JPWO2013072999A1 - 電子装置、携帯端末及び速度計測方法 - Google Patents

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Abstract

電子装置(1)は、選択部(2)、測距部(3)及び算出部(4)を備えている。選択部(2)は、測定対象物の種別を選択する。測距部(3)は、種別に応じた測定時間間隔で、測定対象物の通過を検知する第1センサ及び第2センサを駆動して測定対象物の通過を検知させる。測距部(3)は、第1センサの出力に基づいて測定対象物までの第1の距離を算出する。測距部(3)は、第2センサの出力に基づいて測定対象物までの第2の距離を算出する。算出部(4)は、第1の距離に基づいて第1センサに対して測定対象物が通過する第1の時刻を取得する。算出部(4)は、第2の距離に基づいて第2センサに対して測定対象物が通過する第2の時刻を取得する。算出部(4)は、第1の時刻、第2の時刻及び第1センサと第2センサとの距離に基づいて測定対象物の速度を算出する。

Description

この発明は、電子装置、携帯端末及び速度計測方法に関する。
従来、移動する測定対象物の速度を計測する装置として、車両の進行方向に軸重計測手段を3個以上配設し、これらの軸重計測手段の計測時間差に基づいて車両速度を算出する装置がある(例えば、特許文献1参照)。また、列車の先端から後端までの通過時間を計測する1個の赤外線センサを設け、その検出時間と列車編成による車両の長さによって速度を演算する装置がある(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−50801号公報 実開平6−28739号公報
しかしながら、従来の装置では、測定対象物の重量に基づいて速度を算出するため、重量を計測することができない測定対象物の速度を計測することができないという問題点がある。例えば、スイング中のゴルフクラブのヘッドやバットやテニスラケットのように、地面に接していない測定対象物の速度を計測することができない。また、測定対象物の長さに基づいて速度を算出するため、予め長さが判明していない測定対象物の速度を計測することができないという問題点がある。例えば、ゴルフクラブのヘッドのようにクラブごとにヘッドの長さが異なるような測定対象物の速度を計測することができないという問題点がある。
測定対象物の速度を計測することができる電子装置、携帯端末及び速度計測方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、電子装置は、選択部、測距部及び算出部を備えている。選択部は、測定対象物の種別を選択する。測距部は、種別に応じた測定時間間隔で、測定対象物の通過を検知する第1センサ及び第2センサを駆動して測定対象物の通過を検知させる。測距部は、第1センサの出力に基づいて測定対象物までの第1の距離を算出する。測距部は、第2センサの出力に基づいて測定対象物までの第2の距離を算出する。算出部は、第1の距離に基づいて第1センサに対して測定対象物が通過する第1の時刻を取得する。算出部は、第2の距離に基づいて第2センサに対して測定対象物が通過する第2の時刻を取得する。算出部は、第1の時刻、第2の時刻及び第1センサと第2センサとの距離に基づいて測定対象物の速度を算出する。
測定対象物の速度を計測することができるという効果を奏する。
図1は、実施例1にかかる電子装置を示すブロック図である。 図2は、実施例1にかかる速度計測方法を示すフローチャートである。 図3は、実施例2にかかる携帯端末のハードウェア構成を示すブロック図である。 図4は、実施例2にかかる携帯端末における速度計測装置の機能的構成を示すブロック図である。 図5は、実施例2にかかる携帯端末における種別と測定時間間隔との関係を表す図表である。 図6は、実施例2にかかる携帯端末のセンサと測定対象物との位置関係を示す模式図である。 図7は、実施例2にかかる速度計測方法を示すフローチャートである。 図8は、実施例2にかかる速度計測方法を示すフローチャートである。 図9は、実施例2にかかる速度計測方法を示すフローチャートである。
以下に、この発明にかかる電子装置、携帯端末及び速度計測方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
(実施例1)
・電子装置の説明
図1は、実施例1にかかる電子装置を示すブロック図である。図1に示すように、電子装置1は、選択部2、測距部3及び算出部4を備えている。選択部2は、測定対象物の種別を選択する。
測距部3は、選択部2により選択された種別に応じた測定時間間隔で、測定対象物の通過を検知する第1センサ(図示せず)及び第2センサ(図示せず)を駆動して各センサに対する測定対象物の通過を検知させる。測距部3は、第1センサの出力に基づいて測定対象物までの第1の距離を算出する。測距部3は、第2センサの出力に基づいて測定対象物までの第2の距離を算出する。
算出部4は、測距部3により算出された第1の距離に基づいて第1センサに対して測定対象物が通過する第1の時刻を取得する。算出部4は、測距部3により算出された第2の距離に基づいて第2センサに対して測定対象物が通過する第2の時刻を取得する。算出部4は、取得した第1の時刻、第2の時刻及び第1センサと第2センサとの距離に基づいて測定対象物の速度を算出する。
・速度計測方法の説明
図2は、実施例1にかかる速度計測方法を示すフローチャートである。図2に示すように、電子装置1において速度計測処理が開始されると、まず、選択部2は、測定対象物の種別を選択する(ステップS1)。例えば、選択部2は、ユーザからの入力に基づいて測定対象物の種別を選択してもよい。
次いで、測距部3は、種別に応じた測定時間間隔で第1センサ及び第2センサを駆動して測定対象物の通過を検知させる。そして、測距部3は、第1センサの出力に基づいて測定対象物までの第1の距離を算出する。また、測距部3は、第2センサの出力に基づいて測定対象物までの第2の距離を算出する(ステップS2)。
算出部4は、測距部3により算出された第1の距離に基づいて第1センサに対して測定対象物が通過する第1の時刻を取得する。また、算出部4は、測距部3により算出された第2の距離に基づいて第2センサに対して測定対象物が通過する第2の時刻を取得する。そして、算出部4は、取得した第1の時刻及び第2の時刻と、第1センサと第2センサとの距離とに基づいて測定対象物の速度を算出し(ステップS3)、電子装置1は一連の処理を終了する。
実施例1によれば、選択部2及び測距部3により、測定対象物の種別に応じて測定時間間隔が制御されるので、測定対象物の速さに対して遅すぎたり速すぎたりすることなく、センサに対して測定対象物が通過するのを適切な速さで検知することができる。従って、測定対象物の速度を計測することができる。また、重量を計測することができない測定対象物の速度を計測することができる。また、予め長さが判明していない測定対象物の速度を計測することができる。
なお、電子装置1を適用した装置の一例として、携帯電話機やスマートフォンなどの携帯通信端末、タブレット型コンピュータやノート型コンピュータなどの電子計算機、及びPDA(Personal Digital Assistants)などの携帯情報端末が挙げられる。また、腕時計などの時計、または自動車等の車両などの動く物体の速度を計測する測定器が挙げられる。また、例えば人が病気などで倒れているのを検知する、いわゆる見守りアプリケーションや、例えば留守中の家屋に侵入する不審者を検知するアプリケーションなどのセキュリティ用途に電子装置1を用いることができる。
(実施例2)
実施例2は、実施例1にかかる電子装置を、携帯端末の一例である携帯電話機またはスマートフォンにおいてアプリケーションとして実現される速度計測装置に適用した例である。実施例2では、一例として、例えばスポーツに関する速度、例えばゴルフクラブ、野球のバット及びテニスラケットをスイングする際の速度を計測する場合を例にして説明する。なお、速度計測装置は、スポーツに関する速度以外にも、種々の動く物体の速度を計測することができる。
