JPWO2013054469A1 - 奥行き推定撮像装置および撮像素子 - Google Patents

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Abstract

本発明の一態様に係る奥行き推定撮像装置は、複数の光感知セル10が撮像面に配列された撮像素子2と、前記撮像面に集光するように配置された光学レンズと、前記撮像面上に配置された透光性部材1と、複数の光感知セル10から出力される信号を処理する信号処理部とを備えている。透光性部材1は、少なくとも一部の光を反射する第1のミラー1aを内部に有し、第1のミラー1aと同一の反射特性を有する第2のミラー1bを上面に有している。第1のミラー1aの反射面は、透光性部材1の上面に対して傾斜している。第2のミラー1bの反射面は、前記上面に平行である。第1のミラー1aおよび第2のミラー1bは、被写体の一点から前記光学レンズを通して入射した光束が、第1のミラー1aで反射され、さらに第2のミラー1bで反射されて前記撮像面の一部の領域を照射することにより、前記被写体の一点の奥行きに応じて、照射される前記領域が異なるように配置されている。

Description

本願は1つの光学系と1つの撮像素子とを用いて被写体の奥行き情報を取得する単眼の3次元撮像技術に関する。
近年、CCDやCMOS等の固体撮像素子(以下、「撮像素子」と称する。)を用いたデジタルカメラやデジタルムービーの高機能化、高性能化には目を見張るものがある。特に半導体製造技術の進歩により、撮像素子における画素構造の微細化が進んでいる。その結果、撮像素子の画素および駆動回路の高集積化が図られてきた。このため、僅かの年数で撮像素子の画素数が100万画素程度から1000万画素以上へと著しく増加している。さらに、撮像によって得られる画像の質も飛躍的に向上している。一方、表示装置に関しては、薄型の液晶やプラズマによるディスプレイにより、場所を取らず、高解像度で高コントラストの表示が可能になり、高い性能が実現されている。このような映像の高品質化の流れは、2次元画像から3次元画像へと広がり、さらには、被写体の奥行きを推定できる撮像装置も開発され始めている。
被写体の奥行き情報の取得に関して、複数のマイクロレンズを備えた単眼のカメラを用いて奥行き情報を取得し、その情報に基づいて、取得後の画像の焦点位置を自由に変えることができる技術が存在する。そのような技術は、ライトフィールド・フォトグラフィーと呼ばれ、それを用いた単眼カメラは、ライトフィールドカメラと呼ばれる。ライトフィールドカメラでは、撮像素子上に複数のマイクロレンズが配置される。各マイクロレンズは、複数の画素を覆うように配置される。撮像後、取得した画像情報から、入射光の方向に関する情報を算出することにより、被写体の奥行きを推定できる。そのようなカメラは、例えば非特許文献1に開示されている。
ライトフィールドカメラでは、奥行き情報を算出することができるが、マイクロレンズの数によって解像度が決まるため、撮像素子の画素数から決まる解像度よりも解像度が低下するという課題がある。その課題に対して、特許文献1には、2つの撮像系を用いて解像度を向上させる技術が開示されている。この技術では、入射光を2分割し、分割したそれぞれの入射光を、空間的に1/2ピッチずつずれて配列されたマイクロレンズ群を有する撮像系で撮像し、その後取得された画像を合成することによって解像度を向上させる。
また、1つの撮像系を用いて通常撮像モードとライトフィールド・フォトグラフィーに基づくモードとを切り換える技術が特許文献2に開示されている。この技術によれば、印加電圧に応じて焦点距離が変化するマイクロレンズが用いられる。マイクロレンズの焦点距離が、前者のモードでは無限大に設定され、後者のモードでは、所定の距離に設定される。このような機構により、解像度の高い画像と奥行き情報とを得ることができる。
特開平11−98532号公報 特開2008−167395号公報
Ren Ng,et al,"Light Field Photography with a Hand−held Plenoptic Camera", Stanford Tech Report CTSR 2005−02
本発明の実施形態は、従来技術とは異なる構成を有する撮像素子を用いて、奥行き情報を取得し得る撮像技術を提供する。
本発明の一態様による奥行き推定撮像装置は、複数の光感知セルが撮像面に配列された撮像素子と、前記撮像面に集光するように配置された光学レンズと、前記撮像面上に配置された透光性部材であって、少なくとも一部の光を反射する第1のミラーを内部に有し、前記第1のミラーと同一の反射特性を有する第2のミラーを上面に有する透光性部材と、前記複数の光感知セルから出力される光電変換信号を処理する信号処理部と、を備える。前記第1のミラーの反射面は、前記透光性部材の上面に対して傾斜しており、前記第2のミラーの反射面は、前記上面に平行である。前記第1のミラーおよび前記第2のミラーは、被写体の一点から前記光学レンズを通して入射した光束が、前記第1のミラーで反射され、さらに前記第2のミラーで反射されて前記撮像面の一部の領域を照射することにより、前記被写体の一点の奥行きに応じて、照射される前記領域が異なるように配置されている。
本発明の他の態様による奥行き推定撮像装置は、複数の光感知セルが撮像面に配列された撮像素子と、前記撮像面に集光するように配置された光学レンズと、前記撮像面上に配置された透光性部材であって、被写体の一部から前記光学レンズを通して入射した特定の波長域の光束を少なくとも3つの光束に分ける光束分割領域を有する透光性部材と、前記複数の光感知セルから出力される光電変換信号を処理する信号処理部と、を備えている。前記光束分割領域は、上面が同一平面上に位置する第1の部分領域、第2の部分領域、および第3の部分領域を含む少なくとも3つの部分領域から構成され、前記第1の部分領域の内部に前記特定の波長域の光を反射させる第1のミラーを有し、前記第2の部分領域の内部に前記第1のミラーと同一の反射特性を有する第2のミラーを有し、各部分領域の上面に前記第1のミラーと同一の反射特性を有する第3のミラーを有している。前記第1および第2のミラーの反射面は、前記光束分割領域の上面に対して傾斜しており、前記第3のミラーの反射面は、前記上面と平行である。前記第1のミラー、前記第2のミラー、および前記第3のミラーは、前記被写体の前記一部から前記光学レンズを通して前記第1の部分領域に入射した前記特定の波長域の光束の少なくとも一部が、前記第1のミラーで反射され、さらに前記第3のミラーで反射されて前記複数の光感知セルに含まれる第1の光感知セル群を照射し、前記被写体の前記一部から前記光学レンズを通して前記第2の部分領域に入射した前記特定の波長域の光束の少なくとも一部が、前記第2のミラーで反射され、さらに前記第3のミラーで反射されて前記複数の光感知セルに含まれる第2の光感知セル群を照射し、前記被写体の前記一部から前記光学レンズを通して前記第3の部分領域に入射した前記特定の波長域の光束の少なくとも一部が、前記複数の光感知セルに含まれる第3の光感知セル群を照射することにより、前記第1の光感知セル群、前記第2の光感知セル群、および前記第3の光感知セル群によって検知される受光量分布が、互いに異なり、かつ前記被写体の前記一部の奥行きに応じて異なるように配置されている。
上述の一般的かつ特定の態様は、システム、方法、およびコンピュータプログラムを用いて実装され、または、システム、方法およびコンピュータプログラムの組み合わせを用いて実現され得る。
本発明の実施形態によれば、従来とは異なる撮像素子を用いて被写体の奥行きを示す情報を得ることができる。特に、赤外光を反射し、可視光を透過させるミラーと、赤外カットフィルタとを組み合わせた実施形態によれば、赤外光によって奥行き情報を算出でき、可視光によって解像度低下のない通常の画像を得ることができる。すなわち、単眼カメラで奥行き情報と通常の画像とを得ることが可能となる。
例示的な実施形態1における撮像装置の構成図である。 例示的な実施形態1における撮像部の模式図である。 例示的な実施形態1における透光板の平面図である。 例示的な実施形態1における透光板のA−A’線断面図である。 例示的な実施形態1における撮像素子の平面図である。 例示的な実施形態1における撮像の原理を説明するための模式図である。 図5Aの部分拡大図である。 例示的な実施形態1における透光板への光の入射の様子を示す概念図である。 例示的な実施形態1における撮影動作を示すフローチャートである。 例示的な実施形態1における透光板の第1の変形例を示す平面図である。 例示的な実施形態1における透光板の第2の変形例を示す平面図である。 図4AにおけるB−B’線断面図である。 例示的な実施形態1における透光板の第3の変形例を示す断面図である。 例示的な実施形態1における透光板の第4の変形例を示す断面図である。 例示的な実施形態2における透光板の平面図である。 例示的な実施形態2における透光板の基本構成を示す平面図である。 例示的な実施形態2における透光板のA−A’線断面図である。 例示的な実施形態2における透光板のB−B’線断面図である。 例示的な実施形態2における透光板への光入射の様子を示す概念図である。 例示的な実施形態2における撮影動作を示すフローチャートである。
本発明の例示的な実施形態の概要は以下のとおりである。
本発明の一態様に係る奥行き推定撮像装置は、複数の光感知セルが撮像面に配列された撮像素子と、前記撮像面に集光するように配置された光学レンズと、前記撮像面上に配置された透光性部材であって、少なくとも一部の光を反射する第1のミラーを内部に有し、前記第1のミラーと同一の反射特性を有する第2のミラーを上面に有する透光性部材と、前記複数の光感知セルから出力される光電変換信号を処理する信号処理部とを備える。前記第1のミラーの反射面は、前記透光性部材の上面に対して傾斜しており、前記第2のミラーの反射面は、前記上面に平行であり、前記第1のミラーおよび前記第2のミラーは、被写体の一点から前記光学レンズを通して入射した光束が、前記第1のミラーで反射され、さらに前記第2のミラーで反射されて前記撮像面の一部の領域を照射することにより、前記被写体の前記一点の奥行きに応じて、照射される前記領域が異なるように配置されている。
