JPWO2013021766A1 - 光学素子、照明装置および投射型画像表示装置 - Google Patents

光学素子、照明装置および投射型画像表示装置 Download PDF

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Abstract

ランダム偏光を特定の偏光状態に変換する際にエテンデューが増大するという問題を解決できる光学素子を提供する。導光層21から入射した光のうち、特定の偏光成分により第1表面プラズモンを励起する第1プラズモン励起層24は、導光層21との界面内の第1方向に延伸され、第1方向と直交する第2方向に交互に周期的に配置された金属部31および誘電体部32を有する。また、第1表面プラズモンに応じた第2表面プラズモンを励起し、第2表面プラズモンから特定の偏光成分を有する光を発生させる第2プラズモン励起層25は、第1方向に延伸され、金属部41および誘電体部42と同じ周期で第2方向に交互に周期的に配置された金属部41および誘電体部42を有する。

Description

本発明は、表面プラズモンを利用した光学素子、照明装置および投射型画像表示装置に関する。
近年、光源としてLED(Light Emitting Diode)を用いたプロジェクタが注目されている。このようなプロジェクタは、LEDと、LEDの出射光が入射される照明光学系と、照明光学系からの光を映像信号に応じて変調して出射する変調素子と、変調素子からの光をスクリーンに投射する投射光学系とを備えている。
上記のプロジェクタでは、投射画像の輝度を高めるために、光源の出射光を効率良く投射光として利用することが求められている。光源の出射光が効率良く投射光として利用されるためには、光源の発光面積と放射角との積で求められるエテンデューを、変調素子の受光面積と照明光学系のFナンバーで決まる取り込み角との積の値以下にする必要がある。
また、上記のプロジェクタでは、変調素子として液晶パネルなどの偏光依存性を有するものが使用されることがある。この場合、LEDの出射光はランダム偏光なので、光源の出射光を効率良く投射光として利用するためには、ランダム偏光が特定の偏光状態に変換される必要がある。
ランダム偏光を特定の偏光状態に変換する技術としては、特許文献1に記載の平面照明装置がある。平面照明装置は、導光板と、導光板の下面に設けられた階段状のマイクロプリズムと、導光板の上面に設けられた偏光分離膜と、偏光分離膜の上面に設けられた上面カバーとを備える。また、偏光分離膜は、第1の低屈折率透明媒質と第2の低屈折率透明媒質とで金属薄膜を挟んだ構成を有する。
上記の平面照明装置では、光源からの光が導光板に入射され、マイクロプリズムにて角度変換されながら導光板の内部を伝播する。そして、導光板と第1の低屈折率透明媒質との境界である第1の境界で光が全反射すると、そのときに生じるエバネッセント波によって表面プラズモンが金属薄膜に励起される。金属薄膜に表面プラズモンが励起されると、第2の低屈折率透明媒質と上面カバーとの境界である第2の境界において、表面プラズモンの励起過程と逆の過程が生じ、その第2の境界で光が発生し、上面カバーを介して出射される。
また、第1の境界に入射される光のうち表面プラズモンを励起する光は、電界成分が第1の境界に平行なTM偏光のみである。このため、第2の境界で発生する光は、表面プラズモンの励起過程と逆の過程によって生じるものなので、表面プラズモンを励起する光と同じTM偏光となる。したがって、平面照明装置はランダム偏光を特定の偏光状態に変換して出射することができる。
特許4154443号公報
特許文献1に記載の平面照明装置では、マイクロプリズムにて光の角度変換が行われるので、導光板内の光は、様々な方向に伝播され、第1の境界に様々な方向から入射することになる。この場合、金属薄膜に様々な方向に伝播する表面プラズモンが生じ、第2の境界で発生する光も様々な方向に出射される。このため、エテンデューが増大し、光源の出射光を効率良く投射光として利用することができない。
本発明の目的は、上記の課題である、ランダム偏光を特定の偏光状態に変換する際にエテンデューが増大するという問題を解決できる光学素子、光源、照明装置および投射型画像表示装置に関する。
本発明による光学素子は、光を伝播する第1誘電体層と、前記第1誘電体層に設けられ、前記第1誘電体層から入射した光のうち、特定の偏光成分により第1表面プラズモンを励起する第1プラズモン励起層と、前記第1プラズモン励起層に設けられ、前記第1表面プラズモンに応じた第2表面プラズモンを励起し、前記第2表面プラズモンから前記特定の偏光成分を有する光を発生させる第2プラズモン励起層と、前記第2プラズモン励起層に設けられ、前記第2プラズモン励起層で発生された光を出射する第2誘電体層と、を有し、前記第1プラズモン励起層は、前記第1誘電体層との界面内の第1方向に延伸され、前記第1方向と直交する第2方向に沿って、交互に周期的に配置された第1金属部および第1誘電体部を有し、前記第2プラズモン励起層は、前記第1方向に延伸され、前記第1金属部および前記第1誘電体部と同じ周期で前記第2方向に沿って配置された第2金属部および第2誘電体部を有する。
本発明の照明装置は、前記光学素子と、前記光学素子に光を出射する光源と、を有する。
本発明の第1の投射型画像表示装置は、前記照明装置を有する。
本発明の光源は、前記光学素子と、前記光学素子における前記第1誘電体層の前記第1プラズモン励起層が設けられた面とは反対側に設けられ、光を前記第1誘電体層に出射する発光層と、を有する。
本発明の第2の投射型画像表示装置は、前記光源を有する投射型画像表示装置
本発明によれば、エテンデューを増大させることなく、ランダム偏光を特定の偏光状態に変換することが可能になる。
本発明の第1の実施形態の照明装置を模式的に示す斜視図である。 第1プラズモン励起層および第2プラズモン励起層の一例を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態の照明装置の動作を説明するための説明図である。 第1プラズモン励起層および第2プラズモン励起層の形状例を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態の照明装置を模式的に示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態の照明装置を模式的に示す斜視図である。 本発明の第4の実施形態の照明装置を模式的に示す斜視図である。 第1プラズモン励起層および第2プラズモン励起層の他の例を示す断面図である。 本発明の第5の実施形態の照明装置を模式的に示す斜視図である。 本発明の第6の実施形態の照明装置を模式的に示す上面図である。 本発明の第7の実施形態のプロジェクタの構成の一例を示す配置図である。 本発明の第7の実施形態のプロジェクタの構成の他の例を示す配置図である。 本発明の第8の実施形態の光源を模式的に示す斜視図である。 本発明の第9の実施形態のプロジェクタの構成の一例を示す配置図である。 本発明の第9の実施形態のプロジェクタの構成の他の例を示す配置図である。 本発明の第1の実施例の照明装置の動作の一例を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、同じ機能を有するものには同じ符号を付け、その説明を省略する場合がある。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態の照明装置を模式的に示す斜視図である。なお、実際の照明装置では、各層の厚さが非常に薄く、また各層の厚さの違いが大きいので、各層を正確なスケールや比率で図示するのは困難である。このため、図面では各層が実際の比率通りに描かれておらず、模式的に示されている。
