JPWO2014020756A1 - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】フレームに対してステータコアの外径をより大きくすることで、剛性を高めるようにする。【解決手段】回転電機1は、フレーム22の内周に固定されたステータコア23と、を備え、フレーム22は、軸方向に線状に延びると共に内周側に膨らんだ形状の膨出条部33を内周面に有し、ステータコア23は、膨出条部33とはまり合う溝部34を外周面に有する。フレーム22は、回転電機1を駆動対象に取り付ける取付用ボルト28との干渉を回避するための凹部32を外周に有し、膨出条部33及び溝部34は、凹部34に対応する位置に形成されている。フレーム22の軸方向端部に取り付けられたブラケット21、25と、フレーム22とブラケット21、25とを固定する組立用ボルト26とを、さらに備え、フレーム22は、組立用ボルト26のボルト穴31を有し、膨出条部22及び溝部24は、組立用ボルト穴31に対応する位置に形成されている。

Description

開示の実施形態は、回転電機に関する。
特許文献1には、筒状のフレームの内面にステータコアを取り付けたACモータが記載されている。このACモータは、ステータコアを有するステータと、フレームの軸方向端部にそれぞれ取り付けた負荷側ブラケット及び反負荷側ブラケットと、負荷側ブラケットと反負荷側ブラケットに軸受を介して回転自在に支持されたロータと、を有する。負荷側ブラケット、反負荷側ブラケット、及びフレームにはネジ穴が形成されており、それらの穴に通したネジにより、フレームが負荷側ブラケットと反負荷側ブラケットで挟持されている。
特開2003−153486号公報
一般にモータのフレームは、放熱性を高めるために熱伝導率の高い材質、例えばアルミニウムで構成される。アルミニウムは、ステータコアを構成する鉄よりも剛性が低いことから、モータの剛性を向上するには、フレームに対してステータコアの外径を極力大きくする必要がある。
しかしながら、上記従来技術のモータでは、略四角筒状のフレームの四隅に、上述した通しネジ用のネジ穴と、モータを駆動対象に取り付けるための取付ボルトとの干渉を回避するための凹部が形成されている。このため、ステータコアの外径を大きくすると、コアの外周が上記ネジ穴や凹部に干渉するおそれがある。したがって、ステータコアの外径が制限されてしまい、モータの剛性もその制約を受けるという問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、フレームに対してステータコアの外径をより大きくすることで、剛性を高めることが可能な回転電機を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、筒状のフレームと、前記フレームの内周に固定されたステータコアと、を備え、前記フレームは、軸方向に線状に延びると共に内周側に膨らんだ形状の膨出条部を内周面に有し、前記ステータコアは、前記膨出条部とはまり合う溝部を外周面に有する回転電機が提供される。
本発明によれば、フレームに対してステータコアの外径をより大きくすることで、剛性を高めることができる。
本実施形態の回転電機の概略分解図を表す斜視図である。 本実施形態の回転電機の全体構成を表す縦断面図である。 図2中A−A断面に相当する横断面図であり、(a)は比較例の従来構成を示す図と、(b)は本実施形態の構成を示す図である。 図3中のB部の拡大図である。 図3中のB部の拡大図であり、磁束の流れを示す図である。 4隅の全てに凹部を設けた場合の横断面図である。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、図1乃至図3を用いて、本実施形態に係る回転電機1の構成について説明する。図1の概略分解図に示すように、回転電機1は、反負荷側ブラケット21と、フレーム22と、ステータコア23と、ロータ24と、負荷側ブラケット25と、2本の取付ボルト26とを備えている。略四角筒状のフレーム22の内部にはその軸方向に沿って円形の嵌入穴22aが貫通して形成されており、その嵌入穴22aの内部に略円筒状のステータコア23が焼きばめ又は接着によって固定される。ステータコア23の内径に、略円筒状のロータ24が遊嵌される。そして、それら部材を内包したフレーム22全体の両端を、反負荷側ブラケット21と負荷側ブラケット25で挟み込む。反負荷側ブラケット21と負荷側ブラケット25のそれぞれの中心には軸穴21a、25aが形成されており、ロータ24の両端の2軸だけがそれら軸穴21a、25aを貫通して支持される。
