JP6834366B2 - 電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、負荷に電力を供給するための電源装置に関する。
負荷に電力を供給するための電源装置の一つとして、E級増幅器(ZVS:Zero Voltage Switching)が知られている。E級増幅器では、スイッチング素子の端子間の電圧が0(零)Vであり、且つ、当該電圧の微分値(すなわち、電圧の傾き)が0(零)であるタイミングで、スイッチング素子がオフからオンに切り替わることにより、スイッチング損失を小さく抑えて高効率で動作することができる。
上述したE級増幅器では、負荷の変動等に応じてE級増幅器の動作点が変化することにより、E級増幅器の効率が低下することがある。そのため、特許文献1のE級増幅器では、負荷の変動等に応じて、例えばスイッチング素子と負荷との間に並列に接続された複数のコンデンサの接続状態を機械的に切り替えることにより、E級増幅器の動作点を調節している。
特開平6−243985号公報
しかしながら、上述した複数のコンデンサの接続状態を機械的に切り替える方法では、E級増幅器の動作点を精度良く調節することが難しく、E級増幅器の効率を十分に高めることができないという課題が生じる。
本発明は、上述した課題を解決しようとするものであり、その目的は、効率を十分に高めることができる電源装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る電源装置は、負荷に電力を供給するための電源装置であって、スイッチング部と、前記スイッチング部の電圧を検出する検出部と、前記スイッチング部を制御する駆動部と、前記電圧が所定の閾値以下であることに基づいて、前記スイッチング部をオフからオンに切り替える制御部と、を備える。
本態様によれば、制御部は、電圧が所定の閾値以下であることに基づいて、スイッチング部をオフからオンに切り替える。これにより、例えば負荷の変動等に応じて電源装置の動作点が変化した場合(例えば、電圧の極小点が変化した場合)であっても、スイッチング部をオフからオンに切り替えるタイミングを適宜変更することによって、スイッチング損失を十分に小さく抑えることができ、電源装置の効率を十分に高めることができる。
例えば、本発明の一態様に係る電源装置において、前記制御部は、前記スイッチング部のデューティ比を調節することにより、前記スイッチング部をオフからオンに切り替えるように構成してもよい。
本態様によれば、スイッチング部のデューティ比は連続的に調節することができるので、スイッチング部をオフからオンに切り替えるタイミングを精度良く調節することができる。
例えば、本発明の一態様に係る電源装置において、前記電源装置は、さらに、前記電圧に基づいて、前記電圧の微分値を検出する微分検出部を備え、前記制御部は、前記微分値に基づいて、前記スイッチング部のデューティ比を制御するように構成してもよい。
例えば、本発明の一態様に係る電源装置において、前記制御部は、前記スイッチング部がオフからオンに切り替わることに基づいて前記微分値が正の値である場合には、前記スイッチング部の前記デューティ比を大きくし、前記スイッチング部がオフからオンに切り替わることに基づいて前記微分値が負の値である場合には、前記スイッチング部の前記デューティ比を小さくするように構成してもよい。
本態様によれば、スイッチング部がオフからオンに切り替わるタイミングにおける微分値の正負の符号に基づいて、スイッチング部のデューティ比を増減する。これにより、例えば電圧が極小となるタイミングで、スイッチング部をオフからオンに切り替えることができる。
例えば、本発明の一態様に係る電源装置において、前記所定の閾値は、前記スイッチング部のスイッチング素子端子間電圧の最大値の10%以下であるように構成してもよい。
例えば、本発明の一態様に係る電源装置において、前記電源装置は、さらに、前記電源装置の入力電力を検出する入力電力検出部と、前記電源装置の出力電力を検出する出力電力検出部と、を備え、前記制御部は、前記入力電力及び前記出力電力に基づいて電力効率を決定し、前記電力効率に基づいて前記デューティ比を制御するように構成してもよい。
例えば、本発明の一態様に係る電源装置において、前記制御部は、前記デューティ比を制御することにより、前記電力効率が最大となるように制御するように構成してもよい。
本態様によれば、電力効率が最大値となるように、デューティ比を調節することにより、例えば電圧が極小となるタイミングで、スイッチング部をオフからオンに切り替えることができ、電源装置の効率をより精度良く高めることができる。
例えば、本発明の一態様に係る電源装置において、前記電源装置は、さらに、前記スイッチング部とグランドとの間に接続された複数の第1のコンデンサを備え、前記制御部は、前記第1のコンデンサの接続を切り替えることにより、前記電圧が極小となるタイミング又は前記電圧の極小値を制御するように構成してもよい。
本態様によれば、第1のコンデンサの接続を切り替えることにより、電圧の極小点を任意の方向に移動させることができる。その結果、電圧の極小値を0(零)Vに近付けることができ、電源装置の効率をより精度良く高めることができる。
例えば、本発明の一態様に係る電源装置において、前記電源装置は、さらに、前記スイッチング部と前記負荷との間に接続された複数の第2のコンデンサを備え、前記制御部は、前記複数の第1のコンデンサの接続及び前記複数の第2のコンデンサの接続のうち少なくとも一方を切り替えることにより、前記電圧が極小となるタイミング又は前記電圧の極小値を調節するように構成してもよい。
本態様によれば、複数の第1のコンデンサの接続及び複数の第2のコンデンサの接続のうち少なくとも一方を切り替えることにより、電圧の極小点を任意の方向に移動させることができる。その結果、電圧の極小値を0(零)Vに近付けることができ、電源装置の効率をより精度良く高めることができる。
例えば、本発明の一態様に係る電源装置において、前記電源装置は、さらに、前記スイッチング部と前記負荷との間に接続された複数のインダクタを備え、前記制御部は、前記複数の第1のコンデンサの接続、前記複数の第2のコンデンサの接続及び前記複数のインダクタの接続のうち少なくともいずれかを切り替えることにより、前記電圧が極小となるタイミング又は前記電圧の極小値を制御するように構成してもよい。
本態様によれば、複数の第1のコンデンサの接続、複数の第2のコンデンサの接続及び複数のインダクタの接続のうち少なくともいずれかを切り替えることにより、電圧の極小点を任意の方向に移動させることができる。その結果、電圧の極小値を0(零)Vに近付けることができる。
例えば、本発明の一態様に係る電源装置において、前記制御部は、前記スイッチング部のデューティ比に基づいて、前記接続を切り替えるように構成してもよい。
本態様によれば、上記接続を切り替えることにより、スイッチング部のデューティ比を所定値(例えば50%)に容易に近付けることができる。
本発明の一態様に係る電源装置によれば、効率を十分に高めることができる。