図1に示すように、本実施形態の照明装置10は、光を出射する光源1と、光源1から出射された光が入射する光学素子2とを有する。
光源1は、光学素子2の外周部に配置され、光学素子2にランダム偏光を出射する。なお、図1では、光源1は、光学素子2から離れた位置に配置されているが、光学素子2と接触するように配置されてもよいし、ライトパイプのような導光部材を介して光学的に光学素子2と接続されてもよい。
光学素子2は、導光層21と、λ/4層22と、拡散ミラー層23と、第1プラズモン励起層24と、第2プラズモン励起層25と、カバー層26を有する。
本発明の導光層、カバー層は、少なくとも可視光を透過する透明な材料からなり、光を伝播する媒質となる。また、本発明の実施形態の導光層は、可視光に対して後述する特定の屈折率を有する。
導光層21は、導光層21の側面に光源1が設けられる。導光層21は、光源1から出射された光が入射され、その入射された光を内部で伝播する。導光層21は、例えば、可視光に対して、屈折率が1.46程度以上1.50程度以下の誘電体で形成される。例としては、石英ガラス、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PMMA(ポリメタクリル酸メチル樹脂)などのアクリル樹脂である。なお、導光層21の屈折率は、1.46程度以上1.50程度以下に限定されない。より詳細には、後述する第1プラズモン励起層において、光からプラズモンへの変換過程が生じ、第2プラズモン励起層において、プラズモンから光への変換過程が生じ、その生じた光がカバー層26内を伝播して光学素子2の外部へ取り出されれば良い。なお、導光層21の厚みは、光の波長程度以上あればよく、目安として0.5mm程度であれば問題なく機能する。ただし、導光層21の厚みには、特に限定を加えない。導光層21は、第1誘電体層に相当する。なお、導光層21の形状は、本実施形態では平板状とされているが、実際には平板状に限定されるものではない。
なお、以下では、導光層21の上面をXY平面とし、XY平面と直交する方向をZ方向とする。また、偏光方向がY方向に垂直な直線偏光をTM偏光とし、偏光方向がY方向に平行な直線偏光をTE偏光とする。
本発明のλ/4層は、少なくとも可視光を透過する透明な材料からなり、光を伝播する媒質となる。
λ/4層22は、導光層21の下面に設けられ、λ/4層22に入射した光の偏光方向を変換する。λ/4層22は、光学軸がxy面内に存在し、透過する光のλ/4層22の光学軸に平行な方向の成分と垂直な方向の成分に位相差を与える。より具体的には、λ/4層22は、互いに直角な方向に振動する直線偏光の間にその光の1/4波長の位相差を生じさせることで、直線偏光を円偏光(楕円偏光)に変換し、円偏光(楕円偏光)を直線偏光に変換する位相差板である。λ/4層22は位相変換層に相当する。
本発明の拡散ミラー層は、少なくとも可視光を反射する材料からなる。
拡散ミラー層23は、λ/4層22の下面に設けられ、入射した光を反射する。より具体的には、拡散ミラー層23は、入射した光を拡散反射する。拡散ミラー層23は、反射層に相当する。
第1プラズモン励起層24は、導光層21のλ/4層22が設けられた面の反対側の面である上面に設けられ、導光層21を伝播するランダム偏光のうち、導光層21から所定の入射角度で入射する特定の偏光成分であるTM偏光によって表面プラズモンを励起する。
第1プラズモン励起層24は、第1プラズモン励起層に相当する。
第2プラズモン励起層25は、第1プラズモン励起層24の上面に設けられ、第1プラズモン励起層24で励起された表面プラズモンと同じ表面プラズモンを励起し、その励起した表面プラズモンから、第1プラズモン励起層24に表面プラズモンを励起させた光と同じ偏光成分を有する光を発生させる。第2プラズモン励起層25は、第2プラズモン励起層に相当する。
なお、第2プラズモン励起層25は、第1プラズモン励起層24で励起された表面プラズモンと必ずしも同じ表面プラズモンを励起しなくてもよく、例えば、数1の条件で表される表面プラズモンを励起してもよい。
Figure 2013021766
ここで、k2、xは第2プラズモン励起層25で励起される表面プラズモンのX方向の波数を示し、k1、xは第1プラズモン励起層24で励起される表面プラズモンのX方向の波数を示し、Λは第2プラズモン励起層25の後述する金属部または誘電体部の格子状数(周期)を示し、mは整数を示す。
カバー層26は、第2プラズモン励起層25の上面に設けられる。カバー層26は、例えば、可視光に対して、屈折率が1.46程度以上1.50程度以下の誘電体で形成される。例としては、石英ガラス、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PMMA(ポリメタクリル酸メチル樹脂)などのアクリル樹脂である。 カバー層26の誘電率は、導光層21の誘電率と同じである。なお、カバー層26の誘電率と導光層21の誘電率は必ずしも同じでなくでもよく、異なっていてもよい。より詳細には、第1プラズモン励起層24において励起された表面プラズモンから、第2プラズモン励起層25において光を発生させる変換効率は、カバー層26の誘電率と導光層21の誘電率が同じときに、最も高くなり、両者の誘電率の差が大きくなるほど下がるが、この変換効率が0にならない程度に、カバー層26の誘電率と導光層21の誘電率と間に差があってもよい。カバー層26は、第2誘電体層に相当する。
カバー層26の上面には、第2プラズモン励起層25で発生した光を所定の方向に回折して出射する回折部27が形成されている。回折部27は、本実施形態では、第1方向であるY方向に延伸された凸部が第1方向とは異なる第2方向であるX方向に周期的に配置された凹凸構造であるとしている。
次に第1プラズモン励起層24および第2プラズモン励起層25についてより詳細に説明する。
図2は、第1プラズモン励起層24および第2プラズモン励起層25をより詳細に説明するための図であり、光学素子2のX軸に沿った断面の一部分が示されている。
図2に示すように、第1プラズモン励起層24では、導光層21および第1プラズモン励起層24の界面内の第1方向であるY方向に延伸された金属部31および誘電体部32が第1方向と異なる第2方向であるX方向に、交互に周期的に配置されている。このような構成を有することにより、第1プラズモン励起層24は、光を回折する回折格子として機能する。
なお、誘電体部32は、導光層21と同じ誘電率を有する透明誘電体で形成されることが望ましく、さらには、誘電体部32および導光層21は一体成形されることが望ましい。このようにすることで、誘電率の異なる境界におけるフレネル反射を低減させることができ、効率よく光を透過させることができる。
