JP4320562B2 - スローアウェイチップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スローアウェイ式切削工具の工具本体に対して着脱可能に取り付けられるスローアウェイチップ(以下、チップと称する)に関し、とくに、略多角形平板状をなすチップ本体のノーズ部に位置する略円弧状切刃稜線を主に用いて外径加工などの旋削加工を行うためのチップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のチップとしては、特許文献1に開示されているように、略多角形平板状をなすチップ本体のすくい面と逃げ面との交差稜線部である切刃稜線が、すくい面のノーズ部に位置する略円弧状切刃稜線と、すくい面の辺部に位置する略直線状切刃稜線とを有していて、この切刃稜線における略円弧状切刃稜線と略直線状切刃稜線との接続部分に湾曲凹部を形成したものが知られている。
このようなチップを工具本体に装着したときには、その平面視において、上記の湾曲凹部に対応する部位の切刃稜線がチップ本体の内方側に後退させられることとなるので、この湾曲凹部に対応する部位の切刃稜線における平面視での投影曲率半径(見かけ上の曲率半径)が規格品の設計値よりも実質的に大きくなって、ワークの加工面の仕上げ面粗さを向上することが可能となっている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−288803号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近では、少なくとも切削に作用する切刃稜線を含むチップ本体の一部分を、高硬度のcBN(立方晶窒化ホウ素)焼結体によって構成した、いわゆるcBN焼結体製チップも多用されるようになってきている。
しかしながら、このようなcBN焼結体製チップは、高硬度である反面、超硬合金などに比べると靭性に乏しく脆弱であって、チッピングや欠損が生じやすい傾向にあるため、上記の特許文献1に記載されているような湾曲凹部を切刃稜線における略円弧状切刃稜線と略直線状切刃稜線との接続部分に形成しようとすると、どうしてもチッピングや欠損が生じやすくなり、その製造に困難を極めるので、仕上げ面粗さを向上するための効果的な解決手段とはなり得ないのが現状であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
一般に、cBN焼結体製チップでは、チッピングや欠損を防止するために、チップ本体のすくい面と逃げ面との交差稜線部である切刃稜線に対してホーニングを施してその靭性を改善することが行われており、例えば、すくい面と逃げ面との交差稜線部が断面略直線状に面取りされるチャンファホーニングが施されていたり、すくい面と逃げ面との交差稜線部が断面略曲線状に面取りされる丸ホーニングが施されていたり、さらには、すくい面と逃げ面との交差稜線部が断面略直線状に面取りされるチャンファホーニングが施されているとともに、このチャンファホーニングによる面取り面と逃げ面との交差稜線部が断面略曲線状に面取りされる丸ホーニングが施されていたりする。
そこで、本発明者は、この点に着目して鋭意検討を続けた結果、切刃稜線に施された丸ホーニングの形状に工夫を加えることにより、上記の特許文献1に記載されたような湾曲凹部を形成せずとも、チップが工具本体に装着された状態において、切削に作用する切刃稜線における平面視での投影曲率半径を規格品の設計値よりも実質的に大きくすることができるのを見出した。
【0006】
このようにしてなされた本発明は、略多角形平板状をなすチップ本体のすくい面と逃げ面との交差稜線部である切刃稜線が、前記すくい面のノーズ部に位置する略円弧状切刃稜線と、前記すくい面の辺部に位置する略直線状切刃稜線とを有しているスローアウェイチップにおいて、前記切刃稜線には、前記すくい面と前記逃げ面との交差稜線部が断面略直線状に面取りされるチャンファホーニングが施されているとともに、このチャンファホーニングによる面取り面と前記逃げ面との交差稜線部が断面略曲線状に面取りされる丸ホーニングが施されていて、前記切刃稜線に直交する断面で見たときに、前記略円弧状切刃稜線に施された丸ホーニングによる面取り面がなす略曲線の曲率半径が、前記略直線状切刃稜線に施された丸ホーニングによる面取り面がなす略曲線の曲率半径よりも大きくされ、かつ、前記略円弧状切刃稜線における前記略直線状切刃稜線への接続部分に施された丸ホーニングによる面取り面がなす略曲線の曲率半径が、前記略直線状切刃稜線側へ向かうにしたがい漸次小さくされていることを特徴とするものである。
