持される。所定時間以内に次の通信パケット又は情報パケットが通過するように所定時間を設定することにより、所定時間より長い長期間にわたって通信経路が維持される。ネットワーク端末の状態の変化がない場合には、定期的に送信される通信パケットによってこの通信経路が維持される。一方、ネットワーク端末の状態の変化がある場合には、通信経路を維持する機能をも有する情報パケットによって、通信経路が維持されるとともに、ネットワーク端末の状態の変化が通信相手装置に通知される。ネットワーク端末は、ネットワーク端末の状態変化後すぐに通信相手装置に通知するので、状態変化後にネットワーク端末の状態に応じたデータを通信相手装置から取得することができる。
従来技術によれば、ネットワーク端末の状態の変化があった後には、前回の通信パケット送信時刻から定期送信の時間間隔が経過した時点で通信パケットが送信される。これに対し、本開示におけるネットワーク端末によれば、ネットワーク端末の状態の変化があった後には、情報パケット送信時刻から定期送信の時間間隔が経過するまでの間、次の通信パケットの送信をする必要がないので、従来技術による場合と比較して通信パケットの送信量を減らすことができる。よって、ネットワーク端末は、より少ない通信量で端末状態に応じたデータを取得することができる。
また、前記制御部は、前記通信部が前記情報パケットを送信した場合に、前記通信部が前記情報パケットを送信した時刻を起点として、前記所定の間隔ごとの前記通信パケットの送信タイミングを新たに決定する。
これによれば、ネットワーク端末は、情報パケットを送信した後、情報パケット送信時刻から定期送信の時間間隔が経過した時点で通信パケットを送信する。従来技術によれば、この時点よりも前に通信パケットを送信する必要がある。よって、ネットワーク端末は、通信量をより少なくすることができる。
また、前記制御部は、前記情報パケットを前記通信部が送信してから所定の保留時間が経過するまでの保留期間に前記ネットワーク端末の状態が変化した場合に、前記保留期間における前記ネットワーク端末の状態を示す前記状態情報を含めた前記情報パケットを前記保留期間が経過した後に送信させるように、前記通信部を制御する。
これによれば、ネットワーク端末は、保留期間中のネットワーク端末の状態の変化を、保留期間経過後に通信パケット(情報パケット)に含めて送信することができる。特に、ネットワーク端末の状態が短時間で多くの回数変化する場合に、通信パケットの送信数を少なくする効果が大きい。よって、ネットワーク端末は、通信量をより少なくすることができる。
また、前記制御部は、前記保留期間が経過した後に、前記保留期間における前記ネットワーク端末の状態の履歴を示す前記状態情報を含めた前記情報パケットを送信させるように、前記通信部を制御する。
これによれば、ネットワーク端末は、保留期間内のネットワーク端末の状態の変化の履歴を、保留期間経過後にまとめて通信パケット(情報パケット)に含めて送信することができる。このようにすると、通信相手装置は、状態の変化に関する情報をより詳細に得ることができる。
また、前記制御部は、前記保留期間が経過した後の前記ネットワーク端末の状態が、前記保留期間が経過する前の前記ネットワーク端末の状態と一致する場合に、前記通信部による前記情報パケットの送信を禁止する。
これによれば、ネットワーク端末は、保留期間後の通信パケット(情報パケット)を送信しない。よって、ネットワーク端末は、通信量をより少なくすることができる。
また、前記制御部は、前記通信相手装置が指定する保留時間を前記保留時間として用いて制御する。
これによれば、通信相手装置が主導的に、ネットワーク端末の保留時間を指定することができ、ネットワークにおける通信パケット量をより少なくすることができる。
また、前記制御部は、前記ネットワーク端末の状態が変化してから所定の禁止時間が経過するまでの禁止期間に前記情報パケットの送信を禁止し、前記禁止期間における前記ネットワーク端末の状態を示す前記状態情報を含めた前記情報パケットを前記禁止期間が経過した後に送信させるように、前記通信部を制御する。
これによれば、ネットワーク端末は、禁止期間中のネットワーク端末の状態の変化を、禁止期間経過後に通信パケット(情報パケット)に含めて送信することができる。特に、ネットワーク端末の状態が短時間で多くの回数変化する場合に、通信パケットの送信数を少なくする効果が大きい。しかも、状態変化の直後に通信パケット(情報パケット)を送信することもないので、通信パケットの送信数を少なくする効果がより大きい。よって、ネットワーク端末は、通信量をより少なくすることができる。
また、前記制御部は、前記禁止期間が経過した後に、前記禁止期間における前記ネットワーク端末の状態の履歴を示す前記状態情報を含めた前記情報パケットを送信させるように、前記通信部を制御する。
これによれば、ネットワーク端末は、禁止期間内のネットワーク端末の状態の変化の履歴を、禁止期間経過後にまとめて通信パケット(情報パケット)に含めて送信することができる。このようにすると、通信相手装置は、状態の変化に関する情報をより詳細に得ることができる。
また、前記制御部は、前記禁止期間が経過した後の前記ネットワーク端末の状態が、前記禁止期間が経過する前の前記ネットワーク端末の状態と一致する場合に、前記通信部による前記情報パケットの送信を禁止する。
これによれば、ネットワーク端末は、禁止期間が経過した後のネットワーク端末の状態が、禁止期間が経過する前のネットワーク端末の状態と一致する場合に、禁止期間後の通信パケット(情報パケット)を送信しない。よって、ネットワーク端末は、通信量をより少なくすることができる。
また、前記制御部は、前記通信相手装置が指定する禁止時間を前記禁止時間として用いて制御する。
これによれば、通信相手装置が主導的に、ネットワーク端末の禁止時間を指定することができ、ネットワークにおける通信パケット量をより少なくすることができる。
また、前記ネットワーク端末は、さらに、放送チャンネルの放送を受信する放送受信部を備え、前記通信部は、前記放送受信部の前記放送チャンネルを示す情報を前記端末状態として前記情報パケットを送信する。
これによれば、ネットワーク端末が受信する放送チャンネルの情報を状態情報として通信相手装置に送信することができる。
また、前記通信部は、さらに、前記ネットワーク端末の状態に応じて前記通信相手装置が送信する広告コンテンツを受信し、前記ネットワーク端末は、さらに、前記広告コンテンツを表示する表示部を備える。
これによれば、ネットワーク端末は、ネットワーク端末の状態に応じてサーバが指定した広告コンテンツを受信して表示することができる。
また、前記ネットワーク端末は、さらに、前記ネットワーク端末の位置情報を取得する位置情報取得部を備え、前記通信部は、前記位置情報を前記状態情報として前記情報パケットを送信し、かつ、前記位置情報に応じて前記通信相手装置が送信する前記広告コンテンツを受信する。
これによれば、ネットワーク端末は、ネットワーク端末の位置情報に応じてサーバが指定した広告コンテンツを受信して表示することができる。
また、前記ネットワーク端末は、さらに、前記ネットワーク端末の周辺に存在する人の属性を示す属性情報、または、前記ネットワーク端末の周辺環境を示す環境情報を取得するセンサを備え、前記通信部は、前記属性情報および前記環境情報のうち少なくとも一方を前記状態情報として前記情報パケットを送信する。
これによれば、ネットワーク端末の周囲の状況、又は、周囲の人の状況に応じてサーバが指定した広告コンテンツを受信して表示することができる。
また、前記通信経路上には、NAT(Network Address Translation)機能を有するルータが配置されており、前記通信部は、前記通信パケットまたは前記情報パケットを、前記ルータを通じて前記通信相手装置に送信することで、前記ルータにおけるNATテーブルを維持することによって、前記通信経路を維持する。
これによれば、ネットワーク端末は、通信経路上にあるルータのNATテーブルを維持することで、通信相手装置との通信経路を維持することができる。
(実施の形態1)
以下、図1〜7を用いて、実施の形態1について説明する。
[1−1.構成]
[1−1−1.ネットワーク接続構成]
図1は、実施の形態1におけるネットワーク端末100を含むネットワーク構成図である。図1は、本実施の形態におけるネットワーク端末100をネットワークに接続した際の状態を示している。
ネットワーク端末100は、サーバ300と通信する端末である。ネットワーク端末100は、ルータ400およびインターネット回線網200を介してサーバ300と接続可能である。ネットワーク端末100は、プライベートIPアドレスを有する。
サーバ300は、ネットワーク端末100に配信するコンテンツ310(メッセージ又は広告データ等)を保持するサーバである。コンテンツ310には、送信条件311が設定されている。例えば、送信条件311は、「送信時刻=9/26 12:00、視聴ch=BS909」であり、「9月26日の12時に、BSの909チャンネルを視聴中の端末に送信する」ことを意味する。サーバ300は、コンテンツ310がサーバ300に登録された時などに、コンテンツ310の送信条件311を確認しておき、その後、送信条件311に合致した端末状態を有するネットワーク端末100にコンテンツ310を提供する。送信条件のないコンテンツは、端末状態によらずに提供することもある。サーバ300は、グローバルIPアドレスを有する。なお、サーバ300は、ネットワーク端末100の通信相手装置に相当する。
また、サーバ300は、ネットワーク端末100から通信パケットを受信すると、その通信パケットに含まれる(機器ID、送信元アドレス、送信元ポート)を端末情報320として保存する。ここで、機器IDは、サーバ300において、ネットワーク端末100を一意に特定することができる識別子である。送信元アドレスと送信元ポートとは、それぞれ、NAT機能またはNAPT機能によってルータ400が通信パケットに割当てたグローバルIPアドレスとポート番号とである。なお、通信パケットに端末状態が含まれている場合には、その端末状態も、端末情報320の一部として機器IDに紐づけて保存する。
ルータ400は、ネットワーク端末100と、インターネット回線網200とに接続されており、ネットワーク端末100が送信した通信パケットをインターネット回線網200へ送信し、かつ、インターネット回線網200から受信するネットワーク端末100あての通信パケットをネットワーク端末100へ送信する。また、ルータ400は、NAT機能またはNAPT機能を有し、ネットワーク端末100が用いるプライベートIPアドレスと、インターネット回線網200で用いられるグローバルIPアドレスとを対応づけたエントリをNATテーブルに保持する。そして、ルータ400が通信パケットを転送すると、その通信パケットに対応するNATテーブルのエントリを更新する。一方、所定時間更新されないエントリは削除される。また、ルータ400は、エントリを用いて、プライベートIPアドレスと、グローバルIPアドレスとを相互に変換する。
インターネット回線網200は、ルータ400とサーバ300との間で通信される通信パケットを転送する回線網(ネットワーク)である。インターネット回線網200上では、グローバルIPアドレス体系が用いられる。
[1−1−2.ネットワーク端末の構成]
図2は、本実施の形態におけるネットワーク端末100の構成を示すブロック図である。ネットワーク端末100は、通信モジュール110と、チューナー120と、タイマー130と、リモコン受信部140と、映像出力IF150と、不揮発性メモリ160と、マイクロコンピュータ170とを備える。
通信モジュール110は、LAN等のネットワーク180に接続され、ネットワーク180を通じて別の装置と通信する。通信モジュール110による通信の通信先及び通信内容は、マイクロコンピュータ170により指示される。
チューナー120は、テレビ放送などからの放送信号を受信し、映像出力IF150にて出力可能な形式に変換し、映像出力IF150に出力する。チューナー120がどのチャンネルを受信するかは、マイクロコンピュータ170により指示される。チューナー120は、方送受信部に相当する。
タイマー130は、ソフトウェア又はハードウェアで実装され、設定された時刻にマイクロコンピュータ170へ割り込みを発生する。タイマー130への時刻設定は、マイクロコンピュータ170が行う。
リモコン受信部140は、ユーザによるリモコン操作の信号を受信する。リモコン受信部140は、ユーザによりリモコンのどのキーが押されたかをマイクロコンピュータ170に通知する。
不揮発性メモリ160は、サーバアドレス161と、機器ID162と、パケット送信間隔163とを保持する記憶装置である。サーバアドレス161は、サーバを一意に特定することができる識別子であり、例えば、サーバ300のドメインネームおよびポート番号である。ドメインネームの代わりに、サーバ300のグローバルIPアドレスを用いてもよい。機器ID162は、ネットワーク端末100を一意に特定することができる識別子である。パケット送信間隔163は、ルータ400のNATテーブルを維持するために定期的にサーバへ送信する通信パケットの送信間隔である。パケット送信間隔163がルータ400のNATテーブル維持時間よりも短い時間であれば、通信パケットの送信間隔より長い時間、ルータ400のNATテーブルを維持することができる。
マイクロコンピュータ170は、ソフトウェアまたはファームウェアで記載されたコンピュータプログラムにしたがって、ネットワーク端末100全体を制御する。マイクロコンピュータ170は、リモコン受信部140からリモコンのチャンネルキーが押されたことを通知されると、チューナー120が指示されたチャンネルに選局するように、チューナー120を制御する。通信モジュール110がネットワーク180に接続されていると、マイクロコンピュータ170は、不揮発性メモリ160からサーバアドレス161および機器ID162を読み取り、サーバ300へ送信するための通信パケット190を生成する。そして、マイクロコンピュータ170は、通信モジュール110に通信パケット190の送信を要求する。通信パケット190の生成および送信要求は、パケット送信間隔163ごとに定期的に行われる。また、マイクロコンピュータ170は、通信モジュール110を介してサーバ300からコンテンツ(例えば、広告コンテンツ)を受け取り、受け取ったコンテンツを必要に応じて加工又は変換した後に映像出力IF150へ出力する。
映像出力IF150は、チューナー120が出力した放送信号を映像として出力する。また、映像出力IF150は、マイクロコンピュータ170がコンテンツを出力した場合には、そのコンテンツを映像として出力する。
図3は、本実施の形態における通信パケット190の構成を示す概念図である。図3の(a)に示されるように、通信パケット190は、送信元アドレス191と、送信先アドレス192と、送信元ポート193と、送信先ポート194と、ペイロード195とを含む。ペイロード195は、機器ID196と、端末状態情報197とを含む。
また、図3の(b)に示されるように、端末状態情報197は、端末状態の種類198と端末状態199とを含む。端末状態の種類198は、端末の状態を示す情報であり、例えば、視聴中チャンネルを示す値、カメラにより人物を認識した結果得られる人の属性情報、又は、周辺環境をセンサで取得した結果得られる環境情報など様々ある。以下では、端末状態の種類198として、視聴中チャンネルを示す値を用いる例を説明する。端末状態情報197をネットワーク端末100がどう記載し、サーバ300がどう解釈するかは、ネットワーク端末100及びサーバ300間で取り決められるものとする。なお、端末状態情報197は、何ら情報を含まない場合もある。なお、端末状態情報197は、「ネットワーク端末の状態を示す状態情報」に相当する。
[1−2.動作]
以上のように構成されたネットワーク端末100及びサーバ300について、その動作を以下で説明する。ネットワーク端末100は、定期的に通信パケット送信処理を行うとともに、端末状態変化時に通信パケット送信処理を行う。サーバ300は、通信パケット受信時に端末状態更新処理を行う。以下、それぞれの動作について詳細に説明する。
[1−2−1.ネットワーク端末の定期的なパケット送信処理]
図4は、本実施の形態におけるネットワーク端末100の定期的な通信パケットの送信処理のフローチャートである。
マイクロコンピュータ170がタイマー130からパケット送信要求割り込みを受け取ると、図4に示されるフローチャートの処理を開始する。
まず、マイクロコンピュータ170は、通信パケットを生成する(ステップS11)。