ある態様において、前記信号処理部は、前記複数の光感知セルから出力される光電変換信号に基づいて前記光束によって照射された前記領域を検知することにより、前記被写体の前記一点の奥行きを示す情報を生成する奥行き情報生成部をさらに備えている。
ある態様において、前記奥行き情報生成部は、予め用意された、前記光束によって照射された前記領域のサイズと、前記被写体の前記一点の奥行きとの対応関係を規定する情報を参照することによって前記奥行きを示す情報を生成する。
ある態様において、前記透光性部材の上面に平行な面に投影された前記第1のミラーの形状は、リング状または円状である。
ある態様において、前記透光性部材の上面に平行な面に投影された前記第2のミラーは、前記面に投影された前記第1のミラーを囲むように位置している。
ある態様において、前記透光性部材は、前記第1のミラーを含む同一の反射特性、形状、および前記上面に対する傾斜角を有する複数のミラーからなる第1ミラー群を内部に有し、前記第1ミラー群の各ミラーは、各ミラーによって反射された光束が、前記第2ミラーによってさらに反射され、前記撮像面の互いに異なる領域を照射するように配置されている。
ある態様において、前記透光性部材の上面に平行な面に投影された前記第2のミラーは、前記面に投影された前記第1のミラー群の各ミラーを囲むように位置している。
ある態様において、前記第1のミラーおよび前記第2のミラーの少なくとも一方は、光透過性を有している。
ある態様において、前記第1のミラーおよび前記第2のミラーは、特定の波長域の光を反射させ、その他の波長域の可視光を透過させる特性を有している。
ある態様において、前記奥行き推定撮像装置は、前記特定の波長域の光をカットする光学フィルタと、前記光学フィルタを前記被写体から前記撮像素子までの光路上に着脱することができるフィルタ駆動部とをさらに備えている。
ある態様において、前記奥行き推定撮像装置は、前記光学フィルタが前記光路上に挿入された第1の状態と、前記光学フィルタが前記光路上から外れた第2の状態とで、連続して2回の撮像を行うように、前記フィルタ駆動部および前記撮像素子を制御する制御部をさらに備えている。
ある態様において、前記信号処理部は、前記第1の状態において前記複数の光感知セルから出力された光電変換信号に基づいて画像を生成する画像生成部と、前記第1の状態において前記複数の光感知セルから出力された光電変換信号と、前記第2の状態において前記複数の光感知セルから出力された光電変換信号との差分演算を含む処理によって前記特定の波長域の光によって照射された前記撮像面の領域を検知することにより、前記被写体の前記一点の奥行きを示す情報を生成する奥行き情報生成部とを有している。
ある態様において、前記特定の波長域の光は赤外光である。
ある態様において、前記特定の波長域の下限は、650nmよりも長い。
本発明の他の態様に係る撮像素子は、複数の光感知セルが2次元的に配列された光感知セルアレイと、前記光感知セルアレイに対向して配置された透光性部材とを備える。前記透光性部材は、少なくとも一部の光を反射する第1のミラーを内部に有し、前記第1のミラーと同一の反射特性を有する第2のミラーを上面に有する。前記第1のミラーの反射面は、前記透光性部材の上面に対して傾斜しており、前記第2のミラーの反射面は、前記上面に平行である。前記第1のミラーおよび前記第2のミラーは、被写体の一点から入射した光束が、前記第1のミラーで反射され、さらに前記第2のミラーで反射されて前記光感知セルアレイの一部の領域を照射することにより、前記被写体の前記一点の奥行きに応じて、照射される前記領域が異なるように配置されている。
本発明の他の態様に係る奥行き推定撮像装置は、複数の光感知セルが撮像面に配列された撮像素子と、前記撮像面に集光するように配置された光学レンズと、前記撮像面上に配置された透光性部材であって、被写体の一部から前記光学レンズを通して入射した特定の波長域の光束を少なくとも3つの光束に分ける光束分割領域を有する透光性部材と、前記複数の光感知セルから出力される光電変換信号を処理する信号処理部とを備える。前記光束分割領域は、上面が同一平面上に位置する第1の部分領域、第2の部分領域、および第3の部分領域を含む少なくとも3つの部分領域から構成され、前記第1の部分領域の内部に前記特定の波長域の光を反射させる第1のミラーを有し、前記第2の部分領域の内部に前記第1のミラーと同一の反射特性を有する第2のミラーを有し、各部分領域の上面に前記第1および第2のミラーと同一の反射特性を有する第3のミラーを有する。前記第1および第2のミラーの反射面は、前記光束分割領域の上面に対して傾斜しており、前記第3のミラーの反射面は、前記上面と平行である。前記第1のミラー、前記第2のミラー、および前記第3のミラーは、前記被写体の前記一部から前記光学レンズを通して前記第1の部分領域に入射した前記特定の波長域の光束の少なくとも一部が、前記第1のミラーで反射され、さらに前記第3のミラーで反射されて前記複数の光感知セルに含まれる第1の光感知セル群を照射し、前記被写体の前記一部から前記光学レンズを通して前記第2の部分領域に入射した前記特定の波長域の光束の少なくとも一部が、前記第2のミラーで反射され、さらに前記第3のミラーで反射されて前記複数の光感知セルに含まれる第2の光感知セル群を照射し、前記被写体の前記一部から前記光学レンズを通して前記第3の部分領域に入射した前記特定の波長域の光束の少なくとも一部が、前記複数の光感知セルに含まれる第3の光感知セル群を照射することにより、前記第1の光感知セル群、前記第2の光感知セル群、および前記第3の光感知セル群によって検知される受光量分布が、互いに異なり、かつ前記被写体の前記一部の奥行きに応じて異なるように配置されている。
ある態様において、前記信号処理部は、前記第1から第3の光感知セル群から出力される光電変換信号に基づいて、前記被写体の前記一部の奥行きを示す情報を生成する奥行き情報生成部を有している。
ある態様において、前記奥行き情報生成部は、予め用意された、前記第1から第3の光感知セル群の各々によって検知される受光量のピーク値または受光量分布と、前記被写体の前記一部の奥行きとの対応関係を規定する情報を参照することによって前記奥行きを示す情報を生成する。
ある態様において、前記光束分割領域は、形状および大きさが互いに等しい前記第1の部分領域、前記第2の部分領域、前記第3の部分領域、および第4の部分領域から構成され、前記第3のミラーは、前記第3および第4の部分領域の上面に同じパターンで配置されている。
ある態様において、前記光束分割領域の上面に垂直な方向から見たとき、前記第1から第4の部分領域は、2行2列に配列されている。
ある態様において、前記第1の部分領域は、1行2列目に位置し、前記第2の部分領域は、2行1列目に位置し、前記第3の部分領域は、1行1列目に位置し、前記第4の部分領域は、2行2列目に位置している。
ある態様において、前記第3のミラーは、各部分領域の上面において、円状またはリング状の開口部を有している。
ある態様において、前記第3のミラーは、前記第1の部分領域の上面において、リング状の第1の開口部を有し、前記第2の部分領域の上面において、前記第1の開口部とは大きさの異なるリング状の第2の開口部を有し、前記第3の部分領域の上面において、円状の開口部を有している。
ある態様において、前記第1のミラーは、前記第1の開口部を通して入射した光束を反射し、前記第1の開口部によって囲まれた前記第3のミラーの部分に向けるように配置され、前記第2のミラーは、前記第2の開口部を通して入射した光束を反射し、前記第2の開口部によって囲まれた前記第3のミラーの部分に向けるように配置されている。
ある態様において、前記特定の波長域は、赤外光の波長域である。
ある態様において、前記特定の波長域の下限は、650nmよりも長い。
ある態様において、前記第1から第3のミラーは、前記特定の波長域以外の可視光を透過させる特性を有している。
ある態様において、前記透光性部材は、前記光束分割領域を含む同一構造の複数の光束分割領域を有している。
ある態様において、前記奥行き推定撮像装置は、前記特定の波長域の光をカットする光学フィルタと、前記光学フィルタを光路上に着脱することができるフィルタ駆動部とをさらに備えている。
ある態様において、前記奥行き推定撮像装置は、前記光学フィルタが光路上に挿入された第1の状態と、前記光学フィルタが光路上から外れた第2の状態とで、連続して2回の撮像を行うように、前記フィルタ駆動部および前記撮像素子を制御する制御部をさらに備えている。
ある態様において、前記信号処理部は、前記第1の状態において前記複数の光感知セルから出力された光電変換信号に基づいて画像を生成する画像生成部と、前記第1の状態において前記複数の光感知セルから出力された光電変換信号と前記第2の状態において前記複数の光感知セルから出力された光電変換信号との差分演算を含む処理によって前記被写体の前記一部の奥行きを示す情報を生成する奥行き情報生成部とを有している。
本発明の他の態様に係る撮像素子は、複数の光感知セルが2次元的に配列された光感知セルアレイと、前記光感知セルアレイに対向して配置された透光性部材であって、被写体の一部から入射した特定の波長域の光束を少なくとも3つの光束に分ける光束分割領域を有する透光性部材とを備える。前記光束分割領域は、上面が同一平面上に位置する第1の部分領域、第2の部分領域、および第3の部分領域を含む少なくとも3つの部分領域から構成され、前記第1の部分領域の内部に前記特定の波長域の光を反射させる第1のミラーを有し、前記第2の部分領域の内部に前記第1のミラーと同一の反射特性を有する第2のミラーを有し、各部分領域の上面に前記第1および第2のミラーと同一の反射特性を有する第3のミラーを有する。前記第1および第2のミラーの反射面は、前記光束分割領域の上面に対して傾斜しており、前記第3のミラーの反射面は、前記上面と平行である。前記第1のミラー、前記第2のミラー、および前記第3のミラーは、前記被写体の前記一部から前記第1の部分領域に入射した前記特定の波長域の光束の少なくとも一部が、前記第1のミラーで反射され、さらに前記第3のミラーで反射されて前記複数の光感知セルに含まれる第1の光感知セル群を照射し、前記被写体の前記一部から前記第2の部分領域に入射した前記特定の波長域の光束の少なくとも一部が、前記第2のミラーで反射され、さらに前記第3のミラーで反射されて前記複数の光感知セルに含まれる第2の光感知セル群を照射し、前記被写体の前記一部から前記第3の部分領域に入射した前記特定の波長域の光束の少なくとも一部が、前記複数の光感知セルに含まれる第3の光感知セル群を照射することにより、前記第1の光感知セル群、前記第2の光感知セル群、および前記第3の光感知セル群によって検知される受光量分布が、互いに異なり、かつ前記被写体の前記一部の奥行きに応じて異なるように配置されている。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明のより具体的な実施形態を説明する。以下の説明において、同一または対応する要素には同一の符号を付している。
