JPWO2013047430A1 - 組電池 - Google Patents

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義人 加賀
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茂樹 松田
近藤 浩
浩 近藤
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Abstract

外装体として柔軟性を有するものを用いた場合であっても、電池の中央部における放熱を円滑に行うことにより、中央部の単電池のみが早く劣化してしまうといった問題を解決できる組電池を提供することを目的とする。外装体18がアルミニウムラミネートフィルムから成る単電池10が複数積層された構造の単電池集合体5と、収納容器2との間であって、単電池10の積層方向における中央部には、ポリカーボネートから成る袋体6a内部にシリコーンゲルが充填された第1熱伝達体6が配置されている。

Description

本発明は組電池に関するものである。
例えばロボット、電動バイクや小型動力のモバイル機器等の電源は、限られた空間に収容されるものであるため、小型軽量で低コストであること等が要望される。このような要望を満足するものとして、近年、高エネルギー密度を有するリチウムイオン電池が注目されている。このリチウムイオン電池は、高出力とするため、例えば5、6セル程度ないし20セル程度の多数の単電池を並べ合わせ、直列または並列に接続して組電池として使用される。
しかしながら、上記のような用途に使用される組電池では、ハイレートで使用されて充電時及び放電時に各単電池が発熱するが、上述のように限られた空間に設置される場合には空気中に放熱することができないので温度が上昇し易い。この場合、ファン等の強制空冷機構を設置することは困難なときがあり、外部への固体の熱伝導または輻射によって放熱する必要性が高い。
一般に、組電池においては、複数の単電池の並べ合わせ方向(単電池を積層する場合には積層方向)における中央部に位置する単電池が、温度が上昇し易い傾向がある。これは、中央部に位置する単電池は端部に位置する単電池に比して放熱面積が制限されるからである。この結果、温度上昇の影響によって、中央部の単電池のみが早く劣化してしまうといった問題があった。
そこで、少なくとも3個以上のセルが隔壁を介して一列に配置された電槽の各セル室にそれぞれ収納されてなる蓄電池において、前記電槽の列方向の外面に、該列方向の両端から中央に向かって表面積が次第に大きくなる金属板が取り付けられている蓄電池が開示されている(下記特許文献1参照)。
特開平11−213962号公報
ここで、単電池の外装体(特許文献1では電槽)として柔軟性を有しないもの(圧力等によって変形しないもの)を用いた場合には、外装体と金属板との接触面積は大きくなる(外装体と金属板との間に、熱伝導率の低い空気が余り存在しない状態となる)ので、蓄電池の中央部における放熱は、ある程度円滑に行われるものと考えられる。しかしながら、単電池の外装体として柔軟性を有するものを用いた場合(例えば、外装体としてアルミニウムラミネートフィルムを用いた場合)には、圧力等によって容易に変形する。このため、変形し難い金属板と外装体との接触面積が小さくなって、電池の中央部における放熱が円滑に行われなくなる。この結果、中央部に位置する単電池が端部に位置する単電池に比して早く劣化してしまう、といった課題を解決できない。
本発明は、有底方形筒状の収納容器と、平面視方形状を成し柔軟性を有する外装体を備えた単電池が複数並べ合わされた構造を成し、上記収納容器内に収納された単電池集合体と、柔軟性を備えた袋体内部に流動性を有する熱伝達物質が充填された構造を成し、上記単電池から生じた熱を上記収納容器に伝達する第1熱伝達体と、を有し、上記単電池集合体の側面のうち少なくとも1つの側面には、上記各単電池から突出した集電端子同士が接続される接続部が設けられる一方、この接続部が配置された単電池集合体の側面を除いた単電池集合体の側面のうち少なくとも1つの側面と、この単電池集合体の側面と対向する上記収納容器の側面との間であって、上記単電池の並べ合わせ方向における中央部に、上記第1熱伝達体が配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、外装体として柔軟性を有する単電池を用いた組電池において、中央部の単電池のみが早く劣化するのを抑制できるといった優れた効果を奏する。