本発明のチップによれば、その切刃稜線に施された丸ホーニングによる面取り面の断面がなす略曲線の曲率半径を上記のように変化させたことによって、工具本体に装着された状態において、切削に作用する切刃稜線における平面視での投影曲率半径を規格品の設計値よりも実質的に大きくすることができ、このようなチップの切刃稜線によって加工されるワークの加工面の仕上げ面粗さを向上することができる。
【0007】
そして、切刃稜線に対して丸ホーニングのみを施しただけの場合であると、例えば高硬度のcBN焼結体によって構成された切刃稜線の靭性を改善するためには、どうしても大きな丸ホーニング幅が必要となってしまうが、切刃稜線に対してチャンファホーニングを施した後に丸ホーニングを施した場合であると、その丸ホーニング幅をさほど大きくせずとも、切刃稜線の靭性を十分に改善することができる。そのため、高硬度のcBN焼結体によって構成された切刃稜線に対して丸ホーニングを施すための加工コストが高価にならず、また、単に、切刃稜線に対してチャンファホーニングのみを施した場合と比較して、切刃稜線の靭性改善効果を十分に得ることができる。
このような丸ホーニングについて、具体的な数値を挙げるのであれば、前記切刃稜線に直交する断面で見たときに、前記接続部分を除く前記略円弧状切刃稜線に施された丸ホーニングによる面取り面がなす略曲線の曲率半径が、0.025mm〜0.050mmの範囲に設定され、前記略直線状切刃稜線に施された丸ホーニングによる面取り面がなす略曲線の曲率半径が、0.001mm〜0.020mmの範囲に設定される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付した図面を参照しながら説明する。
本発明の実施形態によるチップのチップ本体10は、図1に示すように、超硬合金等の硬質材料から構成された略菱形平板状(略多角形平板状)をなすものであって、チップ本体10における一方の略菱形面(略多角形面)である上面がすくい面11とされ、チップ本体10における他方の略菱形面(略多角形面)である下面が着座面12とされ、これらすくい面11と着座面12とを接続しているチップ本体10の側面が逃げ面13とされている。
【0009】
そして、図2に示すように、すくい面11において、このすくい面11に対向する方向から見た上面視で例えば80゜の鋭角に設定された頂角θを有する一のノーズ部14付近が逃げ面13と交差してできる交差稜線部が、チップ本体10に形成された切刃稜線15とされている。
切刃稜線15は、すくい面11の一のノーズ部14に位置して略円弧状をなす略円弧状切刃稜線16と、この略円弧状切刃稜線16の両端部(後述する点P1,P1)のそれぞれに対して上面視で接線状に滑らかに接続されるとともに、すくい面11の辺部に位置して略直線状をなす一対の略直線状切刃稜線17,17とを有するようになっている。
【0010】
ここで、上面視において、略円弧状切刃稜線16の両端部のそれぞれに対して略直線状切刃稜線17,17が接線状に滑らかに接続されているため、すくい面11の一のノーズ部14が80゜の頂角θを有していることを考慮すると、略円弧状切刃稜線16は、この略円弧状切刃稜線16がなす略円弧の中心Oに対する中心角が100゜となるような略円弧状をなしている。
つまり、上面視において、略円弧状切刃稜線16は、80゜の頂角θを有するノーズ部14の二等分線S上に位置する上記の中心Oを通って二等分線Sに対する傾斜角α1が50゜となる直線S1,S1を引いたときに、これら直線S1,S1と切刃稜線15とが交差する点P1,P1で、略直線状切刃稜線17,17のそれぞれに接続されているのである。