第2プラズモン励起層25は、第1プラズモン励起層24と同じ光学特性を有する。つまり、第2プラズモン励起層25は、Y方向に延伸された金属部41および誘電体部42がX方向に交互に周期的に配置されている。このため、第2プラズモン励起層25も、第1プラズモン励起層24と同様に、回折格子として機能する。
第1プラズモン励起層24の金属部31および誘電体部32と、第1プラズモン励起層25の金属部41および誘電体部42とは、X方向において互いに同じ周期であり、X方向において半周期分ずれて配置される。つまり、金属部31の上に誘電体部42が形成され、誘電体部32の上に金属部41が形成されている。なお、第1プラズモン励起層24の金属部31および誘電体部32と、第1プラズモン励起層25の金属部41および誘電体部42との配置のずれは、必ずしも半周期でなくともよい。より詳細には、この配置のずれが半周期±αとすると、αが大きいほど、特にTE偏光の透過率が高くなるので、光学素子2におけるTM偏光の透過率に対するTE偏光の透過率の割合で決定される消光比が低くなる。しかしながら、消光比が光学素子2にとって十分な値となる程度に、配置のずれが半周期からずれてもよい。金属部31と誘電体部32の周期と、金属部32と誘電体部42の周期は、210nm程度以上600nm程度以下である。より好ましくは300nm程度である。なお、金属部31と誘電体部32の周期と、金属部32と誘電体部42の周期は、210nm程度以上600nm程度以下に限定されず、異なっても良い。より詳細には、後述する導光層21内の光が、第1プラズモン励起層24でプラズモンを励起し、そのエネルギーが第2プラズモン励起層へ到達して、カバー層26で光として取り出される程度に異なっても良い。なお、金属部31および誘電体部32の厚みと、金属部41および誘電体部42の厚みは、100nm程度以下である。より好ましくは60nm程度である。なお、金属部31および誘電体部32の厚みと、金属部41および誘電体部42の厚みは、100nm程度以下に限定されない。
誘電体部42は、カバー層26と同じ誘電率を有する透明誘電体で形成されることが望ましく、さらには、誘電体部42およびカバー層26は一体成形されることが望ましい。これは、導光層21と誘電体部32との関係と等しく、誘電率の異なる境界におけるフレネル反射を低減させることができ、効率よく光を透過させることができるからである。
また、金属部31および41は、可視光でプラズモンを励起可能な金属で形成される。例えば、Ag、AlまたはAuである。
光学素子2は、例えば、以下のような手順で製造することができる。
先ず、ガラスやPMMAの上面に、FIB(Focused Ion Beam)加工、エッチング、ナノインプリント等の微細加工プロセスによって1次元の凹凸(ラインアンドスペース)を設けることで、ガラス基板を導光層21として形成するとともに、ガラス上面の凸部を誘電体部32として形成する。その後、Agをスパッタ等の蒸着法でガラス上面に堆積することで、ガラスの凹凸を反映した層を金属部31、41として形成する。そして、PMMAなどを金属部31、41に堆積することで周期構造を誘電体部42として形成し、最上面をカバー層26として形成する。なお、光学素子2の製造方法は、FIB加工、エッチング、ナノインプリント等の微細加工プロセス、スパッタ等の蒸着法に限定されない。
次に、表面プラズモンが励起され、その表面プラズモンから光が発生される原理について説明する。
表面プラズモンは、金属と誘電体の界面を伝播する電子の集団の疎密波である。表面プラズモンの波数と角周波数の関係である分散関係は、界面の金属および誘電体の誘電率から決定される。表面プラズモンの分散関係が誘電体中を伝播する光の分散関係と一致するときに、すなわち、誘電体中の光の波数が表面プラズモンの波数と等しくなるときに、その光によって表面プラズモンが励起される。しかしながら、金属と誘電体との界面が平坦な場合、表面プラズモンの分散関係と誘電体中の光の分散関係は通常一致しないため、単に光を誘電体から金属に入射しただけでは表面プラズモンは励起されない。
したがって、表面プラズモンを励起させるためには、誘電体中の光の分散関係を変化させて、表面プラズモンの分散関係と誘電体中の光の分散関係とを一致させる必要がある。
光の分散関係を変化させて表面プラズモンを励起させる方法としては、金属と誘電体との界面に回折格子(グレーティング)を設けるグレーティング結合法が知られている。グレーティング結合法では、回折格子に所定の入射角度で光が入射されると、その回折格子にて回折された回折光の分散関係と表面プラズモンの分散関係とが一致し、誘電体と金属との界面に表面プラズモンが励起される。
また、表面プラズモンが疎密波であることに起因して、ある特定の方向に伝搬する表面プラズモンを励起する入射光は、電界成分がその特定の方向に平行な直線偏光の光のみである。したがって、図2に示したように、金属部31および誘電体部32を交互に周期的に配置することで、導光層21と金属部31の界面に表面プラズモンを励起できる光を、X方向に電界成分を有し、第1プラズモン励起層24に対して所定の入射角度を有する直線偏光に制限することが可能になる。
第1プラズモン励起層24で表面プラズモンが励起されると、励起された表面プラズモンのエネルギーが第2プラズモン励起層25の金属部41に伝わり、第2プラズモン励起層24の金属部41およびカバー層26との界面に、励起された表面プラズモンと同じプラズモンが励起される。そして、第1プラズモン励起層24で表面プラズモンが励起された過程と逆の過程が生じ、第2プラズモン励起層25から光が出射されることとなる。これは、回折格子である第1プラズモン励起層24および第2プラズモン励起層が同じ構造を有し、かつ、導光層21およびカバー層26が同じ誘電率を有しているので、導光層21内の光の分散関係と、カバー層26内の光の分散関係とが一致するためである。
また、第2プラズモン励起層25から出射される出射光は、第1プラズモン励起層24で表面プラズモンが励起された過程と逆の過程が生じたものであるため、表面プラズモンを励起した光と同じ光、つまり、X方向に電界成分を有するTM偏光となる。このとき、第2プラズモン励起層25から出射される出射光の出射角度も、表面プラズモンを励起する光の入射角度と同じになる。
このように、本実施形態では、第1プラズモン励起層24および第2プラズモン励起層25を光学的に同じ構成とすることで、第1プラズモン励起層24に入射したTM偏光と同じ光を第2プラズモン励起層25から出射することが可能となる。
なお、X方向以外の伝搬成分を有する光が第1プラズモン励起層24に入射した場合でも、その光をZX平面に射影した射影光の入射角度が表面プラズモンの励起条件を満たす角度であれば、X方向に平行な偏光成分によって表面プラズモンが励起される。しかしながら、この場合でも、表面プラズモンの伝搬方向はX方向に制限されるため、第2プラズモン励起層25から出射される光は、X方向に電界成分を有するTM偏光となる。
次に照明装置10の動作について説明する。
図3は、照明装置10の動作を説明するための説明図であり、照明装置10をXZ平面で切った断面を示す。
光源1からランダム偏光が出射されると、そのランダム偏光は、光学素子2の導光層21に入射し、導光層21の内部を伝播する。