(実施形態1)
まず、第1の実施形態による奥行き推定撮像装置(以下、単に「撮像装置」と呼ぶ。)を説明する。本実施形態の詳細を説明する前に、まず本実施形態の基本概念を簡単に説明する。
本実施形態による撮像装置は、撮像面に複数の光感知セルが配列された撮像素子と、撮像素子の撮像面に集光するように配置された光学レンズと、撮像面上に配置された透光性部材と、複数の光感知セルから出力された信号を処理する信号処理部とを備えている。透光性部材は、その内部および上面に、それぞれ第1のミラーと第2のミラーとを有している。ここで「上面」とは、透光性部材の表面のうち、撮像素子がある側とは反対側の表面を指す。第1のミラーおよび第2のミラーは、入射光の一部を反射するように設計されている。これらのミラーは、典型的には、特定の波長域の光を反射させ、他の波長域の光を透過させる特性を有するが、ハーフミラーのように、波長域によらず光を分離するミラーであってもよい。第1のミラーは、透光性部材の内部に設けられ、その反射面は、透光性部材の上面に対して傾斜している。第2のミラーは、その反射面が、透光性部材の上面に平行になるように透光性部材上に配置されている。
このように構成された撮像装置に被写体の一点から光が入射すると、光学レンズを透過した光の一部は、第1のミラーでまず反射され、第2のミラーでさらに反射され、撮像素子の撮像面の一部の領域を照射する。ここで、照射される領域は、当該被写体の一点の奥行き、即ち、撮像装置からの距離に依存する。これは、奥行きが異なると、透光性部材に入射する光の入射角が異なり、その結果、第1および第2のミラーで反射される光の進行方向が異なるからである。
本実施形態では、撮像素子の撮像面に入射して光電変換される光のうち、第1および第2のミラーによって反射されて入射した光の成分を抽出することにより、当該成分の光によって照射された領域の形状やサイズが検出される。検出結果を解析することにより、被写体の奥行きを示す情報を得ることができる。奥行き情報を生成する具体的な処理については後述する。
本実施形態では、撮像装置自身が画像処理部を備え、被写体の奥行きを示す情報(奥行き情報)を生成する。しかし、撮像装置自身が奥行き情報を生成しない場合であっても、撮像によって取得した光電変換信号(以下、「画素信号」と呼ぶこともある。)を他の装置に送ることにより、当該他の装置が奥行き情報を生成することが可能である。本明細書では、そのような、自身は奥行き情報自体を生成しないが、奥行き情報を生成するための情報を提供する撮像装置も、「奥行き推定撮像装置」と呼ぶ。
以下、本実施形態のより具体的な構成および動作を説明する。
図1は、本実施形態における撮像装置の全体構成を示すブロック図である。本実施形態の撮像装置は、デジタル式の電子カメラであり、撮像部100と、撮像部100で生成された信号に基づいて画像を示す信号(画像信号)を生成する信号処理部200とを備えている。撮像装置は、静止画のみならず動画を生成する機能を備えていてもよい。
撮像部100は、撮像面上に配列された複数の光感知セルから構成される光感知セルアレイを備える固体撮像素子2(以下、単に「撮像素子」と呼ぶ。)と、赤外光を反射させるミラー(以下、「赤外反射ミラー」と呼ぶ。)が配置された透光板1と、撮像素子2の撮像面上に像を形成するための光学レンズ3と、赤外カットフィルタ4と、赤外カットフィルタ4を光学レンズ3および透光板1の間に出し入れするフィルタ駆動部4aとを備えている。なお、透光板1は撮像素子2の撮像面上に装着されている。本実施形態では透光板1が上記の透光性部材として機能する。撮像部100はまた、撮像素子2を駆動するための基本信号を発生するとともに撮像素子2からの出力信号を受信して信号処理部200に送出する信号発生/受信部5と、信号発生/受信部5によって生成された基本信号に基づいて撮像素子2を駆動する素子駆動部6とを備えている。撮像素子2は、典型的にはCCDまたはCMOSセンサであり、公知の半導体製造技術によって製造される。信号発生/受信部5および素子駆動部6は、例えばCCDドライバなどのLSIから構成されている。なお、フィルタ駆動部4aが赤外カットフィルタ4を挿入する位置は、必ずしも光学レンズ3と透光板1との間である必要はなく、被写体から撮像素子2までの光路上の任意の位置に着脱できるように赤外カットフィルタ4を駆動するように構成されていればよい。
信号処理部200は、撮像部100から出力された信号を処理して解像度の低下のない通常画像および被写体の奥行き情報を生成する画像処理部7と、画像信号の生成に用いられる各種のデータを格納するメモリ30と、生成した画像信号および奥行き情報を外部に送出するインターフェース(IF)部8とを備えている。画像処理部7は、通常画像を生成する画像生成部7aと、奥行き情報を生成する奥行き情報生成部7bとを有している。画像処理部7は、公知のデジタル信号処理プロセッサ(DSP)などのハードウェアと、画像信号生成処理を含む画像処理を実行するソフトウェアとの組合せによって好適に実現され得る。メモリ30は、DRAMなどによって構成される。メモリ30は、撮像部100から得られた信号を記録すると共に、画像処理部7によって生成された画像データや、圧縮された画像データを一時的に記録する。これらの画像データは、インターフェース部8を介して不図示の記録媒体や表示部などに送出される。
なお、本実施形態の撮像装置は、電子シャッタ、ビューファインダ、電源(電池)、フラッシュライトなどの公知の構成要素を備え得るが、それらの説明は本発明の理解に特に必要でないため省略する。また、上記の構成は一例であり、本実施形態において、透光板1、撮像素子2、画像処理部7以外の構成要素は、公知の要素を適宜組み合わせて用いることができる。
以下、撮像部100の構成をより詳細に説明する。説明の中で、撮像領域の位置や方向を説明する場合は、図中に示すxyz座標を用いる。撮像素子10の撮像面を「xy平面」とし、撮像面における水平方向に「x軸」、撮像面における垂直方向に「y軸」、撮像面に垂直な方向に「z軸」をとる。なお、「水平方向」および「垂直方向」とは、生成される画像の横方向および縦方向にそれぞれ対応する撮像面上の方向を意味する。
図2は、撮像部100におけるレンズ3、赤外カットフィルタ4、透光板1、および撮像素子2の配置関係を模式的に示す図である。撮像の際、赤外カットフィルタ4は、フィルタ駆動部4aによってx方向にシフトされる。赤外カットフィルタ4が透光板1上の領域に入ったときには、撮像素子2への入射光の赤外光成分は除去される。逆に、赤外カットフィルタ4が当該光学系の透光板1上の領域から出たときには、入射光に含まれる赤外光成分は除去されずにそのまま撮像素子2の撮像面に入射する。本実施形態の撮像装置は、赤外カットフィルタ4を透光板1上の領域に入れた状態で取得した画素信号から通常の画像を生成する。以下、この動作を行うモードを「通常撮影モード」と呼ぶ。一方、撮像装置は、赤外カットフィルタを透光板1上の領域から出した状態で取得した画素信号から被写体の奥行きを算出する。以下、この動作を行うモードを「奥行き推定モード」と呼ぶ。
レンズ3は、複数のレンズ群から構成されたレンズユニットであり得るが、図2では簡単のため、単一のレンズとして描かれている。レンズ3は、公知のレンズであり、赤外カットフィルタ4の有無に関わらず、入射光を集光し、撮像素子2の撮像面に結像させる。なお、図2に示す各構成要素の配置関係はあくまでも一例であって、本発明はこのような例に限られるものではない。例えば、レンズ3と赤外カットフィルタ4およびフィルタ駆動部4aの配置関係が入れ替わってもよい。また、本実施形態では、赤外カットフィルタ4の出し入れ方向はx方向であるが、入射光の赤外光成分を遮光できれば、その方向は任意である。すなわち、赤外カットフィルタ4の可動方向はy方向でもよいし、x方向およびy方向とは異なる方向でも構わない。
図3Aは、透光板1の平面図である。透光板1の表面の大部分は赤外反射ミラー1bに覆われ、部分的に赤外反射ミラー1bに覆われていない円形の部分(以下、「赤外反射開口部」と呼ぶ)を有する。本実施形態では、透光板1は、透明ガラス材質で出来ており、撮像素子2の光感知部上に装着されている。透光板1は、ガラスに限らず、透光性の部材であればどのような材質で形成されていてもよい。
図3Bは、図3AにおけるA−A’線断面図である。透光板1は、その内部に反射面が傾斜した輪状の赤外反射ミラー1aを有する。この赤外反射ミラー1aは輪状であるため、その中心部分には赤外光を反射する部分がなく、中心部を透過する光はそのまま撮像素子2の光感知セル10に入射する。本実施形態では、赤外反射ミラー1a、1bが、それぞれ上記の第1および第2のミラーとして機能する。
赤外反射ミラー1a、1bは、ともに赤外光を主に反射し、その他の波長域の可視光を透過させる特性を有する。本明細書において、「赤外光」とは、例えば650nmより長い波長を有する電磁波を指す。このような赤外反射ミラー1a、1bを用いることにより、人間が視認できる可視光については反射されずに撮像素子2に入射させることができる。
図3Bに示される赤外反射ミラー1a、1bを含む透光板1は、公知のリソグラフィおよびエッチング技術により、薄膜の堆積およびパターニングを実行して製造され得る。例えば、まず、透明基板上に複数の円錐台状の突起部を形成する。次に、赤外光のみを反射し、その他の可視光を透過させるように各層の屈折率および膜厚が設計された誘電体多層膜を堆積する。堆積された多層膜の不要部をエッチングによって除去することにより、赤外反射ミラー1aを形成する。その上にさらに透明層を堆積し、上面が平らになるように成形する。最後に、赤外反射ミラー1aと同一の反射/透過特性をもつ誘電体多層膜を、赤外反射ミラー1a上の領域を除いて形成することにより、赤外反射ミラー1bを形成する。このような方法により、透光板1を作製することができる。作製された透光板1は、撮像素子2の撮像面に接合され、撮像素子2と一体化されていてもよい。そのため、本実施形態における透光板1を備えた撮像素子が独立して製造、販売等される場合もあり得る。
