JPWO2013129165A1 - ガラス基板を製造する方法、およびガラス基板 - Google Patents

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Abstract

貫通孔を有するガラス基板を製造する方法は、(a)50℃から300℃における平均熱膨張係数が55?10−7/K〜120?10−7/Kの範囲であり、厚さが0.2mm以上1mm以下のガラス基板を準備する工程と、(b)レーザ誘導式放電技術を用いて、前記ガラス基板に貫通孔を形成する工程とを含む。

Description

本発明は、例えばインターポーザ等に利用されるガラス基板およびガラス基板を製造する方法に関する。
従来より、ガラス基板にレーザ光を照射することにより、複数の貫通孔(ビア)を形成して、インターポーザ用ガラス基板を製造する方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、被加工物の表面に炭酸ガスレーザ光を照射して、貫通孔を形成する方法が提案されている。
特開平11−123577号公報
前述のように、従来より、ガラス基板に炭酸ガスレーザ光を照射することにより、複数の貫通孔を形成する方法が提案されている。
しかしながら、従来の炭酸ガスレーザ光を用いて貫通孔を形成する方法では、貫通孔の形成までに相応の時間が必要となる。また、炭酸ガスレーザ光を用いる方法では、レーザ加熱により溶融した部分が再度冷却される過程で、ガラス基板に歪みが発生する。このような歪みにより、ガラス基板の貫通孔の加工位置に、クラックが生じ得るという問題がある。特に、例えば55×10−7/K以上の熱膨張係数の大きなガラス基板に対して、炭酸ガスレーザ光による加工を実施した場合、このような問題がより顕著になる。
また、このような問題に対処するため、炭酸ガスレーザ光に比べて短波長のエキシマレーザ光を使用し、レーザ光の照射フルエンス(エネルギー密度)を高めるとともに、貫通孔を有するマスクを使用して一度に複数個の貫通孔をガラスに形成することで加工時間を短くすることが考えられる。
しかしながら、エキシマレーザ光を使用する方法では、熱膨張係数の大きなガラス基板に対して、例えば4を超える高いアスペクト比(貫通孔の直径に対する、当該貫通孔の全長の比)で、貫通孔を形成することは難しいという問題がある。エキシマレーザ光を使用する方法では、レーザアブレーションによって生じたデブリ(加工残さ)が、深さ方向におけるさらなるレーザ加工の妨害となり、貫通孔が先細りになってしまうためである。一般に、エキシマレーザ光を使用した場合、貫通孔のアスペクト比は、最大でも4以下であると考えられる。
このように、現在、熱膨張係数の大きなガラス基板に対して、高いアスペクト比で貫通孔を形成することが可能な方法の実現が望まれている。
本発明は、このような問題に鑑みなされたものであり、熱膨張係数の大きなガラス基板に対して、高いアスペクト比で貫通孔を形成することが可能な方法の提供を目的とする。また、本発明では、高い熱膨張係数を有する上、高いアスペクト比を有する貫通孔を有するガラス基板の提供を目的とする。
本発明では、貫通孔を有するガラス基板を製造する方法であって、
(a)50℃から300℃における平均熱膨張係数が55×10−7/K〜120×10−7/Kの範囲であり、厚さが0.2mm以上1mm以下のガラス基板を準備する工程と、
(b)レーザ誘導式放電技術を用いて、前記ガラス基板に貫通孔を形成する工程と、
を含むことを特徴とする方法が提供される。
ここで、本発明による方法において、貫通孔の最大直径に対する当該貫通孔の全長の比をアスペクト比としたとき、前記貫通孔は、4を超えるアスペクト比を有してもよい。
特に、前記アスペクト比は10以上であってもよい。
また、本発明による方法において、前記貫通孔の最大直径は、60μm以下であってもよい。
また、本発明による方法において、前記貫通孔は、複数存在し、
少なくとも1組の貫通孔同士の中心間距離は、100μm以下であってもよい。
さらに、本発明では、貫通孔を有するガラス基板であって、
50℃から300℃における平均熱膨張係数が55×10−7/K〜120×10−7/Kの範囲であり、
0.2mm以上1mm以下の厚さを有し、
貫通孔の最大直径に対する該貫通孔の全長の比をアスペクト比としたとき、前記貫通孔は、4を超えるアスペクト比を有することを特徴とするガラス基板が提供される。