・携帯端末のハードウェア構成の説明
図3は、実施例2にかかる携帯端末のハードウェア構成を示すブロック図である。図3に示すように、携帯端末は、CPU11、メモリ12、ディスプレイ13、スピーカ14、キーパッド15、第1センサ16、第2センサ17、マイク18及び通信モジュール19を備えている。これらの各構成部11〜19は、バス20に接続されている。なお、携帯端末が音声による通信を行わない端末である場合には、マイク18やスピーカ14や通信モジュール19などはなくてもよい。
CPU11は、OS(Operating System、オペレーティングシステム)や、後述する速度計測方法を実現するアプリケーションプログラムなどの種々のプログラムを実行する。メモリ12は、OSやアプリケーションプログラムを格納しているROM(Read Only Memory、リードオンリーメモリ)や、CPU11の作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory、ランダムアクセスメモリ)などを備えている。
ディスプレイ13は、CPU11による種々のプログラムの実行結果を文字や画像で表示する。スピーカ14は、CPU11による種々のプログラムの実行結果や通話内容を音声にして出力する。キーパッド15は、ユーザからのキー操作による入力を受け付ける。マイク18は、ユーザからの音声による入力を受け付ける。
通信モジュール19は、無線通信により携帯電話システムの基地局との間で通信をする。また、通信モジュール19は、無線通信によりWi−Fiシステム(Wireless Fidelity、ワイヤレス・フィデラティ、Wi−Fiは登録商標)のアクセスポイントとの間で通信をしてもよい。また、通信モジュール19は、WiMAXシステム(World Interoperability for Microwave Access、ワールド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス、WiMAXは登録商標)の基地局との間で通信をしてもよい。
第1センサ16及び第2センサ17は、測定対象物までの距離を測ることができるセンサである。例えば第1センサ16及び第2センサ17は、光学センサを含んでいてもよい。例えば第1センサ16は、LED(Light Emitting Diode、発光ダイオード)やLD(Laser Diodo、レーザダイオード)などの発光素子とPD(Photodiode、フォトダイオード)などの受光素子とを備えていてもよい。
この場合、第1センサ16は、CPU11の制御によって発光素子から例えば指向性を有する光を発光する。第1センサ16は、発光素子から発せられ、測定対象物で反射されて戻ってきた反射光を受光素子で受光する。発光素子が発光してから受光素子が受光するまでの時間と光速とから、第1センサ16から測定対象物までの距離がわかる。第2センサ17は、第1センサ16と同様のセンサであってもよい。第1センサ16と第2センサ17とは、携帯端末において離れて配置される。
なお、第1センサ16と第2センサ17とで、発光素子を共通にしてもよい。すなわち、単一の発光素子から発せられた光の反射光を第1センサ16及び第2センサ17のそれぞれの受光素子で受光するようにしてもよい。ここでは、第1センサ16及び第2センサ17がそれぞれ発光素子を備えているとして説明する。
・速度計測装置の機能的構成の説明
図4は、実施例2にかかる携帯端末における速度計測装置の機能的構成を示すブロック図である。図4に示すように、速度計測装置31は、CPU11が、後述する速度計測方法を実現するアプリケーションプログラムを例えばメモリ12から読み出して実行することにより、実現される。なお、このアプリケーションプログラムは、必ずしもメモリ12に記憶されている必要はなく、CD−ROM等の記憶媒体に記憶されたこのアプリケーションプログラムを携帯端末が読み出して実行するようにしてもよい。また、公衆回線、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等を介して携帯端末に接続される他のコンピュータ(またはサーバ)等にこのアプリケーションプログラムを記憶させておいてもよい。この場合には携帯端末がこれらからアプリケーションプログラムを読み出して実行する。
速度計測装置31は、選択部32、測距部33、算出部34及び通知部35を有する。選択部32は、例えばキーパッド15やマイク18(図3参照)によるユーザからの入力に基づいて、測定対象物の種別を選択する。
例えば、ディスプレイ13(図3参照)に「何を測定するか選んでください。1.ゴルフ 2.バッティング 3.テニス」などと表示される。ユーザが「1」を選択すると、選択部32は例えば「00」を出力してもよい。測距部33は、ユーザが「2」を選択すると例えば「01」を出力してもよいし、ユーザが「3」を選択すると例えば「10」を出力してもよい。
測距部33は、選択部32からの入力に対応する測定時間間隔で、第1センサ16及び第2センサ17に対して発光を要求する。測定対象物の種別と測定時間間隔との対応関係は、測定対象物の種別に対して適切な時間間隔となるように、予め定められていてもよい。例えば、測定対象物の移動速度が速い場合には測定時間間隔は短くなり、測定対象物の移動速度が遅い場合には測定時間間隔が長くなってもよい。測定対象物の種別と測定時間間隔との対応関係を定めたテーブル36の一例を図5に示す。
図5は、実施例2にかかる携帯端末における種別と測定時間間隔との関係を表す図表である。図5に示すように、例えばゴルフクラブ、バット及びテニスラケットのそれぞれについてスイングの速度を測定する場合、測定時間間隔はそれぞれ例えば0.07ms、0.04ms及び0.15msであってもよい。
このような測定対象物の種別と測定時間間隔との対応関係を定めるテーブル36は、速度計測方法を実現するアプリケーションプログラム中に記述されていてもよい。そして、CPU11が当該アプリケーションプログラムを実行することにより、例えばメモリ12に当該テーブル36が展開されてもよい。
測距部33は、第1センサ16及び第2センサ17のそれぞれについて発光した時刻を管理する。発光した時刻として、第1センサ16及び第2センサ17に対して発光の要求を出力した時刻を用いることができる。測距部33は、第1センサ16及び第2センサ17のそれぞれについて受光した時刻を管理する。受光した時刻として、第1センサ16及び第2センサ17の各受光素子からノイズのレベルを超える電気信号が入力した時刻を用いることができる。
測距部33は、第1センサ16において発光した時刻から受光した時刻までの時間を求め、求めた時間に光速を乗じて測定対象物までの距離(第1の距離L1)を算出する。測距部33は、第2センサ17において発光した時刻から受光した時刻までの時間を求め、求めた時間に光速を乗じて測定対象物までの距離(第2の距離L2)を算出する。測距部33は、第1センサ16及び第2センサ17の各受光素子からノイズのレベルを超える電気信号が入力するたびに、第1の距離L1及び第2の距離L2を算出してもよい。測距部33は、算出した第1の距離L1及び第2の距離L2の各値を例えばメモリ12に格納する。
また、測距部33は、第1の距離L1、または第1の距離L1及び第2の距離L2の変化に基づいて、第1センサ16及び第2センサ17を連続的に駆動する(連続動作モード)か間欠的に駆動する(間欠動作モード)かを切り替える。例えば、連続動作モード中に第1の距離L1、または第1の距離L1及び第2の距離L2が一定時間以上、変化しない場合、測距部33は、測定時間間隔を長くして間欠動作モードへ移行してもよい。
第1の距離L1、または第1の距離L1及び第2の距離L2が一定時間以上、変化しない場合は、センサ16,17の前に移動する物体がない、すなわちユーザが速度を計測する状態にないと見なすことができるからである。なお、一定時間は、ユーザが速度を計測する状態にないと見なすことができる程度の時間であればよい。例えば、0.5ms程度や数ms程度を一定時間としてもよい。間欠動作モードでは、連続動作モードよりも測定時間間隔が長いので、第1センサ16及び第2センサ17の発光間隔が長くなり、それに伴って受光間隔も長くなる。従って、測距部33が第1の距離L1及び第2の距離L2を算出する間隔も長くなる。
