JPWO2014013954A1 - 核酸プローブ、核酸プローブの設計方法、およびターゲット配列の検出方法 - Google Patents
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Abstract
Description
核酸分子から形成された核酸プローブであって、
前記核酸分子は、エキシトン効果を示す蛍光性原子団を複数含み、
前記エキシトン効果を示す蛍光性原子団のうち少なくとも2つが、それぞれ、前記核酸分子内における同一の塩基または互いに隣接する2つの塩基に、リンカー(架橋原子または原子団)を介して結合し、
前記核酸分子の伸長側末端が化学修飾されていることにより、前記核酸分子の伸長反応が防止されていることを特徴とする。
前記核酸プローブが、前記本発明の核酸プローブであり、かつ、前記核酸プローブが下記条件(1)を満たすように設計することを特徴とする。
(1) 前記エキシトン効果を示す蛍光性原子団が結合している標識塩基が、前記核酸プローブの両末端の各1塩基以外の塩基である。
Eプローブは2個の蛍光色素(チアゾールオレンジやその類似物)が導入されたDNAプローブであり、1本鎖の場合は2個の蛍光色素がエキシプレックスを形成するエキシトン効果により、蛍光をほとんど発しないが、ターゲットDNAとハイブリダイズさせると2個の色素がお互いに離れ、エキシトン効果を解消することによって大きく蛍光を発するという性質を持つ。PCR反応による標的核酸の検出を行うにあたり、このようなEプローブを使用した融解曲線解析による検出感度の向上を図るには、以下のような問題を克服する必要がある。
(1) 標的核酸にハイブリダイズしたEプローブの3’末端から不要な伸長反応が起きる可能性がある。
(2) Eプローブ中のエキシトン標識位置、対応する変異部位(ミスマッチ部位)の位置、または両者の相対的な位置関係によって、ハイブリダイゼーションの安定性や、検出効率に大きな影響を受ける。
(3) 試料に目的としない配列が共存する場合、目的としない配列の増幅を抑制するため、目的としない配列にハイブリダイズするクランピング試薬を添加しなければならないなど、プローブ設計上の制約がある。
(4) Eプローブを構成する塩基配列によってはエキシトン効果が十分に得られない場合がある。
(1) 前記エキシトン効果を示す蛍光性原子団が結合している標識塩基が、前記核酸プローブ(Eプローブ)の両末端の各1塩基以外(前記Eプローブの両末端から数えて2塩基以上内側)、より好ましくは両末端の各2塩基以外(前記Eプローブの両末端から数えて3塩基以上内側)、さらに好ましくは両末端の各3塩基以外(前記Eプローブの両末端から数えて4塩基以上内側)の塩基である。
(2) 前記核酸プローブがハイブリダイズするターゲット配列が、変異を有する配列(ミスマッチ配列)を含み、前記ミスマッチ配列は、前記ターゲット配列(Eプローブがハイブリダイズする領域)の両末端の各2塩基以外(前記ターゲット配列の両末端から数えて3塩基以上内側)の塩基に存在し、より好ましくは前記ターゲット配列の両末端の各3塩基以外(前記ターゲット配列の両末端から数えて4塩基以上内側)の塩基に存在する。
(3) 前記標識塩基の位置を、前記ミスマッチ配列の位置に対応する塩基から4塩基以上、より好ましくは5塩基以上遠ざけたことによって、前記ターゲット配列中の変異を有しない配列(フルマッチ配列)と変異を有する配列(ミスマッチ配列)のそれぞれの検出ピーク強度に差がない。
(4) 前記標識塩基の位置を、前記ミスマッチ配列の位置に対応する塩基から3塩基以内に近付け、より好ましくは2塩基以内に近付け、さらに好ましくは同じ位置にした(前記標識塩基と前記ミスマッチ配列の位置に対応する塩基とを同じにした)ことによって、前記ターゲット配列中の変異を有しない配列(フルマッチ配列)と変異を有する配列(ミスマッチ配列)のそれぞれの検出ピーク強度に差がある。
・Eプローブがターゲット配列にハイブリダイズしたときに、該Eプローブの3’末端からの該ターゲット配列を鋳型とする伸長反応が阻止されている。
・ポリメラーゼ存在下における核酸増幅反応(より好ましくはPCR反応)と、Eプローブのターゲット配列へのハイブリダイゼーション反応を含む反応において使用するものである。
・前記態様において、ポリメラーゼ存在下における核酸増幅反応(より好ましくはPCR反応)と、Eプローブのターゲット配列へのハイブリダイゼーション反応とが、一連の反応として行われるか、または同時に行われるものである。
・約70℃前後での伸長反応に伴って検出しようとする場合、そのような温度でもハイブリダイズできる長さが必要であるが、Eプローブでは標的核酸への結合親和力が強いので、例えば10マー程度でも機能できる。
・プローブ配列に係る融解曲線データが得られる。
・1つの増幅領域に、融解温度の異なる(例えば、長さの異なる)複数のプローブを設計することによって、融解曲線による複数標的の同時判定が可能である。
・増幅産物が長くても融解曲線による判定が可能である。
・エキソヌクレアーゼ活性が正常に働かなくても、PCR反応が進みさえすれば機能する。
・短い長さのEプローブを用いれば、PCR反応中(例えば65℃以上)に一切ハイブリダイズしないものを設計する
本発明のEプローブは、例えば、Tm値が高い(ターゲット配列に対するハイブリダイズが強固である)ために得られる効果を利用して、核酸の回収、検出等において以下のように利用できる。すなわち、従来技術において、サンプルからの目的核酸の抽出、精製、濃縮等は、操作が煩雑で、洗浄による不要物の除去等に色々な問題点があった。そこで、サンプルから放出された目的核酸をそのまま、または、前記サンプルを前記目的核酸ごと加熱変性、酸もしくはアルカリでの変性、またはデタージェント等と混合し変性させた後に、本発明のEプローブで特異的にハイブリダイズさせ、目的核酸を回収する。このようにすると、本発明のEプローブが、一般的なオリゴヌクレオチドと比較し、前記目的核酸のターゲット配列に対するハイブリダイズが強固であることにより、前記目的核酸を効率良く回収または検出できる。具体的には、例えば、従来において、発現されているmRNAのポリAテールをポリTオリゴでハイブリダイズさせ、回収または検出する方法が知られている。この方法において、一般的なポリTオリゴに代えて本発明のEプローブを用いることで、回収または検出の速度が速まり、回収量等の効率が高まる。本発明のEプローブは、例えば、塩基数(鎖長)が短くても高いTm値を示すことが可能である。これにより、従来では回収、検出等が不可能な短いポリAテールを含む核酸等、または、より短い目的領域の核酸をも効率良く回収することが可能である。
食品、環境、臨床検体などのサンプルから菌の検出や薬剤耐性などの特徴を同定する場合に、従来は、培養(例えば、薬剤による選択的な培養)等が行われていた。しかし、従来の方法では、培養時間が数時間から数日、または数週間以上と長いために、検査に時間がかかり、診断治療の遅延等の問題、および、食品等の流通、鮮度維持における問題等を生じていた。そこで、本発明のEプローブを前記サンプルに反応させて特定の領域にハイブリダイズさせ、その蛍光シグナルを測定することで、目的核酸を検出することで、迅速な検出(検査)が可能となる。また、例えば、高感度な蛍光検出装置と組合わせ、反応温度、反応溶液条件、蛍光読取り条件等を調整することで、より正確な検出が可能になる。さらに、検出感度をより高めたい場合等は、PCR法等で目的領域(ターゲット配列)を増幅したり、通常の培養法で菌、ウイルス、細胞等をある程度培養したりした後に、本発明のEプローブを用いた検出を行っても良い。特に、菌、ウイルス、細菌等の型分け(識別)が困難な場合(例えば、薬剤耐性菌の判別の場合、または、数塩基の塩基配列の違いで菌、ウイルス、細菌等の特徴が異なるような場合)に、本発明のEプローブで効率良く目的核酸領域を識別し、簡便迅速に測定検査することが可能になる。
従来より、例えばTaqManプローブのように、増幅しながらプローブが分解され、これによりシグナルが発生し、目的核酸を検出する方法が知られている。しかしながら、これらの方法は、伸長しようとする鋳型にプライマーと異なる核酸が結合しているために、プライマー伸長反応からの増幅を阻害し(伸長反応の邪魔になり)、増幅の効率が下がるおそれがある。前記増幅効率低下は、最低検出感度の低下、低コピー数での検出の再現性の低下、定量性の低下等につながるおそれがある。しかし、本発明のEプローブは、ターゲット配列にハイブリダイズするのみで前記ターゲット配列を検出可能であり、前記TaqManプローブのようにプローブが分解される必要がない。このため、PCR等の核酸増幅において、本発明のEプローブの長さ、反応条件等を整えることで、増幅効率の低下を起こさないように調整することが可能である。
