JP2003338357A - 誘導加熱装置、およびこれを用いた誘導加熱調理器と炊飯器 - Google Patents

誘導加熱装置、およびこれを用いた誘導加熱調理器と炊飯器

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JP2003338357A
JP2003338357A JP2002144227A JP2002144227A JP2003338357A JP 2003338357 A JP2003338357 A JP 2003338357A JP 2002144227 A JP2002144227 A JP 2002144227A JP 2002144227 A JP2002144227 A JP 2002144227A JP 2003338357 A JP2003338357 A JP 2003338357A
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Japan
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switching element
bidirectional switching
induction heating
voltage
heating device
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Application number
JP2002144227A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Asada
和彦 麻田
Hideki Omori
英樹 大森
Hidekazu Yamashita
秀和 山下
Masanori Ogawa
正則 小川
Makoto Kitahata
真 北畠
Nobuyoshi Osagata
信義 長潟
Tetsuya Tawara
哲哉 田原
Kazuhiro Nobori
一博 登
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低損失、高効率、構成が簡単な誘導加熱装
置、誘導加熱調理器、炊飯器を提供する。 【解決手段】 加熱コイル22に接続された双方向スイ
ッチング素子23、駆動回路24を有し、交流電源21
の周波数よりも高い周波数でオンオフさせ、直流に整流
する損失を発生させることなく誘導加熱を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭や業務用
などで使用される誘導加熱調理器、誘導加熱式炊飯器、
誘導加熱加工機、誘導加熱式融雪装置などの誘導加熱装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平11−111441号に示
されている誘導加熱装置は、図15に示されているよう
に、100V50Hzや60Hzの商用電源を用いた交
流電源1、加熱コイル2、加熱コイル2に接続されIG
BT(絶縁ゲート形バイポーラトランジスタ)とダイオ
ードを内蔵させて実現したスイッチング素子3、スイッ
チング素子3をオンオフさせる駆動回路4を設けてい
る。
【0003】さらに、共振コンデンサ5を加熱コイル2
と並列に接続し、4本のダイオード6、7、8、9で構
成した全波式のダイオードブリッジ10、およびダイオ
ードブリッジ10の出力端子間に並列に接続した平滑用
コンデンサ11を接続したものとなっている。
【0004】負荷鍋12は、加熱コイル5に磁気結合し
たものとなっている。
【0005】以上の構成において、交流電源1は、ダイ
オードブリッジ10によってリプルを含んだ直流に変換
された電圧を平滑用コンデンサ11の端子間に発生さ
せ、駆動回路4が高周波でスイッチング素子3をオンオ
フし、加熱コイル2に高周波電流を供給することによっ
て、加熱コイル2と磁気的に結合した負荷鍋12に誘導
電流を発生させるなどして、鉄損を生じさせて加熱する
ものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の技術
においては、交流電源1の出力電圧をダイオードブリッ
ジ10で一旦直流に変換していることから、ダイオード
ブリッジ10での電圧降下が発生するが、その電圧値は
交流電源1の全位相において、ダイオードブリッジ10
を構成するダイオード6、7、8、9の内の2個分が作
用するものとなり、そのため誘導加熱装置の効率が低く
なるとともに、ダイオードブリッジ10の発熱が大き
く、その冷却のための構造として例えば放熱器を設けた
り、冷却ファンを設けたりする必要が発生する場合もあ
り、装置が複雑になるという第1の課題を有しているも
のであった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記第1の課
題を解決するために、交流電源と、加熱コイルと、前記
加熱コイルに接続された双方向スイッチング素子と、前
記双方向スイッチング素子をオンオフさせる駆動回路を
有し、前記駆動回路は、前記交流電源の周波数よりも高
い周波数で、前記双方向スイッチング素子をオンオフさ
せることにより、ダイオードブリッジでの損失を無くし
て高効率とし、簡単な構成の誘導加熱装置を実現するも
のである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、上記課題を解決するために、交流電源と、加熱コイ
