JPWO2013180232A1 - 留置針装置 - Google Patents

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Abstract

外ユニット(101)は、内腔(24)を有するシールド(20)とシールドの前端に固定された軟質の外針(30)とを備える。内ユニット(102)は、シールドの内腔内に配置された内ハブ(40)と、内ハブの前端に固定された硬質の内針(50)と、内ハブの後端に接続されたチューブ(60)とを備える。内針が外針を貫通して外針の先端から突出する初期位置から、内針がシールドの内腔内に収納される後退位置へ、内ユニットが外ユニットに対して変位する。内ユニットを初期位置に配置して穿刺したときに内針が受ける反力によって内ユニットが後退位置に向かって移動しないように、初期位置にある内ユニットは外ユニットに固着されている。

Description

本発明は、軟質の外針と硬質の内針とを備え、外針の先端から内針の先端を突出させた状態で患者に穿刺し、その後、内針を外針から後退させることができるように構成された留置針装置に関する。
留置針装置は、輸液、輸血、体外血液循環などの処置に広く使用される。このような処置において、金属針を血管内に留置すると血管が傷付けられる可能性がある。そこで、軟質の外針と硬質の内針とを備えた留置針装置が知られている。外針の先端から内針の先端を突出させた状態で外針及び内針を患者の血管に穿刺し、その後、内針を外針から後退させ、外針のみを患者に留置する。留置された軟質の外針は患者の血管を傷付ける可能性は低い。
図12は、このような従来の留置針装置900(例えば特許文献1参照)の一例の上方から見た斜視図、図13は、図12の13−13線を含む垂直面に沿った従来の留置針装置900の矢視断面図である。説明の便宜のため、患者に穿刺する側(図12、図13の紙面の左側)を「前側」、これと反対側を「後ろ側」と呼ぶ。
留置針装置900は、略円筒形状を有するシールド筒921と、その一端(前端)に固定された外ハブ925とを含むシールド920を備える。外ハブ925の前端に軟質の外針930が固定されている。シールド筒921の外ハブ925側端近傍の外周面に一対の翼929a,929bが設けられている。翼929a,929bは柔軟性を有しており、上下に揺動可能である。
シールド920の内腔内には内ハブ940が挿入されている。内ハブ940の前端には金属製の硬質の内針950が固定され、内ハブ940の後端には柔軟なチューブ960の一端が接続されている。内針950とチューブ960とは、内ハブ940を前後方向に貫通する縦貫路943を介して連通している。
シールド筒921、外ハブ925、外針930、及び翼929a,929bは、留置針装置900の外ユニット901を構成する。一方、内ハブ940、内針950、及びチューブ960は、留置針装置900の内ユニット902を構成する。内ユニット902は、外ユニット901に対して、シールド920の長手方向(即ち、前後方向)に移動可能に挿入されている。
図12、図13では、内ハブ940はシールド920の内腔の前端側に位置し、内ハブ940に保持された内針950は外針930を貫通し、内針950の先端は外針930の先端から外部に突出している。外ユニット901に対する内ユニット902のこの位置を「初期位置」と呼ぶ。
内ユニット902を初期位置に保持するために、ストッパー970が用いられる。図14はストッパー970の斜視図である。略半円筒形状の基部971から、略半円筒形状の挿入部972及び一対の固定部973が延びている。挿入部972は一対の固定部973の間に配置され、これらは互いに平行である。
図13に示されているように、シールド筒921の後端から、ストッパー970の挿入部972を挿入する。挿入部972の先端を内ハブ940の後端に衝突させて内ハブ940を前側に押し込むことにより、内ユニット902を初期位置に配置することができる。
留置針装置900は、以下のように使用される。
最初に、内ユニット902を初期位置に保持したまま、内針950及び外針930を患者の血管に穿刺する(穿刺作業)。穿刺する際に内針950が患者から受ける反力によって、内針950が外針930内に収納されてしまうのを防止する必要がある。このため、穿刺作業は、ストッパー970を保持して行う必要がある。これにより、ストッパー970及び内ユニット902は外ユニット901に対して変位せず、内ユニット902は初期位置に維持される。
内針950及び外針930を患者の血管に穿刺した後、シールド920からストッパー970を抜き去り、続いてシールド920からチューブ960を引き出す(後退作業)。チューブ960を引き出しながら同時にストッパー970をシールド920から抜き去ってもよい。チューブ960を引き出すことにより内ユニット902が外ユニット901に対して後方に移動し、図15に示すように、内針950がシールド920内に収納される。図15に示した外ユニット901に対する内ユニット902の位置を「後退位置」と呼ぶ。この状態で粘着テープ等を用いて留置針装置900を患者に固定する。留置針装置900は、軟質の外針930のみが患者に穿刺された状態で留置される。
特開2011−251081号公報
従来の留置針装置900では、ストッパー970は、内針950及び外針930を患者に穿刺する穿刺作業において、内ユニット902を初期位置に維持するためにのみ用いられる。ストッパー970は、その後の内ユニット902を後退位置に向かって移動させる後退作業に先立って又は後退作業とともにシールド920から抜き去られる。
ところが、ストッパー970のみをシールド920から抜き去ったことにより、内ユニット902を後退位置に移動させたと勘違いし、チューブ960を引っ張るのを忘れてしまうという誤操作をする危険がある。その結果、外針930の先端から内針950が突出した状態で留置針装置900が患者に留置されるので、硬質の内針950の先端が患者の血管を傷付けてしまう可能性がある。
また、ストッパー970を備えることにより、留置針装置900を構成する部品数が増大し、留置針装置900のコストが増大する。
更に、シールド920内に挿入されたストッパー970が、留置針装置900の移送中に振動などによりシールド920から抜け落ちる可能性がある。
本発明は、上記の従来の留置針装置の問題を解決し、穿刺作業においてストッパーを用いることなく内ユニットを初期位置に維持することができ、その結果、ストッパーが省略された留置針装置を提供することを目的とする。
