JPWO2013140719A1 - スピーカ用磁気回路およびこれを用いたスピーカ - Google Patents

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Abstract

スピーカ用磁気回路は、外磁型の磁気回路であり、磁石、上部プレートと下部プレートを含む。磁石は、上部プレートと下部プレートの間に挟み込まれている。下部プレートおよび上部プレートの少なくとも一方は、磁性粉体または磁性粉体と樹脂の混合物によって構成されている。

Description

本発明は、車載用途を含めた各種音響機器や映像機器、情報通信機器等に使用されるスピーカ用磁気回路およびスピーカに関する。
以下、従来のスピーカ用の磁気回路について、図面を用いて説明する。図9は従来のスピーカ用磁気回路4の断面図である。磁気回路4では、フェライト系の磁石1が、上部プレート2と下部プレート3と間に挟み込まれている。なお磁石1は、磁性体を焼結することにより製造されている。一方、下部プレート3は、板状の金属を多段フォーマー工法によって加工して、成形している。そして下部プレート3の中央部には、センターポール3Aが設けられている。
上部プレート2とセンターポール3Aの間に、磁気ギャップ5が設けられている。ボイスコイルは、磁気回路4へ挿入され、このボイスコイルが磁力を受けて上下方向に振幅する。したがって、磁気ギャップ5の間の間隔は、非常に高い精度が必要となる。
尚、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1、2が知られている。
特開昭59−021199号公報 実開平2−68596号公報
本発明のスピーカ用磁気回路は、外磁型の磁気回路であり、磁石、上部プレートと下部プレートを含む。磁石は、上部プレートと下部プレートの間に挟み込まれている。下部プレートおよび上部プレートの少なくとも一方は、磁性粉体または磁性粉体と樹脂の混合物によって構成されている。
以上の構成とすることにより、下部プレートおよび上部プレートの少なくとも一方は、磁性粉体または磁性粉体と樹脂の混合物によって構成されているので、スピーカ用磁気回路は軽量化できる。
図1は、本発明の実施の形態によるスピーカ用磁気回路の断面図である。 図2は、本発明の実施の形態による他のスピーカ用磁気回路の断面図である。 図3Aは、本発明の実施の形態によるスピーカ用磁気回路に用いる磁性体の断面図である。 図3Bは、本発明の実施の形態によるスピーカ用磁気回路に用いる他の磁性体の断面図である。 図3Cは、本発明の実施の形態によるスピーカ用磁気回路に用いるさらに他の磁性体の断面図である。 図4Aは、本発明の実施の形態によるスピーカ用磁気回路に用いるさらに他の磁性体の断面図である。 図4Bは、本発明の実施の形態によるスピーカ用磁気回路に用いるさらに他の磁性体の断面図である。 図5は、本発明の実施の形態によるスピーカの断面図である。 図6Aは、本発明の実施の形態によるさらに他のスピーカ用磁気回路の断面図である。 図6Bは、本発明の実施の形態によるさらに他のスピーカ用磁気回路の断面図である。 図7は、本発明の実施の形態によるさらに他のスピーカ用磁気回路の断面図である。 図8は、本発明の実施の形態によるさらに他のスピーカ用磁気回路の断面図である。 図9は、従来のスピーカ用磁気回路の断面図である。
近年、スピーカには、小型化、薄型化、さらに軽量化が、市場から強く要求されている。この要求は、地球環境や資源の保護を背景にしている。また、スピーカの小型化や薄型化、軽量化を実現するための有効な手段は、スピーカの磁気回路に、たとえばネオジム磁石を用いることである。しかし、ネオジムなどのレアメタル系の材料は、その希少性により近年、急激に価格が高騰している。その結果、レアメタル系の材料の磁石を使用したスピーカの価格も、高騰している。そこで、低価格のスピーカを実現するため、レアメタル系の材料の使用量の削減や、スピーカの生産効率の向上が、必要となる。
一方、スピーカの磁気回路に、フェライト系の磁石を使用した場合、スピーカの小型化、薄型化、軽量化が困難となる。すなわち、フェライト系の磁石は、レアメタル系の材料の磁石に比べて、磁力特性が劣る。したがって、フェライト系の磁石を使用した場合、レアメタル系の材料の磁石に比べて、磁気回路が大型化し、重くなる。したがって、このようなスピーカの小型化、薄型化、軽量化を実現させるため、上部プレート、下部プレート、さらに磁石自身の重量の軽量化が必要である。
さらに、磁気回路の大型化を抑制するために、フェライト系の磁石を小さくした場合、磁気ギャップでの磁束密度が小さくなる。したがって、上部プレート、下部プレート、磁石自身の重量の軽量化に加えて、スピーカ用磁気回路の磁気効率の向上も必要となる。
そこで、本実施の形態では、上記課題を解決し、スピーカ用磁気回路を軽量化する。
以下、実施の形態によるスピーカ用磁気回路について、図面を用いて説明する。図1は、実施の形態によるスピーカ用磁気回路の断面図である。スピーカ用の磁気回路114は、外磁型の磁気回路である。磁気回路114は、磁石111と、上部プレート112と、下部プレート113とを含む。磁石111は、上部プレート112と下部プレート113との間に挟み込まれている。上部プレート112と下部プレート113の少なくとも一方は、磁性粉体、または磁性粉体と樹脂との混合物によって構成されている。
以上の構成とすることにより、下部プレート113および上部プレート112の少なくとも一方は、板状の金属などに比べて比重が小さいので、磁気回路114を軽量化できる。
以下、磁気回路114についてさらに詳しく説明する。上部プレート112は、磁石111の上側に結合されている。上部プレート112の中央部には、孔が形成されている。センターポール113Aは突起状であり、下部プレート113の中央部に形成されている。そして、下部プレート113には、センターポール113Aの外周側に接合部113Bが設けられている。さらに、下部プレート113には、センターポール113Aと接合部113Bの間を連結する連結部113Cを有している。
磁石111は、接合部113Bの上側に結合されている。そして、センターポール113Aは、磁石111の中央の孔から突出し、センターポール113Aの上端部の側面が、上部プレート112の孔の内側の側面と対向する。そして、磁気ギャップ115は、上部プレート112の内側の側面と、センターポール113Aの上端部の側面との間に形成されている。
なお、上部プレート112と磁石111、あるいは下部プレート113と磁石111は、たとえば、接着剤によって固定されている。
磁石111は、焼結タイプの磁石であり、その材料はたとえばフェライト系の磁性体である。なお、磁石111の材料は、フェライト系に限らず、ネオジムなどのような金属を用いても良い。
まず、下部プレート113が、磁性粉体または、磁性粉体と樹脂との混合物によって構成される場合について説明する。上部プレート112は、磁性体によって形成できる。たとえば、上部プレート112の材料には、鉄等の金属体を用いる。
以上のように、下部プレート113を磁性粉体または、磁性粉体と樹脂との混合物から構成した場合、下部プレート113を軽量化できる。
