JPWO2013179898A1 - 太陽電池モジュールとその製造方法および太陽電池モジュール製造管理装置 - Google Patents

太陽電池モジュールとその製造方法および太陽電池モジュール製造管理装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2013179898A1
JPWO2013179898A1 JP2014518378A JP2014518378A JPWO2013179898A1 JP WO2013179898 A1 JPWO2013179898 A1 JP WO2013179898A1 JP 2014518378 A JP2014518378 A JP 2014518378A JP 2014518378 A JP2014518378 A JP 2014518378A JP WO2013179898 A1 JPWO2013179898 A1 JP WO2013179898A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode layer
solar cell
cell module
removal
photoelectric conversion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014518378A
Other languages
English (en)
Inventor
知弘 池田
知弘 池田
細野 彰彦
彰彦 細野
本並 薫
薫 本並
伸吾 友久
伸吾 友久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2014518378A priority Critical patent/JPWO2013179898A1/ja
Publication of JPWO2013179898A1 publication Critical patent/JPWO2013179898A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/04Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof adapted as photovoltaic [PV] conversion devices
    • H01L31/042PV modules or arrays of single PV cells
    • H01L31/0445PV modules or arrays of single PV cells including thin film solar cells, e.g. single thin film a-Si, CIS or CdTe solar cells
    • H01L31/046PV modules composed of a plurality of thin film solar cells deposited on the same substrate
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/02Details
    • H01L31/0236Special surface textures
    • H01L31/02366Special surface textures of the substrate or of a layer on the substrate, e.g. textured ITO/glass substrate or superstrate, textured polymer layer on glass substrate
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/04Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof adapted as photovoltaic [PV] conversion devices
    • H01L31/042PV modules or arrays of single PV cells
    • H01L31/0445PV modules or arrays of single PV cells including thin film solar cells, e.g. single thin film a-Si, CIS or CdTe solar cells
    • H01L31/046PV modules composed of a plurality of thin film solar cells deposited on the same substrate
    • H01L31/0465PV modules composed of a plurality of thin film solar cells deposited on the same substrate comprising particular structures for the electrical interconnection of adjacent PV cells in the module
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02SGENERATION OF ELECTRIC POWER BY CONVERSION OF INFRARED RADIATION, VISIBLE LIGHT OR ULTRAVIOLET LIGHT, e.g. USING PHOTOVOLTAIC [PV] MODULES
    • H02S50/00Monitoring or testing of PV systems, e.g. load balancing or fault identification
    • H02S50/10Testing of PV devices, e.g. of PV modules or single PV cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

第1電極層(111)、光電変換セル(120)および第2電極層(130)を有する積層膜が第1分離溝(146)によって分離されたサブセル(140−1〜140−3)が、第1方向に交差する第2方向に直列に接続される太陽電池モジュールで、2以上のサブセル(140−1〜140−3)にわたって第2方向に延在する複数本の第2分離溝(145)を形成することによって、サブセル(140−1〜140−3)内に形成される複数のミニセル(170)からなるミニセル群を備え、第1分離溝(146)は、第1方向に隣接するサブセル(140−1〜140−3)間を電気的に直列に接続するものであり、第2分離溝(145)は、第2分離溝(145)を挟んで隣接する領域の積層膜間を電気的に絶縁するものである。

Description

この発明は、太陽電池モジュールとその製造方法および太陽電池モジュール製造管理装置に関するものである。
太陽光発電は、化石燃料による火力発電の代替エネルギとして期待されており、太陽光発電システムの生産量は年々増加している。しかし、シリコン基板を原材料に用いるバルク型太陽電池ではシリコンウエハが不足するという事態が発生し、シリコン基板の価格高騰による製造コストの増大が懸念されている。そこで、ガラス基板上にシリコン膜を形成する薄膜シリコン系太陽電池が注目されている。通常、このような薄膜シリコン系太陽電池やCIS系などのカルコパイライト系薄膜化合物太陽電池などでは、光電変換の要となるシリコン膜や半導体膜、およびキャリア取り出しに用いる透明導電膜や金属電極膜、さらに反射防止コーティング等に用いられる各種の機能性膜は、化学気相蒸着(Chemical Vapor Deposition;以下、CVDという)法や物理気相蒸着(Physical Vapor Deposition;以下、PVDという)法などの半導体プロセスを用いて作製することが多い。したがってプロセス条件が適切に設定されないと、太陽電池としての効率、基板面内の均一性など製品の特性に著しい悪影響を及ぼすため、なにがしかのプロセス管理手法が必要とされている。
たとえば太陽電池ではないが、同様に半導体プロセスを用いて成膜、エッチングを行うLSI(Large Scale Integrated circuit)などの半導体装置の製造において、プロセスばらつきによる製品特性のばらつきを補正する技術が知られている(たとえば、特許文献1参照)。ここでは、テストエレメントグループ(Test Element Group;以下、TEGという)と呼ばれるテスト回路群をインラインで測定し、その結果を基にフィードバック/フィードフォワード制御などの手法を用いて当該プロセスや次プロセスへの条件補正を行っている。
特開2001−332723号公報
しかしながら、従来の太陽電池の製造においては、TEGなどのテスト回路群を用いたプロセス管理は提案されておらず、全プロセス終了後のソーラーシミュレータによる最終検査結果によってプロセス管理を行うのが一般的であった。その理由の1つが、太陽電池の光電変換特性は発電可能面積に比例するというものである。つまり、受光面積にほぼ比例して発電量が増減するため、通常、発電に寄与しない無効領域となるTEGが製品に組み込まれることはなかった。また、このように従来の太陽電池にはTEGが組み込まれていないので、プロセス管理基準もソーラーシミュレータの電気特性評価結果(変換効率、短絡電流、開放電圧、曲率因子など)に基づいており、プロセス条件へのフィードバックという点で情報が不足していた。
この発明は、上記に鑑みてなされたもので、TEGなどのテスト回路群を有する太陽電池モジュールを用いてプロセス管理を行う太陽電池モジュールの製造方法および太陽電池モジュール製造管理装置を得ることを目的とする。また、通常の太陽電池に比して発電に寄与しない無効領域を増大させないようにしたテスト回路群を有する太陽電池モジュールを得ることも目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかる太陽電池モジュールは、第1電極層、光電変換セルおよび第2電極層を有する積層膜が第1方向に延在する第1分離溝によって分離されたサブセルが、前記第1方向に交差する第2方向に直列に接続されるように基板上に配置された太陽電池モジュールであって、前記第2方向に隣接する2以上の前記サブセルにわたって前記第2方向に延在する複数本の第2分離溝を形成することによって、前記サブセル内に形成される複数のミニセルからなるミニセル群を備え、前記第1分離溝は、前記第1方向に隣接する前記サブセル間を電気的に直列に接続するものであって、前記第2方向に隣接する前記サブセル間で分離するように前記第1電極層の一部を除去する第1除去部と、前記第1電極層と隣接する前記サブセルの前記第2電極層とを電気的に接続するように前記光電変換セルの一部を除去する第2除去部と、隣接する前記サブセル間を電気的に絶縁するように前記第2電極層と前記光電変換セルの一部を除去する第3除去部と、によって構成され、前記第2分離溝は、該第2分離溝を挟んで隣接する領域の前記積層膜間を電気的に絶縁するものであって、前記第1電極層の一部を除去する第4除去部と、前記光電変換セルの一部を除去する第5除去部と、前記第2電極層と前記光電変換セルの一部を除去する第6除去部と、前記第2電極層と前記光電変換セルと前記第1電極層の一部を除去する第7除去部と、の少なくとも1つ以上によって構成されることを特徴とする。
