JPWO2014050577A1 - 色処理方法、色処理装置、画像形成装置及び色変換装置 - Google Patents

色処理方法、色処理装置、画像形成装置及び色変換装置 Download PDF

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Abstract

インク量の制限が行われる色変換において、色の再現領域がより広く、階調性に優れた色再現結果を得るために、入力値に対してC、M、Y、Kのインク総量の上限が設けられた制限が適用された第1出力値を取得し、第1出力値及びインク量と階調との非線形な関係を各色ごとに補正するための第1情報に基づいて各色のインク量(第2出力値)を得る色処理方法であって、入力値のサンプル(第1の値)と第1情報に基づいて第2の値を取得するステップS2、第2の値及び制限情報に基づいて第3の値を取得するステップS3、第3の値と第1情報の入出力特性が逆転された第2情報に基づいて第1出力値に対応する第4の値を取得するステップS4、第1の値と第4の値との対応関係を示す多次元テーブルを作成するステップS6、入力値と多次元テーブルとに基づいて第1出力値を取得するステップを有する。

Description

本発明は、色処理方法、色処理装置、画像形成装置及び色変換装置に関する。
従来、記録媒体上に吐出されたインクを確実に硬化させるため、予め定められたインク量の制限値に基づいて、吐出されるインク量を制限する色処理方法がある(例えば、特許文献1)。
一方、一般的に、記録媒体上に吐出されるインク量の最小値と最大値との幅が大きいほど色再現の階調性が増すが、記録媒体上に吐出されるインク量の増加に応じてインクが硬化しにくくなる。従来の色処理方法は、記録紙にしわが寄るのを防止したり、インクの硬化時間を短縮することを優先するため、インクの最大量を制限していた。
特開2000−25274号公報
ところで、図10A〜図10Dに示すように、記録媒体上に吐出されるインク量の変化と吐出されたインクにより再現される色の階調(明度等)の変化とは非線形な対応関係(階調特性)を有している。具体的には、色再現に必要なインクの量がより少ない低濃度では、色再現に必要なインクの量がより多い高濃度に比して、所定量のインク量変化に応じた明度(色の濃さ)の変化が相対的に大きい。これは、低濃度の場合の明度変化の主因が記録媒体上に吐出されたインクの面積率の大小により、高濃度の場合の明度変化の主因が記録媒体上に吐出されたインクの重なり度合いによるためと考えられる。
また、従来、色処理に際して、図10A〜図10Dに示すような非線形な各色の階調特性を各色ごとに補正したうえで、補正された階調特性でプロファイル変換(色変換)の関係を校正することが行われている。その際に、色変換出力の各出力色の最大量を制限することが行われることがある。インクを用いる系では、この部分でインク量を制限していた。
しかしながら、従来の色処理方法は上記のような非線形な対応関係を考慮せずに単純にインク量を制限していたことから、当該非線形な対応関係を考慮したならばインク量の制限値内で得られたはずの色再現の多階調性をインク量の制限を行う段階でインクの性質に関わらず一律に切り捨ててしまっていた。このため、従来の色処理方法でインク量の制限を行うと、階調性の低下が著しいものとなり、満足な色再現結果を得られない場合があった。
本発明は、インク量の制限が行われる色変換において、色の再現領域がより広く、階調性に優れた色再現結果を得ることができる色処理方法、色処理装置、画像形成装置及び色変換装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明による色処理方法は、少なくとも黒と黒以外の一以上の色を含む複数の色のインクであって所定の単位面積あたりのインク量の変化と階調の変化との間に非線形な対応関係を有するインクを用いた画像形成に係り、前記複数の色の各々のインク量の合計の上限を示す所定の制限量による制限下で前記複数の色の各々の入力値の組み合わせによる多色の入力値に対応する色を設定するための第1出力値を多次元テーブルに基づいて取得し、この第1出力値と前記非線形な対応関係を各色ごとに補正するための第1情報とに基づいて、前記第1出力値に含まれる各色の出力値に対応する各色のインク量を決定するために用いられる第2出力値を取得するための色処理方法であって、前記多色の入力値に対応する第1の値を複数取得するステップと、前記第1の値と前記第1情報とに基づいて、前記非線形な対応関係が考慮されたインク量を示す第2の値を複数の前記第1の値の各々について取得するステップと、前記第2の値と前記所定の制限量を示す制限情報とに基づいて、前記所定の制限量による制限下で前記第1の値に対応する色を設定するための第3の値を複数の前記第2の値の各々について取得するステップと、前記第3の値と前記第1情報の入出力特性が逆転された第2情報とに基づいて、前記第1出力値に対応する第4の値を複数の前記第3の値の各々について取得するステップと、複数の前記第1の値と複数の前記第4の値との対応関係を示す前記多次元テーブルを作成するステップと、前記多色の入力値と前記多次元テーブルとに基づいて、前記第1出力値を取得するステップと、を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の色処理方法であって、前記インクは、放射線硬化型インクであることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の色処理方法であって、前記所定の制限量は、前記各色のインク量に応じて記録媒体上の前記所定の単位面積に対応する範囲内に吐出されたインクにより形成されるインク層の厚みの上限に対応することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の色処理方法であって、前記所定の制限量は、前記各色のインク量に応じて記録媒体上の前記所定の単位面積に対応する範囲内に吐出されたインクの硬化の度合いに対応することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の色処理方法であって、前記複数の色は、黄色を含み、前記所定の制限量は、黄色のインクが含まれる場合のインク量の合計の上限を示すことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の色処理方法であって、前記複数の色は、白色を含み、前記所定の制限量は、白色のインクが含まれる場合のインク量の合計の上限を示すことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の色処理方法であって、前記多次元テーブルを平滑化するステップを更に有し、前記多色の入力値と平滑化された前記多次元テーブルとに基づいて、前記第1出力値を取得することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載の色処理方法であって、前記階調は、明度、濃度、XYZ値の少なくともいずれか一により表される各色の視覚的影響度の定量的な指標であることを特徴とする。