【0011】
また、チップ本体10に形成された凹部に対して、超硬合金等の硬質焼結体18とcBN焼結体19とを層状に一体焼結した切刃チップが、そのcBN焼結体19部分をすくい面11側に向けてロウ付け等で接合されることにより、チップ本体10のすくい面11における一のノーズ部14付近が、この切刃チップで構成されており、上記の切刃稜線15は、切刃チップにおけるcBN焼結体19上に形成されている。
このため、本実施形態によるチップは、少なくとも切刃稜線15を含むチップ本体10の一部分が高硬度のcBN焼結体19によって構成された、いわゆるcBN焼結体製チップとなっている。
【0012】
cBN焼結体19で構成された切刃稜線15には、この切刃稜線15に直交する断面で見て図3に示すように、すくい面11と逃げ面13との交差稜線部が断面略直線状に面取りされるチャンファホーニングが施されることによって、すくい面11及び逃げ面13に鈍角に交差するような断面略直線状をなす面取り面20が形成されている。
さらに、この切刃稜線15には、同じく切刃稜線15に直交する断面で見て図3に示すように、チャンファホーニングによる面取り面20と逃げ面13との交差稜線部が断面略曲線状に面取りされる丸ホーニングが施されることによって、チャンファホーニングによる面取り面20及び逃げ面13に交差するような断面略曲線状をなす面取り面21が形成されている。
【0013】
そして、本実施形態では、切刃稜線15に対して施された丸ホーニングについて、切刃稜線15に直交する断面で見たときに、この丸ホーニングによる面取り面21の断面がなす略曲線の曲率半径Rが、略円弧状切刃稜線16に施された丸ホーニングと、略直線状切刃稜線17に施された丸ホーニングとで変化させられるようになっている。
【0014】
すなわち、切刃稜線15に直交する断面で見たときに、後述する接続部分16Aを除く略円弧状切刃稜線16に施された丸ホーニングによる面取り面21の断面がなす略曲線の曲率半径R1は、0.025mm〜0.050mmの範囲内で略一定の値(例えばR1=0.030mm)となるように設定されているのに対して、略直線状切刃稜線17に施された丸ホーニングによる面取り面21の断面がなす略曲線の曲率半径R2は、0.001mm〜0.020mmの範囲内で略一定の値(例えばR2=0.010mm)となるように設定されて、上記の略円弧状切刃稜線16に施された丸ホーニングの曲率半径R1よりも小さくされているのである。
【0015】
とくに、略円弧状切刃稜線16における略直線状切刃稜線17への接続部分16Aに施された丸ホーニングによる面取り面21の断面がなす略曲線の曲率半径R3は、この接続部分16Aを除いた略円弧状切刃稜線16に施された丸ホーニングの曲率半径R1から略直線状切刃稜線17に施された丸ホーニングの曲率半径R2まで漸次小さくなるように設定されている。
【0016】
この略円弧状切刃稜線16における略直線状切刃稜線17,17への接続部分16A,16Aの位置を、本実施形態によるチップの場合で具体的に示すのであれば、上面視において図2に示すように、80゜の頂角θを有するノーズ部14の二等分線S上に位置する上記の中心Oを通って二等分線Sに対する傾斜角α2が45゜となる直線S2,S2を引いたときに、これら直線S2,S2と切刃稜線15(略円弧状切刃稜線16)とが交差する点P2,P2から、ノーズ部14の二等分線S上に位置する上記の中心Oを通って二等分線Sに対する傾斜角α1が50゜となる直線S1,S1を引いたときに、これら直線S1,S1と切刃稜線15とが交差する点P1,P1までの部分であって、上記の中心Oに対する中心角が5゜となるような略円弧状をなす部分のことを示している。
【0017】
このような構成とされた本実施形態によるチップは、チップ本体10におけるすくい面11の一のノーズ部14を工具本体の先端から突出させるとともに、切刃稜線15における一対の略直線状切刃稜線17,17に対して正の横逃げ角及び正の前逃げ角を与えるようにして、工具本体に装着されるのであり、cBN焼結体19で構成される切刃稜線15(略円弧状切刃稜線16及び略直線状切刃稜線17,17)を用いて、軸線回りに回転させられているワークに対して外径加工などの旋削加工を行っていく。