ルと、前記加熱コイルに接続された双方向スイッチング
素子と、前記双方向スイッチング素子をオンオフさせる
駆動回路を有し、前記駆動回路は、前記交流電源の周波
数よりも高い周波数で、前記双方向スイッチング素子を
オンオフさせることにより、前記交流電源から整流によ
る大きな損失を発生することがなく、交流のままで使用
することができ、双方向スイッチング素子で自在に加熱
コイルへの高周波電流の供給がなされることから、高効
率で構成の簡単な誘導加熱装置が実現されるものとな
る。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
誘導加熱装置を、共振コンデンサを有し、加熱コイルと
双方向スイッチング素子は直列に接続した上、交流電源
の出力端子間に接続し、前記共振コンデンサは、前記加
熱コイルに並列に接続した構成とすることにより、双方
向スイッチング素子のターンオフ時の損失を抑え、ノイ
ズを抑えることができるものとなる。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1記載の
誘導加熱装置を、共振コンデンサを有し、加熱コイルと
双方向スイッチング素子は直列に接続した上、交流電源
の出力端子間に接続し、前記共振コンデンサは、前記双
方向スイッチング素子に並列に接続した構成とすること
により、やはり双方向スイッチング素子のターンオフ時
の損失を抑え、ノイズを抑えることができるものとな
る。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項2または
請求項3のいずれか1項に記載の誘導加熱装置を、駆動
回路は、双方向スイッチング素子をオフした後、前記双
方向スイッチング素子の端子間電圧が次に零となる点付
近で、前記双方向スイッチング素子をオンさせる構成と
することにより、前記双方向スイッチング素子のターン
オン時の損失を抑え、より効率の高い装置を実現するも
のである。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項2または
請求項3のいずれか1項に記載の誘導加熱装置を、駆動
回路は、双方向スイッチング素子をオフした後、前記双
方向スイッチング素子の端子間電圧が次の次に零となる
点付近で、前記双方向スイッチング素子をオンさせる構
成とすることにより、前記双方向スイッチング素子のタ
ーンオン時の損失を抑えて高効率とし、加熱パワーに対
する前記双方向スイッチング素子に流れる電流を極力抑
え、さらに高効率を実現するものである。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項2または
請求項3のいずれか1項に記載の誘導加熱装置を、駆動
回路は、双方向スイッチング素子をオフした後、前記双
方向スイッチング素子の端子間電圧の絶対値がほぼ極小
となる時点で、前記双方向スイッチング素子をオンさせ
る構成とすることにより、前記双方向スイッチング素子
のターンオン時に共振コンデンサを通して流れる電流の
大きさを極小として、ターンオン時の損失を低減すると
ともに、ノイズの発生を抑えるものである。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項2または
請求項3のいずれか1項に記載の誘導加熱装置の駆動回
路は、交流電源の電圧に対して双方向スイッチング素子
に逆向きの電流を流す逆導通期間と、交流電源の電圧に
対して双方向スイッチング素子に逆向きの電圧を印加す
る逆阻止期間と、交流電源の電圧に対して双方向スイッ
チング素子に同じ逆向きの電流を流す順導通期間の順に
制御する構成とすることにより、負荷の種類への対応を
広めた装置を実現するものである。
【0015】請求項8に記載の発明は、請求項1から請
求項7のいずれか1項に記載の誘導加熱装置の双方向ス
イッチング素子は、SiC半導体を用いたものとするこ
とにより、双方向スイッチング素子のオン損失とスイッ
チング損失を効果的に抑えて高効率とするものである。
【0016】請求項9に記載の発明は、請求項1から請
求項8のいずれか1項に記載の誘導加熱装置を有する構
成とすることにより、構成が簡単で高効率の誘導加熱調
理器を実現するものである。
【0017】請求項10に記載の発明は、請求項1から
請求項8のいずれか1項に記載の誘導加熱装置を有する
構成とすることにより、構成が簡単で高効率の炊飯器を
実現するものである。
【0018】
【実施例】次に、本発明の具体例を説明する。
【0019】(実施例1)図1は、本発明の第1の実施
例における、鍋を加熱する誘導加熱装置の回路図であ
る。
【0020】図1において、100V60Hzの商用電
源を用いた交流電源21、直径0.35mmのエナメル
線35本をよったリッツ線を、平板の渦巻き状に巻いて
構成した加熱コイル22、SiC半導体、すなわち炭化
珪素半導体をMOS構造とした双方向スイッチング素子
23が加熱コイル22に一端を接続したものとしてい
る。
【0021】双方向スイッチング素子23は、ちょうど
電極式のスイッチのように、正負の両極性の電流を自在
に入り切りできるスイッチング素子である。
【0022】さらに、双方向スイッチング素子23をオ
ンオフさせる駆動回路24が接続され、駆動回路24
は、交流電源21の周波数よりも高い周波数である25
kHzで、双方向スイッチング素子23をオンオフさせ
るものとなっており、本実施例では駆動回路24は、双
方向スイッチング素子23をオフした後、双方向スイッ