本発明の留置針装置は、内腔を有するシールド、及び、前記シールドの前端に固定された軟質の外針を含む外ユニットと、前記シールドの前記内腔内に配置された内ハブ、前記内ハブの前端に固定された硬質の内針、及び、前記内ハブの後端に接続されたチューブを含む内ユニットとを備える。前記内針が前記外針を貫通して前記外針の先端から突出する初期位置から、前記内針が前記シールドの前記内腔内に収納される後退位置へ、前記内ユニットが前記外ユニットに対して変位する。前記内ユニットを前記初期位置に配置して穿刺したときに前記内針が受ける反力によって前記内ユニットが前記後退位置に向かって移動しないように、前記初期位置にある前記内ユニットは前記外ユニットに固着されている。
本発明によれば、初期位置にある内ユニットは外ユニットに固着されているので、内ユニットを初期位置に配置して穿刺したときに内針が受ける反力によって内ユニットが後退位置に向かって移動しない。従って、従来の留置針装置において必要であったストッパーを省略することができる。
図1は、内ユニットが初期位置にある、本発明の実施形態1にかかる留置針装置の上方から見た斜視図である。 図2は、図1の2−2線を含む垂直面に沿った、本発明の実施形態1にかかる留置針装置の矢視断面図である。 図3Aは、本発明の実施形態1にかかる留置針装置に用いられる内ハブの斜視図、図3Bは図3Aの3B−3B線を含む面に沿った内ハブの矢視断面図、図3Cは図3Aの3C−3C線を含む面に沿った内ハブの矢視断面図である。 図4は、内ユニットが後退位置にある、本発明の実施形態1にかかる留置針装置の上方から見た斜視図である。 図5は、図4の5−5線を含む垂直面に沿った、本発明の実施形態1にかかる留置針装置の矢視断面図である。 図6は、本発明の実施形態1にかかる留置針装置において、内ユニットが初期位置にあるときの内針及び外針の先端及びその近傍を示した断面図である。 図7は、本発明の実施形態2にかかる留置針装置において、内ユニットが初期位置にあるときの外ハブ、内ハブ、及びその近傍を示した断面図である。 図8は、本発明の実施形態3にかかる留置針装置において、内ユニットが初期位置にあるときの内ハブ及びその近傍を示した断面図である。 図9は、本発明の実施形態4にかかる留置針装置において、内ユニットが初期位置にあるときの内ハブ及びその近傍を示した断面図である。 図10は、本発明の実施形態5にかかる留置針装置において、内ユニットが初期位置にあるときの内ハブ及びその近傍を示した断面図である。 図11は、本発明の実施形態6にかかる留置針装置において、内ユニットが初期位置にあるときの外ハブ及びその近傍を示した断面図である。 図12は、内ユニットが初期位置にある、従来の留置針装置の上方から見た斜視図である。 図13は、図12の13−13線を含む垂直面に沿った従来の留置針装置の矢視断面図である。 図14は、図12に示した従来の留置針装置に使用されるストッパーの斜視図である。 図15は、内ユニットが後退位置にある、図12に示した従来の留置針装置の、図13と同じ面に沿った断面図である。
本発明の留置針装置は、内腔を有するシールド、及び、前記シールドの前端に固定された軟質の外針を含む外ユニットと、前記シールドの前記内腔内に配置された内ハブ、前記内ハブの前端に固定された硬質の内針、及び、前記内ハブの後端に接続されたチューブを含む内ユニットとを備える。前記内針が前記外針を貫通して前記外針の先端から突出する初期位置から、前記内針が前記シールドの前記内腔内に収納される後退位置へ、前記内ユニットが前記外ユニットに対して変位する。前記内ユニットを前記初期位置に配置して穿刺したときに前記内針が受ける反力によって前記内ユニットが前記後退位置に向かって移動しないように、前記初期位置にある前記内ユニットは前記外ユニットに固着されている。本発明において、内ユニットと外ユニットとの「固着」は、穿刺時に内針が受ける反力によって内ユニットが外ユニットに対して変位するのを防止することができれば十分であり、外ユニットに対する内ユニットの移動を永久的に制限するこを意味するものではない。
上記の本発明の留置針装置において、前記内ユニットが前記初期位置にあるとき、前記内針が前記外針に固着されていてもよい。
上記の本発明の留置針装置において、前記内ユニットが前記初期位置にあるとき、前記内ハブが前記シールドに固着されていてもよい。
前記シールドは、前記外針を保持する外ハブと、前記外ハブが一端に固定された筒状のシールド筒とを備えていてもよい。この場合、前記内ユニットが前記初期位置にあるとき、前記内ハブが前記外ハブに固着されていてもよい。あるいは、前記内ユニットが前記初期位置にあるとき、前記内ハブが前記シールド筒に固着されていてもよい。
上記の本発明の留置針装置において、前記内ユニットが前記初期位置にあるとき、前記内ハブに装着されたOリングが前記シールドに固着されていてもよい。
前記シールドは、前記外針を保持する外ハブと、前記外ハブが一端に固定された筒状のシールド筒とを備えていてもよい。この場合、前記内ユニットが前記初期位置にあるとき、前記Oリングが前記シールド筒に固着されていてもよい。あるいは、前記内ユニットが前記初期位置にあるとき、前記Oリングが前記外ハブに固着されていてもよい。
上記の本発明の留置針装置において、前記内ユニットが前記初期位置にあるとき、前記内針が前記シールドに固着されていてもよい。
前記シールドは、前記外針を保持する外ハブと、前記外ハブが一端に固定された筒状のシールド筒とを備えていてもよい。この場合、前記内ユニットが前記初期位置にあるとき、前記内針が前記外ハブに固着されていてもよい。
上記の本発明の留置針装置において、前記固着は、前記内ユニットと前記外ユニットとの間の摩擦力に起因することが好ましい。これにより、簡単な構造で内ユニットと外ユニットとを固着させることができる。
以下に、本発明を好適な実施形態を示しながら詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されないことはいうまでもない。以下の説明において参照する各図は、説明の便宜上、本発明の実施形態の構成部材のうち、本発明を説明するために必要な主要部材のみを簡略化して示したものである。従って、本発明は以下の各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。また、以下の各図中の部材の寸法は、実際の構成部材の寸法および各部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
(実施形態1)
図1は、内ユニットが初期位置にある、本発明の実施形態1にかかる留置針装置100の上方から見た斜視図である。以下の説明の便宜のため、留置針装置100の長手方向をZ軸、Z軸と直交する水平方向軸及び上下方向軸をそれぞれX軸及びY軸とする直交座標系を設定する。Y軸の矢印の側(即ち、図1の紙面の上側)を「上側」、これと反対側を「下側」と呼ぶ。但し、「水平方向」及び「上下方向」は、留置針装置100の実際の使用時の向きを意味するものではない。更に、患者に穿刺する側(Z軸の矢印の側、即ち、図1の紙面の左側)を「前側」、これと反対側を「後ろ側」と呼ぶ。図2は、図1の2−2線を含む垂直面(YZ面)に沿った留置針装置100の矢視断面図である。
