JP5895645B2 - 色変換装置、色変換プログラム - Google Patents

色変換装置、色変換プログラム Download PDF

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本発明は、色変換装置、及び色変換プログラムに関する。
インクジェットプリンタでは、画質の劣化を引き起こす一例としてスプラッタやビーディングが知られている。スプラッタもビーディングも、例えば、記録用紙上の予め定めた打滴位置に第1のインクが打滴され、その第1のインクが記録用紙に浸透する前に第2のインクがその打滴位置に打滴された場合に発生する現象である。
特に、スプラッタは、液滴として記録用紙上に残っている第1のインクが、打滴された第2のインクによって打滴位置の周囲に飛び散る現象をいう。ビーディングは、液滴として記録用紙上に残っている第1のインクが、打滴された第2のインクと混ざり合い、第1のインクの色及び第2のインクの色と異なる異色のインク玉が記録用紙上に形成され、色むらが発生する現象をいう。
上述したスプラッタやビーディングを回避すべく、例えば、第1のインクのインク量をスプラッタやビーディングが生じない程度に制限すると、色空間における色再現域(以下、単に色域という。)が減少する。すなわち、色の再現性が低下する。したがって、色域を確保しつつ、スプラッタやビーディングを回避する技術が求められる。
インクのインク量を制限して色域を生成する技術として、例えば、特許文献1や特許文献2が知られている。特許文献1は、少なくとも1つのインクの単色制限値と各印刷機器のインク総量を1次色(例えばCMY)で一律に制限する総量制限値とを設定し、設定された単色制限値及び総量制限値の範囲内で色域を生成することを開示する。特許文献2は、RGBデータの組み合わせに対応したCMYデータを生成し、そのCMYデータがどの色相(例えば、R色(赤色)やY色(黄色)など)に属するのかを判定し、色相毎に一律に予め設定された各色の最大値以下にCMYデータを制限することを開示する。
特開2010−93621号公報 特開2004−349980号公報
本発明は、スプラッタやビーディングに伴う画質の劣化を抑えつつ、色空間における色域を従来以上に有効に活用して色の再現性を確保する色変換条件を生成する色変換装置及び色変換プログラムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、印刷機器で用いられる複数の色材の打滴の順序に基づいて、最後に打滴される色材以外の色材の単色制限値を、前記最後に打滴される色材の単色制限値未満、かつ、最後から2番目に打滴される色材の単色制限値から予め定めた制限幅を差し引いた値以下に設定する第1の設定手段と、前記第1の設定手段によって設定された単色制限値と、機器に依存する色空間における第1の色値と機器に依存しない色空間における第2の色値とを対応付けた対応付情報とに基づいて、色変換条件を生成する生成手段と、を有する色変換装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記生成手段は、前記対応付情報と色を予測する予測モデルとに基づいて、色の再現元となる機器に依存する色空間における第3の色値を、色の再現元となる機器に依存しない色空間における第4の色値に変換する第1の変換条件を生成する第1の生成手段と、前記第1の設定手段によって設定された各単色制限値と前記第1の生成手段によって生成された第1の変換条件とに基づいて、前記第4の色値を、前記印刷機器に依存しない色空間における第5の色値に変換する第2の変換条件を生成する第2の生成手段と、を備えることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記複数の色材の上限値を設定する第2の設定手段を備え、前記第2の生成手段は、前記第2の設定手段によって設定された上限値にも基づいて、前記第2の変換条件を生成することを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、打滴される色材の組み合わせ毎に、前記複数の色材の打滴総量を制限する総量制限値を設定する第3の設定手段を備え、前記第2の生成手段は、前記第3の設定手段によって設定された総量制限値にも基づいて、前記第2の変換条件を生成することを特徴している。
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記複数の色材の上限値を設定する第2の設定手段と、打滴される色材の組み合わせ毎に、前記複数の色材の打滴総量を制限する総量制限値を設定する第3の設定手段と、を備え、前記第2の生成手段は、前記第2の設定手段によって設定された上限値及び前記第3の設定手段によって設定された総量制限値にも基づいて、前記第2の変換条件を生成することを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の発明において、前記総量制限値は、打滴の順序が先の色材ほど色材量が少なくなる関数によって決定されることを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、色の入力値と出力値との関係が非線形な関係にある関数であることを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか1項に記載の発明において、前記第1の設定手段は、打滴先の媒体の浸透性が予め定めた媒体の浸透性より低いと判定した場合に、前記最後に打滴される色材以外の色材の単色制限値を設定することを特徴としている。
