JPWO2012147867A1 - たばこ原料処理装置 - Google Patents
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Abstract
たばこ原料処理装置は、たばこ原料を内部に有する円筒形のシリンダと、前記たばこ原料に対して霧を噴射する噴射口と、前記噴射口の近傍に設けられるとともに、前記噴射口の前方に突出して前記噴射口の開口面積を小さくしたり、前記噴射口の前方から退避して前記噴射口の開口面積を大きくしたりする一対の可動板と、を備える。
Description
本発明の実施形態は、霧の噴射口を有するたばこ原料処理装置に関する。
たばこの製造工程において、葉たばこやその他たばこ原料の悪癖除去、柔軟性付与、香料の付与、物性改善、或いは原料同士の混合等に使用される、回転シリンダ型のたばこ原料処理装置が存在する。このようなたばこ原料処理装置は、例えば、架台と、架台上に回転可能に設けられた円筒形の回転シリンダと、回転シリンダ内に突出するように設けられた噴霧ノズルと、大きさの異なる複数の穴を設けたベルトと、噴霧ノズルのノズル面に対してベルトを摺動させるローラと、を備えている。
このたばこ原料処理装置では、ベルトの穴の内側を通るように噴霧ノズルから蒸気や香料を噴霧することで、噴霧量に応じた噴霧ノズルの開口面積を確保して噴出し速度を維持していた。このため、装置の稼働中に噴霧量を変更する必要を生じた場合には、一旦稼働を停止してベルトの位置をずらして穴の大きさを変更する。そして、装置を再稼働した後に、噴霧量を変化させて所定の噴出し速度を確保するようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記従来型のたばこ原料処理装置では、噴霧量を変更する場合には、上記のように一旦装置の稼働を停止させる必要があり、製造効率が悪くなっていた。
本発明は、製造効率を向上したたばこ原料処理装置を提供することを目的とする。
たばこ原料処理装置は、たばこ原料を内部に有する円筒形のシリンダと、前記たばこ原料に対して霧を噴射する噴射口と、前記噴射口の近傍に設けられるとともに、前記噴射口の前方に突出して前記噴射口の開口面積を小さくしたり、前記噴射口の前方から退避して前記噴射口の開口面積を大きくしたりする一対の可動板と、を備える。
図1から図6を参照して、たばこ原料処理装置の第1の実施形態について説明する。本実施形態では、例えば、たばこ原料(たばこの葉)の水分量を調整するための回転シリンダ型たばこ原料調和機に適用した場合を例に説明する。
図1、図2に示すように、たばこ原料処理装置11は、架台12と、架台12上に回転可能に設けられた円筒形のシリンダ13と、シリンダ13内に保持されるたばこ原料14と、シリンダ13を回転可能に支持する支柱15および側壁16と、シリンダ13の外周面からフランジ状に突出した突出部17と、突出部17を掴んでシリンダ13を回転駆動する駆動機構18と、シリンダ13内部にたばこ原料14を供給するために側壁16の上部に設けられた供給口21と、シリンダ13内部のたばこ原料14に蒸気等の霧19(霧状の液)を噴射するために側壁16の下部の近傍に設けられた噴射口22と、側壁16と噴射口22との間に設けられ噴射口22の開口面積を調整する可動機構23と、噴射口22に蒸気等を供給する供給源24と、供給源24と噴射口22との間に介在された弁25と、シリンダ13内部で処理された後のたばこ原料14がシリンダ13内部から排出される排出部26(ベルトコンベヤ)と、排出部26の近傍に設けられるセンサ27と、たばこ原料処理装置11の全体を統括的に制御する制御装置28と、可動機構23の後述する第1の可動板31および第2の可動板32に付着した液滴を吸引して除去するためのドレン機構と、を備えている。なお、ここで霧とは、例えば、無数の微小な水滴が空気等の気体中で浮遊し、煙のように見えるものをいう。
シリンダ13は、その内周面に中央部に向けて突出した複数のピンが設けられており、これら複数のピンを介して内部にあるたばこ原料14を混ぜ合わせることができる。側壁16は、例えば円盤形をなしてシリンダ13の端部の内側に嵌るように設けられており、支柱15に対して固定的に設けられている。側壁16の下部に可動機構23を介して噴射口22が接続されている。噴射口22および可動機構23は、シリンダ13の外部に設けられている。