なお、下部プレート113に加えて、上部プレート112も、磁性粉体または磁性粉体と樹脂との混合物によって形成しても良い。この構成により、さらに磁気回路114の軽量化が可能となる。以上の構成とすることにより、磁気回路114をさらに軽量化できる。
次に上部プレート112を、磁性粉体または磁性粉体と樹脂との混合物によって形成した場合について説明する。上部プレート112を磁性粉体によって形成する場合、上部プレート112は圧粉成形工法によって、容易に製造できる。さらに、上部プレート112を磁性粉体と樹脂との混合物によって形成する場合、上部プレート112は射出成形工法によって、容易に製造できる。したがって、上部プレート112の生産性を向上できるので、安価に磁気回路114を作製することができる。
特に、上部プレート112に磁性粉体と樹脂との混合物を用いた場合、上部プレート112の寸法精度を高くできる。すなわち、上部プレート112の寸法精度は、射出成形用の金型の寸法精度によってほぼ決定される。したがって、射出成形用の金型の寸法精度を高めることにより、上部プレート112の寸法精度を容易に高めることができる。その結果、上部プレート112の寸法精度は、従来の打ち抜き加工による上部プレート2に比べて、非常に高くなる。
したがって、磁気ギャップ115の間隔は、従来の磁気ギャップ5の間隔よりも、小さくすることも可能となる。その結果、磁気ギャップ115での磁束密度は、大きくなる。したがって、さらに磁石111の小型化あるいは薄型化が可能となり、磁気回路114の小型化あるいは薄型化も可能となる。
なお、上部プレート112を、磁性粉体または磁性粉体と樹脂との混合物によって形成した場合、下部プレート113は、板状の金属を多段フォーマー工法によって加工して、製作しても良い。このよう場合でも、上部プレート112が、磁性粉体または磁性粉体と樹脂との混合物によって形成されているので、従来の磁気回路4に比べて磁気回路114を軽量化できる。また下部プレート113は、透磁率が高いので、磁気ギャップ115の磁束密度を大きくできる。
上部プレート112や下部プレート113が、磁性粉体と樹脂との混合物を射出成形して生産される場合の磁性粉体と樹脂との配合比率について説明する。上部プレート112や下部プレート113内で、磁性粉体と樹脂との配合比率を不均一としても良い。この場合、上部プレート112の内側での磁性体の配合比率が、他の部分に比べて大きくなるようにする。さらに、センターポール113Aの外周近傍での磁性体の配合比率が、他の部分に比べて大きくなるようにする。
すなわち、上部プレート112の内径部での磁性体の配合比率は、上部プレート112の外径部での磁性体の配合比率に比べて大きい。また、センターポール113Aの外径部の磁性体の配合比率は、センターポール113Aの中央部の磁性体の配合比率に比べ大きい。この構成により、より一層効率の良い磁気回路114を実現できる。
なお、上部プレート112、下部プレート113に使用する材料は、透磁率及び飽和磁束密度が高い金属材料を使用することが望ましい。たとえば、上部プレート112、下部プレート113には、純鉄、ケイ素鉄(Fe−Si合金系)、パーメンジュール(Co−Fe合金系)、パーマロイ(Ni−Fe合金系)、センダスト(Fe−Al−Si合金系)、MnZn合金系、ソフトフェライト系、Fe基或いはCo基アモルファス系、ナノ微結晶磁性体等の材料を使用すれば良い。さらに、上部プレート112、下部プレート113には、リン、クロム、コバルト、バナジウム、モリブデン等の材料の中から、単一或いは数種類を選択して、上記金属材料に添加した材料を用いても良い。
図2は、実施の形態による磁気回路214の断面図である。磁気回路214では、磁気回路114に比べて、下部プレート113に代えて下部プレート213が用いられている。すなわち、下部プレート213の連結部113Cの内部には、磁性体116が配置されている。下部プレート213の中央には、センターポール113Aが設けられている。磁気ギャップ115は、上部プレート112の内側の側面と、センターポール113Aの上端部の側面との間に形成されている。
下部プレート213は、磁性粉体または、磁性粉体と樹脂との混合物によって構成されている。したがって、磁気回路214は、軽量化できる。さらに、この構成により、下部プレート213における磁性体116が配置された部分の透磁率が高くなる。その結果、磁気ギャップ115の磁束密度が、大きくなる。したがって、従来の金属体から構成された下部プレート3に比べて、透磁率が低い下部プレート213を用いても、磁気ギャップ115の磁束密度を大きくできる。
なお、磁性体116は分割されていない。たとえば、磁石111の形状が、リング状である場合、磁性体116の形状もリング状に形成されている。
また、磁性体116には、磁束を通す材料であればどのような材料であってもよい。ただし、磁性体116の材料には、磁性体116の透磁率が、磁性粉体または、磁性粉体と樹脂との混合物の透磁率よりも大きくなる材料を選択する。たとえば、磁性体116は鉄板である。この構成により、下部プレート213の全体の透磁率を向上できる。
さらに、下部プレート213の磁気飽和を抑制し、磁気ギャップ115の磁束密度を大きくする場合、下部プレート213に使用する材料には、より透磁率及び飽和磁束密度が大きな材料を使用する。
そのために、磁性体116は、たとえば、純鉄、ケイ素鉄(Fe−Si合金系)、パーメンジュール(Co−Fe合金系)、パーマロイ(Ni−Fe合金系)、センダスト(Fe−Al−Si合金系)、MnZn合金系、ソフトフェライト系、Fe基或いはCo基アモルファス系、ナノ微結晶磁性体等のような金属材料を用いれば良い。
そして、磁性体116に使用する材料は、磁性体116の透磁率が所望の値となるように、上記材料の中から適宜選択する。この場合、上記材料の中から、1種類以上の金属材料を選択する。なお、複数種の金属材料を用いる場合、これらの金属材料は合金化して用いても良い。
次に、磁性体116を配置する部位について説明する。磁性体116は、下部プレート213の磁気飽和しやすい部位に配置される。この場合、一般的に、センターポール113Aの根元部分が、磁気飽和しやすい。したがって、磁性体116をセンターポール113Aの根元部分に配置することにより、下部プレート213の透磁率を向上させることができる。その結果、磁気ギャップ115の磁束密度は、大きくできる。
したがって、磁性体116は、連結部113Cに配置することが好ましい。この構成により、下部プレート213の透磁率を向上させることができ、磁気ギャップ115の磁束密度は、大きくできる。
この場合、磁性体116の内周と外周との間の長さは磁気ギャップ115よりも大きくする。この構成により、さらに下部プレート213の透磁率を向上させることができ、磁気ギャップ115の磁束密度は、大きくできる。
なお、磁性体116の形状は、特に制限はない。たとえば、磁気回路214の形状が円形の場合、金属板をリング状に打ち抜いて成形する。磁性体116の形状を、このような形状とすることにより、磁性体116の生産性が向上する。
磁気回路214を上面からみた場合の外形は、例えば、円形である。しかし、磁気回路214を上面からみた場合の外形は、円形に限られない。磁気回路214を上面から見た場合の外形は、たとえば、長方形や、トラック形状、あるいは、楕円形などであっても良い。この場合も、磁気回路214の形状に応じて、適宜、磁性体116の形状を設定すればよい。すなわち、磁気回路214の形状や特性に応じて、磁気飽和しやすい部位に、透磁率が向上できるような形状の磁性体116を配置する。