チング素子23の端子間電圧が次に零となる点付近で、
双方向スイッチング素子23をオンさせるものとなって
いる。
【0023】フィルム形の共振コンデンサ25は、加熱
コイル22に並列に接続して設けられているものとなっ
ている。
【0024】また交流電源21にはチョークコイル26
と平滑コンデンサ27によって構成したフィルタ回路2
8が接続されており、特に25kHzという高周波に対
してインピーダンスを低くすることで、電圧の安定化を
図るとともに、交流電源21への高周波電流の逆流を抑
える作用をするものとなっている。
【0025】図2は、本実施例の動作波形図を示したも
ので、直径22cmのホーロー鍋が負荷29として置か
れている状態で、装置に1200Wの入力電力を受けて
動作している状態におけるものである。
【0026】(ア)は交流電源21の出力電圧VACの
波形、(イ)は双方向スイッチング素子23の端子間電
圧VSWの波形、(ウ)は双方向スイッチング素子23
に流れる電流ISWの波形を示している。
【0027】VAC波形は、60Hzで実効値100V
の正弦波であり、そのピークの絶対値は、実効値のルー
ト2倍に相当する141Vとなる。
【0028】また、VSW波形は正弦波の包烙線(エン
ベロープ)を有し、双方向スイッチング素子23のスイ
ッチング周波数の高周波で埋め尽くされた電圧波形とな
っており、最大電圧は550Vとなっている。
【0029】またISW波形についても、正弦波の包烙
線(エンベロープ)を正と負の両側に持ち、双方向スイ
ッチング素子23のスイッチング周波数の高周波で埋め
尽くされた電流波形となっており、VACと同極性の電
流ピークは50A、逆極性の電流ピークが25Aとなっ
ている。
【0030】なお、この状態において交流電源21の出
力電流波形は、電圧VACと同じ正弦波であり、位相も
等しく、力率がほぼ1のものとなり、送配電系統の損失
を極力抑えた高能率のものとなっている。
【0031】図3は、図2のt1付近の位相で、時間方
向を拡大した動作波形図を示しており、この期間におい
てはVACはほぼ+141Vとなる。(ア)は駆動回路
24からのオンオフ信号Sg、(イ)は双方向スイッチ
ング素子23の端子間電圧VSW、(ウ)は双方向スイ
ッチング素子23に流れる電流ISWの波形を示してい
る。
【0032】t3において、駆動回路24によって双方
向スイッチング素子23がターンオフすると、ISWは
零となり、加熱コイル22と共振コンデンサ25による
共振回路が形成される。
【0033】共振によって発生する電圧により、双方向
スイッチング素子23には、最大550Vの電圧が印加
され、その後更に加熱コイル22と共振コンデンサ25
の共振により共振電圧波形がVSWに印加され、t4に
おいて再びVSWが零となる。
【0034】本実施例において、駆動回路24はt4に
おいてVSWが零になったことを検知して、再び双方向
スイッチング素子23をオンとし、その後はVACとは
逆向きの電流、すなわちISW<0が流れた後、VAC
と同じ向きの電流ISW>0に転じるものとなる。
【0035】このような動作を繰り返すことにより、加
熱コイル22に高周波電流が供給されるものとなる。
【0036】図4は、図2のt2付近の位相で、時間方
向を拡大した動作波形図を示しており、この期間におい
てはVACはほぼ−141Vとなる。(ア)は駆動回路
24からのオンオフ信号Sg、(イ)は双方向スイッチ
ング素子23の端子間電圧VSW、(ウ)は双方向スイ
ッチング素子23に流れる電流ISWの波形を示してい
る。
【0037】t5において、駆動回路24によって双方
向スイッチング素子23がターンオフすると、ISWは
零となり、加熱コイル22と共振コンデンサ25による
共振回路が形成される。
【0038】共振によって発生する電圧により、双方向
スイッチング素子23には、絶対値の最大となる−55
0Vの電圧が印加され、その後更に加熱コイル22と共
振コンデンサ25の共振により共振電圧波形がVSWに
印加され、t6において再びVSWが零となる。
【0039】本実施例において、駆動回路24はt6に
おいてVSWが零になったことを検知して、再び双方向
スイッチング素子23をオンとし、その後はVACとは
逆向きの電流、すなわちISW>0が流れた後、VAC
と同じ向きの電流ISW<0に転じるものとなる。
【0040】このような動作を繰り返すことにより、加
熱コイル22に高周波電流が供給されるものとなる。
【0041】以上のように、交流電源21の出力電圧V
ACの瞬時値が正負にかかわらず、加熱コイル22に高
周波電流が供給されることにより、負荷29であるホー
ロー鍋の底には25kHzの高周波電流が流れ、120
0Wの誘導加熱が行われるものとなる。
【0042】本実施例においては、t4およびt6にお
いてVSWが零となる時点で、駆動回路24が双方向ス
イッチング素子23をターンオンすることから、ターン
オン時における共振コンデンサ25を通じた電流はなが
れないため、ターンオン損失がほぼ零となり、ノイズの
発生も抑えられるものとなる。
【0043】また、t4の直後およびt6の直後は、V
ACの極性に対して逆方向の電流、すなわち平滑コイル
27への回生電流が流れるものとなるため、負荷29が
比較的小さい場合、例えば直径80mmのホーローのポ
ットなどでも、オン期間Tonが長くとも、供給された
パワーは適度に回生されることになり、VSWが過大と
なることなく、安定に動作させることができるものとな
