JPWO2012147794A1 - コントロールケーブル - Google Patents

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Abstract

インナーケーブルと、インナーケーブルを内部に挿通するアウターケーシングと、アウターケーシングの端部に固定され、車体への固定部を有する端末部材と、インナーケーブルと端末部材とに渡設されたブーツとを備えたコントロールケーブルにおいて、端末部材は、固定部の近傍に設けられたブーツ被装部と、ブーツ被装部の先端側に設けられた鍔部とを有し、ブーツは、インナーケーブルと係合するインナーケーブル係合部と、ブーツ被装部と係合してブーツ被装部と全周にわたり密着する端末部材係合部と、鍔部を収容する鍔収容部とを有しており、端末部材係合部は、鍔収容部による鍔部の収容状態が変化したときでも、ブーツ被装部との全周にわたる密着を維持できる長さを有する。

Description

本発明は、インナーケーブルと端末部材との間から、水が侵入するのを防止できる車両用のコントロールケーブルに関する。
車両において、利用者が行ったシフトレバーの操作をトランスミッションに伝達するコントロールケーブルは、シフトレバーのロッドとトランスミッションのロッドとを連結するインナーケーブルと、該インナーケーブルを内部に移動可能に挿通させるアウターケーシングと、該アウターケーシングの端部に固定されると共に、当該コントロールケーブルを車体へ固定するための固定部を有する端末部材とにより構成される。コントロールケーブルでは、トランスミッション側の端部において、雨水等の水がインナーケーブルと端末部材との間へ侵入して、インナーケーブルやアウターケーシングに錆びが生じることがある。このように錆びが生じた場合には、インナーケーブルが動きにくくなるため、前記利用者が行ったシフトレバーの操作を、トランスミッションに伝達することが困難となる。
このような状況を鑑みて、特許文献1,2には、コントロールケーブルのトランスミッション側の端部において、インナーケーブルと端末部材との間に防水のための伸縮可能なブーツを渡設したコントロールケーブルが開示されている。これらのコントロールケーブルでは、ブーツの一端及び他端を、インナーケーブル及び端末部材にそれぞれ水密に密着させることで、インナーケーブルと端末部材との間へ水が浸入することを防いでいる。
実開昭59−4813号公報 実開平5−12848号公報
特許文献1に開示されるコントロールケーブルでは、車体に設けられたスリットへ端末部材の固定部を挿入して固定する際に、固定作業者がブーツを把持して固定することがある。しかし、ブーツを把持することにより当該ブーツが移動または変形して、ブーツと端末部材との間に隙間が生じ、ブーツと端末部材との間の隙間を経て、インナーケーブルと端末部材との間へ水が浸入する恐れがある。
又、特許文献2に開示されるコントロールケーブルでは、ブーツと別部材であるリテーナキャップを取り付けることで、ブーツと端末部材とのシール圧を高めている。そのため、特許文献1に開示されるコントロールケーブルと比べてブーツが移動し難くなっているが、一方で部品点数が増加するので、コントロールケーブルの組み立てが煩雑になるという問題が生じる。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、部品点数を増加させることなく、ブーツと端末部材との間に隙間を生じ難いコントロールケーブルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のコントロールケーブルは、インナーケーブルと、該インナーケーブルを内部に挿通するアウターケーシングと、該アウターケーシングの端部に固定され、車体への固定部を有する端末部材と、前記インナーケーブルと前記端末部材とに渡設されたブーツとを備えたコントロールケーブルにおいて、前記端末部材は、前記固定部の近傍に設けられたブーツ被装部と、該ブーツ被装部の先端側に設けられた鍔部とを有し、前記ブーツは、前記インナーケーブルと係合するインナーケーブル係合部と、前記ブーツ被装部と係合して該ブーツ被装部と全周にわたり密着する端末部材係合部と、前記鍔部を収容する鍔収容部とを有しており、前記端末部材係合部は、前記鍔収容部による前記鍔部の収容状態が変化したときでも、前記ブーツ被装部との全周にわたる密着を維持できる長さを有することを特徴としている。