この発明によれば、薄膜太陽電池モジュール内にミニセル群を設けたので、従来のソーラーシミュレータでの一括測定によるプロセス管理では不可能な、各プロセスで独立した条件補正を行うためのデータを取得することができるという効果を有する。また、複数プロセス間にまたがる補正量決定が行いやすくなり、太陽電池の製造プロセス管理をより容易にすることができるという効果も有する。
図1は、薄膜太陽電池の構成を模式的に示す断面図である。 図2は、暗状態での集積化された薄膜太陽電池モジュールの構成の一例を示す図である。 図3は、薄膜太陽電池モジュールの製造プロセスで行われる膜除去プロセスによって除去される膜の種類を示す図である。 図4は、実施の形態によるサブセルのダイオード特性の計測手法の一例を模式的に示す図である。 図5は、ガードピンを用いてサブセルのダイオード特性を計測している状態の等価回路図である。 図6は、ガードピンを用いたサブセルのダイオード特性の計測手法の他の例を模式的に示す図である。 図7は、薄膜太陽電池モジュールにおけるTEGパターンの一例を模式的に示す平面図である。 図8は、薄膜太陽電池モジュール内のサブセルの構造を模式的に示す図である。 図9は、ミニセルのパターニングの一例を示す図である。 図10は、図9に示される薄膜太陽電池モジュールにおける等価回路図である。 図11は、TEGパターンの一例を模式的に示す図である。 図12は、TEGパターンの一例を模式的に示す図である。 図13は、TEGパターンの一例を模式的に示す図である。 図14は、TEGパターンの一例を模式的に示す図である。 図15は、TEGパターンの一例を模式的に示す図である。 図16は、TEGパターンの一例を模式的に示す図である。 図17は、TEGパターンの一例を模式的に示す図である。 図18は、TEGのレイアウトの一例を模式的に示す図である。 図19は、TEGのレイアウトの一例を模式的に示す図である。 図20は、TEGのレイアウトの一例を模式的に示す断面図である。 図21は、この実施の形態による太陽電池モジュール製造管理装置の構成の一例を模式的に示すブロック図である。 図22は、この実施の形態による太陽電池モジュールの製造方法の手順の一例を示すフローチャートである。 図23は、この実施の形態による太陽電池モジュールの製造方法の手順の一例を示すフローチャートである。 図24−1は、この実施の形態による太陽電池モジュールの製造方法の手順の一例を模式的に示す図である(その1)。 図24−2は、この実施の形態による太陽電池モジュールの製造方法の手順の一例を模式的に示す図である(その2)。 図24−3は、この実施の形態による太陽電池モジュールの製造方法の手順の一例を模式的に示す図である(その3)。 図24−4は、この実施の形態による太陽電池モジュールの製造方法の手順の一例を模式的に示す図である(その4)。 図24−5は、この実施の形態による太陽電池モジュールの製造方法の手順の一例を模式的に示す図である(その5)。 図24−6は、この実施の形態による太陽電池モジュールの製造方法の手順の一例を模式的に示す図である(その6)。 図25は、TEGの測定結果からCVDプロセスの条件を補正する前後の特性パラメータの状態の一例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、この発明の実施の形態にかかる太陽電池モジュールとその製造方法および太陽電池モジュール製造管理装置を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、以下の実施の形態で用いられる太陽電池の断面図は模式的なものであり、層の厚みと幅との関係や各層の厚みの比率などは現実のものとは異なる場合がある。
図1は、薄膜太陽電池の構成を模式的に示す断面図である。薄膜太陽電池は、ガラス基板101上に、表面電極層111と、p型半導体膜121、発電層であるi型半導体膜122およびn型半導体膜123が積層された光電変換セル120と、裏面透明導電膜131および裏面電極膜132が積層された裏面電極層130と、が順に積層された構造を有する。表面電極層111は、たとえば上面(ガラス基板101に接触する面とは反対側の面)に凹凸形状を有する透明導電膜によって構成される。光電変換セル120は、アモルファスシリコン膜や微結晶シリコン膜、CIS系などのカルコパイライト系薄膜などの光電変換を行うことができる半導体膜によって構成される。なお、この実施の形態において、薄膜太陽電池の太陽光が入射する側(ガラス基板101が配置される側)を表面(受光面)といい、それに対向する側を裏面という。
図1に示されるように、薄膜太陽電池は大面積のガラス基板101上に透明導電膜や半導体膜などの各種機能性膜を堆積させることによって作製される。このため結晶シリコン系太陽電池モジュールのようにセルを直列および/または並列で接続してモジュールの出力電圧や出力電流の調整を行うことが難しい。そこで、薄膜太陽電池モジュールでは、基板上に透明導電膜や半導体膜などを形成する際に加工を行って、セルが直列に接続されるようにする。
図2は、暗状態での集積化された薄膜太陽電池モジュールの構成の一例を示す図であり、(a)は集積化された薄膜太陽電池モジュールの裏面側から見た平面図であり、(b)は(a)のA−A断面図であり、(c)は等価回路を示す図である。なお、図2において、基板面内に互いに垂直なX軸とY軸を取り、基板面に垂直な方向をZ軸としている。
集積化された薄膜太陽電池モジュール100は、ガラス基板101上にX方向に延在する矩形状の複数のサブセル140が、Y方向に所定の間隔で配置された構造を有する。具体的には、X方向に延在し、Y方向に所定の間隔で配置される矩形状の表面電極層111が形成されたガラス基板101上に、表面電極層111と略同じ大きさの光電変換セル120と裏面電極層130からなる積層体が、Y方向に隣接する2つの表面電極層111をまたがるようにY方向に所定の間隔で配置された構造を有する。そして、光電変換セル120内で表面電極層111と裏面電極層130とが接続される。ここで、表面電極層111をY方向に分離する溝を第1スクライブライン141といい、表面電極層111と裏面電極層130とを接続する光電変換セル120内に設けられる溝を第2スクライブライン142といい、積層体をY方向に分離する溝を第3スクライブライン143という。Y方向に第1スクライブライン141、第2スクライブライン142、第3スクライブライン143の順に形成することで、隣接する領域の表面電極層111、光電変換セル120、裏面電極層130同士が電気的に絶縁され、かつ裏面電極層130と表面電極層111とが電気的に導通される。これにより隣接領域のサブセル同士が直列に接続される。以降、この第1〜第3スクライブライン141〜143の組によって作製された領域を第1分離溝146という。そして、たとえば2つの隣接する第1分離溝146間で区画される領域にサブセル140が形成される。サブセル140の表面電極層111は、隣接する一方のサブセル140の裏面電極層130と接続され、裏面電極層130は、隣接する他方のサブセル140の表面電極層111と接続され、ガラス基板101上で複数のサブセル140が直列に接続される構造となる。
このように、通常、薄膜太陽電池モジュール100はその製造プロセスにおいて、第1〜第3スクライブライン141〜143に対応する3回の膜除去処理を行って、ガラス基板101面内でサブセル140の分離/接続を行い、モジュールの電圧、電流調整を行う。また、薄膜太陽電池モジュール100におけるこのようなプロセスを集積化と呼ぶ。3回の膜除去プロセス、すなわち第1スクライブライン141、第2スクライブライン142および第3スクライブライン143を形成するプロセスを、以下ではそれぞれP1,P2,P3スクライブプロセスと呼ぶことにする。
図3は、薄膜太陽電池モジュールの製造プロセスで行われる膜除去プロセスによって除去される膜の種類を示す図であり、(a)は薄膜太陽電池モジュールの断面構造を模式的に示す図であり、(b)は各スクライブプロセスで除去される膜を示す図である。P1スクライブプロセスでは、表面電極層111が除去され、除去された溝部分が第1スクライブライン141となる。P2スクライブプロセスでは、半導体膜(光電変換セル120)またはこれに裏面透明導電膜131を加えたものが除去され、除去された溝部分が第2スクライブライン142となる。P2スクライブプロセスで除去する膜として裏面透明導電膜131を含むかどうかは構造によるが、一般的には含む場合が多い。P3スクライブプロセスでは、半導体膜(光電変換セル120)と裏面透明導電膜131と裏面電極膜132が除去され、除去された溝部分が第3スクライブライン143となる。なお、このほかにも、ガラス基板101上の膜すべて(表面電極層111、半導体膜(光電変換セル120)、裏面透明導電膜131、裏面電極膜132)を除去し、絶縁を取るために用いられるP4スクライブプロセスと呼ばれるプロセスもあり、これによって第4スクライブライン144が形成される。ただし、一般的に外周部においてフレームと絶縁するために用いられることが多く、集積化の際のプロセスには用いないことが多い。
集積化された薄膜太陽電池モジュール100は、通常、細長いサブセル140を直列に複数、たとえば100本ほど接続して構成される。その際の等価回路は図2(c)の通りであり、表面電極層111の抵抗(Rs_TCO_F)154、裏面電極膜132の抵抗(Rs_BK)151、裏面電極膜132/表面電極層111同士の接触抵抗(Rs_CON)155、シャントダイオード(D)153、シャント抵抗(Rsh_D)152の直並列回路として表現される。
この実施の形態では、薄膜太陽電池モジュール100に発電領域としても動作するミニセル群であるテスト回路群(以下、TEGという)パターンを設けるものであるが、ここで、TEGのパターンレイアウトとプロービング手法について説明する。TEGは、図2(c)に示される等価回路の各要素の電気特性を取得することを目的として設けられるものである。
まず、1つのサブセル140のダイオード特性を計測する手法について説明する。図4は、実施の形態によるサブセルのダイオード特性の計測手法の一例を模式的に示す図である。サブセル140は、図2(c)のような等価回路によって表現されるため、図4(a)に示されるように、Y軸方向に隣接するサブセル140の裏面電極層130上にプローブピン201a,201bを下ろし、IVメータなどの測定装置200で測定することでダイオード特性の測定が可能である。なお、その際もう1つ先のダイオードが電気的に浮いてしまい測定に悪影響を及ぼす可能性があるため、図4(b)のようにガードピン203a,203bとガードピン203a,203bに電圧を印加するガードピンドライバ202を用意し、必要に応じてガードピン203a,203bをプローブピン201a,201bを下ろしたサブセル140に隣接する2つのサブセル140aの裏面電極層130上に下ろすことが望ましい。このときガードピン203aはプローブピン201aと同じ電圧となるように、またガードピン203bはプローブピン201bと同じ電圧となるように、ガードピン203a,203bにはそれぞれガードピンドライバ202から電圧が印加される。