実施の形態1に係る電源装置の回路構成を示す回路図である。 実施の形態1に係る電源装置の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る電源装置の動作の流れを示すフローチャートである。 実施の形態1に係る電源装置における、スイッチング素子の端子間の電圧とスイッチング信号との関係を示すグラフである。 実施の形態1に係る電源装置における、スイッチング素子の端子間の電圧とスイッチング信号との関係を示すグラフである。 実施の形態2に係る電源装置の回路構成を示す回路図である。 実施の形態2に係る電源装置の動作の流れを示すフローチャートである。 実施の形態2に係る電源装置における、スイッチング素子の端子間の電圧とスイッチング信号との関係を示すグラフである。 実施の形態2に係る電源装置における、スイッチング素子の端子間の電圧とスイッチング信号との関係を示すグラフである。 実施の形態2に係る電源装置における、スイッチング素子の端子間の電圧とスイッチング信号との関係を示すグラフである。 実施の形態2に係る電源装置における、スイッチング素子の端子間の電圧とスイッチング信号との関係を示すグラフである。 実施の形態2に係る電源装置における、スイッチング素子の端子間の電圧とスイッチング信号との関係を示すグラフである。 実施の形態2の変形例に係る電源装置の回路構成を示す回路図である。 実施の形態3に係る電源装置の回路構成を示す回路図である。 実施の形態4に係る電源装置の回路構成を示す回路図である。 実施の形態4に係る電源装置の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態4に係る電源装置の動作の流れを示すフローチャートである。 実施の形態4に係る電源装置における、スイッチング素子の端子間の電圧とスイッチング信号との関係を示すグラフである。 実施の形態5に係る電源装置の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態5に係る電源装置の動作の流れを示すフローチャートである。 実施の形態6に係る電源装置の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態6に係る電源装置の動作の流れを示すフローチャートである。 実施の形態7に係る電源装置の回路構成を示す回路図である。 実施の形態8に係る電源装置の回路構成を示す回路図である。 実施の形態9に係る電源装置の回路構成を示す回路図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。各図は、必ずしも各寸法または各寸法比等を厳密に図示したものではない。
(実施の形態1)
[1−1.電源装置の回路構成]
まず、図1を参照しながら、実施の形態1に係る電源装置2の回路構成について説明する。図1は、実施の形態1に係る電源装置2の回路構成を示す回路図である。
電源装置2は、負荷4に電力を供給するための装置である。電源装置2は、例えば、直流電力を交流電力(高周波電力)に変換するE級増幅器であり、非接触給電装置等に搭載される。
図1に示すように、電源装置2は、回路構成として、直流電源6と、チョークコイル8と、スイッチング素子10(スイッチング部の一例)と、駆動部12と、シャントコンデンサ14と、共振回路16とを備えている。
直流電源6は、直流電力を生成するための可変電源である。直流電源6は、スイッチング素子10の端子間に直流電圧を印加する。
チョークコイル8は、直流電源6とスイッチング素子10のドレイン端子(後述する)との間に接続されている。チョークコイル8は、直流電源6からの直流電流を略一定にする。
スイッチング素子10は、ゲート端子、ソース端子及びドレイン端子を有するN型のMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field−Effect Transistor)である。スイッチング素子10は、駆動部12からのスイッチング信号(後述する)に基づいて、高周波でオン・オフ動作する。スイッチング素子10のソース端子は、グランドに接続されている。なお、スイッチング素子10は、N型のMOSFETに代えて、P型のMOSFETであってもよく、あるいは、バイポーラトランジスタ又はIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等であってもよい。
駆動部12は、ゲート抵抗18を介してスイッチング素子10のゲート端子に接続されている。駆動部12は、スイッチング素子10をオン・オフ動作させるためのスイッチング信号を生成する。駆動部12は、生成したスイッチング信号をスイッチング素子10のゲート端子に出力する。なお、駆動部12とスイッチング素子10のゲート端子との間に接続されたゲート抵抗18は、寄生振動等を抑制するためのものである。
後述する図4Aに示すように、スイッチング信号は、一定の周期Tでハイ(High)とロー(Low)とを繰り返すパルス信号である。なお、スイッチング信号は、例えば、三角波生成回路からの三角波とDAC(Digital Analog Converter)からの基準電圧とを比較することにより生成される。
スイッチング信号がローからハイに立ち上がった際には、スイッチング素子10がオフからオンに切り替わり、ドレイン端子からソース端子に電流が流れる。スイッチング信号がハイからローに立ち下がった際には、スイッチング素子10がオンからオフに切り替わり、ドレイン端子からソース端子に電流が流れない。なお、スイッチング信号の周波数は、出力端子20から出力される交流電力の周波数と同一である。
シャントコンデンサ14は、スイッチング素子10に対して並列に接続されている。すなわち、シャントコンデンサ14は、スイッチング素子10のドレイン端子とグランドとの間に接続されている。スイッチング素子10がオフの時に、直流電源6からの直流電力がチョークコイル8を介してシャントコンデンサ14に充電される。
共振回路16は、直列に接続されたシリーズインダクタ22及びシリーズコンデンサ24を有している。共振回路16は、スイッチング素子10のドレイン端子と出力端子20(負荷4)との間に接続されている。共振回路16は、出力端子20から出力される交流電力の周波数付近に固有周波数を有している。なお、出力端子20には負荷4が接続されている。
[1−2.電源装置の機能構成]
次に、図2を参照しながら、実施の形態1に係る電源装置2の機能構成について説明する。図2は、実施の形態1に係る電源装置2の機能構成を示すブロック図である。
図2に示すように、電源装置2は、機能構成として、電圧検出部26(検出部の一例)と、微分検出部28と、制御部30とを備えている。
電圧検出部26は、スイッチング素子10の端子間の電圧、具体的には、ドレイン端子とソース端子との間の電圧を検出する。
微分検出部28は、電圧検出部26により検出された電圧に基づいて、当該電圧の微分値(すなわち、電圧の傾き)を検出する。
制御部30は、電圧検出部26により検出された電圧及び微分検出部28により検出された微分値に基づいて、駆動部12を制御する。具体的には、制御部30は、スイッチング信号のデューティ比(すなわち、スイッチング素子10のデューティ比)を調節することにより、電圧が極小となる(すなわち、電圧が所定の閾値以下となる)タイミングでスイッチング素子10をオフからオンに切り替える。なお、所定の閾値とは、電圧の極小値以上の値であり、例えば、スイッチング素子10の端子間電圧の最大値の10%以下である。また、「電圧が極小となる」とは、電圧が減少から増加に転じ、且つ、当該電圧の微分値が0(零)となることを意味する。このとき、極小となる電圧は、厳密な極小値だけでなく、その近傍の電圧であってもよい。
ここで、後述する図4Aに示すように、スイッチング信号の周期をT、オン期間(スイッチング信号がハイの期間)をHとしたとき、デューティ比は、H/T×100(%)で表される。制御部30は、オン期間Hを変更することにより、スイッチング信号のデューティ比を調節する。
[1−3.電源装置の動作]
次に、図3〜図4Bを参照しながら、実施の形態1に係る電源装置2の動作について説明する。図3は、実施の形態1に係る電源装置2の動作の流れを示すフローチャートである。図4A及び図4Bは、実施の形態1に係る電源装置2における、スイッチング素子10の端子間の電圧Vとスイッチング信号との関係を示すグラフである。
