JPWO2013176048A1 - 原料供給方法および原料供給装置 - Google Patents

原料供給方法および原料供給装置 Download PDF

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Abstract

タンクを準備する工程と、容器を準備する工程と、前記タンク内に液体原料を供給する工程と、前記液体原料を加熱して第1の圧力を有する原料蒸気を得る工程と、前記容器内の圧力を前記第1の圧力よりも低い第2の圧力に調整する工程と、前記第1の圧力と前記第2の圧力の圧力差を利用して、接続部材を介して前記タンク内の前記原料蒸気を前記容器に供給する工程と、を有する原料供給方法。

Description

本発明は、原料供給方法および原料供給装置に関する。
従来より、基板等の表面に、絶縁膜および半導体膜などを成長させる技術として、減圧CVD法が知られている。減圧CVD法では、大気下で成膜を行ういわゆる常圧CVD法とは異なり、大気圧よりも低い減圧環境下で成膜処理が行われる。
減圧CVD法により成膜を行う際には、「キャリアガス方式」により、原料蒸気がキャリアガスとともに、減圧環境にされた成膜チャンバに供給される。成膜チャンバ内には、被成膜用の基板が配置されており、キャリアガスとともに成膜チャンバに供給された原料蒸気は、例えば、熱、プラズマ、および光などのエネルギーによって化学反応し、所望の成膜物質に変化する。この成膜物質が基板上に堆積されることにより、膜を成膜することができる(例えば、非特許文献1〜3)。
Won Gyu Lee,Seong Ihl Woo,Jong Choul Kim,Soo Han Choi,and Kye Hwan Oh,Thin Solid Films,227,p.105−111(1994) Masatoshi Nakamura,Dariusz Korzec,Toru Aoki,Jurgen Engemann,Yoshinori Hatanaka,Applied surface science,175−176,p.697−702(2001) Kyoung−Ho Ahn,Young−Bae Park,Dong−Wha Park,Surface and Coatings Technology,171,p.198−204(2003)
前述のように、従来の減圧CVD法では、原料蒸気は、「キャリアガス方式」により成膜チャンバに供給される。
ここで、キャリアガス方式とは、所定の蒸気圧となるように加熱された液体原料を含む容器中にキャリアガスを流通させ、該キャリアガスが容器から排出される際に、このキャリアガスにより原料蒸気を共搬送させる方法を意味する。従って、キャリアガス方式では、容器(液体原料)の温度およびキャリアガスの流量等を制御することにより、成膜チャンバに所定量の原料蒸気を供給することができる。
しかしながら、このようなキャリアガス方式では、原料蒸気の供給量には限界があり、原料蒸気を高濃度(高供給量)で供給することが難しいという問題がある。すなわち、キャリアガス方式では、原料蒸気の供給量を増やそうとすると、これに伴いキャリアガスの供給量も増加してしまい、成膜チャンバを所定の減圧条件に維持することができなくなってしまう。また、多量のキャリアガスが成膜チャンバに導入されると、キャリアガス自身の影響が無視できなくなり、成膜された層の品質が劣化するおそれもある。
なお、このような問題は、飽和蒸気圧が低く、沸点の高い液体原料では、特に顕著となる。
このような問題のため、現状では、減圧CVD法により、高速成膜および/または大面積成膜を行うことは難しいのが現状である。
本発明は、このような背景に鑑みなされたものであり、本発明では、従来のキャリアガス方式に比べて、より多くの量の原料蒸気を供給することが可能な原料供給方法、および原料供給装置を提供することを目的とする。
本発明では、
タンクを準備する工程と、
容器を準備する工程と、
前記タンク内に液体原料を供給する工程と、
前記液体原料を加熱して第1の圧力を有する原料蒸気を得る工程と、
前記容器内の圧力を前記第1の圧力よりも低い第2の圧力に調整する工程と、
前記第1の圧力と前記第2の圧力の圧力差を利用して、接続部材を介して前記タンク内の前記原料蒸気を前記容器に供給する工程と、
を有する原料供給方法が提供される。
ここで、本発明による原料供給方法において、前記液体原料の加熱により、1333Pa以上の圧力の前記原料蒸気が得られても良い。
また、本発明による原料供給方法において、前記容器は、被成膜部材が配置された成膜チャンバであっても良い。
また、本発明による原料供給方法において、前記接続部材は、前記タンクにおける前記原料蒸気の温度よりも高い温度に維持され、
前記接続部材は、前記タンクの側から前記容器の側に向かって、温度が上昇しても良い。