本発明のEプローブは、通常のハイブリプローブオリゴ(ターゲット配列にハイブリダイズして検出するプローブであるオリゴヌクレオチド)と比較してTm値が高いことにより、前記通常のハイブリプローブオリゴと比較してプローブの長さを短く設定することが可能である。例えばHLA等、多くの多型が近接した領域に連続して生じる場合には、1種類のプローブが認識するSNPの近隣に他のSNPが存在することがある。このような場合は、従来の長いプローブでは、目的のSNPのみを正確に識別できない。しかし、本発明のEプローブは、Tm値が高いことにより、ストレンジェンシーの高い条件下で、短いプローブであってもハイブリダイズが可能であり、目的のSNPのみを正確に判定できる。
(1)塩基配列に対する特異性が高い。
(2)バックグランドノイズが低いため、高感度である。
(3)3’末端が3’-SpacerC3で修飾されており、伸長反応を起こさないため、PCRプローブとして特異性の高い反応を実現可能である。
(4)EプローブはDNA二量体形成を安定化するため、短いプローブ設計が可能である。
(5)Eプローブ法はExonuclease活性を必要とせず、Exonuclease活性のない酵素と共に使える。
(6)サンプル中で核酸の断片化が起こった場合でも、Falsepositiveにならない。
(7)サンプル濃度に対する定量性・精度が高い。
(8)リアルタイムPCR検出と融解曲線解析が1つのチューブで可能である。
(9)高い結合親和性により、融解曲線解析結果の差をきれいに出せる(例:野生型と変異型の差)。
(10)異なるTm値や蛍光色素を使うことにより、複数のEプローブを設計し、同時に多項目の検出が可能である。
(11)高感度で特異性の高いSNP解析が可能である。
(12)短いプローブ設計をすることができるので、目的以外の近隣の影響を受けにくい。
(13)PCRにおいて、クランピングプローブとしても機能し、変異検出を高感度化できる。
(i)一つの分子内の二つの平面化学構造が同一平面内ではなく、ある一定の角度をもって存在するが、その分子が核酸にインターカレーションまたはグルーヴバインディング(溝結合)するときには二つの平面化学構造が同一平面内に並ぶように配置することによって蛍光発光が生じるものであるか、
(ii)2つ以上の色素分子が並行に集合するために生じるエキシトン効果によって蛍光発光を示さないが、それらの分子がターゲット分子、たとえば核酸にインターカレーションまたはグルーヴバインディング(溝結合)するときには、前記集合状態が解けることにより蛍光発光が生じる2つ以上の色素分子群からなるものであるか、または、
(iii)2つ以上の色素分子が並行に集合するために生じるエキシトン効果によって蛍光発光を示さないが、それらの分子がターゲット分子、たとえば核酸にインターカレーションまたはグルーヴバインディング(溝結合)するときには、前記集合状態が解けることにより蛍光発光が生じる2つ以上の色素分子の化学構造を同一分子内に有することを特徴とするものである。
前記(ii)または(iii)の場合において、前記色素分子が、前記(i)記載の分子であることが好ましい。
(A) 下記化学式(1001)で表される置換基。
*−L1000−X (1001)
前記化学式(1001)中、
Xは、水酸基(OH)、アミノ基(NH2)、または、それらの水素原子の少なくとも一つが置換基で置換された基であり、
L1000は、リンカー原子団であり、
*印は、その位置で、前記3’末端水酸基(OH)の酸素原子に結合していることを示す。
(B) 3’末端OH(水酸基)を有さず、ポリメラーゼによる伸長反応を起こさないダイデオキシヌクレオチド基
(C) チオリン酸ジエステル基
本発明の核酸プローブにおいて、核酸分子の構造は、例えば、特許第4370385号公報に記載の構造でも良く、また、例えば、以下に説明する構造でも良い。
Bは、天然核酸塩基(アデニン、グアニン、シトシン、チミンまたはウラシル)骨格または人工核酸塩基骨格を有する原子団であり、
Eは、
(i)デオキシリボース骨格、リボース骨格、もしくはそれらのいずれかから誘導される構造を有する原子団、または
(ii)ペプチド構造もしくはペプトイド構造を有する原子団であり、
Z11およびZ12は、それぞれ、蛍光性を示す原子団であり、同一でも異なっていてもよく、
L1、L2およびL3は、それぞれ、リンカー(架橋原子または原子団)であり、主鎖長(主鎖原子数)は任意であり、主鎖中に、C、N、O、S、PおよびSiを、それぞれ含んでいても含んでいなくても良く、主鎖中に、単結合、二重結合、三重結合、アミド結合、エステル結合、ジスルフィド結合、イミノ基、エーテル結合、チオエーテル結合およびチオエステル結合を、それぞれ含んでいても含んでいなくても良く、L1、L2およびL3は、互いに同一でも異なっていても良く、
Dは、CR、N、P、P=O、BもしくはSiRであり、Rは、水素原子、アルキル基または任意の置換基であり、
bは、単結合、二重結合もしくは三重結合であるか、
または、前記式(16)および(16b)中、L1およびL2は前記リンカーであり、L3、Dおよびbは存在せず、L1およびL2がBに直接結合していてもよく、
ただし、
式(16)、(17)および(18)中、Eは、前記(i)の原子団であり、リン酸架橋中の少なくとも一つのO原子がS原子で置換されていても良く、
式(16b)、(17b)および(18b)中、Eは、前記(ii)の原子団であり、
式(17)および(17b)中、各Bは、同一でも異なっていても良く、各Eは、同一でも異なっていても良い。
X1およびX2は、S、SeまたはOであり、
n’’は、0または正の整数であり、
R1〜R10、R13〜R21は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ニトロ基、またはアミノ基であり、
R11およびR12のうち、一方は、前記式(16)、(17)、(16b)、(17b)、(18)および(18b)中のL1もしくはL2に結合する連結基であり、他方は、水素原子または低級アルキル基であり、
R15は、式(7)、(8)または(9)中に複数存在する場合は、同一でも異なっていても良く、
R16は、式(7)、(8)または(9)中に複数存在する場合は、同一でも異なっていても良く、
Z11中のX1、X2およびR1〜R21と、Z12中のX1、X2およびR1〜R21とは、互いに同一でも異なっていてもよい。
前記Pyとは、下記式(11)で表記される6員環のうち、1位にEと結合する共有結合手を有し、5位にリンカー部と結合する共有結合手を有する原子団であり、
前記Py der.とは、前記Pyの6員環の全原子の少なくとも一つがN、C、SまたはO原子で置換された原子団であり、前記N、C、SまたはO原子は、適宜、電荷、水素原子または置換基を有していても良く、
前記Puとは、下記式(12)で表記される縮合環のうち、9位にEと結合する共有結合手を有し、8位にリンカー部と結合する共有結合手を有する原子団であり、
前記Pu der.とは、前記Puの5員環の全原子の少なくとも一つがN、C、SまたはO原子で置換された原子団であり、前記N、C、SまたはO原子は、適宜、電荷、水素原子または置換基を有していても良い。
本発明の核酸プローブの原料は特に限定されないが、例えば、以下に示す化合物、核酸または標識物質であっても良い。
Bは、天然核酸塩基(アデニン、グアニン、シトシン、チミンまたはウラシル)骨格または人工核酸塩基骨格を有する原子団であり、
Eは、
(i)デオキシリボース骨格、リボース骨格、もしくはそれらのいずれかから誘導される構造を有する原子団、または
(ii)ペプチド構造もしくはペプトイド構造を有する原子団であり、
Z11およびZ12は、それぞれ、水素原子、保護基、または蛍光性を示す原子団であり、同一でも異なっていてもよく、
Qは、
Eが前記(i)の原子団である場合はOであり、
Eが前記(ii)の原子団である場合はNHであり、
Xは、
Eが前記(i)の原子団である場合は、水素原子、酸で脱保護することが可能な水酸基の保護基、リン酸基(モノホスフェート基)、二リン酸基(ジホスフェート基)、または三リン酸基(トリホスフェート基)であり、