図4Aの(a)に示すように、スイッチング素子10をオンからオフに切り替えた際には、直流電源6からの直流電力がシャントコンデンサ14に充電されることにより、スイッチング素子10の端子間の電圧Vが0(零)Vから立ち上がる。その後、共振回路16の作用によってシャントコンデンサ14の放電が始まることにより、スイッチング素子10の端子間の電圧Vが低下するようになる。その後、シャントコンデンサ14への充電が再度始まることにより、スイッチング素子10の端子間の電圧Vが極小値Vmから立ち上がり始める。一方、スイッチング素子10をオフからオンに切り替えた際には、スイッチング素子10の端子間の電圧Vが0(零)Vまで瞬時に低下する。以下、同様の動作を繰り返す。
本実施の形態では、スイッチング信号のデューティ比を調節することにより、電圧Vが極小値Vmとなる(すなわち、電圧Vが極小となる)タイミングでスイッチング素子10をオフからオンに切り替える動作に特徴がある。以下、この特徴的な動作について詳細に説明する。
図3に示すように、電圧検出部26は、スイッチング素子10の端子間の電圧Vを検出する(S1)。その後、微分検出部28は、電圧検出部26により検出された電圧Vに基づいて、当該電圧Vの微分値dVを検出する(S2)。その後、制御部30は、スイッチング素子10がオフからオンに切り替わるタイミングにおける微分値dVが負の値であるか否かを判定する(S3、S4)。
図4Aの(a)に示す例では、電圧Vが極小値Vmから立ち上がった直後に、スイッチング素子10がオフからオンに切り替わっている。この場合、制御部30は、スイッチング素子10がオフからオンに切り替わるタイミングで、微分値dVが正の値であると判定し(S3でNO、S4でYES)、スイッチング信号のデューティ比を大きくする(S5)。これにより、図4Aの(b)に示すように、スイッチング信号のオン期間H’が増大する(すなわち、スイッチング信号がローからハイに立ち上がるタイミングが早くなる)ことにより、電圧Vが極小値Vmとなるタイミングで、スイッチング素子10がオフからオンに切り替わるようになる。
一方、図4Bの(a)に示す例では、電圧Vが極小値Vmまで低下する直前に、スイッチング素子10がオフからオンに切り替わっている。この場合、制御部30は、スイッチング素子10がオフからオンに切り替わるタイミングで、微分値dVが負の値であると判定し(S3でYES)、スイッチング信号のデューティ比を小さくする(S6)。これにより、図4Bの(b)に示すように、スイッチング信号のオン期間H’が減少する(すなわち、スイッチング信号がローからハイに立ち上がるタイミングが遅くなる)ことにより、電圧Vが極小値Vmとなるタイミングで、スイッチング素子10がオフからオンに切り替わるようになる。
なお、制御部30は、スイッチング素子10がオフからオンに切り替わるタイミングで、微分値dVが0(零)であると判定した場合には(S3でNO、S4でNO)、スイッチング信号のデューティ比を維持する(S7)。すなわち、この場合には、電圧Vが極小値Vmになったタイミングで、スイッチング素子10がオフからオンに切り替わっていると考えられるため、スイッチング信号のデューティ比を調節しなくてもよい。
[1−4.効果]
次に、実施の形態1に係る電源装置2により得られる効果について説明する。上述したように、電圧Vが極小値Vmとなるタイミングでスイッチング素子10がオフからオンに切り替わるように、スイッチング信号のデューティ比を調節する。スイッチング信号のデューティ比は連続的に調節することができるので、電圧Vが極小値Vmとなるタイミングでスイッチング素子10をオフからオンに精度良く切り替えることができる。その結果、スイッチング損失を十分に小さく抑えることができ、電源装置2の効率を十分に高めることができる。
(実施の形態2)
[2−1.電源装置の回路構成]
次に、図5を参照しながら、実施の形態2に係る電源装置2Aの回路構成について説明する。図5は、実施の形態2に係る電源装置2Aの回路構成を示す回路図である。なお、以下の各実施の形態では、上記実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図5に示すように、実施の形態2に係る電源装置2Aでは、シャントコンデンサ群14Aと、シリーズコンデンサ群24Aと、第1の切替スイッチ32と、第2の切替スイッチ34とを備える点が上記実施の形態1と相違している。
シャントコンデンサ群14Aは、並列に接続された2つのシャントコンデンサ14Aa及び14Ab(複数の第1のコンデンサの一例)を有している。
第1の切替スイッチ32は、シャントコンデンサ14Abに対して直列に接続されている。第1の切替スイッチ32は、2つのシャントコンデンサ14Aa及び14Abの接続を切り替えるためのスイッチである。具体的には、第1の切替スイッチ32がオンすると、シャントコンデンサ14Abがシャントコンデンサ14Aaに対して並列に接続される。このとき、シャントコンデンサ群14Aの全体容量C1は、シャントコンデンサ14Aaの容量C1a及びシャントコンデンサ14Abの容量C1bの合成容量C1a+C1bと等しくなる。一方、第1の切替スイッチ32がオフすると、シャントコンデンサ14Abがシャントコンデンサ14Aaから切断される。このとき、シャントコンデンサ群14Aの全体容量C1は、シャントコンデンサ14Aaの容量C1a(<C1a+C1b)と等しくなる。
シリーズコンデンサ群24Aは、共振回路16Aの一部を構成し、並列に接続された2つのシリーズコンデンサ24Aa及び24Ab(複数の第2のコンデンサの一例)を有している。
第2の切替スイッチ34は、シリーズコンデンサ24Abに対して直列に接続されている。第2の切替スイッチ34は、2つのシリーズコンデンサ24Aa及び24Abの接続を切り替えるためのスイッチである。具体的には、第2の切替スイッチ34がオンすると、シリーズコンデンサ24Abがシリーズコンデンサ24Aaに対して並列に接続される。このとき、シリーズコンデンサ群24Aの全体容量C2は、シリーズコンデンサ24Aaの容量C2a及びシリーズコンデンサ24Abの容量C2bの合成容量C2a+C2bと等しくなる。一方、第2の切替スイッチ34がオフすると、シリーズコンデンサ24Abがシリーズコンデンサ24Aaから切断される。このとき、シリーズコンデンサ群24Aの全体容量C2は、シリーズコンデンサ24Aaの容量C2a(<C2a+C2b)と等しくなる。
制御部30Aは、電圧検出部26(図2参照)により検出された電圧と微分検出部28(図2参照)により検出された微分値とスイッチング信号のデューティ比とに基づいて、第1の切替スイッチ32及び第2の切替スイッチ34の各々のオン・オフ動作を制御する。
[2−2.電源装置の動作]
次に、図6〜図7Eを参照しながら、実施の形態2に係る電源装置2Aの動作について説明する。図6は、実施の形態2に係る電源装置2Aの動作の流れを示すフローチャートである。図7A〜図7Eは、実施の形態2に係る電源装置2Aにおける、スイッチング素子10の端子間の電圧Vとスイッチング信号との関係を示すグラフである。
本実施の形態では、上記実施の形態1で説明したように、電圧Vが極小値Vmとなるタイミングでスイッチング素子10がオフからオンに切り替わるように、スイッチング信号のデューティ比を調節する動作に加えて、2つのシャントコンデンサ14Aa及び14Abの接続と2つのシリーズコンデンサ24Aa及び24Abの接続とのうちいずれかを切り替える動作が行われる点に特徴がある。以下、この特徴的な動作について詳細に説明する。