フレーム22及び2つのブラケット21、25には、その軸直交断面で見た対角線上の2隅に組立用ボルト穴31が軸方向に沿って貫通形成されている。負荷側ブラケット25とフレーム22の組立用ボルト穴31は単純な貫通穴であるが、反負荷側ブラケット21の組立用ボルト穴31には内周にタップが形成されている。組立用ボルト26が負荷側ブラケット25とフレーム22の組立用ボルト穴31に貫通し、負荷側ブラケット21の組立用ボルト穴31のタップに締結することにより、回転電機1全体が1つの組立体として固定される。このように構成された本実施形態の回転電機1は、上記2つのブラケット21、25と、フレーム22と、ステータコア23とが一体となって固定子を構成し、その内部に回転子を構成するロータ24が回転自在に備えられたインナーロータ型のモータである。
この回転電機1の組立体において、ロータ24の両端の2軸のうち図中の手前側(負荷側ブラケット25から突出する側)の軸が、駆動対象の負荷側に連結する方の出力軸となる。また、反対の奥側(反負荷側ブラケット21から突出する側)の軸が、図示しないエンコーダなどに連結する軸となる。この回転電機1全体は、反負荷側ブラケット21の端面を駆動対象の機器本体(図示省略)に固定する。そのため、反負荷側ブラケット21の軸直交断面で見た上記組立用ボルト穴31以外の2隅に取付用ボルト穴35が貫通形成されており、それら取付用ボルト穴35にそれぞれ取付用ボルト28を貫通させてその先端を上記機器本体に締結させることで、当該回転電機1全体が機器本体に固定される。
また、当該回転電機1が回転子を回転駆動している際には、その反トルクによる固定子の回転を抑える必要がある。そのため、小型モータの場合には、対向する2つの平板などで挟持してその回転を容易に抑えることができるよう、固定子全体はその軸直交断面が正四角形に近い略四角柱で形成される。そして、上述した反負荷側ブラケット21の組立用ボルト穴31に対応するフレーム22の2隅には、取付用ボルト28との干渉を回避するための凹部32が当該フレーム22の軸方向全体に渡って形成されている。
回転電機1の軸方向断面図である図2、及び回転電機1の軸直交断面である図3で当該回転電機1の内部構造を説明する。なお、図3(a)は比較例として従来の場合の内部構造を示しており、図3(b)は本実施形態の場合の内部構造を示している。これら図2、図3において、回転子であるロータ24は、中心軸であるシャフト24aと、その軸方向中央位置で外周側面に設けられた略円筒状の永久磁石24bとを有している。反負荷側ブラケット21(図2中の左側)と負荷側ブラケット25(図2中の右側)にはそれぞれ軸受け2が設けられており、それらがシャフト24aの両端軸を回転自在に支持している。
フレーム22の内径に嵌入されているステータコア23は、ロータ24の外周面に空隙を介して径方向で対向する略円筒状の積層鉄心体5と、この積層鉄心体5の外周側とフレーム22内周面との間に位置すると共に、積層鉄心5と径方向で分割された略円筒状のヨーク部6と、積層鉄心体5に装着されたボビン7と、ボビン7に巻き回されたコイル線8とを有している。ボビン7は、積層鉄心体5とコイル線8とを電気的に絶縁するために、絶縁性材料で構成されている。積層鉄心体5は、内周側の円筒状の先端部分が連結されており、径方向外方へ放射状に突出した複数の突起状のティース部5aを備えている。各ティース部5aは周方向に均等な間隔で設けられており、それぞれコイル線8が巻装されたボビン7が装着されている。各ティース部5a間におけるボビン7やコイル線8どうしの隙間には樹脂が注入され、ステータコア23全体がモールド固定される。
なお、組立用ボルト26が各請求項記載の固定ボルトに相当し、取付用ボルト28が各請求項記載の取付ボルトに相当し、組立用ボルト穴が各請求項記載の固定ボルト用のボルト穴に相当する。
この構成のステータコア23において、各ボビン7のコイル線8に電流を流した際には、対応するティース部5aが界磁されて磁極となる。各ティース部5aの磁極の極性や界磁強度を順次切り替えることで、ロータ24の外周の永久磁石24bに着磁させた磁極に対して周方向の引力・斥力を付与し、結果的にロータ24に回転トルクを発生させる。本実施形態の回転電機1では、隣り合う3つのティース部5aがそれぞれ3相交流に接続され、全体がACモータとして機能する。従って、ステータコア23に設けられるティース部5aは3の倍数の数だけ設けられる。