図4は、撮像素子2の撮像部に行列状に配列された複数の光感知セル10から構成される光感知セルアレイの一部を示している。各光感知セル10は、典型的にはフォトダイオードを有し、光電変換によって各々の受光量に応じた光電変換信号を出力する。
以上の構成により、通常撮影モードでは、露光中に撮像装置に入射する光は、レンズ3、赤外カットフィルタ4、透光板1を通して撮像素子2の撮像面上に結像され、各光感知セル10によって光電変換される。このモードでは、赤外カットフィルタ4により赤外光成分が除去されるため、入射光は透光板1の表面あるいは内部に設けられている赤外反射ミラー1a、1bに影響されることなく光電変換される。
一方、奥行き推定モードでは、露光中に撮像装置に入射する光は、レンズ3、透光板1を通して撮像素子2の撮像面上に結像され、各光感知セル10によって光電変換される。このモードでは、赤外カットフィルタ4を介さないため、以下で説明するように、入射光は透光板1の表面あるいは内部に作られている赤外反射ミラー1a、1bによる影響が現れる。
各光感知セル10によって出力された光電変換信号は、信号発生/受信部5を介して信号処理部200に送出される。信号処理部200における画像処理部7は、通常撮影モードでは、送られてきた信号に基づいて画像を生成する。その結果、解像度の低下のない通常の画像が得られる。一方、奥行き推定モードでは、画像処理部7は、以下に示す処理により、奥行き情報を算出する。なお、通常の画像の生成は、画像処理部7内の画像生成部7aによって行われ、奥行き情報の生成は、画像処理部7内の奥行き情報生成部7bによって行われる。
以下、奥行き推定モードについて詳しく説明する。但し、このモードに入る直前に、撮像装置は、通常撮影モードで画像を1枚撮像しておく。奥行き推定モードでは、入射光はレンズ3を介して透光板1に直接入射するが、入射光の赤外光成分の大半は赤外反射ミラー1bによって反射する。しかしながら、透光板1の赤外反射開口部に入射した赤外光成分は、直接光感知セル10に入射、あるいは赤外反射ミラー1aで反射され、さらに赤外反射ミラー1bで反射されて光感知セル10に入る。本実施形態では、x方向およびy方向とも、約20画素に1つの割合で赤外反射開口部が設けられる。ここで、1画素とは、1つの光感知セルが配置された領域を指す。また、その20画素の範囲内に赤外反射ミラー1a、1bによって反射された赤外光が入るように、透光板1の厚さと赤外反射ミラー1aの形状および位置とが設計されている。このような赤外反射開口部における光学構造により、その中心直下では赤外光成分が多く、またその周辺部も赤外反射ミラー1aと1bとの反射により、赤外光成分が多くなる。本実施形態では、赤外反射開口部直下を中心として、その周辺に現れる赤外光成分による輪状画像の半径を調べることにより、撮像装置から被写体までの距離を推定することができる。
以下、図5A〜5Cを参照しながら、本実施形態における距離推定の原理を説明する。図5Aは、被写体50における点50aからの光線(実線)と、点50aよりも撮像装置から遠方に位置する点50bからの光線(破線)が光学レンズ3によって集束され、撮像素子2に入射する様子を模式的に示す概念図である。図5Aでは、撮像装置の構成要素のうち、光学レンズ3および撮像素子2以外の構成要素の図示は省略されている。図5Bは、図5Aの撮像素子2の撮像面付近の部分拡大図である。この例では、点50aから入射する光線(実線)については、光感知セル10が配列された撮像面の位置で合焦している。一方、点50bから入射する光線(破線)については、光感知セル10や透光板1が設けられた位置よりも被写体に近い位置で合焦している。このため、赤外反射ミラー1a、1bによる赤外光の反射のされ方が、両者で異なる。このように、透光板1へ入射する光の集束状態および赤外反射ミラー1a、1bによる反射のされ方は、被写体の奥行きによって異なる。
図5Cは、被写体の一点から透光板1へ入射する光の集束状態および赤外反射ミラー1a、1bによる反射のされ方が当該被写体の一点の奥行きによって異なることをより詳細に示す概念図である。図5Cにおいて、入射光がレンズ3により絞り込まれ、結像中心が透光板1の表面よりも撮像素子2側にある場合の光線経路を点線で示している。この場合、光線はx1からx2へと進む。また、図5Cにおいて、入射光の結像中心が透光板1上にあり、入射光が透光板1の上面に対してほぼ垂直に入射するとみなせる場合の光線経路を一点鎖線で示している。この場合、光線はy1からy2へと進む。さらに、図5Cにおいて、入射光の結像中心が透光板1よりも被写体側にある場合の光線経路を二点鎖線で示している。この場合、光線はz1からz2へと進む。これらの光線は撮像素子2の撮像面上では輪状の領域を照射することになり、画像としても輪状の画像が現れる。これらの集束状態の異なる3種類の光束によって形成される画像の形状は互いに異なる。
以上のことから、入射光の結像状況により、赤外反射ミラー1aと1bとによる輪状画像の半径が変わる。ここで、撮像装置から被写体までの距離、結像状況、輪状画像の半径の対応関係を実験やシミュレーションによって予め調べておけば、その対応関係を利用して被写体の奥行きを求めることができる。そのような対応関係を規定する情報は、予めメモリ30等の記録媒体に格納され得る。奥行き情報生成部7bは、撮像によって得られた画像から輪状画像を検出し、その半径を計測することにより、計測した半径と、上記対応関係を示す情報とに基づいて、撮像装置から被写体までの距離を算出できる。
次に、奥行き推定モードにおける撮像装置の動作を説明する。以下の説明では、被写体は静止状態とする。撮像装置は、まず、画像を1枚撮像し、メモリ30に保存する。この画像をIMGaとする。但し、予め当該モードに入る直前に通常撮影モードで撮像した画像IMGbもメモリ30に保存しておく。次に画像処理部7において、画像IMGaと画像IMGbとのフレーム間差分処理を行う。ここで、奥行き推定モードにおける撮像では、撮像素子2は、赤外反射開口部に対向する領域およびその周辺領域では可視光および赤外光を受光し、それ以外の領域では可視光のみを受光する。一方、通常撮影モードでは、撮像素子2は、受光領域の全域で、可視光しか受光しない。このため、上記フレーム間差分処理により、赤外反射開口部から入射した赤外光による画像IMGiを検出できる。画像IMGiは赤外反射開口部の中心部直下で明度が高く、また赤外反射開口部の中心部を中心として輪状の画像が現れる。画像処理部7における奥行き情報生成部7bは、輪状画像の検出およびその半径の計測を行い、予め作成しておいた輪状画像の半径と撮像装置から被写体までの距離との関係を規定したデータベースを参照して、被写体までの距離を求める。さらに、画像処理部7における奥行き情報生成部7bは、画像IMGbと共に、各赤外反射開口部の位置に対応した画像IMGb上の位置と算出した奥行き情報とを、インターフェース部8を介して外部に出力する。本実施形態では、赤外反射開口部ごとに輪状画像が得られるため、各輪状画像の半径から、被写体の各点の奥行きを求めることができる。奥行き情報生成部7bは、当該被写体の各点の奥行きの分布を求めることにより、当該分布を画像化した奥行き画像を生成して出力してもよい。
以上の動作をまとめると、図6のフローチャートによって表される。まず、撮像装置は、通常撮影モードで撮影を行い、可視光画像IMGbを生成する(ステップS61)。次に、奥行き推定モードで撮影を行い、可視・赤外光画像IMGaを生成する(ステップS62)。その後、奥行き情報生成部7bは、IMGaとIMGbとの間でフレーム間差分演算処理を行うことにより、赤外光画像IMGiを生成する(ステップS63)。そして、IMGiにおける輪状パターンの検出および各輪状パターンについて半径の計測を行う(ステップS64)。続いて、計測した半径から、予め用意された半径−被写体距離間の関係を規定したデータベースを参照して、被写体までの距離を求める(ステップS65)。最後に、当該被写体の距離情報を出力する(S66)。
以上のように、本実施形態では、赤外カットフィルタ4が光路上に挿入された第1の状態(通常撮影モード)と、赤外カットフィルタ4が光路上から外された第2の状態とで、連続して2回の撮像が行われる。この2連続の撮像は、図1に示す信号発生/受信部5によってフィルタ駆動部4aおよび素子駆動部6の動作が制御されることによって実現される。本実施形態の撮像装置は、奥行き情報の算出には赤外光を利用し、通常の画像取得には可視光を用いるという特徴を有する。撮像素子2の撮像面上に、上面の大部分は赤外反射ミラー1bに覆われ、複数の赤外反射開口部を有する透光板1を装着することにより、撮像画像から赤外光による画像を検出することができる。そして、検出した形状と、予め求められた形状と奥行きとの対応関係を規定する情報とに基づいて、被写体までの奥行き情報を算出できるという効果がある。奥行きの情報量は、赤外反射開口部の数によって決まるため、赤外反射開口部の数が多いほど奥行き情報は多くなり、少なければ奥行き情報も少なくなる。本実施形態ではさらに、奥行き情報と共に、解像度低下のない通常画像が得られるという効果も有する。
なお、本実施形態では、透光板1の大部分を赤外反射ミラー1bで覆ったが、そのような構成に限るものではない。赤外反射ミラー1a、1bによる反射光が、限られた範囲内の光感知セル群に入射するように構成されていれば、どのような形態でもよい。例えば、図7に示すように、限定された領域に赤外反射ミラー1bを配置しても構わない。この例では、透光板1において、赤外反射ミラー1a、1bが設けられていない領域は、赤外光に対して透明であってもよいし、遮光性を有していてもよい。また、本実施形態では、約20画素に1つの割合で赤外反射開口部を設けたが、これはあくまでも設計値の一例である。赤外反射開口部の数をさらに増やせば、奥行き情報をより詳細に算出できる。一方、赤外反射開口部の配置が密になりすぎると、隣接する輪状パターン同士が重なり合い、奥行きの推定が困難になる恐れがある。したがって、この設計値は要求される奥行き情報の仕様によって決まるものである。さらに、奥行き推定モードにおいて、赤外カットフィルタ4を撮像光学系から外し、事前に画像を1枚撮像したが、赤外カットフィルタ4の代わりに赤外光だけを透過させる赤外透過フィルタを撮像光学系に挿入しても良い。その場合、画像IMGiが直接得られるため、事前の画像撮像やフレーム間差分処理が不要となる。この場合、赤外反射ミラー1a、1bの一方または両方は、赤外光を反射する特性を有していればよく、光透過性を有してなくてもよい。