例えば、間欠動作モード中に第1の距離L1、または第1の距離L1及び第2の距離L2が変化した場合、測距部33は、選択部32により選択された種別の測定時間間隔にして連続動作モードへ移行してもよい。第1の距離L1、または第1の距離L1及び第2の距離L2が変化した場合は、センサ16,17の前にユーザが立って構えているなど、ユーザが速度を計測しようとしていると見なすことができるからである。
算出部34は、例えばメモリ12から第1の距離L1及び第2の距離L2の各値を取得する。算出部34は、第1の距離L1の値がそれまでの値よりも小さい値に変化し、その小さい値が一定時間以上続いた後に、その小さい値よりも大きい値に変化した場合に、第1センサ16の前を測定対象物が通過したと判断してもよい。第2の距離L2及び第2センサ17についても同様である。これは、次のような状態の変化に基づいている。
図6は、実施例2にかかる携帯端末のセンサと測定対象物との位置関係を示す模式図である。図6に示す状態41のように、第1センサ16の前に測定対象物44が移動してくる前の状態では、第1センサ16から発せられた光45は、第1センサ16に相対峙する壁46などで反射して戻ってくる。状態42のように、第1センサ16の前で第1センサ16と壁46などとの間に測定対象物44が移動してくると、第1センサ16から発せられた光45は、壁46などよりも手前の測定対象物44で反射して戻ってくる。従って、第1の距離L1の値が、それまでの壁46などで反射していたときの値よりも小さい値に変化する。
第1センサ16の前を測定対象物44が横切るように移動している間は、測定対象物44までの距離が殆ど変化しないので、第1の距離L1の値は小さい値のままである。つまり、第1の距離L1の値が小さい値の状態が一定時間以上続くことになる。第1の距離L1の値が小さい値の状態が一定時間以上続かない場合は、センサ出力のノイズなどが考えられるので、測定対象から除外される。状態43のように、第1センサ16の前を測定対象物44が通り過ぎると、第1センサ16から発せられた光45は、再び第1センサ16に相対峙する壁46などで反射して戻ってくるので、第1の距離L1の値は、大きい値に変化する。第2の距離L2及び第2センサ17についても同様である。
このように、第1の距離L1及び第2の距離L2の変化に基づいて、算出部34は、第1センサ16及び第2センサ17の前を横切るように測定対象物44が通過していくのを認識することができる。算出部34は、第1の距離L1の変化から測定対象物44の通過を認識した場合、第1の距離L1が小さい値に変化した時刻(図6参照、状態42のとき)を第1の時刻T1として保持する。また、算出部34は、第2の距離L2の変化から測定対象物44の通過を認識した場合、第2の距離L2が小さい値に変化した時刻(図6参照、状態42のとき)を第2の時刻T2として保持する。
また、算出部34は、第1の距離L1の変化から測定対象物44の通過を認識した場合、第1の距離L1が小さい値で一定時間以上続いた後に大きい値に変化した時刻(図6参照、状態43のとき)を第3の時刻T3として保持する。また、算出部34は、第2の距離L2の変化から測定対象物44の通過を認識した場合、第2の距離L2が小さい値で一定時間以上続いた後に大きい値に変化した時刻(図6参照、状態43のとき)を第4の時刻T4として保持する。
算出部34は、次の(1)式及び(2)式より測定対象物の移動時間Tsh及びTlnを算出する。移動時間Tshは、測定対象物の進行方向に対して、測定対象物の前端が第1センサ16と第2センサ17との間の距離を進むのに要した時間である。移動時間Tlnは、測定対象物の進行方向に対して、測定対象物の後端が第1センサ16と第2センサ17との間の距離を進むのに要した時間である。
Tsh=|T1−T2| ・・・(1)
Tln=|T3−T4| ・・・(2)
算出部34は、さらに次の(3)式よりTsh及びTlnの平均値Tを算出し、この平均値Tを測定対象物の移動時間としてもよい。そして、算出部34は、次の(4)式で示すように、算出した移動時間Tと、第1センサ16と第2センサ17との間の距離Lとから、測定対象物の速度Vを算出してもよい。
T=(Tsh+Tln)/2 ・・・(3)
V=L/T ・・・(4)
なお、算出部34は、TshまたはTlnの何れか一方のみを用いて、測定対象物の速度Vを求めてもよい。Tshのみを用いる場合には、算出部34はT3及びT4を保持しなくてもよい。また、Tlnのみを用いる場合には、算出部34はT1及びT2を保持しなくてもよい。算出部34は、算出した速度Vの値を通知部35へ出力する。
通知部35は、算出部34から取得した速度Vの値を、例えばディスプレイ13に文字や画像の情報として表示してもよい。ディスプレイ13に表示する場合、通知部35は、ディスプレイ13への表示に必要な表示処理を行う。また、通知部35は、速度Vの値を、例えばスピーカ14から音声によって出力してもよい。スピーカ14から音声出力する場合、通知部35は、音声の合成処理や読み上げ処理などを行う。
・速度計測方法の説明
図7は、実施例2にかかる速度計測方法を示すフローチャートである。図8及び図9は、図7の続きを示すフローチャートである。図7に示すように、速度計測装置31において速度計測方法が開始されると、まず、ユーザによる測定対象物の種別の入力が行われる。選択部32は、そのユーザの入力に基づいて測定対象物の種別を選択し(ステップS11)、測定対象物の種別を保持する(ステップS12)。
測定対象物の種別がゴルフクラブのスイングである場合(ステップS13:Yes)、測距部33は、測定時間間隔を例えば0.07msに設定する(ステップS14)。一方、測定対象物の種別がゴルフクラブのスイングでなく(ステップS13:No)、バットのスイング(バッティング)である場合(ステップS15:Yes)、測距部33は、測定時間間隔を例えば0.04msに設定する(ステップS16)。
さらに、測定対象物の種別がゴルフでなく(ステップS13:No)、かつバッティングでもない場合(ステップS15:No)、測距部33は、測定時間間隔を例えばテニスラケットのスイングに適した例えば0.15msに設定する(ステップS17)。これ以降は、測距部33での処理と算出部34での処理とが並列に行われる。
まず、測距部33での処理について説明する。測定時間間隔の設定が済み(ステップS14、ステップS16またはステップS17)、図8に示すように、例えばユーザから終了の要求があると(ステップS21:Yes)、測距部33は一連の速度計測処理を終了する。一方、例えばユーザから終了の要求がない場合には(ステップS21:No)、測距部33は、第1センサ16及び第2センサ17に対して発光を要求する。そして、測距部33は、第1センサ16及び第2センサ17が発光した時刻を保持する(ステップS22)。発光した時刻として、測距部33が発光の要求を出力した時刻を保持してもよい。
発光要求の出力後、測距部33は、第1センサ16及び第2センサ17から反射光の受光による電気信号が入力されない場合には(ステップS23:No)、第1センサ16及び第2センサ17に対して発光を要求し、発光した時刻を保持する(ステップS22)。測距部33は、第1センサ16及び第2センサ17で受光したことの通知として、反射光の受光による電気信号が入力されると(ステップS23:Yes)、第1センサ16及び第2センサ17で受光した時刻を保持する(ステップS24)。受光した時刻として、第1センサ16及び第2センサ17に受光による電気信号が入力した時刻を保持してもよい。
次いで、測距部33は、第1センサ16の発光から受光までの時間を算出し、測定対象物までの第1の距離L1を算出する。また、測距部33は、第2センサ17の発光から受光までの時間を算出し、測定対象物までの第2の距離L2を算出する(ステップS25)。
