JPWO2012137485A1 - 3次元撮像装置、画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム - Google Patents

3次元撮像装置、画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

本発明の一態様に係る3次元撮像装置は、光が並列的に入射するように設けられた、透過率の波長依存性が互いに異なるN種類(Nは2以上の整数)の第1フィルタC1、C2、C3を有する光透過部2と、透過率の波長依存性が互いに異なるN種類の第2フィルタを有する撮像素子1と、連続してM回(MはN以上の整数)の撮像を行うように光透過部2を駆動する撮像駆動部とを備えている。撮像駆動部は、第1フィルタC1、C2、C3の各位置を、撮像素子1に対して予め定められたN個の位置上で、撮像ごとに変化させるように光透過部1を駆動する。

Description

本願は、視差を有する複数の画像を取得する単眼の3次元撮像技術に関する。
近年、CCDやCMOS等の固体撮像素子(以下、「撮像素子」と称する場合がある。)を用いたデジタルカメラやデジタルムービーの高機能化、高性能化には目を見張るものがある。特に半導体製造技術の進歩により、固体撮像素子における画素構造の微細化が進んでいる。その結果、固体撮像素子の画素および駆動回路の高集積化が図られてきた。このため、僅かの年数で撮像素子の画素数が100万画素程度から1000万画素以上へと著しく増加している。さらに、撮像によって得られる画像の質も飛躍的に向上している。一方、表示装置に関しては、薄型の液晶やプラズマによるディスプレイにより、場所を取らず、高解像度で高コントラストの表示が可能になり、高い性能が実現されている。このような映像の高品質化の流れは、2次元画像から3次元画像へと広がりつつある。昨今では、偏光メガネを必要とするが、高画質の3次元表示装置が開発され始めている。
3次元撮像技術に関して、単純な構成をもつ代表的な技術として、2つのカメラから構成される撮像系を用いて、右目用の画像および左目用の画像をそれぞれ取得するという技術がある。このような、いわゆる2眼撮像方式では、カメラを2つ用いるため、撮像装置が大型になり、コストも高くなり得る。そこで、1つのカメラを用いて視差を有する複数の画像(以下、「複数視点画像」と呼ぶことがある。)を取得する方式(単眼撮像方式)が研究されている。例えば、色フィルタを用いて視差を有する2つの画像を同時に取得する方式が特許文献1に開示されている。図16は、この方式による撮像系を模式的に示す図である。この技術における撮像系は、レンズ3、レンズ絞り19、透過波長域の異なる2つの色フィルタ20a、20bが配置された光束制限板20、感光フィルム21を備える。ここで、色フィルタ20a、20bは、例えば赤系統、青系統の光をそれぞれ透過させるフィルタである。
以上の構成により、入射光は、レンズ3、レンズ絞り19、および光束制限板20を透過し、感光フィルム21に結像する。その際、光束制限板20における2つの色フィルタ20a、20bでは、それぞれ赤系統、青系統の光だけが透過する。その結果、感光フィルム21上にはこれらの2つの色フィルタをそれぞれ透過した光によるマゼンタ系統の色成分の像が形成される。ここで、色フィルタ20a、20bの位置が異なっているため、感光フィルム21上に形成される像には視差が生じる。ここで、感光フィルムから写真を作り、赤色フィルムおよび青色フィルムがそれぞれ右目用および左目用として貼り付けられたメガネを使うと、奥行き感のある画像を見ることができる。このように、特許文献1に開示された技術によれば、2つの色フィルタを使って複数視点画像を作ることができる。
特許文献1に開示された技術は、感光フィルム上に結像させ、視差を有する複数の画像を作るものであるが、一方で、視差を有する画像を電気信号に変換して取得する技術が特許文献2に開示されている。図17は、この技術における光束制限板22を模式的に表す図である。この技術では、撮像光学系の光軸に垂直な平面上に、赤色光を透過するR領域22R、緑色光を透過するG領域22G、青色光を透過するB領域22Bが設けられた光束制限板22が用いられる。これらの領域を透過した光を、赤色光を検知するR画素、緑色光を検知するG画素、青色光を検知するB画素を有するカラー撮像素子で受けることにより、各領域を透過した光による画像が取得される。
また、特許文献3にも、図17の構成と同様の構成を用いて視差を有する複数の画像を取得する技術が開示されている。図18は、特許文献3に開示された光束制限板23を模式的に示す図である。この技術でも、光束制限板23に設けられたR領域23R、G領域23G、B領域23Bを入射光が透過することにより視差を有する複数の画像を作ることができる。
特許文献4も同様に、光軸に対して対称的に配置された、互いに色の異なる一対のフィルタを用いて視差を有する複数の画像を生成する技術を開示している。一対のフィルタとして赤色のフィルタおよび青色のフィルタを利用することにより、赤色光を検知するR画素は赤フィルタを透過した光を観測し、青色光を検知するB画素は青フィルタを透過した光を観測する。赤フィルタと青フィルタとは位置が異なるため、R画素が受ける光の入射方向とB画素が受ける光の入射方向とは互いに異なる。その結果、R画素で観測される画像とB画素で観測される画像とは、互いに視点の異なる画像となる。これらの画像から画素ごとに対応点を求めることにより、視差量を算出することができる。算出された視差量とカメラの焦点距離情報とから、カメラから被写体までの距離が求められる。
特許文献5は、口径サイズが互いに異なる2枚の色フィルタ(例えば、赤と青)が取り付けられた絞り、または色の異なる2枚の色フィルタが光軸に対して左右対称の位置に取り付けられた絞りを用いて取得した2つの画像から被写体の距離情報を求める技術を開示している。この技術では、口径サイズが互いに異なる赤および青の色フィルタをそれぞれ透過した光を観測する場合、色ごとに観測されるボケの程度が異なる。そのため、赤および青の色フィルタのそれぞれに対応する2つの画像は、被写体の距離によってボケの程度が異なる画像となる。これらの画像から対応点を求め、ボケの程度を比較することにより、カメラから被写体までの距離情報が得られる。一方、光軸に対して左右対称の位置に取り付けられた色の異なる2枚の色フィルタをそれぞれ透過した光を観測する場合、色ごとに観測される入射光の方向が異なる。そのため、赤および青の色フィルタのそれぞれに対応する2つの画像は、視差を有する画像となる。これらの画像から対応点を求め、対応点間の距離を求めることにより、カメラから被写体までの距離情報が得られる。
上記の特許文献1〜5に開示された技術によれば、光束制限板または絞りにRGB系統の色フィルタを配置することによって視差を有する複数の画像を生成することができる。しかしながら、RGB系統の色フィルタを用いるため、入射光量は約1/3に減少する。また、取得する視差量を大きくするためには複数の色フィルタを互いに離れた位置に配置し、それらの面積を小さくする必要があるが、色フィルタの面積を小さくすると入射光量はさらに減少する。
以上の従来技術に対して、RGBの複数の色フィルタが配置された絞りを用いて、視差を有する複数の画像と光量的に問題のない通常画像とを得ることができる技術が特許文献6に開示されている。この技術によれば、撮像素子は、絞りを閉じた状態ではRGBの色フィルタを透過した光だけを受け、絞りを開いた状態ではRGBの色フィルタ領域が光路から外れるため、入射光をすべて受けることができる。これにより、絞りを閉じた状態では複数視点画像を取得し、絞りを開いた状態では光利用率の高い通常画像を取得することができる。
特開平2−171737号公報 特開2002−344999号公報 特開2009−276294号公報 特開2010−38788号公報 特開2010―79298号公報 特開2003−134533号公報
森上雄太、高木健、石井抱:視点変換アイリスによる実時間単眼ステレオシステム、第27回日本ロボット学会学術講演会講演論文集、3R2−06、2009.