次に、マイクロコンピュータ170は、ステップS11で生成した通信パケットを送信するよう通信モジュール110に要求する。通信モジュール110は、マイクロコンピュータ170からの要求を受けたら、サーバ300に通信パケットを送信する(ステップS12)。
次に、マイクロコンピュータ170は、不揮発性メモリ160からパケット送信間隔163を取得し、現在時刻にパケット送信間隔163を加算することで次の通信パケットの送信時刻を算出する(ステップS13)。
次に、マイクロコンピュータ170は、ステップS13で算出した送信時刻になったらパケット送信要求割り込みが入るように、タイマー130に次の通信パケットの送信時刻を設定する(ステップS14)。
なお、マイクロコンピュータ170は、ステップS11で生成した通信パケットに、現在の視聴チャンネルを格納しても良い。このようにすると、サーバ300は、サーバ300が保持している端末状態とネットワーク端末100の端末状態とが一致するかを定期的に検証できる。
[1−2−2.ネットワーク端末の端末状態変化時のパケット送信処理]
図5は、本実施の形態におけるネットワーク端末100の端末状態変化時の通信パケット(情報パケット)の送信処理のフローチャートである。
まず、マイクロコンピュータ170は、チューナー120の選局に成功(すなわち、端末状態が変化)したら、通信パケットを生成する(ステップS21)。
次に、マイクロコンピュータ170は、現在の視聴チャンネルを示す情報を通信パケットの端末状態情報197に格納する(ステップS22)。
次に、ステップS12と同様の処理により、マイクロコンピュータ170は、サーバ300に通信パケットを送信する(ステップS23)。ここで送信される通信パケットは、端末状態情報197が含められた通信パケット(情報パケット)である。
次に、ステップS13と同様の処理により、マイクロコンピュータ170は、次の通信パケットの送信時刻を算出する(ステップS24)。
次に、マイクロコンピュータ170は、ステップS24で算出した送信時刻になったらパケット送信要求割り込みが入るように、タイマー130に次の通信パケットの送信時刻を再設定する(ステップS25)。ステップS24の終了時点では、タイマー130は、ステップS14で送信時刻が設定された状態となっている。よって、ステップS25の処理は、マイクロコンピュータ170がステップS25においてタイマー130に設定された送信時刻を再設定することにより送信時刻を修正する、と表現することもできる。
その後、ネットワーク端末100は、処理を終了する。
[1−2−3.サーバの端末状態更新処理]
図6は、本実施の形態におけるサーバ300の端末状態更新処理のフローチャートである。
まず、サーバ300は、ネットワーク端末100から通信パケット190を受信する(ステップS31)。
次に、サーバ300は、通信パケット190に端末状態199が格納されているか否かを判定する(ステップS32)。
ステップS32にて、通信パケット190に端末状態199が格納されているとサーバ300が判定した場合(ステップS32でYES)には、サーバ300は、機器ID196をキーとして端末情報320の中の端末状態を更新する(ステップS33)。
一方、ステップS32にて、通信パケット190に端末状態199が格納されていないとサーバ300が判定した場合(ステップS32でNO)には、サーバ300は、端末状態を更新しない。
[1−2−4.ネットワーク端末とサーバとの間のシーケンス]
図7は、本実施の形態におけるネットワーク端末100とサーバ300との通信のシーケンス図である。図7には、ネットワーク端末100とサーバ300との間で送受信される通信パケットの送信タイミングが示されている。
ネットワーク端末100は、不揮発性メモリ160に保持されたパケット送信間隔163で通信パケット190を定期的に送信する。また、ネットワーク端末100は、端末状態が変化した時には、前回送信からの経過時間によらず、直ちに端末状態を格納した通信パケット190Aを送信する。その後、端末状態が変化しなければ不揮発性メモリ160に保持された送信間隔で通信パケット190を定期的に送信する。
[1−3.まとめ]
以上のように、本実施の形態において、ネットワーク端末100は、NATテーブルを維持するために定期的なパケット送信処理を行うとともに、チャンネル選局等により端末状態が変化した時には直ちに端末状態を含むパケット送信処理を行う。サーバ300は、端末状態を含む通信パケットを受信したら、自らが保持している端末状態を更新する。
これにより、新しい端末状態をリアルタイムにサーバ300に知らせることができる。そのため、ネットワーク端末100は、端末状態に応じたコンテンツをサーバから得やすくなる。
また、本実施の形態において、ネットワーク端末100は、定期的なパケット送信処理においても、現在の端末状態を通信パケットに格納するようにしても良い。
これにより、サーバ300は保持している端末状態が正しいか否かを確認できる。そのため、サーバが間違った端末状態を保持していても是正され、ネットワーク端末100が端末状態に応じたコンテンツを得やすくなる。
以上のように、本実施の形態におけるネットワーク端末によれば、ネットワーク端末は、通信経路を維持する機能を有する通信パケットを定期的に送信(定期送信)するとともに、ネットワーク端末の状態が変化した場合には、通信経路を維持しかつネットワーク端末の状態を通知する機能を有する情報パケットを送信する。通信経路は、通信パケット又は情報パケットが通過すると、その後、所定時間維持される。所定時間以内に次の通信パケット又は情報パケットが通過するように所定時間を設定することにより、所定時間より長い長期間にわたって通信経路が維持される。ネットワーク端末の状態の変化がない場合には、定期的に送信される通信パケットによってこの通信経路が維持される。一方、ネットワーク端末の状態の変化がある場合には、通信経路を維持する機能をも有する情報パケットによって、通信経路が維持されるとともに、ネットワーク端末の状態の変化が通信相手装置に通知される。ネットワーク端末は、ネットワーク端末の状態変化後すぐに通信相手装置に通知するので、状態変化後にネットワーク端末の状態に応じたデータを通信相手装置から取得することができる。
従来技術によれば、ネットワーク端末の状態の変化があった後には、前回の通信パケット送信時刻から定期送信の時間間隔が経過した時点で通信パケットが送信される。これに対し、本開示におけるネットワーク端末によれば、ネットワーク端末の状態の変化があった後には、情報パケット送信時刻から定期送信の時間間隔が経過するまでの間、次の通信パケットの送信をする必要がないので、従来技術による場合と比較して通信パケットの送信量を減らすことができる。よって、ネットワーク端末は、より少ない通信量で端末状態に応じたデータを取得することができる。
また、ネットワーク端末は、情報パケットを送信した後、情報パケット送信時刻から定期送信の時間間隔が経過した時点で通信パケットを送信する。従来技術によれば、この時点よりも前に通信パケットを送信する必要がある。よって、ネットワーク端末は、通信量をより少なくすることができる。
また、ネットワーク端末が受信する放送チャンネルの情報を状態情報として通信相手装置に送信することができる。
また、ネットワーク端末は、ネットワーク端末の状態に応じてサーバが指定した広告コンテンツを受信して表示することができる。
また、ネットワーク端末は、ネットワーク端末の位置情報に応じてサーバが指定した広告コンテンツを受信して表示することができる。
また、ネットワーク端末の周囲の状況、又は、周囲の人の状況に応じてサーバが指定した広告コンテンツを受信して表示することができる。
また、ネットワーク端末は、通信経路上にあるルータのNATテーブルを維持することで、通信相手装置との通信経路を維持することができる。
(実施の形態2)
以下、図8〜14を用いて、実施の形態2について説明する。本実施の形態におけるネットワーク端末は、送信保留期間を用いてネットワーク端末の状態の変化が頻発する場合に通信量を抑制することができる。なお、実施の形態1におけるものと同様の構成要素については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する場合がある。
[2−1.構成]
[2−1−1.ネットワーク接続構成]
図8は、本実施の形態におけるネットワーク端末500を含むネットワーク構成図である。図8は、本実施の形態におけるネットワーク端末500をネットワークに接続した際の状態を示している。
ネットワーク端末500は、ルータ400およびインターネット回線網200を介してサーバ300と接続可能である。
[2−1−2.ネットワーク端末の構成]
図9は、本実施の形態におけるネットワーク端末500の構成を示すブロック図である。ネットワーク端末500は、ネットワーク端末100と同様の構成を備えるとともに、さらに、不揮発性メモリ160に送信保留時間564、及び、端末状態565を保持する。
送信保留時間564は、ネットワーク端末500が端末状態変化時に通信パケットを送信した後、通信パケットの送信を保留する時間(保留期間)である。つまり、ネットワーク端末500が端末状態変化時に通信パケットを送信した直後のタイミングに再びネットワーク端末500の端末状態が変化した場合に、当該タイミングは保留時間内であるので通信パケットの送信は行われない。仮に、ユーザが見たい番組を探して次々とチャンネルを切り替えている場合(=チャンネルザッピング中)に、チャンネルの切り替えの都度に通信パケットを送信すると、ネットワーク端末500の送信処理が増えて負荷が高くなる。さらに、インターネット回線網200およびサーバ300にも多数の通信パケットが殺到して負荷を与える。そこで、送信保留時間564を設けることにより、端末状態が高頻度に変化する状況においても負荷を抑制することができる。送信保留時間564は、ルータ400のNATテーブル維持時間よりも短い時間とする。なお、送信保留時間564は、ネットワーク端末500にあらかじめ定められた値であってもよいし、サーバ300から受信した値であってもよい。
端末状態565は、ネットワーク端末500の過去の視聴チャンネル等の情報である。端末状態565は、必要に応じてマイクロコンピュータ170により、作成、更新、又は、削除される。
また、マイクロコンピュータ170は、内部メモリを有する。マイクロコンピュータ170は、必要に応じて端末状態571と送信保留フラグ572とを内部メモリに保持する。端末状態571は、ネットワーク端末500の現在の視聴チャンネル等の情報である。送信保留フラグ572は、マイクロコンピュータ170が通信パケットの送信を保留する際に有効化されるフラグである。
[2−2.動作]
以上のように構成されたネットワーク端末500について、その動作を以下説明する。ネットワーク端末500は、定期的に通信パケット送信処理を行うとともに、端末状態変化時に通信パケット送信処理を行う。ネットワーク端末500における定期的な通信パケット送信処理は、実施の形態1におけるものと同様である。一方、ネットワーク端末500は、実施の形態1で開示した処理とは異なる方法で、送信保留時間を考慮して端末状態変化時のパケット送信処理を行う。さらに、送信保留時間の終了後に送信処理を行う。以下で、この動作について詳細に説明する。
[2−2−1.ネットワーク端末の端末状態変化時のパケット送信処理]
図10は、本実施の形態におけるネットワーク端末500の端末状態変化時のパケット送信処理のフローチャートである。
まず、マイクロコンピュータ170は、チューナー120の選局に成功(すなわち、端末状態が変化)したら、送信保留フラグ572が有効であるか否かを判定する(ステップS41)。なお、送信保留フラグ572は、保留期間内に有効になるので、当該判定において送信保留中か否かを判定する、と表現することもできる。
ステップS41で、マイクロコンピュータ170が送信保留フラグ572が有効であると判定した場合(ステップS41でYES)に、マイクロコンピュータ170は、現在の視聴チャンネルを端末状態571として保持する(ステップS42)。その後、処理を終了する。
一方、ステップS41で、マイクロコンピュータ170が送信保留フラグ572が有効でないと判定した場合(ステップS41でNO)、マイクロコンピュータ170は、通信パケットを生成する(ステップS43)。
次に、マイクロコンピュータ170は、現在の視聴チャンネルを通信パケット190の端末状態情報197に格納する(ステップS44)。
次に、マイクロコンピュータ170は、現在の視聴チャンネルを端末状態565として不揮発性メモリ160に保存する。(ステップS45)。
次に、マイクロコンピュータ170は、サーバ300に通信パケットを送信する(ステップS46)。
次に、マイクロコンピュータ170は、不揮発性メモリ160から送信保留時間564を取得し、現在時刻に送信保留時間を加算することで、送信保留終了時刻を算出する(ステップS47)。
次に、マイクロコンピュータ170は、この送信保留終了時刻になった時に送信保留終了割り込みが入るようタイマー130に設定する(ステップS48)。
次に、マイクロコンピュータ170は、処理S13と同様に次の通信パケットの送信時刻を算出する(ステップS49)。
次に、マイクロコンピュータ170は、処理S49で算出した送信時刻になったらパケット送信要求割り込みが入るように、タイマー130に次の通信パケットの送信時刻を再設定する(ステップS50)。ステップS49の終了時点では、タイマー130は、実施の形態1におけるステップS14(図4)で送信時刻が設定された状態となっている。ステップS50においてタイマー130に設定された送信時刻を再設定することにより送信時刻を修正する、と表現することもできる。
その後、ネットワーク端末500は、端末状態変化時のパケット送信処理を終了する。
[2−2−2.ネットワーク端末の送信保留解除時のパケット送信処理]
図11は、本実施の形態におけるネットワーク端末500の送信保留時間が解除された時のパケット送信処理のフローチャートである。
まず、マイクロコンピュータ170は、タイマー130から送信保留終了割り込みを受ける(ステップS51)。
次に、マイクロコンピュータ170は、不揮発性メモリ160に保持されている端末状態565と、内部メモリに保持されている端末状態571とを比較することで、保留時間の前後において端末状態の更新があったかどうかを確認する(ステップS52)。
ステップS52において、それぞれの端末状態が一致する場合(ステップS52でNO)、ネットワーク端末500の処理は終了する。一方、ステップS52において、それぞれの端末状態が一致しない場合(ステップS52でYES)、通信パケットを生成する(ステップS53)。
その後、ステップS44〜S50の処理と同様にステップS54〜S60の処理を行う。
以上で、送信保留時間が解除された時のパケット送信処理を終了する。
以上の処理によれば、ネットワーク端末500は、ネットワーク端末500の状態が変化した直後には情報パケットを送信し、その後、保留期間にはいる。そして、保留期間中にネットワーク端末500の状態変化がある場合には、保留期間が経過した後に、当該状態変化を示す情報を含む情報パケットを送信する。
[2−2−3.ネットワーク端末とサーバ間のシーケンス]
図12は、本実施の形態におけるネットワーク端末500とサーバ300との通信のシーケンス図である。図12には、ネットワーク端末500とサーバ300との間でやり取りされる通信パケットの送信タイミングが示されている。通常、ネットワーク端末500は、不揮発性メモリ160に記憶されたパケット送信間隔163で通信パケット190を定期的に送信する。また、端末状態が変化した時は直ちに端末状態を格納した通信パケット190Aを送信する。そして、通信パケット190Aを送信した直後から送信保留時間564を開始する。この送信保留時間564に端末状態が変化した場合、送信保留時間564内には通信パケットの送信は行わず、送信保留時間564を経過した後で、送信保留時間564の経過時点の端末状態を格納した通信パケット190Bを送信する。
なお、複数の送信保留期間が重なり、通信パケットの送信間隔を超える時間継続して通信パケットの送信がなくなる場合には、その送信間隔を超える前に通信パケットまたは情報パケットを送信するようにする。
なお、送信保留時間564中の端末状態の変化の履歴を、通信パケット190Bに含めてもよい。
なお、図11のステップS52において、保留時間の前後においてネットワーク端末500の端末状態の更新があった場合に、ステップS53〜S56のパケット送信処理を行うことを説明したが、保留時間の前後においてネットワーク端末500の端末状態の更新がなかった場合にも、ステップS53〜S56のパケット送信処理を行うようにしてもよい。具体的には、上記説明によれば、端末状態1と端末状態3とが等しい場合には、ネットワーク端末500は、端末状態3に変化した後にパケット送信処理を行わないこととなるが、端末状態3に変化した後に、端末状態2と端末状態3とを履歴として含むパケットを送信するパケット送信処理を行ってもよい。