(1)本発明のコントロールケーブルは、アウターケーシングに固定されて車体への固定部を有する端末部材が、前記固定部の近傍にブーツ被装部と、該ブーツ被装部の先端側に設けられた鍔部とを有している。又、本コントロールケーブルは、インナーケーブル係合部においてインナーケーブルと係合するブーツが、鍔収容部に前記端末部材の鍔部を収容した状態で、端末部材係合部を前記端末部材のブーツ被装部に係合させて全周にわたり密着させている。本コントロールケーブルでは、前記鍔収容部による前記鍔部の収容状態が、作業者が車体へ前記固定部を固定する際に前記ブーツを把持する等して変化した場合でも、前記端末部材係合部が自身と前記ブーツ被装部との全周にわたる密着を維持できる長さを有している。これにより、本コントロールケーブルは、前記端末部材係合部と前記ブーツ被装部との全周にわたる密着が、前記鍔収容部による前記鍔部の収容状態の変化により損なわれないので、ブーツと端末部材との間に隙間が生じ難く、防水性を向上できる。又、本コントロールケーブルは、リテーナキャップ等の部材を使用することなく、前記端末部材係合部を前記ブーツ被装部に高いシール圧で全周にわたり密着させることができるので、部品点数が少なく、組み立ても容易である。
(2)本発明のコントロールケーブルは、ブーツの端末部材係合部が、弾性復元力を有しているので、ブーツの鍔収容部が、端末部材の鍔部の収容状態の変化に追従して変形することができるので、防水性を一層向上できる。又、前記端末部材係合部が変形しても、該端末部材係合部と端末部材のブーツ被装部との密着が可能であるので、防水性を一層向上できる。
(3)本発明のコントロールケーブルは、ブーツの端末部材係合部の内径が端末部材のブーツ被装部の外径よりも小さいことにより、前記端末部材係合部が、前記ブーツ被装部に係合した際に縮径しようとして当該ブーツ被装部に締め付け力を加えるので、防水性が一層向上する。
本発明のコントロールケーブルの正面図。 インナーケーブルの拡大正面図。 (a)アウターケーシング、端末部材の拡大正面図、(b)(a)におけるA−A断面図。 (a)ブーツの拡大正面図、(b)(a)におけるB−B断面図。 組み立て完了状態を示す要部拡大断面図。 ブーツの鍔収容部における、端末部材の鍔の収容状態が変化した状態の一例を示す要部拡大断面図。 ブーツの鍔収容部における、端末部材の鍔の収容状態が変化した状態の一例を示す要部拡大断面図。 端末部材の要部拡大断面図。 ブーツの要部拡大断面図。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を説明する。本発明のコントロールケーブル1は、車両に設けられたトランスミッションTRのロッドと、シフトレバーSFのロッドとを繋ぐものである。コントロールケーブル1は、図1に示すように、一端側が前記トランスミッションTRのロッドに接続され、他端側がシフトレバーSFのロッドに接続されるインナーケーブル2と、インナーケーブル2の中間部分を内部に移動可能に挿通させるアウターケーシング3と、アウターケーシング3の一端及び他端に夫々固定される端末部材4,5と、インナーケーブル2と端末部材4とに渡設されるブーツ6とを備えている。
コントロールケーブル1は、車両の利用者が行ったシフトレバーSFの操作を、トランスミッションTRのロッドに伝達するものである。コントロールケーブル1は、インナーケーブル2と端末部材4とにブーツ6を渡設している一端側の構成に特徴があり、以下では当該構成を中心に説明を行う。