ここで、本発明によるガラス基板において、前記貫通孔は、10以上のアスペクト比を有してもよい。
また、本発明によるガラス基板において、前記貫通孔の最大直径は、60μm以下であってもよい。
また、本発明によるガラス基板において、前記貫通孔は、複数存在し、
少なくとも1組の貫通孔同士の中心間距離は、100μm以下であってもよい。
本発明では、熱膨張係数の大きなガラス基板に対して、高いアスペクト比で貫通孔を形成することが可能な方法を提供できる。また、本発明では、高い熱膨張係数を有する上、高いアスペクト比を有する貫通孔を有するガラス基板を提供できる。
本発明によるガラス基板を製造する方法の一例を概略的に示したフロー図である。 レーザ誘導式放電加工技術に利用されるレーザ誘導式放電加工装置の構成の一例を概略的に示した図である。 本発明によるガラス基板一例の概略的な斜視図である。 実施例1に係る複数の貫通孔を有するガラス基板を示した写真である。
以下、図面を参照して、本発明について説明する。
(本発明によるガラス基板の製造方法)
図1には、本発明によるガラス基板の製造方法の一例の概略的なフロー図を示す。
図1に示すように、本発明による貫通孔を有するガラス基板を製造する方法は、
(a)50℃から300℃における平均熱膨張係数が55×10−7/K〜120×10−7/Kの範囲であり、厚さが0.2mm以上のガラス基板を準備する工程(ステップS110)と、
(b)レーザ誘導式放電技術を用いて、前記ガラス基板に貫通孔を形成する工程(ステップS120)と、
を含む。
前述のように、従来の炭酸ガスレーザ光を用いて貫通孔を形成する方法では、貫通孔の形成までに相応の時間が必要となる。また、炭酸ガスレーザ光による方法では、レーザ加熱により溶融した部分が再度冷却される過程で、ガラス基板に歪みが発生する。このような歪みにより、ガラス基板の貫通孔の加工位置に、クラックが生じ得るという問題がある。特に、ガラス基板に対して炭酸ガスレーザ光によるレーザ加工方法を適用した場合、ガラス基板の熱膨張係数が大きくなるにつれてこのような問題がより顕著になる。
また、このような問題に対処するため、炭酸ガスレーザ光に比べて短波長のエキシマレーザ光を使用し、レーザの照射フルエンス(エネルギー密度)を高めるとともに貫通孔を有するマスクを使用して一度に複数の貫通孔をガラス上に形成することで加工時間を短くすることが考えられる。
しかしながら、エキシマレーザ光を使用する方法では、熱膨張係数の大きなガラス基板に対して、高いアスペクト比(貫通孔の直径に対する当該貫通孔の全長の比)で、貫通孔を形成することは難しい。エキシマレーザ光を使用する方法では、レーザアブレーションによって生じたデブリが、深さ方向におけるさらなるレーザ加工の妨害となり、貫通孔が顕著な先細り形状(テーパ形状)になってしまうためである。一般に、エキシマレーザ光を使用した場合、貫通孔のアスペクト比は、最大でも4以下であると考えられる。
このように、従来の方法では、熱膨張係数の大きなガラス基板に対して、高いアスペクト比で、適正に貫通孔を形成することは難しいという問題がある。
これに対して、本発明では、ガラス基板に貫通孔を形成する際に、「レーザ誘導式放電加工技術」が使用される。
このレーザ誘導式放電加工技術では、後述するように、レーザ光を用いてガラス基板の所望の位置を加熱した後、誘導式放電によりこの加熱位置を溶融させるとともに、溶融材料の除去が行われる。
このレーザ誘導式放電加工技術では、レーザ光のみを利用する方法に比べて、より迅速にガラス基板に貫通孔を形成できる。また、レーザ誘導式放電加工技術では、レーザ加熱によって溶融した溶融材料は、誘導式放電によりガラス基板から速やかに除去され、ガラス基板には残留し難い。
このため、本発明による方法では、加工中にガラス基板の溶融部分が再冷却されることが有意に抑制される。また、これにより、本発明による方法では、ガラス基板の加工部分に歪みが導入され、これによりクラックの発生を有意に抑制できる。
従って、本発明による方法では、0.2mm以上の厚さを有し、55×10−7/K〜120×10−7/Kのような、高い熱膨張係数を有するガラス基板に適用しても、クラックを生じさせずに、1または2以上の貫通孔を形成できる。