図6に示すように、まず、電圧検出部26は、スイッチング素子10の端子間の電圧Vを検出する(S11)。その後、微分検出部28は、電圧検出部26により検出された電圧Vに基づいて、当該電圧Vの微分値dVを検出する(S12)。
その後、スイッチング素子10がオフからオンに切り替わるタイミングで、電圧V及び微分値dVがともに正の値である場合には(S13でYES、S14でNO、S15でYES)、制御部30Aは、上記実施の形態1で説明したステップS5と同様に、スイッチング信号のデューティ比を大きくする(S16)。
ステップS13に戻り、スイッチング素子10がオフからオンに切り替わるタイミングで、電圧Vが正の値であり(S13でYES)、且つ、微分値dVが負の値である場合には(S14でYES)、制御部30Aは、上記実施の形態1で説明したステップS6と同様に、スイッチング信号のデューティ比を小さくする(S17)。
すなわち、電圧Vが正の値であり、且つ、微分値dVが正の値又は負の値である場合には、上記実施の形態1で説明したのと同様の動作が行われる。
ステップS13に戻り、図7Aの(a)に示すように、スイッチング素子10がオフからオンに切り替わるタイミングで、電圧Vが正の値であり(S13でYES)、且つ、微分値dVが0(零)である場合には(S14でNO、S15でNO)、制御部30Aは、スイッチング信号のデューティ比が50%を超えているか否かを判定する(S18)。
スイッチング信号のデューティ比が50%を超えている場合には(S18でYES)、制御部30Aは、第2の切替スイッチ34をオンすることにより、シリーズコンデンサ群24Aの全体容量C2を大きくする(S19)。図7Aの(a)及び(b)に示すように、シリーズコンデンサ群24Aの全体容量C2を大きくすることにより、電圧Vの極小点は、極小点Pから図7Aにおいて右斜め下方に極小点P’まで移動するようになる。これに伴って、電圧Vの極小値は、極小値Vmから極小値Vm’(<Vm)まで低下する。なお、極小点は、電圧Vが減少から増加に転じ、且つ、電圧Vの微分値dVが0(零)となる電圧及び時間をパラメータとする点である。その後、制御部30Aは、電圧Vが極小値Vm’となるタイミングでスイッチング素子10がオフからオンに切り替わるように、スイッチング信号のデューティ比を小さくする(S20)。これにより、スイッチング信号のデューティ比は、50%に近付く方向に調節される。
ステップS18に戻り、スイッチング信号のデューティ比が50%を超えていない場合には(S18でNO)、制御部30Aは、第1の切替スイッチ32をオフすることにより、シャントコンデンサ群14Aの全体容量C1を小さくする(S21)。図7Bの(a)及び(b)に示すように、シャントコンデンサ群14Aの全体容量C1を小さくすることにより、電圧Vの極小点は、極小点Pから図7Bにおいて左斜め下方に極小点P’まで移動するようになる。これに伴って、電圧Vの極小値は、極小値Vmから極小値Vm’(<Vm)まで低下する。その後、制御部30Aは、電圧Vが極小値Vm’となるタイミングでスイッチング素子10がオフからオンに切り替わるように、スイッチング信号のデューティ比を大きくする(S20)。これにより、スイッチング信号のデューティ比は、50%に近付く方向に調節される。
ステップS13に戻り、図7Cの(a)に示すように、スイッチング素子10がオフからオンに切り替わるタイミングで、電圧Vが0(零)Vであり(S13でNO)、且つ、微分値dVが0(零)である場合には(S22でNO)、制御部30Aは、第1の切替スイッチ32をオンすることによりシャントコンデンサ群14Aの全体容量C1を大きくし、且つ、第2の切替スイッチ34をオフすることにより、シリーズコンデンサ群24Aの全体容量C2を小さくする(S23)。ここで、シャントコンデンサ群14Aの全体容量C1を大きくすることにより、電圧Vの極小点は、図7Cにおいて右斜め上方に移動する。また、シリーズコンデンサ群24Aの全体容量C2を小さくすることにより、電圧Vの極小点は、図7Cにおいて左斜め上方に移動する。したがって、図7Cの(a)及び(b)に示すように、シャントコンデンサ群14Aの全体容量C1を大きくし、且つ、シリーズコンデンサ群24Aの全体容量C2を小さくした場合には、電圧Vの極小点は、極小点P(電圧の負の領域)から図7Cにおいて直上方に極小点P’(電圧の正の領域)まで移動するようになる。その後、制御部30Aは、電圧Vが極小値Vm’(>0)となるタイミングでスイッチング素子10がオフからオンに切り替わるように、スイッチング信号のデューティ比を例えば大きくする(S20)。
ステップS13に戻り、図7Dの(a)に示すように、スイッチング素子10がオフからオンに切り替わるタイミングで、電圧Vが0(零)Vであり(S13でNO)、且つ、微分値dVが負の値である場合には(S22でYES)、制御部30Aは、スイッチング信号のデューティ比が50%を超えているか否かを判定する(S24)。
スイッチング信号のデューティ比が50%を超えている場合には(S24でYES)、制御部30Aは、第1の切替スイッチ32をオンすることにより、シャントコンデンサ群14Aの全体容量C1を大きくする(S25)。図7Dの(a)及び(b)に示すように、シャントコンデンサ群14Aの全体容量C1を大きくすることにより、電圧Vの極小点は、極小点P(電圧の負の領域)から図7Dにおいて右斜め上方に極小点P’(電圧の正の領域)まで移動するようになる。その後、制御部30Aは、電圧Vが極小値Vm’(>0)となるタイミングでスイッチング素子10がオフからオンに切り替わるように、スイッチング信号のデューティ比を小さくする(S20)。これにより、スイッチング信号のデューティ比は、50%に近付く方向に調節される。
ステップS24に戻り、スイッチング信号のデューティ比が50%を超えていない場合には(S24でNO)、制御部30Aは、第2の切替スイッチ34をオフすることにより、シリーズコンデンサ群24Aの全体容量C2を小さくする(S26)。図7Eの(a)及び(b)に示すように、シリーズコンデンサ群24Aの全体容量C2を小さくすることにより、電圧Vの極小点は、極小点P(電圧の負の領域)から図7Eにおいて左斜め上方に極小点P’(電圧の正の領域)まで移動するようになる。その後、制御部30Aは、電圧Vが極小値Vm’(>0)となるタイミングでスイッチング素子10がオフからオンに切り替わるように、スイッチング信号のデューティ比を大きくする(S20)。これにより、スイッチング信号のデューティ比は、50%に近付く方向に調節される。
[2−3.効果]
次に、実施の形態2に係る電源装置2Aにより得られる効果について説明する。本実施の形態では、上述したように、2つのシャントコンデンサ14Aa及び14Abの接続と2つのシリーズコンデンサ24Aa及び24Abの接続とのうちいずれかを切り替える動作が行われる。これにより、電圧Vが極小となるタイミング又は電圧Vの極小値Vmが調節されるので、電圧Vの極小点を任意の方向に移動させることができる。その結果、電圧Vの極小値Vmを0(零)Vに近付けることができ、電源装置2Aの効率をより精度良く高めることができる。
さらに、上述したように、スイッチング信号のデューティ比に基づいて、上記接続を切り替えるので、スイッチング信号のデューティ比を所定値(例えば50%)に容易に近付けることができる。その結果、電源装置2Aの効率をより一層高めることができる。
[2−4.変形例]
ここで、図8を参照しながら、実施の形態2の変形例に係る電源装置2A’の回路構成について説明する。図8は、実施の形態2の変形例に係る電源装置2A’の回路構成を示す回路図である。
図8に示すように、実施の形態2の変形例では、電源装置2A’は、シャントコンデンサ群14A及びシリーズコンデンサ群24Aに加えて、シリーズインダクタ群22A及び第3の切替スイッチ36を備えている。