る。
【0044】また、本実施例では双方向スイッチング素
子23として、SiC半導体を使用していることから、
簡単な構成で低損失の双方向スイッチング素子23が実
現され、さらに高温での動作も可能であるため、誘導加
熱装置においては、非加熱物に近い高温の雰囲気中にあ
っても冷却が簡単に行うことができ、例えば冷却ファン
なども不要、もしくは風量の少ないもので間に合うとい
う構成となり、装置の小形化・軽量化と同時に、冷却フ
ァンに要する電力の削減や冷却風によって非加熱物が冷
却されてしまうというようなムダが省け、非常に高効率
の誘導加熱装置が実現されるものとなる。
【0045】(実施例2)第2の実施例における誘導加
熱装置は、駆動回路24が、双方向スイッチング素子2
3をオフした後、双方向スイッチング素子23の端子間
電圧の絶対値がほぼ極小となる時点で、双方向スイッチ
ング素子23をオンさせるものとなっているが、その他
の構成については、第1の実施例と全くの同等のものと
なっている。
【0046】図5は、第2の実施例における誘導加熱装
置が負荷29として銅バリの磁性ステンレス鍋が置かれ
た状態で、300Wの装置への入力パワーで誘導加熱し
ている時の、動作波形図を示すもので、交流電源21の
出力電圧VACの瞬時値がほぼ+141Vになっている
期間を拡大したもので、(ア)は駆動回路24からのオ
ンオフ信号Sg、(イ)は双方向スイッチング素子23
の端子間電圧VSW、(ウ)は双方向スイッチング素子
23に流れる電流ISWの波形を示している。
【0047】銅バリの磁性ステンレス鍋は、加熱コイル
22との磁気的結合が強いことから、双方向スイッチン
グ素子23のオフ期間中の共振コンデンサ25と加熱コ
イル22の共振電圧の減衰が大きく、また加熱のパワー
も実施例1よりも小さいため、t7においてターンオフ
された後のVSWのピーク値は、320Vにとどまり、
その後再びVSWが零となることはないものとなる。
【0048】本実施例においては、駆動回路24による
双方向スイッチング素子23のスイッチング周波数は、
やはり25kHzとなっている。
【0049】VSWが零でない時に、双方向スイッチン
グ素子23がオンされると、平滑コンデンサ27と共振
コンデンサ25を通じて双方向スイッチング素子23に
短絡電流が流れて、双方向スイッチング素子23の損失
が大となる傾向がある。
【0050】本実施例では、特に双方向スイッチング素
子23の端子間電圧の絶対値がほぼ極小となるt8の時
点で、双方向スイッチング素子23をオンさせることに
より、その際に発生する前記短絡電流を極小に抑え、極
力損失を抑えて、連続的な加熱動作を行わせている。
【0051】なお、t8におけるVSWの絶対値は40
Vとなっている。
【0052】同時に、上記短絡電流が流れることにより
発生する電磁的ノイズも極小とすることができ、ラジオ
などに与える妨害電波の発生も最小限に抑えることがで
きるものとなる。
【0053】図6は、第2の実施例における交流電源2
1の出力電圧VACの瞬時値がほぼ−141Vになって
いる期間を拡大した動作波形図であり、図5と同様に
(ア)は駆動回路24からのオンオフ信号Sg、(イ)
は双方向スイッチング素子23の端子間電圧VSW、
(ウ)は双方向スイッチング素子23に流れる電流IS
Wの波形を示している。
【0054】図6においても、t9においてターンオフ
された双方向スイッチング素子23の電圧VSWが、そ
の後絶対値がほぼ極小となるt10の時点でオンするこ
とにより、やはり短絡電流を極小に抑えているものであ
る。
【0055】なお、t10におけるVSWの絶対値は4
0Vとなっている。
【0056】(実施例3)図7は、本発明の第3の実施
例における、鍋を加熱する誘導加熱装置の回路図であ
る。
【0057】図7において、100V60Hzの商用電
源を用いた交流電源31、直径0.35mmのエナメル
線35本をよったリッツ線を、平板の渦巻き状に巻いて
構成した加熱コイル32、双方向スイッチング素子33
が加熱コイル32に一端を接続したものとしている。
【0058】さらに、双方向スイッチング素子33をオ
ンオフさせる駆動回路34が接続され、駆動回路34
は、交流電源31の周波数よりも高い周波数である2
1.3kHzで、双方向スイッチング素子33をオンオ
フさせるものとなっており、本実施例では駆動回路34
は、双方向スイッチング素子33をオフした後、双方向
スイッチング素子33の端子間電圧が次の次に零となる
点付近で、双方向スイッチング素子33をオンさせるも
のとなっている。
【0059】本実施例においては、フィルム形の共振コ
ンデンサ35は、双方向スイッチング素子33に並列に
接続して設けられているものとなっている。
【0060】また交流電源31にはチョークコイル36
と平滑コンデンサ37によって構成したフィルタ回路3
8が接続されており、特に21.3kHzという高周波
に対してインピーダンスを低くすることで、電圧の安定
化を図るとともに、交流電源31への高周波電流の逆流
を抑える作用をするものとなっている。
【0061】負荷39は、加熱コイル32に磁気的に結
合した直径28cmのステンレス鍋である。
【0062】図8は、本実施例に用いている双方向スイ
ッチング素子33の詳細回路図を示しており、シリコン
半導体によるMOSFET41と、並列に接続されたダ
イオード42によって構成したスイッチング素子43、
同様にシリコン半導体によるMOSFET44と、並列