インナーケーブル2の一端側には、図2に示すように、金属製のロッドエンド8が、金属等により構成されるワイヤ7に接続されている。インナーケーブル2の他端側には、シフトレバーSFのロッドにつなぐための図1に示すインナーエンド9が、ワイヤ7の他端に接続されている。
ロッドエンド8は、図2に示すように、円柱棒状であり、ワイヤ7の一端が接続されるガイドロッド部8aと、図4(a),(b)に示すブーツ6を係合するための係合部8bと、中央部に穿設された貫通孔を利用してトランスミッションTRのロッドに接続される接続部8cとを備える。
係合部8bは、図2に示すように、ガイドロッド部8a側端部に、ロッドエンド8の軸方向に対し垂直な方向へ円環状に突出する突出部81bが設けられている。接続部8c側端部には、ロッドエンド8の軸方向に対し垂直な方向へ円環状に突出する突出部82bが設けられている。突出部81bと82bとの間には、ガイドロッド部8aより大径で、且つ、突出部81b,82bよりも小径に形成された円柱状のブーツ取付部83bが設けられている。
アウターケーシング3は、金属層と樹脂層を複数重ねて構成されて、可撓性を有している。アウターケーシング3は、図3(b)に示すように中空パイプ状であって、図2に示すインナーケーブル2のワイヤ7が内部に移動可能に挿通される。
前記端末部材4は、図3(a),(b)に示すように、アウターケーシング3の一端が挿入されて固定される金属製のケーシングキャップ10と、ロッドエンド8のガイドロッド部8aが挿入されるガイドパイプ11と、ケーシングキャップ10およびガイドパイプ11を防振ゴム12と共に内部に収納することで連結する金属製のソケット13とを備える。端末部材4は、ケーシングキャップ10、ガイドパイプ11、防振ゴム12及びソケット13のそれぞれの軸方向を一致させた状態で連結されている。
ケーシングキャップ10は、図3(b)に示すように、円筒状に構成されており、軸方向に対して垂直方向に向かって、外表面から円環状に突出する突出部10aを備える。ケーシングキャップ10には、軸方向に沿って設けられ、一端側端面に開口した孔であり、アウターケーシング3を固定するアウターケーシング固定部10bと、アウターケーシング固定部10bと連通して、アウターケーシング固定部10bより小径に形成されて、他端側端面へ開口し、図2に示すワイヤ7を移動可能に挿通させるためのワイヤ挿通部10cとが設けられている。
前記ガイドパイプ11は、図3(b)に示すように、直線パイプ状に構成されており、一端より挿入されるインナーケーブル2のロッドエンド8のガイドロッド部8aと、ガイドロッド部8aと接続されているワイヤ7とを移動可能に挿通する。ガイドパイプ11の他端の外周には、球状に形成された球状部11aが形成されている。球状部11aが防振ゴム12を介してソケット13に保持されることにより、ガイドパイプ11の一端側は、図3(a),(b)に矢印で示すように、所定範囲で首振りさせることが可能である。
防振ゴム12は、図3(b)に示すように、円筒状に構成されており、軸方向に対して垂直方向に外表面から円環状に突出する突出部12aを備える。防振ゴム12は、軸方向に沿って設けられ、一端側端面に開口した孔であり、ケーシングキャップ10の他端側を、ケーシングキャップ10の外表面に備えられた突出部10aと共に保持するケーシングキャップ保持部12bを備える。防振ゴム12は、ケーシングキャップ保持部12bと連通して他端側端面へ開口し、ガイドパイプ11の球状部11aを保持する球状の孔であるガイドパイプ保持部12cを備える。
ソケット13は、図3(a),(b)に示すように、円筒状の大径部13aと、大径部13aより小径な円筒状の小径部13bとにより段差部13cを形成する円筒形状である。ソケット13は、ケーシングキャップ10の他端側、及び、ガイドパイプ11の球状部11aを防振ゴム12と共に収容する収容部13dを備えている。
