JPWO2013051149A1 - ファスナーストリンガー - Google Patents

ファスナーストリンガー Download PDF

Info

Publication number
JPWO2013051149A1
JPWO2013051149A1 JP2013537366A JP2013537366A JPWO2013051149A1 JP WO2013051149 A1 JPWO2013051149 A1 JP WO2013051149A1 JP 2013537366 A JP2013537366 A JP 2013537366A JP 2013537366 A JP2013537366 A JP 2013537366A JP WO2013051149 A1 JPWO2013051149 A1 JP WO2013051149A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fastener
tape
fastener element
halves
concave
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013537366A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5631502B2 (ja
Inventor
昌芳 小島
昌芳 小島
彩 重松
彩 重松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YKK Corp
Original Assignee
YKK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YKK Corp filed Critical YKK Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP5631502B2 publication Critical patent/JP5631502B2/ja
Publication of JPWO2013051149A1 publication Critical patent/JPWO2013051149A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B19/00Slide fasteners
    • A44B19/24Details
    • A44B19/40Connection of separate, or one-piece, interlocking members to stringer tapes; Reinforcing such connections, e.g. by stitching
    • A44B19/403Connection of separate interlocking members
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B19/00Slide fasteners
    • A44B19/02Slide fasteners with a series of separate interlocking members secured to each stringer tape
    • A44B19/04Stringers arranged edge-to-edge when fastened, e.g. abutting stringers
    • A44B19/06Stringers arranged edge-to-edge when fastened, e.g. abutting stringers with substantially rectangular members having interlocking projections and pieces
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B19/00Slide fasteners
    • A44B19/24Details
    • A44B19/26Sliders
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B19/00Slide fasteners
    • A44B19/42Making by processes not fully provided for in one other class, e.g. B21D53/50, B21F45/18, B22D17/16, B29D5/00
    • A44B19/44Securing metal interlocking members to ready-made stringer tapes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D5/00Producing elements of slide fasteners; Combined making and attaching of elements of slide fasteners
    • B29D5/02Producing elements of slide fasteners; Combined making and attaching of elements of slide fasteners the fasteners having separate interlocking members
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T24/00Buckles, buttons, clasps, etc.
    • Y10T24/25Zipper or required component thereof
    • Y10T24/2561Slider having specific configuration, construction, adaptation, or material
    • Y10T24/2588Slider having specific configuration, construction, adaptation, or material including means for attaching components of slider together

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Slide Fasteners (AREA)

Abstract

本発明のファスナーストリンガー(10)は、ファスナーエレメント(20,40)における第1及び第2半部(21,22,41,42)の少なくとも一方が、ファスナーテープ(11)に固着された固着部(21a,22a,41a)と、固着部(21a,22a,41a)からテープ外方に向けて延出し、先細の延出部(21b,22b,41b)とを備えている。固着部(21a,22a,41a) におけるテープ長さ方向の第1側面及び第2側面は、ファスナーエレメント(20,40)のエレメント表面(25,45)からファスナーテープ(11)に向けて漸増するように凹状に湾曲した凹面(21c,22c,41c)を有している。これにより、各ファスナーエレメント(20,40)は、金属製のファスナーエレメント(20,40)に近い外観を表出でき、また、スライダー(30)の停止機構を安定して機能させることができる。