に接続されたダイオード45によって構成したスイッチ
ング素子46が使用されており、スイッチング素子4
3、46のゲート端子Gとソース端子Sはいずれも共通
に接続された上で、駆動回路34に接続されているもの
となっている。
【0063】ここで、ダイオード42、45は、MOS
FETを製造する際に、寄生的に形成されるものを、そ
のまま使用しても良く、本実施例のように双方向スイッ
チング素子が1石であることから逆方向の回復時間がそ
れほど必要としない場合には、上記寄生的に存在するダ
イオードでも十分な動作ができ、またダイオードとして
の順方向の電圧降下も比較的小さくて済み、損失が低く
抑えられるものとなる。
【0064】従来の技術に用いられているダイオードブ
リッジは、ダイオード素子2個分の順方向の電圧降下が
発生するのに対し、ダイオード42、45はいずれか1
個分のみが直列に入るだけであるので、その分電圧降下
は小さく、損失が小さいものとなる。
【0065】さらに、ダイオード42、45に順方向電
流が流れている期間に、MOSFET41、44のゲー
ト・ソース間電圧を+20Vとしてオンさせていること
から、MOSFET41、45にも電流が分流し、さら
に電圧降下による損失は低減されるものとなる。
【0066】スイッチング素子43のドレイン端子Dは
端子Aとして、またスイッチング素子46のドレイン端
子Dは端子Bとして双方向スイッチング素子33の両端
子となっている。
【0067】駆動回路34からの出力電圧VGSが20
ボルトとなると、MOSFET41、44は共にオンと
なり、VGSが0ボルトとなると、共にオフの状態とな
る。
【0068】オンの場合、A端子の電位が高い場合に
は、電流がMOSFET41のドレインDからソースS
に流れ、ダイオード45を経てB端子に達し、逆にB端
子の電位が高い場合には、電流がMOSFET44のド
レインDからソースSに流れ、ダイオード42を経てA
端子に達するものとなる。
【0069】またオフの場合には、A端子が高電位の場
合は、MOSFET41のドレインDとソースS間に順
方向の阻止電圧が加わるものとなり、B端子が高電位の
場合は、MOSFET44のドレインDとソースS間に
順方向の阻止電圧が加わるものなる。
【0070】したがって、双方向スイッチング素子33
として動作するものとなる。
【0071】図9は、本実施例の誘導加熱装置が100
0Wの入力パワーで負荷39を誘導加熱している場合
の、交流電源31の電圧VACがほぼ+141Vとなる
期間で、時間方向を拡大した動作波形図を示しており、
(ア)は駆動回路34からの出力電圧VGS、(イ)は
双方向スイッチング素子33の端子間電圧VSW、
(ウ)は双方向スイッチング素子33に流れる電流IS
Wの波形を示している。
【0072】t11において、駆動回路34によって双
方向スイッチング素子33がターンオフすると、ISW
は零となり、加熱コイル32と共振コンデンサ35によ
る共振回路が形成される。
【0073】共振によって発生する電圧により、双方向
スイッチング素子33には、最大550Vの電圧が印加
され、その後更に加熱コイル32と共振コンデンサ35
の共振により共振電圧波形がVSWに印加され、t12
において再びVSWが零となる。
【0074】その後さらに共振により、VSW<0の期
間が到来し、その絶対値は60Vにまで達するものとな
る。
【0075】本実施例において、駆動回路34はt13
においてVSWが零になった時点、すなわちオフした後
VSWが次の次に零となったことを検知して、再び双方
向スイッチング素子33をオンとする。
【0076】このような動作を繰り返すことにより、加
熱コイル32に21.3kHzの高周波電流が供給され
るものとなる。
【0077】図10は、交流電源31の電圧VACがほ
ぼ−141Vとなる期間で、時間方向を拡大した動作波
形図を示しており、(ア)は駆動回路34からの出力電
圧VGS、(イ)は双方向スイッチング素子33の端子
間電圧VSW、(ウ)は双方向スイッチング素子33に
流れる電流ISWの波形を示している。
【0078】t14において、駆動回路34によって双
方向スイッチング素子33がターンオフすると、ISW
は零となり、加熱コイル32と共振コンデンサ35によ
る共振回路が形成される。
【0079】共振によって発生する電圧により、双方向
スイッチング素子33には、やはり絶対値が最大550
Vの電圧が印加され、その後更に加熱コイル32と共振
コンデンサ35の共振により共振電圧波形がVSWに印
加され、t15において再びVSWが零となる。
【0080】その後さらに共振により、VSW>0の期
間が到来し、その絶対値は60Vにまで達するものとな
る。
【0081】駆動回路34はt16においてVSWが零
になった時点、すなわちオフした後VSWが次の次に零
となったことを検知して、再び双方向スイッチング素子
33をオンとする。
【0082】このような動作を繰り返すことにより、加
熱コイル32に21.3kHzの高周波電流が供給され
るものとなる。
【0083】以上の様に、本実施例においては、t12
からt13までの期間、およびt15からt16までの
期間は、双方向スイッチング素子33がオフ期間となっ
ているため、双方向スイッチング素子33にこの期間
に、交流電源31の電圧VACとは逆方向の電圧がVS
Wとして印加されるものとなり、回生電流は流れないも
のとなる。
【0084】したがって加熱パワーに対する双方向スイ
ッチング素子33の電流は、実施例1の場合よりも少な