導光層21の内部を伝搬するランダム偏光のうち、表面プラズモンの励起条件を満たす角度θ1で第1プラズモン励起層24に入射するTM偏光が、第1プラズモン励起層24に表面プラズモンを励起する(図中矢印A参照)。このとき、第2プラズモン励起層25では、上記の表面プラズモンと同じ表面プラズモンが励起され(図中矢印B参照)、その表面プラズモンから光が生成される。この光は、第1プラズモン励起層24で表面プラズモンを励起した光と同一のTM偏光であり、入射角度θ1と同じ角度で出射される(図中矢印C参照)。
一方、第1プラズモン励起層24に入射したランダム偏光のうち、表面プラズモンの励起条件を満たさない光(例えば、TE偏光や、入射角度θ1と異なる入射角度θ2で第1プラズモン励起層24に入射するTM偏光)は、第1プラズモン励起層24において単に反射または回折されるだけで、表面プラズモンを励起しない。この光は、λ/4層22を介して拡散ミラー層23で反射され、さらにλ/4層22を介して第1プラズモン励起層24に再び入射する。光がこのような反射を繰り返す間に、λ/4層22による偏光変換や拡散ミラー層23による角度変換が行われる。そして、光が角度θ1で第1プラズモン励起層24に入射するTM偏光になると、第1プラズモン励起層24に表面プラズモンを励起させる。
表面プラズモンを励起するTM偏光としては、ZX平面内で多重反射しながら+X方向に伝搬して入射角度θ1で第1プラズモン励起層24に入射する場合と、ZX平面内で多重反射しながら−X方向に伝搬して入射角度−θ1で第1プラズモン励起層24に入射する場合とがある。そのため、第2プラズモン励起層25で発生されるTM偏光の出射方向も2つとなる。この出射方向の異なる光は、カバー層26に形成された回折部27によって回折されて、所定の方向(本実施形態では出射面に垂直な方向、図中矢印D、D’参照)に出射されることになる。
なお、本実施形態の回折部27は、回折格子である第1プラズモン励起層24および第2プラズモン励起層25と同一構造を有しているが、これは、第2プラズモン励起層25から2つの出射角度θ1および−θ1で出射する光を所定の方向に回折するためである。そのため、回折部27は、Y方向に延伸された凸部がX方向に周期的に配置されていれば、第1プラズモン励起層24および第2プラズモン励起層25と同じ構造を有している必要はなく、その構造体の形状や構造体間の間隔は、回折部27への入射角度や所望する出射角度に応じて適宜変更可能である。
また、表面プラズモンを励起させるための回折格子である第1プラズモン励起層25において、光の分散関係を変化させるパラメータは格子定数(ピッチ)である。このため、第1プラズモン励起層25の構成は、図2で示した構成に限定されない。つまり、第1プラズモン励起層25における金属部31の断面形状は適宜変更可能である。
図4は、第1プラズモン励起層24の金属部31の形状例を示す断面図であり、第1プラズモン励起層24をZX平面で切った断面形状を示している。図4で示したように、金属部31の断面形状としては、矩形波状(図4(a)参照)、階段状(図4(b)参照)、正弦波状(図4(c)参照)および二等辺三角形状(図4(d)参照)などが挙げられる。このような断面形状は、金属部31のX方向と直交する(Z方向に平行な)中心線に対して線対称である。
なお、図1および図2では、図4(a)に示す矩形波状の断面を有する金属部31が示されている。また、第2プラズモン励起層の金属部41は、金属部31と同じ構造なので、金属部41の断面形状も金属部31の断面形状と同じになる。また、誘電体部32および42の断面形状も金属部31の断面形状と同じであるとする。
また、2次以上の回折光によって表面プラズモンが励起されると、表面プラズモンに複数のモードが生じる。この場合、第2プラズモン励起層25において、表面プラズモンの各モードに対応する複数の方向のそれぞれに出射される光が生じ、照明装置10からの出射光の放射角度が広くなり、照明装置10のエテンデューが増加する。このため、1次回折光の回折効率を向上させて、2次以上の回折効率を下げることで、照明装置10の出射光の利用効率を向上させることができる。
例えば、第1および第2プラズモン励起層の格子状数(周期)を入射光の波長に対して、2次以上の回折が生じない程度に、短くすることが望ましい。さらに、第1および第2プラズモン励起層の格子状数(周期)を変化させると、出射光の出射角が変化するので、出射角が垂直方向になるようなピッチがさらに望ましい。この場合には、回折部27が不要になる。詳細は、後述する実施例にて具体的な数値を挙げて説明する。
他の例としては、図4(b)に示す階段波状の断面を有する第1プラズモン励起層25では、その階段形状のステップを増やすことで一次回折光の回折効率を向上させることができる。例えば、ステップ数が4の場合、一次回折光の回折効率は81%程度となる。また、図4(c)に示す正弦波状の断面を有する第1プラズモン励起層24は、ステップ数が無数の階段波状の回折格子とみなすこともでき、一次回折光の回折効率が理論上では100%となる。このため、照明装置10の出射光の利用効率の観点からは、第1プラズモン励起層24は、正弦波状の断面を有するものであることが望ましい。
以上説明したように本実施形態によれば、第1プラズモン励起層24では、Y方向に延伸された金属部31および誘電体部32がX方向に交互に周期的に配置され、第2プラズモン励起層25は、Y方向に延伸された金属部41および誘電体部42が、金属部31および誘電体部32と同じ周期でX方向に交互に周期的に配置される。
このため、金属層15がX方向に周期的に配置されているので、第1プラズモン励起層24に表面プラズモンを励起できる光を、X方向に電界成分を有し、第1プラズモン励起層24に対して所定の入射角度を有する光に制限することが可能になる。また、導光層21およびカバー層26が互いに等しい誘電率を有しているので、第1プラズモン励起層24により表面プラズモンが励起された過程と逆の過程が生じ、カバー層26から、表面プラズモンを励起した光と同じ光、つまり、X方向に電界成分を有し、出射角度が表面プラズモンを励起する光の入射角度と同じTM偏光が出射される。したがって、出射角度を揃えることができるので、エテンデューを増大させることなく、ランダム偏光を特定の偏光状態に変換することが可能になる。
[第2の実施形態]
図5は、本発明の第2の実施形態の照明装置を模式的に示す斜視図である。図5に示す照明装置10Aは、図1に示した照明装置10と比べると、光学素子2の代わりに光学素子2Aを備えている。光学素子2Aは、光学素子2に対してカバー層26の出射側の構成を変更したものである。より具体的には、光学素子2Aは、カバー層26に回折部27を設ける代わりに、カバー層26に積層されたホログラム層27Aを有する点で照明装置10とは異なる。
ホログラム層27Aは、第1プラズモン励起層24による2次以上の回折光によって励起される表面プラズモンの複数のモードに起因する、ホログラム層27Aへの複数の入射角を有する各光を全て同一方向に回折して出射する複数のホログラムが積層された多重ホログラムである。したがって、第1プラズモン励起層24による2次以上の回折光によって表面プラズモンが励起されても、照明装置10Aのエテンデューの増大化を抑制することができる。
