JPWO2013157607A1 - ズームレンズ - Google Patents

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Abstract

ズームレンズ10Aは、SLMまたはVFLのうち何れか一方により構成される第一レンズ部12と、第一レンズ部と焦点面Fとの間に光学的に結合され、SLMまたはVFLのうち何れか一方により構成される第二レンズ部14と、第一、第二レンズ部12、14の焦点距離を制御する制御部16とを備える。第一レンズ部12と第二レンズ部14との距離、および第二レンズ部14と焦点面Fとの距離は不変である。制御部16は、第一、第二レンズ部12、14の焦点距離を変更することによりズームレンズ10Aの拡大倍率を変化させる。これにより、簡易に構成可能であり、拡大倍率を変更する際の所要時間を短縮することが可能なズームレンズが実現される。

Description

本発明は、ズームレンズに関するものである。
ズームレンズとは、レンズ系全体の焦点位置を一定に保ちながら連続的に焦点距離を変化させることが可能なレンズをいう。一般的に、ズームレンズを構成するためには、最低2群のレンズを光軸上において相対的に移動させる必要がある。すなわち、2群のレンズからなる光学系において一方の群のみを移動させると、合成焦点距離を変化させることができるが、焦点位置も変化する。これに対し、2群の双方を移動させることにより、焦点位置を変化させることなく合成焦点距離を変化させることができる(非特許文献1を参照)。
朝倉書店「最新光学技術ハンドブック」第IV部1.3.2節c
前述したように、複数のレンズ群から成る従来のズームレンズでは、拡大倍率を変化させるためにレンズ群を光軸方向に機械的に移動させる必要がある。しかしながら、レンズを機械的に移動させる際の位置精度を高めるためには、極めて複雑な機構を必要とする。また、レンズ群の移動に一定の時間を要するので、拡大倍率を変更する際の所要時間を短縮することも困難である。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、簡易に構成可能であり、拡大倍率を変更する際の所要時間を短縮することが可能なズームレンズを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明によるズームレンズは、空間光変調素子または可変焦点レンズのうち何れか一方により構成される第一レンズ部と、第一レンズ部と当該ズームレンズの焦点面との間に光学的に結合され、空間光変調素子または可変焦点レンズのうち何れか一方により構成される第二レンズ部と、第一レンズ部及び第二レンズ部の焦点距離を制御する制御部とを備え、第一レンズ部と第二レンズ部との距離、および第二レンズ部と焦点面との距離が共に不変であり、制御部が、第一レンズ部及び第二レンズ部の焦点距離を変更することによって当該ズームレンズの拡大倍率を変化させることを特徴とする。制御部は、具体的には例えば、空間光変調素子にレンズパターンを与え、または可変焦点レンズの焦点距離を制御することにより、第一レンズ部及び第二レンズ部の焦点距離を制御する。
このズームレンズでは、従来のズームレンズにおける2以上のレンズ群に代えて、空間光変調素子または可変焦点レンズのうち何れか一方により構成される第一レンズ部及び第二レンズ部が配置されている。空間光変調素子及び可変焦点レンズは、光軸方向の位置を変更することなく焦点距離を変化し得る光学部品である。このため、第一レンズ部と第二レンズ部との距離、および第二レンズ部と焦点面との距離が固定された状態で、ズームレンズ系全体の焦点距離を任意に変更して拡大倍率を変化させることができる。また、これらの光学部品は、制御部からの電気信号に従って、極めて短い時間で焦点距離を変更することができる。したがって、上記ズームレンズによれば、拡大倍率を変更する際の所要時間を短縮することができる。また、レンズ群を移動させるための複雑な機構を必要としないので、ズームレンズ系全体を簡易に構成することができる。
本発明によるズームレンズによれば、簡易に構成可能であり、拡大倍率を変更する際の所要時間を短縮することができる。
図1は、第1実施形態に係るズームレンズの構成を示す図である。 図2は、第1実施形態に係るズームレンズにおける焦点距離の関係を示す図である。 図3は、(a)表2に示されたケース1に対応する結像の様子を模式的に示す図、(b)表2に示されたケース2に対応する結像の様子を模式的に示す図、及び(c)表2に示されたケース3に対応する結像の様子を模式的に示す図である。 図4は、(a)表2に示されたケース4に対応する結像の様子を模式的に示す図、及び(b)表2に示されたケース5に対応する結像の様子を模式的に示す図である。 図5は、第1実施形態に係るズームレンズの動作の例を示す図である。 図6は、第2実施形態に係るズームレンズの構成を示す図である。 図7は、第2実施形態の一変形例として、ズームレンズの構成を示す図である。 