請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれか1項に記載の発明において、前記第1の設定手段は、前記打滴の順序の中で墨色の色材が複数回現れると判定した場合に、前記墨色の色材を除いた色材に対して、前記単色制限値を設定することを特徴としている。
請求項10に記載の発明は、コンピュータを、印刷機器で用いられる複数の色材の打滴の順序に基づいて、最後に打滴される色材以外の色材の単色制限値を、前記最後に打滴される色材の単色制限値未満、かつ、最後から2番目に打滴される色材の単色制限値から予め定めた制限幅を差し引いた値以下に設定する第1の設定手段、前記第1の設定手段によって設定された各単色制限値と、機器に依存する色空間における第1の色値と機器に依存しない色空間における第2の色値とを対応付けた対応付情報とに基づいて、色変換条件を生成する生成手段、として機能させるための色変換プログラムである。
請求項1に記載の発明によれば、スプラッタやビーディングに伴う画質の劣化が抑えられつつ、色空間における色域を従来以上に有効に活用して色の再現性を確保する色変換条件が生成される。
請求項2に記載の発明によれば、スプラッタやビーディングに伴う画質の劣化が抑えられつつ、色空間における色域を従来以上に有効に活用して色の再現性を確保する色域変換条件が生成される。
請求項3に記載の発明によれば、利用者が設定した上限値を考慮した色変換条件が生成される。
請求項4に記載の発明によれば、利用者が設定した総量制限値を考慮した色変換条件が生成される。
請求項5に記載の発明によれば、利用者が設定した上限値及び総量制限値を考慮した色変換条件が生成される。
請求項6に記載の発明によれば、先に打滴されたインクの液滴が残りにくくなる。
請求項7に記載の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、色域がさらに有効活用される。
請求項8に記載の発明によれば、単色制限値が媒体に応じて設定される。
請求項9に記載の発明によれば、文字の再現性を高めつつ、色域を有効利用してスプラッタやビーディングといった画質の劣化が抑えられる。
請求項10に記載の発明によれば、スプラッタやビーディングに伴う画質の劣化が抑えられつつ、色空間における色域を従来以上に有効に活用して色の再現性を確保する色変換条件が生成される。
図1(a)は、印刷システムの概要を示す図である。図1(b)は、印刷システムのブロック図である。 制御機器のハードウェア構成を例示するブロック図である。 色変換装置を例示するブロック図である。 色材の上限値及び総量制限値を設定する設定画面の一例である。 色変換装置の動作の一例を示すフローチャートである。 単色制限値の設定例を説明するための図である。 打滴順序と設定される単色制限値との関係を示すグラフである。 L*a*b*色空間における色域の一例である。 L*a*b*色空間における色域外郭の他の一例である。 L*a*b*色空間における色域外郭の他の一例である。 L*a*b*色空間における色域外郭の別の一例である。 L*a*b*色空間における色域外郭の他の一例である。 Yの入力カバレッジと出力カバレッジとの関係を示すグラフである。 L*a*b*色空間における色域外郭の別の一例である。 単色制限値の他の設定例を説明するための図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
図1(a)は、印刷システムSの概要を示す図である。図1(b)は、印刷システムSのブロック図である。
印刷システムSは、図1(a)に示すように、情報処理機器5と印刷機器40とを含む。情報処理機器5と印刷機器40とは、通信機器などによって構成されるネットワーク50を介して接続される。尚、情報処理機器5と印刷機器40とは、少なくとも1本のケーブルによって接続されていてもよい。
情報処理機器5は、制御機器10、表示機器20、及び入力機器30を含む。情報処理機器5としては、例えばPC(Personal Computer)がある。表示機器20としては、例えば液晶ディスプレイがある。入力機器30としては、例えばキーボードやマウスがある。
印刷機器40としては、例えばインクジェットプリンタがある。尚、印刷機器40は、電子写真方式やゼログラフィ方式と呼ばれる、トナーインクを利用したレーザープリンタであってもよい。印刷機器40は記録用紙に画像を形成する。
制御機器10は、図1(b)に示すように、OS(Operating System)、アプリケーションプログラム、及び色変換プログラムを含む。OSは、表示機器20及び入力機器30の動作を制御する。アプリケーションプログラムとしては、例えば図柄を描画するための描画用ソフトウェアがある。色変換プログラムは、例えば表示機器20で再現可能な色や、描画用ソフトウェアで描画した図柄の画像ファイルで再現可能な色を印刷機器40で再現可能な色に変換するプログラムである。例えば、画像ファイルが印刷される場合、画像ファイルでの色が色変換プログラムにより印刷機器40の色に対応した色に変換されて印刷される。このようにして異なる機器やファイル同士の色合わせが実現される。