また、本発明による原料供給方法において、前記液体原料は、100℃以上の沸点を有する有機金属材料であっても良い。
この場合、前記有機金属材料は、金属成分として、シリコン、チタン、アルミニウム、亜鉛、ニオブ、およびタンタルからなる群から選定された少なくとも一つを含んでも良い。
また、前記有機金属材料は、テトラエトキシシラン、ヘキサメチルジシロキサン、エチルトリエトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ジエトキシジメチルシラン、オクタメチルスクロテトラシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、チタニウムテトライソプロポキシド、チタニウムエトキサイド、アルミニウムsecブトキサイド、ジエチル亜鉛、ペンタブトキシニオブ、ペンタエトキシニオブ、およびペンタエトキシタンタルからなる群から選定された少なくとも一つを含んでも良い。
また、本発明による原料供給方法において、前記接続部材は、前記原料蒸気の流量制御手段を有しても良い。
また、本発明による原料供給方法において、前記接続部材は、前記タンクと前記流量制御手段の間に、第1の圧力測定手段を備え、および/または
前記接続部材は、流量制御手段と前記容器との間に、第2の圧力測定手段を備えても良い。
さらに、本発明では、減圧CVD法に利用される原料蒸気を供給するための原料供給装置であって、
液体原料を収容するタンクと、
前記タンクに収容された液体原料を加熱して、第1の圧力の原料蒸気を生成する加熱手段と、
第2の圧力に維持された空間を備える容器であって、前記第2の圧力は、前記第1の圧力よりも低い容器と、
前記タンクと前記容器を接続する接続部材とを有し、
前記原料蒸気は、前記第1の圧力と前記第2の圧力の差によって、前記接続部材を介して、前記タンクから前記容器に供給されることを特徴とする原料供給装置が提供される。
ここで、本発明による原料供給装置において、前記第1の圧力は、1333Pa以上の圧力であっても良い。
また、本発明による原料供給装置において、前記容器は、前記空間に、被成膜部材が配置された成膜チャンバであっても良い。
また、本発明による原料供給装置において、前記接続部材は、前記タンクにおける前記原料蒸気の温度よりも高い温度に維持され、
前記接続部材は、前記タンクの側から前記容器の側に向かって、温度が上昇しても良い。
また、本発明による原料供給装置において、前記液体原料は、100℃以上の沸点を有する有機金属材料であっても良い。
この場合、前記有機金属材料は、金属成分として、シリコン、チタン、アルミニウム、亜鉛、ニオブ、およびタンタルからなる群から選定された少なくとも一つを含んでも良い。
また、前記有機金属材料は、テトラエトキシシラン、ヘキサメチルジシロキサン、エチルトリエトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ジエトキシジメチルシラン、オクタメチルスクロテトラシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、チタニウムテトライソプロポキシド、チタニウムエトキサイド、アルミニウムsecブトキサイド、ジエチル亜鉛、ペンタブトキシニオブ、ペンタエトキシニオブ、およびペンタエトキシタンタルからなる群から選定された少なくとも一つを含んでも良い。
また、本発明による原料供給装置において、前記接続部材は、前記原料蒸気の流量制御手段を有しても良い。
また、本発明による原料供給装置において、前記接続部材は、前記タンクと前記流量制御手段の間に、第1の圧力測定手段を備え、および/または
前記接続部材は、流量制御手段と前記容器との間に、第2の圧力測定手段を備えても良い。
さらに、本発明では、
液体原料を準備する工程と、
前記液体原料を加熱して第1の圧力の原料蒸気を生成する工程と、
前記原料蒸気の供給先の圧力を、前記第1の圧力よりも低い第2の圧力に設定する工程と、
前記第1および第2の圧力差を利用して、前記原料蒸気を前記供給先に供給する工程と
を備えたことを特徴とする減圧CVD法で用いられる原料供給方法が提供される。
本発明では、従来のキャリアガス方式に比べて、より多くの量の原料蒸気を供給することが可能な原料供給方法、および原料供給装置を提供することができる。
本発明による原料供給装置の一構成例を概略的に示した図である。 本発明による原料供給方法の一例を概略的に示したフロー図である。 実施例1における成膜速度の評価結果を示したグラフである。 実施例2における成膜速度の評価結果を、実施例1の場合と比較して示したグラフである。
以下、図面を参照して、本発明について説明する。
図1には、本発明による原料供給装置の一構成例を概略的に示す。