図8は、第2実施形態の別の変形例として、ズームレンズの構成を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明によるズームレンズの実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るズームレンズ10Aの構成を示す図である。本実施形態のズームレンズ10Aは、第一レンズ部12と、第二レンズ部14と、制御部16とを備えている。第一レンズ部12及び第二レンズ部14は、ズームレンズ10Aの焦点面Fと交差する所定の光軸Aに沿った方向に並んで配置されており、第二レンズ部14は、第一レンズ部12と焦点面Fとの間に光学的に結合されている。
第一レンズ部12は、空間光変調素子(SLM;Spatial Light Modulator)または可変焦点レンズ(VFL;Vari-Focal
Lens)のうち何れか一方により構成される。また、第二レンズ部14も同様に、空間光変調素子または可変焦点レンズのうち何れか一方により構成される。すなわち、第一レンズ部12と第二レンズ部14との組み合わせとしては、以下の4つのパターンが存在する。
Figure 2013157607
第一レンズ部12若しくは第二レンズ部14として使用することができる空間光変調素子には、位相変調型の空間光変調素子、例えば屈折率変化材料型SLM(例えば液晶を用いたものでは、LCOS(Liquid Crystal on Silicon)型やLCD(Liquid
Crystal Display)など)、セグメントミラー(Segment Mirror)型SLM、連続形状可変鏡(Continuous Deformable Mirror)型SLM等がある。屈折率変化材料型SLM、セグメントミラー型SLM、及び連続形状可変鏡型SLMは、電圧や電流、或いは書き出し光の印加によって種々のレンズパターンが付与されることにより、任意の焦点距離を有するレンズとして機能する。
なお、本実施形態では透過型の空間光変調素子を例示しているが、空間光変調素子は反射型であってもよい。また、第一レンズ部12若しくは第二レンズ部14としての可変焦点レンズには、例えば液晶や電気光学結晶のように光路の屈折率を任意に変化させ得るものや、形状を変化させ得るもの等が好適に使用される。これらの可変焦点レンズでは、電圧や電流の印加によって焦点距離が任意に制御される。
また、従来のズームレンズと異なり、本実施形態のズームレンズ10Aでは、第一レンズ部12と第二レンズ部14との距離L1、および第二レンズ部14と焦点面Fとの距離L2は共に不変であり、第一レンズ部12及び第二レンズ部14の位置は、焦点面Fに対して相対的に固定されている。
制御部16は、第一レンズ部12及び第二レンズ部14の焦点距離を制御する。第一レンズ部12(第二レンズ部14)が空間光変調素子である場合、制御部16は、空間光変調素子の各画素を駆動するための電気信号(レンズパターン)を第一レンズ部12(第二レンズ部14)へ提供する。また、第一レンズ部12(第二レンズ部14)が可変焦点レンズである場合、制御部16は、当該可変焦点レンズの焦点距離を制御するための電気信号を第一レンズ部12(第二レンズ部14)へ提供する。ズームレンズ10Aでは、このように制御部16が第一レンズ部12及び第二レンズ部14の焦点距離を変更することによって、拡大倍率が変化する。なお、制御部16は、第一レンズ部12及び第二レンズ部14が収容される筐体内に配置されても良く、或いは筐体の外部に配置されてもよい。
例えば、第一レンズ部12及び第二レンズ部14の各々に空間光変調素子が配置されている場合、制御部16は、これらの空間光変調素子においてそれぞれ焦点距離f1、f2のレンズを表示させるとともに、所定の焦点面F上に焦点が結ばれるようにする。いま、第一レンズ部12の前面(第二レンズ部14と対向する面とは反対側の面)からコリメート光が入射するものとする。このとき、例えば第一レンズ部12の焦点距離f1を無限大とし、第二レンズ部14のf2を距離L2と等しくすると、第一レンズ部12及び第二レンズ部14による合成焦点距離fcはL2と等しくなる。この場合、第一レンズ部12はレンズとして機能せず、コリメート光をそのまま透過する。また、例えば第一レンズ部12の焦点距離f1を第一レンズ部12から焦点面Fまでの距離(L1+L2)とし、第二レンズ部14のf2を無限大とすると、第一レンズ部12及び第二レンズ部14による合成焦点距離fcは(L1+L2)となる。これらは特殊な例であるが、本実施形態では、制御部16が第一レンズ部12及び第二レンズ部14の焦点距離f1及びf2を種々の長さに設定することにより、第一レンズ部12及び第二レンズ部14による合成焦点距離を任意に制御することができる。
ここで、ズームレンズ10Aの光学系においては、第一レンズ部12、第二レンズ部14及び焦点面Fの相互間距離が固定されているので、焦点距離f1及びf2、並びに合成焦点距離fcの間に関係性が生じる。以下、その関係性について説明する。