シリーズインダクタ群22Aは、共振回路16A’の一部を構成し、並列に接続された2つのシリーズインダクタ22Aa及び22Ab(複数のインダクタの一例)を有している。第3の切替スイッチ36は、シリーズインダクタ22Abに対して直列に接続されている。制御部30A’は、第3の切替スイッチ36をオン・オフさせることにより、2つのシリーズインダクタ22Aa及び22Abの接続を切り替える。
2つのシリーズインダクタ22Aa及び22Abの接続を切り替えることにより、シリーズインダクタ群22Aの全体リアクタンスLを変化させることができる。全体リアクタンスLを小さくすることにより、電圧Vの極小点は、図7A等において左斜め上方に移動する。一方、全体リアクタンスLを大きくすることにより、電圧Vの極小点は、図7A等において右斜め下方に移動する。
したがって、2つのシャントコンデンサ14Aa及び14Abの接続と2つのシリーズコンデンサ24Aa及び24Abの接続と2つのシリーズインダクタ22Aa及び22Abの接続とのうちいずれかを切り替えることにより、電圧Vの極小点を任意の方向に移動させることができる。
なお、本変形例では、シリーズインダクタ群22Aは2つのシリーズインダクタ22Aa及び22Abを有するとしたが、3つ以上のシリーズコンダクタを有するようにしてもよい。このことは、シャントコンデンサ群14A及びシリーズコンデンサ群24Aについても同様である。
(実施の形態3)
[3−1.電源装置の回路構成]
次に、図9を参照しながら、実施の形態3に係る電源装置2Bについて説明する。図9は、実施の形態3に係る電源装置2Bの回路構成を示す回路図である。
図9に示すように、実施の形態3に係る電源装置2Bでは、上記実施の形態1の電源装置2の構成要素に加えて、入力電力検出部38及び出力電力検出部40を備えている。
入力電力検出部38は、電源装置2Bの入力電力Wiを検出する。具体的には、入力電力検出部38は、直流電源6から出力された電圧及び電流を検出し、これらの電圧及び電流の積を算出することにより、入力電力Wiを検出する。
出力電力検出部40は、電源装置2Bの出力電力Woを検出する。具体的には、出力電力検出部40は、シリーズコンデンサ24の両端における電圧をそれぞれ直交復調し、当該両端電圧の差とシリーズコンデンサ24の容量とから電流を算出し、上記両端電圧の一方と電流との積の実数成分を算出することにより、出力電力Woを検出する。
制御部30Bは、入力電力Wi及び出力電力Woに基づいて電力効率(=Wo/Wi)を算出し、当該電力効率に基づいてスイッチング信号のデューティ比を調節する。具体的には、制御部30Bは、上記電力効率が最大値(Wo/Wi=1)となるように、換言すると、電圧Vが極小となるタイミングでスイッチング素子10がオフからオンに切り替えられるように、スイッチング信号のデューティ比を調節する。なお、電圧Vが0(零)Vであり、且つ、微分値dVが0(零)である場合に、電力効率が最大値になることは言うまでもない。
[3−2.効果]
したがって、本実施の形態においても、スイッチング損失を十分に小さく抑えることができ、電源装置2Bの効率を十分に高めることができる。
なお、本実施の形態の入力電力検出部38及び出力電力検出部40は、上記実施の形態2の電源装置2A(2A’)の構成要素に付加するようにしてもよい。
(実施の形態4)
[4−1.電源装置の回路構成]
次に、図10を参照しながら、実施の形態4に係る電源装置2Cの回路構成について説明する。図10は、実施の形態4に係る電源装置2Cの回路構成を示す回路図である。
図10に示すように、実施の形態4に係る電源装置2Cは、回路構成として、直流電源6と、2つのチョークコイル8a及び8bと、スイッチング素子10と、駆動部12と、2つのシャントコンデンサ14a及び14bと、共振回路16Cと、補償回路42とを備えている。以下、実施の形態1に係る電源装置2との相違点を中心に説明する。
チョークコイル8aは、直流電源6とスイッチング素子10のドレイン端子との間に接続されている。チョークコイル8bは、スイッチング素子10のソース端子とグランドとの間に接続されている。
スイッチング素子10は、電源装置2Cの給電能力を大きくするために、比較的大きい定格を有している。そのため、スイッチング素子10は、ドレイン端子とソース端子との間に、比較的大きな寄生容量Cdsを有している。
2つのシャントコンデンサ14a及び14bは、互いに直列に接続され、且つ、スイッチング素子10に対して並列に接続されている。シャントコンデンサ14aとシャントコンデンサ14bとの接続点は、グランドに接続されている。
共振回路16Cは、差動型の共振回路である。共振回路16Cは、2つのシリーズインダクタ22a及び22bと、2つのシリーズコンデンサ24a及び24bと、5つの抵抗44a,44b,44c,44d及び44eとを有している。抵抗44a、シリーズインダクタ22a、シリーズコンデンサ24a及び抵抗44cは、この順に互いに直列に接続されている。また、抵抗44b、シリーズインダクタ22b、シリーズコンデンサ24b及び抵抗44dは、この順に互いに直列に接続されている。抵抗44eは、抵抗44c及び抵抗44dの接続点とグランドとの間に接続されている。
補償回路42は、スイッチング素子10に対して並列に接続されている。補償回路42は、第1のスイッチング素子46aと、第2のスイッチング素子46bと、第1のDC(Direct Current)カットコンデンサ48aと、第2のDCカットコンデンサ48bと、直流電源50とを有している。第1のDCカットコンデンサ48a、第1のスイッチング素子46a、第2のスイッチング素子46b及び第2のDCカットコンデンサ48bは、この順に互いに直列に接続されている。なお、本実施の形態では、補償回路42を1つのみ設けたが、複数の補償回路42をスイッチング素子10に対して並列に接続してもよい。
第1のスイッチング素子46a及び第2のスイッチング素子46bの各々は、ゲート端子、ソース端子及びドレイン端子を有するN型のMOSFETである。なお、第1のスイッチング素子46a及び第2のスイッチング素子46bの各々は、MOSFETに代えて、例えばバイポーラトランジスタ又はIGBT等であってもよい。
第1のスイッチング素子46a及び第2のスイッチング素子46bの各々のドレイン端子は、互いに接続されている。これにより、第1のスイッチング素子46a及び第2のスイッチング素子46bの各々に逆電圧が印加されるのを抑制することができる。
第1のスイッチング素子46aのゲート端子とソース端子とは、同電位となるように短絡されている。第1のスイッチング素子46aのゲート端子とグランドとの間には、比較的大きい抵抗値(例えば100kΩ)を有する第1の抵抗52aが接続されている。これにより、第1のスイッチング素子46aがオンとなって第1のスイッチング素子46aに電流が流れるのを抑制することができる。
同様に、第2のスイッチング素子46bのゲート端子とソース端子とは、同電位となるように短絡されている。第2のスイッチング素子46bのゲート端子とグランドとの間には、比較的大きい抵抗値(例えば100kΩ)を有する第2の抵抗52bが接続されている。これにより、第2のスイッチング素子46bがオンとなって第2のスイッチング素子46bに電流が流れるのを抑制することができる。
すなわち、第1のスイッチング素子46a及び第2のスイッチング素子46bの各々は、ゲート端子とソース端子とが同電位であるため、常時オフしている状態となる。そのため、第1のスイッチング素子46a及び第2のスイッチング素子46bの各々は、あたかもコンデンサとして機能し、ドレイン端子とソース端子との間に寄生容量を有するようになる。
