JPWO2013111243A1 - 無線電力伝送システムおよび送電装置 - Google Patents

無線電力伝送システムおよび送電装置 Download PDF

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Abstract

無線電力伝送システムは、直流エネルギ源(210)から入力された直流エネルギを周波数f0の交流エネルギに変換する送電部(110)と、送電アンテナと、受電アンテナとを備える。送電部(110)は、直流エネルギ源(210)に対して並列に接続されたスイッチング素子(SW)およびキャパシタ(C1)を有し、直流エネルギを交流エネルギに変換するE級発振回路(111)と、スイッチング素子の導通状態を制御する制御信号をスイッチング素子(SW)に入力するスイッチング制御部(112)とを有している。スイッチング制御部(112)は、制御信号により、スイッチング素子を導通状態から非導通状態に切り替えた後、周波数f0の値によって決定される予め設定された時間が経過したとき、または、スイッチング素子の両端の電位差が極小値をとるとき、スイッチング素子を非導通状態から導通状態に切り替える。

Description

本発明は、共振磁界結合を利用して無線で電力を伝送する無線電力伝送システムおよび送電装置に関する。
近年、共振磁界結合方式と呼ばれる新たな方式を用いて無線(非接触)で電力を伝送する技術が提案されている。例えば、特許文献1に開示された無線電力伝送システムは、共振器(アンテナ)の周辺の空間に生じる振動エネルギのしみ出し(エバネッセント・テール)を介して2つの共振器を磁気的に結合することにより、振動エネルギを無線で伝送する。このような共振磁界結合方式の無線電力伝送は、従来の電磁誘導を利用した方式と比較して、伝送距離の飛躍的な増大を可能とする。共振器間の結合係数kが各共振器の減衰定数Γ1、Γ2の積の平方根と比較して大きい場合、良好なエネルギ伝送が可能であるとされている。
米国特許出願公開第2008/0278264号明細書
共振磁界結合方式の無線電力伝送では、高い伝送効率を維持するため、伝送経路上の各回路ブロックの入出力インピーダンスを整合させることが必要である。そのため、送電側回路ブロックおよび受電側回路ブロックの回路定数(インダクタンスおよびキャパシタンス)は、予め設定された2つの共振器の入出力インピーダンスに整合するように、システム設計時に決定される。
しかし、そのように回路定数が予め設定されたシステムでは、電力伝送中にアンテナ周辺の環境が変化し、2つの共振器のインピーダンスが変化してしまった場合に伝送効率が低下するという問題が生じる。例えば、送電側共振器(送電アンテナ)と受電側共振器(受電アンテナ)との間隔(ギャップ)が変化した場合や、アンテナ間に金属や磁性体などの物体が侵入した場合、送電アンテナの入力インピーダンスおよび受電アンテナの出力インピーダンスが変化する場合がある。その場合、伝送経路上でインピーダンスの不整合が生じるため、伝送効率が低下する。
また、一般的な機器に交流電力を供給する送電装置においても、当該機器(負荷)のインピーダンスの変動に起因して伝送効率が低下する場合がある。
本発明の実施形態は、このような問題を解決するものであり、アンテナ周辺の環境が変化した場合でも伝送効率の低下を抑制できる無線電力伝送技術、およびインピーダンスが変動し得る負荷に安定的に交流電力を供給する送電技術を提供する。
本発明の実施形態による無線電力伝送システムは、直流エネルギ源から入力される直流エネルギを周波数f0の交流エネルギに変換する送電部と、前記送電部によって変換された前記交流エネルギを送出する送電アンテナと、前記送電アンテナによって送出された前記交流エネルギの少なくとも一部を受け取って出力する受電アンテナとを備える。前記送電部は、前記直流エネルギ源に対して並列に接続されるスイッチング素子およびキャパシタを有し、前記直流エネルギを前記交流エネルギに変換するように構成されたE級発振回路と、前記スイッチング素子の導通状態を制御する制御信号を前記スイッチング素子に入力するスイッチング制御部とを有する。前記スイッチング制御部は、前記制御信号により、前記スイッチング素子を導通状態から非導通状態に切り替えた後、前記周波数f0の値によって決定される予め設定された時間が経過したとき、または、前記スイッチング素子の両端の電位差が極小値をとるとき、前記スイッチング素子を非導通状態から導通状態に切り替えるように構成されている。
本発明の実施形態による送電装置は、直流エネルギ源から入力される直流エネルギを周波数f0の交流エネルギに変換する。前記送電装置は、前記直流エネルギ源に対して並列に接続されるスイッチング素子およびキャパシタを有し、前記直流エネルギを前記交流エネルギに変換するように構成されたE級発振回路と、前記スイッチング素子の導通状態を制御する制御信号を前記スイッチング素子に入力するスイッチング制御部であって、前記制御信号により、前記スイッチング素子を導通状態から非導通状態に切り替えた後、前記周波数f0の値によって決定される予め設定された時間が経過したとき、または、前記スイッチング素子の両端の電位差が極小値をとるとき、前記スイッチング素子を非導通状態から導通状態に切り替えるように構成されている。