図3(a)には、ティース部5aを9つ設け、ロータ24の永久磁石24bに6つの磁極を設けた場合の従来構成を示している。以下において、このような固定子側の界磁磁極、すなわちティース部5aをスロットといい、回転子側の磁極、すなわちロータ24の永久磁石に着磁させた磁極をポールという。そして、図3(a)に示す例の構成では、6つのポールと9つのスロットを設けた構成であることから「6P9S」の形態であると表記する。また、図3(a)に示す例の従来構成では、ステータコア23の外周形状、すなわち最も外周部に位置するヨーク部6の外周形状は真円の円筒形状となっている。この場合には、特に図示しないが、フレーム22とステータコア23に径方向で貫通するキリ穴を加工形成してピンを圧入することにより、フレーム22内におけるステータコア23の回り止めを行っていた。
これに対し、本実施形態の回転電機1においては、図3(b)に示すように、フレーム22の内周面で軸方向に線状に延びると共に内周側に膨らんだ形状の膨出条部33が複数形成され、ステータコア23の外周面にはそれら膨出条部33とはまり合う溝部34が形成されている(上記図1も参照)。これら膨出条部33と溝部34とがかみ合うことで、ステータコア23に強い反トルクが生じた場合でもフレーム22内における空転を防ぐことができる。固定子の組み立て時においても、対応する膨出条部33と溝部34の周方向位置を合わせてフレーム22の内径にステータコア23を嵌入し、焼きばめ・接着するだけで容易に組み立てることができる。これにより、上記従来構成の場合と比較して、専用部品としてのピンが不要となると共に、キリ穴加工やピンの圧入工程が不要となるので、回転電機1の生産性を向上できる。
また、一般にモータとして使用される回転電機1のフレーム22は、放熱性を高めるために熱伝導性が高く、磁力線を漏出させないために非磁性体である材質、例えばアルミニウムで構成される。一方、ステータコア23の積層鉄心体5とヨーク部6は磁性体である鉄で構成される。アルミニウムは、ステータコア23を構成する鉄よりも剛性が低いことから、回転電機1全体の剛性を向上させるための設計手法として、フレーム22に対してステータコア23の外径を極力大きくする必要がある。これに対し、図3(a)に示す従来構成では、ステータコア23の外径を大きくすると、ヨーク部6の外周が上記組立用ボルト穴31や上記凹部32に干渉するおそれがある。したがって、ステータコア23の外径が制限されてしまい、回転電機1全体の剛性もその制約を受ける問題があった。
これに対し、本実施形態の回転電機1においては、図3(b)に示すように、膨出条部33と溝部34が上記組立用ボルト穴31と上記凹部32に対応する周方向位置に形成されている。これにより、例えば組立用ボルト穴31の周囲のB部を拡大した図4に示すように、ステータコア23の外径D1を組立用ボルト穴31に接近する程度まで大きくした場合でも、膨出条部33と溝部34とのはめ合いによって組立用ボルト穴31におけるフレーム22の肉厚Tを確保することができる。したがって、フレーム22に対するステータコア23の外径D1を、従来構成の場合の外径D2と比較してより大きくすることが可能となる。これは上記凹部32に対しても同様の効果が得られる(図示省略)。
また本実施形態の回転電機1においては、ステータコア23の溝部34が、ヨーク部6の外周面で各ティース部5aに対応する周方向位置に形成されている。上記図4に対応する図5に示すように、ステータコア23内の磁束Sの向きは、ティース部5aでは略半径方向となり、ヨーク部6では略円周方向となる。したがって、ヨーク部6の各ティース部5aに対応する周方向位置では、ティース部5aからの略半径方向の磁束Sが円周方向左右両側に拡がるように向きを変えることとなり、ヨーク部6の当該位置における外周側の磁束密度は他の部分に比べて少なくなる。したがって、溝部34を当該位置(ヨーク部6の外周面のティース部5aに対応する周方向位置)に形成することにより、磁束Sへの影響を少なくし、回転電機1の電磁特性が低下するのを抑制できる。
以上のように、膨出条部33と溝部34は、その外周側で組立用ボルト穴31又は凹部32と、内周側でティース部5aと、それぞれ対応する周方向位置に形成することが求められる。そして、上述したようにフレーム22はその軸直交断面が略正四角形に形成されていることから、2カ所の組立用ボルト穴31どうし、又は2カ所の凹部32どうしは、互いに上記略正四角形の対角線上に配置されるのが一般的である。このため、膨出条部33と溝部34は、外周側で組立用ボルト穴31又は凹部32の周方向位置に対応させるよう、周方向に180度間隔又は90度間隔で形成されるとよい。