特許文献1〜6に開示された技術によれば、光利用率の高い複数視点画像を得ることはできない。
本発明の実施形態は、従来よりも高い光利用率で複数視点画像を生成し得る3次元撮像技術を提供する。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る3次元撮像装置は、光が並列的に入射するように設けられた、透過率の波長依存性が互いに異なるN種類(Nは2以上の整数)の第1フィルタを有する光透過部と、前記光透過部を透過した光を受けるように配置された撮像素子であって、光感知セルアレイ、および前記光感知セルアレイに対向して配置されたフィルタアレイを有し、前記光感知セルアレイおよび前記フィルタアレイは、複数の単位要素から構成され、各単位要素は、N個の光感知セル、および前記N個の光感知セルに対向して配置された透過率の波長依存性が互いに異なるN個の第2フィルタを含む撮像素子と、前記撮像素子の撮像面に像を形成する結像部と、連続してM回(MはN以上の整数)の撮像を行うように前記光透過部を駆動する撮像駆動部であって、前記N種類の第1フィルタの各位置を、前記撮像素子に対して予め定められたN個の位置上で、撮像ごとに変化させるように前記光透過部を駆動する撮像駆動部とを備える。
上述の一般的かつ特定の態様は、システム、方法、およびコンピュータプログラムを用いて実装され、または、システム、方法およびコンピュータプログラムの組み合わせを用いて実現され得る。
本発明の一態様に係る3次元撮像装置によれば、従来よりも高い光利用率で複数視点画像を得ることができる。
例示的な実施形態1における全体構成を示すブロック図である。 例示的な実施形態1における透光板、光学系、および撮像素子の概略構成を示す模式図である。 例示的な実施形態1における透光板の色フィルタの配置を示す図である。 例示的な実施形態1における撮像素子の色フィルタの基本構成を示す図である。 例示的な実施形態1における透光板2に入射する光と透過する光とを説明するための模式図である。 例示的な実施形態1における透光板を回転させた例を示す図である。 例示的な実施形態1において透光板を回転させて撮影した3種類のカラー画像の例を示す図である。 例示的な実施形態1において撮影画像から求めた各透過領域を通過する成分の光による画像の例を示す図である。 例示的な実施形態1における透過領域に配置されたフィルタの位置および色成分と出力される信号との関係を示す表である。 例示的な実施形態1における方法で算出した視差を有する画像を示す図である。 例示的な実施形態2における透光板の例を示す図である。 例示的な実施形態2における撮像素子における色フィルタ配列の例を示す図である。 例示的な実施形態2における虹色パタンの透光板2の例を示す図である。 例示的な実施形態2におけるN=7の場合の透光板2の例を示す図である。 例示的な他の実施形態におけるスライド板によって透過領域の分光透過率を変化させる構成の例を示す図である。 例示的な他の実施形態におけるスライド板によって透過領域の分光透過率を変化させる構成の他の例を示す図である。 例示的な他の実施形態における撮像からカラー複数視点画像生成までの手順を示すフロー図である。 特許文献1における撮像系の構成図である。 特許文献2における光束制限板の外観図である。 特許文献3における光束制限板の外観図である。
本発明の基礎となった知見は以下のとおりである。
特許文献1〜5に開示された技術によれば、複数視点画像を取得することはできるが、撮像素子における光の利用率を高くすることができない。その理由の1つは、原色(RGB系統)の色フィルタが用いられることにある。一方、特許文献6に開示された技術によれば、機械的駆動によって色フィルタを光路から外す機構を用いることにより、光利用率の高い通常画像を取得することができる。しかし、この技術においても複数視点画像を取得する際には原色の色フィルタが用いられるため、光利用率の高い複数視点画像を得ることはできない。
また、有彩色の被写体を撮影する場合、被写体によって反射される光の波長域は偏りを持つため、全ての波長の光が等しく撮像装置に入射するわけではない。そのため、例えば、赤および青の色フィルタを用いて赤色の被写体を撮影する場合、被写体からの反射光は赤の色フィルタを通過するが、青の色フィルタを通過しないといった事態が生じる。その結果、従来の技術では、被写体が有彩色の場合に正しく複数視点画像が得られない可能性が生じる。
特許文献3には、有彩色の被写体を撮影する場合において、色の線型性を利用して距離情報を取得することにより、視差を有するカラー画像を生成する技術が開示されている。しかしながら、被写体が原色である場合や撮影シーンにテクスチャがない場合には、色線型性による距離情報の取得が困難である。
本願発明者らは、先行技術に関する以上の知見を見出し、本発明を完成させた。本発明の一態様によれば、従来よりも高い光利用率で複数視点画像を生成し得る。
本発明の実施形態の概要は以下のとおりである。
(1)本発明の一態様である3次元撮像装置は、光が並列的に入射するように設けられた、透過率の波長依存性が互いに異なるN種類(Nは2以上の整数)の第1フィルタを有する光透過部と、前記光透過部を透過した光を受けるように配置された撮像素子であって、光感知セルアレイ、および前記光感知セルアレイに対向して配置されたフィルタアレイを有し、前記光感知セルアレイおよび前記フィルタアレイは、複数の単位要素から構成され、各単位要素は、N個の光感知セル、および前記N個の光感知セルに対向して配置された透過率の波長依存性が互いに異なるN個の第2フィルタを含む撮像素子と、前記撮像素子の撮像面に像を形成する結像部と、連続してM回(MはN以上の整数)の撮像を行うように前記光透過部を駆動する撮像駆動部であって、前記N種類の第1フィルタの各位置を、前記撮像素子に対して予め定められたN個の位置上で、撮像ごとに変化させるように前記光透過部を駆動する撮像駆動部とを備えている。
(2)ある態様において、前記N種類の第1フィルタは、可視光に含まれる任意の波長の光が前記N種類の第1フィルタの少なくとも1種類を透過できるように設計されており、前記N種類の第1フィルタの少なくとも1種類は、原色の波長域よりも広い透過波長域を有している。
(3)項目(1)または(2)に記載の3次元撮像装置は、ある態様において、各単位要素に含まれる前記N個の光感知セルから前記M回の撮像ごとに出力される複数の光電変換信号に基づいて、前記N個の位置に対応するN個の複数視点画像を生成する画像生成部を備えている。
(4)項目(3)に記載の3次元撮像装置のある態様において、前記画像生成部は、各単位要素に含まれる前記N個の光感知セルから前記M回の撮像ごとに出力される複数の光電変換信号に基づいて、前記N個の位置を通過する成分の光によるM×N個の画像信号を生成し、生成した前記N×M個の画像信号を合成することにより、前記N個の位置に対応するN個のカラー複数視点画像を生成する。
(5)項目(1)から(4)のいずれかに記載の3次元撮像装置のある態様において、前記N種類の第1フィルタのうちの3種類の透過波長域は、シアン、マゼンタ、黄、赤、青、緑のうちの3つの波長域にそれぞれ等しく設計されている。
(6)項目(1)から(5)のいずれかに記載の3次元撮像装置のある態様において、N=3であり、前記N種類の第1フィルタの透過波長域は、シアン、マゼンタ、黄の波長域にそれぞれ等しく設計され、前記N個の第2フィルタの透過波長域は、赤、青、緑の波長域にそれぞれ等しく設計されている。
(7)項目(1)から(6)のいずれかに記載の3次元撮像装置のある態様において、前記光透過部における前記N種類の第1フィルタは、前記光透過部の中心からの距離が全て等しく、隣接する2つの第1フィルタ間の距離が等しくなるように配置されている。
(8)項目(1)から(7)のいずれかに記載の3次元撮像装置のある態様において、前記撮像駆動部は、前記光透過部の中心を軸として前記光透過部を回転させることにより、前記N種類の第1フィルタの各位置を、前記N個の位置上で、撮像ごとに変化させる。