[2−2−4.端末状態変化の履歴送信]
なお、図10のステップS42において、現在の端末状態を保持する代わりに、端末状態変化の履歴を保持してもよい。そして、端末状態変化の履歴を保持する場合には、図11のステップS55において現在の端末状態を通信パケットに格納する代わりに、端末状態変化の履歴を格納しても良い。つまり、図12において、送信保留時間564を経過した後で送信する通信パケット190Bにおいて、端末状態3のみを格納するのではなく、送信保留時間564内の端末状態変化の履歴である端末状態2と端末状態3とを格納しても良い。以下、端末状態変化の履歴を通信パケットに格納する場合の構成を、図13を用いて説明する。
図13は、本実施の形態における端末状態情報591の構成を示す概念図である。図13には、通信パケット190に端末状態変化の履歴を格納する場合の、端末状態情報591の構成が示されている。
端末状態情報591は、端末状態の種類198と、格納数592と、1つ以上の端末情報593を含む。格納数592は、端末情報593の数である。端末情報593は、変化時刻594と、変化後の端末状態595とである。変化時刻594は、端末状態が変化した時刻である。
サーバ300は、上記の端末状態情報591を含む通信パケットを受信することにより、チャンネルザッピング中にネットワーク端末500がどのチャンネルを選局したかを確認できる。サーバ300は、この情報を利用して、サーバ300がネットワーク端末500にその後に送信する情報をより適切なものとすることができる。例えば、ネットワーク端末500でのザッピングで選局されなかったチャンネルは、視聴される機会が低いと推測されるので、そのチャンネルに関連した広告をネットワーク端末500に送信する頻度を低下させることが可能となる。
図14は、本実施の形態における通信パケット190のパケットフォーマットを示す図である。通信パケット190には必須フィールドと拡張フィールドとがあり、網掛け部分が拡張フィールドに相当する。
必須フィールドは、SOURCE_ADDRフィールドと、SINK_ADDRフィールドと、SOURCE_PORTフィールドと、SINK_PORTフィールドと、DEVICE_IDフィールドとを含む。
SOURCE_ADDRフィールドとSOURCE_PORTフィールドとには、それぞれ、ネットワーク端末500のIPアドレスと送信ポート番号とが格納される。
SINK_ADDRフィールドとSINK_PORTフィールドとには、それぞれ、サーバ300のIPアドレスと待受ポート番号とが格納される。
DEVICE_IDフィールドには、サーバ300がネットワーク端末500をユニークに認識できるID情報が格納される。
拡張フィールドは、TYPEフィールドと、NUMフィールドと、1以上のENTRYフィールドとを含む。TYPEフィールドには、ENTRYフィールドに格納されている端末状態の種類が格納される。図14の例では、ENTRYフィールドに格納されている端末状態は、VIEW_CH(視聴チャンネル)である。NUMフィールドには、ENTRYフィールドの個数が格納される。図14の例では、ENTRYフィールドの個数は2である。ENTRYフィールドは、さらに、TIMEフィールドとSTATUSフィールドとを含んでおり、TIMEフィールドには端末状態変化の変化時刻が、STATUSフィールドには端末状態の値がそれぞれ格納される。なお、複数の種類の端末状態を送信する場合は、(TYPEフィールド、NUMフィールド、1以上のENTRYフィールド)のセットが繰り返される。ENTRYフィールドに格納する端末状態の順番は特に規定しないが、図14の例では、先頭のENTRY1フィールドに最近の状態変化を配置している。このようにすれば、端末状態変化の履歴を必要としないサーバ300がENTRY1フィールドの内容のみを参照することで現在の端末状態を取得できる利点がある。
[2−3.まとめ]
以上のように、本実施の形態において、ネットワーク端末500は、NATテーブルを維持するために定期的なパケット送信処理を行うとともに、チャンネル選局等により端末状態が変化した時には直ちに端末状態を含むパケット送信処理を行う。そして、その直後に端末状態が再び変化してもパケット送信処理を行わない送信保留時間564を設ける。
これにより、チャンネルザッピング等による高頻度の状態変化が起こっても送信負荷を抑制しつつ、新しい端末状態をリアルタイムにサーバに知らせることができる。そのため、ネットワーク端末500は、端末状態に応じたコンテンツをサーバ300から得られやすくなる。
以上のように、本実施の形態におけるネットワーク端末によれば、ネットワーク端末は、保留期間中のネットワーク端末の状態の変化を、保留期間経過後に通信パケット(情報パケット)に含めて送信することができる。特に、ネットワーク端末の状態が短時間で多くの回数変化する場合に、通信パケットの送信数を少なくする効果が大きい。よって、ネットワーク端末は、通信量をより少なくすることができる。
また、ネットワーク端末は、保留期間内のネットワーク端末の状態の変化の履歴を、保留期間経過後にまとめて通信パケット(情報パケット)に含めて送信することができる。このようにすると、通信相手装置は、状態の変化に関する情報をより詳細に得ることができる。
また、ネットワーク端末は、保留期間後の通信パケット(情報パケット)を送信しない。よって、ネットワーク端末は、通信量をより少なくすることができる。
また、通信相手装置が主導的に、ネットワーク端末の保留時間を指定することができ、ネットワークにおける通信パケット量をより少なくすることができる。
(実施の形態3)
以下、図15〜18を用いて、実施の形態3について説明する。本実施の形態におけるネットワーク端末は、送信禁止期間を用いてネットワーク端末の状態の変化が頻発する場合に通信量を抑制することができる。なお、実施の形態1又は2におけるものと同様の構成要素については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する場合がある。
[3−1.構成]
[3−1−1.ネットワーク接続構成]
本実施の形態におけるネットワーク端末500Aを含むネットワーク構成図は、実施の形態2において、ネットワーク端末500をネットワーク端末500Aとしたものと同様である(不図示)。
[3−1−2.ネットワーク接続構成]
図15は、本実施の形態におけるネットワーク端末500Aの構成を示すブロック図である。ネットワーク端末500Aは、ネットワーク端末100と同様の構成を備えるとともに、さらに、不揮発性メモリ160に送信禁止時間566、及び、端末状態565を保持する。
送信禁止時間566は、ネットワーク端末500Aの状態変化があったときに、通信パケットの送信を禁止する時間(禁止期間)である。つまり、ネットワーク端末500Aの端末状態が変化した直後には、禁止時間内であるので通信パケットの送信は行われない。仮に、ユーザが見たい番組を探して次々とチャンネルを切り替えている場合(=チャンネルザッピング中)に、チャンネルの切り替えの都度に通信パケットを送信すると、ネットワーク端末500の送信処理が増えて負荷が高くなる。さらに、インターネット回線網200およびサーバ300にも多数の通信パケットが殺到して負荷を与える。そこで、送信禁止時間566を設けることにより、端末状態が高頻度に変化しても負荷を抑制することができる。送信禁止時間566は、ルータ400のNATテーブル維持時間よりも短い時間とする。なお、送信禁止時間566は、ネットワーク端末500にあらかじめ定められた値であってもよいし、サーバ300から受信した値であってもよい。
端末状態565は、ネットワーク端末500Aの過去の視聴チャンネル等の情報である。端末状態565は、必要に応じてマイクロコンピュータ170により、作成、更新、又は、削除される。
また、マイクロコンピュータ170は、内部メモリを有する。マイクロコンピュータ170は、必要に応じて端末状態571と送信禁止フラグ573とを内部メモリに保持する。端末状態571は、ネットワーク端末500Aの現在の視聴チャンネル等の情報である。送信禁止フラグ573は、マイクロコンピュータ170が禁止時間にある場合に有効化されるフラグである。
[3−2.動作]
以上のように構成されたネットワーク端末500Aについて、その動作を以下説明する。ネットワーク端末500Aは、定期的に通信パケット送信処理を行うとともに、端末状態変化時に通信パケット送信処理を行う。ネットワーク端末500Aにおける定期的な通信パケット送信処理は、実施の形態1におけるものと同様である。一方、ネットワーク端末500Aは、実施の形態1で開示した処理とは異なる方法で、送信禁止時間を考慮して端末状態変化時のパケット送信処理を行う。さらに、送信禁止時間の終了後に送信処理を行う。以下で、この動作について詳細に説明する。
[3−2−1.ネットワーク端末の端末状態変化時の処理]
図16は、本実施の形態におけるネットワーク端末500Aの端末状態変化時のパケット送信処理のフローチャートである。
まず、マイクロコンピュータ170は、チューナー120の選局に成功(すなわち、端末状態が変化)したら、内部メモリ上の端末状態情報を更新する(ステップS61)。
次に、マイクロコンピュータ170は、送信禁止時間の終了時刻を算出する(ステップS62)。
次に、マイクロコンピュータ170は、送信禁止時間の終了時刻をタイマーに設定する(ステップS63)。
次に、マイクロコンピュータ170は、次の通信パケットの送信時間を計算する(ステップS64)。
次に、マイクロコンピュータ170は、ステップS64で算出した送信時刻になったらパケット送信要求割り込みが入るように、タイマー130に次の通信パケットの送信時刻を再設定する(ステップS65)。ステップS64の終了時点では、タイマー130は、ステップS14で送信時刻が設定された状態となっている。よって、ステップS65の処理は、マイクロコンピュータ170がステップS65においてタイマー130に設定された送信時刻を再設定することにより送信時刻を修正する、と表現することもできる。
その後、処理を終了する。
[3−2−2.ネットワーク端末の送信禁止解除時のパケット送信処理]
図17は、本実施の形態におけるネットワーク端末500Aの送信禁止解除時のパケット送信処理のフローチャートである。
まず、マイクロコンピュータ170は、タイマー130から送信禁止終了割り込みを受ける(ステップS51)。
次に、マイクロコンピュータ170は、不揮発性メモリ160に保持されている端末状態565と、内部メモリに保持されている端末状態571とを比較することで、禁止時間の前後において端末状態の更新があったかどうかを確認する(ステップS72)。
ステップS72において、それぞれの端末状態が一致する場合(ステップS72でNO)、ネットワーク端末500Aの処理は終了する。一方、ステップS72において、それぞれの端末状態が一致しない場合(ステップS72でYES)、通信パケット(情報パケット)を生成する(ステップS73)。
その後、ステップS44〜S46の処理と同様にステップS74〜S76の処理を行う。
以上で、送信禁止時間が解除された時のパケット送信処理を終了する。
以上の処理によれば、ネットワーク端末500Aは、ネットワーク端末500Aの状態変化の直後には情報パケットの送信は行わず、禁止時間が経過した後に、当該状態変化を示す情報を含む情報パケットを送信する。
[3−2−3.ネットワーク端末とサーバ間のシーケンス]
図18は、本実施の形態におけるネットワーク端末500Aとサーバ300との通信のシーケンス図である。図18には、ネットワーク端末500Aとサーバ300との間でやり取りされる通信パケットの送信タイミングが示されている。通常、ネットワーク端末500Aは、不揮発性メモリ160に記憶されたパケット送信間隔163で通信パケット190を定期的に送信する。また、端末状態が変化した時には、送信禁止時間566を開始する。送信禁止時間中に、新たに端末状態が変化した場合には、その時点から新たな送信禁止時間566を開始する。そして、送信禁止時間566が経過した後で、送信禁止時間566の経過時点の端末状態を格納した通信パケット190C(情報パケット)を送信する。
なお、複数の送信禁止期間が重なり、通信パケットの送信間隔を超える時間継続して通信パケットの送信がなくなる場合には、その送信間隔を超える前に通信パケットまたは情報パケットを送信するようにする。
なお、送信禁止時間566中の端末状態の変化の履歴を、通信パケット190Cに含めてもよい。
なお、ステップS72において、禁止時間の前後においてネットワーク端末500Aの端末状態の更新があった場合に、ステップS73〜S76のパケット送信処理を行うことを説明したが、禁止時間の前後においてネットワーク端末500Aの端末状態の更新がなかった場合にも、ステップS73〜S76のパケット送信処理を行うようにしてもよい。
[3−3.まとめ]
以上のように、本実施の形態において、ネットワーク端末500Aは、NATテーブルを維持するために定期的なパケット送信処理を行うとともに、チャンネル選局等により端末状態が変化した時には送信禁止時間を経過した後に端末状態を含むパケット送信処理を行う。
これにより、チャンネルザッピング等による高頻度の状態変化が起こっても送信負荷を抑制しつつ、新しい端末状態をリアルタイムにサーバに知らせることができる。そのため、ネットワーク端末500Aは、端末状態に応じたコンテンツをサーバ300から得られやすくなる。
以上のように、本実施の形態におけるネットワーク端末によれば、ネットワーク端末は、禁止期間中のネットワーク端末の状態の変化を、禁止期間経過後に通信パケット(情報パケット)に含めて送信することができる。特に、ネットワーク端末の状態が短時間で多くの回数変化する場合に、通信パケットの送信数を少なくする効果が大きい。しかも、状態変化の直後に通信パケット(情報パケット)を送信することもないので、通信パケットの送信数を少なくする効果がより大きい。よって、ネットワーク端末は、通信量をより少なくすることができる。
また、ネットワーク端末は、禁止期間内のネットワーク端末の状態の変化の履歴を、禁止期間経過後にまとめて通信パケット(情報パケット)に含めて送信することができる。このようにすると、通信相手装置は、状態の変化に関する情報をより詳細に得ることができる。
また、ネットワーク端末は、禁止期間が経過した後のネットワーク端末の状態が、禁止期間が経過する前のネットワーク端末の状態と一致する場合に、禁止期間後の通信パケット(情報パケット)を送信しない。よって、ネットワーク端末は、通信量をより少なくすることができる。
また、通信相手装置が主導的に、ネットワーク端末の禁止時間を指定することができ、ネットワークにおける通信パケット量をより少なくすることができる。
(他の実施の形態)
以上のように、本開示における実装の例示として、実施の形態1〜3を説明した。しかしながら、本開示は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施の形態1〜3で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
また、実施の形態1〜3におけるネットワーク端末の必須の構成要素について説明する。図19は、実施の形態1〜3におけるネットワーク端末の別の構成(ネットワーク端末1)を示すブロック図である。
図19に示されるように、ネットワーク端末1は、制御部11と、通信部12とを備える。また、ネットワーク端末1は、通信相手装置201に接続されている。
制御部11は、通信経路を維持するための通信パケットを、所定の間隔ごとの送信タイミングに通信相手装置201に送信させるように、通信部12を制御する。また、ネットワーク端末1の状態が変化した場合に、送信タイミングとは異なる時刻であっても、ネットワーク端末1の状態を示す状態情報を含む通信パケットである情報パケットを、通信経路を通じて通信相手装置201に送信させるように通信部12を制御する。
通信部12は、ネットワーク端末1の通信相手装置201と通信経路を通じて通信する。