いま、図2に示されるように、第一レンズ部12の焦点距離をf1、第二レンズ部14の焦点距離をf2とする。この光学系において、焦点面Fの位置を変化させずに合成焦点距離fcを変更する為に焦点距離f1及びf2が満たすべき条件を求める。この光学系の合成焦点距離fcは、次の数式(1)のように表される。
Figure 2013157607
また、焦点面Fの位置と関係する距離L2、焦点距離f2、及びδには次の関係がある。
Figure 2013157607
数式(2)を変形し、焦点距離f2について解くと、次の数式(3)が得られる。
Figure 2013157607
数式(3)を数式(1)に代入し、焦点距離f1について解くと、次の数式(4)が得られる。
Figure 2013157607
同様に、合成焦点距離fcについて解くと、次の数式(5)が得られる。
Figure 2013157607
数式(4)を数式(3)に代入すると、次の数式(6)が得られる。
Figure 2013157607
上記数式(4)及び(6)から、所望の合成焦点距離fc並びに距離L1及びL2が与えられると、焦点距離f1及びf2を算出できることがわかる。また、その算出結果を数式(5)を用いて検算可能であることがわかる。制御部16は、焦点距離算出の機能を含み、第一、第二レンズ部12、14による合成焦点距離f、第一レンズ部12と第二レンズ部14との距離L、および第二レンズ部14と焦点面Fとの距離Lに基づいて、第一、第二レンズ部12、14の焦点距離f、fを算出する。また、制御部16は、それらの算出された焦点距離f、fとなるように、第一、第二レンズ部12、14それぞれの焦点距離を変更する制御を行う。また、制御部16は、焦点距離算出において、所望の拡大倍率から合成焦点距離fを算出しても良い。なお、数式(4)及び(6)において分母が0となる場合には値が不定となるが、これらの場合は、前述した例(第一レンズ部12及び第二レンズ部14のいずれかの焦点距離を無限大とした場合)に相当する。すなわち、数式(6)の分母が零となるのは焦点距離f1=(L1+L2)であり且つ焦点距離f2が無限大の場合であり、数式(4)の分母が零となるのは焦点距離f1が無限大で焦点距離f2=L2の場合である。なお、第一レンズ部12及び第二レンズ部14は、焦点距離f1,f2の長さによって凹レンズか凸レンズかが定まる。焦点距離f1、f2の値が正である場合は凸レンズであり、負である場合は凹レンズである。
表2は、焦点距離f1及びf2の値と、対応する合成焦点距離fcの値との関係を示す表である。また、図3(a)、図3(b)、図3(c)、図4(a)、及び図4(b)は、表2に示された5つのケース1〜5に対応する結像の様子を模式的に示す図である。
Figure 2013157607
ケース1:表2に示されるように、ケース1では、焦点距離f1が正であり、焦点距離f2が負であり、合成焦点距離fcは(L1+L2)より大きい。このような場合、図3(a)に示されるように第二レンズ部14の開口数(NA)が最も小さくなるので、拡大倍率は「超低倍率」となる。
ケース2:表2に示されるように、ケース2では、焦点距離f1=(L1+L2)であり、焦点距離f2が無限大である。この場合、合成焦点距離fc=(L1+L2)となる。このような場合、図3(b)に示されるように第二レンズ部14の開口数がやや小さくなるので、拡大倍率は「低倍率」となる。
ケース3:表2に示されるように、ケース3では、焦点距離f1及びf2が共に正であり、合成焦点距離fcがL2より大きく(L1+L2)より小さい。このような場合、図3(c)に示されるように第二レンズ部14の開口数は或る程度の大きさを有するので、拡大倍率は「中倍率」となる。
ケース4:表2に示されるように、ケース4では、焦点距離f1が無限大であり、焦点距離f2=L2である。この場合、合成焦点距離fc=L2となる。このような場合、図4(a)に示されるように第二レンズ部14の開口数が更に大きくなるので、拡大倍率は「高倍率」となる。
ケース5:表2に示されるように、ケース5では、焦点距離f1が負であり、焦点距離f2が正であり、合成焦点距離fcは0より大きくL2より小さい。このような場合、図4(b)に示されるように第二レンズ部14の開口数が最も大きくなるので、拡大倍率は「超高倍率」となる。
以上に説明した本実施形態のズームレンズ10Aでは、従来のズームレンズにおける2以上のレンズ群に代えて、空間光変調素子または可変焦点レンズのうち何れか一方により構成される第一レンズ部12及び第二レンズ部14が配置されている。上述したように、空間光変調素子及び可変焦点レンズは、光軸Aの方向における位置を変更することなく焦点距離f1,f2を変化し得る光学部品である。このため、第一レンズ部12と第二レンズ部14との距離L1、および第二レンズ部14と焦点面Fとの距離L2が固定された状態で、ズームレンズ系全体の合成焦点距離fcを任意に変更して拡大倍率を変化させることができる。また、これらの光学部品は、制御部16からの電気信号に従って、極めて短い時間で焦点距離f1,f2を変更することができる。したがって、本実施形態のズームレンズ10Aによれば、従来のズームレンズと比較して、拡大倍率を変更する際の所要時間を大幅に短縮することができる。また、レンズ群を移動させるための複雑な機構を必要としないので、ズームレンズ系全体を簡易に構成することができる。