また、透光板1に関して、上記の実施形態の構成以外にも、例えば、図8Aおよび図8Bに示す透光板1を用いても構わない。図8Aは、透光板1の平面図であり、図8Bは、図8AにおけるB−B’線断面図である。この例では、赤外反射開口部全域が赤外反射ミラー1aで覆われ、赤外反射ミラー1aの形状は傘状になっている。このような形状でも、赤外反射ミラー1aと1bとの反射光による輪状の画像が得られるため、同様の処理によって奥行き情報を算出できる。
また、他の例として、図9あるいは図10に示す断面構造を有する透光板1を用いてもよい。図9に示す例では、赤外カットフィルタ4を撮像光学系に常に挿入しておき、ハーフミラー1cを用い、ハーフミラー1cの反射光を透光板1と外部の空気層との界面1dで全反射させ、光感知セル10へ入射させる。ハーフミラー1cで反射し光感知セル10へ入射した光の部分は明度が高いため、その部分を検出すれば、奥行き情報を算出でき得る。但し、この場合、画像としては、ハーフミラー1cの影響を受けた画像となるため、画像にボケが生じる。その影響を受けない画像を得るには、ハーフミラー1c下の領域近辺のPSF(PointSpreadFunction)を予め求めておき、それを用いた画像復元処理を画像処理部7の処理に含める必要がある。図9に示す例では、ハーフミラー1cが上記の第1のミラーに対応し、透光板1と空気層との界面1dが第2のミラーに対応する。このように、本願明細書における「ミラー」は、必ずしも特定波長域の光を透過させる光学系である必要はない。
図10に示す例では、赤外反射ミラー1aと1bとの反射光が赤外反射ミラー1b直下に集光するように赤外反射ミラー1aの傾斜状態を変えたものである。このような構造にした場合、輪状画像は赤外反射ミラー1a直下の内側に現れるが、上記と同様の処理を行うことによって被写体の奥行き情報を算出できる。
なお、以上の実施形態において、赤外光を反射する赤外反射ミラー1a、1bの代わりに、他の波長域の光を反射する光学部材を用いてもよい。その場合、赤外カットフィルタ4の代わりに、当該波長域の光をカットする光学フィルタを用いれば、同様の処理によって奥行き情報を得ることができる。なお、そのような構成において通常画像を得る場合には、赤外光の除去のため、赤外カットフィルタ4を配置した上で、当該波長域の光をカットする光学フィルタを併せて配置され得る。
また、上記の実施形態では、透光板1の上面に平行な平面に赤外反射ミラー1aを投影すると、円状またはリング状の形状になるが、必ずしもこのような形状である必要はない。赤外反射ミラー1aの形状は、例えば傾斜した平板状またはストライプ状であってもよい。さらに、赤外反射ミラー1a、1bを透光板1の上面に平行な面に投影したとき、赤外反射ミラー1bが赤外反射ミラー1aの周囲を囲むように位置している必要はなく、両者による光の反射が生じれば、どのような配置であってもよい。
以上の実施形態では、2つのミラーによって反射された光束によって照射された撮像面上の領域の半径を検知することによって被写体の奥行きが求められたが、必ずしも当該領域の半径に基づく必要はない。半径ではなく、面積や光感知セル数に基づいて奥行きを求めてもよい。また、当該領域の形状や受光量の分布と奥行きとが相関するように透光板1が構成されている場合、予め形状と奥行きとの対応関係を調べておけば、当該領域のサイズではなく、形状や受光量の分布に基づいて奥行きを求めることも可能である。なお、被写体の一点からの光束によって照射される領域は、複数の光感知セルから出力される光電変換信号の強度によって評価することができる。例えば、一定強度以上の光電変換信号を出力する光感知セルの分布によって照射領域の形状やサイズを検出できる。また、信号強度の分布から、照射領域の受光量分布を得ることができる。
以上の実施形態では、撮像装置に内蔵された画像処理部7が画像処理を行うものとしたが、撮像装置とは独立した他の装置に当該画像処理を実行させてもよい。例えば、上記の各実施形態における撮像部100を有する撮像装置によって取得した信号を、他の装置(画像処理装置)に入力し、上記の信号演算処理を規定するプログラムを当該画像処理装置に内蔵されたコンピュータに実行させることによっても同様の効果を得ることができる。外部の画像処理装置に画像処理を実行させる場合、撮像装置は画像処理部を備えていなくてもよい。
(実施形態2)
次に、第2の実施形態による撮像装置を説明する。本実施形態の詳細を説明する前に、まず本実施形態の撮像装置の基本概念を簡単に説明する。
本実施形態による撮像装置は、撮像面に複数の光感知セルが配列された撮像素子と、撮像素子の撮像面に集光するように配置された光学レンズと、撮像面上に配置された透光性部材と、複数の光感知セルから出力された信号を処理する信号処理部とを備えている。透光性部材は、被写体の一部から光学レンズを通して入射した特定の波長域の光束を少なくとも3つの光束に分ける光束分割領域を有している。光束分割領域は、第1の部分領域、第2の部分領域、および第3の部分領域を含む少なくとも3つの部分領域から構成される。光束分割領域は、その内部に第1のミラーおよび第2のミラーを有し、その上面に第3のミラーを有している。ここで、「上面」とは、透光性部材の表面のうち、撮像素子がある側とは反対側の表面を指す。第1から第3のミラーは、同一の反射特性を有しており、特定の波長域の光を反射させるように設計されている。
「特定の波長域」は、例えば下限が650nmより長い赤外光の波長域であるが、可視光の波長域であってもよい。
第1のミラーは、第1の部分領域内に設けられ、第2のミラーは、第2の部分領域内に設けられている。第1および第2のミラーの反射面は、光束分割領域の上面に対して傾斜している。一方、第3のミラーの反射面は、光束分割領域の上面と平行である。
このように構成された撮像装置の光束分割領域に被写体の一部から光学レンズを通して入射した上記の特定波長域の光束は、以下の経路を辿る。光束分割領域の第1の部分領域に入射した光束の少なくとも一部は、まず内部の第1のミラーで反射され、さらに上面の第3のミラーで反射されて第1の光感知セル群を照射する。光束分割領域の第2の部分領域に入射した光束の少なくとも一部は、まず内部の第2のミラーで反射され、さらに上面の第3のミラーで反射されて第2の光感知セル群を照射する。光束分割領域の第3の部分領域に入射した光束の少なくとも一部は、第1および第2のミラーで反射されることなく第3の光感知セル群を照射する。ここで、第1から第3の光感知セル群は、典型的には、第1から第3の部分領域にそれぞれ対向する撮像面上の領域内に位置する複数の光感知セルである。光電変換信号の重畳を防ぐため、第1から第3の光感知セル群は、互いに重複していないことが好ましい。
ここで、第1から第3のミラーは、第1から第3の光感知セル群によって検知される受光量分布が互いに異なるように配置されている。すなわち、同一の被写体の点から光学レンズを通して1つの光束分割領域に入射した光束は、第1の部分領域、第2の部分領域、第3の部分領域内で互いに異なる反射作用を受けた結果、光量の空間分布が変化する。これは、例えば第1から第3の光感知セル群について、セル数、照射領域の形状、出力のピーク値、出力の平均値、出力の分散等が互いに異なるという結果となって現れる。
さらに、第1から第3の部分領域における反射作用が互いに異なるため、各光感知セル群によって検知される受光量分布は、当該被写体の一部の奥行きに応じて変化する。これは、被写体の当該一部の奥行きが異なると、光束分割領域に入射する光の入射角が異なり、その結果、各反射ミラーで反射される光の進行方向が異なるからである。このことは、各光感知セル群によって検知される受光量分布と奥行きとの間に相関関係があることを意味する。
本実施形態では、撮像素子の撮像面に入射して光電変換される光のうち、第1から第3のミラーによって反射されて入射した光の成分を抽出することにより、当該成分の光によって照射された各光感知セル群の受光量分布やピーク値などが検出される。検出結果を解析することにより、被写体の奥行きを示す情報(奥行き情報)を得ることができる。奥行き情報を生成する具体的な処理については、後述する。
本実施形態では、撮像装置自身が画像処理部を備え、被写体の奥行きを示す情報(奥行き情報)を生成する。しかし、撮像装置自身が奥行き情報を生成しない場合であっても、撮像によって取得した光電変換信号を他の装置に送ることにより、当該他の装置が奥行き情報を生成することが可能である。上記のように、そのような、自身は奥行き情報自体を生成しないが、奥行き情報を生成するための情報を提供する撮像装置も、「奥行き推定撮像装置」と呼ぶ。
以下、本実施形態における撮像装置の具体的な構成および動作を説明する。本実施形態における撮像装置の全体構成は、図1に示す構成と同様である。本実施形態では、透光板1の構成および画像処理部7による処理が実施形態1と異なる。以下、実施形態1と異なる点を中心に説明し、同一の事項についての説明は省略する。
図11Aは、透光板1の一部の構成を示す平面図である。透光板1の表面の大部分は赤外反射ミラー1bに覆われ、部分的に赤外反射ミラー1bに覆われていない円形状またはリング形状の赤外反射開口部を有している。本実施形態における透光板1は、複数の光束分割領域1uの集合である。以下の説明では、1つの光束分割領域1uには、被写体の一部分から光学レンズ3を通してほぼ一様と見なせる光束が入射するものと仮定する。本実施形態における光束分割領域1uは、当該光束に含まれる赤外の波長域の光束を4つの部分光束に分けてそれぞれ異なる光感知セル群に照射させるように設計されている。本実施形態では、透光板1は透明ガラス材質で出来ており、撮像素子2の複数の光感知セル上に装着されている。透光板1は、ガラスに限らず、透光性の部材であればどのような材質で形成されていてもよい。