本発明の実施形態にかかる組電池の斜視図である。 本発明の実施形態にかかる組電池の分解斜視図である。 単電池の斜視図である。 単電池集合体の斜視図である。 第1熱伝達体の斜視図である。 収納容器の斜視図である。 外蓋と内蓋とを除いた組電池の平面図である。 外蓋と収納容器の正面側の側壁とを除いた組電池の正面図である。 外蓋と収納容器の側面側の側壁とを除いた組電池の側面図である。 単電池における良熱伝導方向を説明する斜視図である。 外蓋と内蓋とを除いた変形例に係る組電池の平面図である。 外蓋と収納容器の正面側の側壁とを除いた変形例に係る組電池の正面図である。 外蓋と収納容器の正面側の側壁とを除いた変形例に係る組電池の正面図である。 外蓋と収納容器の側面側の側壁とを除いた変形例に係る組電池の側面図である。 変形例に係る組電池に用いる収納容器の斜視図である。 変形例に係る組電池に用いる収納容器の斜視図である。 変形例に係る組電池に用いる収納容器の斜視図である。 変形例に係る組電池に用いる収納容器の斜視図である。 変形例に係る組電池に用いる第2支持突起の斜視図である。 変形例に係る組電池に用いる加圧部材の斜視図である。 変形例に係る組電池に用いる加圧部材の斜視図である。 電池A、Z1、Z2における単電池集合体の各部位と温度との関係を示すグラフである。
本発明は、有底方形筒状の収納容器と、平面視方形状を成し柔軟性を有する外装体を備えた単電池が複数並べ合わされた構造を成し、上記収納容器内に収納された単電池集合体と、柔軟性を備えた袋体内部に流動性を有する熱伝達物質が充填された構造を成し、上記単電池から生じた熱を上記収納容器に伝達する第1熱伝達体と、を有し、上記単電池集合体の側面のうち少なくとも1つの側面には、上記各単電池から突出した集電端子同士が接続される接続部が設けられる一方、この接続部が配置された単電池集合体の側面を除いた単電池集合体の側面のうち少なくとも1つの側面と、この単電池集合体の側面と対向する上記収納容器の側面との間であって、上記単電池の並べ合わせ方向における中央部に、上記第1熱伝達体が配置されていることを特徴とする。
このように、柔軟性を備えた袋体内部に流動性を有する熱伝達物質が充填された構造の第1熱伝達体であれば、第1熱伝達体はその形状を自在に変形できる。したがって、単電池の外装体として柔軟性がある(変形し易い)材質のものを用いていても、単電池と第1熱伝達体との接触面積が十分に確保されるので、第1熱伝達体が接触している単電池(単電池の並べ合わせ方向における中央部に位置する単電池であり、以下、中央部に位置する単電池と称することがある。)の放熱が十分に実施される。このため、単電池の並べ合わせ方向における端部に位置する単電池(単電池の並べ合わせ方向における中央部以外に位置する単電池であり、以下、端部に位置する単電池と称することがある。)に比べて温度上昇し易い中央部に位置する単電池の温度を低下させることができる。この結果、各単電池の温度が平準化されるので、中央部に位置する単電池のみが早く劣化してしまうのを抑制できる。
また、柔軟性を備えた袋体内部に流動性を有する熱伝達物質が充填された構造の第1熱伝達体であれば(即ち、単電池集合体の側面に、硬化したシリコーン樹脂が固定されているような構造でなければ)、単電池集合体の交換時等に、収納容器から単電池集合体を取り出した場合に、単電池集合体からシリコーン樹脂が剥がれなくなるといった不都合を回避できる。したがって、単電池集合体のリサイクルを容易に実施できる。
有底方形筒状の収納容器と、平面視方形状を成し柔軟性を有する外装体を備えた単電池が複数並べ合わされた構造を成し、上記収納容器内に収納された単電池集合体と、柔軟性を有するシートから成り、上記単電池から生じた熱を上記収納容器に伝達する第1熱伝達体と、を有し、上記単電池集合体の側面のうち少なくとも1つの側面には、上記各単電池から突出した集電端子同士が接続される接続部が設けられる一方、この接続部が配置された単電池集合体の側面を除いた単電池集合体の側面のうち少なくとも1つの側面と、この単電池集合体の側面と対向する上記収納容器の側面との間であって、上記単電池の並べ合わせ方向における中央部に、上記第1熱伝達体が配置されていることを特徴とする。
第1熱伝達体が柔軟性を有するシートから構成されていれば、上記と同様、単電池の外装体として柔軟性がある(変形し易い)材質のものを用いていても、単電池と第1熱伝達体との接触面積が十分に確保される。したがって、各単電池の温度が平準化され、中央部に位置する単電池のみが早く劣化してしまうのを抑制できる。また、第1熱伝達体はシートであるので、単電池集合体のリサイクルを容易に実施できる。
