JPWO2012147816A1 - 切削インサートおよび切削工具 - Google Patents

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Abstract

本発明の一態様に係る切削インサート(1)は、反対側にある2つの第1面(2a、2b)と、該2つの第1面の間に延びる周面(3)とを備える。2つの第1面のうちの一方の第1面の縁部には第1の切れ刃(7)が形成される。この第1の切れ刃(7)に関するすくい面(9)はその一方の第1面に延在する。周面(3)のうちの反対側にある2つの第2面(4a、4b)に関して、一方の第2面の縁部に第2の切れ刃(8)が形成される。この第2の切れ刃(8)に関するすくい面(10)はその一方の第2面に延在する。第2の切れ刃(8)は、第1の切れ刃(7)とは異なる機能を有する。

Description

本発明は、刃先交換式の切削工具ボデーへ着脱自在に装着される切削インサート、およびその切削インサートを着脱自在に装着できる切削工具に関する。
従来、例えば、回転切削工具を用いた加工で形成された溝においては、溝の両側の側壁面に対して仕上げ加工が行われるときがある。このような2種類の加工つまり溝の荒加工および仕上げ加工を行うためには、一般に、2種類の回転切削工具が使用されている。また、もしも1つの回転切削工具のみを用いてこのような2種類の加工を行う場合には、加工位置をずらした2回以上の加工工程が必要とされる。このように2種類の加工のためには、従来、溝の荒加工用と仕上げ加工用との加工幅の異なる2つの回転切削工具が使用されるか、あるいは、溝の荒加工に用いられた1つの回転切削工具で仕上げ加工を行うようにこの回転切削工具は荒加工後にその溝の側壁面に対して相対移動される。
溝加工のできる、従来の切削インサートおよび回転切削工具には、例えば特許文献1に示すものがある。特許文献1には、溝加工に適用される回転切削工具である、サイドカッタが開示されている。この回転切削工具で用いられる切削インサートは、略長方形板状をなし、それぞれが方形形状を有して反対側にある2つの面である上面および下面と、下面側に近づくにしたがって幅が狭くなるように台形形状を有する外側面とを備える。4つの外側面のうち1対の外側面がすくい面をなし、他の1対の外側面および上面が逃げ面をなすように、切削インサートは形成されている。すくい面とされる外側面の縁部に切れ刃が形成される。このような形状を有する切削インサートは、工具本体つまり工具ボデーの両端面側に交互に形成されたチップ取付座の各々に、下面を着座面として上下面を貫通するねじで取り付けられる。つまり、この切削インサートは、インサートを刃先の方向から見て右側にある切れ刃と左側にある切れ刃とを有するので、右勝手のインサートであると共に左勝手のインサートでもある。
特開2001−38517号公報
特許文献1の切削インサートは、上記したように、右側にある切れ刃と左側にある切れ刃とを有する。しかし、これらの切れ刃は同じまたは同種の加工に用いられる切れ刃である。よって、特許文献1の切削インサートおよび切削工具では、依然として、溝の荒加工と仕上げ加工とのために、複数の切削工具が必要とされるか、あるいは、1つの切削工具での複数の加工工程が必要とされる。
本発明は、上記事情に鑑みて考案され、2種類の加工をより効率よく行うことを可能にする、切削インサート、および、その切削インサートが着脱可能に装着される切削工具を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、板状をなす切削インサートにおいて、反対側にある2つの第1面と、該2つの第1面の間に延びる周面であって、反対側にある2つの第2面を有する周面と、該2つの第1面のうちの一方の第1面の縁部に形成された第1の切れ刃であって、該第1の切れ刃に関するすくい面が該一方の第1面に延在する、第1の切れ刃と、該2つの第2面のうちの一方の第2面の縁部に形成された第2の切れ刃であって、該第2の切れ刃に関するすくい面が該一方の第2面に延在し、該第2の切れ刃は該第1の切れ刃とは異なる機能を有する、第2の切れ刃とを備える切削インサートが提供される。このように第1の切れ刃と第2の切れ刃とが形成されるので、本発明の一態様に係る切削インサートは好適に少なくとも2種類の加工に用いられることができる。したがって、この切削インサートを用いて、つまり他の切削インサートを用いなくても、2種類の加工をより効率よく行うことができる。なお、第1の切れ刃と第2の切れ刃とは、異なる機能を有し、独立して機能することができ、互いに単独で用いられ得、好ましくは用途が異なる。
好ましくは、第1の切れ刃は、2つの第1面のそれぞれにおいてコーナ部に沿って延在するように形成され、第2の切れ刃は、2つの第2面のそれぞれにおいて2つの第1面のうちのいずれか一方にまで延在するように形成される。
好ましくは、第1の切れ刃の一部は、第1面と第2面との真っ直ぐな交差稜線部に延在する。この場合、切削インサートを実質的に2等分するように2つの第1面の中央に延びる第1の中央平面を定義し、第1の中央平面と直交し、該切削インサートを実質的に2等分するように第2つの第2面の中央に延びる第2の中央平面を定義するとき、第2の切れ刃は、真っ直ぐな交差稜線部に沿うと共に第1の中央平面に直交するように定められる平面と、第2の中央平面との間に延在するとよい。このように切削インサートを構成することにより、第1の切れ刃の使用に際して、第2の切れ刃が第1の切れ刃の活動を阻害するように突出することを防ぐことができる。
切削インサートを実質的に2等分するように2つの第1面の中央に延びる第1の中央平面を定義するとき、該第1の中央平面と直角を成す方向において、該第1の中央平面から最も離れた第2の切れ刃の部分は、第1の切れ刃のコーナよりも、該第1の中央平面から遠くに位置するとよい。これにより、第2の切れ刃の使用に際して、第1の切れ刃が第2の切れ刃の活動を阻害するように突出することを防ぐことができる。
第1面と第2面との交差稜線部における第1の切れ刃の長さは、該第1面と該第2面との該交差稜線部の半分の長さよりも長いとよい。これにより、第1の切れ刃の加工効率を高めることができる。
切削インサートを実質的に2等分するように2つの第1面の中央に延びる第1の中央平面を定義するとき、第1の切れ刃は、コーナを有し、該コーナから離れるにしたがい、第1の中央平面に漸次近づくように延在する部分を有するとよい。このような構成を採用することで、第1の切れ刃に関して正のインクリネーションを形成することが容易になる。