Eが前記(ii)の原子団である場合は、水素原子またはアミノ基の保護基であり、
Yは、
Eが前記(i)の原子団である場合は、水素原子、水酸基の保護基、またはホスホロアミダイト基であり、
Eが前記(ii)の原子団である場合は、水素原子または保護基であり、
L1、L2およびL3は、それぞれ、リンカー(架橋原子または原子団)であり、主鎖長(主鎖原子数)は任意であり、主鎖中に、C、N、O、S、PおよびSiを、それぞれ含んでいても含んでいなくても良く、主鎖中に、単結合、二重結合、三重結合、アミド結合、エステル結合、ジスルフィド結合、イミノ基、エーテル結合、チオエーテル結合およびチオエステル結合を、それぞれ含んでいても含んでいなくても良く、L1、L2およびL3は、互いに同一でも異なっていても良く、
Dは、CR、N、P、P=O、BもしくはSiRであり、Rは、水素原子、アルキル基または任意の置換基であり、
bは、単結合、二重結合もしくは三重結合であるか、
または、前記式(1)中、L1およびL2は前記リンカーであり、L3、Dおよびbは存在せず、L1およびL2がBに直接結合していてもよく、
前記式(1b)中、Tは、
Eが前記(i)の原子団である場合は、リン酸架橋(PO4 −)であり、1以上の酸素原子(O)が硫黄原子(S)で置換されていても良く、
Eが前記(ii)の原子団である場合は、NHである。
Aは、水素原子、水酸基、アルキル基、アルコキシ基、または電子吸引基であり、
MおよびJは、それぞれ、CH2、NH、OまたはSであり、同一でも異なっていても良く、
B、XおよびYは、それぞれ、前記式(1)、(1b)または(1c)と同じであり、
前記式(2)、(3)、(2b)および(3b)において、リン酸架橋中のO原子は、1つ以上がS原子で置換されていてもよい。
X1は、S、OまたはSeであり、
n’’は、0または正の整数であり、
R1〜R10、R13〜R21は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ニトロ基、またはアミノ基であり、
R11およびR12のうち、一方は、前記式(1)、(1b)または(1c)中のL1もしくはL2、前記式(5)、(6)、(6b)または(6c)中のNHに結合する連結基であり、他方は、水素原子または低級アルキル基であり、
R15は、式(7)、(8)または(9)中に複数存在する場合は、同一でも異なっていても良く、
R16は、式(7)、(8)または(9)中に複数存在する場合は、同一でも異なっていても良く、
Z11中のX1およびR1〜R21と、Z12中のX1およびR1〜R21とは、互いに同一でも異なっていてもよい。
E、Z11、Z12、Q、XおよびYは、前記式(1)と同じである。
例えば、Bが、Py、Py der.、Pu、またはPu der.で表される構造であることが好ましい。ただし、
前記Pyとは、下記式(11)で表記される6員環のうち、1位にEと結合する共有結合手を有し、5位にリンカー部と結合する共有結合手を有する原子団であり、
前記Py der.とは、前記Pyの6員環の全原子の少なくとも一つがN、C、SまたはO原子で置換された原子団であり、前記N、C、SまたはO原子は、適宜、電荷、水素原子または置換基を有していても良く、
前記Puとは、下記式(12)で表記される縮合環のうち、9位にEと結合する共有結合手を有し、8位にリンカー部と結合する共有結合手を有する原子団であり、
前記Pu der.とは、前記Puの5員環の全原子の少なくとも一つがN、C、SまたはO原子で置換された原子団であり、前記N、C、SまたはO原子は、適宜、電荷、水素原子または置換基を有していても良い。
−P(OR22)N(R23)(R24) (15)
式(15)中、R22はリン酸基の保護基であり、R23およびR24はアルキル基、またはアリール基である。
前記式(15)において、R15がシアノエチル基であり、R16およびR17において、前記アルキル基がイソプロピル基であり、前記アリール基がフェニル基であることがより好ましい。
本発明の核酸プローブの製造方法は、特に限定されず、例えば、公知の合成方法(製造方法)を適宜参考にしても良い。具体的には、例えば、以下のように、特許第4370385号公報に開示されている方法を参考にしても良い。
(1)Eプローブの3’末端をアルキルリンカーOH基で化学修飾し、末端の3’OHをマスクすることにより、ポリメラーゼによる伸長反応を阻害する。例えば「3’-Spacer C3 CPG」(グレンリサーチ社の商品名)を用いた周知の技術で化学修飾することができる。
(2)Eプローブの3’末端をアルキルリンカーNH2基で化学修飾し、末端の3’OHをマスクすることにより、ポリメラーゼによる伸長反応を阻害する。例えば「3’-PT Amino-Modifier C3 CPG」(グレンリサーチ社の商品名)を用いた周知の技術で化学修飾することができる。
(3)Eプローブの3’末端に3’末端OHを持たず、ポリメラーゼによる伸長反応ができないダイデオキシヌクレオチドを導入する。例えば「3’-2’3’ddC-CPG」(グレンリサーチ社の商品名)を用いた周知技術で導入できる。
(4)リン酸ジエステル結合をチオリン酸ジエステル結合に変換することにより、エキソヌクレアーゼによる末端水酸基を生じる消化反応をブロックし、結果としてポリメラーゼによる伸長反応を阻害する。
下記スキーム1にしたがって、2つの活性アミノ基がそれぞれトリフルオロアセチル基で保護された化合物102および103を合成(製造)し、さらに、ホスホロアミダイト104を合成した。
出発原料の(E)-5-(2-カルボキシビニル)-2'-デオキシウリジン((E)-5-(2-carboxyvinyl)-2'- deoxyuridine、化合物101)は、Tetrahedron 1987, 43, 20, 4601-4607に従って合成した。すなわち、まず、430mgの酢酸パラジウム(II)(FW224.51)と1.05gのトリフェニルホスフィン (FW262.29)に71mLの1,4-ジオキサンを加え、さらに7.1mLのトリエチルアミン(FW101.19, d=0.726)を加え、70℃で加熱撹拌した。反応溶液が赤褐色から黒褐色に変化したら14.2gの2'-デオキシ-5-ヨードウリジン (FW354.10)と7.0mLのアクリル酸メチル(FW86.09,d=0.956)を1,4-ジオキサンに懸濁させたものを加え、125℃で1時間 加熱還流させた。その後、熱いうちにろ過し、メタノールで残さを洗浄し、ろ液を回収した。そのろ液から溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムで生成物を 精製した(5-10% メタノール/ジクロロメタン)。集めたフラクションの溶媒を減圧留去し、残った白色固体を減圧下で乾燥した。その乾燥固体に約100mLの超純水を加え、 3.21gの水酸化ナトリウム(FW40.00)を加え、25℃で終夜撹拌した。その後、濃塩酸を加えて溶液を酸性にし、生じた沈殿をろ過、超純水で洗浄 し、減圧下で乾燥した。これにより、目的化合物(化合物101)8.10g(収率68%)を白色粉末として得た。なお、前記白色粉末が目的化合物101で あることは、1HNMR測定値が文献値と一致することから確認した。また、13CNMR測定値を以下に記す。
1HNMR(CD3OD):δ8.35(s,1H), 7.22(d, J=15.6Hz, 1H), 7.04(d, J=15.6Hz, 1H), 6.26(t, J=6.6Hz, 1H), 4.44-4.41(m, 1H), 3.96-3.94(m, 1H), 3.84(dd, J=12.2, 2.9Hz, 1H), 3.76(dd, J=12.2, 3.4Hz, 1H), 3.37-3.30(m, 6H), 2.72-2.66(m, 6H), 2.38-2.23(m, 2H).13CNMR(CD3OD):δ169.3, 163.7, 159.1(q,J=36.4Hz), 151.2, 143.8, 134.3, 122.0, 117.5(q,J=286Hz), 110.9, 89.1, 87.0, 71.9, 62.5, 54.4, 53.9, 41.7, 38.9, 38.7. HRMS(ESI) calcd for C22H29F6N6O8 ([M+H]+) 619.1951, found 619.1943.