本発明の実施形態によれば、伝送経路上のインピーダンスの不整合に起因する電力伝送効率の低下を抑制することができる。
実施形態1における無線電力伝送システムの概略構成の例を示す図である。 実施形態1における無線電力伝送システムの概略構成の他の例を示す図である。 実施形態1における送電部110を示すブロック図である。 実施形態1における送電アンテナ121および受電アンテナ122の等価回路図である。 送電アンテナ121および受電アンテナ122の構成例を示す斜視図である。 実施形態1における送電部110の他の構成例を示すブロック図である。 E級発振回路における最適動作を示す図である。 E級発振回路における最適動作時の出力エネルギの波形を示す図である。 アンテナ間隔が変動した時のインピーダンスの変動を模式的に示す図である。 アンテナ間隔が変動した時のドレイン・ソース間電圧Vdsの波形の変化を示す図である。 変化パターン1におけるスイッチング制御を説明するための図である。 変化パターン2におけるスイッチング制御を説明するための図である。 実施形態2における送電部110と、それに接続される構成要素とを示すブロック図である。 本発明の実施例における伝送効率の改善効果を示す図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。以下の説明において、同一または対応する要素には同一の参照符号を付している。
(実施形態1)
図1Aは、本発明の第1の実施形態による無線電力伝送システム100の基本構成を示すブロック図である。無線電力伝送システム100は、入力された直流(DC)エネルギを交流(AC)エネルギに変換して出力する送電部110と、送電部110から出力された交流エネルギを無線で伝送する無線伝送部120とを備えている。無線伝送部120は、送電アンテナ121と受電アンテナ122とを有し、共振磁界結合によって送電部110から出力された交流エネルギを無線で伝送する。伝送された交流エネルギは、不図示の負荷などに供給される。
なお、図1Bに示すように、受電アンテナ122の後段に、伝送された交流エネルギを直流エネルギまたはより低い周波数の交流エネルギに変換してから負荷などに出力する出力変換部130が設けられていてもよい。その場合、出力変換部130は、例えば公知の整流回路、AC/DCコンバータ、マトリクスコンバータを含み得る。
図1A、図1Bでは、送電アンテナ121が受電アンテナ122よりも大きいサイズを有するように描かれているが、本発明はこのような例に限られない。送電アンテナ121の方が受電アンテナ122よりも小型であってもよいし、両者が同一のサイズを有していてもよい。また、無線伝送部120には、送電アンテナ121および受電アンテナ122の一方または両方が複数含まれていてもよい。さらに、本実施形態では、送電部110に入力される直流エネルギは、外部の直流エネルギ源から供給されるが、無線電力伝送システム100が直流エネルギ源を備えていてもよい。
<送電部>
図2は、送電部110の構成例を示すブロック図である。送電部110は、直流エネルギ源210から入力された電圧Vdcの直流エネルギを、E級発振方式によって周波数f0の交流エネルギに変換する発振回路111を備えている。発振回路111は、MOSFETなどのトランジスタから構成されるスイッチング素子SWと、インダクタL1、L2と、キャパシタC1、C2とを有している。インダクタL2およびキャパシタC2は、共振周波数f0の直列共振回路を構成する。スイッチング素子SW、キャパシタC1、直列共振回路(L2およびC2)は、直流エネルギ源210に対して並列に接続されている。このような発振回路111は、E級発振回路と呼ばれ、スイッチング素子SWのゲート(G)に周波数f0の制御信号(所定電圧のパルス列)を印加することにより、直流エネルギを周波数f0の交流エネルギに変換することができる。
周波数f0は、例えば、50Hz〜300GHz、より好ましくは100kHz〜10GHz、さらに好ましくは500kHz〜20MHzに設定され得る。なお、用途によっては、10kHz〜1GHz、あるいは20kHz〜20MHzの範囲に設定され得る。
本実施形態では、送電部110は、さらに、スイッチング素子SWのドレイン(D)・ソース(S)間の電圧(電位差)を計測する電圧計測部113と、当該電圧の微分値を計測する微分電圧計測部114と、スイッチング素子SWのオン/オフを制御するスイッチング制御部112とを備えている。スイッチング制御部112は、例えばCPU(Central Processing Unit)などのプロセッサと、公知のゲートドライバとの組み合わせから好適に実現され得る。電圧計測部113は、例えば公知の電圧計であり、ドレイン・ソース間電圧Vdsを計測し、スイッチング制御部112に計測結果を送出する。微分電圧計測部114は、例えばオペアンプなどの微分回路を含み、ドレイン・ソース間電圧の微分値dVds/dtを計測し、スイッチング制御部112に計測結果を送出する。