一実施形態によれば、2つの第2面のうちの一方において、2つの第1面のうちの一方に延在する第2の切れ刃と、該2つの第1面のうちの他方に延在する第2の切れ刃とは、一体化されることができる。このような構成を採用することで、第2の切れ刃の実質的な長さを最大にすることができる。
一実施形態によれば、2つの第1面の各々は略四角形形状を有し、切削インサートは、周面に、2つの第2面に加えて、反対側にある2つの第3面を有し、第1の切れ刃に関する逃げ面は少なくとも第2面に延在し、第2の切れ刃に関する逃げ面は第3面に少なくとも延在することができる。
一実施形態によれば、2つの第1面のそれぞれにおいて、複数の第1の切れ刃は形成され、2つの第2面のそれぞれにおいて、複数の第2の切れ刃は形成され、切削インサートを実質的に2等分するように2つの第1面の中央に延びる第1の中央平面を定義し、該第1の中央平面と直交し、該切削インサートを実質的に2等分するように第2つの第2面の中央に延びる第2の中央平面を定義するとき、複数の該第1の切れ刃は、該第1の中央平面に関して面対称に、かつ、該第2の中央平面に関して面対称に、形成され、複数の第2の切れ刃は、該第1の中央平面に関して面対称に、かつ、該第2の中央平面に関して面対称に、形成されることができる。また、別の実施形態によれば、2つの第1面のそれぞれにおいて、複数の第1の切れ刃は形成され、2つの第2面のそれぞれにおいて、複数の第2の切れ刃は形成され、切削インサートを実質的に2等分するように2つの第1面の中央に延びる第1の中央平面を定義し、該第1の中央平面に直交して2つの第1面を貫通するように延びる軸線を定義するとき、各第1面における複数の第1の切れ刃は、該軸線回りに回転対称性を有するように形成され、複数の第2の切れ刃は、該軸線回りに回転対称性を有するように形成されることができる。
本発明の別の態様によれば、工具ボデーと、上記したような切削インサートが着脱自在に取り付けられるように工具ボデーに形成されたインサート取付座とを備えた切削工具が提供される。好ましくは、この切削工具は、2つ以上の前記切削インサートを少なくとも2つの形式で取り付けるための第1のインサート取付座と第2のインサート取付座とを備え、該第1インサート取付座は、切削インサートの第1の切れ刃を使用するように該切削インサートが取り付けられるように形成され、第2インサート取付座は、切削インサートの第2の切れ刃を使用するように該切削インサートが取り付けられるように形成される。一実施形態によれば、この切削工具は溝加工用の回転切削工具であり、2つ以上の切削インサートを少なくとも2つの形式で取り付けるための第1インサート取付座と第2インサート取付座とを備え、該第1インサート取付座は、切削インサートの2つの第1面のうちの一方を該工具の回転方向前方へ向けると共に第1の切れ刃を使用するように該切削インサートが取り付けられるように形成され、該第2インサート取付座は、切削インサートの2つの第1面のうちの一方を工具の回転方向と略直角の方向へ向けると共に第2の切れ刃を使用するように該切削インサートが取り付けられるように形成されることができる。
図1は第1の実施形態に係る切削インサートの斜視図である。 図2は図1の切削インサートの平面図である。 図3は図1の切削インサートの正面図である。 図4は図1の切削インサートの右側面図である。 図5は図1の切削インサートの左側面図である。 図6は第2の実施形態に係る切削インサートの斜視図である。 図7は図6の切削インサートの平面図である。 図8は図6の切削インサートの正面図である。 図9は図6の切削インサートの右側面図である。 図10は図6の切削インサートの左側面図である。 図11は第3の実施形態に係る切削インサートの斜視図である。 図12は図11の切削インサートの平面図である。 図13は図11の切削インサートの正面図である。 図14は第2の実施形態に係る切削インサートを装着した回転切削工具の一実施形態の斜視図である。 図15は図14の回転切削工具の正面図である。 図16は図14の回転切削工具の右側面図である。
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る切削インサートの斜視図である。図2から図5は、図1の切削インサートの平面図、正面図(または底面図)、右側面図および左側面図である。図6は、本発明の第2の実施形態に係る切削インサートの斜視図である。図7から図10は、図6の切削インサートの平面図、正面図、右側面図および左側面図である。図11は、本発明の第3の実施形態に係る切削インサートの斜視図である。図12および図13は、図11の切削インサートの平面図および正面図である。図14は、本発明の一実施形態に係る切削工具を表した図であり、特に第2の実施形態に係る切削インサートを装着した回転切削工具の斜視図である。図15および図16は、図14の回転切削工具の正面図および右側面図である。
まず、本発明の第1の実施形態に係る切削インサート1を図面に基づいて説明する。
第1の実施形態の切削インサート1は、図1から図5に示すように、略四角形板状である。図2に示すように、この第1の実施形態の切削インサート1は、略台形板状である。本発明に係る切削インサートは、このような形状に限定されず、種々の形状に形成されることができる。例えば略長方形板状、略平行四辺形板状など、略多角形板状に、本発明に係る切削インサートは形成されることができる。なお、後述するすくい面の形状による外形部分は無視して、ここで例示される切削インサートは略四角形板状と表されている。すくい面の形状は、どのように複雑にしても構わず、切削インサートの略四角形の外形に、無理に合わせる必要はない。多角形にも限定されず、本発明に係る切削インサートは種々の板状の形状とされることができる。
第1の実施形態の切削インサート1の説明に戻る。第1実施形態の切削インサート1は、対向するまたは反対側にある2つの端面である第1面2a、2bと、これらの間に延在する周面3とを備える。第1面2a、2bはそれぞれ、4つのコーナ部2C、2Dを有するように略四角形の形状に、特に略台形の形状に形成されている。切削インサート1の周面または周側面3は、実質的に4つの面を有し、これらの4つの面の各々は2つの第1面に連続する。周面3は、反対側にある2つの第2面4a、4bと、反対側にある2つの第3面5a、5bとを有する。これら第2面および第3面は異なる面であり交互に連続する。切削インサート1は、第1面2a、2bを貫通するように形成された取り付け孔6を有する。なお、取り付け孔6は、工具ボデーに切削インサート1を取り付けるためのねじが通るように形成されている。このように第1面2a、2bは取り付け穴6を有するように形成されている。