本実施形態の回転電機1では、図3(b)に示すように、フレーム22の略正四角形断面における4隅にそれぞれ組立用ボルト穴31及び凹部32を設けているため、それらのいずれにも対応する周方向90度間隔の4カ所に膨出条部33と溝部34を配置している。さらに、本実施形態の回転電機1では、ステータコア23の回り止め機能を最も高く得るために、全てのティース部5aに対応する周方向位置に膨出条部33と溝部34を配置している。しかし、組立用ボルト穴31及び凹部32のどちらかの組み合わせで対角線上の2隅にしか配置されていない構成の場合には、少なくとも周方向180度間隔の2カ所に膨出条部33と溝部34を配置すればよい(図示省略)。また、大型の回転電機1の場合には、図6に示すように凹部32を4カ所に配置してそれぞれの脇に十分小さい穴径の組立用ボルト穴36が配置されている場合がある。この場合には、少なくとも4カ所の凹部32に対応する周方向位置で周方向90度間隔に膨出条部33と溝部34を配置すればよい。
そして、本実施形態の回転電機1では、上記の組立用ボルト穴31及び凹部32の周方向位置に対応させて、内周側のティース部5aの配置構成についても変更している。上述したように当該回転電機1を3相ACモータとして使用する場合には、ステータコア23のスロット数(つまりティース部5aの数)は3の倍数となり、それらは周方向で均等な間隔で配置する必要がある。一方で、膨出条部33及び溝部34を180度間隔で配置する場合にはスロット数を2の倍数とする必要があり、90度間隔で配置する場合にはスロット数を4の倍数とする必要がある。したがって、スロット数を6(=3×2)の倍数とすることで、ティース部5aに対応する周方向位置に形成される膨出条部33及び溝部34を180度間隔で配置することが可能となり、12(=3×4)の倍数とすることで、膨出条部33及び溝部34を90度間隔で配置することが可能となる。
この手法に基づいて、図3(b)に示す本実施形態の例のような10P12Sの形態や、特に図示しない20P24Sや30P36Sなどの大型ACモータの形態に適用することで、膨出条部33及び溝部34を機能的に配置できる。なお、図3(a)に示すような6P9Sの形態では、組立用ボルト穴31及び凹部32のうちの1つ(図示する例では左上の凹部32)に対応してティース部5aを配置した場合、他の3つの組立用ボルト穴31及び凹部32に対してはティース部5aが周方向位置で一致しない。このため、それら3カ所においては、膨出条部33及び溝部34によるフレーム22の肉厚を確保できる効果を得ることはできない。
以上説明した実施形態によれば、次のような効果を得る。すなわち、フレーム22の内周面には軸方向に線状に延びると共に内周側に膨らんだ形状の膨出条部33が形成され、ステータコア23の外周面には膨出条部33とはまり合う溝部34が形成されている。これら膨出条部33と溝部34とのはめ合いにより、容易にフレーム22とステータコア23の回り止めをすることができる。これにより、ピンが不要となると共に、キリ穴加工やピンの圧入工程が不要となるので、回転電機1の生産性を向上できる。
また、これら膨出条部33及び溝部34を、組立用ボルト穴31や凹部32に対応した位置に配置することで、ステータコア23の外径を組立用ボルト穴31や凹部32に干渉する程度まで大きくした場合でも、膨出条部33と溝部34とのはめ合いによって組立用ボルト穴31や凹部32におけるフレーム22の肉厚を確保することが可能となる。これにより、フレーム22に対してステータコア23の外径をより大きくすることが可能となるので、回転電機1の剛性を高めることができる。
また、本実施形態では特に、膨出条部33及び溝部34をフレーム22の内周面及びステータコア23の外周面に回転方向に180度間隔又は90度間隔で形成することにより、膨出条部33及び溝部34を組立用ボルト穴31や凹部32に対応する位置に配置させることができる。
また、本実施形態では特に、膨出条部33及び溝部34が凹部32に対応する位置に形成されていることにより、ステータコア23の外径を凹部32に干渉する程度まで大きくした場合でも、膨出条部33と溝部34とのはめ合いによって凹部32におけるフレーム22の肉厚を確保することができる。したがって、フレーム22に対してステータコア23の外径をより大きくすることが可能となるので、回転電機1の剛性を高めることができる。
また、本実施形態では特に、膨出条部33及び溝部34が組立用ボルト穴31に対応する位置に形成されていることにより、ステータコア23の外径を組立用ボルト穴31に干渉する程度まで大きくした場合でも、膨出条部33と溝部34とのはめ合いによって組立用ボルト穴31におけるフレーム22の肉厚を確保することができる。したがって、フレーム22に対してステータコア23の外径をより大きくすることが可能となるので、回転電機1の剛性を高めることができる。
また、本実施形態では特に、ステータコア23の溝部34をヨーク部6の外周面のティース部5aに対応する位置に形成することにより、磁束への影響を少なくし、モータ特性が低下するのを抑制できる。