以上の構成により、スイッチング制御部112は、電圧計測部113および微分電圧計測部114の計測結果に基づいて、スイッチング素子SWのオン/オフを制御する。ここで、「オン」とは、ソース・ドレイン間を導通状態にすることを意味する。また、「オフ」とは、ソース・ドレイン間を非導通状態にすることを意味する。以下の説明において、ゲートをオンにするとは、ゲートに入力する制御信号によってソース・ドレイン間を導通状態にすることを意味する。また、ゲートをオフにするとは、上記の制御信号によってソース・ドレイン間を非導通状態にすることを意味する。スイッチング制御部112は、ゲートをオフにした後、周波数f0の値によって定まる一定時間が経過したとき、または、ドレイン・ソース間電圧Vdsが0(ゼロ)または極小値をとるとき、ゲートをオンにする。このような制御により、無線伝送部120周辺の環境条件が変動した場合であっても、伝送効率の低下を抑えることができる。スイッチング制御部112による制御の詳細については、後述する。ここで、「伝送効率」とは、本システムの出力となる無線伝送部120の出力電力または、出力変換部130の出力電力に対する、本システムに入力された直流エネルギ源210からの入力電力の割合として定義する。
<無線伝送部>
次に、無線伝送部120の構成を説明する。無線伝送部120は、送電部110の発振回路111から出力された周波数f0の交流エネルギを送出する送電アンテナ121と、送出された交流エネルギの少なくとも一部を受け取る受電アンテナ122とを有している。受電アンテナ122から出力された交流エネルギは、例えば不図示の負荷や系統に供給され得る。なお、図1Bを参照して説明したように、受電アンテナ122の後段に、入力された交流エネルギを直流またはf0よりも低周波数の交流エネルギに変換する出力変換部130が接続されていてもよい。送電アンテナ121および受電アンテナ122は、互いに対向しているが、接触しておらず、例えば数mm〜数m程度は離間している。
送電アンテナ121および受電アンテナ122は、電磁波の送信または受信を行うための通常のアンテナではなく、共振器間の磁界の近接成分(エバネッセント・テール)を利用した結合によって2つの物体間でエネルギ(電力)伝送を行うための要素である。共振磁界(近接場)を利用した無線電力伝送によれば、電磁波を遠方に伝播させるときに生じるエネルギ損失が生じないため、高い効率で電力を伝送することが可能である。このような共振磁界の結合を利用したエネルギ伝送では、ファラデーの電磁誘導の法則を利用した従来の非接触電力伝送に比べて損失が少ないだけでなく、長距離の伝送が可能である。例えば、数メートルも離れた2つのアンテナ間で高効率にエネルギを伝送することが可能である。
このような原理に基づく無線電力伝送を行うには、2つの共振器間で結合を生じさせる必要がある。送電アンテナ121の共振周波数fTおよび受電アンテナ122の共振周波数fRは、いずれも、発振回路111の発振周波数f0に近い値に設定されるが、完全に一致する必要はない。共振器間の結合に基づき高効率なエネルギ伝送を実現するためには、以下の式1が満足され得る。
|fT−fR|≦fT/QT+fR/QR (式1)
ここで、QTは送電アンテナの共振器としてのQ値、QRは受電アンテナ122の共振器としてのQ値である。一般に、共振周波数をX、共振器のQ値をQxとした場合、この共振器の共振が生じる帯域はX/Qxに相当する。上記の式1の関係が設立すれば、2つの共振器間で共振磁界結合による高い効率のエネルギ伝送が実現する。
図3Aは、送電アンテナ121および受電アンテナ122の等価回路の例を示す図である。図3Aに示すように、送電アンテナ121は、インダクタ121aおよびキャパシタ121bが直列に接続された直列共振回路である。一方、受電アンテナ122は、インダクタ122aおよびキャパシタ122bが並列に接続された並列共振回路である。送電アンテナ121は寄生抵抗121cを有し、受電アンテナ122は寄生抵抗122cを有している。図3Aに示す例では、送電アンテナ121は直列共振回路であり、受電アンテナ122は並列共振回路であるが、本発明はこのような組み合わせに限られない。送電アンテナ121および受電アンテナ122は、いずれも、直列共振回路および並列共振回路のいずれであってもよい。
本実施形態における無線電力伝送の効率は、送電アンテナ121と受電アンテナ122との間隔(アンテナ間隔)や、送電アンテナ121および受電アンテナ122を構成する回路素子の損失の大きさに依存する。なお、「アンテナ間隔」とは、実質的に2つのインダクタ121a、122aの間隔である。アンテナ間隔は、アンテナの配置エリアの大きさを基準に評価することができる。