Description

本発明は、ファスナーテープのテープ側縁部に、射出成形により複数の合成樹脂製ファスナーエレメントが列設されたファスナーストリンガーに関し、特に、合成樹脂製の各ファスナーエレメントが、金属製のファスナーエレメントのような外観を呈するファスナーストリンガーに関する。
従来から、スライドファスナーに用いられるファスナーエレメントとしては、合成樹脂をファスナーテープに射出成形することによって1つ1つが単独に形成される合成樹脂製のファスナーエレメントや、モノフィラメントをコイル状又はジグザグ状に成形することによって形成される連続状のファスナーエレメント、及び、略Y字状を呈する金属製のエレメント素材をファスナーテープに加締めることによって形成される金属製のファスナーエレメント等が知られている。
また一般に、合成樹脂製のファスナーエレメントは、射出成形の際にファスナーテープに直接固着されるため、ファスナーテープに対するファスナーエレメントの固着面積を広くすることによって、ファスナーテープに対するファスナーエレメントの固着強度が高められる。このため、従来の合成樹脂製のファスナーエレメントでは、ファスナーエレメントの固着強度を安定して確保するために、各ファスナーエレメントのエレメント幅寸法が大きく設定されていた。
これに対して、金属製のファスナーエレメントは、例えば略Y字状の断面を有するエレメント素子に加締め加工を行うことによりファスナーテープに取着されるため、金属製のファスナーエレメントは、そのエレメント幅寸法を前述のような合成樹脂製のファスナーエレメントのように大きく設定しなくても、十分な固着強度を容易に得ることができる。
ところで、合成樹脂製のファスナーエレメントは、一般に、ファスナーテープの外面となる第1面とテープ裏面となる第2面とに跨るように成形されており、ファスナーテープの第1面側に配される第1半部と、同ファスナーテープの第2面側に配される第2半部とを有している。
また、このような合成樹脂製のファスナーエレメントは、第1半部と第2半部とが対称的な形状を有するように成形されることが多いものの、例えば、ファスナーエレメントの外観品質(美感)を高めたり、ファスナーエレメントの感触(手触り)を向上させたりするために、第1半部と第2半部とが異なる非対称的な形状に形成されることもある。
例えば、国際公開第2010/082294号パンフレット(特許文献1)や、意匠登録第1382201号公報(特許文献2)には、ファスナーエレメントの第1半部が金属製のファスナーエレメントのような外観を呈するファスナーストリンガーが開示されている。
例えば特許文献1に記載されているファスナーエレメント60は、熱可塑性樹脂を射出成形することによりファスナーテープ65のテープ側縁部に固着されており、図18及び図19に示したように、ファスナーテープ65のテープ上面側に配される第1半部61と、テープ下面側に配され、第1半部61と一体に形成された第2半部62とを備えている。なお、ここで、上下方向とは、ファスナーテープ65のテープ面に直交するテープ表裏方向を言う。また、前後方向とは、ファスナーテープ65の長さ方向を言い、左右方向とは、ファスナーテープ65のテープ幅方向を言う。
このファスナーエレメント60において、第1半部61は、ファスナーテープ65に固着された固着部61aと、その固着部61aからテープ外方に向けて延出した延出部61bとを有しており、延出部61bは、当該延出部61bの先端部に向けてテープ長さ方向のエレメント幅寸法が漸減するように先細の形状を有している。
第1半部61では、ファスナーテープ65との固着強度を確保するために、固着部61aの下端部(ファスナーテープ65に接する側の端部)におけるエレメント幅寸法が所定の大きさを有している。
また、第1半部61における固着部61aの前方側面及び後方側面は、図19に示したように、第1半部61のエレメント幅寸法がファスナーテープ65のテープ面からファスナーエレメント60の上面に向かう方向へ漸減するように、外側に向けて凸状に湾曲した凸面63に形成されている。これにより、第1半部61は、外部に直接露呈するエレメント上面が細く見えるように構成されている。更に、第1半部61には、延出部61bの先端部に向けてファスナーエレメント60の上下方向の高さ寸法を漸減させるように下り傾斜した干渉回避部61cが形成されている。
第2半部62は、ファスナーテープ65に固着された胴部62aと、胴部62aからテープ外方に向けて延出し、エレメント幅方向の寸法が細くなるように括れている首部62bと、首部62bからテープ外方に向けて更に延出した噛合頭部62cとを有している。このため、特許文献1のファスナーエレメント60では、第2半部62側にて、噛合相手側方のファスナーエレメント60と噛み合わせられる。
このような特許文献1のファスナーエレメント60は、合成樹脂により構成されているため、金属製のファスナーエレメントよりも軽い。また、このファスナーエレメント60は、ファスナーテープ65との固着強度を確保しながら、従来の合成樹脂製のファスナーエレメントよりも細く見えるように形成されているため、金属製のファスナーエレメントのような外観(見栄え)を備える。
このため、特許文献1のファスナーエレメント60が取着されたスライドファスナーは、金属製のファスナーエレメントが取着されたスライドファスナー(以下、単に金属スライドファスナーと呼ぶ)のように、スタイリッシュに見えたり、お洒落な印象を与えたりすると同時に、金属スライドファスナーに比べて大幅に軽量化されて構成される。
また、特許文献1のファスナーエレメント60が取着されたスライドファスナーは、例えば左右のファスナーエレメント60が噛合している状態で同ファスナーエレメント60がテープ表裏方向の力(突き上げ力)を受けて、スライドファスナーの一部がエレメント上半部同士を接近させる方向に折り曲げられた場合に、各ファスナーエレメント60に上述のような干渉回避部61cが設けられていることにより、ファスナーエレメント60の第1半部61と噛合相手側のファスナーエレメント60の第1半部61とが互いに干渉することを回避できる。
これにより、スライドファスナーが突き上げ力を受けても、左右のファスナーエレメント60間の噛合が簡単に外れることを防いで、その噛合状態を安定して維持できる。このため、スライドファスナーに、ファスナーエレメント60の噛合が強制的に外れる所謂チェーン割れが生じることを防止できる。
一方、特許文献2には、特許文献1と実質的に同様の形態を有するファスナーエレメントがファスナーテープに取着されたファスナーチェーンが図示されている。
更に、例えば意匠登録第1408991号公報(特許文献3)には、特許文献2に図示されているファスナーエレメントの上面に凹凸を更に設けることによって意匠性をより向上させたファスナーチェーンが図示されている。
国際公開第2010/082294号パンフレット 意匠登録第1382201号公報 意匠登録第1408991号公報
特許文献1〜特許文献3に示されているファスナーエレメントは、上述のように、金属製のファスナーエレメントのように見せることにより、金属スライドファスナーに似ており、且つ、金属スライドファスナーよりも軽量化されたスライドファスナーを構成することが可能となる。
しかし、これらのファスナーエレメントの外観は、金属製のファスナーエレメントに似ているものの、金属製のファスナーエレメントと見比べると違いがあるため、ファスナーエレメントの固着強度を確保しつつ、合成樹脂製のファスナーエレメントの外観を、金属製のファスナーエレメントに更に近づけるようにすることが求められていた。
ところで、スライドファスナーに用いられる従来のスライダーには、停止機構を備えたスライダーが知られている。停止機構を有するスライダーは、一般に、ファスナーエレメントに係合させる停止爪を有しており、その停止爪を、互いに隣接するファスナーエレメント間の間隙に挿入してファスナーエレメントに係合させることにより、スライダーをエレメント列に対してロックして、スライダーの停止状態を維持することが可能となる。
このような停止機構を備えたスライダーは、例えば特許文献1〜特許文献3のファスナーエレメント60が取着されたスライドファスナーにも使用することが可能であり、例えばスライダーの停止爪を、ファスナーエレメント60における第1半部61の固着部61aに係合させることにより、停止機構を働かせることができる。
しかし、特許文献1〜特許文献3のファスナーエレメント60では、例えば図19に示したように、ファスナーエレメント60の固着部61aにおける前方側面と後方側面とが、外側に向けて凸状に湾曲した凸面63に形成されている。
このため、スライダーの停止爪が、ファスナーエレメント60間の間隙に挿入されて、ファスナーエレメント60の前方側面又は後方側面に係合していても、例えば停止爪が太く形成されている場合にはファスナーエレメント60に対する停止爪の係合が不安定になり易い。
更に、スライダーが何らかの衝撃などを受けた際には、その停止爪がファスナーエレメント60の前方側面又は後方側面上を滑って持ち上げられることがある。その結果、停止機構によるスライダーのロック状態が、使用者の意思に依らなくても勝手に解除されてしまい、スライダーの停止状態が安定して維持できず、改善の余地があった。
また、特許文献1〜特許文献3に示されているファスナーエレメントでは、テープ上面側に形成される第1半部の形態と、テープ下面側に形成される第2半部の形態が互いに相違している。
このため、例えば開離嵌挿具を有するスライドファスナーにおいて、蝶棒を箱棒の右側から箱体に挿し込む所謂右挿しのスライドファスナーと、蝶棒を箱棒の左側から箱体に挿し込む所謂左挿しのスライドファスナーとを製造する場合、ファスナーエレメント及び開離嵌挿具の成形用金型では、右挿しのスライドファスナー用と左挿しのスライドファスナー用とではキャビティ空間の形状が異なるため、右挿し用と左挿し用にそれぞれ専用の金型が必要となる。これは、スライドファスナーの製造コストの増大を招く要因の一つとなっていた。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであって、その具体的な目的は、金属製のファスナーエレメントよりも軽量で、且つ、より金属製のファスナーエレメントに近い外観を有し、更に、スライダーが停止爪による停止機構を備える場合でも、その停止機構を安定して働かせることが可能なファスナーエレメントを有するファスナーストリンガーを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明により提供されるファスナーストリンガーは、基本的な構成として、ファスナーテープと、前記ファスナーテープのテープ側縁部に取着された複数の合成樹脂製のファスナーエレメントとを有し、前記ファスナーエレメントは、前記ファスナーテープの第1面側に配される第1半部と、前記ファスナーテープの第2面側に配される第2半部とを有し、前記第1及び第2半部の少なくとも一方は、前記ファスナーテープに固着された固着部と、前記固着部からテープ外方に向けて延出し、テープ長さ方向のエレメント幅寸法が先端部に向けて漸減する延出部とを備えた先細エレメント形態を有するファスナーストリンガーであって、前記固着部におけるテープ長さ方向の第1側面から第2側面までの幅寸法は、前記ファスナーエレメントのエレメント表面から前記ファスナーテープのテープ面に向けて漸増し、前記固着部における前記第1側面及び前記第2側面が、前記エレメント表面から前記ファスナーテープのテープ面に向けて凹状に湾曲した凹面をそれぞれ有してなることを最も主要な特徴とするものである。