【0018】
このとき、本実施形態によるチップでは、切刃稜線15における略直線状切刃稜線17,17のそれぞれには、5゜に設定される正の横逃げ角θ1(一方の略直線状切刃稜線17の、ワークの軸線に平行な方向に対する傾斜角)、あるいは、同じく5゜に設定される正の前逃げ角θ2(他方の略直線状切刃稜線17の、ワークの軸線に直交する方向に対する傾斜角)が与えられている。
そのため、チップ本体10の上面視において、80゜の頂角θを有するノーズ部14の二等分線S上に位置する上記の中心Oを通って二等分線Sに対する傾斜角α2が45゜となる直線S2,S2はそれぞれ、ワークの軸線に直交する方向あるいはワークの軸線に平行な方向にほぼ沿って延在するようになっている。
【0019】
ここで、図1に示す本実施形態によるチップについては、その切刃稜線15に連なる逃げ面13が、チップ本体10の着座面12及びすくい面11に対して略直交するネガティブタイプのものとなっているが、このようなネガティブタイプのチップであっても、工具本体の基準平面に対して傾斜するように工具本体に取り付けられることで、切刃稜線15に連なる逃げ面13には、所定の逃げ角が与えられるようになっている。なお、切刃稜線15に連なる逃げ面13が、チップ本体10の着座面12側に向かうにしたがいチップ本体10の内方側へ向かって傾斜するようなポジティブタイプのチップである場合には、もちろん、切刃稜線15に連なる逃げ面13に、所定の逃げ角が与えられる。
要は、切刃稜線15に連なる逃げ面13に対して所定の逃げ角が与えられるようにして、チップが工具本体に装着されるということである。
【0020】
そして、本実施形態によるチップは、切刃稜線15に施された丸ホーニングについて、上述したように、略円弧状切刃稜線16における略直線状切刃稜線17への接続部分16Aでの曲率半径R3を略直線状切刃稜線17側へ向かうにしたがい漸次小さくするように変化させることで、大きな曲率半径R1(0.025mm〜0.050mmの範囲内で略一定の値、例えば0.030mm)を有する(接続部分16Aを除く)略円弧状切刃稜線16と、小さな曲率半径R2(0.001mm〜0.020mmの範囲内で略一定の値、例えば0.010mm)を有する略直線状切刃稜線17とが滑らかに接続されている。
【0021】
そのため、このようなチップが工具本体に装着された状態において、工具本体の基準平面に対向する方向から見た平面視では、ワークの軸線に直交する方向あるいはワークの軸線に平行な方向にほぼ沿って延在している上記の直線S2,S2と切刃稜線15(略円弧状切刃稜線16)とが交差する点P2,P2付近に位置する略円弧状切刃稜線16が、チップ本体10の内方側に後退させられることとなって、これらの点P2,P2付近に位置する略円弧状切刃稜線16における平面視での投影曲率半径が規格品の設計値よりも実質的に大きくなっている。
【0022】
したがって、このような切刃稜線15によってワークの加工面を切削したときには、図4における実線部分で示されるように、チャンファホーニングが施された切刃稜線15に対して施された丸ホーニングの曲率半径Rが、略円弧状切刃稜線16及び略直線状切刃稜線17,17の全長に亘って0.03mmに設定されている場合(図4中の上側の点線で示す)や、略円弧状切刃稜線16及び略直線状切刃稜線17,17の全長に亘って0.01mmに設定されている場合(図4中の下側の点線で示す)と比較して、ワークの加工面における最も高い位置にある点の高さを、図4中におけるtだけ低めることができ、その仕上げ面粗さを向上することができる。
【0023】
また、チャンファホーニングが施された切刃稜線15に対して施された丸ホーニングの曲率半径Rについては、cBN焼結体19によって構成される切刃稜線15の靭性改善効果や切れ味を考慮して、接続部分16Aを除く略円弧状切刃稜線16に施された丸ホーニングの曲率半径R1を、0.025mm〜0.050mmの範囲内で略一定の値に設定し、略直線状切刃稜線17,17に施された丸ホーニングの曲率半径R2を、0.001mm〜0.020mmの範囲内で略一定の値に設定したが、より好ましい範囲としては、曲率半径R1が0.030mm〜0.040mmの範囲とされ、曲率半径R2が0.005mm〜0.015mmの範囲とされるのがよい。