さらに、磁性体116は、複数に分割して、下部プレート213内に配置しても良い。なお、この場合、分割された複数の下部プレート213はすべて、同じ形状を有する方が良い。このようにすることにより、磁性体116を加工する金型の種類を少なくできる。したがって、磁性体116の加工設備の費用を抑制できる。たとえば、磁石111を上から見た形状がリング状である場合、磁性体116を上から見た形状は円弧状とする。そしてこの場合、円弧状の磁性体116が、複数個同一円周上に並んで、配置される。
この場合、磁性体116は、下部プレート213の透磁率の向上に対して、特に有効な部位に配置すると良い。その結果、磁性体116を小型化できるので、下部プレート213の製造コストを低くできる。
あるいは、磁性体116は、材料取りや生産性の面で、効率の良い形状に設定すれば、磁性体116のコストを低くできる。たとえば、磁性体116の形状が円弧状である場合、円周上に4つ以上の磁性体116を配置する。すなわち、それぞれの磁性体116の円周角は、45度未満とする。このようにすることにより、磁性体116の加工時の材料ロスが少なくできる。
磁気回路214を上から見た場合の形状が長方形である場合、磁性体116の外形は矩形状である。そして磁性体116の中央部には、矩形状の孔が形成されている。あるいは、磁性体116は、長さの異なる2種類の長方形の磁性体を組合せることによって構成しても良い。磁気回路214を上から見た場合の外形が、トラック形状(長円形)である場合、磁性体116の外形もトラック形状とする。なおこの場合、磁性体116の中央部にはトラック形状の孔が形成されている。あるいは、磁性体116は、直線と曲線の2種類の形状の磁性体を組合せることによって構成しても良い。
次に、下部プレート213の製造方法について説明する。下部プレート213を磁性粉体によって構成する場合、下部プレート213は、一般的に圧粉成形工法によって成形できる。圧粉成形工法は、磁性体の粉末を加圧成形した後で、高温に加熱することによって、下部プレート213を成形する方法である。なお、下部プレート213を磁性粉体と樹脂との混合物によって構成する場合、下部プレート213は、射出成形により成形できる。
従来の下部プレート3は、多段フォーマー工法によって、成形されていた。ところが、多段フォーマー工法は、金属材料の塊を何度も鍛造加工して、順次最終形状に近づけていく加工法であるしたがって、下部プレート3の加工には、多大な工程と時間が必要である。
一方、下部プレート213は、圧粉成形や射出成形などによって成形できるので、従来の下部プレート3に比べて非常に生産性が良い。このように、圧粉成形工法や射出成形工法で形成するので、下部プレート3に比べて、下部プレート213の形状の自由度は大きい。すなわち、下部プレート213には、容易に薄肉部を設けることができる。したがって、さらに下部プレート213の軽量化が可能となる。また、磁性体粉や樹脂などの材料の使用量を削減でき、下部プレート213の低価格化が実現できる。
なお、下部プレート213を磁性粉体と樹脂との混合物によって構成する場合、下部プレート213の寸法精度は、容易に高くできる。すなわち、下部プレート213の寸法精度は、射出成形用の金型の寸法精度によってほぼ決定される。したがって、射出成形用の金型の寸法精度を高めることによって、下部プレート213の寸法精度を容易に高くできる。その結果、センターポール113Aの側面の位置精度も高くできる。
したがって、磁気ギャップ115の間隔は、従来の磁気ギャップ5の間隔よりも、小さくすることも可能となる。すなわち、磁気ギャップ115での磁束密度を大きくできる。その結果、さらに磁石111の小型化あるいは薄型化が可能となり、磁気回路214の小型化あるいは薄型化も可能となる。
磁性体116は、下部プレート213の内部へインサート成形によって埋設されている。なお、磁性体116は、下部プレート213の内部へ埋設したが、この構成に限らない。たとえば、下部プレート213の下部へ磁性体116を結合する構成としても良い。そしてこの場合、下部プレート213と磁性体116は、たとえば、アウトサート成形によって、一体化しても良い。
以上のように、下部プレート213は、インサート成形やアウトサート成形により磁性体116と一体化することにより、下部プレート213と磁性体116との結合強度が向上する。さらに生産性良く下部プレート213を製造できる。
なお、下部プレート213と磁性体116は、射出成形工程の後で、接着によって一体化しても良い。
次に磁性体116の好ましい他の形状について説明する。図3A、図3Bと図3Cは、種々の形状の磁性体116を横方向から見た断面図である。磁性体116を横方向から見た断面の形状は、図3Aに示すようなUの字状、図3Bに示すようなJの字状、あるいは図3Cに示すようなLの字状としても良い。
磁性体116の透磁率は、下部プレート213に含まれる磁性粉の透磁率よりも大きいので、このような構成とすることにより、さらに下部プレート213の透磁率を大きくできる。
図4A、図4Bを参照しながら、磁性体116の好ましい構成についてさらに説明する。図4A、図4Bは、他の磁性体116を横方向から見た断面図である。図4A、図4Bに示す磁性体116は、複数の種類の磁性体金属によって形成されている。すなわち第1の磁性体によって形成された第2磁性部116Aと、第2の磁性体によって形成された第1磁性部116Bを含む。
たとえば、図4Aに示す磁性体116では、第2磁性部116Aの上に、第1磁性部116Bが配置されている。そして、本例の磁性体116は、第1磁性部116Bが上側となる方向で、連結部113C内に配置される。この場合、第1磁性部116Bの透磁率は、第2磁性部116Aの透磁率よりも大きい。第2磁性部116Aと第1磁性部116Bの材料は、このように選択する。この構成により、第1磁性部116Bは、第2磁性部116Aに比べて、センターポール113Aの下端部に近くなっている。なお、磁性体116は、3種類以上の磁性材料を上下方向に重ねて配置しても良い。この場合、磁性体116は、最も上側に配置された磁性材料の透磁率が最も大きくなるようにする。
図4Bに示す磁性体116では、第1磁性部116Bの左右方向の両隣に第2磁性部116Aが配置されている。この場合、第1磁性部116Bは、センターポール113Aの下端部の下方に配置される。なお、磁性体116は、3種類以上の磁性材料を並べて配置して構成しても良い。この場合、磁性体116は、センターポール113Aの下端部に近い位置に配置された磁性材料の透磁率が最も大きくなるようにする。なお、第2磁性部116Aは、第1磁性部116Bの左右方向の両隣に配置しているが、これに限られない。たとえば、第2磁性部116Aは、第1磁性部116Bの左右方向のいずれか片側のみに配置しても良い。
以上のような構成とすることにより、最も磁気飽和を発生し易い箇所に透磁率の大きな第2磁性部116Aを配置することができる。したがって、下部プレート213の透磁率を大きくできる。また、第2磁性部116Aの透磁率は第1磁性部116Bの透磁率より小さいので、第2磁性部116Aの材料は、第1磁性部116Bの材料に比べて安価である。したがって、透磁率の大きな磁性材料の使用量を少なくできるので、磁性体116のコストを低くできる。