ネットワーク端末1によれば、ネットワーク端末は、通信経路を維持する機能を有する通信パケットを定期的に送信(定期送信)するとともに、ネットワーク端末の状態が変化した場合には、通信経路を維持しかつネットワーク端末の状態を通知する機能を有する情報パケットを送信する。通信経路は、通信パケット又は情報パケットが通過すると、その後、所定時間維持される。所定時間以内に次の通信パケット又は情報パケットが通過するように所定時間を設定することにより、所定時間より長い長期間にわたって通信経路が維持される。ネットワーク端末の状態の変化がない場合には、定期的に送信される通信パケットによってこの通信経路が維持される。一方、ネットワーク端末の状態の変化がある場合には、通信経路を維持する機能をも有する情報パケットによって、通信経路が維持されるとともに、ネットワーク端末の状態の変化が通信相手装置に通知される。ネットワーク端末は、ネットワーク端末の状態変化後すぐに通信相手装置に通知するので、状態変化後にネットワーク端末の状態に応じたデータを通信相手装置から取得することができる。
そこで、以下、他の実施の形態についてまとめて説明する。
実施の形態1〜3では、端末状態の一例として視聴中チャンネルを説明した。しかし、端末状態はこれに限定されない。端末状態として、ネットワーク端末に接続されたカメラの撮影画像による人物検出や人物特定結果を用いれば、ネットワーク端末を使っているユーザに最適なコンテンツをサーバから得られやすくなる。さらに、例えば、マイクにより取得される音、温度センサにより取得される計測値、または、GPS(Global positioning system)により取得される位置情報を端末状態として用いても良い。これらの入力値によりネットワーク端末にユーザがいると判断された時にサーバがコンテンツを送出するなどして、コンテンツが利用される機会を向上することができる。
また、実施の形態1〜3では、ネットワーク端末100、500又は500Aが所定の端末状態を送信する事を説明した。しかし、送信する端末状態の種別をサーバ300からネットワーク端末に指定しても良い。これにより、サーバ300は、コンテンツの送信条件に必要な種別の端末状態を効率よく収集できる。また、ネットワーク端末は、ネットワーク端末がどの種別の端末状態を送るのかを設定できるようにしても良い。これにより、ネットワーク端末のユーザのプライバシーを保護することができる。
また、実施の形態2では、ネットワーク端末500が保持する送信保留時間564を用いて送信保留終了時刻を算出することを説明した。ここで、送信保留時間は、NATテーブルを維持できる範囲内でサーバ300からネットワーク端末500に指定できるようにしても良い。これにより、サーバ300へのアクセスが殺到する時間帯に送信頻度を低減できる。
また、実施の形態3では、ネットワーク端末500Aが保持する送信禁止時間566を用いて送信禁止終了時刻を算出することを説明した。ここで、送信禁止時間は、NATテーブルを維持できる範囲内でサーバ300からネットワーク端末500に指定できるようにしても良い。これにより、サーバ300へのアクセスが殺到する時間帯に送信頻度を低減できる。
また、実施の形態2では、1種類の送信保留時間564を用いて送信保留終了時刻を算出することを説明した。しかし、送信保留時間はネットワーク端末500毎に決めても良い。これにより、視聴可能なチャンネル数が多いネットワーク端末500はチャンネルザッピングされる時間も長いから送信保留時間を長く取ることができる。あるいは、端末状態毎に送信保留時間を決めても良い。これにより、雑音が入りやすいマイクの入力結果に対しては送信保留時間を長めに取ることで意図しない通信パケット送信を減らす工夫ができる。
また、実施の形態3では、1種類の送信禁止時間566を用いて送信禁止終了時刻を算出することを説明した。しかし、送信禁止時間はネットワーク端末500A毎に決めても良い。これにより、視聴可能なチャンネル数が多いネットワーク端末500Aはチャンネルザッピングされる時間も長いから送信保留時間を長く取ることができる。あるいは、端末状態毎に送信禁止時間を決めても良い。これにより、雑音が入りやすいマイクの入力結果に対しては送信禁止時間を長めに取ることで意図しない通信パケット送信を減らす工夫ができる。
また、実施の形態1〜3では、ネットワーク端末100、500又は500Aからサーバ300への片方向通信でリアルタイムに端末状態を知らせると説明した。ここで、サーバ300は、端末状態を受信したことを示すためネットワーク端末に対して端末状態受領パケットを送信しても良い。さらに、ネットワーク端末は、端末状態を格納した通信パケット190A、190B又は190Cに対する端末状態受領パケットが受信できなければ、次の通信パケット190の送信時に、現在の端末状態を格納した通信パケット190を送信しても良い。これにより、インターネット回線網200の異常やサーバ300の負荷などの影響により端末状態を格納した通信パケット190を正常に受信することができず、サーバ300がネットワーク端末ごとに保持している端末状態を更新できない期間が生じても、現在の端末状態をサーバ300へ通知することができる。
また、実施の形態1〜3では、通信パケット190、190A、190B又は190Cの送信によって端末状態をサーバ300に通知し、サーバ300がネットワーク端末100、500又は500Aごとにその端末状態に適したコンテンツを送出する事を説明した。ここで、サーバ300がネットワーク端末にコンテンツを送出する場合は、当該コンテンツの送出に至る過程での端末状態情報を一緒に添付してもらい、添付された端末状態がネットワーク端末の端末状態と相違するときは、ネットワーク端末は現在の端末状態を格納した通信パケットをサーバ300に送信するようにしても良い。これにより、ネットワーク端末とサーバ300間の端末状態の不一致を解消できる。
また、実施の形態1〜3では、チューナー120を備えたネットワーク端末100、500又は500Aを前提に説明した。このようなネットワーク端末100の具体例は、デジタルテレビやビデオレコーダなどである。しかし、ネットワーク端末100は、チューナー120の代わりにカメラや各種センサと接続したネットワーク端末でもよい。例えば、ネットワーク対応サイネージディスプレイをカメラと接続し、カメラで認識した人物の特徴を端末状態としてサーバ300に送信するものとする。人物が大人であれば大人向けのサイネージコンテンツをサーバ300から送信し、人物が子供であれば子供向けのサイネージコンテンツをサーバ300から送信することで、サイネージの効果を高めることができる。また、GPS付きのスマートフォンにおいては、位置情報を端末状態としてサーバ300に送信し、その場所に適したコンテンツをサーバ300から送信してもらうことができる。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記実装を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、インターネット上のサーバから端末状態に応じたデータを得ることができるネットワーク端末に適用可能である。具体的には、デジタルテレビ、HDDレコーダ、スマートフォン、サイネージディスプレイなどに、本開示は適用可能である。
1、100、500、500A ネットワーク端末
11 制御部
12 通信部
110 通信モジュール
120 チューナー
130 タイマー
140 リモコン受信部
150 映像出力IF
160 不揮発性メモリ
161 サーバアドレス
162 機器ID
163 パケット送信間隔
170 マイクロコンピュータ
190、190A、190B、190C 通信パケット
191 送信元アドレス
192 送信先アドレス
193 送信元ポート
194 送信先ポート
195 ペイロード
196 機器ID
197 端末状態情報
198 端末状態の種類
199、565、571 端末状態
200 インターネット回線網
201 通信相手装置
300 サーバ
310 コンテンツ
311 送信条件
320、593 端末情報
400 ルータ
564 送信保留時間
566 送信禁止時間
572 送信保留フラグ
573 送信禁止フラグ
591 端末状態情報
594 変化時刻
595 変化後の端末状態
本開示は、ネットワーク端末、通信方法、及び、プログラムに関する。
特許文献1は、LANとインターネットが接続されたネットワーク環境において、インターネット側のサーバからLAN側の端末に任意のタイミングで接続できる通信システムを開示する。この通信システムを構成する機器は、定期的にサーバに対して通信パケットを送信する。これにより、サーバは、NAT(Network Address Translation)機器またはNAPT(Network Address Port Translation)機器を超えて、端末との通信をすることができる。
特開2004−120547号公報
本開示は、より少ない通信量で端末状態に応じたデータを取得するのに有効なネットワーク端末を提供する。
本開示におけるネットワーク端末は、前記ネットワーク端末の通信相手装置と通信経路を通じて通信する通信部と、前記通信経路を維持するための通信パケットを、所定の間隔ごとの送信タイミングに前記通信相手装置に送信させるように、前記通信部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、さらに、前記ネットワーク端末の状態が変化した場合に、前記送信タイミングとは異なる時刻であっても、前記通信経路を維持するための通信パケットに前記ネットワーク端末の状態を示す状態情報を格納した通信パケットである情報パケットを、前記通信経路を通じて前記通信相手装置に送信させ、前記通信部が前記情報パケットを送信した時点を起点として、前記所定の間隔ごとの前記通信パケットの送信タイミングを新たに決定するように前記通信部を制御する。
また、本開示におけるネットワーク端末は、前記ネットワーク端末の通信相手装置と通信経路を通じて通信する通信部と、前記通信経路を維持するための通信パケットを、所定の間隔ごとの送信タイミングに前記通信相手装置に送信させるように、前記通信部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、さらに、前記ネットワーク端末の状態が変化した場合に、前記送信タイミングとは異なる時刻であっても、前記ネットワーク端末の状態を示す状態情報を含む前記通信パケットである情報パケットを、前記通信経路を通じて前記通信相手装置に送信させるように前記通信部を制御する。
本開示におけるネットワーク端末は、より少ない通信量で端末状態に応じたデータを取得するのに有効である。
図1は、実施の形態1におけるネットワーク端末を含むネットワーク構成図である。 図2は、実施の形態1におけるネットワーク端末の構成を示すブロック図である。 図3は、実施の形態1における通信パケットの構成を示す概念図である。 図4は、実施の形態1におけるネットワーク端末の定期的な通信パケット送信処理のフローチャートである。 図5は、実施の形態1におけるネットワーク端末の端末状態変化時のパケット送信処理のフローチャートである。 図6は、実施の形態1におけるサーバの端末状態更新処理のフローチャートである。 図7は、実施の形態1におけるネットワーク端末とサーバとの通信のシーケンス図である。 図8は、実施の形態2におけるネットワーク端末を含むネットワーク構成図である。 図9は、実施の形態2におけるネットワーク端末の構成を示すブロック図である。 図10は、実施の形態2におけるネットワーク端末の端末状態変化時のパケット送信処理のフローチャートである。 図11は、実施の形態2におけるネットワーク端末の送信保留解除時のパケット送信処理のフローチャートである。 図12は、実施の形態2におけるネットワーク端末とサーバとの通信のシーケンス図である。 図13は、実施の形態2における端末状態情報の構成を示す概念図である。 図14は、実施の形態2における通信パケットのパケットフォーマットを示す図である。 図15は、実施の形態3におけるネットワーク端末の構成を示すブロック図である。 図16は、実施の形態3におけるネットワーク端末の端末状態変化時のパケット送信処理のフローチャートである。 図17は、実施の形態3におけるネットワーク端末の送信禁止解除時のパケット送信処理のフローチャートである。 図18は、実施の形態3におけるネットワーク端末とサーバとの通信のシーケンス図である。 図19は、実施の形態1〜3におけるネットワーク端末の別の構成を示すブロック図である。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、出願人は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
まず、本開示により解決される課題について詳細に説明する。
インターネットに接続された機器間で通信を行う場合、世界中で一意に割当てられたグローバルIPアドレスが用いられる。一方で、インターネットに直接接続されないLAN(Local Area Network)においては、LAN内でのみ一意なプライベートIPアドレスが使用される傾向にある。しかし、プライベートIPアドレスを有するLAN内の端末と、グローバルIPアドレスを有するインターネット上の機器とは、アドレス体系が異なるので、直接に通信することはできない。そこで、LANとインターネットとを中継するルータが、NAT(Network Address Translation)機能またはNAPT(Network Address Port Translation)機能を用いて、グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスとの相互変換を行うことで、LAN内の端末とインターネット上の機器との通信が可能となる。
以下、NAPT機能の動作について説明する。NAPT機能を有するルータは、LAN内の端末からインターネット上の機器宛の通信パケットを受け取ったら、LAN内の端末に相当する(プライベートIPアドレス、ポート番号)と、インターネット上の機器に対応する(グローバルIPアドレス、ポート番号)とをペアにした変換テーブル(以下、「NATテーブル」と称す)を作成する。また、当該ルータは、インターネット上の機器から通信パケットを受け取ったら、通信パケット内の送信先の(グローバルIPアドレス、ポート番号)を参照し、内容が一致するNATテーブルのエントリが存在するか否かを判定する。ここで、当該エントリが存在すれば、ルータは、(グローバルIPアドレス、ポート番号)とペアになっているプライベートIPアドレスを有するLAN内の端末に、この通信パケットを転送する。一方、当該エントリが存在しなければ、ルータはこの通信パケットを破棄する。
一般的に、NATテーブルは、NAPT機能を有するルータのメモリに保持される。メモリの容量には限りがあるため、使用されないNATテーブルは時間経過とともに消去される。従って、インターネット上の機器がLAN内の端末から通信パケットを受け取った後、しばらく応答を返さないでいると、NATテーブルにおけるこの通信パケットに対応するエントリが消去される。その結果、インターネット上の機器は、LAN内の端末に接続することができなくなる場合がある。
特許文献1は、LANとインターネットが接続されたネットワーク環境において、インターネット側のサーバからLAN側の端末に任意のタイミングで接続できる通信システムを開示する。この通信システムを構成する機器は、定期的にサーバに対して通信パケットを送信する。これにより、サーバは、端末に対し、NAT機器またはNAPT機器を超えた通信をすることができる。この通信を利用して、サーバから端末にデータを送ったり、別のLAN内の端末がサーバ経由で当該端末を操作したりすることができる。
本開示は、より少ない通信量で端末状態に応じたデータを取得するのに有効なネットワーク端末を提供する。
本開示におけるネットワーク端末は、前記ネットワーク端末の通信相手装置と通信経路を通じて通信する通信部と、前記通信経路を維持するための通信パケットを、所定の間隔ごとの送信タイミングに前記通信相手装置に送信させるように、前記通信部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、さらに、前記ネットワーク端末の状態が変化した場合に、前記送信タイミングとは異なる時刻であっても、前記通信経路を維持するための通信パケットに前記ネットワーク端末の状態を示す状態情報を格納した通信パケットである情報パケットを、前記通信経路を通じて前記通信相手装置に送信させ、前記通信部が前記情報パケットを送信した時点を起点として、前記所定の間隔ごとの前記通信パケットの送信タイミングを新たに決定するように前記通信部を制御する。