くて済むものとなり、同一パワーにおける双方向スイッ
チング素子の定格電流を少なくすることができるものと
なる。
【0085】したがって、本実施例の誘導加熱装置もま
た、低損失、高効率の誘導加熱装置を実現することがで
きるものとなる。
【0086】また、共振コンデンサ25、35にかかる
電圧も両極性ともほぼ等しい値となることから、共振コ
ンデンサに使用される誘電体の耐電圧が有効に利用され
るという効果も得られるものとなる。
【0087】なお、実施例1から実施例3は、いずれも
負荷として鍋を加熱する誘導加熱装置としているが、特
に負荷は鍋に限るものではなく、加熱コイルに磁気結合
して誘導加熱されるあらゆる種類のものが負荷となりう
るものである。
【0088】また、実施例1と実施例2には双方向スイ
ッチング素子23にSiC半導体を使用し、共振コンデ
ンサ25を加熱コイルと並列に接続しているのに対し、
実施例3にはシリコン形のMOSFETなどを使用した
もので双方向スイッチング素子33を構成し、共振コン
デンサ35を双方向スイッチング素子33の両端子間に
並列に接続したものとしているが、これらの組み合わせ
については、全くの自由であり、例えば実施例3にSi
Cを用いてもかまわない。
【0089】駆動回路の動作についても同様であり、オ
ンさせた後の双方向スイッチング素子電圧の、次の零点
でオンさせるか、次の次の零点でオンさせるかは、双方
向スイッチング素子のいかなる種類、また共振コンデン
サの接続位置とも自由に組み合わせて構成することがで
きるものである。
【0090】加えて、駆動回路が双方向スイッチング素
子をオンさせるタイミングを負荷の種類、入力パワー
(加熱パワー)などによって変化させてもよく、例えば
負荷の直径が小さい鉄鍋の場合などには、次の零点付近
とし、ステンレス鍋の高入力パワー時には、次の次の零
点付近とし、銅バリの磁性ステンレス鍋の場合には、双
方向スイッチング素子電圧の絶対値が極小となる時点付
近とするなど、設計に応じて切り換えても良い。
【0091】このようなターンオンのタイミングを検知
する方法も自由であり、双方向スイッチング素子の両端
子間の電圧を直接検知する方法以外にも、例えば加熱コ
イルの両端の電圧波形を検知して、その零点から所定の
時間の後に所定の遅延時間を設けてその後に、駆動回路
から双方向スイッチング素子をターンオンさせてもよ
く、その場合にも上記遅延時間を適切な値に設計するこ
とによって、双方向スイッチング素子をターンオンする
タイミングを、次の零点付近、あるいは次の次の零点付
近、また双方向スイッチング素子の両端子間電圧の絶対
値が極小となる時点の付近などに合わせることができ、
また負荷の種類やパワーなどがかなり変化しても、対応
することができるものとなる。
【0092】(実施例4)本発明の第4の実施例におけ
る誘導加熱装置は、回路構成上は、実施例1と全くの同
等であり、駆動回路24の動作のみが異なるものとなっ
ている。
【0093】本実施例において、駆動回路24は、交流
電源21の電圧VACに対して双方向スイッチング素子
23に逆向きの電流を流す逆導通期間と、交流電源21
の電圧VACに対して双方向スイッチング素子23に逆
向きの電圧を印加する逆阻止期間と、交流電源21の電
圧VACに対して双方向スイッチング素子23に同じ逆
向きの電流を流す順導通期間の順に制御がなされるもの
となっている。
【0094】図11は、本発明の実施例4における誘導
加熱装置のVAC=+141V付近を拡大した動作波形
図を示している。
【0095】(ア)は駆動回路24からの出力信号S
g、(イ)は双方向スイッチング素子23の印加電圧V
SW、(ウ)は双方向スイッチング素子23に流れる電
流ISWの波形を示している。
【0096】図11において、Ton1は双方向スイッ
チング素子23が駆動回路24によってオンされている
が、この期間においてはISWはVACと同じ正であ
り、順導通期間となる。
【0097】Toff1に移ると双方向スイッチング素
子23が駆動回路24によってオフされるが、この期間
においては、VSWはVACと同じ正であり、順阻止期
間となる。
【0098】Toff1の間に共振作用が生じ、最高で
+550Vの電圧がVSWとして印加されるものとな
る。
【0099】そして、共振作用により、VSW=0とな
った時点で、駆動回路24は実施例1と同様に、双方向
スイッチング素子23をオンさせるが、この期間におい
てはISWは負となりVACとは逆となるので、逆導通
期間Ton2となる。
【0100】駆動回路24は、所定の時間だけTon2
を設けた後に、再度双方向スイッチング素子23をオフ
とし、VACとは逆である負のVSWの期間、すなわち
逆阻止期間を経させた後、VSW=0となった時点で、
また再びもとの順導通期間に入れさせ、これを繰り返す
ものとなる。
【0101】図12は、本発明の実施例4における誘導
加熱装置のVAC=−141V付近を拡大した動作波形
図を示している。
【0102】(ア)は駆動回路24からの出力信号S
g、(イ)は双方向スイッチング素子23の印加電圧V
SW、(ウ)は双方向スイッチング素子23に流れる電
流ISWの波形を示している。
【0103】図12において、Ton1は双方向スイッ
チング素子23が駆動回路24によってオンされている
が、この期間においてはISWはVACと同じ負であ
り、順導通期間となる。
【0104】Toff1に移ると双方向スイッチング素
子23が駆動回路24によってオフされるが、この期間