請求項9に記載の発明による色処理装置は、少なくとも黒と黒以外の一以上の色を含む複数の色のインクであって所定の単位面積あたりのインク量の変化と階調の変化との間に非線形な対応関係を有するインクを用いた画像形成を行う画像形成装置に用いられる色処理装置であって、前記複数の色の各々のインク量の合計の上限を示す所定の制限量による制限下で前記複数の色の各々の入力値の組み合わせによる多色の入力値に対応する色を設定するための第1出力値を多次元テーブルに基づいて取得する第1取得手段と、前記第1出力値と前記非線形な対応関係を各色ごとに補正するための第1情報とに基づいて、前記第1出力値に含まれる各色の出力値に対応する各色のインク量を決定するために用いられる第2出力値を取得する第2取得手段と、を備え、前記第1取得手段は、前記多色の入力値と多次元テーブルとに基づいて、前記第1出力値を取得し、前記多次元テーブルは、前記多色の入力値と前記第1出力値との対応関係を示す多次元テーブルであって、前記多色の入力値に対応する第1の値と前記第1情報とに基づいて、前記非線形な対応関係が考慮されたインク量を示す第2の値を取得し、前記第2の値と前記所定の制限量を示す制限情報とに基づいて、前記所定の制限量による制限下で前記第1の値に対応する色を設定するための第3の値を取得し、前記第3の値と前記第1情報の入出力特性が逆転された第2情報とに基づいて、前記第1出力値に対応する第4の値を取得する処理を経て作成された多次元テーブルであることを特徴とする。
請求項10に記載の発明による画像形成装置は、画像データを取得する取得手段と、前記取得手段により取得された画像データに基づいて、前記第2出力値を取得する請求項9に記載の色処理装置と、記録媒体に前記複数の色の各々のインクを吐出する画像形成手段と、前記画像形成手段から吐出される各色のインク量を、前記色処理装置により取得された前記第2出力値に応じて決定された各色のインク量とする制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項11に記載の発明による色変換装置は、少なくとも黒と黒以外の一以上の色を含む複数の色のインクであって、各色所定の単位面積あたりのインク量の変化を横軸とし、階調変化を縦軸とした場合に、各色所定の単位面積あたりのインク量の変化と階調変化との間に下に凸である非線形な対応関係を有する複数の色のインクを用いて画像形成を行うインクジェット画像形成における色変換装置であり、
前記複数の色の各々のインク量の合計の上限を示す所定の制限量による制限が設定され、前記設定された制限に応じ前記複数の色の入力値の組合せに対応する色を再現するための第1出力値を多次元テーブルに基づき取得し、
前記第1出力値と、前記非線形な対応関係を各色補正するための第1情報とに基づき各色の出力値に対応する各色のインク量を決定するために用いられる第2出力値を取得し、
前記第2出力値の合計が前記インク量の合計の上限を上回らず、かつ合計インク量が制限される色の組合せにおいては、前記単位面積あたりのインク量の変化と階調変化とを直線的な対応関係として制限した場合より第2出力値が大きいことを特徴とする。
本発明によれば、インク量の制限が行われる色変換において、色の再現領域がより広く、階調性に優れた色再現結果を得ることができる。
本発明の一実施形態である画像形成装置1の主要構成を示すブロック図である。 画像処理部の主要構成を示すブロック図である。 一次元テーブルの一例を示す図である。 多次元テーブルを作成するための作成装置の主要構成を示すブロック図である。 制限情報に含まれる情報の一例を示す表である。 多次元テーブルの作成処理の流れの一例を示すフローチャートである。 色処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施形態による色処理部による色処理を経て記録媒体上に吐出されるインクによる色再現結果の一例を示す図である。 従来の色処理を経て記録媒体上に吐出されるインクによる色再現結果の一例を示す図である。 図8Aの色再現結果のうち、図8Bの色再現結果に比してより色濃く出力された色再現結果を視覚的に示す図である。 図8A及び図8Bの色再現結果に含まれる一部の色について、入力色との対応関係を示す表である。 ブラック(K)のインク量の変化と階調の変化との非線形な対応関係の一例を示すグラフである。 マゼンタ(M)のインク量の変化と階調の変化との非線形な対応関係の一例を示すグラフである。 イエロー(Y)のインク量の変化と階調の変化との非線形な対応関係の一例を示すグラフである。 シアン(C)のインク量の変化と階調の変化との非線形な対応関係の一例を示すグラフである。
以下に、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、本発明の一実施形態である画像形成装置1の主要構成を示すブロック図である。
画像形成装置1は、中央制御部10、画像処理部20、画像形成部30、操作入力部40等を備える。
画像形成装置1は、パーソナル・コンピューター(PC)等のホスト装置2から入力された画像データを取得する。また、画像形成装置1は、取得された画像データに対して、画像処理部20により画像処理を施す。そして、画像形成装置1は、画像処理が施された画像データに基づいて、画像形成部30により記録媒体に画像を形成する。
中央制御部10は、例えば、CPU11、RAM12、ROM13、不揮発性メモリー14等を有する。中央制御部10のCPU11は、ROM13や不揮発性メモリー14から処理内容に応じた各種のソフトウェア・プログラムやデータ等を読み出して実行することで、画像形成装置1の動作に係る各種の処理を行う。
また、中央制御部10は、各種のインターフェース(I/F)を有する。具体的には、中央制御部10は、ホスト装置2と画像形成装置1とを接続するためのホストI/F15や、操作入力部40と中央制御部10とを接続するための操作入力I/F16、画像形成部30と中央制御部10とを接続するためのエンジンI/F17等を有する。中央制御部10は、例えば、ホストI/F15を介して接続されたホスト装置2から画像データを取得することで、第3取得手段として機能する。
画像処理部20は、画像形成装置1に入力された画像データに各種の画像処理を施す。
具体的には、画像処理部20は、例えば、図2に示すように、解凍処理部21、色処理部22、ハーフトーン処理部23等を有する。画像処理部20は、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の集積回路である。また、画像処理部20が有する各部の機能は、これらの集積回路に実装された機能である。
解凍処理部21は、データの圧縮処理が施された画像データ(例えば、CMYK画像データ)を解凍する。
色処理部22は、解凍処理部21により解凍された画像データに基づいて、画像形成部30によって記録媒体(例えば、用紙等)上に吐出されるインク量を決定するための処理を行う。色処理部22による処理の詳細は後述する。
ハーフトーン処理部23は、色処理部22により決定されたインク量に基づいて、各色のドットを面積階調処理により生成するハーフトーン処理を行う。ハーフトーン処理では、既知の誤差拡散法、AMスクリーン法、FMスクリーン(ストキャスティックスクリーン)法等によりインク量をインクにより形成されるドットの大きさや密度等の面積階調として表現する。
画像形成部30は、画像処理部20により画像処理が施された画像データに基づいて、記録媒体に画像を形成する。