図5は、ガードピンを用いてサブセルのダイオード特性を計測している状態の等価回路図である。図5に示されるように、ガードピン203aの電圧をプローブピン201aの電圧と等しくし、ガードピン203bの電圧をプローブピン201bの電圧と等しくすることで隣接するサブセル140に電流が流れないようにすることができるため、ダイオードの電流−電圧特性をサブセル140単位で正確に測定することが可能である。プロービング、ガーディングには2端子、4端子いずれの手法を用いてもよい。
図6は、ガードピンを用いたサブセルのダイオード特性の計測手法の他の例を模式的に示す図である。図4の例では、全てのプローブピン201a,201bとガードピン203a,203bはサブセル140の裏面電極層130に下ろして測定を行っているが、図6に示されるように、プローブピン201aとガードピン203b(またはプローブピン201bとガードピン203a)を薄膜太陽電池モジュール100に設けられた第3スクライブライン143の底部に露出した表面電極層111に直接接触させるようにしてもよい。すなわち、プローブピン201aを測定対象となるサブセル140の第3スクライブライン143の底部に露出した表面電極層111に下ろし、プローブピン201bを測定対象となるサブセル140の裏面電極層130上に下ろし、ガードピン203aを隣接するサブセル140−1の裏面電極層130上に下ろし、ガードピン203bを隣接するサブセル140−2の第3スクライブライン143の底部に露出した表面電極層111上に下ろしてもよい。図4(b)と図6のどちらを用いるかは測定対象に応じて決定することができる。
つぎに、TEGをサブセル140から分離して個別評価するためのパターニングについて説明する。図7は、薄膜太陽電池モジュールにおけるTEGパターンの一例を模式的に示す平面図であり、(a)は全体平面図であり、(b)は(a)のTEGパターン形成位置付近の拡大平面図である。この実施の形態では、図7に示されるように、サブセル140内の一部分をTEGパターンの形成領域であるミニセル170として分離してパターニングを行うようにしている。なお、図7に示されるミニセル170のパターニングは一例であり、その他の種々のTEGパターンについては後述するようにミニセル170作製のパターニングを応用することで作製することができる。
図8は、薄膜太陽電池モジュール内のサブセルの構造を模式的に示す図であり、(a)はサブセルの上面と側面とを展開した図であり、(b)はサブセル1つを取り出したときの上から見た分布等価回路図である。サブセル140を分布定数回路として見た場合には、図8(b)に示されるように、微小領域のシャントダイオード153とシャント抵抗152が表面電極層111と裏面電極層130を介して並列に接続しているものとして表現することができる。このことを利用して、図7のようにサブセル140が直列に連なっている方向(Y方向)と平行にパターンカット/プロービングすることで、特定領域内で平均化されたダイオード特性を測定することができる。
図9は、ミニセルのパターニングの一例を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は(a)のB−B断面図であり、(c)は(a)のC−C断面図である。また、図10は、図9に示される薄膜太陽電池モジュールにおける等価回路図である。
図9に示されるように、X方向に延在する矩形状のサブセル140−1〜140−3が、第1分離溝146によってY方向に分離されているが、ミニセル170a,170bを形成する場合には、3つ以上のサブセル140−1〜140−3が直列に配列されている必要がある。そのうちのY方向に隣接する2つのサブセル140−1,140−2に連続して第2分離溝145が形成されることによって、ミニセル170a,170bがそれぞれサブセル140−1,140−2から分離される。ミニセル170a,170bを分離する第2分離溝145は、サブセル140−1〜140−3同士を分離するX方向に延在する第1分離溝146、つまり第1〜第3スクライブライン141〜143の組に対して交差している。一般的には、図9に示されるように、サブセル140−1〜140−3はほぼ一定間隔の平行なX方向に延在する第1分離溝146で分離されており、これらの溝に対して垂直なY方向に延在する第2分離溝145を設けてミニセル170a,170bが形成される。この第2分離溝145は、たとえば裏面電極層130、光電変換セル120および表面電極層111を除去する第4スクライブラインによって構成することができる。また、第2分離溝145は、それぞれY方向に延在する第1スクライブライン145a、第3スクライブライン145bおよび第1スクライブライン145aを組み合わせた第1/第3/第1スクライブラインによっても構成することができる。
上記した図9は、第2分離溝145を第1/第3/第1スクライブラインで構成した場合を示している。Y方向に隣接する2つのサブセル140−1,140−2を横切るように一対の第1スクライブライン145aをミニセル形成領域のX軸方向両端部の表面電極層111に形成する。この一対の第1スクライブライン145aは、サブセル140の第1スクライブライン141の形成工程と同じ工程で形成される。そして、一対の第1スクライブライン145aに挟まれた領域に、Y方向に隣接する2つのサブセル140−1,140−2を横切るように1本の第3スクライブライン145bを光電変換セル120と裏面電極層130の積層体に形成する。この1本の第3スクライブライン145bは、サブセル140の第3スクライブライン143の形成工程と同じ工程で形成される。これによって、第1/第3/第1スクライブラインからなる第2分離溝145が形成される。
第1/第3/第1スクライブラインで構成した場合には、隣接するサブセル140に第1スクライブライン141上の半導体層(特にp層)を介してリーク電流が流れるが、第4スクライブラインに比べて膜ダメージが少なくなるという利点がある。このようなリーク電流は集積化の際にサブセル140同士が直列接続する際にもそもそも流れているものであり、セル特性に顕著な悪影響を及ぼすほど大きくはないが、測定対象に応じて第4スクライブラインと使い分けることが望ましい。
また、図9や図10に示されるように、ミニセル170を分離する第2分離溝145は、さらに隣接するサブセル140には形成されておらず、ミニセル170の電極がこのサブセル140に直列に接続されるため、ミニセル170とミニセル170を除くサブセル140部分とが並列接続された形となる。その結果、発電時においては、ミニセル170で発電した電力も有効に利用することができる。このように、この実施の形態によるミニセル170によって形成されるTEGパターンは、薄膜太陽電池モジュール100の特性評価に使用することができるとともに、その後には発電層としても使用することが可能である。
なお、パターン形成のためにサブセル140内に描き込むスクライブライン自体は最終的に無効領域となるため、その面積は最小限度に抑えることが望ましい。サブセル140同士が直列接続であるため、電流マッチングの観点から1つのサブセル140の面積に対してスクライブライン自体が占める面積の比率は少なくとも5%以下にすることが望ましい。
つぎに、薄膜太陽電池モジュール100に設けられるTEGパターンと、そのTEGパターンの薄膜太陽電池モジュール100内での配列であるTEGレイアウトと、薄膜太陽電池モジュール100に設けられるTEGパターンを用いたTEG検査手法と、を順に説明する。なお、第1〜第3スクライブライン141〜143のパターニングプロセスとしては、レーザスクライブ、ブラスト、メカニカルスクライブ、フォトリソグラフィ、インクジェット/スクリーン印刷などによるマスクリソグラフィなど種々の方法があるが、以下では、レーザスクライブプロセスを用いる場合を例に挙げて説明を行う。
<TEGパターン>
1.異サイズセル
図11は、TEGパターンの一例を模式的に示す図である。この図11に示されるように、サイズ(面積)の異なる複数個(ここでは4個)のミニセル170a〜170dによって1つのTEGパターンが形成されている。このパターンはスクライブダメージとバルクのpn接合特性の取得を目的とする。レーザスクライブ自体はアブレーションによって膜を除去するといういわば荒っぽい手法であり、除去領域周辺でのバリの生成や、局所的な加熱による膜ダメージ、膜除去後のpn接合端面の露出によるリークパス形成などによって、スクライブライン近辺はセルバルクに比べリーキーな特性になる。
そこで、このパターンに流れる電流について、セルバルクのpn接合による電流成分Isはセル面積に比例し、スクライブライン周辺のリーキーな電流成分ILはスクライブライン長に比例すると仮定する。その上で、サイズ(面積/周長比)の異なるミニセル170をn個(nは2以上の自然数)作製し、ミニセル170の面積Siとスクライブライン長Liの組み合わせに対する測定値である電流値Iiを測定する(i=1〜n)。そして、上記仮定にしたがって、次式(1−1)〜(1−n)の連立方程式を作成し、この連立方程式の誤差を最小にするような測定値から2次的に導かれる特性値であるIsとILを求める。
I1=S1・Is+L1・IL ・・・(1−1)
I2=S2・Is+L2・IL ・・・(1−2)
……
In=Sn・Is+Ln・IL ・・・(1−n)
これによって、測定結果(測定値)を、スクライブダメージとバルクpn接合特性とに切り分けることができる。そして、求めたIs,ILのそれぞれについてダイオード特性評価を行い、標準的な特性値を有しているか否かを判定し、測定結果(測定値)がどちらの特性により強い影響を受けているのかを判定し、その影響の度合いなどの定量化を行う。より具体的には、測定結果(測定値)が標準的な値からずれているのは、スクライブプロセスが原因なのか、pn接合特性、すなわち光電変換セル120の成膜(CVD)プロセスが原因なのか、を切り分けることができる。
2.中子(第3スクライブライン)
図12は、TEGパターンの一例を模式的に示す図である。このパターンはスクライブダメージを取得することを目的とする。この図12に示されるように、面積の等しいミニセル170a,170bをn個用意し、それぞれのミニセル170a,170bに、n1〜nn本の第3スクライブライン171をミニセル170a,170b内に意図的に施す。形成される第3スクライブライン171の方向は特に限定されない。この例では、第3スクライブライン171は、たとえばY方向に延在し、サブセル140を区画するX方向に延在する第1分離溝146には接続されないように形成される。