図3Bは、本実施形態における送電アンテナ121および受電アンテナ122の一例を模式的に示す斜視図である。本実施形態において、インダクタ121a、122aは、図3Bに示すように、いずれも平面状に広がって形成され得る。各インダクタの外形形状は任意に選択し得る。すなわち、各インダクタの形状は、図3Bに示す円形だけでなく、正方形、長方形、楕円形状などであってもよい。ここで、アンテナの配置エリアの大きさとは、サイズが相対的に小さいアンテナの配置エリアの大きさを意味し、アンテナを構成するインダクタの外形が円形の場合はインダクタの直径、正方形の場合はインダクタの一辺の長さ、長方形の場合はインダクタの短辺の長さとする。
本実施形態におけるインダクタ121a、インダクタ122aは、それぞれ、巻数N1、N2のスパイラル構造を有している(N1>1、N2>1)が、巻数が1のループ構造を有していてもよい。これらのインダクタ121a、122aは、一層の導電体パターンから構成されている必要は無く、積層された複数の導電体パターンを直列に接続した構成を有していてもよい。
インダクタ121a、122aは、良好な導電率を有する銅や銀などの導電体から好適に形成され得る。交流エネルギの高周波電流は、導電体の表面を集中して流れるため、発電効率を高めるため、導電体の表面を高導電率材料で被覆してもよい。導電体の断面中央に空洞を有する構成からインダクタ121a、122aを形成すると、軽量化を実現することができる。更に、リッツ線などの並列配線構造を採用してインダクタ121a、122aを形成すれば、単位長さ辺りの導体損失を低減できるため、直列共振回路、および並列共振回路のQ値を向上させることができ、より高い効率で電力伝送が可能になる。
製造コストを抑制するために、インク印刷技術を用いて、配線を一括して形成することも可能である。インダクタ121a、122aの少なくとも一方の周辺に磁性体を配置してもよい。インダクタ121a、122aの間の結合係数を適度な値に設定できる空芯スパイラル構造を有するインダクタを用いることもできる。
各インダクタは、一般的には上記のようなコイル形状を有している。しかし、そのような形状に限定されない。高周波では、ある程度の線長をもつ導体は、インダクタンスをもつため、そのような導体もインダクタとして機能する。また、他の例として、ビーズ状のフェライトに導線を通しただけのものでもインダクタとして機能する。
伝送効率の観点から、送電アンテナ121におけるインダクタ121aと受電アンテナ122におけるインダクタ122aとは、対向するように配置され得る。ただし、両インダクタの配置は、対向配置に限定されず、両者が直交しないように配置されていればよい。
キャパシタ121b、122bには、例えばチップ形状、リード形状を有する、あらゆるタイプのキャパシタを利用できる。空気を介した2配線間の容量をキャパシタ121b、122bとして機能させることも可能である。キャパシタ121b、122bをMIMキャパシタから構成する場合は、公知の半導体プロセスまたは多層基板プロセスを用いて低損失の容量回路を形成できる。
送電アンテナ121および受電アンテナ122の各々を構成する共振器のQ値は、システムが要求するアンテナ間電力伝送の伝送効率、及び結合係数kの値にも依存するが、好ましくは100以上、更に好ましくは200以上、更に好ましくは500以上、更に好ましくは1000以上に設定される。高いQ値を実現するには、上述したようにリッツ線の採用が効果的である。
なお、送電アンテナ121を直列共振回路で構成する場合、図2に示す発振回路111における直列共振回路(L2およびC2)を送電アンテナ121に代用させることができる。図3Cはそのような構成例を示している。この構成例では、発振回路111は、直列共振回路(L2およびC2)を備えていない。代わりに、送電アンテナ121におけるインダクタ121aおよびキャパシタ121bが、それぞれ図2におけるインダクタL2およびキャパシタC2として機能する。このような構成を採用し、発振回路111と送電アンテナ121との間でインピーダンスが整合するように回路全体を設計してもよい。
このように、発振回路111は、必ずしも直列共振回路を有している必要はない。本明細書では、上記のような、直列共振回路を有しない発振回路も「E級発振回路」に含まれるものとする。
<スイッチング制御>
次に、本実施形態におけるスイッチング制御部112による発振回路111に対するスイッチング制御を説明する。
図4Aは、E級発振回路が最適動作を行うときのドレイン・ソース(DS)間電圧の時間変化と、ゲート電圧Vgの駆動タイミングとを示す図である。一般に、E級発振回路では、ドレイン・ソース間電圧Vdsが、Vds=0、かつ、dVds/dt=0を満たす時にゲートをオンにするように構成される。この条件を満足する場合に、伝送効率が最も高くなる。このため、本実施形態のスイッチング制御部112も、基本的には図4Aに示す制御を行う。この動作を行っているとき、ゲート電圧Vgのデューティ比(1周期に対してゲートがオンに設定される時間の割合)は50%である。