なお、本実施形態のズームレンズ10Aでは、以下に説明するような動作も可能である。
<回折格子パターンの重畳>
第一レンズ部12および第二レンズ部14のうち少なくとも一方が空間光変調素子により構成されている場合、制御部16は、第一レンズ部12および第二レンズ部14の双方若しくは何れか一方に対して提供するレンズパターンに、種々の回折格子パターンなどの位相パターンを重畳させた重畳パターンを空間光変調素子に呈示することができる。これにより、例えば図5(a)に示されるように、光軸Aとは異なる任意の光軸A1上に焦点位置を移動する、いわゆるビームステアリングが可能となる。このような構成は、例えば、第一レンズ部12に入力される光の中心軸線を含む直線と、第二レンズ部14から出力される光の中心軸線を含む直線とが互いに離れるようなレンズパターンを空間光変調素子に与えることによって実現することができる。このような構成では、第一レンズ部12と第二レンズ部14との間を進行する光P2の光軸を傾斜させつつ、第二レンズ部14と焦点面Fとの間を進行する光P2の光軸A1を第一レンズ部12及び第二レンズ部14の光軸Aと平行にすることができる。
また、制御部16がレンズパターンに所定の回折格子パターンなどの位相パターンを重畳させた重畳パターンを空間光変調素子に呈示することにより、図5(b)に示されるように、光軸Aに対して互いに異なる方向に傾斜した複数(図では2つ)の光軸を第一レンズ部12と第二レンズ部14との間に形成しつつ、光軸Aとは異なる複数の光軸(例えば図のA2及びA3)上に焦点位置を移動するといった、複数ビームのステアリングも可能である。このような構成は、例えば、第一レンズ部12に入力される光に対し、第二レンズ部14から出力される光を複数の光路に分割するようなレンズパターンを空間光変調素子に与えることによって実現することができる。また、例えば、異なる焦点距離に基づく位相パターンからなる重畳パターンを空間光変調素子に同時に呈示することで、複数の光軸(例えば図のA2及びA3)上の焦点位置での拡大倍率を異ならせることも可能である。
なお、図5(b)に示された構成において、第二レンズ部14と焦点面Fとの間に対物レンズを配置し、光P3,P4の集光位置と対物レンズの後側焦点とを一致させてもよい。これにより、対物レンズ通過後に2つの光P3,P4を互いに干渉させることができ、干渉効果による微細加工が可能となる。また、このような干渉効果は、対物レンズ通過後の光P3,P4の光軸の傾斜角や光P3,P4の開口数(NA)を変更することによって任意に制御される。また、開口数が互いに異なる複数の光を用いて多点加工を行うことも可能である。
また、制御部16がレンズパターンに所定の回折格子パターンなどの位相パターンを重畳させた重畳パターンを空間光変調素子に呈示することにより、図5(c)に示されるように、第一レンズ部12を複数(図では2つ)の領域に分割し、これらの領域の各々と第二レンズ部14との間に、光軸Aに対して傾斜した(或いは平行な)光軸を形成してもよい。図5(c)に示された構成によれば、図5(b)の構成と比較して、第一レンズ部12における回折角を小さくすることができ、第一レンズ部12の負担を低減することができる。ここで、第一レンズ部12の負担について説明する。第一レンズ部12が空間光変調器(SLM)により構成される場合、このSLMに表示すべきレンズパターンは、フレネルレンズパターンと呼ばれる位相パターンとなる。このパターンは、次の数式(7)によって導出される。
Figure 2013157607
数式(7)において、rはレンズパターンの中心点からの距離であり、λは入射されるビームの波長であり、fはレンズの焦点距離である。また、この数式(7)は、位相差2π(rad)まで表現可能であるSLMにおいて、フレネルレンズパターンを表示するために位相を2π(rad)で折り返す方法(位相おりたたみと呼ばれる)を用いた場合を表している。この数式(7)から明らかなように、レンズパターンの中心点から離れるに従って位相が急峻となる。そのため、レンズパターンの周辺部では、位相折り返しが頻繁に発生する。そして、位相折り返しの間隔がSLMの画素ピッチの2倍よりも短くなると、もはやフレネルレンズパターンを表現できないこととなる。このような現象を回避するために、NAが大きくなり過ぎるような場合には、図5(c)に示された構成を用いてNAを制限しつつ、光を複数の領域に分割することによって光を有効に使用するとよい。