センサ27は、本実施形態では、例えば熱電対で構成されており、排出部26に排出されたたばこ原料14の状態、例えば、その温度を検知することができる。なお、センサ27の種類としては、これに限定されるものではなく、例えば、赤外線温度センサ等の他の種類のセンサであってもよいし、水分計等のセンサによって直接水分を検知してもよい。なお、本実施形態では、排出部26の近傍にセンサ27を設けているが、センサ27の設置位置としてはこれに限定されるものではなく、例えば、センサ27をシリンダ13内に設置してもよいし、たばこ原料を送るための配管内に設置してもよい。
制御装置28は、例えば、コンピュータで構成されている。制御装置28は、第1の可動板31および第2の可動板32の位置を操作して噴射口22の開口面積を調整する可動板操作部28Aと、弁25の解放量を調整して霧(蒸気)の量を調節する弁開閉部28Bと、を有している。可動板操作部28Aおよび弁開閉部28Bは、例えば、制御装置28にインストールされたソフトウェアで構成されている。
図2に示すように、可動機構23は、シリンダ13と噴射口22との間に介在された方形のダクト33と、ダクト33内部で噴射口22の近傍に回動可能に設けられた第1の可動板31および第2の可動板32と、第1の可動板31が取り付けられる第1の回転軸34と、第2の可動板32が取り付けられる第2の回転軸35と、第1の回転軸34に固定されるとともに第1の可動板31と一緒に回動する第1のガイドアーム36と、第2の回転軸35に固定されるとともに第2の可動板32と一緒に回動する第2のガイドアーム37と、第1のガイドアーム36のピン36Aおよび第2のガイドアーム37のピン37Aに係合する一対の長孔39を有し、第1の可動板31および第2の可動板32の開閉角度を規制する開閉角度規制片38と、第1の回転軸34を回転駆動する第1のモータ41と、第2の回転軸35を回転駆動する第2のモータ42と、開閉角度規制片38の移動を駆動する第3のモータ43と、を有する。
第1の可動板31および第2の可動板32は、例えば、1枚の板金を「V」字状をなすように中央部で折り曲げて形成されている。第1の可動板31は、第1の回転軸34に支持される一端31Aと、一端31Aとは反対側の他端31Bと、を有している。同様に、第2の可動板32は、第2の回転軸35に支持される一端32Aと、一端32Aとは反対側の他端32Bと、を有している。第1の可動板31は、第1の回転軸34に対して例えばボルト、ナット等の固定手段44で固定されている。また、第2の可動板32は、第2の回転軸35に対して例えばボルト、ナット等の固定手段44で固定されている。
第1から第3のモータ41、42、43は、例えばサーボモータ等でそれぞれ構成されており、サーボアンプを介して制御装置28の可動板操作部28Aによって回転角度が制御される。また、第3のモータ43の駆動力は、例えば、ピニオン45と、開閉角度規制片38の一辺に形成したラック46と、を介して開閉角度規制片38に伝達され、開閉角度規制片38を上下方向に沿って略直線運動させることができる。なお、第1の可動板31、第2の可動板32、および開閉角度規制片38を移動させるための駆動源としてそれぞれサーボモータを利用しているが、駆動源としてはこれに限定されるものではなく、例えばソレノイド等の他の種類のアクチュエータであってもよい。また、図3から図6において、ピニオン45およびラック46の図示を省略している。
本実施形態では、方形のダクト33を使用しているので、円筒形のダクトを使用した場合に比して、ダクト33と、一対の可動板31、32との間の隙間が小さくなり、この隙間から漏れ出す霧の量が少なくなっている。このため、霧の噴射速度を増減する際の反応性は良好であり、第1の可動板31および第2の可動板32の位置を操作することで、噴射口22の開口面積を調整し、簡単に霧の噴射速度を制御することができる(すなわち、一定の噴射速度に維持することができる。)。
続いて、図1、図3から図6を参照して、本実施形態のたばこ原料処理装置11によるたばこ原料の処理(たばこ原料の水分量の調整)について説明する。