図1に示すように、本発明による原料供給装置100は、タンク110と、加熱手段120と、接続部材140とを有する。原料供給装置100は、例えば、別の装置系の容器190等と接続される。
タンク110は、減圧CVD法に利用される液体原料115を収容する。タンク110は、出口112を有する。加熱手段120は、タンク110に収容された液体原料115を加熱して、原料蒸気を生成する役割を有する。
なお、図1の例では、タンク110および加熱手段120は、恒温槽130の内部に配置されている。これにより、タンク110およびその内部に収容された液体原料115の温度変化を低減することが可能となる。ただし、恒温槽130は、省略されても良い。あるいは、加熱手段120自身が恒温槽130であっても良い。
接続部材140は、第1端142および第2端144を有する。接続部材140の第1端142は、原料供給装置100のタンク110の出口112側に接続される。また、接続部材140の第2端144は、別の装置系の容器190等に接続される。接続部材140は、タンク110の出口112から、容器190の入口に、成膜用原料を供給する役割を有する。
なお、図1に示す例のように、原料供給装置100が恒温槽130を備える場合、タンク110は、出口112に接続された出口配管113を有し、該出口配管113は、恒温槽130の外部まで導出されても良い。この場合、接続部材140の第1端142は、恒温槽130の外側で、タンク110の出口配管113と接続される。
あるいは、接続部材140は、恒温槽130の内部にまで延在し、接続部材140の第1端142が直接、タンク110の出口112に接続されても良い。
図1の例では、接続部材140は、開閉バルブ150および流量コントローラ152を備える。ただし、これらは単一の部材で構成されても良い。開閉バルブ150は、通常の場合、流量コントローラ152よりもタンク110に近い側に配置される。ただし、例えば、タンク110の出口112に接続された出口配管113等が開閉バルブを有する場合など、装置の構成によっては、この接続部材140の開閉バルブ150を省略することができる。
また、接続部材140は、タンク110と流量コントローラ152の間に、第1の圧力計154を備え、流量コントローラ152と容器190との間に、第2の圧力計156を備える。ただし、これらの部材は、必要に応じて設置されれば良い。また、接続部材140は、さらに図示されない別のバルブ(開閉バルブ、流量制御バルブ等)、計測器(温度計等)、およびセンサ等を有しても良い。
別の装置系の容器190は、これに限られるものではないが、例えば、減圧CVD装置用の成膜チャンバ等であっても良い。(なお、以降の記載では、容器190として、減圧CVD装置用の成膜チャンバが使用される場合、容器190を「成膜チャンバ190」とも称することにする。)
次に、このように構成された本発明による原料供給装置100の動作について、簡単に説明する。
まず、加熱手段120(および/または恒温槽130)により、タンク110内に収容された液体原料115が加熱される。これにより、第1の圧力を有する原料蒸気が生成される。
一方、この前後に、あるいは、これと同時に、別の装置系の容器190の圧力が第2の圧力に制御される。例えば、別の装置系の容器190が減圧CVD装置の成膜チャンバの場合、第2の圧力は、大気圧未満の所定の圧力となるように減圧処理される。ここで、第2の圧力は、原料蒸気の第1の圧力よりも低くなるように選定されることに留意する必要がある。
次に、接続部材140に配置された開閉バルブ150を開状態にすると、タンク110内の原料蒸気は、接続部材140を介して、別の装置系の容器190の方に移動する。すなわち、タンク110内の原料蒸気の第1の圧力は、容器190の第2の圧力よりも高くなっているため、この圧力差をドライビングフォースとして、原料蒸気は、接続部材140の第1端142の方から第2端144の方に自発的に移動する。
このような原理により、タンク110内に収容された液体原料115を蒸気化させ、原料蒸気を、直接、当該原料供給装置100に接続された他の装置、例えば減圧CVD装置用の成膜チャンバ等に供給することができる。
なお、原料蒸気の容器190への供給量は、加熱手段120(および/または恒温槽130)による液体原料115の加熱温度を調節することにより、制御することができる。また、接続部材140が流量コントローラ150を有する場合、この流量コントローラ150を調節することにより、原料蒸気の供給量をより正確に制御することができる。さらに、接続部材140が第1および/または第2の圧力計154、156を備える場合は、接続部材140に流通する原料蒸気の圧力を、正確に把握したり、高精度に制御したりすることも可能である。
このような本発明による原料供給装置100では、原料蒸気の移動の駆動力として、圧力差が利用される。すなわち、本発明による原料供給装置100では、キャリアガス方式のように、原料蒸気の供給にキャリアガスを使用する必要がない。