留置針装置100は、シールド20を備える。シールド20は、シールド筒21と、シールド筒21の一端(前端)に固定された外ハブ25とを有する。シールド筒21は、内径が一定の略円筒形状を有する。シールド筒21の外ハブ25とは反対側端(後端)近傍の内周面には、周方向に連続する係止突起22が形成されている。外ハブ25は略漏斗形状を有し、そのシールド筒21とは反対側端(前端)に軟質の外針30が固定されている。外針30は略円筒形状を有する。シールド筒21及び外ハブ25の材料としては、特に制限はないが、硬質材料が好ましく、例えば、ポリカーボネート、ポリプロピレン等を用いることができる。シールド筒21及び外ハブ25が透明又は透光性を有すると、シールド20の内腔24内の液体(薬液又は血液など)や内ハブ40を透視することができるので好ましい。外針30の材料としては、特に制限はないが、軟質材料が好ましく、例えば、ポリプロピレン、ポリウレタン系エラストマー、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂等を用いることができる。外針30が透明又は透光性を有すると、その内腔内の液体(薬液又は血液など)や内針50を透視することができるので好ましい。なお、外ハブ25及び外針30を、上記の軟質材料を用いて一体に形成してもよい。
参照符号29a,29bは、X軸と略平行に延びた翼である。翼29a,29bは、略円筒形状の固定部材28に設けられている。固定部材28をシールド筒21の外ハブ25側端近傍の外周面に外装することにより、翼29a,29bがシールド20に装着されている。翼29a,29bの材料としては、特に制限はないが、軟質材料が好ましく、例えば、ポリプロピレン、塩化ビニル、ポリエチレン、オレフィン系又はポリスチレン系の熱可塑性エラストマー等を用いることができる。なお、翼29a,29bは、シールド20に一体に成形されていてもよい。
シールド20の内腔24内には内ハブ40が、シールド20の長手方向(即ち、Z軸方向)に移動可能に挿入されている。内ハブ40の前端には金属製の硬質の内針50が固定されている。内針50は略円筒形状を有し、その先端は鋭利に加工されている。内ハブ40の後端には柔軟なチューブ60の一端が接続されている。チューブ60の他端は、例えば輸液を行うための点滴回路に接続されている。内ハブ40の外周面にOリング49が装着されている。Oリング49はシールド筒21の内周面に密着し、シールド20の内腔24において、Oリング49よりも外針30側の薬液又は血液がOリング49よりもチューブ60側に漏洩するのを防ぐ。内ハブ40の材料としては、特に制限はないが、硬質材料が好ましく、例えば、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン等を用いることができる。チューブ60の材料としては、特に制限はないが、軟質材料が好ましく、例えば、塩化ビニル等の樹脂材料を用いることができる。Oリング49の材料としては、特に制限はないが、柔軟性を有し弾性的変形可能な材料が好ましく、例えば、ポリイソプレンゴム、シリコーンゴム、熱可塑性エラストマー等を用いることができる。
図3Aは内ハブ40の斜視図、図3Bは図3Aの3B−3B線を含む面に沿った内ハブ40の矢視断面図、図3Cは図3Aの3C−3C線を含む面に沿った内ハブ40の矢視断面図である。図3Bの断面と図3Cの断面とは互いに直交する。内ハブ40は、一端(前端)に、円錐面状の外面を有する前部41を有し、他端に円筒面状の外面を有する後部42を有する。縦貫路43が、内ハブ40の中心軸40aに沿って前部41から後部42まで内ハブ40を縦貫している。図2に示されているように、内針50は、前部41側から縦貫路43内に挿入されて、内ハブ40に保持される。後部42がチューブ60内に挿入されて、内ハブ40とチューブ60とが接続される。かくして、内針50とチューブ60とは、内ハブ40の縦貫路43を通じて連通される。
前部41と後部42との間の、内ハブ40の外周面に、周方向に連続する環状溝44が形成されている。図2に示されているように、環状溝44にOリング49が装着される。
内ハブ40の外周面に、環状溝44と前部41との間に、環状溝44側から径大部45及び径小部46がこの順に形成されている。径小部46は前部41に隣接し、径小部46の外径は、前部41の最大径とほぼ同じであり、且つ、径大部45の外径よりも小さい。前部41、径小部46、及び径大部45には、これらを直径方向(中心軸40aに直交する方向)に横貫する横貫路47が形成されている。横貫路47は、縦貫路43と交差し且つ連通している。
後部42の周囲に、片持ち支持された4つの弾性片48が、内ハブ40の中心軸40aに対して等角度間隔で配置されている。弾性片48は、内ハブ40の中心軸40aに対して略平行に延びている。弾性片48の後部42とは反対側の面には、嵌合溝48aとテーパ面48bとが形成されている。嵌合溝48aは、内ハブ40の周方向に沿った凹部(溝)である。テーパ面48bは、嵌合溝48aに対して弾性片48の自由端側に隣接し、嵌合溝48a側で外径が大きな円錐面の一部をなす。
シールド20と、シールド20に固定された外針30、翼29a,29b、及び固定部材28は留置針装置100の外ユニット101を構成する。一方、内ハブ40、内針50、及びチューブ60は、留置針装置100の内ユニット102を構成する。内ユニット102は、外ユニット101に対して、シールド20の長手方向(即ち、前後方向)に移動可能に挿入されている。
図1、図2では、内ハブ40はシールド20の内腔24の前端側に位置し、内ハブ40に保持された内針50は外針30を貫通し、その先端は外針30の先端から外部に突出している。外ユニット101に対する内ユニット102のこの位置を本発明では「初期位置」と呼ぶ。
図4は、内ユニット102が後退位置にある留置針装置100の上方から見た斜視図である。図5は、図4の5−5線を含む垂直面(YZ面)に沿った留置針装置100の矢視断面図である。
図5に示されているように、内ユニット102が「後退位置」にあるとき、内ハブ40の嵌合溝48a(図3A、図3B、図3Cを参照)とシールド筒21の係止突起22とが嵌合している。また、内ハブ40に保持された内針50は外針30から抜き去られ、シールド20の内腔24内に収納されている。
初期位置(図1、図2参照)に比べると、後退位置では、外針30内の流路の断面積は内針50の断面積分だけ増大するので、薬液又は血液の流量が増大する。また、後退位置では、外針30からチューブ60に至る流路としては、内針50の内腔及び内ハブ40の縦貫路43を順に通る第1流路と、シールド20の内面と内針50及び内ハブ40の各外面との間の空間、内ハブ40の横貫路47、及び内ハブ40の縦貫路43を順に通る第2流路の2つがあるので、大きな流量で薬液又は血液を流すことができる。