ここで、2つの第1面2a、2b間の中央に切削インサート1を2等分するように延びる平面を第1の中央平面M1と定義する。なお、ここでは、第1中央平面M1は、取り付け孔6の中心軸線6Cと直交する。つまり、その中心軸線6Cは、第1の中央平面M1に直交して2つの第1面2a、2bを貫通するように延びる軸線である。また、第1の中央平面M1と直交し、切削インサート1を実質的に2等分するように延びる面が第2の中央平面M2として定義される。この第2中央平面M2は第2面4a、4b間の中央に延びるように定められる。第1実施形態の切削インサート1は、第1中央平面に関して面対称に形成され、第2中央平面に対して面対称に形成されている。
この実施形態の切削インサート1では、第1面2a、2bの略台形の長辺の長さは約15.00mmとされる。第1面の略台形の高さは、約17.00mmとされる。第1面2a、2b間の厚さ、つまり切削インサート1の厚さは、約7.94mmとされる。なお第1面2a、2bの台形の長辺の長さと高さとは、同じであってもよい。これらの寸法は、加工する被削材の形状や、切削工具の大きさに応じて、適宜調整されることができる。
このような外形を有する切削インサート1には、2種類の切れ刃が形成されている。これら2種類の切れ刃のうち、主に第1面に関して形成される切れ刃を第1の切れ刃7とし、主に周面3に関して形成される切れ刃を第2の切れ刃8とする。第1の切れ刃7は第1面2a、2bの縁部または辺稜部に関して形成される。これに対して、第2の切れ刃8は、主に周面3に延在するように形成される。特に切削インサート1では、第2の切れ刃8は、第2面4a、4bの縁部または辺稜部に延在するように形成され、より具体的には、第2面4a、4bと第3面5a、5bとの交差部または交差稜線部に主に延在するように形成される。なお、第1の切れ刃7と第2の切れ刃8とは連続しても、あるいは、つながっていなくてもよい。ただし、第1の切れ刃7と第2の切れ刃8とは、異なる機能を有し、それぞれ単独で使用でき、つまり互いに独立して機能することができ、好ましくは用途が異なる。
なお、切削インサート1は複数の第1の切れ刃7を有するが、それらの第1の切れ刃には、切削インサート1を刃先の方向から見たときに右側にある(右勝手の)切れ刃と左側にある(左勝手の)切れ刃とがある。ただし、右側にある第1の切れ刃と左側にある第1の切れ刃とは対称関係を有し、それ以外の点では実質的に同じである。よって、以下では、特に断らない限り、左右どちらにあるかに関わらず第1の切れ刃を説明する。
また、切削インサート1は複数の第2の切れ刃8を有するが、それらの第2の切れ刃には、切削インサート1を刃先の方向から見たとき、右側にある切れ刃と左側にある切れ刃とがある。ただし、右側にある第2の切れ刃と左側にある第2の切れ刃とは対称関係を有し、それ以外の点では実質的に同じである。よって、以下では、特に断らない限り、左右どちらにあるかに関わらず第2の切れ刃を説明する。なお、後述する説明から理解できるように、1つの第2の切れ刃8が、切削インサート1を刃先の方向から見たときに右側にある(右勝手の)切れ刃部分と左側にある(左勝手の)切れ刃部分とを備えるように形成される場合もあり得る。
ただし、右勝手の第1の切れ刃および左勝手の第1の切れ刃は同じ符号を用いて指し示される。同様に、右勝手の第2の切れ刃および左勝手の第2の切れ刃は同じ符号を用いて指し示される。そして、これらに伴い、右勝手の切れ刃に関するすくい面および左勝手の切れ刃に関するすくい面は同じ符号で指し示され、右勝手の切れ刃に関する逃げ面および左勝手の切れ刃に関する逃げ面は同じ符号で指し示される。他の構成に関しても同様である。これらは、本願発明の理解を容易にするであろう。
第1の切れ刃7に関するすくい面(第1のすくい面)9が第1面2a、2bに延在するように第1の切れ刃7は形成される。切削インサート1では、第1面2a、2bの各々において、2つの第1切れ刃7があるので、各々に2つの第1のすくい面9がある。したがって、2つの第1面2a、2bには、合計で4つの第1すくい面9がある。ただし、第1面2a、2bの各々において、2つの第1の切れ刃7のうちの一方は右勝手の切れ刃であり、そのうちの他方は左勝手の切れ刃である。したがって、2つの第1面において複数の第1の切れ刃7および複数の第1のすくい面9は第1の中央平面M1および第2の中央平面M2のそれぞれに対して面対称に配置されて形成される。
第2の切れ刃8に関するすくい面(第2のすくい面)10が第2面4a、4bに延在するように第2の切れ刃8は形成される。また、第2の切れ刃8は、いずれか一方の第1面にまで延在するように形成されている。切削インサート1では、第2面4a、4bの各々において、2つの第2切れ刃8がある。しかし、各第2面における2つの第2切れ刃8は一体化されているつまり連続して1つの切れ刃のようにみえる。切削インサート1では、このように第2面4a、4bの各々において、2つの第2切れ刃8があるので、各々に2つの第2のすくい面10がある。ただし、2つの第2の切れ刃8と同様に、2つの第2のすくい面10は一体と理解することができる。2つの第2面において複数の第2の切れ刃8および複数の第2のすくい面10は第1の中央平面M1および第2の中央平面M2のそれぞれに対して面対称に配置されて形成される。
ただし、一体化された2つの第2の切れ刃8を1つの切れ刃とすると、この切れ刃は2つの第1面の一方から他方にまで延びるように形成されていて、2つの第1面2a、2bのいずれ側でも利用することができる。なお、このように一体化された2つの第2の切れ刃8は、いずれか一方の第2の切れ刃8を一方の第1面から他方の第1面にまで延ばした1つの切れ刃と理解されることもでき、第2面の各々に、一方の第1面から他方の第1面にまで延在する1つの第2の切れ刃のみが形成されることができる。しかし、以下では、このような切れ刃は2つの第2の切れ刃からなるとしてさらに説明される。
なお、2つの第2の切れ刃8が、完全に物理的に独立した2つの第2の切れ刃とされてもよく、この場合、2つの第2のすくい面10も独立することができる。なお、第3面5a、5bには、第1の切れ刃7および第2の切れ刃8に関するすくい面は延在しないように、切削インサート1は形成されている。
第1のすくい面9に相当する第1面の部分は凹形状に形成されている(特に図3参照)。この第1面の凹形状は、第1の切れ刃7の切り込み性能、切屑排出性などを所望の性能にするように、定められている。特に、この第1面の凹形状部分は、第1の切れ刃7および第1のすくい面9に関して、より好適な正のすくい角を与えるように定められ、より好ましくは切削抵抗を低減するように定められる。また、第2のすくい面10に相当する第2面の部分も凹形状に形成されている(特に図1、2参照)。この第2面の凹形状は、第2の切れ刃8の切り込み性能、切屑排出性などを所望の性能にするように、定められている。特に、この第2面の凹形状部分は、第2の切れ刃8および第2のすくい面10に関して、より好適な正のすくい角を与えるように定められ、より好ましくは切削抵抗を低減するように定められる。