なお、第1のスイッチング素子46a及び第2のスイッチング素子46bの各々には、直流電源6からの直流電圧及び直流電源50からの直流電圧の両方が印加される。そのため、第1のスイッチング素子46a及び第2のスイッチング素子46bの各々の耐圧は、スイッチング素子10の耐圧よりも高いことが好ましい。
第1のDCカットコンデンサ48aは、スイッチング素子10のドレイン端子と第1のスイッチング素子46aのソース端子との間に接続されている。第2のDCカットコンデンサ48bは、スイッチング素子10のソース端子と第2のスイッチング素子46bのソース端子との間に接続されている。第1のDCカットコンデンサ48a及び第2のDCカットコンデンサ48bは、直流電源50からの直流電流がスイッチング素子10に流入するのを抑制する。なお、第1のDCカットコンデンサ48a及び第2のDCカットコンデンサ48bの各々の容量は、例えば1000pFである。
直流電源50は、直流電力を生成するための可変電源である。直流電源50の陽極側は、第1のスイッチング素子46a及び第2のスイッチング素子46bの各々のドレイン端子に接続されている。直流電源50は、各ドレイン端子に例えば10〜100Vの直流電圧を印加する。各ドレイン端子に印加する直流電圧を例えば10〜100Vの間で変化させることにより、第1のスイッチング素子46a及び第2のスイッチング素子46bの各々の寄生容量が変化するのに伴って、補償回路42の全体容量Cpが変化するようになる。
[4−2.電源装置の機能構成]
次に、図11を参照しながら、実施の形態4に係る電源装置2Cの機能構成について説明する。図11は、実施の形態4に係る電源装置2Cの機能構成を示すブロック図である。
図11に示すように、電源装置2Cは、機能構成として、入力電力検出部54及び出力電力検出部56を備えている。
入力電力検出部54は、電源装置2Cの入力電力Wiを検出する。出力電力検出部56は、電源装置2Cの出力電力Woを検出する。
制御部30Cは、入力電力Wi及び出力電力Woに基づいて電力効率(=Wo/Wi)を算出し、当該電力効率に基づいて直流電源50から出力される直流電圧を制御する。
[4−3.電源装置の動作]
次に、図12を参照しながら、実施の形態4に係る電源装置2Cの動作について説明する。図12は、実施の形態4に係る電源装置2Cの動作の流れを示すフローチャートである。
図12に示すように、直流電源6がオンすることにより、電源装置2Cが起動する(S31)。その後、入力電力検出部54は入力電力Wiを検出し、出力電力検出部56は出力電力Woを検出する(S32)。
その後、制御部30Cは、入力電力Wi及び出力電力Woに基づいて電力効率を算出し、決定する(S33)。当該電力効率が最大値(Wo/Wi=1)よりも低い場合には(S34でNO)、制御部30Cは、当該電力効率が最大値に近付くように、直流電源50から出力される直流電圧をフィードバック制御する(S35)。
[4−4.効果]
次に、図13を参照しながら、実施の形態4に係る電源装置2Cにより得られる効果について説明する。図13は、実施の形態4に係る電源装置2Cにおける、スイッチング素子10の端子間の電圧Vとスイッチング信号との関係を示すグラフである。
一般に、スイッチング素子10の寄生容量Cdsは、スイッチング素子10の端子間に印加される直流電圧やスイッチング素子10の温度等の影響を受けて変動する。例えば、スイッチング素子10の端子間に印加される直流電圧が10Vから100Vまで変化した場合には、スイッチング素子10の寄生容量Cdsは、200pFから20pFまで変化する。このようにスイッチング素子10の寄生容量Cdsが変動することにより、スイッチング素子10の寄生容量Cdsと補償回路42の全体容量Cpとの合成容量Coは、例えば83pFから9.8pFまで変動する。合成容量Coが変動すると、図13の(a)に示すように、スイッチング素子10の端子間の電圧Vの極小点Pが変動してしまい、電源装置2Cを常に高効率で動作させることが難しい。
そこで、本実施の形態では、スイッチング素子10(スイッチング部の一例)と、スイッチング素子10をオン・オフ動作させる駆動部12と、スイッチング素子10の端子間に対して並列に接続された補償回路42とを備える。補償回路42は、第1のスイッチング素子46a(第1のスイッチング部の一例)と、第1のスイッチング素子46aに対して直列に接続された第2のスイッチング素子46b(第2のスイッチング部の一例)と、第1のスイッチング素子46aに対して直列に接続され、スイッチング素子10と第1のスイッチング素子46aとの間に接続された第1のDCカットコンデンサ48a(第1のコンデンサの一例)と、第2のスイッチング素子46bに対して直列に接続され、スイッチング素子10と第2のスイッチング素子46bとの間に接続された第2のDCカットコンデンサ48b(第2のコンデンサの一例)と、第1のスイッチング素子46a及び第2のスイッチング素子46bの各々に直流電圧を印加する直流電源50(電源の一例)とを有している。
上述したように、電力効率が最大値に近付くように直流電源50から出力される直流電圧をフィードバック制御することにより、図13の(b)に示すように、スイッチング素子10の端子間の電圧Vの極小点は、極小点Pから極小点P’に移動する。極小点P’では、スイッチング素子10がオフからオンに切り替わるタイミングで、電圧Vが0(零)Vとなり、且つ、当該電圧Vの微分値dVが0(零)となる。
また、電力効率が最大値で略一定となるように直流電源50から出力される直流電圧をフィードバック制御することにより、合成容量Coが略一定値に保たれる。これにより、電圧Vの極小点P’は、変動することなく略固定される。
その結果、スイッチング損失を十分に小さく抑えることができ、電源装置2Cの効率を十分に高めることができる。
(実施の形態5)
[5−1.電源装置の機能構成]
次に、図14を参照しながら、実施の形態5に係る電源装置2Dの機能構成について説明する。図14は、実施の形態5に係る電源装置2Dの機能構成を示すブロック図である。
なお、実施の形態5に係る電源装置2Dの回路構成は、上記実施の形態4と同一であるので、その説明を省略する。以下、電源装置2Dの回路構成に関する符号は、上記実施の形態4の図10の符号を適宜参照する。
図14に示すように、実施の形態5に係る電源装置2Dは、機能構成として、電圧検出部58及び微分検出部60を備えている。
電圧検出部58は、スイッチング素子10の端子間の電圧、具体的には、ドレイン端子とソース端子との間の電圧を検出する。
微分検出部60は、電圧検出部58により検出された電圧に基づいて、当該電圧の微分値を検出する。
制御部30Dは、電圧検出部58により検出された電圧及び微分検出部60により検出された微分値に基づいて、直流電源50から出力される直流電圧を制御する。
[5−2.電源装置の動作]
次に、図15を参照しながら、実施の形態5に係る電源装置2Dの動作について説明する。図15は、実施の形態5に係る電源装置2Dの動作の流れを示すフローチャートである。
図15に示すように、直流電源6がオンすることにより、電源装置2Dが起動する(S41)。その後、電圧検出部58は、スイッチング素子10の端子間の電圧Vを検出する(S42)。その後、微分検出部60は、電圧検出部58により検出された電圧Vに基づいて、当該電圧Vの微分値dVを検出する(S43)。
その後、制御部30Dは、スイッチング素子10がオフからオンに切り替わるタイミングで、電圧Vが最小値(例えば0(零)V)であり、且つ、微分値dVが最小値(例えば0(零))であるか否かを判定する(S44)。電圧Vが最小値でなく、又は、微分値dVが最小値でない場合には(S44でNO)、制御部30Dは、電圧Vが最小値に近付き、且つ、微分値dVが最小値に近付くように、直流電源50から出力される直流電圧をフィードバック制御する(S45)。