算出した第1の距離L1及び第2の距離L2が変化している場合には(ステップS26:No)、測距部33は、第1センサ16及び第2センサ17を連続的に駆動する(ステップS27)。つまり、測距部33は、ステップS12で保持した種別の測定時間間隔で第1センサ16及び第2センサ17に対して発光を要求し、それに対する応答として受光による電気信号を受け取り、第1の距離L1及び第2の距離L2の算出を行う。
一方、第1の距離L1及び第2の距離L2が一定時間以上変化していない場合には(ステップS26:Yes)、測距部33は、第1センサ16及び第2センサ17を間欠的に駆動する(ステップS28)。つまり、測距部33は、ステップS12で保持した種別の測定時間間隔よりも長い間隔で第1センサ16及び第2センサ17に対して発光を要求し、それに対する応答として受光による電気信号を受け取り、第1の距離L1及び第2の距離L2の算出を行う。
そして、測距部33は、第1の距離L1及び第2の距離L2の各値を例えばメモリ12に格納する(ステップS29)。そして、ステップS21へ戻り、ユーザから終了の要求があるまでステップS21〜ステップS29を繰り返す。ステップS29は、ステップS25とステップS26との間で行われてもよい。
なお、第1センサ16及び第2センサ17が間欠的に駆動されている状態のときには、測距部33は、第1センサ16に対してのみ発光を要求し(ステップS22)、第1の距離L1のみを算出してもよい(ステップS25)。そして、測距部33は、第1の距離L1のみの変化に基づいて、第1センサ16及び第2センサ17に対して連続的な駆動と間欠的に駆動とを切り替えてもよい(ステップS27、ステップS28)。
次に、算出部34での処理について説明する。測定時間間隔の設定が済み(ステップS14、ステップS16またはステップS17)、図9に示すように、例えばユーザから終了の要求があると(ステップS31:Yes)、算出部34は一連の速度計測処理を終了する。一方、例えばユーザから終了の要求がない場合には(ステップS31:No)、算出部34は、例えばメモリ12から第1の距離L1及び第2の距離L2の各値を取得する(ステップS32)。
次いで、算出部34は、第1の距離L1の変化及び第2の距離L2の変化に基づいて、上述した第1の時刻T1、第2の時刻T2、第3の時刻T3及び第4の時刻T4を保持する(ステップS33)。次いで、算出部34は、上記(1)式〜(3)式より、移動時間Tsh及びTlnを算出し、それらの平均値Tを算出する(ステップS34)。
次いで、算出部34は、上記(4)式より、測定対象物の速度Vを算出する(ステップS35)。次いで、算出部34は、通知部35に測定対象物の速度Vを通知する(ステップS36)。それによって、通知部35は、測定対象物の速度Vをディスプレイ13に表示したり、スピーカ14から音声で出力したりする。そして、算出部34は、ステップS31へ戻り、ユーザから終了の要求があるまでステップS31〜ステップS36を繰り返す。
なお、速度計測方法が開始された直後は、メモリ12に第1の距離L1及び第2の距離L2が格納されていないので、ステップS32〜ステップS36は省略される。測距部33により、メモリ12に第1の距離L1及び第2の距離L2が格納された後に、算出部34によりステップS32〜ステップS36が行われる。
実施例2によれば、実施例1と同様の効果が得られる。また、実施例2によれば、間欠動作モード中は、第1センサ16及び第2センサ17の発光間隔が長くなり、それに伴って測距部33及び算出部34での算出処理の実施間隔も長くなるので、消費電力を削減することができる。また、ミリ波センサや超音波センサなどの高価なセンサを用いなくても、測定対象物の速度を計測することができる。従って、速度計測装置31及び速度計測装置31を実装した携帯端末のバッテリの持ちをよくすることができる。また、速度計測装置31及び速度計測装置31を実装した携帯端末を安価に提供することができる。
1,31 電子装置
2,32 選択部
3,33 測距部
4,34 算出部
13 ディスプレイ
14 スピーカ
16 第1センサ
17 第2センサ
35 通知部
44 測定対象物
この発明は、電子装置、携帯端末及び速度計測方法に関する。
従来、移動する測定対象物の速度を計測する装置として、車両の進行方向に軸重計測手段を3個以上配設し、これらの軸重計測手段の計測時間差に基づいて車両速度を算出する装置がある(例えば、特許文献1参照)。また、列車の先端から後端までの通過時間を計測する1個の赤外線センサを設け、その検出時間と列車編成による車両の長さによって速度を演算する装置がある(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−50801号公報 実開平6−28739号公報
しかしながら、従来の装置では、測定対象物の重量に基づいて速度を算出するため、重量を計測することができない測定対象物の速度を計測することができないという問題点がある。例えば、スイング中のゴルフクラブのヘッドやバットやテニスラケットのように、地面に接していない測定対象物の速度を計測することができない。また、測定対象物の長さに基づいて速度を算出するため、予め長さが判明していない測定対象物の速度を計測することができないという問題点がある。例えば、ゴルフクラブのヘッドのようにクラブごとにヘッドの長さが異なるような測定対象物の速度を計測することができないという問題点がある。
測定対象物の速度を計測することができる電子装置、携帯端末及び速度計測方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、電子装置は、選択部、測距部及び算出部を備えている。選択部は、測定対象物の種別を選択する。測距部は、種別に応じた測定時間間隔で、測定対象物の通過を検知する第1センサ及び第2センサを駆動して測定対象物の通過を検知させる。測距部は、第1センサの出力に基づいて測定対象物までの第1の距離を算出する。測距部は、第2センサの出力に基づいて測定対象物までの第2の距離を算出する。算出部は、第1の距離に基づいて第1センサに対して測定対象物が通過する第1の時刻を取得する。算出部は、第2の距離に基づいて第2センサに対して測定対象物が通過する第2の時刻を取得する。算出部は、第1の時刻、第2の時刻及び第1センサと第2センサとの距離に基づいて測定対象物の速度を算出する。
測定対象物の速度を計測することができるという効果を奏する。
図1は、実施例1にかかる電子装置を示すブロック図である。 図2は、実施例1にかかる速度計測方法を示すフローチャートである。 図3は、実施例2にかかる携帯端末のハードウェア構成を示すブロック図である。 図4は、実施例2にかかる携帯端末における速度計測装置の機能的構成を示すブロック図である。 図5は、実施例2にかかる携帯端末における種別と測定時間間隔との関係を表す図表である。 図6は、実施例2にかかる携帯端末のセンサと測定対象物との位置関係を示す模式図である。 図7は、実施例2にかかる速度計測方法を示すフローチャートである。 図8は、実施例2にかかる速度計測方法を示すフローチャートである。 図9は、実施例2にかかる速度計測方法を示すフローチャートである。
以下に、この発明にかかる電子装置、携帯端末及び速度計測方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
(実施例1)
・電子装置の説明
図1は、実施例1にかかる電子装置を示すブロック図である。図1に示すように、電子装置1は、選択部2、測距部3及び算出部4を備えている。選択部2は、測定対象物の種別を選択する。
測距部3は、選択部2により選択された種別に応じた測定時間間隔で、測定対象物の通過を検知する第1センサ(図示せず)及び第2センサ(図示せず)を駆動して各センサに対する測定対象物の通過を検知させる。測距部3は、第1センサの出力に基づいて測定対象物までの第1の距離を算出する。測距部3は、第2センサの出力に基づいて測定対象物までの第2の距離を算出する。