また、本実施形態では特に、スロット数を6(=3×2)の倍数とすることで、ティース部5aに対応する位置に形成される膨出条部33及び溝部34を180度間隔で配置することが可能となり、12(=3×4)の倍数とすることで、膨出条部33及び溝部34を90度間隔で配置することが可能となる。その結果、膨出条部33及び溝部34を組立用ボルト穴31や凹部32に対応する位置に配置させることができる。
また、ステータコアは、円筒状のヨークと、該ヨークの内周側に突出して設けられ、先端部を連結したティースとを分割するように構成したものを例示したが、これに限られず、ヨークとティースを連結し、ヨークの周方向を分割した構成のものでも構わない。
以上では、回転電機がモータである場合を一例として説明したが、本実施形態は、回転電機が発電機である場合にも適用することができる。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本実施形態は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 回転電機
5 積層鉄心体
5a ティース部
6 ヨーク部
7 ボビン
8 コイル線
21 反負荷側ブラケット
22 フレーム
23 ステータコア
24 ロータ
25 負荷側ブラケット
26 組立用ボルト(固定ボルト)
28 取付用ボルト(取付ボルト)
31 組立用ボルト穴(固定ボルト用のボルト穴)
32 凹部
33 膨出条部
34 溝部
35 取付用ボルト穴
36 組立用ボルト穴
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、筒状のフレームと、前記フレームの内周に固定されたステータコアと、を備え、前記フレームは、軸方向に線状に延びると共に内周側に膨らんだ形状の膨出条部を内周面に有し、前記ステータコアは、前記膨出条部とはまり合う溝部を外周面に有し、前記フレームは、さらに、前記回転電機を駆動対象に取り付ける取付ボルトとの干渉を回避するための湾曲形状を備えた凹部を外周に有し、前記膨出条部及び前記溝部は、前記凹部に対応する位置に形成され、前記凹部の前記湾曲形状に対応した湾曲形状を備えている回転電機が提供される。

Claims (6)

  1. 筒状のフレームと、
    前記フレームの内周に固定されたステータコアと、を備え、
    前記フレームは、
    軸方向に線状に延びると共に内周側に膨らんだ形状の膨出条部を内周面に有し、
    前記ステータコアは、
    前記膨出条部とはまり合う溝部を外周面に有する
    ことを特徴とする回転電機。
  2. 前記膨出条部及び前記溝部は、
    回転子の回転方向に180度間隔又は90度間隔で形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記フレームは、
    前記回転電機を駆動対象に取り付ける取付ボルトとの干渉を回避するための凹部を外周に有し、
    前記膨出条部及び前記溝部は、
    前記凹部に対応する位置に形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の回転電機。
  4. 前記フレームの軸方向端部に取り付けられたブラケットと、
    前記フレームと前記ブラケットとを固定する固定ボルトとを、さらに備え、
    前記フレームは、
    前記固定ボルト用のボルト穴を有し、
    前記膨出条部及び前記溝部は、
    前記ボルト穴に対応する位置に形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の回転電機。
  5. 前記ステータコアは、
    円筒状のヨーク部と、
    前記ヨーク部の内周に内周側に突出して設けられ、ステータコイルが巻装される複数のティース部と、を有し、
    前記溝部は、
    前記ヨーク部の外周面の前記ティース部に対応する位置に形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の回転電機。
  6. 前記ステータコアのスロット数は、
    6の倍数又は12の倍数である
    ことを特徴とする請求項5に記載の回転電機。
JP2012554555A 2012-08-03 2012-08-03 回転電機 Expired - Fee Related JP5267751B1 (ja)

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