図4A、図4Bに示す磁性体116では、第2磁性部116Aと第1磁性部116Bを、あらかじめ接続しておく。第2磁性部116Aと第1磁性部116Bの接続は、接着剤や、かしめなどによって接続する。そして、このようにしておくことにより、成形工程での工数を削減できる。したがって、安価に磁性体116を作製することができる。なお、第2磁性部116Aと第1磁性部116Bは、接続されていなくても良い。たとえば、第1磁性部116Bと第2磁性部116Aは接続せず、単に接触している構成でも良い。あるいは、第2磁性部116Aと第1磁性部116Bの間に、磁性粉あるいは磁性粉と樹脂の混合物が介在する構成でもかまわない。この場合、第2磁性部116Aと第1磁性部116Bは接触せず、離れて配置される。
なお、磁石111は、いわゆるボンド磁石でも良い。ボンド磁石は、磁性粉と樹脂の混合物により、形成されている。したがって、ボンド磁石による磁石111は、従来のフェライト系の磁石1と比べて、非常に軽量である。また、ボンド磁石による磁石111は、射出成形などによって容易に製造できるので、製造コストも安い。その結果、磁気回路114を軽量化するとともに、低価格化できる。
なお、ボンド磁石による磁石111には、フェライト系、アルニコ系、Sm−Co系、Nd−Fe−B系、Sm−Fe−N系、Fe−N系などの材料を用いることができる。そして、使用する磁性粉の材料は、これらの材料のうちの一種類のみ、あるいは二種類以上の材料を混合して使用しても良い。
一方、一般的なフェライト系の磁石は、寸法精度が非常に悪い。これは、フェライト系の磁石が焼結工法によって製造される点に起因する。焼結工法では、磁性体を高温の温度によって焼結することにより得られる。ところが、フェライト系材料は、焼結工程での収縮量が大きく、その収縮量のばらつきも大きい。
そこで、従来のフェライト系による磁石1は、焼結の後で、外形の寸法を調整する加工が必要である。一般的に、図9に示す従来の磁石1の厚み方向の寸法は、切削加工におり調整されている。これは、磁石1の両極間の距離精度が、磁石1の磁力の大きさのばらつきの大きな要因となるためである。
一方、磁石1の径方向の寸法のばらつきは、磁石1の磁力のばらつきに与える影響が小さい。そこで、磁石1の径方向の寸法は、通常調整がなされない。したがって、フェライト系による磁石1の径方向の寸法精度は、非常に悪い。
そして、磁石1の径方向の寸法精度の悪さは、磁気回路4の設計に悪影響を与える。すなわち、磁石1の内側方向と外側方向に、無駄な領域が必要となる。磁石1がリング状である場合、磁石1の内側方向に、磁石1が配置できない領域が生じる。そのために、磁石1の内側の側面は、上部プレート2の内側の側面よりも、径方向の外側となるように設計されている。したがって、磁石1の内径寸法は、上部プレート2の内径寸法よりも、大きくすることが必要である。この構成によって、磁石1の外径の寸法は、大きくなる。その結果、従来の磁気回路4では、磁気回路4の小型化、薄型化、軽量化が困難である。
もちろん、磁石1の幅方向の寸法を調整することも可能である。しかし、磁石1の幅方向の寸法を調整した場合、磁石1のコストが高くなる。あるいは、磁石1の外形寸法を小さくすれば、磁石1の磁力が小さくなるので、磁気回路4の磁気効率が低下する。
一方、ボンド磁石による磁石111では、焼結に比べて収縮量や、収縮量のばらつきが小さい。したがって、ボンド磁石による磁石111は、非常に寸法精度を高くできる。すなわち、磁石111の寸法精度は、射出成形用の金型の寸法精度によってほぼ決定される。したがって、射出成形用の金型の寸法精度を高めることにより、ボンド磁石による磁石111の寸法精度を容易に高めることができる。その結果、ボンド磁石による磁石111は、従来の焼結工法による磁石1に比べて、非常に高い寸法精度を有する。
したがって、磁石111の内側の側面は、上部プレート112の内側の側面の近くに配置できる。すなわち、磁石111の内側は、磁石111が配置できない領域を小さくできる。したがって、磁石111の外形寸法は小さくできる。その結果、磁気回路114の小型化が可能となる。
さらに、ボンド磁石による磁石111では、磁石111の寸法調整なども不要とできる。その結果、磁石111を製造する工数を小さくできるので、磁石111のコストを安くできる。
もちろん、ボンド磁石による磁石111は、外形寸法の調整を行っても良い。この場合、磁石111の内側の側面の位置は、さらに上部プレート112の内側の側面へ近接させることができる。したがって、さらに磁気回路114を小型化することができる。
なお、ボンド磁石による磁石111は、焼結型の磁石1に比べて、切削加工が容易であり、切削加工による欠けなどが発生しにくい。したがって、磁石111を切削加工したとしても、磁石1を切削加工する場合に比べて、磁石111の価格の上昇を抑制できる。
また、下部プレート113あるいは下部プレート213と、上部プレート112を共に磁性粉体または磁性粉体と樹脂との混合物によって形成し、かつ磁石111としてボンド磁石を用いることにより、磁気回路114の磁気効率を大きくできる。したがって、磁石111を小型化あるいは薄型化することができる。その結果、磁気回路114を小型化あるいは薄型化することができる。また、磁石111を、小型化あるいは薄型化しても、磁気ギャップ115での磁束密度の低下を抑制できる。
図5は、本発明の実施の形態による磁気回路を用いたスピーカの断面図である。スピーカ617は、磁気回路114、フレーム618、ボイスコイル619、振動板620を含む。フレーム618は、磁気回路114に結合されている。ボイスコイル619は、磁気ギャップ115に挿入されている。ボイスコイル619は、振動板620の中央部に結合され、振動板620の周縁部は、フレーム618の外周と結合されている。なお、磁気回路114に代えて、磁気回路214を用いても良い。さらに、磁気回路114に代えて、後述する磁気回路314、414、514のいずれかを用いても良い。
このような構成とすることにより、スピーカ617は、小型化、薄型化、軽量化などの市場要求を満足できる。また、小型化、薄型化、軽量化でありながら、高品質なスピーカ用の磁気回路114およびスピーカを実現できる。さらにまた、磁気回路114の生産性が良好であるので、安価にスピーカを提供できる。
また、磁石111がボンド磁石により形成される場合や、上部プレート112、下部プレート113が、磁性粉と樹脂の混合物によって形成される場合、磁石111、上部プレート112、下部プレート113に使用する樹脂材料は、特に制限されない。例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、ポリフェニレンサルファイドなどの熱可塑性樹脂を用いることができる。また、オレフィン系、エステル系、ポリアミド系などの熱可塑性エラストマーを用いても良い。さらに、エポキシ系やフェノール系の熱硬化性樹脂なども使用することができる。
また、磁石111、上部プレート112、下部プレート113には、これらの樹脂材料もしくはエラストマーの中から、1種類の材料、あるいは2種類以上が混合された材料を選択して使用する。