図4Bは、上記の最適動作中に発振回路111から出力される電圧の波形を示す図である。図2に示す直列共振回路(インダクタL2およびキャパシタC2)の帯域通過作用により、DS間電圧Vdsの波形から基本波が抽出され、周波数f0の正弦波が出力される。
このような動作により、DCエネルギからACエネルギへの変換が行われるが、送電アンテナ121および受電アンテナ122の周辺環境が変動すると、上記の制御では高効率の電力伝送を維持することができない場合がある。以下、その理由を説明する。
図5は、送電アンテナ121および受電アンテナ122の周辺環境が変動する場合の一例として、アンテナ間隔が変化したときのインピーダンスの変動を示す図である。図5では、アンテナ間隔がd1のときの送電アンテナ121の入力インピーダンスをZACin、受電アンテナ122の出力インピーダンスをZACoutで表している。送電部110内の各回路定数(インダクタンスおよびキャパシタンス)は、送電部110の出力インピーダンスZTxoutが送電アンテナ121の入力インピーダンスZACinに整合するように、予め設定されている。
ここで、アンテナ間隔がd1からd2に変化すると、アンテナ間の結合係数が変化する。送受電アンテナ対の入出力インピーダンス比は、結合係数に比例するため、アンテナ間隔が変化すると、各アンテナの入出力インピーダンスが変化することになる。アンテナ間隔がd2に変化したとき、送電アンテナ121の入力インピーダンスがZACin´に変化し、受電アンテナ122の出力インピーダンスがZACout´に変化した場合を考える。このとき、送電部110の出力インピーダンスがZTxoutのままであると、送電部110と送電アンテナ121との間でインピーダンスの不整合が生じるため、伝送効率が低下する。この問題は、図5に示す例のようにアンテナ間隔が大きくなった場合に限らず、アンテナ間隔が小さくなった場合も同様である。また、アンテナ間隔が不変でも、アンテナ間に金属や磁性体などの物体が侵入した場合も同様の問題が生じ得る。このような現象は、例えば、受電アンテナ122を搭載した電気自動車の積載重量が変化したときにも生じ、これによりアンテナ間隔が数十%程度変化することもある。
上記のインピーダンスの不整合は、発振回路111内のドレイン・ソース間電圧Vdsの時間変化(波形)に基づいて検出することができる。システムへの入力電圧が一定の時に送電アンテナ121の入力インピーダンスが変化すると、発振回路111のスイッチング素子SWをオンにした際に流れるドレイン電流値が変化する。その結果、インダクタL1に蓄えられる電力量(エネルギー)が変化するため、スイッチング素子SWをオフにした際に発生するドレイン・ソース間電圧の波形が変化することになる。このようにして、インピーダンスの不整合が生じた場合、Vdsの波形に変化が生じるため、その変化に応じてゲートの駆動タイミングを調整すれば、伝送効率の低下を抑えることができる。
図6は、アンテナ間隔の変動に起因するドレイン・ソース間電圧Vdsの波形の変化の例を示す図である。図6(a)は、最適動作中のVdsの時間変化を示すグラフであり、ゲート電圧Vgの時間変化も併せて示されている。図6(b)は、図6(a)に示す状態よりもアンテナ間隔が小さくなった場合におけるVdsの時間変化を示すグラフである。図6(c)は、図6(a)に示す状態よりもアンテナ間隔が大きくなった場合におけるVdsの時間変化を示すグラフである。図6(b)および図6(c)に示すように、アンテナ間隔が変化すると、Vdsの波形に変化が生じる。その結果、ドレイン・ソース間電圧Vdsの値および微分値が0になるタイミングとゲートをオンにするタイミングとが整合しないため、Vdsに基本波以外の成分が増加する。また、Vds=0のタイミングでスイッチングされないため、スイッチング素子SWにおけるスイッチング損失が増加する。結果として、伝送効率が低下する。以下、図6(c)に示すVdsの波形の変化パターンを「変化パターン1」と称し、図6(b)に示すVdsの波形の変化パターンを「変化パターン2」と称する。
本実施形態におけるスイッチング制御部112は、以上の伝送効率低下の問題を解決するため、ドレイン・ソース間電圧Vdsに基づいて、ゲートをオンにするタイミングを動的に制御する。すなわち、スイッチング制御部112は、図6(b)、(c)に例示されるVdsの波形の変化パターンに応じたスイッチング制御を行う。
図7Aは、図6(c)に示す変化パターン1に対して、スイッチング制御部112が行うスイッチング制御の例を示す図である。図示されるように、スイッチング制御部112は、dVds/dt=0となるタイミングに同期して、ゲートをオンにする。ここで、ゲートをオフにするタイミングは変更しない。その結果、ゲート電圧Vgの周期は変化しないが、デューティ比は大きくなる。この制御により、ドレイン・ソース間電圧Vdsは、その値が0でなくとも、極小値をとるタイミングで0になる。