(9)本発明の一態様である画像処理装置は、項目(1)から(8)のいずれかに記載の3次元撮像装置によって取得された信号に基づいて複数視点画像を生成する画像処理装置であって、前記撮像素子における各単位要素に含まれる前記N個の光感知セルから前記M回の撮像ごとに出力された複数の光電変換信号に基づいて、前記N個の位置に対応するN個の複数視点画像を生成する。
(10)ある態様において、前記画像処理装置は、各単位要素に含まれる前記N個の光感知セルから前記M回の撮像ごとに出力された複数の光電変換信号に基づいて、前記N個の位置を通過する成分の光によるM×N個の画像信号を生成し、生成した前記N×M個の画像信号を合成することにより、前記N個の位置に対応するN個のカラー複数視点画像を生成する。
(11)本発明の一態様である画像処理方法は、項目(1)から(8)のいずれかに記載の3次元撮像装置によって取得された信号に基づいて複数視点画像を生成するための画像処理方法であって、前記撮像素子における各単位要素に含まれる前記N個の光感知セルから前記M回の撮像ごとに出力された複数の光電変換信号に基づいて、前記N個の位置に対応するN個の複数視点画像を生成するステップを含む。
(12)ある態様において、前記N個の複数視点画像を生成するステップは、各単位要素に含まれる前記N個の光感知セルから前記M回の撮像ごとに出力された複数の光電変換信号に基づいて、前記N個の位置を通過する成分の光によるM×N個の画像信号を生成するステップと、生成した前記N×M個の前記画像信号を合成することにより、前記N個の位置に対応するN個のカラー複数視点画像を生成するステップとを含む。
(13)本発明の一態様である画像処理プログラムは、本発明の実施形態による3次元撮像装置によって取得された信号に基づいて複数視点画像を生成するための画像処理プログラムであって、コンピュータに対し、前記撮像素子における各単位要素に含まれる前記N個の光感知セルから前記M回の撮像ごとに出力された複数の光電変換信号に基づいて、前記N個の位置に対応するN個の複数視点画像を生成するステップを実行させる。
(14)ある態様において、前記N個の複数視点画像を生成するステップは、各単位要素に含まれる前記N個の光感知セルから前記M回の撮像ごとに出力された複数の光電変換信号に基づいて、前記N個の位置を通過する成分の光によるM×N個の画像信号を生成するステップと、生成した前記N×M個の前記画像信号を合成することにより、前記N個の位置に対応するN個のカラー複数視点画像を生成するステップとを含む。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態をより具体的に説明する。以下の説明において、共通または対応する要素には同一の符号を付している。なお、本明細書において、画像を示す信号または情報を単に「画像」と称する場合がある。また、「上」、「左」、「右」等の位置を示す用語は、参照される図面に基づいて解釈されるものとする。実際の撮像装置の向きは常に変化し得るため、本明細書における位置を示す用語は、現実には撮像装置の向きに応じて様々な位置を意味し得る。
(実施形態1)
図1は、本発明の第1の実施形態における撮像装置の全体構成を示すブロック図である。本実施形態の撮像装置は、デジタル式の電子カメラであり、撮像部100と、撮像部100からの信号に基づいて画像を示す信号(画像信号)を生成する信号処理部200とを備えている。なお、本実施形態における撮像装置は、静止画のみを生成してもよいし、動画を生成する機能を備えていてもよい。
撮像部100は、撮像面上に配列された複数の光感知セル(画素)を備える撮像素子(イメージセンサ)1と、透過波長域が互いに異なる3つの透過領域を有し入射光を透過させる透光板(光透過部)2と、撮像素子の撮像面上に像を形成するための光学レンズ3と、赤外カットフィルタ4とを備えている。撮像部100はまた、撮像素子1を駆動するための基本信号を発生するとともに撮像素子1からの出力信号を受信して信号処理部200に送出する信号発生/受信部5と、信号発生/受信部5によって発生された基本信号に基づいて撮像素子1を駆動する素子駆動部6と、透光板2を回転させる回転駆動部9とを備えている。本実施形態では、回転駆動部9が本発明における撮像駆動部の機能を有している。
撮像素子1は、典型的にはCCDまたはCMOSセンサであり、公知の半導体製造技術によって製造される。信号発生/受信部5および素子駆動部6は、例えばCCDドライバなどのLSIから構成されている。回転駆動部9は、透光板2を回転させるモータを有し、素子駆動部6と連動して透光板2を、その中心を軸として回転させる。
信号処理部200は、撮像部100から出力された信号を処理して画像信号を生成する画像信号生成部7と、画像信号の生成に用いられる各種のデータを格納するメモリ30と、生成した画像信号を外部に送出するインターフェース(IF)部8とを備えている。画像信号生成部7は、公知のデジタル信号処理プロセッサ(DSP)などのハードウェアと、画像信号生成処理を含む画像処理を実行するソフトウェアとの組合せによって好適に実現され得る。メモリ30は、DRAMなどによって構成される。メモリ30は、撮像部100から得られた信号を記録するとともに、画像信号生成部7によって生成された画像データや、圧縮された画像データを一時的に記録する。これらの画像データは、インターフェース部8を介して不図示の記録媒体や表示部などに送出される。
なお、本実施形態の撮像装置は、電子シャッタ、ビューファインダ、電源(電池)、フラッシュライトなどの公知の構成要素を備え得るが、それらの説明は本実施形態の理解に特に必要でないため省略する。
次に、図2〜4を参照しながら撮像部100の構成をより詳細に説明する。
図2は、撮像部100における透光板2、レンズ3、および撮像素子1の配置関係を模式的に示す図である。なお、図2では、透光板2、レンズ3、および撮像素子1以外の構成要素は省略されている。レンズ3は、複数のレンズ群から構成されたレンズユニットであり得るが、図2では簡単のため、単一のレンズとして描かれている。透光板2は、透過波長域が互いに異なる3つの透過領域C1、C2、C3を有し、入射光の少なくとも一部を透過させる。レンズ3は、公知のレンズであり、透光板2を透過した光を集光し、撮像素子1の撮像面1aに結像する。なお、本実施形態では、光は、透光板2の透過領域C1、C2、C3以外の領域は通過しないものとする。以下の説明においては、図2に示すxy座標を用いる。なお、図2に示す各構成要素の配置関係はあくまでも一例であって、本発明はこのような配置関係に限られるものではない。例えば、レンズ3は、撮像面1aに像を形成できれば透光板2よりも撮像素子1から離れて配置されていてもよい。また、レンズ3と透光板2とが一体となって構成されていてもよい。
図3は、本実施形態における透光板2の正面図である。本実施形態における透光板2の形状は、レンズ3と同様、円形であるが、四角形や六角形等の他の形状であってもよい。領域C1には、シアン(Cy)の波長域(緑および青の波長域)の光を透過させる色フィルタ(Cyフィルタ)が配置される。領域C2には、黄(Ye)の波長域(赤および緑の波長域)の光を透過させる色フィルタ(Yeフィルタ)が配置される。領域C3には、マゼンタ(Mg)の波長域(赤および青の波長域)の光を透過させる色フィルタ(Mgフィルタ)が配置される。
なお、本実施形態における領域C1、C2、C3は、それぞれCyの波長域の光、Yeの波長域の光、Mgの波長域の光を透過し、他の波長域の光を透過しないように構成されていれば、色フィルタに限らず、どのような部材で構成されていてもよい。例えば、特定の波長域の光を透過し、他の波長域の光を反射するダイクロイックミラー等で構成されていてもよい。ここで、領域C1、C2、C3は、透光板2の中心に対して回転対称になるように配置され、各々の中心が互いに距離Lだけ離れて配置されている。初期状態において、これらの領域間の距離Lは、レンズ3のサイズに応じて、取得される画像が適切な視差を有するように決定される。距離Lは、例えば、数mm〜数cmに設定され得る。