においては、VSWはVACと同じ負であり、順阻止期
間となる。
【0105】Toff1の間に共振作用が生じ、最高で
−550Vの電圧がVSWとして印加されるものとな
る。
【0106】そして、共振作用により、VSW=0とな
った時点で、駆動回路24は実施例1と同様に、双方向
スイッチング素子23をオンさせるが、この期間におい
てはISWは正となりVACとは逆となるので、逆導通
期間Ton2となる。
【0107】駆動回路24は、所定の時間だけTon2
を設けた後に、再度双方向スイッチング素子23をオフ
とし、VACとは逆である正のVSWの期間、すなわち
逆阻止期間を経させた後、VSW=0となった時点で、
また再びもとの順導通期間に入れさせ、これを繰り返す
ものとなる。
【0108】以上のような動作を繰り返して行うことに
より、本発明の誘導加熱装置は、交流電源21の正負の
いずれの場合でも、加熱コイル22に高周波電流を供給
し、負荷29の加熱を行うことができるものとなる。
【0109】特に本実施例においては、逆導通期間To
n2と逆阻止期間Toff2が存在し、Ton2の長さ
を変化させることにより、加熱パワーに対するVSWの
絶対値の最大値、ISWの絶対値の最大値、動作周波
数、双方向スイッチング素子23の損失などの特性が変
化するものとなり、負荷29の種類、および加熱パワー
に応じて、例えば最も効率が高くなるようにTon2の
期間を調整することも可能となる。
【0110】また、周波数を一定として種類の異なる負
荷29の加熱を行わせたり、周波数一定で加熱パワーを
変化させることも可能となる。
【0111】周波数が一定で制御ができるということ
は、複数の誘導加熱装置を近接して動作させた場合に
も、動作周波数の差に起因して発生する耳障りな干渉音
の発生はなく、静かな装置の実現も可能となるものであ
る。
【0112】(実施例5)図13は、本発明の第5の実
施例における誘導加熱調理器の断面図を示している。
【0113】図13において、100V60Hzの交流
電源をとるため、電源プラグ101から電源コード10
2が、誘導加熱装置103に接続されている。
【0114】本実施例においては、誘導加熱装置103
は、ちょうど実施例1と同等の構成となっているが、図
1に示す加熱コイル22のみを省いた状態にあるものと
なっていて、図13の加熱コイル104が、その代わり
に接続されている。
【0115】加熱コイル104の下側には、放射状にフ
ェライトコア105が8本設けられている。
【0116】誘導加熱装置103の動作と停止、および
加熱パワーを変化させるための操作部106を接続して
いる。
【0117】セラミック製のトッププレートが、加熱コ
イル104の上側に設けられており、鉄やステンレスな
どの鍋である負荷108を誘導加熱するものとなってい
る。
【0118】以上の構成により、負荷108が誘導加熱
されるが、特に本実施例においては、電源プラグから導
かれた交流電源をダイオードブリッジなどによる整流を
行うことなしに、双方向スイッチング素子23による直
接の高周波電流への変換によって加熱コイル104が誘
導加熱動作を行うことから効率が高いという効果を得て
いるものである。
【0119】(実施例6)図14は、本発明の第6の実
施例における炊飯器の要部の構成図を示している。
【0120】図14において、外コイル201と内コイ
ル202は、それぞれリッツ線を9ターンずつ巻いて構
成したもので、外コイル201と内コイル202は直列
に接続されて加熱コイル203としている。
【0121】特に外コイル201は、平板状ではなく、
特に外側が上にせりあがった形状となっている。
【0122】フェライトコア204は、加熱コイル20
3の下方に放射状に8本設けられており、加熱コイル2
03の磁界を有効に利用して高効率の誘導加熱動作が行
われるものとなっている。
【0123】負荷205は、外側に磁性ステンレス層、
内側にアルミ層を有し、中に米と水を適量入れて加熱す
ることにより、飯が炊けるものとなっている。
【0124】また、このような加熱コイル203構成、
フェライトコア204の配置、および負荷205の形状
としたことにより、負荷205の加熱パワーの分布が良
くなり、加熱による水の対流が程良く得られ、非常に美
味な飯を炊くことができるものとなる。
【0125】加熱コイル203は、例えば図1に示した
実施例1の誘導加熱装置の加熱コイル23に代わって接
続されるものであり、交流電源をダイオードブリッジな
どによる整流を行うことなしに、双方向スイッチング素
子23による直接の高周波電流への変換によって加熱コ
イル203が誘導加熱動作を行うことから効率が高いと
いう効果を得ているものである。
【0126】
【発明の効果】以上のように、本発明は特に交流電源
と、加熱コイルと、前記加熱コイルに接続された双方向
スイッチング素子を設け、駆動回路は前記双方向スイッ
チング素子を前記交流電源の周波数よりも高い周波数
で、オンオフさせることにより、高効率で構成の簡単な
誘導加熱装置が実現されるものとなる。
【0127】また、高効率で構成の簡単な誘導加熱調理
器と炊飯器を実現するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における誘導加熱装置の回路
【図2】同、動作波形図
【図3】同、t1付近を拡大した動作波形図
【図4】同、t2付近を拡大した動作波形図
【図5】本発明の実施例2における誘導加熱装置のVA
C=+141V付近を拡大した動作波形図