本発明に係るファスナーストリンガーにおいて、前記延出部におけるテープ長さ方向の第1側面から第2側面までの幅寸法は、前記ファスナーエレメントのエレメント表面から前記ファスナーテープのテープ面に向けて漸増し、前記延出部における前記第1側面及び前記第2側面が、前記エレメント表面から前記ファスナーテープのテープ面に向けて凹状に湾曲した凹面をそれぞれ有していることが好ましい。
この場合、前記凹面は、前記先細エレメント形態の前記固着部から前記延出部に亘って連続して配されていることが特に好ましい。
また、本発明のファスナーストリンガーにおいて、前記第1及び第2半部の他方は、前記第1及び第2半部の一方と前記ファスナーテープに対して面対称の関係となる前記先細エレメント形態を有し、テープ表裏方向における前記第1及び第2半部の各延出部の間に、相手方のファスナーエレメントに噛合可能な噛合頭部と、前記噛合頭部から連続して形成され、エレメント幅方向の寸法が細くなる形状の首部とが配されていることが好ましい。
一方、前記第1及び第2半部の他方は、前記第1及び第2半部の一方における前記延出部の裏面側に配され、相手方のファスナーエレメントに噛合可能な噛合頭部と、前記噛合頭部から連続して形成され、エレメント幅方向の寸法が細くなる形状の首部と、前記首部から連続して形成され、前記ファスナーテープに固着された胴部とを有していても良い。
更に、本発明のファスナーストリンガーでは、前記合成樹脂に、アルミニウム製又はアルミニウム合金製の金属微小片が混練されていることが好ましい。
またこの場合、前記金属微小片の平均粒径は、3μm以上8μm以下に設定されていることが特に好ましい。
本発明に係るファスナーストリンガーでは、合成樹脂製のファスナーエレメントにおける第1及び第2半部のうちの少なくとも一方が、ファスナーテープに固着された固着部と、固着部からテープ外方に向けて延出し、テープ長さ方向のエレメント幅寸法が先端部に向けて漸減する延出部とを備えた先細エレメント形態を有している。
また、先細エレメント形態の固着部におけるテープ長さ方向の第1側面(前方側面)から第2側面(後方側面)までの幅寸法は、ファスナーエレメントのエレメント表面からファスナーテープのテープ面に向けて漸増しており、更に、固着部における第1側面及び第2側面が、エレメント表面からファスナーテープのテープ面に向けて凹状に湾曲した凹面を少なくとも一部にそれぞれ有している。
例えば、特許文献1に記載されている従来のファスナーエレメントでは、第1半部の固着部における前方側面及び後方側面が、外側に向けて凸状に湾曲した凸面に形成されているため、その前方側面及び後方側面にて光が拡散反射して外部(特にファスナーエレメントの上方側)に向けて散乱する。このため、当該ファスナーエレメントを上面側から見たときに、固着部における前方側面及び後方側面も明るく見えるため、ファスナーエレメントの第1半部が、当該第1半部の上面の面積よりもエレメント幅方向に太く見えてしまい、結果的に、金属製のファスナーエレメントとは異なる外観を表出する傾向にあった。
これに対して、本発明におけるファスナーエレメントでは、上述のように、先細エレメント形態の固着部における第1及び第2側面(前方及び後方側面)が凹面を有しているため、当該ファスナーエレメントを上面側から見たときに、第1及び第2側面が凸面に形成されている従来のファスナーエレメントに比べて、第1及び第2側面が見え難くなる。
また、第1及び第2側面に凹面が形成されていることにより、第1及び第2側面にて反射する光、特に固着部の上面側近傍の第1及び第2側面にて反射する光が、ファスナーエレメントの上方側に向けて散乱し難くなるため、当該第1及び第2側面が影の部分となって暗く見えるという視覚的な効果が得られる。
その結果、本発明におけるファスナーエレメントは、第1及び第2側面が凸面に形成されている従来のファスナーエレメントに比べて、固着部がエレメント幅方向に狭く、エレメント長さ方向に細長く見えるようになるため、より金属製のファスナーエレメントに近い外観(見栄え)を表現することができる。
従って、このようなファスナーエレメントがファスナーテープに取着された本発明のファスナーストリンガーは、金属製のファスナーエレメントよりも軽量で、且つ、従来の合成樹脂製のファスナーエレメントよりも金属製のファスナーエレメントに近い外観を有するため、例えば高級感を持たせたい鞄類や衣類などに好適に使用される。
更に、本発明のファスナーストリンガーと、停止爪による停止機構を備えたスライダーとを用いてスライドファスナーを構成した場合に、当該スライドファスナーにおいて、スライダーの停止爪を、ファスナーエレメントにおける第1半部の固着部(特に、固着部の第1又は第2側面)に係合させることによって、スライダーの停止機構を円滑に働かせることができる。
この場合、本発明のファスナーエレメントの固着部における第1及び第2側面には凹面が配されているため、例えばスライダーの停止爪が太く形成されている場合でも、その停止爪をファスナーエレメントの固着部の第1又は第2側面に係合させたときに、その第1又は第2側面の凹面によってスライダーの停止爪をしっかりと受け止めて収容されるため、停止爪の係合を外れ難くすることができる。
これにより、例えばスライダーが何らかの衝撃などを受けた際でも、スライダーの停止爪がファスナーエレメントの固着部の前方側面又は後方側面に係合している状態を安定して維持することが可能となり、従来のようにスライダーのロック状態が勝手に解除されるという不具合が生じることを効果的に防止できる。
このような本発明のファスナーストリンガーにおいて、延出部におけるテープ長さ方向の第1側面から第2側面までの幅寸法も、ファスナーエレメントのエレメント表面からファスナーテープのテープ面に向けて漸増し、且つ延出部における第1側面及び第2側面が、エレメント表面からファスナーテープのテープ面に向けて凹状に湾曲した凹面を少なくとも一部にそれぞれ有している。これにより、固着部だけでなく、延出部もエレメント幅方向に狭くなって細く見えるようになるため、更に金属製のファスナーエレメントに近い外観を表現することができる。
特にこの場合、凹状に湾曲した凹面が、先細エレメント形態の固着部から延出部に亘って連続して配されていることにより、より一層金属製のファスナーエレメントに近い外観を表現することができる。
また、本発明のファスナーストリンガーでは、ファスナーエレメントを、第1及び第2半部の他方が、第1及び第2半部の一方とファスナーテープに対して面対称の関係となる先細エレメント形態を有するように構成することができる。この場合、テープ表裏方向における第1及び第2半部の各延出部の間に、相手方のファスナーエレメントに噛合可能な噛合頭部と、噛合頭部から連続して形成され、エレメント幅方向の寸法が細くなる形状の首部とが配されている。
このような形態を有するファスナーエレメントでは、第1半部と第2半部とがファスナーテープに対して面対称の形態を有するため、ファスナーテープの第1面側を外部に表出するようにスライドファスナーを構成することもできるし、また、ファスナーテープの第2面側を外部に表出するようにスライドファスナーを構成することもできる。
これにより、本発明のファスナーストリンガーは、表裏を裏返して用いられることにより、右挿しのスライドファスナー用としても、また、左挿しのスライドファスナー用としても容易に利用することが可能となる。その結果、ファスナーエレメント及び開離嵌挿具の成形用金型として、右挿し用と左挿し用とにそれぞれ専用の金型を作る必要がなくなるため、スライドファスナーの製造コスト削減を図ることができる。
また、本発明のファスナーストリンガーでは、ファスナーエレメントを、第1及び第2半部の他方が、第1及び第2半部の一方における延出部の裏面側に配され、相手方のファスナーエレメントに噛合可能な噛合頭部と、噛合頭部から連続して形成され、エレメント幅方向の寸法が細くなる形状の首部と、首部から連続して形成され、ファスナーテープに固着された胴部とを有するように構成することもできる。
このようなファスナーエレメントは、第1半部と第2半部とが互いに異なる非対称的な形状を有するため、第1及び第2半部の一方により、金属製のファスナーエレメントに近い外観を表現できるとともに、第1及び第2半部の他方により、スライドファスナーを構成したきに左右のファスナーエレメントを安定して噛み合わせることができる。
更に、本発明のファスナーストリンガーでは、ファスナーエレメントを構成する合成樹脂に、アルミニウム製又はアルミニウム合金製の金属微小片が混練されている。これにより、本発明におけるファスナーエレメントは、金属製のファスナーエレメントに比べて安価で且つ軽いという利点を有するとともに、高級感のある光沢がファスナーエレメントの全体的に得られる。
特にこの場合、ファスナーエレメントを上面側から見たときに、光の反射が見え易い上面と、光の反射が見え難い第1及び第2側面とのコントラストが顕著に出るため、当該ファスナーエレメントの外観を金属製のファスナーエレメントに更に近づけることができる。更に、金属微小片の混練により、ファスナーエレメントの強度を容易に高めるといった効果も得られる。
この場合、金属微小片の平均粒径が3μm以上8μm以下に設定されていることにより、金属微小片によるファスナーエレメントの光沢が安定して得られるとともに、ファスナーエレメントの射出成形を行う際に金型のキャビティ内における溶融樹脂の流れが悪くなることを抑制し、成形不良となるウエルドマークの発生を防いでファスナーエレメントを所望の形状に安定して形成することができる。
本発明の実施例1に係るファスナーストリンガーを有するスライドファスナーを示した平面図である。 同スライドファスナーのファスナーエレメントを拡大して示す斜視図である。 同ファスナーエレメントの平面図である。 同ファスナーエレメントを延出部及び噛合頭部側から見たときの模式図である。 図3に示したV−V線における矢視断面図である。 図3に示したVI−VI線における矢視断面図である。 図3に示したVII−VII線における矢視断面図である。 図3に示したVIII−VIII線における矢視断面図である。 左右のファスナーエレメントが噛合した状態を示す平面図である。 ファスナーエレメントとスライダーの停止爪との関係を示す断面図である。 本発明の実施例2に係るファスナーストリンガーのファスナーエレメントを示す斜視図である。 同ファスナーエレメントの平面図である。 同ファスナーエレメントを延出部及び噛合頭部側から見たときの模式図である。 図12に示したXIV−XIV線における矢視断面図である。 図12に示したXV−XV線における矢視断面図である。 図12に示したXVI−XVI線における矢視断面図である。 図12に示したXVII−XVII線における矢視断面図である。 従来のファスナーストリンガーを示す斜視図である。 同ファスナーストリンガーのファスナーエレメントを延出部及び噛合頭部側から見たときの模式図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、実施例を挙げて図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下で説明する実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明と実質的に同一な構成を有し、かつ、同様な作用効果を奏しさえすれば、多様な変更が可能である。