図11Bは、透光板1の1つの光束分割領域1uを示す平面図である。光束分割領域1uは4つの部分領域から構成され、それらは2行2列に配列されている。図11Bでは、4つの部分領域は、点線で区切られて示されているが、実際にはそのような境界が明確に存在するわけではない。1行2列目に位置する第1の部分領域1u−1には、その上面に、リング状の第1の赤外反射開口部を有する赤外反射ミラー1bが配置され、その内部に、第1の赤外反射開口部を通過した赤外光を反射させる赤外反射ミラー1a−1が配置されている。2行1列目に位置する第2の部分領域1u−2には、その上面に、上記とは異なる大きさのリング状の第2の赤外反射開口部を有する赤外反射ミラー1bが配置され、その内部に、第2の赤外反射開口部を通過した赤外光を反射させる赤外反射ミラー1a−2が配置されている。1行1列目に位置する第3の部分領域1u−3と、2行2列目に位置する第4の部分領域1u−4とは、同一のパターンを有している。第3の部分領域1u−3および第4の部分領域1u−4の上面には、円形状の赤外反射開口部を有する赤外反射ミラー1bが配置されている。
図11Cは、図11BにおけるA−A'線断面図である。図11Cにおいて、透光板1の右側半分は第1の部分領域1u−1であり、左側半分は第3の部分領域1u−3である。第1の部分領域1u−1の内部に、反射面が上面に対して傾斜したリング状の赤外反射ミラー1a−1が配置されている。赤外反射フィルタ1a−1は、反射された赤外光が第1の赤外反射開口部に囲まれた赤外反射ミラー1bの部分に向かうように傾斜角および上面からの深さが設計されている。赤外反射ミラー1a−1によって反射された赤外光は、赤外反射ミラー1bの当該部分でさらに反射され、撮像素子2の複数の光感知セル10の一部に入射する。一方、第3の部分領域1u−3の内部には反射ミラーは設けられていない。このため、第3の部分領域1u−3における円形の赤外反射開口部を通過した赤外光は、その後反射されることなく複数の光感知セル10の一部を照射する。
図11Dは、図11BにおけるB−B'線断面図である。図11Dにおいて、透光板1の左側半分は第2の部分領域1u−2であり、右側半分は第4の部分領域1u−4である。第2の部分領域1u−2の内部に、反射面が上面に対して傾斜したリング状の赤外反射ミラー1a−2が配置されている。赤外反射フィルタ1a−2は、反射された赤外光が第2の赤外反射開口部に囲まれた赤外反射ミラー1bの部分に向かうように傾斜角および上面からの深さが設計されている。赤外反射ミラー1a−2によって反射された赤外光は、赤外反射ミラー1bの当該部分でさらに反射され、撮像素子2の複数の光感知セル10の一部に入射する。一方、第4の部分領域1u−4の内部には反射ミラーは設けられていない。このため、第4の部分領域1u−4における円形の赤外反射開口部を通過した赤外光は、その後反射されることなく複数の光感知セル10の一部を照射する。
本実施形態では、赤外反射ミラー1a−1、1a−2、1bが、それぞれ上記の第1、第2、第3のミラーとして機能する。本実施形態のように、第1から第3のミラーの各々は、複数の部分に分割されていてもよい。
赤外反射ミラー1a−1、1a−2、1bは、いずれも赤外光を主に反射し、その他の波長域の可視光を透過させる特性を有する。上記のように、「赤外光」とは、例えば650nmより長い波長を有する電磁波を指す。このような赤外反射ミラー1a−1、1a−2、1bを用いることにより、人間が視認できる可視光については反射されずに撮像素子2に入射させることができる。
図11Cおよび図11Dに示される赤外反射ミラー1a−1、1a−2、1bを含む透光板1は、公知のリソグラフィおよびエッチング技術により、薄膜の堆積およびパターニングを実行することにより、製造され得る。例えば、まず、透明基板上の所定の位置に2種類の円錐状の凹部を、一定のパターンで形成する。次に、赤外光のみを反射し、その他の可視光を透過させるように各層の屈折率および膜厚が設計された誘電体多層膜を堆積する。堆積された多層膜の不要部をエッチングによって除去することにより、赤外反射ミラー1a−1、1a−2が形成される。その上にさらに透明層を堆積し、上面が平らになるように成形する。最後に、赤外反射ミラー1a−1、1a−2と同一の反射/透過特性をもつ誘電体多層膜を、赤外反射ミラー1a−1、1a−2上の領域を除いて形成することにより、赤外反射ミラー1bを形成する。このような方法により、透光板1を作製することができる。作製された透光板1は、撮像素子2の撮像面に接合され、撮像素子2と一体化されていてもよい。
以上の構成により、赤外カットフィルタ4を光路上に挿入して撮影する通常撮影モードでは、露光中に撮像装置に入射する光は、レンズ3、赤外カットフィルタ4、透光板1を通して撮像素子2の撮像面上に結像され、各光感知セル10によって光電変換される。このモードでは、赤外カットフィルタ4により赤外光成分が除去されるため、入射光は透光板1の表面あるいは内部に設けられている赤外反射ミラー1a−1、1a−2、1bに影響されることなく光電変換される。
一方、赤外カットフィルタ4を光路上から外して撮影する奥行き推定モードでは、露光中に撮像装置に入射する光は、レンズ3、透光板1を通して撮像素子2の撮像面上に結像され、各光感知セル10によって光電変換される。このモードでは、赤外カットフィルタ4を介さないため、以下で説明するように、入射光は透光板1の表面あるいは内部に設けられている赤外反射ミラー1a−1、1a−2、1bによる影響が現れる。
各光感知セル10によって出力された光電変換信号は、信号発生/受信部5を介して信号処理部200に送出される。信号処理部200における画像処理部7は、通常撮影モードでは、送られてきた信号に基づいて画像を生成する。その結果、解像度の低下のない通常の画像が得られる。一方、奥行き推定モードでは、画像処理部7は、以下に示す処理により、奥行き情報を算出する。なお、通常の画像の生成は、画像処理部7内の画像生成部7aによって行われ、奥行き情報の生成は、画像処理部7内の奥行き情報生成部7bによって行われる。
以下、奥行き推定モードについて詳しく説明する。但し、このモードに入る直前に、撮像装置は、通常撮影モードで画像を1枚撮像しておく。奥行き推定モードでは、入射光はレンズ3を介して直接透光板1に入射するが、入射光の赤外光成分の大半は赤外反射ミラー1bによって反射される。しかしながら、透光板1の赤外反射開口部に入射した赤外光成分は、直接光感知セル10に入射、あるいは赤外反射ミラー1a−1、1a−2で反射され、さらに赤外反射ミラー1bで反射されて光感知セル10に入射する。透光板1の基本単位である1つの光束分割領域のサイズは、例えば、x、y方向のそれぞれについて、約20画素分のサイズである。なお、1つの光束分割領域のサイズは、上記の例に限らず、各部分領域を透過した赤外光が複数の光感知セルを照射するようなサイズであればよい。また、その範囲内に赤外反射ミラー1a−1、1a−2、1bによって反射された赤外光が入るよう、透光板1の厚さと赤外反射ミラー1a−1、1a−2の形状および位置が設定されている。このような赤外反射開口部における光学構造により、その中心直下では赤外光成分が多く検出される。
本実施形態では、1つの光束分割領域の1行1列目と2行2列目の部分領域が同じ構造であり、その内部に赤外反射フィルタは設けられていない。一方、1行2列目と2行1列目の部分領域は、その内部に赤外反射フィルタ1a−1、1a−2を有しており、それらの形状や配置が異なっている。図11Cに示すように、1行2列目のパターンでは1行1列目のパターンより結像点が短い。一方、図11Dに示すように、2行1列目のパターンでは1行1列目のパターンより結像点が長い。その結果、上面から結像点までの距離が互いに異なる3つの結像状態を作ることができる。
一般に3つの結像状態の異なる画像があれば、それらから被写体までの距離を推定することができる。結像状態の異なる画像では、結像点が光感知セルに近い程その信号量が大きいため、第1から第3の部分領域にそれぞれ対向する第1から第3の光感知セル群から出力される信号量のピーク値は互いに異なる。また、被写体の奥行きが異なれば、それらの信号量のピーク値の比も変化する。そこで、本実施形態では、各部分領域に対向する光感知セル群から出力される光電変換信号のピーク値と、撮像装置から被写体までの距離との対応関係を予め実験やシミュレーションによって調べておき、それらの関係を示す情報を、データベース化しておく。そのようなデータベースは、例えばメモリ30等の記録媒体に格納され得る。これにより、奥行き情報生成部7bは、3種類の結像状態を光電変換信号に基づいて観測し、予め求められた対応関係に従って被写体の奥行きを推定することができる。当該データベースは、例えば、「第1の光感知セル群からの画素信号のピーク値:第2の光感知セル群からの画素信号のピーク値:第3の光感知セル群からの画素信号のピーク値:奥行き」のような比を表す情報である。なお、本実施形態では、第3の部分領域1u−3と第4の部分領域1u−4とが同一の構造を有しているため、これらに対向する撮像面上の領域に位置する光感知セルの信号の平均値が利用される。
ここで、図12を参照しながら、被写体の一部分から光学レンズ3を通して1つの部分領域に入射した赤外光によって照射される光感知セル群の受光量分布が、被写体の当該一部分の奥行きによって異なることを説明する。例として、第1の部分領域1u−1に赤外光が入射する場合を想定する。図12は、被写体の一部分から第1の部分領域1u−1へ入射する光の集束状態が被写体の当該一部分の奥行きによって異なることを示す概念図である。まず、入射光がレンズ3により絞り込まれ、結像中心が透光板1より撮像素子2側にある場合の光線経路を点線で示す。この場合、光線はx1からx2へと進む。入射光の結像中心が透光板1上にあり、入射光が透光板1の上面に対してほぼ垂直に入射するとみなせる場合の光線経路を一点鎖線で示す。この場合、光線はy1からy2へと進む。入射光の結像中心が透光板1よりも上部にある場合の光線経路を二点鎖線で示す。この場合、光線はz1からz2へと進む。これらの光線は撮像素子2の撮像面上では異なる光量分布をもつことになるため、光感知セル群によって検出される受光量分布も異なる。以上のように、被写体の一部分から光学レンズ3を通して1つの部分領域に入射した赤外光によって照射される光感知セル群の受光量分布は、被写体の当該一部分の奥行きによって異なる。