尚、柔軟性を有するシートとしてはゲルシート(例えば、富士高分子工業株式会社製のアクリルゲル、サーコンNR−c)が例示される。ここで、このようなゲルシートを用いた場合、該ゲルシートは粘着力を有する。したがって、ゲルシートを電池集合体に直接貼り付けることができ、この状態で、電池集合体を収納容器内に収納できる。この結果、ゲルシートを用いた場合には、後述の第1支持突起や第2支持突起を不要とすることができるので、組電池の構造を簡略化できる。尚、ゲルシートは、収納容器に直接貼り付けて、この状態で、単電池集合体を収納容器内に収納することもできる。この場合にも、第1支持突起等を不要とすることができる。また、ゲルシートの粘着力は余り大きくないので、ゲルシートは単電池集合体から容易に剥がれる。したがって、単電池集合体のリサイクル時に、不都合が生じることはない。また、ゲルシートは、上記で挙げた非シリコーンゲルシートに限らず、シリコーンゲルシートを用いても良い。
上記柔軟性を有する外装体としてはアルミニウムラミネートフィルムが例示されるが、これに限定するものではない。
上記収納容器の側面であって、上記単電池の並べ合わせ方向における上記第1熱伝達体の一端に対応する位置には、第1熱伝達体の位置決めのための第1支持突起が固定されていることが望ましい。
このような構造であれば、第1熱伝達体を第1支持突起に接触させるだけで、第1熱伝達体を所定位置に配置することができる。したがって、収納容器の側面に第1熱伝達体を固定するといった工程が必要なくなるので、組電池の製造が容易となる。
上記収納容器の側面であって、上記単電池の並べ合わせ方向における上記第1熱伝達体の他端に対応する位置には第2支持突起が固定されており、この第2支持突起と上記第1支持突起とで上記第1熱伝達体を挟持していることが望ましい。
両支持突起で第1熱伝達体を挟持する構造であれば、収納容器内に単電池集合体を挿入する時に、単電池集合体に押されて第1熱伝達体が位置ずれしたり(例えば、単電池集合体が積層されている場合には落下したり)、第1熱伝達体の存在により、単電池集合体の挿入が阻止されるといった不都合が発生するのを抑制できる。
上記単電池の並べ合わせ方向における上記単電池集合体の一端には天板が配置される一方、他端には底板が配置され、且つ、上記天板と上記底板とには、単電池の並べ合わせ方向に単電池を加圧する加圧部材が固定され、しかも、この加圧部材には、上記第1熱伝達体を保持する保持部が形成されていることが望ましい。
第1熱伝達体を保持する保持部を加圧部材に形成する構成であれば、上記両支持突起を形成することなく、第1熱伝達体を所定位置に配置することができる。
上記第1熱伝達体は、上記単電池集合体の並べ合わせ方向に沿った側面に配置されていることが望ましい。
このような構成であれば、良熱伝導方向を利用して効果的に熱伝導性を良好とすることができる。
第1熱伝達体は、上記収納容器の側面と上記単電池集合体の側面とに直接接触していることが望ましい。
このような構成であれば、組電池を構成する部品点数が少なくて済むので、組電池の低コスト化を図ることができる。
上記第1熱伝達体と上記収納容器の側面との間には、第1熱伝達体より熱伝導率が高い第2熱伝達体が第1熱伝達体と接触するように配置されており、且つ、上記第1熱伝達体は単電池集合体の側面と接触する一方、上記第2熱伝達体は上記収納容器の側面と接触していることが望ましい。
このような構造であれば、電池集合体と収納容器の側面との間に第1熱伝達体のみが存在する場合と比べて、電池集合体と収納容器との間の熱伝導率が向上する。したがって、単電池集合体の中央部に位置する単電池の温度上昇を一層抑制することができる。
上記単電池の並べ合わせ方向における上記第1熱伝達体の一端より外側、及び/又は、上記単電池の並べ合わせ方向における上記第1熱伝達体の他端より外側には、柔軟性を備えた袋体内部に流動性の熱伝達物質が充填される構造、又は、柔軟性を有するシートから成り、上記第1熱伝達体よりも熱伝達率が低い第3熱伝達体が配置されていることが望ましい。
第1熱伝達体の熱伝導率が極めて高い場合等には、端部に位置する単電池に比べて中央部に位置する単電池の温度が低下する場合が考えられる。このような場合、第1熱伝達体の一端より外側(例えば、単電池集合体が積層されている場合には、第1熱伝達体の上部)や他端より外側(例えば、単電池集合体が積層されている場合には、第1熱伝達体の下部)に、第1熱伝達体よりも熱伝達率が低い第3熱伝達体を配置すれば、端部に位置する単電池もある程度冷却される。したがって、単電池集合体全体の温度を低下させつつ、各単電池の温度を平準化できる。
尚、上記第1熱伝達体の場合と同様、第3熱伝達体にもゲルシートを用いることが可能である。
以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施することが可能なものである。
図1に示すように、本発明の組電池1は、有底方形筒状を成し樹脂から成る収納容器2と、この収納容器2の開口部に取り付けられた外蓋3とを有している。上記収納容器2内には、図2に示すように、収納容器の開口に固定された内蓋(蓋体)4と、上記収納容器2内に収納された単電池集合体(コアパック)5と、この単電池集合体5から生じた熱を上記収納容器2に伝達する第1熱伝達体6とが配置されている。