図5(a)〜図5(c)に示されたように、本実施形態のズームレンズ10Aによれば、焦点距離の変更の他、焦点面F上における焦点位置の変更や焦点の分割といった、従来の光学レンズには不可能であった制御が可能となる。
<ホログラムパターンの重畳>
第一レンズ部12および第二レンズ部14のうち少なくとも一方が空間光変調素子により構成されている場合、制御部16は、第一レンズ部12および第二レンズ部14の双方若しくは何れか一方に対して提供するレンズパターンに、コンピュータを用いてGS法などの反復フーリエ変換法などの演算方法によって設計された、種々のホログラムパターン(位相パターン)を重畳させることができる。これにより、複数の像を互いに異なる位置に同時に結像することが可能となる。
<収差補正パターンの重畳>
第一レンズ部12および第二レンズ部14のうち少なくとも一方が空間光変調素子により構成されている場合、制御部16は、第一レンズ部12および第二レンズ部14の双方若しくは何れか一方に対して提供するレンズパターンに、光学系に含まれる歪みや可変焦点レンズによって発生する収差を補正するための位相パターンを重畳させることができる。
第一レンズ部12及び第二レンズ部14とは別に配置されるレンズや、第一レンズ部12及び第二レンズ部14として使用される可変焦点レンズは、僅かな歪みを有することがある。位相変調を精度良く行う為には、このような歪みによる収差を補正することが望ましい。そこで、第一レンズ部12及び/又は第二レンズ部14に与えられるレンズパターンに収差を補正するためのパターンを重畳するとよい。これにより、高い精度で光学系を構成することが可能となる。また、本実施形態のズームレンズ10Aによれば、このように、収差を補正する際にも複雑なレンズ成形を必要とせずに、系全体を簡易に構成することができる。
以上に説明した本実施形態に係るズームレンズ10Aは、フーリエ変換ホログラム再生光学系に用いられてもよい。その場合、第一レンズ部12および第二レンズ部14の何れか一方を、ホログラム呈示素子として兼用することができる。従来のようにフーリエ変換レンズとして固定レンズを使用すると再生像の大きさが固定されてしまうが、本実施形態に係るズームレンズ10Aを用いることにより、再生像の大きさを変化させることができる。
また、本実施形態に係るズームレンズ10Aは、レンズレス光相関器に用いられてもよい。従来のレンズレス光相関器では、その焦点距離が、入力パターンを呈示する空間光変調素子とフィルタパターンを呈示する空間光変調素子との間の距離に依存するので、焦点距離を変えることができず、単一光相関器と並列光相関器とを切り替えることができなかった。本実施形態のズームレンズ10Aによれば、第一レンズ部12および第二レンズ部14といった光学部品の配置を変更することなく、単一光相関器と並列光相関器との切り替えが可能となる。すなわち、制御部16から第一レンズ部12および第二レンズ部14に提供されるレンズパターンをレンズアレイパターンとすることにより、光相関演算を並列に行う並列光相関器を簡易に実現することができる。
また、本実施形態に係るズームレンズ10Aは、顕微鏡に用いられてもよい。その場合、観察倍率を容易に且つ短時間で変更することが可能となる。例えば、スキャニングレーザ顕微鏡では、対物レンズなどにより集光したレーザ光を対象物上にてラスタスキャンし、照射されたレーザ光によって対象物から生じる発光(例えば蛍光光、反射光、若しくは散乱光など)を用いてイメージングを行うが、本実施形態に係るズームレンズ10Aを用いることによって、集光後のレーザ光の径を容易に且つ短時間で変更することができる。したがって、スキャン回数を容易に制御することができ、対象物の全体を比較的粗く短時間で測定する方式と、対象物の一部のみを時間をかけて詳細に測定する方式とを必要に応じて切り替えることができる。また、本実施形態のズームレンズ10Aによれば、焦点位置を容易に移動することができるので(例えば図5(a)〜図5(c)を参照)、観察位置を容易に変更することができ、従来のような倍率の異なる対物レンズを切り替える構成と比較して、取り扱いが格段に容易となる。また、ズームレンズ10Aを顕微鏡の結像光学系に用いることにより、光軸方向における結像位置を変化させることなく、視野及び分解能を任意に変更することができる。
また、本実施形態に係るズームレンズ10Aは、レーザ加工に用いられてもよい。その場合、集光スポットの縦方向や横方向の径を容易に且つ短時間で変更することができるので、加工痕の形状を容易に変えることができる。また、小さな集光点による微細な加工が可能となり、或いは、集光点を大きくすることによって加工の高速化を図ることができる。
(第2の実施の形態)
図6は、本発明の第2実施形態に係るズームレンズ10Bの構成を示す図である。本実施形態のズームレンズ10Bは、第一レンズ部22と、第二レンズ部24と、制御部26とを備えている。第一レンズ部22及び第二レンズ部24は、反射型の空間光変調素子によって構成されており、光反射面22a及び24aをそれぞれ有している。また、図6に示されるように、ズームレンズ10Bは、レーザ光源28と、スペイシャルフィルタ32と、コリメートレンズ34と、反射素子である反射鏡36a〜36eとを更に備えても良い。