ソケット13は、大径部13aにおける段差部13cとは反対側の端面にワッシャー14が取り付けられる。小径部13bにおける段差部13cと反対側の端面には、軸方向に対して垂直方向に内表面から円環状に突出する突出部13eが設けられる。これにより、収容部13dに収容したケーシングキャップ10の他端側、及び、ガイドパイプ11の球状部11a及び防振ゴム12が外部に飛び出すことを防止する。
ソケット13は、小径部13bにおける段差部13cと反対側の先端側に、外表面から軸方向に対して垂直方向へ円環状に突出する鍔部13fを備える。ソケット13は、段差部13cと鍔部13fとの間で、やや段差部13c寄りの小径部13bの外表面から軸方向に対して垂直方向へ円環状に突出する突出部13gを備える。
ソケット13は、小径部13bの鍔部13fと突出部13gとに挟まれた部分であり、外表面が、ブーツ6の端末部材係合部6dの内表面と密着可能であるブーツ被装部13hを備える。ソケット13は、小径部13bの段差部13cと突出部13gとに挟まれた部分であり、図外の車両の車体にコントロールケーブル1を固定するための固定部13iを備える。
ブーツ6は、図4(a),(b)に示すように、ゴム等の弾性復元力を有する材料により構成され、両端間が貫通した中空のチューブ状のものである。ブーツ6は、ロッドエンド8の係合部8bと係合するインナーケーブル係合部6aと、インナーケーブル係合部6aに隣接して伸縮自在に構成される蛇腹部6bと、蛇腹部6bに隣接して蛇腹部6bの伸縮に応じて膨らみ又は萎むことでブーツ6の内部の空気圧を調整する空気溜り6cと、空気溜り6cに隣接して端末部材4のブーツ被装部13hを覆う端末部材係合部6dと、端末部材係合部6dの内表面に形成される鍔収容部6eとを有する。
インナーケーブル係合部6aには、図4(b)に示すように、軸方向に対して垂直方向へ内表面から円環状に突出した突出部61aが形成されている。
端末部材係合部6dは、図4(b)に示すように、軸方向に沿って所定の長さL1を有している。端末部材係合部6dの内径φ1は、端末部材4のソケット13のブーツ被装部13hの外径φ2より小径に形成されている。
鍔収容部6eは、図4(b)に示すように、端末部材係合部6dの内表面から円環状に窪んで形成されており、端末部材4のソケット13の鍔部13fを収容する。
以上説明したインナーケーブル2、アウターケーシング3、端末部材4及びブーツ6を用いて、インナーケーブル2と端末部材4との間にブーツ6を渡設している本発明のコントロールケーブル1の一端側を組み立てる手順について説明する。
まず、ブーツ6を、インナーケーブル2に取り付ける。これは、ブーツ6のインナーケーブル係合部6aに設けられている突出部61aを、インナーケーブル2のロッドエンド8の係合部8bに形成されている突出部81b,82bの間に装着して、ブーツ取付部83bに突出部61aを全周にわたり密着させる。この際、インナーケーブル係合部6aの突出部61aは、内径がブーツ取付部83bの外径より小さいので、ブーツ取付部83bに締め付け力を加えて水密に密着する。
次に、アウターケーシング3及び端末部材4に、ブーツ6が取り付けられたインナーケーブル2を挿通させる。これは、ブーツ6が取り付けられた状態のインナーケーブル2を、ワイヤ7の他端側から端末部材4のガイドパイプ11の一端側へ挿入してゆき、インナーケーブル2の一端が固定されたロッドエンド8のガイドロッド部8aをガイドパイプ11へ挿入することにより行う。この挿入により、ガイドパイプ11に、ブーツ6が外嵌する。