尚、本実施形態では、色の再現元となる機器を表示機器20としているが、印刷システムSに印刷機器40と異なる別の印刷機器21(不図示)を構成し、その印刷機器21を色の再現元の機器としてもよい。
次に、上述した制御機器10のハードウェア構成について図2を参照して説明する。
図2は、制御機器10のハードウェア構成を例示するブロック図である。
制御機器10は、コンピュータ11、読取部12、入出力I/F(Interface)13、HDD(Hard Disk Drive)14、ネットワークI/F15を含む。コンピュータ11、読取部12、入出力I/F13、HDD14、及びネットワークI/F15は、互いにバス16によって接続されている。
コンピュータ11は、CPU(Central Processing Unit)11a、RAM(Random Access Memory)11b、ROM(Read Only Memory)11c、I/F11dなどによって構成される。CPU11a、RAM11b、ROM11c、及びI/F11dは、バス11eによって接続されている。
読取部12は、例えばCD−ROM(Compact Disk−ROM)ドライブ、DVD−ROM(Digital Versatile Disk−ROM)ドライブなどによって構成される。読取部112は、例えばCD−ROMやDVD−ROMに記録されたアプリケーションプログラムや色変換プログラムを読み取る。
入出力I/F13は、例えばUSBポートなどによって構成される。入出力I/F13には、表示機器20や入力機器30が接続される。また、入出力I/F13は、例えばフラッシュメモリなどの不揮発性メモリに記録されたアプリケーションプログラムや色変換プログラムを入力する。
HDD14は、読取部12によって読み取られたアプリケーションプログラムや色変換プログラムを記憶する。また、HDD14は、入出力I/F13から入力されたアプリケーションプログラムや色変換プログラムを記憶する。尚、HDD14は、アプリケーションプログラムや色変換プログラム以外にも、各種の情報を記憶する。
ネットワークI/F15は、例えばLAN(Local Area Network)ポートなどによって構成される。ネットワークI/F15には、例えばLANケーブルの一端が接続される。LANケーブルの他端には、印刷機器40が接続される。尚、ネットワークI/F15と印刷機器40との間に、例えばスイッチやルーターなどの通信機器とこれらを各種ケーブルで接続したネットワーク50が介在してもよい。また、LANは有線LANであっても無線LANであってもよい。LANに代えて、又はLANとともにインターネットを利用してもよい。
このように、上述したコンピュータ11ではRAM11bがHDD14に記憶された色変換プログラムを読み込み、読み込まれた色変換プログラムをCPU11aが実行することにより、後述する色変換装置100の各機能が実現される。色変換プログラムは、後述するフローチャートに応じたプログラムとればよい。色変換プログラムは、CD−ROMやフラッシュメモリなどの搬送可能な記憶媒体に格納されて、CPU11aに提供されてもよい。
次に、色変換装置100の機能について図3及び図4を参照して説明する。
図3は、色変換装置100を例示するブロック図である。図4は、色材の上限値及び総量制限値を設定する設定画面の一例である。
色変換装置100は、図3に示すように、色変換条件生成部110、表示機器対応付情報取得部120、印刷機器対応付情報取得部130、打滴順序保持部140、単色制限値150、色材上限値設定部160、総量制限値設定部170、色変換条件記憶部180、及び色変換部190を含む。
色変換条件生成部110は、単色制限値150によって設定された単色制限値と、表示機器対応付情報取得部120や印刷機器対応付情報取得部130によって取得された対応付情報とに基づいて、色変換条件(色変換プロファイル又は色変換係数)を生成する。
表示機器対応付情報取得部120は、表示機器20に依存するRGB色空間における色値と表示機器20に依存しないL*a*b*色空間における色値とを対応付けた対応付情報を表示機器20から取得する。表示機器20には対応付情報が割り当てられている。対応付情報としては、例えばsRGB(Standard RGB)、アドビRGB(Adobe RGB)などのモニタプロファイルがある。
尚、上述したように、色の再現元の機器を表示機器20に代えて印刷機器40と異なる別の印刷機器21とした場合、後述する印刷機器対応付情報取得部130と異なる印刷機器対応付情報取得部121(不図示)を色変換装置100に含めてもよい。
印刷機器対応付情報取得部121は、印刷機器21に依存するCMYK色空間における色値と印刷機器21に依存しないL*a*b*色空間における色値とを対応付けた対応付情報を印刷機器21から取得する。印刷機器21にも対応付情報が割り当てられている。対応付情報としては、例えばJapan Colorなどの出力プロファイルがある。