図7Bは、図6(b)に示す変化パターン2に対して、スイッチング制御部112が行うスイッチング制御の例を示す図である。スイッチング制御部112は、Vds=0となるタイミングに同期して、ゲートをオンにする。この場合も、ゲートをオフにするタイミングは変更しない。この制御でも、ゲート駆動信号の周期は変化しないが、ディーティ比は大きくなる。この制御により、ドレイン・ソース間電圧Vdsは、その微分値が0でなくとも、Vds=0となるタイミングで0となる。なお、図7Aおよび図7Bに示す例では、いずれもゲート電圧Vgのデューティ比が大きくなるように制御されるが、デューティ比が小さくなるように制御される場合もある。例えば、通常のスイッチングタイミングではVdsが極小値またはゼロになる前にゲートがオンにされるような場合には、デューティ比を小さくし、Vds波形が極小になるタイミングか、またはVds値がゼロになるタイミングが発生するように制御される場合もある。
図7Aおよび図7Bに示すスイッチング制御により、本実施形態の無線電力伝送システムは、アンテナ間隔などの環境条件が変動した場合に伝送効率が低下する問題を解決することができる。
伝送効率低下の問題を解決するためには、例えば、送電部110内に多数のインダクタおよびキャパシタを設け、それらの組み合わせを変えることによって送電部110の出力インピーダンスを可変にする構成も考えられる。しかし、そのような構成では、多数の回路素子を送電部110に導入する必要があるため、コストが増大する。また、回路素子の組み合わせを変更する際に伝送効率が低下し得るため、効果は限定的であると考えられる。
これに対して、本実施形態におけるスイッチング制御部112は、ドレイン・ソース間電圧Vdsの波形に応じて、ゲートの駆動タイミングを好適に制御する。これにより、多数の回路素子を導入することなく、Vds波形が理想的な波形にならない場合でも伝送効率の低下を抑制することができる。
なお、本実施形態では、スイッチング制御部112は、ドレイン・ソース間電圧Vdsが0または極小値をとるタイミングに同期してゲートをオンにするが、Vdsが極小値をとるタイミングのみに同期してゲートをオンにしてもよい。後述する実施例の結果が示すように、図7Bに示す制御よりも、図7Aに示す制御の方が伝送効率の改善効果が高いため、図7Aに示す制御のみを行っても十分な改善効果を得ることができる。
また、本実施形態では、スイッチング制御部112は、電圧計測部113および微分電圧計測部114の計測結果に基づいて、ドレイン・ソース間電圧Vdsの極小値を検出するが、このような形態に限られない。スイッチング制御部112が、ドレイン・ソース間電圧Vdsが極小値をとるタイミングに同期してゲート電圧を印加することができれば、Vdsの極小値の検出方法は任意である。例えば、微分電圧計測部114を設けず、電圧計測部113によって計測されたVdsの時間変化に基づいて、スイッチング制御部112がVdsの微分値を求めることによって極小値を検出してもよい。また、電圧計測部113および微分電圧計測部114を設けることなく、スイッチング制御部112がVdsの時間変化を直接計測してVdsが極小値をとるタイミングを検出してもよい。
また、本実施形態では、スイッチング素子SWは、MOSFETなどのトランジスタから構成されるが、スイッチング素子SWは他の種類のスイッチング素子であってもよい。本発明において、スイッチング素子SWは、制御信号の入力によって導通状態が制御される素子であればどのようなものでもよい。スイッチング制御部112は、制御信号により、スイッチング素子を導通状態から非導通状態に切り替えた後、周波数f0の値によって決定される予め設定された時間が経過したとき、または、スイッチング素子の両端の電位差が極小値をとるとき、スイッチング素子を非導通状態から導通状態に切り替えるように構成されていればよい。
(実施形態2)
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。本実施形態の無線電力伝送システムは、実施形態1の無線電力伝送システムの構成要素に加え、さらに入力電圧を制御する機構を備える点が実施形態1の無線電力伝送システムと異なっている。以下、実施形態1と異なる点を中心に説明し、重複する事項についての説明は省略する。
図8は、本実施形態における送電部110と、それに接続された構成要素を示すブロック図である。本実施形態の無線電力伝送システムは、送電部110の発振回路111から出力される交流エネルギの変動を検出する出力計測部420と、検出された交流エネルギの変動に応じて送電部110の発振回路111に入力される直流エネルギの大きさを制御する入力制御部430とを備えている。出力計測部420は、公知のパワーメーターなどであり、交流エネルギの変動が検出できれば、どのように構成されていてもよい。入力制御部430は、例えばCPUなどのプロセッサを含み、出力計測部420の出力に基づいて、交流エネルギの変動が小さくなるように直流エネルギ源410から発振回路111に入力される直流エネルギVdcの大きさを制御する。入力制御部430の具体的な構成としては、種々の形態が可能である。例えば、直流エネルギ源410がスイッチング素子を用いたAC/DCコンバータやDC/DCコンバータを含む場合、変換の際の前記スイッチング素子へのゲート電圧のデューティ比を変化させることにより、Vdcを変化させることができる。