すべての第1のすくい面9は、互いに対称な形状に形成される。すべての第2のすくい面10も、互いに対称な形状に形成される。これは、左勝手の第1の切れ刃7と右勝手の第1の切れ刃7とは同じ用途で使用可能にされるからであり、同様に、左勝手の第2の切れ刃8と右勝手の第2の切れ刃8とは同じ用途で使用可能にされるからである。ただし、ここでいう対称な形状とは、主に面対称な形状のことを指す。ただし、右勝手の切れ刃同士や左勝手の切れ刃同士は、回転対称な形状でもある。
第1の切れ刃7に関する逃げ面(第1の逃げ面)11は、周面3に形成される。切削インサート1では、第1の切れ刃7は第1面2a、2bのコーナ部2Cに沿って部分的に延在するように形成されている。ここではより具体的に、第1の切れ刃7は、2つの切れ刃部分7a、7bとこれらの間に延在するコーナつまりコーナ切れ刃7cとを有する。つまり、第1の逃げ面11が第2面4a、4bと第3面5a、5bとに亘って延在するように第1の切れ刃7は形成される。ただし、コーナ部2Cは第2の切れ刃8に関係しない第1面のコーナであり、第1面の別のコーナ部2Dは第2の切れ刃8に関係する。なお、図では、理解を容易にするために、切削インサート1のコーナ部Cに延在する周面3における湾曲部を境界付ける境界線L1、L2が描かれているが、実際には周面3のコーナ湾曲部3cは隣接する面部分3a、3bと滑らかに接続しているため、このような線は現れない。また図1および図5では、第3面5a、5bにおいて第1の逃げ面11を境界付ける境界線が描かれているが、第1の逃げ面11は滑らかに周囲に接続することもできるため、このような線が現れない場合もある。
第2の切れ刃8に関する逃げ面(第2の逃げ面)12は、主に周面3に形成される。特に、ここでは、第2の切れ刃8は、2つの第1面のいずれか一方にまで延びるように形成され、かつ、第1面の縁部にまで延びるまたは回り込むように形成されるので、第2の逃げ面12は、第3面のみならず、第1面にまで部分的に延びる。このように第2の切れ刃8が形成される理由は、切削インサート1が後述する工具ボデーに取り付けられるとき、第1の切れ刃7を用いた加工により形成された溝の仕上げ加工に第2の切れ刃8は用いられるからである。つまり、第2の切れ刃8のうち、第1面の縁部にまで延びる部分8aは、特に、さらい刃つまりワイパー刃としての機能を有するように形成される。
このように第1のすくい面9と第1の逃げ面11との交差稜線部に第1の切れ刃7が形成され、第2のすくい面10と第2の逃げ面12との交差稜線部に第2の切れ刃8が形成される。この第1実施形態の切削インサート1では、逃げ面11、12とすくい面9、10との交差稜線として実質的に表される切れ刃7、8が、合計8つ形成される。したがって、この実施形態の切削インサート1は、4つの第1の切れ刃7と、4つの第2の切れ刃との、合計8つの切れ刃または切れ刃部分を備え、合計8回使用することができ、割り出し可能である。
なお、一体化された2つの第2の切れ刃8は、例えば、溝底加工用の1つの切れ刃として使用することもできる。その場合は、切削インサート1は、実質的に、合計2つの第2切れ刃を備える。すなわち、この場合、切削インサート1は、4つの第1の切れ刃7と、2つの第2の切れ刃とを備え、合計6つの切れ刃を備えると理解され得る。
この実施形態のように、第2の切れ刃8は、仕上げ加工用の切れ刃とされるときは、さらい刃部分8aを含むように形成されるとよい。さらい刃部分8aの形状は、既知のものが適用され得る。
切削インサート1が第1の中央平面M1に対して面対称に形成されていることから明らかなように、一方の第1面に形成される2つの第1の切れ刃7は、他方の第1面に形成される2つの第1の切れ刃7と、第1の中央平面M1に対して面対称である。
一方の第2面に形成される2つの第2の切れ刃8は、第1の中央平面M1に対して面対称に形成される。また、一方の第2面における第2の切れ刃8は、他方の第2面における第2の切れ刃と、第2の中央平面M2に対して面対称に形成されている。
このように形成される第1の切れ刃7および第2の切れ刃8は、互いに干渉しないように形成されている。つまり、第1の切れ刃7が使用されるとき、第1の切れ刃7の作用を阻害するように突出しないように第2の切れ刃8は形成され、第2の切れ刃8が使用されるとき、第2の切れ刃8の作用を阻害するように突出しないように第1の切れ刃7は形成されている。
まず、第1の切れ刃7の形状に関してさらに説明される。ここでは代表して第1面2aと第2面4bとに関して形成された(図1の下部に位置する)第1の切れ刃7に関して説明するが、他の第1の切れ刃7に関しても同様である。図3に示すように、第1の切れ刃7は、第1面2aと第2面4bとの交差稜線部のうちの真っ直ぐな交差稜線部に延在する略真っ直ぐな傾斜部分7a、いわゆるインクリネーションを有する。第1の切れ刃7の部分7aは、図3に示すように、第2面に向かって切削インサート1をみたとき、第1の切れ刃7のコーナ7cから離れるにしたがい、第1の中央平面M1に漸次近づくように傾斜して延在する。この第1実施形態では、第1の切れ刃7の傾斜部分7aは略直線状であり、第1の中央平面M1に対するその傾斜角度α(図3参照)は約6°である。第1の切れ刃7の傾斜部分7aの傾斜角度は0°以上、かつ10°以下の範囲に定められると好ましい。この傾斜角度αは、例えば切削インサート1が、溝加工のできる回転切削工具に装着されるとき、切削抵抗が軽減されるように作用する。もしも、第1の切れ刃7の傾斜部分の傾斜角度が負の角度とされると、第1の中央平面M1に直交する方向において、第1の中央平面から最も離れた第1の切れ刃7の部分が、第1の中央平面から最も離れた第2の切れ刃の部分に対して、第1の中央平面から略同じ距離にあるか、あるいはそれからより離れて位置付けられることになり得る。この場合、共通の第1面または第2面を介して関係する第2の切れ刃8の使用時、第1の切れ刃7は、この第2の切れ刃8の使用に悪影響を及ぼす可能性がある。逆に、第1の切れ刃7の傾斜部分の傾斜角度が10°を超えると、図3に示すように、異なる第1面2a、2bに形成された2つの第1の切れ刃7が接近する部分の切削インサート1の厚さが薄くなるため、切削インサート1は欠けやすくなり得る。この傾斜角度αが0°以上かつ10°以下の範囲内にあれば、第1の切れ刃7における切削抵抗が軽減され、なおかつ、切削インサート1の厚さが適切に保たれ、第1の切れ刃が第2の切れ刃8の作用を阻害することを防ぐことができる。この実施形態で、第1の切れ刃7の傾斜部分7aは略直線状に形成されたが、曲線形状とされてもよく、曲線と直線とを組み合わせたような形状に形成されてもよい。