ここで、本願明細書において、「熱膨張係数」は、50℃から300℃における平均熱膨張係数を意味する。また、この「熱膨張係数」は、JIS(Japanese Industrial Standards) R3102(1995年度)に基づき、示唆熱膨張計(TMA)を用いて測定された値を意味する。本発明の貫通孔を有するガラス基板の熱膨張係数は、シリコンの熱膨張係数とプリント配線板の熱膨張係数の中間にあり、インターポーザなどの基板として使用した場合、シリコンとプリント配線板の熱膨張係数差による発生する応力によって生じる接続電極部断線などを抑制する効果を備える。
さらに、レーザ誘導式放電加工技術では、放電によるガラスの絶縁破壊で発生するジュール熱が溶融材料を速やかに除去し、貫通孔内部に残留させない。このため、本発明による方法では、エキシマレーザ光を用いたレーザ加工方法に比べて、貫通孔のアスペクト比を有意に高めることができる。例えば、本発明では、ガラス基板に、4を超えるアスペクト比を有する貫通孔を比較的容易に形成できる。
ここで、本願明細書において、貫通孔の「アスペクト比」とは、「貫通孔の最大直径に対する、当該貫通孔の全長の比」を意味することに留意する。
なお、「貫通孔の全長」は、当該貫通孔が形成された位置における、ガラス基板の厚さに相当する。
また、通常の場合、「貫通孔の最大直径」は、ガラス基板のレーザ入射側の表面における貫通孔(開口)の直径に対応する。これは、本発明による方法においても、レーザ入射側のガラスがより加熱されるために、貫通孔の直径が大きくなるためである。
ただし、ガラス基板の厚さが薄い場合など、特殊な場合には、ガラス基板のレーザ非入射側の表面における貫通孔(開口)の直径が、ガラス基板のレーザ入射側の表面における貫通孔(開口)の直径とほぼ等しくなる場合も生じ得ることに留意する必要がある。また、ガラス基板の両面側からレーザ光を照射する場合、ガラス基板の両方の表面における貫通孔(開口)の直径が等しくなる場合がある。
次に、本発明によるガラス基板の製造方法について、より詳しく説明する。
(レーザ誘導式放電加工技術)
まず、本発明に利用されるレーザ誘導式放電加工技術について、簡単に説明する。
なお、本願明細書において、「レーザ誘導式放電加工技術」とは、以下に示すような、被加工対象に対するレーザ光照射と、電極間放電現象とを組み合わせて、被加工対象に貫通孔を形成する技術の総称を意味する。
図2には、レーザ誘導式放電加工技術に利用されるレーザ誘導式放電加工装置の構成の一例を概略的に示す。
図2に示すように、レーザ誘導式放電加工装置100は、レーザ光源110と、高周波高電圧電源130と、直流高圧電源140と、切り替えユニット150と、一組の電極160A、160Bとを有する。
レーザ光源110は、これに限られるものではないが、例えば1W〜200Wの出力を有する炭酸ガスレーザであり、被照射対称に対して、例えば10μm〜50μmの範囲の焦点スポットを形成できる。
電極160Aおよび160Bは、それぞれ、導体162Aおよび162Bと電気的に接続されており、これらの導体162A、162Bは、切り替えユニット150を介して、高周波高電圧電源130および直流高圧電源140と接続されている。
切り替えユニット150は、導体162Aおよび162Bの接続先を、高周波高電圧電源130/直流高圧電源140の間で切り替える役割を有する。
このようなレーザ誘導式放電加工装置100を用いて、貫通孔を形成する際には、まず、被加工対象となるガラス基板180が、電極160A、160Bの間に配置される。電極間距離は、通常の場合、1mm程度である。さらに、ステージ(図示されていない)を水平方向に移動させることにより、ガラス基板180が電極160A、160Bに対して所定の位置に配置される。
次に、ガラス基板180の対象位置(貫通孔形成位置)に、レーザ光源110からレーザ光113が照射される。これにより、ガラス基板180のレーザ光113の照射位置183の温度が上昇する。
レーザ光113の照射後、短時間の内に、切り替えユニット150により、導体162Aおよび162Bが高周波高電圧電源130に接続され、これにより、電極160A、160B間で、高周波高電圧の放電が生じる。放電は、丁度、レーザ光113の照射位置183において生じる。これは、この位置では、レーザ光113の照射により温度が局部的に上昇しており、ガラス基板180の抵抗が他の部分よりも低くなっているためである。