印刷機器対応付情報取得部130は、印刷機器40に依存するCMYK色空間における色値と印刷機器40に依存しないL*a*b*色空間における色値とを対応付けた対応付情報(出力プロファイル)を印刷機器40から取得する。印刷機器対応付情報取得部130は、例えば1000パッチ程度のC,M,Y,Kを含む4色の組み合わせのカラーパッチを印刷機器40で出力し、出力結果をセンサにより測色することで、印刷機器40に依存する色値(C,M,Y,K)と印刷機器40に依存しない色値(L*,a*,b*)との対応付情報を取得する。
打滴順序保持部140は、印刷機器40で用いられる複数のインクの打滴の順序(以下、単に打滴順序という。)を保持する。例えば、印刷機器40がY,M,C,Kの4色の印刷機器であって、この順序にインクを打滴するものである場合、Y色の打滴順序を1番目に、M色の打滴順序を2番目に、C色の打滴順序を3番目に、K色の打滴順序を4番目に、保持している。尚、打滴順序は印刷機器40ごとに一意に決定される順序である。このため、印刷機器によってはCMYKの打滴順序であったり、KYMCKの打滴順序であったりする場合がある。尚、色材としてのインクは、Y,M,C,K以外にも、Lc(Light Cyan:淡シアン)やLm(Light Magenta:淡マゼンタ)があり、これら6色を備えた印刷機器40であってもよい。
単色制限値設定部150は、打滴順序保持部140に保持された打滴順序に基づいて、最後に打滴されるインク以外のインクの単色制限値を、最後に打滴されるインクの単色制限値未満、かつ、最後から2番目に打滴される色材の単色制限値の最大値以下に設定する。単色制限値設定部150の設定先は、後述する第3生成部114であるが、第2生成部112や墨量生成部113を設定先としてもよい。また、単色制限値設定部150の設定先は、第2生成部112、墨量生成部113、及び第3生成部114のすべてであってもよい。
色材上限値設定部160は、複数のインクの上限値を設定する。
総量制限値設定部170は、打滴されるインクの組み合わせ毎に、複数のインクの打滴総量を制限する総量制限値を設定する。
本実施形態では、色材上限値設定部160及び総量制限値設定部170の設定先を後述する第2生成部112としているが、後述する墨量生成部113、及び/又は第3生成部114であってもよい。色材上限値設定部160及び総量制限値設定部170は、図4に示す設定画面で設定された値を第2生成部112に設定する。
色変換条件記憶部180は、色変換条件生成部110(より詳しくは、後述する第3生成部114)によって生成された色変換条件を記憶する。この色変換条件は、少なくとも単色制限値が設定された色変換条件である。色材上限値や総量制限値が設定されていれば、色材上限値や総量制限値が設定された色変換条件となる。色変換条件記憶部180は、例えばRAM11bで構成される。
色変換部190は、例えば多次元CLUT(Color Look up Table)で構成される。CLUTの入力値には、RGB色空間上の各格子点の色値R,G,Bが設定される。CLUTの出力値には、色変換情報記憶部180に記憶された色値C,M,Y,Kが設定される。したがって、色変換部190は、入力された入力値を、CLUTに基づいて変換し出力する。この結果、単色制限値、色材上限値、総量制限値が加味された色値が出力される。尚、表示機器20に代えて印刷機器21が印刷システムSに構成された場合には、CLUTの入力値には、CMYK色空間上の各格子点の色値C,M,Y,Kが設定される。CLUTの出力値には、色変換情報記憶部180に記憶された色値C´,M´,Y´,K´が設定される。
印刷機器40は、出力された色値に基づく画像を記録用紙に形成する。利用者は、色の再現元となる表示機器20に表示された画像の色と記録用紙に形成された画像の色を目視により色の再現性の精度を確認する。例えば、表示機器20に代えて対応付情報としてJapan Colorが割り当てられた印刷機器21が印刷システムSに構成された場合、利用者は目視による確認のほか、Japan Colorのデータと記録用紙に形成された画像の色またはそのデータと比較して精度を確認する。
ここで、上述した色変換条件生成部110の詳細について図3を参照してさらに説明する。
色変換条件生成部110は、図3にも示すように、第1生成部111、第2生成部112、墨量生成部113、及び第3生成部114を含む。
第1生成部111は、表示機器対応付情報取得部120によって取得された対応付情報と色を予測する予測モデルとに基づいて、色の再現元となる表示機器20に依存するRGB色空間における色値を、色の再現元となる表示機器20に依存しない色空間における色値に変換する変換条件を生成する。表示機器20に代えて印刷機器21が印刷システムSに構成された場合には、印刷機器対応付情報取得部121によって取得された対応付情報と色を予測する予測モデルとに基づいて、色の再現元となる印刷機器21に依存するCMYK色空間における色値を、色の再現元となる印刷機器21に依存しない色空間における色値に変換する変換条件を生成する。