次に、磁気回路114の組み立て方法を説明する。磁石111の上面と上部プレート112の下面とを、接着剤により結合する。また、下部プレート113と磁石111の下面も接着剤により結合する。この構成により、磁石111と上部プレート112、そして下部プレート113と磁石111は、強固に結合できる。したがって、磁気回路114は、落下などの衝撃などが加わった場合でも、接着部位が外れることを抑制できる。その結果、品質や信頼性に優れたスピーカを実現できる。
なお、磁石111と上部プレート112、そして下部プレート113と磁石111の結合は、接着剤に限られない。磁石111がボンド磁石によって形成され、かつ上部プレート112が熱可塑性樹脂と磁性粉体の混合物によって構成されている場合や、あるいは磁石111がボンド磁石によって形成され、かつ下部プレート113が熱可塑性樹脂と磁性粉体の混合物によって構成されている場合、磁石111と上部プレート112や、下部プレート113と磁石111は、溶着によって結合することもできる。すなわち、磁石111と上部プレート112は、磁石111と上部プレート112の接合面を溶融することによって、結合しても良い。磁石111と上部プレート112は、磁石111と上部プレート112の接合面を溶融することによって、結合しても良い。この場合、磁石111と上部プレート112の結合、下部プレート113と磁石111の結合には、接着剤が不要となる。したがって、磁気回路114を、接着剤の厚み分だけ薄くすることができる。また、磁石111と上部プレート112の間や、下部プレート113と磁石111の間に、非磁性体が介在しないので、磁気回路114の磁気効率を高くできる。
たとえば、磁石111と上部プレート112や、下部プレート113と磁石111は、超音波等により加熱することによって、容易に溶着できる。したがって、磁気回路114の生産性は良好である。
また、磁石111と上部プレート112や、下部プレート113と磁石111は、溶剤により結合しても良い。この場合、磁石111と上部プレート112の接合面や、下部プレート113と磁石111の接合面が、溶剤により溶解される。したがって、磁石111と上部プレート112や、下部プレート113と磁石111の結合のために、超音波等の熱源が不要となる。この場合、超音波発生機のような大掛かりな設備が不要となる。また磁石111と上部プレート112や、下部プレート113と磁石111を結合するために必要となる電気エネルギーの消費量は抑制できる。したがって、磁気回路114を製造するために必要な製造コストを低減できる。
図6Aは本発明の実施の形態1におけるさらに他の磁気回路314の断面図である。磁気回路314は、磁石311、上部プレート312と、下部プレート113を含む。磁石311は、上部プレート312と下部プレート113との間に挟み込まれている。
上部プレート312は、磁石311の上側に結合されている。磁石311は、下部プレート113の上側に結合されている。センターポール113Aは、磁石311の中央の孔から突出し、センターポール113Aの上端部の側面が、上部プレート312の内側の側面と対向する。そして、磁気ギャップ115は、上部プレート312の内側の側面と、センターポール113Aの上端部の側面との間に形成されている。
さらに、磁石311は、ボンド磁石によって形成されている。上部プレート312、下部プレート113は、磁性粉体、または磁性粉体と樹脂との混合物によって構成されている。
なお、磁石311や上部プレート312、下部プレート113に使用する磁性粉や樹脂材料としては、前述の材料を用いる。また、磁石311と上部プレート312の結合や磁石311と下部プレート113の結合には、前述のいずれの結合方法を用いても良い。さらに、下部プレート113に代えて、下部プレート213を用いても良い。
少なくとも上部プレート312は、磁性粉、あるいは磁性粉と樹脂の混合物によって形成する。そして、磁石311は、上部プレート312の位置を規制する第1規制部311Aを含む。第1規制部311Aは、磁石311の上面に形成されている。一方、上部プレート312は、第1規制部311Aによって、位置規制される第1被規制部312Aを含む。第1被規制部312Aは、上部プレート312の下面に形成されている。そして、第1被規制部312Aは、第1規制部311Aと組み合わされることによって、上部プレート312の位置を規制している。
以上の構成により、磁石311は、ボンド磁石によって形成されているので、寸法精度が良い。また、上部プレート312は、磁性粉もしくは磁性粉と樹脂の混合物によって形成されているので、寸法精度が良い。さらに、第1規制部311Aと第1被規制部312Aを設けているので、上部プレート312は、磁石311へ精度良く結合される。したがって、上部プレート312の内側の側面と磁石311の内側の側面との間を近接、あるいは一直線上に配置できる。その結果、磁石311の内周の内側に無駄な空間の発生が抑制できるので、磁気回路314は、小型化、薄型化、あるいは軽量化を実現できる。また、ギャップ不良も防止できる。すなわち、ボイスコイルと上部プレート312、あるいはボイスコイルと磁石311との接触が、抑制できる。さらに、磁気ギャップ115を狭くすることも可能となる。この場合、磁気回路314の磁気効率を向上できる。
第1規制部311Aは凸部であり、第1被規制部312Aは凹部である。そして、第1規制部311Aは、第1被規制部312Aへ、挿入される。この構成により、上部プレート312の位置が、規制できる。さらに、磁石311と上部プレート312の接触面積が拡大できる。したがって、磁石311と上部プレート312は、強固に結合できる。この場合、第1被規制部312Aは、凹部に限られない。たとえば、第1被規制部312Aは、貫通孔でも良い。
さらに、第1規制部311Aは、凸部に限られない。たとえば、図6Bに示すように、第1規制部311Aは、凹部とし、第1被規制部312Aは凸部としても良い。なおこの場合、第1規制部311Aは、凹部に限られない。たとえば、第1規制部311Aは、貫通孔でも良い。
第1規制部311Aは、磁石311の内周と外周の間の中央部分に形成されている。しかし、第1規制部311Aの配置は、これに限られない。たとえば、第1規制部311Aは、磁石311の外周端、あるいは外周端の近傍に設けても良い。この場合、第1被規制部312Aは、上部プレート312の外周端、あるいは外周端の近傍に形成する。
なお、磁気回路314の形状が円形である場合、第1規制部311A、第1被規制部312Aは、磁石311の内径と同心円上であり、回転対称となるように配置する。一方、磁気回路314の形状が非円形である場合、第1規制部311A、第1被規制部312Aは、磁石311の中心線に対して鏡面対称にする。この構成により、上部プレート312を磁石311へ搭載する場合に、上部プレート312は、磁石311へ容易に配置できる。
また、磁気回路314を上から見た場合の形状が円形であり、かつ第1被規制部312Aまたは第1規制部311Aが凹部である場合、凹部は磁石311あるいは上部プレート312の全周にわたり形成しても良い。この構成により、上部プレート312を磁石311へ搭載する場合に、上部プレート312は、磁石311へ容易に配置できる。もちろん、磁気回路314の形状が非円形である場合でも、凹部は磁石311あるいは上部プレート312の全周にわたり形成しても構わない。