図1は、本実施例1に係るファスナーストリンガーを有するスライドファスナーを示した平面図である。図2及び図3は、同スライドファスナーのファスナーエレメントにおける斜視図及び平面図である。図4は、同ファスナーエレメントを延出部及び噛合頭部側から見たときの模式図である。
なお、以下の説明では、ファスナーテープのテープ長さ方向を前後方向と規定し、特に、スライドファスナーを閉じるときにスライダーを摺動させる方向を前方とし、スライドファスナーを開くときにスライダーを摺動させる方向を後方とする。また、ファスナーテープのテープ幅方向を左右方向と規定する。更に、ファスナーテープのテープ表裏方向を上下方向と規定し、ファスナーテープに対してスライダーの引手が配される側を上方、その反対の側を下方とする。
更に、ファスナーエレメントに関しては、本発明の特徴を判り易く説明するために、テープ長さ方向をエレメント幅方向と記載し、また、テープ幅方向をエレメント長さ方向と記載し、テープ表裏方向をエレメント高さ方向と記載することもある。
本実施例1におけるスライドファスナー1は、図1に示したように、左右のファスナーテープ11の対向するテープ側縁部に沿ってエレメント列12が形成された一対のファスナーストリンガー10と、各ファスナーストリンガー10の上端部にエレメント列12に隣接して配された第1止具5(上止具とも言う)と、一対のファスナーストリンガー10の下端部に配された開離嵌挿具6と、エレメント列12に沿って摺動可能に配された停止機構付きのスライダー30とを有している。
なお、本実施例1のスライドファスナー1は、エレメント列12を構成する各ファスナーエレメント20に主要な特徴を有するものであり、ファスナーテープ11、第1止具5、開離嵌挿具6、及びスライダー30については、実質的に従来と同様のものを使用している。例えば、本実施例1の開離嵌挿具6は、左側のファスナーストリンガー10の後端部に配された蝶棒7と、右側のファスナーストリンガー10の後端部に配された箱棒8と、箱棒8の後端部に一体成形された箱体9とを有し、右挿し用として構成されている。
なお、本発明では、例えば蝶棒7と箱棒8及び箱体9との位置関係を、本実施例1とは左右方向に反対にし、右側のファスナーストリンガー10に蝶棒7を取着するとともに、左側のファスナーストリンガー10に箱棒8及び箱体9を取着することによって、左挿し用の開離嵌挿具を構成することも可能である。
また、本実施例1のスライダー30は停止機構を有するものであり、スライダー胴体31と、スライダー胴体31に回動可能に保持される引手32とを備えている。スライダー胴体31は、図10に示すように、上下翼板33,34と、上下翼板33,34の肩口側端部間を連結する案内柱35と、上下翼板33,34の左右側縁部に配されたフランジ部36と、上翼板33の上面側に立設された図示しない引手取付柱と、引手取付柱に揺動可能に取着されたカバー体37と、カバー体37を付勢する図示しない弾性部材とを有している。
また、カバー体37は、停止機構を働かせる停止爪37aが一体的に形成されており、停止爪37aは、図示しない弾性部材によりカバー体37が付勢されることにより、上下翼板33,34間のエレメント案内路内に突出するように配されている。
本実施例1の各ファスナーストリンガー10において、ファスナーテープ11は帯状に織製又は編成されている。各ファスナーテープ11は、ファスナー被着製品(衣類や鞄類など)に縫い付けられるテープ主体部と、エレメント列12が形成されるテープ側縁部(エレメント取付部とも言う)とを有している。また、左右のファスナーテープ11の互いに対向するテープ側縁には芯紐部11aが配されている。各エレメント列12は、ファスナーテープ11の芯紐部11aを含むテープ側縁部に、複数の合成樹脂製のファスナーエレメント20がテープ長さ方向に一定の間隔をもって取着されていることによって形成されている。
各ファスナーエレメント20は、ファスナーテープ11の第1面となるテープ上面(表面)側に配される第1半部(上半部)21と、ファスナーテープ11の第2面となるテープ下面(裏面)側に配される第2半部(下半部)22と、第1及び第2半部21,22の後述する第1及び第2延出部21b,22b間に配されるエレメント噛合部23と、第1及び第2半部21,22のテープ内方側の端縁部からテープ内側に向けて延在するヒレ部24とを有している。
この場合、ファスナーエレメント20の第1半部21が、スライドファスナー1において外部に露呈する露呈面側となる。また、第1半部21と第2半部22とは、互いにファスナーテープ11について面対称となる形態を有している。従って、ここでは、第1半部21について詳細に説明することにより、第2半部22の詳細な説明は省略することとする。
第1半部21は、少なくとも、外部に向けて面する上面(エレメント表面)25と、テープ長さ方向に対して交差する前方側面(第1側面)及び後方側面(第2側面)とを有している。ここで、ファスナーエレメント20の上面25は、ファスナーテープ11のテープ上面からテープ表裏方向に最も離れた面となる。
また、この第1半部21は、ファスナーテープ11に固着された第1固着部21aと、第1固着部21aからテープ外方に向けて延出した第1延出部21bとを有しており、第1半部21全体を上面側から見たときに、第1延出部21bの先端部に向けてエレメント幅寸法が漸減する先細のエレメント形態を備えている。
第1固着部21aは、ファスナーテープ11との固着強度を確保するために、第1固着部21aの下端部(ファスナーテープ11に接する側の端部)におけるエレメント幅寸法が、例えば従来の一般的な合成樹脂製ファスナーエレメントの下端部におけるエレメント幅寸法と同じ大きさとなるように形成されている。
なお、例えばファスナーテープ11との固着強度が十分に得られる場合には、第1固着部21aの下端部におけるエレメント幅寸法を、従来のエレメント幅寸法よりも小さく設定することも可能であり、また、必要に応じて従来のエレメント幅寸法よりも大きく設定することも可能である。
また、第1固着部21aの前方側面及び後方側面は、第1固着部21aの上面におけるエレメント幅寸法を、第1固着部21aの下端部よりも小さくしてファスナーエレメント20を全体的に細く見せるために、第1固着部21aのエレメント幅寸法が、ファスナーエレメント20の上面25からファスナーテープ11のテープ上面に向けて漸増するように(言い換えると、ファスナーテープ11のテープ上面からファスナーエレメント20の上面25に向けて漸減するように)湾曲状又は傾斜状に形成されている。
特にこの場合、第1固着部21aの前方側面及び後方側面は、図7及び図8に示すように、ファスナーエレメント20の上面25からファスナーテープ11のテープ上面に向かう方向に、ファスナーエレメント20の内方へ窪むように凹状に湾曲した凹面(凹状湾曲面)21cを有している。
第1延出部21bは、第1固着部21aに接続する側の基端部から、先端部に向けてエレメント幅寸法が漸減するように先端部が細くなった形状に形成されているとともに、第1延出部21bの先端部が、面取りが施されたように周面が丸みを帯びる曲面状に形成されている。これにより、ファスナーエレメント20を上面側から見たときのファスナーエレメント20の外観が金属製のファスナーエレメント20に更に近づけられている。また、第1延出部21bの上面25には、先端部に向けてファスナーエレメント20の上下方向の高さ寸法を漸減させるように下り傾斜面が形成されている。
また、第1延出部21bの前方側面及び後方側面は、第1固着部21aと同様に、エレメント上面25におけるエレメント幅寸法を小さくしてファスナーエレメント20の全体を細く見せるために、第1延出部21bのエレメント幅寸法が、エレメント上面25からファスナーテープ11のテープ上面に向けて漸増するように(言い換えると、ファスナーテープ11のテープ上面からエレメント上面25に向けて漸減するように)湾曲状又は傾斜状に形成されている。
更に、第1延出部21bの前方側面及び後方側面は、図5に示すように、エレメント上面25からファスナーテープ11のテープ上面に向かう方向に、ファスナーエレメント20の内方へ窪むように凹状に湾曲した凹面(凹状湾曲面)21cを有している。
この場合、第1固着部21aに配されている凹面21cと第1延出部21bに配されている凹面21cとは連続して形成されていることが好ましいが、本実施例1では、エレメント噛合部23の後述する首部23bがエレメント幅方向に細く形成されているため、当該首部23bの括れている位置に対応する第1延出部21bの部分では、曲率の小さい凹状湾曲面、或いは略平面に近い凹状湾曲面が配されている。
このように、第1固着部21a及び第1延出部21bの前方側面と後方側面とに凹面21cを有していることにより、ファスナーエレメント20を上面側から見たときに第1半部21全体の前方側面及び後方側面が視認され難くなる。その上、前方側面及び後方側面に配された凹面21cにより光の反射向きが変えられて、第1半部21の前方側面及び後方側面にて光がエレメント上方側に向けて散乱し難くなり、その結果、第1半部21の前方側面及び後方側面が影のように第1半部21の上面25よりも暗く見えるようになる。
このため、本実施例1のファスナーエレメント20は、例えば前記特許文献1に記載されているような従来のファスナーエレメントに比べて、第1半部21全体がエレメント幅方向に狭くなって細く見えるようになる(図9を参照)。
また、このように第1固着部21aの前方側面と後方側面とに凹面21cを有していることにより、後述するように、スライダー30の停止機構を働かせるために同スライダー30の停止爪37aをファスナーエレメント20の第1固着部21aに係合させる際に、第1固着部21aの前方側面又は後方側面に配した凹面21cにて、停止爪37aをしっかりと受け止めて外れ難くすることができる。これにより、スライダー30の停止状態を停止爪37aによって安定して保持することが可能となる。
また、本実施例1のファスナーエレメント20における第2半部22は、第1半部21及びエレメント噛合部23と一体に成形されているとともに、上述のようにファスナーテープ11について第1半部21と面対称となる形態を有している。