以上の構成により、スイッチング制御部112によるスイッチング制御に起因して、出力される交流エネルギが変動する場合であっても、一定の出力を維持することができる。スイッチング制御部112によるスイッチング制御は、ゲート電圧のディーティ比を変化させるため、発振回路111から出力される電力量が変化する。受電アンテナ122の後段に接続された負荷に一定の電力を供給する場合には、入力される直流電圧を調整する必要がある。そこで、本実施形態では、さらに上記の出力計測部420および入力制御部430を設けることによって、送電部110の出力電力を一定に近づけるように制御される。その結果、負荷に一定の電力を供給することができる。
なお、本実施形態では、出力計測部420が設けられているが、本発明はこのような形態に限られない。例えば、入力制御部430が出力計測部の機能を有していてもよい。入力制御部430は、送電部110から出力される交流エネルギの変動を小さくするように、発振回路111に入力される直流エネルギを制御できれば、どのように構成されていてもよい。また、入力制御部430および出力計測部420は、送電部110の内部に含まれていてもよい。
以上の各実施形態では、送電部110は無線電力伝送システムの構成要素であるが、送電部110は単独の装置として構成されていてもよい。その場合、送電装置単独で製造・流通され得る。そのような送電装置は、必ずしも無線電力伝送システムに利用される必要はない。送電装置は、例えばインピーダンスが変動し得る一般の電気機器(負荷)に交流電力を供給する用途に広く利用され得る。
以下、本発明の実施例を説明する。本実施例では、回路シミュレータを用いて、アンテナ間隔を変動させた場合のモデルを用いて伝送効率の変化を比較することにより、本発明の実施形態の効果を検証した。まず、送電アンテナ121の仕様として直径を20cm、ターン数を35、並列数を3、Q値を678、共振コンデンサ容量を3600pFとし、受電アンテナ122の仕様として直径を15cm、ターン数を25、並列数を1、Q値を378、共振コンデンサ容量を8130pFとした。次に、送電部110への入力直流電圧Vdcを50V、送電部110の共振回路の回路定数L1のインダクタンス値を19μH、Q値を110、C1の容量を5000pF、L2のインダクタンス値を3.6μH、Q値を90、C2の容量を120000pF、そして発振周波数f0を250kHzに設定した。各回路定数は、アンテナ間隔が2.4cm、スイッチング素子SWのゲート電圧のデューティ比が50%のときに最適になるように設定した。次に、アンテナ間隔の変動に伴う送電アンテナの入力インピーダンスZACinと受電アンテナの出力インピーダンスZACoutとの比を計測した。この時、アンテナ間隔が2.4cmのときには、ZACin/ZACout=38Ω/110Ωであり、アンテナ間隔が4.2cmのときには、ZACin/ZACout=28.5Ω/205Ωであった。本実施例では、アンテナ間隔を複数通りの値に設定し、それぞれのアンテナ間隔において、実施形態1の制御を行った場合と行わなかった場合のそれぞれについて、伝送効率を計測した。伝送効率の計測は、送電部110における伝送効率と、システム全体における伝送効率との両方について行った。
図9は、アンテナ間隔の変動に対する伝送効率の変動を示すグラフである。図9において、実施形態1の制御を行った場合の送電部110および全体における伝送効率を、それぞれ「Tx(制御あり)」、「ALL(制御あり)」と表している。同様に、制御を行わなかった場合の送電部110および全体における伝送効率を、それぞれ「Tx(制御なし)、「ALL(制御なし)」と表している。また、図9において、アンテナ間隔が2.4cmのときを最適化点と表し、アンテナ間隔が最適化点よりも長い場合の変化パターンをPT1、アンテナ間隔が最適化点よりも短い場合の変化パターンをPT2と表している。アンテナ間隔が最適化点よりも長い場合は、図7Aに示す制御が行われ、アンテナ間隔が最適化点よりも短い場合は、図7Bに示す制御が行われた。
本実施例では、送電部110単体の伝送効率は最大で約21%向上した。また、システム全体の伝送効率は最大で約20%向上した。図9に示すように、本発明の実施形態による効果は、変化パターン1(PT1)に対してより顕著であることがわかった。
本発明は、例えば太陽光発電システム等の発電システムや、電気自動車や電子機器への充給電システムに利用可能である。
100 無線電力伝送システム
110 送電部
111 E級発振回路
112 スイッチング制御部
113 電圧計測部
114 微分電圧計測部