図2に示される撮像素子1の撮像面1aには、2次元状に配列された光感知セルアレイおよび光感知セルアレイに対向して配置された色フィルタアレイが形成されている。光感知セルアレイおよび色フィルタアレイは、後述するように複数の単位要素を有し、各単位要素は、4つの光感知セルおよびそれらに対向する4つの色フィルタを含んでいる。各光感知セルは、典型的にはフォトダイオードであり、光電変換によって各々の受光量に応じた電気信号(以下、「光電変換信号」または「画素信号」と呼ぶ。)を出力する。また、各色フィルタは、公知の顔料などを用いて作製され、特定の波長域の光を選択的に透過させるように設計されている。
図4は、本実施形態における色フィルタアレイの一部を模式的に示す図である。図示されるように、撮像面1a上には多数の色フィルタ110が行列状に配列されている。近接する4つの色フィルタ110およびそれらに対向する4つの光感知セル120が1つの単位要素40を構成している。各単位要素40において、1行1列目には赤(R)の波長域の光を透過させる色フィルタ(Rフィルタ)が配置されている。1行2列目および2行1列目には緑(G)の波長域の光を透過させる色フィルタ(Gフィルタ)が配置されている。2行2列目には青(B)の波長域の光を透過させる色フィルタ(Bフィルタ)が配置されている。このように、本実施形態における色フィルタ110の配列は、2行2列を基本とする公知のBayer配列である。なお、光感知セル120および色フィルタ110の配列は、必ずしもBayer配列である必要はなく、公知のどのような配列であってもよい。例えば、図4に示す画素配列を、紙面垂直方向を軸方向として45度回転させた斜交型の配列であってもよい。また、1つの単位要素に含まれる光感知セル120の数は4つに限らず、透光板2の光透過部の数(本実施形態では3つ)以上であればよい。
以上の構成により、露光中に撮像装置に入射する光は、透光板2、レンズ3、赤外カットフィルタ4、色フィルタ110を通って光感知セル120に入射する。各光感知セルは、透光板2の領域C1、C2、C3の各々を透過した光のうち、対向する色フィルタ110を通った光を受け、受けた光の量に応じた光電変換信号を出力する。各光感知セルによって出力された光電変換信号は、信号発生/受信部5を通して信号処理部200に送出される。信号処理部200における画像信号生成部7は、撮像部100から送出された信号に基づいて視差を有する複数のカラー画像を生成する。
図5は、透光板2に入射する光と透光板2を透過する光との関係を模式的に示す図である。3つの透過領域C1、C2、C3における各色フィルタ、および単位要素40に含まれる各色フィルタ110が全て透明であると仮定したとき、1つの単位要素40に含まれる個々の光感知セル120には、赤成分の光R1、R2、R3と、緑成分の光G1、G2、G3と、青成分の光B1、B2、B3とが入射するものと仮定する。ここで、R1、G1、B1は、領域C1に入射する光であり、R2、G2、B2は、領域C2に入射する光であり、R3、G3、B3は、領域C3に入射する光である。なお、赤成分、緑成分、青成分とは、可視光の波長域(約400nm〜約700nm)を3分割した場合における、長波長帯、中間波長帯、短波長帯をそれぞれ意味する。ここで、1つの単位要素40のサイズは、撮像面1a全体のサイズに比べて十分に小さいため(例えば、1千万分の1以下の面積)、4つの光感知セル120の各々には、同一の分光分布の光が入射するものと仮定している。以下の説明では、記号R1、G1、B1、R2、G2、B2、R3、G3、B3を、光の量を表す記号として用いる場合がある。
実際には、領域C1、C2、C3には、Cy、Ye、Mgフィルタがそれぞれ配置されている。そのため、領域C1を透過する光はG1およびB1であり、領域C2を透過する光はR2およびG2であり、領域C3を透過する光はR3およびB3である。さらに、各光感知セル120に対向して、R、G、Bフィルタのいずれかが配置されている。そのため、Rフィルタに対向する光感知セル(R画素)は、R2およびR3を受け、Gフィルタに対向する光感知セル(G画素)は、G1およびG2を受け、Bフィルタに対向する光感知セル(B画素)は、B1およびB3を受ける。
以上のように、各光感知セル120は、透過領域C1、C2、C3を透過した光のうち、対向する色フィルタを透過した色成分の光を受ける。各光感知セル120は、受けた光の量に応じた光電変換信号を出力する。これらの光電変換信号を用いた演算により、各透過領域C1、C2、C3の位置に対応する3つの複数視点画像を生成することができる。
以下、各光感知セルから出力される光電変換信号を用いた演算処理を説明する。
透過領域C1、C2、C3における3つの色フィルタ、および単位要素40に含まれる4つの色フィルタ110の透過率の波長依存性(分光透過率)は、理想的な特性からずれていることがある。また、レンズ3や赤外カットフィルタ4等においても僅かながら入射光が減衰する。そこで、本実施形態における画像信号生成部7は、これらの特性のずれや減衰を考慮して以下の演算を行う。
まず、1つの単位要素40に着目し、Cy、Mg、Ye、R、G、Bのいずれの色フィルタも存在しないと仮定した場合にその単位要素40に入射する光のうち、透光板2の領域C1、C2、C3を透過する成分の光の強度に相当する信号を、それぞれ添え字「i」を付けてCi1、Ci2、Ci3で表すこととする。すなわち、Ci1は、B1およびG1の光強度を表し、Ci2は、R2およびG2の光強度を表し、Ci3は、R3およびB3の光強度を表す。
また、レンズ3および赤外カットフィルタ4を合わせた分光透過率をTwとし、Cyフィルタ、Yeフィルタ、Mgフィルタの分光透過率をそれぞれTcy、Tye、Tmgとする。同様に、R、G、Bの各色フィルタの分光透過率を、それぞれTr、Tg、Tbと表す。ここで、Tw、Tcy、Tye、Tmg、Tr、Tg、Tbは、入射する光の波長λに依存する関数である。そして、R、G、Bの色フィルタ110を透過して直下の光感知セル120で受光される光の強度を示す信号を、それぞれ添え字「s」を付けてRs、Gs、Bsと表す。また、可視光の波長域における分光透過率の積分演算を記号Σで表すこととする。例えば、波長λについての積分演算∫TwTcyTrdλなどを、ΣTwTcyTrなどと表すこととする。ここで、積分は可視光の全波長域にわたって行われるものとする。
すると、Rsは、Ci1ΣTwTcyTr、Ci2ΣTwTyeTr、およびCi3ΣTwTmgTrを合算した結果に比例する。同様に、Gsは、Ci1ΣTwTcyTg、Ci2ΣTwTyeTg、およびCi3ΣTwTmgTgを合算した結果に比例する。Bsは、Ci1ΣTwTcyTb、Ci2ΣTwTyeTb、Ci3ΣTwTmgTbを合算した結果に比例する。これらの関係における比例係数を1とすれば、Rs、Gs、Bsは、以下の式1〜3で表すことができる。
(式1)Rs=Ci1ΣTwTcyTr+Ci2ΣTwTyeTr+Ci3ΣTwTmgTr
(式2)Gs=Ci1ΣTwTcyTg+Ci2ΣTwTyeTg+Ci3ΣTwTmgTg
(式3)Bs=Ci1ΣTwTcyTb+Ci2ΣTwTyeTb+Ci3ΣTwTmgTb
式1〜3において、ΣTwTcyTr、ΣTwTyeTr、ΣTwTmgTrを、それぞれMx11、Mx12、Mx13で表し、ΣTwTcyTg、ΣTwTyeTg、ΣTwTmgTgを、それぞれMx21、Mx22、Mx23で表し、ΣTwTcyTb、ΣTwTyeTb、ΣTwTmgTbを、それぞれMx31、Mx32、Mx33で表すこととする。すると、Rs、Gs、BsとCi1、Ci2、Ci3との関係は、行列を用いて以下の式4で表すことができる。