上記内蓋4の上面4aには、組電池を制御するための電子部品が配置されている。 上記単電池集合体5は、図4に示すように、10個の単電池10が厚み方向に積層された構造を成し、上下端には各々、樹脂製の天板11及び樹脂製の底板12が配置される。これら天板11と底板12とには、積層された単電池10を跨ぐように板状の加圧部材13が固定されており、この加圧部材13によって各単電池10に構成圧を加えることができる。
上記単電池10は、図3に示すように、平面視方形状であって2枚のアルミニウムラミネートフィルムから成る外装体18内に、正極、負極、及びセパレータから成る電極体(図示せず)が電解液と共に収納された構造となっている。
また、上記単電池10の一辺からは、上記アルミニウムラミネートフィルムから突出するように、アルミニウム製の正極端子16と銅製の負極端子17とが設けられている。また、上記外装体18の周縁部には、2枚のアルミニウムラミネートフィルムが溶着された溶着部19a、19bを備えており、上記正負極端子(集電端子)16、17が突出している溶着部19aを除いた3辺の融着部19bは、単電池10の上下面と略直角となるように(単電池10の側面と略平向となるように)折り曲げられている。これにより、単電池10(単電池集合体5)を小型化することができる。尚、単電池10の寸法は、幅L1=156mm、縦L2=144mm、厚みL3=10mmであり、各単電池10の容量は40Ahとなっている。
上記単電池10の正極端子16及び負極端子17は、隣接する端子同士(正極端子16と負極端子17)が接続端子(接続部)20によって接続され、これにより、各単電池10が直列接続されることになっている。導通路の両端には外部取出端子14が配置されている。尚、接続端子20は必ずしも必要ではなく、隣接する正極端子16と負極端子17とを、単に溶着することによって、電気的に接続しても良い。また、各単電池10を直列接続する構成に限定するものではなく、各単電池10を並列接続したり、直列接続と並列接続とを組み合わせたりする構成としても良い。
上記第1熱伝達体6は、図5及び図7〜9に示すように、内部に流動性を有する熱伝達物質(シリコーンゲル〔信越化学工業株式会社製の放熱用加熱硬化型シリコーンゴム/ゲルX32−2020〕から成る)が充填された柔軟性を有する袋体(ポリカーボネートフィルムから成る)6aが複数連結された構造を成している。この連結部においては、十分変形可能な(直角に折り曲げることができる)ように連結されているので、例えば、各図に示したように、第1熱伝達体6を容易に略コ字状に変形させることが可能である。上記第1熱伝達体の高さL4=40mmとなっており、上記単電池集合体5と上記収納容器2との間に配置されたときに、10個の単電池10のうち、積層方向における中央部に位置する4つの単電池10と接する構造となっている。
上記収納容器2は、図6に示すように、幅L11=180mm、長さL12=196mm、高さL13=115mmとなっている。また、記収納容器2の4つの側面のうち、単電池集合体5の接続端子20が存在する側面と対向する側面を除いた3つの側面には、第1支持突起22と第2支持突起23とが形成されている。上記第1支持突起22と上記第2支持突起23との間隔L14は、上記第1熱伝達体6の高さL4と略同等となるように構成されている。これにより、上記第1支持突起22と上記第2支持突起23との間に上記第1熱伝達体6を挟持できるので、組電池の作製時(上記収納容器2内に単電池集合体5を挿入するとき)に、単電池集合体5に押されて第1熱伝達体6が落下したり、第1熱伝達体6の存在により、単電池集合体5の挿入が阻止されるといった不都合が発生するのを抑制できる。
また、第1支持突起22は、単電池集合体5における下から3つめの単電池10の上端付近に形成される。一方、第2支持突起23は、単電池集合体5における上から3つめの単電池10の下端付近に形成される。したがって、第1熱伝達体6は、10個の単電池10のうち、中央に存在する4つの単電池10と接触する構造となっている。したがって、主として、これら4つの単電池10の熱が、第1熱伝達体6を介して、収納容器2に伝達されることになる。
ここで、上述の如く、第1熱伝達体6は柔軟性を有する袋体6aにシリコーンゲルが充填された構造であるので、第1熱伝達体6はその形状をある程度自由に変形できる。したがって、単電池10の外装体18として柔軟性がある(変形し易い)アルミニウムラミネートフィルムを用いていても、単電池10と第1熱伝達体6との接触面積が十分に確保されるので、第1熱伝達体6が接触していない単電池(単電池集合体5の中央部以外に位置する6つの単電池)10に比べて温度上昇し易い第1熱伝達体6が接触している単電池(単電池集合体5の中央部に位置する4つの単電池)10の温度上昇を抑制できる。この結果、各単電池10の温度が平準化されるので、中央部に位置する4つの単電池10のみが早く劣化してしまうのを抑制できる。