第1生成部111についてより具体的に説明すると、第1生成部111は、表示機器20に依存するRGB色空間上の色値R,G,Bを表示機器20に依存しないL*a*b*色空間上の色値L*,a*,b*へ変換する変換条件を生成する。第1生成部111は、例えば、表示機器対応付情報取得部120によって取得された表示機器対応付情報を予測モデルに設定し、その予測モデルに、色変換係数(RGB色空間上の各格子点の色値R,G,B)を順に入力し、予測モデルから順に出力される色値L*,a*,b*を新たな色変換条件として生成する。尚、予測モデルには、例えば回帰モデルを利用する方法、統計的な手法を用いる方法、ニューラルネットワークやマトリクス変換などによるモデルを利用する方法、ノイゲバウワーやクベルカムンク等の物理モデルを基にする方法がある。表示機器20に代えて印刷機器21が印刷システムSに構成された場合にも、同様の手法により変換条件が生成される。
第2生成部112は、単色制限値150によって設定された各単色制限値と第1生成部111によって生成された変換条件とに基づいて、表示機器20に依存しない色空間における色値を、印刷機器40に依存しない色空間における色値に変換する変換条件を生成する。即ち、第2生成部112は、いわゆるガマット(Gamut)変換(又はガマットマッピング)を行う。尚、色材上限値や総量制限値が設定されている場合には、第2生成部112は、これらの値にも基づいて、変換条件を生成する。
第2生成部112についてより具体的に説明すると、第2生成部112は、まず表示機器対応付情報に基づいてL*a*b*色空間上での表示機器20の色域外郭を生成すると共に、印刷機器対応付情報に基づいてL*a*b*色空間上での印刷機器40の色域外郭を生成する。
例えば、表示機器20については、第1生成部111に入力された表示機器対応付情報に含まれる色値R,G,Bから、CMYK色空間における表示機器20の色域外郭に相当する色値群(例えばR,G,B各色の色値の少なくとも1つが最大値又は最小値を示している色値群)を抽出し、抽出した色値群の個々の色値を、表示機器対応付情報に従ってL*a*b*色空間上の色値L*,a*,b*へ各々変換し、変換後の色値L*,a*,b*から表示機器20の色域外郭を算出する。また、印刷機器21及び印刷機器40の色域外郭についても、同様の手法により算出される。
続いて、第1生成部111によって生成された色値L*,a*,b*のうち、L*a*b*色空間上での表示機器20の色域内の色値を予め定めたアルゴリズムに従ってL*a*b*色空間上での印刷機器40の色域内にマッピングし、マッピング後の色値L*´,a*´,b*´を新たな色変換条件とする。これにより、色域変換条件(より詳しくは、第1の変換条件と色域変換条件とが加味された色変換条件)が生成される。尚、予め定めたアルゴリズムとしては、例えば圧縮伸張型マッピングがある。
墨量生成部113は、印刷機器対応付情報取得部130で取得された対応付情報を用いて、第2生成部112で生成されたL*’a*’b*’から、墨量Kを生成する。例えば、印刷機器対応付情報取得部130で取得された対応付情報から、特開平10−262157号公報に記載されている4色の回帰モデルを生成し、4色の回帰モデルを利用して墨量Kを生成する。尚、表示機器20に代えて、印刷機器21が印刷システムSに構成された場合、印刷機器21に依存するCMYK色空間上の墨量Kをそのまま利用して墨量K´としてもよい。また、第2生成部112で生成されたL*’a*’b*’と印刷機器21に依存するCMYK色空間上の墨量Kとから上記回帰モデルを利用して墨量K´を生成してもよい。
第3生成部114は、印刷機器対応付情報取得部130で取得された対応付情報に基づいて、第2生成部によって生成されたL*’a*’b*’及び墨量生成部113で生成された墨量KからC,M,Yを生成し、生成したC,M,YとKとを新たな変換条件(第1の変換条件、色域変換条件及び第2の変換条件が加味された変換条件)として色変換条件記憶部180に記憶させる。尚、表示機器20に代えて、印刷機器21が印刷システムSに構成された場合、第2生成部によって生成されたL*’a*’b*’及び墨量生成部113で生成された墨量K´からC´,M´,Y´を生成し、生成したC´,M´,Y´とK´とを新たな変換条件(第1の変換条件、色域変換条件及び第2の変換条件が加味された変換条件)として色変換条件記憶部180に記憶させる。
続いて、色変換装置100の動作について図5及び図6を参照して説明する。
図5は、色変換装置100の動作の一例を示すフローチャートである。図6は、単色制限値の設定例を説明するための図である。
単色制限値設定部150は、まず、インクの打滴先となる用紙の浸透性が予め定めた用紙の浸透性より低いか否かを判定する(ステップS101)。例えば、予め定めた媒体としての用紙が普通紙や上質紙である場合、浸透性が低くなる用紙として、コート紙や光沢紙がある。したがって、浸透性が低くなる用紙の場合にスプラッタやビーディングが生じる可能性が高いため、これらを回避すべく単色制限値を設定する。
単色制限値設定部150は、ステップS101の処理において、インクの打滴先となる用紙の浸透性が予め定めた用紙の浸透性より低いと判定した場合(ステップS101:YES)、単色制限値設定部150は、打滴順序保持部140に保持された打滴順序を取得する(ステップS102)。尚、ステップS101の処理において、インクの打滴先となる用紙の浸透性が予め定めた用紙の浸透性より低くないと判定した場合(ステップS101:NO)、処理を修了する。
単色制限値設定部150は、次いで、取得した打滴順序に基づいて、各単色制限値を設定する(ステップS103)。具体的には、最後に打滴されるインク以外のインクの単色制限値を、最後に打滴されるインクの単色制限値未満、かつ、最後から2番目に打滴されるインクの単色制限値の最大値以下に設定する。