ここで、式4における要素Mx11〜Mx33からなる行列の逆行列の要素を、それぞれiM11〜iM33とすると、式4は次の式5に変形できる。すなわち、領域C1に入射する光に含まれるCy成分の光の強度を示す信号Ci1、領域C2に入射する光に含まれるYe成分の光の強度を示す信号Ci2、および領域C3に入射する光に含まれるMg成分の光の強度を示す信号Ci3を、光電変換信号Rs、Gs、Bsおよび既知の分光透過率に関する情報を用いて表すことができる。
画像信号生成部7は、式5に基づく信号演算を実行し、信号Ci1、Ci2、Ci3を、単位要素ごとに生成する。このようにして単位要素ごとに生成された信号Ci1、Ci2、Ci3は、それぞれ領域C1に入射するCy成分の光による画像、領域C2に入射するYe成分の光による画像、および領域C3に入射するMg成分の光による画像を構成する。
以上の処理によって得られる画像信号Ci1、Ci2、Ci3は、光電変換信号Rs、Gs、Bsを用いて表されるが、これらはカラー画像ではなく、領域C1、C2、C3に入射する光のうち、各領域を透過する波長域の光の強度を示す濃淡画像に相当する。また、信号Ci1、Ci2、Ci3によって表される3つの画像は、領域C1、C2、C3の位置からそれぞれ被写体を見たときの画像に相当するため、複数視点画像である。
一般的なシーンを撮影する場合、有彩色の被写体が存在する。あるいは、光源から出射される光の分光分布が太陽のように均一であるとは限らない。被写体からの反射光量は、光源から出射される光の分光分布と被写体の分光反射率との積分演算で表される。そのため、被写体が無彩色であっても、光源から出射される光の分光分布に偏りがある場合は、被写体から反射される光の分光分布も偏りを持つ。もし光源から出射される光の分光分布が均一であり、無彩色の被写体を撮影する場合は、理想的には図5におけるR1、G1、B1は同じ値になる。同様に、R2、G2、B2も同じ値になり、R3、G3、B3も同じ値になる。したがって、Cyフィルタを通過した光の強度G1+B1と、Yeフィルタを通過した光の強度R2+G2とは等しい。
しかしながら、光源から出射される光の分光分布に偏りがある場合や、被写体が有彩色である場合には、3次元の実世界中で同じ被写体の点から反射される光であっても、G1+B1、R2+G2、およびR3+B3は異なる値になる。例えば、赤い被写体であればG1+B1=0となり、R2+G2=R2となるが、R2≠0のため、G1+B1≠R2+G2となる。
ここで、(式5)に示す演算によって得られる信号Ci1、Ci2、Ci3は、図3に示す透光板2の色フィルタの配置であれば、それぞれ被写体を図3における上(C3の位置)から見たMg成分の画像、被写体を左(C1の位置)から見たCy成分の画像、および被写体を右(Yeの位置)から見たYe成分の画像に対応する。したがって、信号Ci1、Ci2、Ci3はそれぞれ被写体の色を補色系に分離した画像であって、それぞれ視点が異なる画像を表すと考えることができる。
そこで、本実施形態では、図3の透光板2を図6(a)、(b)、(c)に示すように回転させて3枚の画像を撮影し、演算処理によって複数の異なる視点の画像の生成と合成処理とを行うことにより、視差を有する複数のカラー画像を生成する。透光板2の回転は、例えば非特許文献1に記載の方法のように、透光板2にベルトを付け、モータでベルトを回転させることによって実現できる。回転駆動部9は、このような機構により、透光板2を回転させ、撮像素子1は、図6(a)、(b)、(c)の各状態において画像信号を取得する。以下の説明では、図6(b)および図6(c)の各状態において、式5におけるCi1、Ci2、Ci3に対応する信号を、それぞれCj1、Cj2、Cj3、およびCk1、Ck2、Ck3と表す。
まず、図6(a)に示す状態1において、式5に基づく演算により、画像信号Ci1、Ci2、Ci3を算出する。次に、透光板2を120度回転させ、図6(b)に示す状態2にした上で、同様に画像信号Cj1、Cj2、Cj3を算出する。最後に、透光板2をさらに120度回転させ、図6(c)に示す状態3にした上で、画像信号Ck1、Ck2、Ck3を算出する。
以上のようにして算出された画像信号から各状態に対応する3つのカラー画像を生成した結果の例を図7に示す。図7(a)は、初期状態である状態1において取得された画像信号Ci1、Ci2、Ci3をそれぞれCy成分、Ye成分、Mg成分として撮影されたカラー画像を示している。図7(b)は、初期状態から120度回転させた状態2において取得された画像信号Cj1、Cj2、Cj3をそれぞれCy成分、Ye成分、Mg成分として撮影されたカラー画像を示している。図7(c)は、初期状態から240度回転させた状態3において取得された画像信号Ck1、Ck2、Ck3をそれぞれCy成分、Ye成分、Mg成分として撮影されたカラー画像を示している。図7に示す各画像において、左側の被写体の色は赤であり、中央付近の被写体の色は青であり、右上部の被写体の色は緑である。左側の被写体が最も手前にあり、右側の被写体が最も奥にある。なお、図7に示す3つの画像は、いずれも視差の情報を含んでいない。
図8は、図7に示す画像について、Rs、Gs、Bsの信号からCi1、Ci2、Ci3、Cj1、Cj2、Cj3、Ck1、Ck2、Ck3を演算によって算出した結果を画像として表示した例を示す図である。図8において、1列目、2列目、3列目は、それぞれ状態1(0度回転)、状態2(120度回転)、状態3(240度回転)における透光板2の各位置(左、上、右)を透過した光による濃淡画像を示している。また、図9は、透光板2における各位置と各色成分との組み合わせがどの画像信号に対応しているかを示す表である。図9に示す表の横方向に各透過領域に配置された色フィルタの色成分を示し、縦方向に色フィルタの透光板2における位置を示している。図8に示すように、透光板2を回転させて撮影した3枚の画像に基づいて演算で求められる画像成分は、3つの位置×3つの色成分の合計9個ある。ここで、透光板2の左側を透過する光のCy成分、Ye成分、Mg成分は、それぞれCi1、Cj2、Ck3に対応する。したがって、画像信号Ci1、Cj2、Ck3からカラー画像を合成すれば、被写体を左から見たときのカラー画像が得られる。同様に、Ck1、Ci2、Cj3を用いることにより、被写体を右から見たときのカラー画像を生成できる。また、Cj1、Ck2、Ci3を用いることにより、被写体を上から見たときのカラー画像を生成できる。
以下、視点の異なる各カラー画像を求める方法を説明する。被写体を左から見た場合のカラー画像は、(式4)を変形した以下の(式6)で求められる。ここで、当該カラー画像における赤成分、緑成分、青成分の信号を、それぞれRs1、Gs1、Bs1と表す。
式6は、式4における領域C1、C2、C3を透過する光の強度を示す信号Ci1、Ci2、Ci3が、それぞれCi1、Cj2、Ck3に置き換わったものである。ここで、Ci2とCj2との違いは、フィルタの色の種類はいずれもYeフィルタで等しいが、被写体を見る視点が異なる。図9に示すように、Ci2は右から被写体を見た場合の画像を表しているが、Cj2は左から被写体を見た場合の画像を表している。また、Ci3とCk3との違いも同様であり、Ci3は上から被写体を見た場合のMg成分の画像を表し、Ck3は左から被写体を見た場合のMg成分の画像を表している。
一方、(式6)において、Mx11〜Mx33は、光が入射する方向に関する情報を有していない。Mx11〜Mx33は、透光板2におけるCy、Ye、Mgの各色フィルタの分光透過率、撮像素子1におけるR、G、Bの各色フィルタの分光透過率、およびIRフィルタやレンズなどの分光透過率の情報を有している。すなわち、Mx11は、Cyフィルタの分光透過率とRフィルタの分光透過率との積算値を表す。Mx12は、Yeフィルタの分光透過率とRフィルタの分光透過率との積算値を表す。Mx13は、Mgフィルタの分光透過率とRフィルタの分光透過率との積算値を表す。Mx11〜Mx33は、撮像装置の製造時に決定される既知の情報である。