上記作用を十分に発揮させるには、上記第1支持突起22の厚みL7と上記第2支持突起23の厚みL8とは支持機能を発揮できる程度に小さく形成し、第1支持突起22の下方や第2支持突起23の上方に空間30を形成できるように構成するのが望ましい。この理由は、以下の通りである。第1支持突起22の下方や第2支持突起23の上方に空間30が形成されていれば、単電池集合体5の両端部分に配置された6つの単電池10(電池集合体5の中央部に位置する4つの単電池10よりも放熱され易い単電池10)から発熱する熱がほどよく断熱される。したがって、上記の如く、両端部分に配置された単電池10と中央部分に配置された単電池10との間で生じる温度差が小さくなるからである。
尚、仮に、単電池集合体5の両端部分と収納容器との間に空間30が存在しない程度に第1支持突起22の厚みL7や第2支持突起23の厚みL8を大きくすると、単電池集合体5の両端部分に配置された6つの単電池10の放熱性が向上するため、単電池集合体5の中央部分に配置された単電池10の放熱性をより上げる必要がある。しかし、そのように構成するのは困難な場合も多いと考えられる。但し、第1熱伝達体6の冷却効果が良好な場合には、後述の如く、空間30に第3熱伝達体25、26を配置しても良い。
また、第1熱伝達体6は、袋体6a内にシリコーンゲルが充填された構造である(即ち、単電池集合体5の側面に、硬化したシリコーン樹脂が存在する構造ではない)ので、単電池集合体の交換時等に、収納容器2から単電池集合体5を取り出した場合に、単電池集合体5からシリコーン樹脂が剥がれ難いといった不都合は生じない。したがって、単電池集合体5のリサイクル等を容易に実施できる。
さらに、シリコーンゲルに、酸化マグネシウム(MgO)、炭酸マグネシウム(MgCO)、水酸化マグネシウム(Mg(OH))、シリカ(SiO)、アルミナ(Al)、窒化ホウ素(BN)、窒化アルミニウム(AlN)および窒化チタン(TiN)からなる群より選択される少なくとも一種の金属フィラーを含ませると、熱伝導性を向上させることができる。
ここで、上記構造の組電池を、以下のようにして作製した。
〔単電池の作製〕
先ず、正極活物質としてLiCoO、正極の芯体としてアルミニウム箔、負極活物質として炭素、負極の芯体として銅箔をそれぞれ用いて正極及び負極を作製した。このとき、正極及び負極は所定のサイズに切断し、集電のために芯体における活物質未塗布部を延出させて正負極タブを形成した。次に、得られた正極と負極との間にセパレータを配し、正極、セパレータ、負極、セパレータの順で積層した。このとき、両端は負極とし、積層数は正極30枚、負極31枚とした。
次いで、積層した正極及び負極の正負極タブを、各々正極端子16及び負極端子17に、超音波溶着法を用いて溶着した。この後、積層電極体をアルミニウムラミネートよりなる外装体18に配置し、正負極端子(接続端子)16、17が突出している溶着部19aを除く3辺を熱融着した。更に、外装体18の開口部から、外装体18内に電解液を注液した後、該開口部を熱融着して封止した。最後に、正負極端子(集電端子)16、17が突出している溶着部19aを除く3辺の融着部19bを、単電池10の上下面と略直角となるに折り曲げることにより、単電池10を作製した。
〔単電池集合体の作製〕
先ず、上記単電池10を10個作製して厚み方向(上下方向)に積層し、上下両端に位置する単電池10の外側に、それぞれ、樹脂製の天板11及び樹脂製の底板12を配置した。次に、該天板11と該底板12とに、各単電池10に構成圧を加えるための加圧部材13を固定した。その後、10個の単電池1の正極端子16及び負極端子17を接続端子20を用いて直列に接続し、導通路の両端に外部取出端子14を設けることにより、単電池集合体5を作製した。
〔第1熱伝達体の作製〕
上記単電池集合体5の作製と並行して、ポリカーボネートフィルムから成る袋体6aの開口から、袋体6aの内部にシリコーンゲルを充填した後、袋体6aの開口を閉じて密閉し、更に、この袋体6aを7つ連結することにより、第1熱伝達体6を作製した。
〔組電池の作製〕
先ず、第1熱伝達体6を略コ字状に折り曲げながら、収納容器2の第1支持突起22と第2支持突起23との間に配置することにより、両支持突起22、23間に第1熱伝達体6を挟持させた。次に、収納容器2の空間内に単電池集合体5を挿入した後、収納容器2の開口部内壁に内蓋4を固定した。最後に、内蓋4を覆うように、収納容器2の開口端面に外蓋3を固定することにより、組電池1を得た。
上記組電池1においては、図7〜図9に示すように、第1熱伝達体6は、上記単電池集合体5の並べ合わせ方向に沿った側面に配置されている。