以上のように、本実施形態1の留置針装置100では、内ユニット102は、図1及び図2に示す初期位置から図4及び図5に示す後退位置に、外ユニット101に対して前後方向に移動することができる。
留置針装置100を患者に穿刺する際には、内ユニット102は初期位置に保持されなければならない。本実施形態1の留置針装置100では、初期位置にある内ユニット102が後退位置に向かって移動しないように内ユニット102は外ユニット101に固着される。
内ユニット102と外ユニット101との固着について説明する。
図6は、内ユニット102が初期位置にあるときの外針30及び内針50の先端及びその近傍を示した断面図である。図6では、外針30のみを断面として示している。図6に示されているように、内針50の外周面は、内針50の長手方向(Z軸方向)において外径が一定である円筒面である。これに対して、外針30の内径は、外針30の長手方向において一定ではなく、外針30の先端から所定の距離の領域(径小領域)33で小さく、この径小領域33よりも後ろ側ではこれより大きい。好ましくは、径小領域33での外針30の内径は、内針50の外径よりわずかに小さい。従って、径小領域33では、外針30は、周方向にわずかに弾性的に延ばされて内針50を締め付けて、内針50に密着している。一方、径小領域33より後ろ側では、外針30と内針50との間に隙間13が形成される。
このように、内ユニット102が初期位置にあるとき、径小領域33にて外針30が内針50に密着するので、外針30と内針50との間の摩擦力が大きく、外針50と内針50とが固着する。従って、初期位置にある内ユニット102を後退位置に移動させるためには、外針50と内針50との間の固着力に対抗できるだけの大きな力が必要である。
以上のように構成された本実施形態1の留置針装置100の使用方法及び作用を説明する。
本実施形態1の留置針装置100は、内ユニット102が初期位置(図1、図2)に配置された状態で病院などの医療機関に納入される。
医療機関では、作業者は、図1及び図2に示すように、内ユニット102が初期位置にあり且つ内針50が外針30の先端から突出した状態で、内針50及び外針30を患者の血管に穿刺する(穿刺作業)。穿刺作業は、外ユニット101を指で把持して行うことができる。このとき、内針50は、穿刺する向きとは逆向きの反力を受ける。この反力は、内ユニット102を外ユニット101に対して後退位置の側に移動させるように作用する。ところが、上述したように、外針30の径小領域33において、内針50は外針30に固着されているので、内ユニット102は、外ユニット101に対して初期位置から移動することはない。
次に、外針30を患者に穿刺した状態で、内ユニット102を後退させる(後退作業)。例えば、外ユニット101が患者に対して変位しないように一方の手(例えば穿刺作業で外ユニット101を把持していたのとは異なる手)で外ユニット101を保持しながら、他方の手でチューブ60を把持して外ユニット101からチューブ60を引き出せばよい。外針30の径小領域33に対して内針50を摺動させるためにチューブ60に大きな張力を印加する必要がある。その後、内針50が外針30の径小領域33から抜け出ると、相対的に小さな張力でチューブ60を引き出すことができる。内ユニット102はチューブ60とともに後方に移動する。
シールド筒21の後端近傍の内周面には係止突起22が形成されている。内ハブ40が係止突起22まで移動し、内ハブ40の弾性片48の外面に形成されたテーパ面48b(図3A、図3B、図3Cを参照)が係止突起22上を摺動する。このとき弾性片48は後部42側に弾性変形する。次いで、テーパ面48bが係止突起22を乗り越えると、弾性片48が弾性回復し、嵌合溝48aに係止突起22が嵌入する。かくして、内ユニット102は図4及び図5に示した後退位置に移動する。
この状態で外ユニット101の上から粘着テープを患者の皮膚に貼り付け、留置針装置100を患者に固定する。外針30のみが患者に穿刺された状態で留置される。内ユニット102が後退位置にあるとき、柔軟な外針30内に硬質の内針50が存在しないので、患者が動くなどにより、患者に対する留置針装置100の姿勢が仮に変化しても、外針30が患者の血管等を傷付けることはない。
必要な処置が終了すると、外ユニット101を固定する粘着テープを患者から剥がし、外針30を患者から引き抜く。外ユニット101に対してチューブ60を押し引きしても、内ハブ40の嵌合溝48aとシールド筒21の係止突起22との嵌合状態は解除されない。即ち、内針50を外針30の先端から再度突出させたり、内ユニット102を外ユニット101から引き出したりすることはできない。従って、硬質の内針50を誤って穿刺したり、使用済みの留置針装置100を誤って再使用したりするのを防止している。使用済みの留置針装置100は廃棄される。
以上のように本実施形態1の留置針装置100は、内ユニット102が初期位置にあるとき、外針30の径小領域33で内針50と外針30とが固着する。従って、穿刺作業において内針50が反力を受けても、内ユニット102は、後退位置に向かって移動することはなく初期位置のままである。よって、初期位置にある内ユニット902が穿刺作業時に後退位置に向かって移動するのを防止するために従来の留置針装置900(図12〜図15)では必須であったストッパー970(図14)が、本実施形態1の留置針装置100では不要である。
上述したように、従来の留置針装置900では、ストッパー970をシールド920から抜き去ったことにより、内ユニット902が後退位置に移動したと勘違いするという誤操作をする危険があった。これに対して、本実施形態1では、ストッパーは存在しない。内ユニット102を初期位置から後退位置に移動させるためには、チューブ60を外ユニット101から引き出さなければならない。従って、誤操作をする危険が低減される。
また、ストッパーを用いないので、留置針装置100を構成する部品点数が少なくなり、留置針装置100の低コスト化が可能である。
更に、内ユニット102が初期位置にあるときに内針50と外針30とが固着しているので、留置針装置100が内ユニット102を初期位置にして出荷された後に、移送中の振動などにより内ユニット102が初期位置から位置ずれすることもない。
(実施形態2)
上述した実施形態1では、穿刺時に内針50が受ける反力によって初期位置にある内ユニット102が後退位置に向かって移動しないようにするために、外針30の径小領域33と内針50とが固着した。本実施形態2では、これに代えて、外ハブ25と内ハブ40とが固着する。以下、実施形態1との相違点を中心に、本実施形態2の留置針装置を説明する。