ここで、切削インサート1における、第1の切れ刃7と第2の切れ刃8との関係に関してさらに説明される。ここでは、4つの第2の切れ刃8のうち、第1面2aと第2面4aと第3面5bとに関して形成された、1つの第2の切れ刃8に関して説明するが、他の第2の切れ刃8に関しても同様である。なお、その第2の切れ刃8は、共通の第2面4aに関して関係付けられた、つまり第1面2aと第2面4aとに関して形成された(図1の上部に位置する)第1の切れ刃7との関係で説明される。
第1面2aと第2面4aとに関して形成された第1の切れ刃7の一部7aは、第1面2aと第2面4aとの交差稜線部のうちの真っ直ぐな交差稜線部に延在する。ここで、第1の切れ刃の傾斜部分7aつまり第1面2aと第2面4aとの交差稜線部のうちの直線状の交差稜線部に沿うとともに、第1の中央平面M1に直交するように延びる仮想の平面ISを定める。この場合、第2面4aと第3面5bとに関して形成された第2の切れ刃8は、仮想の平面ISと、第2の中央平面M2との間に延在するように、つまりそれらに挟まれる空間に形成されている(図2参照)。
このように第2の切れ刃8は形成されるので、第1の切れ刃7が切れ刃として作用するとき、この第1の切れ刃7と第2面4aを介して関係のある第2の切れ刃8は第1の切れ刃7の機能を阻害するように突出せず、第2の切れ刃8と加工物との干渉などを防止できる。また、これにより、第1の切れ刃7が使用されているとき、共通の第2面に関して関係付けられた第2の切れ刃8の損傷が防止され得る。
なお、第1の切れ刃7に関する第1の逃げ面11は第2面4aに延在し、この第2面4aには第2の切れ刃8に関する第2のすくい面10も延在する。そして、第2のすくい面10に対応する第2面4aの面部分は凹形状(凹形部分)であり、第2面4aにおける第1の逃げ面11に対応する面部分は略平ら(平坦部分)である。第1面2a、2bが略台形形状を有することに対応するように、第2面4aの平坦部分は、第2面4aの凹形部分に連続するが、その凹形部分よりも第2の中央平面M2から離れるように延在する。上記仮想の平面ISは、第2面4aの平坦部分を実質的に延長するように定められる面でもある。
第1面2aと第2面4aとの交差稜線部に関して、第1の切れ刃7の長さは、その交差稜線部の半分の長さよりも長い。この第1実施形態ではその交差稜線部の直線部分のすべてに第1の切れ刃7の一部が延在する。このような長さにされることで、第1の切れ刃7の長さは、第1面の台形の高さつまり第3面5a、5b間の長さの半分を超える長さにできる。したがって、第1切れ刃7は長い切れ刃であり、切削幅の大きい切削加工に適用可能となる。すなわち、切削インサート1は溝加工などに適する。
また、第1の中央平面M1と直角を成す方向において、第1の中央平面から最も離れた第2の切れ刃8の部分8aは、第1の切れ刃7のコーナ7cよりも、つまり、インサートの外縁に突出するように延在する第1の切れ刃7cの部分7a、7cよりも、第1の中央平面M1から遠くに位置するように、第1の切れ刃7および第2の切れ刃8は形成されている(図3から図5参照)。したがって、第1面2aと第2面4aとに関係して形成された第2の切れ刃8が切れ刃として作用するとき、共通の第1面2aまたは第2面4aを介して関係する第1の切れ刃7が第2の切れ刃8の機能を阻害するように突出せず、その第1の切れ刃7と加工物との干渉などを防止できる。また、これにより、第2の切れ刃8が使用されているとき、それに関係付けられた第1の切れ刃7の損傷が防止され得る。
一方、第2の切れ刃8は、図4に示すように、その大部分が、傾斜せず、取り付け穴6の中心軸線6Cと実質的に平行に略直線状に形成される。したがって、切削インサート1は製造し易い。具体的には、切削インサート1は一般的な粉末加圧成型で作成され得、容易に金型であるダイスから抜き出されることができる。なお、第2の切れ刃8は、研削加工で形成される場合などは、切削抵抗を低減するために傾斜部分を有するように形成されることができる。
切削インサート1の切れ刃7、8近傍の部分は、超硬合金、サーメット、セラミック、立方晶窒化硼素等の硬質材料またはこれら硬質材料の表面にPVDまたはCVDコーティング膜を被膜することで形成されることができ、またはダイヤモンドで形成されることができる。もちろん、切削インサート1の全体が、これらの工具材料で形成されてもよい。
取り付け穴6の形状は、締め付けねじを用いることによって、回転切削工具の工具ボデーのインサート取付座へ着脱自在に切削インサート1が装着されるように、任意に調整される。この実施形態では、切削インサート1を裏返して両面使えるように、取り付け穴6は、開口面となる第1の反対側にある2つの面2a、2bの両面に、ねじの頭部と当接する当接部分となる皿穴部分を有する。なお、ここでいう皿穴部分とは、締め付けねじの円錐形などの頭部の座面に当接する穴部分のことである。
ところで、第1実施形態の切削インサート1は、上記したように、取り付け孔6の中心軸線6Cに関して回転対称性を有さなかったが、本発明は、その中心軸線6Cに関して回転対称性を有するように構成された切削インサートを許容する。
このような切削インサート101が第2実施形態に係る切削インサートとしてここで図6から図10に基づいて説明される。ただし、第2実施形態の切削インサート101の説明において、既に説明した構成要素に対応する構成要素には既に用いた符号と同じ符号を用いて、それらの重複説明は省略される。なお、第2の実施形態の切削インサート101は、第1の中央平面M1に関して面対称に構成されている。
切削インサート101は、第1面2a、2bを貫通するように形成された取り付け孔6の中心軸線6C回りに180°回転対称性を有するように構成されている。したがって、第2の実施形態に係る切削インサート101の第1面2a、2bの各々は、略平行四辺形形状を有する。また複数の第1の切れ刃は、特に共通の第1面に関する第1の切れ刃は、中心軸線6C回りに回転対称性を有する。さらに図6および図7に示したように、異なる第2面に関して形成された複数の第2の切れ刃8は、取り付け孔6の中心軸線6C回りに回転対称に位置付けられている。このように第2の切れ刃8が形成されるので、一方の第2面に関する第2の切れ刃8が作用するときには、他方の第2面に関する第2の切れ刃8は、工具ボデーの方を向き、インサート取付座内に隠れ得る。このため、使用していない第2の切れ刃8の損傷を防ぐことができる。