本実施形態では、以下に述べる構造によって、第二レンズ部24が第一レンズ部22と焦点面Fとの間に光学的に結合されている。すなわち、第二レンズ部24の光反射面24aは、複数の反射素子である反射鏡36d及び36cを介して第一レンズ部22の光反射面22aと光学的に結合されており、同時に、反射鏡36eを介して焦点面Fと光学的に結合されている。また、第一レンズ部22の光反射面22aには、反射鏡36b及び36aを介してコリメート光P1が入射する。コリメート光P1は、例えば、レーザ光源28から出射されたレーザ光が、スペイシャルフィルタ32の集光レンズ32a及びピンホール32bを通過することにより波面ノイズや歪みを除去されたのち、コリメートレンズ34を通過して平行化されることによって好適に生成される。
本実施形態のズームレンズ10Bにおいても、第一レンズ部22と第二レンズ部24との光学距離(すなわち第一レンズ部22から反射鏡36c,36dを経て第二レンズ部24に至るまでの距離)、および第二レンズ部24と焦点面Fとの光学距離(すなわち第二レンズ部24から反射鏡36eを経て焦点面Fに至るまでの距離)は共に不変であり、第一レンズ部22及び第二レンズ部24の位置は、焦点面Fに対して相対的に固定されている。
制御部26は、第一レンズ部22及び第二レンズ部24の焦点距離を制御する。制御部26は、空間光変調素子の各画素を駆動するための電気信号(レンズパターン)を第一レンズ部22及び第二レンズ部24へ提供することにより、これらの空間光変調素子においてそれぞれ焦点距離f1、f2のレンズを表示させるとともに、所定の焦点面F上に焦点が結ばれるようにする。ズームレンズ10Bでは、このように制御部26が第一レンズ部22及び第二レンズ部24の焦点距離を変更することによって、拡大倍率が変化する。なお、制御部26は、第一レンズ部22及び第二レンズ部24が収容される筐体内に配置されても良く、或いは筐体の外部に配置されてもよい。
本実施形態のように、第一レンズ部及び第二レンズ部は、反射型の空間光変調素子によって構成されてもよい。このような場合でも、前述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
(変形例)
図7は、第2実施形態の一変形例として、ズームレンズ10Cの構成を示す図である。本変形例に係るズームレンズ10Cと第2実施形態との相違点は、第一レンズ部及び第二レンズ部の構成である。すなわち、本変形例では、ズームレンズ10Cが一つの反射型空間光変調素子30を備え、第一レンズ部及び第二レンズ部が、単一の反射型空間光変調素子30により構成されており、その光反射面30aのうち一部の領域(第一の領域)が第一レンズ部30bとして使用され、他の一部の領域(第二の領域)が第二レンズ部30cとして使用されている。本変形例では、第二レンズ部30cが、反射鏡36d及び36cを介して第一レンズ部30bと光学的に結合されており、同時に、反射鏡36eを介して焦点面Fと光学的に結合されている。また、第一レンズ部30bには、反射鏡36b及び36aを介してコリメート光P1が入射する。
本変形例のズームレンズ10Cにおいても、第一レンズ部30bと第二レンズ部30cとの光学距離、および第二レンズ部30cと焦点面Fとの光学距離は共に不変であり、第一レンズ部30b及び第二レンズ部30cの位置は、焦点面Fに対して相対的に固定されている。
制御部26は、第一レンズ部30b及び第二レンズ部30cの焦点距離を制御する。制御部26は、空間光変調素子30の各画素を駆動するための電気信号(レンズパターン)を空間光変調素子30へ提供することにより、第一レンズ部30b及び第二レンズ部30cにおいてそれぞれ焦点距離f1、f2のレンズを表示させるとともに、所定の焦点面F上に焦点が結ばれるようにする。ズームレンズ10Cでは、このように制御部26が第一レンズ部30b及び第二レンズ部30cの焦点距離を変更することによって、拡大倍率が変化する。
本変形例のように、第一レンズ部及び第二レンズ部は、互いに共通の単一の空間光変調素子によって構成されてもよい。このような場合でも、前述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
本発明によるズームレンズは、上述した実施形態及び変形例に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、図1にはズームレンズ10Aの構成として第一レンズ部12及び第二レンズ部14のみ示されているが、ズームレンズは、第一レンズ部及び第二レンズ部の他に、固定レンズ等の光学部品を備えてもよい。例えば、第一レンズ部及び第二レンズ部として空間光変調素子を用いた場合、その焦点距離には下限が存在する。このため、ズームレンズの焦点距離の可変範囲にも制限が生じる。そのような場合、光軸上に固定レンズを適宜挿入することによって、その制限を超えて焦点距離を変化させることが可能となる。