さらに、第1規制部311Aが磁石311の全周に形成されている場合、第1被規制部312Aも全周に形成すると良い。この構成により、磁石311と上部プレート312との接触面積が拡大する。したがって、磁石311と上部プレート312を強固に結合できる。
なお、第1規制部311Aと第1被規制部312Aは、全周に形成したが、これに限定されない。たとえば、第1規制部311Aと第1被規制部312Aのうちで、凸部側の方は、離散的に配置することもできる。さらに、第1規制部311Aと第1被規制部312Aは、ともに離散的に配置しても良い。ただしこの場合、第1被規制部312Aは、第1規制部311Aに対応する位置に配置する。
磁石311は、ボンド磁石であるので、射出成形により製造される。一方、上部プレート312は、圧粉成形や射出成形によって製造される。したがって、磁石311、上部プレート312の形状の自由度は大きい。すなわち、第1規制部311Aや第1被規制部312Aは、容易に磁石311や上部プレート312と一体で形成できる。したがって、磁石311や上部プレート312は、第1規制部311Aや第1被規制部312Aを形成するための後処理が不用である。その結果、磁石311や上部プレート312のコストを低くできる。
さらに、第1規制部311Aや第1被規制部312Aは、圧粉形成あるいは射出成形することにより、磁石311や上部プレート312と一体に形成できる。したがって、第1規制部311Aや第1被規制部312Aの位置精度、寸法精度も高くできるので、上部プレート312は、磁石311へ精度良く装着できる。その結果、磁気回路314の組立て時に、磁気ギャップ115の間隔を規制するためのゲージなどを使用しなくても、磁気ギャップ115の間隔のばらつきは小さくできるので、磁気回路314は生産性が良好である。また、磁気ギャップ115の間隔を狭くすることも可能となるので、磁気回路314の磁気効率も高くできる。
図7は、実施の形態によるさらに他の磁気回路414の断面図である。磁気回路414は、磁気回路314に比べて、上部プレート312に代えて上部プレート412を用いている点が異なっている。上部プレート412は、上部プレート312に比べて、上部プレート412の材厚を部分的に薄くした点が異なっている。すなわち、上部プレート412には、厚肉部412Aと、この厚肉部に比べて厚さが薄い薄肉部412Bを有している。なお、上部プレート412は、磁性粉体、または磁性粉体と樹脂との混合物によって構成されている。この構成により、さらに上部プレート412の重量が軽くできるので、さらに磁気回路414は軽量化できる。
この場合、上部プレート412では、磁気ギャップ115の磁束密度への影響が大きい部分を厚肉部412Aとし、磁気ギャップ115の磁束密度への影響が小さな部分を薄肉部412Bとしている。この構成により、使用する材料を削減できるので、上部プレート412のコストを安くできる。さらに、かつ磁気ギャップ115の磁束密度の減少を抑制しつつ、上部プレート412を軽量化できる。
磁気飽和は、上部プレート412の孔の内周部が最も発生しやすい。そこで、上部プレート412の内周側の厚みは、外周側よりも厚くすると良い。すなわち上部プレート412の磁気ギャップ側に厚肉部412Aを設け、上部プレート412において磁気ギャップとは反対の側に薄肉部412Bを設けている。この構成により、磁気ギャップ115の磁極幅が、確保できる。一方、上部プレート412の外周側は、磁気飽和が発生しにくいので、上部プレート412の外周側の厚みは薄くできる。
上部プレート412の形状は、階段状であるが、これに限らない。たとえば、上部プレート412の厚みが、連続的に変化する構成でも良い。すなわち、上部プレート412の厚い部分と、薄い部分をつなぐ境界は、傾斜していても良い。また、上部プレート412の厚い部分と、薄い部分をつなぐ境界の厚さは、段階的に変化させても良い。なお、下部プレート113に代えて、下部プレート213を用いても良い。
図8は、実施の形態によるさらに他の磁気回路514の断面図である。磁気回路514は、磁気回路414に比べて、磁石311に代えて磁石511を用い、さらに下部プレート113に代えて下部プレート513を用いている点が異なっている。そして、下部プレート513の中央部には、センターポール113Aが形成されている。なお、下部プレート513は、磁性粉体、または磁性粉体と樹脂との混合物によって構成されている。
この場合、磁気ギャップ115は、センターポール113Aの上端部の側面と、上部プレート412の内側の側面との間に形成されている。なお、磁気回路514には、上部プレート412に代えて、上部プレート312を用いても良い。
磁石511は、磁石311と同じく、ボンド磁石によって形成されている。ただし、磁石511は、磁石311に比べて、下面に第2被規制部511Aが形成されている点が異なる。さらに、下部プレート513は、下部プレート113に比べて、磁石311を搭載する面に第2規制部513Aが形成されている点が異なる。なお、この場合、下部プレート513は、磁性粉または、磁性粉と樹脂の混合物によって形成されている。
以上の構成により、下部プレート513も磁性体と樹脂との混合物から構成されているので、さらに磁気回路514は軽量化できる。なお、下部プレート513は、図2〜図4Bに示す磁性体116を含む構成としても良い。
第2被規制部511Aは凹部であり、第2規制部513Aは凸部である。そして、第2被規制部511Aは、第2規制部513Aへ挿入される。この構成により、磁石511の位置を、精度良く規制できる。さらに、磁石511と下部プレート513の接触面積を、拡大できる。したがって、磁石511と下部プレート513は、強固に結合される。なお、第2被規制部511Aは、凹部に限られない。たとえば、第2被規制部511Aは貫通孔でも良い。
さらに、第2被規制部511Aは凹部に限られない。たとえば、第2被規制部511Aを凸部とし、第2規制部513Aを凹部としても良い。なおこの場合、第2規制部513Aは、凹部に限られない。たとえば、第2規制部513Aは、貫通孔でも良い。
以上のように、磁石511をボンド磁石によって形成しているので、第2被規制部511Aは、射出成形などによって、容易に磁石511と一体に形成できる。また、下部プレート513を磁性体と樹脂との混合物から構成しているので、第2規制部513Aは、射出成形などによって、容易に下部プレート513と一体に形成できる。
以上の構成により、磁石511は、下部プレート513に精度良く搭載することができる。したがって、磁石511の内径寸法は、小さくできる。この構成により、磁石511の内周側に無駄な空間の発生を抑制できる。さらに、磁石511の外径寸法も小さくすることができるので、磁気回路514を小型化できる。
第2規制部511Aは、磁石511の内周と外周の間の中央部分に形成されている。しかし、第2規制部511Aの配置は、これに限られない。たとえば、第2規制部511Aを磁石511の外周端、あるいは外周端の近傍に設けても良い。そしてこの場合、第2被規制部513Aを下部プレート513の外周端、あるいは外周端の近傍に形成しても良い。
なお、磁気回路514の形状が円形である場合、第2被規制部511Aは、磁石511の内径と同心円上であり、回転対称となるように配置成する。なお、磁気回路514の形状が非円形である場合、第2被規制部511Aは、磁石511の中心線に対して鏡面対称とする。この構成により、磁石511を下部プレート513へ搭載する場合に、磁石511を下部プレート513へ容易に精度良く配置できる。