例えば、用紙面に対しインクがY,M,C,Kの打滴順序で打滴される場合において、図6(a)に示すように、CとKのインクは使用されず、YとMがともに100%のインク量で打滴されるとき、単色制限値設定部150は、Yのインク量を100%から90%に制限する。この結果、Mが打滴される前にYのインクが用紙に浸透し、Yの液滴が用紙面に残らなくなる。これにより、Mが打滴されてもYのインクが周囲に飛び散らなくなるし、MのインクとYのインクが混ざり合うこともなくなる。尚、Yのインク量をどの程度制限するか(制限幅)は、用紙との関係で予め定めておけばよい。図6(a)においては、制限幅が10%とされているが、例えば1%刻みでも5%刻みでもでもよい。単色制限値設定部150は、Y<Mを満たす関係を維持しつつ、単色制限値を設定する。Yに対し上限値が85%と設定されている場合には、制限幅より上限値が優先されてYのインク量は100%から85%に制限される。
同様に、図6(b)ではMとKのインクは使用されず、Yが100%、Cが90%のインク量で打滴されることを示している。Cに対しては、上限値90%が設定されている。このような場合、単色制限値設定部150は、Y<Cを満たす関係を維持しつつ、単色制限値を設定する。このため、Yのインク量は100%から、Cの90%未満である85%に制限される。
図6(c)では、Kのインクは使用されず、YとMがともに100%、Cが95%のインク量で打滴されることを示している。Cに対しては、上限値95%が設定されている。このような場合、単色制限値設定部150は、Y≦M<Cを満たす関係を維持しつつ、単色制限値を設定する。このため、Mのインク量は100%から、Cの95%未満である85%に制限される。また、Yのインク量は100%から、Cの95%未満であってMの85%以下である75%に制限される。
図6(d)では、Y,M,C,Kがすべて100%のインク量で打滴されることを示している。Y,M,C,Kの各インクに上限値は設定されていない。このような場合、単色制限値設定部150は、Y≦M≦C<Kを満たす関係を維持しつつ、単色制限値を設定する。このため、Cのインク量は100%から、Kの100%未満である95%に制限される。Mのインク量は100%から、Kの100%未満であってCの95%以下である90%に制限される。Yのインク量は100%から、Kの100%未満であってMの90%以下である90%に制限される。
図5に戻り、第1生成部111は、ステップS103の処理が完了すると、第1の変換条件(RGB→L*a*b*)を生成する(ステップS104)。次いで、第2生成部112は、第1生成部111によって生成された第1の変換条件と単色制限値設定部150によって設定された各単色制限値とに基づいて、第2の変換条件(L*a*b*→L*´a*´b*´)を生成する(ステップS105)。これにより、各インクの単色制限値が加味された色値が生成される。
次いで、墨量生成部113は、第2生成部112によって生成された第2の変換条件に基づいて、墨量Kを生成する(ステップS106)。次いで、第3生成部114は、第2の変換条件及び墨量Kに基づいて、第3の変換条件(L*´a*´b*´→CMYK)を生成する(ステップS107)。第3生成部114は、生成した第3の変換条件を色変換条件記憶部180に保存する(ステップS108)。色変換部109は、色情報が入力されると、色変換条件記憶部180に記憶された第3の変換条件に基づいて色変換を行い、出力する(ステップS109)。
続いて、図7及び図8を用いて単色制限値が設定された色域外郭を説明する。
図7は、打滴順序と設定される単色制限値との関係を示すグラフである。図8は、L*a*b*色空間における色域外郭の一例である。
例えば、印刷機器40のL*a*b*色空間における色域外郭に制限が課せられていない場合、図8の破線に示すように、1次色のY,M,C及び2次色のYC(Green),YM(Red)、MC(Blue)の各色は100%となり、これら6つを頂点とする六角形が色域外郭となる。
一方、図7や上述した図6(c)にも示したように、単色制限値設定部150は、Y≦M<Cを満たす関係を維持しつつ、単色制限値を設定する。即ち、最後に打滴される色材を基準に残りの色材の単色制限値が決定される。また、最後から2番目に打滴される色材を基準に最後以外の残りの色材の単色制限値も決定される。このため、Mのインク量は100%からCの95%未満である85%に制限される。Yのインク量は100%からCの95%未満であってMの85%以下である75%に制限される。この結果、色域外郭は、図8の実線に示すようになる。
具体的に説明すると、1次色のYは75%に,Mは85%に,Cは95%になる。また、2次色のYCは75%・95%に,YMは75%・85%に、MCは85%・95%となる。これら6つを頂点とする六角形が単色制限値及び上限値が設定された色域外郭となる。実線で示されるような色域を利用して色変換を行うことで、スプラッタやビーディングが回避される。また、スプラッタやビーディングを回避するために例えば2次色を一律に160%と制限すると、色域が狭くなり色の再現性が劣化するが、本実施形態では、2次色を一律に制限しておらず、色域の有効利用が図られている。このため、スプラッタやビーディングが回避されながらも、色の再現性の劣化が抑制されている。