すなわち、第2半部22の第2固着部22a及び第2延出部22bにおける前方側面と後方側面にも、ファスナーエレメント20の内側に窪むように形成された凹面22cが配されている。このため、本実施例1のファスナーエレメント20は、当該ファスナーエレメント20を下面側から見たときにも、第2半部22の全体がエレメント幅方向に狭くなって細く見えるようになるため、金属製のファスナーエレメント20に近い外観を表出できる。
また、このようにファスナーエレメント20の第1半部21と第2半部22とがファスナーテープ11に対して面対称の形態を有することにより、ファスナーエレメント20の第2半部22が、外部に露呈する露呈面側となるようにスライドファスナー1を構成することも可能となる。それにより、右挿し用のスライドファスナー又は左挿し用のスライドファスナーを製造する際に、例えばスライダー30を取着する向きを変更すること等により、ファスナーエレメント20及び開離嵌挿具6の成形用金型を変更することなく、右挿し用にするか左挿し用にするかを任意に選択して、スライドファスナー1の製造を容易に且つ安価に行うことが可能となる。
本実施例1において、ファスナーエレメント20のエレメント噛合部23は、第1延出部21bと第2延出部22bとの間に挟まれるように配されている。また、このエレメント噛合部23は、噛合相手方のファスナーエレメント20に噛み合うことが可能な噛合頭部23aと、その噛合頭部23aからファスナーテープ11側に連続して形成された首部23bと、首部23bからエレメント幅方向に突出した一対の肩部23cとを有している。
エレメント噛合部23の噛合頭部23aは、第1及び第2延出部21b,22bよりもエレメント幅方向に突出するように長円形状に形成されている。また、この噛合頭部23aの先端部には、噛合相手方のファスナーエレメント20の肩部23cを嵌入することが可能な溝部23dがテープ長さ方向(エレメント幅方向)に沿って形成されている。
エレメント噛合部23の首部23bは、噛合相手方のファスナーエレメント20の噛合頭部23aを嵌着可能なように、エレメント幅方向の寸法が小さくなるように括れた形状を有している。肩部23cは、首部23bに噛合相手方の噛合頭部23aが嵌着した際に、噛合相手方の噛合頭部23aに形成された溝部23dに嵌入可能な形状及び大きさに形成されている。
エレメント噛合部23がこのような形態を有することにより、スライダー30を摺動させてスライドファスナー1を開閉する際に、左右のファスナーエレメント20を円滑に噛合・分離させることができ、また、左右のファスナーエレメント20を噛合させたときに、スライドファスナー1の使用に耐え得る十分な噛合強度が安定して得られる。
同ファスナーエレメント20のヒレ部24は、ファスナーテープ11の上下の両テープ面側に配されており、テープ上面側のヒレ部24とテープ下面側のヒレ部24とは、ファスナーテープ11について互いに対称的な形態を有している。ヒレ部24は、第1半部21又は第2半部22に接続する側の基端部から延出端部(テープ内方側の端部)に向けて、エレメント幅寸法が漸減するように形成されており、ファスナーエレメント20を上面側又は下面側から見たときに略山形状を呈する。
このようなヒレ部24が配されていることにより、ファスナーテープ11に対するファスナーエレメント20の固着強度を増大させることができる。更に、ファスナーエレメント20のヒレ部24が、スライダー30の摺動時に当該スライダー30のフランジ部36が通過する位置に対応して配されていることにより、スライダー30のフランジ部36がファスナーテープ11に直接接触することを阻止できる。従って、スライダー30を摺動させたときに、ファスナーテープ11がフランジ部36との接触に起因して、傷付いたり、切れたりして損傷することを防止できる。
本実施例1のスライドファスナー1において、ファスナーエレメント20、第1止具5、及び開離嵌挿具6は、熱可塑性のポリアセタール樹脂を射出成形することにより形成されている。この場合、ファスナーエレメント20、第1止具5、及び開離嵌挿具6を構成するポリアセタール樹脂には、アルミニウム製又はアルミニウム合金製の扁平状の金属微小片が均一に混練されている。
なお本発明において、ファスナーエレメント20、第1止具5、及び開離嵌挿具6を構成する合成樹脂の種類は、上述のようなポリアセタール樹脂に限定されるものではなく、例えばポリアミド、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリカーボネートなどのその他の合成樹脂を用いることも可能である。このような合成樹脂を用いて構成されたファスナーエレメント20は、金属からなるファスナーエレメントよりも大幅に軽量化される。
また、上述のようなポリアセタール樹脂は透過性を有しているため、ファスナーエレメント20、第1止具5、及び開離嵌挿具6の材質にポリアセタール樹脂を選択することにより、金属微小片を合成樹脂内に分散させたときに、金属微小片による光沢を安定して得ることができる。
この場合、合成樹脂に混練される金属微小片の平均粒径は、3μm以上8μm以下に制御されている。金属微小片の平均粒径が3μm以上であることにより、高級感のある光沢が成形体の全体的に得られるとともに、ファスナーエレメント20、第1止具5、及び開離嵌挿具6の強度を効果的に向上させることができる。
また、金属微小片の平均粒径が8μm以下であることにより、ファスナーエレメント20、第1止具5、及び開離嵌挿具6がぎらついてしまうことを防ぎ、高級感のある光沢を安定して得ることができる。更に、金属微小片の平均粒径が8μm以下であれば、多数の金属微小片が合成樹脂に混練されていても合成樹脂が分断されないため、金属微小片の混入に起因して成形体の強度が低下することを防止できる。
更に、扁平状の金属微小片の厚さは、0.1μm以上0.4μm以下に設定されている。これにより、ファスナーエレメント20、第1止具5、及び開離嵌挿具6の光輝性及び鮮映性を向上でき、また、射出成形の際にキャビティ内における溶融樹脂の流れを安定させ、成形不良となるウエルドマークの発生を効果的に抑制することができる。
また、合成樹脂に混練される金属微小片の含有量(混練量)が0.4重量%以上5.0重量%以下に設定されている。これにより、ファスナーエレメント20、第1止具5、及び開離嵌挿具6を軽量で且つ安価に構成でき、また、ファスナーエレメント20、第1止具5、及び開離嵌挿具6にぎらつきが生じることを効果的に抑えられる。
本実施例1のスライドファスナー1は、上述のように、各ファスナーエレメント20の第1及び第2固着部21a,22a、並びに第1及び第2延出部21b,22bにおける前方側面と後方側面に凹面21cが配されている。これにより、例えば図9に示したように、左右のファスナーエレメント20を互いに噛合させてスライドファスナー1を閉鎖させた場合、その閉鎖状態にあるスライドファスナー1をテープ上面側(又はテープ下面側)から見たときに、第1半部21(又は第2半部22)の前方側面及び後方側面が見え難くなり、しかも、第1半部21の前方側面及び後方側面が第1半部21の上面25(又は第2半部22の下面)に比べて影のように暗く見える。
これにより、本実施例1のファスナーエレメント20の形態が、図9に示したように、第1半部21がエレメント幅方向(テープ長さ方向)に狭まって第1半部21全体が細く見えるようになるため、金属製のファスナーエレメントに近い外観を呈するようになる。
更に、同ファスナーエレメント20では、ファスナーエレメント20を構成する樹脂に金属微小片が分散しているため、金属微小片による光沢が安定して得られる。特にこの場合、ファスナーエレメント20を上面側から見たときに、光の反射により金属微小片の光沢が見え易い第1半部21の上面25と、光の反射が見え難くなる前方側面及び後方側面とのコントラストがより顕著になり、第1半部21の上面25の細さを際立たせることができる。
従って、本実施例1のスライドファスナー1は、ファスナーエレメント20の外観をより一層、金属製のファスナーエレメント20に近づけることができるため、従来の金属製ファスナーエレメントが取着されたスライドファスナーよりも軽くて使い易くなり、且つ、スタイリッシュに見えたり、お洒落な印象を与えたりして外観品質や意匠性に優れたものとなる。
また、本実施例1のスライドファスナー1では、各ファスナーエレメント20における第1固着部21aの前方側面及び後方側面に凹面21cが配されていることにより、図10に示したように、スライダー30の停止爪37aを、ファスナーエレメント20間の間隙に挿入してファスナーエレメント20の第1固着部21aに係合させるときに、当該第1固着部21aの前方側面及び後方側面に形成された凹面21cでスライダー30の停止爪37aをしっかりと受け止めて収容することができる。
このため、例えば停止爪37aが太く形成されている場合であっても、停止爪37aをファスナーエレメント20にしっかりと安定して係合させることができ、その停止爪37aの係合が簡単に外れることを防止できる。
従って、停止爪37aによりスライダー30の停止状態が保持されているときに、スライダー30が何らかの衝撃などを受けた場合でも、停止爪37aが、従来のようにファスナーエレメントの前方側面又は後方側面を滑って持ち上げられる事態が生じることはなく、停止爪37aをファスナーエレメント20の固着部にしっかりと係合させておくことができるため、スライダー30の停止状態を安定して維持することができる。
図11は、本実施例2に係るスライドファスナーのファスナーエレメントを示した斜視図である。図12は、同ファスナーエレメントの平面図であり、図13は、同ファスナーエレメントを延出部及び噛合頭部側から見たときの模式図である。
なお、以下に説明する本実施例2に係るスライドファスナー2は、ファスナーエレメント40に主要な特徴を有するものであり、ファスナーエレメント40以外の部品又は部材は、前述の実施例1に係るスライドファスナー1の場合と実質的に同じ構成を有している。従って、本実施例2では、ファスナーエレメント40の構成について主に説明することとし、ファスナーエレメント40以外の部品又は部材については、前述の実施例1の場合と同じ符号を用いて表すことによって、その詳しい説明を省略することとする。
本実施例2におけるスライドファスナー2は、左右のファスナーテープ11の対向するテープ側縁部に沿ってエレメント列が形成された一対のファスナーストリンガー10と、各ファスナーストリンガー10の上端部に配された図示しない第1止具と、一対のファスナーストリンガー10の下端部に配された図示しない開離嵌挿具と、エレメント列12に沿って摺動可能に配された停止機構付きの図示しないスライダーとを有している。
エレメント列を構成する各ファスナーエレメント40は、ファスナーテープ11の第1面となるテープ上面側に配される第1半部(上半部)41と、ファスナーテープ11の第2面となるテープ下面側に配される第2半部(下半部)42とを有している。この場合、本実施例2では、ファスナーエレメント40の第1半部41が、スライドファスナー2において外部に露呈する露呈面側となり、また、第1半部41と第2半部42とは互いに異なる形態を有している。