次に、奥行き推定モードにおける撮像装置の動作を説明する。以下の説明では、被写体は静止状態とする。撮像装置は、まず、画像を1枚撮像し、メモリ30に保存する。この画像をIMGaとする。但し、予め当該モードに入る直前に通常撮影モードで撮像した画像IMGbもメモリ30に保存しておく。次に画像処理部7において、画像IMGaと画像IMGbとのフレーム間差分処理を行う。ここで、奥行き推定モードにおける撮像では、撮像素子2は、赤外反射開口部に対向する領域およびその周辺領域では可視光および赤外光を受光し、それ以外の領域では可視光のみを受光する。一方、通常撮影モードでは、撮像素子2は、受光領域の全域で、可視光しか受光しない。このため、上記フレーム間差分処理により、赤外反射開口部から入射した赤外光による画像IMGiを検出できる。画像処理部7における奥行き情報生成部7bは、各部分領域の直下の光電変換信号を計測し、予め作成しておいた画素信号のピーク値と撮像装置から被写体までの距離との関係を表すデータベースから、被写体までの距離を求める。さらに画像処理部7における奥行き情報生成部7bは、画像IMGbと共に、各赤外反射開口部の位置に対応した画像IMGb上の位置と算出した奥行き情報とを、インターフェース部8を介して外部に出力する。奥行情報生成部7bは、当該被写体の各点の奥行きの分布を求めることにより、当該分布を画像化した奥行き画像を生成して出力してもよい。
以上の動作をまとめると、図13のフローチャートによって表される。まず、撮像装置は、通常撮影モードで撮影を行い、可視光画像IMGbを生成する(ステップS131)。次に、奥行き推定モードで撮影を行い、可視・赤外光画像IMGaを生成する(ステップS132)。その後、奥行き情報生成部7bは、IMGaとIMGbとの間でフレーム間差分演算処理を行うことにより、赤外光画像IMGiを生成する(ステップS133)。そして、IMGiにおける信号のピーク値を計測する(ステップS134)。続いて、計測したピーク値から、予め用意されたピーク値−被写体距離間の関係を規定したデータベースを参照して、被写体までの距離を求める(ステップS135)。最後に、当該被写体の距離情報を出力する(S136)。
以上のように、本実施形態では、赤外カットフィルタ4が光路上に挿入された第1の状態(通常撮影モード)と、赤外カットフィルタ4が光路上から外された第2の状態とで、連続して2回の撮像が行われる。この2連続の撮像は、図1に示す信号発生/受信部5によってフィルタ駆動部4aおよび素子駆動部6の動作が制御されることによって実現される。本実施形態の撮像装置は、奥行き情報の算出には赤外光を利用し、通常の画像取得には可視光を用いるという特徴を有する。撮像素子2の撮像面上に、上面の大部分は赤外反射ミラー1bに覆われ、内部に赤外反射ミラー1a−1、1a−2が配置された複数の赤外反射開口部を有する透光板1を装着することにより、撮像画像から赤外光による画像を検出することができる。そして、透光板1の各部分領域に対応する光感知セル群によって検出された受光量分布に基づいて、奥行き情報を算出できるという効果がある。奥行きの情報量は、光束分割領域1uの数によって決まるため、光束分割領域1uの数が多いほど奥行き情報は多くなる。本実施形態ではさらに、奥行き情報と共に、解像度低下のない通常画像が得られるという効果も有する。
なお、本実施形態では、奥行き推定モードにおいて、赤外カットフィルタ4を撮像光学系から外し、事前に画像を1枚撮像したが、赤外カットフィルタ4の代わりに赤外光だけを透過させる赤外透過フィルタを撮像光学系に挿入しても良い。その場合、画像IMGiが直接得られるため、事前の画像撮像やフレーム間差分処理が不要となる。この場合、赤外反射ミラー1a−1、1a−2、1bは、赤外光を反射する特性を有していればよく、光透過性を有してなくてもよい。
また、赤外光を反射する赤外反射ミラー1a−1、1a−2、1bの代わりに、他の波長域の光を反射する光学部材を用いてもよい。その場合、赤外カットフィルタ4の代わりに、当該波長域の光をカットする光学フィルタを用いれば、同様の処理によって奥行き情報を得ることができる。なお、そのような構成において通常画像を得る場合には、赤外光の除去のため、赤外カットフィルタ4を配置した上で、当該波長域の光をカットする光学フィルタが併せて配置され得る。
また、本実施形態では、透光板1の上面に平行な平面に投影された赤外反射ミラー1a−1、1a−2は、リング状の形状を有するが、必ずしもこのような形状である必要はなく、例えば平板状であってもよい。さらに、赤外反射ミラー1a−1、1a−2、1bを、上面に平行な平面に投影したとき、赤外反射ミラー1bが赤外反射ミラー1a−1、1a−2の周囲を囲むように位置している必要はなく、これらによる光の反射が生じれば、どのような配置であってもよい。
本実施形態では、光束分割領域1uの各部分領域に対応する光感知セル群によって検出される受光量のピーク値の比に基づいて被写体の一部分の奥行き情報が求められるが、他の情報に基づいて奥行き情報を求めてもよい。例えば、本実施形態では、赤外反射開口部ごとに輪状画像が得られるため、各輪状画像の半径の比から、被写体の各点の奥行きを求めてもよい。また、各光感知セル群によって検出される受光量分布自体を利用してもよい。例えば、各光感知セル群によって検出される受光量の平均値や分散から奥行きを求めてもよい。その場合、各光感知セル群によって検出される受光量分布と奥行きとの対応関係を規定する情報を予め求めておけばよい。
本実施形態では、透光板1は、2次元状に配列された複数の光束分割領域1uを有しているが、透光板1は、最低限1つの光束分割領域1uを有していればよい。1つの光束分割領域が設けられていれば、被写体の一点の奥行きを求めることができる。また、1つの光束分割領域1uは、図11Bに示すような2行2列の配列を有している必要はなく、任意の配列でよい。また、1つの光束分割領域1uは、4つの部分領域に分かれている必要はなく、少なくとも3つの部分領域に分割されていればよい。
本実施形態では、撮像装置に内蔵された画像処理部7が画像処理を行うものとしたが、撮像装置とは独立した他の装置に当該画像処理を実行させてもよい。例えば、上記の各実施形態における撮像部100を有する撮像装置によって取得した信号を、他の装置(画像処理装置)に入力し、上記の信号演算処理を規定するプログラムを当該画像処理装置に内蔵されたコンピュータに実行させることによっても同様の効果を得ることができる。外部の画像処理装置に画像処理を実行させる場合、撮像装置は画像処理部を備えていなくてもよい。
本発明の実施形態にかかる撮像装置は、撮像素子を用いたすべてのカメラに有効である。例えば、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の民生用カメラや、産業用の固体監視カメラ等に利用できる。
1 透光板
1a、1b、1a−1、1a−2 赤外反射ミラー
1c ハーフミラー
1u 光束分割領域
1u−1、1u−2、1u−3、1u−4 部分領域
2 固体撮像素子
3 レンズ
4 赤外カットフィルタ
4a フィルタ駆動部
5 信号発生/受信部
6 素子駆動部
7 画像処理部
7a 画像生成部
7b 奥行き情報生成部
8 インターフェース部
10 光感知セル
30 メモリ
100 撮像部
200 信号処理部

Claims (32)

  1. 複数の光感知セルが撮像面に配列された撮像素子と、
    前記撮像面に集光するように配置された光学レンズと、
    前記撮像面上に配置された透光性部材であって、少なくとも一部の光を反射する第1のミラーを内部に有し、前記第1のミラーと同一の反射特性を有する第2のミラーを上面に有する透光性部材と、
    前記複数の光感知セルから出力される光電変換信号を処理する信号処理部と、
    を備え、
    前記第1のミラーの反射面は、前記透光性部材の上面に対して傾斜しており、
    前記第2のミラーの反射面は、前記上面に平行であり、
    前記第1のミラーおよび前記第2のミラーは、被写体の一点から前記光学レンズを通して入射した光束が、前記第1のミラーで反射され、さらに前記第2のミラーで反射されて前記撮像面の一部の領域を照射することにより、前記被写体の前記一点の奥行きに応じて、照射される前記領域が異なるように配置されている、
    奥行き推定撮像装置。
  2. 前記信号処理部は、前記複数の光感知セルから出力される光電変換信号に基づいて前記光束によって照射された前記領域を検知することにより、前記被写体の前記一点の奥行きを示す情報を生成する奥行き情報生成部をさらに備えている、請求項1に記載の奥行き推定撮像装置。
  3. 前記奥行き情報生成部は、予め用意された、前記光束によって照射された前記領域のサイズと、前記被写体の前記一点の奥行きとの対応関係を規定する情報を参照することによって前記奥行きを示す情報を生成する、請求項2に記載の奥行き推定撮像装置。
  4. 前記透光性部材の上面に平行な面に投影された前記第1のミラーの形状は、リング状または円状である、請求項1から3のいずれかに記載の奥行き推定撮像装置。
  5. 前記透光性部材の上面に平行な面に投影された前記第2のミラーは、前記面に投影された前記第1のミラーを囲むように位置している、請求項1から4のいずれかに記載の奥行き推定撮像装置。
  6. 前記透光性部材は、前記第1のミラーを含む同一の反射特性、形状、および前記上面に対する傾斜角を有する複数のミラーからなる第1ミラー群を内部に有し、
    前記第1ミラー群の各ミラーは、各ミラーによって反射された光束が、前記第2ミラーによってさらに反射され、前記撮像面の互いに異なる領域を照射するように配置されている、
    請求項1から5のいずれかに記載の奥行き推定撮像装置。
  7. 前記透光性部材の上面に平行な面に投影された前記第2のミラーは、前記面に投影された前記第1のミラー群の各ミラーを囲むように位置している、請求項6に記載の奥行き推定撮像装置。
  8. 前記第1のミラーおよび前記第2のミラーの少なくとも一方は、光透過性を有している、請求項1から7のいずれかに記載の奥行き推定撮像装置。
  9. 前記第1のミラーおよび前記第2のミラーは、特定の波長域の光を反射させ、その他の波長域の可視光を透過させる特性を有している、請求項1から8のいずれかに記載の奥行き推定撮像装置。
  10. 前記特定の波長域の光をカットする光学フィルタと、
    前記光学フィルタを前記被写体から前記撮像素子までの光路上に着脱することができるフィルタ駆動部と、
    をさらに備えている、請求項9に記載の奥行き推定撮像装置。