前述の通りスクライブプロセスによってミニセル170a,170b内に施した第3スクライブライン171近辺はリーキーな特性になる。そこで、セルバルクの電流成分をIDとし、ダメージによるリーク電流成分をIleakとすると、このパターンに流れる電流は次式(2−1)〜(2−n)のように求められる。そして、(2−1)〜(2−n)式の連立方程式の誤差を最小にするようなIDとIleakを求める。
I1=ID−n1・Ileak ・・・(2−1)
I2=ID−n2・Ileak ・・・(2−2)
……
In=ID−nn・Ileak ・・・(2−n)
これによって、測定結果(測定値)を、スクライブダメージとバルクpn接合特性とに切り分けることができる。そして、求めたID,Ileakのそれぞれについてダイオード特性評価を行い、標準的な特性値を有しているか否かを判定し、測定結果(測定値)がどちらの特性により強い影響を受けているのかを判定し、その影響の度合いなどの定量化を行う。なお、図の例では、直線状のパターンを形成しているが、直線状、長方形状、または円状のパターンを直線上に並べてパターンを形成してもよい。
3.斜行ライン
図13は、TEGパターンの一例を模式的に示す図である。このパターンは表面電極層抵抗Rs_TCO_Fと第2スクライブライン142での接触抵抗Rs_CONを取得することを目的とする。X方向に対して垂直でない角度で交わる第2分離溝145(第1/第3/第1スクライブライン)をサブセル140内に挿入し、平行四辺形形状のミニセル170a〜170cをn個作製する。n個のミニセル170a〜170c間での斜辺方向の長さをLI1〜LInとする。ここで、ミニセル170a〜170cは分布定数回路とみなせるため、補正係数αを用いて次式(3−1)〜(3−n)の連立方程式の誤差を最小にするようなRs_TCO_FとRs_CONを求める。
Rs1=Rs_CON+α・LI1・Rs_TCO_F ・・・(3−1)
Rs2=Rs_CON+α・LI2・Rs_TCO_F ・・・(3−2)
……
Rsn=Rs_CON+α・LIn・Rs_TCO_F ・・・(3−n)
これによって、測定結果(測定値)を、表面電極層抵抗と接触抵抗とに切り分けることができる。そして、求めたRs_TCO_F,Rs_CONのそれぞれについて特性評価を行い、標準的な特性値を有しているか否かを判定し、測定結果(測定値)がどちらの特性により強い影響を受けているのかを判定し、その影響の度合いなどの定量化を行う。
4.ミアンダライン
図14は、TEGパターンの一例を模式的に示す図である。このパターンは表面電極層抵抗Rs_TCO_Fと第2スクライブライン142での接触抵抗Rs_CONを取得することを目的とする。第2分離溝145(第1/第3/第1スクライブライン)をミニセル170a,170b内に挿入し、ミアンダ形状(つづら折り形状)のミニセル170a,170bをn個作製する。n個のミニセル170a,170b間での折り返し数をn1〜nnとする。ここで、ミニセル170a,170bは分布定数回路とみなせるため、補正係数αを用いて次式(4−1)〜(4−n)の連立方程式の誤差を最小にするようRs_TCO_FとRs_CONを求める。
Rs1=Rs_CON+α・n1・Rs_TCO_F ・・・(4−1)
Rs2=Rs_CON+α・n2・Rs_TCO_F ・・・(4−2)
……
Rsn=Rs_CON+α・nn・Rs_TCO_F ・・・(4−n)
これによって、測定結果(測定値)を、表面電極層抵抗と接触抵抗とに切り分けることができる。そして、求めたRs_TCO_F,Rs_CONのそれぞれについて特性評価を行い、標準的な特性値を有しているか否かを判定し、測定結果(測定値)がどちらの特性により強い影響を受けているのかを判定し、その影響の度合いなどの定量化を行う。
5.中子(第2スクライブライン)
図15は、TEGパターンの一例を模式的に示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は(a)のD−D断面図である。このパターンは表面電極層111/裏面電極層130の接触抵抗Rs_CONを取得することを目的とする。ここでは、面積の等しいミニセル170a,170bをn個用意し、各ミニセル170a,170b内にn1〜nn本の第2スクライブライン172を意図的に施す。上記2の中子(第3スクライブライン171)ではスクライブ方向は特に問わなかったが、このTEGパターンで施す第2スクライブライン172は、サブセル140を直列に連ねる方向(Y方向)に対して垂直、言い換えれば細長いサブセル140の長辺方向(X方向)に平行とする。ミニセル170a,170b内に形成される第2スクライブライン172の本数に応じてシリーズ抵抗が減少するため、次式(5−1)〜(5−n)の連立方程式の誤差を最小にするようなRsとRs_CONを求める。
Rs1=Rs+Rs_CON/n1 ・・・(5−1)
Rs2=Rs+Rs_CON/n2 ・・・(5−2)
……
Rsn=Rs+Rs_CON/nn ・・・(5−n)
これによって、測定結果(測定値)を、シリーズ抵抗と接触抵抗とに切り分けることができる。そして、求めたRs,Rs_CONのそれぞれについて特性評価を行い、標準的な特性値を有しているか否かを判定し、測定結果(測定値)がどちらの特性により強い影響を受けているのかを判定し、その影響の度合いなどの定量化を行う。
6.表面TCO/a−Siコンタクト(TLM)
図16は、TEGパターンの一例を模式的に示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は(a)のF−F断面図であり、(c)は他の例を示す平面図である。このパターンは表面電極層111の抵抗Rs_TCO_Fと表面電極層111と光電変換セル120とのコンタクト抵抗Rs_CON_TCO−Cellとに切り分けることを目的とする。このパターンでは、隣接する3つのサブセル140−1〜140−3にわたって第2分離溝145A,145Bを形成する。
ミニセル170f〜170iを分離する第1分離溝146A,146Bと第2分離溝145A,145Bは、場所によって深さが異なる。第1分離溝146Aは、第3スクライブライン146aによって構成されるが、第1分離溝146Bは、第3スクライブライン146aと第4スクライブライン146bとによって構成される。また、第2分離溝145Aは、第4スクライブライン145cによって構成され、第2分離溝145Bは、第3スクライブライン145bと第4スクライブライン145cによって構成される。
図16の例では、3本の第2分離溝145Aのそれぞれの間に第2分離溝145Bが配置される構成となっている。このように第2分離溝145Bを挟んで左側と右側で隣接する2つのミニセルを1セットとして、右側の領域の幅は変えずに、左側の領域の幅のみが異なるようにnセット(nは2以上の自然数)作製する。ここでは、第2分離溝145Bを挟んだミニセル170f、170gが1セットとなり、第2分離溝145Bを挟んだミニセル170h,170iが1セットとなる。それぞれのセットで、右側に配置されるミニセル170g,170iのX方向の寸法は等しく、左側に配置されるミニセル170f,170hのX方向の寸法は異なっている。
測定時は図中の第2分離溝145B(第3スクライブライン145b)によって分離されたミニセルの右側の領域を用い、シリーズ抵抗Rs1〜Rsnを測定する。このとき、左側の領域のX方向の幅をL1〜Lnとすると、Lに比例してRs_TCO_Fが増大するため、次式(6−1)〜(6−n)の連立方程式の誤差を最小にするようなRs_TCO_FとRS_CON_TCO−Cellを求める。
Rs1=Rs_TCO_F・L1+RS_CON_TCO−Cell ・・・(6−1)
Rs2=Rs_TCO_F・L2+RS_CON_TCO−Cell ・・・(6−2)
……
Rsn=Rs_TCO_F・Ln+RS_CON_TCO−Cell ・・・(6−n)
これによって、測定結果(測定値)を、表面電極層抵抗と接触抵抗とに切り分けることができる。そして、求めたRs_TCO_F,Rs_CON_TCO−Cellのそれぞれについて特性評価を行い、標準的な特性値を有しているか否かを判定し、測定結果(測定値)がどちらの特性により強い影響を受けているのかを判定し、その影響の度合いなどの定量化を行う。
あるいは図16(c)のように、1セットを構成するうちの左側のミニセル170hの光電変換セル120に複数の第3スクライブラインによって孔147をあけ、この孔147から測定用の端子を直接、表面電極層111に落としてもよい。
7.温特パターン
図17は、TEGパターンの一例を模式的に示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は測定中のミニセル内での電位分布の様子を模式的に示す図であり、(c)はミニセルの測定の様子を模式的に示す平面図である。このパターンは光電変換セル120の温度特性を取得することを目的とする。このパターンでは、3つの隣接するサブセル140−1〜140−3にわたって2本の第2分離溝145Aを形成し、サブセル140−1,140−3の2本の第2分離溝145Aで区切られた領域の中央に、1本の第2分離溝145Cを形成する。これらの第2分離溝145A,145Cは、第4スクライブライン145cによって構成される。
また、サブセル140−1〜140−3を分離する第1分離溝146A,146Bは、場所によって深さが異なる。第1分離溝146Aは、第3スクライブライン146aによって構成されるが、第1分離溝146Bは、第3スクライブライン146aと第4スクライブライン146bとによって構成される。
図17(b)に示されるように、測定時は図中のミニセル170jを用い、表面電極層111、裏面電極層130に昇温用バイアス電流を流すことによるジュール熱で昇温を行う。図17(c)のように、ミニセル170j右端、左端に裏面バイアス電流用兼光電変換セル120の測定用端子201A(IVソースメータ200A)を落とす。また、ミニセル170jの下のサブセルの右端、左端に表面バイアス電流用兼光電変換セル120の測定用端子201B(IVソースメータ200B)を落とす。この時、IVソースメータ200A,200Bの測定用端子201A,201Bの電位差を測定用バイアス電圧とすることで、IVソースメータ200A,200Bの電流値差から光電変換セル120の温度依存電流電圧特性を取得することが出来る。なお、温度自体は熱電対、放射温度計またはサーモグラフィなどを用いて別途測定してもよい。
また測定用バイアス電圧を0とすることで表面電極層111、裏面電極層130それぞれの抵抗値の温度特性を取得することもできる。
これによって、測定結果(測定値)を、表面・裏面電極層の温度特性と光電変換セルの温度特性とに切り分けることができる。そして、温度特性のそれぞれについて特性評価を行い、標準的な特性値を有しているか否かを判定し、測定結果(測定値)がどちらの特性により強い影響を受けているのかを判定し、その影響の度合いなどの定量化を行う。
<TEGレイアウト>
以下では、薄膜太陽電池モジュール100に配置するTEGパターンのレイアウトについて説明する。これらのレイアウトに配置されるTEGパターンは、上記したTEGパターン1〜7のいずれかである。