具体的には、画像形成部30は、例えば、記録媒体として備蓄された用紙を用紙トレイから引き出して搬送する搬送部(図示略)、搬送部により搬送される記録媒体に対してインクを吐出するノズルを有するヘッド部31、ヘッド部31から吐出されたインクを硬化させるための放射線(例えば、紫外線等)を発する放射線発生部(図示略)、画像データに応じてヘッド部31及び放射線発生部の動作を制御する動作制御部32、画像が形成された用紙を排出する排出部(図示略)、ヘッド部31にインクを供給する供給部(図示略)、ヘッド部31のノズルをクリーニングするためのクリーニング部(図示略)等を有する。
本実施形態の画像形成部30が画像形成に用いるインクは、放射線発生部から照射される放射線のエネルギーにより硬化する放射線硬化型インクである。画像形成部30のヘッド部31は、記録媒体に複数の色(例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K))の各々に対して個別に設けられる。
操作入力部40は、ユーザの操作に応じて、画像形成装置1の動作に係る各種の入力を行う。
具体的には、操作入力部40は、例えば、図示は省略するが、タッチパネル方式の入力表示装置や、データの選択、送り操作等を行うための上下左右移動キーや各種機能キー等を備え、ユーザにより押下されたキーの押下信号やマウスの操作信号を中央制御部10のCPU11に出力する。
次に、画像処理部20の色処理部22について説明する。
色処理部22は、第1処理部221と、第2処理部222と、を備える。
第1処理部221は、複数の色の各々のインク量の合計の上限を示す所定の制限量による制限下で複数の色の各々の入力値の組み合わせによる多色の入力値に対応する色を設定するための値である。第1出力値を取得する処理を行う。即ち、第1処理部221は、第1取得手段として機能する。
具体的には、第1処理部221は、例えば、解凍処理部21から入力された画像データを構成する各画素の画素値を多色の入力値として、当該多色の入力値と多次元テーブルとに基づいて、第1出力値を出力する。
第1処理部221に用いられる多次元テーブルは、多色の入力値に対応する複数の第1の値と、この第1出力値に対応する複数の第4の値(後述)の対応関係を示す多次元テーブルである。
具体的には、多次元テーブルは、複数の色(例えば、CMYK)の各々の色値を含む入力値(第1の値)とこの入力値に対応する出力値(第4の値)とを対応付ける情報(以下「パターン情報」と記載)を複数含むルックアップテーブル(Look Up Table:LUT)である。例えば、本実施形態において用いられるCMYKの多次元テーブルは、第1の値(Ca,Ma,Ya,Ka)と第4の値(Cb,Mb,Yb,Kb)とを対応付けるパターン情報であって、複数の第1の値に対応するパターン情報を含む4次元のLUTである。
ここで、多次元テーブルは、平滑化されていてもよい。
具体的には、多次元テーブルにより示される多次元空間内で、複数のパターン情報の各々が位置する格子点どうしを結ぶ線を所定の平滑化処理により平滑化することで、平滑化された入出力の対応関係を示す情報が得られる。多次元テーブルは、この平滑化された入出力の対応関係を示す情報を含んでいてもよい。所定の平滑化処理に用いられる式として、例えば、以下の式(1)のような式が挙げられる。
LUTb(Ca,Ma,Ya,Ka,O)
=V×ΣΣΣΣLUTa(Cj+c,Mj+m,Yj+y,Kj+k,O)…(1)
ここで、LUTaは平滑化処理前のLUTを示す。また、LUTbは平滑化処理後のLUTを示す。また、(Ca,Ma,Ya,Ka,O)のうち、Ca,Ma,Ya,Kaは入力値(第1の値)に対応し、Oは出力値(第4の値:(Cb,Mb,Yb,Kb))に対応する。便宜上、Oは1文字で表されているが、実際には、入力値に対応する各色の色値を含む。また、式(1)における「V×ΣΣΣΣ」は、平滑化後のLUTの値が、当該値に近似する平滑化前のLUTの複数の値の総和(ΣΣΣΣ)と、当該総和の平均を取るための補正値(V)とにより求められることを示す。ここで、Σの数は、色数に応じる。また、Vの値は、平滑化前のLUTの値のパターン数に応じる。例えば、C、M、Y、Kの各々について近似する3つの値を平滑化して平滑化後のLUTの値を求める場合、足し合わされる平滑化前のLUTの値のパターン数は、3^4=81[通り]となる。この場合、Vの値は、1/81となる。また、c、m、y、kはそれぞれ、平滑化処理において用いられる補正値であり、適宜設定される。
第1処理部221は、例えば、各画素の画素値に対応する第1出力値を上記にて説明した多次元テーブルにより特定し、特定された第1出力値を出力する。言い換えれば、第1処理部221は、複数の色の各々のインク量の合計の上限を示す所定の制限量による制限が設定され、設定された制限に応じ複数の色の入力値の組合せに対応する色を設定するための第1出力値を多次元テーブルに基づき取得する。
第2処理部222は、第1出力値と第1情報(例えば、後述する一次元テーブル)とに基づいて、多色の出力値に含まれる各色の出力値に対応する各色のインク量を決定するために用いられる第2出力値を取得する処理を行う。即ち、第2処理部222は、第2取得手段として機能する。
具体的には、第2処理部222は、例えば、第1処理部221から出力されて第2処理部222に入力された第1出力値に含まれる各色の出力値と、各色に対して個別に設けられた一次元テーブルと、に基づいて、各色のインク量を第2出力値として出力する。
一次元テーブルは、所定の単位面積あたりのインク量の変化と階調の変化との間における非線形な対応関係を各色ごとに補正するための第1情報として機能する。ここで、階調とは、例えば、明度、濃度、XYZ値の1以下のべき乗、の少なくともいずれかに基づく各色の視覚的影響度の定量的な指標である。
具体的には、一次元テーブルは、例えば、図3に示すように、CMYK各色の色値とインク量を示す情報との間の非線形な対応関係を示す情報を含むLUTである。図3では、CMYKの4色の非線形な対応関係を一のグラフ上にて示しているが、第2処理部222は、色ごとに個別の一次元テーブルを有している。ここで、図3に示す一次元テーブルにおける各色の非線形な対応関係は、図10に示すような各色ごとの単位面積当たりのインク量に対応する明度値などの測色値に基づき作成される。入出力値の具体的な値は、本実施形態の場合、入力値に対して図3の一次元テーブルを介することで図10の関係が補正され、明度値(イエロー(Y)については、XYZ色空間におけるZ値)が直線的になるように設定される。ここで、明度値の代わりに各色の濃度値を用いてもよい。
なお、本実施形態では、CMYK各色の色値として8[bit]の値(0〜255)が用いられ、インク量として10[bit]の値(0〜1023)が用いられているが、一例であってこれに限られるものでない。また、図3に示すように、色値を表すための情報量(8[bit])に対してインク量を表すための情報量(10[bit])をより大きくすることで、非線形な対応関係をより精度よく考慮することができる。