切削インサート101は、取り付け孔6の中心軸線6C回りに180°回転対称性を有するように構成されているので、切削インサート101の4つのコーナ部Cには交互に第1切れ刃7と第2切れ刃8とが関係付けられる。つまり、1つの第3面5a、5bにおいて、一方の端側には第1の切れ刃7が形成され、他方の端側には第2の切れ刃8が形成される。
第2の切れ刃8は、図8において最も良く表されているように、第2面と第3面との交差稜線部に形成され、その大部分は直線状である。しかし、第2の切れ刃8は、さらい刃部分8aを含み、第1面の縁部においてまで部分的に延在するように湾曲している。この第2の切れ刃8のコーナ湾曲部8cは、曲率半径が変化するように形成されていて、それに対応した湾曲面Sをインサート101は有する。第2の切れ刃8の湾曲部8cは、その頂点部でその曲率半径が最小になり、その頂点部から離れるにしたがい曲率半径が大きくなるように形成されている。このように、共通の第3面に関して、第1切れ刃7と第2切れ刃8とは好適に関係付けられている。なお、第1の実施形態の切削インサートにおいても、また、以下に説明される第3の実施形態の切削インサートにおいても、このように第2の切れ刃8は形成されることができる。
つづいて、図11から図13に基づいて第3の実施形態に係る切削インサート201が説明される。ただし、第3実施形態の切削インサート201の説明において、既に説明した構成要素に対応する構成要素には既に用いた符号と同じ符号を用いて、それらの重複説明は省略される。なお、第3の実施形態の切削インサート201は、上記した第1の実施形態の切削インサート1と同様に中央平面M1、M2に関して対称形状を有する。
第3実施形態の切削インサート201の第1面は、第1の実施形態の切削インサート1の第1面と同じく、略台形板状に形成される。しかし、切削インサート201では、第1のすくい面が第1の実施形態のものよりも単純な形状とされ、第1面は第1の切れ刃側の部分が実質的に平らである。つまり第1面2a、2bには、いわゆるボス面が形成されない。なお、第1の切れ刃および第1面は、図12の右側に描かれる、略5角形の狭い面を延長した平面上に延びるように形成されてもよい。つまり、第1の切れ刃は、図13に示すように第1の中央平面に対して大きく傾斜せずに、第1の中央平面に略平行に延びるように形成されてもよい。
以上、説明した第1から第3の実施形態の切削インサート1、101、201は、それぞれ、工具ボデーのインサート取付座(チップ座)に取り付けられて用いられることができる。ここで、それらを代表して第2の実施形態に係る切削インサート101が用いられた切削工具の一例が図14から図16に示される。
図14から図16に、第2の実施形態の切削インサート101を複数装着した回転切削工具500を示す。複数の切削インサート101は、回転切削工具の工具ボデー501へ、2種類の加工に適するように2つの形式でまたは態様で装着される。そして、複数の切削インサート101を備えた切削工具500は、2種類の加工、つまり第1の加工と第2の加工とを同時に行うことを可能にする。第1の加工は、第1の切れ刃7を用いての加工であり、ここでは具体的には溝を形成する荒加工である。第2の加工は、第2の切れ刃8を用いての加工であり、ここでは具体的には第1の切れ刃7を用いて形成された溝の側壁面または側面の仕上げ加工である。このように、切削インサート101は、2種類以上の切削加工に用いられる2種類の刃を有する。
工具ボデー501は、略円板状であり、対向するまたは反対側にある端面502a、502bと、これら端面間に延在する周囲部503とを有する。工具ボデーは機械または装置に取り付けるための孔504を中央に有し、その孔504の軸線504C回りに所定の回転方向Kに回転させられて用いられる。したがって、複数の切削インサート101が工具ボデー501に取り付けられた切削工具500は、被削材に溝を好適に形成することができる。
切削インサート101は、周囲部503に関して工具ボデー501に締め付けねじ505で着脱自在に取り付けられる。
工具ボデー501には、第1の加工用に切削インサート101を取り付けるための第1のインサート取付座506と、第2の加工用に切削インサート101を取り付けるための第2のインサート取付座507とが、それぞれ複数形成されている。
第1のインサート取付座506は、切削インサート101の取り付け穴6のある第1面2a、2bを工具回転方向の前方へ向けて切削インサート101を配置するように形成されている。第1のインサート取付座506は、右勝手の第1の切れ刃に適するものと、左勝手の第1の切れ刃に適するものとがあり、これらは工具ボデー501の異なる端面に向けて開く。そして、工具ボデー501では、右勝手の切れ刃用の第1のインサート取付座506と、左勝手の切れ刃用の第1のインサート取付座506とは周方向において交互に形成される。
第2のインサート取付座507は、切削インサート101の第1面を工具回転方向とほぼ直角に向けるように切削インサート101を配置するインサート取付座である。第2のインサート取付座507も、右勝手の第2の切れ刃に適するものと左勝手の第2の切れ刃に適するものとの2種類がある。そして、工具ボデー501では、右勝手の切れ刃用の第2のインサート取付座507と、左勝手の切れ刃用の第2のインサート取付座507とは周方向において交互に形成される。
そして、第1のインサート取付座506と第2のインサート取付座507とは交互に形成される。このように、工具ボデー501には、合計4種類の形式のインサート取付座が形成される。しかし、それぞれのインサート取付座506、507で用いられる切削インサートは、同じ切削インサート101である。
上記したように、この実施形態の回転切削工具では、第1のインサート取付座506と第2のインサート取付座507とは交互に千鳥状に配置される。これは、切削時の衝撃を分散させ、切削加工性能を高めるためである。
第1のインサート取付座506に切削インサート101が取り付けられるとき、使用される第1の切れ刃7に関する第1面と異なる第1面が着座面となり、この第1の切れ刃に関係しない第2面および第3面も着座面となる。また、第2のインサート取付座507に切削インサート101が取り付けられるとき、使用される第2の切れ刃8に関する第2面と異なる第2面が着座面となり、この第2の切れ刃の使用されるコーナ部Cまたはコーナ部2Dに関係しない第1面および第3面も着座面となる。なお、第1面および第2面のうち上記すくい面として用いられない部分が着座面として使用可能であり、特に第1面のうちのそのような部分はボス面と称される。