1.面均
図18は、TEGのレイアウトの一例を模式的に示す図である。このレイアウトはTEG検査結果の基板面内均一性を取得することを目的とする。そのため、ミニセル(TEGパターン)が基板面内で均一に分布するような配置がなされる。図では例として、薄膜太陽電池モジュール100の中心と4隅の計5個の領域にミニセル170a〜170e(TEGパターン)を設けている。このほかにも、X方向とY方向に均等に5個×5個の計25個のTEGパターンを設けるようにしてもよい。TEGパターンの配置は、対象とするプロセス(たとえば導電膜形成プロセス、半導体膜形成プロセス、スクライブプロセスなど)の分布特性に応じて決定することができる。たとえば1チャンバで成膜を行うことの多いCVD法では中央から外周に楕円形の分布を持つことが多く、一方インラインで成膜を行うことの多いPVD法では移動方向に垂直方向のみの1次元的な分布を持つことが多いことが知られているので、このような分布特性に応じてTEGパターンが配置される。
2.エッジ
図19は、TEGのレイアウトの一例を模式的に示す図である。このレイアウトはタブ線の貼り付け前に施す第4スクライブラインによるダメージを取得することを目的とする。そのため、ガラス基板(薄膜太陽電池モジュール100)の外周部に沿ってミニセル170(TEGパターン)が設けられる。ガラス基板の外周部に沿って全体的にTEGパターンを設けるようにしてもよいし、ガラス基板の外周部に沿って所定の間隔でTEGパターンを設けるようにしてもよい。
3.下地依存性
図20は、TEGのレイアウトの一例を模式的に示す断面図である。このレイアウトはガラス基板101にテクスチャガラスを用いた際のTEG測定結果のシフト量によって、テクスチャのできばえを管理することを目的とする。テクスチャリングプロセスで複数の表面粗さ102を有するようなガラス基板101のそれぞれの表面粗さ102の領域101a,101bにTEGパターンを配置する。
<TEG検査手法>
薄膜太陽電池モジュール100に上記で説明したTEGレイアウトで配置したTEGパターンを検査するが、取得する情報に応じて、各TEGパターンの検査手法は異なる。以下では、TEG検査手法について説明する。
1.IV−Dark
暗状態または光バイアス下での電流−電圧特性評価を行う。逆方向の電流−電圧特性からシャント抵抗Rsh_Dが、順方向の電流−電圧特性からシャントダイオードDの特性(再結合電流成分、拡散電流成分)とシリーズ抵抗(Rs_TCO_F、Rs_BK、Rs_CON)に関する情報を得ることができる。
2.IV−Photo
明状態または光バイアス下での光電流−電圧特性評価を行う。通常の太陽電池特性(変換効率、短絡電流、開放電圧、曲率因子など)だけではなく、照射光の強度、スペクトルを変えることで種々の情報を得ることができる。
3.ZV−Dark
暗状態または光バイアス下でのインピーダンス−電圧特性評価を行う。ダイオードのビルトインポテンシャル、ドープ濃度、欠陥濃度、pin積層の等価膜厚、膜厚方向のシャント成分などの情報を取得することができる。
なお、上記したTEGパターン、TEGレイアウトおよびTEG検査手法は相互依存を持つ場合もあるが、各々独立に組み合わせて用いることができる。
つぎに、TEGを有する薄膜太陽電池モジュール100を用いた太陽電池モジュール製造管理装置と太陽電池モジュールの製造方法について説明する。図21は、この実施の形態による太陽電池モジュール製造管理装置の構成の一例を模式的に示すブロック図である。太陽電池モジュール製造管理装置10は、薄膜太陽電池モジュール100を製造する表面電極層成膜装置21、半導体膜成膜装置22、裏面透明導電膜成膜装置23、裏面電極膜成膜装置24およびスクライブライン形成装置25に接続されており、TEGパターンの計測結果から得られた情報を用いて作製した薄膜太陽電池モジュール100の廃棄の要否や、接続される上記各装置におけるプロセス条件の補正などを行う装置である。
太陽電池モジュール製造管理装置10は、TEG測定部11と、電気特性測定部12と、特性値算出条件格納部13と、特性値算出部14と、リファレンス値格納部15と、廃棄判定部16と、プロセス管理情報格納部17と、プロセス条件補正部18と、を有する。
TEG測定部11は、作製された薄膜太陽電池モジュール100のTEGを用いて、所定のTEG検査手法によって第1次特性情報を得るための測定を行う。TEG測定部11は、取得する第1次特性情報に応じて構成が異なり、上記したTEG検査手法の1〜3で示した方法を実行する装置によって構成される。TEG測定部11によるTEG検査手法に応じた測定によって第1次特性情報の測定値が得られる。この第1次特性情報は、TEGパターンが形成されるミニセルに関する特性情報であり、後述するプロセス条件に直接的に結びつく情報もあるが、大抵は複数のプロセス条件に間接的に結びつく情報である。このような第1次特性情報として、ミニセルに流れる電流値、ミニセルのシリーズ抵抗値などを挙げることができる。
電気特性測定部12は、複数の薄膜太陽電池モジュール100がタブ付けされて構成される薄膜太陽電池の電気特性を測定する。たとえばソーラーシミュレータによって、変換効率や短絡電流、開放電圧、曲率因子などが第1次特性情報として測定される。
特性値算出条件格納部13は、TEG測定部11や電気特性測定部12で得られた第1次特性情報である測定値から、2次的な特性情報である第2次特性情報を取得したり、第2次特性情報からさらに3次的な特性情報である第3次特性情報を取得したりする際に使用する特性値算出条件を格納する。
たとえば、上記したTEGパターンの1の異サイズセルの場合には、測定したミニセルに流れる電流値から、(1−1)〜(1−n)式で示した連立方程式の誤差を最小にするようなセルバルクのpn接合による電流成分Isとスクライブライン周辺のリーキーな電流成分ILとを求めている。ここで、(1−1)式〜(1−n)式が第2次特性情報を取得するのに必要な特性値算出条件となり、IsとILが第2次特性情報となる。他のTEGパターンの場合も同様である。
また、上記で求めたセルバルクのpn接合による電流成分Isに対して、次式(7)に示す2ダイオードモデルによる接合特性評価を行って、再結合リーク成分J02を求めることができる。
Is=J01(exp(q(V−Is・Rs)/kT)−1)
+J02(exp(q(V−Is・Rs)/2kT)−1) ・・・(7)
ここで、Vは印加電圧であり、Rsは全シリーズ抵抗であり、J01,J02はダイオード飽和電流であり、qは素電荷であり、kはボルツマン定数であり、Tは室温である。また、説明は省略するが、印加電圧Vと全シリーズ抵抗Rsは、Isを用いて算出することができることが知られている。
この場合、(7)式が第3次特性情報を取得するのに必要な特性値算出条件となり、J02が第3次特性情報となる。
特性値算出部14は、特性値算出条件格納部13中の特性値算出条件を用いてTEG測定部11で得られた測定値から第2次特性情報を算出する処理を行う。また、特性値算出条件格納部13中の特性値算出条件を用いて第1次特性情報や算出した第2次特性情報から第3次特性情報を算出する処理を行う。
リファレンス値格納部15は、薄膜太陽電池モジュール100と薄膜太陽電池が製品として必要な特性情報の値(またはその範囲)を格納している。リファレンス値は、第2次特性情報や、電気特性測定部12によって測定された測定結果である第1次特性情報に対応して保持される。
廃棄判定部16は、特性値算出部14から得られた第2次特性情報または電気特性測定部12で得られた測定値を、リファレンス値格納部15に格納されているリファレンス値と比較し、作製された薄膜太陽電池モジュール100または薄膜太陽電池が廃棄対象となるか否かを判断する。具体的には、第2次特性情報または測定値がリファレンス値を満たしていない場合には、廃棄対象となり、第2次特性情報または測定値がリファレンス値を満たしている場合には、廃棄対象とはならない。なお、1枚の薄膜太陽電池モジュール100には複数のTEGが設けられているので、複数のTEGでの第2次特性情報の平均値を用いて廃棄対象となるかの判定を行ったり、1つでもリファレンス値を満たしていないTEGがあれば廃棄対象と判定したりすることができる。
プロセス管理情報格納部17は、特性情報(第2次特性情報または第3次特性情報)と、その特性情報を所望の値にするプロセス条件と、を対応付けたプロセス管理情報を格納する。たとえば特性情報が再結合リーク電流である場合には、プロセス条件はCVD法で作成する光電変換セル120(半導体膜)の成膜条件、たとえばガス流量、圧力、基板温度、RF電力の膜厚方向での条件プロファイリングなどの条件となる。プロセス管理情報としては、たとえば、再結合リーク電流値ごとに所望の再結合リーク電流値とするためのプロセス条件が定められ、格納されている。再結合リーク電流ごとのプロセス条件は、予め実験によって求められるものである。
プロセス条件補正部18は、特性値算出部14によって得られた特性情報に対応するプロセス条件をプロセス管理情報格納部17から取得し、そのプロセス条件に基づいて現在のプロセス条件を補正する補正条件を決定し、その補正条件を薄膜太陽電池モジュール100の製造装置に対して反映させる。
図22〜図23は、この実施の形態による太陽電池モジュールの製造方法の手順の一例を示すフローチャートである。また、図24−1〜図24−6は、この実施の形態による太陽電池モジュールの製造方法の手順の一例を模式的に示す図であり、各図の(a)は上面図であり、(b)は(a)のE−E断面図である。
まず、ガラス基板101の表面に付着したコンタミネーションなどを除去するガラス基板101の洗浄処理を行う(ステップS11)。ついで、ガラス基板101上に表面電極層111をスパッタリング法などの成膜方法によって形成し(ステップS12、図24−1)、レーザスクライブ法を用いたP1スクライブプロセスによってX方向に延在する第1スクライブライン141をY方向に所定の間隔で形成する(ステップS13、図24−2)。またこのとき、ミニセルの端部となる位置に、X方向に交差する方向にも第2分離溝を構成する一対の第1スクライブライン145aを形成する。
その後、第1スクライブライン141,145aによって分離された表面電極層111上に半導体膜(光電変換セル120)をCVD法などの成膜方法によって形成する(ステップS14)。半導体膜として、たとえばp型アモルファスシリコン膜、i型アモルファスシリコン膜、n型アモルファスシリコン膜の積層膜を例示することができる。続けて、裏面透明導電膜131を半導体膜上にスパッタ法などの成膜方法によって形成する(ステップS15、図24−3)。
ついで、レーザスクライブ法を用いたP2スクライブプロセスによって、第1スクライブライン141とは異なる位置にX方向に延在する第2スクライブライン142をY方向に所定の間隔で形成する(ステップS16、図24−4)。この第2スクライブライン142は、上記したように、裏面透明導電膜131と半導体膜とを同時に加工して溝を形成するものである。またこのとき、ミニセルを形成する領域内にも第2スクライブライン142を形成してもよい。この形成の有無は、どのようなミニセルを作製するのかによる。