化合物102の5'-水酸基をDMTr基で保護し、化合物103を得た。すなわち、まず、618mgの化合物102(分子量618.48)と373mgの4,4'-ジメトキシトリチルクロリド(分子量338.83)を撹拌子の入ったナスフラスコに入れ、10mLのピリジンを加えて、25°で16時間撹拌した。少量の水を加え、溶媒を留去し、シリカゲルカラムで精製した(2-4% MeOH, 1% Et3N/CH2Cl2)。目的化合物103を含むフラクションの溶媒を留去し、735.2mg(79.8%)の目的物質(化合物103)を得た。以下に、化合物103の機器分析値を示す。
1HNMR(CD3OD):δ7.91(s, 1H), 7.39-7.11(m, 9H), 7.02(d, J=15.6Hz, 1H), 6.93(d, J=15.6Hz, 1H), 6.80-6.78(m, 4H), 6.17(t, J=6.6Hz, 1H), 4.38-4.35(m, 1H), 4.06-4.04(m, 1H), 3.68(s, 6H), 3.32-3.22(m, 8H), 2.66-2.55(m, 6H), 2.40(ddd, J=13.7, 5.9, 2.9Hz, 1H), 2.33-2.26(m, 1H).13CNMR(CD3OD):δ168.9, 163.7, 160.1, 159.1(q, J=36.9Hz), 151.0, 146.1, 143.0, 137.0, 136.9, 134.1, 131.24, 131.16, 129.2, 128.9, 128.0, 122.5, 117.5(q, J=286.7Hz), 114.2, 110.9, 88.1, 87.9, 87.6, 72.6, 65.0, 55.7, 54.2, 53.9, 41.7, 38.9, 38.6. HRMS(ESI) calcd for C43H47F6N6O10([M+H]+) 921.3258, found 921.3265.
188mg(0.20mmol)の化合物103(分子量920.85)をCH3CNと共沸させ、28.6mg(0.40mmol)の1H-テトラゾール(分子量70.05)を加え、真空ポンプで一晩吸引乾燥した。5.1mLのCH3CNを加えて試薬を溶解後、撹拌し、194μL(0.60mmol)の2-シアノエチル-N,N,N',N'-テトライソプロピルホスホロアミダイト(分子量 301.41, d=0.949)を一気に加え25℃で2時間撹拌した。50mLの酢酸エチルと50mLの飽和重曹水を混合したものを加え、分液し、有機層を飽和食塩水で 洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。硫酸マグネシウムをろ過により除去した後、溶媒を留去した。この分液による粗生成物をCH3CN共沸後、収率100%で生成物(化合物104)を得たと仮定して0.1MのCH3CN溶液とし、DNA合成に使用した。なお、化合物104が得られていることは、前記粗生成物の31PNMR(CDCl3)とHRMS(ESI)から確認した。これらの値を以下に示す。
31PNMR(CDCl3) δ 149.686, 149.430; HRMS (ESI) calcd for C52H64F6N8O11P([M+H]+) 1121.4336, found 1121.4342.
まず、N-メチルキノリニウムヨージド(化合物111)を、前記文献の記載に従って合成した。具体的には、無水ジオキサン42mL中に、キノリン2.4mLとヨウ化メチル4mLを加え、150℃で1時間撹拌した後、ろ過によって沈殿物を集め、エーテル及び石油エーテルで洗浄、乾燥し、N-メチルキノリニウムヨージド(化合物111)を得た。
8mLの2-メチルベンゾチアゾール(FW149.21, d=1.173)と9.4gの5-ブロモ吉草酸(5-ブロモペンタン酸)(FW181.03)を110℃で16時間撹拌した。粗生成物を室温に冷却し、生じた固体をメタノール20mLに懸濁させ、さらにエーテル40mLを加えた。生じた沈殿をろ過し、ジオキサンで2-メチルベンゾチアゾールの匂いがなくなるまで洗浄し、エーテルでさらに洗浄し、減圧下で乾燥して9.8gの白色粉末を得た。この白色粉末の1HNMRを測定したところ、2位がアルキル化された目的物3-(4-カルボキシブチル)-2-メチルベンゾチアゾリウム ブロミド(化合物112)と、2位がアルキル化されていない3-(4-カルボキシブチル)-ベンゾチアゾリウム ブロミドとの混合物であった。プロトンのピーク比は、アルキル化されていないもの:アルキル化されたもの=10:3であった。この粗生成物を、そのまま次の反応に用いた。
上記(2)で得られた、3-(4-カルボキシブチル)-2-メチルベンゾチアゾリウム ブロミド(化合物112)を含む粗生成物2.18gと、700mgのN-メチルキノリニウムヨージド(化合物111)(FW271.10)を、3.6mLのトリエチルアミン(FW101.19, d=0.726)存在下、10mLの塩化メチレン中、25℃で2時間撹拌した。その後、エーテル50mLを加え、生じた沈殿を濾取し、エーテルで洗浄し、減圧下で乾燥した。その沈殿を超純水50mLに懸濁させ、濾取し、超純水で洗浄し、減圧下で乾燥した。さらに前記沈殿をアセトニトリル50mLに懸濁させ、濾取し、アセトニトリルで洗浄し、減圧下で乾燥させて307.5mgの赤色粉末を得た(収率25.3%)。この赤色粉末が目的物(化合物107)であることは、1HNMRスペクトルを文献値と対比して確認した。
1HNMR (DMSO-d6) δ 8.85 (d, J=8.3Hz, 1H), 8.59 (d, J=7.3Hz, 1H), 8.02.7.93 (m, 3H), 7.78.7.70 (m, 2H), 7.61.7.57 (m, 1H), 7.42.7.38 (m, 1H), 7.31 (d, J=6.8Hz, 1H), 7.04 (s, 1H), 4.47 (t, J=8.1Hz, 2H), 4.13 (s, 3H), 2.52.2.48 (m, 2H), 1.99.1.92 (m, 2H); 13CNMR (DMSO-d6, 60℃) δ 174.3, 158.9, 148.6, 144.5, 139.5, 137.7, 132.7, 127.9, 126.7, 125.6, 124.1, 124.0, 123.7, 122.5, 117.5, 112.5, 107.6, 87.7, 45.6, 42.0, 31.6, 22.4; HRMS (ESI) calcd for C22H21N2O2S ([M.Br]+) 377.1324, found 377.1316.
1HNMR(DMSO-d6) δ 8.70 (d, J=8.3Hz, 1H), 8.61(d, J=6.8Hz, 1H), 8.05.8.00(m, 3H), 7.80.7.73(m, 2H), 7.60.7.56(m, 1H), 7.41.7.35(m, 2H), 6.89(s, 1H), 4.59(t, J=7.3Hz, 2H), 4.16(s, 3H), 2.19(t, J=7.3Hz, 1H), 1.82.1.75(m, 2H), 1.62.1.43(m, 4H); 13CNMR (DMSO-d6, 60℃) δ 174.5, 159.0, 148.6, 144.7, 139.7, 137.8, 132.9, 127.9, 126.9, 125.2, 124.2, 123.8, 123.6, 122.6, 117.8, 112.6, 107.7, 87.4, 45.6, 42.1, 36.0, 26.3, 25.9, 24.9; HRMS(ESI) calcd for C24H25N2O2S ([M.Br]+) 405.1637, found 405.1632.
1HNMR(DMSO-d6) δ 8.72(d, J=8.3Hz, 1H), 8.62(d, J=6.8Hz, 1H), 8.07.8.01(m, 3H), 7.81.7.75(m, 2H), 7.62.7.58(m, 1H), 7.42.7.38(m, 2H), 6.92(s, 1H), 4.61(t, J=7.3Hz, 2H), 4.17(s, 3H), 2.18(t, J=7.3Hz, 1H), 1.82.1.75(m, 2H), 1.51.1.32(m, 6H); 13CNMR(DMSO-d6, 60℃) δ 174.0, 159.1, 148.6, 144.7, 139.8, 137.8, 132.9, 127.9, 126.8, 125.0, 124.2, 123.8, 123.6, 122.6, 118.0, 112.7, 107.8, 87.4, 45.5, 42.1, 33.4, 27.9, 26.4, 25.5, 24.1; HRMS(ESI) calcd for C25H27N2O2S ([M.Br]+) 419.1793, found 419.1788.