図10に示すように、単電池10には、熱伝導性に優れる方向(良熱伝導方向)がある。上述の通り、単電池10は厚みL3方向すなわち図10における上下方向p1、p2に複数(10個)積層され即ち並べ合わせられて単電池集合体5とされるのであるが、このとき、単電池集合体5の並べ合わせ方向(図10における上下方向p1、p2)には比較的に熱が伝導され難い。これに対し、単電池集合体5の並べ合わせ方向に垂直な方向すなわち単電池10の上下面に沿った方向(図10における横方向h1、h2、h3、h4)では熱伝導性に優れる。換言すれば、単電池集合体5の並べ合わせ方向に垂直な方向が良熱伝導方向となっているのである。なお図10では、良熱伝導方向として代表的に、単電池10の幅L1方向および縦L2方向に沿って90°の間隔をおいた4方向h1、h2、h3、h4が図示されているが、実際には良熱伝導方向はこれに限定されるものではなく、単電池集合体5の並べ合わせ方向に垂直な方向すなわち単電池10の上下面に沿った方向であれば、全方向(360°の角度範囲内の任意の方向)が含まれる。
このため、単電池集合体5においては、6面のうち、良熱伝導方向(横方向h1、h2、h3、h4)に交差する4側面、即ち、並べ合わせ方向に沿った4側面に熱伝達体を配置することにより、良熱伝導方向を利用して効果的に熱伝導性を良好とすることができる。このとき、上述の通り、単電池集合体5の並べ合わせ方向に垂直な方向であればいずれも良熱伝導方向であるので、並べ合わせ方向に沿った4側面のうちのいずれの側面に熱伝達体を配置してもよいが、接続端子20が存在する側面すなわち正極端子16および負極端子17が突出する方向(図10における左下方向h1)の側に位置する側面を除いた3側面のうちの少なくとも1側面に熱伝達体を配置すればよい。本実施例では、上述の通り、単電池集合体5の並べ合わせ方向に沿った4側面のうち、接続端子20が存在する側面を除いた3側面のすべてに第1熱伝達体6が配置されており、これにより、図7〜図9に示すようにこれら3側面に交差する良熱伝導方向h2、h3、h4を利用して効果的に熱伝導性を良好とした構成となっている。
(変形例)
(1)図11及び図12に示すように、第1熱伝達体6と収納容器2の側面との間に、第1熱伝達体より熱伝導率が高い(例えば、アルミニウム、ステンレス等の金属や合金からなる)第2熱伝達体24を配置しても良い。このような構造であれば、単電池10と接触するのは変形自在な第1熱伝達体6であるので、第1熱伝達体6と単電池10の間の接触面積は十分に確保される。加えて、第1熱伝達体6と収納容器2の側面との間に、第1熱伝達体より熱伝導率が高い第2熱伝達体24が存在する場合は、電池集合体5と収納容器2の側面との間に第1熱伝達体6のみが存在する場合と比べて、電池集合体5と収納容器2との間の熱伝導率が向上する。これらのことから、単電池集合体5の中央部に位置する単電池10の温度上昇を一層抑制することができる。尚、上述の如く、収納容器2は変形し難い樹脂から構成されているので、第2熱伝達体24が金属等で構成されていても、第2熱伝達体24と収納容器2との接触面積は十分に確保される。
(2)図13及び図14に示すように、第1熱伝達体6の上部及び第1熱伝達体6の下部に、第1熱伝達体6よりも熱伝達率が低い第3熱伝達体25、26を設けても良い。具体的には、第3熱伝達体25は、収納容器2の側面と単電池集合体6の上部に位置する3つの単電池10とに接触するように配置され、第3熱伝達体26は、収納容器2の側面と単電池集合体6の下部に位置する3つの単電池10とに接触するように配置されている。このような構成であれば、単電池集合体5の中央部に位置する単電池10の温度上昇を抑制しつつ、単電池集合体5全体の温度上昇をも抑制することができる。また、第3熱伝達体25、26の熱伝達率を第1熱伝達体6の熱伝達率よりも低くするには、例えば、第3熱伝達体25、26の袋体内に充填する熱伝達物質として、第1熱伝達体6の袋体6a内に充填された熱伝達物質よりも熱伝達率の低いシリコーンゲル(例えば、信越化学工業株式会社製の放熱用加熱硬化型シリコーンゴム/ゲルX32−2152)を用いれば良い。
(3)図15に示すように、収納容器2の側面(接続端子20が存在する単電池集合体5の側面と対応する側面)2aと対向する側面2bにのみ第1支持突起22と第2支持突起23とを設け、これら両支持突起22、23間にのみ第1熱伝達体6を挟持させる構造であっても良い。また、図16に示すように、上記側面2aと上記側面2bを除く2つの側面2cに第1支持突起22と第2支持突起23とを設け、これら両支持突起22、23間にのみ第1熱伝達体6を挟持させる構造であっても良い。即ち、第1熱伝達体6は、収納容器2の側面2aを除く3つの側面2b、2cのうち、少なくとも1つの側面に配置されていれば良い。