従って、本発明による原料供給装置100では、キャリアガス方式に比べて、原料蒸気を高濃度(高供給量)で供給することが可能となる。また、キャリアガスを使用しないので、成膜された層の品質が劣化する危険性も抑制される。
また、これにより、本発明による原料供給装置100では、現状では実現の難しい、減圧CVD法による高速成膜および/または大面積成膜を行うことが可能になる。
なお、図1の構成例は、本発明による原料供給装置の単なる基本概念の一例に過ぎず、本発明による原料供給装置は、基本概念を保有していれば、その他の構成を有しても良いことは当業者には明らかである。
また、図1の例では、原料供給装置100によって、単一の原料蒸気が、例えば減圧CVD装置の成膜チャンバ(容器190)に供給される。しかしながら、減圧CVD装置において、複数の原料蒸気が必要な場合、例えば、図1に示した原料供給装置100が複数使用され、複数種の原料蒸気が減圧CVD装置の成膜チャンバに供給されても良い。
(本発明による原料供給装置100の各部材について)
次に、図1に示した原料供給装置100を構成する各部材について、簡単に説明する。
(タンク110)
タンク110は、液体原料115および発生する原料蒸気を安全に収容することができる容器であれば、その材質、形状、および寸法等は、特に限られない。
タンク110は、例えば、ガラス製または金属製の圧力容器等であっても良い。
タンク110は、原料蒸気が放出される少なくとも一つの出口112を備える。また、タンク110は、出口112と接続された出口配管113を有しても良い。この出口配管113には、開閉バルブおよび流量調整バルブ等のバルブ、ならびに温度計および圧力計のような計測器が設置されても良い。
本発明による原料供給装置100の稼働時のタンク110内の原料蒸気の圧力は、接続部材140の第2端144での圧力(あるいは容器190内の圧力)よりも高くなっている限り、特に限られない。本発明による原料供給装置100の稼働時のタンク110内の原料蒸気の圧力は、例えば、1333Pa以上であっても良い。
(加熱手段120)
加熱手段120は、液体原料115を所定の温度まで加熱できれば、その態様は、特に限られない。加熱手段120は、例えば、電熱ヒータ、リボンヒータ等である。
加熱手段120は、例えば、タンク110の底面に接するように配置されても良い。あるいは、加熱手段120は、例えば、タンク110の周囲を覆うように配置されても良い。また、加熱手段120は、タンク110の内部に配置されても良い。また、恒温槽130のみを加熱手段として使用しても良く、ヒータと恒温槽130の両方を、加熱手段として使用しても良い。
(恒温槽130)
恒温槽130は、必要に応じて設置される。
恒温槽130を設置することにより、タンク110の温度変化を小さくすることができる。また、恒温槽のみを加熱手段として使用しても良い。
(接続部材140)
接続部材140は、これに限られるものではないが、例えば、ステンレス鋼およびニッケル基合金のような金属製の配管で構成される。
前述のように、接続部材140には、各種バルブ、計測器、およびセンサ等が配置されても良い。
接続部材140の内部には、原料蒸気が流通する。このため、接続部材140は、内部で原料蒸気が凝縮しないよう、原料蒸気の温度と同等以上の温度に保持されている必要がある。
特に、接続部材140は、タンク110の側の第1端142から、別の装置系の容器160側の第2端144に向かって、温度が上昇するように温度制御されていることが好ましい。この場合、接続部材140内での原料蒸気の凝縮を確実に抑制することが可能になる。
接続部材140の温度上昇曲線の形態は、特に限られない。接続部材140の温度は、第1端142から第2端144に向かって、例えば連続的にまたは断続的に上昇しても良い。
(液体原料115)
タンク110に収容される液体原料115の種類は、減圧CVD法により成膜される物質に基づいて、適宜選定される。
液体原料115は、例えば、有機金属であっても良い。また、液体原料115は、例えば、100℃以上の沸点を有しても良い。
液体原料115が有機金属である場合、この有機金属は、金属成分として、シリコン、チタン、アルミニウム、亜鉛、ニオブ、および/またはタンタルを含んでも良い。
金属成分としてシリコンを含む有機金属としては、例えば、テトラエトキシシラン、ヘキサメチルジシロキサン、エチルトリエトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ジエトキシジメチルシラン、オクタメチルスクロテトラシロキサン、およびオクタメチルトリシロキサン等が挙げられる。
金属成分としてチタンを含む有機金属としては、例えば、チタニウムテトライソプロポキシドおよびチタニウムエトキサイド等が挙げられる。