まず、図1に示す供給口21を介してシリンダ13内にたばこ原料14が供給される。シリンダ13内部に供給されたたばこ原料14は、シリンダ13の回転によって内部で混ぜ合わされる。そして、弁25を経由して供給源24から供給された蒸気が、噴射口22からシリンダ13内部に霧として噴射される。このとき、ダクト33内部の第1の可動板31および第2の可動板32は、通常、図2、図3に示すように、他端31B、32Bが噴射口22の前方から退避した第2の位置P2にあり、噴射口22を開放した状態にある。そして、シリンダ13内部に霧を噴射する際には、第1の可動板31および第2の可動板32は、一定の時間間隔で、例えば図4に示すように上方向に回動(第2の可動板32が噴射口22の前方に突出し、第1の可動板31が噴射口22の前方から退避)したり、例えば図5に示すように下方向に回動(第1の可動板31が噴射口22の前方に突出し、第2の可動板32が噴射口22の前方から退避)したりする。このとき、第1の可動板31および第2の可動板32の上下方向への回動は、制御装置28の可動板操作部28Aの制御下で、例えば第3のモータ43の駆動によってなされる。このような、一定の時間間隔中の第1の可動板31および第2の可動板32の回動によって、シリンダ13内部のたばこ原料14に対して均一に霧(蒸気)が噴射される。
シリンダ13内部で水分量が調整されたたばこ原料14は、排出部26に排出される。排出部26においてセンサ27によってたばこ原料14の温度又は水分量が検知される。センサ27が検知した温度は、制御装置28に向けて信号として送信される。このとき、例えば、検知された温度が所定の温度よりも高い場合には、制御装置28は、霧(蒸気)の量が多いものと判断する。そして、制御装置28の弁開閉部28Bは、フィードバック制御を行って、霧(蒸気)の量を少なくする。同時に制御装置28の可動板操作部28Aは、図2、図6に示すように、第1の可動板31および第2の可動板32の他端31B、32Bが噴射口22の前方に位置するように、第1の可動板31および第2の可動板32を噴射口22の軸線22Aに対して斜めになった第1の位置P1に回動させて、噴射口22の開口面積を小さくするようにする。これによって、霧(蒸気)の噴射量(流量)が少なくなっても、霧(蒸気)の噴射速度が一定に維持される。これによって、シリンダ13内部の横方向(奥行き方向)において、常に一定の距離まで霧(蒸気)が届くようにしている。また、側壁16の下部にある噴射口22から噴射された霧(蒸気)は、シリンダ13の高さ方向において、常に一定の高さまで届くように噴射される。
一方、逆に、排出部26に排出されたたばこ原料14の温度が所定の値よりも低かった場合には、例えば、制御装置28は、霧(蒸気)の量が少ないものと判断する。そして、上記と同様に、制御装置28の弁開閉部28Bは、フィードバック制御を行って、霧(蒸気)の量を多くする。これと同時に、制御装置28の可動板操作部28Aは、図3に示すように噴射口22の前方から退避する方向(第2の位置P2)に第1の可動板31および第2の可動板32を回動させて、噴射口22の開口面積を大きくする。これによって霧(蒸気)の噴射速度が一定に維持される。
続いて、図9から図13を参照して、上記のたばこ原料処理装置11を利用した実験結果について説明する。図9から図13は、それぞれ第1から第5の条件に対応した実験結果である。横軸(X)は噴射口22からの水平方向の距離(すなわち、シリンダ13の奥行き方向)に対応している。縦軸(Y)は噴射口22からの鉛直方向の距離(すなわち、シリンダ13の高さ方向)に対応している。このため、図9から図13のグラフは、シリンダ13を内部の温度分布を横方向から見たものに相当する。
第1の条件では、噴射口22から噴射される蒸気等の霧19の流量は、200kg/hである。また、第1の条件では、第1の可動板31の他端31Bと、第2の可動板32の他端32Bと、の間の隙間(開口高さ)は、80mmである。この実験結果を図9に示す。この実験結果では、蒸気等の霧19の流量が十分に大きいため、霧19はシリンダ13の奥行き方向の中程よりも奥側(噴射口22とは反対側、図1および図9の紙面右側)に十分に到達する。
第2の条件では、噴射口22から噴射される蒸気等の霧19の流量は、100kg/hである。また、第2の条件では、第1の可動板31の他端31Bと、第2の可動板32の他端32Bと、の間の隙間(開口高さ)は、80mmである。この実験結果を図10に示す。この実験結果では、第1の条件に比して、蒸気等の霧19の流量が半分になるため、霧19の流速が落ちて、霧19の大部分はシリンダ13の奥行き方向の中程に噴射される。
第3の条件では、噴射口22から噴射される蒸気等の霧19の流量は、100kg/hである。また、第3の条件では、第1の可動板31の他端31Bと、第2の可動板32の他端32Bと、の間の隙間(開口高さ)は、40mmである。この実験結果を図11に示す。この実験結果では、第1の条件に比して、蒸気等の霧19の流量が半分になるが、第1の可動板31の他端31Bと、第2の可動板32の他端32Bと、の間の隙間も半分になるため、霧19の流速が維持される。その結果、霧19はシリンダ13の奥行き方向の中程よりも奥側(噴射口22とは反対側、図1および図11の紙面右側)まで十分に到達する。