図7は、本実施形態2にかかる留置針装置において、内ユニット102が初期位置にあるときの外ハブ25、内ハブ40、及びその近傍を示した、水平面(XZ面)に沿った断面図である。図7に示されているように、内ユニット102が初期位置にあるとき、内ハブ40の径大部45の前側の端縁が、外ハブ25の後ろ側の端縁に衝突することで、内ユニット102は、外ユニット101に対して前後方向(Z軸方向)に位置決めされる。
このとき、内ハブ40の径小部46と、外ハブ25の内周面26とが対向する。本実施形態2では、外ハブ25の内周面26の内径は、内ハブ40の径小部46の外径と同じか、または、これよりわずかに小さい。従って、図7のように、内ユニット102を初期位置に配置すると、内ハブ40の径小部46が外ハブ25の内周面26に嵌入し密着する。外ハブ25の内周面26の内径が内ハブ40の径小部46の外径より小さい場合には、内ハブ40の径小部46が外ハブ25の内周面26に嵌入できる程度に、外ハブ25の内周面26及び内ハブ40の径小部46の少なくとも一方が変形する。径小部46と内周面26との間の摩擦力は大きく、外ハブ25と内ハブ40とが固着する。初期位置にある内ユニット102を後退位置に移動させるためには、外ハブ25と内ハブ40との間の固着力に対抗できるだけの大きな力が必要である。
本実施形態2の留置針装置の使用方法は、実施形態1と概略同じである。
穿刺作業では、内ユニット102が初期位置にあり且つ内針50が外針30の先端から突出した状態(図1、図2を参照)で、内針50及び外針30を患者の血管に穿刺する。このとき、内針50は、内ユニット102を外ユニット101に対して後退位置の側に移動させる向きの反力を受ける。ところが、上述したように、外ハブ25の内周面26と内ハブ40の径小部46とが固着しているので、内ユニット102は、外ユニット101に対して初期位置から移動することはない。
次の後退作業では、外針30を患者に穿刺した状態で、チューブ60を引っ張って内ユニット102を後退させる。外ハブ25の内周面26から内ハブ40の径小部46を引き抜くためにチューブ60に大きな張力を印加する必要がある。その後、内ハブ40の径小部46が外ハブ25の内周面26から抜け出ると、相対的に小さな張力でチューブ60を引き出すことができる。チューブ60を引っ張って内ユニット102を後退位置(図4、図5を参照)に移動させる。
以上のように本実施形態2の留置針装置は、内ユニット102が初期位置にあるとき、外ハブ25の内周面26と内ハブ40の径小部46とが固着する。従って、実施形態1と同様に、穿刺作業において、内針50が反力を受けても、内ユニット102は、後退位置に向かって移動することはなく初期位置のままである。よって、従来の留置針装置900(図12〜図15)では必須であったストッパー970(図14)が、本実施形態2の留置針装置では不要である。
ストッパーが不要であるので、ストッパー970を備えた従来の留置針装置900で起こりうる誤操作の危険性が低減される。また、留置針装置を構成する部品点数が少なくなり、留置針装置の低コスト化が可能である。更に、移送中の振動などにより内ユニット102が初期位置から位置ずれすることもない。
上記の例では、内ユニット102が初期位置にあるとき、外ハブ25の内周面26と内ハブ40の径小部46とが固着したが、外ハブ25と内ハブ40とが固着する部分はこれに限定されず、他の部分であってもよい。
本実施形態2は、上記を除いて実施形態1と同じである。
本実施形態2に示した外ハブ25と内ハブ40とが固着する構成を、実施形態1に組み合わせることができる。
(実施形態3)
上述した実施形態1では、穿刺時に内針50が受ける反力によって初期位置にある内ユニット102が後退位置に向かって移動しないようにするために、外針30の径小領域33と内針50とが固着した。本実施形態3では、これに代えて、シールド筒21と内ハブ40とが固着する。以下、実施形態1との相違点を中心に、本実施形態3の留置針装置を説明する。
図8は、本実施形態3にかかる留置針装置において、内ユニット102が初期位置にあるときの内ハブ40及びその近傍を示した、水平面(XZ面)に沿った断面図である。図8に示されているように、内ユニット102が初期位置にあるとき、内ハブ40の径大部45の前側の端縁が、外ハブ25の後ろ側の端縁に衝突することで、内ユニット102は、外ユニット101に対して前後方向(Z軸方向)に位置決めされる。
本実施形態3では、シールド筒21の内周面の外ハブ25に隣接する領域に、内径がこれより後ろ側の領域に比べて小さな径小部21aが形成されている。内ユニット102が初期位置にあるとき、径小部21aは、内ハブ40の径大部45と対向する。シールド筒21の径小部21aでの内径は、内ハブ40の径大部45の外径と同じか、または、これよりわずかに小さい。従って、図8のように、内ユニット102を初期位置に配置すると、内ハブ40の径大部45がシールド筒21の径小部21aに嵌入し密着する。シールド筒21の径小部21aの内径が内ハブ40の径大部45の外径より小さい場合には、内ハブ40の径大部45がシールド筒21の径小部21aに嵌入できる程度に、シールド筒21の径小部21a及び内ハブ40の径大部45の少なくとも一方が変形する。径大部45と径小部21aとの間の摩擦力は大きく、シールド筒21と内ハブ40とが固着する。初期位置にある内ユニット102を後退位置に移動させるためには、シールド筒21と内ハブ40との間の固着力に対抗できるだけの大きな力が必要である。
本実施形態3の留置針装置の使用方法は、実施形態1と概略同じである。
穿刺作業では、内ユニット102が初期位置にあり且つ内針50が外針30の先端から突出した状態(図1、図2を参照)で、内針50及び外針30を患者の血管に穿刺する。このとき、内針50は、内ユニット102を外ユニット101に対して後退位置の側に移動させる向きの反力を受ける。ところが、上述したように、シールド筒21の径小部21aと内ハブ40の径大部45とが固着しているので、内ユニット102は、外ユニット101に対して初期位置から移動することはない。
次の後退作業では、外針30を患者に穿刺した状態で、チューブ60を引っ張って内ユニット102を後退させる。シールド筒21の径小部21aから内ハブ40の径大部45を引き抜くためにチューブ60に大きな張力を印加する必要がある。その後、内ハブ40の径大部45がシールド筒21の径小部21bから抜け出ると、相対的に小さな張力でチューブ60を引き出すことができる。チューブ60を引っ張って内ユニット102を後退位置(図4、図5を参照)に移動させる。