【図6】同、VAC=−141V付近を拡大した動作波
形図
【図7】本発明の実施例3における誘導加熱装置の回路
【図8】同、双方向スイッチング素子の詳細回路図
【図9】同、VAC=+141V付近を拡大した動作波
形図
【図10】同、VAC=−141V付近を拡大した動作
波形図
【図11】本発明の実施例4における誘導加熱装置のV
AC=+141V付近を拡大した動作波形図
【図12】同、VAC=−141V付近を拡大した動作
波形図
【図13】本発明の実施例5における誘導加熱調理器の
断面図
【図14】本発明の実施例6における炊飯器の要部構成
【図15】従来の技術における誘導加熱装置の回路図
【符号の説明】
21、31 交流電源 22、32、104、203 加熱コイル 23、33 双方向スイッチング素子 24、34 駆動回路 25、35 共振コンデンサ 103 誘導加熱装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 秀和 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小川 正則 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 北畠 真 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 長潟 信義 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 田原 哲哉 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 登 一博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3K051 AA03 AC03 AD03 AD35 BD07 CD02 3K059 AA03 AC03 AC13 AD03 AD12 AD35 BD07 CD02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源から電力を入力するものであっ
    て、加熱コイルと、前記加熱コイルに接続された双方向
    スイッチング素子と、前記双方向スイッチング素子をオ
    ンオフさせる駆動回路を有し、前記駆動回路は、前記交
    流電源の周波数よりも高い周波数で、前記双方向スイッ
    チング素子をオンオフさせる誘導加熱装置。
  2. 【請求項2】 共振コンデンサを有し、加熱コイルと双
    方向スイッチング素子は直列に接続した上、交流電源の
    出力端子間に接続し、前記共振コンデンサは、前記加熱
    コイルに並列に接続した請求項1に記載の誘導加熱装
    置。
  3. 【請求項3】 共振コンデンサを有し、加熱コイルと双
    方向スイッチング素子は直列に接続した上、交流電源の
    出力端子間に接続し、前記共振コンデンサは、前記双方
    向スイッチング素子に並列に接続した請求項1に記載の
    誘導加熱装置。
  4. 【請求項4】 駆動回路は、双方向スイッチング素子を
    オフした後、前記双方向スイッチング素子の端子間電圧
    が次に零となる点付近で、前記双方向スイッチング素子
    をオンさせる請求項2または請求項3のいずれか1に項
    に記載の誘導加熱装置。
  5. 【請求項5】 駆動回路は、双方向スイッチング素子を
    オフした後、前記双方向スイッチング素子の端子間電圧
    が次の次に零となる点付近で、前記双方向スイッチング
    素子をオンさせる請求項2または3に記載の誘導加熱装
    置。
  6. 【請求項6】 駆動回路は、双方向スイッチング素子を
    オフした後、前記双方向スイッチング素子の端子間電圧
    の絶対値がほぼ極小となる時点で、前記双方向スイッチ
    ング素子をオンさせる請求項2または3に記載の誘導加
    熱装置。
  7. 【請求項7】 駆動回路は、交流電源の電圧に対して双
    方向スイッチング素子に逆向きの電流を流す逆導通期間
    と、交流電源の電圧に対して双方向スイッチング素子に
    逆向きの電圧を印加する逆阻止期間と、交流電源の電圧
    に対して双方向スイッチング素子に同じ逆向きの電流を
    流す順導通期間の順に制御する請求項2または3に記載
    の誘導加熱装置。
  8. 【請求項8】 双方向スイッチング素子は、SiC半導
    体を用いた請求項1から7のいずれか1項に記載の誘導
    加熱装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から8のいずれか1項に記載の
    誘導加熱装置を有する誘導加熱調理器。
  10. 【請求項10】 請求項1から8のいずれか1項に記載
    の誘導加熱装置を有する炊飯器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011198587A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Mitsubishi Electric Corp 誘導加熱調理器
WO2013111243A1 (ja) * 2012-01-25 2013-08-01 パナソニック株式会社 無線電力伝送システムおよび送電装置

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