また、本開示におけるネットワーク端末は、前記ネットワーク端末の通信相手装置と通信経路を通じて通信する通信部と、前記通信経路を維持するための通信パケットを、所定の間隔ごとの送信タイミングに前記通信相手装置に送信させるように、前記通信部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、さらに、前記ネットワーク端末の状態が変化した場合に、前記送信タイミングとは異なる時刻であっても、前記ネットワーク端末の状態を示す状態情報を含む前記通信パケットである情報パケットを、前記通信経路を通じて前記通信相手装置に送信させるように前記通信部を制御する。
これによれば、ネットワーク端末は、通信経路を維持する機能を有する通信パケットを定期的に送信(定期送信)するとともに、ネットワーク端末の状態が変化した場合には、通信経路を維持しかつネットワーク端末の状態を通知する機能を有する情報パケットを送信する。通信経路は、通信パケット又は情報パケットが通過すると、その後、所定時間維持される。所定時間以内に次の通信パケット又は情報パケットが通過するように所定時間を設定することにより、所定時間より長い長期間にわたって通信経路が維持される。ネットワーク端末の状態の変化がない場合には、定期的に送信される通信パケットによってこの通信経路が維持される。一方、ネットワーク端末の状態の変化がある場合には、通信経路を維持する機能をも有する情報パケットによって、通信経路が維持されるとともに、ネットワーク端末の状態の変化が通信相手装置に通知される。ネットワーク端末は、ネットワーク端末の状態変化後すぐに通信相手装置に通知するので、状態変化後にネットワーク端末の状態に応じたデータを通信相手装置から取得することができる。
従来技術によれば、ネットワーク端末の状態の変化があった後には、前回の通信パケット送信時刻から定期送信の時間間隔が経過した時点で通信パケットが送信される。これに対し、本開示におけるネットワーク端末によれば、ネットワーク端末の状態の変化があった後には、情報パケット送信時刻から定期送信の時間間隔が経過するまでの間、次の通信パケットの送信をする必要がないので、従来技術による場合と比較して通信パケットの送信量を減らすことができる。よって、ネットワーク端末は、より少ない通信量で端末状態に応じたデータを取得することができる。
また、前記制御部は、前記通信部が前記情報パケットを送信した場合に、前記通信部が前記情報パケットを送信した時刻を起点として、前記所定の間隔ごとの前記通信パケットの送信タイミングを新たに決定する。
これによれば、ネットワーク端末は、情報パケットを送信した後、情報パケット送信時刻から定期送信の時間間隔が経過した時点で通信パケットを送信する。従来技術によれば、この時点よりも前に通信パケットを送信する必要がある。よって、ネットワーク端末は、通信量をより少なくすることができる。
また、前記制御部は、前記情報パケットを前記通信部が送信してから所定の保留時間が経過するまでの保留期間に前記ネットワーク端末の状態が変化した場合に、前記保留期間における前記ネットワーク端末の状態を示す前記状態情報を含めた前記情報パケットを前記保留期間が経過した後に送信させるように、前記通信部を制御する。
これによれば、ネットワーク端末は、保留期間中のネットワーク端末の状態の変化を、保留期間経過後に通信パケット(情報パケット)に含めて送信することができる。特に、ネットワーク端末の状態が短時間で多くの回数変化する場合に、通信パケットの送信数を少なくする効果が大きい。よって、ネットワーク端末は、通信量をより少なくすることができる。
また、前記制御部は、前記保留期間が経過した後に、前記保留期間における前記ネットワーク端末の状態の履歴を示す前記状態情報を含めた前記情報パケットを送信させるように、前記通信部を制御する。
これによれば、ネットワーク端末は、保留期間内のネットワーク端末の状態の変化の履歴を、保留期間経過後にまとめて通信パケット(情報パケット)に含めて送信することができる。このようにすると、通信相手装置は、状態の変化に関する情報をより詳細に得ることができる。
また、前記制御部は、前記保留期間が経過した後の前記ネットワーク端末の状態が、前記保留期間が経過する前の前記ネットワーク端末の状態と一致する場合に、前記通信部による前記情報パケットの送信を禁止する。
これによれば、ネットワーク端末は、保留期間後の通信パケット(情報パケット)を送信しない。よって、ネットワーク端末は、通信量をより少なくすることができる。
また、前記制御部は、前記通信相手装置が指定する保留時間を前記保留時間として用いて制御する。
これによれば、通信相手装置が主導的に、ネットワーク端末の保留時間を指定することができ、ネットワークにおける通信パケット量をより少なくすることができる。
また、前記制御部は、前記ネットワーク端末の状態が変化してから所定の禁止時間が経過するまでの禁止期間に前記情報パケットの送信を禁止し、前記禁止期間における前記ネットワーク端末の状態を示す前記状態情報を含めた前記情報パケットを前記禁止期間が経過した後に送信させるように、前記通信部を制御する。
これによれば、ネットワーク端末は、禁止期間中のネットワーク端末の状態の変化を、禁止期間経過後に通信パケット(情報パケット)に含めて送信することができる。特に、ネットワーク端末の状態が短時間で多くの回数変化する場合に、通信パケットの送信数を少なくする効果が大きい。しかも、状態変化の直後に通信パケット(情報パケット)を送信することもないので、通信パケットの送信数を少なくする効果がより大きい。よって、ネットワーク端末は、通信量をより少なくすることができる。
また、前記制御部は、前記禁止期間が経過した後に、前記禁止期間における前記ネットワーク端末の状態の履歴を示す前記状態情報を含めた前記情報パケットを送信させるように、前記通信部を制御する。
これによれば、ネットワーク端末は、禁止期間内のネットワーク端末の状態の変化の履歴を、禁止期間経過後にまとめて通信パケット(情報パケット)に含めて送信することができる。このようにすると、通信相手装置は、状態の変化に関する情報をより詳細に得ることができる。
また、前記制御部は、前記禁止期間が経過した後の前記ネットワーク端末の状態が、前記禁止期間が経過する前の前記ネットワーク端末の状態と一致する場合に、前記通信部による前記情報パケットの送信を禁止する。
これによれば、ネットワーク端末は、禁止期間が経過した後のネットワーク端末の状態が、禁止期間が経過する前のネットワーク端末の状態と一致する場合に、禁止期間後の通信パケット(情報パケット)を送信しない。よって、ネットワーク端末は、通信量をより少なくすることができる。
また、前記制御部は、前記通信相手装置が指定する禁止時間を前記禁止時間として用いて制御する。
これによれば、通信相手装置が主導的に、ネットワーク端末の禁止時間を指定することができ、ネットワークにおける通信パケット量をより少なくすることができる。
また、前記ネットワーク端末は、さらに、放送チャンネルの放送を受信する放送受信部を備え、前記通信部は、前記放送受信部の前記放送チャンネルを示す情報を前記端末状態として前記情報パケットを送信する。
これによれば、ネットワーク端末が受信する放送チャンネルの情報を状態情報として通信相手装置に送信することができる。
また、前記通信部は、さらに、前記ネットワーク端末の状態に応じて前記通信相手装置が送信する広告コンテンツを受信し、前記ネットワーク端末は、さらに、前記広告コンテンツを表示する表示部を備える。
これによれば、ネットワーク端末は、ネットワーク端末の状態に応じてサーバが指定した広告コンテンツを受信して表示することができる。
また、前記ネットワーク端末は、さらに、前記ネットワーク端末の位置情報を取得する位置情報取得部を備え、前記通信部は、前記位置情報を前記状態情報として前記情報パケットを送信し、かつ、前記位置情報に応じて前記通信相手装置が送信する前記広告コンテンツを受信する。
これによれば、ネットワーク端末は、ネットワーク端末の位置情報に応じてサーバが指定した広告コンテンツを受信して表示することができる。
また、前記ネットワーク端末は、さらに、前記ネットワーク端末の周辺に存在する人の属性を示す属性情報、または、前記ネットワーク端末の周辺環境を示す環境情報を取得するセンサを備え、前記通信部は、前記属性情報および前記環境情報のうち少なくとも一方を前記状態情報として前記情報パケットを送信する。
これによれば、ネットワーク端末の周囲の状況、又は、周囲の人の状況に応じてサーバが指定した広告コンテンツを受信して表示することができる。
また、前記通信経路上には、NAT(Network Address Translation)機能を有するルータが配置されており、前記通信部は、前記通信パケットまたは前記情報パケットを、前記ルータを通じて前記通信相手装置に送信することで、前記ルータにおけるNATテーブルを維持することによって、前記通信経路を維持する。
これによれば、ネットワーク端末は、通信経路上にあるルータのNATテーブルを維持することで、通信相手装置との通信経路を維持することができる。
また、本開示における通信方法は、ネットワーク端末であって、前記ネットワーク端末の通信相手装置と通信経路を通じて通信する通信部を備えるネットワーク端末における通信方法であって、前記通信経路を維持するための通信パケットを、所定の間隔ごとの送信タイミングに前記通信相手装置に送信させるように、前記通信部を制御する制御ステップと、前記ネットワーク端末の状態が変化した場合に、前記送信タイミングとは異なる時刻であっても、前記ネットワーク端末の状態を示す状態情報を含む前記通信パケットである情報パケットを、前記通信経路を通じて前記通信相手装置に送信させるように前記通信部を制御する送信ステップとを含む。
また、本開示における通信方法は、ネットワーク端末であって、前記ネットワーク端末の通信相手装置と通信経路を通じて通信する通信部を備えるネットワーク端末における通信方法であって、前記通信経路を維持するための通信パケットを、所定の間隔ごとの送信タイミングに前記通信相手装置に送信させるように、前記通信部を制御する制御ステップと、前記ネットワーク端末の状態が変化した場合に、前記送信タイミングとは異なる時刻であっても、前記通信経路を維持するための通信パケットに前記ネットワーク端末の状態を示す状態情報を格納した通信パケットである情報パケットを、前記通信経路を通じて前記通信相手装置に送信させ、前記通信部が前記情報パケットを送信した時点を起点として、前記所定の間隔ごとの前記通信パケットの送信タイミングを新たに決定するように前記通信部を制御する送信ステップとを含む。
これにより、上記のネットワーク端末と同様の効果を奏する。
(実施の形態1)
以下、図1〜7を用いて、実施の形態1について説明する。
[1−1.構成]
[1−1−1.ネットワーク接続構成]
図1は、実施の形態1におけるネットワーク端末100を含むネットワーク構成図である。図1は、本実施の形態におけるネットワーク端末100をネットワークに接続した際の状態を示している。
ネットワーク端末100は、サーバ300と通信する端末である。ネットワーク端末100は、ルータ400およびインターネット回線網200を介してサーバ300と接続可能である。ネットワーク端末100は、プライベートIPアドレスを有する。
サーバ300は、ネットワーク端末100に配信するコンテンツ310(メッセージ又は広告データ等)を保持するサーバである。コンテンツ310には、送信条件311が設定されている。例えば、送信条件311は、「送信時刻=9/26 12:00、視聴ch=BS909」であり、「9月26日の12時に、BSの909チャンネルを視聴中の端末に送信する」ことを意味する。サーバ300は、コンテンツ310がサーバ300に登録された時などに、コンテンツ310の送信条件311を確認しておき、その後、送信条件311に合致した端末状態を有するネットワーク端末100にコンテンツ310を提供する。送信条件のないコンテンツは、端末状態によらずに提供することもある。サーバ300は、グローバルIPアドレスを有する。なお、サーバ300は、ネットワーク端末100の通信相手装置に相当する。
また、サーバ300は、ネットワーク端末100から通信パケットを受信すると、その通信パケットに含まれる(機器ID、送信元アドレス、送信元ポート)を端末情報320として保存する。ここで、機器IDは、サーバ300において、ネットワーク端末100を一意に特定することができる識別子である。送信元アドレスと送信元ポートとは、それぞれ、NAT機能またはNAPT機能によってルータ400が通信パケットに割当てたグローバルIPアドレスとポート番号とである。なお、通信パケットに端末状態が含まれている場合には、その端末状態も、端末情報320の一部として機器IDに紐づけて保存する。
ルータ400は、ネットワーク端末100と、インターネット回線網200とに接続されており、ネットワーク端末100が送信した通信パケットをインターネット回線網200へ送信し、かつ、インターネット回線網200から受信するネットワーク端末100あての通信パケットをネットワーク端末100へ送信する。また、ルータ400は、NAT機能またはNAPT機能を有し、ネットワーク端末100が用いるプライベートIPアドレスと、インターネット回線網200で用いられるグローバルIPアドレスとを対応づけたエントリをNATテーブルに保持する。そして、ルータ400が通信パケットを転送すると、その通信パケットに対応するNATテーブルのエントリを更新する。一方、所定時間更新されないエントリは削除される。また、ルータ400は、エントリを用いて、プライベートIPアドレスと、グローバルIPアドレスとを相互に変換する。
インターネット回線網200は、ルータ400とサーバ300との間で通信される通信パケットを転送する回線網(ネットワーク)である。インターネット回線網200上では、グローバルIPアドレス体系が用いられる。
[1−1−2.ネットワーク端末の構成]
図2は、本実施の形態におけるネットワーク端末100の構成を示すブロック図である。ネットワーク端末100は、通信モジュール110と、チューナー120と、タイマー130と、リモコン受信部140と、映像出力IF150と、不揮発性メモリ160と、マイクロコンピュータ170とを備える。
通信モジュール110は、LAN等のネットワーク180に接続され、ネットワーク180を通じて別の装置と通信する。通信モジュール110による通信の通信先及び通信内容は、マイクロコンピュータ170により指示される。
チューナー120は、テレビ放送などからの放送信号を受信し、映像出力IF150にて出力可能な形式に変換し、映像出力IF150に出力する。チューナー120がどのチャンネルを受信するかは、マイクロコンピュータ170により指示される。チューナー120は、方送受信部に相当する。
タイマー130は、ソフトウェア又はハードウェアで実装され、設定された時刻にマイクロコンピュータ170へ割り込みを発生する。タイマー130への時刻設定は、マイクロコンピュータ170が行う。
リモコン受信部140は、ユーザによるリモコン操作の信号を受信する。リモコン受信部140は、ユーザによりリモコンのどのキーが押されたかをマイクロコンピュータ170に通知する。
不揮発性メモリ160は、サーバアドレス161と、機器ID162と、パケット送信間隔163とを保持する記憶装置である。サーバアドレス161は、サーバを一意に特定することができる識別子であり、例えば、サーバ300のドメインネームおよびポート番号である。ドメインネームの代わりに、サーバ300のグローバルIPアドレスを用いてもよい。機器ID162は、ネットワーク端末100を一意に特定することができる識別子である。パケット送信間隔163は、ルータ400のNATテーブルを維持するために定期的にサーバへ送信する通信パケットの送信間隔である。パケット送信間隔163がルータ400のNATテーブル維持時間よりも短い時間であれば、通信パケットの送信間隔より長い時間、ルータ400のNATテーブルを維持することができる。
マイクロコンピュータ170は、ソフトウェアまたはファームウェアで記載されたコンピュータプログラムにしたがって、ネットワーク端末100全体を制御する。マイクロコンピュータ170は、リモコン受信部140からリモコンのチャンネルキーが押されたことを通知されると、チューナー120が指示されたチャンネルに選局するように、チューナー120を制御する。通信モジュール110がネットワーク180に接続されていると、マイクロコンピュータ170は、不揮発性メモリ160からサーバアドレス161および機器ID162を読み取り、サーバ300へ送信するための通信パケット190を生成する。そして、マイクロコンピュータ170は、通信モジュール110に通信パケット190の送信を要求する。通信パケット190の生成および送信要求は、パケット送信間隔163ごとに定期的に行われる。また、マイクロコンピュータ170は、通信モジュール110を介してサーバ300からコンテンツ(例えば、広告コンテンツ)を受け取り、受け取ったコンテンツを必要に応じて加工又は変換した後に映像出力IF150へ出力する。