以上のように本実施形態3の留置針装置は、内ユニット102が初期位置にあるとき、シールド筒21の径小部21aと内ハブ40の径大部45とが固着する。従って、実施形態1と同様に、穿刺作業において、内針50が反力を受けても、内ユニット102は、後退位置に向かって移動することはなく初期位置のままである。よって、従来の留置針装置900(図12〜図15)では必須であったストッパー970(図14)が、本実施形態3の留置針装置では不要である。
ストッパーが不要であるので、ストッパー970を備えた従来の留置針装置900で起こりうる誤操作の危険性が低減される。また、留置針装置を構成する部品点数が少なくなり、留置針装置の低コスト化が可能である。更に、移送中の振動などにより内ユニット102が初期位置から位置ずれすることもない。
上記の例では、内ユニット102が初期位置にあるとき、内ハブ40の径大部45がシールド筒21に固着したが、シールド筒21に固着する内ハブ40の部分はこれに限定されず、他の部分であってもよい。
本実施形態3は、上記を除いて実施形態1と同じである。
本実施形態3に示したシールド筒21と内ハブ40とが固着する構成を、実施形態1,2に組み合わせることができる。
(実施形態4)
上述した実施形態1では、穿刺時に内針50が受ける反力によって初期位置にある内ユニット102が後退位置に向かって移動しないようにするために、外針30の径小領域33と内針50とが固着した。本実施形態4では、これに代えて、シールド筒21とOリング49とが固着する。以下、実施形態1との相違点を中心に、本実施形態4の留置針装置を説明する。
図9は、本実施形態4にかかる留置針装置において、内ユニット102が初期位置にあるときの内ハブ40及びその近傍を示した、水平面(XZ面)に沿った断面図である。図9に示されているように、内ユニット102が初期位置にあるとき、内ハブ40の径大部45の前側の端縁が、外ハブ25の後ろ側の端縁に衝突することで、内ユニット102は、外ユニット101に対して前後方向(Z軸方向)に位置決めされる。
本実施形態4では、シールド筒21の内周面の外ハブ25に隣接する領域に、内径がこれより後ろ側の領域に比べて小さな径小部21bが形成されている。内ユニット102が初期位置にあるとき、径小部21bは、内ハブ40に装着されたOリング49と対向する。従って、図9のように、内ユニット102を初期位置に配置すると、Oリング49がシールド筒21の径小部21bに嵌入し、Oリング49は半径方向に大きく弾性変形して径小部21bの内面に密着する。Oリング49と径小部21bとの間の摩擦力は大きく、シールド筒21とOリング49とが固着する。初期位置にある内ユニット102を後退位置に移動させるためには、シールド筒21とOリング49との間の固着力に対抗できるだけの大きな力が必要である。なお、径小部21bは、実施形態3で説明した径小部21aと異なり、内ハブ40の径大部45と接触することはない。
本実施形態4の留置針装置の使用方法は、実施形態1と概略同じである。
穿刺作業では、内ユニット102が初期位置にあり且つ内針50が外針30の先端から突出した状態(図1、図2を参照)で、内針50及び外針30を患者の血管に穿刺する。このとき、内針50は、内ユニット102を外ユニット101に対して後退位置の側に移動させる向きの反力を受ける。ところが、上述したように、シールド筒21の径小部21bと内ハブ40に装着されたOリング49とが固着しているので、内ユニット102は、外ユニット101に対して初期位置から移動することはない。
次の後退作業では、外針30を患者に穿刺した状態で、チューブ60を引っ張って内ユニット102を後退させる。シールド筒21の径小部21bからOリング49を引き抜くためにチューブ60に大きな張力を印加する必要がある。その後、Oリング49がシールド筒21の径小部21bから抜け出ると、相対的に小さな張力で、チューブ60を引き出すことができる。Oリング49が径小部21bよりも後ろ側に移動してもOリング49とシールド筒21との液密性は確保される。チューブ60を引っ張って内ユニット102を後退位置(図4、図5を参照)に移動させる。
以上のように本実施形態4の留置針装置は、内ユニット102が初期位置にあるとき、シールド筒21の径小部21bと内ハブ40に装着されたOリング49とが固着する。従って、実施形態1と同様に、穿刺作業において、内針50が反力を受けても、内ユニット102は、後退位置に向かって移動することはなく初期位置のままである。よって、従来の留置針装置900(図12〜図15)では必須であったストッパー970(図14)が、本実施形態4の留置針装置では不要である。
ストッパーが不要であるので、ストッパー970を備えた従来の留置針装置900で起こりうる誤操作の危険性が低減される。また、留置針装置を構成する部品点数が少なくなり、留置針装置の低コスト化が可能である。更に、移送中の振動などにより内ユニット102が初期位置から位置ずれすることもない。
本実施形態4は、上記を除いて実施形態1と同じである。
本実施形態4に示したシールド筒21とOリング49とが固着する構成を、実施形態1〜3に組み合わせることができる。
(実施形態5)
上述した実施形態1では、穿刺時に内針50が受ける反力によって初期位置にある内ユニット102が後退位置に向かって移動しないようにするために、外針30の径小領域33と内針50とが固着した。本実施形態5では、これに代えて、外ハブ25とOリング49とが固着する。以下、実施形態1との相違点を中心に、本実施形態5の留置針装置を説明する。
図10は、本実施形態5にかかる留置針装置において、内ユニット102が初期位置にあるときの内ハブ40及びその近傍を示した、水平面(XZ面)に沿った断面図である。本実施形態5では、内ユニット102が初期位置にあるとき、外ハブ25が内ハブ40に装着されたOリング49と対向するように、外ハブ25が後ろ側に延長されている。外ハブ25の内周面には、内径が変化することによって形成された段差25sが形成されている。外ハブ25の段差25sより後ろ側の領域は、段差25sより前側の領域よりも内径が相対的に大きな延長部27である。延長部27の内径は、シールド筒21の延長部27より後ろ側の領域の内径よりも小さい。
図10に示されているように、内ユニット102が初期位置にあるとき、内ハブ40の径大部45の前側の端縁が、外ハブ25の内周面に形成された段差25sに衝突することで、内ユニット102は、外ユニット101に対して前後方向(Z軸方向)に位置決めされる。また、内ユニット102が初期位置にあるとき、内ハブ40に装着されたOリング49は外ハブ25の延長部27と対向する。従って、図10のように、内ユニット102を初期位置に配置すると、Oリング49が外ハブ25の延長部27に嵌入し、Oリング49は半径方向に大きく弾性変形して延長部27の内面に密着する。Oリング49と延長部27との間の摩擦力は大きく、外ハブ25とOリング49とが固着する。初期位置にある内ユニット102を後退位置に移動させるためには、外ハブ25とOリング49との間の固着力に対抗できるだけの大きな力が必要である。なお、延長部27は、実施形態3で説明したシールド筒21の径小部21aと異なり、内ハブ40の径大部45と接触することはない。