第1半部41は、少なくとも、外部に向けて面する上面45と、テープ長さ方向に対して交差する前方側面(第1側面)及び後方側面(第2側面)とを有している。また。この第1半部41は、ファスナーテープ11に固着された固着部41aと、固着部41aからテープ外方に向けて延出した延出部41bとを有しており、第1半部41全体を上面側から見たときに、延出部41bの先端部に向けてエレメント幅寸法が漸減する先細のエレメント形態を備えている。
固着部41aは、ファスナーテープ11との固着強度を確保するために、固着部41aの下端部(ファスナーテープ11に接する側の端部)におけるエレメント幅寸法が、前述の実施例1の場合と同様に、従来の一般的な合成樹脂製ファスナーエレメントの下端部におけるエレメント幅寸法と同じ大きさとなるように形成されている。
この固着部41aの前方側面及び後方側面は、固着部41aの上面45におけるエレメント幅寸法を、当該固着部41aの下端部よりも小さくしてファスナーエレメント40を全体的に細く見せるために、固着部41aのエレメント幅寸法が、ファスナーエレメント40の上面45からファスナーテープ11のテープ上面に向けて漸増するように湾曲状又は傾斜状に形成されている。
またこの場合、固着部41aの前方側面及び後方側面は、図16及び図17に示すように、ファスナーエレメント40の上面45からファスナーテープ11のテープ上面に向けて、ファスナーエレメント40の内側へ窪むように凹状に湾曲した凹面(凹状湾曲面)41cを有している。
延出部41bは、固着部41aに接続する側の基端部から、先端部に向けてエレメント幅寸法が漸減するように先端部が細くなった形状に形成されているとともに、延出部41bの先端部が、面取りが施されたように周面が丸みを帯びる曲面状に形成されている。また、延出部41bの上面には、先端部に向けてファスナーエレメント40の上下方向の高さ寸法を漸減させるように下り傾斜面が形成されている。
この延出部41bの前方側面及び後方側面は、固着部41aと同様に、上面におけるエレメント幅寸法を小さくしてファスナーエレメント40の全体を細く見せるために、第1延出部41bのエレメント幅寸法を、ファスナーエレメント40の上面45からファスナーテープ11のテープ上面に向けて漸増させるように湾曲状又は傾斜状に形成されている。
またこの場合、延出部41bの前方側面及び後方側面は、図14及び図15に示すように、エレメント上面45からテープ上面に向けて、ファスナーエレメント40の内側へ窪むように凹状に湾曲した凹面(凹状湾曲面)41cを有している。
本実施例2において、固着部41aの前方側面及び後方側面に配される凹面41cと、延出部41bの前方側面及び後方側面に配される凹面41cとは、固着部41aのテープ内方側の端部から延出部41bの先端部かけて第1半部41全体に連続して形成されている。
このように第1半部41の全体に亘って凹面41cが前方側面及び後方側面に形成されていることにより、ファスナーエレメント40を上面側から見たときに第1半部41の前方側面及び後方側面が全体的に見え難くなり、しかも、前方側面及び後方側面が影のように第1半部41の上面45よりも暗く見えるようになる。このため、本実施例2のファスナーエレメント40では、第1半部41の全体がエレメント幅方向に狭くなって細く見える外観を呈する。
また、固着部41aの前方側面と後方側面とに凹面41cを有していることにより、前述の実施例1に係るスライドファスナー1の場合と同様に、スライダーの停止爪をファスナーエレメント40の固着部41aに係合させる際に、固着部41aの前方側面又は後方側面に配した凹面41cにて、停止爪をしっかりと受け止めて安定して収容することができる。
同ファスナーエレメント40の第2半部42は、第1半部41と一体に成形されている。この第2半部42は、所定のテープ長さ方向の寸法を有し、第1半部41の固着部41aとの間にてファスナーテープ11のテープ側縁部を挟持するようにテープ側縁部に固着された胴部42aと、胴部42aからテープ外方に向けて延設され、エレメント幅方向の寸法が細くなるように括れた形状を有する首部42bと、首部42bの先端部から更に延設され、エレメント幅方向に膨らんだような長円形状を有する噛合頭部42cとを備えている。
第2半部42がこのような形態を有することにより、スライダーを摺動させてスライドファスナー2を開閉する際に、左右のファスナーエレメント40を円滑に噛合・分離させることができ、また、左右のファスナーエレメント40を噛合させたときに、スライドファスナー2の使用に耐え得る十分な噛合強度が安定して得られる。
更に、図11に示したように、本実施例2のファスナーエレメント40では、第1半部41と第2半部42の境界部に、段部42dが第2半部42の首部42bの位置に対応するように設けられており、この段部42dによって、第2半部42は、段部42dからファスナーテープ11側のエレメント部分の高さ寸法が、段部42dからエレメント先端側のエレメント部分よりも大きくなるように構成されている。
このような段部42dが配されていることにより、例えばスライダーを摺動させて左右のファスナーエレメント40を噛合させるときに、例えばスライダーのエレメント案内路内で左右のファスナーエレメント40の相対的な高さ位置がずれたとしても、当該段部42dにて左右のファスナーエレメント40間の位置ずれを吸収し、左右のファスナーエレメント40うちの一方の噛合頭部42cを、他方の首部42bに安定して嵌入させることができる。これにより、左右のファスナーエレメント40の噛合動作をより円滑に行うことが可能となる。
また、本実施例2のファスナーエレメント40は、前述の実施例1のファスナーエレメント20と同様に、アルミニウム製又はアルミニウム合金製の扁平状の金属微小片が混練された熱可塑性のポリアセタール樹脂を射出成形することにより形成されている。これにより、各ファスナーエレメント40は、高級感のある光沢をエレメント全体に安定して得ることができるとともに、ファスナーエレメント40の強度を向上させることができる。
このようなファスナーエレメント40を有する本実施例2のスライドファスナー2は、左右のファスナーエレメント40を噛合させてスライドファスナー2を閉鎖させた場合、その閉鎖状態にあるスライドファスナー2をテープ上面側から見たときに、第1半部41がエレメント幅方向に狭まって第1半部41全体が細く見えるようになる。更に、光の反射により金属微小片の光沢が見え易い第1半部41の上面45と、光の反射が見え難くなる前方側面及び後方側面とのコントラストがより顕著になる。このため、本実施例2におけるファスナーエレメント40は、金属製のファスナーエレメント40に非常に近い外観を表出できる。
また、本実施例2のスライドファスナー2では、各ファスナーエレメント40における固着部41aの前方側面及び後方側面に凹面41cが配されていることにより、スライダーの停止機構を働かせるときに、前述の実施例1に係るスライドファスナー1と同様に、固着部41aの前方側面及び後方側面に配した凹面41cにて、スライダーの停止爪をしっかりと受け止めて収容することができる。このため、スライダーの停止機構を常に安定して機能させることができる。
1 スライドファスナー
2 スライドファスナー
5 第1止具
6 開離嵌挿具
7 蝶棒
8 箱棒
9 箱体
10 ファスナーストリンガー
11 ファスナーテープ
11a 芯紐部
12 エレメント列
20 ファスナーエレメント
21 第1半部
21a 第1固着部
21b 第1延出部
21c 凹面
22 第2半部
22a 第2固着部
22b 第2延出部
22c 凹面
23 エレメント噛合部
23a 噛合頭部
23b 首部
23c 肩部
23d 溝部
24 ヒレ部
25 上面
30 スライダー
31 スライダー胴体
32 引手
33 上翼板
34 下翼板
35 案内柱
36 フランジ部
37 カバー体
37a 停止爪
40 ファスナーエレメント
41 第1半部
41a 固着部
41b 延出部
41c 凹面
42 第2半部
42a 胴部
42b 首部
42c 噛合頭部
42d 段部
45 上面