算出部4は、測距部3により算出された第1の距離に基づいて第1センサに対して測定対象物が通過する第1の時刻を取得する。算出部4は、測距部3により算出された第2の距離に基づいて第2センサに対して測定対象物が通過する第2の時刻を取得する。算出部4は、取得した第1の時刻、第2の時刻及び第1センサと第2センサとの距離に基づいて測定対象物の速度を算出する。
・速度計測方法の説明
図2は、実施例1にかかる速度計測方法を示すフローチャートである。図2に示すように、電子装置1において速度計測処理が開始されると、まず、選択部2は、測定対象物の種別を選択する(ステップS1)。例えば、選択部2は、ユーザからの入力に基づいて測定対象物の種別を選択してもよい。
次いで、測距部3は、種別に応じた測定時間間隔で第1センサ及び第2センサを駆動して測定対象物の通過を検知させる。そして、測距部3は、第1センサの出力に基づいて測定対象物までの第1の距離を算出する。また、測距部3は、第2センサの出力に基づいて測定対象物までの第2の距離を算出する(ステップS2)。
算出部4は、測距部3により算出された第1の距離に基づいて第1センサに対して測定対象物が通過する第1の時刻を取得する。また、算出部4は、測距部3により算出された第2の距離に基づいて第2センサに対して測定対象物が通過する第2の時刻を取得する。そして、算出部4は、取得した第1の時刻及び第2の時刻と、第1センサと第2センサとの距離とに基づいて測定対象物の速度を算出し(ステップS3)、電子装置1は一連の処理を終了する。
実施例1によれば、選択部2及び測距部3により、測定対象物の種別に応じて測定時間間隔が制御されるので、測定対象物の速さに対して遅すぎたり速すぎたりすることなく、センサに対して測定対象物が通過するのを適切な速さで検知することができる。従って、測定対象物の速度を計測することができる。また、重量を計測することができない測定対象物の速度を計測することができる。また、予め長さが判明していない測定対象物の速度を計測することができる。
なお、電子装置1を適用した装置の一例として、携帯電話機やスマートフォンなどの携帯通信端末、タブレット型コンピュータやノート型コンピュータなどの電子計算機、及びPDA(Personal Digital Assistants)などの携帯情報端末が挙げられる。また、腕時計などの時計、または自動車等の車両などの動く物体の速度を計測する測定器が挙げられる。また、例えば人が病気などで倒れているのを検知する、いわゆる見守りアプリケーションや、例えば留守中の家屋に侵入する不審者を検知するアプリケーションなどのセキュリティ用途に電子装置1を用いることができる。
(実施例2)
実施例2は、実施例1にかかる電子装置を、携帯端末の一例である携帯電話機またはスマートフォンにおいてアプリケーションとして実現される速度計測装置に適用した例である。実施例2では、一例として、例えばスポーツに関する速度、例えばゴルフクラブ、野球のバット及びテニスラケットをスイングする際の速度を計測する場合を例にして説明する。なお、速度計測装置は、スポーツに関する速度以外にも、種々の動く物体の速度を計測することができる。
・携帯端末のハードウェア構成の説明
図3は、実施例2にかかる携帯端末のハードウェア構成を示すブロック図である。図3に示すように、携帯端末は、CPU11、メモリ12、ディスプレイ13、スピーカ14、キーパッド15、第1センサ16、第2センサ17、マイク18及び通信モジュール19を備えている。これらの各構成部11〜19は、バス20に接続されている。なお、携帯端末が音声による通信を行わない端末である場合には、マイク18やスピーカ14や通信モジュール19などはなくてもよい。
CPU11は、OS(Operating System、オペレーティングシステム)や、後述する速度計測方法を実現するアプリケーションプログラムなどの種々のプログラムを実行する。メモリ12は、OSやアプリケーションプログラムを格納しているROM(Read Only Memory、リードオンリーメモリ)や、CPU11の作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory、ランダムアクセスメモリ)などを備えている。
ディスプレイ13は、CPU11による種々のプログラムの実行結果を文字や画像で表示する。スピーカ14は、CPU11による種々のプログラムの実行結果や通話内容を音声にして出力する。キーパッド15は、ユーザからのキー操作による入力を受け付ける。マイク18は、ユーザからの音声による入力を受け付ける。
通信モジュール19は、無線通信により携帯電話システムの基地局との間で通信をする。また、通信モジュール19は無線通信によりWi−Fiシステム(Wireless Fidelity、ワイヤレス・フィデラティ、Wi−Fiは登録商標)のアクセスポイントとの間で通信をしてもよい。また、通信モジュール19は、WiMAXシステム(World Interoperability for Microwave Access、ワールド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス、WiMAXは登録商標)の基地局との間で通信をしてもよい。
第1センサ16及び第2センサ17は、測定対象物までの距離を測ることができるセンサである。例えば第1センサ16及び第2センサ17は、光学センサを含んでいてもよい。例えば第1センサ16は、LED(Light Emitting Diode、発光ダイオード)やLD(Laser Diodo、レーザダイオード)などの発光素子とPD(Photodiode、フォトダイオード)などの受光素子とを備えていてもよい。
この場合、第1センサ16は、CPU11の制御によって発光素子から例えば指向性を有する光を発光する。第1センサ16は、発光素子から発せられ、測定対象物で反射されて戻ってきた反射光を受光素子で受光する。発光素子が発光してから受光素子が受光するまでの時間と光速とから、第1センサ16から測定対象物までの距離がわかる。第2センサ17は、第1センサ16と同様のセンサであってもよい。第1センサ16と第2センサ17とは、携帯端末において離れて配置される。
なお、第1センサ16と第2センサ17とで、発光素子を共通にしてもよい。すなわち、単一の発光素子から発せられた光の反射光を第1センサ16及び第2センサ17のそれぞれの受光素子で受光するようにしてもよい。ここでは、第1センサ16及び第2センサ17がそれぞれ発光素子を備えているとして説明する。
・速度計測装置の機能的構成の説明
図4は、実施例2にかかる携帯端末における速度計測装置の機能的構成を示すブロック図である。図4に示すように、速度計測装置31は、CPU11が、後述する速度計測方法を実現するアプリケーションプログラムを例えばメモリ12から読み出して実行することにより、実現される。なお、このアプリケーションプログラムは、必ずしもメモリ12に記憶されている必要はなく、CD−ROM等の記憶媒体に記憶されたこのアプリケーションプログラムを携帯端末が読み出して実行するようにしてもよい。また、公衆回線、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等を介して携帯端末に接続される他のコンピュータ(またはサーバ)等にこのアプリケーションプログラムを記憶させておいてもよい。この場合には携帯端末がこれらからアプリケーションプログラムを読み出して実行する。
速度計測装置31は、選択部32、測距部33、算出部34及び通知部35を有する。選択部32は、例えばキーパッド15やマイク18(図3参照)によるユーザからの入力に基づいて、測定対象物の種別を選択する。
例えば、ディスプレイ13(図3参照)に「何を測定するか選んでください。1.ゴルフ 2.バッティング 3.テニス」などと表示される。ユーザが「1」を選択すると、選択部32は例えば「00」を出力してもよい。測距部33は、ユーザが「2」を選択すると例えば「01」を出力してもよいし、ユーザが「3」を選択すると例えば「10」を出力してもよい。