上記説明から理解されるように、第1の中央平面M1に直交する方向において、1つの第1の切れ刃7のうちの部分7a、7cは、第2の切れ刃8のうちの第1の中央平面M1から最も離れた部分よりも、第1の中央平面の近くにあるように、形成される。また、第2の切れ刃8は、仮想の平面ISと第2の中央平面M2との間に延在するように形成される。したがって、第1の切れ刃が使用されているとき、共通の第1面または第2面を介してこの第1の切れ刃が関係付けられた第2の切れ刃がその第1の切れ刃の機能を妨げるように突出することはない。同様に、第2の切れ刃が使用されているとき、共通の第1面または第2面を介してこの第2の切れ刃が関係付けられた第1の切れ刃がその第2の切れ刃の機能を妨げるように突出することはない。また、このように第1の切れ刃および第2の切れ刃は互いに関係付けられていて徒に突出しないので、第1のインサート取付座および第2のインサート取付座はそれぞれ複雑な形状を有することがない。したがって、そのような切削工具ボデーはコスト面で優れる。
上記工具ボデーでは、複数のインサート取付座は、ほぼ等間隔に配置された。しかし、例えば、びびり振動の抑制などを目的として、工具ボデーへのインサート取付座の配置は不等間隔にされてもよい。例えば、第1の切れ刃を使用するように第1面を工具回転方向へ向けて切削インサートが取り付けられる第1のインサート取付座は、前方の第2のインサート取付座との間隔を相対的に広くされ、後方の第2のインサート取付座との間隔を相対的に狭くされるように、配置されることができる。このように第1のインサート取付座および第2のインサート取付座を配置すると、切れ刃7、8が被削材に食いつくときの衝撃が等間隔にならず、特定の振動数の振動の誘発を防ぐことができ、よって切削条件によっては、びびり振動を抑制できる場合がある。
なお、工具ボデーに、同様に、第1および第3実施形態の切削インサート1、201が取り付けられて、第1および第2の加工を同様に行うことができる。工具ボデーのインサート取付座は、用いられる切削インサートに適合するように形付けられることができる。あるいは、インサート取付座と切削インサートとの間にさらなる部材が挟まれることで、それらが適合してもよい。
切削インサート1、101、201では、第1のすくい面および第2のすくい面は、比較的簡単な形状とされた。第1のすくい面および/または第2のすくい面を含む部分の形状は、そのような比較的簡単な形状に限定されず、3次元的により複雑な形状とすることもできる。切削インサート1、101、201では、すくい面の一部にランドを設けていないが、これに限定されず、ランドが形成されてもよい。すくい面またはそれに相当する部分の形状は、種々の既知のものが適用されることができる。
上記実施形態の切削インサートは、従来の切削インサートの製造方法を用いて作られることができる。つまり、所定の材料の粉末を粉末加圧成形機にて加圧成形し、焼結することで切削インサートは作製されることができる。その後、必要に応じて、ホーニングなどを形成するための研削加工や、コーティングなどの表面処理加工が行われることができる。切削インサート1、101、201の周面は、すべて第1の中央平面M1に対して直角に延びる面とされることができるため、周面は、金型を用いて、ダイスの壁面により粉末加圧成形できる。取り付け穴6を有する第1面2a、2bは、金型を用いて、上パンチおよび下パンチにより粉末加圧成形できる。なお、2つの第1面2a、2bについては、製造するときに、上パンチおよび下パンチの形状を転写できるため、実施形態の切削インサートのように傾斜部分を設けても、製造コストの増大は生じ難く、むしろ、切削インサートの体積を減らせる可能性があり、製造コストが下がる場合もある。
切削インサート1、101、201が、工具ボデー501へ着脱自在に装着されるとき、この切削工具により、つまり第1の切れ刃および第2の切れ刃により、溝の荒加工および溝の側面の仕上げ加工が同時に可能となる。加えて、この場合、特許文献1の切削インサートと比較して、1つの切削インサートは8つの切れ刃または切れ刃部分を備えるので、本発明によればランニングコストをさらに下げることができる。さらに、上記した切削インサートは2種類の切れ刃を備え、2種類以上の加工に対応できる。したがって、本発明に係る切削インサートは、その保管および在庫管理の点で優れ、切削加工に関するコストをさらに下げることに貢献し得る。
本発明の切削工具は、例えばマシニングセンタなどの工作機械へ着脱自在に装着され、工具回転軸線を中心とする回転運動を与えられ、また被削材を載せたテーブルとの間に相対運動を与えられる。例えば、本発明の切削工具は鋼材などの被削材の切削加工に用いられることができる。
上記した切削インサート1、101、201を含む本発明の切削インサートは、旋盤などの工作機械でも使用可能である。ただし、それら切削インサートは、回転切削工具へ装着され、マシニングセンタなどの工作機械に装着されるときに、その特徴がより有利となるであろう。特に、溝加工および溝の側面の仕上げ加工の同時加工を行う場合に、その特徴が顕著となるであろう。
前述した実施形態およびその変形例等では本発明をある程度の具体性をもって説明したが、本発明は、以上に説明した実施形態に限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜、構成の変更、追加および削除が可能であることはいうまでもない。例えば、本発明に係る切削インサートは、1つの切削工具で使用されることを前提とせず、用途ごとに異なる切削工具で使用されてもよい。本発明については、特許請求の範囲に記載された発明の精神や範囲から離れることなしに、さまざまな改変や変更が可能であることは理解されなければならない。すなわち、本発明には、特許請求の範囲によって規定される本発明の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が含まれる。

Claims (13)

  1. 板状をなす切削インサート(1、101、201)において、
    反対側にある2つの第1面(2a、2b)と、
    該2つの第1面の間に延びる周面(3)であって、反対側にある2つの第2面(4a、4b)を有する周面(3)と、
    該2つの第1面のうちの一方の第1面の縁部に形成された第1の切れ刃(7)であって、該第1の切れ刃(7)に関するすくい面(9)が該一方の第1面に延在する、第1の切れ刃(7)と、
    該2つの第2面のうちの一方の第2面の縁部に形成された第2の切れ刃(8)であって、該第2の切れ刃(8)に関するすくい面(10)が該一方の第2面に延在し、該第2の切れ刃(8)は該第1の切れ刃(7)とは異なる機能を有する、第2の切れ刃(8)と
    を備える切削インサート(1、101、201)。
  2. 前記第1の切れ刃(7)は、前記2つの第1面(2a、2b)のそれぞれにおいてコーナ部に沿って延在するように形成され、