その後、第2スクライブライン142が形成された裏面透明導電膜131上に裏面電極膜132をスパッタ法などの方法で形成する(ステップS17、図24−5)。このとき第2スクライブライン142(溝)内にも裏面電極膜132が形成され、表面電極層111と裏面電極膜132とが接続される。ついで、レーザスクライブ法を用いたP3スクライブプロセスによって、第1および第2スクライブライン141,142とは異なる位置にX方向に延在する第3スクライブライン143をY方向に所定の間隔で形成する(ステップS18、図24−6)。この第3スクライブライン143は、上記したように、裏面電極膜132と裏面透明導電膜131と光電変換セル120(半導体膜)とを同時に加工して溝を形成するものである。またこのとき、ステップS13で作製したミニセルを区画するX方向に交差する一対の第1スクライブライン145a間に位置するように、一対の第1スクライブライン145aの延在方向と同じ方向に第2分離溝を構成する第3スクライブライン145bを形成する。以上によって、サブセル140が直列に接続され、一部にミニセル170によって構成されるTEGパターンを有する薄膜太陽電池モジュール100が形成される。
その後、薄膜太陽電池モジュール100内のTEGを用いてTEG測定部11によってTEG測定が実行される(ステップS19)。TEG測定によって得られた第1次特性情報である測定値を用いて、特性値算出部14は、特性値算出処理を行う(ステップS20)。特性値算出処理は、ステップS12〜S18の各処理工程での影響を特定できるように、各処理工程に関連した特性情報を得るものである。
図23(a)は、特性値算出処理の具体的な処理手順の一例を示すフローチャートである。まず、特性値算出部14は特性値算出条件格納部13中の特性値算出条件と測定値とを用いて第2次特性情報を算出する(ステップS31)。たとえば、上記した<TEGパターン>の(1−1)式〜(6−n)式で示した式などを用いて算出したい情報(第2次特性情報)を算出する。
ついで、特性値算出部14は、特性値算出条件格納部13中の特性値算出条件と測定値と第2次特性情報とを用いて第3次特性情報を算出する(ステップS32)。たとえば、上記した(7)式などを用いて算出したい情報(第3次特性情報)を算出する。以上によって、特性値算出処理が終了する。ここでは第3次特性情報の算出まで行っているが、図5に示されるような各要素のうち所望の要素の電気特性を得ることが目的であるので、所望の要素の電気特性が得られれば第2次特性情報の算出までで処理を終了してもよいし、第4次特性情報以降の算出処理を行うようにしてもよい。
その後、図22に戻り、廃棄判定部16は、測定対象の薄膜太陽電池モジュール100を廃棄するか否かの判定を行う(ステップS21)。具体的には、廃棄判定部16は、測定値または算出した特性情報(第2次特性情報または第3次特性情報)が、製品としての規格値であるリファレンス値を満たすか否かを判定する。ここで、リファレンス値を満たす場合には、廃棄せずに製品として使用し、リファレンス値を満たさない場合には、廃棄するものとする。廃棄判定は、たとえば光電変換効率や短絡電流、開放電圧、曲率因子などを用いて行うことができる。
廃棄と判定された場合(ステップS21でYesの場合)には、作製された薄膜太陽電池モジュール100は、廃棄される(ステップS27)。
一方、廃棄と判定されなかった場合(ステップS21でNoの場合)には、その薄膜太陽電池モジュール100のたとえば図5に示されるような各要素の電気特性(特性情報)を取得し、その要素の電気特性が適正な範囲にあるかを判定し、適正な範囲にない場合に以降の薄膜太陽電池モジュールの製造におけるプロセス条件を補正するプロセス条件補正処理を行う(ステップS22)。
図23(b)は、プロセス条件補正処理の具体的な処理手順の一例を示すフローチャートである。プロセス条件補正部18は、図5に示されるTEGを構成するある要素(たとえば、表面電極層111の抵抗、裏面電極層130の抵抗、裏面電極層130/表面電極層111同士の接触抵抗、シャントダイオード、シャント抵抗など)の電気特性を取得する(ステップS51)。電気特性は、ステップS20の特性値算出処理で算出された特性情報から取得される。
ついで、プロセス条件補正部18は、取得した要素の電気特性が適正な範囲内にあるかを判定する(ステップS52)。具体的には、取得した要素の電気特性に対応するリファレンス値をリファレンス値格納部15から取得し、両者を比較することによって、取得した要素の電気特性が適正値であるかを判定する。取得した要素の電気特性が適正な範囲内にない場合(ステップS52でNoの場合)には、プロセス条件補正部18は、その要素の電気特性が所望の値となるプロセス条件を、プロセス管理情報格納部17内のプロセス管理情報から取得する(ステップS53)。そして、プロセス条件補正部18は、取得したプロセス条件で、その要素に関連する工程(ステップS12〜S18のいずれかの処理工程)の処理条件を補正し(ステップS54)、プロセス条件補正処理が終了し、図22に処理が戻る。
一方、取得した要素の電気特性が所望の範囲内にある場合(ステップS52でYesの場合)には、プロセス条件補正部18は、その要素に関連する工程の処理条件(プロセス条件)の補正を行わず(ステップS55)、プロセス条件補正処理が終了し、図22に処理が戻る。
このプロセス条件補正処理では、測定値から相関する複数の特性条件(電気特性)を分離し、分離した特性条件のうち、所望の値(適正値)から外れている特性条件を抽出することで、薄膜太陽電池モジュール100の製造工程のうち適正な条件で行われていない工程を抽出することができる。そして、その製造工程のプロセス条件を変更することで、それ以降に製造される薄膜太陽電池モジュールの性能をさらに劣化させないようにすることができる。すなわち、各処理工程での処理の適否を示すパラメータ(特性情報)を抽出することで各処理工程での処理条件の適否を判断することができるとともに、そのパラメータに基づいて処理条件を補正することができる。
その後、図22に戻り、廃棄対象とならない薄膜太陽電池モジュール100について、タブ線を貼付し(ステップS23)、複数の薄膜太陽電池モジュール100を直列または並列に接続する。続けて、タブ線で接続された複数の薄膜太陽電池モジュール100を封止し(ステップS24)、薄膜太陽電池を作製する。ついで、電気特性測定部12は、作製した薄膜太陽電池の電気特性の測定を行う(ステップS25)。
その後、廃棄判定部16は、作製した薄膜太陽電池について、廃棄するか否かを判定する(ステップS26)。具体的には、廃棄判定部16は、電気特性評価によって得られた第1次特性情報である測定値と、リファレンス値格納部15中の製品としての規格を示すリファレンス値とを比較して、薄膜太陽電池について所望の電気特性が得られているかを判断する。そして、所望の電気特性が得られている場合(ステップS26でNoの場合)には、薄膜太陽電池を製品として仕分けする。また所望の電気特性が得られていない場合(ステップS26でYesの場合)には、薄膜太陽電池を廃棄する(ステップS27)。以上によって、薄膜太陽電池の製造処理が終了する。
従来は、ステップS13のP1スクライブプロセス、ステップS16のP2スクライブプロセス、およびステップS18のP3スクライブプロセスにおいて、集積化太陽電池モジュールとして動作するようにサブセル140の分割を行っていた。この際、各スクライブプロセスS13,S16,S18ではサブセル140同士が直列接続されるよう適切なパターンで各種膜の除去が行われる。この実施の形態ではこれらのスクライブプロセスS13,S16,S18でTEGのパターンを新たに追加することでサブセル140の形成とミニセル170の形成を同時に行えるようにしており、ミニセル170の分割のための新規な工程の追加は必要ではない。ただし、プロセスの追加を行うことによって、この発明の効果が制限されるわけではなく、必要とするTEGのパターンに応じて、引き出し電極形成、絶縁膜形成などの工程を新たに追加することもできる。
なお、上記した説明ではTEGパターンの電気特性評価のプロセスで各種パラメータ抽出を行い、プロセス管理情報を参照して条件補正量を決定する場合を説明したが、適宜インライン検査でパラメータ抽出が行えるようにしてもよい。
ここで、プロセス管理処理の具体例を説明する。TEGパターンの1にあたる異サイズセルパターンを組み込んだセルを用いて、TEG検査手法の1のIV−Dark測定を行い、全電流からセルバルク電流成分Isを抽出する。抽出したセルバルク電流成分Isに対して、(7)式による2ダイオードモデルによる接合特性評価を行う。ここでは、再結合リーク成分、発電効率および曲率因子を算出する。
図25は、TEGの測定結果からCVDプロセスの条件を補正する前後の特性パラメータの状態の一例を示す図である。この図で、再結合リーク成分、発電効率および曲率因子の値は補正後を100%として規格化している。また、成膜温度と電力プロファイルは、TEGの測定結果から変更したプロセス条件を示している。
図25に示されるように、条件補正前では、発電効率と曲率因子がともに補正後(適正値)に比して劣化している。また、再結合リーク成分が補正後(適正値)に比してかなり乖離しているので、発電効率と曲率因子の悪化は再結合リーク成分、すなわちステップS14の半導体膜(光電変換セル120)成膜処理が原因であると推定することができる。
半導体膜として微結晶シリコンを用いるものとすると、TEG評価結果からフィードバックして補正する条件としてはガス流量、圧力、基板温度、RF電力、膜厚方向での条件プロファイリングなどが挙げられる。今回、圧力を1200Paとし、H2流量を15SLMとし、SiH4流量を0.3SLMとし、電極/ステージ間隔を13.2mmとし、成膜温度を180℃とし、RF電力の膜厚方向でのプロファイルを初期6kWで後期6kWとして、半導体膜の成膜を行っているものとする。
この中で、成膜温度を180℃から160℃に変更し、RF電力の膜厚方向でのプロファイルを初期6kWで後期6kWから初期6kWで後期5kWに変更するようにプロセス条件を補正する。このようにプロセス条件を変更することで、再結合リーク成分が163%から元に戻ることが確認された。この変化に伴い、発電効率と曲率因子もそれぞれ90.6%、97.5%から元に戻ることが確認できる。以上により、TEG評価結果をプロセス管理に用いることが薄膜太陽電池の製造においても有用であることが確認できる。
この実施の形態によれば、薄膜太陽電池モジュール100にTEGを設けるようにしたので、TEGを用いた計測結果から薄膜太陽電池モジュール100が所望の特性を得られるように、プロセス条件のフィードバック制御を実行することができるという効果を有する。また、基板面内にTEGパターンを隣接するサブセルと直列に接続するように配置しているので、TEG領域そのものもモジュール内のサブセル(発電領域)として動作し、TEG導入による特性減少を抑制することができるという効果を有する。