  11. 前記光学フィルタが前記光路上に挿入された第1の状態と、前記光学フィルタが前記光路上から外れた第2の状態とで、連続して2回の撮像を行うように、前記フィルタ駆動部および前記撮像素子を制御する制御部をさらに備えている、請求項10に記載の奥行き推定撮像装置。
  12. 前記信号処理部は、
    前記第1の状態において前記複数の光感知セルから出力された光電変換信号に基づいて画像を生成する画像生成部と、
    前記第1の状態において前記複数の光感知セルから出力された光電変換信号と、前記第2の状態において前記複数の光感知セルから出力された光電変換信号との差分演算を含む処理によって前記特定の波長域の光によって照射された前記撮像面の領域を検知することにより、前記被写体の前記一点の奥行きを示す情報を生成する奥行き情報生成部と、
    を有している、請求項11に記載の奥行き推定撮像装置。
  13. 前記特定の波長域の光は赤外光である、請求項9から12のいずれかに記載の奥行き推定撮像装置。
  14. 前記特定の波長域の下限は、650nmよりも長い、請求項9から13のいずれかに記載の奥行き推定撮像装置。
  15. 複数の光感知セルが2次元的に配列された光感知セルアレイと、
    前記光感知セルアレイに対向して配置された透光性部材と、
    を備え、
    前記透光性部材は、少なくとも一部の光を反射する第1のミラーを内部に有し、前記第1のミラーと同一の反射特性を有する第2のミラーを上面に有し、
    前記第1のミラーの反射面は、前記透光性部材の上面に対して傾斜しており、
    前記第2のミラーの反射面は、前記上面に平行であり、
    前記第1のミラーおよび前記第2のミラーは、被写体の一点から入射した光束が、前記第1のミラーで反射され、さらに前記第2のミラーで反射されて前記光感知セルアレイの一部の領域を照射することにより、前記被写体の前記一点の奥行きに応じて、照射される前記領域が異なるように配置されている、
    撮像素子。
  16. 複数の光感知セルが撮像面に配列された撮像素子と、
    前記撮像面に集光するように配置された光学レンズと、
    前記撮像面上に配置された透光性部材であって、被写体の一部から前記光学レンズを通して入射した特定の波長域の光束を少なくとも3つの光束に分ける光束分割領域を有する透光性部材と、
    前記複数の光感知セルから出力される光電変換信号を処理する信号処理部と、
    を備え、
    前記光束分割領域は、上面が同一平面上に位置する第1の部分領域、第2の部分領域、および第3の部分領域を含む少なくとも3つの部分領域から構成され、前記第1の部分領域の内部に前記特定の波長域の光を反射させる第1のミラーを有し、前記第2の部分領域の内部に前記第1のミラーと同一の反射特性を有する第2のミラーを有し、各部分領域の上面に前記第1および第2のミラーと同一の反射特性を有する第3のミラーを有し、
    前記第1および第2のミラーの反射面は、前記光束分割領域の上面に対して傾斜しており、
    前記第3のミラーの反射面は、前記上面と平行であり、
    前記第1のミラー、前記第2のミラー、および前記第3のミラーは、
    前記被写体の前記一部から前記光学レンズを通して前記第1の部分領域に入射した前記特定の波長域の光束の少なくとも一部が、前記第1のミラーで反射され、さらに前記第3のミラーで反射されて前記複数の光感知セルに含まれる第1の光感知セル群を照射し、
    前記被写体の前記一部から前記光学レンズを通して前記第2の部分領域に入射した前記特定の波長域の光束の少なくとも一部が、前記第2のミラーで反射され、さらに前記第3のミラーで反射されて前記複数の光感知セルに含まれる第2の光感知セル群を照射し、
    前記被写体の前記一部から前記光学レンズを通して前記第3の部分領域に入射した前記特定の波長域の光束の少なくとも一部が、前記複数の光感知セルに含まれる第3の光感知セル群を照射することにより、
    前記第1の光感知セル群、前記第2の光感知セル群、および前記第3の光感知セル群によって検知される受光量分布が、互いに異なり、かつ前記被写体の前記一部の奥行きに応じて異なるように配置されている、
    奥行き推定撮像装置。
  17. 前記信号処理部は、前記第1から第3の光感知セル群から出力される光電変換信号に基づいて、前記被写体の前記一部の奥行きを示す情報を生成する奥行き情報生成部を有している、請求項16に記載の奥行き推定撮像装置。
  18. 前記奥行き情報生成部は、予め用意された、前記第1から第3の光感知セル群の各々によって検知される受光量のピーク値または受光量分布と、前記被写体の前記一部の奥行きとの対応関係を規定する情報を参照することによって前記奥行きを示す情報を生成する、請求項17に記載の奥行き推定撮像装置。
  19. 前記光束分割領域は、形状および大きさが互いに等しい前記第1の部分領域、前記第2の部分領域、前記第3の部分領域、および第4の部分領域から構成され、
    前記第3のミラーは、前記第3および第4の部分領域の上面に同じパターンで配置されている、
    請求項16から18のいずれかに記載の奥行き推定撮像装置。
  20. 前記光束分割領域の上面に垂直な方向から見たとき、
    前記第1から第4の部分領域は、2行2列に配列されている、請求項19に記載の奥行き推定撮像装置。
  21. 前記第1の部分領域は、1行2列目に位置し、
    前記第2の部分領域は、2行1列目に位置し、
    前記第3の部分領域は、1行1列目に位置し、
    前記第4の部分領域は、2行2列目に位置している、
    請求項20に記載の奥行き推定撮像装置。
  22. 前記第3のミラーは、各部分領域の上面において、円状またはリング状の開口部を有している、請求項16から21のいずれかに記載の奥行き推定撮像装置。
  23. 前記第3のミラーは、前記第1の部分領域の上面において、リング状の第1の開口部を有し、前記第2の部分領域の上面において、前記第1の開口部とは大きさの異なるリング状の第2の開口部を有し、前記第3の部分領域の上面において、円状の開口部を有している、請求項22に記載の奥行き推定撮像装置。
  24. 前記第1のミラーは、前記第1の開口部を通して入射した光束を反射し、前記第1の開口部によって囲まれた前記第3のミラーの部分に向けるように配置され、
    前記第2のミラーは、前記第2の開口部を通して入射した光束を反射し、前記第2の開口部によって囲まれた前記第3のミラーの部分に向けるように配置されている、
    請求項23に記載の奥行き推定撮像装置。
  25. 前記特定の波長域は、赤外光の波長域である、請求項16から24のいずれかに記載の奥行き推定撮像装置。
  26. 前記特定の波長域の下限は、650nmよりも長い、請求項16から25のいずれかに記載の奥行き推定撮像装置。
  27. 前記第1から第3のミラーは、前記特定の波長域以外の可視光を透過させる特性を有している、請求項16から26のいずれかに記載の奥行き推定撮像装置。
  28. 前記透光性部材は、前記光束分割領域を含む同一構造の複数の光束分割領域を有している、請求項16から27のいずれかに記載の奥行き推定撮像装置。
  29. 前記特定の波長域の光をカットする光学フィルタと、
    前記光学フィルタを光路上に着脱することができるフィルタ駆動部と、
    をさらに備えている、請求項16から28のいずれかに記載の奥行き推定撮像装置。
  30. 前記光学フィルタが光路上に挿入された第1の状態と、前記光学フィルタが光路上から外れた第2の状態とで、連続して2回の撮像を行うように、前記フィルタ駆動部および前記撮像素子を制御する制御部をさらに備えている、請求項29に記載の奥行き推定撮像装置。
  31. 前記信号処理部は、
    前記第1の状態において前記複数の光感知セルから出力された光電変換信号に基づいて画像を生成する画像生成部と、
    前記第1の状態において前記複数の光感知セルから出力された光電変換信号と前記第2の状態において前記複数の光感知セルから出力された光電変換信号との差分演算を含む処理によって前記被写体の前記一部の奥行きを示す情報を生成する奥行き情報生成部と、
    を有している、
    請求項30に記載の奥行き推定撮像装置。
  32. 複数の光感知セルが2次元的に配列された光感知セルアレイと、
    前記光感知セルアレイに対向して配置された透光性部材であって、被写体の一部から入射した特定の波長域の光束を少なくとも3つの光束に分ける光束分割領域を有する透光性部材と、
    を備え、
    前記光束分割領域は、上面が同一平面上に位置する第1の部分領域、第2の部分領域、および第3の部分領域を含む少なくとも3つの部分領域から構成され、前記第1の部分領域の内部に前記特定の波長域の光を反射させる第1のミラーを有し、前記第2の部分領域の内部に前記第1のミラーと同一の反射特性を有する第2のミラーを有し、各部分領域の上面に前記第1および第2のミラーと同一の反射特性を有する第3のミラーを有し、
    前記第1および第2のミラーの反射面は、前記光束分割領域の上面に対して傾斜しており、
    前記第3のミラーの反射面は、前記上面と平行であり、
    前記第1のミラー、前記第2のミラー、および前記第3のミラーは、
    前記被写体の前記一部から前記第1の部分領域に入射した前記特定の波長域の光束の少なくとも一部が、前記第1のミラーで反射され、さらに前記第3のミラーで反射されて前記複数の光感知セルに含まれる第1の光感知セル群を照射し、
    前記被写体の前記一部から前記第2の部分領域に入射した前記特定の波長域の光束の少なくとも一部が、前記第2のミラーで反射され、さらに前記第3のミラーで反射されて前記複数の光感知セルに含まれる第2の光感知セル群を照射し、
    前記被写体の前記一部から前記第3の部分領域に入射した前記特定の波長域の光束の少なくとも一部が、前記複数の光感知セルに含まれる第3の光感知セル群を照射することにより、
    前記第1の光感知セル群、前記第2の光感知セル群、および前記第3の光感知セル群によって検知される受光量分布が、互いに異なり、かつ前記被写体の前記一部の奥行きに応じて異なるように配置されている、
    撮像素子。
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