測距部33は、選択部32からの入力に対応する測定時間間隔で、第1センサ16及び第2センサ17に対して発光を要求する。測定対象物の種別と測定時間間隔との対応関係は、測定対象物の種別に対して適切な時間間隔となるように、予め定められていてもよい。例えば、測定対象物の移動速度が速い場合には測定時間間隔は短くなり、測定対象物の移動速度が遅い場合には測定時間間隔が長くなってもよい。測定対象物の種別と測定時間間隔との対応関係を定めたテーブル36の一例を図5に示す。
図5は、実施例2にかかる携帯端末における種別と測定時間間隔との関係を表す図表である。図5に示すように、例えばゴルフクラブ、バット及びテニスラケットのそれぞれについてスイングの速度を測定する場合、測定時間間隔はそれぞれ例えば0.07ms、0.04ms及び0.15msであってもよい。
このような測定対象物の種別と測定時間間隔との対応関係を定めるテーブル36は、速度計測方法を実現するアプリケーションプログラム中に記述されていてもよい。そして、CPU11が当該アプリケーションプログラムを実行することにより、例えばメモリ12に当該テーブル36が展開されてもよい。
測距部33は、第1センサ16及び第2センサ17のそれぞれについて発光した時刻を管理する。発光した時刻として、第1センサ16及び第2センサ17に対して発光の要求を出力した時刻を用いることができる。測距部33は、第1センサ16及び第2センサ17のそれぞれについて受光した時刻を管理する。受光した時刻として、第1センサ16及び第2センサ17の各受光素子からノイズのレベルを超える電気信号が入力した時刻を用いることができる。
測距部33は、第1センサ16において発光した時刻から受光した時刻までの時間を求め、求めた時間に光速を乗じて測定対象物までの距離(第1の距離L1)を算出する。測距部33は、第2センサ17において発光した時刻から受光した時刻までの時間を求め、求めた時間に光速を乗じて測定対象物までの距離(第2の距離L2)を算出する。測距部33は、第1センサ16及び第2センサ17の各受光素子からノイズのレベルを超える電気信号が入力するたびに、第1の距離L1及び第2の距離L2を算出してもよい。測距部33は、算出した第1の距離L1及び第2の距離L2の各値を例えばメモリ12に格納する。
また、測距部33は、第1の距離L1、または第1の距離L1及び第2の距離L2の変化に基づいて、第1センサ16及び第2センサ17を連続的に駆動する(連続動作モード)か間欠的に駆動する(間欠動作モード)かを切り替える。例えば、連続動作モード中に第1の距離L1、または第1の距離L1及び第2の距離L2が一定時間以上、変化しない場合、測距部33は、測定時間間隔を長くして間欠動作モードへ移行してもよい。
第1の距離L1、または第1の距離L1及び第2の距離L2が一定時間以上、変化しない場合は、センサ16,17の前に移動する物体がない、すなわちユーザが速度を計測する状態にないと見なすことができるからである。なお、一定時間は、ユーザが速度を計測する状態にないと見なすことができる程度の時間であればよい。例えば、0.5ms程度や数ms程度を一定時間としてもよい。間欠動作モードでは、連続動作モードよりも測定時間間隔が長いので、第1センサ16及び第2センサ17の発光間隔が長くなり、それに伴って受光間隔も長くなる。従って、測距部33が第1の距離L1及び第2の距離L2を算出する間隔も長くなる。
例えば、間欠動作モード中に第1の距離L1、または第1の距離L1及び第2の距離L2が変化した場合、測距部33は、選択部32により選択された種別の測定時間間隔にして連続動作モードへ移行してもよい。第1の距離L1、または第1の距離L1及び第2の距離L2が変化した場合は、センサ16,17の前にユーザが立って構えているなど、ユーザが速度を計測しようとしていると見なすことができるからである。
算出部34は、例えばメモリ12から第1の距離L1及び第2の距離L2の各値を取得する。算出部34は、第1の距離L1の値がそれまでの値よりも小さい値に変化し、その小さい値が一定時間以上続いた後に、その小さい値よりも大きい値に変化した場合に、第1センサ16の前を測定対象物が通過したと判断してもよい。第2の距離L2及び第2センサ17についても同様である。これは、次のような状態の変化に基づいている。
図6は、実施例2にかかる携帯端末のセンサと測定対象物との位置関係を示す模式図である。図6に示す状態41のように、第1センサ16の前に測定対象物44が移動してくる前の状態では、第1センサ16から発せられた光45は、第1センサ16に相対峙する壁46などで反射して戻ってくる。状態42のように、第1センサ16の前で第1センサ16と壁46などとの間に測定対象物44が移動してくると、第1センサ16から発せられた光45は、壁46などよりも手前の測定対象物44で反射して戻ってくる。従って、第1の距離L1の値が、それまでの壁46などで反射していたときの値よりも小さい値に変化する。
第1センサ16の前を測定対象物44が横切るように移動している間は、測定対象物44までの距離が殆ど変化しないので、第1の距離L1の値は小さい値のままである。つまり、第1の距離L1の値が小さい値の状態が一定時間以上続くことになる。第1の距離L1の値が小さい値の状態が一定時間以上続かない場合は、センサ出力のノイズなどが考えられるので、測定対象から除外される。状態43のように、第1センサ16の前を測定対象物44が通り過ぎると、第1センサ16から発せられた光45は、再び第1センサ16に相対峙する壁46などで反射して戻ってくるので、第1の距離L1の値は、大きい値に変化する。第2の距離L2及び第2センサ17についても同様である。
このように、第1の距離L1及び第2の距離L2の変化に基づいて、算出部34は、第1センサ16及び第2センサ17の前を横切るように測定対象物44が通過していくのを認識することができる。算出部34は、第1の距離L1の変化から測定対象物44の通過を認識した場合、第1の距離L1が小さい値に変化した時刻(図6参照、状態42のとき)を第1の時刻T1として保持する。また、算出部34は、第2の距離L2の変化から測定対象物44の通過を認識した場合、第2の距離L2が小さい値に変化した時刻(図6参照、状態42のとき)を第2の時刻T2として保持する。
また、算出部34は、第1の距離L1の変化から測定対象物44の通過を認識した場合、第1の距離L1が小さい値で一定時間以上続いた後に大きい値に変化した時刻(図6参照、状態43のとき)を第3の時刻T3として保持する。また、算出部34は、第2の距離L2の変化から測定対象物44の通過を認識した場合、第2の距離L2が小さい値で一定時間以上続いた後に大きい値に変化した時刻(図6参照、状態43のとき)を第4の時刻T4として保持する。
算出部34は、次の(1)式及び(2)式より測定対象物の移動時間Tsh及びTlnを算出する。移動時間Tshは、測定対象物の進行方向に対して、測定対象物の前端が第1センサ16と第2センサ17との間の距離を進むのに要した時間である。移動時間Tlnは、測定対象物の進行方向に対して、測定対象物の後端が第1センサ16と第2センサ17との間の距離を進むのに要した時間である。
Tsh=|T1−T2| ・・・(1)
Tln=|T3−T4| ・・・(2)
算出部34は、さらに次の(3)式よりTsh及びTlnの平均値Tを算出し、この平均値Tを測定対象物の移動時間としてもよい。そして、算出部34は、次の(4)式で示すように、算出した移動時間Tと、第1センサ16と第2センサ17との間の距離Lとから、測定対象物の速度Vを算出してもよい。
T=(Tsh+Tln)/2 ・・・(3)
V=L/T ・・・(4)
なお、算出部34は、TshまたはTlnの何れか一方のみを用いて、測定対象物の速度Vを求めてもよい。Tshのみを用いる場合には、算出部34はT3及びT4を保持しなくてもよい。また、Tlnのみを用いる場合には、算出部34はT1及びT2を保持しなくてもよい。算出部34は、算出した速度Vの値を通知部35へ出力する。
通知部35は、算出部34から取得した速度Vの値を、例えばディスプレイ13に文字や画像の情報として表示してもよい。ディスプレイ13に表示する場合、通知部35は、ディスプレイ13への表示に必要な表示処理を行う。また、通知部35は、速度Vの値を、例えばスピーカ14から音声によって出力してもよい。スピーカ14から音声出力する場合、通知部35は、音声の合成処理や読み上げ処理などを行う。