金属成分としてアルミニウムを含む有機金属としては、例えば、アルミニウムsecブトキサイドが挙げられる。
金属成分として亜鉛を含む有機金属としては、例えば、ジエチル亜鉛が挙げられる。
金属成分としてニオブを含む有機金属としては、例えば、ペンタブトキシニオブおよびペンタエトキシニオブが挙げられる。
金属成分としてタンタルを含む有機金属としては、例えば、ペンタエトキシタンタルが挙げられる。
(成膜チャンバ190)
本発明による原料供給装置100は、例えば、減圧CVD装置の成膜チャンバ190と接続される。成膜室には、被成膜部材(例えば基板)が配置されており、原料供給装置100から供給される蒸気原料の化学反応を利用して、被成膜部材上に成膜を行うことができる。
被成膜部材は、特に限られないが、例えば、ガラス基板または半導体基板等の基板であっても良い。
ここで、減圧CVD装置の種類は、特に限られない。減圧CVD装置は、例えば、プラズマCVD(PECVD)装置等であっても良い。
成膜時の成膜チャンバ190内の圧力は、タンク110内の原料蒸気の圧力よりも低くなっている限り、特に限られない。成膜時の成膜チャンバ190内の圧力は、例えば、0.1Pa〜133Paの範囲であっても良い。
(本発明による原料供給方法)
次に、図面を参照して、本発明による原料供給方法について説明する。
図2には、本発明による原料供給方法の一例を概略的に示したフロー図を示す。
図2に示すように、本発明による原料供給方法の一例は、
(a)タンク内に収容された液体原料を加熱し、第1の圧力の原料蒸気を得るステップ(ステップS110)と、
(b)接続部材を介して前記タンクと接続された容器の空間の圧力を、第2の圧力に維持するステップであって、前記第2の圧力は、前記第1の圧力よりも低いステップ(ステップS120)と、
(c)前記第1の圧力と前記第2の圧力の差を利用して、前記接続部材を介して、前記原料蒸気を前記タンクから前記容器に供給するステップ(ステップS130)と、
を有する。
以下、各ステップについて説明する。
(ステップS110)
まず、内部に液体原料が収容されたタンクが準備される。次に、このタンクが加熱される。これにより液体原料が気化し、第1の圧力の原料蒸気が発生する。
原料蒸気の第1の圧力は、減圧CVD装置における成膜に必要な原料蒸気量に基づいて、適宜選定される。第1の圧力は、例えば、1000Pa以上が好ましく、1200Pa以上がより好ましく、1300Pa以上がさらに好ましい。また、第1の圧力は、30000Pa以下が好ましく、28000Pa以下がより好ましく、27000Pa以下がさらに好ましい。
なお、液体原料の加熱温度は、液体原料の飽和蒸気圧曲線に基づいて、適宜選定される。液体原料の加熱温度は、前記圧力が得られれば、例えば、80℃〜300℃の範囲であっても良い。
(ステップS120)
ステップS110の前後に、あるいはステップS110と平行して、接続部材を介してタンクと接続された容器が減圧処理され、容器の内部が第2の圧力に調整される。
第2の圧力は、タンクで生じた原料蒸気の第1の圧力よりも低く設定される。例えば、容器が減圧CVD装置の成膜チャンバである場合、第2の圧力は、0.01Pa以上が好ましく、0.05Pa以上がより好ましく、0.1以上がさらに好ましい。また、第2の圧力は、200Pa以下が好ましく、150Paがより好ましく、135Paがさらに好ましい。
(ステップS130)
ステップS110およびステップS120が完了後、原料蒸気の第1の圧力と、容器の内部の第2の圧力の圧力差を利用することにより、接続部材を介して、原料蒸気がタンクから容器の方に供給される。
例えば、前述のような原料供給装置100を使用した場合、接続部材に設置された開閉バルブを開にすることにより、タンクから容器の方に原料蒸気を移動させることができる。
このような本発明による原料供給方法では、タンク内に収容された液体原料を加熱し、被供給側の容器の圧力を、原料蒸気の圧力よりも低い圧力に調整するだけで、容器側に原料蒸気を直接供給することができる。
本発明による原料供給方法では、キャリアガス方式のように、原料蒸気の供給にキャリアガスを使用する必要がない。従って、本発明による原料供給方法では、キャリアガス方式に比べて、原料蒸気を高濃度(高供給量)で供給することが可能となる。また、キャリアガスを使用しないので、成膜チャンバ内で成膜された層の品質が劣化する危険性も抑制される。例えば、本発明による原料供給方法では、2.23×10−4mol/分〜2.23×10−2mol/分のような、大きな供給速度を得ることも可能である。
また、これにより、本発明による原料供給方法では、現状では実現の難しい、減圧CVD法による高速成膜および/または大面積成膜を行うことが可能になる。例えば、本発明による原料供給方法では、20nm/分〜1500nm/分のような、大きな成膜速度を得ることも可能である。