(4)図17に示すように、収納容器2の側面に第1支持突起22のみを形成しておき、第2支持突起23は形成しない構造であっても良い。このような構造であっても、第1熱伝達体6を支持することが可能である。但し、第1熱伝達体6の他に第3熱伝達体25、26を配置する場合や、第1熱伝達体6の支持をより確実なものとしたい場合には、第1熱伝達体6を配置した後、図19に示すようなコ字状の第2支持突起23を第1熱伝達体6上に配置するのが好ましい。
また、図18に示すように、収納容器2の側面に両支持突起22、23を形成しない構造であっても良い。但し、この場合には、収納容器2の側面に第1熱伝達体6を貼着する等の方法により、収納容器2の側面に第1熱伝達体6を固定する必要がある。
(5)図20に示すように、上記加圧部材13の中央部に第1熱伝達体保持部13aを形成しても良い。但し、図20に示すような構造の場合には、加圧部材13が撓み、単電池集合体5に対する加圧力が不足する場合もある。このような場合には、図21に示すように、加圧部材13に保持部材13bを固定する構造として、第1熱伝達体保持部13aを形成すれば良い。
(6)第1熱伝達体や第3熱伝達体の袋体の材料としては、上記ポリカーボネートフィルムに限定するものではなく、ナイロン(ポリアミド)フィルム、EVA等のラミネートフィルム等、耐寒性と耐熱性とを備えるものであれば良い。また、両熱伝体の袋体の材料として、伸縮性を有するものを用いる場合には、連結部が存在しなくても容易に折り曲げることができる。したがって、第1熱伝達体や第3熱熱伝体の構造として、袋体が複数連結された構造ではなく、1つの袋体の内部にシリコーンゲルを充填する構造であっても良い。
一方、袋体の内部に充填する流動性を有する熱伝達物質としては、上記シリコーンゲルに限定するものではなく、ポッティング材料〔信越化学工業株式会社製のKE1051J(A/B)やKE1052J(A/B)〕であっても良く、更に、シリコーンオイル等の液状のものであっても良い。
(7)上記実施例では、全単電池に対する第1熱伝達体と接している単電池の割合を4/10としたが、この割合に限定するものではない。但し、該割合が余り小さいと単電池集合体の中央部に位置する単電池の冷却が円滑に行われない一方、該割合が余り大きいと単電池集合体の全ての単電池が冷却されるため、主として、単電池集合体の中央部に位置する単電池を冷却するというという作用効果が十分に発揮されない。このようなことを考慮すると、全単電池に対する第1熱伝達体と接している単電池の割合は、1/3以上1/2以下に規制するのが好ましい。尚、単電池の積層枚数が多くなったとき(例えば、20枚程度の場合)には、中央部に位置する単電池の温度が特に上昇し易いので、全単電池に対する第1熱伝達体と接している単電池の割合を多くなるように(例えば、1/2程度)規制するのが好ましい。
(8)上記単電池集合体の構造としては、上下方向に単電池を積層する構造に限定するものではなく、左右方向に単電池を並設する構造のものであっても良い。
(9)単電池としては、正極端子と負極端子とが、単電池の同一の辺から突出する構造のものに限定するものではなく、正極端子が1辺から突出し、この正極端子が突出する辺とは異なる辺(例えば、正極端子が突出する辺と対向する辺)から負極端子が突出する構造のものであっても良い。
(実験)
第1熱伝達体を配置した場合の効果(温度分布)について調べたので、その結果を図22に示す。
実験は、以下に示した3つの組電池〔尚、電池A及び電池Z1については、簡易な実験とするため、単電池集合体と収納容器との間の熱伝達は、ゲルをそのまま用いた。即ち、単電池集合体と収納容器との間にはゲルのみが存在する(袋体は存在しない)構造となっている〕を用いた。
・単電池集合体と収納容器との間(但し、接続端子20が存在する単電池集合体と収納容器との間は除く)であって、単電池集合体の積層方向における中央部(10個の単電池のうち中央の4つの単電池)に対応する位置のみにゲルを配置した。このようにして作製した組電池を、以下、電池Aと称する。
・単電池集合体と収納容器との間(但し、接続端子20が存在する単電池集合体と収納容器との間は除く)であって、単電池集合体の積層方向における全面に(10個の単電池の全てに)ゲルを配置した。このようにして作製した組電池を、以下、電池Z1と称する。
・単電池集合体と収納容器との間にゲルを配置しなかった。このようにして作製した組電池を、以下、電池Z2と称する。
このようにして作製した電池A、Z1、Z2を下記の条件で充放電し、放電終了直後の温度を測定した。
・充放電条件
32A〔1.0It〕で電池電圧4.2Vまで定電流充電した後、電流が1Aとなるまで定電圧で充電し、更に、48A〔1.5It〕で電池電圧3.5Vまで放電するという条件。