・速度計測方法の説明
図7は、実施例2にかかる速度計測方法を示すフローチャートである。図8及び図9は、図7の続きを示すフローチャートである。図7に示すように、速度計測装置31において速度計測方法が開始されると、まず、ユーザによる測定対象物の種別の入力が行われる。選択部32は、そのユーザの入力に基づいて測定対象物の種別を選択し(ステップS11)、測定対象物の種別を保持する(ステップS12)。
測定対象物の種別がゴルフクラブのスイングである場合(ステップS13:Yes)、測距部33は、測定時間間隔を例えば0.07msに設定する(ステップS14)。一方、測定対象物の種別がゴルフクラブのスイングでなく(ステップS13:No)、バットのスイング(バッティング)である場合(ステップS15:Yes)、測距部33は、測定時間間隔を例えば0.04msに設定する(ステップS16)。
さらに、測定対象物の種別がゴルフでなく(ステップS13:No)、かつバッティングでもない場合(ステップS15:No)、測距部33は、測定時間間隔を例えばテニスラケットのスイングに適した例えば0.15msに設定する(ステップS17)。これ以降は、測距部33での処理と算出部34での処理とが並列に行われる。
まず、測距部33での処理について説明する。測定時間間隔の設定が済み(ステップS14、ステップS16またはステップS17)、図8に示すように、例えばユーザから終了の要求があると(ステップS21:Yes)、測距部33は一連の速度計測処理を終了する。一方、例えばユーザから終了の要求がない場合には(ステップS21:No)、測距部33は、第1センサ16及び第2センサ17に対して発光を要求する。そして、測距部33は、第1センサ16及び第2センサ17が発光した時刻を保持する(ステップS22)。発光した時刻として、測距部33が発光の要求を出力した時刻を保持してもよい。
発光要求の出力後、測距部33は、第1センサ16及び第2センサ17から反射光の受光による電気信号が入力されない場合には(ステップS23:No)、第1センサ16及び第2センサ17に対して発光を要求し、発光した時刻を保持する(ステップS22)。測距部33は、第1センサ16及び第2センサ17で受光したことの通知として、反射光の受光による電気信号が入力されると(ステップS23:Yes)、第1センサ16及び第2センサ17で受光した時刻を保持する(ステップS24)。受光した時刻として、第1センサ16及び第2センサ17に受光による電気信号が入力した時刻を保持してもよい。
次いで、測距部33は、第1センサ16の発光から受光までの時間を算出し、測定対象物までの第1の距離L1を算出する。また、測距部33は、第2センサ17の発光から受光までの時間を算出し、測定対象物までの第2の距離L2を算出する(ステップS25)。
算出した第1の距離L1及び第2の距離L2が変化している場合には(ステップS26:No)、測距部33は、第1センサ16及び第2センサ17を連続的に駆動する(ステップS27)。つまり、測距部33は、ステップS12で保持した種別の測定時間間隔で第1センサ16及び第2センサ17に対して発光を要求し、それに対する応答として受光による電気信号を受け取り、第1の距離L1及び第2の距離L2の算出を行う。
一方、第1の距離L1及び第2の距離L2が一定時間以上変化していない場合には(ステップS26:Yes)、測距部33は、第1センサ16及び第2センサ17を間欠的に駆動する(ステップS28)。つまり、測距部33は、ステップS12で保持した種別の測定時間間隔よりも長い間隔で第1センサ16及び第2センサ17に対して発光を要求し、それに対する応答として受光による電気信号を受け取り、第1の距離L1及び第2の距離L2の算出を行う。
そして、測距部33は、第1の距離L1及び第2の距離L2の各値を例えばメモリ12に格納する(ステップS29)。そして、ステップS21へ戻り、ユーザから終了の要求があるまでステップS21〜ステップS29を繰り返す。ステップS29は、ステップS25とステップS26との間で行われてもよい。
なお、第1センサ16及び第2センサ17が間欠的に駆動されている状態のときには、測距部33は、第1センサ16に対してのみ発光を要求し(ステップS22)、第1の距離L1のみを算出してもよい(ステップS25)。そして、測距部33は、第1の距離L1のみの変化に基づいて、第1センサ16及び第2センサ17に対して連続的な駆動と間欠的に駆動とを切り替えてもよい(ステップS27、ステップS28)。
次に、算出部34での処理について説明する。測定時間間隔の設定が済み(ステップS14、ステップS16またはステップS17)、図9に示すように、例えばユーザから終了の要求があると(ステップS31:Yes)、算出部34は一連の速度計測処理を終了する。一方、例えばユーザから終了の要求がない場合には(ステップS31:No)、算出部34は、例えばメモリ12から第1の距離L1及び第2の距離L2の各値を取得する(ステップS32)。
次いで、算出部34は、第1の距離L1の変化及び第2の距離L2の変化に基づいて、上述した第1の時刻T1、第2の時刻T2、第3の時刻T3及び第4の時刻T4を保持する(ステップS33)。次いで、算出部34は、上記(1)式〜(3)式より、移動時間Tsh及びTlnを算出し、それらの平均値Tを算出する(ステップS34)。
次いで、算出部34は、上記(4)式より、測定対象物の速度Vを算出する(ステップS35)。次いで、算出部34は、通知部35に測定対象物の速度Vを通知する(ステップS36)。それによって、通知部35は、測定対象物の速度Vをディスプレイ13に表示したり、スピーカ14から音声で出力したりする。そして、算出部34は、ステップS31へ戻り、ユーザから終了の要求があるまでステップS31〜ステップS36を繰り返す。
なお、速度計測方法が開始された直後は、メモリ12に第1の距離L1及び第2の距離L2が格納されていないので、ステップS32〜ステップS36は省略される。測距部33により、メモリ12に第1の距離L1及び第2の距離L2が格納された後に、算出部34によりステップS32〜ステップS36が行われる。
実施例2によれば、実施例1と同様の効果が得られる。また、実施例2によれば、間欠動作モード中は、第1センサ16及び第2センサ17の発光間隔が長くなり、それに伴って測距部33及び算出部34での算出処理の実施間隔も長くなるので、消費電力を削減することができる。また、ミリ波センサや超音波センサなどの高価なセンサを用いなくても、測定対象物の速度を計測することができる。従って、速度計測装置31及び速度計測装置31を実装した携帯端末のバッテリの持ちをよくすることができる。また、速度計測装置31及び速度計測装置31を実装した携帯端末を安価に提供することができる。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)測定対象物の種別を選択する選択部と、
前記測定対象物の通過を検知する第1センサの出力に基づいて前記測定対象物までの第1の距離を算出するとともに、前記測定対象物の通過を検知する第2センサの出力に基づいて前記測定対象物までの第2の距離を算出する測距部と、
前記第1の距離に基づいて前記第1センサに対して前記測定対象物が通過する第1の時刻を取得し、前記第2の距離に基づいて前記第2センサに対して前記測定対象物が通過する第2の時刻を取得し、前記第1の時刻、前記第2の時刻及び前記第1センサと前記第2センサとの距離に基づいて前記測定対象物の速度を算出する算出部と、
を備え、
前記測距部は、前記種別に応じた測定時間間隔で前記第1センサ及び前記第2センサを駆動して前記測定対象物の通過を検知させることを特徴とする電子装置。
(付記2)前記算出部は、前記第1の距離の変化に基づいて前記測定対象物が前記第1センサに対して通過したことを認識し、前記第2の距離の変化に基づいて前記測定対象物が前記第2センサに対して通過したことを認識することを特徴とする付記1に記載の電子装置。