ホログラム層27Aの材料は、フォトポリマなどの、2つの光の干渉縞の強弱を屈折率分布として記録する屈折率変調材料を用いることができる。ホログラム層27Aは、第1プラズモン励起層24による2次以上の回折光によって励起される表面プラズモンの複数のモードに起因する、ホログラム層27Aに様々な入射角度で入射する複数の光と同じ光と、その複数の光と同じ波長でホログラム層27Aに垂直に入射する光とを、それぞれ干渉させて、ホログラムを多重記録することで、作成することができる。
[第3の実施形態]
図6は、本発明の第3の実施形態の照明装置を模式的に示す斜視図である。図6に示す照明装置10Bは、図1に示した照明装置10と比べると、光学素子2の代わりに光学素子2Bを備えている。光学素子2Bは、光学素子2の構成に加えて、第1プラズモン励起層24および第2プラズモン励起層25の間に中間層28を有している。
中間層28は、ガラスや空気などの誘電体で形成される。このような中間層28が設けられても、中間層28が10nm程度以下に薄ければ、第1プラズモン励起層24で表面プラズモンが励起されると、励起された表面プラズモンのエネルギーが中間層28を介して第2プラズモン励起層25の金属部41に伝わり、第2プラズモン励起層24の金属部41および誘電体部42との界面に、励起された表面プラズモンと同じプラズモンが励起される。
なお、第1の実施形態と同様に、第1プラズモン励起層24の金属部31および誘電体部32と、第1プラズモン励起層25の金属部41および誘電体部42との配置のずれは、必ずしも半周期でなくともよい。
また、本実施形態では、第1の実施形態の照明装置10に対して中間層28を追加したものを説明したが、第2の実施形態の照明装置10Aに対して中間層28を追加してもよい。
[第4の実施形態]
図7は、本発明の第4の実施形態の照明装置を模式的に示す斜視図である。図7に示す照明装置10Cは、図1に示した照明装置10と比べると、光学素子2の代わりに光学素子2Cを備えている。光学素子2Cは、光学素子2に対してプラズモン励起層の構成を変更したものである。より具体的には、光学素子2Cは、第1プラズモン励起層24および第2プラズモン励起層25の代わりに、第1プラズモン励起層24Aおよび第2プラズモン励起層25Aを備えている。
図8は、第1プラズモン励起層24Aおよび第2プラズモン励起層25Aをより詳細に説明するための図であり、光学素子2CのX軸に沿った断面の一部分が示されている。
図8に示すように、第1プラズモン励起層24Aおよび第2プラズモン励起層25Aは、ブレーズド回折格子として機能する。つまり、第1プラズモン励起層24Aは、Y方向に延伸された金属部31Aおよび誘電体部32AがX方向に、交互に周期的に配置されており、金属部31AはY方向から見て鋸歯状の断面形状を有している。第2プラズモン励起層25Aは、Y方向に延伸された金属部41Aおよび誘電体部42AがX方向に、交互に周期的に配置されており、金属部41AはY方向から見て鋸歯状の断面形状を有している。
また、第1プラズモン励起層24Aの金属部31Aおよび誘電体部32Aと、第1プラズモン励起層25Aの金属部41Aおよび誘電体部42Aとは、同じ周期を有し、X方向に対して互いに逆向きに配置されている。
ブレーズド回折格子では、そのブレーズ方向に応じて、入射角度θで入射する光と入射角度−θで入射する光の一方のみが回折される。本実施形態の第1プラズモン励起層24Aでは、入射角度θ1で入射する光と入射角度−θ1で入射する光のうち、入射角度θ1で入射する光のみを回折する。このため、入射角度θ1で第1プラズモン励起層24Aに入射するTM偏光のみによって表面プラズモンが励起されるので、第2プラズモン励起層25Aから出射される出射光の出射角度はθ1のみとなる。
このとき、第1プラズモン励起層24Aで表面プラズモンを励起できる入射角度θ1は、上述したように、誘電体部32の誘電率や回折格子のピッチなどによって変更可能である。したがって、これらの誘電率やピッチなどを調節し、カバー層26から出射される出射光の出射角度θ1を、カバー層26に回折部27を設けることなく、照明装置10Cから所定の方向に光を出射させることが可能になる。
なお、本実施形態における金属部31Aおよび41Aは、Y方向と直交する断面において、Z方向に平行な中心線に対して非対称あれば、鋸歯状に限らず、階段状などでもよい。
[第5の実施形態]
図9は、本発明の第5の実施形態の照明装置を模式的に示す斜視図である。図9に示す照明装置10Dは、図9は、本発明の第5の実施形態の照明装置を模式的に示す斜視図である。図9に示す照明装置10Dは、図1に示した照明装置10と比べると、光学素子2の代わりに光学素子2Dを備えている。光学素子2Dは、光学素子2の構成に加えて、光源1から光が入射される入射領域である入射口29Aと、光の出射面である上面および拡散ミラー層23が設けられた下面を除いた外壁面(つまり、光学素子2Dの側面)とに反射部29を追加したものである。
反射部29は、光学素子2D内を伝播する光を反射する。これにより、光学素子2Dの側面から光が出射されることを抑制することができるので、光学素子2Dに入射した光を、図1に示した照明装置10と比べて無駄なく第1プラズモン励起層24に入射することが可能になり、ランダム偏光を効率良くTM偏光に変換して出射することが可能となる。
なお、反射部29は、入射口29Aを除いた側面の全てに設けられていたが、その側面のうち一部の面にのみ設けられていてもよい。この場合でも、光学素子2Dに入射した光を、図1で示した照明装置10と比べて無駄なく第1プラズモン励起層24に入射することは可能である。また、反射部29は、光を拡散反射する拡散反射部でもよい。
また、本実施形態では、第1の実施形態の照明装置10に対して反射部29を追加したものを説明したが、第2〜第4の実施形態の照明装置10A〜10Cのそれぞれに対して反射部29を追加してもよい。
[第6の実施形態]
図10は、本発明の第6の実施形態の照明装置を模式的に示す上面図である。図10において、照明装置10Eは、光を出射する光源1A〜1Lと、光源1A〜1Lのそれぞれからの出射された光のそれぞれが入射する光学素子2Eとを有する。
光源1A〜1Lは、光学素子2Eの外周部に配置され、光学素子2Eにランダム偏光を出射する。なお、光源1A〜1Lのそれぞれから出射される光の波長(色)は、それぞれ異なっていてもよい。例えば、光源1A〜1Lには、赤色、緑色および青色のそれぞれの光を出射する光源が含まれていてもよい。また、光源は、図10では、12個示されているが、実際には、複数あればよい。
光学素子2Eは、第1〜第5の実施形態で説明した光学素子2〜2Dのいずれかの構成を有する。なお、光学素子2Eが光学素子2Dの構成を有する場合、光学素子2Eには、光源1A〜1Lのそれぞれから出射される光のそれぞれが入射される複数の入射口を有する。
また、光学素子2〜2Dの第2プラズモン励起層25または25Aからは、入射光の波長に応じて、表面プラズモンを励起可能な入射角度が変化することに起因して、異なる出射角度の出射光が生じるが、例えば、ホログラム層27Aのホログラムを入射光の波長および入射角度に対応させて作成すれば、波長によらず一定の方向に回折させて出射させることができる。
[第7の実施形態]
本実施形態では、第1〜第6の実施形態で説明した照明装置10〜10Eのいずれかを備えたプロジェクタについて説明する。