9.4mg(20μmol)の1-メチル-4-[{3-(4-カルボキシブチル)-2(3H)-ベンゾチアゾリリデン}メチル]キノリニウム ブロミド(化合物107)(FW471.41)、4.6mg(40μmol)のN-ヒドロキシコハク酸イミド(化合物108)(FW115.09)、およ び7.6mg(40μmol)のEDC(1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩)(FW191.70)を、1mLのDMF中において25℃で16時間撹拌し、色素(化合物107)のカルボキシ基が活性化されたN-ヒドロキシスクシンイミジルエステル(化合物109)を得た。この反応生成物は、精製せず、反応溶液(色素20mM)をそのままオリゴマーDNA(オリゴヌクレオチド)105との反応に使用した。
二つの活性アミノ基を有するDNAオリゴマー(オリゴヌクレオチド)105は、前記中間体合成例4と同様に、DNA自動合成機により通常の方法で合成した。次に、このDNAオリゴマー(オリゴヌクレオチド)105を、N-ヒドロキシスクシンイミジルエステル(化合物109)と反応させ、チアゾールオレンジから誘導される構造を1分子中に2箇所有する核酸分子であるDNAオリゴマー(オリゴヌクレオチド)110を合成した。すなわち、まず、30μLのDNAオリゴマー105(ストランド濃度320μM)と10μLのNa2CO3/NaHCO3 buffer(1M, pH9.0)と60μLのH2Oを混合し、N-ヒドロキシスクシンイミジルエステル(化合物109)のDMF溶液(20mM)100μLを加え、よく混合した。25℃で16時間静置した後、800μLのH2Oを加え、0.45μmのフィルターに通し、逆相HPLCで精製した(CHEMCOBOND 5-ODS-H 10×150mm、3mL/min、5-30% CH3CN/50mM TEAAバッファー(20分)、260nmで検出)。
上記核酸分子合成例で合成した核酸分子であるDNAオリゴマー110(Eプローブ)の3’末端を、伸長反応しないようにリン酸基またはC3リンカーOH基(3−ヒドロキシプロピル基)で化学修飾して、本発明の核酸プローブ(Eプローブ)を合成した。なお、C3リンカーOH基による化学修飾には、「3’-Spacer C3 CPG」(グレンリサーチ社の商品名)を用いた。また、化学修飾および保護基(CPG担体)の脱離は、DNA自動合成機を用いて、一般的なホスホロアミダイト法と同様の条件で行った。これらをPCR反応に供したところ、リン酸基で化学修飾した場合は、PCR反応において多少の伸長反応がおきたが、リンカーOH基で化学修飾した場合は、ほとんど伸長反応が起きなかった(図2参照)。
5’-TGAACATGACCCTGAATTCGGATGCAGAGCTTCTTCCCATGATGATCTGTCCCTCACAGCAGGGTCTTCTCTGTTTCAGGGCATGAACTACTTGGAGGACCGTCGCTTGGTGCACCGCGACCTGGCAGCCAGGAACGTACTGGTGAAAACACCGCAGCATGTCAAGATCACAGATTTTGGGCTGGCCAAACTGCTGGGTGCGGAAGAGAAAGAATACCATGCAGAAGGAGGCAAAGTAAGGAGGTGGCTTTAGGTCAGCCAGCATTTTCCTGACACCAGGGACCAGGCTGCCTTCCCACT-3’(配列番号3)
5’-AGCCTGGCATGAACATGACCCTGAATTCGGATGCAGAGCTTCTTCCCATGATGATCTGTCCCTCACAGCAGGGTCTTCTCTGTTTCAGGGCATGAACTACTTGGAGGACCGTCGCTTGGTGCACCGCGACCTGGCAGCCAGGAACGTACTGGTGAAAACACCGCAGCATGTCAAGATCACAGATTTTGGGCGGGCCAAACTGCTGGGTGCGGAAGAGAAAGAATACCATGCAGAAGGAGGCAAAGTAAGGAGGTGGCTTTAGGTCAGCCAGCATTTTCCTGACACCAGGGACCAGGCTGCCTTCCCACTAGCTGTATTGTTTAACACATGCAGGGGAGGATGCTCTCCAG-3’(配列番号4)
実施例1と同様に、核酸分子(DNAオリゴマー110)の3’末端を化学修飾して、本発明の核酸プローブ(Eプローブ)を合成した。また、比較対照用として、核酸分子(DNAオリゴマー110)の3’末端を化学修飾していない核酸プローブ(Eプローブ)も用いた。これらのEプローブ中のエキシトン標識位置および対応する変異部位の位置をさまざまに変化させて検出効率をみたところ、以下の条件を満たすように設計することによって検出感度が向上することが確認された。
(1)Eプローブ中の標識は、該Eプローブの両末端から数えて3塩基以上内側に位置する塩基に付加する(図3、図4参照)。
(2)ターゲット配列中の変異を有する配列(ミスマッチ配列)は、Eプローブがハイブリダイズする領域の両末端から数えて4塩基以上内側に位置するようにする。
(3)Eプローブ中の標識の位置によって、ターゲット配列中の変異を有しない配列(フルマッチ配列)と変異を有する配列(ミスマッチ配列)のそれぞれの検出ピーク強度に差を持たせる必要があるときは、変異部位は、Eプローブ中の標識された塩基の位置に対応する塩基から数えて4塩基以上遠ざけ、差を持たせないようにするときは、3塩基以内に近づける(図5、図6参照)。
Eプローブは20-merの配列の2塩基毎に色素ラベルを導入し、10本のEプローブを設計した。(Zはエキシトン効果を有する色素ラベルを導入したdT):
20-mer.EX20 5’-ZGTGTATCTTTCTCTTTCTC-3’(配列番号6)
20-mer.EX18 5’-TGZGTATCTTTCTCTTTCTC-3’(配列番号7)
20-mer.EX16 5’-TGTGZATCTTTCTCTTTCTC-3’(配列番号8)
20-mer.EX14 5’-TGTGTAZCTTTCTCTTTCTC-3’(配列番号9)
20-mer.EX12 5’-TGTGTATCZTTCTCTTTCTC-3’(配列番号10)
20-mer.EX10 5’-TGTGTATCTTZCTCTTTCTC-3’(配列番号11)
20-mer.EX8 5’-TGTGTATCTTTCZCTTTCTC-3’(配列番号12)
20-mer.EX6 5’-TGTGTATCTTTCTCZTTCTC-3’(配列番号13)
20-mer.EX4 5’-TGTGTATCTTTCTCTTZCTC-3’(配列番号14)
20-mer.EX2 5’-TGTGTATCTTTCTCTTTCZC-3’(配列番号15)
・フルマッチ
EX_TM.rdm_885.full 5’-GAGAAAGAGAAAGATACACA-3’(配列番号16)
・ミスマッチ
4番目 : C, G, T
EX_TM.rdm_885.m4_c 5’-GAGcAAGAGAAAGATACACA-3’(配列番号17)
EX_TM.rdm_885.m4_g 5’-GAGgAAGAGAAAGATACACA-3’(配列番号18)
EX_TM.rdm_885.m4_t 5’-GAGtAAGAGAAAGATACACA-3’(配列番号19)
9番目: C, A, T
EX_TM.rdm_885.m9_a 5’-GAGAAAGAaAAAGATACACA-3’(配列番号20)
EX_TM.rdm_885.m9_c 5’-GAGAAAGAcAAAGATACACA-3’(配列番号21)
EX_TM.rdm_885.m9_t 5’-GAGAAAGAtAAAGATACACA-3’(配列番号22)
10番目: C, G, T
EX_TM.rdm_885.m10_c 5’-GAGAAAGAGcAAGATACACA-3’(配列番号23)
EX_TM.rdm_885.m10_g 5’-GAGAAAGAGgAAGATACACA-3’(配列番号24)
EX_TM.rdm_885.m10_t 5’-GAGAAAGAGtAAGATACACA-3’(配列番号25)
11番目: C, G, T
EX_TM.rdm_885.m11_c 5’-GAGAAAGAGAcAGATACACA-3’(配列番号26)
EX_TM.rdm_885.m11_g 5’-GAGAAAGAGAgAGATACACA-3’(配列番号27)
EX_TM.rdm_885.m11_t 5’-GAGAAAGAGAtAGATACACA-3’(配列番号28)
16番目: C, G, T
EX_TM.rdm_885.m16_c 5’-GAGAAAGAGAAAGATcCACA-3’(配列番号29)
EX_TM.rdm_885.m16_g 5’-GAGAAAGAGAAAGATgCACA-3’(配列番号30)