さらに、TEGを用いることで、その測定結果を薄膜太陽電池モジュール100を構成する要素の特性に分離することができ、その要素の特性と関連する薄膜太陽電池モジュール100の製造プロセスを取得し、薄膜太陽電池モジュール100の製造においてもプロセス管理を実行することができるという効果を有する。また、複数のTEGを基板面内に有することができ、それぞれの測定結果の相関により、単一レイアウトでは難しい複数プロセス間にまたがる補正量決定が行いやすくなり、より複雑なプロセス管理を行うこともできる。
10 太陽電池モジュール製造管理装置、11 TEG測定部、12 電気特性測定部、13 特性値算出条件格納部、14 特性値算出部、15 リファレンス値格納部、16 廃棄判定部、17 プロセス管理情報格納部、18 プロセス条件補正部、21 表面電極層成膜装置、22 半導体膜成膜装置、23 裏面透明導電膜成膜装置、24 裏面電極膜成膜装置、25 スクライブライン形成装置、100 薄膜太陽電池モジュール、101 ガラス基板、111 表面電極層、120 光電変換セル、121 p型半導体膜、122 i型半導体膜、123 n型半導体膜、130 裏面電極層、131 裏面透明導電膜、132 裏面電極膜、140,140−1〜140−3,140a サブセル、141,145a 第1スクライブライン、142,172 第2スクライブライン、143,145b,146a,171 第3スクライブライン、145,145A〜145C 第2分離溝、145c 第4スクライブライン、146,146A,146B 第1分離溝、170,170a〜170j ミニセル、200 測定装置、201a,201b プローブピン、202 ガードピンドライバ、203a,203b ガードピン。
上記目的を達成するため、この発明にかかる太陽電池モジュールは、第1電極層、光電変換セルおよび第2電極層を有する積層膜が第1方向に延在する第1分離溝によって分離されたサブセルが、前記第1方向に交差する第2方向に直列に接続されるように基板上に配置された太陽電池モジュールであって、前記第2方向に隣接する2以上の前記サブセルにわたって前記第2方向に延在する複数本の第2分離溝を形成することによって、前記サブセル内に形成される複数のミニセルからなるミニセル群を備え、前記第1分離溝は、前記第方向に隣接する前記サブセル間を電気的に直列に接続するものであって、前記第2方向に隣接する前記サブセル間で分離するように前記第1電極層の一部を除去する第1除去部と、前記第1電極層と隣接する前記サブセルの前記第2電極層とを電気的に接続するように前記光電変換セルの一部を除去する第2除去部と、隣接する前記サブセル間を電気的に絶縁するように前記第2電極層と前記光電変換セルの一部を除去する第3除去部と、によって構成され、前記第2分離溝は、該第2分離溝を挟んで隣接する領域の前記積層膜間を電気的に絶縁するものであって、前記第1電極層の一部を除去する第4除去部、前記光電変換セルの一部を除去する第5除去部、前記第2電極層と前記光電変換セルの一部を除去する第6除去部、および前記第2電極層と前記光電変換セルと前記第1電極層の一部を除去する第7除去部のうちの1つ以上によって構成され、前記第2分離溝は、第2方向に配置されるサブセルの全てにわたって形成されていないことを特徴とする。

Claims (12)

  1. 第1電極層、光電変換セルおよび第2電極層を有する積層膜が第1方向に延在する第1分離溝によって分離されたサブセルが、前記第1方向に交差する第2方向に直列に接続されるように基板上に配置された太陽電池モジュールであって、
    前記第2方向に隣接する2以上の前記サブセルにわたって前記第2方向に延在する複数本の第2分離溝を形成することによって、前記サブセル内に形成される複数のミニセルからなるミニセル群を備え、
    前記第1分離溝は、前記第1方向に隣接する前記サブセル間を電気的に直列に接続するものであって、前記第2方向に隣接する前記サブセル間で分離するように前記第1電極層の一部を除去する第1除去部と、前記第1電極層と隣接する前記サブセルの前記第2電極層とを電気的に接続するように前記光電変換セルの一部を除去する第2除去部と、隣接する前記サブセル間を電気的に絶縁するように前記第2電極層と前記光電変換セルの一部を除去する第3除去部と、によって構成され、
    前記第2分離溝は、該第2分離溝を挟んで隣接する領域の前記積層膜間を電気的に絶縁するものであって、前記第1電極層の一部を除去する第4除去部と、前記光電変換セルの一部を除去する第5除去部と、前記第2電極層と前記光電変換セルの一部を除去する第6除去部と、前記第2電極層と前記光電変換セルと前記第1電極層の一部を除去する第7除去部と、の少なくとも1つ以上によって構成されることを特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 前記ミニセル群は、前記基板面内に複数配置されていることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  3. 前記ミニセル群は、それぞれ異なる面積/周長比を有する前記ミニセルを複数備えることを特徴とする請求項1または2に記載の太陽電池モジュール。
  4. 前記ミニセルの領域内部に、前記第4除去部から前記第7除去部のうち少なくとも1つの種類の除去部を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の太陽電池モジュール。
  5. 前記第2分離溝は、前記第2方向に延在するように形成されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の太陽電池モジュール。
  6. 前記ミニセル群を他の領域と分離する前記第1方向の両端に位置する前記第2分離溝は、前記第1方向に対して垂直な方向に延在し、
    前記ミニセル群内に形成される前記第2分離溝は、前記第1方向に対して垂直ではない角度で交差する方向に延在することを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の太陽電池モジュール。
  7. 前記ミニセル群は、領域内部に前記第2分離溝によってミアンダ形状が形成された前記ミニセルを複数有し、
    前記ミニセルは、前記ミアンダ形状の折り返し数が異なることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の太陽電池モジュール。
  8. 前記基板は、異なる表面粗さの複数の領域を有しており、
    表面粗さの異なる領域のそれぞれに、形状が同等の複数の前記ミニセルを備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載の太陽電池モジュール。
  9. 前記第1除去部から前記第4除去部が直線、長方形または円を直線上に並べた形状であることを特徴とする請求項1から8のいずれか1つに記載の太陽電池モジュール。
  10. 基板上に第1電極層を形成する第1電極層形成工程と、
    前記第1電極層の一部を除去して第1除去部を形成する第1除去工程と、
    除去された前記第1電極層が形成された前記基板上に光電変換セルを形成する光電変換セル形成工程と、
    前記光電変換セルの一部を除去して第2除去部を形成する第2除去工程と、
    前記第1電極層と前記光電変換セルが形成された前記基板上に第2電極層を形成する第2電極層形成工程と、
    前記光電変換セルと前記第2電極層の一部を除去して第3除去部を形成する第3除去工程と、
    前記第1電極層と前記光電変換セルと前記第2電極層の一部を除去して第4除去部を形成する第4除去工程と、
    を含む太陽電池モジュールの製造方法であって、
    前記第1除去工程と、前記第2除去工程と、前記第3除去工程とを用いて、第1方向に沿った前記第1除去部、前記第2除去部および前記第3除去部からなる第1分離溝を複数形成して、前記第1方向に交差する第2方向に隣接する複数のサブセルを形成するサブセル形成工程と、
    前記第1除去工程、前記第2除去工程、前記第3除去工程および前記第4除去工程のうち少なくとも1つの工程を用いて、前記第2方向に沿った前記第1除去部、前記第2除去部、前記第3除去部および前記第4除去部のうちのいずれかからなる第2分離溝を、少なくとも2つ以上の隣接した前記サブセルにわたって形成して複数個の前記ミニセルからなるミニセル群を作製するミニセル群形成工程と、
    前記ミニセルを電気的に測定する測定工程と、
    前記測定工程での測定結果から、前記第1電極層形成工程、前記光電変換セル形成工程および前記第2電極層形成工程と前記第1から第4の除去工程に対応する特性情報を算出する特性情報算出工程と、
    算出した前記特性情報から前記膜形成工程または前記第1から第4の除去工程の条件を補正する条件補正工程と、
    を含むことを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
  11. 前記測定工程では、前記基板面内に配置された複数の前記ミニセル群を電気的に測定し、
    前記特性情報算出工程では、複数の箇所の前記ミニセル群の測定結果同士の相関を基に特性情報を算出することを特徴とする請求項10に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  12. 基板上に第1電極層を形成する第1電極層形成装置と、前記基板上に光電変換セルを形成する光電変換セル形成装置と、前記基板上に第2電極層を形成する第2電極層形成装置と、前記第1電極層、前記光電変換セルおよび前記第2電極層のうちの一部を除去するスクライブライン形成装置と、前記の一連の装置に接続され、これらの装置における処理条件を管理する太陽電池モジュール製造管理装置において、
    前記太陽電池モジュールに形成されるミニセルを用いて測定を行うミニセル測定手段と、
    前記ミニセル測定手段による測定結果から、前記各装置での処理内容に対応する前記太陽電池モジュールを構成する複数の要素の特性情報を算出する特性値算出手段と、
    前記要素の特性情報を所望の範囲内にするように前記要素の加工に対応する処理条件を、前記要素の特性情報の値ごとに管理するプロセス管理情報を格納するプロセス管理情報格納手段と、
    算出した前記特性情報が所望の範囲内に存在するかを判定し、所望の範囲内に存在しない場合に、算出した前記特性情報を前記所望の範囲内とする処理条件を前記プロセス管理情報から取得し、取得した前記処理条件を対応する装置に設定するプロセス条件補正手段と、
    を備えることを特徴とする太陽電池モジュール製造管理装置。
JP2014518378A 2012-05-29 2013-05-15 太陽電池モジュールとその製造方法および太陽電池モジュール製造管理装置 Pending JPWO2013179898A1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014518378A JPWO2013179898A1 (ja) 2012-05-29 2013-05-15 太陽電池モジュールとその製造方法および太陽電池モジュール製造管理装置