図11は、本実施形態のプロジェクタの構成の一例を示す配置図である。図6において、投射型画像表示装置であるプロジェクタ100は、光源101R、101Gおよび101Bと、光学素子102R、102Gおよび102Bと、液晶パネル103R、103Gおよび103Bと、クロスダイクロイックプリズム104と、投射光学系105とを備える。
光源101R、101Gおよび101Bのそれぞれは、波長がそれぞれ異なる光を発生するものとする。以下、光源101Rから赤色光が出射され、光源101Gから緑色光が出射され、光源101Bから青色光が出射されるものとする。
光学素子102R、102Gおよび102Bのそれぞれは、第1から第5の実施形態で説明した光学素子2〜2Dのいずれかの構成を有し、その各色光を所定の偏光状態に変更して液晶パネル103R、103Gおよび103Bのそれぞれに導く。したがって、光源101Rおよび光学素子102Rと、光源101Gおよび光学素子102Gと、光源101Bおよび光学素子102Bとのそれぞれは、照明装置10〜10Dのいずれかと同じ構成を有することになる。
液晶パネル103R、103Gおよび103Bは、入射された各色光を映像信号に応じて2次元的に変調することで、各色光に画像を担持させ、その画像を担持させた各色光を出射する空間光変調素子である。
クロスダイクロイックプリズム104は、液晶パネル103R、103Gおよび103Bのそれぞれから出射された各変調光を合成して出射する。
投射光学系105は、クロスダイクロイックプリズム104から出射された合成光をスクリーン200に投射して、スクリーン200上に映像信号に応じた画像を表示する。
図12は、本実施形態のプロジェクタの構成の別の例を示す配置図である。図12において、プロジェクタ100’は、光源101R、101Gおよび101Bと、光学素子106と、液晶パネル107と、投射光学系108とを有する。
光学素子106は、第6の実施形態で説明した光学素子2Eと同じ構成を有する。したがって、光源101R、101G、101Bおよび光学素子106は、第6の実施形態で説明した照明装置10Eにおける光源が3つの場合と同じ構成を有する照明装置となる。
液晶パネル107は、入射された合成光を映像信号に応じて変調して出射する光変調素子である。
投射光学系108は、液晶パネル107から出射された変調光をスクリーン200に投射して、スクリーン200上に映像信号に応じた映像を表示する。
なお、図11および図12では、光変調素子として液晶パネルを用いたが、光変調素子は液晶パネルに限らず適宜変更可能である。例えば、図11および図12で示したプロジェクタでは、液晶パネル107の代わりに、DMD(Digital Micromirror Device)を用いてもよい。
[第8の実施形態]
本実施形態では、ランダム偏光を特定の偏光状態に変換する光学素子と発光素子とが一体化された光源について説明する。
図13は、本発明の第8の実施形態の光源を模式的に示す斜視図である。
図13に示す光源50は、サブマウント層51上に、図1に示す光学素子2の構成に加えて、λ/4層22および拡散ミラー層23の間に発光層52が設けられた光学素子が形成されている。
発光層52は、所定の波長の光を発する。より具体的には、発光層52では、p型半導体層であるp型層52A、活性層52B、n型半導体層であるn型層52Cの順番で積層されている。そして、外部電源(図示せず)からp型層52Aとn型層52Cとの間に電圧が印加され、それらの間に電流が流れると、その電流に応じて活性層52Bにて光が発生する。ここで、活性層52Bで発生された光はランダム偏光である。
本実施形態では、導光層21には、発光層52で発生したランダム偏光が入射される。
導光層21の内部を伝搬するランダム偏光のうち、表面プラズモンの励起条件を満たす角度θ1で第1プラズモン励起層24に入射するTM偏光は、第1の実施形態の光学素子2と同様に、第1プラズモン励起層24に表面プラズモンを励起する。そして、第2プラズモン励起層25では、上記の表面プラズモンと同じ表面プラズモンが励起され、その表面プラズモンから光が生成される。この光は、第1プラズモン励起層24で表面プラズモンを励起した光と同一のTM偏光であり、入射角度θ1と同じ角度で出射される。そして、この光は、カバー層26に形成された回折部27によって回折されて、所定の方向(本実施形態では出射面に垂直な方向に出射される。
一方、第1プラズモン励起層24に入射したランダム偏光のうち、表面プラズモンの励起条件を満たさない光は、第1プラズモン励起層24において単に反射または回折されるだけで、表面プラズモンを励起しない。この光は、λ/4層22を介して拡散ミラー層23で反射され、さらにλ/4層22および発光層52を介して第1プラズモン励起層24に再び入射する。光がこのような反射を繰り返す間に、λ/4層22による偏光変換や拡散ミラー層23による角度変換が行われる。そして、光が角度θ1で第1プラズモン励起層24に入射するTM偏光になると、第1プラズモン励起層24に表面プラズモンを励起させる。
なお、本実施形態の光源50は、第1の実施形態の光学素子2の構成において、λ/4層22および拡散ミラー層23の間に発光層52が設けられていたが、第2〜第5の実施形態の光学素子2A〜2Dの構成において、λ/4層22および拡散ミラー層23の間に発光層52が設けられてもよい。
[第9の実施形態]
本実施形態では、第8の実施形態で説明した光源50を備えたプロジェクタについて説明する。
図14は、本実施形態のプロジェクタの構成の一例を示す配置図である。図14において、プロジェクタ110は、光源111R、111Gおよび111Bと、光学素子112R、112Gおよび112Bと、液晶パネル113R、113Gおよび113Bと、クロスダイクロイックプリズム114と、投射光学系115とを備える。
光源111R、111Gおよび111Bのそれぞれは、図13に示した光源50と同じ構成を有し、波長がそれぞれ異なる光を発生する。以下、光源111Rから赤色光が出射され、光源111Gから緑色光が出射され、光源111Bから青色光が出射されるものとする。
光学素子112R、112Gおよび112Bのそれぞれは、光源111R、111Gおよび111Bからの各色光を、液晶パネル113R、113Gおよび113Bのそれぞれに導いて入射する。
液晶パネル113R、113Gおよび113Bは、入射された各色光を映像信号に応じて2次元的に変調することで、各色光に画像を担持させ、その画像を担持させた各色光を出射する空間光変調素子である。
クロスダイクロイックプリズム114は、液晶パネル113R、113Gおよび113Bのそれぞれから出射された各変調光を合成して出射する。
投射光学系115は、クロスダイクロイックプリズム114から出射された合成光をスクリーン210に投射して、スクリーン210上に映像信号に応じた映像を表示する。
図15は、本実施形態のプロジェクタの構成の別の例を示す配置図である。図15において、プロジェクタ120は、光源121R、121Gおよび121Bと、導光体126と、液晶パネル127と、投射光学系128とを有する。
光源121R、121Gおよび121Bのそれぞれは、図13に示した光源50と同じ構成を有し、波長がそれぞれ異なる光を発生する。
導光体126は、光源101R、101Gおよび101Bからの各色光を合成して、液晶パネル127に導いて入射する。