EX_TM.rdm_885.m16_t 5’-GAGAAAGAGAAAGATtCACA-3’(配列番号31)
蛍光強度と核酸二重鎖の融解曲線の解析は、バイオ・ラッドラボラトリーズCFX96により行った。図3、図4、図6ではEプローブとそれと相補なDNAをそれぞれ1μM、図11ではEプローブを1μM、980mM NaCl、10mM Na2HPO4、0.1mM Na2EDTAのバッファーに溶解させて測定サンプルとした。サンプルは一度95℃まで過熱し5分間保った後、室温まで温度を下げた。融解曲線解析は、4℃を30秒保った後、4℃から95℃まで0.1℃/秒の昇温を行う中で、510nmの励起光を用いて、530nmの放射光を測定した。測定後、得られた蛍光値の対数を取り、融解曲線を解析した。この反応では、DNAポリメラーゼを用いないため、DNAの伸張反応は起こらない。そのため、この実験で用いたEプローブは3’末端をリン酸基またはC3リンカーOH基で化学修飾していない。なお、3’末端をリン酸基またはC3リンカーOH基で化学修飾したEプローブを用いても、同様の結果が得られた。
PCRは、リアルタイムPCR機器であるライトサイクラーシステム(ロシュ・ダイアグノスティックス)により、反応試薬 AmpliTaqGold Master Mix(ライフテクノロジーズ)を指定の方法で用いて行った(テンプレートDNA含有試料5μl、プライマー溶液(10μM)各2.5μl、Eプローブ溶液(2μM)2.5μl、反応溶液総量25μl)。プライマー配列は、5’-TTATAAGGCCTGCTGAAAATGACTGAA-3’(配列番号32)および5’-TGAATTAGCTGTATCGTCAAGGCACT-3’(配列番号33)を用い、鋳型にはKras配列をコードするプラスミドDNA(配列番号34)を用いた。変異型はCodon 12のG12D変異(配列番号35)を用いた。
5’-CAAACTTACAGGGGCTCGACGAGCTAGGTTCCCGGACACGACAAAGGCGGCCGCGGGAATTGCGTTGGAGGAGTTTGTAAATAAAGTACAGTTCATTACGATACACGTCTGCAGTCAACTGGAATTTTCATGATTGAATTTTGTAAGGTATTTTGAAATAATTTTTCATATAAAGGTGAGTTTGTATTAAAAGGTACTGGTGGAGTATTTGATAGTGTATTAACCTTATGTGTGACATGTTCTAATATAGTCACATTTTCATTATTTTTATTATAAGGCCTGCTGAAAATGACTGAATATAAACTTGTGGTAGTTGGAGCTGGTGGCGTAGGCAAGAGTGCCTTGACGATACAGCTAATTCAGAATCATTTTGTGGACGAATATGATCCAACAATAGAGGTAAATCTTGTTTTAATATGCATATTACTGGTGCAGGACCATTCTTTGATACAGATAAAGGTTTCTCTGACCATTTTCATGAGTACTTATTACAAGATAATTATGCTGAAAGTTAAGTTATCTGAAATGTACCTTGGGTTTCAAGTTATATGTAACCATTAATATGGGAACTTTACTTTCCTTGGGAGTATGAATCACTAGTGAATTCGCGGCCGCCTGCAGGTCGACCATATGGGAGAGCTCCAACGCGTTGGATGCATAGCTTGAGTATTCTATAGTGTCACCTAAATAGCTTGGCGTAATCATGGTCATAGCTGTTTCCTGTGTGAAATTGTTATCCGCTCACATTTCCACACACATACGAGCCGGAAGCATAAAGTGTAAAGCCTGGGGTGCTCAATGAGTGAGCTAACTCACATTATTGCGTTGCGCTCACTGCC-3’(配列番号34)
5’-TACCTCTAGGGACGCCGAATCACGCGGTATCCCGGCCGCCATAGAGACGGCCGCGGGAATTCGATTGGAGGAGTTTGTAAATAAAGTACAGTTCATTACGATACACGTCTGCAGTCAACTGGAATTTTCATGATTGAATTTTGTAAGGTATTTTGAAATAATTTTTCATATAAAGGTGAGTTTGTATTAAAAGGTACTGGTGGAGTATTTGATAGTGTATTAACCTTATGTGTGACATGTTCTAATATAGTCACATTTTCATTATTTTTATTATAAGGCCTGCTGAAAATGACTGAATATAAACTTGTGGTAGTTGGAGCTGATGGCGTAGGCAAGAGTGCCTTGACGATACAGCTAATTCAGAATCATTTTGTGGACGAATATGATCCAACAATAGAGGTAAATCTTGTTTTAATATGCATATTACTGGTGCAGGACCATTCTTTGATACAGATAAAGGTTTCTCTGACCATTTTCATGAGTACTTATTACAAGATAATTATGCTGAAAGTTAAGTTATCTGAAATGTACCTTGGGTTTCAAGTTATATGTAACCATTAATATGGGAACTTTACTTTCCTTGGGAGTATGAATCACTAGTGAATTCGCGGCCGCCTGCAGGTCGACCATATGGGAGAGCTCCCAACGCGTTGGATGCATAGCTTGAGTATTCTATAGTGTCACCTAAATAGCTTGGGCGTAATCATGGTCATAGC-3’(配列番号35)
実施例1と同様に、核酸分子(DNAオリゴマー110)の3’末端を化学修飾して、本発明の核酸プローブ(Eプローブ)を合成した。本実施例では、PCRの反応系にフルマッチのEプローブを添加しておくことで、前記Eプローブが鋳型配列のターゲット領域にハイブリダイズし、この領域を含む配列の増幅を抑制するクランピングの効果があることを確認した。このとき前記Eプローブに対してミスマッチの配列を持つ鋳型に対してはハイブリダイズが弱いため、クランピングの効果は見られなかった。すなわち、存在量の少ない変異型配列を、野生型のEプローブを利用して増幅反応によるエンリッチメントを行い、検出しやすくできることが確認された。
実施例1と同様に、核酸分子(DNAオリゴマー110)の3’末端を化学修飾して、本発明の核酸プローブ(Eプローブ)を合成した。本実施例では、実施例3と同様に、PCRの反応系にフルマッチのEプローブを添加しておくことで、前記Eプローブが鋳型配列のターゲット領域にハイブリダイズし、この領域を含む配列の増幅を抑制するクランピングの効果があることを確認した。実施例3と同様、前記Eプローブに対してミスマッチの配列を持つ鋳型に対してはハイブリダイズが弱いため、クランピングの効果は見られなかった。これにより、存在量の少ない変異型配列を、野生型のプローブを利用して増幅反応によるエンリッチメントを行い、検出しやすくすることができた。さらに、本実施例では、前記PCR法のプライマーがハイブリダイズする配列と、前記フルマッチのEプローブがハイブリダイズする前記ターゲット配列とが競合する(近接する、または重複する)ように設計することの効果を確認した。すなわち、前記のとおり競合するように設計することで、プライマーからの伸長反応が、ほとんど起こらないか、または一切起こらないようになり、クランピング効果によるエンリッチメントの効果がさらに大きくなることを確認した。
実施例1と同様に、核酸分子(DNAオリゴマー110)の3’末端を化学修飾して、本発明の核酸プローブ(Eプローブ)を合成した。本実施例では、野生型のEプローブによる、融解曲線解析を利用した変異の型分け(識別)を行った。具体的には、本実施例で用いた前記Eプローブは、ミスマッチする配列によって、Tm値が若干異なる。これを利用して、ミスマッチとなるターゲット配列を識別できることを確認した。前述のとおり、従来技術では、型分け(識別)にはそれぞれに対応する検出プローブが必要であるが、本発明のEプローブによれば、野生型の配列で変異型の塩基配列の型分けが可能であることが確認された。
本実施例では、二本鎖核酸中に含まれるターゲット配列を、本発明の核酸プローブ(Eプローブ)を用いて検出した。
5’-ACGACCGGGTCCTTTCTTGGATCAACCCGCTCAATGCCTGGAGATTTG-3’(配列番号44)
5’-CAAATCTCCAGGCATTGAGCGGGTTGATCCAAGAAAGGACCCGGTCGT-3’(配列番号45)
本実施例では、本発明の核酸プローブ(Eプローブ)において、エキシトン効果を示す蛍光性原子団(色素)が結合している標識塩基が、ターゲット配列にハイブリダイズしなくても、蛍光を示す場合があることを確認した。