[5−3.効果]
上述したように、電圧Vが最小値に近付き、且つ、微分値dVが最小値に近付くように直流電源50から出力される直流電圧をフィードバック制御することにより、合成容量Coが略一定値に保たれる。これにより、電圧Vの極小点は、極小点Pから極小点P’に移動し(図13参照)、その後は変動することなく極小点P’に略固定される。
その結果、スイッチング損失を十分に小さく抑えることができ、電源装置2Dの効率を十分に高めることができる。
(実施の形態6)
[6−1.電源装置の機能構成]
次に、図16を参照しながら、実施の形態6に係る電源装置2Eの機能構成について説明する。図16は、実施の形態6に係る電源装置2Eの機能構成を示すブロック図である。
なお、実施の形態6に係る電源装置2Eの回路構成は、上記実施の形態4と同一であるので、その説明を省略する。以下、電源装置2Eの回路構成に関する符号は、上記実施の形態4の図10の符号を適宜参照する。
図16に示すように、実施の形態6に係る電源装置2Eは、機能構成として、温度検出部62及び記憶部64を備えている。
温度検出部62は、例えば所定の周期でスイッチング素子10の温度を検出する。温度検出部62は、例えばサーミスタ等である。
記憶部64は、電圧テーブル及び温度テーブルを記憶する。電圧テーブルには、合成容量Coが略一定値となるような、直流電源6の直流電圧V1と直流電源50の直流電圧V2との組み合わせ(V1,V2)に関する電圧データが記憶されている。温度テーブルには、合成容量Coが略一定値となるような、スイッチング素子10の温度Tと直流電源50の直流電圧V2との組み合わせ(T,V2)に関する温度データが記憶されている。
制御部30Eは、記憶部64に記憶された電圧テーブル及び温度テーブルに基づいて、直流電源50から出力される直流電圧を制御する。
[6−2.電源装置の動作]
次に、図17を参照しながら、実施の形態6に係る電源装置2Eの動作について説明する。図17は、実施の形態6に係る電源装置2Eの動作の流れを示すフローチャートである。
図17に示すように、直流電源6がオンすることにより、電源装置2Eが起動する(S51)。その後、制御部30Eは、記憶部64に記憶された電圧テーブルから電圧データを読み出し、当該電圧データと現時点での直流電源6の直流電圧及び直流電源50の直流電圧とを比較する(S52)。その後、制御部30Eは、上記比較に基づいて、直流電源50の直流電圧を制御する(S53)。
例えば、現時点での直流電源6の直流電圧V1が20V、直流電源50の直流電圧V2が90Vである場合、制御部30Eは、読み出した電圧データから、現時点での直流電源6の直流電圧V1=20Vに対応する組み合わせ(V1,V2)=(20V,100V)を参照する。この場合、現時点での直流電源50の直流電圧V2=90Vと、電圧データから参照した組み合わせ(V1,V2)=(20V,100V)との間に差があるため、直流電源50の直流電圧V2を90Vから100Vに制御する。
その後、温度検出部62は、スイッチング素子10の温度を検出する(S54)。その後、制御部30Eは、記憶部64に記憶された温度テーブルから温度データを読み出し、当該温度データと現時点でのスイッチング素子10の温度及び直流電源50の直流電圧とを比較する(S55)。その後、制御部30Eは、上記温度データに基づいて直流電源50の直流電圧を制御する(S56)。
例えば、現時点でのスイッチング素子10の温度Tが80℃、直流電源50の直流電圧V2が80Vである場合、制御部30Eは、読み出した電圧データから、現時点でのスイッチング素子10の温度T=80℃に対応する組み合わせ(T,V2)=(80℃,90V)を参照する。この場合、現時点での直流電源50の直流電圧V2=80Vと、電圧データから参照した組み合わせ(T,V2)=(80℃,90V)との間に差があるため、直流電源50の直流電圧V2を80Vから90Vに制御する。
[6−3.効果]
上述したように、制御部30Eは、記憶部64に記憶された電圧テーブル及び温度テーブルに基づいて、直流電源50から出力される直流電圧を制御する。これにより、直流電源50の直流電圧を、合成容量Coが略一定値となるような電圧に制御することができる。
その結果、スイッチング損失を十分に小さく抑えることができ、電源装置2Eの効率を十分に高めることができる。
なお、本実施の形態では、制御部30Eは、電圧テーブル及び温度テーブルに基づいて、直流電源50から出力される直流電圧を制御したが、合成容量Coが略一定値となるような所定の演算式に基づいて、直流電源50から出力される直流電圧を制御してもよい。
また、本実施の形態では、制御部30Eは、スイッチング素子10の温度を検出する毎に直流電源50の直流電圧を制御したが、スイッチング素子10の温度の変化量が閾値を超えたタイミングで直流電源50の直流電圧を制御してもよい。
また、図17のフローチャートにおいて、上述したステップS54〜S56を省略してもよい。
(実施の形態7)
[7−1.電源装置の回路構成]
次に、図18を参照しながら、実施の形態7に係る電源装置2Fの回路構成について説明する。図18は、実施の形態7に係る電源装置2Fの回路構成を示す回路図である。
図18に示すように、実施の形態7に係る電源装置2Fでは、補償回路42Fの回路構成が上記実施の形態4と異なっている。
具体的には、第1のスイッチング素子46a及び第2のスイッチング素子46bの各々のソース端子が互いに接続されている。第1のスイッチング素子46aのゲート端子とソース端子とは、同電位となるように短絡されている。同様に、第2のスイッチング素子46bのゲート端子とソース端子とは、同電位となるように短絡されている。第1のスイッチング素子46a及び第2のスイッチング素子46bの各々のゲート端子とグランドとの間には、比較的大きい抵抗値(例えば100kΩ)を有する抵抗66が接続されている。
直流電源50と第1のスイッチング素子46aのドレイン端子との間には、第1のAC(Alternating Current)カットコイル68aが接続されている。また、直流電源50と第2のスイッチング素子46bのドレイン端子との間には、第2のACカットコイル68bが接続されている。第1のACカットコイル68a及び第2のACカットコイル68bは、交流電流が直流電源50に流入するのを抑制する。なお、第1のACカットコイル68a及び第2のACカットコイル68bの各々のインダクタンスは、例えば23μHである。なお、第1のACカットコイル68a及び第2のACカットコイル68bに代えて、比較的大きい抵抗値(例えば100kΩ)を有する第1の抵抗及び第2の抵抗をそれぞれ接続してもよい。
[7−2.効果]
本実施の形態においても、上記実施の形態4と同様に、スイッチング損失を十分に小さく抑えることができ、電源装置2Fの効率を十分に高めることができる。
(実施の形態8)
[8−1.電源装置の回路構成]
次に、図19を参照しながら、実施の形態8に係る電源装置2Gの回路構成について説明する。図19は、実施の形態8に係る電源装置2Gの回路構成を示す回路図である。
図19に示すように、実施の形態8に係る電源装置2Gでは、補償回路42Gの回路構成が上記実施の形態4と異なっている。
具体的には、第1のスイッチング素子70a及び第2のスイッチング素子70bの各々は、P型のMOSFETである。第1のスイッチング素子70a及び第2のスイッチング素子70bの各々のドレイン端子は、互いに接続されている。
第1のスイッチング素子70aのゲート端子とソース端子とは、同電位となるように短絡されている。第1のスイッチング素子70aのゲート端子とグランドとの間には、比較的大きい抵抗値(例えば100kΩ)を有する第1の抵抗72aが接続されている。