120 無線伝送部
121 送電アンテナ
121a 送電アンテナのインダクタ
121b 送電アンテナのキャパシタ
121c 送電アンテナの寄生抵抗
122 受電アンテナ
122a 受電アンテナのインダクタ
122b 受電アンテナのキャパシタ
122c 受電アンテナの寄生抵抗
130 出力変換部
210 直流エネルギ源
410 直流エネルギ源
420 出力計測部
430 入力制御部

Claims (11)

  1. 直流エネルギ源から入力される直流エネルギを周波数f0の交流エネルギに変換する送電部であって、
    前記直流エネルギ源に対して並列に接続されるスイッチング素子およびキャパシタを有し、前記直流エネルギを前記交流エネルギに変換するように構成されたE級発振回路と、
    前記スイッチング素子の導通状態を制御する制御信号を前記スイッチング素子に入力するスイッチング制御部と、
    を有し、
    前記スイッチング制御部は、前記制御信号により、前記スイッチング素子を導通状態から非導通状態に切り替えた後、前記周波数f0の値によって決定される予め設定された時間が経過したとき、または、前記スイッチング素子の両端の電位差が極小値をとるとき、前記スイッチング素子を非導通状態から導通状態に切り替える、
    送電部と、
    前記送電部によって変換された前記交流エネルギを送出する送電アンテナと、
    前記送電アンテナによって送出された前記交流エネルギの少なくとも一部を受け取って出力する受電アンテナと、
    を備える無線電力伝送システム。
  2. 前記スイッチング制御部は、前記制御信号により、前記スイッチング素子を導通状態から非導通状態に切り替えた後、前記スイッチング素子の両端の電位差が0になったとき、前記スイッチング素子を非導通状態から導通状態に切り替える、請求項1に記載の無線電力伝送システム。
  3. 前記送電部から出力される前記交流エネルギの変動に応じて前記送電部に入力される前記直流エネルギの大きさを制御する入力制御部をさらに備える、請求項1または2に記載の無線電力伝送システム。
  4. 前記送電部は、前記スイッチング素子の両端の電圧の微分値を計測して前記スイッチング制御部に出力する微分電圧計測部をさらに有し、
    前記スイッチング制御部は、前記微分電圧計測部の出力に基づいて、前記スイッチング素子の両端の電位差が極小になるタイミングを検出する、請求項1から3のいずれかに記載の無線電力伝送システム。
  5. 前記送電部は、前記スイッチング素子の両端の電圧の値を計測して前記スイッチング制御部に出力する電圧計測部をさらに有し、
    前記スイッチング制御部は、前記電圧計測部の出力に基づいて、前記スイッチング素子の両端の電位差が極小になるタイミングを検出する、請求項1から3のいずれかに記載の無線電力伝送システム。
  6. 前記スイッチング素子は、電界効果トランジスタによって構成され、前記スイッチング制御部は、前記制御信号を、ゲートに入力することによって、前記スイッチング素子のソースおよびドレイン間の導通状態を制御する、請求項1から5のいずれかに記載の無線電力伝送システム。
  7. 前記受電アンテナから出力された前記交流エネルギを直流エネルギまたは前記交流エネルギよりも低い周波数の交流エネルギに変換して出力する出力変換部をさらに備えている、請求項1から6のいずれかに記載の無線電力伝送システム。
  8. 前記発振回路に前記直流エネルギを入力する直流エネルギ源をさらに備えている、請求項1から7のいずれかに記載の無線電力伝送システム。
  9. 直流エネルギ源から入力される直流エネルギを周波数f0の交流エネルギに変換する送電装置であって、
    前記直流エネルギ源に対して並列に接続されるスイッチング素子およびキャパシタを有し、前記直流エネルギを前記交流エネルギに変換するように構成されたE級発振回路と、
    前記スイッチング素子の導通状態を制御する制御信号を前記スイッチング素子に入力するスイッチング制御部であって、前記制御信号により、前記スイッチング素子を導通状態から非導通状態に切り替えた後、前記周波数f0の値によって決定される予め設定された時間が経過したとき、または、前記スイッチング素子の両端の電位差が極小値をとるとき、前記スイッチング素子を非導通状態から導通状態に切り替えるスイッチング制御部と、
    を備える送電装置。
  10. 前記スイッチング制御部は、前記制御信号により、前記スイッチング素子を導通状態から非導通状態に切り替えた後、前記スイッチング素子の両端の電位差が0になったとき、前記スイッチング素子を非導通状態から導通状態に切り替える、請求項9に記載の送電装置。
  11. 前記発振回路から出力される前記交流エネルギの変動に応じて、入力された前記直流エネルギの大きさを制御する入力制御部をさらに備える、請求項9または10に記載の送電装置。
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