(式6)によって得られるRs1の値は、被写体を左から見た方向からCyフィルタを通過する光強度Ci1とMx11とを掛けたものと、Yeフィルタを通過する光強度Cj2とMx12とを掛けたものと、Mgフィルタを通過する光強度Ck3とMx13とを掛けたものとの合算により算出される。Gs1、Bs1の値も同様に求められる。これは、(式5)で表される、光が入射する方向が異なる場合の画素信号Rs、Gs、Bsから視点位置が異なる補色系の信号を演算する処理の逆演算により、視点位置の等しい3種類の補色系の信号から、光の入射する方向が同一の画素信号Rs1、Gs1、Bs1が求められることを意味する。
同様に、被写体を右から見たときのカラー画像は、赤成分をRs2、青成分をGs2、青成分をBs2と表すと、以下の(式7)によって算出できる。
また、被写体を上から見たときのカラー画像は、赤成分をRs3、青成分をGs3、青成分をBs3と表すと、以下の(式8)によって算出できる。
以上のように、透光板2を3回回転させながら撮影を行い、撮影した個々の画像から演算によって透光板2の透過領域C1、C2、C3を透過する複数の光の強度を求めることにより視差を有するカラー画像を生成できる。本実施形態によれば、透光板2の光透過部に補色(Cy、Ye、Mg)の色フィルタを用いて、3回分の画像を合成するため、従来技術に比べ、光利用率を高くすることができ、撮像感度を向上させることができる。また、特許文献3に開示されている色線形性を利用したマッチング処理を行わないため、画像のボケ量や平坦度に依存せず、安定して複数視点画像を生成することができる。
以上の処理によって生成した画像の例を図10に示す。図10(a)、(b)は、それぞれ左および右から被写体を見た場合のカラー画像を生成した結果を示している。なお、上から被写体を見た場合のカラー画像は図示していない。図10に示す2つの点線(直線1、直線2)は、2枚の画像で同じx座標を示す。直線1は手前にある赤い被写体の輪郭に沿って描かれており、直線2は奥にある緑の被写体の輪郭に沿って描かれている。この例からわかるように手前にある被写体の輪郭のx座標はほぼ同じ値であるが、奥にある緑の被写体の輪郭のx座標が異なる。したがって距離により見え方の異なる画像、つまり複数視点画像が取得できたことがわかる。
なお、本実施形態における透光板2の透過領域の配置は上記の配置に限らず任意であるが、理想的には、透光板2の中心を原点として、そこから等距離の位置に配置することが望ましい。これにより、透光板2の中心を原点として視差がどの方向に現れるかを容易に知ることができる。さらには、隣接する透過領域間の距離が等しいことが望ましい。具体的には、領域C1および原点を通る直線と、領域C2および原点を通る直線とがなす角度が120度になることが望ましい。同様に、領域C2および原点を通る直線と、領域C3および原点を通る直線とがなす角度が120度になることが望ましい。また、領域C3および原点を通る直線と、領域C3および原点を通る直線とがなす角度が120度になることが望ましい。以上の構成により、透光板2を回転させる角度を一定にすることができるため、機構系の制御が容易になり、かつ安定する。
本実施形態では、透光板2の透過領域C1、C2、C3にはそれぞれCyフィルタ、Yeフィルタ、Mgフィルタを配置したが、このような構成に限られるものではない。透過領域C1、C2、C3に配置される色フィルタの種類は適宜選択してもよい。これらの色フィルタは、原色フィルタ(例えばR、G、Bフィルタ)であってもよいし、光利用率向上の観点から、少なくとも1つの透過領域に原色よりも広い波長域の光を透過させる透過フィルタが配置されていてもよい。例えば、3つの透過領域のうちの1つに補色系のフィルタが配置され、残りの2つに原色系のフィルタが配置されていてもよい。3つの透過領域における透過率の波長依存性が互いに異なっていれば、本実施形態と同様の処理を適用できる。また、可視光に含まれる任意の波長の光がいずれかの透過領域を透過できるように、各透過領域の分光透過率が設計されていれば、良好なカラー複数視点画像を生成できる。同様に、撮像素子1の1つの単位要素40に含まれる色フィルタ110は、必ずしもR、G、Bの色フィルタである必要はなく、透過率の波長依存性が互いに異なっていれば、本実施形態と同様の処理を適用できる。
(実施形態2)
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。本実施形態における撮像装置は、透光板2におけるフィルタの数が実施形態1の撮像装置とは異なっている。以下、実施形態1と異なる点を中心に説明し、重複する事項についての説明は省略する。
透光板2のフィルタの数は、3個に限らず、2個以上であれば何個であってもよい。以下、フィルタの種類の数をN(Nは2以上の整数)に一般化した場合に複数視点画像を生成する構成を説明する。前提条件として、透過率の波長依存性が互いに異なるN種類のフィルタを有する透光板2をN回以上回転させて撮影するものとする。また、撮像素子1の各単位要素40は、互いに異なる分光透過率を有するN個の色フィルタおよびそれらに対向するN個の光感知セルを含んでいるものとする。
図11Aは、このように一般化した透光板2の例を示す図である。図示される透光板2は、光が並列的に入射するように配置された、透過率の波長依存性が互いに異なるN個のフィルタC1〜CNを有している。フィルタC1〜CNは、透光板2の中心からの距離がいずれも等しく、隣接する2つの透過領域間の距離は全て等しいものとする。
図11Bは、撮像素子1における1つの単位要素40に含まれるフィルタ配列の例を示す図である。1つの単位要素40は、N個の光感知セルと、それらに対向するN個のフィルタD1〜DNを有している。なお、1つの単位要素40に含まれるフィルタの数はN個よりも多くてもよい。また、図示される透過フィルタの配列は一例であり、この例に限られるものではない。
以下、N=7の場合を例に本実施形態の撮像装置をより具体的に説明する。透光板2として、例えば図12A、図12Bに示すような虹色のパタンが利用できる。図12Aに示す例では、透光板2は、虹色パタンを有するフィルタ2aと、7個の透過領域(開口)を有する遮光板2bとから構成される。図12Aにおけるフィルタ2aは、互いに分光透過率が異なる7種類のフィルタがリング状に結合したものと考えることができる。フィルタ2aを回転させることにより、各開口位置における分光透過率を変化させることができる。なお、虹色パタンのフィルタ2aを設けずに、遮光板2bの7個の開口位置に異なる分光透過率のフィルタを張り付けたものを透光板2として用い、それを回転させてもよい。
図12Bに示すように、各透過領域C1〜C7は、いずれも円形で、同一面積を有しているものとするが、必ずしもこのような形状、面積である必要はない。初期状態において、透過領域C1〜C7の位置には、それぞれ赤Re、オレンジOr、黄Ye、緑Gr、青Bl、藍In、紫Viの波長域の光を透過させるフィルタが配置されているものとする。また、撮像素子1においても同様に上記の7種類の分光透過率を有するフィルタが配置されているものと仮定する。
いずれのフィルタも配置されていないと仮定した場合に、1つの単位要素に含まれる各光感知セルに入射する光のうち、透過領域C1〜C7を透過する色成分の光の強度を示す信号を、それぞれCi1〜Ci7とする。撮像素子1に配置された7種類の色フィルタに対向する光感知セルにおける受光量を示す信号を、Res、Ors、Yes、Grs、Bls、Ins、Visとすると、各光感知セルで観測される信号量は、以下の(式9)〜(式15)で表すことができる。
(式9)
Res = Ci1ΣTwTreT're + Ci2ΣTwTorT're + Ci3ΣTwTyeT're + Ci4ΣTwTgrT're+ Ci5ΣTwTblT're + Ci6ΣTwTInT're + Ci7ΣTwTviT're
(式10)