また、磁気回路514の形状が円形であり、かつ第2規制部513Aが凹部である場合、凹部は磁石511の下面の全周にわたり形成しても良い。また、第2被規制部511Aが凹部である場合、凹部は磁石511の下面の全周にわたり形成しても良い。この構成により、磁石511を下部プレート513へ搭載する場合に、磁石511は下部プレート513上に容易に精度良く配置できる。もちろん、磁気回路514の形状が非円形である場合でも、凹部は磁石511あるいは下部プレート513の全周にわたり形成しても構わない。
第2被規制部511Aが磁石511の全周に形成されている場合、第2規制部513Aは、下部プレート513の全周に形成すると良い。この構成により、磁石311と上部プレート312の接触面積は、さらに拡大する。したがって、磁石511と下部プレート513は、さらに強固に結合できる。
なお、第2被規制部511Aや第2規制部513Aは、全周に形成したが、これに限定されない。たとえば、第2被規制部511Aと第2規制部513Aのうちで、凸部側の方は、離散的に配置することもできる。さらに、第2被規制部511Aと第2規制部513Aは、ともに離散的に配置しても良い。ただしこの場合、第2規制部513Aは、第2被規制部511Aに対応する位置に配置する。
下部プレート513は、磁性体と樹脂とを混合させた材料を射出成形して得られる。したがって、下部プレート513は、磁気飽和が小さい箇所や、性能の劣化が小さい箇所の材厚を容易に薄くできる。その結果、材料の使用量を削減できるので、磁気回路514は、さらなる軽量化と、低価格化を実現することができる。
下部プレート513の寸法精度も、射出成形するときの金型の寸法精度によってほぼ決定される。すなわち、射出成形用の金型の寸法精度を高めることにより、下部プレート513の寸法精度は、容易に高くできる。したがって、磁気回路514の組立て時に、磁気ギャップ115の間隔を規制するゲージなどを使用しなくても、磁気ギャップ115の間隔の寸法ばらつきを小さくできる。
本発明は、小型化や薄型化、軽量化を必要とするスピーカ用磁気回路およびスピーカに有用である。
1 磁石
2 上部プレート
3 下部プレート
3A センターポール
4 磁気回路
5 磁気ギャップ
111 磁石
112 上部プレート
113 下部プレート
113A センターポール
113B 接合部
113C 連結部
114 磁気回路
115 磁気ギャップ
116 磁性体
116A 第2磁性部
116B 第1磁性部
213 下部プレート
214 磁気回路
311 磁石
311A 第1規制部
312 上部プレート
312A 第1被規制部
314 磁気回路
412 上部プレート
412A 厚肉部
412B 薄肉部
414 磁気回路
511 磁石
511A 第2被規制部
513 下部プレート
513A 第2規制部
514 磁気回路
617 スピーカ
618 フレーム
619 ボイスコイル
620 振動板
以下、磁気回路114についてさらに詳しく説明する。上部プレート112は、磁石111の上側に結合されている。上部プレート112の中央部には、孔が形成されている。センターポール113Aは突起状であり、下部プレート113の中央部に形成されている。そして、下部プレート113には、センターポール113Aの外周側に接合部113Bが設けられている。さらに、下部プレート113は、センターポール113Aと接合部113Bの間を連結する連結部113Cを有している。
さらに、磁性体116は、複数に分割して、下部プレート213内に配置しても良い。なお、この場合、分割された複数の磁性体116はすべて、同じ形状を有する方が良い。このようにすることにより、磁性体116を加工する金型の種類を少なくできる。したがって、磁性体116の加工設備の費用を抑制できる。たとえば、磁石111を上から見た形状がリング状である場合、磁性体116を上から見た形状は円弧状とする。そしてこの場合、円弧状の磁性体116が、複数個同一円周上に並んで、配置される。
従来の下部プレート3は、多段フォーマー工法によって、成形されていた。ところが、多段フォーマー工法は、金属材料の塊を何度も鍛造加工して、順次最終形状に近づけていく加工法である。したがって、下部プレート3の加工には、多大な工程と時間が必要である。
そこで、従来のフェライト系による磁石1は、焼結の後で、外形の寸法を調整する加工が必要である。一般的に、図9に示す従来の磁石1の厚み方向の寸法は、切削加工により調整されている。これは、磁石1の両極間の距離精度が、磁石1の磁力の大きさのばらつきの大きな要因となるためである。
そして、磁石1の径方向の寸法精度の悪さは、磁気回路4の設計に悪影響を与える。すなわち、磁石1の内側方向と外側方向に、無駄な領域が必要となる。磁石1がリング状である場合、磁石1の内側に、磁石1が配置できない領域が生じる。そのために、磁石1の内側の側面は、上部プレート2の内側の側面よりも、径方向の外側となるように設計されている。したがって、磁石1の内径寸法は、上部プレート2の内径寸法よりも、大きくすることが必要である。この構成によって、磁石1の外径の寸法は、大きくなる。その結果、従来の磁気回路4では、磁気回路4の小型化、薄型化、軽量化が困難である。
もちろん、磁石1の径方向の寸法を調整することも可能である。しかし、磁石1の径方向の寸法を調整した場合、磁石1のコストが高くなる。あるいは、磁石1の外形寸法を小さくすれば、磁石1の磁力が小さくなるので、磁気回路4の磁気効率が低下する。
なお、磁石111と上部プレート112、そして下部プレート113と磁石111の結合は、接着剤に限られない。磁石111がボンド磁石によって形成され、かつ上部プレート112が熱可塑性樹脂と磁性粉体の混合物によって構成されている場合や、あるいは磁石111がボンド磁石によって形成され、かつ下部プレート113が熱可塑性樹脂と磁性粉体の混合物によって構成されている場合、磁石111と上部プレート112や、下部プレート113と磁石111は、溶着によって結合することもできる。すなわち、磁石111と上部プレート112は、磁石111と上部プレート112の接合面を溶融することによって、結合しても良い。磁石111と下部プレート113は、磁石111と下部プレート113の接合面を溶融することによって、結合しても良い。この場合、磁石111と上部プレート112の結合、下部プレート113と磁石111の結合には、接着剤が不要となる。したがって、磁気回路114を、接着剤の厚み分だけ薄くすることができる。また、磁石111と上部プレート112の間や、下部プレート113と磁石111の間に、非磁性体が介在しないので、磁気回路114の磁気効率を高くできる。
図6Aは本発明の実施の形態におけるさらに他の磁気回路314の断面図である。磁気回路314は、磁石311、上部プレート312と、下部プレート113を含む。磁石311は、上部プレート312と下部プレート113との間に挟み込まれている。
なお、磁気回路314の形状が円形である場合、第1規制部311A、第1被規制部312Aは、磁石311の内周と同心円上であり、回転対称となるように配置する。一方、磁気回路314の形状が非円形である場合、第1規制部311A、第1被規制部312Aは、磁石311の中心線に対して鏡面対称にする。この構成により、上部プレート312を磁石311へ搭載する場合に、上部プレート312は、磁石311へ容易に配置できる。