図22から明らかなように、単電池集合体と収納容器との間であって、単電池集合体の積層方向における中央部のみにゲルを配置した電池Aは、単電池集合体と収納容器との間にゲルを配置しなかった電池Z2に比べて、全体的に温度が低下している。また、特に中央部における温度低下が大きいので、単電池間の温度差が極めて小さくなっていることも認められる。尚、単電池集合体と収納容器との間であって、単電池集合体の積層方向における全面にゲルを配置した電池Z1は、単電池集合体と収納容器との間にゲルを配置しなかった電池Z2に比べて、全体的に温度が低下しているものの、単電池間の温度差は大きい状態のままであることが認められる。
本発明は、高温での連続駆動が要求される等、電池の動作環境が厳しい電動バイク等に用いることができる。
1…組電池
2…収納容器
4…内蓋
5…単電池集合体
6…第1熱伝達体
6a…袋体
10…単電池
18…外装体
20…接続端子(接続部)

Claims (10)

  1. 有底方形筒状の収納容器と、
    平面視方形状を成し柔軟性を有する外装体を備えた単電池が複数並べ合わされた構造を成し、上記収納容器内に収納された単電池集合体と、
    柔軟性を備えた袋体内部に流動性を有する熱伝達物質が充填された構造を成し、上記単電池から生じた熱を上記収納容器に伝達する第1熱伝達体と、
    を有し、
    上記単電池集合体の側面のうち少なくとも1つの側面には、上記各単電池から突出した集電端子同士が接続される接続部が設けられる一方、この接続部が配置された単電池集合体の側面を除いた単電池集合体の側面のうち少なくとも1つの側面と、この単電池集合体の側面と対向する上記収納容器の側面との間であって、上記単電池の並べ合わせ方向における中央部に、上記第1熱伝達体が配置されていることを特徴とする組電池。
  2. 有底方形筒状の収納容器と、
    平面視方形状を成し柔軟性を有する外装体を備えた単電池が複数並べ合わされた構造を成し、上記収納容器内に収納された単電池集合体と、
    柔軟性を有するシートから成り、上記単電池から生じた熱を上記収納容器に伝達する第1熱伝達体と、
    を有し、
    上記単電池集合体の側面のうち少なくとも1つの側面には、上記各単電池から突出した集電端子同士が接続される接続部が設けられる一方、この接続部が配置された単電池集合体の側面を除いた単電池集合体の側面のうち少なくとも1つの側面と、この単電池集合体の側面と対向する上記収納容器の側面との間であって、上記単電池の並べ合わせ方向における中央部に、上記第1熱伝達体が配置されていることを特徴とする組電池。
  3. 上記柔軟性を有する外装体がアルミニウムラミネートフィルムから成る、請求項1又は2に記載の組電池。
  4. 上記収納容器の側面であって、上記単電池の並べ合わせ方向における上記第1熱伝達体の一端に対応する位置には、第1熱伝達体の位置決めのための第1支持突起が固定されている、請求項1〜3の何れか1項に記載の組電池。
  5. 上記収納容器の側面であって、上記単電池の並べ合わせ方向における上記第1熱伝達体の他端に対応する位置には第2支持突起が固定されており、この第2支持突起と上記第1支持突起とで上記第1熱伝達体を挟持している、請求項4に記載の組電池。
  6. 上記単電池の並べ合わせ方向における上記単電池集合体の一端には天板が配置される一方、他端には底板が配置され、且つ、上記天板と上記底板とには、単電池の並べ合わせ方向に単電池を加圧する加圧部材が固定され、しかも、この加圧部材には、上記第1熱伝達体を保持する保持部が形成されている、請求項1〜3の何れか1項に記載の組電池。
  7. 上記第1熱伝達体は、上記単電池集合体の並べ合わせ方向に沿った側面に配置されている、請求項1〜6の何れか1項に記載の組電池。
  8. 上記第1熱伝達体は、上記収納容器の側面と上記単電池集合体の側面とに直接接触している、請求項1〜7の何れか1項に記載の組電池。
  9. 上記第1熱伝達体と上記収納容器の側面との間には、第1熱伝達体より熱伝導率が高い第2熱伝達体が第1熱伝達体と接触するように配置されており、且つ、上記第1熱伝達体は単電池集合体の側面と接触する一方、上記第2熱伝達体は上記収納容器の側面と接触している、請求項1〜7の何れか1項に記載の組電池。
  10. 上記単電池の並べ合わせ方向における上記第1熱伝達体の一端より外側、及び/又は、上記単電池の並べ合わせ方向における上記第1熱伝達体の他端より外側には、柔軟性を備えた袋体内部に流動性の熱伝達物質が充填される構造、又は、柔軟性を有するシートから成り、上記第1熱伝達体よりも熱伝達率が低い第3熱伝達体が配置されている、請求項1〜9の何れか1項に記載の組電池。
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