電極160A、160B間での放電により、ガラス基板180の照射位置183には大きなエネルギーが印加され、ガラス基板180が局部的に溶融する。
次に、切り替えユニット150により、導体162Aおよび162Bが直流高圧電源140に接続され、両電極160A、160B間に、直流高電圧が印加される。これにより、ガラス基板180の照射位置183の溶融物が除去され、ガラス基板180の所望の位置に、貫通孔185が形成される。
なお、図2に示したレーザ誘導式放電加工装置100は、一例であって、その他の構成のレーザ誘導式放電加工装置を使用してもよいことは、当業者には明らかである。
このようなレーザ誘導式放電加工技術では、前述のように、レーザ光のみを利用する方法に比べて、より迅速にガラス基板に貫通孔を形成できる。また、レーザ誘導式放電加工技術は、レーザ加熱によって溶融した溶融材料が、誘導式放電によりガラス基板から速やかに除去され、ガラス基板には残留し難いという特徴を有する。従って、本発明による方法では、従来の炭酸ガスレーザ光を使用するレーザ加工方法に比べて、貫通孔の形成位置に生じ得る熱歪みを有意に抑制できる。
さらに、レーザ誘導式放電加工技術では、放電によるガラスの絶縁破壊で発生するジュール熱が溶融材料を速やかに除去し、貫通孔内部に残留させないという特徴がある。従って、本発明による方法では、従来のエキシマレーザ光を使用するレーザ加工方法に比べて、高いアスペクト比を有する貫通孔を比較的容易に形成できる。
これらの効果により、本発明による方法では、0.2mm以上の厚さを有し、熱膨張係数が55×10−7/K〜120×10−7/Kの範囲のガラス基板に対しても、高いアスペクト比を有する貫通孔を、適正に形成できる。
次に、図1に示した各ステップに沿って、本発明の方法について詳しく説明する。
(ステップS110)
図1に示すように、本発明による貫通孔を有するガラス基板を製造する方法では、まず、加工用のガラス基板が準備される。
ガラス基板の材質は、特に限られない。ガラス基板は、例えば、ソーダライムガラスのようなガラス基板であってもよい。
ここで、本発明で使用されるガラス基板は、55×10−7/K〜120×10−7/Kの範囲の熱膨張係数を有する。熱膨張係数は、55×10−7/K〜100×10−7/Kの範囲であることが好ましい。
また、ガラス基板の厚さは、厚さが0.2mm以上1mm以下であれば、特に限られない。ガラス基板の厚さは、例えば、0.3mm〜0.5mmの範囲であってもよい。ガラス基板の厚さが薄くなるほど、貫通孔の形成時間が短縮できるが、ハンドリングが煩雑となる。
(ステップS120)
次に、レーザ誘導式放電技術を用いて、ステップS110で準備したガラス基板に、1または2以上の貫通孔が形成される。
適用されるレーザ誘導式放電技術は、特に限られないが、例えば図2に示したような装置を用いて、ガラス基板に1または2以上の貫通孔を形成してもよい。
使用されるレーザ光は、炭酸ガスレーザ光であってもよい。また、レーザ光の出力は、例えば、1W〜200Wの範囲であってもよい。さらに、レーザ光のスポット直径は、例えば、10μm〜50μmの範囲であってもよい。ただし、レーザ光のスポットの形状は、円形状以外の形状、例えば楕円形状であってもよい。なお、レーザ光は、ガラス基板の両面側から照射してもよい。
使用される高周波高電圧電源は、周波数1MHz〜100MHzであってもよい。使用される直流高圧電源は、電極間に、1kV〜250kVの範囲の直流電圧を印加できる電源であってもよい。なお、電極間距離は、例えば、1mm〜10mmの範囲である。
前述のように、ガラス基板に貫通孔を形成する際には、ガラス基板の上下に電極を配置する。次に、ガラス基板にレーザ光を照射し、目標位置(貫通孔形成位置)を加熱した状態で、高周波高電圧電源から電極に高周波電圧を印加することにより、同位置に放電を発生させる。これにより、ガラス基板が局部的に溶融する。次に、電極間に、直流高電圧を印加することにより、溶融物が除去され、ガラス基板に貫通孔が形成される。
複数の貫通孔を連続的に形成する場合は、貫通孔が形成される度に、電極をガラス基板に対して移動させてもよい。この場合、新たな対象位置で同様の操作を行い、ガラス基板に貫通孔を連続的に形成する。
以上の工程により、高い熱膨張係数を有するガラス基板に対して、1または2以上の貫通孔を形成できる。