(付記3)前記測距部は、前記第1の距離及び前記第2の距離の一方または両方の変化に基づいて前記第1センサ及び前記第2センサを連続的に駆動するか間欠的に駆動するかを切り替えることを特徴とする付記1または2に記載の電子装置。
(付記4)前記間欠的な駆動における前記測定時間間隔が前記連続的な駆動における前記測定時間間隔よりも長いことを特徴とする付記3に記載の電子装置。
(付記5)測定対象物の種別を選択する選択部と、
前記測定対象物の通過を検知する第1センサと、
前記測定対象物の通過を検知する第2センサと、
前記第1センサの出力に基づいて前記測定対象物までの第1の距離を算出するとともに、前記第2センサの出力に基づいて前記測定対象物までの第2の距離を算出する測距部と、
前記第1の距離に基づいて前記第1センサに対して前記測定対象物が通過する第1の時刻を取得し、前記第2の距離に基づいて前記第2センサに対して前記測定対象物が通過する第2の時刻を取得し、前記第1の時刻、前記第2の時刻及び前記第1センサと前記第2センサとの距離に基づいて前記測定対象物の速度を算出する算出部と、
前記速度を通知する通知部と、
前記通知部の出力に応じた表示をするディスプレイ及び前記通知部の出力に応じた音声を発するスピーカの一方または両方と、
を備え、
前記測距部は、前記種別に応じた測定時間間隔で前記第1センサ及び前記第2センサを駆動して前記測定対象物の通過を検知させることを特徴とする携帯端末。
(付記6)前記算出部は、前記第1の距離の変化に基づいて前記測定対象物が前記第1センサに対して通過したことを認識し、前記第2の距離の変化に基づいて前記測定対象物が前記第2センサに対して通過したことを認識することを特徴とする付記5に記載の携帯端末。
(付記7)前記測距部は、前記第1の距離及び前記第2の距離の一方または両方の変化に基づいて前記第1センサ及び前記第2センサを連続的に駆動するか間欠的に駆動するかを切り替えることを特徴とする付記5または6に記載の携帯端末。
(付記8)前記間欠的な駆動における前記測定時間間隔が前記連続的な駆動における前記測定時間間隔よりも長いことを特徴とする付記7に記載の携帯端末。
(付記9)前記第1センサ及び前記第2センサは光学センサであり、
前記測距部は、前記測定対象物で反射された光が前記光学センサで受光されるまでの時間に基づいて前記第1の距離及び前記第2の距離を算出することを特徴とする付記5〜8のいずれか一つに記載の携帯端末。
(付記10)測定対象物の種別を選択し、
前記測定対象物の通過を検知する第1センサ及び前記測定対象物の通過を検知する第2センサを、前記種別に応じた測定時間間隔で駆動して前記測定対象物の通過を検知させ、前記第1センサの出力に基づいて前記測定対象物までの第1の距離を算出するとともに、前記第2センサの出力に基づいて前記測定対象物までの第2の距離を算出し、
前記第1の距離に基づいて前記第1センサに対して前記測定対象物が通過する第1の時刻を取得し、前記第2の距離に基づいて前記第2センサに対して前記測定対象物が通過する第2の時刻を取得し、前記第1の時刻、前記第2の時刻及び前記第1センサと前記第2センサとの距離に基づいて前記測定対象物の速度を算出する
ことを特徴とする速度計測方法。
1,31 電子装置
2,32 選択部
3,33 測距部
4,34 算出部
13 ディスプレイ
14 スピーカ
16 第1センサ
17 第2センサ
35 通知部
44 測定対象物

Claims (10)

  1. 測定対象物の種別を選択する選択部と、
    前記測定対象物の通過を検知する第1センサの出力に基づいて前記測定対象物までの第1の距離を算出するとともに、前記測定対象物の通過を検知する第2センサの出力に基づいて前記測定対象物までの第2の距離を算出する測距部と、
    前記第1の距離に基づいて前記第1センサに対して前記測定対象物が通過する第1の時刻を取得し、前記第2の距離に基づいて前記第2センサに対して前記測定対象物が通過する第2の時刻を取得し、前記第1の時刻、前記第2の時刻及び前記第1センサと前記第2センサとの距離に基づいて前記測定対象物の速度を算出する算出部と、
    を備え、
    前記測距部は、前記種別に応じた測定時間間隔で前記第1センサ及び前記第2センサを駆動して前記測定対象物の通過を検知させることを特徴とする電子装置。
  2. 前記算出部は、前記第1の距離の変化に基づいて前記測定対象物が前記第1センサに対して通過したことを認識し、前記第2の距離の変化に基づいて前記測定対象物が前記第2センサに対して通過したことを認識することを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記測距部は、前記第1の距離及び前記第2の距離の一方または両方の変化に基づいて前記第1センサ及び前記第2センサを連続的に駆動するか間欠的に駆動するかを切り替えることを特徴とする請求項1または2に記載の電子装置。
  4. 前記間欠的な駆動における前記測定時間間隔が前記連続的な駆動における前記測定時間間隔よりも長いことを特徴とする請求項3に記載の電子装置。
  5. 測定対象物の種別を選択する選択部と、
    前記測定対象物の通過を検知する第1センサと、
    前記測定対象物の通過を検知する第2センサと、
    前記第1センサの出力に基づいて前記測定対象物までの第1の距離を算出するとともに、前記第2センサの出力に基づいて前記測定対象物までの第2の距離を算出する測距部と、
    前記第1の距離に基づいて前記第1センサに対して前記測定対象物が通過する第1の時刻を取得し、前記第2の距離に基づいて前記第2センサに対して前記測定対象物が通過する第2の時刻を取得し、前記第1の時刻、前記第2の時刻及び前記第1センサと前記第2センサとの距離に基づいて前記測定対象物の速度を算出する算出部と、
    前記速度を通知する通知部と、
    前記通知部の出力に応じた表示をするディスプレイ及び前記通知部の出力に応じた音声を発するスピーカの一方または両方と、
    を備え、
    前記測距部は、前記種別に応じた測定時間間隔で前記第1センサ及び前記第2センサを駆動して前記測定対象物の通過を検知させることを特徴とする携帯端末。
  6. 前記算出部は、前記第1の距離の変化に基づいて前記測定対象物が前記第1センサに対して通過したことを認識し、前記第2の距離の変化に基づいて前記測定対象物が前記第2センサに対して通過したことを認識することを特徴とする請求項5に記載の携帯端末。
  7. 前記測距部は、前記第1の距離及び前記第2の距離の一方または両方の変化に基づいて前記第1センサ及び前記第2センサを連続的に駆動するか間欠的に駆動するかを切り替えることを特徴とする請求項5または6に記載の携帯端末。
  8. 前記間欠的な駆動における前記測定時間間隔が前記連続的な駆動における前記測定時間間隔よりも長いことを特徴とする請求項7に記載の携帯端末。
  9. 前記第1センサ及び前記第2センサは光学センサであり、
    前記測距部は、前記測定対象物で反射された光が前記光学センサで受光されるまでの時間に基づいて前記第1の距離及び前記第2の距離を算出することを特徴とする請求項5〜8のいずれか一つに記載の携帯端末。
  10. 測定対象物の種別を選択し、
    前記測定対象物の通過を検知する第1センサ及び前記測定対象物の通過を検知する第2センサを、前記種別に応じた測定時間間隔で駆動して前記測定対象物の通過を検知させ、前記第1センサの出力に基づいて前記測定対象物までの第1の距離を算出するとともに、前記第2センサの出力に基づいて前記測定対象物までの第2の距離を算出し、
    前記第1の距離に基づいて前記第1センサに対して前記測定対象物が通過する第1の時刻を取得し、前記第2の距離に基づいて前記第2センサに対して前記測定対象物が通過する第2の時刻を取得し、前記第1の時刻、前記第2の時刻及び前記第1センサと前記第2センサとの距離に基づいて前記測定対象物の速度を算出する
    ことを特徴とする速度計測方法。
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