図9は、L*a*b*色空間における色域外郭の他の一例である。
図9の実線で示す色域外郭は、Cに上限値を設定せず、総量制限値を200%に設定し、さらに、関数2Y+C<総量制限値200%を満たすように制限された色域外郭である。関数2Y+Cによれば、打滴順序が先のインクほどインク量が少なくなる関数によって決定されている。このような関数によって総量制限値が制限されれば、Yの液滴が発生しにくくなり、スプラッタやビーディングはさらに発生しづらくなる。尚、関数は、打滴順序が先のインクほどインク量が少なくなる関数であれば上記関数に限られず、例えば、関数3Y+2M+C<総量制限値や、関数5Y+3M+C<総量制限値などとしてもよい。これらの関数は予め設定しておけばよい。組み合わせについても、YとC、YとMとC、以外にYとMや、YとMとCとKなどであってもよい。
図10は、L*a*b*色空間における色域外郭の他の一例である。
図10においては、Cに上限値95%を設定し、総量制限値を200%に設定し、さらに、関数2Y+C<総量制限値200%を満たすように制限された色域外郭である。単色制限値、色材上限値、及び総量制限値のすべてを設定するようにすれば、設定を2つ以下とする場合に比べて、スプラッタやビーディングがさらに回避される。
図11は、L*a*b*色空間における色域外郭の別の一例である。具体的には、図9及び図10に示す二点鎖線を含むように紙面手前から紙面奥側に切断した断面を表した色域外郭である。
図11(a)において、破線及びY:66%,C:66%から軸L*に向けて伸びる直線は、印刷機器40のL*a*b*色空間における色域に制限が課せられていない場合の色域外郭を示している。一方、図11(a)において、実線のみで示される色域外郭は、図9において、Cに上限値が設定されず、総量制限値に200%が設定され、さらに、関数2Y+C<総量制限値200%を満たすように制限された色域外郭である。尚、Cに上限値95%が設定された図10においても同様の色域外郭となる。
図11(a)に示すように、Y:66%,C:66%からY,Cを予め定めた一定量で減らしつつ徐々にKを増やしていく実線と、制限が課せられていない場合の色域外郭との交点(例えば、Y:33%,C:33%)における墨量Kを、仮に100%に達していなくても100%と予め定めておき、上記交点以後のY,Cは、その交点とY:0%,C:0%,K:100%とが結ばれる実線に基づいて減らされるようにしてもよい。後述する図11(b)と対比してY,Cを計算するための回帰モデルを利用せず、変換条件が簡易に生成される。このため、変換条件の生成処理が図11(b)の場合と比較して高速化する。色変換は、実線で示す色域外郭に基づいて行われる。
一方、図11(b)に示すように、上記交点における墨量Kを100%と定めず、印刷機器40で出力したカラーパッチから回帰モデルを利用して無彩色点のもっとも暗い点を、総量制限値内で再現可能な最低明度とし、上記交点以後のY,Cは、その交点と最低明度とが結ばれる実線に基づいて減らされるようにしてもよい。図11(a)で説明した場合と比較して、色域が増加し、色の再現性が向上する。
図12は、L*a*b*色空間における色域外郭の他の一例である。図13は、Yの入力カバレッジと出力カバレッジとの関係を示すグラフである。図14は、L*a*b*色空間における色域外郭の別の一例である。
図12においては、Cに上限値95%を設定し、総量制限値を200%に設定し、さらに、関数2YOUT+C<総量制限値200%を満たすように制限された色域外郭である。ここで、YOUTは、YINとの関係で決定される。具体的には、図13に示すような、色の入力値YINと出力値YOUTとの関係が非線形な関係にある関数である。例えば、入力カバレッジ65%に対し、出力カバレッジは入力カバレッジより少ない35%となっている。このような関数によって色域外郭が生成されると、図12に示すように、一部が曲線となった略六角形となる。具体的には、Y;75%とY:52%,C:95%との間が曲線となる。このため、図10に示すように、Y;75%とY:52%,C:95%との間が直線となる場合に比べて、色域が広がる。この結果、色の再現性が高まる。また、図14(a)及び(b)に示すように、図11(a)及び(b)に示すいずれの場合と比べても、色域が広がるため、色の再現性が高まる。
図15は、単色制限値の他の設定例を説明するための図である。
図15では、同図(a)に示すように、インクがKYMCKの打滴順序で用紙に打滴される。また、YMCについてはインク量が100%となっているため、1度の打滴で打滴が完了するが、Kについては打滴が2回に分かれており、インク量がそれぞれ50%となっているため、2度の打滴で打滴が完了する。このように、単色制限値設定部150は、打滴順序の中で同色の色材が複数回現れると判定した場合、複数回の打滴により打滴が完了すると判断し、同色のインクを除いたインクに対して、単色制限値を設定する。