液晶パネル127は、入射された合成光を映像信号に応じて変調して出射する光変調素子である。
投射光学系128は、液晶パネル127から出射された変調光をスクリーン200に投射して、スクリーン210上に映像信号に応じた映像を表示する。
なお、図14および図15では、光変調素子として液晶パネルを用いたが、光変調素子は液晶パネルに限らず適宜変更可能である。例えば、図14および図15で示したプロジェクタでは、液晶パネル127の代わりに、DMDを用いてもよい。
[第1の実施例]
以上の動作による効果を、シミュレーションによって確認した。図16は、本発明の第1の実施例の照明装置10の動作の一例を示すグラフである。図16は、第1の実施形態の照明装置10の効果を確認するためのシミュレーション結果の一例を示すグラフである。なお、本シミュレーションは、第1の実施形態の一例について行ったものであり、本発明を限定するものではない。
図16の横軸は、照明装置10のZX面内において、第1プラズモン励起層への光の入射角を、θ0以上90°以下とした際の、カバー層26内における第2プラズモン励起層からの出射角θdifを示す。ここで、θ0は、導光層21と空気界面との臨界角を示し、約42°である。図16の縦軸は、それぞれの凡例のピーク値で規格化した回折効率(Diffraction Efficiency)を示す。実線は、第1プラズモン励起層への入射光をP偏光とした場合を示し、点線は第1プラズモン励起層への入射光をS偏光とした場合を示す。また、参考のために、ランバーシアンの配光分布を有するLEDの光が、カバー層26へ下面から入射した場合、すなわち第1プラズモン励起層および第2プラズモン励起層がない場合の、カバー層26における配光分布の内、P偏光成分を一点鎖線で示し、S偏光成分を二点鎖線で示す。ここで、P偏光は、電場の振動成分がZX面内に平行な偏光状態であり、S偏光は、電場の振動成分がY方向に平行な偏光状態である。なお、照明装置10のYZ面内における出射光は、カバー層26の上面とカバー層26の外部界面における臨界角内には、照明装置10のZX面内の出射光量に比べて、無視できる程度に小さいので、説明を省略する。なお、シミュレーションには、2次元の厳密結合波解析法(RCWA法:Rigorous Coupled Wave Analysis法)を用いた。
第1の実施例のシミュレーションにおいて、導光層21は、屈折率が1.46の石英ガラスとした。金属部31および誘電体部32の周期と、金属部41および誘電体部42の周期は、共に300nmとした。金属部31および誘電体部32の厚みと、金属部41および誘電体部42の厚みは、共に60nmとした。金属部31および誘電体部32と、金属部41および誘電体部42の形状は、図2に示すような矩形状とした。カバー層26は、導光層21と同様、屈折率が1.46の石英ガラスとした。導光層21の外部、およびカバー層26の外部を屈折率1の空気とした。
図16から、P偏光成分のカバー層26内における回折効率について、ピーク値の半分の値となる回折角は約−31.5°と約−12.0°である。したがって、カバー層26の上面を透過後の空気中の角度に換算すると、約−50.0°と約−18.0°である。つまり、P偏光成分の空気中の半値全幅は約32degである。したがって、LEDの様なランバーシアン分布を有する出射光の空気中の半値全幅(120deg)に比べて、高い角度選択性を有する光が得られることを確認できる。加えて、P偏光成分の回折効率のピーク値と、S偏光成分の回折効率のピーク値とを比較すると、P偏光成分の方が3.4倍以上大きいため、LEDの様なランダム偏光(無偏光)な光に比べて、偏光選択性を有する光が得られることを確認できる。
なお、図16では、照明装置10のZX面内において、第1プラズモン励起層への光の入射角を、θ0以上90°以下としたが、−90°以上−θ0以下とした場合にも、対称性から、P偏光成分のカバー層26内における回折効率について、ピーク値の半分の値となる回折角は、カバー層26の上面を透過後の空気中の角度に換算して約50.0°と約18.0°であり、高い角度選択性を有する光が得られる。また、P偏光成分の回折効率のピーク値と、S偏光成分の回折効率のピーク値とを比較すると、P偏光成分の方が3.4倍以上大きく、偏光選択性を有する光が得られる。
また、第2プラズモン励起層から出射した光の出射角は、カバー層26とカバー層26の外部との界面における臨界角より小さい範囲であるので、回折部で回折し、垂直方向に変換することが可能である。
以上説明した各実施形態において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
(付記1)
光を伝播する第1誘電体層と、
前記第1誘電体層の上に設けられた第1プラズモン励起層と、
前記第1プラズモン励起層の上に設けられた第2プラズモン励起層と、
前記第2プラズモン励起層の上に設けられた第2誘電体層と、を備え、
前記第1プラズモン励起層は、前記第1誘電体層との界面内における第1方向に延伸され、前記第1誘電体層との界面内における前記第1方向と直交する第2方向に沿って、交互に周期的に配置された第1金属部および第1誘電体部を有し、
前記第2プラズモン励起層は、前記第1方向に延伸され、前記第1金属部および前記第1誘電体部と同じ周期で、かつ半周期ずれて前記第2方向に沿って、交互に周期的に配置された第2金属部および第2誘電体部を有する、光学素子。
(付記2)
前記第2誘電体部は、前記第1誘電体層の誘電率と同じ誘電率を有することを特徴とする、付記1に記載の光学素子。
(付記3)
前記第1金属部および前記第2金属部がAgからなることを特徴とする、付記1または2に記載の光学素子。
(付記4)
前記第1の周期および前記第2の周期が、210nm以上600nm以下であることを特徴とする、付記3に記載の光学素子。
(付記5)
前記第1金属部および前記第2金属部がAlからなることを特徴とする、付記1または2に記載の光学素子。
(付記6)
前記第1金属部および前記第2金属部がAuからなることを特徴とする、付記1または2に記載の光学素子。
(付記7)
前記第1プラズモン励起層の前記第1方向および前記第2方向と直交する第3方向の厚みが、100nm以下であることを特徴とする、付記1乃至6に記載の光学素子。
(付記8)
前記第2プラズモン励起層の前記第3方向の厚みが、100nm以下であることを特徴とする、付記1乃至7に記載の光学素子。
(付記9)
前記第1金属部、前記第1誘電体部、前記第2金属部および前記第2誘電体部のそれぞれは、前記第1の方向と直交する断面が前記第2方向と直交する中心線に対して対称であることを特徴とする、付記1乃至8に記載の光学素子。
(付記10)
前記第1金属部、前記第1誘電体部、前記第2金属部および前記第2誘電体部のそれぞれは、前記第1方向と直交する断面が矩形波状であることを特徴とする、付記9に記載の光学素子。
(付記11)
前記第1金属部、前記第1誘電体部、前記第2金属部および前記第2誘電体部のそれぞれは、前記第1方向と直交する断面が階段状であることを特徴とする、付記9に記載の光学素子。
(付記12)
前記第1金属部、前記第1誘電体部、前記第2金属部および前記第2誘電体部のそれぞれは、前記第1方向と直交する断面が正弦波状であることを特徴とする、付記9に記載の光学素子。
(付記13)