貫通孔のアスペクト比は、4を超えてもよい。貫通孔のアスペクト比は、例えば6以上(例えば10)であってもよい。
また、貫通孔の最大直径は、例えば、10μm〜60μmの範囲であってもよい。なお、「貫通孔の最大直径」は、典型的には、ガラス基板の第1または第2の表面の開口部の直径に相当するが、貫通孔のその他の場所が「貫通孔の最大直径」を有する場合もあることに留意する必要がある。
複数の貫通孔を形成した場合、貫通孔間のピッチP(μm)は、特に限られないが、例えば、20μm〜300μmの範囲である。貫通孔間のピッチP(μm)は、30μm〜100μmの範囲であってもよい。
ここで、本願明細書において、「貫通孔間のピッチ」P(μm)とは、隣接する1組の貫通孔同士の中心間距離を意味する。
(本発明によるガラス基板)
次に、本発明によるガラス基板について説明する。
図3には、本発明によるガラス基板一例の概略的な斜視図を示す。
図3に示すように、本発明によるガラス基板200は、第1の表面210および第2の表面220を有する。図3において、第1の表面210および第2の表面220は、相互に平行となっているが、これは必ずしも必要ではない。また、ガラス基板200は、図3のような平坦な形状である必要はなく、例えば一方の表面側に湾曲した形状など、曲面形状であってもよい。
ガラス基板200は、55×10−7/K〜120×10−7/Kの範囲の熱膨張係数を有する。また、ガラス基板200は、厚さが0.2mm以上である。
さらに、図3の右上に示すように、本発明によるガラス基板200は、第1の表面210から第2の表面220まで貫通する、1または2以上の貫通孔230を有する。
図3の例では、各貫通孔230は、第1または第2の表面210、220(XY平面)に平行な断面が、略円状の形状を有するが、これは必ずしも必要ではない。例えば、貫通孔230は、XY平面に平行な断面が、略楕円状の断面形状であってもよい。
また、図3からは、ガラス基板200の厚さ方向(Z方向)における貫通孔230の形状は明確ではないが、各貫通孔230のZ方向における形状は、特に限られない。例えば、貫通孔230のZ方向における形状は、略円柱状であっても良く、あるいは一方の表面(例えば第1の表面210)から、他方の表面(例えば第2の表面220)に向かって直径が減少する、いわゆる「テーパ形状」を有してもよい。
ここで、本発明ガラス基板200は、少なくとも一つの貫通孔230のアスペクト比が、4を超えるという特徴を有する。
前述のように、従来のエキシマレーザ光を使用するレーザ加工方法では、アブレーション中に発生するデブリの影響により、ガラス基板にアスペクト比が4を超える貫通孔を形成することは難しい。
また、従来の炭酸ガスレーザ光を使用するレーザ加工方法では、そもそも、歪みの影響が顕著になり、クラックの発生が高まるため、高い熱膨張係数を有するガラス基板に、適正に貫通孔を形成することは難しい。
しかしながら、本発明のガラス基板200では、前述のようなレーザ誘導式放電加工技術の適用により、ガラス基板200が高い熱膨張係数を有する場合でも、アスペクト比が4を超えるような貫通孔230を有するガラス基板200を提供できる。
ここで、ガラス基板200の材質は、ガラスである限り特に限られない。ガラス基板200は、例えば、ソーダライムガラス、化学強化処理を行ったガラス等であってもよい。
ガラス基板200は、55×10−7/K〜120×10−7/Kの範囲の熱膨張係数を有する。熱膨張係数は、55×10−7/K〜100×10−7/Kの範囲であることが好ましい。
また、ガラス基板200の厚さは、厚さが0.2mm以上であれば、特に限られない。ガラス基板200の厚さは、例えば、0.3mm〜0.5mmの範囲であってもよい。
貫通孔230のアスペクト比は、例えば6以上(例えば10)であってもよい。また、貫通孔230の最大直径は、例えば、10μm〜60μmの範囲であってもよい。さらに、貫通孔間のピッチP(μm)は、特に限られないが、例えば、20μm〜300μmの範囲である。貫通孔間のピッチP(μm)は、30μm〜100μmの範囲であってもよい。
以下、本発明の実施例について説明する。
前述の図2に示したようなレーザ誘導式放電加工装置を用いて、レーザ誘導式放電技術により、ガラス基板に対して貫通孔加工を試みた。