第4の条件では、噴射口22から噴射される蒸気等の霧19の流量は、50kg/hである。また、第4の条件では、第1の可動板31の他端31Bと、第2の可動板32の他端32Bと、の間の隙間(開口高さ)は、80mmである。この実験結果を図12に示す。この実験結果では、第1の条件に比して、蒸気等の霧19の流量が1/4になるため、霧19の流速が落ちて、霧19の大部分はシリンダ13の奥行き方向の中程よりも手前側(噴射口22の近傍、図1および図12の紙面左側)噴射される。
第5の条件では、噴射口22から噴射される蒸気等の霧19の流量は、50kg/hである。また、第5の条件では、第1の可動板31の他端31Bと、第2の可動板32の他端32Bと、の間の隙間(開口高さ)は、20mmである。この実験結果を図13に示す。この実験結果では、第1の条件に比して、蒸気等の霧19の流量が1/4になるが、第1の可動板31の他端31Bと、第2の可動板32の他端32Bと、の間の隙間も1/4になるため、霧19の流速が維持される。その結果、霧19はシリンダ13の奥行き方向の中程よりも奥側(噴射口22とは反対側、図1および図13の紙面右側)に十分に到達する。
本実施形態によれば、たばこ原料処理装置11は、たばこ原料14を内部に有する円筒形のシリンダ13と、たばこ原料14に対して霧を噴射する噴射口22と、噴射口22の近傍に設けられるとともに、噴射口22の前方に突出して噴射口22の開口面積を小さくしたり、噴射口22の前方から退避して噴射口22の開口面積を大きくしたりする一対の可動板31、32と、を備える。
この構成によれば、一対の可動板の操作によって、噴射口22の開口面積を増減させることができる。これによって、霧の噴射量を増減した場合でも、開口面積を操作することによって、霧の噴射速度を一定に維持することができる。これによって、霧の噴射量の変更の前後において、噴射される霧の状態(噴霧領域、噴霧位置)を一定にすることができる。このため、シリンダ13内のたばこ原料14に十分に霧を行き渡らせて、品質を一定にすることができる。また上記構成によれば、たばこ原料処理装置11の稼働を停止せずに、稼働状態のままで連続的に噴射口22の開口面積を操作することができるため、たばこ原料14の処理効率を向上できるとともに、噴射口22の開口面積の微妙な調節も可能にできる。
たばこ原料処理装置11は、噴射口22を間に挟むように設けられる一対の回転軸34、35を備え、回転軸34、35のそれぞれは、可動板31、32の一端31A、32Aを支持するとともに、可動板31、32のそれぞれは、一端31A、32Aとは反対側の他端31B、32Bが噴射口22の前方に位置するように、噴射口22の軸線22Aに対して斜めになった第1の位置P1と、他端31B、32Bが噴射口22の前方から退避した第2の位置P2と、の間で回転軸34、35を中心に回転できる。
この構成によれば、霧の噴射方向を可動板の方向に沿わせて自由に変更することができ、シリンダ内部にあるたばこ原料に対して均一に霧を噴射することができる。また上記の構成によれば、噴射口22の開口面積を小さくする場合でも、霧が通る流路の断面積を徐々に小さくすることができるため、霧の流れが乱流状に乱れることがなく、霧の流れを円滑にすることができる。また、霧を導く際に一対の可動板31、32に付着してしまう液滴を最小限にすることができる。
噴射口22および一対の可動板31、32は、シリンダ13の外部に設けられる。例えば、シリンダ13の内部に噴射用のノズル等を設置すると、ノズルの上部にたばこ原料14が蓄積してしまう恐れがある。そして、このように蓄積したたばこ原料が後になって排出部に排出されると、処理後のたばこ原料14の品質にばらつきを生ずることとなる。この構成によれば、噴射口22および可動板の上部にたばこ原料14が蓄積することがなく、品質の均一なたばこ原料14を得ることができる。また、噴射口22および一対の可動板がシリンダ13外に配置されれば、これらのメンテナンス性も向上する。
さらに、たばこ原料処理装置11は、シリンダ13からたばこ原料14が排出される排出部26と、排出部26の近傍に設けられるとともに、たばこ原料14の状態を検知するセンサ27と、センサ27からの信号に基づいて一対の可動板を操作して噴射口22の開口面積を制御する制御装置28と、を備える。この構成によれば、制御装置28を介したフィードバック制御が可能となり、たばこ原料14の水分量をより一層厳密に管理することができる。これによって、処理後のたばこ原料14の品質をさらに向上することができる。