なお、図10に示す各色の階調特性は、横軸を「所定の単位面積あたりのインク量の変化」とし、縦軸を「階調(例えば、明度)の変化」としている。ここで、図10の階調特性は、各色所定の単位面積あたりのインク量の変化と階調変化との間に下に凸である非線形な対応関係を有している。図10の階調特性が下に凸になるのは、インクジェット方式の記録装置において各インクドットの媒体面への着弾のばらつきを考慮に入れたうえで、各インクドット間にばらつきによる不適切な隙間が生じないよう、記録密度に対してドットの大きさ(径)を2倍程度以上に設定しているためである。さらに、図10の特性が下に凸であることから、図3の入力と出力の関係は下に凸である。
例えば、1200[dpi]の印字解像度における記録密度は21.2[μm]である。ここで、印字解像度に対するドット径の比率を2倍とした場合、ドット径は42.4[μm]となる。また、当該径のドットが記録媒体に吐出された場合のドット率に対する記録媒体の面積被服率は6.28倍であり、この場合の50%ドットオン時の被服率Aは0.94である。そして、この場合の正規化明度(L*)は、以下の式(2)により求められ、その値は28.8である。ドット径が2倍以上ある場合、面積被覆率はより大きくなり、式(2)の正規化された明度(L*)はより低い値となることから、印字率と明度との関係は下に凸となる。
L*=116×(1−A)^1/3−16…(2)
第2処理部222は、第1処理部221から出力された第1出力値に含まれるCMYKの色値を入力値とし、各色の一次元テーブルを参照して入力値に含まれる各色の色値に対応するインク量を特定し、特定された各色のインク量の組み合わせを示す情報を第2出力値として出力する。言い換えれば、第2処理部222は、第1出力値と、非線形な対応関係を各色補正するための第1情報とに基づき各色の出力値に対応する各色のインク量を決定するために用いられる第2出力値を取得する。
画像形成部30の動作制御部32は、ハーフトーン処理等により決定された各画素ごとのドットのオンオフやドットのサイズを示す情報に従い、色ごとに設けられた複数のヘッド部31から吐出される各色のインク量を、色処理部22の第2処理部222により取得された第2出力値に応じて決定された各色のインク量とする。ここで、動作制御部32は、制御手段として機能する。また、ヘッド部31は、画像形成手段として機能する。
次に、第1処理部に用いられる多次元テーブルの作成方法について説明する。
図4は、多次元テーブルを作成するための作成装置100の主要構成を示すブロック図である。
作成装置100は、入力値設定部101、一次元変換部102、制限部103、一次元逆変換部104、出力値設定部105、入出力格子点記録部106、平滑化処理部107等を備える。作成装置100は、例えば、PC等の情報処理装置であり、作成装置100が備える各構成に対応したソフトウェア・プログラムを実行処理することにより、作成装置100として機能するが、一例であってこれに限られるものでない。例えば、作成装置100の各構成に対応する専用の装置を設けてもよい。
入力値設定部101は、多次元テーブルを作成するためのサンプル入力値を設定する。また、入力値設定部101は、設定されたサンプル入力値を一次元変換部102及び入出力格子点記録部106に出力する。
サンプル入力値は、画像データを構成する各画素の画素値として設定されうる色値の組み合わせから抽出された色値の組み合わせパターンである。即ち、入力値設定部101は、画素値として想定される複数パターンの色値の組み合わせのうち、所定のサンプリング処理によりサンプリングされた所定数の色値の組み合わせをサンプル入力値として設定する。ここで、サンプル入力値は、多色の入力値に対応する第1の値(Ca,Ma,Ya,Ka)として機能する。
なお、複数のサンプル入力値は、例えば、複数の色の各色について最小値及び最大値を含むように設定される。例えば、各色の画素値が8[bit]で表される場合、サンプル入力値のいずれかに、各色の最小値(0)及び最大値(255)が含まれている。
また、複数のサンプル入力値は、所定の制限量に基づいてインク量が制限される場合にインク量の制限が加えられうるインク量に対応する入力値を含んでいることが望ましい。例えば、所定の制限量として250[%]が想定される場合、インク量の制限がないと仮定した場合にインク量の合計が250[%]を超える画素値の組み合わせ(例えば、(C,M,Y,K)=(100,100,100,50)等)を含んでいることが望ましい。
ここで、100[%]のインク量とは、例えば、記録媒体上の所定の単位面積に対応する範囲内に対して、一の色に対応するヘッド部31から吐出されるインクの最大量(例えば、10[ml])である。例えば、2色分のインクが最大量吐出された場合、インク量は200[%]となる。
一次元変換部102は、入力値設定部101から出力された第1の値(例えば、サンプル入力値)と第1情報(例えば、一次元テーブル)とに基づいて、非線形な対応関係が考慮されたインク量を示す第2の値を取得する。
具体的には、一次元変換部102は、図3を参照して説明した上記の一次元テーブルを参照して、サンプル入力値に含まれる各色の画素値(Ca,Ma,Ya,Ka)に対応する各色のインク量(Ci1,Mi1,Yi1,Ki1)を第2の値として取得する。また、一次元変換部102は、取得された第2の値を制限部103に出力する。
なお、以下の説明では、第2の値に含まれる各色のインク量を表す値として、0(最低)〜100(最高)の値を用いて説明するが、一例であってこれに限られるものでない。ここで、図3に示す1024のインク量が、第2の値にて用いる100のインク量に対応する。
制限部103は、一次元変換部102から出力された第2の値と、複数の色の各々のインク量の合計の上限を示す所定の制限量を示す制限情報とに基づいて、当該所定の制限量による制限下で第1の値に対応する色を設定するための第3の値を取得する。
具体的には、制限部103は、例えば、第2の値が入力されると、制限情報(図5参照)を参照して第2の値に対して所定の制限量に基づいたインク量の制限処理を行う。そして、制限部103は、第2の値に含まれる各色のインク量(Ci1,Mi1,Yi1,Ki1)に対して当該制限処理が施された後の各色のインク量として、第3の値(Ci2,Mi2,Yi2,Ki2)を一次元逆変換部104に出力する。
図5に示す制限情報は、各色のインク量の組み合わせを示すインク量情報と、合計インク量の制限に係る情報とを含んでいる。制限情報は、複数パターンの合計インク量の制限に係る情報の各々と、複数パターンのインク量情報の各々とを対応付けている。
インク量情報は、例えば、CMYK各色のインク量の組み合わせパターンである。インク量情報の各色のインク量が取り得る範囲は、第2の値に対応する。
合計インク量の制限に係る情報は、インク量情報が示す各色のインク量に対して各種の合計インク量制限値を設定した場合に生じる事象に係る各種の情報を含む。当該各種の情報として、例えば、記録媒体上の所定の単位面積に対応する範囲内に吐出されたインクにより形成されるインク層の厚みを示す情報や、放射線発生部から発せられた所定のエネルギー量の放射線によりインクが硬化するか否かを示す情報等が挙げられる。
図5の制限情報は、合計インク量の制限に係る情報に含まれる合計インク量制限値の例として、150[%]、225[%]、250[%]のインク量制限値を示している。なお、インク層の厚みは、1[m]のインクを吸収しない記録媒体(例えば、コート紙等)上に対して、各インク量制限値に対応する量のインクを吐出した場合に形成されるインク層の厚みを示している。