また、上述した実施形態及び変形例では、第一レンズ部に入射する光が平行光である場合が例示されているが、第一レンズ部に入射する光は平行光に限らず、様々な光を適用することができる。
また、第2の実施の形態や変形例において、第一レンズ部および第二レンズ部に光を入出射する光学系としては、図6や図7に示された構成以外にも様々な形態が可能である。例えば、スペイシャルフィルタ32及びコリメートレンズ34に代えてエキスパンダを設けてもよく、反射鏡36a〜36eは、例えば三角プリズムといった他の光反射光学部品に置き換えられてもよい。また、図8に示されるように、反射鏡を用いない構成も可能である。また、図8の構成では、第一レンズ部22を構成する反射型空間光変調素子と、第二レンズ部24を構成する反射型空間光変調素子とが、それらの光反射面22a、24aが互いに平行になるように配置されていることが好ましい。この場合、入射光と出射光とを略平行とすることができ、装置を比較的小型とすることができる。
上記実施形態によるズームレンズでは、空間光変調素子または可変焦点レンズのうち何れか一方により構成される第一レンズ部と、第一レンズ部と当該ズームレンズの焦点面との間に光学的に結合され、空間光変調素子または可変焦点レンズのうち何れか一方により構成される第二レンズ部と、空間光変調素子にレンズパターンを与え、または可変焦点レンズの焦点距離を制御することにより、第一レンズ部及び第二レンズ部の焦点距離を制御する制御部とを備え、第一レンズ部と第二レンズ部との距離、および第二レンズ部と焦点面との距離が共に不変であり、制御部が、第一レンズ部及び第二レンズ部の焦点距離を変更することによって当該ズームレンズの拡大倍率を変化させる構成としている。
また、ズームレンズは、第一レンズ部および第二レンズ部のうち少なくとも一方が空間光変調素子により構成されていることとしてもよい。これにより、焦点距離の変更の他、焦点面上における焦点位置の変更や焦点の分割といった、従来の光学レンズには不可能であった制御が可能となる。このような制御は、例えば、制御部が、空間光変調素子へ与えるレンズパターンに回折格子またはホログラムパターンを重畳することによって好適に実現される。
また、第一レンズ部および第二レンズ部のうち少なくとも一方が空間光変調素子により構成されている場合、制御部は、空間光変調素子へ与えるレンズパターンに、当該ズームレンズにおいて発生する収差を補正するためのパターンを重畳してもよい。このように、上記ズームレンズによれば、収差を補正する際にも、複雑なレンズ成形を必要とせずに系全体を簡易に構成することができる。
また、上記実施形態によるズームレンズでは、空間光変調素子または可変焦点レンズのうち何れか一方により構成される第一レンズ部と、第一レンズ部と当該ズームレンズの焦点面との間に光学的に結合され、空間光変調素子または可変焦点レンズのうち何れか一方により構成される第二レンズ部と、第一レンズ部及び第二レンズ部の焦点距離を制御する制御部とを備え、第一レンズ部と第二レンズ部との距離、および第二レンズ部と焦点面との距離が共に不変であり、制御部が、第一レンズ部及び第二レンズ部の焦点距離を変更することによって当該ズームレンズの拡大倍率を変化させる構成としている。
ここで、制御部は、具体的には例えば、レンズ部(第一レンズ部または第二レンズ部)が空間光変調素子により構成されている場合には、その空間光変調素子にレンズパターンを与えることにより、レンズ部の焦点距離を制御する。また、制御部は、レンズ部が可変焦点レンズにより構成されている場合には、その可変焦点レンズの焦点距離を制御することにより、レンズ部の焦点距離を制御する。
また、上記構成において、ズームレンズは、第一レンズ部および第二レンズ部のうち少なくとも一方が空間光変調素子により構成されており、制御部は、空間光変調素子にレンズパターンを与える構成としても良い。
また、ズームレンズは、第一レンズ部および第二レンズ部が、それぞれ反射型空間光変調素子により構成されていることとしても良い。また、この場合、第一レンズ部を構成する反射型空間光変調素子と、第二レンズ部を構成する反射型空間光変調素子とが、それらの光反射面が互いに平行になるように配置されている構成としても良い。
また、ズームレンズは、第一レンズ部および第二レンズ部が、単一の反射型空間光変調素子により構成され、その光反射面のうち一部の領域が第一レンズ部として使用され、他の一部の領域が第二レンズ部として使用されていることとしても良い。
また、ズームレンズは、複数の反射素子を備え、第二レンズ部が、複数の反射素子を介して第一レンズ部と光学的に結合されている構成としても良い。
また、ズームレンズは、空間光変調素子が、透過型空間光変調素子である構成としても良い。