第2被規制部511Aは凹部であり、第2規制部513Aは凸部である。そして、第2規制部513Aは、第2被規制部511Aへ挿入される。この構成により、磁石511の位置を、精度良く規制できる。さらに、磁石511と下部プレート513の接触面積を、拡大できる。したがって、磁石511と下部プレート513は、強固に結合される。なお、第2被規制部511Aは、凹部に限られない。たとえば、第2被規制部511Aは貫通孔でも良い。
第2被規制部511Aは、磁石511の内周と外周の間の中央部分に形成されている。しかし、第2被規制部511Aの配置は、これに限られない。たとえば、第2被規制部511Aを磁石511の外周端、あるいは外周端の近傍に設けても良い。そしてこの場合、第2規制部513Aを下部プレート513の外周端、あるいは外周端の近傍に形成しても良い。
なお、磁気回路514の形状が円形である場合、第2被規制部511Aは、磁石511の内周と同心円上であり、回転対称となるように配置成する。なお、磁気回路514の形状が非円形である場合、第2被規制部511Aは、磁石511の中心線に対して鏡面対称とする。この構成により、磁石511を下部プレート513へ搭載する場合に、磁石511を下部プレート513へ容易に精度良く配置できる。
また、磁気回路514の形状が円形であり、かつ第2規制部513Aが凹部である場合、凹部は下部プレート513の上面の全周にわたり形成しても良い。また、第2被規制部511Aが凹部である場合、凹部は磁石511の下面の全周にわたり形成しても良い。この構成により、磁石511を下部プレート513へ搭載する場合に、磁石511は下部プレート513上に容易に精度良く配置できる。もちろん、磁気回路514の形状が非円形である場合でも、凹部は磁石511あるいは下部プレート513の全周にわたり形成しても構わない。
第2被規制部511Aが磁石511の全周に形成されている場合、第2規制部513Aは、下部プレート513の全周に形成すると良い。この構成により、磁石511と下部プレート513の接触面積は、さらに拡大する。したがって、磁石511と下部プレート513は、さらに強固に結合できる。

Claims (20)

  1. 磁石と、
    前記磁石が結合される結合部を含む下部プレートと、
    前記磁石の上に設けられた上部プレートとを備え、
    前記上部プレートと前記下部プレートのうちの少なくともいずれか一方は、磁性粉体または、磁性粉体と樹脂との混合物によって構成された外磁型のスピーカ用磁気回路。
  2. 前記下部プレートが磁性粉体または、磁性粉体と樹脂との混合物によって構成されており、前記下部プレートは、その内部に磁性体を含む請求項1記載のスピーカ用磁気回路。
  3. 前記磁性体は、前記下部プレートの磁気飽和しやすい部位に配置された請求項2記載のスピーカ用磁気回路。
  4. 前記下部プレートは、中央部に設けられたセンターポールと、前記結合部と前記センターポールを連結する連結部とを有し、
    前記磁性体は、前記連結部内に配置された請求項2記載のスピーカ用磁気回路。
  5. 前記磁性体は、純鉄、ケイ素鉄、パーメンジュール、パーマロイ、アモルファス合金、センダスト、MnZn合金のいずれか1種以上の金属材料を組合せて構成した請求項2記載のスピーカ用磁気回路。
  6. 磁石をボンド磁石から構成した請求項1記載のスピーカ用磁気回路。
  7. 前記磁性粉体は、純鉄、ケイ素鉄、パーメンジュール、パーマロイ、アモルファス合金、センダスト、MnZn合金のいずれか1種以上の材料を組合せて構成した請求項1記載のスピーカ用磁気回路。
  8. 前記上部プレートと前記磁石との間、前記下部プレートと前記磁石との間は、それぞれ、接着剤により結合されている請求項1記載のスピーカ用磁気回路。
  9. 前記上部プレートと前記磁石との間、前記下部プレートと前記磁石との間は、それぞれ、溶着により結合されている請求項1記載のスピーカ用磁気回路。
  10. 前記磁石は、ボンド磁石から構成され、かつ前記上部プレートは磁性体と樹脂との混合物から構成され、
    前記磁石の上面に第1規制部が設けられ、
    前記第1規制部と組み合わされた第1被規制部が前記上部プレートに設けられた請求項1記載のスピーカ用磁気回路。
  11. 前記第1規制部は凸部または凹部とし、
    前記第1規制部が凸部である場合に、前記第1被規制部は凹部とし、
    前記第1規制部が凹部である場合に、前記第1被規制部は凸部とし、
    前記凸部が前記凹部へ挿入される請求項10記載のスピーカ用磁気回路。
  12. 前記凹部は全周にわたり形成された請求項11記載のスピーカ用磁気回路。
  13. 前記上部プレートの材厚は部分的に異なる請求項10記載のスピーカ用磁気回路。
  14. 前記下部プレートは、中央部に設けられたセンターポールを有し、
    前記センターポールの側面と前記上部プレートの孔の内側の側面との間に磁気ギャップが設けられ、
    前記上部プレートは、
    前記磁気ギャップ側に設けられた厚肉部と、
    前記磁気ギャップとは反対側に設けられ、前記厚肉部よりも薄い薄肉部と、を有する請求項13記載のスピーカ用磁気回路。
  15. 前記下部プレートは、磁性粉体と樹脂との混合物から構成された請求項10記載のスピーカ用磁気回路。
  16. 前記下部プレートは、前記磁石を搭載する面に設けられた第2規制部を有し、
    前記磁石は、前記第1規制部と組み合わされた第2被規制部を下面に有する請求項15記載のスピーカ用磁気回路。
  17. 前記第2規制部は凸部または凹部とし、
    前記第2規制部が凸部である場合に、前記第2被規制部は凹部とし、
    前記第2規制部が凹部である場合に、前記第2被規制部は凸部とし、
    前記凸部が前記凹部へ挿入される請求項16記載のスピーカ用磁気回路。
  18. 前記下部プレートは中央部にセンターポールを有し、
    前記センターポールの側面と前記上部プレートの孔の内側の側面との間に磁気ギャップが設けられ、
    前記下部プレートが、磁性粉体と樹脂との混合物によって構成されており、
    前記上部プレートにおける前記磁気ギャップ側での磁性粉体の配合比率は、前記上部プレートにおける前記磁気ギャップとは反対側での磁性粉体の配合比率に比べて、大きい請求項1記載のスピーカ用磁気回路。
  19. 前記下部プレートは中央部にセンターポールを有し、
    前記センターポールの側面と前記上部プレートの孔の内側の側面との間に磁気ギャップが設けられ、
    前記下部プレートが、磁性粉体と樹脂との混合物によって構成されており、
    前記センターポールの外周部の磁性粉体の配合比率は、前記センターポールの中央部の磁性粉体の配合比率に比べて大きい請求項1記載のスピーカ用磁気回路。
  20. 請求項1に記載のスピーカ用磁気回路と、前記磁気回路に結合されたフレームと、前記スピーカ用磁気回路の磁気ギャップに挿入されたボイスコイルと、前記ボイスコイルに結合されるとともに、周縁で前記フレームの外周に結合された振動板を含むスピーカ。
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