また、図5の制限情報は、(100,100,100,50)のインク量の組み合わせパターンと(100,100,100,100)のインク量の組み合わせパターンに応じて吐出されるインクにより形成されるインク層の厚みが、150[%]、225[%]、250[%]のインク量制限値によるインク量の制限下で、それぞれ、15[μm]、22.5[μm]、25[μm]になることを示している。
また、図5の制限情報は、(100,100,100,50)のインク量の組み合わせパターンに応じてインクが吐出された場合、150[%]、225[%]、250[%]のいずれのインク量制限値によるインク量の制限下であっても硬化することを示している。また、図5の制限情報は、(100,100,100,100)のインク量の組み合わせパターンに応じてインクが吐出された場合、150[%]、225[%]のインク量制限値によるインク量の制限下であれば硬化する一方で、250[%]のインク量制限値によるインク量の制限下では十分に硬化しないことを示している。
制限部103は、上記のような制限情報を参照して第2の値に対してインク量の制限処理を行う。
具体的には、制限部103は、例えば、制限情報に基づいて、記録媒体上の所定の単位面積に対応する範囲内に吐出されたインクにより形成されるインク層の厚みの上限を所定の厚みとするようにインク量を制限する。この場合、制限部103は、制限処理により、全ての第2の値に対して、同一のインク量制限値によるインク量の制限を行う。
例えば、図5に示すように、インク量制限値が150[%]の場合にインク層の厚みが15[μm]を超えるインク量の組み合わせパターンはない。また、インク量制限値が225[%]の場合にインク層の厚みが22.5[μm]を超えるインク量の組み合わせパターンはない。また、インク量制限値が250[%]の場合にインク層の厚みが25[μm]を超えるインク量の組み合わせパターンはない。このように、インク量制限値が同一である場合、インク層の厚みの上限はインク量制限値に対応して統一されることとなる。制限部103は、インク量の組み合わせパターンに関わらずインク層の厚みの上限を統一するため、全ての第2の値に対して同一のインク量制限値によるインク量の制限を行って第3の値を取得する。この場合、所定の制限量は、インク層の厚みの上限に対応する所定の制限量となる。インク層の厚みの上限値に対応してインク量を制限することで、記録媒体上に形成されるインク層の厚みを統一することができ、画像が形成された記録媒体上の凸凹感をより低減することができる。
なお、制限部103は、インク層の厚みの上限に基づいてインク制限量を決定する場合、どのインク量の組み合わせパターンであってもインクが硬化することが制限情報により示されているインク量制限値のうち、最大のインク量制限値で第2の値のインク量を制限して第3の値を取得する。このように、確実にインクが硬化する範囲内でインク量制限値をより大きく設定することで、インクの硬化の確実性とインク量の多少による多階調性とを両立することができる。
図5に示す例の場合、250[%]のインク量制限値の場合には確実に硬化しないインク量の組み合わせパターンがあるが、225[%]のインク量制限値であれば、いずれのインク量の組み合わせパターンであっても硬化することが示されている。よって、制限部103は、インク量制限値を225[%]とする。
なお、制限部103は、インクの硬化の度合いに基づいてインク制限量を決定する場合、インク量の組み合わせパターンの各々について、インクが硬化することが制限情報により示されているインク量制限値のうち、最大のインク量制限値で第2の値のインク量を制限して第3の値を取得する。このように、確実にインクが硬化する範囲内でインク量制限値をより大きく設定することで、インクの硬化の確実性とインク量の多少の幅によるより広い色の再現領域(色域)の確保とを両立することができる。
例えば、図5に示す例の場合、(100,100,100,50)のインク量の組み合わせパターンに応じてインクが吐出された場合、150[%]、225[%]、250[%]のいずれのインク量制限値によるインク量の制限下であっても硬化する。よって、制限部103は、(100,100,100,50)のインク量の組み合わせパターンに対して、250[%]のインク量制限値でインク量を制限し、当該インク量の組み合わせパターンに対応する第3の値を取得する。一方、(100,100,100,100)のインク量の組み合わせパターンに応じてインクが吐出された場合、150[%]、225[%]のインク量制限値によるインク量の制限下であれば硬化する一方で、250[%]のインク量制限値によるインク量の制限下では十分に硬化しない場合がある。よって、制限部103は、(100,100,100,100)のインク量の組み合わせパターンに対して、225[%]のインク量制限値でインク量を制限し、当該インク量の組み合わせパターンに対応する第3の値を取得する。この場合、所定の制限量は、インクの硬化の度合いに対応する所定の制限量となる。
なお、制限情報は、予め行われた所定の測定(評価)に基づいて作成される。例えば、CMYKのサンプル入力値に応じたインク量の組み合わせパターンに対して各インク量制限値によるインク量の制限下で形成されたインク層の厚みやインクの硬化の度合いを所定の評価基準で評価し、その評価結果に基づいて制限情報が作成される。
また、制限情報は、最低限、サンプル入力値から得られる第2の値と、この第2の値に係る合計インク量の制限に係る情報とを含んでいればよい。インク量の制限方法に関しては、例えば、特開2000−25274号公報の段落[0045]、[0046]に記載された方法等、既知の方法を用いることができる。
一次元逆変換部104は、制限部103から出力された第3の値と第1情報の入出力特性が逆転された第2情報とに基づいて、第1出力値に対応する第4の値を取得する。
具体的には、一次元逆変換部104は、例えば、図3を参照して説明した上記の一次元テーブルの入力(多色の入力値)と出力(インク量)との関係(入出力特性)が逆転された情報を第2情報とする。即ち、第2情報は、第3の値に含まれるインク量の入力に対応して、多色(例えば、CMYK)の色値を出力するために用いられる情報である。
一次元逆変換部104は、第2情報を参照して、第3の値(Ci2,Mi2,Yi2,Ki2)に含まれる各色のインク量に対応する多色の色値(Cb,Mb,Yb,Kb)を取得する。そして、一次元逆変換部104は、特定された多色の色値(Cb,Mb,Yb,Kb)を第4の値として出力値設定部105に出力する。
出力値設定部105は、一次元逆変換部104から出力された第4の値に基づいて、多次元テーブルを作成する。
具体的には、出力値設定部105は、複数の第1の値として入力値設定部101から出力された複数の第1の値(サンプル入力値)の各々と、各サンプル入力値に対応して取得された複数の第4の値の各々とを互いに関連付けするように、複数の第4の値を入出力格子点記録部106に出力する。これにより、入出力格子点記録部106には、複数の第1の値と複数の第4の値との対応関係を示す多次元テーブルが記録される。