同様に、第2のスイッチング素子70bのゲート端子とソース端子とは、同電位となるように短絡されている。第2のスイッチング素子70bのゲート端子とグランドとの間には、比較的大きい抵抗値(例えば100kΩ)を有する第2の抵抗72bが接続されている。
また、直流電源50の向きは、上記実施の形態4と逆になっている。すなわち、直流電源50の陰極側が第1のスイッチング素子70a及び第2のスイッチング素子70bの各々のドレイン端子に接続されている。これは、P型のMOSFETとN型のMOSFETとでは寄生ダイオードの向きが逆であるため、直流電源50から直流電圧を出力した際に、第1のスイッチング素子70a及び第2のスイッチング素子70bの各々に直流電流が流れないようにするためである。
[8−2.効果]
本実施の形態においても、上記実施の形態4と同様に、スイッチング損失を十分に小さく抑えることができ、電源装置2Gの効率を十分に高めることができる。
なお、本実施の形態では、第1のスイッチング素子70a及び第2のスイッチング素子70bの各々のドレイン端子を互いに接続したが、第1のスイッチング素子70a及び第2のスイッチング素子70bの各々のソース端子を互いに接続してもよい。
(実施の形態9)
[9−1.電源装置の回路構成]
次に、図20を参照しながら、実施の形態9に係る電源装置2Hの回路構成について説明する。図20は、実施の形態9に係る電源装置2Hの回路構成を示す回路図である。
図20に示すように、実施の形態9に係る電源装置2Hでは、補償回路42H及び共振回路16Hの各々の回路構成が上記実施の形態4と異なっている。
具体的には、第1のスイッチング素子46a及び第2のスイッチング素子46bの各々は、N型のMOSFETである。第1のスイッチング素子46a及び第2のスイッチング素子46bの各々のソース端子は、互いに接続されている。
第1のスイッチング素子46aのゲート端子とソース端子とは、同電位となるように短絡されている。同様に、第2のスイッチング素子46bのゲート端子とソース端子とは、同電位となるように短絡されている。
直流電源50の向きは、上記実施の形態4と逆になっている。すなわち、直流電源50の陰極側が第1のスイッチング素子46a及び第2のスイッチング素子46bの各々のソース端子に接続されている。
直流電源50の陽極側と第1のスイッチング素子46aのドレイン端子との間には、第1のACカットコイル74aが接続されている。また、直流電源50の陽極側と第2のスイッチング素子46bのドレイン端子との間には、第2のACカットコイル74bが接続されている。
共振回路16Hは、シングル型の共振回路である。共振回路16Hは、シリーズインダクタ22と、シリーズコンデンサ24と、抵抗44とを有している。シリーズインダクタ22、シリーズコンデンサ24及び抵抗44は、この順に互いに直列に接続されている。
[9−2.効果]
本実施の形態においても、上記実施の形態4と同様に、スイッチング損失を十分に小さく抑えることができ、電源装置2Hの効率を十分に高めることができる。
さらに、共振回路16Hをシングル型にすることにより、共振回路を差動型にした場合と比べて、電源装置2Hを小型化することができる。
(変形例)
以上、本発明の実施の形態1〜9に係る電源装置について説明したが、本発明は、これらの実施の形態1〜9に限定されるものではない。例えば、上記各実施の形態をそれぞれ組み合わせてもよい。
本発明の電源装置は、例えば非接触給電装置に搭載されるE級増幅器等として適用することができる。
2,2A,2A’,2B,2C,2D,2E,2F,2G,2H 電源装置
4 負荷
6,50 直流電源
8,8a,8b チョークコイル
10 スイッチング素子
12 駆動部
14,14a,14Aa,14b,14Ab シャントコンデンサ
14A シャントコンデンサ群
16,16A,16A’,16C,16H 共振回路
18 ゲート抵抗
20 出力端子
22,22a,22Aa,22b,22Ab シリーズインダクタ
22A シリーズインダクタ群
24,24a,24Aa,24b,24Ab シリーズコンデンサ
24A シリーズコンデンサ群
26,58 電圧検出部
28,60 微分検出部
30,30A,30A’,30B,30C,30D,30E 制御部
32 第1の切替スイッチ
34 第2の切替スイッチ
36 第3の切替スイッチ
38,54 入力電力検出部
40,56 出力電力検出部
42,42F,42G,42H 補償回路
44,44a,44b,44c,44d,44e,66 抵抗
46a,70a 第1のスイッチング素子
46b,70b 第2のスイッチング素子
48a 第1のDCカットコンデンサ
48b 第2のDCカットコンデンサ
52a,72a 第1の抵抗
52b,72b 第2の抵抗
62 温度検出部
64 記憶部
68a,74a 第1のACカットコイル
68b,74b 第2のACカットコイル

Claims (7)

  1. 負荷に電力を供給するための電源装置であって、
    スイッチング部と、
    前記スイッチング部の電圧を検出する検出部と、
    前記スイッチング部を制御する駆動部と、
    前記電源装置の入力電力を検出する入力電力検出部と、
    前記電源装置の出力電力を検出する出力電力検出部と、
    前記電圧が所定の閾値以下であることに基づいて、前記スイッチング部のデューティ比を調節することにより、前記スイッチング部をオフからオンに切り替える制御部と、を備え
    前記制御部は、前記入力電力及び前記出力電力に基づいて電力効率を決定し、前記電力効率に基づいて前記デューティ比を制御する
    電源装置。
  2. 前記所定の閾値は、前記スイッチング部のスイッチング素子端子間電圧の最大値の10%以下である
    請求項に記載の電源装置。
  3. 前記制御部は、前記デューティ比を制御することにより、前記電力効率が最大となるように制御する
    請求項1又は2に記載の電源装置。
  4. 負荷に電力を供給するための電源装置であって、
    スイッチング部と、
    前記スイッチング部の電圧を検出する検出部と、
    前記スイッチング部を制御する駆動部と、
    前記電圧が所定の閾値以下であることに基づいて、前記スイッチング部をオフからオンに切り替える制御部と、
    記スイッチング部とグランドとの間に接続された複数の第1のコンデンサと、を備え、
    前記制御部は、前記第1のコンデンサの接続を切り替えることにより、前記電圧が極小となるタイミング又は前記電圧の極小値を制御する
    源装置。
  5. 前記電源装置は、さらに、前記スイッチング部と前記負荷との間に接続された複数の第2のコンデンサを備え、
    前記制御部は、前記複数の第1のコンデンサの接続及び前記複数の第2のコンデンサの接続のうち少なくとも一方を切り替えることにより、前記電圧が極小となるタイミング又は前記電圧の極小値を調節する
    請求項に記載の電源装置。
  6. 前記電源装置は、さらに、前記スイッチング部と前記負荷との間に接続された複数のインダクタを備え、
    前記制御部は、前記複数の第1のコンデンサの接続、前記複数の第2のコンデンサの接続及び前記複数のインダクタの接続のうち少なくともいずれかを切り替えることにより、前記電圧が極小となるタイミング又は前記電圧の極小値を制御する
    請求項に記載の電源装置。
  7. 前記制御部は、前記スイッチング部のデューティ比に基づいて、前記接続を切り替える
    請求項のいずれか1項に記載の電源装置。
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