次に、本発明による実施例について説明する。
(実施例1)
前述の図1に示す構成の原料供給装置を用いて、以下の方法で、減圧CVD用の原料蒸気を生成した。また、生成された原料蒸気を減圧CVD装置の成膜チャンバに供給して、基板上に成膜を行った。
なお、以下の説明では、明確化のため、各部材を説明する際に、図1に示した参照符号を使用する。
(装置構成)
まず、液体原料115が収容されたタンク110を準備した。タンク110は、金属製の圧力容器であり、タンク110の容量は、5リットルである。タンク110は、出口112を有し、該出口112には、出口配管113が接続されている。液体原料115には、チタニウムテトライソプロポキシドを使用した。
タンク110の底部には、ヒータ120として、ベルトヒータを配置した。また、タンク110とヒータを、恒温槽130内に配置した。
タンク110の出口配管113は、恒温槽130の外部まで誘導されており、この先端に、ステンレス鋼製の配管140を接続した。配管140には、図1のように、第1の圧力計154、流量コントローラ152、第2の圧力計156を取り付けた。なお、この流量コントローラ152は、開閉バルブを備えるため、図1のような単独の開閉バルブ150は、使用していない。
また、配管140の第2端144は、PECVD装置の成膜チャンバ190に接続した。成膜チャンバ内には、300mm×300mm×2mmtの寸法のガラス基板を、被成膜部材として配置した。なお、ガラス基板は加熱していない。
(成膜処理)
上述のような装置構成において、以下の方法で原料蒸気を生成し、これを成膜チャンバ190に供給した。
まず、配管140を加熱した。配管140は、第1端142から第2端144に向かって、温度が徐々に増加するように加熱した。配管140の第1端142側における温度は、135℃であり、第2端144側における温度は、145℃であった。
次に、ヒータ120および恒温槽130を用いて、タンク110内の液体原料115を加熱した。ヒータ120および恒温槽130の設定温度は、130℃とした。これにより、液体原料115が気化し、原料蒸気が生成された。原料蒸気の圧力は、約40Paであった(第1の圧力計154での測定値)。
一方、これとは別に、減圧CVD装置の成膜チャンバ190内を真空処理し、内部を減圧した。成膜チャンバ190内の圧力は、約8×10−4Paであった(第2の圧力計156での測定値)。
次に、流量コントローラ152の開閉バルブをゆっくりと開け、タンク110内の原料蒸気を、成膜チャンバ190側に供給した。また、プラズマ用のガスとして、成膜チャンバ190に、酸素ガスを供給した。成膜チャンバ190内の総圧力は、1.0Paに保持した。流量コントローラ152における原料蒸気の流速は、1.116×10−3mol/分とした。なお、この値は、従来の減圧CVDプロセスに比べると、例えば、約3桁大きな値である。
所定の時間経過後、流量コントローラ152の開閉バルブをゆっくりと閉じるとともに、タンク110の加熱を停止し、成膜チャンバ190への原料蒸気の供給を停止した。
以上の操作により、成膜チャンバ190のガラス基板上に、酸化チタン膜が形成された。
(評価)
次に、得られた酸化チタン膜を用いて、成膜時の成膜速度を算定した。
図3には、成膜速度の評価結果の一例を示す。図3において、横軸は、ガラス基板の表面位置を示しており、縦軸は、酸化チタン膜の成膜速度を示している。
なお、酸化チタンの成膜速度は、ガラス基板の表面のある方向における各位置において、酸化チタン膜の厚さを測定することにより算定した。より具体的には、所定時間の成膜処理後の酸化チタン膜の厚さを測定し、その値から成膜速度を算出した。
この図3の結果から、成膜速度は、最大120nm/分程度であることがわかった。この値は、後述するように、従来の一般的な減圧CVDプロセスにおける酸化チタンの成膜速度に比べて、有意に大きな値である。ガラス基板の300cmの領域の各位置での成膜速度を平均して得られた平均成膜速度は、約89nm/分であった。
以下の表1には、実施例1における原料蒸気供給量、成膜時の成膜圧力(成膜チャンバ内の圧力)、および酸化チタンの平均成膜速度をまとめて示した。
Figure 2013176048
(実施例2)
前述の実施例1と同様の方法により、ガラス基板上に酸化チタンを成膜した。ただし、この実施例2では、流量コントローラ152により、原料蒸気の流速を、2.008×10−3mol/分に制御した。また、成膜チャンバ190内の総圧力は、1.2Paに保持した。その他の条件は、実施例1と同様である。
図4には、成膜速度の評価結果の一例を示す。
前述の図3と同様、図4において、横軸は、ガラス基板の位置を示しており、縦軸は、酸化チタン膜の成膜速度を示している。なお、比較のため、図4には、前述の実施例1における成膜速度の評価結果を重ねてプロットした。