入出力格子点記録部106は、多次元テーブルを記録するための記憶装置である。入出力格子点記録部106には、入力値設定部101及び出力値設定部105から出力される複数の第1の値と複数の第4の値との対応関係を示す情報が記録される。これにより、入出力格子点記録部106には、複数の色の数(例えば、CMYKの4色)に対応した多次元空間(例えば、4次元空間)において、入力値(第1の値)と出力値(第4の値)とが対応付けられた格子点が複数存在する多次元テーブルを構成するための情報が記録されることとなる。
平滑化処理部107は、多次元テーブルを平滑化する。
具体的には、平滑化処理部107は、上記の式(1)に示す式等により、複数の入力色方向変化に関する出力色の近傍の重みづけ平均処理等を行い、多次元テーブルを平滑化する。
第1処理部221は、例えば、平滑化処理部107により平滑化された多次元テーブルを用いて、多色の入力値に対応する第1出力値を取得する。
次に、本発明に係る各種の処理の流れについて、図6、図7のフローチャートを参照して説明する。
まず、図6のフローチャートを参照して、多次元テーブルの作成処理の流れを説明する。
まず、入力値設定部101が、多色の入力値に対応する第1の値(サンプル入力値)を複数設定する(ステップS1)。
次に、一次元変換部102が。第1の値と第1情報(例えば、図3に示す一次元テーブル等)とに基づいて、非線形な対応関係が考慮されたインク量を示す第2の値を取得する(ステップS2)。
次に、制限部103が、第2の値と所定の制限量を示す制限情報(図5参照)とに基づいて、所定の制限量による制限下で第1の値に対応する色を設定するための第3の値を取得する(ステップS3)。
次に、一次元逆変換部104が、第3の値と第1情報の入出力特性が逆転された第2情報とに基づいて、第1出力値に対応する第4の値を取得する(ステップS4)。
上記のステップS2〜ステップS4の処理が、ステップS1にて設定された全ての第1の値について行われる(ステップS5:NO)。全ての第1の値に対応する第4の値が取得されると(ステップS5:YES)、出力値設定部105が、ステップS1にて設定された複数の第1の値とステップS4にて取得された複数の第4の値とを対応付けることで入出力格子点記録部106に多次元テーブルを記録する(ステップS6)。そして、平滑化処理部107が、入出力格子点記録部106に記録された多次元テーブルを平滑化する(ステップS7)。
次に、図7のフローチャートを参照して、色処理の流れを説明する。
まず、色処理部22に対して、解凍処理部21により解凍された画像データの画素値が多色の入力値として入力される(ステップS11)。
次に、第1処理部221が、入力された多色の入力値(画素値)と多次元テーブルとに基づいて、所定の制限量によるインク量の制限下で多色の入力値に対応する色を設定するための第1出力値を取得する(ステップS12)。
次に、第2処理部222が、第1出力値と第1情報として機能する一次元テーブル(図3参照)に基づいて、第1出力値に対応するインク量を第2出力値として取得する(ステップS13)。
次に、図8A〜図8C及び図9を参照して、本実施形態による色処理部22による色処理を経て記録媒体上に吐出されるインクによる色再現結果と、従来の色処理を経て記録媒体上に吐出されるインクによる色再現結果との比較例を示す。
図8Aは、本実施形態による色処理部22による色処理を経て記録媒体上に吐出されるインクによる色再現結果の一例を示す図である。図8Bは、従来の色処理を経て記録媒体上に吐出されるインクによる色再現結果の一例を示す図である。図8Cは、図8Aの色再現結果のうち、図8Bの色再現結果に比してより色濃く出力された色再現結果を視覚的に示す図である。ここで、図8A、図8Bの色再現結果の出力のために入力された入力色は全て同一であると共に、インク量の制限に係る条件も同一である。図8Cは、係る両者の色再現結果における階調性の差異を示している。
また、図9は、図8A及び図8Bの色再現結果に含まれる一部の色について、入力色との対応関係を示す表である。
図8Cに示すように、本実施形態によれば、従来に比して、同じインク量の制限下であっても、より高い階調性を確保することができる。この傾向は特に、高濃度のインクを用いた色再現において顕著である。
より詳しく説明すると、従来の場合、インク量の変化と階調の変化との非線形な対応関係を考慮することなくインク量を制限していたため、図9の従来例に示すように、第1出力値として得られる各色の色値の合計値をインク量の制限値に直接対応した値としなければならなかった。よって、例えば、(C,M,Y,K)=(100,100,100,100)の色値に対して、単にインク量制限値(例えば、250[%])を下回るよう設定されたインク量による色再現結果(例えば、50,50,50,100)しか得られなかった。
上記のような従来例に対し、本実施形態では、制限情報に基づくインク量の制限が行われる前に、インク量の変化と階調の変化との非線形な対応関係を示す第1情報に基づいて、色値がインク量に置き換えられる。即ち、インク量の制限に際して、インクが有する非線形な対応関係が考慮される。このため、例えば、(C,M,Y,K)=(100,100,100,100)の色値に対して、インク量制限値(例えば、250[%])による制限が加えられた場合に色再現結果として得られる色値(例えば、75,77,78,100)を予め把握した上でインク量を制限することができる。即ち、本実施形態によれば、所定の制限量によるインク量の制限下で確保可能な階調性を、インクが有する非線形な対応関係を考慮してインク量の制限を行うことができることから、インクが有するポテンシャルを最大限活用して階調性を確保することができる。言い換えれば、本実施形態は、第2出力値の合計がインク量の合計の上限を上回らず、かつ合計インク量が制限される色の組合せにおいては、単位面積あたりのインク量の変化と階調変化とを直線的な対応関係として制限した場合(従来例)より第2出力値が大きい。
図8A〜図8C、図9では、ブラック(K)の濃度を他の色よりも優先的に維持するようにインク量の制限及び色再現を行っている。ブラック(K)の濃度を他の色よりも優先的に維持することで、黒色の再現性をより確実に確保することができ、黒文字等の黒色による色再現性がより良好となる。この例の場合、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインク量がそれぞれ50[%]に制限され、対応する色値が第2情報からそれぞれ75,77,78と得られた。
なお、ブラック(K)の濃度を他の色よりも優先的に維持するインク量の制限及び色再現はあくまで一例であり、これに限られるものでない。例えば、制限処理に際して、全ての色のインク量を均等に制限するようにすることで、全ての色の色再現性をより良好に維持することができる。
以上、本実施形態によれば、多色の入力値に対応する第1の値と第1情報(例えば、図3に示す一次元テーブル等)とに基づいて、非線形な対応関係が考慮されたインク量を示す第2の値を取得するステップ(ステップS2)と、第2の値と所定の制限量を示す制限情報(図5参照)とに基づいて、所定の制限量による制限下で第1の値に対応する色を設定するための第3の値を取得するステップ(ステップS3)と、第3の値と第1情報の入出力特性が逆転された第2情報とに基づいて、第1出力値に対応する第4の値を取得するステップ(ステップS4)と、を行うので、インクが有する非線形な対応関係を考慮してインク量の制限を行うことができることから、インクが有するポテンシャルを最大限活用してより広い色域、多階調性を確保することができ、所定のインク量制限下でより色域と階調性に優れた色再現結果を得ることができる。