次に、ブーツ6により端末部材4の先端側を覆う。これは、ブーツ6を端末部材4のソケット13側に移動させて、図5に示すように、ソケット13のブーツ被装部13h及びその先端側に設けられている鍔部13fを、ブーツ6の端末部材係合部6dにより覆わせることにより行う。これにより、鍔部13fは、端末部材係合部6dの内表面に形成された鍔収容部6eに収容される。端末部材係合部6dの鍔収容部6eより端部側の内表面側は、ソケット13の小径部13bの外表面に形成された鍔部13fと突出部13gとの間に嵌まり込む。この際、鍔部13fと突出部13gとの間に形成されているブーツ被装部13hの外径φ2が、端末部材4の先端側を覆う前の端末部材係合部6dの鍔収容部6eを除く部分の内径φ1より大径であることにより、端末部材係合部6dは、ブーツ被装部13hに押圧されて拡径すると共に、ブーツ被装部13hに締め付け力を加えて水密に密着する。以上により、本発明のコントロールケーブル1の一端側の組み立てが完了する。
ここで、本発明のコントロールケーブル1は、図5に示すように、端末部材4のソケット13に設けられている固定部13iを、図外の車両の車体に設けられたブラケット15のスリットに挿入することで車体への固定を行う。固定部13iは、ブーツ6の端末部材係合部6dと密着している、ソケット13のブーツ被装部13hの近傍に設けられている。そのため、コントロールケーブル1の車体への固定作業の際、固定作業者がブーツ6を把持してしまう可能性が有る。
固定作業者がブーツ6を把持して車体への固定作業を行った場合には、ブーツ6に捻転力等が加わり、ブーツ6の鍔収容部6eにおける端末部材4のソケット13の鍔部13fの収容状態に変化が生じることがある。例えば、図6に示すように、鍔収容部6eが周方向の一部において、鍔部13fの半分程度のみを収容した状態や、図7に示すように、鍔収容部6eが周方向の一部において、鍔部13fを全く収容していない状態等に変化することがある。
このような場合であっても、本発明のコントロールケーブル1は、端末部材係合部6dの軸方向に沿った長さL1が、鍔収容部6eにおける鍔部13fの収容状態が変化して、図6,7に示す状態や、鍔収容部6eが鍔部13fの一部のみを収容する状態等となった場合でも、ブーツ被装部13hの外表面と、端末部材係合部6dの内表面との全周にわたる水密な密着を維持できる長さである。
従って、本発明のコントロールケーブル1では、鍔収容部6eによる鍔部13fの収容状態が変化した場合でも、ブーツ被装部13hの外表面と、端末部材係合部6dの内表面との全周にわたる水密な密着が損なわれないので、防水性を向上することができる。
本発明のコントロールケーブル1は、図外のリテーナキャップ等の部材を使用することなく、ブーツ被装部13hの外表面に、端末部材係合部6dの内表面を高いシール圧で全周にわたり密着できる。そのため、使用する部品点数が少なく、組み立ても容易である。
本発明のコントロールケーブル1は、ブーツ6が弾性復元力を有する材料により構成されている。そのため、鍔収容部6eにおける鍔部13fの収容状態の変化に追従して、端末部材係合部6dが変形し、端末部材係合部6dが変形しても、端末部材係合部6dの内表面において、ブーツ被装部13hの外表面への全周にわたる密着が可能であるので、防水性を一層向上することができる。なお、ブーツ6は少なくとも端末部材係合部6dが弾性復元力を有していれば良く、他の部分は弾性復元力を有さない構成にすることもできる。
本発明のコントロールケーブル1は、端末部材係合部6dの内径φ1がブーツ被装部13hの外径φ2よりも小さく構成されており、端末部材係合部6dがブーツ被装部13hを覆った際に縮径しようとして、ブーツ被装部13hに締め付け力を加える。これにより、端末部材係合部6dの内表面におけるブーツ被装部13hの外表面への全周にわたる密着力をさらに高めて、防水性を一層向上することができる。
以下、実施例により本発明のコントロールケーブル1の性能を確認するために行った試験について具体例を挙げて説明するが、本発明のコントロールケーブル1は実施例により何ら限定されるものでない。
本試験では、図8に示す、端末部材4のソケット13のブーツ被装部13hの外径φ2を18.5mm、ブーツ被装部13hの軸方向に沿った幅d1を8.5mmとした。ソケット13の鍔部13fのブーツ被装部13hの外表面からの突出高さt1を1.5mm、鍔部13fの軸方向に沿った幅d2を3.7mmとした。なお、ソケット13は、冷間圧造用炭素鋼(SWCH)又は軟鋼(SWRM)を用いて構成した。