実施例1と同様に、核酸分子(DNAオリゴマー110)の3’末端を化学修飾して、本発明の核酸プローブ(Eプローブ)を合成した。また、比較対照用として、核酸分子(DNAオリゴマー110)の3’末端を化学修飾していない核酸プローブ(Eプローブ)も用いた。これらのEプローブ中のエキシトン標識位置および対応する変異部位の位置をさまざまに変化させて検出効率をみたところ、以下の条件を満たすように設計することによって検出感度が向上することが確認された。
(1)Eプローブ中の標識は、該Eプローブの両末端から数えて3塩基以上内側に位置する塩基に付加する(図3、図4参照)。
(2)ターゲット配列中の変異を有する配列(ミスマッチ配列)は、Eプローブがハイブリダイズする領域の両末端から数えて4塩基以上内側に位置するようにする。
(3)Eプローブ中の標識の位置によって、ターゲット配列中の変異を有しない配列(フルマッチ配列)と変異を有する配列(ミスマッチ配列)のそれぞれの検出ピーク強度に差を持たせる必要があるときは、変異部位は、Eプローブ中の標識された塩基の位置に対応する塩基から数えて3塩基以内に近づけ、差を持たせないようにするときは、4塩基以上遠ざける(図5、図6参照)。
Claims (42)
- 核酸分子から形成された核酸プローブであって、
前記核酸分子は、エキシトン効果を示す蛍光性原子団を複数含み、
前記エキシトン効果を示す蛍光性原子団のうち少なくとも2つが、それぞれ、前記核酸分子内における同一の塩基または互いに隣接する2つの塩基に、リンカー(架橋原子または原子団)を介して結合し、
前記核酸分子の伸長側末端が化学修飾されていることにより、前記核酸分子の伸長反応が防止されていることを特徴とする核酸プローブ。 - 前記核酸分子の伸長側末端が、デオキシリボース骨格、リボース骨格、もしくはそれらのいずれかから誘導される構造を有する原子団により形成され、その3’末端水酸基(OH)の水素原子が置換基で置換されていることにより、前記伸長側末端の化学修飾がされている請求項1記載の核酸プローブ。
- 前記3’末端水酸基(OH)の水素原子を置換している置換基が、下記(A)〜(C)のいずれかである請求項2記載の核酸プローブ。
(A) 下記化学式(1001)で表される置換基。
*−L1000−X (1001)
前記化学式(1001)中、
Xは、水酸基(OH)、アミノ基(NH2)、または、それらの水素原子の少なくとも一つが置換基で置換された基であり、
L1000は、リンカー原子団であり、
*印は、その位置で、前記3’末端水酸基(OH)の酸素原子に結合していることを示す。
(B) 3’末端OH(水酸基)を有さず、ポリメラーゼによる伸長反応を起こさないダイデオキシヌクレオチド基
(C) チオリン酸ジエステル基 - 前記化学式(1001)中、L1000が、脂肪族炭化水素基、または芳香族炭化水素基であり、前記脂肪族炭化水素基は、直鎖状でも分枝状でも環状でも良い、請求項3記載の核酸プローブ。
- 前記化学式(1001)中、L1000が、直鎖もしくは分子アルキレン基である請求項4記載の核酸プローブ。
- 前記化学式(1001)中、L1000が、炭素鎖長1〜100の直鎖もしくは分子アルキレン基である請求項4記載の核酸プローブ。
- 前記核酸分子が、下記式(16)、(16b)、(17)または(17b)で表される構造を少なくとも一つ含む請求項1から6のいずれか一項に記載の核酸プローブ。
Bは、天然核酸塩基(アデニン、グアニン、シトシン、チミンまたはウラシル)骨格または人工核酸塩基骨格を有する原子団であり、
Eは、
(i)デオキシリボース骨格、リボース骨格、もしくはそれらのいずれかから誘導される構造を有する原子団、または
(ii)ペプチド構造もしくはペプトイド構造を有する原子団であり、
Z11およびZ12は、それぞれ、エキシトン効果を示す蛍光性原子団であり、同一でも異なっていてもよく、
L1、L2およびL3は、それぞれ、リンカー(架橋原子または原子団)であり、主鎖長(主鎖原子数)は任意であり、主鎖中に、C、N、O、S、PおよびSiを、それぞれ含んでいても含んでいなくても良く、主鎖中に、単結合、二重結合、三重結合、アミド結合、エステル結合、ジスルフィド結合、イミノ基、エーテル結合、チオエーテル結合およびチオエステル結合を、それぞれ含んでいても含んでいなくても良く、L1、L2およびL3は、互いに同一でも異なっていても良く、
Dは、CR、N、P、P=O、BもしくはSiRであり、Rは、水素原子、アルキル基または任意の置換基であり、
bは、単結合、二重結合もしくは三重結合であるか、
または、前記式(16)および(16b)中、L1およびL2は前記リンカーであり、L3、Dおよびbは存在せず、L1およびL2がBに直接結合していてもよく、
ただし、
式(16)および(17)中、Eは、前記(i)の原子団であり、リン酸架橋中の少なくとも一つのO原子がS原子で置換されていても良く、
式(16b)および(17b)中、Eは、前記(ii)の原子団であり、
式(17)および(17b)中、各Bは、同一でも異なっていても良く、各Eは、同一でも異なっていても良い。 - 前記式(16)、(17)、(16b)および(17b)中、
L1、L2およびL3の主鎖長(主鎖原子数)が、それぞれ2以上の整数である、請求項7記載の核酸プローブ。 - 前記式(16)、(17)、(16b)および(17b)中、
Z11およびZ12が、それぞれ独立に、チアゾールオレンジ、オキサゾールイエロー、シアニン、ヘミシアニン、その他のシアニン色素、メチルレッド、アゾ色素、ビオチンまたはそれらの誘導体から誘導される基である、請求項7または8記載の核酸プローブ。 - Z11およびZ12が、それぞれ独立に、下記式(7)から(9)のいずれかで表される原子団である、請求項7から9のいずれか一項に記載の核酸プローブ。
X1およびX2は、S、OまたはSeであり、
n’’は、0または正の整数であり、
R1〜R10、R13〜R21は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ニトロ基、またはアミノ基であり、
R11およびR12のうち、一方は、前記式(16)、(17)、(16b)および(17b)中のL1もしくはL2に結合する連結基であり、他方は、水素原子または低級アルキル基であり、
R15は、式(7)、(8)または(9)中に複数存在する場合は、同一でも異なっていても良く、
R16は、式(7)、(8)または(9)中に複数存在する場合は、同一でも異なっていても良く、
Z11中のX1、X2およびR1〜R21と、Z12中のX1、X2およびR1〜R21とは、互いに同一でも異なっていてもよい。 - 前記式(7)〜(9)中、
R1〜R21において、前記低級アルキル基が、炭素数1〜6の直鎖または分枝アルキル基であり、前記低級アルコキシ基が、炭素数1〜6の直鎖または分枝アルコキシ基である、請求項10記載の核酸プローブ。 - 前記式(7)〜(9)中、
R11およびR12において、前記連結基が、炭素数2以上のポリメチレンカルボニル基であり、カルボニル基部分で前記式(16)、(16b)、(17)および(17b)中のL1もしくはL2に結合する、請求項10または11記載の核酸プローブ。 - Z11およびZ12が、それぞれ独立に、前記式(19)で表される原子団であり、
前記式(19)中、
X1は、Sであり、
R1からR10は、水素原子であり、
R11およびR12のうち、一方は、前記式(16)、(17)、(16b)および(17b)中のL1もしくはL2に結合する連結基であり、他方は、メチル基である、請求項13記載の核酸プローブ。 - Z11およびZ12が、それぞれ独立に、前記式(19)で表される原子団であり、
前記式(19)中、
X1は、Sであり、
R1、R4、R5、R6、R7、R9およびR10は、水素原子であり、
R2、R3およびR12は、メチル基であり、
R8は、ハロゲン原子であり、
R11は、前記式(16)、(17)、(16b)および(17b)中のL1もしくはL2に結合する連結基である、請求項13記載の核酸プローブ。 - Z11およびZ12が、それぞれ独立に、前記式(7)で表される原子団であり、
前記式(7)中、
X1は、Sであり、
nは、1であり、
R1からR10、R15、R16およびR17は、水素原子であり、
R11は、前記式(16)、(17)、(16b)および(17b)中のL1もしくはL2に結合する連結基であり、
R12は、メチル基である、請求項10記載の核酸プローブ。 - 前記式(16)、(17)、(16b)および(17b)中、
Bが、天然核酸塩基(アデニン、グアニン、シトシン、チミンまたはウラシル)骨格を有する原子団である請求項7から17のいずれか一項に記載の核酸プローブ。 - 前記式(16)、(17)、(16b)および(17b)中、