また、多色の入力値から第1出力値を得るに際して多次元テーブルを用いるので、第一情報を通した後に所定の制限量を示す制限情報に基づく制限処理を画像ごとリアルタイムで行う必要がない。このため、制限情報に対する細やかな制限処理が可能であるとともに、処理負荷を大幅に低減することができる。さらに、多次元テーブルは平滑化することができるので、サンプル入力値に基づいて多色の入力値の全パターンに対応するよりなめらかな第1出力値を容易に得ることができる。
また、インクは、放射線硬化型インクであるので、所定の制限量を決定するための基準となるインクの硬化の度合いを放射線のエネルギー量に基づいた定量的なものとすることができ、より厳密に所定の制限量を設定することができることから、所定のインク量制限下でのインク量の上限を決定するに際して、上限値の揺らぎを必要以上に考慮することなく上限を決定することができる。即ち、インク量の上限の大きさに応じたより優れた階調性を確保しやすくなる。
また、所定の制限量を、各色のインク量に応じて記録媒体上の所定の単位面積に対応する範囲内に吐出されたインクにより形成されるインク層の厚みの上限に対応したものとすることで、記録媒体上に形成されるインク層の厚みを統一することができ、画像が形成された記録媒体上の凸凹感をより低減することができる。
また、所定の制限量を、各色のインク量に応じて記録媒体上の所定の単位面積に対応する範囲内に吐出されたインクの硬化の度合いに対応したものとすることで、記録媒体上に吐出されたインクをより確実に硬化させることができ、インクの硬化の確実性とインク量の多少によるより広い色域とを両立することができる。
また、複数の第1の値に基づいて、複数の第4の値を取得するステップ(ステップS5)と、複数の第1の値と複数の第4の値との対応関係を示す多次元テーブルを作成するステップ(ステップS6)を経て作成された多次元テーブルとに基づいて、第1出力値を取得するので、多次元テーブルを用いて多色の入力値から直接的に第1出力値を得ることができ、より簡易な仕組みで迅速に第1出力値を得ることができる。
また、多次元テーブルを作成する処理において、多次元テーブルを平滑化するステップ(ステップS7)を含むので、第1の値に直接対応しない多色の入力値についても平滑化された多次元テーブルに基づいて第1出力値を得ることができる。また、第1出力値となりうる全ての多色の入力値に対応する出力値(第4の値)を得る処理を行わずとも多次元テーブルを作成することができるので、多次元テーブルの作成に係る負荷を低減することができる。
なお、本発明の実施の形態は、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、上記の実施形態において、複数のサンプル入力値は、例えば、複数の色の各色について最小値及び最大値を含むように設定されるが、一例であってこれに限られるものでない。
具体例を挙げると、黄色のインクが含まれる場合のインク量の合計の上限を所定の制限量により示すようにサンプル入力値を設定するようにしてもよい。この場合、全ての入力値について、黄色(イエロー(Y))が0でないサンプル入力値が設定される。
イエロー(Y)のインクは、他の色に比して紫外線等の放射線のエネルギーをより吸収することから、硬化のためのエネルギーが吸収された分失われる。このため、イエロー(Y)のインクが含まれるインク層は、イエロー(Y)のインクが含まれないインク層に比して硬化し難い。そこで、制限情報に含まれるインク量情報を、イエロー(Y)のインクが0でないインク量情報とすることで図5に対応する表の組合せ作成項数を減らすことができる。ここで、イエロー(Y)のインク量が0の場合に関する設定は、Y≠0であってY=0に最も近いCMYK設定に関するインク量制限値を代用するようにしてもよい。
また、複数の色はCMYKに限らず、適宜変更可能である。
例えば、白色(ホワイト(W))を上記のCMYKに加えてもよい。また、この場合に、上記の黄色(イエロー(Y))と同様、白色(ホワイト(W))のインクが含まれる場合のインク量の合計の上限を所定の制限量により示すようにサンプル入力値を設定するようにしてもよい。
また、上記の図8A〜図8C、図9にてブラック(K)の濃度を他の色よりも優先的に維持するようにインク量の制限及び色再現を行っているのと同様に、白色(ホワイト(W))の濃度を他の色よりも優先的に維持するようにインク量の制限及び色再現を行うようにしてもよい。これにより、白色の再現性をより確実に確保することができる。また、白色(ホワイト(W))が含まれている場合であっても、ブラック(K)の濃度を他の色よりも優先的に維持するようにインク量の制限及び色再現を行ってもよい。
また、サンプル入力値の数は任意であるが、全てのサンプル入力値に含まれる各色の色値について、色ごとに17通り以上あることが望ましい。各色の画素値が17通り以上あることで、多次元テーブルを構成する入力格子点間の補間処理により補間される出力値の精度をより高いものとすることができる。
また、放射線発生部から発せられる放射線のエネルギー量の設定を変更可能とし、多次元テーブルを対応させるようにしてもよい。
例えば、設定されうる複数パターンの放射線のエネルギー量の各々に応じた複数の制限情報を用意する。また、複数パターンの放射線のエネルギー量の各々に応じた複数の多次元テーブルを作成する。そして、第1処理部221が当該複数の多次元テーブルを参照可能に設けられ、放射線のエネルギー量に応じた多次元テーブルを用いて多色の入力値に対応する第1出力値を取得する。
また、複数パターンの放射線のエネルギー量の各々に応じた複数の多次元テーブルの作成に係り、制限情報に含まれる各インク量情報に対応するインク量に対して分光反射率の算出(又は、推定)を行い、当該算出(又は、推定)結果と放射線発生部から発せられる放射線の波長分布とに基づいて、インクの硬化の度合いをシミュレーションして評価することにより、所定の制限値を決定するようにしてもよい。
また、多次元テーブルの作成に係り、平滑化処理部107による平滑化処理等は省略してもよい。また、平滑化処理が施されていない多次元テーブルに対して、第1処理部221が平滑化処理を行ったうえで多色の入力値から第1出力値を取得するようにしてもよい。
また、上記の実施形態にて用いられるインクは放射線硬化型インクであるが、一例であってこれに限られるものでない。
また、一次元テーブルにおいて、視覚的影響度が略等間隔になるように各色の画素値とインク量との対応関係を示すカーブを設定することが望ましい。
また、一次元テーブルのうち、イエロー(Y)の一次元テーブルについては、Blue濃度を均等にすることを目的として、インク量(印刷率)に関する明度の変化レンジの大きいZ値(CIEXYZ表色系のZ要素に対応する値)や、当該Z値の1/3乗の値に基づいて、画素値とインク量との対応関係を示すカーブを設定するようにしてもよい。また、Z値に代えて濃度値を用いてもよい。
また、上記の各実施形態における各種の具体的な記載はあくまで一例であり、適宜変更可能である。