    前記第2の切れ刃(8)は、前記2つの第2面(4a、4b)のそれぞれにおいて前記2つの第1面(2a、2b)のうちのいずれか一方にまで延在するように形成される、
    請求項1に記載の切削インサート(1、101、201)。
  3. 前記第1の切れ刃の一部は、前記第1面と前記第2面との真っ直ぐな交差稜線部に延在し、
    前記切削インサートを実質的に2等分するように前記2つの第1面(2a、2b)の中央に延びる第1の中央平面(M1)を定義し、
    該第1の中央平面と直交し、該切削インサートを実質的に2等分するように前記2つの第2面(4a、4b)の中央に延びる第2の中央平面(M2)を定義するとき、
    前記第2の切れ刃(8)は、前記真っ直ぐな交差稜線部に沿うと共に前記第1の中央平面(M1)に直交するように定められる平面と、前記第2の中央平面との間に延在する、
    請求項1または2に記載の切削インサート(1、101、201)。
  4. 前記切削インサートを実質的に2等分するように前記2つの第1面(2a、2b)の中央に延びる第1の中央平面(M1)を定義するとき、
    該第1の中央平面(M1)と直角を成す方向において、該第1の中央平面(M1)から最も離れた前記第2の切れ刃(8)の部分は、前記第1の切れ刃(7)のコーナ(7c)よりも、該第1の中央平面(M1)から遠くに位置する、
    請求項1から3のいずれかに記載の切削インサート(1、101、201)。
  5. 前記第1面と前記第2面との交差稜線部における前記第1の切れ刃(7)の長さは、該第1面と該第2面との該交差稜線部の半分の長さよりも長い、
    請求項1から4のいずれかに記載の切削インサート(1、101、201)。
  6. 前記切削インサートを実質的に2等分するように前記2つの第1面(2a、2b)の中央に延びる第1の中央平面(M1)を定義するとき、
    前記第1の切れ刃(7)は、コーナ(7c)を有し、該コーナ(7c)から離れるにしたがい、前記第1の中央平面(M1)に漸次近づくように延在する部分(7a)を有する、
    請求項1から5のいずれかに記載の切削インサート(1、101、201)。
  7. 前記2つの第2面(4a、4b)のうちの一方において、前記2つの第1面(2a、2b)のうちの一方に延在する第2の切れ刃(8)と、該2つの第1面のうちの他方に延在する第2の切れ刃(8)とは、一体化されている、請求項1から6のいずれかに記載の切削インサート(1、101、201)。
  8. 前記2つの第1面(2a、2b)の各々は略四角形形状を有し、
    前記切削インサートは、前記周面(3)に、前記2つの第2面(4a、4b)に加えて、反対側にある2つの第3面(5a、5b)を有し、
    前記第1の切れ刃(7)に関する逃げ面(11)は少なくとも前記第2面に延在し、
    前記第2の切れ刃(8)に関する逃げ面(12)は前記第3面に少なくとも延在する、
    請求項1から7のいずれかに記載の切削インサート(1、101、201)。
  9. 前記2つの第1面(2a、2b)のそれぞれにおいて、複数の第1の切れ刃(7)は形成され、
    前記2つの第2面(4a、4b)のそれぞれにおいて、複数の第2の切れ刃(8)は形成され、
    前記切削インサートを実質的に2等分するように前記2つの第1面(2a、2b)の中央に延びる第1の中央平面(M1)を定義し、
    該第1の中央平面と直交し、該切削インサートを実質的に2等分するように前記第2つの第2面(4a、4b)の中央に延びる第2の中央平面(M2)を定義するとき、
    複数の該第1の切れ刃(7)は、該第1の中央平面(M1)に関して面対称に、かつ、該第2の中央平面(M2)に関して面対称に、形成され、
    複数の前記第2の切れ刃(8)は、該第1の中央平面(M1)に関して面対称に、かつ、該第2の中央平面(M2)に関して面対称に、形成される、
    請求項1から8のいずれかに記載の切削インサート(1、201)。
  10. 前記2つの第1面(2a、2b)のそれぞれにおいて、複数の第1の切れ刃(7)は形成され、
    前記2つの第2面(4a、4b)のそれぞれにおいて、複数の第2の切れ刃(8)は形成され、
    前記切削インサートを実質的に2等分するように前記2つの第1面(2a、2b)の中央に延びる第1の中央平面(M1)を定義し、
    該第1の中央平面(M1)に直交して前記2つの第1面(2a、2b)を貫通するように延びる軸線(6C)を定義するとき、
    各第1面における複数の第1の切れ刃(7)は、該軸線(6C)回りに回転対称性を有するように形成され、
    複数の第2の切れ刃(8)は、該軸線(6C)回りに回転対称性を有するように形成される、
    請求項1から8のいずれかに記載の切削インサート(101)。
  11. 工具ボデー(501)と、
    請求項1から10のいずれかに記載の切削インサート(1、101、201)が着脱自在に取り付けられるように前記工具ボデー(501)に形成されたインサート取付座(506、507)と
    を備えた切削工具(500)。
  12. 2つ以上の前記切削インサート(1、101、201)を少なくとも2つの形式で取り付けるための第1のインサート取付座(506)と第2のインサート取付座(507)とを備え、
    該第1インサート取付座(506)は、前記切削インサートの前記第1の切れ刃(7)を使用するように該切削インサートが取り付けられるように形成され、
    前記第2インサート取付座(507)は、前記切削インサートの前記第2の切れ刃を使用するように該切削インサートが取り付けられるように形成される、
    請求項11に記載の切削工具(500)。
  13. 前記切削工具(500)は溝加工用の回転切削工具であり、2つ以上の前記切削インサート(1、101、201)を少なくとも2つの形式で取り付けるための第1インサート取付座(506)と第2インサート取付座(507)とを備え、
    該第1インサート取付座(506)は、前記切削インサートの前記2つの第1面(2a、2b)のうちの一方を該工具の回転方向前方へ向けると共に前記第1の切れ刃(7)を使用するように該切削インサートが取り付けられるように形成され、
    該第2インサート取付座(507)は、前記切削インサートの前記2つの第1面(2a、2b)のうちの一方を工具の回転方向と略直角の方向へ向けると共に前記第2の切れ刃(8)を使用するように該切削インサートが取り付けられるように形成される、
    請求項11に記載の切削工具(500)。
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