また、一対の可動板は、その一方の他端が噴射口22の前方に突出するとともに、その他方が噴射口22の前方から退避することで、霧の噴射方向を一方の可動板に沿った方向に変更可能である。この構成によれば、シリンダ13の内部のあらゆる方向に向けて霧を噴射することができ、シリンダ13内部にあるたばこ原料14に均一に霧を行き渡らせることができる。
本発明のたばこ原料処理装置11は、上記した、たばこ原料の水分量を調整するたばこ原料調和機の例に限定されるものではない。本発明のたばこ原料処理装置は、例えば、シリンダ内に香料等を噴霧してたばこ原料に香料を付加することができる加香機や、種類の異なるたばこ原料同士を混ぜ合わせるとともに水分量を調節することができる混合機にも、当然に適用することができる。加香機では、香料等を霧19(霧状の液)として噴射口22からたばこ原料14に向けて噴射する。
また、本発明を適用したたばこ原料処理装置11では、可動機構23は、上記の構造に限定されるものではない。可動機構は、例えば、図7、図8に示すような構造であってもよい。
具体的には、可動機構23は、噴射口22の近傍にスライド移動可能に設けられた第1の可動板31および第2の可動板32と、第1の可動板31および第2の可動板32のスライド移動を駆動するサーボモータ等の駆動源と、を有する。この変形例では、第1の可動板31および第2の可動板32は、噴射口22の軸線22Aの方向と交差する方向に沿って配置されており、軸線22Aの方向と交差する方向に沿ってスライド移動することができる。第1の可動板31および第2の可動板32は、駆動源の駆動によって、噴射口22の前方に突出するように移動して噴射口22の開口面積を小さくしたり(第1の位置P1、図8参照)、噴射口22の前方から退避する方向(開方向)に移動して噴射口22の開口面積を大きくしたりする(第2の位置P2、図7参照)。このように、第1の可動板31および第2の可動板32をシャッターのような構造にしても、霧(蒸気)の噴射速度をある程度一定に維持することができる。また、第1の可動板31および第2の可動板32の構造を簡略化することができる。
このほか、発明の要旨を逸脱しない範囲で本発明を種々変形実施可能であるのは勿論である。
11…たばこ原料処理装置、13…シリンダ、14…たばこ原料、19…霧、22…噴射口、23…可動機構、26…排出部、27…センサ、28…制御装置、31…第1の可動板、32…第2の可動板
Claims (7)
- たばこ原料を内部に有する円筒形のシリンダと、
前記たばこ原料に対して霧を噴射する噴射口と、
前記噴射口の近傍に設けられるとともに、前記噴射口の前方に突出して前記噴射口の開口面積を小さくしたり、前記噴射口の前方から退避して前記噴射口の開口面積を大きくしたりする一対の可動板と、
を備えるたばこ原料処理装置。 - 前記噴射口を間に挟むように設けられる一対の回転軸を備え、
前記回転軸のそれぞれは、前記可動板の一端を支持するとともに、
前記可動板のそれぞれは、前記一端とは反対側の他端が前記噴射口の前方に位置するように、前記噴射口の軸線に対して斜めになった第1の位置と、前記他端が前記噴射口の前方から退避した第2の位置と、の間で前記回転軸を中心に回転できる請求項1に記載のたばこ原料処理装置。 - 前記噴射口、前記一対の可動板、および前記一対の回転軸は、前記シリンダの外部に設けられる請求項2に記載のたばこ原料処理装置。
- 前記シリンダから前記たばこ原料が排出される排出部と、
前記排出部の近傍に設けられるとともに、前記たばこ原料の状態を検知するセンサと、 前記センサからの信号に基づいて前記一対の可動板を操作して前記噴射口の開口面積を制御する制御装置と、
を備える請求項3に記載のたばこ原料処理装置。 - 前記一対の可動板は、これらの間を通る前記霧の初速を一定にするように前記開口面積を調整する請求項4に記載のたばこ原料処理装置。
- 前記一対の可動板は、その一方の前記他端が前記噴射口の前方に突出するとともに、その他方の前記他端が前記噴射口の前方から退避することで、前記霧の噴射方向を前記一方の可動板に沿った方向に変更可能である請求項5に記載のたばこ原料処理装置。
- 前記一対の可動板は、前記噴射口を間に挟んだ両側に設けられるとともに、前記噴射口の軸線方向と交差する方向に沿ってスライド移動可能である請求項1に記載のたばこ原料処理装置。
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