例えば、画像形成に用いられる色の数や色空間、画像形成部30による具体的な画像形成の仕組み等、各種の具体的な内容は本発明の特徴を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
本発明は、インク量の制限が行われる色変換処理を実施する色処理方法、色処理装置、画像形成装置及び色変換装置として利用可能性がある。
1 画像形成装置
10 中央制御部
20 画像処理部
22 色処理部(色処理装置)
30 画像形成部
31 ヘッド部(画像形成手段)
32 動作制御部(制御手段)
100 作成装置
101 入力値設定部
102 一次元変換部
103 制限部
104 一次元逆変換部
105 出力値設定部
106 入出力格子点記録部
107 平滑化処理部
221 第1処理部(第1取得手段)
222 第2処理部(第2取得手段)

Claims (11)

  1. 少なくとも黒と黒以外の一以上の色を含む複数の色のインクであって所定の単位面積あたりのインク量の変化と階調の変化との間に非線形な対応関係を有するインクを用いた画像形成に係り、前記複数の色の各々のインク量の合計の上限を示す所定の制限量による制限下で前記複数の色の各々の入力値の組み合わせによる多色の入力値に対応する色を設定するための第1出力値を多次元テーブルに基づいて取得し、この第1出力値と、前記非線形な対応関係を各色ごとに補正するための第1情報とに基づいて、前記第1出力値に含まれる各色の出力値に対応する各色のインク量を決定するために用いられる第2出力値を取得するための色処理方法であって、
    前記多色の入力値に対応する第1の値を複数取得するステップと、
    前記第1の値と前記第1情報とに基づいて、前記非線形な対応関係が考慮されたインク量を示す第2の値を複数の前記第1の値の各々について取得するステップと、
    前記第2の値と前記所定の制限量を示す制限情報とに基づいて、前記所定の制限量による制限下で前記第1の値に対応する色を設定するための第3の値を複数の前記第2の値の各々について取得するステップと、
    前記第3の値と、前記第1情報の入出力特性が逆転された第2情報とに基づいて、前記第1出力値に対応する第4の値を複数の前記第3の値の各々について取得するステップと、
    複数の前記第1の値と複数の前記第4の値との対応関係を示す前記多次元テーブルを作成するステップと、
    前記多色の入力値と前記多次元テーブルとに基づいて、前記第1出力値を取得するステップと、を有することを特徴とする色処理方法。
  2. 前記インクは、放射線硬化型インクであることを特徴とする請求項1に記載の色処理方法。
  3. 前記所定の制限量は、前記各色のインク量に応じて記録媒体上の前記所定の単位面積に対応する範囲内に吐出されたインクにより形成されるインク層の厚みの上限に対応することを特徴とする請求項1又は2に記載の色処理方法。
  4. 前記所定の制限量は、前記各色のインク量に応じて記録媒体上の前記所定の単位面積に対応する範囲内に吐出されたインクの硬化の度合いに対応することを特徴とする請求項1又は2に記載の色処理方法。
  5. 前記複数の色は、黄色を含み、
    前記所定の制限量は、黄色のインクが含まれる場合のインク量の合計の上限を示すことを特徴とする請求項4に記載の色処理方法。
  6. 前記複数の色は、白色を含み、
    前記所定の制限量は、白色のインクが含まれる場合のインク量の合計の上限を示すことを特徴とする請求項4又は5に記載の色処理方法。
  7. 前記多次元テーブルを平滑化するステップを更に有し、
    前記多色の入力値と平滑化された前記多次元テーブルとに基づいて、前記第1出力値を取得することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の色処理方法。
  8. 前記階調は、明度、濃度、XYZ値の少なくともいずれか一により表される各色の視覚的影響度の定量的な指標であることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の色処理方法。
  9. 少なくとも黒と黒以外の一以上の色を含む複数の色のインクであって所定の単位面積あたりのインク量の変化と階調の変化との間に非線形な対応関係を有するインクを用いた画像形成を行う画像形成装置に用いられる色処理装置であって、
    前記複数の色の各々のインク量の合計の上限を示す所定の制限量による制限下で前記複数の色の各々の入力値の組み合わせによる多色の入力値に対応する色を設定するための第1出力値を多次元テーブルに基づいて取得する第1取得手段と、
    前記第1出力値と、前記非線形な対応関係を各色ごとに補正するための第1情報とに基づいて、前記第1出力値に含まれる各色の出力値に対応する各色のインク量を決定するために用いられる第2出力値を取得する第2取得手段と、を備え、
    前記多次元テーブルは、前記多色の入力値と前記第1出力値との対応関係を示す多次元テーブルであって、前記多色の入力値に対応する第1の値と前記第1情報とに基づいて、前記非線形な対応関係が考慮されたインク量を示す第2の値を取得し、前記第2の値と前記所定の制限量を示す制限情報とに基づいて、前記所定の制限量による制限下で前記第1の値に対応する色を設定するための第3の値を取得し、前記第3の値と、前記第1情報の入出力特性が逆転された第2情報とに基づいて、前記第1出力値に対応する第4の値を取得する処理を経て作成された多次元テーブルであることを特徴とする色処理装置。
  10. 画像データを取得する第3取得手段と、
    前記取得手段により取得された画像データに基づいて、前記第2出力値を取得する請求項9に記載の色処理装置と、
    記録媒体に前記複数の色の各々のインクを吐出する画像形成手段と、
    前記画像形成手段から吐出される各色のインク量を、前記色処理装置により取得された前記第2出力値に応じて決定された各色のインク量とする制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  11. 少なくとも黒と黒以外の一以上の色を含む複数の色のインクであって、各色所定の単位面積あたりのインク量の変化を横軸とし、階調変化を縦軸とした場合に、各色所定の単位面積あたりのインク量の変化と階調変化との間に下に凸である非線形な対応関係を有する複数の色のインクを用いて画像形成を行うインクジェット画像形成における色変換装置であり、
    前記複数の色の各々のインク量の合計の上限を示す所定の制限量による制限が設定され、前記設定された制限に応じ前記複数の色の入力値の組合せに対応する色を再現するための第1出力値を多次元テーブルに基づき取得し、
    前記第1出力値と、前記非線形な対応関係を各色補正するための第1情報とに基づき各色の出力値に対応する各色のインク量を決定するために用いられる第2出力値を取得し、
    前記第2出力値の合計が前記インク量の合計の上限を上回らず、かつ合計インク量が制限される色の組合せにおいては、前記単位面積あたりのインク量の変化と階調変化とを直線的な対応関係として制限した場合より第2出力値が大きいことを特徴とする色変換装置。
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