前記第1金属部、前記第1誘電体部、前記第2金属部および前記第2誘電体部のそれぞれは、前記第1方向と直交する断面が二等辺三角形状であることを特徴とする、付記9に記載の光学素子。
(付記14)
前記第1金属部、前記第1誘電体部、前記第2金属部および前記第2誘電体部のそれぞれは、前記第1の方向と直交する断面が前記第2方向と直交する中心線に対して非対称であることを特徴とする、付記1乃至8に記載の光学素子。
(付記15)
前記第1金属部、前記第1誘電体部、前記第2金属部および前記第2誘電体部のそれぞれは、前記第1方向と直交する断面が鋸歯状であることを特徴とする、付記14に記載の光学素子。
(付記16)
前記第1金属部、前記第1誘電体部、前記第2金属部および前記第2誘電体部のそれぞれは、前記第1方向と直交する断面が階段状であることを特徴とする、付記14に記載の光学素子。
(付記17)
前記第2誘電体層から出射される光を所定の方向に回折する回折部をさらに有することを特徴とする、付記1乃至16に記載の光学素子。
(付記18)
前記回折部が、前記第2誘電体層における光の出射面に形成された複数の構造体であり、
各構造体は、前記第1方向に延び、かつ、前記第2方向に周期的に配置されていることを特徴とする、付記17に記載の光学素子。
(付記19)
前記回折部が、ホログラムである、付記18に記載の光学素子。
(付記20)
前記第1誘電体層の前記第1プラズモン励起層が設けられた面とは反対側に設けられた反射層をさらに有する、付記1乃至19に記載の光学素子。
(付記21)
前記反射層は、光を拡散反射する拡散反射層である、付記20に記載の光学素子。
(付記22)
前記第1プラズモン励起層と前記反射層との間に挿入された、入射した光の偏光状態を変える位相変換層をさらに有することを特徴とする、付記20または21に記載の光学素子。
(付記23)
前記第2誘電体層から光が出射される出射面を除く外壁面の少なくとも一部に設けられた、光を反射する反射部を有する、付記1乃至22に記載の光学素子。
(付記24)
前記反射部は、光を拡散反射する拡散反射部であることを特徴とする、付記23に記載の光学素子。
(付記25)
前記第2プラズモン励起層は、前記第1プラズモン励起層に設けられていることを特徴とする、付記1乃至24に記載の光学素子。
(付記26)
前記第1プラズモン励起層および前記第2プラズモン励起層の間に設けられた、誘電体で形成された中間層をさらに有することを特徴とする、付記1乃至24に記載の光学素子。
(付記27)
付記1乃至26のいずれか1項に記載の光学素子と、
前記光学素子に光を出射する光源と、を有する照明装置。
(付記28)
前記光源は、複数ある、付記27に記載の照明装置。
(付記29)
付記28に記載の照明装置と、前記照明装置から出射された光を所定の偏光状態に変換する空間光変調器とを有する投射型画像表示装置。
(付記30)
付記1乃至26のいずれか1項に記載の光学素子と、
前記記光学素子における前記第1誘電体層の前記第1プラズモン励起層が設けられた面とは反対側に設けられ、光を前記第1誘電体層に出射する発光層と、を有する光源。
(付記31)
付記30に記載の光源を有する光源と、前記光源から出射された光を所定の偏光状態に変換する空間光変調器とを有する投射型画像表示装置。
(付記32)
前記空間光変調器が液晶パネルであることを特徴とする付記29または31に記載の投射型画像表示装置。
(付記33)
前記空間光変調器がデジタルマイクロミラーデバイスであることを特徴とする付記29または31に記載の投射型画像表示装置。
この出願は、2011年8月10日に出願された日本出願特願2011−174768号公報を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1、1A〜1L、50、101R、101G、101B、111R、111G、111B、121R、121G、121B 光源
2、2A〜2E、102R、102G、102B、112R、112G、112B 光学素子
10、10A〜10E 照明装置
21 導光層
22 λ/4層
23 拡散ミラー層23
24、24A 第1プラズモン励起層
25、25A 第2プラズモン励起層
26 カバー層
27 回折部
27A ホログラム層
28 中間層
29 反射部
29A 入射口
31、31A、41、41A 金属部
32、32A、42、42A 誘電体部
51 サブマウント層
52 発光層
52A p型層
52B 活性層
52C n型層
100、100’、110、120 プロジェクタ
103R、103G、103B、107、113R、113G、113B、127 液晶パネル
104、114 クロスダイクロイックプリズム
105、108、115、128 投射光学系
106、126 導光体
200、210 スクリーン

Claims (10)

  1. 光を伝播する第1誘電体層と、
    前記第1誘電体層の上に設けられた第1プラズモン励起層と、
    前記第1プラズモン励起層の上に設けられた第2プラズモン励起層と、
    前記第2プラズモン励起層の上に設けられた第2誘電体層と、を備え、
    前記第1プラズモン励起層は、前記第1誘電体層との界面内における第1方向に延伸され、前記第1誘電体層との界面内における前記第1方向と直交する第2方向に沿って、交互に周期的に配置された第1金属部および第1誘電体部を有し、
    前記第2プラズモン励起層は、前記第1方向に延伸され、前記第1金属部および前記第1誘電体部と同じ周期で、かつ半周期ずれて前記第2方向に沿って、交互に周期的に配置された第2金属部および第2誘電体部を有する、光学素子。
  2. 前記第2誘電体部は、前記第1誘電体層の誘電率と同じ誘電率を有することを特徴とする、請求項1に記載の光学素子。
  3. 前記第1金属部および前記第2金属部が、Agからなることを特徴とする、請求項1または2に記載の光学素子。
  4. 前記第1の周期および前記第2の周期が、210nm以上600nm以下であることを特徴とする、請求項3に記載の光学素子。
  5. 前記第1誘電体層の前記第1プラズモン励起層が設けられた面とは反対側に設けられた反射層をさらに有する、請求項1乃至4に記載の光学素子。
  6. 前記第1プラズモン励起層と前記反射層との間に挿入された、入射した光の偏光状態を変える位相変換層をさらに有することを特徴とする、請求項5に記載の光学素子。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光学素子と、
    前記光学素子に光を出射する光源と、を有する照明装置。
  8. 請求項7に記載の照明装置と、前記照明装置から出射された光を所定の偏光状態に変換する空間光変調器とを有する投射型画像表示装置。
  9. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光学素子と、
    前記記光学素子における前記第1誘電体層の前記第1プラズモン励起層が設けられた面とは反対側に設けられ、光を前記第1誘電体層に出射する発光層と、を有する光源。
  10. 請求項9に記載の光源と、
    前記光源から出射された光を所定の偏光状態に変換する空間光変調器とを有する投射型画像表示装置。
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