この図4から、実施例2では、実施例1に比べて、よりいっそう成膜速度が向上していることがわかる。成膜速度は、最大200nm/分を超え、極めて大きな成膜速度が得られた。また、ガラス基板の300cmの領域の各位置での成膜速度を平均して得られた平均成膜速度は、約158nm/分であった。
前述の表1には、実施例2における原料蒸気供給量、成膜時の成膜圧力(成膜チャンバ内の圧力)、および酸化チタンの平均成膜速度をまとめて示した。
(比較例)
従来のキャリアガス方式を用いた、減圧CVDプロセスによる酸化チタンの成膜技術に関する文献を調査し、成膜時の原料供給量および成膜速度を検討した。
関連する文献として、前述の非特許文献1−3が見出された。これらの非特許文献1−3は、いずれも、キャリアガス方式を用いて、原料蒸気としてチタニウムテトライソプロポキシドを成膜チャンバに供給し、PECVD法により、基板に酸化チタンを成膜する技術に関するものである。
非特許文献1では、原料蒸気の供給量は、2.114×10−6mol/分であり、成膜時の成膜圧力は、39.8Paであり、成膜速度は、1nm/分であることが記載されていた。なお、基板の寸法に関する記述は認められなかった。
非特許文献2には、成膜速度が50nm/分であることが記載されているものの、基板の寸法、成膜時の成膜圧力、および原料蒸気の供給量に関する記述は認められなかった。
非特許文献3には、成膜速度が最大58nm/分であることが記載されているものの、基板の寸法、成膜時の成膜圧力、および原料蒸気の供給量に関する記述は認められなかった。
前述の表1には、これらの非特許文献1〜3に記載されている、原料蒸気供給量、成膜チャンバ内圧力、および成膜速度に関する情報をまとめて示した。
この表1から、従来のキャリアガス方式では、原料蒸気の供給量が少なく、成膜速度をあまり大きくすることができないことがわかる。例えば、非特許文献1における原料蒸気の供給量は、実施例2の約1/1000程度しかない。また、例えば、非特許文献1−3における成膜速度は、最大でも58nm/分程度であり(非特許文献3)、この値は、実施例1に比べて有意に小さい。特に、実施例1および実施例2における成膜速度は、300cmの広い領域における平均値で表されており、最大成膜速度は、より大きな値を示すことに留意する必要がある。
このように、本発明による装置および方法を使用することにより、キャリアガス方式に比べて、より多くの量の原料蒸気を成膜チャンバ側に供給することでき、これにより、高速成膜が可能となることが確認された。
本発明は、減圧CVD装置の成膜チャンバに原料蒸気を供給する装置および方法等に利用することができる。
本願は、2012年5月25日に出願した日本国特許出願2012−120264号に基づく優先権を主張するものであり、同日本国出願の全内容を本願の参照として援用する。
100 本発明による原料供給装置
110 タンク
112 出口
113 出口配管
115 液体原料
120 加熱手段
130 恒温槽
140 接続部材
142 第1端
144 第2端
150 開閉バルブ
152 流量コントローラ
154 第1の圧力計
156 第2の圧力計
190 別の装置系の容器

Claims (19)

  1. タンクを準備する工程と、
    容器を準備する工程と、
    前記タンク内に液体原料を供給する工程と、
    前記液体原料を加熱して第1の圧力を有する原料蒸気を得る工程と、
    前記容器内の圧力を前記第1の圧力よりも低い第2の圧力に調整する工程と、
    前記第1の圧力と前記第2の圧力の圧力差を利用して、接続部材を介して前記タンク内の前記原料蒸気を前記容器に供給する工程と、
    を有する原料供給方法。
  2. 前記液体原料の加熱により、1333Pa以上の圧力の前記原料蒸気が得られることを特徴とする請求項1に記載の原料供給方法。
  3. 前記容器は、被成膜部材が配置された成膜チャンバであることを特徴とする請求項1または2に記載の原料供給方法。
  4. 前記接続部材は、前記タンクにおける前記原料蒸気の温度よりも高い温度に維持され、
    前記接続部材は、前記タンクの側から前記容器の側に向かって、温度が上昇することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の原料供給方法。
  5. 前記液体原料は、100℃以上の沸点を有する有機金属材料であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の原料供給方法。
  6. 前記有機金属材料は、金属成分として、シリコン、チタン、アルミニウム、亜鉛、ニオブ、およびタンタルからなる群から選定された少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項5に記載の原料供給方法。