また、ズームレンズは、制御部が、第一レンズ部に入力される光の中心軸線を含む直線と、第二レンズ部から出力される光の中心軸線を含む直線とが互いに離れるようなレンズパターンを空間光変調素子に与える構成としても良い。
また、ズームレンズは、制御部が、第一レンズ部に入力される光に対し、第二レンズ部から出力される光を複数の光路に分割するようなレンズパターンを空間光変調素子に与える構成としても良い。
また、ズームレンズは、制御部が、空間光変調素子へ与えるレンズパターンに、当該ズームレンズにおいて発生する収差を補正するためのパターンを重畳する構成としても良い。
また、ズームレンズは、制御部が、第一レンズ部及び第二レンズ部による合成焦点距離、第一レンズ部と第二レンズ部との距離、および第二レンズ部と焦点面との距離に基づいて、第一レンズ部の焦点距離及び第二レンズ部の焦点距離を算出し、それらの算出された焦点距離となるように、第一レンズ部及び第二レンズ部の焦点距離を変更する構成としても良い。
本発明は、簡易に構成可能であり、拡大倍率を変更する際の所要時間を短縮することが可能なズームレンズとして利用可能である。
10A,10B,10C…ズームレンズ、12,22…第一レンズ部、14,24…第二レンズ部、16,26…制御部、28…レーザ光源、30…反射型空間光変調素子、30a…光反射面、30b…第一レンズ部、30c…第二レンズ部、32…スペイシャルフィルタ、34…コリメートレンズ、36a〜36e…反射鏡、A,A1〜A3…光軸、F…焦点面、f1,f2…焦点距離、fc…合成焦点距離。

Claims (11)

  1. 空間光変調素子または可変焦点レンズのうち何れか一方により構成される第一レンズ部と、
    前記第一レンズ部と当該ズームレンズの焦点面との間に光学的に結合され、空間光変調素子または可変焦点レンズのうち何れか一方により構成される第二レンズ部と、
    前記第一レンズ部及び前記第二レンズ部の焦点距離を制御する制御部と
    を備え、
    前記第一レンズ部と前記第二レンズ部との距離、および前記第二レンズ部と前記焦点面との距離が共に不変であり、
    前記制御部が、前記第一レンズ部及び前記第二レンズ部の焦点距離を変更することによって当該ズームレンズの拡大倍率を変化させることを特徴とする、ズームレンズ。
  2. 前記第一レンズ部および前記第二レンズ部のうち少なくとも一方が空間光変調素子により構成されており、前記制御部は、前記空間光変調素子にレンズパターンを与えることを特徴とする、請求項1に記載のズームレンズ。
  3. 前記第一レンズ部および前記第二レンズ部は、それぞれ反射型空間光変調素子により構成されていることを特徴とする、請求項2に記載のズームレンズ。
  4. 前記第一レンズ部を構成する前記反射型空間光変調素子と、前記第二レンズ部を構成する前記反射型空間光変調素子とは、それらの光反射面が互いに平行になるように配置されていることを特徴とする、請求項3に記載のズームレンズ。
  5. 前記第一レンズ部および前記第二レンズ部は、単一の反射型空間光変調素子により構成され、その光反射面のうち一部の領域が前記第一レンズ部として使用され、他の一部の領域が前記第二レンズ部として使用されていることを特徴とする、請求項2に記載のズームレンズ。
  6. 複数の反射素子を備え、前記第二レンズ部は、前記複数の反射素子を介して前記第一レンズ部と光学的に結合されていることを特徴とする、請求項3〜5のいずれか一項に記載のズームレンズ。
  7. 前記空間光変調素子は、透過型空間光変調素子であることを特徴とする、請求項2に記載のズームレンズ。
  8. 前記制御部は、前記第一レンズ部に入力される光の中心軸線を含む直線と、前記第二レンズ部から出力される光の中心軸線を含む直線とが互いに離れるような前記レンズパターンを前記空間光変調素子に与えることを特徴とする、請求項2〜7のいずれか一項に記載のズームレンズ。
  9. 前記制御部は、前記第一レンズ部に入力される光に対し、前記第二レンズ部から出力される光を複数の光路に分割するような前記レンズパターンを前記空間光変調素子に与えることを特徴とする、請求項2〜8のいずれか一項に記載のズームレンズ。
  10. 前記制御部は、前記空間光変調素子へ与える前記レンズパターンに、当該ズームレンズにおいて発生する収差を補正するためのパターンを重畳することを特徴とする、請求項2〜9のいずれか一項に記載のズームレンズ。
  11. 前記制御部は、前記第一レンズ部及び前記第二レンズ部による合成焦点距離、前記第一レンズ部と前記第二レンズ部との距離、および前記第二レンズ部と前記焦点面との距離に基づいて、前記第一レンズ部の焦点距離及び前記第二レンズ部の焦点距離を算出し、それらの算出された焦点距離となるように、前記第一レンズ部及び前記第二レンズ部の焦点距離を変更することを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載のズームレンズ。
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