具体的には、同図(b)に示すように、Kが複数回現れているため、Kの除いたYMCについて単色制限値設定部150は、単色制限値を設定する。この結果、Cのインク量は、打滴順序がCより遅いKのインク量50%未満とならずに、100%が維持される。Mのインク量は、打滴順序がMより遅いKのインク量50%未満とならずに、Cの100%以下である90%に制限される。また、Yのインク量についても同様に、打滴順序がYより遅いKのインク量50%未満とならずに、Mの90%以下である90%に制限される。打滴順序が最初のKのインク量は、打滴順序が最初のKより遅いK(打滴順序が最後のK)のインク量50%未満に制限されない。Kのインク量を制限しないため、文字の再現性を高めつつ、色域を有効利用してスプラッタやビーディングといった画質の劣化が抑えられる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明に係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
100 色変換装置
110 色変換条件生成部(生成手段)
111 第1生成部(第1の生成手段)
112 第2生成部(第2の生成手段)
113 墨量生成部
114 第3生成部
120 表示機器対応付情報取得部
130 印刷機器対応付情報取得部
140 打滴順序保持部
150 単色制限値設定部(第1の設定手段)
160 色材上限値設定部(第2の設定手段)
170 総量制限値設定部(第3の設定手段)
180 色変換条件記憶部
190 色変換部

Claims (10)

  1. 印刷機器で用いられる複数の色材の打滴の順序に基づいて、最後に打滴される色材以外の色材の単色制限値を、前記最後に打滴される色材の単色制限値未満、かつ、最後から2番目に打滴される色材の単色制限値から予め定めた制限幅を差し引いた値以下に設定する第1の設定手段と、
    前記第1の設定手段によって設定された単色制限値と、機器に依存する色空間における第1の色値と機器に依存しない色空間における第2の色値とを対応付けた対応付情報とに基づいて、色変換条件を生成する生成手段と、
    を有する色変換装置。
  2. 前記生成手段は、
    前記対応付情報と色を予測する予測モデルとに基づいて、色の再現元となる機器に依存する色空間における第3の色値を、色の再現元となる機器に依存しない色空間における第4の色値に変換する第1の変換条件を生成する第1の生成手段と、
    前記第1の設定手段によって設定された各単色制限値と前記第1の生成手段によって生成された第1の変換条件とに基づいて、前記第4の色値を、前記印刷機器に依存しない色空間における第5の色値に変換する第2の変換条件を生成する第2の生成手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の色変換装置。
  3. 前記複数の色材の上限値を設定する第2の設定手段を備え、
    前記第2の生成手段は、前記第2の設定手段によって設定された上限値にも基づいて、前記第2の変換条件を生成することを特徴とする請求項2に記載の色変換装置。
  4. 打滴される色材の組み合わせ毎に、前記複数の色材の打滴総量を制限する総量制限値を設定する第3の設定手段を備え、
    前記第2の生成手段は、前記第3の設定手段によって設定された総量制限値にも基づいて、前記第2の変換条件を生成することを特徴とする請求項2に記載の色変換装置。
  5. 前記複数の色材の上限値を設定する第2の設定手段と、
    打滴される色材の組み合わせ毎に、前記複数の色材の打滴総量を制限する総量制限値を設定する第3の設定手段と、を備え、
    前記第2の生成手段は、前記第2の設定手段によって設定された上限値及び前記第3の設定手段によって設定された総量制限値にも基づいて、前記第2の変換条件を生成することを特徴とする請求項2に記載の色変換装置。
  6. 前記総量制限値は、打滴の順序が先の色材ほど色材量が少なくなる関数によって決定されることを特徴とする請求項4又は5に記載の色変換装置。
  7. 前記関数は、色の入力値と出力値との関係が非線形な関係にある関数であることを特徴とする請求項6に記載の色変換装置。
  8. 前記第1の設定手段は、打滴先の媒体の浸透性が予め定めた媒体の浸透性より低いと判定した場合に、前記最後に打滴される色材以外の色材の単色制限値を設定することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の色変換装置。
  9. 前記第1の設定手段は、前記打滴の順序の中で墨色の色材が複数回現れると判定した場合に、前記墨色の色材を除いた色材に対して、前記単色制限値を設定することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の色変換装置。
  10. コンピュータを、
    印刷機器で用いられる複数の色材の打滴の順序に基づいて、最後に打滴される色材以外の色材の単色制限値を、前記最後に打滴される色材の単色制限値未満、かつ、最後から2番目に打滴される色材の単色制限値から予め定めた制限幅を差し引いた値以下に設定する第1の設定手段、
    前記第1の設定手段によって設定された各単色制限値と、機器に依存する色空間における第1の色値と機器に依存しない色空間における第2の色値とを対応付けた対応付情報とに基づいて、色変換条件を生成する生成手段、
    として機能させるための色変換プログラム。
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