Claims (7)

  1. ファスナーテープ(11)と、前記ファスナーテープ(11)のテープ側縁部に取着された複数の合成樹脂製のファスナーエレメント(20,40) とを有し、前記ファスナーエレメント(20,40) は、前記ファスナーテープ(11)の第1面側に配される第1半部(21,41) と、前記ファスナーテープ(11)の第2面側に配される第2半部(22,42) とを有し、前記第1及び第2半部(21,22,41,42) の少なくとも一方は、前記ファスナーテープ(11)に固着された固着部(21a,22a,41a) と、前記固着部(21a,22a,41a) からテープ外方に向けて延出し、テープ長さ方向のエレメント幅寸法が先端部に向けて漸減する延出部(21b,22b,41b) とを備えた先細エレメント形態を有するファスナーストリンガー(10)であって、
    前記固着部(21a,22a,41a) におけるテープ長さ方向の第1側面から第2側面までの幅寸法は、前記ファスナーエレメント(20,40) のエレメント表面(25,45) から前記ファスナーテープ(11)のテープ面に向けて漸増し、
    前記固着部(21a,22a,41a) における前記第1側面及び前記第2側面が、前記エレメント表面(25,45) から前記ファスナーテープ(11)のテープ面に向けて凹状に湾曲した凹面(21c,22c,41c) をそれぞれ有してなる、
    ことを特徴とするファスナーストリンガー。
  2. 前記延出部(21b,22b,41b) におけるテープ長さ方向の第1側面から第2側面までの幅寸法は、前記ファスナーエレメント(20,40) のエレメント表面(25,45) から前記ファスナーテープ(11)のテープ面に向けて漸増し、
    前記延出部(21b,22b,41b) における前記第1側面及び前記第2側面が、前記エレメント表面(25,45) から前記ファスナーテープ(11)のテープ面に向けて凹状に湾曲した凹面(21c,22c,41c) をそれぞれ有してなる、
    請求項1記載のファスナーストリンガー。
  3. 前記凹面(21c,22c,41c) は、前記先細エレメント形態の前記固着部(21a,22a,41a) から前記延出部(21b,22b,41b) に亘って連続して配されてなる請求項2記載のファスナーストリンガー。
  4. 前記第1及び第2半部(21,22) の他方は、前記第1及び第2半部(21,22) の一方と前記ファスナーテープ(11)に対して面対称の関係となる前記先細エレメント形態を有し、
    テープ表裏方向における前記第1及び第2半部(21,22) の各延出部(21b,22b) の間に、相手方のファスナーエレメント(20)に噛合可能な噛合頭部(23a) と、前記噛合頭部(23a) から連続して形成され、エレメント幅方向の寸法が細くなる形状の首部(23b) とが配されてなる、
    請求項1〜3のいずれかに記載のファスナーストリンガー。
  5. 前記第1及び第2半部(41,42) の他方は、前記第1及び第2半部(41,42) の一方における前記延出部(41b) の裏面側に配され、相手方のファスナーエレメント(40) に噛合可能な噛合頭部(42c) と、前記噛合頭部(42c) から連続して形成され、エレメント幅方向の寸法が細くなる形状の首部(42b) と、前記首部(42b) から連続して形成され、前記ファスナーテープ(11)に固着された胴部(42a) とを有してなる請求項1〜3のいずれかに記載のファスナーストリンガー。
  6. 前記合成樹脂に、アルミニウム製又はアルミニウム合金製の金属微小片が混練されてなる請求項1〜5のいずれかに記載のファスナーストリンガー。
  7. 前記金属微小片の平均粒径は、3μm以上8μm以下に設定されてなる請求項6記載のファスナーストリンガー。
JP2013537366A 2011-10-07 2011-10-07 ファスナーストリンガー Active JP5631502B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2011/073200 WO2013051149A1 (ja) 2011-10-07 2011-10-07 ファスナーストリンガー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5631502B2 JP5631502B2 (ja) 2014-11-26
JPWO2013051149A1 true JPWO2013051149A1 (ja) 2015-03-30