  7. 前記有機金属材料は、テトラエトキシシラン、ヘキサメチルジシロキサン、エチルトリエトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ジエトキシジメチルシラン、オクタメチルスクロテトラシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、チタニウムテトライソプロポキシド、チタニウムエトキサイド、アルミニウムsecブトキサイド、ジエチル亜鉛、ペンタブトキシニオブ、ペンタエトキシニオブ、およびペンタエトキシタンタルからなる群から選定された少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項6に記載の原料供給方法。
  8. 前記接続部材は、前記原料蒸気の流量制御手段を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一つに記載の原料供給方法。
  9. 前記接続部材は、前記タンクと前記流量制御手段の間に、第1の圧力測定手段を備え、および/または
    前記接続部材は、前記流量制御手段と前記容器との間に、第2の圧力測定手段を備えることを特徴とする請求項8に記載の原料供給方法。
  10. 減圧CVD法に利用される原料蒸気を供給するための原料供給装置であって、
    液体原料を収容するタンクと、
    前記タンクに収容された液体原料を加熱して、第1の圧力の原料蒸気を生成する加熱手段と、
    第2の圧力に維持された空間を備える容器であって、前記第2の圧力は、前記第1の圧力よりも低い容器と、
    前記タンクと前記容器を接続する接続部材とを有し、
    前記原料蒸気は、前記第1の圧力と前記第2の圧力の差によって、前記接続部材を介して、前記タンクから前記容器に供給されることを特徴とする原料供給装置。
  11. 前記第1の圧力は、1333Pa以上の圧力であることを特徴とする請求項10に記載の原料供給装置。
  12. 前記容器は、前記空間に、被成膜部材が配置された成膜チャンバであることを特徴とする請求項10または11に記載の原料供給装置。
  13. 前記接続部材は、前記タンクにおける前記原料蒸気の温度よりも高い温度に維持され、
    前記接続部材は、前記タンクの側から前記容器の側に向かって、温度が上昇することを特徴とする請求項10乃至12のいずれか一つに記載の原料供給装置。
  14. 前記液体原料は、100℃以上の沸点を有する有機金属材料であることを特徴とする請求項10乃至13のいずれか一つに記載の原料供給装置。
  15. 前記有機金属材料は、金属成分として、シリコン、チタン、アルミニウム、亜鉛、ニオブ、およびタンタルからなる群から選定された少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項14に記載の原料供給装置。
  16. 前記有機金属材料は、テトラエトキシシラン、ヘキサメチルジシロキサン、エチルトリエトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ジエトキシジメチルシラン、オクタメチルスクロテトラシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、チタニウムテトライソプロポキシド、チタニウムエトキサイド、アルミニウムsecブトキサイド、ジエチル亜鉛、ペンタブトキシニオブ、ペンタエトキシニオブ、およびペンタエトキシタンタルからなる群から選定された少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項15に記載の原料供給装置。
  17. 前記接続部材は、前記原料蒸気の流量制御手段を有することを特徴とする請求項10乃至16のいずれか一つに記載の原料供給装置。
  18. 前記接続部材は、前記タンクと前記流量制御手段の間に、第1の圧力測定手段を備え、および/または
    前記接続部材は、前記流量制御手段と前記容器との間に、第2の圧力測定手段を備えることを特徴とする請求項17に記載の原料供給装置。
  19. 液体原料を準備する工程と、
    前記液体原料を加熱して第1の圧力の原料蒸気を生成する工程と、
    前記原料蒸気の供給先の圧力を、前記第1の圧力よりも低い第2の圧力に設定する工程と、
    前記第1および第2の圧力差を利用して、前記原料蒸気を前記供給先に供給する工程と
    を備えたことを特徴とする減圧CVD法で用いられる原料供給方法。
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