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012122287 2012-05-29
JP2012122287 2012-05-29
PCT/JP2013/063599 WO2013179898A1 (ja) 2012-05-29 2013-05-15 太陽電池モジュールとその製造方法および太陽電池モジュール製造管理装置
JP2014518378A JPWO2013179898A1 (ja) 2012-05-29 2013-05-15 太陽電池モジュールとその製造方法および太陽電池モジュール製造管理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2013179898A1 true JPWO2013179898A1 (ja) 2016-01-18

Family

ID=49673101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014518378A Pending JPWO2013179898A1 (ja) 2012-05-29 2013-05-15 太陽電池モジュールとその製造方法および太陽電池モジュール製造管理装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPWO2013179898A1 (ja)
WO (1) WO2013179898A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016169595A1 (en) * 2015-04-22 2016-10-27 Fundación Tekniker Method for manufacturing a photovoltaic panel comprising a plurality of thin film photovoltaic cells connected in series
EP3346243A1 (en) 2017-01-10 2018-07-11 STMicroelectronics (Research & Development) Limited Zero power sensors
CN107871698A (zh) * 2017-11-07 2018-04-03 君泰创新(北京)科技有限公司 太阳能电池生产设备的工艺编辑、获取、保护方法及装置
FR3097705B1 (fr) * 2019-06-20 2021-07-02 Commissariat Energie Atomique Procede de caracterisation electrique d’une cellule photovoltaique decoupee
CN110635051B (zh) * 2019-09-23 2021-07-06 中国科学技术大学 太阳能电池组件及其制作方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001068714A (ja) * 1999-08-25 2001-03-16 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd シリコン系薄膜光電変換モジュール及びその製造方法
JP2006228876A (ja) * 2005-02-16 2006-08-31 Sharp Corp 太陽電池およびその製造方法
WO2009020073A1 (ja) * 2007-08-06 2009-02-12 Sharp Kabushiki Kaisha 薄膜光電変換モジュールの製造方法および製造装置
WO2009123040A1 (ja) * 2008-03-31 2009-10-08 株式会社アルバック 太陽電池の製造方法,太陽電池の製造装置,及び太陽電池
JP2010519731A (ja) * 2007-02-16 2010-06-03 ナノグラム・コーポレイション 太陽電池構造体、光起電モジュール及びこれらに対応する方法
JP2010157687A (ja) * 2008-12-29 2010-07-15 Jusung Engineering Co Ltd 薄膜型太陽電池及びその製造方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4171959B2 (ja) * 2000-04-14 2008-10-29 富士電機ホールディングス株式会社 薄膜太陽電池の製造方法
JP2002231983A (ja) * 2001-01-31 2002-08-16 Canon Inc 半導体膜の特性推定方法及びそれを用いた光起電力素子の製造方法及び太陽電池モジュールの製造方法
JP5134479B2 (ja) * 2008-09-19 2013-01-30 三菱重工業株式会社 光電変換装置モジュールの検査装置
JP5234652B2 (ja) * 2009-06-02 2013-07-10 株式会社日立ハイテクノロジーズ レーザ加工状態検査装置、レーザ加工装置及びソーラパネル製造方法
WO2012036197A1 (ja) * 2010-09-17 2012-03-22 株式会社アルバック 太陽電池の評価方法および評価装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001068714A (ja) * 1999-08-25 2001-03-16 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd シリコン系薄膜光電変換モジュール及びその製造方法
JP2006228876A (ja) * 2005-02-16 2006-08-31 Sharp Corp 太陽電池およびその製造方法
JP2010519731A (ja) * 2007-02-16 2010-06-03 ナノグラム・コーポレイション 太陽電池構造体、光起電モジュール及びこれらに対応する方法
WO2009020073A1 (ja) * 2007-08-06 2009-02-12 Sharp Kabushiki Kaisha 薄膜光電変換モジュールの製造方法および製造装置
WO2009123040A1 (ja) * 2008-03-31 2009-10-08 株式会社アルバック 太陽電池の製造方法,太陽電池の製造装置,及び太陽電池
JP2010157687A (ja) * 2008-12-29 2010-07-15 Jusung Engineering Co Ltd 薄膜型太陽電池及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2013179898A1 (ja) 2013-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6665166B2 (ja) 太陽電池モジュールおよびその製造方法
JP2009105401A (ja) 薄膜光電池装置のためのプロセステスタ及びテスティング技法
WO2013179898A1 (ja) 太陽電池モジュールとその製造方法および太陽電池モジュール製造管理装置
US20090104342A1 (en) Photovoltaic fabrication process monitoring and control using diagnostic devices
US9461582B2 (en) Electrical parametric testing for back contact semiconductor solar cells
US9997650B2 (en) Solar cell, manufacturing method thereof, and solar cell module
US20140224313A1 (en) Silicon solar cell structure
US20120057439A1 (en) Photovoltaic panel, wristwatch, and method of manufacturing photovoltaic panel
TW201021233A (en) Method for manufacturing solar battery
US20160233353A1 (en) Solar cell, manufacturing method thereof, and solar cell module
JP2013247165A (ja) 薄膜太陽電池モジュールおよびその製造方法
Lombardero et al. Manufacturing process for III–V multijunction solar cells on germanium substrates with a total thickness below 60 microns
Herasimenka Large area ultrapassivated silicon solar cells using heterojunction carrier collectors
US9330986B2 (en) Manufacturing method for solar cell and solar cell manufacturing system
JP2003224289A (ja) 太陽電池、太陽電池の接続方法、及び太陽電池モジュール
KR20090080171A (ko) 집적화 박막 태양전지의 광기전력 발생면적 증가를 위한광전변환 모듈 구조 및 제조방법
WO2011024750A1 (ja) 太陽電池の評価方法及び評価装置
US8963270B2 (en) Fabrication of interconnected thin-film concentrator cells using shadow masks
Rudolph et al. Cell design optimization for shingled modules
WO2016169595A1 (en) Method for manufacturing a photovoltaic panel comprising a plurality of thin film photovoltaic cells connected in series
WO2016183589A1 (en) Metal micro-grid electrode for highly efficient si microwire solar cells with over 80% fill factor
JP5622937B2 (ja) 太陽電池セルの製造方法および太陽電池セル製造システム
TW201511306A (zh) 鈍化發射極背電極矽晶太陽能電池及其製造方法
Koswatta et al. a-Si: H/TCO contact resistance measurement using a Kelvin cross bridge resistor

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150630