Family

ID=48015259

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013537366A Active JP5631502B2 (ja) 2011-10-07 2011-10-07 ファスナーストリンガー

Country Status (7)

Country Link
US (1) US9462854B2 (ja)
EP (1) EP2764790B1 (ja)
JP (1) JP5631502B2 (ja)
KR (1) KR101493204B1 (ja)
CN (2) CN103027447B (ja)
TW (1) TWI478677B (ja)
WO (1) WO2013051149A1 (ja)

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101393155B1 (ko) * 2010-12-17 2014-05-08 와이케이케이 가부시끼가이샤 파스너 스트링거 및 파스너 체인과 파스너 체인의 제조 방법
US9462854B2 (en) * 2011-10-07 2016-10-11 Ykk Corporation Fastener stringer
CN103330343B (zh) * 2013-07-07 2016-08-31 福建浔兴拉链科技股份有限公司 咬合稳固的拉链及其链牙
US9788615B2 (en) 2014-02-17 2017-10-17 Ykk Corporation Fastener stringer
CN103876400B (zh) * 2014-04-04 2016-09-28 开易(广东)服装配件有限公司 倾斜面牙拉链
DE112014006983B4 (de) 2014-09-24 2022-01-27 Ykk Corporation Kuppelglied, Reißverschlusskette und Reißverschluss
CN104605583A (zh) * 2015-02-11 2015-05-13 福建省创越拉链科技有限公司 一种拉链
CN105054500A (zh) * 2015-09-11 2015-11-18 深圳市华圣达拉链有限公司 曲面牙拉链
CN107752237B (zh) * 2016-08-23 2024-03-08 Ykk株式会社 链牙、链带及拉链
CN107865490A (zh) * 2016-09-22 2018-04-03 曹昌文 扩增及改变齿身的成形链齿及与其搭配的滑楔以及拉链
CN206390415U (zh) * 2016-09-22 2017-08-11 曹昌文 扩增及改变齿身的成形链齿及与其搭配的滑楔以及拉链
DE112016007332T5 (de) * 2016-10-11 2019-06-19 Ykk Corporation Wasserdichter reissverschluss
CN106543660B (zh) * 2016-12-02 2018-10-16 浙江伟星实业发展股份有限公司 一种注塑拉链链牙及其制备方法和注塑拉链
US11406165B2 (en) 2017-02-02 2022-08-09 Ykk Corporation Slide fastener-attached product
CN110494058B (zh) * 2017-04-21 2022-07-12 Ykk株式会社 拉链带、具备该拉链带的拉链及拉链带的制造方法
CN107157031B (zh) * 2017-06-20 2021-03-05 刘科军 双锁式防水防风拉链
CN107198302B (zh) * 2017-06-30 2020-11-13 福建浔兴拉链科技股份有限公司 一种拉链链牙及拉链
USD845831S1 (en) * 2017-07-14 2019-04-16 Ideal Fastener (Guangdong) Industries Ltd. Teeth for zipper
CN107440260A (zh) * 2017-08-28 2017-12-08 理想(广东)拉链实业有限公司 一种半圆拉链牙
USD823719S1 (en) * 2017-09-27 2018-07-24 Unitech Zipper & Machinery Co., Ltd. Slide fastener tape
EP3711876A4 (en) * 2017-11-13 2021-07-14 YKK Corporation METHOD OF MANUFACTURING A FIXING ELEMENT
CN108185590A (zh) * 2017-12-20 2018-06-22 福建晋江浔兴拉链科技有限公司 具有夜光效果的拉链的生产工艺

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3055069A (en) * 1960-04-05 1962-09-25 Coats & Clark Plastic scoop for separable fastener stringers
US3238285A (en) * 1963-02-19 1966-03-01 Louis H Morin Method of forming scoop structures to accommodate sliders operating on one face of the scoop structures
JPS6030202B2 (ja) * 1980-08-01 1985-07-15 ワイケイケイ株式会社 織込みスライドフアスナ−
JPS58168208U (ja) * 1982-05-07 1983-11-09 ワイケイケイ株式会社 スライドフアスナ−用チエ−ン
GB0414935D0 (en) * 2004-07-02 2004-08-04 Ykk Europ Ltd Zip fastener with emergency opening facility
JP2007021023A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Ykk Corp スライドファスナー用エレメント
CN1830347A (zh) * 2006-03-27 2006-09-13 徐发有 一种拉链的链牙结构
US8695178B2 (en) * 2008-06-30 2014-04-15 Ykk Corporation Slide fastener
EP2387904B1 (en) * 2009-01-13 2016-04-20 YKK Corporation Slide fastener
US9462854B2 (en) * 2011-10-07 2016-10-11 Ykk Corporation Fastener stringer

Also Published As

Publication number Publication date
KR20140056386A (ko) 2014-05-09
JP5631502B2 (ja) 2014-11-26
CN202980434U (zh) 2013-06-12
EP2764790B1 (en) 2016-05-25
WO2013051149A1 (ja) 2013-04-11
US9462854B2 (en) 2016-10-11
US20150033512A1 (en) 2015-02-05
CN103027447A (zh) 2013-04-10
EP2764790A1 (en) 2014-08-13
TWI478677B (zh) 2015-04-01
TW201318575A (zh) 2013-05-16
CN103027447B (zh) 2017-03-29
EP2764790A4 (en) 2015-04-15
KR101493204B1 (ko) 2015-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5631502B2 (ja) ファスナーストリンガー
JP6227015B2 (ja) ファスナーストリンガー
JP5575976B2 (ja) 簡易ロック機構を有するスライドファスナー
TWI563935B (zh) Zipper chain, chain and zipper
JP5832522B2 (ja) 開離嵌挿具付きスライドファスナー
TWI305714B (en) Slide fastener
TWI468122B (zh) zipper
TWI418312B (zh) Joints and zippers
TWI375535B (ja)
WO2011039868A1 (ja) スライドファスナー
TWI526171B (zh) A zipper with a separable insert and a mold for injection molding
US9681710B2 (en) Slide fastener
CN113795173A (zh) 拉链
CN109393656B (zh) 非对称式轻滑拉链及其应用的制品
JP3214476U (ja) スライドファスナー用スライダー、及びスライドファスナー
JP2006149707A (ja) スライドファスナーチエン
TW201108960A (en) Slide fastener with two or more coupling elements

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141007

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141007

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5631502

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150