加工対象となるガラス基板は、ソーダライムガラス製とした。また、ガラス基板の熱膨張係数は、98×10−7/Kであり、厚さは、0.5mmである。
なお、加工の前には、加工中に生じる飛散物がガラス基板の表面に再付着することを防止するため、ガラス基板の両表面に、PETフィルムを設置した。
レーザ誘導式放電技術の適用条件は、以下の通りである:
電極間距離:1mm〜2mm
レーザ光源:炭酸ガスレーザ光(60W)
高周波高電圧電源周波数:7.3MHz(レーザ光照射から30マイクロ秒後に印加)
加熱時間(すなわちレーザ光と高周波高電圧電源の印加時間):約700マイクロ秒
直流高圧電源電圧:5000V(加熱時間の経過後、約30マイクロ秒以内に印加)。
なお、貫通孔は、上記処理が1回完了後、ガラス基板と電極の相対位置を変え、再度上記処理を行うことにより、1個ずつ順次形成した。
図4には、加工後のガラス基板の状態(貫通孔開口部の拡大図)を示す。
図4に示すように、ガラス基板には、複数の貫通孔が形成された。なお、目視観察の結果、ガラス基板には、クラック等の問題は、生じておらず、ガラス基板は、健全な状態であった。
貫通孔の最大直径(ガラス基板の一方の表面の開口部の直径に相当する)は、約50μmであった。ガラス基板の厚さは、0.5mmであるため、得られた貫通孔のアスペクト比は、おおよそ10である。
また、貫通孔間のピッチP(μm)は、約200μmであった。
このように、本発明による方法により、熱膨張係数の大きなガラス基板に対しても、高いアスペクト比で貫通孔を形成できることが確認された。
本発明は、インターポーザ等に利用され得るガラス基板の製造方法等に利用できる。
本出願は、2012年2月27日に日本国特許庁に出願された特願2012−040637に基づくものであり、その出願を優先権主張するものであり、その出願の全ての内容を参照することにより包含するものである。
100 レーザ誘導式放電加工装置
110 レーザ光源
113 レーザ光
130 高周波高電圧電源
140 直流高電圧電源
150 切り替えユニット
160A、160B 電極
162A、162B 導体
180 ガラス基板
183 照射位置
200 本発明によるガラス基板
210 第1の表面
220 第2の表面
230 貫通孔

Claims (9)

  1. 貫通孔を有するガラス基板を製造する方法であって、
    (a)50℃から300℃における平均熱膨張係数が55×10−7/K〜120×10−7/Kの範囲であり、厚さが0.2mm以上1mm以下のガラス基板を準備する工程と、
    (b)レーザ誘導式放電技術を用いて、前記ガラス基板に貫通孔を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする方法。
  2. 貫通孔の最大直径に対する前記貫通孔の全長の比をアスペクト比としたとき、前記貫通孔は、4を超えるアスペクト比を有する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記アスペクト比は10以上である、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記貫通孔の最大直径は、60μm以下である、請求項1乃至3のいずれか一つに記載の方法。
  5. 前記貫通孔は、複数存在し、
    少なくとも1組の貫通孔同士の中心間距離は、100μm以下である、請求項1乃至4のいずれか一つに記載の方法。
  6. 貫通孔を有するガラス基板であって、
    50℃から300℃における平均熱膨張係数が55×10−7/K〜120×10−7/Kの範囲であり、
    0.2mm以上1mm以下の厚さを有し、
    貫通孔の最大直径に対する該貫通孔の全長の比をアスペクト比としたとき、前記貫通孔は、4を超えるアスペクト比を有することを特徴とするガラス基板。
  7. 前記貫通孔は、10以上のアスペクト比を有する、請求項6に記載のガラス基板。
  8. 前記貫通孔の最大直径は、60μm以下である、請求項6または7に記載のガラス基板。
  9. 前記貫通孔は、複数存在し、
    少なくとも1組の貫通孔同士の中心間距離は、100μm以下である、請求項6乃至8のいずれか一つに記載のガラス基板。
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