Bが、人工核酸塩基骨格を有する原子団であり、前記人工核酸塩基が、2-アミノ-6-(N,N-ジメチルアミノ)プリン ピリジン-2-オン、5-メチルピリジン-2-オン、2-アミノ-6-(2-チエニル)プリン、ピロール-2-カルボアルデヒド、9-メチルイミダゾ[(4,5)-b]ピリジン、5-ヨード-2-オキソ(1H)ピリジン 2-オキソ-(1H)ピリジン、2-アミノ-6-(2-チアゾリル)プリン、7-(2-チエニル)-イミダゾ[4,5-b]ピリジン、ブロモチミン、アザアデニンまたはアザグアニンである請求項7から17のいずれか一項に記載の核酸プローブ。 - 前記式(16)、(17)、(16b)および(17b)中、
Bが、人工核酸塩基骨格を有する原子団であり、前記人工核酸塩基が、Py、Py der.、Pu、またはPu der.である請求項7から17のいずれか一項に記載の核酸プローブ。
前記Pyとは、下記式(11)で表記される6員環のうち、1位にEと結合する共有結合手を有し、5位にリンカー部と結合する共有結合手を有する原子団であり、
前記Py der.とは、前記Pyの6員環の全原子の少なくとも一つがN、C、SまたはO原子で置換された原子団であり、前記N、C、SまたはO原子は、適宜、電荷、水素原子または置換基を有していても良く、
前記Puとは、下記式(12)で表記される縮合環のうち、9位にEと結合する共有結合手を有し、8位にリンカー部と結合する共有結合手を有する原子団であり、
前記Pu der.とは、前記Puの5員環の全原子の少なくとも一つがN、C、SまたはO原子で置換された原子団であり、前記N、C、SまたはO原子は、適宜、電荷、水素原子または置換基を有していても良い。
- 前記式(16)で表される構造が、下記式(16−1)または(16−2)で表される構造であり、
前記式(16b)で表される構造が、下記式(16b−1)または(16b−2)で表される構造であり、
前記式(17)で表される構造が、下記式(17−1)で表される構造であり、
前記式(17b)で表される構造が、下記式(17b−1)で表される構造である、
請求項7から20のいずれか一項に記載の核酸プローブ。
l、mおよびn’は任意であり、同一でも異なっていても良く、主鎖中に、C、N、O、S、PおよびSiを、それぞれ含んでいても含んでいなくても良く、主鎖中に、単結合、二重結合、三重結合、アミド結合、エステル結合、ジスルフィド結合、イミノ基、エーテル結合、チオエーテル結合およびチオエステル結合を、それぞれ含んでいても含んでいなくても良く、
B、E、Z11、Z12およびbは、前記式(16)、(16b)、(17)および(17b)と同じであり、
前記式(16−1)、(16−2)および(17−1)において、リン酸架橋中のO原子は、1つ以上がS原子で置換されていてもよい。 - 前記式(16−1)、(16−2)、(16b−1)、(16b−2)、(17−1)および(17b−1)中、
l、mおよびnは、それぞれ、2以上の整数である、請求項21記載の核酸プローブ。 - 前記リンカー長nが2〜6の範囲である、請求項17または23記載の核酸プローブ。
- 前記エキシトン効果を示す蛍光性原子団が結合している標識塩基、前記標識塩基の上流側の2塩基、および下流側の前記標識塩基の2塩基からなる領域が、前記核酸プローブの他の領域に自己ハイブリダイズしないように設計されている請求項1から24のいずれか一項に記載の核酸プローブ。
- 変異を有する配列(ミスマッチ配列)の検出に用いる核酸プローブであって、下記条件(1)を満たす、請求項1から25のいずれか一項に記載の核酸プローブ。
(1) 前記エキシトン効果を示す蛍光性原子団が結合している標識塩基が、前記核酸プローブの両末端の各1塩基以外の塩基である。 - さらに、下記条件(2)を満たす、請求項26記載の核酸プローブ。
(2) 前記核酸プローブがハイブリダイズするターゲット配列が、変異を有する配列(ミスマッチ配列)を含み、前記ミスマッチ配列は、前記ターゲット配列の両末端の各3塩基以外の塩基に存在する。 - さらに、下記条件(3)または(4)を満たす、請求項26または27記載の核酸プローブ。
(3) 前記標識塩基の位置を、前記ミスマッチ配列の位置に対応する塩基から4塩基以上遠ざけたことによって、前記ターゲット配列中の変異を有しない配列(フルマッチ配列)と変異を有する配列(ミスマッチ配列)のそれぞれの検出ピーク強度に差がない。
(4) 前記標識塩基の位置を、前記ミスマッチ配列の位置に対応する塩基から3塩基以内に近付けたことによって、前記ターゲット配列中の変異を有しない配列(フルマッチ配列)と変異を有する配列(ミスマッチ配列)のそれぞれの検出ピーク強度に差がある。 - 核酸中のターゲット配列の検出に用いる請求項1から28のいずれか一項に記載の核酸プローブであって、
前記核酸プローブが、前記ターゲット配列にハイブリダイズする配列と、前記ターゲット配列にハイブリダイズしない配列とを含み、
前記エキシトン効果を示す蛍光性原子団が結合している標識塩基が、前記ターゲット配列にハイブリダイズしない配列中に含まれている核酸プローブ。 - 前記エキシトン効果を示す蛍光性原子団が結合している標識塩基と、前記ターゲット配列にハイブリダイズする配列との間に存在する塩基数が、100以内である請求項29記載の核酸プローブ。
- 変異を有する配列(ミスマッチ配列)の検出に用いる核酸プローブの設計方法であって、
前記核酸プローブが、請求項1から26のいずれか一項に記載の核酸プローブであり、かつ、前記核酸プローブが下記条件(1)を満たすように設計することを特徴とする設計方法。
(1) 前記エキシトン効果を示す蛍光性原子団が結合している標識塩基が、前記核酸プローブの両末端の各1塩基以外の塩基である。 - さらに、前記核酸プローブが下記条件(2)を満たすように設計する請求項31記載の設計方法。
(2) 前記核酸プローブがハイブリダイズするターゲット配列が、変異を有する配列(ミスマッチ配列)を含み、前記ミスマッチ配列は、前記ターゲット配列の両末端の各2塩基以外の塩基に存在する。 - さらに、前記核酸プローブが下記条件(3)または(4)を満たすように設計する、請求項31または32記載の設計方法。
(3) 前記標識塩基の位置を、前記ミスマッチ配列の位置に対応する塩基から4塩基以上遠ざけることによって、前記ターゲット配列中の変異を有しない配列(フルマッチ配列)と変異を有する配列(ミスマッチ配列)のそれぞれの検出ピーク強度に差を持たせる。
(4) 前記標識塩基の位置を、前記ミスマッチ配列の位置に対応する塩基から3塩基以内に近付けることによって、前記ターゲット配列中の変異を有しない配列(フルマッチ配列)と変異を有する配列(ミスマッチ配列)のそれぞれの検出ピーク強度に差を持たせない。 - 核酸中のターゲット配列の検出に用いる核酸プローブの設計方法であって、
前記核酸プローブが、請求項1から28のいずれか一項に記載の核酸プローブであり、
前記核酸プローブが、前記ターゲット配列にハイブリダイズする配列と、前記ターゲット配列にハイブリダイズしない配列とを含み、
前記エキシトン効果を示す蛍光性原子団が結合している標識塩基が、前記ターゲット配列にハイブリダイズしない配列中に含まれるように設計することを特徴とする設計方法。 - 前記エキシトン効果を示す蛍光性原子団が結合している標識塩基と、前記ターゲット配列にハイブリダイズする配列との間に存在する塩基数が、100以内であるように設計する請求項34記載の設計方法。
- 核酸中のターゲット配列にハイブリダイズする核酸プローブを用いて前記ターゲット配列を検出する方法であって、
前記核酸プローブが、請求項1から30のいずれか一項に記載の核酸プローブであることを特徴とする検出方法。 - 前記ターゲット配列がミスマッチ配列を含む、請求項36記載の検出方法。
- PCR法による核酸増幅反応で前記ターゲット配列を増幅する核酸増幅工程を含み、
前記核酸増幅工程における反応系が、前記ターゲット配列に対してフルマッチである請求項1から25のいずれか一項に記載の核酸プローブを含む、請求項37記載の検出方法。 - 前記ターゲット配列を含む核酸において、前記PCR法のプライマーがハイブリダイズする配列と、前記ターゲット配列とが、1塩基以上重複している請求項38記載の検出方法。
- 前記ターゲット配列を含む核酸において、前記PCR法のプライマーがハイブリダイズする配列と、前記ターゲット配列との間の塩基数が7以下である請求項38記載の検出方法。
- 前記ターゲット配列が、複数種類のミスマッチ配列を含む請求項37から40のいずれか一項に記載の検出方法。
- 前記ターゲット配列を含む核酸が、二本鎖核酸である請求項36から41のいずれか一項に記載の検出方法。
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