本実施形態5の留置針装置の使用方法は、実施形態1と概略同じである。
穿刺作業では、内ユニット102が初期位置にあり且つ内針50が外針30の先端から突出した状態(図1、図2を参照)で、内針50及び外針30を患者の血管に穿刺する。このとき、内針50は、内ユニット102を外ユニット101に対して後退位置の側に移動させる向きの反力を受ける。ところが、上述したように、外ハブ25の延長部27と内ハブ40に装着されたOリング49とが固着しているので、内ユニット102は、外ユニット101に対して初期位置から移動することはない。
次の後退作業では、外針30を患者に穿刺した状態で、チューブ60を引っ張って内ユニット102を後退させる。外ハブ25の延長部27からOリング49を引き抜くためにチューブ60に大きな張力を印加する必要がある。その後、Oリング49が外ハブ25の延長部27から抜け出ると、相対的に小さな張力で、チューブ60を引き出すことができる。Oリング49が延長部27よりも後ろ側に移動してもOリング49とシールド筒21との液密性は確保される。チューブ60を引っ張って内ユニット102を後退位置(図4、図5を参照)に移動させる。
以上のように本実施形態5の留置針装置は、内ユニット102が初期位置にあるとき、外ハブ25の延長部27と内ハブ40に装着されたOリング49とが固着する。従って、実施形態1と同様に、穿刺作業において、内針50が反力を受けても、内ユニット102は、後退位置に向かって移動することはなく初期位置のままである。よって、従来の留置針装置900(図12〜図15)では必須であったストッパー970(図14)が、本実施形態5の留置針装置では不要である。
ストッパーが不要であるので、ストッパー970を備えた従来の留置針装置900で起こりうる誤操作の危険性が低減される。また、留置針装置を構成する部品点数が少なくなり、留置針装置の低コスト化が可能である。更に、移送中の振動などにより内ユニット102が初期位置から位置ずれすることもない。
本実施形態5は、上記を除いて実施形態1と同じである。
本実施形態5に示した外ハブ25とOリング49とが固着する構成を、実施形態1〜3に組み合わせることができる。
(実施形態6)
上述した実施形態1では、穿刺時に内針50が受ける反力によって初期位置にある内ユニット102が後退位置に向かって移動しないようにするために、外針30の径小領域33と内針50とが固着した。本実施形態6では、これに代えて、外ハブ25と内針50とが固着する。以下、実施形態1との相違点を中心に、本実施形態6の留置針装置を説明する。
図11は、本実施形態6にかかる留置針装置において、内ユニット102が初期位置にあるときの外ハブ25及びその近傍を示した、水平面(XZ面)に沿った断面図である。図11に示されているように、内ユニット102が初期位置にあるとき、内ハブ40の径大部45の前側の端縁が、外ハブ25の後ろ側の端縁に衝突することで、内ユニット102は、外ユニット101に対して前後方向(Z軸方向)に位置決めされる。
本実施形態6では、内針50の外面に、外径が相対的に大きな径大部51が形成されている。径大部51は、内ユニット102が初期位置にあるときに外針30よりも内ハブ40側に位置する内針50の領域に形成される。径大部51での内針50の外径は、径大部51より前側の領域での外径に比べて大きい。一方、外ハブ25には、外針30を前後方向に位置決めするために、外針30を保持する部分に隣接して、内径が相対的に小さな径小部25aが形成されている。内ユニット102が初期位置にあるとき、径小部25aは、内針50の径大部51と対向する。外ハブ25の径小部25aでの内径は、内針50の径大部51の外径と同じか、または、これよりわずかに小さい。従って、図11のように、内ユニット102を初期位置に配置すると、内針50の径大部51が外ハブ25の径小部25aに嵌入し密着する。外ハブ25の径小部25aの内径が内針50の径大部51の外径より小さい場合には、内針50の径大部51が外ハブ25の径小部25aに嵌入できる程度に、外ハブ25の径小部25a及び内針50の径大部51の少なくとも一方が変形する。径大部51と径小部25aとの間の摩擦力は大きく、外ハブ25と内針50とが固着する。初期位置にある内ユニット102を後退位置に移動させるためには、外ハブ25と内針50との間の固着力に対抗できるだけの大きな力が必要である。
本実施形態6の留置針装置の使用方法は、実施形態1と概略同じである。
穿刺作業では、内ユニット102が初期位置にあり且つ内針50が外針30の先端から突出した状態(図1、図2を参照)で、内針50及び外針30を患者の血管に穿刺する。このとき、内針50は、内ユニット102を外ユニット101に対して後退位置の側に移動させる向きの反力を受ける。ところが、上述したように、外ハブ25の径小部25aと内針50の径大部51とが固着しているので、内ユニット102は、外ユニット101に対して初期位置から移動することはない。
次の後退作業では、外針30を患者に穿刺した状態で、チューブ60を引っ張って内ユニット102を後退させる。外ハブ25の径小部25aから内針50の径大部51を引き抜くためにチューブ60に大きな張力を印加する必要がある。その後、内針50の径大部51が外ハブ25の径小部25aから抜け出ると、相対的に小さな張力でチューブ60を引き出すことができる。チューブ60を引っ張って内ユニット102を後退位置(図4、図5を参照)に移動させる。
以上のように本実施形態6の留置針装置は、内ユニット102が初期位置にあるとき、外ハブ25の径小部25aと内針50の径大部51とが固着する。従って、実施形態1と同様に、穿刺作業において、内針50が反力を受けても、内ユニット102は、後退位置に向かって移動することはなく初期位置のままである。よって、従来の留置針装置900(図12〜図15)では必須であったストッパー970(図14)が、本実施形態6の留置針装置では不要である。
ストッパーが不要であるので、ストッパー970を備えた従来の留置針装置900で起こりうる誤操作の危険性が低減される。また、留置針装置を構成する部品点数が少なくなり、留置針装置の低コスト化が可能である。更に、移送中の振動などにより内ユニット102が初期位置から位置ずれすることもない。
上記の例では、内針50に径大部51を形成して、当該径大部51と外ハブ25の径小部25aとを固着させたが、内針50の外径を全長手方向において一定とし、当該内針50の外周面に外ハブ25の径小部25aが固着するように、径小部25aの内径を設定してもよい。この場合、後退作業では、内針50が径小部25aから抜け出るまでチューブ60を相対的に大きな力で引っ張る必要がある。