映像出力IF150は、チューナー120が出力した放送信号を映像として出力する。また、映像出力IF150は、マイクロコンピュータ170がコンテンツを出力した場合には、そのコンテンツを映像として出力する。
図3は、本実施の形態における通信パケット190の構成を示す概念図である。図3の(a)に示されるように、通信パケット190は、送信元アドレス191と、送信先アドレス192と、送信元ポート193と、送信先ポート194と、ペイロード195とを含む。ペイロード195は、機器ID196と、端末状態情報197とを含む。
また、図3の(b)に示されるように、端末状態情報197は、端末状態の種類198と端末状態199とを含む。端末状態の種類198は、端末の状態を示す情報であり、例えば、視聴中チャンネルを示す値、カメラにより人物を認識した結果得られる人の属性情報、又は、周辺環境をセンサで取得した結果得られる環境情報など様々ある。以下では、端末状態の種類198として、視聴中チャンネルを示す値を用いる例を説明する。端末状態情報197をネットワーク端末100がどう記載し、サーバ300がどう解釈するかは、ネットワーク端末100及びサーバ300間で取り決められるものとする。なお、端末状態情報197は、何ら情報を含まない場合もある。なお、端末状態情報197は、「ネットワーク端末の状態を示す状態情報」に相当する。
[1−2.動作]
以上のように構成されたネットワーク端末100及びサーバ300について、その動作を以下で説明する。ネットワーク端末100は、定期的に通信パケット送信処理を行うとともに、端末状態変化時に通信パケット送信処理を行う。サーバ300は、通信パケット受信時に端末状態更新処理を行う。以下、それぞれの動作について詳細に説明する。
[1−2−1.ネットワーク端末の定期的なパケット送信処理]
図4は、本実施の形態におけるネットワーク端末100の定期的な通信パケットの送信処理のフローチャートである。
マイクロコンピュータ170がタイマー130からパケット送信要求割り込みを受け取ると、図4に示されるフローチャートの処理を開始する。
まず、マイクロコンピュータ170は、通信パケットを生成する(ステップS11)。
次に、マイクロコンピュータ170は、ステップS11で生成した通信パケットを送信するよう通信モジュール110に要求する。通信モジュール110は、マイクロコンピュータ170からの要求を受けたら、サーバ300に通信パケットを送信する(ステップS12)。
次に、マイクロコンピュータ170は、不揮発性メモリ160からパケット送信間隔163を取得し、現在時刻にパケット送信間隔163を加算することで次の通信パケットの送信時刻を算出する(ステップS13)。
次に、マイクロコンピュータ170は、ステップS13で算出した送信時刻になったらパケット送信要求割り込みが入るように、タイマー130に次の通信パケットの送信時刻を設定する(ステップS14)。
なお、マイクロコンピュータ170は、ステップS11で生成した通信パケットに、現在の視聴チャンネルを格納しても良い。このようにすると、サーバ300は、サーバ300が保持している端末状態とネットワーク端末100の端末状態とが一致するかを定期的に検証できる。
[1−2−2.ネットワーク端末の端末状態変化時のパケット送信処理]
図5は、本実施の形態におけるネットワーク端末100の端末状態変化時の通信パケット(情報パケット)の送信処理のフローチャートである。
まず、マイクロコンピュータ170は、チューナー120の選局に成功(すなわち、端末状態が変化)したら、通信パケットを生成する(ステップS21)。
次に、マイクロコンピュータ170は、現在の視聴チャンネルを示す情報を通信パケットの端末状態情報197に格納する(ステップS22)。
次に、ステップS12と同様の処理により、マイクロコンピュータ170は、サーバ300に通信パケットを送信する(ステップS23)。ここで送信される通信パケットは、端末状態情報197が含められた通信パケット(情報パケット)である。
次に、ステップS13と同様の処理により、マイクロコンピュータ170は、次の通信パケットの送信時刻を算出する(ステップS24)。
次に、マイクロコンピュータ170は、ステップS24で算出した送信時刻になったらパケット送信要求割り込みが入るように、タイマー130に次の通信パケットの送信時刻を再設定する(ステップS25)。ステップS24の終了時点では、タイマー130は、ステップS14で送信時刻が設定された状態となっている。よって、ステップS25の処理は、マイクロコンピュータ170がステップS25においてタイマー130に設定された送信時刻を再設定することにより送信時刻を修正する、と表現することもできる。
その後、ネットワーク端末100は、処理を終了する。
[1−2−3.サーバの端末状態更新処理]
図6は、本実施の形態におけるサーバ300の端末状態更新処理のフローチャートである。
まず、サーバ300は、ネットワーク端末100から通信パケット190を受信する(ステップS31)。
次に、サーバ300は、通信パケット190に端末状態199が格納されているか否かを判定する(ステップS32)。
ステップS32にて、通信パケット190に端末状態199が格納されているとサーバ300が判定した場合(ステップS32でYES)には、サーバ300は、機器ID196をキーとして端末情報320の中の端末状態を更新する(ステップS33)。
一方、ステップS32にて、通信パケット190に端末状態199が格納されていないとサーバ300が判定した場合(ステップS32でNO)には、サーバ300は、端末状態を更新しない。
[1−2−4.ネットワーク端末とサーバとの間のシーケンス]
図7は、本実施の形態におけるネットワーク端末100とサーバ300との通信のシーケンス図である。図7には、ネットワーク端末100とサーバ300との間で送受信される通信パケットの送信タイミングが示されている。
ネットワーク端末100は、不揮発性メモリ160に保持されたパケット送信間隔163で通信パケット190を定期的に送信する。また、ネットワーク端末100は、端末状態が変化した時には、前回送信からの経過時間によらず、直ちに端末状態を格納した通信パケット190Aを送信する。その後、端末状態が変化しなければ不揮発性メモリ160に保持された送信間隔で通信パケット190を定期的に送信する。
[1−3.まとめ]
以上のように、本実施の形態において、ネットワーク端末100は、NATテーブルを維持するために定期的なパケット送信処理を行うとともに、チャンネル選局等により端末状態が変化した時には直ちに端末状態を含むパケット送信処理を行う。サーバ300は、端末状態を含む通信パケットを受信したら、自らが保持している端末状態を更新する。
これにより、新しい端末状態をリアルタイムにサーバ300に知らせることができる。そのため、ネットワーク端末100は、端末状態に応じたコンテンツをサーバから得やすくなる。
また、本実施の形態において、ネットワーク端末100は、定期的なパケット送信処理においても、現在の端末状態を通信パケットに格納するようにしても良い。
これにより、サーバ300は保持している端末状態が正しいか否かを確認できる。そのため、サーバが間違った端末状態を保持していても是正され、ネットワーク端末100が端末状態に応じたコンテンツを得やすくなる。
以上のように、本実施の形態におけるネットワーク端末によれば、ネットワーク端末は、通信経路を維持する機能を有する通信パケットを定期的に送信(定期送信)するとともに、ネットワーク端末の状態が変化した場合には、通信経路を維持しかつネットワーク端末の状態を通知する機能を有する情報パケットを送信する。通信経路は、通信パケット又は情報パケットが通過すると、その後、所定時間維持される。所定時間以内に次の通信パケット又は情報パケットが通過するように所定時間を設定することにより、所定時間より長い長期間にわたって通信経路が維持される。ネットワーク端末の状態の変化がない場合には、定期的に送信される通信パケットによってこの通信経路が維持される。一方、ネットワーク端末の状態の変化がある場合には、通信経路を維持する機能をも有する情報パケットによって、通信経路が維持されるとともに、ネットワーク端末の状態の変化が通信相手装置に通知される。ネットワーク端末は、ネットワーク端末の状態変化後すぐに通信相手装置に通知するので、状態変化後にネットワーク端末の状態に応じたデータを通信相手装置から取得することができる。
従来技術によれば、ネットワーク端末の状態の変化があった後には、前回の通信パケット送信時刻から定期送信の時間間隔が経過した時点で通信パケットが送信される。これに対し、本開示におけるネットワーク端末によれば、ネットワーク端末の状態の変化があった後には、情報パケット送信時刻から定期送信の時間間隔が経過するまでの間、次の通信パケットの送信をする必要がないので、従来技術による場合と比較して通信パケットの送信量を減らすことができる。よって、ネットワーク端末は、より少ない通信量で端末状態に応じたデータを取得することができる。
また、ネットワーク端末は、情報パケットを送信した後、情報パケット送信時刻から定期送信の時間間隔が経過した時点で通信パケットを送信する。従来技術によれば、この時点よりも前に通信パケットを送信する必要がある。よって、ネットワーク端末は、通信量をより少なくすることができる。
また、ネットワーク端末が受信する放送チャンネルの情報を状態情報として通信相手装置に送信することができる。
また、ネットワーク端末は、ネットワーク端末の状態に応じてサーバが指定した広告コンテンツを受信して表示することができる。
また、ネットワーク端末は、ネットワーク端末の位置情報に応じてサーバが指定した広告コンテンツを受信して表示することができる。
また、ネットワーク端末の周囲の状況、又は、周囲の人の状況に応じてサーバが指定した広告コンテンツを受信して表示することができる。
また、ネットワーク端末は、通信経路上にあるルータのNATテーブルを維持することで、通信相手装置との通信経路を維持することができる。
(実施の形態2)
以下、図8〜14を用いて、実施の形態2について説明する。本実施の形態におけるネットワーク端末は、送信保留期間を用いてネットワーク端末の状態の変化が頻発する場合に通信量を抑制することができる。なお、実施の形態1におけるものと同様の構成要素については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する場合がある。
[2−1.構成]
[2−1−1.ネットワーク接続構成]
図8は、本実施の形態におけるネットワーク端末500を含むネットワーク構成図である。図8は、本実施の形態におけるネットワーク端末500をネットワークに接続した際の状態を示している。
ネットワーク端末500は、ルータ400およびインターネット回線網200を介してサーバ300と接続可能である。
[2−1−2.ネットワーク端末の構成]
図9は、本実施の形態におけるネットワーク端末500の構成を示すブロック図である。ネットワーク端末500は、ネットワーク端末100と同様の構成を備えるとともに、さらに、不揮発性メモリ160に送信保留時間564、及び、端末状態565を保持する。
送信保留時間564は、ネットワーク端末500が端末状態変化時に通信パケットを送信した後、通信パケットの送信を保留する時間(保留期間)である。つまり、ネットワーク端末500が端末状態変化時に通信パケットを送信した直後のタイミングに再びネットワーク端末500の端末状態が変化した場合に、当該タイミングは保留時間内であるので通信パケットの送信は行われない。仮に、ユーザが見たい番組を探して次々とチャンネルを切り替えている場合(=チャンネルザッピング中)に、チャンネルの切り替えの都度に通信パケットを送信すると、ネットワーク端末500の送信処理が増えて負荷が高くなる。さらに、インターネット回線網200およびサーバ300にも多数の通信パケットが殺到して負荷を与える。そこで、送信保留時間564を設けることにより、端末状態が高頻度に変化する状況においても負荷を抑制することができる。送信保留時間564は、ルータ400のNATテーブル維持時間よりも短い時間とする。なお、送信保留時間564は、ネットワーク端末500にあらかじめ定められた値であってもよいし、サーバ300から受信した値であってもよい。
端末状態565は、ネットワーク端末500の過去の視聴チャンネル等の情報である。端末状態565は、必要に応じてマイクロコンピュータ170により、作成、更新、又は、削除される。
また、マイクロコンピュータ170は、内部メモリを有する。マイクロコンピュータ170は、必要に応じて端末状態571と送信保留フラグ572とを内部メモリに保持する。端末状態571は、ネットワーク端末500の現在の視聴チャンネル等の情報である。送信保留フラグ572は、マイクロコンピュータ170が通信パケットの送信を保留する際に有効化されるフラグである。
[2−2.動作]
以上のように構成されたネットワーク端末500について、その動作を以下説明する。ネットワーク端末500は、定期的に通信パケット送信処理を行うとともに、端末状態変化時に通信パケット送信処理を行う。ネットワーク端末500における定期的な通信パケット送信処理は、実施の形態1におけるものと同様である。一方、ネットワーク端末500は、実施の形態1で開示した処理とは異なる方法で、送信保留時間を考慮して端末状態変化時のパケット送信処理を行う。さらに、送信保留時間の終了後に送信処理を行う。以下で、この動作について詳細に説明する。
[2−2−1.ネットワーク端末の端末状態変化時のパケット送信処理]
図10は、本実施の形態におけるネットワーク端末500の端末状態変化時のパケット送信処理のフローチャートである。
まず、マイクロコンピュータ170は、チューナー120の選局に成功(すなわち、端末状態が変化)したら、送信保留フラグ572が有効であるか否かを判定する(ステップS41)。なお、送信保留フラグ572は、保留期間内に有効になるので、当該判定において送信保留中か否かを判定する、と表現することもできる。
ステップS41で、マイクロコンピュータ170が送信保留フラグ572が有効であると判定した場合(ステップS41でYES)に、マイクロコンピュータ170は、現在の視聴チャンネルを端末状態571として保持する(ステップS42)。その後、処理を終了する。
一方、ステップS41で、マイクロコンピュータ170が送信保留フラグ572が有効でないと判定した場合(ステップS41でNO)、マイクロコンピュータ170は、通信パケットを生成する(ステップS43)。
次に、マイクロコンピュータ170は、現在の視聴チャンネルを通信パケット190の端末状態情報197に格納する(ステップS44)。
次に、マイクロコンピュータ170は、現在の視聴チャンネルを端末状態565として不揮発性メモリ160に保存する。(ステップS45)。
次に、マイクロコンピュータ170は、サーバ300に通信パケットを送信する(ステップS46)。
次に、マイクロコンピュータ170は、不揮発性メモリ160から送信保留時間564を取得し、現在時刻に送信保留時間を加算することで、送信保留終了時刻を算出する(ステップS47)。
次に、マイクロコンピュータ170は、この送信保留終了時刻になった時に送信保留終了割り込みが入るようタイマー130に設定する(ステップS48)。
次に、マイクロコンピュータ170は、処理S13と同様に次の通信パケットの送信時刻を算出する(ステップS49)。
次に、マイクロコンピュータ170は、処理S49で算出した送信時刻になったらパケット送信要求割り込みが入るように、タイマー130に次の通信パケットの送信時刻を再設定する(ステップS50)。ステップS49の終了時点では、タイマー130は、実施の形態1におけるステップS14(図4)で送信時刻が設定された状態となっている。ステップS50においてタイマー130に設定された送信時刻を再設定することにより送信時刻を修正する、と表現することもできる。
その後、ネットワーク端末500は、端末状態変化時のパケット送信処理を終了する。
[2−2−2.ネットワーク端末の送信保留解除時のパケット送信処理]
図11は、本実施の形態におけるネットワーク端末500の送信保留時間が解除された時のパケット送信処理のフローチャートである。
まず、マイクロコンピュータ170は、タイマー130から送信保留終了割り込みを受ける(ステップS51)。
次に、マイクロコンピュータ170は、不揮発性メモリ160に保持されている端末状態565と、内部メモリに保持されている端末状態571とを比較することで、保留時間の前後において端末状態の更新があったかどうかを確認する(ステップS52)。