Ors = CiTwTreT'or + Ci2ΣTwTorT'or + Ci3ΣTwTyeT'or + Ci4ΣTwTgrT'or+ Ci5ΣTwTblT'or + Ci6ΣTwTInT'or + Ci7ΣTwTviT'or
(式11)
Yes = Ci1ΣTwTreT'ye + Ci2ΣTwTorT'ye + Ci3ΣTwTyeT'ye + Ci4ΣTwTgrT'ye+ Ci5ΣTwTblT'ye + Ci6ΣTwTInT'ye + Ci7ΣTwTviT'ye
(式12)
Grs = Ci1ΣTwTreT'gr + Ci2ΣTwTorT'gr + Ci3ΣTwTyeT'gr + Ci4ΣTwTgrT'gr+ Ci5ΣTwTblT'gr + Ci6ΣTwTInT'gr + Ci7ΣTwTviT'gr
(式13)
Bls = Ci1ΣTwTreT'bl + Ci2ΣTwTorT'bl + Ci3ΣTwTyeT'bl + Ci4ΣTwTgrT'bl+ Ci5ΣTwTblT'bl + Ci6ΣTwTInT'bl + Ci7ΣTwTviT'bl
(式14)
Ins = Ci1ΣTwTreT'In + Ci2ΣTwTorT'In + Ci3ΣTwTyeT'In + Ci4ΣTwTgrT'In+ Ci5ΣTwTblT'In + Ci6ΣTwTInT'In + Ci7ΣTwTviT'In
(式15)
Vis = Ci1ΣTwTreT'vi + Ci2ΣTwTorT'vi + Ci3ΣTwTyeT'vi + Ci4ΣTwTgrT'vi+ Ci5ΣTwTblT'vi + Ci6ΣTwTInT'vI + Ci7ΣTwTviT'vi
ここで、T’re、T’or、T’ye、T’gr、T’bl、T’In、T’viは、それぞれ撮像素子1に配置された赤、オレンジ、黄、緑、青、藍、紫のフィルタの分光透過率を表す。また、Tre、Tor、Tye、Tgr、Tbl、TIn、Tviは、それぞれ透光板2に配置された赤、オレンジ、黄、緑、青、藍、紫のフィルタの分光透過率を表す。Twは(式1)〜(式3)と同様にレンズ3、および赤外カットフィルタ4を合わせた分光透過率である。撮像素子1の受光信号Res、Ors、Yes、Grs、Bls、Ins、Visと、透過領域C1〜C7を透過する光の強度を示す信号Ci1〜Ci7、および色フィルタの分光透過率との関係から、(式4)と同様、以下の(式16)が得られる。
ここで、行列要素Mx11〜Mx77は、Tw、透光板1における透過領域の分光透過率、撮像素子1における色フィルタの分光透過率の積分によって得られる値である。すなわち、Mx11、Mx12、Mx13、Mx14、Mx15、Mx16、Mx17は、それぞれΣTwTreT’re、ΣTwTorT’re、ΣTwTyeT’re、ΣTwTgrT’re、ΣTwTblT’re、ΣTwTInT’re、ΣTwTviT’reである。以下同様に、Mx21〜Mx27は、それぞれMx11〜Mx17のT’reをT’orに、Mx31〜Mx37は、それぞれMx11〜Mx17のT’reをT’yeに、Mx41〜Mx47は、それぞれMx11〜Mx17のT’reをT’grに、Mx51〜Mx57は、それぞれMx11〜Mx17のT’reをT’blに、Mx61〜Mx67は、それぞれMx11〜Mx17のT’reをT’Inに、Mx71〜Mx77は、それぞれMx11〜Mx17のT’reをT’viに置き換えたものである。
式16に示す演算の逆演算を行うことにより、1回の撮影で7方向からの光の強度を示す信号(Ci1〜Ci7)を求めることできる。これにより、例えば透過領域C1を通過する光の強度を示す信号(Ci1)から、被写体を上から見たときの画像を得ることができる。透光板2を(360/7)度ずつ回転させて最低7回撮影を行い、演算によって各透過領域を透過する光の強度を示す信号を求めることで、7つの方向から、7種類の分光透過率を有するフィルタを通過する色成分の光の強度(合計49種類)が得られる。(式6)〜(式8)と同様に、取得した光の強度を示す信号のうち、同じ方向から被写体を見た場合に相当する信号を利用して、カラー画像を合成することができる。例えば、初期状態における領域C1の位置から被写体を見たときの画像の色情報は、以下の式17によって表される。
ここで、Ci1、Cj2、Ck3、Cl4、Cm5、Cn6、Co7は、それぞれ1回目〜7回目の撮影において当該位置を透過する色成分の光強度を示す信号である。Res1、Ors1、Yes1、Grs1、Bls1、Ins1、Vis1は、それぞれ求めるカラー画像の赤、オレンジ、黄、緑、青、藍、紫の色成分の量を示す信号である。他の位置におけるカラー画像も同様の演算によって取得することができる。以上の処理により、7個の透過領域に対応して7個のカラー複数視点画像を得ることができる。
なお、本実施形態では、透光板2を7段階に回転させて7方向からの光を取得するが、8段階以上回転および撮影を行っても構わない。その場合、追加で撮影したときの光の強度の情報は既に算出しているが、それらを加算することで暗い環境でも明るい画像を得ることができるという効果がある。
上記の各実施形態では、透光板2を回転させることにより、各透過領域C1〜C7の分光透過率を変化させるが、回転ではなく、縦や横に色フィルタをずらすことにより、分光透過率を変化させてもよい。また、透光板2の複数の透過領域に透明フィルタまたは特定の色フィルタを設け、透光板2の外側から透過領域ごとに異なる他の色フィルタを被せることによって複数の透過領域の分光透過率を変化させるように構成してもよい。本発明の実施形態では、光透過部におけるN種類の色フィルタの各位置が、撮像素子1に対して予め設定されたN個の位置上で、撮像ごとに変化するように構成されていれば、どのように光透過部を駆動してもよい。
例えば、色フィルタを一方向にずらす構成として、図13に示すような構成を採用してもよい。図13は、2つの透過領域C1、C2を有する透光板2cの構成例を示す図である。透光板2cには、3つの色フィルタが配置されたスライド板2dが取り付けられ、スライド板2dをスライドさせることによって透過領域C1、C2の分光透過率を変化させることができる。図示される例では、スライド板2dには、中央にCyフィルタ、両端にYeフィルタが配置されている。図13(a)に示すように、スライド板2dがない状態では透過領域C1、C2は透明である。図13(b)に示すように、透過領域C1の位置にCyフィルタが位置し、透過領域C2の位置にYeフィルタが位置する状態で1回目の撮像が行われる。続いて、図13(c)に示すように、透過領域C1の位置にYeフィルタが位置し、透過領域C2の位置にCyフィルタが位置する状態で2回目の撮像が行われる。この例では、撮像素子1の各単位要素に2つの光感知セルおよびそれらに対向する2つの分光透過率の異なる色フィルタが設けられていればよい。2つの光感知セルから撮像ごとに出力される光電変換信号を用いた演算によって透光板2cの各透過領域を透過する成分の光の強度を示す信号を求めることにより、複数視点画像を得ることができる。ただし、この例では、透過領域が2つしかないため、カラー画像ではなく濃淡画像が得られることになる。透過領域が3つ以上の場合も同様の機構によって複数視点画像を生成することができる。
なお、図13の代わりに図14に示す構成を採用してもよい。図14に示す構成では、スライド板2dがない状態における透過領域C1、C2は、透明ではなく、Gフィルタで構成される。この場合、スライド板2dには、中央にBフィルタ、両端にRフィルタが配置される。図14(b)に示す状態では、領域C1はCyフィルタと同じ特性を有し、領域C2はYeフィルタと同じ特性を有する。図14(c)に示す状態では、領域C1はYeフィルタと同じ特性を有し、領域C2はCyフィルタと同じ特性を有する。そのため、図13に示す構成と全く同じ効果が得られる。
上記の各実施形態の撮像装置は、撮像によって得られる光電変換信号から信号演算によって画像を生成するが、信号演算による画像の生成処理を撮像装置とは独立した他の装置に実行させてもよい。例えば、上記の各実施形態における撮像部100を有する撮像装置によって取得した信号を他の装置(画像処理装置)に読み込ませ、上記の信号演算処理を規定するプログラムを当該画像処理装置に内蔵されたコンピュータに実行させることによっても上記と同様の効果を得ることができる。