本試験では、図9に示す、ブーツ6の端末部材係合部6dの軸方向に沿った長さL1を15.5mm、端末部材係合部6dの鍔収容部6eを除く部分の内径φ1を14.5mm、端末部材係合部6dの軸方向に垂直な方向の鍔収容部6eを除く部分の肉厚t2を3.8mm、端末部材係合部6dの鍔収容部6eより端部側の幅d3を9.0mmとした。ブーツ6の鍔収容部6eの端末部材係合部6dの内表面からの深さd4を2.3mm、鍔収容部6eの軸方向に沿った幅d5を3.5mmとした。なお、ブーツ6は、デュロメータのタイプAで測定したときの硬度が35°であるエチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)を用いて構成した。
以上のように構成されたソケット13とブーツ6とを、図5に示すように組み付けた。具体的には、ソケット13のブーツ被装部13h及び鍔部13fを、ブーツ6の端末部材係合部6dにより覆うことで、鍔部13fをブーツ6の鍔収容部6eに収容すると共に、端末部材係合部6dの内表面をブーツ被装部13hの外表面に密着させた。
上記の状態で、ブーツ6を把持して捻転力等を加え、図6,7に示すような状態、鍔収容部6eが鍔部13fの一部のみを収容している状態等、鍔収容部6eによる鍔部13fの収容状態を種々変化させ、その際の端末部材係合部6dの内表面と前記ブーツ被装部13hの外表面との密着の様子を室温環境下で確認した。
その結果、いずれの場合においても、端末部材係合部6dの内表面とブーツ被装部13hの外表面とは全周にわたり水密に密着していた。これより、本発明のコントロールケーブル1では、鍔収容部6eによる鍔部13fの収容状態が変化した場合でも、高い防水性を発揮できることが確認された。
以上説明した、本発明のコントロールケーブル1は、本発明に係るコントロールケーブルの一態様にすぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、ブーツ6のインナーケーブル2及び端末部材4への取り付け位置については上記に限定されず、例えばブーツ6を、前記ロッドエンド8のガイドロッド部8aに取り付ける等してもよい。
本発明に係るコントロールケーブルは、車両用のコントロールケーブルとして使用することができる。
1 コントロールケーブル
2 インナーケーブル
3 アウターケーシング
4 端末部材
6 ブーツ
6a インナーケーブル係合部
6d 端末部材係合部
6e 鍔収容部
13g 突出部
13h ブーツ被装部
13i 固定部

Claims (3)

  1. インナーケーブルと、
    該インナーケーブルを内部に挿通するアウターケーシングと、
    該アウターケーシングの端部に固定され、車体への固定部を有する端末部材と、
    前記インナーケーブルと前記端末部材とに渡設されたブーツとを備えたコントロールケーブルにおいて、
    前記端末部材は、前記固定部の近傍に設けられたブーツ被装部と、該ブーツ被装部の先端側に設けられた鍔部とを有し、
    前記ブーツは、前記インナーケーブルと係合するインナーケーブル係合部と、前記ブーツ被装部と係合して該ブーツ被装部と全周にわたり密着する端末部材係合部と、前記鍔部を収容する鍔収容部とを有しており、
    前記端末部材係合部は、前記鍔収容部による前記鍔部の収容状態が変化したときでも、前記ブーツ被装部との全周にわたる密着を維持できる長さを有することを特徴とするコントロールケーブル。
  2. 前記端末部材係合部は、弾性復元力を有することを特徴とする請求項1記載のコントロールケーブル。
  3. 前記端末部材係合部の内径は、前記ブーツ被装部の外径よりも小さいことを特徴とする請求項1または2記載のコントロールケーブル。
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