ステップS52において、それぞれの端末状態が一致する場合(ステップS52でNO)、ネットワーク端末500の処理は終了する。一方、ステップS52において、それぞれの端末状態が一致しない場合(ステップS52でYES)、通信パケットを生成する(ステップS53)。
その後、ステップS44〜S50の処理と同様にステップS54〜S60の処理を行う。
以上で、送信保留時間が解除された時のパケット送信処理を終了する。
以上の処理によれば、ネットワーク端末500は、ネットワーク端末500の状態が変化した直後には情報パケットを送信し、その後、保留期間にはいる。そして、保留期間中にネットワーク端末500の状態変化がある場合には、保留期間が経過した後に、当該状態変化を示す情報を含む情報パケットを送信する。
[2−2−3.ネットワーク端末とサーバ間のシーケンス]
図12は、本実施の形態におけるネットワーク端末500とサーバ300との通信のシーケンス図である。図12には、ネットワーク端末500とサーバ300との間でやり取りされる通信パケットの送信タイミングが示されている。通常、ネットワーク端末500は、不揮発性メモリ160に記憶されたパケット送信間隔163で通信パケット190を定期的に送信する。また、端末状態が変化した時は直ちに端末状態を格納した通信パケット190Aを送信する。そして、通信パケット190Aを送信した直後から送信保留時間564を開始する。この送信保留時間564に端末状態が変化した場合、送信保留時間564内には通信パケットの送信は行わず、送信保留時間564を経過した後で、送信保留時間564の経過時点の端末状態を格納した通信パケット190Bを送信する。
なお、複数の送信保留期間が重なり、通信パケットの送信間隔を超える時間継続して通信パケットの送信がなくなる場合には、その送信間隔を超える前に通信パケットまたは情報パケットを送信するようにする。
なお、送信保留時間564中の端末状態の変化の履歴を、通信パケット190Bに含めてもよい。
なお、図11のステップS52において、保留時間の前後においてネットワーク端末500の端末状態の更新があった場合に、ステップS53〜S56のパケット送信処理を行うことを説明したが、保留時間の前後においてネットワーク端末500の端末状態の更新がなかった場合にも、ステップS53〜S56のパケット送信処理を行うようにしてもよい。具体的には、上記説明によれば、端末状態1と端末状態3とが等しい場合には、ネットワーク端末500は、端末状態3に変化した後にパケット送信処理を行わないこととなるが、端末状態3に変化した後に、端末状態2と端末状態3とを履歴として含むパケットを送信するパケット送信処理を行ってもよい。
[2−2−4.端末状態変化の履歴送信]
なお、図10のステップS42において、現在の端末状態を保持する代わりに、端末状態変化の履歴を保持してもよい。そして、端末状態変化の履歴を保持する場合には、図11のステップS55において現在の端末状態を通信パケットに格納する代わりに、端末状態変化の履歴を格納しても良い。つまり、図12において、送信保留時間564を経過した後で送信する通信パケット190Bにおいて、端末状態3のみを格納するのではなく、送信保留時間564内の端末状態変化の履歴である端末状態2と端末状態3とを格納しても良い。以下、端末状態変化の履歴を通信パケットに格納する場合の構成を、図13を用いて説明する。
図13は、本実施の形態における端末状態情報591の構成を示す概念図である。図13には、通信パケット190に端末状態変化の履歴を格納する場合の、端末状態情報591の構成が示されている。
端末状態情報591は、端末状態の種類198と、格納数592と、1つ以上の端末情報593を含む。格納数592は、端末情報593の数である。端末情報593は、変化時刻594と、変化後の端末状態595とである。変化時刻594は、端末状態が変化した時刻である。
サーバ300は、上記の端末状態情報591を含む通信パケットを受信することにより、チャンネルザッピング中にネットワーク端末500がどのチャンネルを選局したかを確認できる。サーバ300は、この情報を利用して、サーバ300がネットワーク端末500にその後に送信する情報をより適切なものとすることができる。例えば、ネットワーク端末500でのザッピングで選局されなかったチャンネルは、視聴される機会が低いと推測されるので、そのチャンネルに関連した広告をネットワーク端末500に送信する頻度を低下させることが可能となる。
図14は、本実施の形態における通信パケット190のパケットフォーマットを示す図である。通信パケット190には必須フィールドと拡張フィールドとがあり、網掛け部分が拡張フィールドに相当する。
必須フィールドは、SOURCE_ADDRフィールドと、SINK_ADDRフィールドと、SOURCE_PORTフィールドと、SINK_PORTフィールドと、DEVICE_IDフィールドとを含む。
SOURCE_ADDRフィールドとSOURCE_PORTフィールドとには、それぞれ、ネットワーク端末500のIPアドレスと送信ポート番号とが格納される。
SINK_ADDRフィールドとSINK_PORTフィールドとには、それぞれ、サーバ300のIPアドレスと待受ポート番号とが格納される。
DEVICE_IDフィールドには、サーバ300がネットワーク端末500をユニークに認識できるID情報が格納される。
拡張フィールドは、TYPEフィールドと、NUMフィールドと、1以上のENTRYフィールドとを含む。TYPEフィールドには、ENTRYフィールドに格納されている端末状態の種類が格納される。図14の例では、ENTRYフィールドに格納されている端末状態は、VIEW_CH(視聴チャンネル)である。NUMフィールドには、ENTRYフィールドの個数が格納される。図14の例では、ENTRYフィールドの個数は2である。ENTRYフィールドは、さらに、TIMEフィールドとSTATUSフィールドとを含んでおり、TIMEフィールドには端末状態変化の変化時刻が、STATUSフィールドには端末状態の値がそれぞれ格納される。なお、複数の種類の端末状態を送信する場合は、(TYPEフィールド、NUMフィールド、1以上のENTRYフィールド)のセットが繰り返される。ENTRYフィールドに格納する端末状態の順番は特に規定しないが、図14の例では、先頭のENTRY1フィールドに最近の状態変化を配置している。このようにすれば、端末状態変化の履歴を必要としないサーバ300がENTRY1フィールドの内容のみを参照することで現在の端末状態を取得できる利点がある。
[2−3.まとめ]
以上のように、本実施の形態において、ネットワーク端末500は、NATテーブルを維持するために定期的なパケット送信処理を行うとともに、チャンネル選局等により端末状態が変化した時には直ちに端末状態を含むパケット送信処理を行う。そして、その直後に端末状態が再び変化してもパケット送信処理を行わない送信保留時間564を設ける。
これにより、チャンネルザッピング等による高頻度の状態変化が起こっても送信負荷を抑制しつつ、新しい端末状態をリアルタイムにサーバに知らせることができる。そのため、ネットワーク端末500は、端末状態に応じたコンテンツをサーバ300から得られやすくなる。
以上のように、本実施の形態におけるネットワーク端末によれば、ネットワーク端末は、保留期間中のネットワーク端末の状態の変化を、保留期間経過後に通信パケット(情報パケット)に含めて送信することができる。特に、ネットワーク端末の状態が短時間で多くの回数変化する場合に、通信パケットの送信数を少なくする効果が大きい。よって、ネットワーク端末は、通信量をより少なくすることができる。
また、ネットワーク端末は、保留期間内のネットワーク端末の状態の変化の履歴を、保留期間経過後にまとめて通信パケット(情報パケット)に含めて送信することができる。このようにすると、通信相手装置は、状態の変化に関する情報をより詳細に得ることができる。
また、ネットワーク端末は、保留期間後の通信パケット(情報パケット)を送信しない。よって、ネットワーク端末は、通信量をより少なくすることができる。
また、通信相手装置が主導的に、ネットワーク端末の保留時間を指定することができ、ネットワークにおける通信パケット量をより少なくすることができる。
(実施の形態3)
以下、図15〜18を用いて、実施の形態3について説明する。本実施の形態におけるネットワーク端末は、送信禁止期間を用いてネットワーク端末の状態の変化が頻発する場合に通信量を抑制することができる。なお、実施の形態1又は2におけるものと同様の構成要素については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する場合がある。
[3−1.構成]
[3−1−1.ネットワーク接続構成]
本実施の形態におけるネットワーク端末500Aを含むネットワーク構成図は、実施の形態2において、ネットワーク端末500をネットワーク端末500Aとしたものと同様である(不図示)。
[3−1−2.ネットワーク接続構成]
図15は、本実施の形態におけるネットワーク端末500Aの構成を示すブロック図である。ネットワーク端末500Aは、ネットワーク端末100と同様の構成を備えるとともに、さらに、不揮発性メモリ160に送信禁止時間566、及び、端末状態565を保持する。
送信禁止時間566は、ネットワーク端末500Aの状態変化があったときに、通信パケットの送信を禁止する時間(禁止期間)である。つまり、ネットワーク端末500Aの端末状態が変化した直後には、禁止時間内であるので通信パケットの送信は行われない。仮に、ユーザが見たい番組を探して次々とチャンネルを切り替えている場合(=チャンネルザッピング中)に、チャンネルの切り替えの都度に通信パケットを送信すると、ネットワーク端末500の送信処理が増えて負荷が高くなる。さらに、インターネット回線網200およびサーバ300にも多数の通信パケットが殺到して負荷を与える。そこで、送信禁止時間566を設けることにより、端末状態が高頻度に変化しても負荷を抑制することができる。送信禁止時間566は、ルータ400のNATテーブル維持時間よりも短い時間とする。なお、送信禁止時間566は、ネットワーク端末500にあらかじめ定められた値であってもよいし、サーバ300から受信した値であってもよい。
端末状態565は、ネットワーク端末500Aの過去の視聴チャンネル等の情報である。端末状態565は、必要に応じてマイクロコンピュータ170により、作成、更新、又は、削除される。
また、マイクロコンピュータ170は、内部メモリを有する。マイクロコンピュータ170は、必要に応じて端末状態571と送信禁止フラグ573とを内部メモリに保持する。端末状態571は、ネットワーク端末500Aの現在の視聴チャンネル等の情報である。送信禁止フラグ573は、マイクロコンピュータ170が禁止時間にある場合に有効化されるフラグである。
[3−2.動作]
以上のように構成されたネットワーク端末500Aについて、その動作を以下説明する。ネットワーク端末500Aは、定期的に通信パケット送信処理を行うとともに、端末状態変化時に通信パケット送信処理を行う。ネットワーク端末500Aにおける定期的な通信パケット送信処理は、実施の形態1におけるものと同様である。一方、ネットワーク端末500Aは、実施の形態1で開示した処理とは異なる方法で、送信禁止時間を考慮して端末状態変化時のパケット送信処理を行う。さらに、送信禁止時間の終了後に送信処理を行う。以下で、この動作について詳細に説明する。
[3−2−1.ネットワーク端末の端末状態変化時の処理]
図16は、本実施の形態におけるネットワーク端末500Aの端末状態変化時のパケット送信処理のフローチャートである。
まず、マイクロコンピュータ170は、チューナー120の選局に成功(すなわち、端末状態が変化)したら、内部メモリ上の端末状態情報を更新する(ステップS61)。
次に、マイクロコンピュータ170は、送信禁止時間の終了時刻を算出する(ステップS62)。
次に、マイクロコンピュータ170は、送信禁止時間の終了時刻をタイマーに設定する(ステップS63)。
次に、マイクロコンピュータ170は、次の通信パケットの送信時間を計算する(ステップS64)。
次に、マイクロコンピュータ170は、ステップS64で算出した送信時刻になったらパケット送信要求割り込みが入るように、タイマー130に次の通信パケットの送信時刻を再設定する(ステップS65)。ステップS64の終了時点では、タイマー130は、ステップS14で送信時刻が設定された状態となっている。よって、ステップS65の処理は、マイクロコンピュータ170がステップS65においてタイマー130に設定された送信時刻を再設定することにより送信時刻を修正する、と表現することもできる。
その後、処理を終了する。
[3−2−2.ネットワーク端末の送信禁止解除時のパケット送信処理]
図17は、本実施の形態におけるネットワーク端末500Aの送信禁止解除時のパケット送信処理のフローチャートである。
まず、マイクロコンピュータ170は、タイマー130から送信禁止終了割り込みを受ける(ステップS51)。
次に、マイクロコンピュータ170は、不揮発性メモリ160に保持されている端末状態565と、内部メモリに保持されている端末状態571とを比較することで、禁止時間の前後において端末状態の更新があったかどうかを確認する(ステップS72)。
ステップS72において、それぞれの端末状態が一致する場合(ステップS72でNO)、ネットワーク端末500Aの処理は終了する。一方、ステップS72において、それぞれの端末状態が一致しない場合(ステップS72でYES)、通信パケット(情報パケット)を生成する(ステップS73)。
その後、ステップS44〜S46の処理と同様にステップS74〜S76の処理を行う。
以上で、送信禁止時間が解除された時のパケット送信処理を終了する。
以上の処理によれば、ネットワーク端末500Aは、ネットワーク端末500Aの状態変化の直後には情報パケットの送信は行わず、禁止時間が経過した後に、当該状態変化を示す情報を含む情報パケットを送信する。
[3−2−3.ネットワーク端末とサーバ間のシーケンス]
図18は、本実施の形態におけるネットワーク端末500Aとサーバ300との通信のシーケンス図である。図18には、ネットワーク端末500Aとサーバ300との間でやり取りされる通信パケットの送信タイミングが示されている。通常、ネットワーク端末500Aは、不揮発性メモリ160に記憶されたパケット送信間隔163で通信パケット190を定期的に送信する。また、端末状態が変化した時には、送信禁止時間566を開始する。送信禁止時間中に、新たに端末状態が変化した場合には、その時点から新たな送信禁止時間566を開始する。そして、送信禁止時間566が経過した後で、送信禁止時間566の経過時点の端末状態を格納した通信パケット190C(情報パケット)を送信する。
なお、複数の送信禁止期間が重なり、通信パケットの送信間隔を超える時間継続して通信パケットの送信がなくなる場合には、その送信間隔を超える前に通信パケットまたは情報パケットを送信するようにする。
なお、送信禁止時間566中の端末状態の変化の履歴を、通信パケット190Cに含めてもよい。
なお、ステップS72において、禁止時間の前後においてネットワーク端末500Aの端末状態の更新があった場合に、ステップS73〜S76のパケット送信処理を行うことを説明したが、禁止時間の前後においてネットワーク端末500Aの端末状態の更新がなかった場合にも、ステップS73〜S76のパケット送信処理を行うようにしてもよい。
[3−3.まとめ]
以上のように、本実施の形態において、ネットワーク端末500Aは、NATテーブルを維持するために定期的なパケット送信処理を行うとともに、チャンネル選局等により端末状態が変化した時には送信禁止時間を経過した後に端末状態を含むパケット送信処理を行う。
これにより、チャンネルザッピング等による高頻度の状態変化が起こっても送信負荷を抑制しつつ、新しい端末状態をリアルタイムにサーバに知らせることができる。そのため、ネットワーク端末500Aは、端末状態に応じたコンテンツをサーバ300から得られやすくなる。
以上のように、本実施の形態におけるネットワーク端末によれば、ネットワーク端末は、禁止期間中のネットワーク端末の状態の変化を、禁止期間経過後に通信パケット(情報パケット)に含めて送信することができる。特に、ネットワーク端末の状態が短時間で多くの回数変化する場合に、通信パケットの送信数を少なくする効果が大きい。しかも、状態変化の直後に通信パケット(情報パケット)を送信することもないので、通信パケットの送信数を少なくする効果がより大きい。よって、ネットワーク端末は、通信量をより少なくすることができる。