図15は、このような撮像装置および他の装置による撮像から画像生成までの一連の動作の流れの例を示すフロー図である。撮像装置は、まずステップS1において、光透過部2における複数種類のフィルタの各位置を変化させながら、複数回の撮像を行う(連写撮像)。次に、画像処理装置は、ステップS2において、各撮像によって得られた複数の画素信号から、光透過部2の各透過領域を通過する成分の光による濃淡画像を生成する(濃淡複数視点画像生成)。続いて、画像処理装置は、ステップS3において、式17と同様の演算を用いて濃淡複数視点画像を合成することにより、カラー複数視点画像を生成する(カラー複数視点画像生成)。以上の動作により、撮像機能と画像処理機能とを別々の装置が実行するように構成できる。
本発明の一態様に係る3次元撮像装置は、固体撮像素子を用いたすべてのカメラに有効である。例えば、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどの民生用カメラや、産業用の固体監視カメラなどに利用できる。
1 固体撮像素子
1a 固体撮像素子の撮像面
2、2a、2b、2c 透光板(光透過部)
2d スライド板
3 光学レンズ
4 赤外カットフィルタ
5 信号発生/受信部
6 素子駆動部
7 画像信号生成部
8 インターフェース部
9 回転駆動部
19 レンズ絞り
20、22、23 光束制限板
20a 赤系統の光を透過させる色フィルタ
20b 青系統の光を透過させる色フィルタ
21 感光フィルム
22R、23R 光束制限板のR光透過領域
22G、23G 光束制限板のG光透過領域
22B、23B 光束制限板のB光透過領域
30 メモリ
40 単位要素
100 撮像部
110 色フィルタ
120 光感知セル
200 信号処理部

Claims (14)

  1. 光が並列的に入射するように設けられた、透過率の波長依存性が互いに異なるN種類(Nは2以上の整数)の第1フィルタを有する光透過部と、
    前記光透過部を透過した光を受けるように配置された撮像素子であって、光感知セルアレイ、および前記光感知セルアレイに対向して配置されたフィルタアレイを有し、前記光感知セルアレイおよび前記フィルタアレイは、複数の単位要素から構成され、各単位要素は、N個の光感知セル、および前記N個の光感知セルに対向して配置された透過率の波長依存性が互いに異なるN個の第2フィルタを含む撮像素子と、
    前記撮像素子の撮像面に像を形成する結像部と、
    連続してM回(MはN以上の整数)の撮像を行うように前記光透過部を駆動する撮像駆動部であって、前記N種類の第1フィルタの各位置を、前記撮像素子に対して予め定められたN個の位置上で、撮像ごとに変化させるように前記光透過部を駆動する撮像駆動部と、
    を備えている、3次元撮像装置。
  2. 前記N種類の第1フィルタは、可視光に含まれる任意の波長の光が前記N種類の第1フィルタの少なくとも1種類を透過できるように設計されており、前記N種類の第1フィルタの少なくとも1種類は、原色の波長域よりも広い透過波長域を有する、請求項1に記載の3次元撮像装置。
  3. 各単位要素に含まれる前記N個の光感知セルから前記M回の撮像ごとに出力される複数の光電変換信号に基づいて、前記N個の位置に対応するN個の複数視点画像を生成する画像生成部を備えている、請求項1または2に記載の3次元撮像装置。
  4. 前記画像生成部は、各単位要素に含まれる前記N個の光感知セルから前記M回の撮像ごとに出力される複数の光電変換信号に基づいて、前記N個の位置を通過する成分の光によるM×N個の画像信号を生成し、生成した前記N×M個の画像信号を合成することにより、前記N個の位置に対応するN個のカラー複数視点画像を生成する、請求項3に記載の3次元撮像装置。
  5. 前記N種類の第1フィルタのうちの3種類の透過波長域は、シアン、マゼンタ、黄、赤、青、緑のうちの3つの波長域にそれぞれ等しく設計されている、請求項1から4のいずれかに記載の3次元撮像装置。
  6. N=3であり、
    前記N種類の第1フィルタの透過波長域は、シアン、マゼンタ、黄の波長域にそれぞれ等しく設計され、
    前記N個の第2フィルタの透過波長域は、赤、青、緑の波長域にそれぞれ等しく設計されている、
    請求項1から5のいずれかに記載の3次元撮像装置。
  7. 前記光透過部における前記N種類の第1フィルタは、前記光透過部の中心からの距離が全て等しく、隣接する2つの第1フィルタ間の距離が等しくなるように配置されている、請求項1から6のいずれかに記載の3次元撮像装置。
  8. 前記撮像駆動部は、前記光透過部の中心を軸として前記光透過部を回転させることにより、前記N種類の第1フィルタの各位置を、前記N個の位置上で、撮像ごとに変化させる、請求項1から7のいずれかに記載の3次元撮像装置。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載の3次元撮像装置によって取得された信号に基づいて複数視点画像を生成する画像処理装置であって、
    前記撮像素子における各単位要素に含まれる前記N個の光感知セルから前記M回の撮像ごとに出力された複数の光電変換信号に基づいて、前記N個の位置に対応するN個の複数視点画像を生成する、画像処理装置。
  10. 各単位要素に含まれる前記N個の光感知セルから前記M回の撮像ごとに出力された複数の光電変換信号に基づいて、前記N個の位置を通過する成分の光によるM×N個の画像信号を生成し、生成した前記N×M個の画像信号を合成することにより、前記N個の位置に対応するN個のカラー複数視点画像を生成する、請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 請求項1から8のいずれかに記載の3次元撮像装置によって取得された信号に基づいて複数視点画像を生成するための画像処理方法であって、
    前記撮像素子における各単位要素に含まれる前記N個の光感知セルから前記M回の撮像ごとに出力された複数の光電変換信号に基づいて、前記N個の位置に対応するN個の複数視点画像を生成するステップを含む画像処理方法。
  12. 前記N個の複数視点画像を生成するステップは、
    各単位要素に含まれる前記N個の光感知セルから前記M回の撮像ごとに出力された複数の光電変換信号に基づいて、前記N個の位置を通過する成分の光によるM×N個の画像信号を生成するステップと、
    生成した前記N×M個の前記画像信号を合成することにより、前記N個の位置に対応するN個のカラー複数視点画像を生成するステップと、
    を含む、請求項11に記載の画像処理方法。
  13. 請求項1から8のいずれかに記載の3次元撮像装置によって取得された信号に基づいて複数視点画像を生成するための画像処理プログラムであって、
    コンピュータに対し、
    前記撮像素子における各単位要素に含まれる前記N個の光感知セルから前記M回の撮像ごとに出力された複数の光電変換信号に基づいて、前記N個の位置に対応するN個の複数視点画像を生成するステップを実行させる画像処理プログラム。
  14. 前記N個の複数視点画像を生成するステップは、
    各単位要素に含まれる前記N個の光感知セルから前記M回の撮像ごとに出力された複数の光電変換信号に基づいて、前記N個の位置を通過する成分の光によるM×N個の画像信号を生成するステップと、
    生成した前記N×M個の前記画像信号を合成することにより、前記N個の位置に対応するN個のカラー複数視点画像を生成するステップと、
    を含む、請求項13に記載の画像処理プログラム。
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