本実施形態6は、上記を除いて実施形態1と同じである。
本実施形態6に示した外ハブ25と内針50とが固着する構成を、実施形態1〜5に組み合わせることができる。
上記の実施形態1〜6は例示に過ぎない。本発明は上記の実施形態1〜6に限定されず、適宜変更することができる。
内ユニット102が初期位置にあるときに内ユニット102と外ユニット101とが固着する部分は、実施形態1〜6に示した例に限定されない。実施形態1〜6で示した部分以外の部分で、内ユニット102と外ユニット101とが固着してもよい。
内ユニット102と外ユニット101との間の固着力は、穿刺作業で内針50が受ける反力や、後退作業で内ユニット102を移動させるために必要な力等を考慮して設定することができる。即ち、内ユニット102と外ユニット101との間の固着力は、穿刺作業時に内針50が受ける反力によって内ユニット102が外ユニット101に対して移動することがないように、当該反力より大きく設定される。但し、当該固着力の上限は、初期位置にある内ユニット102を後退位置に移動させる後退作業を行うことができるように設定される。
内ユニット102が初期位置にあるときに内ユニット102と外ユニット101とが1つの部分で固着するのではなく、複数の部分で固着してもよい。例えば、実施形態1〜6に示した内ユニット102と外ユニット101との固着部分から任意に選ばれた2以上の部分で内ユニット102と外ユニット101とが固着するように構成してもよい。
本発明の内ユニット102と外ユニット101との固着は、内ユニット102と外ユニット101との間の摩擦力に起因する。内ユニット102と外ユニット101との固着に加えて、内ユニット102と外ユニット101とが係合するなど他の方法を組み合わせて内ユニット102を初期位置に保持してもよい。
外ユニット101及び内ユニット102の構成は、本発明の範囲内において任意に変更することができる。
例えば、シールド20の外面に、留置針装置を把持しやすいように大面積の平面部を設けてもよく、また、滑りを防止するための凹凸形状を形成してもよい。
後退位置にあるハブ40とシールド20との嵌合構造は、上記以外の構成を有していてもよい。あるいは、当該嵌合構造を省略してもよい。
上記の実施形態1〜6に示した外ユニット101は、互いに別部品であるシールド筒21、外ハブ25、及び外針30を備えていたが、シールド筒21と外ハブ25とを一体化して一部品で構成してもよく、外ハブ25と外針30とを一体化して一部品で構成してもよく、更にシールド筒21、外ハブ25、及び外針30を一体化して一部品で構成してもよい。外ユニット101に装着されていた翼29a,29b及び固定部材28を省略してもよい。
上記の実施形態1〜6では、内ハブ40の径大部45の前側の端縁を、外ハブ25の後ろ側の端縁に(実施形態1〜4,6)又は外ハブ25の内周面の段差25sに(実施形態5)衝突させることで、内ユニット102を外ユニット101に対して初期位置に位置決めした。しかしながら、内ユニット102及び外ユニット101を、上記以外の箇所で当接させることにより、初期位置の内ユニット102の前後方向位置を規制してもよい。
上記の説明では本発明の留置針装置を血液透析に用いたが、本発明の留置針装置の用途はこれに限定されず、輸液や輸血等の留置針装置が使用される任意の用途に利用することができる。
本発明の利用分野は特に制限はなく、輸液、輸血、体外血液循環などの処置を行う際の留置針装置として広範囲に利用することができる。中でも、血液透析用の留置針装置として好ましく利用することができる。
100 留置針装置
101 外ユニット
102 内ユニット
20 シールド
21 シールド筒
24 シールドの内腔
25 外ハブ
30 外針
40 内ハブ
49 Oリング
50 内針
60 チューブ

Claims (11)

  1. 内腔を有するシールド、及び、前記シールドの前端に固定された軟質の外針を含む外ユニットと、
    前記シールドの前記内腔内に配置された内ハブ、前記内ハブの前端に固定された硬質の内針、及び、前記内ハブの後端に接続されたチューブを含む内ユニットとを備え、
    前記内針が前記外針を貫通して前記外針の先端から突出する初期位置から、前記内針が前記シールドの前記内腔内に収納される後退位置へ、前記内ユニットが前記外ユニットに対して変位する留置針装置であって、
    前記内ユニットを前記初期位置に配置して穿刺したときに前記内針が受ける反力によって前記内ユニットが前記後退位置に向かって移動しないように、前記初期位置にある前記内ユニットは前記外ユニットに固着されていることを特徴とする留置針装置。
  2. 前記内ユニットが前記初期位置にあるとき、前記内針が前記外針に固着されている請求項1に記載の留置針装置。
  3. 前記内ユニットが前記初期位置にあるとき、前記内ハブが前記シールドに固着されている請求項1又は2に記載の留置針装置。
  4. 前記シールドは、前記外針を保持する外ハブと、前記外ハブが一端に固定された筒状のシールド筒とを備え、
    前記内ユニットが前記初期位置にあるとき、前記内ハブが前記外ハブに固着されている請求項3に記載の留置針装置。
  5. 前記シールドは、前記外針を保持する外ハブと、前記外ハブが一端に固定された筒状のシールド筒とを備え、
    前記内ユニットが前記初期位置にあるとき、前記内ハブが前記シールド筒に固着されている請求項3又は4に記載の留置針装置。
  6. 前記内ユニットが前記初期位置にあるとき、前記内ハブに装着されたOリングが前記シールドに固着されている請求項1〜5のいずれかに記載の留置針装置。
  7. 前記シールドは、前記外針を保持する外ハブと、前記外ハブが一端に固定された筒状のシールド筒とを備え、
    前記内ユニットが前記初期位置にあるとき、前記Oリングが前記シールド筒に固着されている請求項6に記載の留置針装置。
  8. 前記シールドは、前記外針を保持する外ハブと、前記外ハブが一端に固定された筒状のシールド筒とを備え、
    前記内ユニットが前記初期位置にあるとき、前記Oリングが前記外ハブに固着されている請求項6に記載の留置針装置。
  9. 前記内ユニットが前記初期位置にあるとき、前記内針が前記シールドに固着されている請求項1〜8のいずれかに記載の留置針装置。
  10. 前記シールドは、前記外針を保持する外ハブと、前記外ハブが一端に固定された筒状のシールド筒とを備え、
    前記内ユニットが前記初期位置にあるとき、前記内針が前記外ハブに固着されている請求項9に記載の留置針装置。
  11. 前記固着は、前記内ユニットと前記外ユニットとの間の摩擦力に起因する請求項1〜10のいずれかに記載の留置針装置。
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