また、ネットワーク端末は、禁止期間内のネットワーク端末の状態の変化の履歴を、禁止期間経過後にまとめて通信パケット(情報パケット)に含めて送信することができる。このようにすると、通信相手装置は、状態の変化に関する情報をより詳細に得ることができる。
また、ネットワーク端末は、禁止期間が経過した後のネットワーク端末の状態が、禁止期間が経過する前のネットワーク端末の状態と一致する場合に、禁止期間後の通信パケット(情報パケット)を送信しない。よって、ネットワーク端末は、通信量をより少なくすることができる。
また、通信相手装置が主導的に、ネットワーク端末の禁止時間を指定することができ、ネットワークにおける通信パケット量をより少なくすることができる。
(他の実施の形態)
以上のように、本開示における実装の例示として、実施の形態1〜3を説明した。しかしながら、本開示は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施の形態1〜3で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
また、実施の形態1〜3におけるネットワーク端末の必須の構成要素について説明する。図19は、実施の形態1〜3におけるネットワーク端末の別の構成(ネットワーク端末1)を示すブロック図である。
図19に示されるように、ネットワーク端末1は、制御部11と、通信部12とを備える。また、ネットワーク端末1は、通信相手装置201に接続されている。
制御部11は、通信経路を維持するための通信パケットを、所定の間隔ごとの送信タイミングに通信相手装置201に送信させるように、通信部12を制御する。また、ネットワーク端末1の状態が変化した場合に、送信タイミングとは異なる時刻であっても、ネットワーク端末1の状態を示す状態情報を含む通信パケットである情報パケットを、通信経路を通じて通信相手装置201に送信させるように通信部12を制御する。
通信部12は、ネットワーク端末1の通信相手装置201と通信経路を通じて通信する。
ネットワーク端末1によれば、ネットワーク端末は、通信経路を維持する機能を有する通信パケットを定期的に送信(定期送信)するとともに、ネットワーク端末の状態が変化した場合には、通信経路を維持しかつネットワーク端末の状態を通知する機能を有する情報パケットを送信する。通信経路は、通信パケット又は情報パケットが通過すると、その後、所定時間維持される。所定時間以内に次の通信パケット又は情報パケットが通過するように所定時間を設定することにより、所定時間より長い長期間にわたって通信経路が維持される。ネットワーク端末の状態の変化がない場合には、定期的に送信される通信パケットによってこの通信経路が維持される。一方、ネットワーク端末の状態の変化がある場合には、通信経路を維持する機能をも有する情報パケットによって、通信経路が維持されるとともに、ネットワーク端末の状態の変化が通信相手装置に通知される。ネットワーク端末は、ネットワーク端末の状態変化後すぐに通信相手装置に通知するので、状態変化後にネットワーク端末の状態に応じたデータを通信相手装置から取得することができる。
そこで、以下、他の実施の形態についてまとめて説明する。
実施の形態1〜3では、端末状態の一例として視聴中チャンネルを説明した。しかし、端末状態はこれに限定されない。端末状態として、ネットワーク端末に接続されたカメラの撮影画像による人物検出や人物特定結果を用いれば、ネットワーク端末を使っているユーザに最適なコンテンツをサーバから得られやすくなる。さらに、例えば、マイクにより取得される音、温度センサにより取得される計測値、または、GPS(Global positioning system)により取得される位置情報を端末状態として用いても良い。これらの入力値によりネットワーク端末にユーザがいると判断された時にサーバがコンテンツを送出するなどして、コンテンツが利用される機会を向上することができる。
また、実施の形態1〜3では、ネットワーク端末100、500又は500Aが所定の端末状態を送信する事を説明した。しかし、送信する端末状態の種別をサーバ300からネットワーク端末に指定しても良い。これにより、サーバ300は、コンテンツの送信条件に必要な種別の端末状態を効率よく収集できる。また、ネットワーク端末は、ネットワーク端末がどの種別の端末状態を送るのかを設定できるようにしても良い。これにより、ネットワーク端末のユーザのプライバシーを保護することができる。
また、実施の形態2では、ネットワーク端末500が保持する送信保留時間564を用いて送信保留終了時刻を算出することを説明した。ここで、送信保留時間は、NATテーブルを維持できる範囲内でサーバ300からネットワーク端末500に指定できるようにしても良い。これにより、サーバ300へのアクセスが殺到する時間帯に送信頻度を低減できる。
また、実施の形態3では、ネットワーク端末500Aが保持する送信禁止時間566を用いて送信禁止終了時刻を算出することを説明した。ここで、送信禁止時間は、NATテーブルを維持できる範囲内でサーバ300からネットワーク端末500に指定できるようにしても良い。これにより、サーバ300へのアクセスが殺到する時間帯に送信頻度を低減できる。
また、実施の形態2では、1種類の送信保留時間564を用いて送信保留終了時刻を算出することを説明した。しかし、送信保留時間はネットワーク端末500毎に決めても良い。これにより、視聴可能なチャンネル数が多いネットワーク端末500はチャンネルザッピングされる時間も長いから送信保留時間を長く取ることができる。あるいは、端末状態毎に送信保留時間を決めても良い。これにより、雑音が入りやすいマイクの入力結果に対しては送信保留時間を長めに取ることで意図しない通信パケット送信を減らす工夫ができる。
また、実施の形態3では、1種類の送信禁止時間566を用いて送信禁止終了時刻を算出することを説明した。しかし、送信禁止時間はネットワーク端末500A毎に決めても良い。これにより、視聴可能なチャンネル数が多いネットワーク端末500Aはチャンネルザッピングされる時間も長いから送信保留時間を長く取ることができる。あるいは、端末状態毎に送信禁止時間を決めても良い。これにより、雑音が入りやすいマイクの入力結果に対しては送信禁止時間を長めに取ることで意図しない通信パケット送信を減らす工夫ができる。
また、実施の形態1〜3では、ネットワーク端末100、500又は500Aからサーバ300への片方向通信でリアルタイムに端末状態を知らせると説明した。ここで、サーバ300は、端末状態を受信したことを示すためネットワーク端末に対して端末状態受領パケットを送信しても良い。さらに、ネットワーク端末は、端末状態を格納した通信パケット190A、190B又は190Cに対する端末状態受領パケットが受信できなければ、次の通信パケット190の送信時に、現在の端末状態を格納した通信パケット190を送信しても良い。これにより、インターネット回線網200の異常やサーバ300の負荷などの影響により端末状態を格納した通信パケット190を正常に受信することができず、サーバ300がネットワーク端末ごとに保持している端末状態を更新できない期間が生じても、現在の端末状態をサーバ300へ通知することができる。
また、実施の形態1〜3では、通信パケット190、190A、190B又は190Cの送信によって端末状態をサーバ300に通知し、サーバ300がネットワーク端末100、500又は500Aごとにその端末状態に適したコンテンツを送出する事を説明した。ここで、サーバ300がネットワーク端末にコンテンツを送出する場合は、当該コンテンツの送出に至る過程での端末状態情報を一緒に添付してもらい、添付された端末状態がネットワーク端末の端末状態と相違するときは、ネットワーク端末は現在の端末状態を格納した通信パケットをサーバ300に送信するようにしても良い。これにより、ネットワーク端末とサーバ300間の端末状態の不一致を解消できる。
また、実施の形態1〜3では、チューナー120を備えたネットワーク端末100、500又は500Aを前提に説明した。このようなネットワーク端末100の具体例は、デジタルテレビやビデオレコーダなどである。しかし、ネットワーク端末100は、チューナー120の代わりにカメラや各種センサと接続したネットワーク端末でもよい。例えば、ネットワーク対応サイネージディスプレイをカメラと接続し、カメラで認識した人物の特徴を端末状態としてサーバ300に送信するものとする。人物が大人であれば大人向けのサイネージコンテンツをサーバ300から送信し、人物が子供であれば子供向けのサイネージコンテンツをサーバ300から送信することで、サイネージの効果を高めることができる。また、GPS付きのスマートフォンにおいては、位置情報を端末状態としてサーバ300に送信し、その場所に適したコンテンツをサーバ300から送信してもらうことができる。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記実装を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、インターネット上のサーバから端末状態に応じたデータを得ることができるネットワーク端末に適用可能である。具体的には、デジタルテレビ、HDDレコーダ、スマートフォン、サイネージディスプレイなどに、本開示は適用可能である。
1、100、500、500A ネットワーク端末
11 制御部
12 通信部
110 通信モジュール
120 チューナー
130 タイマー
140 リモコン受信部
150 映像出力IF
160 不揮発性メモリ
161 サーバアドレス
162 機器ID
163 パケット送信間隔
170 マイクロコンピュータ
190、190A、190B、190C 通信パケット
191 送信元アドレス
192 送信先アドレス
193 送信元ポート
194 送信先ポート
195 ペイロード
196 機器ID
197 端末状態情報
198 端末状態の種類
199、565、571 端末状態
200 インターネット回線網
201 通信相手装置
300 サーバ
310 コンテンツ
311 送信条件
320、593 端末情報
400 ルータ
564 送信保留時間
566 送信禁止時間
572 送信保留フラグ
573 送信禁止フラグ
591 端末状態情報
594 変化時刻
595 変化後の端末状態

Claims (18)

  1. ネットワーク端末であって、
    前記ネットワーク端末の通信相手装置と通信経路を通じて通信する通信部と、
    前記通信経路を維持するための通信パケットを、所定の間隔ごとの送信タイミングに前記通信相手装置に送信させるように、前記通信部を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、さらに、
    前記ネットワーク端末の状態が変化した場合に、前記送信タイミングとは異なる時刻であっても、前記ネットワーク端末の状態を示す状態情報を含む前記通信パケットである情報パケットを、前記通信経路を通じて前記通信相手装置に送信させるように前記通信部を制御する
    ネットワーク端末。
  2. 前記制御部は、
    前記通信部が前記情報パケットを送信した場合に、前記通信部が前記情報パケットを送信した時刻を起点として、前記所定の間隔ごとの前記通信パケットの送信タイミングを新たに決定する
    請求項1に記載のネットワーク端末。
  3. 前記制御部は、
    前記情報パケットを前記通信部が送信してから所定の保留時間が経過するまでの保留期間に前記ネットワーク端末の状態が変化した場合に、前記保留期間における前記ネットワーク端末の状態を示す前記状態情報を含めた前記情報パケットを前記保留期間が経過した後に送信させるように、前記通信部を制御する
    請求項1又は2に記載のネットワーク端末。
  4. 前記制御部は、
    前記保留期間が経過した後に、前記保留期間における前記ネットワーク端末の状態の履歴を示す前記状態情報を含めた前記情報パケットを送信させるように、前記通信部を制御する
    請求項3に記載のネットワーク端末。
  5. 前記制御部は、
    前記保留期間が経過した後の前記ネットワーク端末の状態が、前記保留期間が経過する前の前記ネットワーク端末の状態と一致する場合に、前記通信部による前記情報パケットの送信を禁止する
    請求項3又は4に記載のネットワーク端末。
  6. 前記制御部は、
    前記通信相手装置が指定する保留時間を前記保留時間として用いて制御する
    請求項3〜5のいずれか1項に記載のネットワーク端末。
  7. 前記制御部は、
    前記ネットワーク端末の状態が変化してから所定の禁止時間が経過するまでの禁止期間に前記情報パケットの送信を禁止し、前記禁止期間における前記ネットワーク端末の状態を示す前記状態情報を含めた前記情報パケットを前記禁止期間が経過した後に送信させるように、前記通信部を制御する
    請求項1又は2に記載のネットワーク端末。
  8. 前記制御部は、
    前記禁止期間が経過した後に、前記禁止期間における前記ネットワーク端末の状態の履歴を示す前記状態情報を含めた前記情報パケットを送信させるように、前記通信部を制御する
    請求項7に記載のネットワーク端末。
  9. 前記制御部は、
    前記禁止期間が経過した後の前記ネットワーク端末の状態が、前記禁止期間が経過する前の前記ネットワーク端末の状態と一致する場合に、前記通信部による前記情報パケットの送信を禁止する
    請求項7又は8に記載のネットワーク端末。
  10. 前記制御部は、
    前記通信相手装置が指定する禁止時間を前記禁止時間として用いて制御する
    請求項7〜9のいずれか1項に記載のネットワーク端末。
  11. 前記ネットワーク端末は、さらに、
    放送チャンネルの放送を受信する放送受信部を備え、
    前記通信部は、前記放送受信部の前記放送チャンネルを示す情報を前記状態情報として前記情報パケットを送信する
    請求項1〜10のいずれか1項に記載のネットワーク端末。
  12. 前記通信部は、さらに、
    前記ネットワーク端末の状態に応じて前記通信相手装置が送信する広告コンテンツを受信し、
    前記ネットワーク端末は、さらに、
    前記広告コンテンツを表示する表示部を備える
    請求項1〜11のいずれか1項に記載のネットワーク端末。
  13. 前記ネットワーク端末は、さらに、
    前記ネットワーク端末の位置情報を取得する位置情報取得部を備え、
    前記通信部は、前記位置情報を前記状態情報として前記情報パケットを送信し、かつ、前記位置情報に応じて前記通信相手装置が送信する前記広告コンテンツを受信する
    請求項12に記載のネットワーク端末。
  14. 前記ネットワーク端末は、さらに、
    前記ネットワーク端末の周辺に存在する人の属性を示す属性情報、または、前記ネットワーク端末の周辺環境を示す環境情報を取得するセンサを備え、
    前記通信部は、前記属性情報および前記環境情報のうち少なくとも一方を前記状態情報として前記情報パケットを送信する
    請求項12又は13に記載のネットワーク端末。
  15. 前記通信経路上には、NAT(Network Address Translation)機能を有するルータが配置されており、
    前記通信部は、前記通信パケットまたは前記情報パケットを、前記ルータを通じて前記通信相手装置に送信することで、前記ルータにおけるNATテーブルを維持することによって、前記通信経路を維持する
    請求項1〜14のいずれか1項に記載のネットワーク端末。
  16. ネットワーク端末であって、前記ネットワーク端末の通信相手装置と通信経路を通じて通信する通信部を備えるネットワーク端末における通信方法であって、
    前記通信経路を維持するための通信パケットを、所定の間隔ごとの送信タイミングに前記通信相手装置に送信させるように、前記通信部を制御する制御ステップと、
    前記ネットワーク端末の状態が変化した場合に、前記送信タイミングとは異なる時刻であっても、前記ネットワーク端末の状態を示す状態情報を含む前記通信パケットである情報パケットを、前記通信経路を通じて前記通信相手装置に送信させるように前記通信部を制御する送信ステップとを含む
    通信方法。
  17. 請求項16に記載の通信方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  18. 請求項1〜15のいずれか1項に記載のネットワーク端末と、
    前記ネットワーク端末の通信相手装置とを備える
    通信システム。
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