【0024】
なお、本実施形態においては、上面視でチップ本体10におけるすくい面11の一のノーズ部14が80゜の頂角θを有するものについて説明したが、これに限定されることはなく、例えば、上面視でノーズ部14が75゜の頂角θを有するものであってもよいし(この場合には、上記の傾斜角α1が52.5゜となる)、上面視でノーズ部14が60゜の頂角θを有するものであってもよい(この場合には、上記の傾斜角α1が60゜となり、傾斜角α2が30゜となる)。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、その切刃稜線に施された丸ホーニングによる面取り面の断面がなす略曲線の曲率半径を、上記のように変化させたことによって、工具本体に装着された状態において、切削に作用する切刃稜線における平面視での投影曲率半径を規格品の設計値よりも実質的に大きくすることができ、このようなチップの切刃稜線によって加工されるワークの加工面の仕上げ面粗さを向上することができる。
また、切刃稜線に対してチャンファホーニングを施した後に丸ホーニングを施した場合であると、単に、切刃稜線に対してチャンファホーニングのみを施した場合と比較して、その丸ホーニング幅をさほど大きくせずとも、切刃稜線の靭性改善効果を十分に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態によるチップを示す斜視図である。
【図2】 本発明の実施形態によるチップを示す要部拡大上面図である。
【図3】 本発明の実施形態によるチップの切刃稜線に直交する要部拡大断面図である。
【図4】 本発明の実施形態によるチップを用いてワークを切削したときの加工面を説明するための要部拡大断面図である。
【符号の説明】
10 チップ本体
11 すくい面
13 逃げ面
14 ノーズ部
15 切刃稜線
16 略円弧状切刃稜線
16A 略円弧状切刃稜線における略直線状切刃稜線への接続部分
17 略直線状切刃稜線
19 cBN焼結体
20 チャンファホーニングによる面取り面
21 丸ホーニングによる面取り面
Claims (3)
- 略多角形平板状をなすチップ本体のすくい面と逃げ面との交差稜線部である切刃稜線が、前記すくい面のノーズ部に位置する略円弧状切刃稜線と、前記すくい面の辺部に位置する略直線状切刃稜線とを有しているスローアウェイチップにおいて、
前記切刃稜線には、前記すくい面と前記逃げ面との交差稜線部が断面略直線状に面取りされるチャンファホーニングが施されているとともに、このチャンファホーニングによる面取り面と前記逃げ面との交差稜線部が断面略曲線状に面取りされる丸ホーニングが施されていて、
前記切刃稜線に直交する断面で見たときに、
前記略円弧状切刃稜線に施された丸ホーニングによる面取り面がなす略曲線の曲率半径が、前記略直線状切刃稜線に施された丸ホーニングによる面取り面がなす略曲線の曲率半径よりも大きくされ、かつ、前記略円弧状切刃稜線における前記略直線状切刃稜線への接続部分に施された丸ホーニングによる面取り面がなす略曲線の曲率半径が、前記略直線状切刃稜線側へ向かうにしたがい漸次小さくされていることを特徴とするスローアウェイチップ。 - 請求項1に記載のスローアウェイチップにおいて、
前記切刃稜線に直交する断面で見たときに、
前記接続部分を除く前記略円弧状切刃稜線に施された丸ホーニングによる面取り面がなす略曲線の曲率半径が、0.025mm〜0.050mmの範囲に設定されていることを特徴とするスローアウェイチップ。 - 請求項1または請求項2に記載のスローアウェイチップにおいて、
前記切刃稜線に直交する断面で見たときに、
前記略直線状切刃稜線に施された丸ホーニングによる面取り面がなす略曲線の曲率半径が、0.001mm〜0.020mmの範囲に設定されていることを特徴とするスローアウェイチップ。
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